説明

画像形成システム

【課題】利便性の高い画像形成装置を提供する。
【解決手段】制御部は、まず定着部における定着温度を、選択された用紙に基づき設定する(ステップ101)。例えば制御部は、選択された用紙が厚紙である場合(坪量が大きい場合)には定着温度を上昇させ、選択された用紙が薄紙である場合(坪量が小さい場合)には定着温度を低下させる。次いで、制御部は、カール補正装置におけるカールの補正条件を設定する(ステップ102)。具体的には、選択された用紙の性状に基づき、カールの補正条件(より詳細には、用紙に付加される押圧力)を設定する。その後、制御部は、用紙の搬送を開始するとともにこの用紙への画像形成を行う(ステップ103)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
詰まりシートの除去作業等の作業性を向上可能な画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この画像形成装置では、各シート収容手段から記録シートをそれぞれ送り出す複数のシート搬送路を配設し、その各シート搬送路をシート供給モジュール内で合流させて1つのシート搬送路としている。
【0003】
【特許文献1】特開2005−141258号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで用紙を収容する収容部は筐体内に収められている場合が多いため、収容部にどのような用紙が収容されているかを把握しにくい。また、画像形成システムでは、画像形成がなされた用紙に対していわゆる後処理を行う場合があるが、用紙によって後処理の条件が異なってくる場合がある。この場合に後処理の条件設定をユーザに行わせると利便性が低下してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、用紙を収容する収容部と、用紙に対して画像を形成する画像形成手段と、前記収容部に収容された用紙の坪量、表面状態、および厚みのいずれかを把握する把握手段と、前記把握手段による把握結果を表示する表示手段と、を含み、前記収容部は、複数設けられ、前記把握手段は、複数の前記収容部の各々における用紙の坪量、表面状態、および厚みのいずれかを把握し、前記表示手段は、前記収容部毎に、前記把握結果を表示することを特徴とする画像形成システムである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、用紙を収容する収容部と、用紙に対して画像を形成する画像形成手段と、前記収容部に収容された用紙の坪量、表面状態、および厚みのいずれかを把握する把握手段と、前記画像形成手段により画像が形成された用紙に対して予め定められた処理を行う処理手段と、前記把握手段による把握結果に基づき、前記処理手段における処理条件を変更する変更手段と、を含む画像形成システムである。
請求項3に記載の発明は、前記処理手段は、前記画像形成手段によって用紙に形成された画像を予め定められた温度で定着させ、前記変更手段は、前記把握手段による前記把握結果に基づき、前記処理手段における前記温度を変更することを特徴とする請求項2記載の画像形成システムである。
請求項4に記載の発明は、前記画像形成手段によって用紙に形成された画像を加熱し当該画像を定着する定着手段を更に備え、前記処理手段は、前記定着手段を通過することにより生じた用紙の反りを当該用紙に押圧力を付加することで補正し、前記変更手段は、前記把握手段による前記把握結果に基づき、前記処理手段における前記押圧力を変更することを特徴とする請求項2記載の画像形成システムである。
請求項5に記載の発明は、前記処理手段は、前記画像形成手段によって画像が形成された複数の用紙を用紙束とするとともに加熱処理を施して当該用紙束の端部にテープを貼付し、前記変更手段は、前記把握手段による前記把握結果に基づき、前記処理手段にて前記加熱処理が行われる際の温度を変更することを特徴とする請求項2記載の画像形成システムである。
請求項6に記載の発明は、前記処理手段は、前記画像形成手段によって画像が形成され予め定められた規定枚数以内の複数の用紙を用紙束とするとともに当該用紙束に対してステープル処理および/または裁断処理を行い、前記変更手段は、前記把握手段による前記把握結果に基づき、前記規定枚数を変更することを特徴とする請求項2記載の画像形成システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の請求項1によれば、本発明を採用しない場合に比べ、各収容部に収容された用紙の把握が行いやすくなる。
【0008】
本発明の請求項2によれば、本発明を採用しない場合に比べ、利便性の高い画像形成システムを提供することができる。
本発明の請求項3によれば、本発明を採用しない場合に比べ、例えば定着不良の発生を抑制可能となる。
本発明の請求項4によれば、本発明を採用しない場合に比べ、反りの少ない用紙を出力させることが可能となる。
本発明の請求項5によれば、本発明を採用しない場合に比べ、例えば画像を形成するトナーの再溶融を抑制することが可能となる。
本発明の請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べ、例えばステープル処理が可能な用紙の枚数を増加させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システムの構成を示した図である。
同図に示すように、本実施形態における画像形成システムには、スキャンにより画像を読み取る画像読み取り装置110を有し電子写真方式によって用紙に対しカラー画像を形成する画像形成装置100、画像形成装置100に対して用紙を供給する第1用紙供給装置200、第2用紙供給装置300、画像形成装置100から排出された用紙のカール(反り)を補正するカール補正装置400が設けられている。
【0010】
また、カール補正装置400から排出された用紙を収容する第1収容装置500、第2収容装置600、カール補正装置400から排出された用紙の端部にテープを貼付しテープ綴じを行うテープ綴じ装置700が設けられている。さらに、カール補正装置400から排出された用紙を表紙でくるんで製本するくるみ製本装置800、カール補正装置400から排出された用紙をステープルを用いて見開き状の冊子を作製するとともに冊子の見開き部を揃えるために裁断処理を行う処理装置900が設けられている。
【0011】
なお、本実施形態では、用紙の搬送方向上流側から下流側に向かって順に、第1用紙供給装置200、第2用紙供給装置300、画像形成装置100、カール補正装置400、第1収容装置500、第2収容装置600、テープ綴じ装置700、くるみ製本装置800、処理装置900が設けられている。また、第1収容装置500、第2収容装置600、テープ綴じ装置700、およびくるみ製本装置800の各々には、用紙を通過させる経路が設けられており、用紙の搬送下流側における装置へ用紙を搬送可能となっている。
【0012】
第1用紙供給装置200は、用紙を収容する第1収容部210および第2収容部220を備えている。また、第1収容部210および第2収容部220に収容された用紙を、画像形成装置100に接続された搬送経路に送り出す送り出しロール230を備えている。また、第1収容部210および第2収容部220に収容された用紙の種類を検知する第1種類検知部S1、第2種類検知部S2を備えている。さらに、第1収容部210および第2収容部220に収容された用紙のサイズを検知するサイズ検知センサ(不図示)を備えている。なお、第1種類検知部S1は、いわゆる反射型センサにより構成されており、用紙の光沢度を検知する。また詳細な図示は省略するが、第2種類検知部S2は、ロール対を有しこのロール対により用紙を挟み且つ持ち上げることで、用紙の厚みおよび用紙の重量を検知する。
【0013】
第2用紙供給装置300も、第1用紙供給装置200と同様に構成されており、用紙を収容する第1収容部310および第2収容部320を備える。また、第1収容部310および第2収容部320に収容された用紙を、画像形成装置100に接続された搬送経路に送り出す送り出しロール330を備える。また、第1収容部310および第2収容部320に収容された用紙の種類を検知する第1種類検知部S1、第2種類検知部S2を備える。
【0014】
次いで図2〜図4を用いて画像形成装置100およびカール補正装置400について説明する。
図2は、画像形成装置100およびカール補正装置400の全体構成を示す概略図である。また、図3は、画像形成装置100の要部を拡大した図である。また、図4は、カール補正装置400の要部を拡大した図である。なお、図2では、図1に示した画像読み取り装置110の図示を省略している。
【0015】
図2に示すように、画像形成装置100は、所謂タンデム型、所謂中間転写方式の画像形成装置であって、第1用紙供給装置200または第2用紙供給装置300(図1参照)から供給された用紙に対し画像を形成する画像形成部3を備えている。
【0016】
画像形成部(画像形成手段)3は、電子写真方式にて各色成分のトナー像を形成する複数の画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)を備えている。また画像形成部3は、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)して保持させる中間転写ベルト15、中間転写ベルト15上に転写された重ねトナー像を用紙に一括転写(二次転写)させる二次転写部20を備えている。さらに、画像形成部3は、二次転写された画像を用紙上に定着させる定着部46(処理手段の一例)を備えている。また、画像形成部3は、各装置(各部)の動作を制御する制御部40、例えば図示しないPC(Personal Computer)から出力されてくる画像データに基づいて画像形成用のデータを作成する画像処理部44を有している。
【0017】
図3に示すように、各画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)は、矢印α方向に回転する感光体ドラム11、感光体ドラム11の周囲に設けられ、感光体ドラム11を予め定められた電位に帯電する帯電器12、感光体ドラム11上に静電潜像を書込むレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)、感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像装置14を備えている。さらに、感光体ドラム11の周囲には、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16、感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラムクリーナ17、などの電子写真用デバイスも配設される。
【0018】
中間転写ベルト15は、各種ロールによって図に示すβ方向に予め定められた速度で循環駆動されている。この各種ロールとしては、定速性の駆動モータ(図示せず)により駆動されて中間転写ベルト15を循環駆動させる駆動ロール31、各感光体ドラム11の配列方向に沿って略直線状に延びる中間転写ベルト15を支持する支持ロール32、中間転写ベルト15に対して一定の張力を与えると共に中間転写ベルト15の蛇行を防止する補正ロールとして機能するテンションロール33、二次転写部20に設けられるバックアップロール22、二次転写部20よりも中間転写ベルト15の搬送方向下流側に設けられるアイドルロール34が挙げられる。
【0019】
各感光体ドラム11に対向し、略直線状に延びる中間転写ベルト15の内側に設けられる各一次転写ロール16には、トナーの帯電極性と逆極性(本実施の形態では正極性)の電圧が印加されるようになっている。これにより、各々の感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上に重畳されたトナー像が形成される。
二次転写部20は、中間転写ベルト15のトナー像保持面側に配置される二次転写ロール21と、バックアップロール22等とによって構成される。このバックアップロール22は、中間転写ベルト15の裏面側に配置されて二次転写ロール21の対向電極をなし、また二次転写バイアスが安定的に印加される金属製の給電ロール23が接触配置されている。
【0020】
また、中間転写ベルト15の二次転写部20よりも下流側には、二次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去し、中間転写ベルト15の表面をクリーニングするベルトクリーナ35が設けられている。
さらに、二次転写部20の下流側には、図2に示すように、二次転写後の用紙を吸引しながら搬送するバキューム搬送部45が設けられている。このバキューム搬送部45は、二次転写ロール21によってトナー像が転写された用紙を吸引しながら定着部46へと搬送する。定着部46は、加熱加圧等によって用紙にトナー像を定着させる。本実施の形態において、定着部46は、用紙の画像形成面に対向配置される加熱ロール46aと、この加熱ロール46aに押圧配置されて定着ニップを形成する加圧ベルト46bと、加熱ロール46aに内蔵される加熱源としてのハロゲンランプ46cとを備えている。
【0021】
また、画像形成装置100には、図2に示すように、ユーザに対して情報を表示するとともにユーザからの情報の入力を受け付けるUI(User Interface)56が設けられている。このUI56は、例えば操作パネルおよびキーボードにより構成することができる。
また、用紙の搬送経路には、姿勢補正部60とレジストロール61とが配設されている。姿勢補正部60は搬送経路を搬送される用紙の姿勢を補正するものであり、レジストロール61は互いに圧接状態に保持された1対のロールによって構成されたもので、これら1対のロール間で用紙をニップしつつ、スタート信号に基づくタイミングでこのロール対を回転させることによって二次転写部20に用紙を送り込む。
【0022】
続いて、画像形成装置100の基本的な画像形成動作について説明する。まず、画像処理部44からのデータに基づいて画像形成部3でトナー像が形成される。画像形成部3では、4つの感光体ドラム11を回転駆動しつつ、それぞれに対応する帯電器12、レーザ露光器13、現像装置14によって各感光体ドラム11の表面にイエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナー像が形成される。このようにして形成された各色のトナー像は、一次転写ロール16によって順次中間転写ベルト15上に重ね転写される。これにより、中間転写ベルト15には、四色のトナー像を重ね合わせた多色(フルカラー)のトナー像が形成される。そして、中間転写ベルト15に形成されたトナー像は、中間転写ベルト15に保持された状態で二次転写部20へと送り込まれる。
【0023】
一方、第1用紙供給装置200あるいは第2用紙供給装置300から供給された用紙は、二次転写部20に中間転写ベルト15上のトナー像が到達するタイミングに合わせてレジストロール61により二次転写部20へ送り込まれる。そして、画像形成部3の二次転写部20では、中間転写ベルト15に保持されたトナー像が二次転写ロール21によって用紙に一括転写(二次転写)される。その後、トナー像が転写された用紙はバキューム搬送部45によって定着部46に送られ、加熱加圧定着がなされる。そして、用紙は、カール補正装置400によってカール補正がなされた後、カール補正装置400から排出される。なお、用紙の両面に画像形成が行われる場合は、片面に画像形成された用紙が不図示の搬送経路に沿って搬送され、再度二次転写部20に送り込まれる。
【0024】
次いで図4を用いカール補正装置400について説明する。
カール補正装置400は、定着部46(図2参照)の通過に伴い生じるアッパーカール(用紙の搬送方向両端部が上を向くように曲がるカール)を補正するアッパーカール補正部70と、定着部46の通過に伴い生じるダウンカール(用紙の搬送方向両端部が下を向くように曲がるカール)を補正するダウンカール補正部80とを備えている。また、用紙が搬送される搬送路R3を備える。さらに、搬送路R3に、並列に分岐した後に再び集合するアッパーカール補正用搬送路R3aおよびダウンカール補正用搬送路R3bが設けられている。そして、アッパーカール補正用搬送路R3aにはアッパーカール補正部70が、ダウンカール補正用搬送路R3bにはダウンカール補正部80が、それぞれ配置されている。
【0025】
また、アッパーカール補正部70およびダウンカール補正部80からみて用紙の搬送方向上流側には、搬送路R3をアッパーカール補正用搬送路R3aおよびダウンカール補正用搬送路R3bに分岐し且つ用紙を案内するための上流側ガイド65が設けられている。この上流側ガイド65の分岐部には、軸66aを中心に揺動自在に配設され、定着部46から搬送されてくる用紙の向きをアッパーカール補正用搬送路R3a側(アッパーカール補正部70側)またはダウンカール補正用搬送路R3b側(ダウンカール補正部80側)に切り替えるためのゲート66が配置されている。
【0026】
一方、アッパーカール補正部70およびダウンカール補正部80からみて用紙の搬送方向下流側には、アッパーカール補正用搬送路R3aおよびダウンカール補正用搬送路R3bを搬送路R3に集合し且つ用紙を案内するための下流側ガイド67が設けられている。この下流側ガイド67の集合部よりも下流側には、用紙をカール補正装置400から排出するための排出ロール68が取り付けられている。
【0027】
アッパーカール補正部70は、第1のベルト71aを備えた第1のベルト搬送部71と、この第1のベルト71aに押し付けられて湾曲したニップ域(第1のニップ域)を形成する第1の押圧ロール72aを備えた第1の湾曲ニップ形成部72とを備えている。また、アッパーカール補正部70は、第1のベルト搬送部71よりも用紙の搬送方向上流側で用紙をニップ搬送する第1の搬送ロール73を備えている。さらに、アッパーカール補正部70は、アッパーカール補正用搬送路R3a中を搬送されてくる用紙を第1のニップ域に導くための第1の湾曲ニップガイド74を備えている。
【0028】
ここで、第1のベルト搬送部71は、回転可能に配設される第1のベルト71aと、この第1のベルト71aを回転可能に張架する第1の駆動ロール71bおよび第1の従動ロール71cとを備えている。また、第1の湾曲ニップ形成部72は、回転可能に配設される第1の押圧ロール72aと、この第1の押圧ロール72aを回転可能に支持する第1の支持部材72bと、第1の押圧ロール72aよりも第1のベルト71aから遠い側の第1の支持部材72bに回転可能に支持される第1のカム接触部材72cとを有している。この第1のカム接触部材72cには、軸69を中心として回転可能に配設される第1のカム75が接触配置されている。この第1のカム75は多角形状を有しており、軸69の中心からの距離が異なる複数(本実施の形態では三つ)の端面を第1のカム接触部材72cに接触させることで、第1のベルト71aに対する第1の押圧ロール72aの食い込み状態(第1のニップ域の形状)を三段階(強・中・弱)で変化させることが可能となっている。
【0029】
一方、ダウンカール補正部80は、第2のベルト81aを備えた第2のベルト搬送部81と、この第2のベルト81aに押し付けられて湾曲したニップ域(第2のニップ域)を形成する第2の押圧ロール82aを備えた第2の湾曲ニップ形成部82とを備えている。また、ダウンカール補正部80は、第2のベルト搬送部81よりも用紙の搬送方向上流側で用紙をニップ搬送する第2の搬送ロール83を備えている。さらに、ダウンカール補正部80は、ダウンカール補正用搬送路R3b中を搬送されてくる用紙を第2のニップ域に導くための第2の湾曲ニップガイド84を備えている。
【0030】
ここで、第2のベルト搬送部81は、回転可能に配設される第2のベルト81aと、この第2のベルト81aを回転可能に張架する第2の駆動ロール81bおよび第2の従動ロール81cとを備えている。また、第2の湾曲ニップ形成部82は、回転可能に配設される第2の押圧ロール82aと、この第2の押圧ロール82aを回転可能に支持する第2の支持部材82bと、第2の押圧ロール82aよりも第2のベルト81aから遠い側の第2の支持部材82bに回転可能に支持される第2のカム接触部材82cとを有している。この第2のカム接触部材82cには、軸69を中心として回転可能に配設される第2のカム85が接触配置されている。この第2のカム85は多角形状(第1のカム75と同一のプロファイル)を有しており、軸69の中心からの距離が異なる複数(本実施の形態では三つ)の端面を第2のカム接触部材82cに接触させることで、第2のベルト81aに対する第2の押圧ロール82aの食い込み状態(第2のニップ域の形状)を三段階(強・中・弱)で変化させることが可能となっている。
【0031】
つまり、本実施の形態では、アッパーカール補正部70に設けられた第1のカム75およびダウンカール補正部80に設けられた第2のカム85が、ともに軸69が駆動されることに伴って回転する。そして、第1のカム75および第2のカム85の取り付けを工夫することにより、軸69を予め定められた位置まで回転させて停止させたときに、第1の押圧ロール72aによる第1のベルト71aへの食い込み状態および第2の押圧ロール82aによる第2のベルト81aへの食い込み状態が同一となるように構成されている。
【0032】
図5は、制御部40の機能を説明するためのブロック図である。なお、図5には、カール補正装置400におけるカール補正の制御に関連する機能ブロック、および、UI56における表示の制御に関連する機能ブロックのみを示している。
【0033】
把握手段、変更手段として機能する制御部40のCPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに従い、RAM103との間でデータのやりとりを行いながら処理を実行する。また、この制御部40には、入出力インタフェース105を介して、UI56からの情報が入力される。また、制御部40は、UI56に予め定められた情報(詳細は後述)の表示を行う。さらに、制御部40には、入出力インタフェース105を介して、第1種類検知部S1および第2種類検知部S2からの情報が入力される。また、制御部40には、画像処理部44から、用紙に形成される画像の密度情報(画像密度情報)が用紙一枚毎に入力される。さらにまた、制御部40には、入出力インタフェース105を介して、用紙検知センサ49からの用紙検知情報が入力される。
【0034】
一方、制御部40は、入出力インタフェース105を介して、第1のベルト搬送部71(実際には第1の駆動ロール71b)および第2のベルト搬送部81(実際には第2の駆動ロール81b)を駆動する搬送ベルト駆動モータ91を制御している。また、制御部40は、軸69を介して第1のカム75および第2のカム85を駆動するカム駆動モータ92を制御している。さらに、制御部40は、ゲート66を駆動するゲート駆動モータ93を制御している。なお、搬送ベルト駆動モータ91は、上述した第1のベルト搬送部71および第2のベルト搬送部81の他に、排出ロール68、第1の搬送ロール73、および第2の搬送ロール83の駆動も行っている。
【0035】
ここで本実施形態における制御部40は、第1種類検知部S1からの出力および第2種類検知部S2からの出力に基づき、第1用紙供給装置200における各収容部(第1収容部210、第2収容部220)に収容された用紙の性状(例えば、用紙の坪量、用紙の重量、用紙の表面状態(用紙がコート紙であるか否か))を把握する。また、同様に、第2用紙供給装置300における各収容部(第1収容部310、第2収容部320)に収容された用紙の性状を把握する。
【0036】
そして、制御部40は、把握したこれらの性状を表示手段として機能するUI56に表示する。より詳細には、収容部毎に、現在収容されている用紙の性状を表示する。これにより、ユーザは、各収容部に現在どのような用紙が収容されているかを把握可能となる。具体的には、各収容部に収容されている用紙の坪量、重量、表面状態(用紙がコート紙であるか否か)を把握することが可能となる。また、収容部にはがきが収容されている場合には、普通のはがきであるか否か、インクジェット用のはがきであるか否か、光沢を有するはがきであるか否かなどを把握可能となる。
【0037】
なお、用紙の坪量は、サイズ検知センサ(不図示)からの出力(用紙サイズ)と第2種類検知部S2からの出力(用紙の重量)とに基づき把握することができる。また、用紙の重量は、第2種類検知部S2からの出力に基づき把握することができる。さらに、用紙の表面状態は第1種類検知部S1からの出力に基づき把握することができる。また、普通のはがきであるか否か、インクジェット用のはがきであるか否か、光沢を有するはがきであるか否かは、例えば第1種類検知部S1からの出力に基づき把握することができる。
【0038】
また制御部40は、上記のようにUI56に表示を行った後、画像形成に用いられる用紙がUI56を介しユーザにより選択された場合、図6に示す処理を実行する。
図6は、制御部40が実行する処理を示したフローチャートである。
制御部40は、まず定着部46(図2参照)における定着温度を、選択された用紙に基づき設定する(ステップ101)。例えば制御部40は、選択された用紙が厚紙である場合(坪量が大きい場合)には定着温度を上昇させ、選択された用紙が薄紙である場合(坪量が小さい場合)には定着温度を低下させる。なお、制御部40は、例えばROM102に格納されたテーブルを参照することで、用紙の坪量に対応した定着温度を設定する。
【0039】
次いで、制御部40は、処理手段の他の一例としてのカール補正装置400におけるカールの補正条件を設定する(ステップ102)。具体的には、選択された用紙の性状に基づき、カールの補正条件(より詳細には、用紙に付加される押圧力)を設定する。例えばROM102に、用紙の性状とカール補正条件との関係を格納しておくことで、制御部40は、用紙の性状に対応したカールの補正条件を設定することができる。その後、制御部40は、用紙の搬送を開始するとともにこの用紙への画像形成を行う(ステップ103)。
【0040】
上記のように本実施形態では、選択された用紙の性状に基づき、定着部46における定着温度、および、カール補正装置400におけるカール補正条件が設定される。カール補正条件の設定は、例えば、用紙に対応したカール補正条件をユーザが入力することで、即ち手動で行うことができるが、本実施形態では、制御部40が用紙の性状を把握するとともに、制御部40がこの把握結果に基づきカールの補正条件を設定する。即ち本実施形態では、カールの補正条件が自動設定される。
【0041】
なお、以下ではカールの補正動作について詳細に説明する。
本実施形態では、カール補正装置400に用紙が搬送されてくる前に、搬送ベルト駆動モータ91によって第1のベルト搬送部71における第1のベルト71aおよび第2のベルト搬送部81における第2のベルト81aが、それぞれ図4の矢印方向に回転する。また、第1の搬送ロール73、第2の搬送ロール83、および排出ロール68も搬送ベルト駆動モータ91によって駆動され、図4の矢印方向に回転する。
【0042】
さらに、搬送されてくる用紙に生じるカールの方向(アッパーカールまたはダウンカール)および生じるカールの程度(強・中・弱)に応じて第1のベルト71aに対する第1の押圧ロール72aの食い込み量(アッパーカールの場合)または第2のベルト81aに対する第2の押圧ロール82aの食い込み量(ダウンカールの場合)が決定され、これに基づいてカム駆動モータ92によって軸69が回転せしめられ、第1のカム75または第2のカム85が予め定められた位置にセットされる。
【0043】
ここで、第1のカム75が予め定められた位置にセットされると、第1のカム75の位置に応じて第1のカム接触部材72cおよびこの第1のカム接触部材72cが取り付けられる第1の支持部材72bが位置決めされる。その結果、この第1の支持部材72bに取り付けられる第1の押圧ロール72aの、第1のベルト71aへの食い込み状態が、予め定められた状態(強・中・弱のいずれか)に設定される。他方、第2のカム85が予め定められた位置にセットされると、第2のカム85の位置に応じて第2のカム接触部材82cおよび第2のカム接触部材82cが取り付けられる第2の支持部材82bが位置決めされる。その結果、この第2の支持部材82bに取り付けられる第2の押圧ロール82aの、第2のベルト81aへの食い込み状態が、予め定められた状態(強・中・弱のいずれか)に設定される。なお、食い込み状態が例えば「強」に設定されるのは、用紙に生じるカールが大きいときであり、食い込み状態が例えば「弱」に設定されるのは、用紙に生じるカールが小さいときである。
【0044】
次に、搬送されてくる用紙に生じるカールの向きに応じてゲート66の位置が決定される。具体的には、ゲート66がアッパーカール補正用搬送路R3aを開放してダウンカール補正用搬送路R3bを閉鎖する位置(アッパーカールの場合)、または、ゲート66がダウンカール補正用搬送路R3bを開放してアッパーカール補正用搬送路R3aを閉鎖する位置(ダウンカールの場合)のどちらかにセットされる。このゲート66の設定動作は、用紙の先端が用紙検知センサ49(図2参照)にて検知された際に行われる。
【0045】
アッパーカールした用紙の場合、用紙はゲート66によって搬送路R3からアッパーカール補正用搬送路R3aへと導かれ、第1の搬送ロール73によってさらに搬送されて第1のベルト71aと第1の押圧ロール72aとが接触する第1のニップ域に到達する。すると、用紙は、第1のベルト71aと第1の押圧ロール72aとにニップされることによってアッパーカールとは逆側に湾曲せしめられる力(押圧力)を受け、その結果、アッパーカールの補正がなされる。そして、カール補正がなされた用紙は、排出ロール68によってさらに搬送され、カール補正装置400から排出される。
【0046】
一方、ダウンカールした用紙の場合、用紙はゲート66によって搬送路R3からダウンカール補正用搬送路R3bへと導かれ、第2の搬送ロール83によってさらに搬送されて第2のベルト81aと第2の押圧ロール82aとが接触する第2のニップ域に到達する。すると、用紙は、第2のベルト81aと第2の押圧ロール82aとにニップされることによってダウンカールとは逆側に湾曲せしめられる力(押圧力)を受け、その結果、ダウンカールの補正がなされる。そして、カール補正がなされた用紙は、排出ロール68によってさらに搬送され、カール補正装置400から排出される。
【0047】
なお、上記実施形態では、第1種類検知部S1および第2種類検知部S2からの出力に基づき、用紙の性状を把握した。ところで例えば、バーコードリーダを設けておき、用紙にバーコードが付されている場合には、このバーコードを検知することで用紙の性状を把握することもできる。また、用紙を包装する包装紙に付されているバーコードを上記バーコードリーダに読ませる指示を、UI56を通じユーザに行い、用紙の性状を把握することもできる。即ち、用紙が第1収容部210等に収容される際に、包装紙に付されているバーコードを検知することで、収容される用紙の性状を把握することができる。
【0048】
また、上記実施形態では、定着温度の設定およびカール補正条件の設定について説明したが、把握した用紙の性状に応じて画像形成条件の設定も更に行うことができる。例えば、把握した用紙の光沢度が高い場合と低い場合とで画像形成条件を異ならせることができる。
また、把握した用紙の性状に応じて、処理手段の他の一例としてのテープ綴じ装置700(図1参照)における条件の設定(設定変更)を行うことができる。テープ綴じ装置700では、形成した用紙束の端部に対し加熱により短冊状のテープを貼付するが、用紙が薄い場合には用紙束の内部まで熱がより達しやすくなる。この結果、用紙が厚い場合に比べトナーの再溶融が起こる可能性が高くなり、トナーを介して用紙同士が張り付いてしまうおそれがある。このため、用紙の厚みが予め定められた値よりも小さい場合には、例えば上記加熱を行う際の温度を低下させることができる。なお、この加熱を行う際の温度の低下は、制御部40からテープ綴じ装置700における制御部(不図示)に対し、指示が行われることにより実行される。
【0049】
さらに、把握した用紙の性状に応じて、処理手段の他の一例としての処理装置900における条件の設定(変更)を行うこともできる。処理装置900では、用紙束を形成するとともに、例えば、ステープルを用いての中綴じ、および、裁断処理が行われる。ここで、処理装置900にて処理可能な用紙の枚数は一般的に制限され、規定枚数を超える場合にはUI56にその旨が表示される。ところで用紙が薄い場合には、より多くの数の用紙に対してステープル処理および裁断処理が可能となる。そこで、把握した用紙が薄い場合には処理装置900における用紙の規定枚数を増加させることができる。即ち、把握した用紙の性状に応じて、処理装置900にて処理可能な処理枚数の閾値を増加させることができる。
【0050】
また、本実施形態では、画像形成装置100とは別に、第1用紙供給装置200、第2用紙供給装置300が設けられた例を説明したが、画像形成装置100に用紙供給装置(用紙収容部)が設けられる場合であっても、第1種類検知部S1および第2種類検知部S2を設けることで上記と同様の機能を実現できる。
また、本実施形態では、第1用紙供給装置200、第2用紙供給装置300、画像形成装置100、カール補正装置400、第1収容装置500、第2収容装置600、テープ綴じ装置700、くるみ製本装置800、処理装置900が設けられているが、これらの全てが必須ではなく、ユーザの要求に応じて省略などが可能である。例えば、第1用紙供給装置200、第2用紙供給装置300、画像形成装置100、カール補正装置400、および第1収容装置500によって、画像形成システムを構成することもできる。
【0051】
また上記実施形態では、カールの補正条件が自動設定される例を説明したが、UI56を通じユーザから入力される用紙情報(例えば、用紙の型番、用紙の収容箇所(収容部))に基づき、カール補正装置400におけるカールの補正条件を設定してもよい。
また、上記のとおり、用紙を包装する包装紙に付されているバーコードをバーコードリーダを用いて読むことで用紙の性状を把握することもできる。そしてこの把握した性状に基づき用紙への各種補正を行う。具体的に説明すると、バーコードを用いる場合には、まず、用紙の包装に付加されているバーコード情報(用紙名称等)をROM102など(図5参照)にあらかじめ登録しておく。また、バーコード情報の各々に対応付けて、カールの補正条件、定着温度条件のテーブルをROM102に格納しておく。これにより、ユーザが、包装に付加されたバーコードをバーコードリーダに読ませたうえで、用紙を第1収容部210等に格納すれば、自動的に用紙への補正がなされる。
【0052】
また、用紙の具体的な名称(銘柄)に対応したパラメータテーブルをROM102に格納しておいてもよい。尚、各銘柄での用紙の繊維方向はほぼ決まっており、これも補正情報確定のための情報とすることができる。また、用紙の特性(性状)を、厚み、表面状況、重さなどの観点から数段階で整理し、各段階に対応したパラメータをROM102に格納しておいてもよい。ここで用紙の厚みは、上記第2種類検知部S2によって検知することもできるし、例えば第1用紙供給装置200、第2用紙供給装置300の用紙送り出し部に設けられた重送検知システム(不図示)で確認(測定)することもできる。
【0053】
また、用紙のカールには、用紙の湿気具合が大きく関与している。このため、第1用紙供給装置200、第2用紙供給装置300に、湿度検知センサを配置することが好ましい。そして、例えば、湿度からくる用紙の含水量を計算し、その率から、標準紙もしくは推奨紙のカール量を想定する。そして、これを基本に、用紙補正量と方向を類推する。また、例えば、ROM102に格納された補正テーブルを参照し、用紙の含水量に基づき、カール補正装置400における補正条件を設定する。これにより、用紙のカールをより抑制可能となる。
【0054】
さらに用紙のカールは、次の3つの条件に左右される。このため、この3つの条件を加味したうえで補正テーブルを作成することが望ましい。この3つの条件のうちの一つは、上記のとおり、用紙の性状である。例えば、用紙の厚み(なお、これから坪量を想定できる)、表面状態、湿気(含水率)、繊維の方向が挙げられる。ここで、表面状態は、補助的な条件でありカールに対しては寄与が小さい。二つ目として、定着システムにおける機器の固有の特性が上げられる。具体的には、温度、方式、定着装置前後の搬送経路(特に定着直後の搬送経路)、定着ロールの位置が挙げられる。また、三つ目として、第1用紙供給装置200、第2用紙供給装置300に格納されている用紙の方向が挙げられる。より具体的には、用紙を構成する繊維の方向が挙げられる。
【0055】
第1用紙供給装置200、第2用紙供給装置300において、例えばA4の用紙は、長手方向が用紙の搬送方向に沿った状態で格納される場合があり、また、短手方向が用紙の搬送方向に沿った状態で格納される場合がある。ここで、例えばA4の用紙において、用紙の長手方向に沿ってパルプ繊維が配列されている場合、図7(用紙を説明するための図)に示すように、パルプ繊維の配列方向と並行にカールが発生しやすい。なお、カールは、繊維の配列方向や、上記含水量だけではなく、画像形成装置100等の構成・パラメータの影響も受ける。このため、補正テーブルの作成に際しては、実際に画像形成等を行いカールの有無、程度等を確認する必要がある。
【0056】
また、画像形成装置100では、定着部46の構成が画像形成装置100によって異なる場合がある。このような場合、定着部46に対応した補正テーブルがROM102に格納される。ここで、第1用紙供給装置200、第2用紙供給装置300、カール補正装置400、第1収容装置500が同じであったとしても、補正テーブルを確定するための情報を画像形成装置100に送信し、これを受けて画像形成装置100にて補正パラメータを決定することが好ましい。そしてこの補正パラメータを用いカール補正装置400にて実際のカール補正を行う。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本実施の形態が適用される画像形成システムの構成を示した図である。
【図2】画像形成装置およびカール補正装置の全体構成を示す概略図である。
【図3】画像形成装置の要部を拡大した図である。
【図4】カール補正装置の要部を拡大した図である。
【図5】制御部の機能を説明するためのブロック図である。
【図6】制御部が実行する処理を示したフローチャートである。
【図7】用紙を説明するための図である。
【符号の説明】
【0058】
3…画像形成部、40…制御部、46…定着部、56…UI、210…第1収容部、220…第2収容部、310…第1収容部、320…第2収容部、400…カール補正装置、700…テープ綴じ装置、900…処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を収容する収容部と、
用紙に対して画像を形成する画像形成手段と、
前記収容部に収容された用紙の坪量、表面状態、および厚みのいずれかを把握する把握手段と、
前記把握手段による把握結果を表示する表示手段と、
を含み、
前記収容部は、複数設けられ、
前記把握手段は、複数の前記収容部の各々における用紙の坪量、表面状態、および厚みのいずれかを把握し、
前記表示手段は、前記収容部毎に、前記把握結果を表示することを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
用紙を収容する収容部と、
用紙に対して画像を形成する画像形成手段と、
前記収容部に収容された用紙の坪量、表面状態、および厚みのいずれかを把握する把握手段と、
前記画像形成手段により画像が形成された用紙に対して予め定められた処理を行う処理手段と、
前記把握手段による把握結果に基づき、前記処理手段における処理条件を変更する変更手段と、
を含む画像形成システム。
【請求項3】
前記処理手段は、前記画像形成手段によって用紙に形成された画像を予め定められた温度で定着させ、
前記変更手段は、前記把握手段による前記把握結果に基づき、前記処理手段における前記温度を変更することを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記画像形成手段によって用紙に形成された画像を加熱し当該画像を定着する定着手段を更に備え、
前記処理手段は、前記定着手段を通過することにより生じた用紙の反りを当該用紙に押圧力を付加することで補正し、
前記変更手段は、前記把握手段による前記把握結果に基づき、前記処理手段における前記押圧力を変更することを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記処理手段は、前記画像形成手段によって画像が形成された複数の用紙を用紙束とするとともに加熱処理を施して当該用紙束の端部にテープを貼付し、
前記変更手段は、前記把握手段による前記把握結果に基づき、前記処理手段にて前記加熱処理が行われる際の温度を変更することを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記処理手段は、前記画像形成手段によって画像が形成され予め定められた規定枚数以内の複数の用紙を用紙束とするとともに当該用紙束に対してステープル処理および/または裁断処理を行い、
前記変更手段は、前記把握手段による前記把握結果に基づき、前記規定枚数を変更することを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−134364(P2010−134364A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−312399(P2008−312399)
【出願日】平成20年12月8日(2008.12.8)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】