説明

画像形成装置、画像形成システム、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム

【課題】本発明は、ネットワークに接続されている画像形成装置の省電力を効果的に向上させる。
【解決手段】画像形成システム1の画像形成装置Gk1〜Gknは、蓄積部22が、省電力に対する寄与度を示す省電力寄与ポイントをユーザ毎に記憶して、省電力モード時にネットワーク通信部23が印刷ジョブを受信すると、ジョブ制御部21が、該印刷ジョブが省電力モード時には該印刷ジョブの実行を待機させることを指定する待機指定印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該待機指定印刷ジョブであると、省電力モードを維持させつつ、該印刷ジョブを蓄積部22に保管させて待機させるとともに、該印刷ジョブのユーザに対応させて蓄積部22に記憶されている省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成システム、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラムに関し、詳細には、ネットワークに接続されて省電力を向上させつつ画像形成する画像形成装置、画像形成システム、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複写装置、ファクシミリ装置、プリンタ装置、複合装置等の画像形成装置は、画像を形成出力するという特性から消費電力の大きい部分を備えているとともに、通常、電源の投入後に、使用されずに待機状態となっている時間が多いことから、従来から、消費電力を削減するために、待機状態が予め設定された待ち時間を経過したり、操作表示部で省電力設定キーが操作されると、消費電力を削減する省電力モードに移行する省電力機能を備えている。
【0003】
また、画像形成装置は、複数の内部ユニットを搭載しており、各内部ユニット毎に省電力モードへ移行させることで、省電力の適切化を図っている。例えば、電子写真方式の画像形成装置の場合、エンジンコントローラユニット、ハードディスクユニット、操作パネルユニット等を備えており、各内部ユニット毎に適時のタイミングで、固有の省電力モードに移行する。
【0004】
一方、近年、プリンタ装置や複合装置等の画像形成装置においては、ネットワークに接続されて、複数のコンピュータ等のホスト装置から共用されるようになってきている。
【0005】
また、画像形成装置は、操作表示部の所定のキー操作やネットワークを介した印刷要求等の発生を契機として、省電力モード時に供給を停止したり、供給電力量を低減させていた部分への電源を給電再開して、省電力モードから印刷可能な通常電力モードに復帰する。
【0006】
このようなネットワークに接続されている画像形成装置において、従来、外部装置からのプリント履歴を記憶して、該外部装置からのプリント履歴及び統計に応じて省電力モードからの復帰及び省電力モードへ入るタイミングを制御する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、単に、外部装置からのプリント履歴を記憶して、該プリント履歴や統計に基づいて省電力モードからの復帰や省電力モードへ入るタイミングを制御しているのみであり、また、画像形成装置は、省電力モード時にネットワーク上の外部装置から印刷要求があると、通常電力モードに復帰するようになっていたため、画像形成装置において、外部装置からのプリント履歴に基づいて省電力モードからの復帰や省電力モードへ入るタイミングを制御しても適切かつ効率的な省電力制御を行うことはできず、省電力効果を向上させる上で、改良の必要があった。
【0008】
そこで、本発明は、ネットワークに接続されている画像形成装置における省電力効果を適切かつ効率的に向上させることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の画像形成装置は、上記目的を達成するために、印刷ジョブを該印刷ジョブのユーザと関連付けて保管するジョブ保管手段と、印刷ジョブに基づいて画像形成する画像形成手段と、前記画像形成手段による画像形成が可能な通常電力モードと該通常電力モードよりも消費電力の少ない所定数の省電力モードとを切り替えるモード切替手段と、ネットワークに接続され前記省電力モードにおいても該ネットワーク上のホスト装置と種々の通信を行うネットワーク通信手段と、省電力に対する寄与度を示す省電力寄与ポイントをユーザ毎に記憶するポイント記憶手段と、前記省電力モード時に前記ネットワーク通信手段が印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブが該省電力モード時には該印刷ジョブの実行を待機させることを指定する待機指定印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該待機指定印刷ジョブであると、前記モード切替手段によって該省電力モードを維持させつつ、該印刷ジョブを前記ジョブ保管手段に保管させて待機させるとともに、該印刷ジョブのユーザに対応させて前記ポイント記憶手段に記憶されている前記省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算するジョブ管理手段と、を備えていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ネットワークに接続されている画像形成装置における省電力効果を適切かつ効率的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施例を適用した画像形成システムのシステム構成図。
【図2】印刷ジョブ実行制御処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0013】
図1及び図2は、本発明の画像形成装置、画像形成システム、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラムの一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像形成装置、画像形成システム、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラムの一実施例を適用した画像形成システム1のシステム構成図である。
【0014】
図1において、画像形成システム1は、ネットワークNWに、複数の画像形成装置Gk1〜Gknと複数のホスト装置Hs1〜Hsnが接続されており、ネットワークNWとしては、例えば、イーサネット(登録商標)等のLAN(Local Area Network)が用いられている。
【0015】
ホスト装置Hs1〜Hsnは、例えば、通常のハードウェア構成を有するとともに、通常のソフトウェア構成を有するコンピュータ等が用いられ、ハードディスク等に、Windows(登録商標)等のOS(Operating System)及び文書作成ソフトウェア、図形作成ソフトウェア、表計算ソフトウェア、データベースソフトウェア、プリンタドライバ等のアプリケーションフトウェア(以下、単に、アプリケーションという。)が格納されている。
【0016】
特に、ホスト装置Hs1〜Hsnは、ディスプレイ11、ジョブ投入部12及びネットワーク通信部13等を備えているとともに、図示しないが、キーボード、マウス等の入力デバイス等を備えている。ホスト装置Hs1〜Hsnは、ユーザによって、アプリケーションを利用して、文書の作成・編集等が行われ、該文書に対してアプリケーション等から印刷指示が行われる。
【0017】
ジョブ投入部12は、文書作成ソフトウェアや図形作成ソフトウェア等のアプリケーションによって作成・編集等の行われた文書データに対してキーボードやマウス等の入力デバイスを使用してユーザによって印刷指示されると、OSを通してプリンタドライバに文書データと印刷設定情報を渡し、プリンタドライバが、アプリケーションから受け取った文書データを、当該文書データの印刷を行う画像形成装置Gk1〜Gknが解釈できる印刷データを作成するとともに、印刷設定情報を組み込んだ印刷ジョブを生成して、ネットワーク通信部13に渡す。ジョブ投入部12は、印刷設定において、省電力モード時には該印刷ジョブの実行を待機させることを指定する待機指定印刷ジョブ、省電力モード時には該印刷ジョブを該印刷ジョブのユーザからの印刷ジョブが複数まとまるまで待機させて実行することを指定するグループ待機指定印刷ジョブ、即時実行を要求する即時実行印刷ジョブ等の指定を行うことができる。
【0018】
ネットワーク通信部13は、ジョブ投入部12から渡された印刷ジョブを、ネットワークNWを介して画像形成装置Gk1〜Gknに送信する。
【0019】
画像形成装置Gk1〜Gknは、プリンタ装置、ファクシミリ装置、複写装置、複合装置等が用いられ、ジョブ制御部21、蓄積部22、ネットワーク通信部23、操作パネル24及び印刷実行部25等を備えている。
【0020】
ジョブ制御部(モード切替手段、ジョブ管理手段)21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えており、ROMや蓄積部内に画像形成装置Gk1〜Gknとしての基本プログラムや本発明の画像形成制御プログラムが格納されている。ジョブ制御部21は、これらのプログラムに基づいて画像形成装置Gk1〜Gknの各部を制御して、画像形成装置Gk1〜Gknとしての基本処理を実行するとともに、本発明の画像形成制御処理を実行する。
【0021】
すなわち、画像形成装置Gk1〜Gknは、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の画像形成制御方法を実行する画像形成制御プログラムを読み込んでROMや蓄積部22に導入することで、後述する省電力効果を効率的に向上させる画像形成制御方法を実行する画像形成装置として構築されている。この画像形成制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0022】
ネットワーク通信部(ネットワーク通信手段)23は、ネットワークNWに接続され、ネットワークNWを介してホスト装置Hs1〜Hsnと通信して印刷ジョブの受信やその他の情報の交換を行うネットワーク通信処理を実行する。
【0023】
操作パネル24は、画像形成装置Gk1〜Gknを操作するのに必要な各種キーを備えるとともに、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)やLED(Light Emitting Diode)等のランプを備えている。操作表示部24は、操作キーにおいて、画像形成装置Gk1〜Gknを利用した複写処理、印刷処理、スキャナ処理等の各種処理に必要な各種操作や後述するように画像形成制御での各種操作が行われ、ディスプレイに、操作キーから入力された命令内容や画像形成装置Gk1〜Gknからユーザに通知する各種情報が表示される。
【0024】
蓄積部(ジョブ保管手段、ポイント記憶手段)22は、ハードディスク等が用いられ、ネットワーク通信部23がホスト装置から受信した印刷ジョブ、プログラムやその他のデータ、特に、後述するユーザ毎の省電力寄与ポイント等をジョブ制御部21の制御下で蓄積する。
【0025】
印刷実行部(画像形成手段)25は、所定の画像形成方式(印刷方式)、例えば、電子写真方式、インク噴射方式によって、ジョブ制御部21から受け取った印刷ジョブの描画データに基づいてジョブ制御部21の制御下で、画像を用紙に形成する画像形成処理を実行する。画像形成部25は、例えば、電子写真方式の場合、図示しないが、電子写真方式で用紙に画像イメージデータ(描画データ)に基づいて画像形成処理(印刷処理)を行うのに必要な部品、例えば、感光体の周囲に、帯電部、光書き込み部、現像部、転写部及びクリーニング部等が配設されており、描画データ及び制御信号により光書き込み部を動作させて感光体上に静電潜像を形成して、現像部によりトナーを感光体上に供給して静電潜像を現像してトナー画像を形成する。画像形成部25は、給紙部から用紙を感光体と転写部との間に給紙して、感光体上のトナー画像を用紙に転写させ、トナー画像の転写された用紙を定着部に搬送して、定着部で加熱・加圧して用紙上のトナー画像を定着させることで、画像形成処理(印刷処理)を行う。画像形成部25は、カラートナーとモノクロトナーを備え、カラートナーを使用したカラー印刷及びモノクロトナーを使用したモノクロ印刷を行う。なお、以下の説明では、画像形成装置Gk1〜Gknが、電子写真方式であるものとして説明するが、本発明は、他の画像形成方式である場合にも同様に適用することができる。
【0026】
そして、ジョブ制御部21は、画像形成装置Gk1〜Gknの電力モードを、通常動作可能な通常電力モードと該通常電力モードよりも消費電力の少ない省電力モードとを切り替えるモード切替機能(モード切替手段)を有しており、図示しない商用電源を整流・変圧して画像形成装置Gk1〜Gknの各部に電源電力を供給する電源部からの該電源電力の供給/供給停止を制御する。
【0027】
画像形成装置Gk1〜Gknは、この省電力モードにおいては、少なくともネットワーク通信部23とジョブ制御部21の省電力管理を行う部分については、電源電力が供給されており、印刷実行部25へは、電源電力の供給が停止または削減されている。
【0028】
また、ジョブ制御部21は、省電力に対する寄与度を示す省電力寄与ポイントを、蓄積部22にユーザ毎に記憶させて管理する。なお、省電力寄与ポイントを記憶させるのは、蓄積部22に限るものではなく、図示しないSRAM(Static Random Access Memory)等の不揮発性メモリ等であってもよい。
【0029】
そして、ジョブ制御部21は、省電力モード時に、ネットワーク通信部23が印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブが該省電力モード時には該印刷ジョブの実行を待機させることを指定する待機指定印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該待機指定印刷ジョブであると、該印刷ジョブを蓄積部(ジョブ保管手段)22に保管させて待機させるとともに、該印刷ジョブのユーザに対応させて蓄積部22に記憶されている省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算する省電力管理処理を実行する。また、ジョブ制御部21は、受信した印刷ジョブが上記グループ待機指定印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該待機指定印刷ジョブであると、該印刷ジョブを蓄積部(ジョブ保管手段)22に保管させて待機させるとともに、該印刷ジョブのユーザに対応させて蓄積部22に記憶されている省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算する省電力管理処理を実行する。さらに、ジョブ制御部21は、受信した印刷ジョブが上記即時実行印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該即時実行印刷ジョブであると、省電力モードから通常電力モードに切り替えて、少なくとも該印刷ジョブによる画像形成を印刷実行部25に実行させるとともに、該印刷ジョブのユーザに対して蓄積部22記憶されている省電力寄与ポイントから所定量の省電力寄与ポイントを減算する。また、ジョブ制御部21は、蓄積部22に保管されている印刷ジョブの削除要求をネットワーク通信部23が受信すると、蓄積部22から該削除要求にかかる該印刷ジョブを削除するとともに、該印刷ジョブのユーザに対応して蓄積部22に記憶されている省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算する。
【0030】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の画像形成システム1は、ネットワークNWに接続されている画像形成装置Gk1〜Gknにおける省電力効果を適切かつ効率的に向上させる。
【0031】
すなわち、画像形成システム1は、ホスト装置Hs1〜Hsnでユーザが文書を指定して印刷要求を行うが、このとき、ユーザが、印刷先の画像形成装置Gk1〜Gknと画像形成装置Gk1〜Gknの省電力を図った指定(省電力指定)を行うことができる。
【0032】
例えば、ユーザは、ホスト装置Hs1〜Hsnにおける印刷設定において、印刷先の画像形成装置Gk1〜Gknが省電力モードであると、印刷ジョブの実行を待機させることを指定する待機指定印刷ジョブ、印刷先の画像形成装置Gk1〜Gknが省電力モードであると、印刷ジョブを該印刷ジョブのユーザからの印刷ジョブが複数まとまるまで待機させて実行することを指定するグループ待機指定印刷ジョブ等の省電力指定や印刷ジョブの即時実行を要求する即時実行指定印刷ジョブの強制実行指定を設定することができる。
【0033】
ホスト装置Hs1〜Hsnは、ユーザによって、文書作成ソフトウェアや図形作成ソフトウェア等のアプリケーションによって作成・編集等の行われた文書データに対してキーボードやマウス等の入力デバイスを使用して印刷指示及び上記省電力指定を含む印刷設定が行われると、ジョブ投入部12が、OSを通してプリンタドライバに文書データと印刷設定情報を渡し、プリンタドライバが、アプリケーションから受け取った文書データを、当該文書データの印刷を行う画像形成装置Gk1〜Gknが解釈できる印刷データを作成するとともに、印刷設定情報を組み込んだ印刷ジョブを生成して、ネットワーク通信部13に渡す。ネットワーク通信部13は、ジョブ投入部12から渡された印刷ジョブを、ネットワークNWを介して画像形成装置Gk1〜Gknに送信する。
【0034】
画像形成装置Gk1〜Gknは、ホスト装置Hs1〜Hsnから印刷ジョブが送られてくると、ネットワーク通信部23が該印刷ジョブを受信してジョブ制御部21に渡し、ジョブ制御部21は、印刷ジョブをネットワーク通信部23から受け取ると、該印刷ジョブを一旦蓄積部22に蓄積するとともに、自機の電力モードと印刷ジョブの省電力指定に基づいて印刷ジョブの実行制御を行う。
【0035】
例えば、画像形成装置Gk1〜Gknは、印刷ジョブが上記省電力指定のうち、待機指定印刷ジョブであるか否かのみを判断する場合には、図2に示すように印刷ジョブの実行制御を行う。
【0036】
すなわち、ジョブ制御部21は、図2に示すように、印刷ジョブを受信すると(ステップS101)、まず、自機(機器)の電力モードが省電力モードであるかチェックし(ステップS102)、省電力モードであると、印刷ジョブが待機指定印刷ジョブであるかチェックする(ステップS103)。
【0037】
ステップS103で、印刷ジョブが待機指定印刷ジョブであると、ジョブ制御部21は、該印刷ジョブを蓄積部22に蓄積させたままの待機状態として、印刷ジョブ実行制御処理を終了する(ステップS104)。
【0038】
ステップS103で、印刷ジョブが待機指定印刷ジョブではなく、通常の印刷ジョブまたは即時実行指定印刷ジョブであるときには、ジョブ制御部21は、該印刷ジョブ及び蓄積部22に蓄積されて待機している印刷ジョブを順次印刷実行部25に送って印刷処理を行わせる(ステップS105)。
【0039】
また、ステップS102で、自機の電力モードが省電力モードではなく、通常電力モードであると、ジョブ制御部21は、該印刷ジョブ及び蓄積部22に蓄積されて待機している印刷ジョブを順次印刷実行部25に送って印刷処理を行わせる(ステップS105)。
【0040】
なお、上記説明においては、印刷ジョブが待機指定印刷ジョブであるか否かを判断して印刷ジョブ実行制御を行う場合について説明したが、印刷ジョブが、上記グループ待機指定印刷ジョブであるかを判断して、印刷ジョブ実行制御を行ってもよい。
【0041】
この場合、ジョブ制御部21は、印刷ジョブがグループ待機指定印刷ジョブであるか判断して、グループ待機指定印刷ジョブであると、該印刷ジョブを該印刷ジョブを送ってきたユーザからの印刷ジョブが予め設定されている設定ジョブ数になるまで蓄積部22に蓄積して待機させ、該ユーザからの印刷ジョブ数が該設定ジョブ数になると、省電力モードから通常電力モードに復帰させて該設定ジョブ数分の印刷ジョブを準じ印刷実行部25に送って印刷を実行させる。
【0042】
また、ジョブ制御部21は、省電力に対する寄与度を示す省電力寄与ポイントを、蓄積部22にユーザ毎に記憶させて管理しており、上記印刷ジョブが、待機指定印刷ジョブまたはグループ待機指定印刷ジョブであると、該待機指定印刷ジョブ及びグループ待機指定印刷ジョブに対して、予め設定されている省電力寄与ポイントを該印刷ジョブのユーザの省電力寄与ポイントに加算する。
【0043】
さらに、ジョブ制御部21は、印刷ジョブが通常の印刷ジョブまたは即時実行印刷ジョブであると、これらの印刷ジョブに対して予め設定されている省電力寄与ポイントだけ該ユーザの省電力寄与ポイントから減算する。
【0044】
また、ジョブ制御部21は、ホスト装置Hs1〜Hsnから蓄積部22に蓄積されている待機中の印刷ジョブの削除要求があると、該削除要求のあった印刷ジョブを蓄積部22から削除するとともに、待機中印刷ジョブの削除に対して予め設定されている省電力寄与ポイントを、削除した該印刷ジョブのユーザに対応させて蓄積部22に記憶されている省電力寄与ポイントに加算する。
【0045】
そして、ジョブ制御部21は、所定タイミング、例えば、ホスト装置Hs1〜Hsnからのポイント問い合わせ要求があったタイミング等において、該問い合わせのあったホスト装置Hs1〜Hsnのユーザの省電力寄与ポイントを蓄積部22から読み出して、該ホスト装置Hs1〜Hsnに送信する。
【0046】
ホスト装置Hs1〜Hsnは、画像形成装置Gk1〜Gknから省電力寄与ポイントが送られてくると、ディスプレイ11に該省電力寄与ポイントを表示して、ユーザが現在の自己の省電力寄与ポイントを確認できるようにする。
【0047】
このように、本実施例の画像形成システム1は、その画像形成装置Gk1〜Gknが、印刷ジョブを該印刷ジョブのユーザと関連付けて保管する蓄積部(ジョブ保管手段)22と、印刷ジョブに基づいて画像形成する印刷実行部(画像形成手段)25と、印刷実行部25による画像形成が可能な通常電力モードと該通常電力モードよりも消費電力の少ない所定数の省電力モードとを切り替えるジョブ制御部(モード切替手段)21と、ネットワークNWに接続され省電力モードにおいても該ネットワークNW上のホスト装置Hs1〜Hsnと種々の通信を行うネットワーク通信部(ネットワーク通信手段)23と、省電力に対する寄与度を示す省電力寄与ポイントをユーザ毎に記憶する蓄積部(ポイント記憶手段)22と、省電力モード時にネットワーク通信部23が印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブが該省電力モード時には該印刷ジョブの実行を待機させることを指定する待機指定印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該待機指定印刷ジョブであると、該省電力モードを維持させつつ、該印刷ジョブを蓄積部22に保管させて待機させるとともに、該印刷ジョブのユーザに対応させて蓄積部22に記憶されている省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算するジョブ制御部(ジョブ管理手段)21と、を備えている。
【0048】
したがって、ユーザが省電力効果のある印刷要求を行うことで省電力ポイントを付与して、省電力に対する意欲をユーザに与えることができるとともに、ユーザの印刷要求に対する緊急性等のユーザの利用性に応じた印刷要求を可能にすることができ、ネットワークNWに接続されている画像形成装置Gk1〜Gknにおける省電力効果を適切かつ効率的に向上させることができる。
【0049】
また、本実施例の画像形成システム1は、その画像形成装置Gk1〜Gknが、コンピュータに、印刷ジョブを該印刷ジョブのユーザと関連付けて蓄積部22に保管するジョブ補間処理ステップと、印刷ジョブに基づいて画像形成する画像形成処理ステップと、該画像形成処理ステップでの画像形成が可能な通常電力モードと該通常電力モードよりも消費電力の少ない省電力モードとを切り替えるモード切替処理ステップと、ネットワークNWに接続され省電力モードにおいても該ネットワークNW上のホスト装置Hs1〜Hsnと種々の通信を行うネットワーク通信処理ステップと、省電力に対する寄与度を示す省電力寄与ポイントをユーザ毎に蓄積部22に記憶するポイント記憶処理ステップと、省電力モード時にネットワーク通信処理ステップで印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブが該省電力モード時には該印刷ジョブの実行を待機させることを指定する待機指定印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該待機指定印刷ジョブであると、前記モード切替処理ステップで該省電力モードを維持させつつ、該印刷ジョブを蓄積部22に保管させて待機させるとともに、前記ポイント記憶処理ステップで該印刷ジョブのユーザに対応させて蓄積部22に記憶されている省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算させるジョブ管理処理ステップと、を有する画像形成制御方法を実行している。
【0050】
したがって、ユーザが省電力効果のある印刷要求を行うことで省電力ポイントを付与して、省電力に対する意欲をユーザに与えることができるとともに、ユーザの印刷要求に対する緊急性等のユーザの利用性に応じた印刷要求を可能にすることができ、ネットワークNWに接続されている画像形成装置Gk1〜Gknにおける省電力効果を適切かつ効率的に向上させることができる。
【0051】
さらに、本実施例の画像形成システム1は、その画像形成装置Gk1〜Gknが、コンピュータに、印刷ジョブを該印刷ジョブのユーザと関連付けて蓄積部22に保管するジョブ補間処理と、印刷ジョブに基づいて画像形成する画像形成処理と、該画像形成処理での画像形成が可能な通常電力モードと該通常電力モードよりも消費電力の少ない省電力モードとを切り替えるモード切替処理と、ネットワークNWに接続され省電力モードにおいても該ネットワークNW上のホスト装置Hs1〜Hsnと種々の通信を行うネットワーク通信処理と、省電力に対する寄与度を示す省電力寄与ポイントをユーザ毎に蓄積部22に記憶するポイント記憶処理と、省電力モード時にネットワーク通信処理で印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブが該省電力モード時には該印刷ジョブの実行を待機させることを指定する待機指定印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該待機指定印刷ジョブであると、前記モード切替処理で該省電力モードを維持させつつ、該印刷ジョブを蓄積部22に保管させて待機させるとともに、前記ポイント記憶処理で該印刷ジョブのユーザに対応させて蓄積部22に記憶されている省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算させるジョブ管理処理と、を実行させる画像形成制御プログラムを搭載している。
【0052】
したがって、ユーザが省電力効果のある印刷要求を行うことで省電力ポイントを付与して、省電力に対する意欲をユーザに与えることができるとともに、ユーザの印刷要求に対する緊急性等のユーザの利用性に応じた印刷要求を可能にすることができ、ネットワークNWに接続されている画像形成装置Gk1〜Gknにおける省電力効果を適切かつ効率的に向上させることができる。
【0053】
さらに、本実施例の画像形成システム1は、その画像形成装置Gk1〜Gknのジョブ制御部21が、省電力モード時にネットワーク通信部23が印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブが該省電力モード時には該印刷ジョブを該印刷ジョブのユーザからの印刷ジョブが複数まとまるまで待機させて実行することを指定するグループ待機指定印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該グループ待機指定印刷ジョブであると、該省電力モードを維持しつつ、該印刷ジョブを蓄積部22に保管させて待機させるとともに、該印刷ジョブのユーザに対応して蓄積部22に記憶されている省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算している。
【0054】
したがって、より一層省電力効果の高いグループ待機指定印刷ジョブを送ってきたユーザに対しては、相当の省電力寄与ポイントを付与して、省電力意欲を向上させることができ、画像形成装置Gk1〜Gknにおける省電力効果をより一層適切かつ効率的に向上させることができる。
【0055】
また、本実施例の画像形成システム1は、その画像形成装置Gk1〜Gknのジョブ制御部21が、蓄積部22に保管されている印刷ジョブの削除要求をネットワーク通信部23が受信すると、蓄積部22から該削除要求にかかる該印刷ジョブを削除するとともに、該印刷ジョブのユーザに対応して蓄積部22に記憶されている省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算している。
【0056】
したがって、省電力効果の高い印刷ジョブの削除を行ったユーザに対しては、相当の省電力寄与ポイントを付与して、省電力意欲を向上させることができ、画像形成装置Gk1〜Gknにおける省電力効果をより一層適切かつ効率的に向上させることができる。
【0057】
さらに、本実施例の画像形成システム1は、その画像形成装置Gk1〜Gknのジョブ制御部21が、省電力モード時にネットワーク通信部23が印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブが即時実行を要求する即時実行印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該即時実行印刷ジョブであると、省電力モードから通常電力モードに切り替えて、少なくとも該印刷ジョブによる画像形成を印刷実行部25に実行させるとともに、該印刷ジョブのユーザに対して蓄積部22に記憶されている省電力寄与ポイントから所定量の省電力寄与ポイントを減算している。
【0058】
したがって、省電力効果を低減させる印刷要求に対しては、相当の省電力ポイントの削減を行って、省電力意欲を向上させることができ、画像形成装置Gk1〜Gknにおける省電力効果をより一層適切かつ効率的に向上させることができる。
【0059】
また、本実施例の画像形成システム1は、その画像形成装置Gk1〜Gknのジョブ制御部21が、蓄積部22のユーザ毎の前記省電力寄与ポイントを、所定タイミングに該省電力寄与ポイントのユーザのホスト装置Hs1〜Hsnに送信している。
【0060】
したがって、ユーザは、自己の省電力寄与ポイントを参照して、省電力意欲を向上させることができる。
【0061】
さらに、本実施例の画像形成システム1は、その画像形成装置Gk1〜Gknのジョブ制御部21が、ネットワーク通信部23が電力モード問い合わせ要求を受信すると、現在の電力モード状態をネットワーク通信部23を介して該問い合わせを行ってきたホスト装置Hs1〜Hsnに送信している。
【0062】
したがって、ユーザがかけの電力モードと自己の印刷の緊急性等を考慮して印刷要求を調整することができ、画像形成装置Gk1〜Gknにおける省電力効果をより一層適切かつ効率的に向上させることができる。
【0063】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0064】
1 画像形成システム
NW ネットワーク
Gk1〜Gkn 画像形成装置
Hs1〜Hsn ホスト装置
11 ディスプレイ
12 ジョブ投入部
13 ネットワーク通信部
21 ジョブ制御部
22 蓄積部
23 ネットワーク通信部
24 操作パネル
25 印刷実行部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0065】
【特許文献1】特開2006−334931号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ジョブを該印刷ジョブのユーザと関連付けて保管するジョブ保管手段と、
印刷ジョブに基づいて画像形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段による画像形成が可能な通常電力モードと該通常電力モードよりも消費電力の少ない所定数の省電力モードとを切り替えるモード切替手段と、
ネットワークに接続され前記省電力モードにおいても該ネットワーク上のホスト装置と種々の通信を行うネットワーク通信手段と、
省電力に対する寄与度を示す省電力寄与ポイントをユーザ毎に記憶するポイント記憶手段と、
前記省電力モード時に前記ネットワーク通信手段が印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブが該省電力モード時には該印刷ジョブの実行を待機させることを指定する待機指定印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該待機指定印刷ジョブであると、前記モード切替手段によって該省電力モードを維持させつつ、該印刷ジョブを前記ジョブ保管手段に保管させて待機させるとともに、該印刷ジョブのユーザに対応させて前記ポイント記憶手段に記憶されている前記省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算するジョブ管理手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記ジョブ管理手段は、
前記省電力モード時に前記ネットワーク通信手段が印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブが該省電力モード時には該印刷ジョブを該印刷ジョブのユーザからの印刷ジョブが複数まとまるまで待機させて実行することを指定するグループ待機指定印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該グループ待機指定印刷ジョブであると、前記モード切替手段によって該省電力モードを維持させつつ、該印刷ジョブを前記ジョブ保管手段に保管させて待機させるとともに、該印刷ジョブのユーザに対応して前記ポイント記憶手段に記憶されている前記省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記ジョブ管理手段は、
前記ジョブ保管手段に保管されている前記印刷ジョブの削除要求を前記ネットワーク通信手段が受信すると、該ジョブ保管手段から該削除要求にかかる該印刷ジョブを削除するとともに、該印刷ジョブのユーザに対応して前記ポイント記憶手段に記憶されている前記省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ジョブ管理手段は、
前記省電力モード時に前記ネットワーク通信手段が印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブが即時実行を要求する即時実行印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該即時実行印刷ジョブであると、前記モード切替手段に該省電力モードから前記通常電力モードに切り替えさせて、少なくとも該印刷ジョブによる画像形成を前記画像形成手段に実行させるとともに、該印刷ジョブのユーザに対して前記ポイント記憶手段に記憶されている前記省電力寄与ポイントから所定量の省電力寄与ポイントを減算することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記ジョブ管理手段は、
前記ポイント記憶手段のユーザ毎の前記省電力寄与ポイントを、所定タイミングに該省電力寄与ポイントのユーザの前記ホスト装置に送信することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記ジョブ管理手段は、
前記ネットワーク通信手段が電力モード問い合わせ要求を受信すると、現在の電力モード状態を該ネットワーク通信手段を介して該問い合わせを行ってきたホスト装置に送信することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
ネットワークに画像形成装置と該画像形成装置に印刷ジョブを送信して印刷要求を行う複数のホスト装置が接続されている画像形成システムにおいて、
前記画像形成装置として請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置が接続されていることを特徴とする画像形成システム。
【請求項8】
印刷ジョブを該印刷ジョブのユーザと関連付けてジョブ保管手段に保管するジョブ補間処理ステップと、
印刷ジョブに基づいて画像形成する画像形成処理ステップと、
前記画像形成処理ステップでの画像形成が可能な通常電力モードと該通常電力モードよりも消費電力の少ない省電力モードとを切り替えるモード切替処理ステップと、
ネットワークに接続され前記省電力モードにおいても該ネットワーク上のホスト装置と種々の通信を行うネットワーク通信処理ステップと、
省電力に対する寄与度を示す省電力寄与ポイントをユーザ毎にポイント記憶手段に記憶するポイント記憶処理ステップと、
前記省電力モード時に前記ネットワーク通信処理ステップで印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブが該省電力モード時には該印刷ジョブの実行を待機させることを指定する待機指定印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該待機指定印刷ジョブであると、前記モード切替処理ステップで該省電力モードを維持させつつ、該印刷ジョブを前記ジョブ保管手段に保管させて待機させるとともに、前記ポイント記憶処理ステップで該印刷ジョブのユーザに対応させて前記ポイント記憶手段に記憶されている前記省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算させるジョブ管理処理ステップと、
を有していることを特徴とする画像形成制御方法。
【請求項9】
コンピュータに、
印刷ジョブを該印刷ジョブのユーザと関連付けてジョブ保管手段に保管するジョブ補間処理と、
印刷ジョブに基づいて画像形成する画像形成処理と、
前記画像形成処理での画像形成が可能な通常電力モードと該通常電力モードよりも消費電力の少ない省電力モードとを切り替えるモード切替処理と、
ネットワークに接続され前記省電力モードにおいても該ネットワーク上のホスト装置と種々の通信を行うネットワーク通信処理と、
省電力に対する寄与度を示す省電力寄与ポイントをユーザ毎にポイント記憶手段に記憶するポイント記憶処理と、
前記省電力モード時に前記ネットワーク通信処理で印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブが該省電力モード時には該印刷ジョブの実行を待機させることを指定する待機指定印刷ジョブであるか否か判断して、該印刷ジョブが該待機指定印刷ジョブであると、前記モード切替処理で該省電力モードを維持させつつ、該印刷ジョブを前記ジョブ保管手段に保管させて待機させるとともに、前記ポイント記憶処理で該印刷ジョブのユーザに対応させて前記ポイント記憶手段に記憶されている前記省電力寄与ポイントに所定量の省電力寄与ポイントを加算させるジョブ管理処理と、
を実行させることを特徴とする画像形成制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−37410(P2013−37410A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170590(P2011−170590)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】