説明

画像処理装置及び画像処理方法

【課題】記録された画像情報を加工して出力することができるようにする。
【解決手段】画像情報を、対応する編集情報に基づいて編集して編集済画像情報にする画像編集処理手段17と、入力された元画像情報と編集済画像情報とを比較して、入力画像と編集済画像との類似度判定を行う判別処理手段18とを有する。この場合、入力された元画像情報と編集済画像情報とが比較され、入力画像と編集済画像との類似度判定が行われる。そして、入力画像と編集済画像とが類似している場合、編集済画像情報を更に編集することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置、複合機等のように画像を形成したり、読み取ったりするための画像処理装置においては、一旦画像情報としての画像データを入力して所定の画像処理を行い、出力した場合、画像データを記憶装置に記録するようになっている。そして、再び同じ画像データを出力する場合、記録された画像データを使用することによって、画像データを再び入力するのを省略するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平10−143638号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記従来の画像処理装置においては、記録された画像データがそのまま出力され、画像データを加工して出力することができない。
【0004】
本発明は、前記従来の画像処理装置の問題点を解決して、記録された画像情報を加工して出力することができるようにした画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのために、本発明の画像処理装置においては、画像情報を、対応する編集情報に基づいて編集して編集済画像情報にする画像編集処理手段と、入力された元画像情報と編集済画像情報とを比較して、入力画像と編集済画像との類似度判定を行う判別処理手段とを有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、画像処理装置においては、画像情報を、対応する編集情報に基づいて編集して編集済画像情報にする画像編集処理手段と、入力された元画像情報と編集済画像情報とを比較して、入力画像と編集済画像との類似度判定を行う判別処理手段とを有する。
【0007】
この場合、入力された元画像情報と編集済画像情報とが比較され、入力画像と編集済画像との類似度判定が行われる。そして、入力画像と編集済画像とが類似している場合、編集済画像情報を更に編集し、記録された画像情報を加工して出力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像処理装置としてのプリンタについて説明する。
【0009】
図2は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタのブロック図である。
【0010】
図に示されるように、プリンタ10は、該プリンタ10の操作を行うための操作部16、原稿を読み取り、第1の画像情報としての画像データを生成するための読取部11、第2の画像情報としての画像データを外部から入力するための入力部33、前記読取部11が生成した画像データ、及び前記入力部33を介して入力された画像データを元画像データとして記録したり、該元画像データを編集情報と関連付けて記録したりする第1の記憶装置としてのメモリ34、画像データを編集情報に基づいて編集した後の編集済画像情報としての編集済画像データを印刷する印刷部35、プログラムを記録するための第2の記憶装置としてのROM36、システムを制御するための制御部としてのCPU37等によって構成される。
【0011】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの機能ブロック図である。
【0012】
図に示されるように、前記プリンタ10において、読取部11は、操作部16からの図示されない原稿読取命令に従って原稿を読み取り、画像データを生成し、読み取られた画像の元画像データを図示されないメモリに送る。該メモリは、読取部11から送られた元画像データを第1の記憶部12に記録する。また、出力制御処理手段13は、判別処理手段18による判別結果信号に基づいて前記第1の記憶部12の元画像データを読み出し、編集情報と関連付けて前記メモリの第2の記憶部15に記録する。そのために、編集情報設定処理手段14は、前記操作部16を介して画像データの編集情報が設定されると、該編集情報を前記第2の記憶部15に送る。
【0013】
なお、前記操作部16は、前記編集情報設定処理手段14による編集情報設定操作、及び読取部11への原稿読取命令の出力操作を行うとともに、前記第2の記憶部15に記録された元画像データの出力を行う。
【0014】
そして、前記画像編集処理手段17は、前記第2の記憶部15に記録された元画像データ及び編集情報に基づいて元画像データの編集処理を行い、編集処理が行われた後の編集済画像データを出力切換処理手段19に出力する。また、前記判別処理手段18は、判別処理、すなわち、類似度判定を行い、前記第1の記憶部12から出力された元画像データと、出力切換処理手段19から出力された編集済画像データとを比較し、入力画像と編集済画像とが類似しているかどうかの判定、すなわち、類似度判定を行い、判定結果を出力制御処理手段13に送るとともに、類似度判定を行っているかどうかを示す判別状態信号を出力切換処理手段19に送る。
【0015】
また、該出力切換処理手段19は、編集済画像データの出力先を、判別状態が判別中である場合は判別処理手段18に、判別中でない場合は画像形成処理手段20に切り換える。そして、該画像形成処理手段20は、前記出力切換処理手段19から出力された編集済画像データに基づいて記録媒体としての図示されない用紙に対して、画像を形成、すなわち、印刷を行う。
【0016】
次に、前記操作部16について説明する。
【0017】
図3は本発明の第1の実施の形態における操作部を示す図である。
【0018】
図に示されるように、操作部16は、プリンタ10についての各種の設定、読み取った原稿の元画像データに領域を指定したり、切取り、色変更等の編集情報を設定したりするための表示装置としての液晶表示部41を備えるとともに、文字入力を行うための文字入力キー42、読取起動、決定等を行うためのスタートキー43、動作の停止、設定のキャンセル等を行うためのストップキー44、及び設定情報をクリアするためのクリアキー45等の操作要素から成る入力装置を備える。
【0019】
また、前記液晶表示部41は、元画像データが入力された後に編集を行うかどうかの状態である読取後編集モードのオン・オフを切り換えるモード選択領域としての読取後編集モード切換ボタン領域41a、及び現在の読取後編集モードがオンであるかオフであるかを表示するモード表示領域としての読取後編集モード表示領域41bを備える。
【0020】
そして、操作者が読取後編集モードを選択し、オンにした状態で読取りを開始すると、元画像データの切出し、拡大、縮小、明るさ変更、回転、フィルタ処理等の編集を行うことができる。
【0021】
また、前記第2の記憶部15は、前記画像編集処理手段17が元画像データの編集を行うときに使用する領域、元画像データと編集情報とを関連付けて記録するデータベース領域、及び前記操作部16で行った各種の設定を保存するための領域を有する。
【0022】
図4は本発明の第1の実施の形態における入力画像の画像データの例を示す図、図5は本発明の第1の実施の形態における液晶表示部を示す図、図6は本発明の第1の実施の形態における編集が終了した後の編集済画像データを示す図である。
【0023】
この場合、読取後編集モードがオンの場合、図4に示されるような、原稿の画像、すなわち、入力画像を読み取ると、液晶表示部41には、図5に示されるように入力画像が表示される。なお、液晶表示部41は、画像を表示する画像表示領域41c、切出し、拡大、縮小、明るさ変更、回転、フィルタ処理等の編集方法を表示する編集メニュー表示領域41d、及び各種のメッセージを表示するダイアログ表示領域41eから成る。
【0024】
そして、操作者は、前記画像表示領域41cに表示される画像、及び前記ダイアログ表示領域41eに表示されるメッセージを見ながら、編集メニュー表示領域41dをタッチ方式で操作することによって編集を行う。また、編集方法の変更は前記編集メニュー表示領域41dの編集方法の指定領域をタッチ方式で操作することによって行う。なお、図5においては、画像表示領域41cに表示された画像の中から特定の領域を切り出す処理を行っている。
【0025】
そして、編集が終了した後、図に6に示されるような編集済画像が形成され、印刷部35によって編集済画像が出力される。
【0026】
図7は本発明の第1の実施の形態における編集情報の記録状態を示す図である。
【0027】
図に示されるように、編集情報は一つの元画像データに対して複数記録することができる。また、編集の順序も記録することができる。なお、編集を行わない場合は、無編集であることを示す情報(編集なし)を編集情報として記録する。
【0028】
次に、前記構成のプリンタ10の動作について説明する。
【0029】
まず、画像データを入力する際のプリンタの動作について説明する。
【0030】
図8は本発明の第1の実施の形態における画像データを入力する際のプリンタの動作を示すフローチャートである。
【0031】
まず、操作者が前記操作部16から画像データ入力指示を行うと、前記入力部33は外部から入力された元画像データを第1の記憶部12に記録し、前記CPU37の図示されないモード判定処理手段は、モード判定処理を行い、読取後編集モード切換ボタン領域41aの押下状態を参照し、読取後編集モードがオンであるかオフであるかを判別する。そして、読取後編集モードがオンである場合、CPU37の図示されない表示処理手段は、表示処理を行い、第1の記憶部12から元画像データを読み出し、液晶表示部41に出力して入力画像を表示し、操作者のタッチパネルへの入力に基づいて元画像データに対する編集情報を設定し、前記元画像データに編集情報を関連付けて第2の記憶部15のデータベース領域に記録する。
【0032】
続いて、前記CPU37の画像編集処理手段17は、画像編集処理を行い、前記第2の記憶部15から元画像データ、及びそれに関連付けられた編集情報を読み出し、該編集情報に基づいて元画像データを編集処理し、編集済画像データを前記第2の記憶部15に記録する。そして、CPU37の画像形成処理手段20は、画像形成処理を行い、印刷部35に印刷命令を出す。そして、該印刷部35は、第2の記憶部15に記録された編集済画像データを読み出し、編集済画像データに従って印刷を行う。
【0033】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 元画像データを記録する。
ステップS2 読取後編集モードがオンであるかどうかを判断する。読取後編集モードがオンである場合はステップS3に、読取後編集モードがオンでない場合はステップS4に進む。
ステップS3 編集情報を設定する。
ステップS4 画像編集処理を行う。
ステップS5 印刷を行い、処理を終了する。
【0034】
次に、原稿を読み取る際のプリンタの動作について説明する。
【0035】
図9は本発明の第1の実施の形態における原稿を読み取る際のプリンタの動作を示すフローチャートである。
【0036】
まず、操作者が前記操作部16から画像データ読取指示を行うと、前記読取部11は原稿を読み取り、読み取った原稿の元画像データを第1の記憶部12に記録する。続いて、CPU37の判別処理手段18は、判別処理を行い、既に第2の記憶部15のデータベース領域に記録された元画像データの中に、新たな元画像データ及び比較を行っていないデータ、すなわち、未比較データがあるかどうかを判断する。そして、未比較データがある場合、前記画像編集処理手段17は、未比較データに対して、それに関連付けられた編集情報に基づいて画像の編集を開始する。
【0037】
次に、前記判別処理手段18は、第1の記憶部12に記録された新たな元画像データと、未比較データの編集後の編集済データとの類似度判定を行うことによって、入力画像と編集された画像、すなわち、編集済画像とが類似しているかどうかを判断する。なお、類似度判定は、画素ごとの明度及び彩度の差(明度差及び彩度差)を算出し、算出結果によって類似度判定を行う。そして、入力画像と編集済画像とが類似している場合、編集済画像データを使用することができるので、新たな元画像データを破棄する。
【0038】
続いて、前記モード判定処理手段は、前記判別処理手段の判別状態信号に基づいて、読取後編集モードがオンであるかオフであるかを判別し、オンである場合は編集済画像情報を再び編集するかどうかを判断するために、操作者に再び編集を行うかどうかを液晶表示部41に表示することによって通知する。この場合、前記モード判定処理手段によって選択処理手段が構成される。
【0039】
そして、再び編集を行う場合、前記表示処理手段は、前記第2の記憶部15から編集済画像データを読み出し、前記液晶表示部41に出力して編集済画像を表示し、操作者のタッチパネルへの入力に基づいて編集済画像データに対する編集情報を設定し、第2の記憶部15のデータベース領域に関連付けて再び記録する。
【0040】
続いて、前記画像編集処理手段17は、第2の記憶部15から編集済画像データと関連付けられた編集情報を読み出し、該編集情報に基づいて編集済画像データを再び編集処理し、編集済画像データを第2の記憶部15に記録する。そして、前記画像形成処理手段20は、印刷部35に印刷命令を出す。そして、該印刷部35は、第2の記憶部15に記録された編集済画像データを読み出し、編集済画像データに従って印刷を行う。
【0041】
また、未比較データがなくなると、新たな元画像データについて画像編集処理を行う。すなわち、前記表示処理手段は、第1の記憶部12から元画像データを読み出し、前記液晶表示部41に出力して入力画像を表示し、操作者のタッチパネルへの入力に基づいて元画像データに対する編集情報を設定し、第2の記憶部15のデータベース領域に関連付けて記録する。
【0042】
続いて、前記画像編集処理手段17は、第2の記憶部15から元画像データ及び関連付けられた編集情報を読み出し、該編集情報に基づいて元画像データを編集処理し、編集済画像データを第2の記憶部15に記録する。そして、前記画像形成処理手段20は、印刷部35に印刷命令を出す。そして、該印刷部35は、第2の記憶部15に記録された編集済画像データを読み出し、編集済画像データに従って印刷を行う。
【0043】
このように、本実施の形態においては、元画像データと編集済情報とを関連付けて第2の記憶部15に記録し、記録された元画像データを編集情報に基づいて編集処理を行った後、新たな元画像データと編集済画像データとを比較し、入力画像と編集済画像とが類似している場合、新たな元画像データを破棄するようになっている。
【0044】
したがって、一度編集処理が行われた画像を再び編集し、加工することができる。
【0045】
また、一旦入力された画像の画像データを編集することなく、前記第1の記憶部12に記録しておき、編集済画像を再び読み取って編集前の画像を推定し、推定された画像の画像データを再び編集することができる。したがって、元画像データが劣化することがないので、画像を複製するのが容易になる。
【0046】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 原稿を読み取る。
ステップS12 未比較データがあるかどうかを判断する。未比較データがある場合はステップS13に、未比較データがない場合はステップS18に進む。
ステップS13 編集を開始する。
ステップS14 比較処理を行う。
ステップS15 入力画像と編集済画像とが類似しているかどうかを判断する。入力画像と編集済画像とが類似している場合はステップS16に進み、類似していない場合はステップS12に戻る。
ステップS16 元画像データを破棄する。
ステップS17 読取後編集モードがオンであるかどうかを判断する。読取後編集モードがオンである場合はステップS19に、読取後編集モードがオンでない場合はステップS20に進む。
ステップS18 読取後編集モードがオンであるかどうかを判断する。読取後編集モードがオンである場合はステップS19に、読取後編集モードがオンでない場合はステップS20に進む。
ステップS19 編集情報を設定する。
ステップS20 画像編集処理を行う。
ステップS21 印刷を行い、処理を終了する。
【0047】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0048】
図10は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタ10の機能ブロック図である。
【0049】
この場合、CPU37は画像処理手段としての前処理手段21を備え、該前処理手段21は、画像処理としての前処理、本実施の形態においては、ノイズ除去処理を行い、前記第1の記憶部12に記録された元画像データに対して図示されないメジアンフィルタを使用してノイズを除去し、ノイズが除去された後の元画像データをCPU37の判別処理手段18に出力する。
【0050】
したがって、該判別処理手段18は、ノイズが除去された後の元画像データと編集済画像データとを比較する。
【0051】
図11は本発明の第2の実施の形態における入力画像の画像データの例を示す図、図12は本発明の第2の実施の形態におけるノイズ除去処理後の入力画像の画像データの例を示す図である。
【0052】
図11に示されるように、プリンタ10の読取部11から送られた元画像データには読取り時にノイズが発生しているが、ノイズ除去処理を行うと、図12に示されるように、ノイズが消去又は緩和される。
【0053】
次に、画像データを読み取る際のプリンタの動作について説明する。
【0054】
図13は本発明の第2の実施の形態における画像データを読み取る際のプリンタの動作を示すフローチャートである。
【0055】
まず、操作者が操作部16から画像データ読取指示を行うと、読取部11は原稿を読み取り、読み取った原稿の元画像データを第1の記憶部12に記録する。続いて、前記判別処理手段18は、既に第2の記憶部15のデータベース領域に記録された元画像データの中に未比較データがあるかどうかを判断する。そして、未比較データがある場合、前記画像編集処理手段17は、未比較データについてそれに関連付けられた編集情報に基づいて画像の編集を開始する。
【0056】
次に、前記前処理手段21は、新たな元画像データのノイズを除去し、判別処理手段18は、ノイズが除去された新たな元画像データと、未比較データの編集後の編集済データとを比較して、入力画像と編集済画像との類似度判定を行うことによって、入力画像と編集済画像とが類似しているかどうかを判断する。
【0057】
このように、本実施の形態においては、前記前処理手段21を配設することによって、読み取った原稿の元画像データのノイズが除去されるので、判別処理手段18における類似度判定の精度を高くすることができる。
【0058】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS31 原稿を読み取る。
ステップS32 未比較データがあるかどうかを判断する。未比較データがある場合はステップS33に、未比較データがない場合はステップS39に進む。
ステップS33 編集を開始する。
ステップS34 前処理を行う。
ステップS35 比較処理を行う。
ステップS36 入力画像と編集済画像とが類似しているかどうかを判断する。入力画像と編集済画像とが類似している場合はステップS37に進み、類似していない場合はステップS32に戻る。
ステップS37 元画像データを破棄する。
ステップS38 読取後編集モードがオンであるかどうかを判断する。読取後編集モードがオンである場合はステップS40に、読取後編集モードがオンでない場合はステップS41に進む。
ステップS39 読取後編集モードがオンであるかどうかを判断する。読取後編集モードがオンである場合はステップS40に、読取後編集モードがオンでない場合はステップS41に進む。
ステップS40 編集情報を設定する。
ステップS41 画像編集処理を行う。
ステップS42 印刷を行い、処理を終了する。
【0059】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、前記第1、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0060】
まず、前記プリンタ10について説明する。
【0061】
図14は本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの機能ブロック図である。
【0062】
この場合、読み取った画像の画像データ及び編集済画像データに対して、解像度変換処理、構図分割処理及び色特徴量算出処理を行ってメモリ34に記録し、類似度判定を行い、類似している場合は、改めて読み取った画像の元画像データ及び編集済画像データの類似度判定を行うようになっている。
【0063】
そのために、前記プリンタ10は、前処理手段21のほかに、第1、第2の画像処理手段としての前処理手段22、23を備え、前処理手段22は、第1の画像処理としての前処理を行い、第1の記憶部12に記録された元画像データの解像度を低くする解像度変換処理、構図分割処理及び色特徴量算出処理を行って、判別処理手段24に出力し、前処理手段23は、第2の画像処理としての前処理を行い、出力切換処理手段19から出力された編集済画像データの解像度を低くする解像度変換処理、構図分割処理及び色特徴量算出処理を行って、判別処理手段24に出力する。そして、前記判別処理手段24は、判別処理を行い、前記前処理手段22、23から出力されたデータの類似度判定を行って判定結果を判別処理手段18に送る。なお、本実施の形態においては、判別処理手段24によって、第1の判別部が、判別処理手段18によって、第2の判別部が構成される。
【0064】
図15は本発明の第3の実施の形態における入力画像の画像データの例を示す図、図16は本発明の第3の実施の形態における解像度変換処理が行われた後の画像データの例を示す図、図17は本発明の第3の実施の形態における構図分割処理が行われた後の画像データの例を示す図である。
【0065】
この場合、図15に示されるような入力画像の画像データに対して、解像度を低くする解像度変換処理を行うと図16に示されるような画像データになり、図16に示されるような解像度変換処理が行われた画像データに構図分割処理を行うと、図17に示されるような画像データになる。
【0066】
次に、画像データを読み取る際のプリンタの動作について説明する。
【0067】
図18は本発明の第3の実施の形態における画像データを読み取る際のプリンタの動作を示すフローチャートである。
【0068】
まず、操作者が操作部16から画像データ読取指示を行うと、読取部11は原稿を読み取り、読み取った原稿の元画像データを第1の記憶部12に記録する。続いて、判別処理手段18は、既に第2の記憶部15のデータベース領域に記録された元画像データの中に未比較データがあるかどうかを判断する。そして、未比較データがある場合、前記画像編集処理手段17は、未比較データについてそれに関連付けられた編集情報に基づいて画像の編集を開始する。
【0069】
次に、前記前処理手段21は、新たな元画像データのノイズを除去し、判別処理手段18は、ノイズが除去された新たな元画像データと、未比較データの編集後の編集済データとを比較して、入力画像と編集済画像との類似度判定を行うことによって、入力画像と編集済画像とが類似しているかどうかを判断する。
【0070】
また、前記前処理手段22は、新たな画像データ及び編集済画像データに対して、前処理として、解像度変換、構図分割及び色特徴量算出処理を行い、前処理が行われた後の画像データ及び編集済画像データを第2の記憶部15に記録する。
【0071】
続いて、判別処理手段24は、前処理が行われた後の画像データ及び編集済画像データを比較し、前処理が行われた後の入力画像と編集済画像とが類似しているかどうかを判定する。
【0072】
このように、本実施の形態においては、前記前処理手段22、23が配設され、類似度判定が段階的に行われるようになっているので、類似度判定を行うのに時間がかかる編集済画像データの数を少なくすることができる。したがって、判別処理の処理速度を高くすることができる。
【0073】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS51 原稿を読み取る。
ステップS52 未比較データがあるかどうかを判断する。未比較データがある場合はステップS53に、未比較データがない場合はステップS62に進む。
ステップS53 編集を開始する。
ステップS54 前処理を行う。
ステップS55 比較処理を行う。
ステップS56 入力画像と編集済画像とが類似しているかどうかを判断する。入力画像と編集済画像とが類似している場合はステップS57に進み、類似していない場合はステップS52に戻る。
ステップS57 前処理を行う。
ステップS58 比較処理を行う。
ステップS59 入力画像と編集済画像とが類似しているかどうかを判断する。入力画像と編集済画像とが類似している場合はステップS60に進み、類似していない場合はステップS52に戻る。
ステップS60 元画像データを破棄する。
ステップS61 読取後編集モードがオンであるかどうかを判断する。読取後編集モードがオンである場合はステップS63に進み、オンでない場合はステップS64に進む。
ステップS62 読取後編集モードがオンであるかどうかを判断する。読取後編集モードがオンである場合はステップS63に進み、オンでない場合はステップS64に進む。
ステップS63 編集情報を設定する。
ステップS64 画像編集処理を行う。
ステップS65 印刷を行い、処理を終了する。
【0074】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、前記第1〜第3の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0075】
図19は本発明の第4の実施の形態におけるプリンタの機能ブロック図である。
【0076】
この場合、第2の記憶装置としての、かつ、第3の記憶部としてのROM36に記録されたテンプレート情報を読み出し、背景画像の部分だけで類似度判定を行い、背景画像の部分が類似している場合、改めて読み取った原稿の元画像データ及び編集済画像データの背景部分以外の部分だけで類似度判定を行う。
【0077】
そのために、入力画像の元画像データに組み合わせる背景画像の画像データとその位置情報とを関連付けたテンプレート情報があらかじめROM36に記録される。そして、前記画像編集処理手段17は、前記第2の記憶部15に記録された元画像データ及び編集情報に基づいて画像編集を行い、このとき、前記編集情報中の背景画像を使用するための情報に基づいて、前記ROM36からテンプレート情報を読み出し、前記元画像データとテンプレート情報とを合成する。
【0078】
そして、前記CPU37の判別処理手段27は、第2の記憶部15に記録された編集情報を読み出し、テンプレート情報を前記ROM36から読み出して、背景画像の画像データだけの類似度判定を行い、判定結果を判別処理手段28に送る。該判別処理手段28は、判別結果において、背景画像が類似している場合、第2の記憶部15に記録された画像データの編集情報を読み出し、かつ、使用されるテンプレートをROM36から読み出し、出力切換処理手段19から出力された編集済画像データ及び第2の記憶部15に記録された元画像データにおける背景画像以外の領域の画像について類似度判定を行う。
【0079】
図20は本発明の第4の実施の形態における背景画像の画像データの例を示す第1の図、図21は本発明の第4の実施の形態における背景画像の画像データの例を示す第2の図である。
【0080】
図に示されるように、背景画像の画像データ60、70は、入力された元画像データを合成するための画像領域61、71を有する。
【0081】
図22は本発明の第4の実施の形態におけるテンプレート情報の記録状態を示す図である。
【0082】
図に示されるように、ROM36に記録されたテンプレート情報においては、画像データ、画像サイズ及び入力された元画像データを合成するための画像領域が関連付けて記録される。
【0083】
図23は本発明の第4の実施の形態における編集情報の記録状態を示す図である。
【0084】
図に示されるように、第1の記憶部12には編集情報として用いられる背景画像が関連付けて記録される。
【0085】
図24は本発明の第4の実施の形態における入力画像の元画像データの例を示す図、図25は本発明の第4の実施の形態における背景画像を合成した後の画像データの例を示す第1の図、図26は本発明の第4の実施の形態における背景画像を合成した後の画像データの例を示す第2の図である。
【0086】
図20に示される背景画像の画像データに図24に示される元画像データを合成すると、図25に示されるような画像データになり、図21に示される背景画像の画像データに図24に示される元画像データを合成すると、図26に示されるような画像データになる。
【0087】
そして、類似度判定を行う場合は、図25に示される合成後の画像データと図20に示される背景画像の画像データとの比較を行う。この際、比較を行う領域は、画像データ60における画像領域61を除いた領域である。次に、図25に示される合成後の画像データと図24に示される元画像データとの比較を行う。この際、比較を行う領域は、画像データ60における画像領域61に当たる部分を図25に示される合成後の画像データから抽出する。
【0088】
次に、画像データを読み取る際のプリンタの動作について説明する。
【0089】
図27は本発明の第4の実施の形態における原稿を読み取る際のプリンタの動作を示すフローチャートである。
【0090】
まず、操作者が操作部16から画像データ読取指示を行うと、読取部11は原稿を読み取り、読み取った原稿の元画像データを第1の記憶部12に記録する。続いて、判別処理手段27は、既に第2の記憶部15のデータベース領域に記録された画像データの中に未比較データがあるかどうかを判断する。そして、未比較データがある場合、前記画像編集処理手段17は、ROM36からテンプレート情報を読み出し、背景画像の画像データと、第2の記憶部15に記録された元画像データとを比較する。
【0091】
そして、判別処理手段27は、背景画像が類似しているかどうかを判定し、背景画像が類似している場合、画像編集処理手段17は、元画像データ及び関連付けられた編集情報に基づいて画像の編集を開始する。
【0092】
続いて、判別処理手段28は、元画像データと編集済画像データとを、背景画像の領域以外の領域について比較し、背景画像の領域以外の領域が類似しているかどうかを判断する。
【0093】
このように、本実施の形態においては、元画像データと背景画像の画像データとを合成した場合の比較を、背景画像の画像データと元画像データとで段階的に比較するようになっているので、判別処理の処理速度を高くすることができる。
【0094】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS71 原稿を読み取る。
ステップS72 未比較データがあるかどうかを判断する。未比較データがある場合はステップS73に、未比較データがない場合はステップS80に進む。
ステップS73 比較処理を行う。
ステップS74 入力画像と編集済画像とが類似しているかどうかを判断する。入力画像と編集済画像とが類似している場合はステップS75に進み、類似していない場合はステップS72に戻る。
ステップS75 編集を開始する。
ステップS76 比較処理を行う。
ステップS77 入力画像と編集済画像とが類似しているかどうかを判断する。入力画像と編集済画像とが類似している場合はステップS78に進み、類似していない場合はステップS72に戻る。
ステップS78 元画像データを破棄する。
ステップS79 読取後編集モードがオンであるかどうかを判断する。読取後編集モードがオンである場合はステップS81に、読取後編集モードがオンでない場合はステップS82に進む。
ステップS80 読取後編集モードがオンであるかどうかを判断する。読取後編集モードがオンである場合はステップS81に、読取後編集モードがオンでない場合はステップS82に進む。
ステップS81 編集情報を設定する。
ステップS82 画像編集処理を行う。
ステップS83 印刷を行い、処理を終了する。
【0095】
前記各実施の形態においては、画像処理装置としてのプリンタに適用した例について説明したが、本発明を、複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置、複合機等のように画像を形成したり、読み取ったりするための画像処理装置に適用することができる。
【0096】
また、類似度を判定する方法については、輝度及び彩度の勾配分布等を比較する方法を使用することができる。さらに、ノイズを除去する方法については、平滑化、エッジ強調等の方法を使用することができる。また、前処理を行う方法については、2値化、エッジ抽出等の方法を使用することができる。さらに、これらの方法は複数組み合わせることができる。
【0097】
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるプリンタのブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における操作部を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における入力画像の画像データの例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における液晶表示部を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における編集が終了した後の編集済画像データを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における編集情報の記録状態を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における画像データを入力する際のプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態における原稿を読み取る際のプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの機能ブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における入力画像の画像データの例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態におけるノイズ除去処理後の入力画像の画像データの例を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における画像データを読み取る際のプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの機能ブロック図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態における入力画像の画像データの例を示す図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態における解像度変換処理が行われた後の画像データの例を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態における構図分割処理が行われた後の画像データの例を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態における画像データを読み取る際のプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第4の実施の形態におけるプリンタの機能ブロック図である。
【図20】本発明の第4の実施の形態における背景画像の画像データの例を示す第1の図である。
【図21】本発明の第4の実施の形態における背景画像の画像データの例を示す第2の図である。
【図22】本発明の第4の実施の形態におけるテンプレート情報の記録状態を示す図である。
【図23】本発明の第4の実施の形態における編集情報の記録状態を示す図である。
【図24】本発明の第4の実施の形態における入力画像の元画像データの例を示す図である。
【図25】本発明の第4の実施の形態における背景画像を合成した後の画像データの例を示す第1の図である。
【図26】本発明の第4の実施の形態における背景画像を合成した後の画像データの例を示す第2の図である。
【図27】本発明の第4の実施の形態における原稿を読み取る際のプリンタの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0099】
10 プリンタ
18 判別処理手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)画像情報を、対応する編集情報に基づいて編集して編集済画像情報にする編集処理手段と、
(b)入力された元画像情報と編集済画像情報とを比較して、入力画像と編集済画像との類似度判定を行う判別処理手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
(a)入力された元画像情報を記録する第1の記憶部と、
(b)該第1の記憶部に記録された画像情報を出力するかどうかを判断する出力制御処理手段と、
(c)該出力制御処理手段から出力された画像情報を記録する第2の記憶部と、
(d)該第2の記憶部に記録された画像情報に対する編集情報を設定し、前記画像情報に対応させて前記第2の記憶部に記録する編集情報設定処理手段と、
(e)前記第2の記憶部に記録された画像情報及び編集情報に基づいて編集を行う画像編集処理手段と、
(f)該画像編集処理手段によって編集された編集済画像情報の出力先を切り換える出力切換処理手段と、
(g)前記第1の記憶部に記録された元画像情報と、前記出力切換処理手段から出力された編集済画像情報とを比較し、前記入力画像と編集済画像とが類似しているかどうかを示す判別結果を出力するとともに、前記第1の記憶部に記録された元画像情報についての判別が既に行われたかどうかを示す判別状態信号を出力する判別処理手段と、
(h)前記出力切換処理手段から出力された編集済画像情報に基づいて、画像を形成する画像形成処理手段とを有するとともに、
(i)前記出力制御処理手段は、前記判別処理手段による判別結果に基づいて、前記第1の記憶部に記録された元画像情報を出力するかどうかを判断し、
(j)前記出力切換処理手段は、前記判別処理手段による判別状態信号に基づいて、前記編集済画像情報の出力先を、前記判別処理手段及び前記画像形成処理手段のいずれかに切り換えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
前記判別処理手段の判別状態信号に基づいて編集済画像情報を再び編集するかどうかを選択する選択処理手段を有する請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
(a)前記第1の記憶部に記録された元画像情報に対して画像処理を行う画像処理手段を有するとともに、
(b)前記判別処理手段は、前記画像処理手段から出力された元画像情報と出力切換処理手段から出力された編集済画像情報とを比較する請求項2又は3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
(a)前記第1の記憶部に記録された元画像情報に対して第1の画像処理を行う第1の画像処理手段と、
(b)前記出力切換処理手段から出力された編集済画像情報に対して第2の画像処理を行う第2の画像処理手段とを有するとともに、
(c)前記判別処理手段は、前記第1の画像処理手段から出力された元画像情報と、前記第2の画像処理手段から出力された編集済画像情報とを比較する請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記判別処理手段は、前記第1の記憶部に記録された元画像情報と前記出力切換処理手段から出力された編集済画像情報とを比較する第1の判別部、及び前記第1の画像処理手段から出力された元画像情報と、第2の画像処理手段から出力された編集済画像情報とを比較する第2の判別部を備える請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
(a)あらかじめ設定された画像情報を、前記元画像情報と合成する領域を表す編集情報を対応させたテンプレート情報を記録する第3の記憶部を有するとともに、
(b)前記画像編集処理手段は、編集情報に基づいて編集を行うとともに、第3の記憶部からテンプレート情報を読み出し、元画像情報とテンプレート情報とを合成する請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項8】
(a)画像情報を、対応する編集情報に基づいて編集して編集済画像情報にし、
(b)入力された元画像情報と編集済画像情報とを比較して、入力画像と編集済画像との類似度判定を行うことを特徴とする画像処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2008−66883(P2008−66883A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−240694(P2006−240694)
【出願日】平成18年9月5日(2006.9.5)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】