説明

画像出力装置

【課題】使用者にとって画像品質が良好な画像を選択し易いサムネイル一覧を出力することができる画像出力装置を提供すること。
【解決手段】サムネイル一覧の各サムネイルには、補正した結果赤目状態でないことを示す「RC」マーク、赤目状態であることを示す「RF」マーク、補正した結果ピンぼけ手ぶれ等の画像全体の画像品質が良好であることを示す「ZC」マーク、画像全体の画像品質が不良であることを示す「ZF」マーク、人の顔がはみ出していることを示す「O」マークが付与される。よって、元画像のサイズを縮小したサムネイルであっても、ユーザは、このマークを手掛かりに、元画像の画像品質(画像全体の画像品質が良好か、赤目状態になっていないか、人の顔がはみ出していないか等)を簡単に把握することができる。換言すれば、サムネイル一覧から画像品質が良好な画像を簡単に選択することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像出力装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、デジタルカメラで撮像した画像データを記憶したメモリカードから画像データを読み込み、その画像データに対応する縮小画像であるサムネイル画像を一覧化したサムネイル一覧を表示、印刷等して出力する画像出力装置が知られている。この種の画像出力装置に関し、次の特許文献1には、補正された主画像に対応するサムネイル画像の下に、補正された内容を示す(補正されたことも示す)補正内容マーク85を付加したサムネイル一覧を表示する画像出力装置1が記載されている。
【特許文献1】特開2001−333372号公報(段落第「0100」、図9)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている画像出力装置1では、補正内容マーク85によって、補正された内容(補正されたこと)を確認することはできるものの、その画像品質が良好か否かが分からないという問題点があった。即ち、補正をすることで、画像品質は元の状態よりは向上するものの、その補正後の画像品質が良好か否かは分からず、結局、使用者はサムネイル一覧の中から画像品質が良好な画像を選択し難かったという問題点があった。また、特に、サムネイル画像は元画像を縮小した画像であるので、そのサムネイル画像から画像品質の良否を判断するのが困難であるという問題点があった。
【0004】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、使用者にとって画像品質が良好な画像を選択し易いサムネイル一覧を出力することができる画像出力装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するために、請求項1記載の画像出力装置は、各画像に対応したサムネイルを一覧化したサムネイル一覧を出力するものであって、前記各画像について、その画像品質が第1の基準を満たすか否かを判断する品質判断手段と、その品質判断手段が前記第1の基準を満たさないと判断した場合に、その画像に対応するサムネイルに対し、品質不良である旨を示す不良マークを付与するマーク付与手段と、そのマーク付与手段で前記不良マークが付与されたサムネイルを含むサムネイル一覧を出力する出力手段とを備えている。
【0006】
請求項2記載の画像出力装置は、請求項1に記載の画像出力装置において、前記品質判断手段が前記第1の基準を満たさないと判断した場合に、その画像を補正する補正手段と、その補正手段で補正した画像について、その画像品質が第2の基準を満たすか否かを再判断する品質再判断手段とを備え、前記マーク付与手段は、前記品質再判断手段が前記第2の基準を満たさないと判断した場合に、前記補正手段で補正された画像に対応するサムネイルに対し、前記不良マークを付与する。
【0007】
請求項3記載の画像出力装置は、請求項1又は2に記載の画像出力装置において、前記品質判断手段が前記第1の基準を満たさないと判断した場合に、その画像を補正する補正手段と、その補正手段で補正した画像について、その画像品質が第2の基準を満たすか否かを再判断する品質再判断手段とを備え、前記マーク付与手段は、前記品質再判断手段が前記第2の基準を満たすと判断した場合に、前記補正手段で補正された画像に対応するサムネイルに対し、補正済である旨を示す補正マークを付与し、前記出力手段は、そのマーク付与手段で前記補正マークが付与されたサムネイルを含むサムネイル一覧を出力する。
【0008】
請求項4記載の画像出力装置は、請求項1から3のいずれかに記載の画像出力装置において、前記品質判断手段または前記品質再判断手段は、複数種類の品質の各々について、前記第1の基準または前記第2の基準を満たすか否かを判断する。
【0009】
請求項5記載の画像出力装置は、請求項1から4のいずれかに記載の画像出力装置において、前記各画像について、一人以上の顔が含まれているか否かを検出する顔検出手段と、その顔検出手段で顔が検出された場合に、その検出された顔が画像の外フレームから、はみ出しているか否かを判断するはみ出し判断手段を備え、前記マーク付与手段は、前記はみ出し判断手段で前記検出された顔が前記外フレームからはみ出していると判断された場合に、その画像に対応するサムネイルに対し、顔が画像の外フレームからはみ出している旨を示すはみ出しマークを付与し、前記出力手段は、そのマーク付与手段で前記はみ出しマークが付与されたサムネイルを含むサムネイル一覧を出力する。
【0010】
請求項6記載の画像出力装置は、請求項5に記載の画像出力装置において、前記はみ出し判断手段は、前記顔検出手段で検出された顔の外郭に所定長さ以上の直線部分が含まれているか否かを判断する直線判断手段を備え、その直線判断手段が直線部分が含まれていると判断した場合に、顔が前記外フレームからはみ出していると判断する。
【0011】
請求項7記載の画像出力装置は、請求項5又は6に記載の画像出力装置において、前記顔検出手段で顔が検出された場合に、その顔が画像全体を2等分した領域のうち、いずれの領域に片寄っているかを特定する特定手段を備え、前記マーク付与手段は、前記特定手段で特定された領域とは異なる領域に前記不良マーク、前記補正マークまたは前記はみ出しマークを付与し、前記出力手段は、そのマーク付与手段で前記不良マーク、前記補正マークまたは前記はみ出しマークが付与されたサムネイルを含むサムネイル一覧を出力する。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の画像出力装置によれば、画像品質が品質判断手段によって第1の基準を満たさないと判断された場合、その画像に対応するサムネイルには、マーク付与手段によって品質不良である旨を示す不良マークが付与される。そして、その不良マークが付与されたサムネイルを含むサムネイル一覧が出力手段によって出力される。よって、使用者は、その不良マークを確認することで、サムネイル一覧の中から画像品質が良好な画像を簡単に選択することができるという効果がある。
【0013】
請求項2記載の画像出力装置によれば、請求項1に記載の画像出力装置の奏する効果に加え、画像品質が品質判断手段によって第1の基準を満たさないと判断された場合には、その画像は補正手段によって補正される。そして、その補正された画像が品質再判断手段によって第2の基準を満たさないと判断された場合に、その補正された画像に対応するサムネイルにマーク付与手段によって不良マークが付与される。よって、サムネイル一覧の中から補正しても画像品質が不良である画像を簡単に把握することができる。従って、サムネイル一覧の中から画像品質が良好な画像(補正した結果、画像品質が良好な画像を含む)を簡単に選択することができるという効果がある。
【0014】
請求項3記載の画像出力装置によれば、請求項1又は2に記載の画像出力装置の奏する効果に加え、画像品質が品質判断手段によって第1の基準を満たさないと判断された場合、その画像は補正手段によって補正される。そして、その補正された画像の画像品質が品質再判断手段によって第2の基準を満すと判断された場合に、その補正された画像に対応するサムネイルに対し、補正済である旨を示す補正マークがマーク付与手段によってを付与される。よって、サムネイル一覧の中から補正した結果、画像品質が良好な画像を簡単に把握することができるという効果がある。
【0015】
請求項4記載の画像出力装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の画像出力装置の奏する効果に加え、品質判断手段または品質再判断手段は、複数種類の品質の各々について第1の基準または第2の基準を満たすか否かを判断するので、各種類の画像品質基準を満たした画像を簡単に選択することができるという効果がある。
【0016】
請求項5記載の画像出力装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の画像出力装置の奏する効果に加え、顔検出手段で顔が検出された場合、その検出された顔が画像の外フレームから、はみ出しているか否かが、はみ出し判断手段によって判断される。そして、検出された顔が外フレームからはみ出していると判断された場合、その画像に対応するサムネイルには、マーク付与手段によって顔が画像の外フレームからはみ出している旨を示すはみ出しマークが付与される。そして、そのはみ出しマークが付与されたサムネイルを含むサムネイル一覧が出力手段によって出力される。よって、はみ出しマークの有無を確認することで、サムネイル一覧の中から画像品質が良好な画像を簡単に選択することができるという効果がある。
【0017】
請求項6記載の画像出力装置によれば、請求項5に記載の画像出力装置の奏する効果に加え、顔が画像の外フレームからはみ出しているか否かは、顔検出手段で検出された顔の外郭に所定長さ以上の直線部分が含まれているか否かが直線判断手段によって判断され、直線部分が含まれていると判断された場合に、顔が前記外フレームからはみ出していると判断される。一般的に、人の顔の外郭には所定長さ以上の直線部分は存在せず、その顔の外郭に所定長さ以上の直線部分があれば、それは画像の外フレームであるとみなすことで、顔が画像の外フレームからはみ出しているか否かを簡単、確実に判断することができるという効果がある。
【0018】
請求項7記載の画像出力装置によれば、請求項5又は6に記載の画像出力装置の奏する効果に加え、顔検出手段で顔が検出された場合、その顔が画像全体を2等分した領域のうち、いずれの領域に片寄っているかが特定手段によって特定される。そして、不良マーク、補正マーク、または、はみ出しマークは、特定手段で特定された領域とは異なる領域にマーク付与手段によって付与される。よって、不良マーク等のマークは、画像内の人の顔に対してバランス良く付与され、不良マーク等のマークおよび人の顔を視認し易くさせることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態である複合機1の外観構成を示す斜視図である。複合機1は、特に、ユーザにとって画像品質が良好な画像を選択し易いサムネイル一覧を出力することができる装置である。
【0020】
複合機1は、下部に設けられたプリンタ部2と、上部に設けられたスキャナ部3と、スキャナ部3の正面側に設けられた操作パネル4とを一体的に備えたMFD(Multi Function Device)であり、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能を備えている。
【0021】
尚、その他にも、USBメモリ、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ等の外部装置と接続され、その外部装置から受け取ったデータを記録用紙に記録したり、その外部装置から受け取ったデータを操作パネル4上の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)41に表示する機能を備えている。
【0022】
プリンタ部2には、正面に開口11が形成されており、この開口11から一部が露呈するようにして給紙トレイ20及び排紙トレイ21が上下2段に設けられている。給紙トレイ20に積載された記録用紙は、プリンタ部2の内部へ給送され、画像が記録された後に排紙トレイ21へ排出されるようになっている。
【0023】
スキャナ部3は、いわゆるフラットベッドスキャナとして構成されている。原稿カバー30は、複合機1の天板として設けられており、原稿カバー30の下には、図示しないプラテンガラスが配置されている。原稿はプラテンガラス上に載置され、原稿カバー30に覆われた状態でスキャナ部3に読み取られる。
【0024】
操作パネル4は、プリンタ部2やスキャナ部3を操作するためのものであり、機能選択キー40a、テンキー40b、方向キー40c、決定キー40d、ユーザID確認キー40e等の各種操作キー40と、LCD41とが設けられている。
【0025】
機能選択キー40aはスキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の各機能の実行指示を入力するためのキーである。テンキー40bはコピー枚数、FAX番号等を入力するためのキーである。方向キー40cはLCD41に表示されるカーソル位置を入力するためのキーである。決定キー40dは各種動作の実行指示を入力するためのキーである。ユーザID確認キー40eは複合機1を使用する権限があるユーザかを確認するために各ユーザに割り当てられているユーザIDを確認する処理の実行指示を入力するためのキーである。
【0026】
これらの各種操作キー40を介して複合機1に所定の指令が入力されると、その入力された指令に応じて、複合機1の動作が制御部80(図2参照)によって制御される。尚、複合機1は、各種操作キー40から入力された指令のほか、コンピュータからプリンタドライバやスキャナドライバ等を介して送信される指令に基づいて動作するように構成されている。
【0027】
LCD41は、矢印A方向を横方向とした場合、その縦横比が3対8の矩形状に構成されている。より具体的には、縦横比が3対4である矩形状の2つのLCDを矢印A方向に隣設して構成されている。尚、図1では、この縮尺は無視して図示している。また、LCD41には、所謂タッチパネルが一体に設けられており、LCD41に表示される各種ボタンがユーザによって選択されると、その選択されたボタンに割り当てられている指示が入力される。
【0028】
操作パネル4の下方であって開口11の上方には、接続パネル70が設けられている。接続パネル70には、その左端側にUSB端子71が配設されている。USB端子71は、外部機器とUSB接続することにより外部機器と複合機1とを通信可能に接続するコネクタ端子である。
【0029】
接続パネル70の右端側にはスロット部72が配設されている。スロット部72はメモリカード(カード型メモリ)を装填可能な複数のカードスロットが設けられている。カードスロットにメモリカードが装填され、該装填されたメモリカードから画像データを後述する制御部80によって読み出し、その読み出した画像データをLCD41に表示したり、記録用紙に記録することができる。
【0030】
図2を参照して、複合機1の動作を制御する制御部80の概略構成について説明する。図2は、複合機1の制御部80の概略構成を示すブロック図である。制御部80は、プリンタ部2、スキャナ部3及び操作パネル4を含む複合機1の動作を統括的に制御するものである。
【0031】
制御部80は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)24を主とするマイクロコンピュータとして構成されており、バス25を介してASIC(Application Specific Integrated Circuit)26に接続されている。
【0032】
CPU21は、複合機1を総括的に制御する中央演算処理装置であり、ROM22に記憶されているプログラムに沿って動作する。ROM22には、複合機1の各種動作を制御するためのプログラムが格納されており、図4のフローチャートに示すサムネイル一覧印刷処理を実行させるためのプログラムとして、サムネイル一覧印刷プログラム22aが記憶されている。
【0033】
このサムネイル一覧印刷処理は、メモリカードに記憶されている各画像データに対応した縮小画像(以下、「サムネイル」と称す)を一覧化したサムネイル一覧をプリンタ部2によって記録用紙に印刷する処理であって、特に、ユーザにとって画像品質が良好な画像を選択し易いサムネイル一覧を印刷することができる処理である。
【0034】
RAM23は、CPU21が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用され、印刷データメモリ23a、付与マークメモリ23bが割り当てられている。
【0035】
印刷データメモリ23aは、プリンタ部2によって記録用紙に印刷する印刷データを記憶するエリアであり、付与マークメモリ23bは、各サムネイルに付与するマークに関する情報を記憶するエリアであり、図3(a)に示す付与マークテーブルが記憶されている。
【0036】
図3(a)に示すように、付与マークテーブルには、左欄から順番に「No.」欄50、「全体」欄51、「赤目」欄52、「はみ出し」欄53、「付与位置」欄54が設けられている。
【0037】
「No.」欄50には、各画像を識別するための識別番号が記憶されている。尚、本実施形態では、説明を容易にするために連続番号を図示しているが、この「No.」欄50には、各画像に個別に付与されているファイル名、撮影時間、ファイル形式等を記憶するようにしても良い。
【0038】
「全体」欄51には、ピンぼけ、手ぶれ等の画像全体に関する画像品質の良否情報が記憶されている。具体的には、画像全体の画像品質が良好な場合には「0」、補正した結果良好な場合には「1」、補正しても不良な場合には「2」が記憶される。図3(a)では、「0」が記憶されているNo.1,2,3,4の画像は良好、「1」が記憶されているNo.6の画像は、補正した結果良好、「2」が記憶されているNo.5の画像は不良であることを示している。
【0039】
「赤目」欄52には、画像内に人物の顔が含まれている場合に、その人物の瞳が赤目状態か否かを示す情報が記憶されている。具体的には、赤目状態でない又は人の瞳が含まれていない場合には「0」、補正した結果赤目状態でない場合には「1」、補正しても赤目状態である場合には「2」が記憶される。図3(a)では、「0」が記憶されているNo.2,4,5,6の画像は赤目状態でないか又は人の瞳が含まれておらず、「1」が記憶されているNo.1の画像は、補正した結果赤目状態でなく、「2」が記憶されているNo.3の画像は赤目状態になっていることを示している。
【0040】
「はみ出し」欄53には、画像内に人物の顔が含まれている場合に、その人の顔が画像の外フレームからはみ出していないか否かの状態が記憶されている。具体的には、はみ出していない又は人の顔が含まれていない場合には「0」、はみ出している場合には「1」が記憶される。図3(a)では、「0」が記憶されているNo.1,2,3,4,5の画像は、はみ出していない又は人の顔が含まれておらず、「1」が記憶されているNo.6の画像が、はみ出していることを示している。
【0041】
「付与位置」欄54には、サムネイルに付与するマークの位置が記憶されている。このマークは、上述した「全体」欄51、「赤目」欄52、「はみ出し」欄53に記憶されている情報を示すものであり、このマークは対応するサムネイルの右肩部または左肩部の各々に付与される。具体的には、サムネイルの左肩部にマークを付与する場合には「0」、右肩部にマークを付与する場合には「1」が記憶される。図3(a)では、「0」が記憶されているNo.1,2,3,4,6の画像に対応するサムネイルには左肩部に、No.5の画像に対応するサムネイルには右肩部にマークが付与されることになる。
【0042】
ここで、図3(b)を参照して、サムネイルに付与するマークについて説明する。図3(b)は、サムネイルに付与するマークを説明するための図である。まず、画像全体の画像品質に関し、良好な場合にはマークは付与されず、補正した結果良好になった場合には「ZC」のマーク、不良の場合には「ZF」のマークが付与される。また、赤目状態か否かについては、赤目状態でないか又は人の瞳が含まれていない場合にはマークは付与されず、補正した結果赤目状態でない場合には「RC」のマーク、赤目状態の場合には「RF」のマークが付与される。更に、人の顔が画像の外フレームからはみ出してないか否かについては、はみ出していない又は人の顔が含まれていない場合にはマークは付与されず、はみ出している場合に「O」のマークが付与される。
【0043】
即ち、「ZC」のマークは、画像全体の画像品質が補正した結果良好であること、「ZF」のマークは、画像全体の画像品質が不良であること、「RC」のマークは、補正した結果赤目状態でないこと、「RF」のマークは、赤目状態になっていること、「O」のマークは、人の顔が画像の外フレームからはみ出していることを示している。
【0044】
サムネイル一覧を印刷すると、これらのマークがサムネイル一覧に含まれている各サムネイルに対応付けて付与されるので、元画像のサイズを縮小したサムネイルであっても、ユーザは、このマークを手掛かりに、元画像の画像品質(画像全体の画像品質が良好か、赤目状態になっていないか、人の顔がはみ出していないか等)を簡単に把握することができる。従って、ユーザにとって画像品質が良好な画像を選択し易いサムネイル一覧を出力することができる。
【0045】
ASIC26は、CPU21からの指令に従い、プリンタ部2、スキャナ部3、操作パネル4、スロット部72等などの動作制御を行なう。ASIC26には、プリンタ部2、スキャナ部3、操作キー40を制御するパネルゲートアレイ27(パネルGA27)、LCD41の画面表示を制御するLCDコントローラ28、スロット部72、コンピュータとパラレルケーブル又はUSBケーブルを介してデータの送受信を行なうためのパラレルインタフェース29、USB端子71、スピーカ74から出力する音声を増幅するアンプ73が接続されている。また、ASIC26には、NCU(Network Control Unit)31が接続され、そのNCUにはモデム32が接続されている。このNCU31、モデム32を介して複合機1はFAXを送受信可能に構成されている。
【0046】
次に、図4のフローチャートを参照して、サムネイル一覧印刷処理について説明する。このサムネイル一覧印刷処理は、特に、ユーザにとって画像品質が良好な画像を選択し易いサムネイル一覧を印刷することができる処理であり、画像データが記憶されているメモリカードがスロット部72に装填されている状態で、所定の操作キー40が押下されて実行指令が入力された場合に実行される。
【0047】
よって、まず、サムネイル一覧印刷の実行指令が入力されたかを判断する(S401)。実行指令が入力されると(S401:Yes)、メモリカードに記憶されている画像データを読み込み、その読み込んだ各画像データに対応したサムネイルを作成する(S402)。また、サムネイル一覧印刷の実行指令が入力された場合には、付与マークテーブルを初期化(全てに「0」を記憶)する。尚、サムネイル一覧印刷の実行指令が入力されない場合には(S401:No)、本処理を終了する。
【0048】
次に、画像品質を示すマークをサムネイルに付与する指示が入力されたかを判断し(S403)、かかる指示が入力されない場合には(S403:No)、S416にスキップし、S402で作成したサムネイルの一覧を印刷し(S416)、本処理を終了する。
【0049】
一方、S403の処理において、画像品質を示すマークをサムネイルに付与する指示が入力された場合には(S403:Yes)、S402で作成した全てのサムネイルについてS404乃至S415の処理を実行する。まず、第1画像品質判断処理を実行する(S404)。ここで、この第1画像品質判断処理(S404)を図5のフローチャートを参照して説明する。
【0050】
図5は、第1画像品質判断処理を示すフローチャートである。この第1画像品質判断処理は(S404)、ピンぼけ、手ぶれ等の画像全体に関する画像品質が基準を満たしているかを判断する処理である。
【0051】
まず、対象となっている画像を解析する(S501)。画像の解析では、画像のエッジ抽出を行い、そのエッジ抽出後の画像から画像の明暗の分布を示すヒストグラムを算出する。尚、エッジ抽出方法、ヒストグラムの算出方法については、公知の様々な手法を用いることが可能である。そして、その算出したヒストグラムが基準を満たすかを判断する(S502)。その結果、基準を満たしていれば(S502:Yes)、画像全体の品質は良好であるとして本処理を終了する。即ち、付与マークテーブル(図3(a)参照)において、判断対象となっている画像の全体欄51には「0」が記憶されているので、本処理を終了する。
【0052】
一方、S502における判断の結果、基準を満たさないと判断した場合には(S502:No)、補正処理を行う(S504)。補正処理では、例えば、対象となっている画像を複数の領域に分割し、その分割した各領域毎にヒストグラムを算出し、基準を満たしていない領域を特定し、その領域について補正を行う。尚、この補正処理については公知の様々な手法を用いることが可能である。
【0053】
そして、再び、補正後の画像を解析し(S505)、補正後の画像が基準を満たすか否かを判断する(S506)。その結果、補正後の画像が基準を満たすと判断した場合には(S506:Yes)、画像全体の画像品質は、補正した結果良好であることを記憶する(S507)。具体的には、付与マークテーブル(図3(a)参照)において、判断対象となっている画像の全体欄51に「1」を記憶して、本処理を終了する。
【0054】
一方、補正後の画像であっても基準を満たさないと判断した場合には(S506:No)、画像全体の画像品質は不良であることを記憶する(S508)。具体的には、付与マークテーブル(図3(a)参照)において、判断対象となっている画像の全体欄51に「2」を記憶して、本処理を終了する。こうして、対象となっている画像の画像全体に関する画像品質の状態を判断することができる。
【0055】
再び、図4のフローチャートに戻って説明を続ける。S404の処理において、第1画像品質判断処理が終了すると、次に、対象となっている画像に人の顔が含まれているかを検出する顔検出処理を行う(S405)。この顔検出処理は、例えば、エッジ検出や色相検出等によって人の顔が含まれているかを検出する。尚、この顔検出処理については公知の様々な手法を用いることが可能である。
【0056】
そして、S405の顔検出の結果、人の顔が含まれているかを判断し(S406)、含まれていると判断した場合には(S406:Yes)、第2画像品質判断処理を行う(S407)。ここで、この第2画像品質判断処理(S407)を図6のフローチャートを参照して説明する。
【0057】
図6は、第2画像品質判断処理を示すフローチャートである。この第2画像品質判断処理は(S407)、画像に含まれている人の瞳が赤目状態になっていないかを判断する処理である。まず、図4のS407で検出された顔から瞳を検出し(S601)、瞳が検出されたかを判断する(S602)。瞳が検出された場合(S602:Yes)、その瞳の色成分の色値を取得し、その取得した色成分の色値と、予め設定されている閾値とを比較して、瞳が赤目状態になっていないかを判断する(S603)。
【0058】
その結果、赤目状態でないと判断した場合(S603:No)、および、上述したS602の処理で瞳が検出されなかった場合には(S602:No)、赤目状態になっていないとして、本処理を終了する。即ち、付与マークテーブル(図3(a)参照)において、判断対象となっている画像の赤目欄52に「0」を記憶して、本処理を終了する。
【0059】
一方、S603の処理において、赤目状態になっていると判断した場合には(S603:Yes)、S602で検出された瞳について補正処理を行う(S604)。例えば、検出された瞳の色成分の色変換を行う。尚、この補正処理については公知の様々な手法を用いることが可能である。そして、補正後の瞳の色成分を取得し、その瞳が赤目状態になっていないかを、その補正した瞳の色成分の色値と、予め設定されている閾値とを再び比較し、赤目状態になっていないかを判断する(S605)。
【0060】
その結果、赤目状態でないと判断した場合には(S605:No)、補正した結果赤目状態でないことを記憶する(S606)。具体的には、付与マークテーブル(図3(a)参照)において、判断対象となっている画像の赤目欄52に「1」を記憶して、本処理を終了する。
【0061】
一方、補正してもなお、赤目状態であると判断した場合には(S605:Yes)、赤目状態であることを記憶する(S607)。具体的には、付与マークテーブル(図3(a)参照)において、判断対象となっている画像の赤目欄52に「2」を記憶して、本処理を終了する。こうして、対象となっている画像に含まれている人の瞳が、赤目状態になっていないかを判断することができる。
【0062】
再び、図4のフローチャートに戻って説明を続ける。S407の処理において、第2画像品質判断処理が終了すると、図8(a)に示すように、画像に含まれている人の顔Kが画像Gの外フレームFからはみ出していないかを判断する。具体的には、S406で検出された人の顔に座標を割り付け(S408)、その顔の輪郭に直線部分Tが存在しているかを判断する(S409)。
【0063】
即ち、図8(a)に示すように、画像Gに含まれている顔Kが画像Gの外フレームFからはみ出している場合には、一般的に、人の顔の輪郭には存在し得ない所定の長さ以上の直線部分Tが存在しているので、その直線部分Tが存在している場合には、画像Gに含まれている顔Kが画像Gの外フレームFからはみ出していると判断するのである。
【0064】
こうして、直線部分が存在していると判断した場合には(S409:Yes)、顔が画像の外フレームからはみ出していることを記憶する(S410)。具体的には、付与マークテーブル(図3(a)参照)において、判断対象となっている画像のはみ出し欄53に「1」を記憶する。尚、S409の判断で直線部分が存在しないと判断した場合には(S409:No)、S410の処理をスキップして、S411の処理に移行する。即ち、付与マークテーブル(図3(a)参照)において、判断対象となっている画像のはみ出し欄53には「0」が記憶されているので、S410の処理をスキップして、S411の処理に移行する。
【0065】
次に、画像内における顔の片寄りを検出する(S411)。具体的には、図7(b)に示すように、S409で顔に割り付けた座標の中から、最右端の座標と、最上端の座標とからなる位置を基準座標Aとして、その基準座標Aの位置が画像を左右に2等分した右領域Rと左領域Lのうち、いずれの領域R.Lに含まれているか(複数の顔が存在する場合には、いずれの領域に基準座標Aが多く含まれているか)を検出する。
【0066】
そして、顔が左領域に片寄っているかを判断し(S412)、例えば、図7(b)に示すように、左領域Lに片寄っている場合には(S412:Yes)、マーク付与位置を右肩部に設定する(S413)。具体的には、付与マークテーブル(図3(a)参照)において、判断対象となっている画像の「付与位置」欄54に「1」を記憶する(S413)。
【0067】
一方、顔が左領域に片寄っていない場合には(S412:No)、S413の処理をスキップして、S414に移行する。即ち、付与マークテーブル(図3(a)参照)において、判断対象となっている画像の「付与位置」欄54には「0」が記憶されているので、S413の処理をスキップして、S414の処理に移行する。
【0068】
こうして、S404乃至S413までの処理が終了すると、S414の処理において、対象となっている画像のサムネイルに、付与マークテーブル(図3(a)参照)に従ったマークを合成する(S414)。尚、S406の処理で人の顔が検出されなかった場合には(S406:No)、S407乃至S413の処理はスキップして、このS414の処理に移行する。
【0069】
そして、メモリカードに記憶されている画像の全部についてS404乃至S414の処理が終了したかを判断し(S415)、終了していなければ(S415:No)、S404からの処理を繰り返し、終了していれば(S415:Yes)、サムネイル一覧を印刷し(S416)、本処理を終了する。
【0070】
こうして、サムネイル一覧印刷処理が終了すると、図8(a)に示すサムネイル一覧が印刷された記録用紙Pが複合機1から排出される。図8(a)は、サムネイル一覧が印刷された記録用紙Pを示す図である。
【0071】
よって、ユーザは、このサムネイル一覧を見れば、最上段最左端のサムネイル(No.1)にはマーク「RC」が付与されているので赤目補正をした結果赤目状態でない画像、その右隣のサムネイル(No.2)は何らマークが付与されていないので画像品質が良好な画像、その右隣のサムネイル(No.3)はマーク「RF」が付与されているので赤目状態の画像、その右隣のサムネイル(No.4)は何らマークが付与されていないので画像品質が良好な画像であると判断することができる。
【0072】
また、2段目最左端のサムネイル(No.5)はマーク「ZF」が付与されているのでピンぼけ、手ぶれ等画像全体の画像品質が不良な画像であることが分かる。また、このサムネイル(No.5)のように、人の顔が左領域に片寄っている場合には、付与されるマーク「ZF」は左肩部でなく、右肩部に付与されるので、「ZF」のマークを、画像内の人の顔に対してバランス良く付与することができ、「ZF」のマークおよび人の顔を視認し易くさせることができる。
【0073】
また、その右隣のサムネイル(No.6)はマーク「ZC」、マーク「O」とが並んで付与されているので、補正した結果、画像全体の画像品質が良好になった画像であるが、人がはみ出した画像であることが分かる。
【0074】
このように、サムネイル一覧には、各サムネイルに対応した画像の画像品質を示すマークが各サムネイル内に付与されるので、元画像のサイズを縮小したサムネイルであっても、ユーザは、このマークを手掛かりに、元画像の画像品質(画像全体の画像品質が良好か、赤目状態になっていないか、人の顔がはみ出していないか等)を簡単に把握することができる。従って、ユーザにとって画像品質が良好な画像を選択し易いサムネイル一覧を出力することができる。
【0075】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0076】
本実施形態では、図8(a)に示すように、マークをサムネイル内に合成して記録用紙Pに出力する場合について説明したが、図8(b)に示すように、サムネイル内に合成することなく、各サムネイルの下のインデックス表示にマークを含めて出力するように構成しても良い。
【0077】
また、本実施形態では、各画像品質の種類に応じて、各種類毎にマークを付与する場合について説明したが、いずれか一種類以上の画像品質が不良であった場合には、不良であることを示すマークを一つ付与するように構成しても良い。また、判断する画像品質の種類をユーザが任意設定できるように構成し、その設定された画像品質に関してだけ、画像品質を判断し、それに応じたマークを付与するように構成しても良い。
【0078】
また、本実施形態では、ピンぼけ、手ぶれ等の画像全体の画像品質が良好か否か、赤目状態か否か、人の顔が画像の外フレームからはみ出していないかを判断する場合について説明したが、画像品質を判断する種類については、これに限定されるものでなく、例えば、画像内の人が、笑っているか否か、基準を満たす肌色か否か等を画像品質の種類として、これらの各種類について、マークを付与するように構成しても良い。
【0079】
また、本実施形態では、マークを付与する位置を、サムネイルの左肩部、または、右肩部に設定する場合について説明したが、例えば、赤目状態であると判断した場合には「RF」マークを、その赤目状態である顔の上に付与するように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】複合機の外観構成を示す斜視図である。
【図2】複合機の制御部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は付与マークテーブルを示す図であり、(b)は付与されるマークを説明するため表を示す図である。
【図4】サムネイル一覧印刷処理を示すフローチャートである。
【図5】第1画像品質判断処理を示すフローチャートである。
【図6】第2画像品質判断処理を示すフローチャートである。
【図7】(a)は、人が画像の外フレームからはみ出した画像を示す図であり、(b)は、人が左側に片寄った画像を示す図である。
【図8】(a)は、マークが付与されたサムネイル一覧が印刷された記録用紙を示す図である。(b)は、図8(a)とは別の位置に、マークが付与されたサムネイル一覧が印刷された記録用紙を示す図である。
【符号の説明】
【0081】
1 複合機(画像出力装置)
S404,S407 品質判断手段
S414 マーク付与手段
S416 出力手段
S408,S409 はみ出し判断手段
S409 直線判断手段
S405 顔検出手段
S411,S412 特定手段
S506,S605 品質再判断手段
S504,S604 補正手段
ZF,RF 不良マーク
ZC,RC 補正マーク
O はみ出しマーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各画像に対応したサムネイルを一覧化したサムネイル一覧を出力する画像出力装置において、
前記各画像について、その画像品質が第1の基準を満たすか否かを判断する品質判断手段と、
その品質判断手段が前記第1の基準を満たさないと判断した場合に、その画像に対応するサムネイルに対し、品質不良である旨を示す不良マークを付与するマーク付与手段と、
そのマーク付与手段で前記不良マークが付与されたサムネイルを含むサムネイル一覧を出力する出力手段とを備えていることを特徴とする画像出力装置。
【請求項2】
前記品質判断手段が前記第1の基準を満たさないと判断した場合に、その画像を補正する補正手段と、
その補正手段で補正した画像について、その画像品質が第2の基準を満たすか否かを再判断する品質再判断手段とを備え、
前記マーク付与手段は、前記品質再判断手段が前記第2の基準を満たさないと判断した場合に、前記補正手段で補正された画像に対応するサムネイルに対し、前記不良マークを付与することを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置。
【請求項3】
前記品質判断手段が前記第1の基準を満たさないと判断した場合に、その画像を補正する補正手段と、
その補正手段で補正した画像について、その画像品質が第2の基準を満たすか否かを再判断する品質再判断手段とを備え、
前記マーク付与手段は、前記品質再判断手段が前記第2の基準を満たすと判断した場合に、前記補正手段で補正された画像に対応するサムネイルに対し、補正済である旨を示す補正マークを付与し、
前記出力手段は、そのマーク付与手段で前記補正マークが付与されたサムネイルを含むサムネイル一覧を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像出力装置。
【請求項4】
前記品質判断手段または前記品質再判断手段は、複数種類の品質の各々について、前記第1の基準または前記第2の基準を満たすか否かを判断することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像出力装置。
【請求項5】
前記各画像について、一人以上の顔が含まれているか否かを検出する顔検出手段と、
その顔検出手段で顔が検出された場合に、その検出された顔が画像の外フレームから、はみ出しているか否かを判断するはみ出し判断手段を備え、
前記マーク付与手段は、前記はみ出し判断手段で前記検出された顔が前記外フレームからはみ出していると判断された場合に、その画像に対応するサムネイルに対し、顔が画像の外フレームからはみ出している旨を示すはみ出しマークを付与し、
前記出力手段は、そのマーク付与手段で前記はみ出しマークが付与されたサムネイルを含むサムネイル一覧を出力することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像出力装置。
【請求項6】
前記はみ出し判断手段は、
前記顔検出手段で検出された顔の外郭に所定長さ以上の直線部分が含まれているか否かを判断する直線判断手段を備え、
その直線判断手段が直線部分が含まれていると判断した場合に、顔が前記外フレームからはみ出していると判断することを特徴とする請求項5に記載の画像出力装置。
【請求項7】
前記顔検出手段で顔が検出された場合に、その顔が画像全体を2等分した領域のうち、いずれの領域に片寄っているかを特定する特定手段を備え、
前記マーク付与手段は、前記特定手段で特定された領域とは異なる領域に前記不良マーク、前記補正マークまたは前記はみ出しマークを付与し、
前記出力手段は、そのマーク付与手段で前記不良マーク、前記補正マークまたは前記はみ出しマークが付与されたサムネイルを含むサムネイル一覧を出力することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像出力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−246545(P2009−246545A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−88613(P2008−88613)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】