説明

画像処理装置および画像処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム

【課題】 複数ページからなる読み込んだ画像データに対して、所定の画像処理を行うためのページ位置指定を読み込んだ画像データのサムネイル画像データを確認しながら操作性よく行うことである。
【解決手段】 サムネイル作成部2035がリーダ部2070から読み込んだ原稿画像のサムネイルデータを作成し、該作成される各サムネイルデータをページ順に並べて操作部2012にした後、該操作部2012に表示されたサムネイルデータに対応づけられた特定領域に対する指示があったかどうかをCPU2001が検出し、該検出結果により、いずれかのサムネイルデータに対応したページ位置を特定し、該特定されるページ位置に対して読み込んだ複数の原稿画像中で対応するページに対して所定の画像処理を実行する構成を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定のシート処理を実行する画像処理装置および画像処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の画像処理装置において、合紙、挿入紙モードを設定した後、合紙、挿入紙の挿入位置を指定する際には、図15に示すような操作画面を操作部に表示していた。
【0003】
図15は、この種の画像処理装置の操作部に表示される表紙/合紙の挿入ページ指定画面の一例を示す図である。なお、表示制御は、図示しないコントローラ部による制御による。
【0004】
図15に示すように、何ら対応する原稿画像データを確認できない状態で、原稿何ページ目の前に合紙の何枚目を挿入するかを操作部のキーを操作して入力することで、合紙の挿入位置を決定し、指定した挿入位置に合紙を挿入するモードが実現されている。
【0005】
また、ページ印字モードにおいて章開始位置を指定することで、章とページを印字することも実現されている。
【0006】
また、大型の液晶タッチパネルを用いた操作部に、画像データ自体を独立してサムネイル表示を行うことで、出力する前に画像データの確認を行えるように構成された画像処理装置も下記特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2000−158744号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図15に示すような操作表示画面で、合紙の挿入位置を指定する場合には、原稿の何ページ目に対応して挿入するのかを、コピーする前に、ユーザが原稿をわざわざ数えて確認して決める必要があり、操作性が良くないと感じられることがままあった。
【0008】
また、原稿のページ数え間違いがあると、ユーザが意図しないところに合紙が挿入されてしまうことがあった。
【0009】
さらに、同様にページ印字モードの章の更新位置についても、ユーザが原稿をわざわざ数えて確認して決める必要があり、操作性の向上が望まれている。
【0010】
また、操作パネル上にサムネイル画像を表示するモードについては、トリミングエリアの指定や、記憶されている画像の確認のためにサムネイル画像を表示することが行われているに過ぎなかった。
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、リーダ部から読み込んだ原稿画像のサムネイルデータを作成し、該作成される各サムネイルデータをページ順に並べて表示部に表示した後、該表示部に表示されたサムネイルデータに対応づけられた特定領域に対する指示があったかどうかを検出し、該検出結果により、いずれかのサムネイルデータに対応したページ位置を特定し、該特定されるページ位置に対して読み込んだ複数の原稿画像中で対応するページに対して所定の画像処理を実行することにより、読み込んだ複数のページからなる画像データに対して、所定の画像処理を行うためのページ位置指定を読み込んだ画像データのサムネイル画像データを確認しながら操作性よく行うことできる画像処理装置および画像処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
【0013】
原稿画像を読み取るリーダ部と、該リーダ部から読み込んだ原稿画像を印刷する印刷部とを備える画像処理装置であって、前記リーダ部から読み込んだ原稿画像のサムネイルデータを作成する作成手段と、前記作成手段により作成される各サムネイルデータをページ順に並べて表示部に表示するプレビュー手段と、前記プレビュー手段により前記表示部に表示されたサムネイルデータに対応づけられた特定領域に対する指示があったかどうかを検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果により、いずれかのサムネイルデータに対応したページ位置を特定し、該特定されるページ位置に対して読み込んだ複数の原稿画像中で対応するページに対して所定の画像処理を実行する画像処理手段とを有することを特徴とする。
【0014】
上記目的を達成する本発明の画像処理方法は以下に示す構成を備える。
【0015】
原稿画像を読み取るリーダ部と、該リーダ部から読み込んだ原稿画像を印刷する印刷部とを備える画像処理装置における画像処理方法であって、前記リーダ部から読み込んだ原稿画像のサムネイルデータを作成する作成ステップと、前記作成ステップにより作成される各サムネイルデータをページ順に並べて表示部に表示するプレビューステップと、前記プレビューステップにより前記表示部に表示されたサムネイルデータに対応づけられた特定領域に対する指示があったかどうかを検出する検出ステップと、前記検出ステップによる検出結果により、いずれかのサムネイルデータに対応したページ位置を特定し、該特定されるページ位置に対して読み込んだ複数の原稿画像中で対応するページに対して所定の画像処理を実行する画像処理ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、読み込んだ複数ページからなる画像データに対して、所定の画像処理を行うためのページ位置指定を読み込んだ画像データのサムネイル画像データを確認しながら操作性よく行うことできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像処理装置の構成を説明するブロック図であり、例えばマルチファンクション機能処理を実行可能に構成されている。
【0019】
図1において、コントローラユニット2000は、画像入力デバイスであるリーダ部2070や画像出力デバイスであるプリンタ2095をデバイスI/F2020を介して接続し、スキャナ2070で読み取られた画像データをプリンタ2095により印刷出力するコピー機能を実現するための制御を行うとともに、LAN1006や公衆回線2051(WANに接続することによって、画像情報やデバイス情報の入出力を行うための制御を行う。
【0020】
コントローラユニット2000は、具体的には、CPU2001を有し、CPU2001は、ROM2003に格納されているブートプログラムによりオペレーションシステム(OS)を立ち上げ、このOS上でHDD(ハードディスクドライブ)2004に格納されているアプリケーションプログラムを実行することによって各種処理を実行する。
【0021】
このCPU2001の作業領域としてはRAM2002が用いられる。RAM2002は、作業領域とともに、画像データを一時記憶するための画像メモリ領域を提供する。HDD2004は、上記アプリケーションプログラムとともに、画像データを格納する。
【0022】
CPU2001には、システムバス2007を介して、ROM2003およびRAM2002とともに、操作部I/F(操作部インタフェース)2006、ネットワークI/F(ネットワークインタフェース)2010、モデム2050およびイメージバスI/F(イメージインタフェース)2005が接続されている。
【0023】
操作部I/F2006は、タッチパネルを有する操作部2012とのインターフェースであり、操作部2012に表示する画像データを操作部2012に対して出力する。また、操作部I/F2006は、操作部2012においてユーザにより入力された情報をCPU2001に送出する。
【0024】
次に、ネットワークI/F2010は、LAN1006に接続され、LAN1006を介してLAN1006上の各装置との間で情報の入出力を行う。モデム2050は、公衆回線2051に接続され、公衆回線2051を介して情報の入出力を行う。
【0025】
イメージバスI/F2005は、システムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008を接続し、データ構造を変換するためのバスブリッジである。画像バス2008は、PCIバスまたはIEEE1394から構成される。画像バス2008上には、ラスタイメージプロセッサ(以下、RIPという)2060、デバイスI/F2020、スキャナ画像処理部2080、プリンタ画像処理部2090、画像回転処理部2030、サムネイル作成部2035および画像圧縮処理部2040が設けられている。
【0026】
RIP2060は、PDLコードをビットマップイメージにRAM2002上に描画展開処理する。デバイスI/F2020には、スキャナ2070およびプリンタ2095が接続され、デバイスI/F2020は、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部2080は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。
【0027】
プリンタ画像処理部2090は、プリント出力画像データに対してプリンタ2095の補正、解像度変換などを行う。画像回転処理部2030は、画像データの回転を行う。画像圧縮処理部2040は、多値画像データをJPEGデータに、2値画像データをJBIG、MMR、MHなどのデータに圧縮するとともに、その伸張処理を行う。
【0028】
サムネイル作成部2035は、スキャナ2070、RIP2060から読み込んだ画像や、HDD2004から読み込んだ画像に対して、解像度変換を施すことでサムネイル画像を作成する。
【0029】
作成したサムネイル画像は、画像バス2008、イメージバスI/F2005、システムバス2007、操作部I/F2006を介して操作部2012上に表示することが可能になっている。また、サムネイル作成部2035で作成したサムネイル画像は、画像をHDD2004に記憶するときに画像と対応させて記憶させることも可能になっていて、HDD2004に記憶されているサムネイル画像は、システムバス2007、操作部I/F2006を介して操作部2012に表示することが可能になっている。次に、リーダ部2070およびプリンタ部2095のハードウェア構成について図4を参照しながら説明する。
【0030】
図1に示すリーダ部2070と、該リーダ部から読み込んだ原稿画像を印刷する図1に示すプリンタ部2095とを備える画像処理装置であって、図1に示すサムネイル作成部2035がリーダ部2095から読み込んだ原稿画像のサムネイルデータを作成して、RAM2002上に保持する。そして、CPU2001が後述する図7に示すフローチャートの手順に従い、作成される各サムネイルデータをページ順に並べて表示部にプレビューする。
【0031】
そして、操作部2012に表示されたサムネイルデータに対応づけられた特定領域に対する指示があったかどうかを図1に示すCPU2001が検出し、該検出結果により、いずれかのサムネイルデータに対応したページ位置を特定し、該特定されるページ位置に対して読み込んだ複数の原稿画像中で対応するページに対して所定の画像処理を実行する。
【0032】
これにより、読み取られる原稿画像データに対する所定の処理、例えば合紙等をいずれかのページ位置に指定する場合に、読み取られている画像のサムネイル画像データの表示を確認した状態で、ページ位置を指定できるため、従来の数値情報による指定に比べて、操作性が向上して、誤ったページ指定操作を回避できる。
【0033】
なお、操作部2012に表示されるサムネイルデータの近傍に配置されるチェックボタン(例えば図8に示す挿入ページ指定画面のチェックボタン1504)の指示状態から対応づけて配置し、該チェックボタンに対する指示状態からページ位置を検出することが可能に構成されている。
【0034】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、チェックボタンを指示するだけで、所定の画像処理を行うためのページ位置を正確に指定することができる。
【0035】
また、CPU2001は、操作部2012に表示されるサムネイルデータの表示領域を特定領域と判断し、該表示領域(例えば図9に示す挿入ページ指定画面のサムネイル画像データ1601)に対する指示状態からページ位置を検出することが可能に構成されている。
【0036】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、直接サムネイル画像データを指示するだけで、所定の画像処理を行うためのページ位置を正確に指定することができる。
【0037】
さらに、所定の画像処理は、前記検出手段により検出される特定領域に対する指示に対応するページ位置に、合紙を挿入することが可能に構成されている。
【0038】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、直接サムネイル画像データを指示するだけで、合紙の挿入を行うためのページ位置を正確に指定することができる。
【0039】
また、所定の画像処理は、前記検出手段により検出される特定領域に対する指示に対応するページ位置から章の開始番号を更新することが可能に構成されている。
【0040】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、直接サムネイル画像データを指示するだけで、章の開始番号を行うためのページ位置を正確に指定することができる。
【0041】
さらに、CPU2001は、所定の画像処理モードの指定状態を判断(図1に示すCPU2001が図7に示すステップS1705)し、該判断結果に基づいて、サムネイル作成部2035により作成される各サムネイルデータをページ順に並べて表示部に表示する場合の表示態様を変更(例えば図8に示す挿入ページ指定画面のチェックボタン1504あるいは図9に示す挿入ページ指定画面のサムネイル画像データ1601)することが可能に構成されている。
【0042】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、直接サムネイル画像データを指示するだけで、合紙の挿入を行う際に、ユーザに対して異なる合紙挿入モードの違いを視覚的に認識させることができ、ユーザの合紙挿入ページ位置を正確に指定することができる。
【0043】
図2は、図1に示したリーダ部2070およびプリンタ部2095のハードウェア構成を示す概略断面図であり、リーダ部2070とプリンタ部2095とは、一体的に構成されている。
【0044】
図2において、リーダ部2070は、原稿給紙ユニット250を搭載し、原稿給紙ユニット250は、原稿を先頭から順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、各原稿の読取動作が終了する毎にその原稿をプラテンガラス211から排出トレイ(図示せず)に排出する。
【0045】
リーダ部2070は、原稿がプラテンガラス211上に給送されると、ランプ212を点灯し、移動ユニット213の移動を開始する。この移動ユニット213の移動によりプラテンガラス211上の原稿に対する読取走査が行われる。この読取走査中、原稿からの反射光は、各ミラー214,215,216およびレンズ217を経てCCDイメージセンサ(以下、CCDという)218に導かれ、原稿上の画像がCCD218の撮像面上に結像される。CCD218は、撮像面に結像された画像を電気信号に変換し、この電気信号は所定の処理を施された後に制御装置110に入力される。
【0046】
プリンタ2095は、レーザドライバ321を有し、レーザドライバ321は、制御装置110から入力された画像データに基づきレーザ発光部322を駆動する。これにより、レーザ発光部322からは画像データに応じたレーザ光が発光され、このレーザ光は走査されながら感光ドラム323上に照射される。
【0047】
感光ドラム323上には、照射されたレーザ光により静電潜像が形成され、この静電潜像は現像器324から供給されたトナーによりトナー像として可視像化される。レーザ光の照射タイミングに同期して、各カセット311,312から記録紙が搬送路を介して感光ドラム323と転写部325との間に給紙され、感光ドラム323上のトナー像は転写部325により給紙された記録紙上に転写される。
【0048】
トナー像が転写された記録紙は搬送ベルトを介して定着ローラ対(加熱ローラと加圧ローラ)326に送られ、定着ローラ対326は、記録紙を熱圧し、記録紙上のトナー像を記録紙上に定着させる。
【0049】
この定着ローラ対326を通過した記録紙は、排紙ローラ対327により排紙ユニット330に排紙される。排紙ユニット330は、ソート、ステイプルなどの後処理を施すことが可能なシート処理装置からなる。また、両面記録モードが設定されている場合には、記録紙を排紙ローラ対327まで搬送した後に、排紙ローラ対327の回転方向を逆転させ、フラッパ328によって再給紙搬送路329へ導く。再給紙搬送路339に導かれた記録紙は、上述したタイミングで感光ドラム323と転写部325との間に再給紙され、この記録紙の裏面にトナー像が転写される。
【0050】
図3〜図6は、図1に示した操作部2012の液晶タッチパネル上に表示される操作画面の推移を説明する図であり、図3はコピーモードの標準画面を示し、応用モードボタン1001をユーザがタッチすることで、表示画面がCPU2001の表示制御により、図4に示す応用モード設定画面に切り替えられ、さらに、図4に示す応用モード設定画面において、表紙・合紙ボタン1101をユーザがタッチすることで、表示画面がCPU2001の表示制御により、図5に示す第1の表紙・合紙設定画面に切り替わり、さらに、図4に示す第1の表紙・合紙設定画面において、合紙キー1201をユーザがタッチすることで、表示画面がCPU2001の表示制御により、図6に示す表紙・合紙設定画面に切り替わるように構成されている。
【0051】
なお、図5において、1202は章紙キーで、章紙を行う場合にタッチ指示される。1203は用紙選択キーで、給紙箇所の用紙サイズを選択する場合にユーザによりタッチ指示される。
【0052】
また、図6において、1301はコピーしない設定キーで、合紙に対するコピーを行わない場合にユーザによりタッチ指示される。1302はコピーするキーで、合紙として指定された紙に対して、コピーする場合にユーザによりタッチ指示される。
【0053】
図7は、本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、CPU2001がHDD2004等より読み出される制御プログラムをRAM2002上にロードして実行される合紙処理手順に対応する。なお、S1701〜S1711は各ステップを示す。
【0054】
先ず、ステップS1701で、図3に示す標準画面上で、ユーザが応用モードキー1001を押下すると、CPU2001の制御により、操作部2012の表示画面が図4に示す応用モード画面に切り替わり、さらに、図4に示す応用モード画面上で表紙/合紙キー1101を押下すると、CPU2001の制御により、操作部2012の表示画面が図5に示す第1の表紙/合紙設定画面に切り替わり、さらに、図5に示す第1の表紙/合紙設定画面上で合紙キー1201を押下すると、CPU2001の制御により、操作部2012の表示画面が図6に示す表紙/合紙設定画面に切り替わり、合紙等に関する設定を行う。そして、設定が終了したら、次へキー1303を押下すると、CPU2001の制御により、操作部2012の表示画面は、図3に示した標準画面に切り替わる。
【0055】
次に、ステップS1702で、操作部2012上の図示しないスタートキーが押下されると、合紙モードでコピー動作を開始する。
【0056】
なお、この際、ステップS1701において、合紙モードが指定されていたとCPU2001が判定した場合、リーダ部2070がセットされている全ての原稿画像を読み終えたら、コピージョブが一時停止し、プリントの指示があるまでプリント動作を行わない動作モードで処理を開始する。
【0057】
そして、ステップS1703で、コピースタートが開始されると、リーダ部2070から読み込んだ原稿画像データをサムネイル作成部2035を用いてサムネイル画像データを作成し、HDD2004に原稿画像データと一緒にサムネイル画像データも保存し、リーダ部2070が最終原稿を読み込むまで繰り返す(S1704)。
【0058】
そして、リーダ部2070が最終原稿を読み終えると、プリント指示があるまで、ジョブは一時停止状態になり、サムネイル画像データを操作部2012に表示するように、CPU2001が操作部2012の表示画面を遷移させ、HD2004からサムネイル画像データを読み出して、順に表示する。
【0059】
このとき、CPU2001は、ステップS1701で設定された、図6に示す第2の表紙/合紙設定画面中のキー1301、1302の指示状態でRAM2002に保持される設定フラグの状態を判別して(S1705)、合紙にコピーしない、合紙にコピーするのモードの違いにより、操作部2012に表示する画面を以下のように切り替える。
【0060】
図8,図9は、図1に示した操作部2012に表示される合紙の挿入ページ指定画面の一例を示す図であり、図8は、図7に示すステップS1701で、「合紙にコピーしない」が指定された場合にCPU2001により操作部2012に表示される第1の合紙の挿入ページ指定画面を示し、図9は、図7に示すステップS1701で、「合紙にコピーする」が指定された場合にCPU2001により操作部2012に表示される合紙の挿入ページ指定画面を示す。
【0061】
そして、ステップ(S1705)で、「合成にコピーしない」が設定されているとCPU2001が判断した場合は、図8に示したように、「合紙にコピーしない」と設定されたときのサムネイル画像データを表示する(S1706)。
【0062】
一方、ステップS1705で、「合成にコピーする」が設定されているとCPU2001が判断した場合は、図9に示したように、「合紙にコピーする」と設定されたときのサムネイル画像データを表示する(S1707)。
【0063】
なお、図8において、図中の四角枠の中「プレビュー画像」と表記されているのが、読み込んだ原稿に対してのサムネイル画像データ1501である。サムネイル画像データ1501が表示されている真下には、原稿のページ数1503を表示している。
【0064】
1507はスクロールキーであり、原稿が、例えば17ページ以上あった場合は、スクロールキー1507を押下することで、次の画面に遷移することができる。1506はキャンセルキーであり、合紙モードジョブをキャンセルするときに使用する。
【0065】
サムネイル画像データが表示されている右横にはボタン1502が表示されており、このボタン1502を押すことで、合紙の挿入位置を指定することができる。例えば、ボタン1504は押された状態にあり、黒く反転表示している例である。
【0066】
これは、原稿5枚目と原稿6枚目に対する画像との間に、合紙の1ページ目を挿入する指定を意味する。
【0067】
同様に、図8に示す第1の合紙の挿入ページ指定画面では、原稿10枚目と原稿11枚目に対する画像の間に、合紙の2ページ目を挿入、原稿15枚目と原稿16枚目に対する画像の間に、合紙の3ページ目を挿入する指定になっている。
【0068】
図9に示す第2の合紙の挿入ページ指定画面では、図8に示したボタン1502を押すことで、合紙の挿入位置を指定する代わりに、サムネイル画像データが表示されている枠内を押下することで挿入位置が設定される。例えば、サムネイル画像データ1601の枠内が押下されて、反転された状態になっていることを示しており、特に、5、10、15枚目の原稿画像は、合紙用の給紙段から給紙した用紙に印字する指定になっている。
【0069】
次に、プリント開始キー1505が押下されているかどうかをCPU2001が判断して(S1708)、プリント開始キー1505が押下されていると判断した場合は、CPU2001がサムネイル表示画面で指定されたページ位置を検出し(S1709)、合紙挿入位置の決定を行う(S1710)。例えば前述した図8、図9に示す挿入ページ指定では、5,10,15枚目の原稿画像に対して合紙の指定がありと検出され、プリント動作を開始し(S1711)、印刷処理が終了したら、本処理を終了する。
【0070】
図10は、図1に示したプリンタ部2095から出力される合紙出力結果の一例を示す図であり、(a)は原稿画像を示し、(b)は合成にコピーしない場合の出力結果例を示し、(c)は合成にコピーする場合の出力結果例を示す。
【0071】
これにより、合紙モードのときに、前述した図8に示す合紙にコピーしない場合のサムネイル画像表示画面で、5ページ目の原稿前と、10ページ目の原稿前に合紙を挿入すると指定した場合に、図10の(b)に示すように、5ページ目の原稿に対応する画像の前に合紙の1ページ目が、10ページ目の原稿に対応する画像の前に合紙の2ページ目が挿入されて出力される。
【0072】
また、図9に示す合紙にコピーする場合のサムネイル画像表示画面で、5ページ目の原稿と10ページ目の原稿を指定して合紙を挿入すると指定した場合は、図10の(c)のように、5ページ目の原稿に対応する用紙を合紙の1ページ目として挿入して、さらに5ページ目の原稿の画像データを印字し、10ページ目の原稿に対応する用紙を合紙の2ページ目として挿入して、さらに10ページ目の原稿の画像データを印刷して出力される。
【0073】
これにより、合紙の挿入位置を決めるときに、操作部上に表示されたサムネイル画像に対応したボタンを指定するだけで、あるいは、サムネイル画像そのものを指定するだけで、合紙の挿入位置を指定することが可能になり、ユーザはコピーする前に原稿を確認して合紙挿入位置を決める必要がなくなり、操作性が向上した。また、原稿画像を確認しながら指定することができるので、挿入位置の指定ミスを防止することが可能になった。
【0074】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、図8,図9に示すように、ユーザによる表紙/合紙モードに対する合紙に対するコピーする/コピーしないのユーザの指定状態に基づいて、合紙のページ挿入の位置を指定するための指定画面にサムネイル画像データを相対的に表示した上で、その挿入指定の表示態様を異なるようにCPU2001が表示制御する場合について説明したが、応用モード中の章印刷モードの指定するための指定画面にも同様にサムネイル画像データを表示した上で表示態様を異なるように制御しても同様の効果が期待できる。以下、その実施形態について説明する。
【0075】
図11、図12は、本発明の第2実施形態を示す画像処理装置における章ページ印刷モード指定画面の一例を示す図であり、図7に示したステップ1701で、上述したように章ページ印刷モードを指定された場合の表示画面に対応する。
【0076】
図11、図12において、章ページ印刷モードは、図4に示した応用モード画面としての次画面で設定可能なキーが配置されている。そこで、ページアップ画面キーPKをユーザが操作することで、図示しない章印刷モード指定画面を選択し、さらに階層の詳細指定画面に遷移するようにCPU2001が表示を制御している。
【0077】
そして、その章印刷モード指定画面では、ページ印刷の有無、章印刷の有無、ページ用印字フォントの種類、ページ用印字フォントのサイズを指定することができるように構成されている。
【0078】
章印刷ありと指定して、コピースタートを開始すると、第1実施形態の処理と同様に最終原稿を読み込んだ後、ジョブが一時停止し、図11に示すサムネイル画面を操作部2012にCPU2001の制御により表示する。そして、当該画面を表示したときは、章開始ページのデフォルトは、原稿1枚目に設定されているので、原稿1枚目のサムネイル画像だけが反転して表示される。
【0079】
そして、表示されるサムネイル画像データが表示されている枠内をユーザがタッチ操作で押下することで、章の更新位置を指定することができる。
【0080】
図11の例では、5,10,15ページ目の原稿を指定した状態である。この状態で章確認キー2003を押下すると、CPU2001の制御により、操作部2012の表示画面は、図12に示す表示画面に切り替わり、これまで原稿ページ数が表示されていた部分2101に、章とページが指定されているフォントで表示される。
【0081】
図12では、5、10,15ページ目の原稿に対応する位置から、章が「2−1」,「3−1」,「4−1」になっていることを確認することができる。
【0082】
章確認キー2003をもう一度押下することで図11に示す画面表示に戻ることができる。
【0083】
次に第1実施形態と同様にプリント開始キーが押下されると、サムネイル表示画面で指定されたページ位置を検出し、章の変更位置の決定を行い前述した図の例では、5,10,15枚目の原稿で章が切り替わる否かをCPU2001が判断し、プリンタ2095によるプリント動作を開始する。
【0084】
図13は、本発明に係る画像処理装置における章印刷モード処理結果例を示す図であり、章印刷モードのときに、原稿に対して、出力される印刷用紙順を示した状態に対応し、前述したサムネイル画像表示画面で、5ページ目の原稿と10ページ目の原稿を章変更位置として指定した場合は、図13の(b)のように、5ページ目の原稿から章が切り替わり「2−1」,「2−2」と印刷され、また、10ページ目の原稿からも章が切り替わり「3−1」,「3−2」と印刷して出力を行う。
【0085】
上記実施形態によれば、章印刷モードにおいても、操作部上に表示されたサムネイル画像そのものを指定するだけで、章の更新位置を指定することが可能になり操作性が向上した。また、原稿画像を確認しながら指定することができるので、章の更新位置の指定ミスを防止することが可能になった。
【0086】
前述した第1実施形態における図9に示した挿入位置指定時の確定状態を判定状態で表示するように、第2実施形態では、図12に示したように、サムネイル画像データを選択したときに反転させたが、CPU2001が、例えば選択されたときに表示枠だけを強調して表示するなど、選択したことを示すことができれば反転以外の処理を行っても差し支えない。
【0087】
また、上記第1、第2実施形態では、それぞれ合紙、章印刷について本発明を適用する場合について説明したが、これらのモード以外でも、ページの切れ目位置を判断して処理を変更させる動作モードがあれば、これまで説明してきた処理を適用しても一向に構わない。
【0088】
以下、図14に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像処理システムで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0089】
図13は、本発明に係る画像処理システムで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0090】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0091】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0092】
本実施形態における図7に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0093】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0094】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0095】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0096】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0097】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0098】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0099】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0100】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0101】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0102】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0103】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるものではない。
【0104】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。以下、その実施態様1〜14について説明する。
【0105】
〔実施態様1〕
原稿画像を読み取るリーダ部(図1に示すリーダ部2070)と、該リーダ部から読み込んだ原稿画像を印刷する印刷部(図1に示すプリンタ部2095)とを備える画像処理装置であって、前記リーダ部から読み込んだ原稿画像のサムネイルデータを作成する作成手段(図1に示すサムネイル作成部2035が作成処理する)と、前記作成手段により作成される各サムネイルデータをページ順に並べて表示部に表示するプレビュー手段(図1に示すCPU2001が図7に示すステップS1706,S1707で表示処理する)と、前記プレビュー手段により前記表示部に表示されたサムネイルデータに対応づけられた特定領域に対する指示があったかどうかを検出する検出手段(図1に示すCPU2001が図7に示すステップS1709で検出処理する)と、前記検出手段による検出結果により、いずれかのサムネイルデータに対応したページ位置を特定し、該特定されるページ位置に対して読み込んだ複数の原稿画像中で対応するページに対して所定の画像処理を実行する画像処理手段(図1に示すCPU2001が図7に示すステップS1710で所定の画像処理のページ位置を決定する)とを有することを特徴とする画像処理装置。
【0106】
これにより、読み取られる原稿画像データに対する所定の処理、例えば合紙等をいずれかのページ位置に指定する場合に、読み取られている画像のサムネイル画像データの表示を確認した状態で、ページ位置を指定できるため、従来の数値情報による指定に比べて、操作性が向上して、誤ったページ指定操作を回避できる。
【0107】
〔実施態様2〕
前記検出手段は、前記表示部に表示されるサムネイルデータの近傍に配置されるチェックボタン(例えば図8に示す挿入ページ指定画面のチェックボタン1504)の指示状態から対応づけて配置し、該チェックボタンに対する指示状態からページ位置を検出することを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0108】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、チェックボタンを指示するだけで、所定の画像処理を行うためのページ位置を正確に指定することができる。
【0109】
〔実施態様3〕
前記検出手段は、前記表示部に表示されるサムネイルデータの表示領域を特定領域と判断し、該表示領域(例えば図9に示す挿入ページ指定画面のサムネイル画像データ1601)に対する指示状態からページ位置を検出することを特徴とする実施態様1の画像処理装置。
【0110】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、直接サムネイル画像データを指示するだけで、所定の画像処理を行うためのページ位置を正確に指定することができる。
【0111】
〔実施態様4〕
前記画像処理手段による所定の画像処理は、前記検出手段により検出される特定領域に対する指示に対応するページ位置に、合紙を挿入することを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0112】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、直接サムネイル画像データを指示するだけで、合紙の挿入を行うためのページ位置を正確に指定することができる。
【0113】
〔実施態様5〕
前記画像処理手段による所定の画像処理は、前記検出手段により検出される特定領域に対する指示に対応するページ位置から章の開始番号を更新することを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0114】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、直接サムネイル画像データを指示するだけで、章の開始番号を行うためのページ位置を正確に指定することができる。
【0115】
〔実施態様6〕
前記画像処理手段に対する所定の画像処理モードの指定状態を判断する判断手段(図1に示すCPU2001が図7に示すステップS1705)を有し、前記プレビュー手段は、前記判断手段による判断結果に基づいて、前記作成手段により作成される各サムネイルデータをページ順に並べて表示部に表示する場合の表示態様を変更(例えば図8に示す挿入ページ指定画面のチェックボタン1504あるいは図9に示す挿入ページ指定画面のサムネイル画像データ1601)することを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0116】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、直接サムネイル画像データを指示するだけで、合紙の挿入を行う際に、ユーザに対して異なる合紙挿入モードの違いを視覚的に認識させることができ、ユーザの合紙挿入ページ位置を正確に指定することができる。
【0117】
〔実施態様7〕
原稿画像を読み取るリーダ部と、該リーダ部から読み込んだ原稿画像を印刷する印刷部とを備える画像処理装置における画像処理方法であって、前記リーダ部から読み込んだ原稿画像のサムネイルデータを作成する作成ステップ(例えばCPU2001が実行する図7に示すステップS1706、S1707)と、前記作成ステップにより作成される各サムネイルデータをページ順に並べて表示部に表示するプレビューステップ(例えばCPU2001が実行する図7に示すステップS1706、S1707)と、前記プレビューステップにより前記表示部に表示されたサムネイルデータに対応づけられた特定領域に対する指示があったかどうかを検出する検出ステップ(例えばCPU2001が実行する図7に示すステップS1706、S1707)と、前記検出ステップによる検出結果により、いずれかのサムネイルデータに対応したページ位置を特定し、該特定されるページ位置に対して読み込んだ複数の原稿画像中で対応するページに対して所定の画像処理を実行する画像処理ステップ(例えばCPU2001が実行する図7に示すステップS1710)とを有することを特徴とする画像処理方法。
【0118】
これにより、読み取られる原稿画像データに対する所定の処理、例えば合紙等をいずれかのページ位置に指定する場合に、読み取られている画像のサムネイル画像データの表示を確認した状態で、ページ位置を指定できるため、従来の数値情報による指定に比べて、操作性が向上して、誤ったページ指定操作を回避できる。
【0119】
〔実施態様8〕
前記検出ステップは、前記表示部に表示されるサムネイルデータの近傍に配置されるチェックボタン(例えば図8に示す挿入ページ指定画面のチェックボタン1504)の指示状態から対応づけて配置し、該チェックボタンに対する指示状態からページ位置を検出することを特徴とする実施態様7記載の画像処理方法。
【0120】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、チェックボタンを指示するだけで、所定の画像処理を行うためのページ位置を正確に指定することができる。
【0121】
〔実施態様9〕
前記検出ステップは、前記表示部に表示されるサムネイルデータの表示領域を特定領域(例えば図9に示す挿入ページ指定画面のサムネイル画像データ1601)と判断し、該表示領域に対する指示状態からページ位置を検出することを特徴とする実施態様7記載の画像処理方法。
【0122】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、直接サムネイル画像データを指示するだけで、所定の画像処理を行うためのページ位置を正確に指定することができる。
【0123】
〔実施態様10〕
前記画像処理ステップによる所定の画像処理は、前記検出ステップにより検出される特定領域に対する指示に対応するページ位置に、合紙を挿入することを特徴とする実施態様7記載の画像処理方法。
【0124】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、直接サムネイル画像データを指示するだけで、合紙の挿入を行うためのページ位置を正確に指定することができる。
【0125】
〔実施態様11〕
前記画像処理ステップによる所定の画像処理は、前記検出ステップにより検出される特定領域に対する指示に対応するページ位置から章の開始番号(図13に示す章印刷処理例)を更新することを特徴とする実施態様7記載の画像処理方法。
【0126】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、直接サムネイル画像データを指示するだけで、章の開始番号を行うためのページ位置を正確に指定することができる。
【0127】
〔実施態様12〕
前記画像処理ステップに対する所定の画像処理モードの指定状態を判断する判断ステップ(図1に示すCPU2001が図7に示すステップS1705)を有し、前記プレビューステップは、前記判断ステップによる判断結果に基づいて、前記作成ステップにより作成される各サムネイルデータをページ順に並べて表示部に表示する場合の表示態様を変更することを特徴とする実施態様7記載の画像処理方法。
【0128】
これにより、表示部に表示されたサムネイル画像データの表示を確認しながら、直接サムネイル画像データを指示するだけで、合紙の挿入を行う際に、ユーザに対して異なる合紙挿入モードの違いを視覚的に認識させることができ、ユーザの合紙挿入ページ位置を正確に指定することができる。
【0129】
〔実施態様13〕
実施態様7〜12のいずれかに記載の画像処理方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0130】
〔実施態様14〕
実施態様7〜12のいずれかに記載の画像処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【図1】本発の第1実施形態を示す画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したリーダ部およびプリンタ部のハードウェア構成を示す概略断面図である。
【図3】図1に示した操作部の液晶タッチパネル上に表示される操作画面の推移を説明する図である。
【図4】図1に示した操作部の液晶タッチパネル上に表示される操作画面の推移を説明する図である。
【図5】図1に示した操作部の液晶タッチパネル上に表示される操作画面の推移を説明する図である。
【図6】図1に示した操作部の液晶タッチパネル上に表示される操作画面の推移を説明する図である。
【図7】本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】図1に示した操作部に表示される合紙の挿入ページ指定画面の一例を示す図である。
【図9】図1に示した操作部に表示される合紙の挿入ページ指定画面の一例を示す図である。
【図10】図1に示したプリンタ部から出力される合紙出力結果の一例を示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態を示す画像処理装置における章ページ印刷モード指定画面の一例を示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態を示す画像処理装置における章ページ印刷モード指定画面の一例を示す図である。
【図13】本発明に係る画像処理装置における章印刷モード処理結果例を示す図である。
【図14】本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【図15】この種の画像処理装置の操作部に表示される表紙/合紙の挿入ページ指定画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0132】
2001 CPU
2012 操作部
2035 サムネイル作成部
2070 リーダ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像を読み取るリーダ部と、該リーダ部から読み込んだ原稿画像を印刷する印刷部とを備える画像処理装置であって、
前記リーダ部から読み込んだ原稿画像のサムネイルデータを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成される各サムネイルデータをページ順に並べて表示部に表示するプレビュー手段と、
前記プレビュー手段により前記表示部に表示されたサムネイルデータに対応づけられた特定領域に対する指示があったかどうかを検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果により、いずれかのサムネイルデータに対応したページ位置を特定し、該特定されるページ位置に対して読み込んだ複数の原稿画像中で対応するページに対して所定の画像処理を実行する画像処理手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記検出手段は、前記表示部に表示されるサムネイルデータの近傍に配置されるチェックボタンの指示状態から対応づけて配置し、該チェックボタンに対する指示状態からページ位置を検出することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記検出手段は、前記表示部に表示されるサムネイルデータの表示領域を特定領域と判断し、該表示領域に対する指示状態からページ位置を検出することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記画像処理手段による所定の画像処理は、前記検出手段により検出される特定領域に対する指示に対応するページ位置に、合紙を挿入することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像処理手段による所定の画像処理は、前記検出手段により検出される特定領域に対する指示に対応するページ位置から章の開始番号を更新することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像処理手段に対する所定の画像処理モードの指定状態を判断する判断手段を有し、
前記プレビュー手段は、前記判断手段による判断結果に基づいて、前記作成手段により作成される各サムネイルデータをページ順に並べて表示部に表示する場合の表示態様を変更することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項7】
原稿画像を読み取るリーダ部と、該リーダ部から読み込んだ原稿画像を印刷する印刷部とを備える画像処理装置における画像処理方法であって、
前記リーダ部から読み込んだ原稿画像のサムネイルデータを作成する作成ステップと、
前記作成ステップにより作成される各サムネイルデータをページ順に並べて表示部に表示するプレビューステップと、
前記プレビューステップにより前記表示部に表示されたサムネイルデータに対応づけられた特定領域に対する指示があったかどうかを検出する検出ステップと、
前記検出ステップによる検出結果により、いずれかのサムネイルデータに対応したページ位置を特定し、該特定されるページ位置に対して読み込んだ複数の原稿画像中で対応するページに対して所定の画像処理を実行する画像処理ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項8】
前記検出ステップは、前記表示部に表示されるサムネイルデータの近傍に配置されるチェックボタンの指示状態から対応づけて配置し、該チェックボタンに対する指示状態からページ位置を検出することを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
【請求項9】
前記検出ステップは、前記表示部に表示されるサムネイルデータの表示領域を特定領域と判断し、該表示領域に対する指示状態からページ位置を検出することを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
【請求項10】
前記画像処理ステップによる所定の画像処理は、前記検出ステップにより検出される特定領域に対する指示に対応するページ位置に、合紙を挿入することを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
【請求項11】
前記画像処理ステップによる所定の画像処理は、前記検出ステップにより検出される特定領域に対する指示に対応するページ位置から章の開始番号を更新することを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
【請求項12】
前記画像処理ステップに対する所定の画像処理モードの指定状態を判断する判断ステップを有し、
前記プレビューステップは、前記判断ステップによる判断結果に基づいて、前記作成ステップにより作成される各サムネイルデータをページ順に並べて表示部に表示する場合の表示態様を変更することを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
【請求項13】
請求項7〜12のいずれかに記載の画像処理方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
請求項7〜12のいずれかに記載の画像処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−19904(P2006−19904A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−193951(P2004−193951)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】