説明

画像処理装置及び画像処理方法

【課題】シェーディング補正を行う場合に高輝度部分が飽和してディテールが失われることを抑制する。
【解決手段】撮像素子によって撮像された画像を入力する入力部100と、入力部から入力された画像にかけるシェーディング補正量を画素ごとに算出するシェーディング補正量算出部101と、撮像素子の画素の画素値およびシェーディング補正量に応じてγ補正ゲインを算出するγ補正ゲイン算出部103と、γ補正ゲインに基づいて画素値にゲイン補正を掛けるゲイン補正部104とを有し、シェーディング補正とγ補正とを同時に行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シェーディング補正処理を行う技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
撮像素子によって画像を撮像する撮像装置において、撮像レンズの特性による周辺光量落ちや、シャッターの先幕と後幕の速度差等の要因により、画素位置毎に結像される被写体像の明るさに差異ができる問題がある。この明るさの差異の補正処理は、シェーディング補正として一般に知られている。例えば、特許文献1には遮光手段の動きによって発生するシェーディングの補正について、特許文献2にはレンズの周辺光量落ちによるシェーディングの補正について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−168659号公報
【特許文献2】特開2005−277618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来、上記のようなシェーディング補正を行う場合に、シェーディングの掛かる画素位置に高輝度の被写体が結像されたとき、シェーディング補正を実施すると高輝度部が飽和値を超え、ディテールが失われてしまう問題があった。
【0005】
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シェーディング補正を行う場合に高輝度部分が飽和してディテールが失われることを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係わる画像処理装置は、撮像素子によって撮像された画像を入力する入力手段と、前記入力手段から入力された画像にかけるシェーディング補正量を画素ごとに算出するシェーディング補正量算出手段と、前記撮像素子の画素の画素値および前記シェーディング補正量に応じてγ補正ゲインを算出するγ補正ゲイン算出手段と、前記γ補正ゲインに基づいて画素値にゲイン補正を掛けるゲイン補正手段とを有し、シェーディング補正とγ補正とを同時に行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、シェーディング補正を行う場合に高輝度部分が飽和してディテールが失われることを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる画像処理装置のブロック図。
【図2】周辺光量落ちした場合の輝度レベル分布を示す図。
【図3】シェーディング補正量算出回路の例を示す図。
【図4】γ補正ゲイン算出回路におけるγ補正カーブの微調整例を示す図。
【図5】シェーディング補正ゲインの一例を示す図。
【図6】第1の実施形態におけるγ補正カーブの調整例を示す図。
【図7】第1の実施形態におけるγ補正カーブの調整例を示す図。
【図8】本発明の第2の実施形態に係わる画像処理装置のブロック図。
【図9】第2の実施形態におけるγ補正カーブの調整例を示す図。
【図10】第2の実施形態におけるγ補正カーブの調整例を示す図。
【図11】本発明の第3の実施形態に係わる画像処理装置のブロック図。
【図12】HDR合成回路の合成比率と明るさ信号の関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる画像処理装置のブロック図である。
【0011】
画像処理装置は、撮像素子によって撮像された画像を入力する入力端子100と、入力端子100から入力された画像にかけるシェーディング補正量を画素ごとに算出するシェーディング補正量算出回路101を備える。また、画素値およびシェーディング補正量に応じてγ補正ゲインを算出するγ補正ゲイン算出回路103と、入力端子100から入力された画像に対してγ前信号処理を実施する第1の信号処理回路102も備える。また
、γ補正ゲインに基づいて第1の信号処理回路102の出力画像信号にゲイン補正を掛けるゲイン補正回路104を備える。さらに、ゲイン補正回路104の出力に対しγ補正後信号処理を実施する第2の信号処理回路105と、第2の信号処理回路105の信号を出力する出力端子106を有する。
【0012】
入力端子100から入力される画像は、シェーディングを伴う撮像系によって結像された画像である。本実形態では、撮像レンズの光学特性によって発生する周辺光量落ちによるシェーディングを想定して記載する。ただし、本実施形態は、そのようなシェーディングのみに限定するものではなく、シャッターの先幕と後幕の動作速度の差異によって発生するシェーディング等、均一の輝度の被写体を撮影した場合に結像画像に輝度差が発生するようなケース全般を含むものとする。
【0013】
周辺光量落ちによるシェーディング(以後シェーディングと表記)とは、均一の輝度の被写体を撮影した場合、たとえば図2のような形状の輝度レベル分布に結像される状態のことである。図2のX軸・Y軸は画像上の座標を示しており、Z軸は輝度レベルを示している。
【0014】
シェーディング補正量算出回路101は、演算によって図2の形状を均一に補正するゲインを算出する。演算では、撮像レンズの特性情報など補助情報を用いて演算する。シェーディング補正ゲインの算出方法はさまざまな方法が提案されているが、たとえば、図2のように画像の中心位置に光軸中心があり、その像高に応じて光量落ちが決まっているような場合、次のようにする。すなわち、図3に示すように、光軸中心座標(OX,OY)と、着目画素の座標(X,Y)を用いて像高を求め、像高からゲインへ変換する変換関数を折れ線近似した変換回路を用いることによって実現できる。
【0015】
第1の信号処理回路102は、γ補正前に実施すべき信号処理を実施する。例えば、ノイズリダクション処理等、主に撮像素子に起因する問題の対策や補正処理等が該当する。一般的なシェーディング補正処理は、この第1の信号処理回路102の前でシェーディング補正ゲインを掛けるが、本実施形態ではあえてその時点によるシェーディング補正は行わない。
【0016】
γ補正ゲイン算出回路103は、画像に適用したいγ補正カーブを、シェーディング補正ゲインに応じて微調整する。微調整とは、γ補正カーブとシェーディング補正ゲインを単純に混合するだけでなく、シェーディング補正によって出力信号の最大値を超えてしまう信号が丸められないように、γ補正カーブの高輝度入力時の出力レベルを調整することである。図4にその微調整の結果のイメージを示す。
【0017】
γ補正カーブの調整方法について以下に説明する。図5は、本実施形態におけるシェーディング補正ゲインを示している。画像上の光軸中心位置から画素位置までの距離を像高として、その像高に応じた画素値に対する係数を示している。この係数を画素値に乗じることで、均一輝度の被写体像が均一輝度に補正される。
【0018】
入力画像に対して、図5のシェーディング補正ゲインを掛けると、像高の高い領域は、最大で2倍のゲインが乗じられる。入力画像に対して0%〜200%の範囲の画素値を持つ画像に対して、図6(a)のγ補正を掛けてしまうと、100%〜200%に相当する入力画素値は、すべて100%に置換されてしまい、高輝度部のディティールが失われてしまう。
【0019】
本実施形態では、シェーディング補正とγ補正を同時に実施できるように、γ補正カーブをシェーディング補正ゲインによって変更する。例えば、像高50%のシェーディング補正ゲインは、図5から1.2倍である。この時、図6(a)に示すγ補正カーブ901の出力が1.2倍になるように係数を掛け、かつ高輝度部が100%を超えないように、入力画素値60%〜100%の範囲でゲインを落とす。これを示したカーブが図6(b)のシェーディング補正も含むγ補正カーブ902である。同様に、像高100%のシェーディング補正ゲインは、図8から2.0倍である。この時、図6(a)に示すγ補正カーブ903の出力が2倍になるように係数を掛け、かつ高輝度部が100%を超えないように、入力画素値20%〜100%の範囲でゲインを落とす。これを示したカーブが図6(c)のシェーディング補正も含むγ補正カーブ904である。
【0020】
シェーディング補正によって100%を超えてしまう画素値のすべてを利用せずに、極端に明るい部分は100%に置換する補正カーブでも構わない。γ補正カーブを調整する範囲として、シェーディング補正ゲイン1.2倍のときに入力画素値60%〜100%、2倍のときに入力画素値20%〜100%の場合を例に挙げたが、この範囲は目的とする画質要件によって決定する。例えば、コントラスト重視にするか、階調性重視にするかによってγ補正カーブの変更範囲を選択する。シェーディング補正ゲイン1.2倍の場合における、コントラスト重視の場合のγ補正ゲインカーブの例を図7(a)に、階調性重視にする場合のγ補正ゲインカーブの例を図7(b)に示す。
【0021】
たとえば、コントラストを重視する場合は、飽和により100%に丸められる範囲1101を少し残し、シェーディング補正ゲインを弱める範囲1102を広めにとる。階調性を重視する場合は、飽和により100%に丸められる範囲を無くすか少なめにとり、シェーディング補正ゲインを弱める範囲1103を狭めにとる。このように、重視すべき画質要件によって、適正なγ補正カーブを選定する。
【0022】
ゲイン補正回路104は、第1の信号処理回路102の出力信号レベルによって微調整されたγ補正カーブから求めたゲイン補正係数を出力信号に乗じる回路である。第2の信号処理回路105は、ゲイン補正回路104の出力信号に対して、γ補正後に実施すべき信号処理を実施する。例えば、RGB信号をYUV信号へ変換する色空間変換や、エッジ強調処理等が該当する。出力端子106は、第2の信号処理回路の信号を、所望の出力先へ出力する。
【0023】
本実施形態では、第1の信号処理回路にシェーディング補正前の信号が投入されるため、シェーディング補正の飽和処理(ゲインを乗じた後に最大値を超えた値を最大値に置き換える処理)による丸め演算の影響を受けずに処理できる。また、γ補正時に高輝度部を残すように処理するため、シェーディング補正ゲインが大きな画素における高輝度部のディティール消失が低減される。
【0024】
本実施形態では、第1の信号処理が、シェーディング補正の掛かっていない画像(同一輝度の被写体でも、結像位置によって結像輝度レベルが異なる可能性がある)であることに留意しなければならない。
【0025】
(第2の実施形態)
図8は、本発明の第2の実施形態に係わる画像処理装置のブロック図である。目的は第1の実施形態と同じであるが、若干構成が異なる。
【0026】
画像処理装置は、撮像素子によって結像された画像を入力する入力端子200と、入力端子200から入力された画像にかけるシェーディング補正量を画素ごとに算出するシェーディング補正量算出回路201を備える。また、シェーディング補正量に基づいてシェーディング補正を実施するシェーディング補正回路202と、シェーディング補正量に基づいてγ補正ゲインを算出するγ補正ゲイン算出回路204も備える。また、γ補正ゲインに基づいてシェーディング補正回路202の出力に対して信号処理を実施する第1の信号処理回路203を備える。さらに、第1の信号処理回路203の出力に対してγ補正を掛けるゲイン補正回路205と、ゲイン補正回路205の出力に対して信号処理を実施する第2の信号処理回路206と、第2の信号処理回路の信号を出力する出力端子207を備える。
【0027】
第1の実施形態と異なるのは、シェーディング補正量算出回路201の出力を用いて、γ補正とは独立してシェーディング補正を事前に実施してしまう部分である。
【0028】
本実施形態では、シェーディング補正回路202の入力よりも出力の方をビット幅を広くして、シェーディング補正の飽和処理がかかりにくい状態にしてある。例えば、入力が12ビットの画素値であった場合、出力を16ビットにしておけば4ビットの余裕があり16倍までのシェーディング補正において、飽和処理による値の丸めが行われないことになる。
【0029】
本実施形態では、第1の実施形態とは異なり、シェーディング補正が掛かった画素値がゲイン補正回路205に投入される。シェーディング補正量は像高によって異なっているため、像高ごとに最大値としてとり得る値は異なっている。図9(a)は、入力画像にかけるγ補正カーブを示しているが、このγ補正カーブをシェーディング補正量に応じて調整して用いる。
【0030】
例えば、像高50%のシェーディング補正ゲインは、図5から1.2倍である。従って、入力端子200から入力された画素値に対して、120%のゲインを持っているため、γ補正カーブを120%まで引き延ばす。この時、γ補正カーブ全体を引き延ばしてしまうのではなく、高輝度部だけを引き延ばし、低輝度部は所望のγ補正である図9(a)と同じにしたγ補正カーブが図9(b)である。同様に、像高100%のシェーディング補正ゲインは、図5から2.0倍である。このゲインにあわせて高輝度部のγ補正カーブを調整したのが図9(c)である。
【0031】
図9(b)及び図9(c)に示すγ補正カーブの調整では、入力画素値が50%〜100%の範囲でγ補正カーブを変形したが、この範囲でなくても構わない。この範囲は、目的とする画質要件によって決定する。例えば、コントラスト重視にするか、階調性重視にするかによってγ補正カーブの変更範囲を選択する。シェーディング補正ゲイン1.2倍の場合における、コントラスト重視の場合のγ補正ゲインカーブの例を図10(a)に、階調性重視にする場合のγ補正ゲインカーブの例を図10(b)に示す。ただし、全体を均一に引き延ばす方法は採用しない。
【0032】
本実施形態では、第1の実施形態と比べ、第1の信号処理の演算ビット幅が大きくなる傾向にあり、回路規模は大きくなる。しかし、一般的なシェーディング補正と同様の構成をとることができる。
【0033】
(第3の実施形態)
図11は、本発明の第3の実施形態に係わる画像処理装置のブロック図である。構成としては、第1の実施形態の構成に対して、明るさ算出回路303、出力先セレクタ307、第1のメモリ(第1の記憶部)308、第2のメモリ(第2の記憶部)309、HDR合成回路310が追加されている。
【0034】
本実施形態は、2枚の画像を入力してそれらを合成してダイナミックレンジ拡大(以後、HDR処理と表記)を実施する画像処理装置の例である。
【0035】
まず、短い露光時間で撮像された第1の入力画像を入力端子300から入力する。第1の実施形態と同様に第2の信号処理回路306の出力を求める。出力先セレクタ307をb側へ接続して、第2の信号処理回路306の出力信号を第1のメモリ308へ記憶する。
【0036】
また、第1の入力画像は、シェーディング補正量算出回路301の出力とともに明るさ算出回路303へ入力される。明るさ算出回路303は、第1の入力画像に対してローパスフィルタを掛け、細かいディティール(高域成分)を除去し、シェーディング補正量に基づいてシェーディング補正を掛ける。ただし、シェーディングを完全に除去せずに、若干シェーディングを残すように補正する。この補正結果を明るさ画像と呼称する。この明るさ画像を第2のメモリ309へ記憶する。
【0037】
次に、第1の入力画像よりも長い露光時間で撮像された第2の入力画像を入力端子300から入力する。第1の実施形態と同様に第2の信号処理回路306の出力を求める。出力先セレクタ307をa側へ接続して、HDR合成回路310へ入力する。また、第1のメモリに記憶されている第1の入力画像の信号処理結果と、第2のメモリに記憶されている明るさ画像も、同時にHDR合成回路310へ入力する。
【0038】
HDR合成回路310は、第2のメモリから読み出された明るさ情報に基づいて、第2の入力画像の信号処理結果と、第1のメモリから読み出された第1の入力画像の信号処理結果とを合成する。具体的な合成処理としては、たとえば図12に示すような比率で線形補間によって求める方法などが挙げられる。
【0039】
γ補正ゲイン算出回路304において、第1の入力画像の場合と、第2の入力画像の場合とで、γ補正カーブに異なるカーブを用いる。そして、第1の入力画像の場合は低輝度部のゲイン係数が大きくなるように、第2の入力画像の場合は高輝度部のディティールがあまり圧縮されないようにγ補正カーブを選択して使用する。
【0040】
本実施形態では、明るさ算出回路303において、シェーディング補正を掛けるときに、意図的にシェーディングを少し残すことにより、シェーディングがない領域よりも、シェーディングがある領域の方が積極的に第2の入力画像を採用するようになる。第1の入力画像と、第2の入力画像のどちらが先に撮像された画像であるかは問わない。
【0041】
以上のように、上記の実施形態では、シェーディング補正とγ補正を同時に実施して、かつ高輝度部は飽和させるのではなく、輝度レベルを圧縮する方法により、シェーディングが存在する部分で撮像されていた高輝度部のディテール消失を低減する。
【0042】
また、上記の実施形態では、特に、高輝度部に色がついている場合に特定色のみが飽和処理されるような場合にも変色する問題を回避あるいは低減できる効果が得られる。さらに、HDR(High Dynamic Range)処理を実施する際にシェーディング部分の高輝度被写体のディテール再現性が向上する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像素子によって撮像された画像を入力する入力手段と、
前記入力手段から入力された画像にかけるシェーディング補正量を画素ごとに算出するシェーディング補正量算出手段と、
前記撮像素子の画素の画素値および前記シェーディング補正量に応じてγ補正ゲインを算出するγ補正ゲイン算出手段と、
前記γ補正ゲインに基づいて画素値にゲイン補正を掛けるゲイン補正手段とを有し、
シェーディング補正とγ補正とを同時に行うことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
撮像素子によって撮像された画像を入力する入力手段と、
前記入力手段から入力された画像にかけるシェーディング補正量を画素ごとに算出するシェーディング補正量算出手段と、
前記シェーディング補正量に基づいてシェーディング補正を実施するシェーディング補正手段と、
前記シェーディング補正量に基づいてγ補正ゲインを算出するγ補正ゲイン算出手段と、
前記γ補正ゲインに基づいて、前記シェーディング補正手段の出力に対してγ補正を掛けるγ補正手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
前記入力手段は、短い露光時間で撮像された第1の入力画像と、前記第1の入力画像よりも長い露光時間で撮像された第2の入力画像とを入力し、
前記第1の入力画像と前記シェーディング補正量とに基づいて画像上の領域ごとの明るさを算出する明るさ算出手段と、前記第1の入力画像をγ補正した結果を記憶する第1のメモリ手段と、前記領域ごとの明るさを記憶する第2のメモリ手段と、前記第1のメモリ手段に記憶されている画像と前記第2の入力画像のγ補正の結果とを第2のメモリ手段に記憶されている明るさ情報に基づいて合成する合成手段と、をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
撮像素子によって撮像された画像を入力する入力工程と、
前記入力工程で入力された画像にかけるシェーディング補正量を画素ごとに算出するシェーディング補正量算出工程と、
前記撮像素子の画素の画素値および前記シェーディング補正量に応じてγ補正ゲインを算出するγ補正ゲイン算出工程と、
前記γ補正ゲインに基づいて画素値にゲイン補正を掛けるゲイン補正工程とを有し、
シェーディング補正とγ補正を同時に行うことを特徴とする画像処理方法。
【請求項5】
撮像素子によって撮像された画像を入力する入力工程と、
前記入力工程で入力された画像にかけるシェーディング補正量を画素ごとに算出するシェーディング補正量算出工程と、
前記シェーディング補正量に基づいてシェーディング補正を実施するシェーディング補正工程と、
前記シェーディング補正量に基づいてγ補正ゲインを算出するγ補正ゲイン算出工程と、
前記γ補正ゲインに基づいて、前記シェーディング補正工程での出力に対してγ補正を掛けるγ補正工程と、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項6】
前記入力工程では、短い露光時間で結像された第1の入力画像と、前記第1の入力画像よりも長い露光時間で結像された第2の入力画像とを入力し、
前記第1の入力画像と前記シェーディング補正量とに基づいて画像上の領域ごとの明るさを算出する明るさ算出工程と、前記第1の入力画像をγ補正した結果を記憶する第1の記憶工程と、前記領域ごとの明るさを記憶する第2の記憶工程と、前記第1の記憶工程で記憶された画像と前記第2の入力画像のγ補正の結果とを第2の記憶工程で記憶された明るさ情報に基づいて合成する合成工程と、をさらに有することを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−106151(P2013−106151A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247965(P2011−247965)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】