説明

画像処理装置とその制御方法

【課題】動画データの表示時間と画像処理時間を対応させること。
【解決手段】画像処理を行う画像処理部と、動画データを予め格納する格納部と、動画データを表示部に再生させる再生部と、画像処理部と格納部と再生部を制御する制御部とを備え、制御部は、再生部が画像処理部の画像処理時間に対応して動画データを再生するように、動画データの再生長さと再生速度を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像処理装置とその制御方法に関し、詳しくは、画像処理時間に対応して動画データを再生する画像処理装置とその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複写の開始を指示すると、その開始指示から複写が終了するまでの間、ネットワーク上に接続された広告データ配信装置からの広告情報を表示する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−185099号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような機能を有する従来の画像形成装置において、広告情報が静止画であれば、広告情報の表示画面から画像形成装置の基本設定画面などにいつ切り替えても画像が不自然になることはない。
しかし、広告情報が動画であるときには、動画を区切りのよいところで基本設定画面などに切り替えなければ画像が不自然になり、観察者に違和感を与えるという問題がある。
【0005】
この発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、動画データと基本設定画面などとを違和感なく切り替えることが可能な画像処理装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、画像処理を行う画像処理部と、動画データを予め格納する格納部と、動画データを表示部に再生させる再生部と、画像処理部と格納部と再生部を制御する制御部とを備え、制御部は、再生部が画像処理部の画像処理時間に対応して動画データを再生するように、動画データの再生長さと再生速度を設定する画像処理装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、画像処理の終了時間に動画データの再生の終了時間を対応させることができ、観察者に違和感を与えることがない。
具体的には、原稿の読み取り開始から画像処理装置による画像データの印刷または画像データの送信処理終了まで、表示部に広告画像や画像処理装置の説明画像等の動画データが再生される。すなわち、印刷または送信処理の終了時刻と、動画データの再生の終了時刻とを一致させることができる。
それは、印刷または送信処理の終了時間を予測することによって、その終了時間に対応して再生長さと再生速度が設定されることにより行われる。
従って、動画データの提供者の所望するアピールポイントを画像処理装置の利用者に閲覧させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
この発明による画像処理装置は、画像処理を行う画像処理部と、動画データを予め格納する格納部と、動画データを表示部に再生させる再生部と、画像処理部と格納部と再生部を制御する制御部とを備え、制御部は、再生部が画像処理部の画像処理時間に対応して動画データを再生するように、動画データの再生長さと再生速度を設定することを特徴とする。
【0009】
この発明による画像処理装置は、記録媒体に画像を複写または印刷したり、画像データを送受信する装置を含む。例えば、画像処理装置としては、画像形成装置(電子写真複写機)、レーザプリンタ、ファクシミリ装置、またはこれらを1つにまとめたデジタル複合機などが挙げられる。
【0010】
画像処理部は、例えば、原稿データや動画データを送受信する通信部と、原稿を順次搬送し読み取る原稿搬送読み取り部と、用紙に画像を形成する画像形成部と、用紙を画像形成部へ給紙する給紙部と、用紙を排出して重ねたり、排出した用紙にパンチング処理やステープル処理を施す排紙処理部とを備える。
【0011】
格納部は、第1格納部と第2格納部を備え、第1格納部には、動画データが格納され、第2格納部には、静止画データが格納されてもよい。例えば、格納部は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDメモリーカードなどの持ち運び可能なメモリーの読出し装置や、画像処理装置内臓のRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)などのメモリー装置も含む。
【0012】
表示部は、静止画および動画を表示可能なデバイスのことであり、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、およびブラウン管などが挙げられる。
【0013】
再生部は、動画データを格納部から読み出して表示部に再生させる機能を有し、圧縮された動画データを解凍し再生する処理なども行うことができる。
【0014】
制御部は、上述の画像処理部と、格納部と、表示部と、再生部とを統合的に制御するマイクロコンピュータで構成できる。そのマイクロコンピュータは、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)と、CPUにワークエリアを提供するRAMと、上述の各部との間で信号の入出力を行うI/Oポートと、上述の各部のモータや表示パネルなどを駆動するドライバ回路などを備えることが好ましい。
【0015】
この発明による画像処理装置において、画像処理部が割り込み処理を受け入れる機能を有し、前記画像処理時間が割り込み処理時間を含むことが好ましい。
このような構成によれば、画像処理時間が割り込み処理時間を含むので、画像処理の終了時間に動画データの再生の終了時間を対応させることができ、割り込みがあっても動画データを観察者に違和感なく提供できる。
【0016】
また、この発明による画像処理装置において、動画データが複数の区分に分割され、制御部は区分数により再生長さを設定し、所定速度以下になるように再生速度を設定することが好ましい。
このような構成によれば、動画データが複数の区分に分割されるので、動画データの再生を区切りのよい位置で終了させることができる。
また、再生速度が所定速度以下になるような区分数の動画データが再生されるので、観察者にとって認識可能な最高再生速度以下の再生速度によって動画データを再生させることができる。
【0017】
この発明による画像処理装置において、割り込み処理とは、進行中の画像処理を中断して行なわれる別の処理であってもよい。
【0018】
この発明による画像処理装置において、画像処理は、原稿を読み取る処理と、印刷および送信の少なくとも一方を行う処理であってもよい。
【0019】
この発明による画像処理装置において、制御部は、再生速度を複数の異なる速度に設定することができる。
【0020】
この発明による画像処理装置において、動画データは、広告画像および画像処理装置の説明画像の少なくとも一方を表示するデータであってもよい。
【0021】
この発明による画像処理装置は、画像処理部と格納部と再生部と制御部が画像形成装置を構成してもよい。
【0022】
この発明による画像処理装置は、コンビニエンスストアに設置されることが好ましい。
【0023】
この発明は別の観点から、画像処理を行う画像処理工程と、動画データを予め格納する格納工程と、動画データを表示部に再生させる再生工程とを備え、再生工程が画像処理工程の画像処理時間に対応して動画データを再生するように、動画データの再生長さと再生速度を設定する画像処理装置の制御方法を提供するものである。
【0024】
以下、図面に示す実施形態に基づいてこの発明を説明する。この発明はこれに限定されるものではない。なお、図面において共通する構成要素には同じ符号を付けている。
【0025】
<デジタル複合機の構成と動作>
図1はこの発明の画像処理装置の実施形態としてのデジタル
複合機の構成を示す説明図であり、図2はその概観を示す斜視図であり、図3はその構成を示すブロック図である。
【0026】
この実施形態のデジタル複合機では、原稿の画像を読み取って用紙に印刷する複写モード、原稿の画像を送受信するファクシミリモードを選択的に行うことができる。
【0027】
図1、図2に示すように、デジタル複合機1は、原稿搬送読み取り部2と、画像形成部3と、給紙部4と、排紙処理部5を備える。
また、図3に示すように、デジタル複合機1では、制御部80が、格納部86と、操作部7と、画像処理部10と、再生部89とを制御するようになっている。
【0028】
制御部80は、格納部86と、操作部7と、画像処理部10と、再生部89とを統合的に制御するマイクロコンピュータを備える。そのマイクロコンピュータは、演算処理を行うCPU81と、CPUが実行する制御プログラムを格納したROM82と、CPU81にワークエリアを提供するRAM83と、上述の各部との間で信号の入出力を行うI/Oポート84と、上述の各部のモータや表示パネルなどを駆動するドライバ回路85などを備える。
【0029】
格納部86は、第1格納部86aと第2格納部86bを備え、第1格納部86aには、動画データが格納され、第2格納部86bには静止画データが格納される。
【0030】
操作部7は、図2、図3に示すように、表示部7aと入力部7bを備え、表示部7aは、タッチパネル機能を備えており、入力部7bは、ボタンやテンキーを備えている。
【0031】
ここで、表示部7aは、デジタル複合機1の電源ON後に表示される基本設定画面90(図4(a))や、広告データやデジタル複合機1の説明などの動画97(図4(b))を表示する。
そして、基本設定画面90は、図4(a)に示すように複写条件キーとしてモード選択キー91と、用紙サイズ設定キー92と、倍率設定キー93と、両面印刷設定キー94とを備えている。
【0032】
また、入力部7b(図2)は、スタートキー、ファックス送信先番号と複写枚数とを入力するためのテンキーで構成されている。
【0033】
画像処理部10は、図2、図3に示すように、電話回線を介して原稿データや動画データを送受信する通信部88と、原稿を順次搬送し読み取る原稿搬送読み取り部2と、用紙に画像を形成する画像形成部3と、用紙を画像形成部へ給紙する給紙部4と、用紙を排出して重ねたり、排出した用紙にパンチング処理やステープル処理を施す排紙処理部5とを備える。
【0034】
再生部89は、動画データを第1格納部86aから読み出して表示部7aに動画97として再生させる機能を有し、圧縮された動画データを解凍し再生する処理なども行うことができる。
【0035】
<複写モード>
まず、複写モードが選択された場合、図1に示すように、原稿搬送読み取り部2で、原稿が原稿セットトレイ11上に載置されると、原稿検知センサー12は原稿がセットされたことを検出する。表示部7aには基本設定画面90(図4(a))が表示され、操作パネル7の表示部7a(図2)および入力部7bによって複写条件が入力設定される。
【0036】
複写条件が入力されて、スタートキーによって複写開始が指示され、原稿の読み取りが開始される。それと同時に動画97(図4(b))の表示が開始される。そして、原稿がピックアップローラ13により順次送り出され、サバキ板14と搬送ローラ15との間を通ってプラテンガラス16上を搬送され、原稿排出トレイ17へと排出される。
【0037】
このとき、第1読み取り部21によって原稿の表面(下側面)の画像が次のようにして読み取られる。第1読み取り部21の第1走査ユニット23および第2走査ユニット24はそれぞれホームポジションに移動する。そして、第1読み取り部21において原稿がプラテンガラス16上に搬送されてくると、図示しないセンサーにより原稿が検出される。その検出タイミングに合わせて、第1走査ユニット23の露光ランプを発光させ、原稿の表面をプラテンガラス16を介して照射する。なお、上記センサーにより原稿枚数も計数される。
【0038】
原稿の表面から反射した反射光は、第1および第2走査ユニット23,24の反射ミラーにより光路変換されて結像レンズ26へ導かれ、集光されてCCD(Charge Coupled Device)27に結像され原稿の画像データが読み取られる。
【0039】
また、原稿の裏面(上側面)の画像データは、第2読み取り部22によって読み取られる。第2読み取り部22は、プラテンガラス16の上方に配置されている。
第2読み取り部22は、原稿の裏面を照射する露光ランプ(LEDアレイ、蛍光灯など)と、画素毎に原稿の反射光を集光するセルフォックレンズアレイと、セルフォックレンズアレイを通じて受光した原稿の反射光を光電変換してアナログの画像信号を出力する密着イメージセンサー(CIS;Contact Image Sensor)などから構成されている。
【0040】
このようにして、原稿の片面もしくは両面が読み取られると、読み取られた画像データが第2格納部86b(図3)に入力される。
入力された画像データは、制御部80において各種の画像処理が施され、画像処理された画像データは、画像形成部3へと出力される。
【0041】
画像形成部3(図1)は、画像データに対応する画像を用紙に印刷するものであって、感光体ドラム31と、帯電装置32と、レーザスキャンユニット33と、現像装置34と、転写装置35と、クリーニング装置36と、除電装置(図示せず)と、定着装置37などから構成されている。
【0042】
また、画像形成部3には、主搬送路38および反転搬送路39が設けられており、給紙部4から給紙された用紙は主搬送路38に沿って搬送される。
給紙部4は、用紙カセット41に収納された用紙または手差トレイ42に載置された用紙を1枚ずつ繰り出して画像形成部3の主搬送路38へと送り出す。
【0043】
画像形成部3の主搬送路38に沿って用紙が搬送され感光体ドラム31と転写装置35との間を通過し、さらに定着装置37を通過することにより以下のようにして用紙に対する印刷が行われる。
感光体ドラム31は、一方向に回転しており、その表面はクリーニング装置36によってクリーニングされ除電装置により除電された後、帯電装置32によって均一に帯電される。
【0044】
レーザスキャンユニット33は、原稿搬送読み取り部2で読み取られた画像データに基づいてレーザ光を変調し、このレーザ光によって感光体ドラム31の表面を主走査方向に繰り返し走査することにより、感光体ドラム31の表面に静電潜像を形成する。
【0045】
現像装置34は、トナーを感光体ドラム31表面に供給して静
電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム31表面に形成する。
転写装置35は、転写装置35と感光体ドラム31との間を通過していく用紙に感光体ドラム31の表面に形成されたトナー像を転写する。
定着装置37は用紙を加熱および加圧して、用紙上の未定着トナー像を溶融させて定着させる。
【0046】
主搬送路38と反転搬送路39の接続箇所には、分岐爪43が設けられている。用紙の片面だけに印刷が行われる場合は、分岐爪43が図1に示される位置に位置決めされ、この分岐爪43により定着装置37を通り抜けた用紙は排紙トレイ44または排紙処理部5の方へと導かれる。
【0047】
一方、用紙の両面に印刷が行われる場合は、片面の印刷が済んだ用紙を反転搬送路39へ導くように分岐爪43が回動する。反転搬送路39へ導かれた用紙は、反転搬送路39の途中でスイッチバックされることにより表裏が反転されて再び主搬送路38へ搬送される。
主搬送路38へ搬送された用紙は、転写および定着工程を経て裏面に印刷がなされ、再び回動して元の位置に戻った分岐爪43により、排紙トレイ44または排紙処理部5の方へと導かれる。
【0048】
このようにして印刷された用紙は、排紙トレイ44または排紙処理部5の方へと導かれて、排紙トレイ44に排出されるか、あるいは、排紙処理部5に備えられた複数の排紙トレイ5aのいずれかに排出される。
【0049】
排紙処理部5では、複数の用紙を各排紙トレイ5aに仕分けして排出したり、各用紙にパンチング処理を施したり、各用紙にステープル処理を施す。
例えば、複数部の印刷物を作成する場合は、各排紙トレイ5aに印刷物の一部の印刷物が割り当てられるように、用紙が各排紙トレイ5aに仕分けして排出され、排紙トレイ5a毎に、排紙トレイ5a上の各用紙にパンチング処理やステープル処理などの後処理が施され、印刷物が作成される。
そして、後処理が終了すると同時に表示部7a(図2)の動画97(図4(b))の再生が終了し、基本設定画面90(図4(a))の表示へと戻る。
【0050】
<ファクシミリモード>
次に、ファクシミリモードの送信が選択された場合、図1に示す原稿搬送読み取り部2で、原稿の読み取り面を下向きにして原稿が原稿セットトレイ11上に載置される。原稿検知センサー12は原稿がセットされたことを検出する。その後、操作パネル7の表示部7aおよび入力部7bによって、ファックス送信条件やファックス送信先がそれぞれ入力される。
【0051】
次に、スタートキーによって送信開始が指示され、原稿の読み取りが開始される。それと同時に動画97(図4(b))の表示が開始される。そして、原稿がピックアップローラ13により順次送り出され、サバキ板14と搬送ローラ15との間を通ってプラテンガラス16上を搬送され、原稿排出トレイ17へと排出される。
【0052】
このとき、第1読み取り部21によって原稿の表面(下側面)の画像が前述のようにして読み取られる。
原稿が読み取られると、読み取られた画像データが第2格納部86b(図3)に入力される。
その後、通信部88によって電話回線を介して、その画像データが、ファックス送信先へと送信される。
そして、送信処理が終了すると同時に表示部7a(図2)の動画97(図4(b))の再生が終了し、基本設定画面90(図4(a))の表示へと戻る。
【0053】
次に、通信部88(図3)がファックスの受信を検出すると、受信した画像データは、第2格納部86bに入力される。入力された画像データに基づいて前述の画像形成部3(図1)によって画像が用紙に形成されて、排紙トレイ44または排紙処理部5に排出される。
【0054】
<動画の表示処理>
次に、デジタル複合機1(図1)の画像表示処理を説明する。前述のように、操作パネル7(図2)の表示部7aは、図4(a)に示す基本設定画面90を表示するとともに図4(b)に示す動画97を表示する画面である。
【0055】
動画97の動画データは、広告依頼主やデジタル複合機1(図1)の販売主からネットワークを介して取得される。
取得した動画データは、デジタル複合機1の通信部88(図3)を介して第1格納部86aへと格納される。
【0056】
また、その動画データは、デジタル複合機1(図1)のメンテナンスを行うサービスマンや、デジタル複合機1の設置場所の管理権限を有するものなどによって予め格納されてもよい。
【0057】
そして、複写モードまたはファクシミリモードにおいて、原稿の読み取りが開始されると、格納された動画データが制御部80(図3)によって第1格納部86aから読み出され、動画97(図4(b))として表示部7aに表示(再生)される。
【0058】
<複写モード時における動画の表示処理>
図5と図6と図7を用いて、複写モード時における動画の画像表示処理を詳細に説明する。
【0059】
図5に示すように、電源がONされて原稿が原稿セットトレイ11(図1)にセットされる(ステップS101)。次に、表示部7a(図2)に基本設定画面90(図4(a))が表示される(ステップS102)。
【0060】
次に、基本設定画面90内の複写条件設定キー91〜94のいずれかがONされると(ステップS103)、表示部7a(図2)に対応する図示しない複写条件設定画面(複写条件設定終了キーを含む)が表示される(ステップS104)。
【0061】
次に、複写条件設定画面の複写条件設定終了キーがONされず(ステップS105)、複写条件設定キーがONされると(ステップS106)、ONされた複写条件設定キーに応じて複写条件設定処理が実行され(ステップS107)、ルーチンはステップS104に戻る。なお、ステップS105においてYESが選択されると、ルーチンはステップS102に戻る。
また、ステップS106において、NOが選択されると、ルーチンはステップS105に戻る。
【0062】
次に、複写条件設定キーがONされずに、スタートキーがONされると(ステップS103,S108)、原稿搬送読み取り部2(図1)において、原稿の読み取りが開始される(図5のステップS109)。なお、原稿の読み取りとは、第1読み取り部21(図1)および/または第2読み取り部22によって原稿の画像データが読み取られ、第2格納部86b(図3)に格納されることである。
【0063】
原稿の読み取りが開始されると、それと同時に第1格納部86aから動画データが読み出されて表示部7a(図4(b))への再生が開始される(図5のステップS109)。この動画データの再生は、標準再生速度Voにより行なわれる。
【0064】
そして、原稿の読み取り開始後、所定時間Toが経過すると(ステップS110)、用紙への印刷処理が開始され(ステップS111)、やがて、原稿の読み取りが終了するとともに、原稿枚数Nが計数される(ステップS112)。
【0065】
次に、原稿の読み取りが終わると、その後の動画データの再生速度V1の算出が次のようにして行われる。
原稿の読み取り時間は原稿枚数Nに比例するので、原稿の読み取り時間はk1・N(k1は定数)である。また、印刷時間も原稿枚数Nに比例するので、印刷時間はk2・N(k2は定数)である。
原稿の読み取り開始から印刷開始までの時間がToであり、印刷時間がk2・Nであるので、原稿の読み取り開始から印刷終了までの時間はTo+k2・Nとなる。
【0066】
さらに、原稿の読み取り開始から終了までにk1・N経過しているので、原稿の読み取り終了から印刷終了までの時間T1は、
T1=(To+k2・N)−k1・N・・・(1)
により表される(ステップS113)。
【0067】
ところで、動画データは、図7(a)に示すように区切りのよい複数のポイントP(1)・・・P(i)・・・P(n)を有する。そのポイントに対応して、動画データは、データ区分D(1)・・・D(i)・・・D(n)を有する。
【0068】
また、図7(b)に示すように、動画データはその始まりからポイントP(i)までのデータ長をL(i)とし(i=1〜n)、i=nのときつまりL(n)を最大値とする。
【0069】
そして、原稿の読み取り時間がk1・Nであり、再生速度がVoであるから、動画再生開始時刻から原稿の読み取り終了時刻までの再生長さはk1・N・Vo(図7(b))となる。
【0070】
動画再生開始から印刷終了までにポイントP(i)までの画像データが再生されるものとすると、ポイントP(i)までに再生すべき残りのデータ長Laは、
La=L(i)−k1・N・Vo・・・(2)
(ただし、i=1〜n)により表される(ステップS114)。
【0071】
従って、再生速度V1は、式(1),(2)により、
V1=La/T1=(L(i)−k1・N・Vo)/[(To+k2・N)−k1・N]・・・(3)
(ただし、i=1〜n)で表される(ステップS115)。
【0072】
次に、L(i)を最大値L(n)とする(ステップS116)。
次に、観察者の認識可能な最高再生速度をVmaxとし、再生速度V1が適正かどうか最高再生速度Vmaxと比較して判断される(ステップS117)。再生速度V1が、最高再生速度Vmax以上であると、再生速度V1を低くするためにL(n)がL(n-1)に置き換えられる(ステップS118)。
【0073】
そして、再生速度V1が、最高再生速度Vmax以下になるまでステップS116からステップS118までのルーチンが繰り返される。再生速度V1が最高再生速度Vmax以下になると、ポイントP(i)と再生速度V1が決定される(図6のステップS119)。
そして、図6に示すように再生速度V1によって動画データが再生され(ステップS120)。割り込みがない場合には、ルーチンがステップS131に進み、動画再生および印刷処理が同時に終了する(ステップS131)。
【0074】
このようにして、原稿の読み取り開始時刻から原稿の読み取り終了時刻までは、標準再生速度Voで再生され、原稿の読み取り後に再生される残りのデータ長La(図7(b))は、再生速度V1で再生されることとなる。
【0075】
一方、図6のステップS121で割り込みがある場合には、次のように処理される。
ここで割り込みとは、優先度の高い処理が入力部7b(図2)によって入力されたり、画像濃度を自動調整する処理が生じたり、大量の印刷によって定着装置37(図1)が温度低下したりすることにより、進行中の印刷処理を中断して別の処理を行うことである。
【0076】
そして、割り込み動作中は、印刷処理が停止され、割り込み動作時間Twが経過すると(ステップS122)、印刷処理が再開される。
この割り込み動作は、原稿の読み取り中には起こらないものとする。
次に、割り込み動作が終了すると、その後の動画データの再生速度V2の算出が次のように行われる。
【0077】
原稿の読み取り終了(図5のステップS112)から割り込み動作の開始までの時間をT2とする。
また、原稿の読み取り開始から印刷開始までの時間がToで、印刷開始時刻から印刷終了までの印刷時間がk2・Nで、割り込み動作時間がTwである。従って、原稿の読み取り開始から印刷が終了するまでの時間は、To+k2・N+Twにより表される。
そこで、原稿の読み取り開始と同時に動画データの再生が開始され、動画データの再生終了時刻が印刷の終了時刻と一致するためには、動画データの再生時間をTo+k2・N+Twに合わせる必要がある。
【0078】
さらに、原稿の読み取り時間がk1・Nであるので、原稿の読み取り終了から動画データの表示の終了までの時間T3は、
T3=(To+k2・N+Tw)−k1・N・・・(4)
により表される(ステップS123)。
【0079】
一方、原稿の読み取り終了から割り込み動作の開始までの時間がT2で、割り込み動作時間がTwであるので、割り込み動作の終了時刻における残りの再生時間は、T3―T2−Twにより表される。
【0080】
原稿の読み取り終了から割り込み動作終了までの再生速度がV1であり、原稿の読み取り終了から割り込み動作の開始までの時間がT2で、割り込み動作時間がTwであるので、原稿の読み取り終了時刻から割り込み動作終了時刻までの再生長さはV1(T2+Tw)(図7(c))となる。
前述のように、動画再生開始から印刷終了までにポイントP(i)までの画像データが再生されるものとすると、図7(c)に示すように、再生すべき残りのデータ長Lbは、
Lb=L(i)−k1・N・Vo−V1(T2+Tw)・・・(5)
(ただし、i=1〜n)により表される(ステップS124)。
【0081】
従って、再生速度V2は、
V2=Lb/(T3―T2−Tw)=[L(i)−k1・N・Vo−V1(T2+Tw)]/(To+k2・N−k1・N-T2)・・・(6)
により表される(ステップS125)。
【0082】
次に、ステップS116と同様にL(i)を最大値L(n)とする(ステップS126)。
次に、観察者の認識可能な最高再生速度がVmaxであるので、再生速度V2が適正かどうか最高再生速度Vmaxと比較して判断される(ステップS127)。再生速度V2が、最高再生速度Vmax以上であると、V2を低くするためにL(n)がL(n-1)に置き換えられる(ステップS128)。
【0083】
そして、再生速度V2が、最高再生速度Vmax以下になるまでステップS126からステップS128までのルーチンが繰り返される。再生速度V2が最高再生速度Vmax以下になると、ポイントP(i)と再生速度V2が決定される(ステップS129)。
次に、図6に示すように再生速度V2によって動画データが再生され(ステップS130)、動画再生および印刷処理が同時に終了する(ステップS131)。
【0084】
このように、印刷処理時間に対応して動画データが再生されるように、動画データの再生長さと再生速度が適正に設定される。従って、印刷処理の終了時間に対応させて動画データの再生の終了時間を一致することができ、観察者に違和感を与えることがない。
【0085】
また、上述において、印刷の終了後、所定時間だけ動画データの再生が延長されてもよい。観察者は、読み取った原稿の取り除きおよび印刷が完了した用紙の取り除きなどのために、デジタル複合機1の前にいるので観察者に延長された動画97のアピールが可能になるからである。
【0086】
また、動画データの全長が短くて印刷処理の終了を待たずに再生が終了した場合、再び繰り返して再生するようにしてもよい。
【0087】
そして、デジタル複合機1は、広告効果の点からコンビニエンスストアなどに設置することが好ましい。
【0088】
<ファクシミリモード時における画像データ表示>
図8と図9と図10を用いて、ファクシミリモード時における画像データ表示の詳細を説明する。
【0089】
図8に示すように、電源がONされて原稿が原稿セットトレイ11(図1)にセットされる(ステップS201)。次に、表示部7a(図2)に基本設定画面90(図4(a))が表示される(ステップS202)。
【0090】
次に、入力部7b(図2)のボタンやテンキーによって、送信先が設定される(ステップS203)。次に、送信条件、例えば送信する画質が設定される(ステップS204)。
【0091】
スタートキーがONされると(ステップS205)、原稿搬送読み取り部2(図1)において原稿の読み取りが開始される(ステップS206)。
【0092】
原稿の読み取りが開始されると、それと同時に第1格納部86a(図3)から動画データが読み出されて表示部7a(図2)への再生が開始される(図8のステップS206)。この動画データの再生は、標準再生速度Voにより行なわれる。
【0093】
そして、読み取られたデータは第2格納部86b(図3)に格納される(ステップS207)。原稿の読み取りが終了すると(ステップS208)、その後、受信側の装置の性能認識や電話回線状況が把握されることで通信速度が決定され、電話回線接続が行われる(ステップS209)。
【0094】
次に、接続が完了すると(ステップS210)、その後の動画データの再生速度V3の算出が次のようにして行われる。
さらに、ファックスの送信完了時刻と動画データの表示完了時刻とを一致させるものとする。
【0095】
原稿の読み取り時間は原稿枚数Nに比例するので、原稿の読み取り時間はk3・N(k3は定数)である。また、ファックス送信時間も原稿枚数Nに比例するので、送信時間はk4・N(k4は定数)である。
また、原稿の読み取り終了から電話回線接続が完了するまでの時間をT4とすると、原稿の読み取り開始から電話回線接続が完了するまでの時間は、k3・N+T4により表される。
従って、原稿の読み取り開始から電話回線接続が完了するまでの再生済みのデータ長は、Vo(k3・N+T4)(図10(a))である。
【0096】
また、図7と同様に動画再生開始から送信終了までにポイントP(i)までの画像データが再生されるものとすると、再生すべき残りのデータ長Lcは、
Lc=L(i)−Vo(k3・N+T4)・・・(7)
(ただし、i=1〜n)により表される(ステップS211)。
【0097】
そして、送信時間がk4・Nであるので、送信中の再生速度V3は、式(7)より、
V3=Lc/k4・N={L(i)−Vo(k3・N+T4)}/ k4・N・・・(8)
で表される(ステップS212)。
【0098】
次に、L(i)を最大値L(n)とする(ステップS213)。
次に、観察者の認識可能な最高再生速度がVmaxであるので、再生速度V3が適正かどうか最高再生速度Vmaxと比較して判断される(ステップS214)。再生速度V3が、最高再生速度Vmax以上であると、V3を低くするためにL(n)がL(n-1)に置き換えられる(ステップS215)。
【0099】
そして、再生速度V3が、最高再生速度Vmax以下になるまでステップS213からステップS215までのルーチンが繰り返される。再生速度V3が最高再生速度Vmax以下になると、ポイントP(i)と再生速度V3が決定される(図9のステップS216)。
次に、図9において再生速度がV3に変更される(ステップS217)。
【0100】
それと同時に、読み取られた原稿のデータが送信され(ステップS218)、ステップS219において送信エラーが発生しない場合(ステップS219)、送信処理が終了すると、同時に動画データの再生が終了する(ステップS229)。
【0101】
次に、ステップS219において送信エラーが発生した場合(ステップS219)、送信速度が低下する(ステップS220)。
次に、送信速度が低下すると、動画データの再生速度V4の算出が次のようにして行われる。
原稿の送信開始から送信エラーが発生するまでの時間をT5とし、送信エラーが発生してから終了するまでの時間をTeとすると、原稿の送信開始から送信エラーが終了するまでの時間は、T5+Teにより表される。
そして、送信時間がk4・Nであり、送信エラーが発生してから終了するまでの時間がTeであるので、送信時間と送信エラー時間を合わせた時間は、k4・N+Teとなる。
【0102】
従って、送信エラーが終了してから送信処理が終了するまでの時間T6は、
T6=(k4・N+Te)−(T5+Te)=k4・N−T5・・・(9)
により表される(ステップS221)。
【0103】
原稿の送信開始から送信エラーが終了するまでの時間がT5+Teであり、再生速度がV3であるから、原稿の送信開始から送信エラーが終了するまでの再生長さは、V3(T5+Te)(図10(b))である。
【0104】
図10(b)に示すように、再生すべき残りのデータ長Ldは、
Ld=L(i)−Vo(k3・N+T4)−V3(T5+Te)・・・(10)
(ただし、i=1〜n)により表される(ステップS222)。
【0105】
従って、再生速度V4は、式(9),(10)により、
V4=Ld/T6={L(i)−Vo(k3・N+T4)−V3(T5+Te)}/ (k4・N−T5)・・・(11)
で表される(ステップS223)。
【0106】
次に、L(i)を最大値L(n)とする(ステップS224)。
次に、観察者の認識可能な最高再生速度がVmaxであるので、再生速度V4が適正かどうか最高再生速度Vmaxと比較して判断される(ステップS225)。再生速度V4が、最高再生速度Vmax以上であると、V4を低くするためにL(n)がL(n-1)に置き換えられる(ステップS226)。
【0107】
そして、再生速度V4が、最高再生速度Vmax以下になるまでステップS224からステップS226までのルーチンが繰り返される。再生速度V4が最高再生速度Vmax以下になると、ポイントP(i)と再生速度V4が決定される(ステップS227)。
次に、図9において再生速度V4によって動画データが再生される(ステップS228)。
【0108】
このようにして、原稿の読み取り開始時刻から原稿の読み取り終了時刻までは、標準再生速度Voで再生され、送信開始から送信エラー終了までに再生されるデータ長Lc(図10(a))は、再生速度V3で再生され、送信エラー終了から送信処理終了までに再生されるデータ長Ld(図10(b))は、再生速度V4で再生されることとなる。
【0109】
次に、送信処理が終了すると、同時に動画データの再生が終了する(ステップS229)。
【0110】
このように、送信処理時間に対応して動画データが再生されるように、動画データの再生長さと再生速度が適正に設定される。従って、送信処理の終了時間に対応させて動画データの再生の終了時間を一致することができ、観察者に違和感を与えることがない。
【0111】
また、上述において、送信処理の終了後、所定の時間だけ動画データの再生が延長されてもよい。観察者は、読み取った原稿の取り除きなどのために、デジタル複合機1(図1)の前にいるので観察者に延長された動画97(図4(b))のアピールが可能になるからである。
【0112】
また、動画データの全長が短くて送信処理の終了を待たずに再生が終了した場合、再び繰り返して再生するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】この発明の実施形態のデジタル複合機の全体構成を示す説明図である。
【図2】この発明の実施形態のデジタル複合機の概観を示す斜視図である。
【図3】この発明の実施形態のデジタル複合機の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施形態のデジタル複合機の表示画像の例を示す説明図である。
【図5】この発明の実施形態のデジタル複合機の複写モード時において制御部が行う一連の制御フローを概略的に示したフローチャート図である。
【図6】この発明の実施形態のデジタル複合機の複写モード時において制御部が行う一連の制御フローを概略的に示したフローチャート図である。
【図7】この発明の実施形態のデジタル複合機の複写モード時において再生すべきデータ長を示す説明図である。
【図8】この発明の実施形態のデジタル複合機のファクシミリモード時において制御部が行う一連の制御フローを概略的に示したフローチャート図である。
【図9】この発明の実施形態のデジタル複合機のファクシミリモード時において制御部が行う一連の制御フローを概略的に示したフローチャート図である。
【図10】この発明の実施形態のデジタル複合機のファクシミリモード時において再生すべきデータ長を示す説明図である。
【符号の説明】
【0114】
1・・・デジタル複合機
2・・・原稿搬送読み取り部
3・・・画像形成部
4・・・給紙部
5・・・排紙処理部
5a・・・複数の排紙トレイ
7・・・操作部
7a・・・表示部
7b・・・入力部
10・・・画像処理部
11・・・原稿セットトレイ
12・・・原稿検知センサー
13・・・ピックアップローラ
14・・・サバキ板
15・・・搬送ローラ
16・・・プラテンガラス
17・・・原稿排出トレイ
21・・・第1読み取り部
22・・・第2読み取り部
23・・・第1走査ユニット
24・・・第2走査ユニット
26・・・結像レンズ
27・・・CCD
31・・・感光体ドラム
32・・・帯電装置
33・・・レーザスキャンユニット
34・・・現像装置
35・・・転写装置
36・・・クリーニング装置
37・・・定着装置
38・・・主搬送路
39・・・反転搬送路
41・・・用紙カセット
42・・・手差トレイ
43・・・分岐爪
44・・・排紙トレイ
80・・・制御部
81・・・CPU
82・・・ROM
83・・・RAM
84・・・I/Oポート
85・・・ドライバ回路
86・・・格納部
86a・・・第1格納部
86b・・・第2格納部
88・・・通信部
89・・・再生部
90・・・基本設定画面
91・・・モード選択キー
92・・・用紙サイズ設定キー
93・・・倍率設定キー
94・・・両面印刷設定キー
97・・・動画

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理を行う画像処理部と、動画データを予め格納する格納部と、動画データを表示部に再生させる再生部と、画像処理部と格納部と再生部を制御する制御部とを備え、制御部は、再生部が画像処理部の画像処理時間に対応して動画データを再生するように、動画データの再生長さと再生速度を設定する画像処理装置。
【請求項2】
画像処理部が割り込み処理を受け入れる機能を有し、前記画像処理時間が割り込み処理時間を含む請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
動画データが複数の区分に分割され、制御部は区分数により再生長さを設定し、所定速度以下になるように再生速度を設定する請求項1または2記載の画像処理装置。
【請求項4】
割り込み処理は、進行中の画像処理を中断して行なわれる別の処理である請求項2記載の画像処理装置。
【請求項5】
画像処理は、原稿を読み取る処理と、印刷および送信の少なくとも一方を行う処理とからなる請求項1から4いずれか1項記載の画像処理装置。
【請求項6】
制御部は、再生速度を複数の異なる速度に設定する請求項1から5いずれか1項記載の画像処理装置。
【請求項7】
動画データは、広告画像および画像処理装置の説明画像の少なくとも一方を表示するデータである請求項1から6いずれか1項記載の画像処理装置。
【請求項8】
画像処理部と格納部と再生部と制御部が画像形成装置を構成する請求項1から7いずれか1項記載の画像処理装置。
【請求項9】
コンビニエンスストアに設置される請求項1から8いずれか1項記載の画像処理装置。
【請求項10】
画像処理を行う画像処理工程と、動画データを予め格納する格納工程と、動画データを表示部に再生させる再生工程とを備え、再生工程が画像処理工程の画像処理時間に対応して動画データを再生するように、動画データの再生長さと再生速度を設定する画像処理装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−159446(P2009−159446A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−337108(P2007−337108)
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.セルフォック
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】