説明

画像出力装置、画像出力方法、およびプログラム

【課題】従来、画像を視るユーザにとって、刺激が大きすぎたり、目が疲れやすい等、不都合があった。
【解決手段】入力画像を取得する入力画像取得部と、前記入力画像に含まれる被写体の目標とする属性値である1以上の目標属性値を取得する目標属性値取得部と、前記入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる前記被写体の1以上の属性値を取得する属性値取得部と、前記目標属性値取得部が取得した1以上の目標属性値と、前記属性値取得部が取得した1以上の属性値との差を示す1以上の差情報を取得する差情報取得部と、前記1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、前記入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を変更し、出力する画像出力部とを具備する画像出力装置により、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を出力する画像出力装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、本体のディスプレイよりも増設モニタのディスプレイの画面サイズが小さくても増設モニタの画面に表示される文字列やアイコンの容易な識別を可能とする画像出力装置があった(特許文献1参照)。かかる画像出力装置では、地図表示、アイコン表示、文字フォントサイズに関して、増設モニタの表示画面サイズに好適となるように変更処理を実行し、当該変更処理後の画像データを増設モニタへ転送する。
【0003】
また、従来、複数の映像の表示において、任意の映像を拡大表示する場合、画面構成の切換えを行うことで、それぞれの映像表示領域の位置やサイズを変え、ユーザにとって見やすい多分割画面を生成、表示する映像データ処理装置があった(特許文献2参照)。
【0004】
さらに、従来、2フィールドの映像信号から動きを検出し、動きが検出された部分のみを記憶部へ記憶して、メモリの削減およびコストの低減を図ることを目的とするストロボ表示装置があった(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−60454号公報(第1頁、第1図等)
【特許文献2】特開2008−28876号公報(第1頁、第1図等)
【特許文献3】特開平9−55912号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の画像出力装置においては、画像出力装置において、画面枠の大きさによっては、出力画像中の被写体の大きさや移動する速度等の被写体の属性値が実際の属性値と大きく異なる場合があり、かかる場合に、画像を視るユーザにとって、刺激が大きすぎたり、違和感を感じたり、目が疲れやすい等、不都合が生じていた。
【0007】
さらに具体的には、例えば、近年のディスプレイの大型化のために、コンテンツへの没入感の増加に相まって、画像内の被写体の単位時間当たりの遷移量が、画面の大きさに比例して増加することにより、気分を害するという、映像酔いの課題がある。しかし、従来の画像出力装置では、映像酔いの課題が解決されない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本第一の発明の画像出力装置は、入力画像を取得する入力画像取得部と、入力画像に含まれる被写体の目標とする属性値である1以上の目標属性値を取得する目標属性値取得部と、入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる被写体の1以上の属性値を取得する属性値取得部と、目標属性値取得部が取得した1以上の目標属性値と、属性値取得部が取得した1以上の属性値との差を示す1以上の差情報を取得する差情報取得部と、1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を変更し、出力する画像出力部とを具備する画像出力装置である。
【0009】
かかる構成により、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0010】
また、本第二の発明の画像出力装置は、第一の発明に対して、画像出力部は、1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさないほど、1以上の目標属性値と1以上の属性値との差が大きい場合、1以上の目標属性値と属性値取得部が取得した1以上の属性値との差が小さくなるように、入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を変更し、出力する画像出力装置である。
【0011】
かかる構成により、出力画像中の被写体の属性値を実際の属性値に合致させる、または近づけることにより、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0012】
また、本第三の発明の画像出力装置は、第一または第二の発明に対して、画像出力部は、予め決められた条件を格納している条件格納手段と、1以上の差情報が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する判断手段と、判断手段が、1以上の差情報が予め決められた条件を満たさないと判断した場合、出力画像を出力するウィンドウのサイズを決定するウィンドウサイズ決定手段と、ウィンドウのサイズに従ったウィンドウに、出力画像を出力する出力手段とを具備する画像出力装置である。
【0013】
かかる構成により、出力画像を出力するウィンドウのサイズを変更することにより、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0014】
また、本第四の発明の画像出力装置は、第三の発明に対して、画像出力部は、ウィンドウのサイズが、画面枠より小さい場合、出力画像を出力するウィンドウの領域とは異なる第二領域に、出力画像とは異なる画像を出力する他画像出力手段をさらに具備する画像出力装置である。
【0015】
かかる構成により、出力画像を出力するウィンドウのサイズを画面枠より小さくした場合にできる空き領域を有効に利用できる。
【0016】
また、本第五の発明の画像出力装置は、第四の発明に対して、他画像出力手段は、第二領域を分割した2以上の領域に、ストロボ出力を行う画像出力装置である。
【0017】
かかる構成により、出力画像を出力するウィンドウのサイズを画面枠より小さくした場合にできる空き領域を有効に利用できる。
【0018】
また、本第六の発明の画像出力装置は、第四の発明に対して、データ放送を受信するデータ放送受信部をさらに具備し、他画像出力手段は、第二領域に、データ放送を出力する画像出力装置である。
【0019】
かかる構成により、出力画像を出力するウィンドウのサイズを画面枠より小さくした場合にできる空き領域を有効に利用できる。
【0020】
また、本第七の発明の画像出力装置は、第四の発明に対して、2以上のチャプターに分割し得る入力映像を格納し得る入力映像格納部をさらに具備し、入力画像取得部は、入力映像が有する2以上の各入力画像を、入力映像格納部から順次読み出し、他画像出力手段は、第二領域に、入力映像が有する2以上の各チャプターを代表する画像を出力する画像出力装置である。
【0021】
かかる構成により、出力画像を出力するウィンドウのサイズを画面枠より小さくした場合にできる空き領域を有効に利用できる。
【0022】
また、本第八の発明の画像出力装置は、第四の発明に対して、他画像出力手段は、第二領域に、ウィンドウに出力される出力画像の元になる同一の入力画像に対して、出力画像とは異なる画像処理を施して得られた画像を出力する画像出力装置である。
【0023】
かかる構成により、出力画像を出力するウィンドウのサイズを画面枠より小さくした場合にできる空き領域を有効に利用できる。
【0024】
また、本第九の発明の画像出力装置は、第三の発明に対して、画像出力部は、ウィンドウサイズ決定手段が決定したウィンドウのサイズが、画像出力装置の画面枠より大きい場合、画面枠に出力画像の一部を出力し、画面枠より小さいウィンドウに、出力画像を縮小した画像を出力するPinP出力手段をさらに具備する画像出力装置である。
【0025】
かかる構成により、出力画像中の被写体の属性値を実際の属性値に合致させる、または近づけることができ、かつ、出力画像の全体も出力できる。
【0026】
また、本第十の発明の画像出力装置は、第一から第九いずれかの発明に対して、目標属性値取得部は、入力画像に含まれる被写体の目標とする大きさである目標サイズを取得し、属性値取得部は、入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる被写体のサイズを取得し、差情報取得部は、目標属性値取得部が取得した目標サイズと、属性値取得部が取得した被写体のサイズとの差を示す差情報であるサイズ差情報を取得する画像出力装置である。
【0027】
かかる構成により、出力画像中の被写体のサイズを実際のサイズに合致させる、または近づけることにより、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0028】
なお、ここでサイズとは実際の被写体の大きさと出力装置上での表示される大きさのことであってもよいし、カメラ位置から見た被写体の見掛け上の大きさとユーザが出力装置を見た際の見掛け上の大きさのことであってもよい。
【0029】
また、本第十一の発明の画像出力装置は、第一から第九いずれかの発明に対して、目標属性値取得部は、入力画像に含まれる被写体の動く速度に関する目標値についての情報である目標速度情報を取得し、属性値取得部は、入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる被写体の動く速度に関する速度情報を取得し、差情報取得部は、目標属性値取得部が取得した目標速度情報と、属性値取得部が取得した速度情報との差を示す差情報である速度差情報を取得する画像出力装置である。
【0030】
かかる構成により、出力画像中の被写体の動きの速度を実際の速度に合致させる、または近づけることにより、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0031】
なお、ここで動きの速度とは実際の被写体の動きの速度であってもよいし、見掛け上の被写体の動きの速度であってもよい。
【0032】
また、本第十二の発明の画像出力装置は、第一または第二の発明に対して、画像出力部は、1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、入力画像の予め決められた1以上の属性値を変更した出力画像を構成し、出力する画像出力装置である。
【0033】
かかる構成により、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0034】
また、本第十三の発明の画像出力装置は、第十二の発明に対して、予め決められた1以上の属性値は、入力画像の明るさである画像出力装置である。
【0035】
かかる構成により、出力画像の明るさを適切に制御でき、その結果、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0036】
また、本第十四の発明の画像出力装置は、第十二の発明に対して、入力画像取得部は、2以上の入力画像を取得し、予め決められた1以上の属性値は、2以上の入力画像の再生速度である画像出力装置である。
【0037】
かかる構成により、出力画像の再生速度を適切に制御でき、その結果、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0038】
また、本第十五の発明の画像出力装置は、第十二の発明に対して、入力画像取得部は、2以上の入力画像を取得し、予め決められた1以上の属性値は、2以上の入力画像の単位時間あたりに出力されるフィールド数である画像出力装置である。
【0039】
かかる構成により、出力画像の単位時間あたりのコマ数を適切に制御でき、その結果、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0040】
また、本第十六の発明の画像出力装置は、第一から第十五いずれかの発明に対して、画像出力装置のディスプレイの属性値である1以上のディスプレイ属性値を取得するディスプレイ属性値取得部をさらに具備し、画像出力部は、1以上のディスプレイ属性値に応じて、出力態様の変更の仕方が異なる画像出力装置である。
【0041】
かかる構成により、ユーザが画像を視るディスプレイの属性値に適切に対応する出力画像を出力でき、その結果、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0042】
また、本第十七の発明の画像出力装置は、第一から第十六いずれかの発明に対して、予め決められた条件を変更する指示である変更指示を受け付ける受付部と、変更指示に従って、予め決められた条件を変更する条件変更部とをさらに具備する画像出力装置である。
【0043】
かかる構成により、ユーザの嗜好に応じて、出力画像の出力態様を変更するための条件をカスタマイズでき、その結果、ユーザの個性に応じて、画像を見る際の不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0044】
また、本第十八の発明の画像出力装置は、第一から第十六いずれかの発明に対して、記憶媒体に、1以上の目標属性値が予め格納されており、前記目標属性値を変更する指示である目標属性値変更指示を受け付ける受付部と、前記目標属性値変更指示に従って、前記目標属性値を変更する目標属性値変更部とをさらに具備する画像出力装置である。
【0045】
かかる構成により、ユーザの嗜好に応じて、出力画像の出力様態を変更するための目標属性値を指示することができ、その結果、ユーザの個性に応じて、画像を見る際の不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0046】
また、本第十九の発明の画像出力装置は、第一から第十八いずれかの発明に対して、出力画像の出力態様の変更の度合いである変更情報を受け付ける受付部と、変更情報に従って、出力画像の出力態様の変更の度合いを変更する変更情報変更部とをさらに具備し、画像出力部は、1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を、変更情報に従って変更し、出力する画像出力装置である。
【0047】
かかる構成により、ユーザの嗜好に応じて、出力画像の出力態様の変更度合いをカスタマイズでき、その結果、ユーザの個性に応じて、画像を見る際の不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【発明の効果】
【0048】
本発明による画像出力装置によれば、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】実施の形態1における画像出力装置のブロック図
【図2】同画像出力装置のブロック図
【図3】同画像出力装置の動作について説明するフローチャート
【図4】同目標属性値管理表を示す図
【図5】同入力画像取得部103が受信した画像を示す図
【図6】同出力例を示す図
【図7】同入力画像取得部103が受信した画像を示す図
【図8】同出力例を示す図
【図9】同入力画像取得部103が取得した画像を示す図
【図10】同出力例を示す図
【図11】同出力例を示す図
【図12】同出力例を示す図
【図13】同出力例を示す図
【図14】同出力例を示す図
【図15】同目標属性値管理表を示す図
【図16】同コンピュータシステムの概観図
【図17】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0050】
以下、画像出力装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0051】
(実施の形態1)
本実施の形態において、入力画像に含まれる被写体の属性と、出力画像の属性との間に差がある場合に、出力態様を変更する画像出力装置について説明する。
【0052】
また、本実施の形態において、出力態様の変更とは、通常、被写体の属性値(サイズ、移動速度、明るさ等)と出力画像の属性値との差を小さくするための出力態様の変更である。つまり、本実施の形態において、例えば、実際の被写体の属性値に出力画像の属性値を一致させる、または近づける技術を有する画像出力装置について説明する。なお、かかる技術は、画像正規化技術とも言うこととする。
【0053】
また、本実施の形態において、出力態様の変更とは、例えば、画像を出力するウィンドウサイズの変更、画像の明るさ等の画像の属性値の変更、画像の再生速度の変更、画像のコマ数の変更等である。
【0054】
さらに、本実施の形態において、出力態様を変更するための条件や、画像の出力態様の変更度合いは、ユーザによるカスタマイズが可能である。
【0055】
なお、本実施の形態において、画像出力装置とは、テレビ受信機、記録媒体(光ディスクやハードディスク等)のプレイヤー、写真表示装置など、画像を出力し得る装置であれば良い。
【0056】
図1は、本実施の形態における画像出力装置1のブロック図である。また、図2は、画像出力装置1を構成する画像出力部108のブロック図である。
【0057】
画像出力装置1は、入力映像格納部101、データ放送受信部102、入力画像取得部103、ディスプレイ属性値取得部104、目標属性値取得部105、属性値取得部106、差情報取得部107、画像出力部108、受付部109、条件変更部110、変更情報変更部111、目標属性値変更部112を備える。
【0058】
目標属性値取得部105は、目標属性値格納手段1051、目標属性値取得手段1052を備える。
【0059】
画像出力部108は、条件格納手段1081、変更情報格納手段1082、判断手段1083、ウィンドウサイズ決定手段1084、出力手段1085、他画像出力手段1086、PinP出力手段1087を備える。
【0060】
入力映像格納部101は、入力映像を格納し得る。入力映像のデータ形式等は、問わない。入力映像は、2以上の画像の集合である。入力映像は、2以上のチャプターに分割し得る映像であることは好適である。
【0061】
データ放送受信部102は、データ放送を受信する。データ放送受信部102は、通常、放送を受信する手段で実現される。
【0062】
入力画像取得部103は、入力画像を取得する。ここで、取得とは、放送による受信、通信による受信、記録媒体からの読み込み等である。また、例えば、入力画像取得部103は、入力画像を放送により受信する。また、例えば、入力画像取得部103は、入力映像が有する2以上の各入力画像を、入力映像格納部101から順次読み出す。また、入力画像取得部103は、通常、2以上の入力画像を有する入力映像を取得する。
【0063】
入力画像取得部103は、例えば、放送受信手段や、データ読み込み手段等から実現され得る。
【0064】
ディスプレイ属性値取得部104は、画像出力装置1のディスプレイの属性値である1以上のディスプレイ属性値を取得する。ディスプレイ属性値とは、画面サイズ、ディスプレイの種類(例えば、液晶、有機EL、プラズマ等)などである。ディスプレイ属性値は、例えば、画像出力装置1が図示しない記録媒体(例えば、ディスプレイ属性値格納部)に保持している。
【0065】
目標属性値取得部105は、1以上の目標属性値を取得する。目標属性値とは、入力画像(ここでは、出力画像と考えても良い)に含まれる被写体の目標とする属性値である。目標属性値は、例えば、被写体の目標とする大きさである目標サイズである。また、目標属性値は、例えば、被写体の、カメラ位置から見た見掛け上の大きさである目標サイズである。つまり、目標サイズと言った場合、実際の被写体の目標とする大きさ、または被写体の、カメラ位置から見た見掛け上の目標とする大きさである。また、目標属性値は、例えば、被写体の動く速度に関する目標値についての情報である目標速度情報である。また、目標属性値は、例えば、被写体の、カメラ位置から見た見掛け上の動く速度に関する目標値についての情報である目標速度情報である。つまり、目標速度情報と言った場合、実際の被写体の目標とする動く速度、または被写体の、カメラ位置から見た見掛け上の目標とする動く速度である。また、目標属性値は、例えば、被写体の色、被写体の明るさ等でも良い。また、被写体とは、オブジェクトと言っても良い。また、被写体は、例えば、人間や犬等の動物、人間の顔等の動物の一部、自動車やりんご等の静物、パソコンのキーボード等の静物の一部などである。
【0066】
また、目標属性値取得部105は、例えば、以下のように1以上の目標属性値を取得する。第一に、目標属性値取得部105は、被写体の種類を識別する被写体識別子(例えば、人、犬、自動車等)と目標属性値とを対応付けて格納しており、かかる情報から目標属性値を取得しても良い。また、第二に、目標属性値取得部105は、被写体の種類を識別する被写体識別子(例えば、人、犬、自動車等)と属性識別子(例えば、サイズ、移動速度、明るさ等)と目標属性値とを対応付けて有しており、かかる情報から目標属性値を取得しても良い。また、第三に、目標属性値が入力画像に対応付いており、目標属性値取得部105は、かかる入力画像から目標属性値を取得しても良い。また、第四に、目標属性値と被写体識別子とが入力画像に対応付いており、目標属性値取得部105は、かかる入力画像から被写体識別子で識別される被写体の目標属性値を取得しても良い。また、第五に、例えば、目標属性値取得部105は、図示しない記録媒体に格納されている被写体の実サイズを読み出し、当該実サイズと、入力画像と対に管理されているカメラ位置を示す情報とから、目標サイズを算出する。なお、カメラ位置を示す情報とは、例えば、カメラと被写体との距離を示す情報である。また、第六に、目標属性値取得部105は、例えば、図示しない記録媒体に格納されている目標速度情報を取得する。また、第七に、目標属性値取得部105は、例えば、入力画像と対に管理されている目標速度情報を取得する。さらに、第八に、目標属性値取得部105は、例えば、図示しない記録媒体に格納されている被写体の移動速度を読み出し、当該移動速度と、入力画像と対に管理されているカメラ位置を示す情報とから、単位時間あたりの目標とする移動距離(画面上の移動の長さ)を算出する。
【0067】
目標属性値格納手段1051は、被写体の種類を識別する被写体識別子と目標属性値とを対応付けて格納し得る。また、目標属性値格納手段1051は、被写体識別子と属性識別子と目標属性値とを対応付けて格納していても良い。
【0068】
目標属性値取得手段1052は、1以上の目標属性値を取得する。目標属性値取得手段1052の目標属性値の取得方法は、上述した目標属性値取得部105の目標属性値の取得方法と同じである。
【0069】
属性値取得部106は、出力画像に含まれる被写体の1以上の属性値を取得する。出力画像は、入力画像を用いて構成される画像である。出力画像は、入力画像と同じでも良いし、入力画像に対して何らかの処理を施した画像でも良い。ここで、何らかの処理とは、通常、画像処理であり、例えば、輝度や明度等の画像属性の変更や、解像度創造(特許第2825482号公報、特許第3072306号公報等に記載の技術)など、何でも良い。
【0070】
例えば、属性値取得部106は、入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる被写体のサイズを取得する。かかる場合、例えば、属性値取得部106は、以下のように動作する。まず、属性値取得部106は、出力画像に含まれる被写体であり、予め決められた種類の被写体(例えば、人間の顔)を認識する。なお、画像中の顔を認識する技術は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。つぎに、属性値取得部106は、被写体が含まれる矩形領域の縦および横の画素数を取得する。また、画像出力装置1の画面枠のサイズ(例えば、100インチ,65インチ等)と、縦と横の画素数とを図示しない記録媒体(画面枠サイズ格納部)から取得する。そして、属性値取得部106は、矩形領域の縦および横の画素数と、画面枠のサイズと画面枠の画素数とから、当該画面枠に出力画像を出力した場合に、被写体の縦および横のサイズを算出する。なお、画面枠のサイズを取得する手段は、通常、ディスプレイ属性値取得部104であるが、属性値取得部106でも良い。
【0071】
また、例えば、属性値取得部106は、入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる被写体の動く速度に関する速度情報を取得する。かかる場合、例えば、属性値取得部106は、以下のように動作する。つまり、属性値取得部106は、例えば、2以上の連続する各入力画像または2以上の連続する各出力画像から、被写体が単位時間あたりに移動する画素数を取得する。また、画像出力装置1の画面枠のサイズ(例えば、100インチ,65インチ等)と、縦と横の画素数とを図示しない記録媒体(画面枠サイズ格納部)から取得する。そして、単位時間あたりに移動する画素数と、画面枠のサイズと、画面枠の縦と横の画素数とから、被写体が実際に移動する速度を算出する。なお、速度を算出する方法は問わないことは言うまでもない。
【0072】
また、例えば、属性値取得部106は、入力画像を用いて構成される出力画像を構成する画素の平均輝度、輝度の中央値等の輝度の代表値を取得しても良い。また、例えば、属性値取得部106は、出力画像を構成する画素の明度の平均値、中央値等の明度の代表値を取得しても良い。また、例えば、属性値取得部106は、入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる被写体を構成する画素の輝度の代表値や明度の代表値を取得しても良い。
【0073】
差情報取得部107は、目標属性値取得部105が取得した1以上の目標属性値と、属性値取得部106が取得した1以上の属性値との差を示す1以上の差情報を取得する。差情報とは、1以上の目標属性値と、属性値取得部106が取得した1以上の属性値との比を示す情報でも良い。つまり、差情報とは、目標属性値と属性値取得部106が取得した属性値との違いに関する情報であれば良い。また、例えば、差情報取得部107は、目標属性値取得部105が取得した目標サイズと、属性値取得部106が取得した被写体のサイズとの差を示す差情報であるサイズ差情報を取得しても良い。また、差情報取得部107は、目標属性値取得部105が取得した目標速度情報と、属性値取得部106が取得した速度情報との差を示す差情報である速度差情報を取得しても良い。また、差情報は、差がある/差がない、という情報でも良い。
【0074】
画像出力部108は、1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を変更し、出力する。また、画像出力部108は、通常、1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさないほど、1以上の目標属性値と1以上の属性値との差が大きい場合、1以上の目標属性値と属性値取得部106が取得した1以上の属性値との差が小さくなるように、入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を変更し、出力する。また、画像出力部108は、1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、入力画像の予め決められた1以上の属性値を変更した出力画像を構成し、出力しても良い。また、画像出力部108は、1以上のディスプレイ属性値に応じて、出力態様の変更の仕方が異なることは好適である。なお、本明細書において、「条件を満たさない場合」とは、条件を反対の情報に置き換える(例えば、条件「変数A>定数N」を条件「変数A<=定数N」に置き換える)ことにより「条件を満たす場合」と言い換えることができることは言うまでもない。
【0075】
また、画像出力部108は、1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を、変更情報に従って変更し、出力する。
【0076】
なお、「出力態様の変更の仕方が異なる」とは、例えば、ウィンドウサイズが異なったり、平均輝度値の最大値が異なったり、出力する単位時間あたりのコマ数が異なったり、再生速度が異なったりすることである。
【0077】
また、ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、外部の装置(通常、表示装置)への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0078】
また、予め決められた1以上の属性値とは、例えば、入力画像の明るさ、2以上の入力画像の再生速度、2以上の入力画像の単位時間あたりに出力されるフィールド数等である。
【0079】
画像出力部108は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。画像出力部108は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0080】
条件格納手段1081は、予め決められた条件を格納している。予め決められた条件は、差情報に関する条件である。条件格納手段1081は、予め決められた条件を、画面サイズ等のディスプレイ属性値ごとに保持していても良い。なお、予め決められた条件は、目標属性値と取得された属性値が同一であることでも良い。かかる場合、条件格納手段1081は、不要である。
【0081】
また、予め決められた条件は、例えば、「属性値取得部106が取得した属性値が目標属性値に合致すること」、「目標サイズとサイズとの比が2以下であること」、「目標速度情報が示す速度と、属性値取得部106が取得した速度との差が50m/秒以下であること」、「目標属性値である目標の平均輝度と属性値取得部106が取得した平均輝度との差がn以下(nは定数)であること」等である。
【0082】
変更情報格納手段1082は、変更情報を格納し得る。変更情報は、出力画像の出力態様の変更の度合いである。ここで、変更の度合いとは、例えば、ウィンドウサイズの変更の度合い、人の移動速度の許容範囲、明るさの許容範囲などである。変更情報は、出力画像の出力態様を変更するための関数名やメソッド名や関数やメソッド等でも良い。また、変更情報は、例えば、「20cm<=人の顔の大きさ<=50cm」、「人の移動速度<=15m/秒」、「画面の輝度の平均値<=n(nは定数)」である。また、変更情報は、画面サイズ等のディスプレイ属性値ごとに保持していても良い。例えば、変更情報は、「(画面サイズ:〜50インチ,20cm<=人の顔の大きさ<=50cm)(画面サイズ:51インチ〜80インチ,20cm<=人の顔の大きさ<=60cm)(画面サイズ:81インチ〜100インチ,20cm<=人の顔の大きさ<=80cm)」、「(画面サイズ:〜50インチ,人の移動速度<=15m/秒)(画面サイズ:51インチ〜80インチ,人の移動速度<=20m/秒)(画面サイズ:81インチ〜100インチ,人の移動速度<=25m/秒)」等である。変更情報は、目標属性値または目標属性値の一部の情報でも良い。かかる場合、変更情報格納手段1082は、不要である。
【0083】
判断手段1083は、1以上の差情報が、条件格納手段1081に格納されている予め決められた条件を満たすか否かを判断する。
【0084】
ウィンドウサイズ決定手段1084は、判断手段1083が、1以上の差情報が予め決められた条件を満たさないと判断した場合、出力画像を出力するウィンドウのサイズを決定する。ウィンドウサイズ決定手段1084は、変更情報に合致するように、出力画像を出力するウィンドウのサイズを決定する。また、ウィンドウサイズ決定手段1084は、目標属性値を満足するように、出力画像を出力するウィンドウのサイズを決定する。
【0085】
出力手段1085は、ウィンドウサイズ決定手段1084が決定したウィンドウのサイズに従ったウィンドウ(以下、適宜「主領域」と言う。)に、出力画像を出力する。
【0086】
出力手段1085は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力手段1085は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0087】
他画像出力手段1086は、ウィンドウのサイズが、画面枠より小さい場合、出力画像を出力するウィンドウの領域(主領域)とは異なる第二領域に、出力画像とは異なる画像を出力する。出力画像とは異なる画像は、例えば、ストロボ画像や、データ放送や、入力映像が有する2以上の各チャプターを代表する画像等である。なお、ストロボ画像は、出力手段1085が現在出力している出力画像に、時間的に連続する過去に出力した1以上の出力画像である。また、出力画像とは異なる画像は、例えば、ウィンドウに出力される出力画像の元になる同一の入力画像に対して、出力画像とは異なる画像処理を施して得られた画像である。なお、画面枠とは、画像出力装置1の画面枠である。
【0088】
他画像出力手段1086は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。他画像出力手段1086は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0089】
PinP出力手段1087は、ウィンドウサイズ決定手段1084が決定したウィンドウのサイズが、画像出力装置1の画面枠より大きい場合、画面枠に出力画像の一部を出力し、画面枠より小さいウィンドウに、出力画像を縮小した画像を出力する。つまり、PinP出力手段1087は、PinP(Picture in Picture)の出力を行う。そして、PinP出力手段1087は、PinPの大きな画面に、出力画像の一部を大きなサイズで出力し、小さいウィンドウに出力画像を縮小した出力画像の全体を出力する。
【0090】
PinP出力手段1087は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。PinP出力手段1087は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0091】
受付部109は、ユーザから指示や情報等を受け付ける。指示や情報とは、例えば、予め決められた条件を変更する指示である変更指示や、変更情報である。また、受付部109は、目標属性値を変更する目標属性値変更指示をも受け付けても良い。ここで、受け付けとは、リモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0092】
入力手段は、リモコンやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部109は、リモコンやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0093】
条件変更部110は、変更指示に従って、条件格納手段1081の予め決められた条件を変更する。
【0094】
変更情報変更部111は、受付部109が受け付けた変更情報に従って、変更情報格納手段1082の変更情報を変更する。
【0095】
目標属性値変更部112は、受付部109が受け付けた目標属性値変更指示に従って、目標属性値格納手段1051の目標属性値を変更する。
【0096】
入力映像格納部101、目標属性値格納手段1051、条件格納手段1081、変更情報格納手段1082は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。入力映像格納部101等に入力映像等が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して入力映像等が入力映像格納部101等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された入力映像等が入力映像格納部101等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された入力映像等が入力映像格納部101等で記憶されるようになってもよい。
【0097】
ディスプレイ属性値取得部104、目標属性値取得部105、属性値取得部106、差情報取得部107、条件変更部110、変更情報変更部111、目標属性値取得手段1052、判断手段1083、ウィンドウサイズ決定手段1084、条件変更部110、変更情報変更部111、目標属性値変更部112は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ディスプレイ属性値取得部104等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0098】
次に、画像出力装置1の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0099】
(ステップS301)入力画像取得部103は、1または2以上の入力画像を取得する。
【0100】
(ステップS302)入力画像取得部103、または図示しない手段は、ステップS301で取得した1以上の入力画像から1以上の出力画像を構成する。なお、出力画像が入力画像と同じである場合、本ステップで何もしない。また、本ステップにおいて、入力画像に所定の画像処理を施し、出力画像を取得することは好適である。
【0101】
(ステップS303)属性値取得部106は、1以上の出力画像から、予め決められた被写体(例えば、人や人の顔や動物など)を検出する。
【0102】
(ステップS304)ディスプレイ属性値取得部104は、ステップS303で予め決められた被写体を検出できたか否かを判断する。被写体を検出できた場合はステップS305に行き、被写体を検出できない場合はステップS315に行く。
【0103】
(ステップS305)ディスプレイ属性値取得部104は、画像出力装置1の1以上のディスプレイ属性値を取得する。
【0104】
(ステップS306)属性値取得部106は、1以上の出力画像に含まれる被写体の1以上の属性値を取得する。なお、ここで被写体の1以上の属性値は、出力画像全体の属性値でも良い場合がある。
【0105】
(ステップS307)目標属性値取得部105は、1以上の目標属性値を取得する。
【0106】
(ステップS308)差情報取得部107は、カウンタiに1を代入する。
【0107】
(ステップS309)差情報取得部107は、ステップS306で取得された1以上の属性値、またはステップS307で取得された1以上の目標属性値の中で、i番目の属性値が存在するか否かを判断する。i番目の属性値が存在すればステップS310に行き、i番目の属性値が存在しなければステップS315に行く。
【0108】
(ステップS310)差情報取得部107は、ステップS306で取得されたi番目の属性値と、ステップS307で取得されたi番目の目標属性値との差情報を取得する。
【0109】
(ステップS311)画像出力部108を構成する判断手段1083は、i番目の属性値に対応する条件を条件格納手段1081から取得する。そして、判断手段1083は、ステップS310で取得された差情報が、取得した条件に合致するか否かを判断する。条件に合致すればステップS314に行き、合致しなければステップS312に行く。
【0110】
(ステップS312)画像出力部108は、i番目の属性値に対応する変更情報を取得する。ここで、画像出力部108は、目標属性値から、変更情報を取得しても良い。
【0111】
(ステップS313)画像出力部108は、ステップS312で取得した変更情報に従って、1以上の出力画像の出力態様を変更する。
【0112】
(ステップS314)差情報取得部107は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS309に戻る。
【0113】
(ステップS315)画像出力部108は、出力態様が変更された出力画像を出力する。処理を終了する。
【0114】
なお、図3のフローチャートにおいて、ウィンドウのサイズが、画面枠より小さい場合、他画像出力手段1086は、出力画像を出力するウィンドウの領域とは異なる第二領域に、出力画像とは異なる画像を出力することは好適である。
【0115】
また、図3のフローチャートにおいて、ウィンドウサイズ決定手段1084が決定したウィンドウのサイズが、画像出力装置1の画面枠より大きい場合、PinP出力手段1087が画面枠に出力画像の一部を出力し、画面枠より小さいウィンドウに、出力画像を縮小した画像を出力することは好適である。
【0116】
さらに、図3のフローチャートにおいて、受付部109が変更指示を受け付けた場合、条件変更部110は、当該変更指示に含まれる条件を用いて、条件格納手段1081の予め決められた条件を変更する。また、受付部109が変更情報を受け付けた場合、変更情報変更部111は、受付部109が受け付けた変更情報を用いて、変更情報格納手段1082の変更情報を変更する。さらに、受付部109が目標属性値変更指示を受け付けた場合、目標属性値変更部112は、当該目標属性値変更指示に含まれる目標属性値を用いて、目標属性値格納手段1051の目標属性値を変更する。
【0117】
以下、本実施の形態における画像出力装置1の具体的な動作について説明する。以下、6つの具体例を用いて、画像出力装置1の具体的な動作について説明する。
【0118】
今、画像出力装置1は、例えば、テレビジョン受信機または記録媒体から映像を読み出す画像再生装置である、とする。
【0119】
また、目標属性値取得部105の目標属性値格納手段1051は、図4に示す目標属性値管理表を保持している、とする。目標属性値管理表は、「ID」「被写体識別子」「属性識別子」「目標属性値」を有するレコードを1以上格納し得る。「ID」は、レコードを識別する情報である。「被写体識別子」は、被写体の種類を特定する情報である。また、「属性識別子」は、目標とする属性値の種類を特定する情報である。図4において、「ID=1」のレコードは、出力される画像中の人の顔が満たすべき縦方向の大きさ(目標属性値)は、10cm以上、かつ、50cm以下であることを示す。また、「ID=2」のレコードは、乗り物の大きさ(横方向)の目標属性値は、200cm以上であることを示す。また、「ID=3」のレコードは、本来、動かない自然物の動く速度の目標属性値は、30cm/秒以下であることを示す。また、「ID=4」のレコードは、動きのある(速度:0cm/秒より大きい)すべての被写体の動きの速度の目標属性値は、1cm/秒以上であることを示す。また、「ID=5」のレコードは、画面のすべての画素の輝度の代表値の目標属性値は、n1以下であることを示す。さらに、「ID=6」のレコードは、画面のすべての画素の輝度の代表値の目標属性値は、n2以上であることを示す。なお、輝度の代表値とは、画面のすべての画素の輝度を代表する値であり、例えば、輝度の平均値(単純平均値や加重平均値など)、中央値等である。
【0120】
(具体例1)
具体例1は、画像中の被写体のサイズが、予め決められた条件を満たさないほど大きい場合、画像を出力するウィンドウのサイズを画面枠のサイズより小さくして、当該ウィンドウに画像を出力する場合である。
【0121】
今、画像出力装置1は、200インチであり、16:9の画面枠を有する、とする。また、200インチの画面枠の横方向の長さ(幅)は442.8cm、縦方向の長さ(高さ)は249.1cmである。そして、ディスプレイ属性値取得部104は、かかるディスプレイ属性値を予め格納している、とする。
【0122】
また、画像出力部108の条件格納手段1081に、「人の顔の縦方向の大きさが目標属性値を満たすこと」という条件が格納されている、とする。
【0123】
さらに、画像出力部108の変更情報格納手段1082は、「change_window_size」が格納されている、とする。change_window_sizeは、変更前の人の顔の縦方向の大きさと、人の顔の縦方向の目標の大きさと、画面枠のサイズとを引数として、当該人が含まれる画像が出力されるべきウィンドウサイズを算出して、返す関数(メソッド)である。
【0124】
かかる状況において、画像出力装置1の入力画像取得部103は、図5に示す画像を受信した、とする。
【0125】
次に、属性値取得部106は、図5の画像から被写体である人の顔を検出する。なお、属性値取得部106は、予め検出すべき対象(被写体)についての情報(被写体識別子「人の顔」)を保持している、とする。ここでは、属性値取得部106は、顔認識を行うプログラムまたはハードウェアである。
【0126】
次に、ディスプレイ属性値取得部104は、予め格納しているディスプレイサイズ(画面枠:200インチ、幅442.8cm、高さ:249.1cm)を取得する。
【0127】
次に、属性値取得部106は、検出した人の顔の大きさ(ここでは、画像内における縦方向の割合)を、「0.33」と取得した、とする。次に、属性値取得部106は、ディスプレイ属性値取得部104が取得した高さ「249.1cm」と、取得した画像内の割合「0.33」とを乗算し、「82.203cm」を得る。
【0128】
次に、目標属性値取得部105は、図4の目標属性値管理表から、被写体識別子「人の顔」に合致する属性値識別子「大きさ(縦方向)」、および目標属性値「10cm以上、50cm以下」を取得する。
【0129】
次に、差情報取得部107は、属性値取得部106が取得した属性値「82.203cm」と、目標属性値「10cm以上、50cm以下」との差である差情報を取得する。ここでの差情報は、属性値取得部106が取得した属性値が目標属性値に含まれないことを示す情報、である。
【0130】
次に、画像出力部108を構成する判断手段1083は、条件格納手段1081から「人の顔の縦方向の大きさが目標属性値を満たすこと」という条件を取得する。
【0131】
次に、判断手段1083は、取得した差情報が、取得した条件に合致しない、と判断する。
【0132】
次に、画像出力部108は、変更情報「change_window_size」を取得する。そして、画像出力部108は、「change_window_size(82.203cm,50cm,200インチ)」を実行し、ウィンドウサイズを取得する。なお、関数「change_window_size」は、サイズ「82.203cm」を縮小して、「50cm」とするための、200インチの画面上におけるウィンドウサイズを取得する関数である。
【0133】
そして、画像出力部108は、画面枠より小さいウィンドウに、出力画像を出力する。かかる出力例は、図6である。
【0134】
また、ウィンドウサイズを小さくしたことによりできた第二領域に、画像出力部108は、以下のような画像を出力することは好適である。かかる第二領域に出力される画像は、当該ウィンドウ(主領域)に出力される画像とは異なる画像である。つまり、他画像出力手段1086は、例えば、ストロボ画像や、データ放送受信部102が受信したデータ放送を、第二領域に出力する。
【0135】
(具体例2)
具体例2は、画像中の被写体のサイズが、予め決められた条件を満たさないほど小さい場合、画面枠に画像の一部を出力し、画面枠より小さいウィンドウに、出力画像を縮小した画像を出力する場合である。つまり、本具体例において、映像はPinP出力される。
【0136】
今、画像出力装置1は、42インチであり、16:9の画面枠を有する、とする。また、42インチの画面枠の横方向の長さ(幅)は93.0cm、縦方向の長さ(高さ)は52.3cmである。そして、ディスプレイ属性値取得部104は、かかるディスプレイ属性値を予め格納している、とする。
【0137】
また、画像出力部108の条件格納手段1081に、「差情報が30cm以下」という条件が格納されている、とする。
【0138】
さらに、画像出力部108の変更情報格納手段1082は、「change_window_size」が格納されている、とする。
【0139】
かかる状況において、画像出力装置1の入力画像取得部103は、図7に示す画像を受信した、とする。また、図7に示す画像には、「被写体識別子:乗り物」がデータ領域に付加されている、とする。
【0140】
次に、属性値取得部106は、図5の画像から被写体である乗り物を検出する。なお、画像から特定のオブジェクトを検出する技術は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0141】
次に、ディスプレイ属性値取得部104は、予め格納しているディスプレイサイズ(画面枠:42インチ、幅93.0cm、高さ:52.3cm)を取得する。
【0142】
次に、属性値取得部106は、検出した乗り物の大きさ(ここでは、画像内における横方向の割合)を、「0.9」と取得した、とする。次に、属性値取得部106は、ディスプレイ属性値取得部104が取得した幅「93.0cm」と、取得した画像内の割合「0.9」とを乗算し、「83.7cm」を得る。
【0143】
次に、目標属性値取得部105は、図4の目標属性値管理表から、被写体識別子「乗り物」に合致する属性値識別子「大きさ(横方向)」、および目標属性値「200cm以上」を取得する。
【0144】
次に、差情報取得部107は、属性値取得部106が取得した属性値「83.7cm」と、目標属性値「200cm以上」との差である差情報を取得する。ここでの差情報は、「200−83.7=116.3cm」である、とする。
【0145】
次に、画像出力部108を構成する判断手段1083は、条件格納手段1081から「差情報が30cm以下」という条件を取得する。
【0146】
次に、判断手段1083は、取得した差情報「116.3cm」が、取得した条件「差情報が30cm以下」に合致しない、と判断する。
【0147】
次に、画像出力部108は、変更情報「change_window_size」を取得する。そして、画像出力部108は、「change_window_size(116.3cm,200cm,42インチ)」を実行し、ウィンドウサイズ(例えば、「72.2インチ」)を取得する。なお、画面枠のサイズ72.2インチは、幅159.9cm、高さ:89.9cmに対応する。
【0148】
そして、画像出力部108のPinP出力手段1087は、ウィンドウサイズ(幅159.9cm、高さ:89.9cm)に合致するように、図7の画像を拡大し、その一部を画面枠の全体に出力する。また、PinP出力手段1087は、予め決められたサイズ(画面枠より小さいサイズ)のウィンドウに、図7の画像の全体を出力する。かかる出力例を図8に示す。図8において、PinPの画像が出力されている。
【0149】
(具体例3)
具体例3は、画像中の被写体の移動速度が、予め決められた条件を満たさないほど速い場合、画像を出力するウィンドウのサイズを画面枠のサイズより小さくして、当該ウィンドウに画像を出力する場合である。
【0150】
今、画像出力装置1は、200インチであり、16:9の画面枠を有する、とする。また、200インチの画面枠の横方向の長さ(幅)は442.8cm、縦方向の長さ(高さ)は249.1cmである。そして、ディスプレイ属性値取得部104は、かかるディスプレイ属性値を予め格納している、とする。
【0151】
また、画像出力部108の条件格納手段1081に、「自然物の速度が目標属性値を満たすこと」という条件が格納されている、とする。
【0152】
さらに、画像出力部108の変更情報格納手段1082は、「change_window_size」が格納されている、とする。
【0153】
かかる状況において、画像出力装置1の入力画像取得部103は、図9に示す画像を含む、動きのある2以上の自然物の画像を、入力映像格納部101から読み出した、とする。なお、入力映像格納部101には、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)の形式のデータであり、チャプターに分割されている映像である、とする。
【0154】
次に、属性値取得部106は、入力画像取得部103が読み出した2以上の画像から、画像中の被写体の動きの速度「60cm/秒」を取得した、とする。なお、属性値取得部106は、出力画像を出力する前に、入力映像格納部101の映像を先読みして、2以上の画像における被写体の速度を取得することは好適である。
【0155】
次に、目標属性値取得部105は、図4の目標属性値管理表から、被写体識別子「自然物」に合致する属性値識別子「速度」、および目標属性値「30cm/秒以下」を取得する。
【0156】
次に、差情報取得部107は、属性値取得部106が取得した属性値「60cm/秒」と、目標属性値「30cm/秒以下」との差である差情報を取得する。ここでの差情報は、属性値取得部106が取得した属性値が目標属性値を満たさないことを示す情報、である。
【0157】
次に、画像出力部108を構成する判断手段1083は、条件格納手段1081から「被写体の移動速度が目標属性値を満たすこと」という条件を取得する。
【0158】
次に、判断手段1083は、取得した差情報が、取得した条件に合致しない、と判断する。
【0159】
次に、画像出力部108は、変更情報「change_window_size」を取得する。そして、画像出力部108のウィンドウサイズ決定手段1084は、速度「60cm/秒」の動きを、目標属性値「30cm/秒以下」に合致するようにするために、ウィンドウサイズを、画面枠に対して「30/60=1/2」となるように決定する。そして、ウィンドウサイズ決定手段1084は、100インチのウィンドウサイズを得る。なお、得られたウィンドウサイズは、幅:221.4cm、高さ:124.5cmである。
【0160】
そして、画像出力部108は、画面枠より小さいウィンドウに、出力画像を出力する。かかる出力例は、図10である。
【0161】
また、ウィンドウサイズを小さくしたことによりできた第二領域に、画像出力部108は、以下のような画像を出力することは好適である。つまり、他画像出力手段1086は、例えば、図11に示すように、過去に主領域に出力した2以上の連続する画像をストロボ出力したりしても良い。また、他画像出力手段1086は、例えば、図12に示すように、データ放送受信部102が受信したデータ放送を出力しても良い。さらに、他画像出力手段1086は、例えば、図13に示すように、入力映像格納部101の映像中のチャプターを提示しても良い。
【0162】
(具体例4)
具体例4は、画像中の被写体の動きの速度が、予め決められた条件を満たさないほど遅い場合、実際の速度に合わせる、または実際の速度に近づけるように、再生速度の変更を行って、画像を出力する場合である。
【0163】
今、画像出力装置1は、42インチであり、16:9の画面枠を有する、とする。また、42インチの画面枠の横方向の長さ(幅)は93.0cm、縦方向の長さ(高さ)は52.3cmである。そして、ディスプレイ属性値取得部104は、かかるディスプレイ属性値を予め格納している、とする。
【0164】
また、画像出力部108の条件格納手段1081に、「速度が目標属性値を満たすこと」という条件が格納されている、とする。
【0165】
さらに、画像出力部108の変更情報格納手段1082は、「change_speed」が格納されている、とする。関数「change_speed」は、通常の再生速度と、動きの速度の比とを引数として、被写体の動きが条件に合致するように、再生速度を決定する関数である。
【0166】
かかる状況において、画像出力装置1の入力画像取得部103は、図14に示す画像を含む、動きのある2以上の自然物の画像を、受信した、とする。
【0167】
次に、属性値取得部106は、入力画像取得部103が読み出した2以上の画像から、画像中の被写体の動きの速度「0.5cm/秒」を取得した、とする。なお、通常の再生速度は、「30フィールド/秒」とする。
【0168】
次に、差情報取得部107は、属性値取得部106が取得した属性値「0.5cm/秒」と、目標属性値「1cm/秒以上」との差である差情報「1:0.5=2:1(2倍)」を取得する。
【0169】
次に、判断手段1083は、取得した差情報が、取得した条件に合致しない、と判断する。
【0170】
次に、画像出力部108は、変更情報「change_speed」を取得する。そして、画像出力部108は、関数「change_speed(30フィールド/秒,2倍)」を実行して、60フィールド/秒を得る。
【0171】
そして、画像出力部108は、60フィールド/秒の再生速度で、出力画像を再生する。なお、出力画像は、ここでは、例えば、入力画像取得部103が取得した画像である。
【0172】
(具体例5)
具体例5は、画像の明るさが、予め決められた条件を満たさないほど明るい場合、輝度を小さくして、画像を出力する場合である。
【0173】
今、目標属性値取得部105の目標属性値格納手段1051は、図15に示す目標属性値管理表を保持している、とする。本目標属性値管理表は、「ID」「ディスプレイ属性値」「属性識別子」「目標属性値」を有するレコードを1以上格納している。「ディスプレイ属性値」は、ここでは「ディスプレイの種類」「サイズ」を有する。属性識別子の「輝度代表値」は、画像全体の輝度の平均値や中央値等の代表値である。
【0174】
かかる状況において、画像出力装置1の入力画像取得部103は、一の画像を受信した、とする。
【0175】
次に、属性値取得部106は、受信された画像の輝度代表値「CA」を取得した、とする。なお、かかる処理は公知技術である。
【0176】
次に、ディスプレイ属性値取得部104は、予め格納しているディスプレイの種類「液晶」、およびサイズ「65インチ」を取得する。
【0177】
次に、目標属性値取得部105は、図15の目標属性値管理表から、ディスプレイの種類「液晶」、およびサイズ「65インチ」に対応する目標属性値「C1<=X<=C3」を取得する。
【0178】
次に、差情報取得部107は、属性値取得部106が取得した輝度代表値「CA」と、目標属性値「C1<=X<=C3」とを用いて、差情報を取得する。ここでの差情報は、属性値取得部106が取得した属性値「CA」が目標属性値「C1<=X<=C3」に含まれないことを示す情報、である。つまり、ここでは、「C3<CA」であった、とする。
【0179】
次に、画像出力部108を構成する判断手段1083は、条件格納手段1081から「輝度代表値が目標属性値を満たすこと」という条件を取得する。
【0180】
次に、判断手段1083は、取得した差情報が、取得した条件に合致しない、と判断する。
【0181】
次に、画像出力部108は、変更情報「change_brightness」を取得する、とする。「change_brightness」は、目標輝度を引数として、輝度代表値が目標輝度になるように、画像の輝度を変更する関数である、とする。そして、画像出力部108は、受信された画像に対して、「change_brightness(C3)」を実行し、出力画像を取得する。つまり、画像出力部108は、画像全体の輝度を大きくした出力画像を取得する。
【0182】
そして、画像出力部108は、画面枠の全体に、出力画像を出力する。なお、具体例5において、属性値取得部106は、受信された画像全体の輝度代表値を取得したが、受信された画像の一部の被写体の輝度代表値を取得しても良い。
【0183】
(具体例6)
具体例5は、画像の明るさが、予め決められた条件を満たさないほど暗い場合、輝度を大きくして、画像を出力する場合である。
【0184】
今、目標属性値取得部105の目標属性値格納手段1051は、図15に示す目標属性値管理表を保持している、とする。
【0185】
かかる状況において、画像出力装置1の入力画像取得部103は、一の画像を受信した、とする。
【0186】
次に、属性値取得部106は、受信された画像の輝度代表値「CB」を取得した、とする。なお、かかる処理は公知技術である。
【0187】
次に、ディスプレイ属性値取得部104は、予め格納しているディスプレイの種類「有機EL」、およびサイズ「32インチ」を取得する。
【0188】
次に、目標属性値取得部105は、図15の目標属性値管理表から、ディスプレイの種類「有機EL」、およびサイズ「32インチ」に対応する目標属性値「C1<=X<=C6」を取得する。
【0189】
次に、差情報取得部107は、属性値取得部106が取得した輝度代表値「CB」と、目標属性値「C1<=X<=C6」とを用いて、差情報を取得する。ここでの差情報は、属性値取得部106が取得した属性値「CB」が目標属性値「C1<=X<=C6」に含まれないことを示す情報、である。つまり、ここでは、「CB<C1」であった、とする。
【0190】
次に、画像出力部108を構成する判断手段1083は、条件格納手段1081から「輝度代表値が目標属性値を満たすこと」という条件を取得する。
【0191】
次に、判断手段1083は、取得した差情報が、取得した条件に合致しない、と判断する。
【0192】
次に、画像出力部108は、変更情報「change_brightness」を取得する、とする。「change_brightness」は、目標輝度を引数として、輝度代表値が目標輝度になるように、画像の輝度を変更する関数である、とする。そして、画像出力部108は、受信された画像に対して、「change_brightness(C1)」を実行し、出力画像を取得する。つまり、画像出力部108は、画像全体の輝度を小さくした出力画像を取得する。
【0193】
そして、画像出力部108は、画面枠の全体に、出力画像を出力する。なお、具体例6において、属性値取得部106は、受信された画像全体の輝度代表値を取得したが、受信された画像の一部の被写体の輝度代表値を取得しても良い。
【0194】
以上、本実施の形態によれば、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0195】
さらに具体的には、本実施の形態によれば、出力画像中の被写体の属性値を実際の属性値に合致させる、または近づけることにより、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0196】
また、本実施の形態によれば、例えば、出力画像を出力するウィンドウのサイズを変更することにより、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0197】
また、本実施の形態によれば、出力画像を出力するウィンドウのサイズを画面枠より小さくした場合にできる空き領域(第二領域)を有効に利用できる。
【0198】
また、本実施の形態によれば、ウィンドウのサイズが、画像出力装置の画面枠より大きい場合、画面枠に出力画像の一部を出力し、画面枠より小さいウィンドウに、出力画像を縮小した画像を出力できることにより、出力画像中の被写体の属性値を実際の属性値に合致させる、または近づけることができ、かつ、出力画像の全体も出力できる。
【0199】
また、本実施の形態によれば、出力画像中の被写体のサイズを、カメラ位置を考慮した実際のサイズに合致させる、または近づけることにより、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0200】
また、本実施の形態によれば、出力画像中の被写体の動きの速度を実際の速度に合致させる、または近づけることにより、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0201】
また、本実施の形態によれば、出力画像中の被写体の動きの速度を、カメラ位置を考慮した実際の速度に合致させる、または近づけることにより、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0202】
また、本実施の形態によれば、出力画像の明るさ(輝度や明度等)を適切に制御でき、その結果、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0203】
また、本実施の形態によれば、出力画像の再生速度を適切に制御でき、その結果、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0204】
また、本実施の形態によれば、出力画像の単位時間あたりのコマ数を適切に制御でき、その結果、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0205】
また、本実施の形態によれば、ユーザが画像を視るディスプレイの属性値に適切に対応する出力画像を出力でき、その結果、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる。
【0206】
なお、本実施の形態の具体例において、目標属性値格納手段1051の目標属性値、条件格納手段1081の条件、変更情報格納手段1082の変更情報のカスタマイズができなかった。しかし、受付部109は、条件を変更する指示である変更指示を受け付けても良い。かかる場合、条件変更部110は、変更指示に従って、予め決められた条件を変更する。また、条件変更部110は、変更指示に従って、目標属性値を変更しても良い。ここでは、目標属性値も予め決められた条件を構成する、と考えても良い。また、受付部109は、出力画像の出力態様の変更の度合いである変更情報を受け付けても良い。かかる場合、変更情報変更部111は、変更情報に従って、前記出力画像の出力態様の変更の度合いを変更する。ここでは、目標属性値も変更情報を構成する、と考えても良い。
【0207】
また、本実施の形態の具体例において、被写体のサイズや移動の速度を算出する場合、カメラ位置を考慮しなかった。しかし、目標属性値取得部105は、前記入力画像に含まれる被写体の、カメラ位置から見た見掛け上の大きさである目標サイズを取得することは好適である。つまり、目標属性値取得部105は、目標属性値格納手段1051の目標属性値(サイズ)を、カメラ位置を用いて補正して、新しい目標属性値としても良い。つまり、目標属性値取得部105は、カメラ位置(例えば、被写体とカメラの距離)が大きいほど、目標属性値(サイズ)を小さくするように補正しても良い。また、目標属性値取得部105は、入力画像に含まれる被写体の、カメラ位置から見た見掛け上の動く速度に関する目標値についての情報である目標速度情報を取得することは好適である。つまり、目標属性値取得部105は、目標属性値格納手段1051の目標属性値(速度)を、カメラ位置を用いて補正して、新しい目標属性値としても良い。つまり、目標属性値取得部105は、カメラ位置(例えば、被写体とカメラの距離)が大きいほど、目標属性値(速度)を小さくするように補正しても良い。なお、例えば、カメラ位置の情報(例えば、被写体とカメラの距離)は、画像に対応付けて存在している、とする。
【0208】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における画像出力装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、入力画像を取得する入力画像取得部と、前記入力画像に含まれる被写体の目標とする属性値である1以上の目標属性値を取得する目標属性値取得部と、前記入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる前記被写体の1以上の属性値を取得する属性値取得部と、前記目標属性値取得部が取得した1以上の目標属性値と、前記属性値取得部が取得した1以上の属性値との差を示す1以上の差情報を取得する差情報取得部と、前記1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、前記入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を変更し、出力する画像出力部として機能させるためのプログラム、である。
【0209】
また、上記プログラムにおいて、前記画像出力部は、前記1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさないほど、1以上の目標属性値と1以上の属性値との差が大きい場合、前記1以上の目標属性値と前記属性値取得部が取得した1以上の属性値との差が小さくなるように、前記入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を変更し、出力するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0210】
また、上記プログラムにおいて、前記画像出力部は、前記予め決められた条件を格納している条件格納手段と、前記1以上の差情報が、前記予め決められた条件を満たすか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が、前記1以上の差情報が前記予め決められた条件を満たさないと判断した場合、前記出力画像を出力するウィンドウのサイズを決定するウィンドウサイズ決定手段と、前記ウィンドウのサイズに従ったウィンドウに、前記出力画像を出力する出力手段とを具備するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0211】
また、上記プログラムにおいて、前記画像出力部は、前記ウィンドウのサイズが、画面枠より小さい場合、前記出力画像を出力するウィンドウの領域とは異なる第二領域に、前記出力画像とは異なる画像を出力する他画像出力手段をさらに具備するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0212】
また、上記プログラムにおいて、前記他画像出力手段は、前記第二領域を分割した2以上の領域に、ストロボ出力を行うものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0213】
また、上記プログラムにおいて、データ放送を受信するデータ放送受信部をさらに具備し、前記他画像出力手段は、前記第二領域に、前記データ放送を出力するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0214】
また、上記プログラムにおいて、2以上のチャプターに分割し得る入力映像を格納し得る入力映像格納部をさらに具備し、前記入力画像取得部は、前記入力映像が有する2以上の各入力画像を、前記入力映像格納部から順次読み出し、前記他画像出力手段は、前記第二領域に、前記入力映像が有する2以上の各チャプターを代表する画像を出力するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0215】
また、上記プログラムにおいて、前記他画像出力手段は、前記第二領域に、前記ウィンドウに出力される出力画像の元になる同一の入力画像に対して、前記出力画像とは異なる画像処理を施して得られた画像を出力するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0216】
また、上記プログラムにおいて、前記画像出力部は、前記ウィンドウサイズ決定手段が決定したウィンドウのサイズが、前記画像出力装置の画面枠より大きい場合、前記画面枠に前記出力画像の一部を出力し、当該画面枠より小さいウィンドウに、前記出力画像を縮小した画像を出力するPinP出力手段をさらに具備するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0217】
また、上記プログラムにおいて、前記目標属性値取得部は、前記入力画像に含まれる被写体の目標とする大きさである目標サイズを取得し、前記属性値取得部は、前記入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる前記被写体のサイズを取得し、前記差情報取得部は、前記目標属性値取得部が取得した目標サイズと、前記属性値取得部が取得した被写体のサイズとの差を示す差情報であるサイズ差情報を取得するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0218】
また、上記プログラムにおいて、前記目標属性値取得部は、前記入力画像に含まれる被写体の、カメラ位置から見た見掛け上の大きさである目標サイズを取得し、前記属性値取得部は、前記入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる前記被写体のサイズを取得し、前記差情報取得部は、前記目標属性値取得部が取得した目標サイズと、前記属性値取得部が取得した被写体のサイズとの差を示す差情報であるサイズ差情報を取得するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0219】
また、上記プログラムにおいて、前記目標属性値取得部は、前記入力画像に含まれる被写体の動く速度に関する目標値についての情報である目標速度情報を取得し、前記属性値取得部は、前記入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる前記被写体の動く速度に関する速度情報を取得し、前記差情報取得部は、前記目標属性値取得部が取得した目標速度情報と、前記属性値取得部が取得した速度情報との差を示す差情報である速度差情報を取得するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0220】
また、上記プログラムにおいて、前記目標属性値取得部は、前記入力画像に含まれる被写体の、カメラ位置から見た見掛け上の動く速度に関する目標値についての情報である目標速度情報を取得し、前記属性値取得部は、前記入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる前記被写体の動く速度に関する速度情報を取得し、前記差情報取得部は、前記目標属性値取得部が取得した目標速度情報と、前記属性値取得部が取得した速度情報との差を示す差情報である速度差情報を取得するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0221】
また、上記プログラムにおいて、前記画像出力部は、前記1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、前記入力画像の予め決められた1以上の属性値を変更した出力画像を構成し、出力するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0222】
また、上記プログラムにおいて、前記入力画像取得部は、2以上の入力画像を取得し、前記予め決められた1以上の属性値は、前記2以上の入力画像の再生速度であるものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0223】
また、上記プログラムにおいて、前記入力画像取得部は、2以上の入力画像を取得し、前記予め決められた1以上の属性値は、前記2以上の入力画像の単位時間あたりに出力されるフィールド数であるものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0224】
また、上記プログラムにおいて、前記画像出力装置のディスプレイの属性値である1以上のディスプレイ属性値を取得するディスプレイ属性値取得部をさらに具備し、前記画像出力部は、前記1以上のディスプレイ属性値に応じて、出力態様の変更の仕方が異なるものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0225】
また、上記プログラムにおいて、前記予め決められた条件を変更する指示である変更指示を受け付ける受付部と、前記変更指示に従って、前記予め決められた条件を変更する条件変更部とをさらに具備するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0226】
また、上記プログラムにおいて、前記出力画像の出力態様の変更の度合いである変更情報を受け付ける受付部と、前記変更情報に従って、前記出力画像の出力態様の変更の度合いを変更する変更情報変更部とをさらに具備し、前記画像出力部は、前記1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、前記入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を、前記変更情報に従って変更し、出力するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0227】
また、図16は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の画像出力装置1を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図16は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図17は、システム300のブロック図である。
【0228】
図16において、コンピュータシステム300は、FD(Flexible Disk)ドライブ、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304と、マイク305と、スピーカー306とを含む。
【0229】
図17において、コンピュータ301は、FDドライブ3011、CD−ROMドライブ3012に加えて、CPU(Central Processing Unit)3013と、CPU3013、CD−ROMドライブ3012及びFDドライブ3011に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)3015と、CPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0230】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の画像出力装置の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101、またはFD3102に記憶されて、CD−ROMドライブ3012またはFDドライブ3011に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101、FD3102またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0231】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の画像出力装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0232】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0233】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0234】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0235】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0236】
以上のように、本発明にかかる画像出力装置は、画像を視るユーザにとっての不都合を小さくできる、または不都合をなくすことができる、という効果を有し、テレビジョン受信機等として有用である。
【符号の説明】
【0237】
1 画像出力装置
101 入力映像格納部
102 データ放送受信部
103 入力画像取得部
104 ディスプレイ属性値取得部
105 目標属性値取得部
106 属性値取得部
107 差情報取得部
108 画像出力部
109 受付部
110 条件変更部
111 変更情報変更部
1051 目標属性値格納手段
1052 目標属性値取得手段
1081 条件格納手段
1082 変更情報格納手段
1083 判断手段
1084 ウィンドウサイズ決定手段
1085 出力手段
1086 他画像出力手段
1087 PinP出力手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力画像を取得する入力画像取得部と、
前記入力画像に含まれる被写体の目標とする属性値である1以上の目標属性値を取得する目標属性値取得部と、
前記入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる前記被写体の1以上の属性値を取得する属性値取得部と、
前記目標属性値取得部が取得した1以上の目標属性値と、前記属性値取得部が取得した1以上の属性値との差を示す1以上の差情報を取得する差情報取得部と、
前記1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、前記入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を変更し、出力する画像出力部とを具備する画像出力装置。
【請求項2】
前記画像出力部は、
前記1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさないほど、1以上の目標属性値と1以上の属性値との差が大きい場合、前記1以上の目標属性値と前記属性値取得部が取得した1以上の属性値との差が小さくなるように、前記入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を変更し、出力する請求項1記載の画像出力装置。
【請求項3】
前記画像出力部は、
前記予め決められた条件を格納している条件格納手段と、
前記1以上の差情報が、前記予め決められた条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が、前記1以上の差情報が前記予め決められた条件を満たさないと判断した場合、前記出力画像を出力するウィンドウのサイズを決定するウィンドウサイズ決定手段と、
前記ウィンドウのサイズに従ったウィンドウに、前記出力画像を出力する出力手段とを具備する請求項1または請求項2記載の画像出力装置。
【請求項4】
前記画像出力部は、
前記ウィンドウのサイズが、画面枠より小さい場合、前記出力画像を出力するウィンドウの領域とは異なる第二領域に、前記出力画像とは異なる画像を出力する他画像出力手段をさらに具備する請求項3記載の画像出力装置。
【請求項5】
前記他画像出力手段は、
前記第二領域を分割した2以上の領域に、ストロボ出力を行う請求項4記載の画像出力装置。
【請求項6】
データ放送を受信するデータ放送受信部をさらに具備し、
前記他画像出力手段は、
前記第二領域に、前記データ放送を出力する請求項4記載の画像出力装置。
【請求項7】
2以上のチャプターに分割し得る入力映像を格納し得る入力映像格納部をさらに具備し、
前記入力画像取得部は、
前記入力映像が有する2以上の各入力画像を、前記入力映像格納部から順次読み出し、
前記他画像出力手段は、
前記第二領域に、前記入力映像が有する2以上の各チャプターを代表する画像を出力する請求項4記載の画像出力装置。
【請求項8】
前記他画像出力手段は、
前記第二領域に、前記ウィンドウに出力される出力画像の元になる同一の入力画像に対して、前記出力画像とは異なる画像処理を施して得られた画像を出力する請求項4記載の画像出力装置。
【請求項9】
前記画像出力部は、
前記ウィンドウサイズ決定手段が決定したウィンドウのサイズが、前記画像出力装置の画面枠より大きい場合、前記画面枠に前記出力画像の一部を出力し、当該画面枠より小さいウィンドウに、前記出力画像を縮小した画像を出力するPinP出力手段をさらに具備する請求項3記載の画像出力装置。
【請求項10】
前記目標属性値取得部は、
前記入力画像に含まれる被写体の目標とする大きさである目標サイズを取得し、
前記属性値取得部は、
前記入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる前記被写体のサイズを取得し、
前記差情報取得部は、
前記目標属性値取得部が取得した目標サイズと、前記属性値取得部が取得した被写体のサイズとの差を示す差情報であるサイズ差情報を取得する請求項1から請求項9いずれか記載の画像出力装置。
【請求項11】
前記目標属性値取得部は、
前記入力画像に含まれる被写体の動く速度に関する目標値についての情報である目標速度情報を取得し、
前記属性値取得部は、
前記入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる前記被写体の動く速度に関する速度情報を取得し、
前記差情報取得部は、
前記目標属性値取得部が取得した目標速度情報と、前記属性値取得部が取得した速度情報との差を示す差情報である速度差情報を取得する請求項1から請求項9いずれか記載の画像出力装置。
【請求項12】
前記画像出力部は、
前記1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、前記入力画像の予め決められた1以上の属性値を変更した出力画像を構成し、出力する請求項1または請求項2記載の画像出力装置。
【請求項13】
前記予め決められた1以上の属性値は、
前記入力画像の明るさである請求項12記載の画像出力装置。
【請求項14】
前記入力画像取得部は、
2以上の入力画像を取得し、
前記予め決められた1以上の属性値は、
前記2以上の入力画像の再生速度である請求項12記載の画像出力装置。
【請求項15】
前記入力画像取得部は、
2以上の入力画像を取得し、
前記予め決められた1以上の属性値は、
前記2以上の入力画像の単位時間あたりに出力されるフィールド数である請求項12記載の画像出力装置。
【請求項16】
前記画像出力装置のディスプレイの属性値である1以上のディスプレイ属性値を取得するディスプレイ属性値取得部をさらに具備し、
前記画像出力部は、
前記1以上のディスプレイ属性値に応じて、出力態様の変更の仕方が異なる請求項1から請求項15いずれか記載の画像出力装置。
【請求項17】
前記予め決められた条件を変更する指示である変更指示を受け付ける受付部と、
前記変更指示に従って、前記予め決められた条件を変更する条件変更部とをさらに具備する請求項1から請求項16いずれか記載の画像出力装置。
【請求項18】
1以上の目標属性値が予め格納されており、
前記目標属性値を変更する指示である目標属性値変更指示を受け付ける受付部と、
前記目標属性値変更指示に従って、前記目標属性値を変更する目標属性値変更部とをさらに具備する請求項1から請求項16いずれか記載の画像出力装置。
【請求項19】
前記出力画像の出力態様の変更の度合いである変更情報を受け付ける受付部と、
前記変更情報に従って、前記出力画像の出力態様の変更の度合いを変更する変更情報変更部とをさらに具備し、
前記画像出力部は、
前記1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、前記入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を、前記変更情報に従って変更し、出力する請求項1から請求項18いずれか記載の画像出力装置。
【請求項20】
入力画像取得部、目標属性値取得部、属性値取得部、差情報取得部、および画像出力部により実現される画像出力方法であって、
前記入力画像取得部が、入力画像を取得する入力画像取得ステップと、
前記目標属性値取得部が、前記入力画像に含まれる被写体の目標とする属性値である1以上の目標属性値を取得する目標属性値取得ステップと、
前記属性値取得部が、前記入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる前記被写体の1以上の属性値を取得する属性値取得ステップと、
前記差情報取得が、前記目標属性値取得ステップで取得された1以上の目標属性値と、前記属性値取得ステップで取得された1以上の属性値との差を示す1以上の差情報を取得する差情報取得ステップと、
前記差情報取得が、前記1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、前記入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を変更し、出力する画像出力ステップとを具備する画像出力方法。
【請求項21】
コンピュータを、
入力画像を取得する入力画像取得部と、
前記入力画像に含まれる被写体の目標とする属性値である1以上の目標属性値を取得する目標属性値取得部と、
前記入力画像を用いて構成される出力画像に含まれる前記被写体の1以上の属性値を取得する属性値取得部と、
前記目標属性値取得部が取得した1以上の目標属性値と、前記属性値取得部が取得した1以上の属性値との差を示す1以上の差情報を取得する差情報取得部と、
前記1以上の差情報が、予め決められた条件を満たさない場合、前記入力画像を用いて構成される出力画像の出力態様を変更し、出力する画像出力部として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−15741(P2013−15741A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−149708(P2011−149708)
【出願日】平成23年7月6日(2011.7.6)
【出願人】(509281519)アイキューブド研究所株式会社 (11)
【Fターム(参考)】