説明

画像形成システム

【課題】広告付加印刷に関する広告主の出資を複数の画像形成装置に適切に分配して運用することのできる画像形成システムを提供する。
【解決手段】広告管理サーバ40は、分野別に広告付加印刷の要求枚数(出資に対応)を広告主から受け付ける。また、広告管理サーバは複合機10毎に所定期間(たとえば過去1カ月)における印刷枚数と分野別印刷枚数を集計し、その集計結果に基づき、複合機間の印刷枚数比率と、それぞれの複合機における分野別印刷枚数の分野比率とを求め、分野毎に、要求枚数を、それぞれの複合機におけるその分野の分野比率と印刷枚数比率とに基づいて複数の複合機に分配する。各複合機は、各分野につき、分配された枚数分の広告付加印刷を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿に広告画像を付加して印刷する機能を備えた画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
広告画像を付加することでユーザに対して無料あるいは割引料金でコピーやプリントサービスを提供する画像形成システムがある。たとえば、プリントしようとする印刷データがスポンサーのどの広告と合致しているかを判別し、合致した広告をユーザに提示し、同意を得た場合にその広告を付加して低料金で印刷を実施し、合致するものがない場合あるいは同意を得られない場合は広告を付加せずに通常の料金で印刷を行うシステムがある(たとえば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、ユーザが「広告ボタン」を押した時にのみ、印刷物の空白部分または裏面の空白部分に予め契約してある広告依頼者の広告を印刷し、広告料金の一部又は全部をユーザに還元するシステムがある(たとえば、特許文献2参照。)。この装置では、広告主の負担額は、消費されるトナー量や広告サイズに応じて決定される。また、ある装置にこの広告付加機能を導入する際に、主に使用する人数、男女比、年齢層、趣味、設置場所の住所等を初期設定させ、これらの情報に基づいて広告主がその装置で付加させる広告内容を選択すれば効果的であるとされている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−331427号公報
【特許文献2】特開2003−122285号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
印刷データに合致する広告を検索し、ユーザの同意を得るといった作業をプリント出力の度に行うシステムでは、プリント出力時に行う操作や処理が煩雑になり、プリントの迅速性、利便性が低下してしまう。
【0006】
また、適切な広告を付加するために、主に使用する人数、男女比、年齢層、趣味、設置場所の住所等の情報を初期設定させ、これらの情報に基づいて広告主が広告内容を選択する、という方法では、情報の初期設定や広告主による広告内容の初期選択に関する負担が大きい。
【0007】
また、広告付加に関する出資を複数の複写機等を対象に一括して受けた場合には、その出資額を複数の複写機に適切に分配することはできなかった。たとえば、大学構内に設置された複数台の複写機での広告付加印刷に関する出資を複数の広告主から分野別に受ける場合がある。この場合、複写機毎にひと月当たりの出力枚数に差がある。また設置された学部毎に使用者の関心ある分野や商品等に偏りがあるので適切な広告分野も異なる。このため、分野毎にその出資額に見合った広告付加印刷の出力枚数を達成させつつその出力枚数をその分野に関心のある使用者が使用する複写機に適切に分配して運用することは難しいという問題があった。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、広告付加印刷に関する広告主からの出資を複数の画像形成装置に適切に分配して運用することのできる画像形成システムを提供することを目的としている。また、適切な広告画像を付加するための初期設定に係る作業負担およびプリント出力時の処理負担や操作負担の少ない画像形成システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
【0010】
[1]原稿に広告画像を付加して印刷する広告付加印刷の機能を備えた複数の画像形成装置と、
前記複数の画像形成装置のそれぞれについて、所定期間における、印刷枚数と分野別印刷枚数とを集計する出力履歴管理部と、
広告付加印刷に関する広告主の要求枚数の入力を分野別に受ける入力部と、
前記出力履歴管理部の集計結果に基づいて、前記複数の画像形成装置間における前記印刷枚数の比と、前記複数の画像形成装置のそれぞれにおける前記分野別印刷枚数の分野比率とを求めると共に、前記入力部で要求枚数の入力を受けた分野毎に、その要求枚数を、前記複数の画像形成装置のそれぞれにおけるその分野に係る前記分野別印刷枚数の比率と前記印刷枚数の比とに基づいて前記複数の画像形成装置に分配する分配部と、
を備え、
前記複数の画像形成装置はそれぞれ、前記分配部から要求枚数の分配を受けたそれぞれの分野について、分配を受けた枚数に応じてその分野の広告画像を付加した印刷を行う
ことを特徴とする画像形成システム。
【0011】
上記発明では、分野別に広告付加印刷の要求枚数を広告主から受け付ける。また、管理対象となる複数の画像形成装置毎に所定期間(たとえば1カ月)における印刷枚数と分野別印刷枚数を集計し、その集計結果に基づき、画像形成装置間の印刷枚数比率と、それぞれの画像形成装置における分野別印刷枚数の分野比率とを求め、分野毎に、要求枚数を、それぞれの画像形成装置におけるその分野の分野比率と印刷枚数比率とに基づいて複数の画像形成装置に分配する。各画像形成装置は、各分野につき分配された枚数分の広告付加印刷を行う。
【0012】
このように、広告主から受けた広告付加印刷の要求枚数を過去所定期間の出力履歴に基づいて分配し、各画像形成装置は分配された枚数に基づいて広告付加印刷を行うので、印刷時に原稿内容を解析して広告分野を選択する場合に比べて、印刷時における画像形成装置の負担が軽減される。また、複数の画像形成装置の出力履歴に基づいて分野別の要求枚数を分配するので、分野毎にその出資(要求枚数)に見合った広告付加印刷の枚数を達成しつつ各分野の広告をその分野に関心のある使用者が使用する画像形成装置に適切に分配することができる。
【0013】
[2]前記分配部は、任意の分野の要求枚数を分配する際に、前記複数の画像形成装置のそれぞれについて、前記所定期間における前記複数の画像形成装置での総印刷枚数に対するその画像形成装置における印刷枚数の比率に前記所定期間におけるその画像形成装置における前記分野の分野別印刷枚数の比率を乗じた値を求め、これらの値の比に従って前記分配を行う
ことを特徴とする[1]に記載の画像形成システム。
【0014】
上記発明では、簡単な演算により、分野別の要求枚数を複数の画像形成装置に適切に分配することができる。
【0015】
[3]前記集計は、画像形成装置で印刷された原稿に含まれるキーワードを検出し、その検出されたキーワードに基づいて前記原稿の分野を判定した結果に基づいて行う
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の画像形成システム。
【0016】
上記発明では、原稿に含まれるキーワードからその原稿の分野が認識される。原稿を光学的に読み取った場合は、その画像をOCR解析してキーワードを検索する。文字コードで表された印刷データの場合は、OCR解析は不要で印刷データからキーワードを検索し抽出すればよい。
【0017】
[4]前記画像形成装置は、付加する広告画像の分野の指定をユーザから受ける分野指定部を備え、該分野指定部を通じて分野の指定を受けた場合は、その指定された分野の広告画像を付加して印刷を行い、
前記出力履歴管理部は、前記指定された分野の広告画像を付加した印刷の枚数は、その分野の分野別印刷枚数として集計する
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の画像形成システム。
【0018】
上記発明では、付加する広告の分野をユーザが指定することができる。また、ユーザにより分野指定された印刷についても、その画像形成装置における印刷枚数、分野別印刷枚数として集計される。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る画像形成システムによれば、広告付加印刷に関する広告主から受けた分野別の出資(要求枚数)を、複数の画像形成装置に適切に分配して運用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施の形態に係わる画像形成システム5のシステム構成例を示している。画像形成システム5は、LAN(Local Area Network)などのネットワーク2に、複数台の複合機10(本例では第1複合機10(1)〜第5複合機(5)の5台とする)と、広告付加印刷に関する管理を行う広告管理サーバ40を接続して構成される。またネットワーク2には、パーソナルコンピュータなどで構成されたクライアント端末3なども接続される。
【0022】
複合機10は、原稿画像を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピー機能、クライアント端末3等から受信した印刷データに基づく画像を記録紙に印刷して出力するプリンタ機能などを備えた画像形成装置である。
【0023】
画像形成システム5では、各複合機10でのコピー機能やプリンタ機能による印刷に要する費用の全額もしくは一部を広告主が負担するようになっており、各複合機10は印刷を行う際にその原稿に広告画像を付加して印刷する広告付加印刷の機能を備えている。
【0024】
広告管理サーバ40は、ネットワーク2に接続された複数台の複合機10における広告付加印刷に係る管理を行う。詳細には、広告管理サーバ40は複数台の複合機10を単位に広告付加印刷に関する出資を広告主から分野別に受け付ける。分野別の出資額は、たとえば、出資額から換算される広告付加印刷の枚数(要求枚数)として広告管理サーバ40に入力される。分野は、医療、機械、電気、経済、法律、国際文化などがある。分野をどのように区分するかは適宜に設定すればよく、より細かく分野分けしてもよい。
【0025】
また、広告管理サーバ40は、複数台の複合機10のそれぞれについて、所定期間(たとえば、過去1カ月)における、印刷枚数と分野別印刷枚数を集計する。そして、この集計結果に基づいて、次の所定期間(たとえば、翌月)に対する各分野の要求枚数を、管理対象の複数の複合機10に分配する。所定期間は任意に設定変更可能になっている。
【0026】
各複合機10は、広告管理サーバ40から要求枚数の分配を受けた各分野について、その分野の広告画像を付加した広告付加印刷を、広告管理サーバ40から分配された枚数分行うように動作する。要求枚数の各複合機10への分配は、図2に示す広告リスト25の形式で行われる。広告リスト25は、所定の1台の複合機10(たとえば、第5複合機10(5))に対するものであり、分野別にその分野に分配された広告付加印刷の枚数(分配枚数)が登録されている。同図に例示した広告リスト25は、今後の所定期間(翌月1カ月)において、分野Aの広告画像を付加した広告付加印刷を22枚、分野Bの広告画像を付加した広告付加印刷を7枚、分野Cの広告画像を付加した広告付加印刷を18枚、分野Dの広告画像を付加した広告付加印刷を5枚行う旨の指示が登録されている。
【0027】
たとえば、大学構内に設置された複数台の複合機10を管理対象として画像形成システム5を運用することが想定される。この場合、複合機10毎にひと月当たりの出力枚数(印刷枚数)に差がある。また設置された学部毎に使用者の関心ある分野や商品等に偏りがあって適切な広告分野が相違する。このような状況でも、画像形成システム5では、分野毎にその出資額に見合った広告付加印刷の出力枚数を達成しつつ、各分野の広告画像がその分野に関心のある使用者が使用する複合機10で極力出力されるように要求枚数を分配する機能を備えているので、複数の複合機10に対する出資を適切に運用することが可能になっている。
【0028】
図3は、複合機10の概略構成を示している。複合機10は、当該複合機10の動作を統括制御するCPU(Central Processing Unit)11にバス12を介して、読取部13と、印刷部14と、ファクシミリ部15と、ROM(Read Only Memory)16と、RAM(Random Access Memory)17と、表示部18と、操作部19と、画像処理部21と、ネットワークI/F部22と、大容量かつ不揮発の記憶装置としてのハードディスク装置23とが接続されている。
【0029】
ROM16には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が処理を実行することにより複合機10としての各機能が実現される。RAM17はCPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリとして使用されるランダム・アクセス・メモリである。
【0030】
読取部13は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。読取部13は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
【0031】
印刷部14は、画像データに応じた画像を記録紙に印刷する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。他の方式のプリンタであっても構わない。
【0032】
表示部18は各種の操作画面や設定画面、案内画面、警告を表示する機能を果たし、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成される。操作部19は、液晶ディスプレイの画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルやテンキー、スタートボタンなどの各種操作スイッチで構成され、ユーザから各種の操作を受け付ける機能を果たす。
【0033】
画像処理部21は、クライアント端末3から受信した印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データを圧縮して暗号化する圧縮暗号化処理、圧縮暗号化された画像データの復号化および伸張を行う復元復号化処理、画像の回転処理などを行う。ネットワークI/F部22は、LANやインターネットなどのネットワーク2と接続してネットワーク上の広告管理サーバ40やクライアント端末3などの装置と通信する機能を果たす。ファクシミリ部15は、ファクシミリ送信やファクシミリ受信のための通信制御、発呼(ダイアル)、着呼、電話回線との接続などを行う。
【0034】
ハードディスク装置23には、印刷データや画像データなどの各種ファイルのほか、不揮発に記憶すべき各種の設定内容なども記憶される。また、広告管理サーバ40から受信した広告リスト25もハードディスク装置23に保存される。なお、不揮発の半導体メモリを有する場合には、これに広告リスト25を保存してもかまわない。
【0035】
図4は、広告管理サーバ40の概略構成を示している。広告管理サーバ40は、当該広告管理サーバ40の動作を制御するCPU41にバス42を通じてROM43、RAM44、操作部45、表示装置46、ネットワークI/F47、ハードディスク装置48などを接続して構成される。
【0036】
ROM43には、CPU41によって実行されるプログラムが格納されている。RAM44はワークメモリなどとして使用される。操作部45は、キーボード、マウス(ポインティングデバイス)などで構成され、管理者から、広告主による分野別の出資額もしくは出資額に対応する要求枚数の入力を受けたり、各種の設定操作を受け付けたりする。表示装置46は、液晶ディスプレイなどで構成され、操作画面、設定画面、後述する広告分野選択メニュー画面70(図8)など各種画面を表示する機能を果たす。ネットワークI/F47はネットワーク2を通じて複合機10などの装置と各種のデータを送受信可能にする機能を果たす。
【0037】
ハードディスク装置48には、各種のデータベース(DB)が形成されて記憶される。詳細には、キーワードDB51、出力履歴DB52、広告主DB53、広告画像DB54が形成されて記憶されている。キーワードDB51は、分野別にその分野に係るキーワードを多数登録したものである。ここでは、少なくとも、分野A、分野B、分野C、分野Dのキーワードが登録されている。
【0038】
出力履歴DB52は、管理対象の複合機10毎に、その複合機10での印刷の履歴情報が登録される。ここでは、図5に示すように、第1複合機10(1)に対応する履歴情報である第1複合機出力履歴データ60(1)と、第2複合機10(2)に対応する履歴情報である第2複合機出力履歴データ60(2)と、第3複合機10(3)に対応する履歴情報である第3複合機出力履歴データ60(3)と、第4複合機10(4)に対応する履歴情報である第4複合機出力履歴データ60(4)と、第5複合機10(5)に対応する履歴情報である第5複合機出力履歴データ60(5)が登録されている。これらの出力履歴データ60(1)〜60(5)は同一のデータ構造を成しており、それぞれ、その複合機10での所定期間における印刷枚数を示す印刷枚数カウンタ61と、その複合機10での所定期間における分野別印刷枚数を示す分野別ポイントデータ62とを備えている。
【0039】
ここでは、分野別ポイントデータ62は、分野Aに関する印刷枚数(分野Aの分野別印刷枚数)をポイント数で表した分野Aポイントデータ62aと、分野Bに関する印刷枚数(分野Bの分野別印刷枚数)をポイント数で表した分野Bポイントデータ62bと、分野Cに関する印刷枚数(分野Cの分野別印刷枚数)をポイント数で表した分野Cポイントデータ62cと、分野Dに関する印刷枚数(分野Dの分野別印刷枚数)をポイント数で表した分野Dポイントデータ62dとから構成される。これらは印刷1枚につき1ポイントとなっている。
【0040】
広告主DB53には、図6に示すように、広告主による分野別の、出資額、その出資額に対応する広告付加印刷の印刷可能枚数(要求枚数)、出資比率が登録されている。広告主DB53には出資額、要求枚数、出資比率のうちの少なくとも1つが登録されればよい。
【0041】
図4の広告画像DB54には、各種の広告画像が分野別に登録されている。広告画像DB54に登録されている広告画像は、広告付加印刷において原稿に付加する広告画像として使用される。
【0042】
次に、画像形成システム5の動作について説明する。
【0043】
複合機10は、コピー機能もしくはプリンタ機能による広告付加印刷を開始する際に、図7に示す、広告プリント処理を実行する。ここでは、印刷枚数を1枚として説明する。
【0044】
この処理では、自機のハードディスク装置23に記憶されている広告リスト25に分配枚数が登録されている分野が1つのみか否かを調べ(ステップS101)、2以上あるときは(ステップS101;No)、広告分野選択メニュー画面70を表示部18に表示する(ステップS102)。
【0045】
図8は、広告分野選択メニュー画面70の一例を示している。広告分野選択メニュー画面70には、原稿に付加する広告の分野を選択することを促すメッセージ71と、広告分野を選択するための選択ボタン72a〜72eと、選択を確定させるOKボタン73が表示される。選択ボタン72aは分野Aを選択する選択ボタンであり、選択ボタン72bは分野Bをを選択する選択ボタンであり、選択ボタン72cは分野Cを選択する選択ボタンであり、選択ボタン72dは分野Dを選択する選択ボタンであり、自動選択ボタン72eは分野を装置側で自動選択するための選択ボタンである。なお、選択ボタン72a〜72dは広告リスト25に登録されている分配枚数が1枚以上の分野についてのみ表示される。
【0046】
広告分野選択メニュー画面70においてユーザが選択ボタン72a〜72dのいずれかによって分野を指定した場合は(ステップS103;Yes)、その指定された分野の広告画像を付加した広告付加印刷を行う(ステップS104)。このとき、指定された分野について、広告リスト25に登録されている分配枚数を、印刷枚数分だけ(ここでは「1」)減算する(ステップS105)。また、当該複合機10を一意に特定するために予め割り当てられている装置IDと、今回の印刷枚数と、ユーザによって指定された分野(広告を付加した分野)を示す情報を含む第1管理データを広告管理サーバ40に送信して(ステップS106)処理を終了する。
【0047】
広告分野選択メニュー画面70において自動選択ボタン72eが選択された場合は(ステップS103;No)、CPU11は広告リスト25に登録されている分配枚数が「1」以上の分野の中から任意に分野を選択し(ステップS107)、その分野の広告画像を原稿画像に付加して印刷を行う(ステップS108)。分野の選択は、たとえば、分配枚数の多いものを、あるいは、分配枚数「0」のものを除き分野A→分野B→分野C→分野Dなど所定の順序で巡回的に選択する、という方法でもよい。
【0048】
また、この自動で選択した分野について、広告リスト25に登録されている分配枚数を、印刷枚数分(ここでは「1」)減算する(ステップS109)。また自機の装置IDと、今回の印刷枚数と、印刷に使用した印刷データとを含む第2管理データを広告管理サーバ40に送信して(ステップS110)処理を終了する。
【0049】
広告リスト25に分配枚数の登録されている分野が1つのみの場合は(ステップS101;Yes)、その分野の広告画像を原稿画像に付加した広告付加印刷を行う(ステップS111)。また、広告リスト25におけるこの分野の分配枚数を、印刷枚数分(ここでは「1」)減算する(ステップS112)。さらに当該複合機10の装置IDと、今回の印刷枚数と、付加した広告の分野を示す情報を含む第1管理データを広告管理サーバ40に送信して(ステップS113)処理を終了する。
【0050】
なお、コピー機能に係る印刷の場合には、読取部13で読み取った原稿の画像データに対してOCR処理を施して文字を抽出し、それらの文字の文字コード情報(OCR解析結果)を、印刷データの代わりに第2管理データに含めて送信する。
【0051】
第1管理データは複合機10側で広告の分野が特定された場合に、その分野と装置IDと印刷枚数とを広告管理サーバ40に通知するデータであり、第2管理データは2種以上の中から分野を自動選択して印刷した場合にその印刷データ(もしくはORC解析結果)と装置IDと印刷枚数とを複合機10から広告管理サーバ40に通知する際に使用するデータである。第1、第2管理データには、そのデータが第1管理データと第2管理データのいずれのデータであるかを示す識別情報が含まれ、この識別情報に基づいて広告管理サーバ40は複合機10から受信したデータが第1管理データであるか、第2管理データあるかを識別し、それぞれに応じた処理を実行するようになっている。
【0052】
また複合機10において、広告画像を付加した広告付加印刷は次のようにして行われる。広告の分野が決定されると、複合機10はその分野の広告画像の画像データを広告管理サーバ40に対して要求する。この要求を受けた広告管理サーバ40は広告画像DB54に登録されている該当分野の広告画像の中から所定の規則で広告画像を選択し、その選択した広告画像の画像データを要求元の複合機10に送信する。複合機10は広告管理サーバ40から受信した広告画像の画像データを原稿に付加して印刷する。
【0053】
原稿への付加は、たとえば、原稿を用紙の表面に印刷し、広告画像をその裏面に印刷する。あるいは、原稿の余白領域を検出し、その余白に収まるように広告画像を縮小して、もしくは広告画像を広告管理サーバ40に要求する際に余白のサイズを広告管理サーバ40に通知し、これに見合ったサイズの広告画像を広告管理サーバ40が選択して複合機10へ返送するという構成でもよい。また原稿をある程度縮小して、広告画像を付加する領域を生成したり拡張したりするように構成されてもよい。
【0054】
図9は、第1管理データもしくは第2管理データを複合機10から受信した場合に広告管理サーバ40が行う履歴管理処理の流れを示している。広告管理サーバ40は、受信したデータが第1管理データであるか第2管理データであるかを判別し(ステップS201)、第1管理データであれば(ステップS201;Yes)、この第1管理データに含まれる装置IDに対応する複合機の印刷枚数カウンタおよび第1管理データに含まれる分野情報の示す分野の分野別ポイントデータにそれぞれ、この第1管理データに含まれる印刷枚数の値(ここでは「1」)をそれぞれ加算して(ステップS202)処理を終了する。
【0055】
受信したデータが第2管理データの場合は(ステップS201;No)、その第2管理データに含まれる装置IDに対応する複合機の印刷枚数カウンタをこの第2管理データに含まれる印刷枚数の値(ここでは「1」)だけ加算する(ステップS203)。また、この第2管理データに含まれている印刷データもしくはOCR解析結果の文字コード情報の中から、キーワードDB51に登録されている各分野のキーワードを検索し、検出されたキーワード数を分野別に集計する(ステップS204)。
【0056】
この集計した各分野のキーワード数を、印刷1枚あたり1ポイントとなるように正規化する。すなわち、印刷1枚分の印刷データもしくはOCR解析結果の文字コード情報から検出された分野別のキーワード数を、それらの合計が「1」となるように正規化した値を各分野のポイント値に割り当てる。そして、これらのポイント値を、今回受信した第2管理データに含まれる装置IDに対応する出力履歴データ60の中の対応する分野の分野別ポイントデータにそれぞれ加算して(ステップS205)処理を終了する。
【0057】
たとえば、図10(a)に示すように、検出されたキーワードがすべて分野Aのキーワードであれば、分野Aにポイント値「1」を配分し、このポイント値を、該当する複合機(この例では第1複合機10(1))の分野Aポイントデータに加算する。また同図(b)に示すように、1ページ分の印刷データから分野Aのキーワードが6個、分野Bのキーワードが10個、分野Cのキーワードが4個検出された場合、分野Aに0.3ポイント、分野Bに0.5ポイント、分野Cに0.2ポイントを割り当て、該当する複合機の分野Aポイントデータに0.3ポイントを、分野Bポイントデータに0.5ポイントを、分野Cポイントデータに0.2ポイントをそれぞれ加算する。
【0058】
図11は、広告主からの出資(要求枚数)を分配する際に広告管理サーバ40が行う分配処理の流れを示している。この処理は、所定期間毎(たとえば、ひと月毎)に定期的に、あるいは出力履歴DB52に登録されたポイント数の合計が上限値に達した場合に実行される。
【0059】
まず、広告管理サーバ40は広告画像DB54から分野別の出資比率を取得する(ステップS231)。次に出力履歴DB52から各複合機10の印刷枚数カウンタ61の値を入手し、その比率である出力枚数比率(印刷枚数の比)を算出する(ステップS232)。図12は、算出した出力枚数比率の一覧表80を示している。さらに出力履歴DB52に記憶されている分野別ポイントデータ62に基づいて、複合機毎に、その複合機におけるポイント値の分野比率を算出する(ステップS233)。
【0060】
図13は、第1複合機10(1)から第5複合機10(5)のそれぞれについて求めた分野比率の一覧表85の一例を示している。広告管理サーバ40は、最も比率の高い分野を第1優先とし、次に比率の高い分野を第2優先に設定する。図13では第1優先には四角印を付してあり、第2優先には黒丸印を付してある。
【0061】
たとえば、図13の例では、第1複合機10(1)については、分野Aが50%(第1優先)、分野Bが30%(第2優先)、分野Cが10%、分野Dが10%の分野比率になっている。第2複合機10(2)については、分野Aが20%、分野Bが50%、分野Cが20%、分野Dが10%の分野比率になっている。第2複合機10(2)には、第2優先が2つ設定されている。
【0062】
広告管理サーバ40は、図6の広告主DB53から入手した分野別の出資比率と、図12に示す出力枚数比率と、図13に示す分野比率とに基づいて、各複合機10に関する広告リスト25を作成し(ステップS234)、その作成した広告リスト25をそれぞれ対応する複合機10へ送信する(図11、ステップS235)。
【0063】
広告リスト25を受信した複合機10は、この受信した広告リスト25で、自機のハードディスク装置23に記憶されている広告リスト25を更新する。このとき、広告リスト25を今回受信したものに置き換えてもよいし、前回の広告リスト25の各分配枚数の値に、今回受信した広告リスト25の対応する分配枚数の値を加算するようにしてもよい。
【0064】
図6に示す分野別の出資比率と、図12に示す出力枚数比率と、図13に示す分野比率とに基づいて広告リスト25を作成する工程は以下のように行われる。まず、所定の単位枚数(ここでは100枚とする。)を出力枚数比率に応じて各複合機10に分配する。図12に示す出力枚数比率に応じて、100枚を各複合機10(1)〜(5)に割り当てると、図14の出力枚数欄91に示すようになる。
【0065】
次に、複合機10毎に、その複合機10に分配された出力枚数を、その複合機10の分野比率に応じて分野Aから分野Dにさらに分配する。たとえば、第1複合機10(1)の分野比率は、図13に示すように、分野A50%、分野B30%、分野C10%、分野D10%となっているので、分配された出力枚数10枚をこの分野比率に従って分配すると、図14に示すように、分野Aに5枚、分野Bに3枚、分野Cに1枚、分野Dに1枚となる。同様の分配は第2複合機10(2)から第5複合機10(5)についても行われ、図14の中間結果一覧90に示すようになる。
【0066】
次に、このようにして求めた複合機別、分野別の枚数を、分野毎に合計し、図14の中間結果一覧90の合計欄92に示す各値を求める。次に、各分野の出資比率に単位枚数(この例では100枚)を乗じて、分野別の出力枚数(単位枚数を全体とした場合の分野別の要求枚数)を求める。図6の出資比率に従うと、分野Aの出力枚数は40枚、分野Bの出力枚数は20枚、分野Cの出力枚数は30枚、分野Dの出力枚数は10枚となる。
【0067】
図14の中間結果一覧90の合計欄92に示す分野別の合計枚数が、上記の出資比率に対応した分野別の出力枚数となるように、図14の中間結果一覧90の複合機別、分野別の各枚数を換算する。すなわち、図14における任意の複合機別分野別の枚数の換算後の枚数=(図14における任意の複合機別分野別の枚数)×(図14におけるその分野の合計出力枚数)÷(その分野の出資比率に基づく出力枚数)となる。たとえば、第1複合機10(1)の分野Aについては、5枚×(23枚÷40枚)=9枚と算出される。なお、換算では、枚数を整数にする必要があるため、四捨五入等を行い、分野毎の出力枚数がそれぞれの分野の出資比率に基づく出力枚数と一致するように調整する。
【0068】
図15は換算結果の一覧95を示している。図15は、各複合機10に送信する広告リストの集合となっている。各複合機10には、その複合機に対応する横一行分のデータ(合計を除く)が広告リスト25として送信される。
【0069】
上記の分配枚数の算出工程を一般的化すると次のようになる。
【0070】
{第1ステップ}
所定期間(たとえば、過去1カ月間)における複数の複合機10(1)〜(5)での総印刷枚数に対する各複合機10の印刷枚数の比率を求める。これは図12の出力枚数比率に相当する。
【0071】
{第2ステップ}
次に、それぞれの複合機について、その複合機の出力枚数比率に所望の分野(たとえば分野A)の分野比率(分野別印刷枚数の比率)を乗じた値の比(分配比)を求める。図13の分野比率と図12の出力枚数比率を使用した場合、分野Aに関する分配比は、5:3:1.5:1:12.5 となり、これは図14の分野Aの縦欄93における枚数の比に相当する。
【0072】
{第3ステップ}
分野別の要求枚数の入力を受ける。各分野の要求枚数は、個別に入力されてもよいし、全分野に対する要求枚数(たとえば、単位枚数の100枚)に分野別の出資比率を乗じて求めてもよい。単位枚数を100枚とし、図6の出資比率を使用すれば、広告主の出資に基づく分野Aの要求枚数は40枚となる。
【0073】
{第4ステップ}
それぞれの分野について、分野別の要求枚数をその分野の分配比に従って複数の複合機に分配する。たとえば、分野Aの要求枚数40枚を前述の分配比(5:3:1.5:1:12.5)に従って分配すると、第1複合機10(1)に40×(5/23)枚=8.695枚、第2複合機10(2)に40×(3/23)=5.217枚、第3複合機10(3)に40×(1.5/23)=2.608枚、第4複合機10(4)に40×(1/23)=1.739枚、第5複合機10(5)に40×(12.5/23)=21.739枚 となる。これらの値を四捨五入等し、合計が分野Aの要求枚数である40枚となるように調整すれば、図15の分野Aの縦欄96の各値が導出される。分野B、C、Dについても同様の計算で分配枚数が求められる。
【0074】
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0075】
実施の形態では、複合機10が広告付加印刷を行う際に広告画像の画像データを広告管理サーバ40から入手するようにしたが、予め各分野の広告画像の画像データを広告管理サーバ40等からダウンロードして複合機10のハードディスク装置23に記憶させておき、印刷時には自機のハードディスク装置23に記憶されている広告画像の画像データを使用するように構成されてもよい。また、広告管理サーバ40は広告リスト25を各複合機10に送信する際に、その広告リストに係る広告付加印刷で使用すべき広告画像の画像データを複合機10へ送信するように構成されてもよい。広告画像の画像データの入手方法は問わない。
【0076】
また、図7の流れ図では記載を省略したが、広告リスト25に登録されているすべての分野の分配枚数が「0」の場合は、他の複合機10が保有している所定分野の分配枚数を譲り受け、その分野の広告画像を付加して広告付加印刷を行うようにされてもよい。この場合、他の複合機における第2優先の分野から分配枚数を譲り受けるとよい。第1優先の分野に係る分配枚数はこれを保有している複合機10で使用することが望ましい。また第2優先よりも低い分野(第3優先など)は分配枚数が少なく、譲り受け元としては適さない。したがって、第2優先の分野から分配枚数を譲り受けることが好ましい。この譲り受けは、複合機10同士が直接通信して行ってもよいが、広告管理サーバ40を介して行うことが望ましい。
【0077】
また、上記のような譲り受けを行うことなく、自機の広告リスト25の分配枚数が「0」となった後はこれをマイナスに減算して広告付加印刷を行うようにされてもよい。この場合、翌月の広告リストの分配枚数を加算することで、マイナス分が清算される構成にするとよい。
【0078】
実施の形態では、単位枚数を100枚として、この100枚に分野別の出資比率を乗じて分野別の要求枚数を算出するようにしたが、広告管理サーバ40の操作部45から分野別に要求枚数の入力を受けるように構成されてもよい。
【0079】
また、本発明は、分野が1つのみであっても、その分野に関する広告の出資額(要求枚数)を複数の複合機10に分配する方法として適用することができる。
【0080】
なお、実施の形態では説明を簡単にするために、単位枚数を100枚としたが、数千枚、数万枚などでもかまわない。
【0081】
このほか、キーワードDB51、出力履歴DB52、広告主DB53、広告画像DB54のすべてを広告管理サーバ40に備える構成としたが、複数のサーバに分けて構成されてもかまわない。
【0082】
また、クライアント端末3からの印刷データを複合機10に送信して印刷を行わせる場合は、広告分野選択メニュー画面70のような画面をクライアント端末3のディスプレイに表示させるように構成されてもよい。たとえば、クライアント端末3にインストールされているプリンタドライバが、複合機10と通信して複合機10のハードディスク装置23に記憶されている広告リストを受信し、これに基づいて広告分野選択メニュー画面70をクライアント端末3のディスプレイに表示するように構成することができる。
【0083】
また、実施の形態では画像形成装置として複合機10を例示したが、単機能の複写機やプリンタなどであってもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成システムのシステム構成を示す説明図である。
【図2】広告リストの一例を示す説明図である。
【図3】複合機の概略構成を示すブロック図である。
【図4】広告管理サーバの概略構成を示すブロック図である。
【図5】出力履歴DBのデータ構成例を示す説明図である。
【図6】広告主DBに記憶されている分野別の出資比率に係るデータを例示した説明図である。
【図7】複合機が行う広告プリント処理を示す流れ図である。
【図8】広告分野選択メニュー画面の一例を示す正面図である。
【図9】広告管理サーバが行う履歴管理処理を示す流れ図である。
【図10】検出されたキーワード数に応じたポイント値が分野別ポイントデータに加算される様子を模式的に示す説明図である。
【図11】広告管理サーバが行う分配処理を示す流れ図である。
【図12】出力履歴DBに基づいて求めた出力枚数比率(印刷枚数の比)の一覧を例示した説明図である。
【図13】出力履歴DBに基づいて求めた複合機毎の分野比率の一覧を例示した説明図である。
【図14】各複合機に割り当てられた出力枚数を、それぞれの複合機の分野比率に従って各分野に分配した値の一覧表を例示した説明図である。
【図15】複数の複合機に各分野の要求枚数が分配された結果の一覧を例示した説明図である。
【符号の説明】
【0085】
2…ネットワーク
3…クライアント端末
5…画像形成システム
10…複合機
11…CPU
12…バス
13…読取部
14…印刷部
15…ファクシミリ部
16…ROM
17…RAM
18…表示部
19…操作部
21…画像処理部
22…ネットワークI/F部
23…ハードディスク装置
25…広告リスト
40…広告管理サーバ
41…CPU
42…バス
43…ROM
44…RAM
45…操作部
46…表示装置
47…ネットワークI/F
48…ハードディスク装置
51…キーワードDB
52…出力履歴DB
53…広告主DB
54…広告画像DB
60…出力履歴データ
61…印刷枚数カウンタ
62…分野別ポイントデータ
62a…分野Aポイントデータ
62b…分野Bポイントデータ
62c…分野Cポイントデータ
62d…分野Dポイントデータ
70…広告分野選択メニュー画面
71…メッセージ
72a…分野Aの選択ボタン
72b…分野Bの選択ボタン
72c…分野Cの選択ボタン
72d…分野Dの選択ボタン
72e…自動選択ボタン
73…OKボタン
80…出力枚数比率の一覧表
85…分野比率の一覧表
90…中間結果一覧
91…出力枚数欄
92…分野別の合計欄
93…中間結果一覧における分野Aの縦欄
95…換算結果の一覧
96…換算結果の一覧における分野Aの縦欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿に広告画像を付加して印刷する広告付加印刷の機能を備えた複数の画像形成装置と、
前記複数の画像形成装置のそれぞれについて、所定期間における、印刷枚数と分野別印刷枚数とを集計する出力履歴管理部と、
広告付加印刷に関する広告主の要求枚数の入力を分野別に受ける入力部と、
前記出力履歴管理部の集計結果に基づいて、前記複数の画像形成装置間における前記印刷枚数の比と、前記複数の画像形成装置のそれぞれにおける前記分野別印刷枚数の分野比率とを求めると共に、前記入力部で要求枚数の入力を受けた分野毎に、その要求枚数を、前記複数の画像形成装置のそれぞれにおけるその分野に係る前記分野別印刷枚数の比率と前記印刷枚数の比とに基づいて前記複数の画像形成装置に分配する分配部と、
を備え、
前記複数の画像形成装置はそれぞれ、前記分配部から要求枚数の分配を受けたそれぞれの分野について、分配を受けた枚数に応じてその分野の広告画像を付加した印刷を行う
ことを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記分配部は、任意の分野の要求枚数を分配する際に、前記複数の画像形成装置のそれぞれについて、前記所定期間における前記複数の画像形成装置での総印刷枚数に対するその画像形成装置における印刷枚数の比率に前記所定期間におけるその画像形成装置における前記分野の分野別印刷枚数の比率を乗じた値を求め、これらの値の比に従って前記分配を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記集計は、画像形成装置で印刷された原稿に含まれるキーワードを検出し、その検出されたキーワードに基づいて前記原稿の分野を判定した結果に基づいて行う
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記画像形成装置は、付加する広告画像の分野の指定をユーザから受ける分野指定部を備え、該分野指定部を通じて分野の指定を受けた場合は、その指定された分野の広告画像を付加して印刷を行い、
前記出力履歴管理部は、前記指定された分野の広告画像を付加した印刷の枚数は、その分野の分野別印刷枚数として集計する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−98462(P2010−98462A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−266634(P2008−266634)
【出願日】平成20年10月15日(2008.10.15)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】