説明

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体

【課題】 複数のユーザがそれぞれ異なるワークフローを実行することによって1つの業務を完結させる場合でも、ワークフローの設定内容をフレキシブルに変更することを可能にすること。
【解決手段】 実行可能な複数の機能のそれぞれを1つのワークアイテムとし、ワークアイテムを組み合わせた複数のワークフローを実行することが可能な画像形成装置は、前工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に対する設定変更を受け付け、設定変更の内容を、関連付けられている後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に反映する設定変更受付部と、前工程のワークフローの実行結果と、設定変更の内容と、を含むデータを生成するデータ生成手段と、生成されたデータに基づき、後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に設定変更がされているか否かを解析する解析部と、解析結果に基づき、後工程のワークフローの実行を制御するワークフロー実行部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置においてはコピーや印刷といった基本的な機能だけでなく、例えば、ボックス機能や送信機能などが実現されてきている。
【0003】
ボックス機能は、スキャンしたデータをボックスと呼ばれるデータ領域に保管できるデータ保管機能である。また、送信機能は、スキャンしたデータをファイル化しメールに添付してメール送信する機能である。
【0004】
例えば、画像形成装置において紙原稿をコピーする場合、ユーザは次のような操作を行う。まず、ユーザは操作パネル上の図1のコピーボタン101を押下するなどして、図1のコピー設定画面100のようなグラフィカル・ユーザ・インターフェース(以降、GUIと記す)を表示する。次に、ユーザはGUI上のコピー設定部102において、カラー/モノクロ、印刷時の倍率、両面/片面印刷など様々な設定を行う。最後にユーザが紙原稿を画像形成装置に紙原稿をセットしハードウェアキーであるスタートボタンを押下すると、紙原稿がコピーされる。
【0005】
また、画像形成装置において紙原稿をスキャンしたデータをメール送信する場合、ユーザは次のような操作を行う。まず、ユーザは操作パネル上の図2の送信ボタン201を押下するなどして、図2の送信先設定画面200のようなGUIを表示する。次に、ユーザはスキャンしたデータをファイル化する際の処理設定(カラー/モノクロ、解像度、ファイル形式などの設定)をファイル化処理設定部207にて行う。次に、ユーザはGUI上の電子メールボタン202を押下して宛先となる電子メールアドレス入力画面を表示する。次に、ユーザは表示された電子メールアドレス入力画面にメール送信したい電子メールアドレスを入力する。もしくは、宛先表ボタン206を押下して、予め登録されている宛先情報(電子メールアドレス)をリスト表示し、リスト中の任意の宛先情報選択する。これらの操作によって、宛先として入力もしくは選択した電子メールアドレスが宛先表示部208にリスト表示される。最後にユーザが画像形成装置に紙原稿をセットしハードウェアキーであるスタートボタンを押下すると、スキャンしたデータをファイル化したものが指定した電子メールアドレスに送信される。
【0006】
なお、図2の203〜205のボタンが示すように、スキャンしたデータをファイル化した際の宛先としては、電子メールアドレスだけではなくファックス、ネットワーク上の共有フォルダなどを指定することも可能となっている。
【0007】
また、画像形成装置において紙原稿をスキャンしたデータを画像形成装置自身が持つボックスに保管する場合、ユーザは次のような操作を行う。まず、ユーザは操作パネル上の図3のボックスボタン301を押下するなどして、図3のボックス管理画面300のようなGUIを表示する。次に、ユーザはGUI上のボックス設定部302において、ボックス番号ボタン303を押下し、データを保管したいボックスを指定する。最後にユーザが紙原稿を画像形成装置に紙原稿をセットしハードウェアキーであるスタートボタンを押下すると、紙原稿をスキャンしたデータが指定したボックスに保管される。
【0008】
オフィスなどの業務で利用される画像形成装置は、コピー、送信、ボックス保管といった個々の機能を利用されるだけではなく、それぞれの機能を組み合わせて利用されることが多い。
【0009】
例えば、「紙原稿をスキャンして、スキャンしたデータをボックスに保管し、更に関係者にメール送信する。」という場合がある。また、「ボックスに保管されている複数のデータを一度にまとめて(1つのデータに統合して)印刷する。」といった場合もある。
【0010】
このような場合、ユーザはそれぞれの機能の設定をそれぞれ行わなければならず、画像形成装置を利用する度に設定を行わなければならない事はユーザにとって不便であった。そのため、コピー、送信、ボックスといった個々の機能を1つのワークアイテムとして、複数のワークアイテムの実行順とそれぞれのワークアイテムの処理設定内容を予め設定したものをワークフローとして定義し、実行可能なアプリケーションが提案されている。
【0011】
また、同様に画像形成装置の個々の機能だけではなく、複数のサービスを連携して制御するサービス処理装置も提案されている(特許文献1参照)。
【0012】
図4、図5、図6を用いて、複数のワークアイテムの実行順とそれぞれのワークアイテムの処理設定内容を予め設定したものをワークフローとして定義・実行可能なアプリケーションの動作例を説明する。
【0013】
ユーザが図4のワークフローボタン401を押下することによって、画像形成装置の操作パネル上にワークフロー管理画面400が表示される。ワークフロー管理画面400は予めワークフローが2つ登録されている状態を示している。402はFlow Aワークフロー実行ボタンであって、予め登録されている「Flow A」というワークフローを実行するためのボタンである。403はFlow Bワークフロー実行ボタンであって、予め登録されている「Flow B」というワークフローを実行するためのボタンである。ユーザが実行したいワークフロー実行ボタンを押下することによってワークフローが実行される。
【0014】
図5は予め登録されているワークフロー「Flow A」の定義を説明するための図である。500に示すように、「Flow A」はワークアイテム「スキャン」、「ボックス」「送信」の順で実行するように定義されている。更に、ワークアイテム「スキャン」実行時の設定はカラー、300×300dpiで実行されるように設定されている。また、ワークアイテム「ボックス」実行時には、保管先はボックス番号01のボックスに保管されるように設定されている。そして、ワークアイテム「送信」実行時には、Bさんへ電子メール送信するように設定されている。
【0015】
図6は予め登録されているワークフロー「Flow B」の定義を説明するための図である。600に示すように、「Flow B」はワークアイテム「ボックス」、「印刷」「送信」の順で実行するように定義されている。更に、ワークアイテム「ボックス」実行時の設定はボックス番号01からボックス番号02のボックスにデータを移動するように設定されている。また、ワークアイテム「印刷」実行時には、カラー、300×300dpiで実行されるように設定されている。そして、ワークアイテム「送信」実行時には、Aさんへ電子メール送信するように設定されている。
【0016】
図5、図6のようにワークフローが定義されることによって、ユーザはワークフロー実行ボタン402、403を押下するだけで、画像形成装置の様々な機能をワークフローとして一度に利用することができる。かつ、ユーザは画像形成装置を利用する度に複雑な設定をし直す必要もない。
【0017】
ワークフローを実行するアプリケーションは、オフィスなどにおいて定型的な業務や設定が面倒な業務を実行する場合に活用されている。
【特許文献1】特開2004−287860号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
オフィスなどでの業務を考えた場合、様々なワークフローの実行パターンがある。例えば、1ユーザが1つのワークフローを実行することによって1つの業務が完結する場合がある。また、異なる拠点の担当者が連携して作業を行う場合などがある。例えば、図7のように複数のユーザがそれぞれ、前工程、後工程と、異なるワークフローを実行することによって、1つの業務を完結させる場合もある。
【0019】
前工程としてワークフロー「Flow A」の実行担当者はAさんかCさんかDさんがワークフロー「Flow A」を実行する。このことによって、紙原稿をスキャンし、ボックスへ保管、Bさんへのメール送信が行われ、Bさんに通知メールが送信される。ワークフロー「Flow B」の実行担当者はBさんのみである。通知メールを受信したBさんは、後工程のワークフロー「Flow B」を実行する。このことによって、ボックスからデータを取り出し印刷する。印刷終了後、Aさんに完了通知が送信される。以上でワークフロー「Flow A」から開始された1つの業務が完結する。
【0020】
また、複数のユーザが異なるワークフローを実行する場合、ユーザ(A)が前工程のワークフロー実行後に、他のユーザ(B)が実行する後工程のワークフローで、ワークアイテムの設定内容を一時的に変更する必要が生じる場合がある。後工程のワークフローにおけるワークアイテムの設定内容を一時的に変更したい場合とは次の図8から図10に示すようなユースケースが考えられる。
【0021】
例えば、図8のように、前工程のワークフロー実行により、メール送信されたファイルに電子署名が付されている場合、後工程では、これを[社外秘]扱いに変更する場合が挙げられる。印刷物自体は社外秘扱いとしたいので後工程のワークフローの印刷設定においてスタンプ「社外秘」が印刷されるよう後工程のワークフローが設定される。
【0022】
また、図9のように、前工程のワークフロー実行により保管されている文書の保管先を、後工程のワークフローにおいて、文書の取り出し元のボックス(03)と移動先のボックス(02)とを指定して、文書の保管先を変更する。
【0023】
また、図10のように、前工程の担当者(A、C、D)と後工程の担当者(B)の他に、ユーザ(X)と協力して資料を作成したので、今回に限り前工程と後工程のメール送信のCCアドレスにユーザ(X)を追加する場合もある。
【0024】
上記のようなユースケースの対策として、ユーザが利用するワークフロー全てのパターンを予め用意することが挙げられる。その場合、前工程、後工程を実行する各ユーザが適切なワークフローを選択して実行すればよい。しかしながら、全てのパターンのワークフローを予め用意する事は画像形成装置のメモリ資源を効率的に利用するという観点と、ワークフロー管理者の作業負荷の増大という観点と、から現実的ではない。
【0025】
また、ユーザ(B)の実行するワークフロー自体を変更してしまうという対策も考えられる。しかしながら、ワークフローが全てのユーザにとって共有されるものとして管理されている場合、ユーザ(A)が後工程のワークフローの設定内容を編集してしまうと、全てのユーザが実行する後工程のワークフローの設定内容が変わってしまう。その結果、ユーザ(B)以外のユーザが実行する後工程のワークフローに不整合が発生するなどの問題が生じてしまう。
【0026】
また、ワークフローがユーザ毎に管理されている場合でも、次のような状況が発生すると考えられる。例えば、ユーザ(A)がユーザ(B)の後工程のワークフローの設定内容を編集する場合がある。この場合、ユーザ(B)の実行するワークフローはユーザ(A)のワークフローに限定されず、ユーザ(C)や(D)が実行したワークフローに対する後工程ワークフローの設定内容が変わってしまうという問題が生じる。
【0027】
更に、ユーザ(A)によるワークフロー実行時において、後工程のワークフロー実行担当者が不明な場合もある。その場合は、後工程のワークフローの設定内容自体を編集することはできない。
【0028】
以上の問題点を鑑みると、ユーザは、前工程のワークフロー実行時において、任意のユーザが実行する後工程のワークフローにおけるワークアイテムの設定内容を一時的に変更できることが望ましい。
【0029】
しかしながら、上述した従来技術では、実行する単位(例えば、ワークフロー単位)で管理されていた。そのため、ワークフロー間で関連する設定内容を一時的に変更することは困難であった。また、実行する単位をユーザ毎に管理することもあり、その場合、自分自身が実行しないワークフローの設定内容を一時的に変更することも困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0030】
本発明は、複数のユーザがそれぞれ異なるワークフローを実行することによって1つの業務を完結させる場合でも、ワークフローの設定内容をフレキシブルに変更することを可能にする画像形成技術の提供を目的とする。
【0031】
上記の目的を達成する本発明にかかる画像形成装置は、実行可能な複数の機能のそれぞれを1つのワークアイテムとし、前記ワークアイテムを組み合わせた複数のワークフローを実行することが可能な画像形成装置であって、
ワークアイテムに対応した機能を実行するための設定項目を指定して、指定された設定項目を複数のワークアイテムの間で関連付ける設定項目関連付け手段と、
実行可能なワークフローとして予め登録されている複数のワークフローの中から、最初に実行する前工程のワークフローと、前記前工程の実行結果に基づいて実行する後工程のワークフローとを指定することにより、前記前工程のワークフローと前記後工程のワークフローとを関連付けるワークフロー関連付け手段と、
前記前工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に対する設定変更を受け付け、前記設定変更の内容を、前記設定項目関連付け手段により関連付けられている後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に反映する設定変更受付手段と、
前記前工程のワークフローの実行結果と、前記設定変更受付手段により反映された前記設定変更の内容と、を含むデータを生成するデータ生成手段と、
前記データ生成手段により生成された前記データに基づき、前記後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に設定変更がされているか否かを解析する解析手段と、
前記解析手段の解析結果に基づき、前記後工程のワークフローの実行を制御するワークフロー実行手段と、
を備えることを特徴とする。
【0032】
あるいは、本発明にかかる画像形成装置の制御方法は、設定項目関連付け手段と、ワークフロー関連付け手段と、設定変更受付手段と、データ生成手段と、解析手段と、ワークフロー実行手段とを備え、実行可能な複数の機能のそれぞれを1つのワークアイテムとし、前記ワークアイテムを組み合わせた複数のワークフローを実行することが可能な画像形成装置の制御方法であって、
前記設定項目関連付け手段が、ワークアイテムに対応した機能を実行するための設定項目を指定して、指定された設定項目を複数のワークアイテムの間で関連付ける設定項目関連付け工程と、
前記ワークフロー関連付け手段が、実行可能なワークフローとして予め登録されている複数のワークフローの中から、最初に実行する前工程のワークフローと、前記前工程の実行結果に基づいて実行する後工程のワークフローとを指定することにより、前記前工程のワークフローと前記後工程のワークフローとを関連付けるワークフロー関連付け工程と、
前記設定変更受付手段が、前記前工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に対する設定変更を受け付け、前記設定変更の内容を、前記設定項目関連付け工程により関連付けられている後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に反映する設定変更受付工程と、
前記データ生成手段が、前記前工程のワークフローの実行結果と、前記設定変更受付手段により反映された前記設定変更の内容と、を含むデータを生成するデータ生成工程と、
前記解析手段が、前記データ生成工程により生成された前記データに基づき、前記後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に設定変更がされているか否かを解析する解析工程と、
前記ワークフロー実行手段が、前記解析工程での解析結果に基づき、前記後工程のワークフローの実行を制御するワークフロー実行工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、複数のユーザがそれぞれ異なるワークフローを実行することによって1つの業務を完結させる場合でも、ワークフローの設定内容をフレキシブルに変更することが可能になる。
【0034】
前工程のワークフローで変更した設定内容に関連する後工程のワークフローの設定内容を、後工程のワークフローを実行しない前工程のワークフロー実行ユーザが変更することが可能となる。設定変更内容は、後工程のワークフロー実行時に一時的に反映される。
【0035】
このことによって、前工程のワークフローの設定内容を暫定的に変更したい場合でも後工程のワークフローを都度修正、編集する必要がなくなる。また、後工程のワークフロー実行ユーザが前工程の変更内容を意識しなくてもワークフローを実行することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
【0037】
(第1実施形態)
図11は本発明の第1実施形態にかかる画像形成装置を有する画像形成システムの概略的な構成を示す図である。画像形成装置は、実行可能な複数の機能(例えば、スキャン、コピー、印刷、データ保管、データ送信など)のそれぞれを1つのワークアイテムとし、ワークアイテムを組み合わせた複数のワークフローを実行することが可能である。
【0038】
図11に示すように、複数の画像形成装置1101(1)、1101(2)、…1101(M)と、PCなどの情報処理装置1102(1)、1102(2)、…1102(N)とがネットワーク1100を介して接続されている。ネットワーク1100にはインターネット、イントラネットなど、双方向の通信が可能なネットワークシステムが含まれる。説明を簡略化するため、複数の画像形成装置1101(1)、1101(2)、…1101(M)の中で任意の1つの画像形成装置を示す場合には画像形成装置1101(X)と記述する。情報処理装置1102(1)、1102(2)、…1102(N)の中で任意の1つの情報処理装置を示す場合には情報処理装置1102(Y)と記述する。
【0039】
本実施形態においては、一台の画像形成装置1101(X)を使って複数のユーザが連携してそれぞれ異なるワークフローを実行する場合を想定して説明する。しかしながら、画像形成装置1101(X)はネットワーク1100に接続されている。そのため、画像形成装置1101(X)と他の画像形成装置(X´)との間でデータを共有し、ユーザ(A)が画像形成装置1101(X)でワークフローを実行した後、ユーザ(B)が画像形成装置1101(X´)でワークフローを実行しても構わない。
【0040】
(情報処理装置の構成)
図12は、情報処理装置1102(Y)の構成を例示する図である。同図において、中央演算装置(以下、CPUと記す)1201は情報処理装置の演算・制御を司る。
【0041】
ランダムアクセスメモリ(以下、RAMと記す)1202は、CPU1201の主メモリとして、実行プログラムの実行エリアならびにデータエリアとして機能する。
【0042】
リードオンリーメモリ(以下、ROMと記す)1203はCPU1201の動作処理手順等を記憶している。ROM1203には情報処理装置の機器制御を行うシステムプログラムである基本ソフト(OS)を記録したプログラムROMと、システムを稼動するために必要な情報等が記録されているデータROMが含まれる。機器によっては、ROM1203の代わりに後述のHDD1209を使用することも可能である。
【0043】
ネットワークインターフェース(以下、NETIFと記す)1204は、ネットワークを介して情報処理装置間でデータ転送を行うための制御や接続状況の診断を行う。
【0044】
ビデオRAM(以下、VRAMを記す)1205は、後述する情報処理装置の稼動状態を示すCRT1206の画面に表示させるための画像を展開し、その表示の制御を行う。
【0045】
ディスプレイ等の表示装置(以下、CRTと記す)1206は、ワークフローの設定や種々の情報処理の結果を表示する。
【0046】
コントローラ(以下、KBCと記す)1207は外部入力装置1208からの入力信号を制御する。
【0047】
外部入力装置(以下、KBと記す)1208は、利用者が行う操作を受け付ける。例えばキーボードやマウス等のポインティングデバイスが用いられる。
【0048】
ハードディスクドライブ(以下、HDDと記す)1209は、アプリケーションプログラムや各種データ保存用に用いられる。本実施形態におけるアプリケーションプロ不ラムとは、本実施形態における各種処理手段を実行するソフトウェアプログラム等である。
【0049】
外部入出力装置(以下、FDDと記す)1210は、例えば、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ等のリムーバブルディスクを入出力するものである。FDD1210は、記憶媒体から上述のアプリケーションプログラムを読み出す場合等に用いられる。
【0050】
磁気記録媒体1213はFDD1210によって読み出しされる記録媒体であり、例えば、光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体記録媒体等の取り外し可能なデータ記録装置(リムーバブル・メディア)である(以下、FDと記す)。磁気記録媒体であれば、例えば、フレキシブルディスクや外付けハードディスクが挙げられる。光記録媒体であれば、例えばCD−ROMが挙げられる。光磁気記録媒体であれば、例えばMOが挙げられる。半導体記録媒体であれば、例えばメモリカードが挙げられる。
【0051】
尚、HDD1209に格納するアプリケーションプログタムやデータをFDD1210に格納して使用することも可能である。
【0052】
コントローラ(以下、PRTCと記す)1211は、後述するPRT1212への出力信号を制御する。
【0053】
印刷装置(以下、PRTと記す)1212は、例えばLBP(Laser Beam Printer)等が適用可能であるが、本発明の趣旨は、この例に限定されるものではない。例えば、インクジェット方式の印刷装置であってもよい。
【0054】
伝送バス1200は上述した各ユニット間を接続する。例えば、伝送バス1200には、アドレスバス、データバス、入出力バス、および制御バスが含まれる。
【0055】
(画像形成装置の構成)
図13は本発明の実施形態にかかる画像形成装置1101(X)の構成を例示する図である。
【0056】
同図において、画像入力部(以下、リーダ部と記す)1301は、原稿を画像データに変換する、原稿画像をCCDリニアイメージセンサ等により光電的に読み取って(スキャンして)デジタル画像データに変換し出力する。
【0057】
画像出力部(以下プリンタと記す)1302は、複数種類の記録紙カセットを有し、リーダ部1301より入力されるプリント命令によりリーダ部1301からの画像データを記録紙上に可視像として出力する。
【0058】
操作部(操作パネル)1303はリーダ部1301へのプリント指示やリーダ部1301と電気的に接続された外部装置1304に対する処理を指示する。
【0059】
外部装置1304は、コア部1305、ファックス部1306、ファイル部1307、またファイル部1307と接続されている外部記憶装置(以下HDDともいう)1308を備えている。更に、外部装置1304は、フォーマッタ部1309、ネットワークインターフェース部1310を備えている。
【0060】
外部装置1304の各構成要素はそれぞれ次のような機能を実現している。コア部1305は外部装置1304の各構成要素の状態管理やコマンドの入出力制御、及び画像データ入出力の制御を行っている。ファックス部1306はファックス機能の制御を行っている。ファイル部1307は外部記憶装置(HDD)1308上に格納しているファイルを管理するファイルシステム機能の制御を行っている。フォーマッタ部1309は画像データ情報を可視画像とする処理を行っている。ネットワークインターフェース部1310はネットワークに接続し、通信処理を行っている。
【0061】
伝送バス1300は上述のリーダ部1301、プリンタ部1302、操作部1303、外部装置1304を接続する。伝送バス1300には、アドレスバス、データバス、入出力バス、および制御バスが含まれる。
【0062】
(画像形成装置の機能構成)
図14は、画像形成装置1101(X)の機能構成を説明する図である。
【0063】
ワークフロー関連付け管理部1401は、複数のワークフローが連携する際の処理の順序をユーザが定義したり、処理の順序を修正したりするための機能を提供する。ワークフロー関連付け管理部1401は、実行可能なワークフローとして予め登録されている複数のワークフローの中から最初に実行する前工程のワークフローを指定する。また、ワークフロー関連付け管理部1401は、前工程の実行結果に基づいて実行する後工程のワークフローを指定し、前工程のワークフローと後工程のワークフローとを関連付ける。
【0064】
ワークフロー関連付け管理部1401は、ユーザ・インターフェースの表示及びワークフロー関連付け管理データベース(以降、ワークフロー関連付け管理DB1402と記す)へのユーザ入力データの登録、更新、削除を行う。
【0065】
図23は、ワークフロー関連付け管理DB1402のデータ構成を例示する図である。図23において、関連付けられたワークフローを識別するためのワークフロー関連付けID2301は、関連付けられたワークフロー群に対して一意に付与される識別情報(ID)である。ワークフロー関連付けIDが同じワークフローは、相互に関連付けられているものとして管理される。ワークフロー情報2302は、それぞれのワークフロー自体を一意に示す情報であり、例えば、名前、IDなどを設定することによりワークフローが一意に特定される。順序2303は関連付けられたワークフロー群の中での実行順を示す情報である。例えば、ワークフロー関連付けID(WFXYZ0001)により関連付けられるワークフロー(FlowA)の実行順は「1」であり、ワークフロー(FlowB)の実行順は「2」である。
【0066】
説明を図14に戻し、設定項目関連付け管理部1403は、ワークフローを構成するワークアイテムにおける設定項目の内容設定、設定項目間の関連付けをユーザが定義したり、修正したりするための機能を提供する。設定項目関連付け管理部1403は、ワークアイテムに対応した機能を実行するための設定項目を指定して、指定された設定項目を複数のワークアイテムの間で関連付ける。設定項目関連付け管理部1403は、ユーザ・インターフェースの表示および設定項目関連付け管理データベース(以降、設定項目関連付け管理DB1404と記す)へのユーザ入力データの登録、更新、削除を行う。設定項目関連付け管理部1403の処理により画像形成装置の機能、例えば、スキャン、コピー、印刷、データ保管、送信、などそれぞれを1つのワークアイテムとし、ワークアイテムを組み合わせて1つのワークフローが定義される。
【0067】
図22は、設定項目関連付け管理DB1404のデータ構成を例示する図である。図22において、設定項目関連付けID2201は、1つのワークアイテムの設定項目と、他のワークアイテムの設定項目との関連付け1つに対して一意に付与される。例えば、設定項目関連付け管理部1403により、ワークアイテム「送信」の「電子署名」と、ワークアイテム「印刷」の「スタンプ」と、の関連付けに対して1つの設定項目関連付けID(ABC0002)が付与され、設定される。
【0068】
ワークアイテム情報2202はワークアイテムを一意に特定するための情報であり、例えば、名前、IDなどの情報によりワークアイテム情報2202の内容を特定することが可能である。設定項目情報2203は設定項目の内容を一意に特定するための情報であり、例えば、名前、IDなどの情報により設定項目情報2203の内容を特定することが可能である。
【0069】
ワークアイテム情報2204はワークアイテム情報2202に対応する設定項目情報2203と関連付けられるワークアイテムを一意に特定するための情報である。例えば、名前、IDなどの情報によりワークアイテム情報2204の内容を特定することが可能である。
【0070】
設定項目情報2205は、ワークアイテム情報2202に対応する設定項目情報2203と関連付けられるワークアイテム情報2204に対応する設定項目の内容を一意に特定するための情報である。例えば、名前、IDなどの情報により設定項目情報2205の内容を特定することが可能である。
【0071】
説明を図14に戻し、設定変更項目表示部1405は、前工程のワークフロー実行後に後工程のワークフローにおけるワークアイテムの設定変更を行うための設定画面を表示制御する。設定変更項目表示部1405は、設定変更受付手段として機能し、前工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に対する設定変更を受け付ける。そして、設定変更の内容を、設定項目関連付け管理部1403により関連付けられている後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に反映する。
【0072】
前工程データ生成部1406は、前工程のワークフローの実行結果と、設定変更項目表示部1405(設定変更受付手段)により反映された設定変更の内容とを含むデータを生成する。そして、前工程データ生成部1406は、後工程のワークフローに、前工程のワークフローの実行結果と、設定変更の内容とを通知する。前工程のワークフローの実行結果と設定変更の内容の通知は、以下の手順により行われる。まず、前工程データ生成部1406は、前工程のワークフローの実行後に前工程のワークフローの処理結果を示す中間データを生成する。前工程データ生成部1406は、前工程と後工程との処理を連携して実行することを可能にするために、中間データを特定するための識別情報(業務フローID)を発行(生成)する。前工程データ生成部1406は、業務フローIDと、前工程の設定項目に対する設定変更の内容を、関連付けられている後工程の設定項目に反映した結果を中間データに埋め込む。そして、前工程データ生成部1406は、中間データを引き渡しデータとして、後工程のワークフローに引き渡す。これにより、後工程のワークアイテムの設定項目に対する設定変更の内容が後工程のワークフローに通知される。
【0073】
後工程データ解析部1407は、前工程から引き渡された中間データを読み込んで、業務フローIDとワークアイテムの設定変更の内容を解析する。後工程データ解析部1407は、前工程データ生成部1406により生成された中間データに基づき、後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に設定変更がされているか否かを解析する。
【0074】
前工程のワークフローが複数回実行された場合、前工程データ生成部1406は、複数回の実行結果に対応する複数の中間データを生成する。
【0075】
後工程データ選択部1408は、前工程のワークフローを複数回実行したことより得られる複数の中間データの中から、前記後工程のワークフローの実行に使用する1つの中間データを選択する。後工程データ選択部1408は、後工程のワークフロー実行時に前工程から引き渡された中間データが複数ある場合に、どの中間データを処理するかユーザに選択させる。具体的には、ユーザ・インターフェースに中間データのリストを表示して、ユーザにリストの中から任意の中間データを選択させる。ユーザが選択した中間データは、後工程のワークフロー実行時のインプットデータとして使用される。
【0076】
ワークフロー実行部1409は、後工程データ解析部1407の解析結果に基づき、後工程のワークフローの実行を制御することが可能である。ワークフロー実行部1409は、ワークフロー管理データベース(以降、ワークフロー管理DB1410と記す)で管理されるワークフロー情報にしたがってワークフローを実行する。また、ワークフロー実行部1409は、後工程のワークフロー実行時に、後工程データ解析部1407によって解析された設定変更の内容を一時的にワークフローに反映して実行する。
【0077】
ワークフロー管理部1411は、ワークアイテムの実行順序、ワークアイテム毎の処理設定など、ユーザにワークフローを定義、修正させるための機能を提供する。ワークフロー管理部1411によって定義されたワークフローはワークフロー管理DB1410に登録される。
【0078】
ワークフロー管理部1411およびワークフロー管理DB1410における処理に関しては既存の技術で実現されている。そのため、これらの詳細な処理説明は省略し、以降ではワークフロー関連付け管理部1401〜ワークフロー実行部1409に関する処理を説明する。
【0079】
(設定項目の関連付け)
図15は、ワークフロー管理者もしくはユーザが画像形成装置1101(X)の操作部1303上でワークアイテムの設定項目の関連付けを行う際の操作手順を説明する図である。図15において、図4の構成要素と同一の構成要素に関しては、図4と同一の参照番号を付して、説明を省略する。
【0080】
ワークフロー管理者が、ワークフロー管理画面400において設定項目関連付けボタン1501を押下すると、関連付け元ワークアイテム選択画面1510が表示される。関連付け元ワークアイテム選択画面1510において、関連付けしたい設定項目を含むワークアイテムに該当するボタン(図15では送信ボタン1511)を選択する。次に、OKボタン1512を押下すると、関連付け元設定項目選択画面1520が表示される。関連付け元設定項目選択画面1520には設定項目リストが表示されるので、任意の1つの設定項目を選択(図15では設定項目「電子署名」1521を選択)する。次に、OKボタン1522を押下すると、関連付け先ワークアイテム選択画面1530が表示される。関連付け先ワークアイテム選択画面1530において、関連付けしたい設定項目を含むワークアイテムに該当するボタン(図15では印刷ボタン1531)を選択する。次に、OKボタン1532を押下すると、関連付け先設定項目選択画面1540が表示される。関連付け先設定項目選択画面1540には設定項目リストが表示されるので、任意の1つの設定項目を選択(図15では設定項目「スタンプ」1541を選択)する。設定項目の関連付けを継続する場合は、次設定項目関連付けボタン1542を押下する。次設定項目関連付けボタン1542を押下すると、関連付け元ワークアイテム選択画面1510が再度表示される。設定項目の関連付けを終了する場合は、終了ボタン1543を押下する。
【0081】
図15に示す操作手順により、前工程と後工程とにおいて、設定項目の関連付けを行うことで図16に例示すような設定項目の関連付けを行うことができる。図16ではワークアイテム「送信」の設定項目「電子署名」とワークアイテム「印刷」の設定項目「スタンプ」が関連付けられている。また、ワークアイテム「ボックス」の設定項目「文書結合」とワークアイテム「印刷」の設定項目「仕上げ」が関連付けられている。更に、ワークアイテム「ボックス」の設定項目「文書名」とワークアイテム「送信」の設定項目「添付文書名」が関連付けられている。
【0082】
本実施形態に拠れば、ワークアイテムの設定項目の関連付けとワークフローの関連付けを行うことができる。これらの関連付けを行うことによって、前工程のワークフローの設定を変更した際に次のようなことが可能となる。
【0083】
例えば、図16のようにワークアイテム「送信」の設定項目「電子署名」とワークアイテム「印刷」の設定項目「スタンプ」が関連付けられている場合を想定する。前工程のワークフローである「Flow A」を実行する際に、ユーザ(A)がワークアイテム「送信」の設定項目「電子署名」を“付けない”から“付ける”に変更すると仮定する。このとき、関連付けによって、後工程のワークフローである「Flow B」のワークアイテム「印刷」の設定項目「スタンプ」を“印刷しない”から“「社外秘」を印刷する”に変更することができる。このことによって、スキャン時に直接文書を見ない、後工程のワークフロー担当者ユーザ(B)が意識しなくても、社外秘の文書には「社外秘」と印刷されることになる。
【0084】
(ワークフローの関連付け)
図17は、ワークフロー管理者もしくはユーザが画像形成装置1101(X)の操作部1303上でワークフローの関連付けを行う際の操作手順を説明する図である。図17において、図4の構成要素と同一の構成要素に関しては、図4と同一の参照番号を付して、説明を省略する。
【0085】
ワークフロー管理者が、ワークフロー管理画面400においてワークフロー関連付けボタン1702を押下すると、関連付けワークフロー選択画面1710が表示される。関連付けワークフロー選択画面1710において、ワークフロー管理者は、最初に実行するワークフローに該当するボタン(図17ではFlow A:ワークフロー実行ボタン402)を選択する。ワークフロー管理者が、ワークフローに該当するボタンを選択すると、関連付けワークフロー選択画面1710下部の「ワークフローの関連付け」表示エリアに選択されたワークフローを表すアイコン「Flow A」1711が表示される。次に、ワークフロー管理者は、2番目に実行するワークフローに該当するボタン(図17ではFlow Bワークフロー実行ボタン403)を選択する。ワークフロー管理者が、ワークフローに該当するボタンを選択すると、関連付けワークフロー選択画面1720下部の「ワークフローの関連付け」表示エリアに選択されたワークフローを表すアイコン「Flow B」1721が表示される。このとき、関連付けワークフロー選択画面1720のようにアイコン「Flow A」1711とアイコン「Flow B」1721の実行順序を示すように矢印でアイコン間が結ばれていてもよい。同様に次に実行するワークフローに該当するボタンを押下することでワークフローが関連付けられていく。ワークフローの関連付けを終了したい場合は、終了ボタン1722を押下する。
【0086】
図18は、ユーザが画像形成装置1101(X)の操作部1303上で前工程のワークフローを実行する際の操作手順を説明する図である。このとき、下記の設定項目(1)、(2)間の関連付けがなされていると仮定する。
【0087】
(1)前工程のワークフロー「Flow A」のワークアイテム「ボックス」の設定項目「保管先ボックスのボックス番号」。
【0088】
(2)後工程のワークフロー「Flow B」のワークアイテム「ボックス」の設定項目「移動元ボックスのボックス番号」。
【0089】
前工程のワークフロー担当者であるユーザ(A)が、ワークフロー管理画面400において実行するワークフローに該当するボタン(図17ではFlow A:ワークフロー実行ボタン402)を押下すると、ワークフローが実行される。例えば、ワークフロー実行中の画面であるボックス管理画面1800において、ボックス番号03のボタン1801が押下されると、保管先のボックスは、ボックス番号01からボックス番号03のボックスに変更される。
【0090】
前工程のワークフロー「Flow A」はそのまま実行され、終了する。前工程のワークフロー「Flow A」終了後、設定変更に関連する後工程のワークフロー「Flow B」の設定項目リスト画面1810が表示される。ユーザ(A)は設定変更するために、設定項目リスト画面1810中の設定項目チェックボックス1811にチェックし、OKボタン1812を押下する。次に、後工程のワークフロー「Flow B」のワークアイテム「ボックス」におけるボックス管理画面1820が表示される。ユーザ(A)はボックス番号03のボタン1821を押下し、移動元のボックスをボックス番号01からボックス番号03のボックスに変更するように設定する。
【0091】
図19は、ユーザが画像形成装置1101(X)の操作部1303上で後工程のワークフローを実行する際の操作手順を説明する図である。
【0092】
後工程のワークフロー担当者であるユーザ(B)が、ワークフロー管理画面400において実行するワークフローに該当するボタン(図19ではFlow Bワークフロー実行ボタン403)を押下する。前工程のワークフローから引き渡されているデータがある場合は、前工程ワークフローデータリスト画面1900が表示される。ユーザ(B)は前工程ワークフローデータリスト画面1900に表示されるデータリスト中から任意の1つを選択(図19ではユーザ(A)の実行したFlow Aからのデータ1901)し、OKボタン1902を押下する。このことによって、ユーザ(A)が設定変更した内容を一時的に反映してユーザ(B)が実行するワークフロー「Flow B」が実行される。
【0093】
(設定項目関連付け管理部1403の処理)
図20は設定項目の関連付けを行う際に設定項目関連付け管理部1403の処理の流れを説明するフローチャートである。
【0094】
ステップS2001において、設定項目関連付け管理部1403はコピー、スキャン、ボックス、送信といった画像形成装置1101(X)の機能情報を取得する。そして、設定項目関連付け管理部1403は取得した情報をワークアイテムとして関連付け元ワークアイテム選択画面1510にリストアップして表示する。
【0095】
S2002で、設定項目関連付け管理部1403は関連付け元ワークアイテム選択画面1510においてユーザが選択したワークアイテムの設定項目情報を取得し、関連付け元設定項目選択画面1520にリストアップして表示する。
【0096】
ステップS2003において、設定項目関連付け管理部1403は、関連付け元ワークアイテムの設定項目が選択済みか否かを選択済みフラグを参照して判断する。選択済みフラグがTrueの場合は選択済み、選択済みフラグがFalseの場合は未選択と判断する。
【0097】
選択済みフラグがTrueの場合、ステップS2004へ進む。選択済みフラグがFalseの場合、ステップS2007へ進む。
【0098】
ステップS2007において、設定項目関連付け管理部1403は、設定項目が未選択であるため、設定項目関連付け管理DB1404へ新たな関連付け情報を登録するために設定項目関連付けIDを新規に発行する。
【0099】
ステップS2008において、設定項目関連付け管理部1403は、設定項目関連付けIDとステップS2001、S2002で取得された情報を設定項目関連付け管理DB1404へ登録する。このとき設定項目関連付けIDを設定項目関連付け管理DB1404の設定項目関連付けID2201として登録される。ステップS2001で取得されたワークアイテムは設定項目関連付け管理DB1404のワークアイテムを一意に示すワークアイテム情報2202として登録される。ステップS2002で取得された設定項目は設定項目関連付け管理DB1404の設定項目を一意に示す設定項目情報2203として登録される。
【0100】
ステップS2009において、設定項目関連付け管理部1403は、関連付け元ワークアイテムの設定項目を選択済みにするために、選択済みフラグをTrueに更新する。
【0101】
ステップS2004において、関連付け元ワークアイテムの設定項目が選択済みであるため、設定項目関連付け管理部1403は、設定項目関連付け管理DB1404を参照する。設定項目関連付け管理部1403は、設定項目関連付け管理DB1404の設定項目関連付けID2201と、S2007で発行された設定項目関連付けIDと、同じレコードに下記の情報を登録する。
【0102】
設定項目関連付け管理部1403はワークアイテム情報2202と設定項目情報2203に対して関連付けられるワークアイテム情報2204と設定項目情報と2205を、設定項目関連付けID2201と同一レコードに登録する。
【0103】
ステップS2005において、設定項目関連付け管理部1403は、設定項目の関連付けが終了したので選択済みフラグをFalseに更新し、関連付け元ワークアイテムの設定項目を未選択状態にする。
【0104】
ステップS2006において、設定項目関連付け管理部1403は、次項目関連付けボタンが押下された場合、処理をステップS2001に戻す。一方、次項目関連付けボタンが押下されない場合、設定項目関連付け管理部1403は、処理を終了する。
【0105】
(ワークフロー関連付け管理部1401の処理)
図21は、ワークフローの関連付けを行う際にワークフロー関連付け管理部1401の処理の流れを説明するフローチャートである。
【0106】
ステップS2101において、ワークフロー関連付け管理部1401は、ワークフロー管理DB1410を参照し、既に定義済みのワークフローリストを取得する。ワークフロー関連付け管理部1401は、取得したワークフローリストを関連付けワークフロー選択画面1710の上部のワークフロー実行ボタン402、403、1701として表示する。
【0107】
ステップS2102において、ワークフロー関連付け管理部1401は、ワークフローの選択の有無を判定し、ユーザ入力により任意の1つのワークフローが選択されている場合は、ステップS2103へ進む。選択されていない場合はS2108へ進む。
【0108】
ステップS2103において、ワークフロー関連付け管理部1401は、ワークフロー関連付けIDが発行済みか否かを判断し、発行済みの場合はステップS2104へ進む。未発行の場合はステップS2106へ進む。
【0109】
ステップS2106において、ワークフロー関連付け管理部1401は、ワークフロー関連付けIDを発行する。
【0110】
ステップS2107において、ワークフロー関連付け管理部1401は、ステップS2102で選択されたワークフローの情報とステップS2106で発行されたワークフロー関連付けIDとをワークフロー関連付け管理DB1402へ登録する。登録する際の順序2303は“1”とする。
【0111】
ステップS2104において、ワークフロー関連付け管理部1401は、S2102で選択されたワークフローの情報とS2106で発行されたワークフロー関連付けIDとをワークフロー関連付け管理DB1402へ登録する。登録する際の順序2303は同じワークフロー関連付けIDを持つワークフロー関連付け管理DB1402に登録されているレコードの中で順序2303の最大数に“1”を加算した値とする。例えば、順序2303として“1”が既に登録(設定)されている場合、最大数を1として、これに1”を加算した値“2”を順序2303として登録(設定)する。
【0112】
ステップS2105において、ワークフロー関連付け管理部1401はワークフロー関連付け管理DB1402を参照し、ステップS2106で発行されたワークフロー関連付けIDと同じワークフロー関連付けID2301を持つワークフロー情報を取得する。ワークフロー関連付け管理部1401は、取得したワークフロー情報を順序2303の昇順に並べる。そして、ワークフロー関連付け管理部1401は、関連付けワークフロー選択画面1710下部のワークフロー関連付け情報として表示する。
【0113】
一方、ステップS2108において、関連付けワークフロー選択画面1710の終了ボタン1722が押下された場合、ワークフロー関連付け管理部1401は、処理を終了する。終了ボタン1722が押下されていない場合、ワークフロー関連付け管理部1401は、ステップS2101に処理を戻し、同様の処理を繰り返す。
【0114】
(関連付けされたワークフローの前工程のワークフローを実行時の処理)
図24は関連付けされたワークフローの前工程のワークフローを実行する時の処理の流れを説明するフローチャートである。
【0115】
ステップS2401において、ワークフロー実行部1409は、ユーザが指定したワークフローを実行する。
【0116】
ステップS2402において、ステップS2401のワークフロー実行中に設定変更があった場合、ワークフロー実行部1409は設定変更項目表示部1405に変更された設定項目を通知する。
【0117】
ステップS2403において、設定変更項目表示部1405はワークフロー関連付け管理DB1402を参照し、関連するワークフローを取得する。そして、関連するワークフローを構成するワークアイテムの全ての設定項目を取得する。ステップS2403の処理は前工程のワークフローに設定変更がなくても、後工程のワークフローの設定変更が可能な場合を想定している。前工程のワークフローに設定変更がない場合、後工程のワークフローも設定変更する必要ない場合は、ステップS2403は実行せず、処理を終了してもよい。
【0118】
ステップS2404において、設定変更項目表示部1405はワークフロー関連付け管理DB1402を参照し、関連するワークフローを取得する。設定変更項目表示部1405は関連するワークフローと、ステップS2402で取得した設定項目をキーに設定項目関連付け管理DB1404を参照する。このことによって、設定変更項目表示部1405はステップS2402において通知された設定項目に関連する後工程のワークフローにおける設定項目を取得する。
【0119】
ステップS2405において、設定変更項目表示部1405は取得した設定項目を設定項目リスト画面1810に表示する。
【0120】
ステップS2406において、設定変更項目表示部1405はユーザ入力によって後工程のワークフローにおいて設定変更したい設定項目があった場合、ステップS2408へ進む。そうでない場合、ステップS2407へ進む。
【0121】
ステップS2408において、設定変更項目表示部1405は設定変更した設定項目の設定画面を表示する。
【0122】
ステップS2409において、設定変更項目表示部1405はユーザ入力により設定画面にて変更された設定内容を前工程データ生成部1406に通知する。設定内容を受け取った前工程データ生成部1406は設定変更の内容を示す情報を、ステップS2401にて実行されたワークフローの処理結果を示す中間データ(引き渡しデータ)に埋め込む。
【0123】
ステップS2407において、前工程データ生成部1406は、中間データを特定するための識別情報(業務フローID)を生成する。
【0124】
ステップS2410において、前工程データ生成部1406は業務フローIDを中間データ(引き渡しデータ)に埋め込む。
【0125】
ステップS2411において、前工程データ生成部1406は、中間データ(引き渡しデータ)を保存、送信し、前工程の処理結果に設定変更の内容を埋め込んだ中間データ(引き渡しデータ)を後工程のワークフローに引き渡す。
【0126】
(関連付けされた後工程のワークフローを実行時の処理)
図25は関連付けされた後工程のワークフローを実行する時の処理の流れを説明するフローチャートである。
【0127】
ステップS2501において、後工程データ選択部1408は後工程のワークフローのインプットとなるデータの保管場所を参照し、前工程から引き渡されたデータのリストを取得する。後工程データ選択部1408は取得したリストを前工程ワークフローデータリスト画面1900に表示する。
【0128】
ステップS2502において、後工程データ選択部1408は前工程ワークフローデータリスト画面1900のユーザ入力によりデータリスト中のデータが選択されているか否か判断する。選択されている場合、後工程データ選択部1408は後工程データ解析部1407に選択されたデータを通知し、ステップS2504へ進む。選択されていない場合、後工程データ選択部1408はワークフロー実行部1409にワークフローの実行を依頼し、ステップS2503へ進む。
【0129】
ステップS2504において、後工程データ解析部1407は後工程データ選択部1408から通知された選択されたデータを解析し、業務フローID、設定変更の有無を確認し、設定変更がある場合は、設定変更の内容を示す設定変更情報を解析する。
【0130】
ステップS2505において、後工程データ解析部1407はステップS2504における解析結果により、設定変更がある場合はステップS2506へ進む。設定変更がない場合、後工程データ解析部1407はワークフロー実行部1409にワークフローの実行を依頼し、ステップS2503へ進む。
【0131】
ステップS2506において、後工程データ解析部1407は設定変更の内容をワークフロー実行部1409に通知する。設定変更の内容を通知されたワークフロー実行部1409は、設定変更の内容を反映して、ワークフローを実行する。
【0132】
ステップS2507において、ワークフロー実行部1409はワークフローを実行後、設定変更の内容を元に戻して終了する。ワークフロー実行部1409は、前工程から引き渡されたデータから、設定変更の内容を示す情報を削除することにより、設定変更の内容を、元に戻すことができる。
【0133】
一方、ステップS2502において、データ選択が無い場合、ステップS2505において、設定変更が無いと判定される場合、処理はステップS2503に進められる。ステップS2503において、ワークフロー実行部1409はワークフローをそのまま実行し終了する。
【0134】
本実施形態に拠れば、複数のユーザがそれぞれ異なるワークフローを実行することによって1つの業務を完結させる場合でも、ワークフローの設定内容をフレキシブルに変更することが可能になる。
【0135】
前工程のワークフローで変更した設定内容に関連する後工程のワークフローの設定内容を、後工程のワークフローを実行しない前工程のワークフロー実行ユーザが変更することが可能となる。設定変更内容は、後工程のワークフロー実行時に一時的に反映される。
【0136】
このことによって、前工程のワークフローの設定内容を暫定的に変更したい場合でも後工程のワークフローを都度修正、編集する必要がなくなる。また、後工程のワークフロー実行ユーザが前工程の変更内容を意識しなくてもワークフローを実行することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0137】
(第2実施形態)
第1実施形態では、前工程のユーザ(A)が後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定変更を指定した。この時、後工程のユーザ(B)が、後工程のワークフロー実行時に同じ設定項目に対して設定変更すると、ユーザ(A)の設定変更の内容が失われてしまう。本実施形態では、上記の問題を鑑みて、前工程のユーザ(A)が後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定変更の可否を指定できるようにした構成を説明する。
【0138】
図26は、前工程のユーザが画像形成装置1101(X)の操作部1303上で前工程のワークフローを実行する際の操作手順を説明する図である。このとき、下記の設定項目(1)、(2)間の関連付けがなされていると仮定する。
【0139】
(1)前工程のワークフロー「Flow A」のワークアイテム「送信」の設定項目「送信先メールアドレス」。
【0140】
(2)後工程のワークフロー「Flow B」のワークアイテム「送信」の設定項目「送信先メールアドレス」。
【0141】
前工程のワークフロー担当者であるユーザ(A)が、ワークフロー管理画面400において実行するワークフローに該当するボタン(図26ではFlow A:ワークフロー実行ボタン402)を押下すると、ワークフローが実行される。例えば、ワークフロー実行中の画面である送信先設定画面2600において、ユーザ(A)は、CC/Bccボタン2601を押下し、Xさんのメールアドレス「XXX@adb.com」を入力し、CCする電子メールアドレスを追加する。
【0142】
その結果、送信先設定画面2600の宛先リスト2602にXさんのメールアドレス「XXX@adb.com」が表示される。前工程のワークフロー「Flow A」はそのまま実行され、終了する。前工程のワークフロー「Flow A」終了後、設定変更に関連する後工程のワークフロー「Flow B」の設定項目リスト画面2610が表示される。ユーザ(A)は設定変更するために、設定項目リスト画面2610中の設定項目チェックボックス2611にチェックし、OKボタン2612を押下する。次に、後工程のワークフロー「Flow B」のワークアイテム「送信」における送信先設定画面2620が表示される。ユーザ(A)はCC/Bccボタン2621を押下し、Xさんのメールアドレス「XXX@adb.com」を入力し、CCする電子メールアドレスを追加する。その結果、送信先設定画面2600の宛先リスト2622にXさんのメールアドレス「XXX@adb.com」が表示される。
【0143】
次に、設定変更の更新可否を確認するための確認画面2630が表示される。設定変更項目表示部1405は、確認画面2630を介して、後工程のワークフローの実行に関する設定変更の内容を、更に変更することを許可または禁止するための指定を受け付ける。ユーザ(A)は、確認画面2630上で変更可か否かを選択し、該当する選択項目にチェックを入れ(図26では変更不可チェックボックス2631にチェックを入れ)て、OKボタン2632を押下する。図26の確認画面においては、設定変更を禁止する「変更不可」が設定されている。
【0144】
変更不可チェックボックス2631の設定により、設定変更の内容を変更することを許可または禁止するための情報が生成され、中間データ(引き渡しデータ)に埋め込まれ、後工程のワークフローに引き渡される。図26の確認画面においては、設定変更を禁止する「変更不可」が設定されているため、設定変更を禁止する変更不可設定が、設定変更の内容を示す情報として中間データ(引き渡しデータ)に埋め込まれ、後工程のワークフローに引き渡される。
【0145】
図27は、ユーザが画像形成装置1101(X)の操作部1303上で後工程のワークフローを実行する際の操作手順を説明する図である。
【0146】
後工程データ解析部1407は、中間データに含まれている、設定変更の内容を更に後工程のワークフローの実行時に変更することを許可すること、また禁止する指定の内容を解析する。
【0147】
後工程データ解析部1407の解析結果に基づき、設定変更が許可されている場合、ワークフロー実行部1409は、後工程での設定変更を受け付けて、後工程のワークフローを実行する。後工程データ解析部1407の解析結果に基づき、変更が禁止されている場合、ワークフロー実行部1409は、後工程での設定変更を受け付けずに、後工程のワークフローを実行する。
【0148】
後工程のワークフロー担当者であるユーザ(B)が、ワークフロー管理画面400において実行するワークフローに該当するボタン(図27ではFlow Bワークフロー実行ボタン403)を押下する。前工程のワークフローからの引き渡されているデータがある場合は、前工程ワークフローデータリスト画面2700が表示される。ユーザ(B)は前工程ワークフローデータリスト画面2700に表示されるデータリスト中から任意の1つを選択(図27ではユーザ(A)の実行したFlow Aからのデータ2701)し、OKボタン2702を押下する。このことによって、ユーザ(A)が設定変更した内容を一時的に反映してユーザ(B)が実行するワークフロー「Flow B」が実行される。このとき、図26のように、前工程のワークフローで設定変更した内容が変更不可指定されている場合、ユーザ(B)はユーザ(A)の設定変更内容を変更することができない。
【0149】
図28は、関連付けされたワークフローの前工程のワークフローを実行した時の処理の流れを説明するフローチャートである。基本的な処理は図24で説明した処理と同一であり、同一の処理に関しては、同一のステップ番号を付している。図28の処理においては、ステップS2801とステップS2802が図24の処理に追加されている点で相違する。以下の説明では、ステップS2801とステップS2802の処理を説明する。
【0150】
ステップS2801において、設定変更項目表示部1405は、設定変更された項目に対して後工程のワークフロー担当者が設定変更することを許可するか(変更可)、禁止するか(変更不可)を設定するための画面を表示する。この画面は、図26の確認画面2630に対応する。
【0151】
ステップS2802において、設定変更項目表示部1405は、確認画面2630の設定を受け付け、受け付けた情報を前工程データ生成部1406に通知する。前工程データ生成部1406は、設定変更可、または設定変更不可のデータを引き渡しデータに埋め込み、処理をステップS2407に進める。
【0152】
図29は関連付けされたワークフローの後工程のワークフローを実行する時の処理の流れを説明するフローチャートである。基本的な処理は図25で説明した処理と同一であり、同一の処理に関しては、同一のステップ番号を付している。図29の処理においては、ステップS2901〜ステップS2905が図25の処理に追加されている点で相違する。以下の説明では、ステップS2901〜ステップS2905の処理を説明する。
【0153】
ステップS2901において、ワークフロー実行部1409は実行中に設定変更有りか否か判断する。設定変更ありの場合はステップS2903へ進む。設定変更なしの場合はステップS2902へ進む。
【0154】
ステップS2902において、ワークフロー実行部1409は、設定変更なしの場合、そのままワークフローの実行を続行する。
【0155】
ステップS2903において、ワークフロー実行部1409は、後工程データ解析部1407に設定変更ありの旨と、設定変更される設定項目を通知する。後工程データ解析部1407は、前工程のワークフローで設定変更された設定項目が後工程のワークフローで設定変更可であるか、設定変更不可であるかを引き渡しデータに埋め込まれているデータに基づき解析する。
【0156】
設定変更可の場合はステップS2905へ進む。設定変更が不可の場合はステップS2904へ進む。
【0157】
ステップS2904において、後工程データ解析部1407はワークフロー実行部1409へ設定変更された項目が設定変更不可である旨を通知する。そして、ステップS2902の処理を同様に、ワークフロー実行部1409はそのままワークフローの実行を続行する。
【0158】
一方、ステップS2905において、後工程データ解析部1407はワークフロー実行部1409へ設定変更された項目が設定変更可である旨を通知する。この通知を受信したワークフロー実行部1409は、該当する項目に対して、後工程のワークフロー担当者が設定変更した内容を反映し、設定変更を反映したワークフローの実行を続行する。
【0159】
更に、前工程のワークフロー実行時に、後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定変更の可否を指定するだけでなく、後工程のワークフローの設定変更を行うことができる担当者を指定することも可能である。
【0160】
この場合、設定変更項目表示部1405は、後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目の設定変更が可能なユーザを特定するためのユーザ情報の指定を受け付ける。前工程データ生成部1406は、設定変更項目表示部1405により受け付けられたユーザ情報を中間データに含める。後工程データ解析部1407は、中間データに含まれているユーザ情報と後工程のワークフローを実行するユーザ情報とが一致するか否かを判定する。ユーザ情報が一致する場合に、ワークフロー実行部1409は、後工程での設定変更を受け付けて、後工程のワークフローを実行する。また、ユーザ情報が一致しない場合に、ワークフロー実行部1409は、後工程での設定変更を受け付けずに、後工程のワークフローを実行する。
【0161】
本実施形態に拠れば、前工程のワークフロー担当者は後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定変更可の可否を指定できるようになる。このことによって、後工程のワークフロー担当者の作業ミスなどによって前工程のワークフロー担当者が適切に変更しておいた設定内容が適用されなくなる、といったご操作の問題を防ぐことが可能になる。
【0162】
(第3実施形態)
第1実施形態では、ワークフローの関連付けとワークアイテムの設定項目の関連付けを個別に行っている。本実施形態では、ワークフローの関連付け毎にワークアイテムの設定項目の関連付けを行う構成を説明する。
【0163】
第3実施形態において、ワークフロー毎の関連付け処理、ワークアイテムの設定項目の関連付け処理は、基本的には第1実施形態で説明した図20、図21の処理と同じである。但し、次の2点に関して処理が異なる。
【0164】
(1)ワークフロー毎の関連付け処理に関しては、図32のように、ワークフローの関連付けを一意に示すワークフロー関連付けID3201が、設定項目関連付け管理DB1404に格納される。本実施形態の処理により関連付けられたワークフローは、同一のワークフロー関連付けID3201により特定される。
【0165】
(2)ワークアイテムの設定項目の関連付けに関しては、ワークアイテムのリストを取得する際に対象となるワークフローを構成するワークアイテムを取得する。
【0166】
図30は、ワークフロー管理者もしくはユーザが画像形成装置1101(X)の操作部1303上でワークフローの関連付け毎にワークアイテムの設定項目の関連付けを行う際の操作手順を説明する図である。
【0167】
最初にワークフローの関連付けを定義する。
【0168】
図30上段のOKボタン3001を押下するまでは、図17のワークフローの関連付けを行う際の操作と同様である。OKボタン3001が押下されると、ワークアイテム構成画面3010が表示される。
【0169】
ワークフローを構成するワークアイテムの設定項目の関連付けを行う。ここでは例として、ワークフロー「Flow A」のワークアイテム「送信」の設定項目「電子署名」と、ワークフロー「Flow B」のワークアイテム「印刷」の設定項目「スタンプ」を関連付ける場合を説明する。
【0170】
ワークアイテム構成画面3010で、ユーザは、関連付けしたい設定項目を持つワークアイテムに該当するボタン(図30では送信ボタン3011)を選択する。次に、OKボタン3012を押下するとワークアイテムの設定項目の選択画面3020が表示される。ユーザは、ワークアイテムの設定項目の選択画面3020で関連付けしたい設定項目に該当するチェックボックス(図30では設定項目「電子署名」3021)にチェックする。次に、OKボタン3022を押下すると、次工程のワークフローのワークアイテム構成画面3030が表示される。
【0171】
ワークアイテム構成画面3030において、ユーザは、関連付けしたい設定項目を持つワークアイテムに該当するボタン(図30では印刷ボタン3031)を選択する。次に、ユーザは、OKボタン3032を押下すると、ワークアイテムの設定項目の選択画面3040が表示される。ユーザは、ワークアイテムの設定項目の選択画面3040で関連付けしたい設定項目に該当するチェックボックス(図30では設定項目「スタンプ」3041)にチェックする。ユーザは、更に他の設定項目も関連付けを行う場合に、次設定項目関連付けボタン3042を押下する。次設定項目関連付けボタン3042が押下されると、前工程のワークフローのワークアイテム構成画面3010が表示され、設定を行うことができる。設定項目の関連付けを終了する場合、ユーザは、終了ボタン3043を押下する。
【0172】
図30の操作手順に従って、設定項目の関連付けを行うことで、図31のような設定項目の関連付けを行うことができる。図31ではワークフロー「Flow A」のワークアイテム「送信(メール送信)」の設定項目「電子署名」とワークフロー「Flow B」のワークアイテム「印刷(印刷設定)」の設定項目「スタンプ」とが関連付けられている。また、ワークフロー「Flow A」のワークアイテム「ボックス」の設定項目「保管先ボックス(BOX)」とワークフロー「Flow B」のワークアイテム「ボックス移動」の設定項目「移動元ボックス(BOX)」とが関連付けられている。更に、ワークフロー「Flow A」のワークアイテム「送信(メール送信)」の設定項目「送信先メールアドレス」とワークフロー「Flow B」のワークアイテム「送信(メール送信)」の設定項目「送信先メールアドレス」とが関連付けられている。
【0173】
本実施形態に拠れば、ワークフローの関連付け毎にワークアイテムの設定項目の関連付けを行うことができる。
【0174】
(他の実施形態)
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録したコンピュータ可読の記憶媒体を、システムあるいは装置に供給することによっても、達成されることは言うまでもない。また、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0175】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラム自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0176】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0177】
また、コンピュータが読出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される。また、プログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0178】
【図1】コピー操作を説明するための図である。
【図2】送信操作を説明するための図である。
【図3】ボックス操作を説明するための図である。
【図4】ワークフローを実行するアプリケーションの動作を説明するための図である。
【図5】予め登録されているワークフロー「Flow A」の定義を説明するための図である。
【図6】予め登録されているワークフロー「Flow B」の定義を説明するための図である。
【図7】複数のユーザがそれぞれ異なるワークフローを実行することによって、1つの業務を完結させる処理を例示的に説明する図である。
【図8】後工程のワークフローにおけるワークアイテムの設定内容を一時的に変更したい場合のユースケースを例示的に説明する図である。
【図9】後工程のワークフローにおけるワークアイテムの設定内容を一時的に変更したい場合のユースケースを例示的に説明する図である。
【図10】後工程のワークフローにおけるワークアイテムの設定内容を一時的に変更したい場合のユースケースを例示的に説明する図である。
【図11】本発明の実施形態にかかる画像形成装置を有する画像形成システムの概略的な構成を示す図である。
【図12】本発明の実施形態にかかる情報処理装置の構成を例示する図である。
【図13】本発明の実施形態にかかる画像形成装置の構成を例示する図である。
【図14】本発明の実施形態にかかる画像形成装置の機能構成を説明する図である。
【図15】ワークフロー管理者もしくはユーザが画像形成装置の操作部でワークアイテムの設定項目の関連付けを行う際の操作手順を説明する図である。
【図16】第1実施形態にかかるワークアイテムの設定項目の関連付け結果を例示する図である。
【図17】ワークフロー管理者もしくはユーザが画像形成装置の操作部でワークフローの関連付けを行う際の操作手順を説明する図である。
【図18】ユーザが画像形成装置の操作部で前工程のワークフローを実行する際の操作手順を説明する図である。
【図19】ユーザが画像形成装置の操作部で後工程のワークフローを実行する際の操作手順を説明する図である。
【図20】設定項目の関連付けを行う際に設定項目関連付け管理部の処理の流れを説明するフローチャートである。
【図21】ワークフローの関連付けを行う際にワークフロー関連付け管理部の処理の流れを説明するフローチャートである。
【図22】第1実施形態にかかる設定項目関連付けDBのデータ構成を例示する図である。
【図23】ワークフロー関連付け管理DBのデータ構成を例示する図である。
【図24】関連付けされたワークフローの前工程のワークフローを実行する時の処理の流れを説明するフローチャートである。
【図25】関連付けされた後工程のワークフローを実行する時の処理の流れを説明するフローチャートである。
【図26】第2実施形態において、前工程のユーザが画像形成装置の操作部で前工程のワークフローを実行する際の操作手順を説明する図である。
【図27】第2実施形態において、ユーザが画像形成装置の操作部で後工程のワークフローを実行する際の操作手順を説明する図である。
【図28】関連付けされたワークフローの前工程のワークフローを実行した時の第2実施形態にかかる処理の流れを説明するフローチャートである。
【図29】関連付けされたワークフローの後工程のワークフローを実行する時の第2実施形態にかかる処理の流れを説明するフローチャートである。
【図30】第3実施形態において、ワークフロー管理者もしくはユーザが画像形成装置の操作部でワークフローの関連付け毎にワークアイテムの設定項目の関連付けを行う際の操作手順を説明する図である。
【図31】ワークフローの関連付け毎にワークアイテムの設定項目の関連付け結果を例示する図である。
【図32】第3実施形態にかかる設定項目関連付けDBのデータ構成を例示する図である。
【符号の説明】
【0179】
1401 ワークフロー関連付け管理部
1402 ワークフロー関連付け管理DB
1403 設定項目関連付け管理部
1404 設定項目関連付け管理DB
1405 設定変更項目表示部
1406 前工程データ生成部
1407 後工程データ解析部
1408 後工程データ選択部
1409 ワークフロー実行部
1410 ワークフロー管理DB
1411 ワークフロー管理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実行可能な複数の機能のそれぞれを1つのワークアイテムとし、前記ワークアイテムを組み合わせた複数のワークフローを実行することが可能な画像形成装置であって、
ワークアイテムに対応した機能を実行するための設定項目を指定して、指定された設定項目を複数のワークアイテムの間で関連付ける設定項目関連付け手段と、
実行可能なワークフローとして予め登録されている複数のワークフローの中から、最初に実行する前工程のワークフローと、前記前工程の実行結果に基づいて実行する後工程のワークフローとを指定することにより、前記前工程のワークフローと前記後工程のワークフローとを関連付けるワークフロー関連付け手段と、
前記前工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に対する設定変更を受け付け、前記設定変更の内容を、前記設定項目関連付け手段により関連付けられている後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に反映する設定変更受付手段と、
前記前工程のワークフローの実行結果と、前記設定変更受付手段により反映された前記設定変更の内容と、を含むデータを生成するデータ生成手段と、
前記データ生成手段により生成された前記データに基づき、前記後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に設定変更がされているか否かを解析する解析手段と、
前記解析手段の解析結果に基づき、前記後工程のワークフローの実行を制御するワークフロー実行手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記解析手段の解析結果に基づき、前記後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に設定変更がされていると判定される場合、前記ワークフロー実行手段は、前記設定変更を反映して前記後工程のワークフローを実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記前工程のワークフローが複数回実行された場合、前記データ生成手段は、前記複数回の実行結果に対応する複数のデータを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記前工程のワークフローを複数回実行したことより得られる複数のデータの中から、前記後工程のワークフローの実行に使用する1つのデータを選択するための選択手段を更に有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記設定変更受付手段は、後工程のワークフローの実行に関する設定変更の内容を、更に変更することを許可または禁止するための指定を受け付け、
前記データ生成手段は、前記設定変更受付手段により受け付けられた前記指定の内容を前記データに含め、
前記解析手段は、前記データに含まれている指定の内容を解析し、
前記解析手段の解析結果に基づき、変更が許可されている場合、前記ワークフロー実行手段は、前記後工程での設定変更を受け付けて、前記後工程のワークフローを実行し、
前記解析手段の解析結果に基づき、変更が禁止されている場合、前記ワークフロー実行手段は、前記後工程での設定変更を受け付けずに、前記後工程のワークフローを実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記設定変更受付手段は、前記後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目の設定変更が可能なユーザを特定するためのユーザ情報の指定を受け付け、
前記データ生成手段は、前記設定変更受付手段により受け付けられた前記ユーザ情報を前記データに含め、
前記解析手段は、前記データに含まれているユーザ情報と前記後工程のワークフローを実行するユーザ情報とが一致するか否かを判定し、
前記ユーザ情報が一致する場合に、前記ワークフロー実行手段は、前記後工程での設定変更を受け付けて、前記後工程のワークフローを実行し、
前記ユーザ情報が一致しない場合に、前記ワークフロー実行手段は、前記後工程での設定変更を受け付けずに、前記後工程のワークフローを実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
設定項目関連付け手段と、ワークフロー関連付け手段と、設定変更受付手段と、データ生成手段と、解析手段と、ワークフロー実行手段とを備え、実行可能な複数の機能のそれぞれを1つのワークアイテムとし、前記ワークアイテムを組み合わせた複数のワークフローを実行することが可能な画像形成装置の制御方法であって、
前記設定項目関連付け手段が、ワークアイテムに対応した機能を実行するための設定項目を指定して、指定された設定項目を複数のワークアイテムの間で関連付ける設定項目関連付け工程と、
前記ワークフロー関連付け手段が、実行可能なワークフローとして予め登録されている複数のワークフローの中から、最初に実行する前工程のワークフローと、前記前工程の実行結果に基づいて実行する後工程のワークフローとを指定することにより、前記前工程のワークフローと前記後工程のワークフローとを関連付けるワークフロー関連付け工程と、
前記設定変更受付手段が、前記前工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に対する設定変更を受け付け、前記設定変更の内容を、前記設定項目関連付け工程により関連付けられている後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に反映する設定変更受付工程と、
前記データ生成手段が、前記前工程のワークフローの実行結果と、前記設定変更受付手段により反映された前記設定変更の内容と、を含むデータを生成するデータ生成工程と、
前記解析手段が、前記データ生成工程により生成された前記データに基づき、前記後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に設定変更がされているか否かを解析する解析工程と、
前記ワークフロー実行手段が、前記解析工程での解析結果に基づき、前記後工程のワークフローの実行を制御するワークフロー実行工程と、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項8】
前記解析工程での解析結果に基づき、前記後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目に設定変更がされていると判定される場合、前記ワークフロー実行工程は、前記設定変更を反映して前記後工程のワークフローを実行することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項9】
前記前工程のワークフローが複数回実行された場合、前記データ生成工程は、前記複数回の実行結果に対応する複数のデータを生成することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項10】
前記画像形成装置は、更に、選択手段を有し、
前記選択手段が、前記前工程のワークフローを複数回実行したことより得られる複数のデータの中から、前記後工程のワークフローの実行に使用する1つのデータを選択するための選択工程を更に有することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項11】
前記設定変更受付工程は、後工程のワークフローの実行に関する設定変更の内容を、更に変更することを許可または禁止するための指定を受け付け、
前記データ生成工程は、前記設定変更受付工程により受け付けられた前記指定の内容を前記データに含め、
前記解析工程は、前記データに含まれている指定の内容を解析し、
前記解析工程の解析結果に基づき、変更が許可されている場合、前記ワークフロー実行工程は、前記後工程での設定変更を受け付けて、前記後工程のワークフローを実行し、
前記解析工程の解析結果に基づき、変更が禁止されている場合、前記ワークフロー実行工程は、前記後工程での設定変更を受け付けずに、前記後工程のワークフローを実行することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項12】
前記設定変更受付工程は、前記後工程のワークフローを構成するワークアイテムの設定項目の設定変更が可能なユーザを特定するためのユーザ情報の指定を受け付け、
前記データ生成工程は、前記設定変更受付手段により受け付けられた前記ユーザ情報を前記データに含め、
前記解析工程は、前記データに含まれているユーザ情報と前記後工程のワークフローを実行するユーザ情報とが一致するか否かを判定し、
前記ユーザ情報が一致する場合に、前記ワークフロー実行工程は、前記後工程での設定変更を受け付けて、前記後工程のワークフローを実行し、
前記ユーザ情報が一致しない場合に、前記ワークフロー実行工程は、前記後工程での設定変更を受け付けずに、前記後工程のワークフローを実行することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項13】
請求項7乃至請求項12のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムを格納したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図1】
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【公開番号】特開2010−98386(P2010−98386A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−265709(P2008−265709)
【出願日】平成20年10月14日(2008.10.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】