説明

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム

【課題】排紙トレイ上に混在した複数ユーザの出力物の中から、ユーザが取り出すべき自分の出力物の積載位置を迅速に判別する。
【解決手段】排紙されたジョブに関わる情報のジョブ履歴情報の管理手段と、排紙手段に積載された出力物を取り出すユーザを認証する認証手段と、認証手段により認証されたユーザの出力物が前記排紙手段に積載されているかどうかを前記管理手段に管理されるジョブ履歴情報を参照して判断する判断手段と、認証手段により認証されたユーザの出力物が前記排紙手段に積載されていると判断した場合、管理手段が管理するジョブ履歴情報から前記認証手段により認証されたユーザの出力物の厚みを算出する算出手段と、算出手段により算出された厚みと前記ジョブ履歴情報とから認証されたユーザの出力物が積載される排紙手段の積載位置を特定する特定手段と、特定手段が特定した前記出力物の積載位置を表示する表示手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークに接続され、複数ユーザによって利用される複合機等の画像形成装置がある。このような画像形成装置では、各ユーザからの印刷指示に基づいて印刷した印刷物を、共通の排紙トレイに順次出力するのが一般的である。
【0003】
したがって、印刷指示を行ったユーザは、排紙トレイ上に積載された多数の文書から自分の文書を選別する作業が必要となる。この作業時間を軽減させるべく、自分の文書特定を容易にする従来技術が知られている。
【0004】
例えば、給紙装置から供給される用紙に印刷命令に従って印刷を行うプリンタに、給紙装置とは別にシート状の色紙の供給装置を設けた装置が特許文献1に記載されている。この特許文献1の装置は、プリンタから排出される印刷済みの用紙の間に上記色紙供給装置からシート状の色紙を供給して印刷済みの用紙を印刷命令ごとに区分けするようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−270722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の特許文献1では、排紙トレイに積載された複数のユーザの出力物の中から、自分の出力物を見つけたい場合に、ユーザは、出力物を上から順にめくり、出力物の内容を確認する労力が必要である。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、排紙トレイ上に混在した複数ユーザの出力物の中から、ユーザが取り出すべき自分の出力物の積載位置を迅速に判別できる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は以下に示す構成を備える。
排紙される出力物を積載する排紙手段を備える画像形成装置であって、排紙されたジョブに関わる情報をジョブ履歴情報として管理する管理手段と、前記排紙手段に積載された出力物を取り出すユーザを認証する認証手段と、前記認証手段により認証されたユーザの出力物が前記排紙手段に積載されているかどうかを前記管理手段に管理されるジョブ履歴情報を参照して判断する判断手段と、前記認証手段により認証されたユーザの出力物が前記排紙手段に積載されていると判断した場合、前記管理手段が管理するジョブ履歴情報から前記認証手段により認証されたユーザの出力物の厚みを算出する算出手段と、前記算出手段により算出された厚みと前記ジョブ履歴情報とから認証されたユーザの出力物が積載される前記排紙手段の積載位置を特定する特定手段と、前記特定手段が特定した前記出力物の積載位置を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、排紙トレイ上に混在した複数ユーザの出力物の中から、ユーザが取り出すべき自分の出力物の積載位置を迅速に判別できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】画像形成装置の構成を説明するブロック図である。
【図2】コントローラユニットのシステム構成を示す図である。
【図3】画像形成装置で保持する用紙種類と厚みの関連を示すテーブルである。
【図4】図1に示した操作部に表示されるUIを示す図である。
【図5】図1に示した操作部に表示されるUIを示す図である。
【図6】本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態を示す画像形成装置の構成を説明するブロック図である。
【図8】本実施形態示す画像形成装置で給紙可能な仕切用紙を示す図である。
【図9】本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態を示す画像形成装置の構成を説明する図である。
【図11】本実施形態を示す画像形成装置の構成を説明するブロック図である。
【図12】図1に示した操作部に表示されるUIを示す図である。
【図13】本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像形成装置の構成を説明するブロック図である。
【0012】
図1において、コントローラユニット1000は、画像出力デバイスであるプリンタ1100に接続され、一方でLAN1011に接続されている。コントローラユニット1000は、LAN1011を介して受信した画像情報に従って、プリンタ1100によって印刷を行う。また、コントローラユニット1000は、プリンタ1100からデバイス情報を取得する。コントローラユニット1000は、CPU1001が実行すべき後述する図2に示すモジュールを備える。
【0013】
CPU1001は、システム全体を制御するコントローラである。RAM1002は、CPU1001が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。
【0014】
ROM1003は、システムのブートプログラムが格納されている。HDD1004は、ハードディスクドライブ及びIDEコントローラからなり、システムソフトウェア、画像データ及びそれらの管理情報、及びユーザのジョブ履歴情報を格納する。ここで、ジョブ履歴情報には、ジョブに関わるユーザ情報、用紙種別情報、用紙出力枚数、前記用紙のID情報、ジョブの排紙順序等が含まれる。なお、各実施形態においては、これらの組み合わせをジョブ履歴情報として管理される。
【0015】
操作部I/F1006は、操作部(UI)1012とのインターフェース部で、操作部1012に表示する画像データを操作部1012に対して出力する。また、操作部1012から本システム使用者が入力した情報を、CPU1001に伝える役割をする。Network1010はLAN1011に接続し、情報の入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス1007に配置される。
【0016】
Image Bus I/F1005は、システムバス1007と画像データを高速で転送する画像バス1008を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス1008は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス1008上には以下のデバイスが配置される。デバイスI/F部1020は、プリンタ1100とコントローラユニット1000を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。プリンタ画像処理部1090は、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換を行う。
【0017】
プリンタ1100は、画像出力デバイスであり、排紙トレイ制御部1101とRFIDタグ読取り部1102を有する。排紙トレイ制御部1101は、排紙トレイの動作を制御する制御部である。RFIDタグ読取り部1102は、排紙トレイに出力された、出力用紙または仕切用紙に付与されたRFIDタグに格納された情報を非接触で読み取る。
さらに、RFIDタグから発信される電波強度も非接触で読み取り、それら読み取った情報をデバイスI/F部1020を介して、コントローラユニット1000に送信する。
【0018】
なお、プリンタ1100の排紙ユニットには、図5に示すユーザインタフェースに対応するような指標として排紙ユニットの側面部に排紙位置スケーラが貼り付けられている。ここで、排紙位置スケーラは、排紙トレイの位置から鉛直方向に10cm単位で、目盛りと数値を認識できるように構成されている。ユーザは、後述する操作部1012の表示を確認して、指標を目印として自分のジョブの排紙位置を認識することができる。なお、仕向地が日本以外の国である場合には、その国で公用される単位、例えばインチ等が用いられる。
【0019】
図2は、図1に示したコントローラユニット1000のシステム構成の一例を示す図である。本システムは、以下に説明する複数のモジュールから構成され、これらのモジュールをCPU1001が実行することで実現される。
【0020】
図2において、コントローラユニット1000は、スキャナ制御部2001、コピー制御部2002、印刷制御部2003を備える。さらに、コントローラユニット1000は、ファクシミリ制御部2004、ユーザ認証部2005、ジョブ履歴管理部2006、画面表示部2007を備える。ここで、スキャナ制御部2001は、画像形成装置が有する不図示のスキャナ装置を制御するためのプログラムモジュールとして構成されている。
【0021】
ここで、コピー制御部2002は、スキャナ制御部2001、及び印刷制御部2003と連動して、スキャナで読み取った画像データの印刷制御を行う。印刷制御部2003は、プリンタl100を用いて画像データを印字する処理全般を制御するプログラムモジュールである。ファクシミリ制御部2004は、画像データをデジタルデータ、またはアナログデータとしてファクシミリ送信したり、外部のファクシミリ装置からファクスデータを受信する際の処理全般を制御したりするプログラムモジュールである。
【0022】
ユーザ認証部2005は、ユーザが画像形成装置を使用するにあたり、ユーザ認証に必要な情報を入力した際に認証処理を行い、画像形成装置の使用可否を判定するためのプログラムモジュールである。ここで、認証情報は、IDとパスワードとするが他の情報を識別して認証する構成としてもよい。
【0023】
ジョブ履歴管理部2006は、画像形成装置でコピーやプリントを行う際に、いつ、どのユーザが、どのようなジョブを、どのような用紙サイズ、用紙種類で何枚印刷したか等のジョブ履歴情報をHDD1004に蓄積する。ジョブ履歴管理部2006は、コピーの実行時には、操作部1012によって設定されたコピーの設定に従って、どのような用紙サイズや用紙種類の用紙が使用されたかを記憶する。また、コピーの実行時に、実行日時や、画像形成装置にログインしていたユーザの情報、ジョブ種等の履歴情報を記憶する。また、ジョブ履歴管理部2006は、コピーやプリントの実行順序を管理しておくことによって、コピーやプリントのジョブの実行によって排紙された出力物の排紙順序を管理しておく。
【0024】
出力物厚さ算出部2008は、排紙トレイに排紙された印刷出力の厚さを、ジョブ毎に算出するプログラムモジュールであり、図3に示すテーブルを参照して給紙される用紙の厚みと、出力枚数に基づき、厚さを算出する。なお、出力物厚さ算出部2008は、算出した厚さ情報から排紙トレイにあらかじめ指標として設けられるスケーラに対応する位置を後述するように操作部1012に表示可能に構成されている。
【0025】
図3は、図1に示した画像形成装置のHDD1004で保持する用紙種類と厚みの関連を示すテーブルを示す図である。以下、出力物厚さ算出部2008は、厚み換算表3000に基づき厚みを算出して、出力物位置特定部2009が積載位置を特定する例を説明する。
【0026】
図3において、出力物位置特定部2009は、画像形成装置にユーザ情報を入力すると、そのユーザの出力物が、排紙トレイ上のどの位置にあるかを特定するプログラムモジュールである。ここで、出力物位置特定部2009は、出力物厚さ算出部2008で算出された厚みと、ジョブ履歴管理部2006で管理される履歴情報に基づいたジョブの排紙順序から、排紙トレイ上からどれくらいの位置に積載されているかを特定する。例えば、排紙トレイに出力物がない状態で、ユーザAが普通紙を50枚出力し、ユーザBが厚紙1を20枚出力し、その後ユーザCが薄紙を40枚出力した場合を想定する。その場合、出力物厚さ算出部2008は、厚み換算表3000に基づき、各出力物の厚みを算出する。普通紙を50枚出力したときの出力物の厚みは、0.108mm×50枚で、5.4mmと算出される。厚紙1を20枚出力したときの出力物の厚みは、0.192mm×20枚で、3.84mmと算出される。薄紙40枚出力したときの出力物の厚みは、0.096mm×40枚で、3.84mmと算出される、このようにして出力物厚さ産出物2008は、排紙トレイに排紙された出力物の厚みを算出する。
次に、図4、図5を用いて、本実施形態における出力物積載位置の表示処理について説明する。
【0027】
図4は、図1に示した操作部1012に表示されるユーザインタフェースの一例を示す図である。本例は、画像形成装置が起動すると、ユーザ認証部2005が、操作部1012に表示するユーザ認証画面の一例である。
図4において、ユーザ認証画面4000はユーザ名入カエリア4001とパスワード入カエリア4002を有する。ユーザが、ユーザ名入カエリア4001、パスワード入カエリア4002に必要情報(ユーザ名と、パスワード)を入力し、ログインボタン4003を押下すると、画像形成装置のユーザ認証部2005は、データベースを照合として認証処理を行う。ここで、ユーザ認証部2005による認証判定が「可」である場合、画像形成装置は、出力物位置特定部2009を使用し、認証されたユーザの出力物が排紙トレイ上のどの位置にあるかを特定する。そして、画像形成装置は特定した積載位置を画面表示部2007を介して操作部1012に表示する。
【0028】
図5は、図1に示した操作部1012に表示されるユーザインタフェースの一例を示す図である。本例は、ユーザ名:Yamadaでログインした際の、操作部1012に表示する出力物積載位置を表示した表示画面の一例である。
【0029】
図5において、出力位置積載画面5000は、プリンタ1100の排紙部5001、プリンタl100の排紙部に実際に貼り付けされている目盛り5002を表示する。さらに、出力位置積載画面5000は、排紙トレイ5003、排紙トレイ上の出力物の積載状況5005、ユーザ:Yamadaさんのジョブの積載位置情報5004、出力取得ボタン5006を表示する。
ユーザは、図5に示すUI画面の表示情報から、Yamadaさんのジョブは、排紙トレイから54cm〜64cmの積載位置にあることが分かる。
【0030】
出力取得ボタン5006は、ユーザが排紙トレイからジョブを取り出した際に押下するボタンであり、押下された場合は、ジョブは排紙トレイから取り除かれたと判断し、ジョブ履歴へ取り除かれたことを記録する。これにより、現在積載されている他のユーザのジョブの排紙位置であって、上記Yamadaさんのジョブよりも後に排紙されたジョブの排紙位置が更新されることとなる。
【0031】
図6は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、ユーザ認証画面4000でユーザがログインし、認証が可であった場合の出力物位置特定部2009の処理、及びその積載位置を操作部1012に表示する画面表示部2007の表示処理例である。なお、本フローに係るプログラムは、図1のHDD1004に格納されており、RAM1002に読み出されてCPU1001によって実行される。なお、上述したように図2に示したモジュールを実行する主体はCPU1001であるが、フローチャートの説明上モジュールを主体として説明する。
【0032】
出力物位置特定部2009は、操作部1012からログインした認証されたユーザのジョブをジョブ履歴から検索し、認証されたユーザのジョブに関わる出力物が排紙トレイ上にあるかどうかを判断する(S6001)。S6001で、認証されたユーザのジョブの出力物が排紙トレイ上にあると出力物位置特定部2009が判断した場合、出力物厚さ算出部2008はジョブ履歴管理部2006に管理されているジョブ履歴から排紙トレイ上にある全てのジョブを特定する。(S6002)
【0033】
次に、出力物厚さ算出部2008は、S6002で特定したジョブのジョブ履歴を参照し、排紙した用紙種類と枚数から、各々のジョブの厚さを算出する(S6003)。そして、出力物位置特定部2009は、算出した厚さとジョブ履歴による排紙順序から、ログインしたユーザのジョブの出力物の積載位置を特定する(S6004)。
【0034】
次に、S6004で、出力物位置特定部2009が出力物の積載位置を特定すると、画面表示部2007は、ユーザの出力物の積載位置が分かるようなメッセージと排紙部の積載状況とユーザの出力物の積載位置を示す表示画像を作成する。具体的に、画面表示部2008は、ジョブ履歴に記憶された排紙順序や出力物のサイズ、出力物厚さ算出部2008によって算出された出力物の厚さによって、出力物の状態を把握し、出力物のサイズと厚さに応じた画像を生成する。そして、画面表示部2008は、生成した画像を排紙順序に従って並べることによって、排紙トレイ上の出力物の積載状況を表示する。さらに、画面表示部2007は、作成した出力物の表示画像を操作部1012に表示して(S6005)、本処理を終了する。
一方、S6001で、出力物位置特定部2009が排紙トレイにジョブがないと判断した場合、画面表示部2007はジョブ受付画面を表示して(S6006)、本処理を終了する。ここで表示されるジョブ受付画面の例として、コピー画面やデータ送信画面がある。ジョブ受付画面としてどのような画面を表示するかは、ユーザによって予め設定しておけばよい。
なお、本実施形態では、図5に示す画面が、ユーザが認証されたことに従って表示される場合を例に説明したが、画像形成装置にログインしているユーザから表示指示を受け付けたことに従って図5に示す画面を表示してもよい。
これにより、混在する複数のジョブに関わる出力物の中から、認証されたユーザに関わる出力物が積載された排紙トレイ上の積載位置を迅速に判別できる。
〔第2実施形態〕
【0035】
第2実施形態では、ジョブの最終ページ排紙後に、RFIDタグが付与された仕切用紙をジョブに関連付けて特定の給紙ユニット、例えばインサータから給紙して排紙する。そして、RFIDタグ読取り部が排紙された仕切り用紙のRFID情報を読み取ることで、排紙トレイ上の出力物の有無を検知する。そして、出力物が有った場合に、出力物位置特定部が出力物位置を特定して積載位置情報の表示を行う。以下、その実施形態について説明する。ここで、RFIDとは、ID情報を埋め込んだタグから、電磁界や電波などを用いた近距離(周波数帯によって数cm〜数m)の無線通信によって情報をやりとりする。ここで、RFIDはRadio Frequency IDentification「電波による個体識別」の略である。
【0036】
図7は、本実施形態を示す画像形成装置の構成を説明するブロック図である。本例は、図1のHDD1004に格納されたコントローラユニット1000のシステムのモジュール構成例を示している。
【0037】
図7において、コントローラユニット1000は、スキャナ制御部7001、コピー制御部7002、印刷制御部7003、ファクシミリ制御部7004、ユーザ認証部7005、ジョブ履歴管理部7006等のモジュールを有する。さらに、コントローラユニット1000は、画面表示部7007、出力物厚さ算出部7008、出力物位置特定部7009、仕切用紙制御部7010等のモジュールを有する。
【0038】
スキャナ制御部7001、コピー制御部7002、印刷制御部7003、ファクシミリ制御部7004、ユーザ認証部7005、出力物厚さ算出部7008、画面表示部7007はプログラムモジュールである。なお、7001〜7005、7007、7008は、図2で説明した2001〜2005、2007、2008と同様の処理を行うプログラムモジュールである。
【0039】
仕切用紙制御部7010は、ジョブの最終ページ処理後、RFIDタグが付与された仕切用紙を、例えばインサータから給紙して排紙を行う。さらに、仕切用紙制御部7010は、排紙時にプリンタ1100のRFIDタグ読取り部1102を使用してRFIDタグの情報を読み取るプログラムモジュールである。
【0040】
ジョブ履歴管理部7006は、ジョブ履歴管理部2006で説明した管理情報と、仕切用紙制御部7010で読み取ったRFIDタグ情報とをHDD1004上で管理するプログラムモジュールである。例えば、ジョブ履歴管理部7006は、画像形成装置でコピーやプリントを行う際に、いつ、どのユーザが、どのようなジョブをどのような用紙サイズ、用紙種類で何枚印刷したか等のジョブ履歴情報をHDD1004に記憶する。また、ジョブ履歴管理部7006は、当該ジョブ履歴情報と、仕切用紙制御部7010で読み取ったRFIDタグ情報とを対応付けてHDD1004に蓄積する。ジョブ履歴管理部2006で説明した内容の繰り返しになるが、ジョブ履歴管理部7006は、コピーの実行時には、操作部1012によって設定されたコピーの設定に従って、どのような用紙サイズや用紙種類の用紙が使用されたかを記憶する。また、コピーの実行時に、実行日時や、画像形成装置にログインしていたユーザの情報、ジョブ種等の履歴情報を記憶する。また、ジョブ履歴管理部7006は、コピーやプリントの実行順序を管理しておくことによって、コピーやプリントのジョブの実行によって排紙された出力物の排紙順序を管理しておく。
【0041】
出力物位置特定部7009は、画像形成装置にユーザ情報が入力されると、そのユーザの出力物排紙時に排紙した仕切用紙の有無を判定し、仕切用紙があれば出力物の積載位置を特定するプログラムモジュールである。
【0042】
具体的には、出力物位置特定部7009は、ユーザ認証部7005により画像形成装置にユーザ情報が入力されて認証可と判断されると、RFIDタグ読取り部1102を使用して、排紙トレイ上の仕切用紙のRFIDタグ情報を読み取る。
【0043】
次に、ジョブ履歴管理部7006は、HDD1004上で管理されているジョブ履歴を参照し、読み取ったRFIDタグ情報と一致した仕切用紙があるかを確認して、認証されたユーザの出力物は排紙トレイに存在するか判定を行う。ここで、認証されたユーザの出力物は排紙トレイに存在するとジョブ履歴管理部7006が判断した場合、出力物厚さ算出部7008で厚みを算出する。そして、出力物位置特定部7009は、出力物厚さ算出部7008で算出された厚みと、ジョブ履歴管理部7006で管理される履歴情報に基づいたジョブの排紙順序とから、排紙トレイ上からどれくらいの位置に積載されているかを特定する。
図8は、本実施形態を示す画像形成装置で給紙可能な仕切用紙の一例を示す図である。
図8において、仕切用紙8001〜8003は、用紙サイズはA4であり、仕切用紙8001は赤い色紙で、仕切用紙8002は青い色紙、仕切用紙8003は黄の色紙である。
【0044】
8004〜8006は、それぞれの仕切用紙に付与されたRFIDタグであり、RFIDには排紙した仕切用紙が特定できるようにユニークに割り振られた仕切用紙IDと、仕切用紙の色情報が格納される。
図8に示した例では3枚の仕切用紙のみ示したが、本実施形態では、多色の仕切用紙が予め数十枚用意されており、排紙後も再利用される構成とする。
【0045】
図9は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、ユーザ認証画面4000でユーザがログインし認証された場合の、出力物位置特定部7009の処理、及びその積載位置を操作部1012に表示する画面表示部7007の表示処理例である。なお、本フローに係るプログラムは、図1のHDD1004に格納されており、RAM1002に読み出されてCPU1001によって実行される。
【0046】
出力物位置特定部7009は、RFIDタグ読取り部1102を介して、排紙トレイ上にある全ての仕切用紙のRFIDから、RFIDタグ情報を読み取る(S9001)。次に、出力物厚さ算出部7008は、HDD1004上で管理されているジョブ履歴を参照し、S9001で読み取ったRFIDタグ情報とジョブ履歴を照合し、排紙トレイに出力された状態の出力物を出力指示したユーザを特定する(S9002)。ここで、上述したように、ジョブ履歴には、RFIDタグ情報と、いつ、どのユーザが、どのようなジョブを、どのような用紙サイズ、用紙種類で何枚印刷したか等のジョブ履歴情報とが対応付けられている。そのため、出力物厚さ算出部7008は、ジョブ履歴に基づいて排紙トレイに出力された状態の出力物を出力指示したユーザを特定することができる。
【0047】
次に、出力物位置特定部7009は、S9002で特定したユーザの中に、ログインしたユーザがいるかどうか判断する(S9003)。そして、S9003で排紙トレイにそのユーザの出力物があると出力物位置特定部7009が判断した場合、出力物厚さ算出部7008は、S9002で特定したユーザのジョブ履歴を参照する(S9004)。そして、出力物厚さ算出部7008は、排紙した用紙種類と枚数から、各々のジョブの厚さを算出する(S9005)。
【0048】
次に、出力物位置特定部7009は、出力物厚さ算出部7008が算出した厚さと、ジョブ履歴管理部7006が管理するジョブ履歴による排紙順序から、ログインしたユーザのジョブの出力物の積載位置を特定する(S9006)。
【0049】
そして、出力物位置特定部7009は、S9004で出力物の積載位置を特定すると、画面表示部7007は、ユーザの出力物の積載位置が分かるようなメッセージと排紙部の積載状況とユーザの出力物の積載位置を示した表示画像を作成する。具体的に、画面表示部7007は、ジョブ履歴に記憶された排紙順序や出力物のサイズ、出力物厚さ算出部2008によって算出された出力物の厚さによって、出力物の状態を把握し、出力物のサイズと厚さに応じた画像を生成する。そして画像表示部7007は、生成された画像を排紙順序に従って並べることによって、排紙トレイ上の出力物の積載状況を表示する。さらに、画面表示部7007は、作成した出力物の積載位置を示す表示画像を操作部1012に表示して(S9007)、本処理を終了する。
一方、S9003で排紙トレイにジョブがないと出力物位置特定部7009が判断した場合、画面表示部7007はジョブ受付画面を表示して(S9008)、本処理を終了する。ここで表示されるジョブ受付画面の例として、コピー画面やデータ送信画面がある。ジョブ受付画面としてどのような画面を表示するかは、ユーザによって予め設定しておけばよい。
なお、本実施形態では、作成した出力物の積載位置を示す表示画像が、ユーザが認証されたことに従って表示される場合を例に説明したが、画像形成装置にログインしているユーザから表示指示を受け付けたことに従って図5に示す画面を表示してもよい。
【0050】
なお、本実施形態では、仕切用紙に付与されたRFIDタグに格納された情報は、ユニークに割り振られた仕切用紙IDと、仕切用紙の色情報である場合を説明した。しかしながら、画像形成装置にRFIDライタを装備させ、排紙時にRFIDにユーザ識別情報そのものをライトする構成でもよい。
本実施形態によれば、排紙トレイ上に混在した複数ユーザの出力物の中から、印刷指示を行ったユーザの出力物の積載位置を色別の仕切用紙を目安として迅速に判別できる。また、ユーザが出力物を排紙トレイから取り除くたびに出力取得ボタンを押さずとも、画像形成装置は、排紙トレイに排紙された出力物の積載状況を表示することができる。
〔第3実施形態〕
【0051】
本実施形態では、ジョブの1ページ排紙前に排紙されたRFID付仕切用紙のRFID情報とRFIDタグが発信する電波強度から、仕切用紙の有無と位置を特定して積載位置情報の表示を行う画像形成装置について説明する。本例は、第1、第2の実施形態におけるようにジョブ毎の出力厚さを算出することなく、仕切紙RFIDの電波強度を計測することにより、ジョブ毎の出力厚さを特定する例である。なお、後述するRFID読み取り装置は、用紙に付いているRFIDとの通信の際の電波強度を計測して各用紙との距離を算出することが可能である。したがって、後述する出力物位置特定部は、計測した電波強度から、排紙トレイ上にある全ての仕切用紙の位置、およびログインしたユーザの仕切用紙の位置を特定する。さらに、本実施形態の出力物位置特定部は、排紙トレイに付加されている積載位置を示すスケーラと対応づけた各ジョブの出力物の位置を特定可能に構成されている。
図10は、本実施形態を示す画像形成装置の構成を説明する図である。本例は、図1に示したプリンタ1100に接続可能な排紙部10001を示す。
【0052】
図10において、プリンタ1100の排紙部10001は、出力物の積載位置を分かりやすくするために排紙部10001に貼付された目盛り10002、RFID読み取り装置10003、排紙トレイ10004を有する。
【0053】
10005〜10007は、排紙トレイ10004に排紙されたRFIDタグが付与された仕切用紙である。RFID読み取り装置10003は、コントローラユニット1000から指示によって、10005〜10007のRFIDタグ情報、及び電波強度を読み取り、コントローラユニット1000にそれらの情報を送信する。
【0054】
図11は、本実施形態を示す画像形成装置の構成を説明するブロック図である。本例は、図1のHDD1004に格納されたコントローラユニット1000のシステムのモジュール構成例を示している。
【0055】
図11において、コントローラユニット1000は、スキャナ制御部11001、コピー制御部11002、印刷制御部11003、ファクシミリ制御部11004等のモジュールを有する。さらに、コントローラユニット1000は、ユーザ認証部11005、ジョブ履歴管理部11006、画面表示部11007、出力物位置特定部11008、仕切用紙制御部11009等のモジュールを有する。
【0056】
スキャナ制御部11001、コピー制御部11002、印刷制御部11003、ファクシミリ制御部11004、ユーザ認証部11005、画面表示部11007は、図2で説明した2001〜2005、2007と同様の処理を行うプログラムモジュールである。
【0057】
仕切用紙制御部11009は、ジョブの1ページ排紙前にRFIDタグが付与された仕切用紙を給紙して排紙を行い、排紙時にプリンタl100のRFIDタグ読取り部1102を使用してRFIDタグの情報を読み取るプログラムモジュールである。
【0058】
ジョブ履歴管理部11006は、第1実施形態のジョブ履歴管理部2006で説明した管理情報と、仕切用紙制御部11009で読み取ったRFIDタグ情報とを管理するプログラムモジュールである。
【0059】
出力物位置特定部11008は、画像形成装置にユーザ情報が入力されると、RFIDタグ読取り部1102を使用して、排紙された仕切用紙のRFID情報と、RFIDタグ読み取り装置からそれぞれの仕切用紙の距離によって異なる電波強度を読み取る。
そして、その情報から仕切用紙の有無、及びRFID読み取り装置10003から仕切用紙がどれくらいの距離にあるかを特定するプログラムモジュールである。
【0060】
図12は、図1に示した操作部1012に表示されるユーザインタフェースの一例を示す図である。本例は、ユーザ名:Yamadaでログインした際の、操作部1012に表示する出力物積載位置を表示した表示画面の一例である。
【0061】
図12において、出力位置積載画面12000は、プリンタl100の排紙部12001、プリンタl100の排紙部に実際に貼付されている目盛り12002、排紙トレイ12003を表示する。さらに、出力位置積載画面12000は、排紙トレイ上の出力物の積載状況12006、ユーザ:Yamadaさんのジョブの積載位置情報12004、仕切用紙の位置12005を表示する。この表示情報から、Yamadaさんのジョブは、排紙トレイから22cm〜60cmの赤い仕切用紙の上に積載されていることが分かる。
【0062】
図13は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、ユーザ認証画面4000でユーザがログィンし認証可であつた場合の、出力物位置特定部11008の処理、及びその積載位置を操作部1012に表示する画面表示部11007の表示処理例である。なお、本フローに係るプログラムは、図1のHDD1004に格納されており、RAM1002に読み出されてCPU1001によって実行される。
【0063】
まず、出力物位置特定部11008は、RFIDタグ読取り部1102を介して、排紙トレイ上にある全ての仕切用紙のRDIDから、仕切用紙IDを読み取る(S13001)。次に、出力物位置特定部11008は、HDD1004上で管理されるジョブ履歴を参照し、S13001で読み取った仕切用紙IDとジョブ履歴を照合し(S13002)、ログインしたユーザのジョブが排紙トレイ上にあるかどうか判断する(S13003)。ここで、ログインしたユーザのジョブが排紙トレイ上にあると出力物位置特定部11008が判断した場合、S13004へ進む。
【0064】
そして、S13004で、出力物位置特定部11008は、RFIDタグ読取り部H02を介して、排紙トレイ上にある全ての仕切用紙のRFIDにおける電波強度を計測する。次に、出力物位置特定部11008は、S13004で計測した電波強度から、排紙トレイ上にある全ての仕切用紙の位置、およびログインしたユーザの仕切用紙の位置を特定する(S13005)。
【0065】
そして、出力物位置特定部11008が積載位置を特定したら、画面表示部11007は、ユーザの出力物の積載位置が分かるようなメッセージと排紙部の積載状況とユーザの出力物積載位置を示した表示画像を作成する。さらに、出力物位置特定部11008は作成した出力物積載位置を示した表示画像を操作部1012に表示して(S13006)、本処理を終了する。
【0066】
一方、S13003で、排紙トレイにジョブがないと出力物位置特定部11008が判断した場合、画面表示部11007はジョブ受付画面を操作部1012に表示して(S13007)、本処理を終了する。
【0067】
本実施形態によれば、RFIDの電波強度をリアルタイムで計測し、積載位置を特定するため、ユーザがジョブ出力順序とは異なる順序で出力物を抜き取り、排紙トレイ上のジョブの積載順序が入れ替わる場合でも、積載位置を正確に表示することが可能である。
【0068】
なお、上述した実施形態において、スキャナ装置を備える複合機を画像形成装置の例として説明したが、画像形成装置は、プリント機能を備える印刷装置であってもよい。
本発明の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウエア(プログラム)をパソコン(コンピュータ)等の処理装置(CPU、プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【符号の説明】
【0069】
1000 コントローラユニット
1001 CPU
1012 操作部
1100 プリンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排紙される出力物を積載する排紙手段を備える画像形成装置であって、
排紙されたジョブに関わる情報をジョブ履歴情報として管理する管理手段と、
前記排紙手段に積載された出力物を取り出すユーザを認証する認証手段と、
前記認証手段により認証されたユーザの出力物が前記排紙手段に積載されているかどうかを前記管理手段に管理されるジョブ履歴情報を参照して判断する判断手段と、
前記認証手段により認証されたユーザの出力物が前記排紙手段に積載されていると判断した場合、前記管理手段が管理するジョブ履歴情報から前記認証手段により認証されたユーザの出力物の厚みを算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された厚みと前記ジョブ履歴情報とから認証されたユーザの出力物が積載される前記排紙手段の積載位置を特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した前記出力物の積載位置を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
排紙される出力物を積載する排紙手段を備える画像形成装置であって、
ID情報が付加された色別の用紙を各ジョブの出力物を仕切る仕切用紙として給紙する給紙手段と、
前記排紙手段に積載された各用紙のID情報を読み取る読取り手段と、
排紙されたジョブに関わる情報と前記給紙手段により給紙される用紙のID情報とを関連づけたジョブ履歴情報を管理する管理手段と、
前記排紙手段に積載された出力物を取り出すユーザを認証する認証手段と、
前記認証手段により認証されたユーザの出力物を仕切るための用紙が前記排紙手段に積載されているかどうかを前記管理手段に管理されるジョブ履歴情報を参照して判断する判断手段と、
前記認証手段により認証されたユーザの出力物を仕切るための用紙が前記排紙手段に積載されていると判断した場合、前記管理手段が管理するジョブ履歴情報から前記認証手段により認証されたユーザの出力物の厚みを算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された厚みから前記排紙手段に積載される出力物の積載位置と、認証されたユーザの出力物を仕切るために給紙された用紙を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定される前記用紙に仕切られて積載される出力物の前記積載位置を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
排紙される出力物を積載する排紙手段を備える画像形成装置であって、
ID情報が付加された色別の用紙を各ジョブの出力物を仕切る仕切用紙として給紙する給紙手段と、
前記排紙手段に積載された各用紙のID情報を読み取る読取り手段と、
排紙されたジョブに関わる情報と前記給紙手段により給紙される用紙のID情報とを関連づけたジョブ履歴情報を管理する管理手段と、
前記排紙手段に積載された出力物を取り出すユーザを認証する認証手段と、
前記認証手段により認証されたユーザの出力物を仕切るための用紙が前記排紙手段に積載されているかどうかを前記管理手段に管理されるジョブ履歴情報を参照して判断する判断手段と、
前記認証手段により認証されたユーザの出力物を仕切るための用紙が前記排紙手段に積載されていると判断した場合、前記読取り手段が各用紙からID情報を読み取る際の電波強度と、前記管理手段が管理するジョブ履歴情報とから認証されたユーザの出力物を仕切るために給紙された用紙の積載位置を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定される前記用紙に仕切られて積載される出力物の前記積載位置を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記ジョブ履歴情報は、ジョブに関わるユーザ情報、用紙種別情報、用紙出力枚数、ジョブの排紙順序を含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記ジョブ履歴情報は、ジョブに関わるユーザ情報、用紙種別情報、用紙出力枚数、前記用紙のID情報、ジョブの排紙順序を含むことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記ジョブ履歴情報は、ジョブに関わるユーザ情報、前記用紙のID情報、ジョブの排紙順序を含むことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記ID情報は、RFIDタグを用いて付加されていることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項8】
排紙される出力物を積載する排紙手段を備える画像形成装置の制御方法であって、
排紙されたジョブに関わる情報をジョブ履歴情報として管理する管理工程と、
前記排紙手段に積載された出力物を取り出すユーザを認証する認証工程と
前記認証工程により認証されたユーザの出力物が前記排紙手段に積載されているかどうかを前記管理工程に管理されるジョブ履歴情報を参照して判断する判断工程と、
前記認証工程により認証されたユーザの出力物が前記排紙手段に積載されていると判断した場合、前記管理工程が管理するジョブ履歴情報から前記認証工程により認証されたユーザの出力物の厚みを算出する算出工程と、
前記算出工程により算出された厚みと前記ジョブ履歴情報とから認証されたユーザの出力物が積載される前記排紙手段の積載位置を特定する特定工程と、
前記特定工程が特定した積載位置を表示する表示工程と、
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項9】
ID情報が付加された色別の用紙を各ジョブの出力物を仕切る仕切用紙として給紙する給紙手段と、排紙される出力物を積載する排紙手段と、前記排紙手段に積載された各用紙のID情報を読み取る読取り手段と、を備える画像形成装置の制御方法であって、
排紙されたジョブに関わる情報と前記給紙手段により給紙される用紙のID情報とを関連づけたジョブ履歴情報を管理する管理工程と、
前記排紙手段に積載された出力物を取り出すユーザを認証する認証工程と、
前記認証工程により認証されたユーザの出力物を仕切るための用紙が前記排紙手段に積載されているかどうかを前記管理工程に管理されるジョブ履歴情報を参照して判断する判断工程と、
前記認証工程により認証されたユーザの出力物を仕切るための用紙が前記排紙手段に積載されていると判断した場合、前記管理工程が管理するジョブ履歴情報から前記認証工程により認証されたユーザの出力物の厚みを算出する算出工程と、
前記算出工程により算出された厚みから前記排紙手段に積載される出力物の積載位置と、認証されたユーザの出力物を仕切るために給紙された用紙を特定する特定工程と、
前記特定工程により特定される前記用紙に仕切られて積載される出力物の前記積載位置を表示する表示工程と、
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項10】
ID情報が付加された色別の用紙を各ジョブの出力物を仕切る仕切用紙として給紙する給紙手段と、排紙される出力物を積載する排紙手段と、前記排紙手段に積載された各用紙のID情報を読み取る読取り手段と、を備える画像形成装置の制御方法であって、
排紙されたジョブに関わる情報と前記給紙手段により給紙される用紙のID情報とを関連づけたジョブ履歴情報を管理する管理工程と、
前記排紙手段に積載された出力物を取り出すユーザを認証する認証工程と、
前記認証工程により認証されたユーザの出力物を仕切るための用紙が前記排紙手段に積載されているかどうかを前記管理工程に管理されるジョブ履歴情報を参照して判断する判断工程と、
前記認証工程により認証されたユーザの出力物を仕切るための用紙が前記排紙手段に積載されていると判断した場合、前記読取り手段が各用紙からID情報を読み取る際の電波強度と、前記管理工程が管理するジョブ履歴情報とから認証されたユーザの出力物を仕切るために給紙された用紙の積載位置を特定する特定工程と、
前記特定工程により特定される前記用紙に仕切られて積載される出力物の前記積載位置を表示する表示工程と、
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項11】
請求項8乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−93601(P2012−93601A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−241690(P2010−241690)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】