説明

画像形成システムおよび画像形成制御方法

【課題】直列にタンデム接続方式の画像形成システムで、面倒な操作をすることなく重複する機能を無効化する。
【解決手段】単独でも動作可能な複数の画像形成装置100,300間が直列に複数台接続され、記録紙のいずれかの領域を分担して画像形成することが可能に構成された画像形成システムで画像形成する際に、前記各画像形成装置は、自装置に他の画像形成装置が接続されたことをハードウェア的検知か通信による通知により検出する検出部と、該接続検出結果に基づいて、前記複数の画像形成装置間で特定の機能を有効あるいは無効に制御する制御部101,301とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録紙の表裏あるいは頁内のいずれかの領域を分担して画像形成することが可能に複数の画像形成装置が直列に接続された画像形成システム、またこの画像形成システムにおける画像形成制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の画像形成装置を直列にタンデム接続しておき、一方の画像形成装置で一部の領域に画像形成がなされた記録紙を続けて他方の画像形成装置に入力し、他方の画像形成装置で記録紙の他の領域に画像形成を行う画像形成システムが存在している。
【0003】
このような画像形成システムによれば、2台の画像形成装置で記録紙の表裏それぞれを画像形成することで高速な出力が可能になるという利点がある。また、2台の画像形成装置で異なる色のトナーを用いて画像形成を行う、あるいは、2台の画像形成装置で文字領域とイメージ領域とのそれぞれに適した画像形成を行う、などにより、高精細な画像形成が可能になる。
【0004】
なお、この種の複数の装置を接続する画像形成システムについては、以下の特許文献に開示がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−66937号公報
【特許文献2】特開2007−1175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上の特許文献1に開示された画像形成システムでは、タンデム方式の画像形成システムにおいて印刷データを適切に処理する手法が述べられている。
【0007】
また、以上の特許文献2に開示された画像形成システムでは、タンデム方式の画像形成システムにおいて、動作中の画像形成装置の動作状態を一致させる手法が述べられている。
【0008】
なお、単体でも使用可能な同種の画像形成装置を組み合わせることで、タンデム方式の画像形成システムを実現することが、専用の画像形成装置を必要とせず効率がよい。
【0009】
そして、このように単独でも使用可能な画像形成装置を複数台接続してタンデム方式の画像形成システムとした場合には、操作表示部、スキャナ部などが各画像形成装置に存在するために、システムとしては重複して存在することになる。
【0010】
しかし、これら操作表示部やスキャナ部が複数存在していても、実際に使用するのは一つである。たとえば、直列タンデム方式の画像形成システムでは、メインとなる画像形成装置の操作表示部から全体の操作を行っているものがある。この場合には、メイン側の操作表示部で全体の操作入力や状態表示を行い、サブ側の操作表示部を使用しないことになる。
【0011】
なお、省エネルギーや操作性の観点から、不使用となる操作表示部やスキャナ部の機能を停止させることが考えられる。その場合には、画像形成装置をタンデム接続する前に操作者がディップスイッチなどで、機能停止あるいは電源遮断といった不使用部位の無効化の設定をする必要が生じる。
【0012】
そして、タンデム接続時にディップスイッチなどで不使用部位の機能停止または電源遮断の設定をした後に、タンデム接続を解除して画像形成装置を単独使用に戻す場合には、再度、操作者がディップスイッチなどで機能停止部位の有効化(機能再開または電源供給)の設定をする必要が生じる。
【0013】
以上のように、タンデム方式画像形成システムにおける不使用部位の機能停止または電源遮断設定、タンデム接続を解除する単独画像形成装置における機能停止部位の機能再開または電源供給設定が、省エネルギーや操作性の観点から望ましいものの、設定をするために操作者に負担を掛ける問題が生じていた。
【0014】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、記録紙の表裏あるいは頁内のいずれかの領域を分担して画像形成することが可能に複数の画像形成装置が直列にタンデム接続される場合に、面倒な操作をすることなく重複する機能の無効化あるいは有効化の設定が可能な画像形成システムと画像形成制御方法とを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
すなわち、前記した課題を解決する本発明は、以下の通りである。
【0016】
(1)第1の発明は、単独でも動作可能な複数の画像形成装置が直列に複数台接続され、記録紙のいずれかの領域を分担して画像形成することが可能に構成された画像形成システムで画像形成する際に、前記各画像形成装置は、自装置に他の画像形成装置が接続されたことをハードウェア的検知か通信による通知により接続検出結果として検出する検出部と、該接続検出結果に基づいて、前記複数の画像形成装置間で特定の機能を有効あるいは無効に制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【0017】
(2)第2の発明は、上記(1)において、前記検出部は、自装置と他の画像形成装置との接続状況により自装置が前段側か後段側かの接続位置を接続位置検出結果として検出し、前記制御部は、該接続位置検出結果に基づいて、前記各画像形成装置の特定の機能を有効あるいは無効になるよう制御する、ことを特徴とする。
【0018】
(3)第3の発明は、上記(1)において、前記検出部は、自装置と他の画像形成装置との接続状況により自装置が前段側か後段側かの接続位置を接続位置検出結果として検出し、前記制御部は、設定と該接続位置検出結果とに基づいて、前記各画像形成装置の特定の機能を有効あるいは無効になるよう制御する、ことを特徴とする。
【0019】
(4)第4の発明は、上記(1)−(3)において、前記制御部は、接続されている複数の前記画像形成装置のうち、いずれかをメインとして設定すると共に残余をサブとして設定し、特定の機能について、メインにおいて機能を有効に設定し、サブにおいて機能を無効に設定する、ことを特徴とする。
【0020】
(5)第5の発明は、上記(1)−(4)において、前記制御部は、前記特定の機能として、複数の画像形成装置間で重複して存在する機能について有効あるいは無効に制御する、ことを特徴とする。
【0021】
(6)第6の発明は、上記(1)−(5)において、前記制御部は、無効とする機能の情報を予め有するテーブル、あるいは、無効とする機能についての他装置からの通知を参照し、前記特定の機能を無効にする、ことを特徴とする。
【0022】
(7)第7の発明は、上記(1)−(6)において、前記制御部は、前記特定の機能を無効にする際に、該当する機能を司る部位の電源供給を停止する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によると、以下のような効果が得られる。
【0024】
(1)第1の発明では、単独でも動作可能な複数の画像形成装置が直列に複数台接続された直列タンデム方式の画像形成システムで画像形成する際に、各画像形成装置は、自装置に他の画像形成装置が接続されたことをハードウェア的あるいはソフトウェア的に検出し、該接続検出結果に基づいて複数の画像形成装置間で特定の機能を有効あるいは無効になるように制御しているので、面倒な操作をすることなく重複する機能の無効化あるいは有効化の設定が可能になる。
【0025】
(2)第2の発明では、上記(1)において、自装置が前段側か後段側かの接続位置を検出した接続位置検出結果に基づいて、特定の機能を有効あるいは無効になるよう制御しているので、面倒な操作をすることなく、システムにおける画像形成装置位置に応じて適切に、重複する機能について無効化あるいは有効化の設定が可能になる。
【0026】
(3)第3の発明では、上記(1)において、自装置が前段側か後段側かの接続位置を検出した接続位置検出結果と、操作者からの設定あるいは予めの設定とに基づいて、特定の機能を有効あるいは無効になるよう制御しているので、面倒な操作をすることなく、画像形成装置の接続位置や操作者の意図に応じて適切に、重複する機能について無効化あるいは有効化の設定が可能になる。
【0027】
(4)第4の発明では、上記(1)−(3)において、複数の画像形成装置のいずれかをメイン、残余をサブとして設定し、メインでは特定の機能を有効に設定し、サブでは特定の機能を無効に設定しているので、面倒な操作をすることなく、メインとサブといったシステムの使用状態に合致した適切な状態で、重複する機能について無効化あるいは有効化の設定が可能になる。
【0028】
(5)第5の発明では、上記(1)−(4)において、特定の機能として、複数の画像形成装置間に重複して存在する操作表示部やスキャナ部などの機能について有効あるいは無効に制御しているので、面倒な操作をすることなく、適切かつ確実に、重複する部位で使用されない機能について無効化あるいは有効化の設定が可能になる。
【0029】
(6)第6の発明では、上記(1)−(5)において、無効とする機能の情報を予め有するテーブル、あるいは、無効とする機能についての他装置からの通知を参照し、特定の機能を無効にしているので、面倒な操作をすることなく、確実に、重複する機能について無効化あるいは有効化の設定が可能になる。
【0030】
(7)第7の発明では、上記(1)−(6)において、特定の機能を無効にする際に、該当する機能を司る部位の電源供給を停止しているので、面倒な操作をすることなく、適切な状態で、重複する機能の無効化により省エネルギーに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す構成図である。
【図4】本発明の実施形態の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態の画像形成装置のテーブルを示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施形態の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。
【0033】
ここでは、記録紙の表裏あるいは頁内のいずれかの領域を分担して画像形成することが可能に複数の画像形成装置が直列にタンデム接続された画像形成システム、またこの画像形成システムにおける画像形成制御方法、について説明する。
【0034】
〈画像形成装置、画像形成システムの構成(1)〉
図1−3は本発明の第1の実施の形態として、記録紙の表裏あるいは頁内のいずれかの領域を分担して画像形成することが可能に複数の画像形成装置100,300が直列に接続された画像形成システムについて示している。ここで、直列に接続とは、前段の画像形成装置100から後段の画像形成装置300に対して、同一の記録紙が順次搬送されつつ画像形成が行われることを意味する。なお、記録紙の流れに沿って上流側を前段、下流側を後段と呼ぶことにする。
【0035】
なお、ここでは、画像形成装置100と画像形成装置300との2台の画像形成装置が直列接続された状態を具体例として示すが、3台以上の画像形成装置が直列に接続されていても良い。
【0036】
すなわち、画像形成装置100,300は、図2(a)のように単独で使用されることも可能である。なお、図2(a)の場合には、画像形成装置100(または300)の後段に後処理装置400が接続されており、画像形成装置としては単独の使用に該当する。
【0037】
そして、直列タンデムシステム方式の画像形成システムとしては、図2(b)に示されるように、記録紙の流れに沿って直列接続されて、前段の画像形成装置100で一部の領域に画像形成がなされた記録紙を続けて後段の画像形成装置300に入力し、後段の画像形成装置300で記録紙の他の領域に画像形成を行う。
【0038】
ここでは、記録紙の表裏あるいは頁内のいずれかの領域を分担して画像形成する画像形成装置100、画像形成装置100で画像形成された記録紙に対して反転などの中処理を行ってから後段の画像形成装置300に供給する中処理装置200、中処理装置200からの記録紙の表裏あるいは頁内のいずれかの領域を分担して画像形成する画像形成装置300、画像形成装置100,300で画像形成された記録紙に各種後処理(パンチ処理、ステイプル処理、バインド処理など)を施す後処理装置400、が記録紙の流れに沿って直列接続されている。なお、記録紙は画像形成装置100内部から給紙してもよいし、図示されない専用の給紙装置を画像形成装置100の前段に配置しても良い。
【0039】
このような画像形成システムによれば、途中に配置された中処理装置200で記録紙を反転させることで、2台の画像形成装置100,300で記録紙の表裏それぞれを画像形成することで高速な出力が可能になるという利点がある。
【0040】
なお、以上のような記録紙の表面と裏面との分担以外にも、記録紙の同じ頁内の上下あるいは左右といった別領域を画像形成装置100,300で分担することも可能であるし、記録紙の同じ頁内での通常色と特色のような異なる色の画像形成を画像形成装置100,300で分担することも可能であるし、さらに、記録紙の同じ頁内での文字(モノクロ)とイメージ(階調画像)のような異なる階調の画像形成を画像形成装置100,300で分担することも可能である。
【0041】
以下、直列タンデム方式の画像形成システムについて、図1または図2を参照して各装置の詳細構成を順に説明する。なお、ここでは、画像形成システム内において、画像形成装置100がメイン(親機またはマスター)であり主導権を有し、画像形成装置300がサブ(子機またはスレーブ)として従属の役割である場合を具体例とするが、この関係は逆であってもよい。また、画像形成装置100と画像形成装置300とは、メイン/サブの役割を割り当てているが、基本的には同種のスタンドアロンの装置を組み合わせることで、画像形成システムを構成している。
【0042】
画像形成装置100は、画像形成装置100内の各部を制御すると共に画像形成システムとしてシステム全体を制御する制御部101と、画像形成装置100内のデータ入出力を司るI/Oコントローラ102と、接続されている他の装置と通信するための通信部103と、接続されている他装置を検出して接続検出結果を生成するための接続検出部104aと、接続されている他装置側での検出のために通知をする接続通知部104bと、操作者による操作入力と画像形成装置100の状態とを行う操作表示部105と、原稿の画像を読み取るスキャナ部110と、画像形成する際の画像データや各種データを記憶する記憶部130と、画像形成に必要な各種画像処理を実行する画像処理部140と、画像形成命令と画像データとに基づいて画像形成を実行する画像形成部150と、を備えて構成されている。
【0043】
なお、制御部101は、画像形成装置のタンデム接続の有無を示す接続検出部104aからの接続検出結果に基づいて、タンデム接続位置を意味する接続位置検出結果を生成し、画像形成装置100内の特定の機能を有効あるいは無効に制御する機能を有している。すなわち、接続検出部104aと制御部101とで、検出部を構成している。
【0044】
中処理装置200は、中処理装置200内の各部を制御する制御部201と、処理の相手である画像形成装置100、300と通信するための通信部203と、前段の画像形成装置100で画像形成された記録紙に対して後段の画像形成装置300での記録紙反対面への画像形成に適する状態となるように記録紙反転などの中処理を行う中処理部205と、を備えて構成されている。なお、画像形成装置100からの制御によって中処理部205を直接動作させる場合には、制御部201を省略することが可能である。
【0045】
画像形成装置300は、画像形成装置300内の各部を制御する制御部301と、画像形成装置300内のデータ入出力を司るI/Oコントローラ302と、接続されている他の装置と通信するための通信部303と、接続されている他装置を検出して接続検出結果を生成するための接続検出部304aと、接続されている他装置側での検出のために通知をする接続通知部304bと、操作者による操作入力と画像形成装置300の状態とを行う操作表示部305と、原稿の画像を読み取るスキャナ部310と、画像形成する際の画像データや各種データを記憶する記憶部330と、画像形成に必要な各種画像処理を実行する画像処理部340と、画像形成命令と画像データとに基づいて画像形成を実行する画像形成部350と、を備えて構成されている。
【0046】
なお、制御部301は、画像形成装置のタンデム接続の有無を示す接続検出部304aからの接続検出結果に基づいて、タンデム接続位置を意味する接続位置検出結果を生成し、画像形成装置300内の特定の機能を有効あるいは無効に制御する機能を有している。すなわち、接続検出部304aと制御部301とで、検出部を構成している。
【0047】
後処理装置400は、後処理装置400内の各部を制御する制御部401と、各装置と通信するための通信部403と、画像形成装置100,300で画像形成された記録紙に制御部401の制御に従って各種後処理(パンチ処理、ステイプル処理、バインド処理など)を施す後処理部405と、を備えて構成されている。なお、画像形成装置100あるいは画像形成装置300からの制御によって後処理部405を直接動作させる場合には、制御部401を省略することが可能である。
【0048】
以上の画像形成システムの構成では、通信部103,203,303,403間、接続通知部104b,接続検出部304a間は、画像形成装置100,中処理装置200,画像形成装置300,後処理装置400を接続する際に、専用のコネクタやケーブルを介して接続される構成である。
【0049】
ここで、図3(a)に示すように、前段の画像形成装置100内の接続通知部104bからの通知を、後段の画像形成装置300内の接続検出部304aが検出する構成になっている。
【0050】
また、以上の画像形成システムの構成では、図3(a)に示すように、前段の画像形成装置100内の接続通知部104bからの通知を、後段の画像形成装置300内の接続検出部304aが検出する構成になっている。
【0051】
また、この接続検出部104a,304aとしては、プルアップ抵抗でHレベルに設定した端子電圧をI/Oコントローラ102,304で監視しておき、Lレベルとなる基準電位に設定した接続通知部104b,304bと接続されうるように構成しておく。この場合、図3(b)のように、Hレベルにプルアップされた接続検出部304aは、Lレベルとなる基準電位に設定した接続通知部104bと接続されることで、HレベルからLレベルに変化するため、画像形成装置300の前段に画像形成装置100が接続されたことを検出できる。なお、HレベルとLレベルとは一例であり、異なる論理であっても良い。
【0052】
また、この接続通知部と接続検出部とは前段から後段に向けての通知ではなく、後段から前段に向けた逆方向の通知であってもよいし、また、前段と後段の間の双方向の接続通知と接続検出であってもよい。
【0053】
また、接続通知部の通知と接続検出部の検出とは、図3(b)に限られず、各種の検出手法や、データ通信などを用いることも可能である。
【0054】
〈画像形成システムの動作、画像形成制御方法の手順(1)〉
以下、図4のフローチャートを参照して画像形成システムの実施形態の動作、画像形成システムにおける画像形成制御方法の手順についての説明を行う。なお、ここでは、タンデム接続有無についての接続検出結果、または、タンデム接続位置についての接続位置検出結果に基づいて、複数の画像形成装置間で特定の機能を有効あるいは無効に制御について説明する。
【0055】
まず、画像形成装置100,300を所望の接続状態になるように設置する(図4中のステップS101)。ここで、所望の接続状態としては、画像形成装置100,300をタンデム接続ではなく単独使用状態に設置であってもよいし、画像形成装置100,300をタンデム接続に設置してもよい。なお、以下の実施形態では、画像形成装置100,300がタンデム接続されているものとして説明する。
【0056】
その後、画像形成装置100,300は、電源オンされると、制御部101,301それぞれが初期設定を行う際に接続状態の検出を行う(図4中のステップS102)。この接続状態の検出は、たとえば、図1及び図3に示した接続通知部104bからの通知を、接続検出部304aが検出することによって行う。また、画像形成装置100内の制御部101は、中処理装置200の制御部201、画像形成装置300の制御部301、後処理装置400の制御部401など他の装置の制御部に対して接続状態の問い合わせを行う。同様に、制御部301は、制御部201、制御部101、制御部401など他の装置の制御部に対して接続状態の問い合わせを行う。
【0057】
ここで、タンデム接続が検出されない場合には(図4中のステップS103でNO)、画像形成装置100,300は単独の画像形成を行うよう動作する(図4中のステップS104)。
【0058】
一方、タンデム接続が検出された場合には(図4中のステップS103でYES)、画像形成装置100,300は、前段側であるか後段側であるか自装置の位置を検出する(図4中のステップS105)。ここで、制御部101は、接続検出部104aでの未接続の接続検出結果や他の制御部との通信から、画像形成装置2台のタンデム接続において画像形成装置100が前段側に設置されていると判断する。また、制御部301は、接続検出部304aでの接続通知部104bからの通知を受けた接続検出結果や他の制御部との通信から、画像形成装置2台のタンデム接続において画像形成装置300が後段側に設置されていると判断する。
【0059】
また、画像形成装置100,300では、タンデム接続時における前段/後段の各画像形成装置の動作モードや各部の機能オン/オフについて、図5(a)のような情報テーブルが制御部101,301あるいは記憶部130,330に備えられている。
【0060】
なお、この情報テーブルとしては、各項目に対応した機械的なディップスイッチ群のオン/オフの設定であってもよく、制御部101,301が各画像形成装置100,300に設けられたディップスイッチ群の設定を必要時に参照する構成であっても良い。
【0061】
この図5(a)では、単独時とタンデム接続時との各画像形成装置の動作モードや各部の機能オン/オフについてのデータが存在しているが、図5(b)のように少なくともタンデム接続時の各画像形成装置の動作モード(メイン/サブ)や各部の機能オン/オフについてのデータが存在していれば良い。
【0062】
また、各機能についてはオンすることが画像形成装置として原則であるため、図5(c)に示すように、タンデム接続時にサブとなった場合にオフする機能を特定機能として情報テーブルを制御部101,301あるいは記憶部130,330に備えていても良い。なお、タンデム接続時にサブとなった場合にオフする機能としての特定機能について、図5(a),(b)の情報テーブルにおいて、各機能が特定機能に該当するか否かといった内容にしても良い。なお、この「特定機能」は、請求項における「特定の機能」に該当する。
【0063】
なお、図5(a),(b),(c)の例では、タンデム接続時には前段がメインであり後段がサブであると割り当てられているが、逆に、後段がメインであり前段がサブであると割り当てられていてもよい。また、メイン/サブの割り当てや機能オン/オフのデータについては、予め工場出荷時に定めても良いし、操作者が定めても良いし、工場出荷データを操作者が修正しても良い。
【0064】
そして、制御部101は、画像形成装置100がタンデム接続の前段であるとの接続位置検出結果と図5の情報テーブルとを参照し、画像形成装置100がタンデム接続のメインとして動作すると判断する(図4中のステップS106)。また、制御部301は、画像形成装置300がタンデム接続の後段であるとの接続位置検出結果と図5の情報テーブルとを参照し、画像形成装置300がタンデム接続のサブとして動作すると判断する(図4中のステップS106)。
【0065】
ここで、制御部101は、図5(a)の情報テーブルを参照して(図4中のステップS107)、タンデム接続時のメインとして、画像形成装置100の各部の機能をオン(有効化)する(図4中のステップS108)。または、制御部101は、図5(b)の情報テーブルを参照して(図4中のステップS107)、タンデム接続時のメインとして、画像形成装置100の全体の機能をオン(有効化)する(図4中のステップS108)。
【0066】
また、制御部301は、図5(a)の情報テーブルを参照して(図4中のステップS107)、タンデム接続時のサブとして、画像形成装置300の各機能をオン(有効化)あるいはオフ(無効化)する(図4中のステップS108)。または、制御部301は、図5(b)の情報テーブルを参照して(図4中のステップS107)、タンデム接続時のサブとして、画像形成装置300の機能中の特定機能として示された機能をオフ(無効化)する(図4中のステップS108)。そして、画像形成装置100および画像形成装置300は、タンデム画像形成システムとして画像形成を行うよう動作する(図4中のステップS109)。
【0067】
図5(a)または図5(b)に示された情報テーブルの例では、タンデム接続時のサブとなった画像形成装置300では、操作表示部305,給紙部(図示せず),スキャナ部310が機能オフ(無効化)される。なお、この機能オフとしては、制御部301からのコマンドによる各部の機能停止でも良いし、各部への電源供給を個別に制御できる電源装置を備えた場合には、機能停止に加えて該当部に対する電源供給停止を実行しても良い。なお、情報テーブルに存在していないが、画像形成装置300において接続通知部304bも機能オフが可能である。
【0068】
以上のようにして、タンデム接続時の接続位置が前段か後段かの接続位置検出結果に応じて、あるいは、タンデム接続時の接続位置が前段か後段かによって定まるメインかサブかに応じて、画像形成装置100,300間で特定機能を有効あるいは無効になるように制御しているので、面倒な操作をすることなく重複する機能の無効化あるいは有効化の設定が可能になる。すなわち、給紙部や操作表示部やスキャナ部などタンデム接続時において重複するため使用予定の無い機能を、面倒な操作をすることなく無効化できる。
【0069】
また、自装置が前段か後段かの接続位置を検出した接続位置検出結果と、操作者からの設定あるいは予めの設定による情報テーブルとに基づいて、特定機能を有効あるいは無効になるよう制御しているので、面倒な操作をすることなく、画像形成装置の接続位置や操作者の意図に応じて適切に、重複する機能について無効化あるいは有効化の設定が可能になる。
【0070】
また、複数の画像形成装置のいずれかをメイン、残余をサブとして設定し、メインでは特定機能を有効に設定し、サブでは特定機能を無効に設定しているので、面倒な操作をすることなく、メインとサブといったシステムの使用状態に合致した適切な状態で、重複する機能について無効化あるいは有効化の設定が可能になる。
【0071】
また、特定機能として、複数の画像形成装置間に重複して存在する操作表示部やスキャナ部などの機能について有効あるいは無効に制御しているので、面倒な操作をすることなく、適切かつ確実に、重複する部位で使用されない機能について無効化あるいは有効化の設定が可能になる。
【0072】
また、特定機能を無効にする際に、該当する機能を司る部位の電源供給を停止することで、面倒な操作をすることなく、適切な状態で、重複する機能の無効化により省エネルギーに貢献できる。
【0073】
〈画像形成装置、画像形成システムの構成(2)〉
図6は本発明の第2の実施の形態として、記録紙の表裏あるいは頁内のいずれかの領域を分担して画像形成することが可能に複数の画像形成装置100,300が直列に接続された画像形成システムについて示している。ここで、図1と同一物には同一番号を付すことで重複した説明を省略する。
【0074】
この図6の画像形成システムでは、図1に示された画像形成装置100と比較して、接続されている他装置を検出するための接続検出部104aと、接続されている他装置側での検出のために通知をする接続通知部104bとが存在していない。同様に、画像形成装置300において、接続されている他装置を検出するための接続検出部304aと、接続されている他装置側での検出のために通知をする接続通知部304bとが存在していない。
【0075】
なお、制御部101,301は、画像形成装置のタンデム接続時の各制御部間の通信に基づいて、画像形成装置100内の特定の機能を有効あるいは無効に制御する機能を有している。
【0076】
また、画像形成装置100,300では、タンデム接続時における前段/後段の各画像形成装置の動作モードや各部の機能オン/オフについて、図5(a)〜(c)のような情報テーブルが、制御部101,301あるいは記憶部130,330に備えられている。
【0077】
また、以上の画像形成システムの構成では、通信部103,203,303,403間は、画像形成装置100,中処理装置200,画像形成装置300,後処理装置400を接続する際に、専用のコネクタやケーブルを介して接続される構成である。
【0078】
〈画像形成システムの動作、画像形成制御方法の手順(2)〉
以下、図7のフローチャートを参照して画像形成システムの実施形態の動作、画像形成システムにおける画像形成制御方法の手順についての説明を行う。なお、ここでは、接続検出結果、または、接続位置検出結果に基づいて、複数の画像形成装置間で特定の機能を有効あるいは無効に制御について説明する。
【0079】
まず、画像形成装置100,300を所望の接続状態になるように設置する(図7中のステップS201)。ここで、所望の接続状態としては、画像形成装置100,300をタンデム接続ではなく単独使用状態に設置であってもよいし、画像形成装置100,300をタンデム接続に設置してもよい。なお、以下の実施形態では、画像形成装置100,300がタンデム接続されているものとして説明する。
【0080】
その後、画像形成装置100は、電源オンされると、制御部101が初期設定を行う際に、通信部103を介して通信により他装置の接続状態の検出を行う(図7中のステップS202)。同様に、画像形成装置300は、電源オンされると、制御部301が初期設定を行う際に、通信部303を介して通信により他装置の接続状態の検出を行う(図7中のステップS202)。
【0081】
この接続状態の検出とは、たとえば、それぞれの装置の通信部を介した、他装置に対する問い合わせコマンドの送信と、他装置からの応答コマンドの受信とによって行う。すなわち、画像形成装置100内の制御部101は、中処理装置200の制御部201、画像形成装置300の制御部301、後処理装置400の制御部401など他の装置の制御部に対して接続状態の問い合わせを行う。同様に、制御部301は、制御部201、制御部101、制御部401など他の装置の制御部に対して接続状態の問い合わせを行う。
【0082】
ここで、タンデム接続が検出されない場合には(図7中のステップS203でNO)、画像形成装置100,300は単独の画像形成を行うよう動作する(図7中のステップS204)。
【0083】
一方、タンデム接続が検出された場合には(図7中のステップS203でYES)、画像形成装置100,300は、前段側であるか後段側であるか自装置の位置を接続位置検出結果として検出する(図7中のステップS205)。
【0084】
この自装置の位置の検出では、それぞれの装置の通信部を介したコマンドの送信/応答受信において隣接機器検出などを行い、画像形成装置100に中処理装置200のみが隣接していれば画像形成装置100は前段側であると制御部101が判断し、画像形成装置100に中処理装置200と後処理装置400とが隣接していれば画像形成装置300は後段側であると制御部301が判断する。
【0085】
また、画像形成装置100,300では、タンデム接続時における前段/後段の各画像形成装置の動作モードや各部の機能オン/オフについて、図5(a)〜(c)のような情報テーブルが制御部101,301あるいは記憶部130,330に備えられている。
【0086】
そして、制御部101は、画像形成装置100がタンデム接続の前段であるとの検出結果と図5の情報テーブルとを参照し、画像形成装置100がタンデム接続のメインとして動作すると判断する(図7中のステップS206)。
【0087】
ここで、制御部101は、タンデム接続時のメインとして、図5(a)〜(c)の情報テーブルを参照して、画像形成装置100の各機能をオン(有効化)すると共に、画像形成装置300で無効化すべき特定機能を制御部301に通知する(図7中のステップS207)
制御部301は、制御部101からの特定機能無効化の通知を受けて(図7中のステップS207)、タンデム接続時のサブとして、画像形成装置300の機能中の特定機能として示された機能をオフ(無効化)する(図7中のステップS208)。
【0088】
図5(a)〜(c)に示された情報テーブルの例では、タンデム接続時のサブとなった画像形成装置300では、制御部101から通知を受けた制御部301により、操作表示部305,給紙部(図示せず),スキャナ部310が機能オフ(無効化)される。なお、画像形成装置300側での特定機能のオフとしては、制御部301からのコマンドによる各部の機能停止でも良いし、各部への電源供給を個別に制御できる電源装置を備えた場合には、機能停止に加えて該当部に対する電源供給停止を実行しても良い。
【0089】
以上のようにして、タンデム接続時の接続位置が前段か後段かの接続位置検出結果に応じて、あるいは、タンデム接続時の接続位置が前段か後段かによって定まるメインかサブかに応じて、メイン側制御部からサブ側制御部への通知により、画像形成装置100,300間で特定機能を有効あるいは無効になるように制御しているので、面倒な操作をすることなく重複する機能の無効化あるいは有効化の設定が可能になる。すなわち、給紙部や操作表示部やスキャナ部などタンデム接続時において重複するため使用予定の無い機能を、面倒な操作をすることなく無効化できる。
【0090】
また、自装置が前段か後段かの接続位置を検出した接続位置検出結果と、操作者からの設定あるいは予めの設定による情報テーブルとに基づいて、特定機能を有効あるいは無効になるよう制御しているので、面倒な操作をすることなく、画像形成装置の接続位置や操作者の意図に応じて適切に、重複する機能について無効化あるいは有効化の設定が可能になる。
【0091】
また、複数の画像形成装置のいずれかをメイン、残余をサブとして設定し、メインでは特定機能を有効に設定し、サブ側ではメイン側からの通知に基づいて特定機能を無効に設定しているので、面倒な操作をすることなく、メインとサブといったシステムの使用状態に合致した適切な状態で、重複する機能について無効化あるいは有効化の設定が可能になる。
【0092】
また、特定機能として、複数の画像形成装置間に重複して存在する操作表示部やスキャナ部などの機能について有効あるいは無効に制御しているので、面倒な操作をすることなく、適切かつ確実に、重複する部位で使用されない機能について無効化あるいは有効化の設定が可能になる。
【0093】
また、特定機能を無効にする際に、該当する機能を司る部位の電源供給を停止することで、面倒な操作をすることなく、適切な状態で、重複する機能の無効化により省エネルギーに貢献できる。
【0094】
〈その他の実施形態〉
また、以上の説明において、画像形成装置100と画像形成装置300との2台の画像形成装置が直列接続された状態を具体例として示していたが、基本色以外の特色や表面コートを用いる画像形成のために3台目の画像形成装置が直列に接続されていても良い。この場合も、各画像形成装置の接続検出結果や接続位置検出結果に基づいて、複数の画像形成装置間で特定の機能を有効あるいは無効に制御することで、面倒な操作をすることなく重複する機能の無効化あるいは有効化の設定が可能になる。すなわち、給紙部や操作表示部やスキャナ部などタンデム接続時において重複するため使用予定の無い機能を、面倒な操作をすることなく無効化できる。この場合、1台目を前段、2台目を中段、3台目を後段として扱う場合には、前段/中断/後段に対応した情報テーブルを備えておけば良い。また、1台目を前段とすると共に2台目以降を後段と扱う場合には、図5の情報テーブルをそのまま用いることが可能である。
【0095】
また、重複する機能であるとして無効化した操作表示部であっても、制御部からの指示により、無効化を一時的に解除して、ジャム発生箇所を表示したり、ジャム発生時にジャム解除方法を表示することが可能である。
【0096】
なお、以上の実施形態では、電子写真方式の画像形成装置を想定して説明しているが、直列タンデム方式の画像形成システムであれば、電子写真方式以外の各種の画像形成装置に適用することが可能である。
【0097】
また、直列タンデム方式の画像形成システムとしては、完全に同一な画像形成装置を組み合わせるだけではなく、類似した画像形成装置であって接続可能な各種の画像形成装置を接続して画像形成システムを構成することが可能である。
【符号の説明】
【0098】
100 画像形成装置
101 制御部
102 I/Oコントローラ
103 通信部
104a 接続検出部
104b 接続通知部
105 操作表示部
110 スキャナ部
130 記憶部
140 画像処理部
150 画像形成部
200 中処理装置
300 画像形成装置
301 制御部
302 I/Oコントローラ
303 通信部
304a 接続検出部
304b 接続通知部
305 操作表示部
310 スキャナ部
330 記憶部
340 画像処理部
350 画像形成部
400 後処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
単独でも動作可能な複数の画像形成装置が直列に複数台接続され、記録紙のいずれかの領域を分担して画像形成することが可能に構成された画像形成システムであって、
前記各画像形成装置は、
自装置に他の画像形成装置が接続されたことを接続検出結果として検出する検出部と、
該接続検出結果に基づいて、前記複数の画像形成装置間で特定の機能を有効あるいは無効に制御する制御部と、
を有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記検出部は、自装置と他の画像形成装置との接続状況により自装置が前段側か後段側かの接続位置を接続位置検出結果として検出し、
前記制御部は、該接続位置検出結果に基づいて、前記各画像形成装置の特定の機能を有効あるいは無効になるよう制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記検出部は、自装置と他の画像形成装置との接続状況により自装置が前段側か後段側かの接続位置を接続位置検出結果として検出し、
前記制御部は、設定と該接続位置検出結果とに基づいて、前記各画像形成装置の特定の機能を有効あるいは無効になるよう制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記制御部は、
接続されている複数の前記画像形成装置のうち、いずれかをメインとして設定すると共に残余をサブとして設定し、
特定の機能について、メインにおいて機能を有効に設定し、サブにおいて機能を無効に設定する、
ことを特徴とする請求項1−3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記特定の機能として、複数の画像形成装置間で重複して存在する機能について有効あるいは無効に制御する、
ことを特徴とする請求項1−4のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記制御部は、無効とする機能の情報を予め有するテーブル、あるいは、無効とする機能についての他装置からの通知を参照し、前記特定の機能を無効にする、
ことを特徴とする請求項1−5のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記特定の機能を無効にする際に、該当する機能を司る部位の電源供給を停止する、
ことを特徴とする請求項1−6のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項8】
単独でも動作可能な複数の画像形成装置が直列に複数台接続され、記録紙のいずれかの領域を分担して画像形成することが可能に構成された画像形成システムにおける画像形成制御方法であって、
前記各画像形成装置は、自装置に他の画像形成装置が接続されたことを接続検出結果として検出する機能を有し、
該接続検出結果に基づいて、前記複数の画像形成装置間で特定の機能を有効あるいは無効に制御する、
ことを特徴とする画像形成制御方法。
【請求項9】
自装置と他の画像形成装置との接続状況により自装置が前段側か後段側かの接続位置を接続位置検出結果として検出し、
該接続位置検出結果に基づいて、前記各画像形成装置の特定の機能を有効あるいは無効になるよう制御する、
ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成制御方法。
【請求項10】
自装置と他の画像形成装置との接続状況により自装置が前段側か後段側かの接続位置を接続位置検出結果として検出し、
設定と該接続位置検出結果とに基づいて、前記各画像形成装置の特定の機能を有効あるいは無効になるよう制御する、
ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成制御方法。
【請求項11】
接続されている複数の前記画像形成装置のうち、いずれかをメインとして設定すると共に残余をサブとして設定し、
特定の機能について、メインにおいて機能を有効に設定し、サブにおいて機能を無効に設定する、
ことを特徴とする請求項8−10のいずれか一項に記載の画像形成制御方法。
【請求項12】
前記特定の機能として、複数の画像形成装置間で重複して存在する機能について有効あるいは無効に制御する、
ことを特徴とする請求項8−11のいずれか一項に記載の画像形成制御方法。
【請求項13】
前記制御部は、無効とする機能の情報を予め有するテーブル、あるいは、無効とする機能についての他装置からの通知を参照し、前記特定の機能を無効にする、
ことを特徴とする請求項8−12のいずれか一項に記載の画像形成制御方法。
【請求項14】
前記特定の機能を無効にする際に、該当する機能を司る部位の電源供給を停止する、
ことを特徴とする請求項8−13のいずれか一項に記載の画像形成制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−28010(P2013−28010A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−164208(P2011−164208)
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】