説明

画像処理装置

【課題】受け取り側で、読取画像データが誰から送られて来たのかを判別することができる。
【解決手段】画像処理装置1は、携帯端末2と通信可能に接続され、原稿画像を読み取る画像読取部11を備える画像処理装置であって、前記画像読取部11が読み取った原稿画像を読取画像データとして出力する画像読取制御部31と、前記携帯端末の所持者を撮像した撮像画像をデータ化した撮像画像データ、及び該所持者の発音を録音した録音データの何れか一方又は双方からなる所持者特定データを前記携帯端末から受信する外部端末通信部33と、前記読取画像データ等ならびに前記所持者特定データを電子メールに添付して送信先端末4に送信する電子メール送信部34と、を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿画像を読み取ることで電子化された読取画像データを送信する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
原稿画像を読み取ることで電子化された読取画像データを送信する画像処理装置としては、例えば、ネットワークスキャナ機能を備えた複合装置(MFP:Multi Function Printer)がある。
【0003】
従来、この種の画像処理装置では、原稿読み取り部で原稿を読み取り、画像処理部で読み取った原稿の画像に対して画像処理を行い、指定されたフォーマット(PDFファイル、JPEGファイル、TIFFファイル等)に変換後、画像処理装置に登録済みの電子メールアドレスを指定してファイルを送信する(特許文献1参照)。以下、この処理を「Scan to E−Mail」処理と呼ぶときがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−333299号公報(段落0012〜0030)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の画像処理装置では、原稿(原稿画像)を読み取ることで電子化された読取画像データを単に送信するので、読取画像データの受け取り側は、読取画像データが誰から送られて来たのかが分からないという問題があった。
【0006】
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、受け取り側で読取画像データが誰から送られて来たのかが分かる画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、携帯端末と通信可能に接続され、原稿画像を読み取る画像読取部を備える画像処理装置であって、前記画像読取部が読み取った原稿画像を読取画像データとして出力する画像読取制御部と、前記携帯端末の所持者を撮像した撮像画像をデータ化した撮像画像データ、及び該所持者の発音を録音した録音データの何れか一方又は双方からなる所持者特定データを前記携帯端末から受信する外部端末通信部と、前記読取画像データ、前記読取画像データを縮小した縮小画像データ、及び前記読取画像データの保存先を示す保存先データの少なくとも何れか一つならびに前記所持者特定データを電子メールに添付して送信先端末に送信する電子メール送信部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
携帯端末の所持者自身の顔画像を撮像した撮像画面のデータと、読取画像データとの双方を電子メールに添付して送信することにより、送信先端末の使用者は、誰からの読取画像データであるか否かを判断することできる。また、携帯端末の所持者が発音した音声(氏名)を録音した録音データと、読取画像データとの双方を電子メールに添付して送信することにより、送信先端末の使用者は、録音された氏名や声紋から誰からの読取画像データであるか否かを判別することができる。また、録音データに読取画像データの送信目的が記録されていれば、読取画像データが何の目的で送信されたものであるか否かを理解することができる。
【0009】
また、携帯端末の所持者自身の撮像画面のデータ、及び録音データを送信することにより、録音データに氏名が記録されておらず、声紋判別が困難な場合でも、確実に携帯端末の所持者を特定することができる。また、送信先端末がPCでなく携帯端末である場合には、撮像画面や読取画像の縮小画像のデータを添付することが好ましい。
【0010】
また、携帯端末や情報処理装置の表示部に、携帯端末の所持者自身の顔画像を撮像させるための誘導画面を表示することが好ましい。また、撮像画像データが、顔画像であるか否かを判定する顔画像判定部を情報処理装置に設けることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、受け取り側で読取画像データが誰から送られて来たのかを判別することができる。また、音声ファイルを受信することで、読取画像データの送信目的が何かを理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1実施形態に係る画像送信システムの構成図である。
【図2】第1実施形態に係る画像処理装置の構成図である。
【図3】第1実施形態に係る画像処理装置が備える入出力部の構成図である。
【図4】第1実施形態に係る画像処理装置が送信する電子メールの受け取り側での画面表示を説明するための図である。
【図5】第1実施形態に係る画像送信システムにおける画像処理装置側の処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】第1実施形態に係る画像送信システムにおける携帯端末側の送信処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】第1実施形態に係る画像処理システムにおける携帯端末側の受信処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】第2実施形態に係る画像処理装置の構成図である。
【図9】第2実施形態に係る画像処理装置の入出力部に表示するメッセージの一例を示す図である。
【図10】第2実施形態に係る画像送信システムにおける画像処理装置側の処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】第3実施形態に係る画像処理装置の構成図である。
【図12】第3実施形態に係る画像処理装置の入出力部に表示するメッセージの一例を示す図である。
【図13】第3実施形態に係る画像送信システムにおける画像処理装置側の処理を説明するためのフローチャート(1)である。
【図14】第3実施形態に係る画像送信システムにおける画像処理装置側の処理を説明するためのフローチャート(2)である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態につき詳細に説明する。
なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0014】
[第1実施形態]
≪第1実施形態に係る画像送信システムの構成≫
以下、図1を参照して、第1実施形態に係る画像送信システムの構成について説明する。なお、図1は、第1実施形態に係る画像送信システム100の構成図である。
【0015】
画像送信システム100は、画像処理装置1、携帯端末2、メールサーバ3、及びメールの送信先端末4がネットワーク5を介して通信可能に接続されている。
【0016】
<携帯端末>
携帯端末2は、アドレス帳機能、録音機能、カメラ機能、画像処理装置1との通信機能を備える。携帯端末2として、例えば、携帯電話、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートパソコン等を利用することができる。また、携帯端末2は、構内で使用される内線用携帯端末でもよい。
【0017】
「アドレス帳機能」とは、携帯端末2の所持者(ユーザ)が入力するアドレス情報を携帯端末2内にテキストデータとして記憶する機能である。アドレス情報としては、例えば、電子メールアドレスが該当する。
【0018】
「録音機能」とは、携帯端末2のユーザが喋る音声を携帯端末2内に音声ファイル(以下、「録音データ」と呼ぶ場合がある)として記憶する。録音データのファイル形式は、例えば、WAV(Wave File Format)形式を用いる。ユーザは、例えば、ユーザの「氏名」、読取画像データの「送信目的」等を録音する。
【0019】
「カメラ機能」とは、携帯端末2のユーザが撮影(撮像)する画像(撮像画像)を携帯端末2内に画像ファイル(以下、「撮像画像データ」と呼ぶ場合がある)として記憶する。撮像画像データのファイル形式は、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式を用いる。ユーザは、例えば、ユーザ自身の「顔画像」を撮像する。
【0020】
「画像処理装置との通信機能」とは、アドレス帳機能で作成したアドレス情報、録音機能で作成した録音データ、及びカメラ機能で作成した撮像画像データを画像処理装置1に送信する機能である。
【0021】
<メールサーバ>
メールサーバ3は、画像処理装置1から送信される電子メールの送受信を管理する装置である。図1では、省略して記載されているが、電子メールの送信を担当するSMTPサーバと、電子メールの受信を担当するPOPサーバとに分かれて構成される。
【0022】
<送信先端末>
送信先端末4は、画像処理装置1から送信される電子メールを受け取る側の端末であり、例えば、PDFファイル及びTIFFファイルを閲覧可能なPC(Personal Computer)、携帯端末等が該当する。
【0023】
<ネットワーク>
ネットワーク5は、インターネット、イントラネット、公衆回線、携帯電話回線等で構成され、有線及び無線の少なくともどちらか一方で構成され、データ通信を実現する。
【0024】
<画像処理装置>
画像処理装置1は、例えば、原稿画像を読み取ることで電子化された読取画像データを送信することができるネットワークスキャナ機能を備えた装置である。ここでは、画像処理装置1として、ネットワークスキャナ機能及びプリンタ機能を備えた複合装置やFAXを想定して説明する。
【0025】
図2を参照し、画像処理装置1は、画像読取部11、LANインタフェース12、入出力部13、記憶部20、及び制御部30を備えて構成される。
【0026】
(画像読取部)
画像読取部11は、ADF(Auto Document Feeder)やフラットベッド方式が用いられ、CCD(Charge Coupled Device)等のラインセンサ、ライン状の発光素子、機構部、モータ、その他のセンサ等で構成される。画像読取部11は、画像処理装置1にセットされた原稿画像を読み取る(原稿画像をスキャンする)。
【0027】
(LANインタフェース)
LANインタフェース12は、画像処理装置1を物理的にネットワーク5と接続し、ネットワーク5に接続される携帯端末2、メールサーバ3、及び送信先端末4との通信を可能にする。
【0028】
(入出力部)
入出力部13は、画像処理装置1の筺体外側に取り付けられた操作パネルである。図3に入出力部13の構成を示す。
入出力部13は、表示部としての液晶ディスプレイ41、文字入力キー42、メニュー選択に用いる十字キー43、スキャンのスタートキー44で構成される。
【0029】
(記憶部)
記憶部20は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の記憶素子で構成される。記憶部20は、送信先端末4のアドレス情報が記憶されるアドレス帳21、及び画像読取部11が読み取った画像の電子データの保存エリアである画像格納部22の領域に分けられる。
なお、送信先端末4のアドレス情報は必ずアドレス帳21に登録されている必要はなく、電子メール送信時にユーザにより入出力部13、又は携帯端末2を介して入力されてもよい。
【0030】
(制御部)
制御部30は、CPUにより構成され、ハードウェア制御部31、画像処理部32、外部端末通信部33、及び電子メール送信部34をさらに備えて構成される。これらの機能は、記憶部20に格納される図示しないプログラムを実行することにより実現される。
【0031】
(ハードウェア制御部)
ハードウェア制御部31は、画像処理装置1が有するハードウェア(画像読取部11、LANインタフェース12、入出力部13、及び記憶部20)を制御及び管理する。
具体的に、ハードウェア制御部31は、画像読取部11を用いて原稿から読み取った原稿画像を電子データ(以下、「読取画像データ」と呼ぶ場合がある)として出力する。また、ハードウェア制御部31は、LANインタフェース12によるデータの送受信処理を制御し、入出力部13による入力処理及び出力処理を制御し、さらに、記憶部20の管理を行う。なお、以下では、ハードウェア制御部31のうち、画像処理部11を制御する部分を画像読取制御部31と呼ぶ場合がある。
【0032】
(画像処理部)
画像処理部32は、画像読取制御部31が画像読取部11を制御して出力された読取画像データの編集処理、並びに、フォーマット、解像度等のファイル変換処理を行い、画像格納部22に格納する。
【0033】
(外部端末通信部)
外部端末通信部33は、携帯端末2が備えるアドレス帳機能で作成したアドレス情報、録音機能で作成した録音データ、及びカメラ機能で作成した撮像画像データを受信する。ここで、撮像画像データ、及び録音データの何れか一方又は双方からなる情報を、所持者特定データと呼ぶ場合がある。
また、外部端末通信部33は、携帯端末2との間で上記データ以外のデータを送受信する。詳細は、後記する「画像送信システムの動作」で説明する。
なお、外部端末通信部33を介しての画像処理装置1と携帯端末2との通信は、ネットワーク5としてインターネットを用いる場合、「IPv4」,「IPv6」等のプロトコルを用いて行う。それより上位のプロトコルは、種々のものを用いることが可能である。
【0034】
(電子メール送信部)
電子メール送信部34は、画像処理装置1の画像読取制御部31で読み取った原稿画像の読取画像データ、携帯端末2が備える録音機能で録音し外部端末通信部33を介して受信した録音データ、及び携帯端末のカメラ機能で撮影し、外部端末通信部33を介して受信した、送信者自身である携帯端末2の所持者の撮像画像データを添付ファイルとする電子メールを送信先端末4に送信する。
【0035】
図4に、電子メール送信部34が送信した電子メールの受け取り側である送信先端末4の表示画面50を示す。
表示画面50は、電子メールのアプリケーションで、「Scan to E−Mail」処理で送信されたメールを開いた画面である。
【0036】
表示画面50は、画像処理装置1の画像読取制御部31で読み取った原稿画像の読取画像データが添付されるimageファイル欄51、携帯端末2が備える録音機能で録音し外部端末通信部33を介して受信した録音データが添付されるメッセージファイル欄52、及び携帯端末2が備えるカメラ機能で撮影し、外部端末通信部33を介して受信した送信者自身の撮像画像データが添付される画像ファイル欄53を含んで構成される。
以上で、本発明の第1実施形態に係る画像送信システム100の構成の説明を終了する。
【0037】
≪第1実施形態に係る画像送信システムの動作≫
<画像処理装置側の動作>
以下、図5を参照して、第1実施形態に係る画像送信システム100における画像処理装置1側の動作を説明する。
【0038】
ここで、携帯端末2のユーザは、携帯端末2の録音機能を用いて送信先端末4のユーザに対する音声メッセージを録音し、録音したメッセージは、携帯端末2内に録音データとして記憶されているものとする。
また、携帯端末2のユーザは、携帯端末2のカメラ機能を用いてユーザ自身を撮影し、撮影した写真は、携帯端末2内に撮像画像データとして記憶されているものとする。
【0039】
最初に、入出力部13の十字キー43(図3参照)を操作することで「Scan to E−Mail」処理が選択されると、外部端末通信部33は、携帯端末2からの通信待ちを開始する(ステップS101)。
【0040】
次に、外部端末通信部33は、携帯端末2からの接続があったか否かを判定する(ステップS102)。携帯端末2からの接続があったと判定された場合(ステップS102“Yes”)に、処理はステップS103に進む。一方、携帯端末2からの接続がなかったと判定された場合(ステップS102“No”)に、処理はステップS101に戻る。
【0041】
前記ステップS102“Yes”の場合、続いて、外部端末通信部33は、携帯端末2からの情報待ちを開始する(ステップS103)。具体的には、外部端末通信部33は、携帯端末2が備えるアドレス帳機能で作成したアドレス情報、録音機能で作成した録音データ、及びカメラ機能で作成した撮像画像データの受信待ちを開始する。
【0042】
次に、外部端末通信部33は、携帯端末2からの情報を受信したか否かを判定する(ステップS104)。携帯端末2からの情報を受信したと判定した場合(ステップS104“Yes”)に、処理はステップS105に進む。ここで、受信した情報がアドレス情報の場合は、電子メール送信部34は、受信したアドレス情報を電子メールの送信先アドレスに設定する。一方、携帯端末からの情報を受信していないと判定した場合(ステップS104“No”)に、処理はステップS103に戻る。
【0043】
前記ステップS104“Yes”の場合、続いて、外部端末通信部33は、携帯端末2から受信したアドレス情報を電子メールの送信先アドレスに設定した、又は、アドレス帳21に登録されているアドレス情報を電子メールの送信先アドレスに設定したか否かを判定する(ステップS105)。電子メールの送信先アドレスが設定済みの場合(ステップS105“Yes”)に、処理はステップS107に進む。一方、電子メールの送信先アドレスが設定済みでない場合(ステップS105“No”)に、処理はステップS106に進む。
【0044】
なお、携帯端末2からアドレス情報を受信せずに、アドレス帳21に登録されているアドレス情報が電子メールの送信先アドレスに設定された場合に、アドレス帳21に登録されているアドレス情報が有効になるようにする。
【0045】
前記ステップS105“No”の場合、続いて、外部端末通信部33は、携帯端末2に対して、送信先アドレスを設定する旨のメッセージ(通知)を送信する(ステップS106)。そして、処理をステップS105に戻す。
前記ステップS105“Yes”の場合、続いて、画像読取制御部31は、画像読取部11を用いて原稿画像のスキャン(読み取り)を開始する(ステップS107)。
【0046】
次に、画像処理部32は、画像読取部11でスキャンした画像を指定フォーマット(PDF,JPEG,TIFF等)に変換し、電子メール送信部34は、変換した読取画像データを添付ファイルとする電子メールの編集及び送信を行う(ステップS108)。ここで、電子メール送信部34は、ステップS104で、録音機能で作成した録音データ、及びカメラ機能で作成した撮像画像データの内いずれかのデータを受信している場合は、受信したデータも添付ファイルとして電子メールの編集を行う。
【0047】
なお、電子メール送信部34は、撮像画像データに代えて、電子メールに貼り付けてもデータ容量が少なく、且つ、受け取る側が認識できるサイズに撮像画像を縮小した縮小画像のデータを表示可能に添付してもよい。ここで、撮像画像の縮小には、顔部分以外を削除する処理も含む。
また、電子メール送信部34は、読取画像データに代えて、読取画像データの保存先を示す情報(保存先データ)を表示する、又は読取画像データと共に、読取画像データを縮小した縮小画像データを表示可能に添付してもよい。ここで、読取画像データの縮小には、データサイズを圧縮する処理も含む。
【0048】
次に、外部端末通信部33は、電子メールの送信が正常に完了したか否かを判定する(ステップS109)。電子メールの送信が正常に完了したと判定した場合(ステップS109“Yes”)に、処理はステップS110に進む。一方、電子メールの送信が正常に完了していないと判定した場合(すなわち、電子メールの送信に失敗した場合)に、処理はステップS111に進む。
【0049】
前記ステップS109“Yes”の場合、続いて、外部端末通信部33は、携帯端末2に対して、電子メール送信処理が正常に終了したこと(正常処理終了)を表すメッセージ(通知)を送信する(ステップS110)。
【0050】
前記ステップ109“No”の場合、続いて、外部端末通信部33は、携帯端末2に対して、電子メール送信処理が失敗したことを表すメッセージ(通知)を送信する(ステップS111)。
以上で、本発明の第1実施形態に係る第1実施形態に係る画像送信システムの動作の内、画像処理装置1側の動作の説明を終了する。
【0051】
<携帯端末側の送信処理の動作>
以下、図6を参照して、第1実施形態に係る画像送信システムにおける携帯端末2側の送信処理の動作を説明する。なお、携帯端末2側の送信処理は、携帯端末2が備えるアプリケーションプログラムを起動することで実現する。
【0052】
最初に、ユーザが携帯端末2の通信機能を起動すると、通信機能は、画像処理装置1からの通信待ちを開始する(ステップS201)。
【0053】
次に、携帯端末2の通信機能は、画像処理装置1からの接続があり、外部端末通信部33とのマッチングが取れたか否かを判定する(ステップS202)。画像処理装置1からの接続があったと判定された場合(ステップS202“Yes”)に、処理はステップS203に進む。一方、画像処理装置1からの接続がなかったと判定された場合(ステップS202“No”)に、処理はステップS201に戻る。
【0054】
前記ステップS202“Yes”の場合、続いて、通信機能は、携帯端末2を用いて送信先アドレスの設定がされるか否かを判定する(ステップS203)。送信先アドレスの設定がされると判定された場合(ステップS203“Yes”)に、処理はステップS204に進む。一方、送信先アドレスの設定がされないと判定された場合(ステップS203“No”)に、処理はステップS205に進む。
【0055】
前記ステップS203“Yes”の場合、続いて、通信機能は、携帯端末2のアドレス帳機能に登録されるアドレス情報の選択、又は携帯端末の文字キーを介して送信先アドレスの入力を受け付ける。
【0056】
次に、通信機能は、携帯端末2が備える録音機能による音声ファイル(録音データ)の作成が行われるか否かを判定する(ステップS205)。録音機能による音声ファイル(録音データ)の作成が行われる場合(ステップS205“Yes”)に、処理はステップS206に進む。一方、録音機能による音声ファイル(録音データ)の作成が行われないと判定された場合(ステップS205“No”)に、処理はステップS207に進む。
【0057】
前記ステップS205“Yes”の場合、続いて、ユーザは、携帯端末2に備えられる内蔵マイクに向かって、送信先に対して音声によるメッセージ(ユーザの「氏名」、読取画像データの「送信目的」等)を録音する。これにより、録音機能は、内蔵マイクから音声情報の入力を受け付け、音声ファイル(録音データ)を作成する(ステップS206)。
【0058】
次に、通信機能は、カメラ機能によるユーザ自身を撮影した写真の画像ファイル(撮像画像データ)の作成が行われるか否かを判定する(ステップS207)。カメラ機能を用いて撮影した(ユーザ自身の)写真の画像ファイル(撮像画像データ)の作成が行われる場合(ステップS207“Yes”)に、処理はステップS208に進む。一方、カメラ機能によるユーザ自身を撮影した写真の画像ファイル(撮像画像データ)の作成が行われないと判定された場合(ステップS207“No”)に、処理はステップS209に進む。
【0059】
前記ステップS207“Yes”の場合、続いて、ユーザは、携帯端末2に備えられる内蔵カメラを使って、ユーザ自身の顔写真を撮影する。ユーザ自身の顔写真を撮影するのは、電子メールを受け取った側で送信者が誰であるかが認識できるようにするためであり、送信者が限定できれば顔写真の撮影に限定されない。
これにより、カメラ機能は、内蔵カメラからユーザ自身を撮影した写真の画像情報の入力を受け付け、画像ファイル(撮像画像データ)を作成する(ステップS208)。
【0060】
次に、通信機能は、ステップS204で選択されたアドレス情報、ステップS206で作成された録音データ、及びステップS208で作成された撮像画像データを画像処理装置1に送信するための送信ボタンがユーザにより押下されたか否かを判定する(ステップS209)。送信ボタンが押下された場合(ステップS209“Yes”)に、処理はステップS210に進む。一方、送信ボタンが押下されない場合(ステップS209“No”)に、処理はステップS203に戻る。
【0061】
前記ステップS209“Yes”の場合、続いて、通信機能は、ステップS204で選択されたアドレス情報、ステップS206で作成された録音データ、及びステップS208で作成された撮像画像データを画像処理装置1に送信する(ステップS210)。
ステップS210で、携帯端末2から送信されるデータは、図5に示すステップS104で、画像処理装置1の外部端末通信部33が受信する。
以上で、本発明の第1実施形態に係る第1実施形態に係る画像送信システム100の動作の内、携帯端末2側の送信処理の動作の説明を終了する。
【0062】
<携帯端末側の受信処理の動作>
以下、図7を参照して、第1実施形態に係る画像処理システム100における携帯端末2側の受信処理の動作を説明する。
【0063】
ステップS210(図6参照)で、画像処理装置1に対してデータを送信すると、通信機能は、画像処理装置1からの通信待ちを開始する(ステップS301)。
【0064】
次に、携帯端末2の通信機能は、図5に示すステップS106の送信先アドレスを設定する旨のメッセージを画像処理装置1から受信したか否かを判定する(ステップS302)。メッセージを受信した場合(ステップS302“Yes”)に、処理はステップS303に進む。一方、メッセージを受信しなかった場合(ステップS302“No”)に、処理はステップS301に戻る。
【0065】
前記ステップS302“Yes”の場合、続いて、通信機能は、画像処理装置1から受信したメッセージである、アドレス設定を促すメッセージを表示する(ステップS303)。
以上で、本発明の第1実施形態に係る第1実施形態に係る画像送信システム100の動作の内、携帯端末2側の受信処理の動作の説明を終了する。
【0066】
なお、図5に示すステップS110の電子メール送信処理が正常に終了したこと(正常処理終了)を表すメッセージ(通知)、又はステップ111の電子メール送信処理が失敗したことを表すメッセージ(通知)を受信した場合には、図7に示す受信処理のステップS303で表示するメッセージが異なるだけなので説明は省略する。
以上で、本発明の第1実施形態に係る第1実施形態に係る画像送信システム100の動作の説明を終了する。
【0067】
以上のように、第1実施形態に係る画像処理装置1は、携帯端末2のカメラ機能で撮影された送信者である携帯端末2の所持者の顔写真を画像として電子メールに貼り付けることができる。このため、受け取り側は、誰から送信された電子メールなのか分かり易い。
また、第1実施形態に係る画像処理装置1は、携帯端末2の録音機能で録音された音声(ユーザの「氏名」、読取画像データの「送信目的」等)をメッセージとして電子メールに添付することができるこれにより、電子メールに添付された音声ファイルをクリックすることで、ユーザの「氏名」、読取画像データの「送信目的」等を含んだ送信者の音声メッセージが再生される。このため、受け取り側は、誰から送信された電子メールなのか、及び送付した読取画像データの内容を把握できる。
【0068】
[第2実施形態]
≪概要≫
第2実施形態に係る画像送信システム100aでは、画像処理装置1aに原稿がセットされていない場合に、画像処理装置1aの入出力部13にメッセージを表示する。
【0069】
≪第2実施形態に係る画像送信システムの構成≫
<画像処理装置>
図8を参照して、第2実施形態に係る画像処理装置1aの構成について説明する。
第2実施形態に係る画像処理装置1aは、第1実施形態に係る画像処理装置1と比較して、画像読取部11a及び画像読取制御部(ハードウェア制御部)31aの機能が変更されている。
【0070】
(画像読取部)
画像読取部11aは、第1実施形態の画像読取部11(図2参照)の機能に加えて、原稿画像を読み取る際に、原稿がセットされているか否かを図示しない用紙センサを用いて感知し、ハードウェア制御部31aに信号を送信する。
【0071】
(画像読取制御部)
画像読取制御部(ハードウェア制御部)31aは、第1実施形態の画像読取制御部31(図2参照)の機能に加えて、画像読取部11aから原稿がセットされていないことを示す信号を受信し、原稿がセットされていない場合に、入出力部13に原稿がセットされていない旨のメッセージを表示する。図9に、画像読取制御部31aが、表示部としての液晶ディスプレイ41に表示するメッセージの一例を示す。
以上で、本発明の第2実施形態に係る画像送信システム100aの構成の説明を終了する。
【0072】
≪第2実施形態に係る画像送信システムの動作≫
<画像処理装置側の動作>
以下、図10を参照して、第2実施形態に係る画像送信システム100aにおける画像処理装置1a側の動作を説明する。なお、図5に示す第1実施形態に係る画像送信システム100における画像処理装置1側の動作との相違は、ステップS105とステップS107との間にステップS401及びステップS402が追加されている点である。
【0073】
ステップS105に続き、画像読取制御部31aは、画像読取部(スキャナ)11aに原稿がセットされているか否かを判定する(ステップS401)。原稿がセットされていると判定した場合(ステップS401“Yes”)に、処理はステップS107に進む。一方、原稿がセットされていないと判定した場合(ステップS401“No”)に、処理はステップS402に進む。
【0074】
前記ステップS401“No”の場合、続いて、画像読取制御部31aは、入出力部13に原稿がセットされていない旨のメッセージを表示する(ステップS402)。画像読取制御部31aは、例えば「原稿をセットしてください。スキャンを開始します。」といったメッセージを表示する。そして、処理はステップS401に戻る。
【0075】
以上で、本発明の第2実施形態に係る画像送信システム100aの動作の内、画像処理装置1a側の動作の説明を終了する。
【0076】
以上のように、第2実施形態に係る画像処理装置1aは、原稿がセットされていない場合に、入出力部13の液晶ディスプレイ41に原稿がセットされていない旨のメッセージを表示する。このため、画像処理装置1aのユーザは、原稿がセットされていないことを知ることができる。
【0077】
≪第2実施形態に係る画像送信システムの他の構成≫
第2実施形態に係る画像読取制御部31aは、画像読取部11aから原稿がセットされていないことを示す信号を受信した場合に、表示部としての液晶ディスプレイ41に原稿がセットされていない旨のメッセージを表示していた。これに対して、画像読取制御部31aは、画像読取部11aから原稿がセットされていないことを示す信号を受信した場合に、携帯端末2に原稿がセットされていない旨のメッセージを送信し、携帯端末2の表示画面に送信したメッセージを表示するようにしてもよい。
【0078】
この場合、処理動作としては、ステップS402の後に、画像読取制御部31aは、携帯端末2に原稿がセットされていない旨のメッセージを送信するようにする(図13のステップS403参照)。
【0079】
[第3実施形態]
≪概要≫
第3実施形態に係る画像送信システム100bでは、画像処理装置1bが任意に決定したパスワードを携帯端末2に送信し、画像の読み取りに際し、ユーザが送信されたパスワードの入力を行う。
【0080】
≪第3実施形態に係る画像送信システムの構成≫
<画像処理装置>
図11を参照して、第3実施形態に係る画像処理装置1bの構成について説明する。
第3実施形態に係る画像処理装置1bは、第2実施形態に係る画像処理装置1aと比較して、ユーザ情報格納部23が追加され、ハードウェア制御部31b、外部端末通信部33b、及び電子メール送信部34bの機能が変更されている。
【0081】
(ユーザ情報格納部)
ユーザ情報格納部23は、外部端末通信部33bで任意に決定したパスワードに関連付けて、送信先端末4のユーザに対する音声メッセージの音声ファイル(録音データ)、及びユーザ自身を撮影した写真の画像ファイル(撮像画像データ)が記憶される。パスワードは、例えば、数字4桁で構成される。
【0082】
(画像読取制御部)
画像読取制御部(ハードウェア制御部)31bは、第2実施形態の画像読取制御部31a(図8参照)の機能に加えて、原稿画像の読み取りに際し、表示部としての液晶ディスプレイ41にパスワードの入力を促すメッセージを表示する。図12に、画像読取制御部31bが、液晶ディスプレイ41に表示するメッセージの一例を示す。そして、画像読取制御部31bは、正しいパスワードの入力が行われると、画像の読み取りを開始する。
【0083】
(外部端末通信部)
外部端末通信部33bは、第1実施形態及び第2実施形態の外部端末通信部33(図2、図8参照)の機能に加えて、携帯端末2から、送信先端末4のユーザに対する音声メッセージの音声ファイル(録音データ)、及びユーザ自身を撮影した写真の画像ファイル(撮像画像データ)を受信すると、パスワードを任意に決定し、パスワードに関連付けて受信したデータをユーザ情報格納部23に格納する。また、外部端末通信部33bは、任意に決定したパスワードを携帯端末2に通知する。
【0084】
(電子メール送信部)
電子メール送信部34bは、第1実施形態及び第2実施形態の電子メール送信部34(図2、図8参照)の機能に加えて、入力されたパスワードをキーにしてユーザ情報格納部23を検索し、該当する送信先端末4のユーザに対する音声メッセージの音声ファイル(録音データ)、及びユーザ自身を撮影した写真の画像ファイル(撮像画像データ)を取得し、取得したデータを画像処理装置1bで読み取った原稿画像の読取画像データと共に電子メールに添付して送信する。
以上で、本発明の第3実施形態に係る画像送信システム100bの構成の説明を終了する。
【0085】
≪第3実施形態に係る画像送信システムの動作≫
<画像処理装置側の動作>
以下、図13を参照して、第3実施形態に係る画像送信システム100bにおける画像処理装置1b側の動作を説明する。なお、図10に示す第2実施形態に係る画像送信システムにおける画像処理装置1a側の動作との相違は、ステップS105とステップS401の間にステップS501が追加されている点と、ステップS401とステップS107との間にステップS502、ステップS503が追加されている点と、ステップS108がステップS504に変更されている点である。
【0086】
ステップS105に続き、外部端末通信部33bは、パスワードを任意に決定し、パスワードに関連付けて受信したデータをユーザ情報格納部23に格納する。また、外部端末通信部33bは、任意に決定したパスワードを携帯端末2に通知する(ステップS501)。そして、処理はステップS401に進む。
【0087】
前記ステップS401“Yes”の場合、続いて、画像読取制御部31bは、入出力部13にパスワードの入力を促すメッセージを表示し、パスワードの入力待ちを開始する(ステップS502)。
【0088】
次に、画像読取制御部31bは、パスワードが入力されたか否かを判定する(ステップS503)。パスワードが入力されたと判定した場合(ステップS503“Yes”)に、処理はステップS107に進む。一方、パスワードが入力されていないと判定した場合(ステップS503“No”)に処理はステップS502に戻る。
【0089】
ステップS107に続き、電子メール送信部34bは、入力されたパスワードをキーにしてユーザ情報格納部23を検索し、該当する送信先端末4のユーザに対する音声メッセージの音声ファイル(録音データ)、及びユーザ自身を撮影した写真の画像ファイル(撮像画像データ)を取得し、取得したデータを画像処理装置1で読み取った原稿画像の読取画像データと共に電子メールに添付して送信する(ステップS504)。
【0090】
以上で、本発明の第3実施形態に係る画像送信システムの動作の内、画像処理装置側の動作の説明を終了する。
【0091】
以上のように、第3実施形態に係る画像処理装置1bは、携帯端末2からの情報がユーザ情報格納部23に保存されており、また、携帯端末2には画像の読み取りを開始するパスワードを発行し、読み取りの際にパスワードを確認する。このため、第三者が違う原稿をセットして、間違った読取画像データが誤って送信されることを防止することができる。
【0092】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で実施することができる。実施形態の変形例を以下に示す。
【0093】
(第1実施形態)
第1実施形態では、画像処理装置1と携帯端末との通信をインターネット及び携帯電話回線で行っていたが、Bluetooth(登録商標)、無線LAN、赤外線通信等により行ってもよい。第2、3実施形態についても同様である。
【0094】
第1実施形態では、外部端末通信部33は、録音機能で作成した録音データ、及びカメラ機能で作成した撮像画像データの両方を受信していたが、録音データ又は撮像画像データを単独で受信するようにしてもよい。第2、3実施形態についても同様である。
【0095】
第1実施形態では、外部端末通信部33は、携帯端末2が備えるアドレス帳機能で作成したアドレス情報、録音機能で作成した録音データ、及びカメラ機能で作成した撮像画像データを一括して受信するようにしていたが、最初にこれらの内いずれかのデータを受信し、その後、受信していないデータを追加して受信するようにしてもよい。その際に、受信していないデータを追加して受信する動作と、原稿画像の読み取り動作を並行して行うようにするのが好適である。第2、3実施形態についても同様である。
【0096】
第1実施形態では、携帯端末2の通信機能は、携帯端末2自身が通信機能を実現するためのアプリケーションプログラムを備えることを想定していたが、外部端末通信部33が、携帯端末2の所持者に対して、所持者自身の顔画像を撮像させるための撮像誘導画面、及び所持者の発音を録音させるための録音誘導画面の何れか一方又は双方からなる情報、及び当該撮像誘導画面の応答として撮像画像データを送信させ、当該録音誘導画面の応答として録音データを送信させるプログラムを携帯端末2に送信するようにしてもよい。第2、3実施形態についても同様である。
【0097】
第1実施形態では触れていないが、外部端末通信部33は、携帯端末2の所持者に対して、所持者自身の顔画像を撮像させるための撮像誘導画面、及び所持者の発音を録音させるための録音誘導画面の何れか一方又は双方からなる情報を表示部としての液晶ディスプレイ41に表示するようにしてもよい。
【0098】
(第3実施形態)
第3実施形態では、ユーザ情報格納部23に携帯端末2からの情報を保存していたが、ネットワーク上の配設するサーバに保存するようにしてもよい。その際に、保存されたデータは、一定時間経過すると破棄することもできる。
【符号の説明】
【0099】
1,1a,1b 画像処理装置
2 携帯端末
3 メールサーバ
4 送信先端末
5 ネットワーク
11,11a 画像読取部
12 LANインタフェース
13 入出力部
20 記憶部
21 アドレス帳
22 画像格納部
23 ユーザ情報格納部
30 制御部
31,31a,31b 画像読取制御部(ハードウェア制御部)
32 画像処理部
33,33b 外部端末通信部
34,34b 電子メール送信部
41 液晶ディスプレイ(表示部)
50 表示画面
100,100a,100b 画像送信システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と通信可能に接続され、原稿画像を読み取る画像読取部を備える画像処理装置であって、
前記画像読取部が読み取った原稿画像を読取画像データとして出力する画像読取制御部と、
前記携帯端末の所持者を撮像した撮像画像をデータ化した撮像画像データ、及び該所持者の発音を録音した録音データの何れか一方又は双方からなる所持者特定データを前記携帯端末から受信する外部端末通信部と、
前記読取画像データ、前記読取画像データを縮小した縮小画像データ、及び前記読取画像データの保存先を示す保存先データの少なくとも何れか一つならびに前記所持者特定データを電子メールに添付して送信先端末に送信する電子メール送信部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記電子メール送信部は、
前記所持者特定データとして、前記撮像画像の縮小画像のデータを表示可能に添付する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記外部端末通信部は、
前記携帯端末の所持者に対して、所持者自身の顔画像を撮像させるための撮像誘導画面、及び所持者の発音を録音させるための録音誘導画面の何れか一方又は双方からなる情報、及び当該撮像誘導画面の応答として撮像画像データを送信させ、当該録音誘導画面の応答として録音データを送信させるプログラムを前記携帯端末に送信する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記外部端末通信部は、
前記携帯端末の所持者に対して、所持者自身の顔画像を撮像させるための撮像誘導画面、及び所持者の発音を録音させるための録音誘導画面の何れか一方又は双方からなる情報を表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記外部端末通信部は、
さらに、前記送信先端末のアドレス情報を前記携帯端末から受信し、
前記電子メール送信部は、
受信した前記アドレス情報を電子メールの送信先に設定する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像読取制御部は、
前記画像読取部に、前記原稿画像の原稿がセットされていない場合に、原稿のセットを促すメッセージを表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像読取制御部は、
前記画像読取部に、前記原稿画像の原稿がセットされていない場合に、原稿のセットを促すメッセージを前記携帯端末に送信する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記外部端末通信部が前記撮像画像データ、及び前記録音データを受信した場合に任意に決定されたパスワードに関連付けて受信した当該撮像画像データ、及び当該録音データが記憶されるユーザ情報格納部をさらに備え、
前記外部端末通信部は、
前記パスワードを前記携帯端末に送信し、
前記画像読取制御部は、
前記携帯端末に送信した前記パスワードの入力後に原稿画像の読み取りを開始し、
前記電子メール送信部は、
入力されたパスワードをキーにして前記ユーザ情報格納部を検索し、該当する前記撮像画像データ、及び録音データを読み取った前記読取画像データと共に電子メールに添付して前記送信先端末に送信する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−195648(P2012−195648A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−56332(P2011−56332)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】