説明

画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム

【課題】転写ベルト上の残トナーによる転写ベルトの損傷を軽減して画像劣化を防止し、かつ現像剤を効率的に使用する画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像形成装置は、表面に静電潜像を形成する像担持手段と、静電潜像にトナーと該トナー外周に付着している外添剤とを含有する現像剤を現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像が転写される被転写手段と、被転写手段に形成したトナー像を読み取るトナー画像読み取り手段と、被転写手段へのトナー画像パターンの形成を制御する制御手段と、を備える。制御手段は、現像手段及び被転写手段の少なくとも何れかの使用状態に基づいて使用レベルを決定し、決定された使用レベルに基づいて、トナー画像読み取り手段の通過部に対向する被転写手段上に形成されるトナー画像パターン及び該トナー画像パターンの形成タイミングを制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラー複写機、ファクシミリ装置、カラープリンタやカラーマルチファンクション機等の画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムに関し、特に、中間転写体の転写ベルト上に異色のトナー像を重ねて転写することにより、カラー画像を得るように構成した画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カラー複写機、ファクシミリ装置、カラープリンタやマルチファンクション機等の様々な画像形成装置が普及している。このような画像形成装置による画像形成動作を以下に説明する。
【0003】
まず、原稿画像又は画像データに応じて副走査方向に回転する像担持体である感光体上を露光手段により露光して静電潜像を形成させる。尚、このとき感光体は帯電器によって予め一様に帯電されている。次に、感光体上の静電潜像に現像手段によりトナーを付着させてトナー像を形成し、そのトナー像を被転写手段により記録媒体である用紙上に転写する。そして、用紙上のトナー像をヒータ内蔵の加熱ローラ及び加圧ローラを含む定着手段により加熱及び加圧して定着させる。尚、カラー画像を構成するためには、感光体上に形成されたトナー像を中間転写体の転写ベルト上に重ね合わせて、現像手段により転写する。
【0004】
上述したような画像形成装置に搭載される現像装置おいて、トナーとトナー外周に付着している外添剤を含有する現像剤を用いて、感光体等の潜像担持体に担持されている潜像を現像する方式のものが知られている。
【0005】
現像ローラ等の現像剤担持体に担持した現像剤を潜像担持体との対向領域である現像領域まで搬送し、ここで現像剤中のトナーを潜像担持体上の潜像に転移させることで潜像を現像し、転写ベルト上でカラー画像が形成される。転写ベルト上に形成されたトナー像は用紙に転写されるが、用紙に転写仕切れないトナーや外添剤及び用紙の紙粉は転写ベルト上に残ってしまうことがある。転写ベルト上に残ってしまったトナーや外添剤等は、図8に示すように、転写ベルト上に当接して配置されているクリーニングブレードによって回収される。
【0006】
転写ベルトとクリーニングブレードの当接部には、トナーより小径な外添剤が付着している。この転写ベルトとクリーニングブレード当接部に堆積した外添剤により、転写ベルト上の不要なトナーと外添剤を廃トナーボックスに回収している。ここで、外添剤よりも粒子が大きいトナー等は転写ベルトとクリーニングブレード間からすり抜けないようになっている。また、外添剤が回動する転写ベルトとの研磨効果となり、転写ベルト上の固着物をクリーニングブレードとの当接部で除去することができる。
【0007】
トナー外周に付着している外添剤は、現像装置内のトナーと共に現像剤として転写ベルト上に供給される。この現像剤は、現像装置駆動時間が経過するに従い、電源オフ・オン時や省エネモードであるスリープモードからの復帰に伴うウォーミングアップ動作や印刷動作を繰り返すことで、現像装置内において攪拌される。そのため、現像装置の駆動距離が長くなるに伴って攪拌回数も増えるため、トナー粒子表面に外添されている外添剤が離脱してしまう。つまり、図9に示すように、現像装置の駆動時間が短い初期の現像剤より、現像装置の駆動時間が長い末期の現像剤の方が外添剤の添付量が少なくなる。
【0008】
現像装置から転写ベルトに供給される外添剤量が減少することにより、転写ベルトとクリーニングブレード当接部に堆積する外添剤の量が減少する。すなわち、一定時間以上駆動した現像装置から供給される現像剤では、転写ベルトにおける外添剤による研磨効果が軽減され、クリーニングブレードをすり抜けるトナーが増加してしまうという問題や、トナーに含有されるワックス成分などが転写ベルト上に固着してしまうという問題があった。図10に示すように、現像装置の駆動距離が一定距離を越えることで転写ベルト上へのトナー成分の固着箇所が増えることがわかっている。
【0009】
上述したようなトナー成分の固着は、印刷結果には現れない微細なものであるが、転写ベルトの走行距離が長くなるにつれて大きくなる。転写ベルト上にトナー成分の固着箇所が増え、そのトナー成分固着箇所が転写ベルト上のトナー画像読み取りセンサ通過部に対向する転写ベルト上であると、色合せ制御パターン基準位置と誤検知してしまう。これにより、色合せ制御が正しく調整できず、印刷結果の副走査位置がずれてしまうという問題があった。また、トナー成分固着箇所にトナー像が形成されず、濃度調整パターンでセンサが読み取る検出結果を誤検知するため、濃度安定性が保証されないという問題があった。さらに、トナー成分固着箇所が大きくなるとトナー像も形成されないので、印刷結果に画像抜けが生じてしまうという問題があった。
【0010】
上述した問題を解決するために、例えば、現像装置の使用状態により、トナー画像読み取りセンサ通過部に対向する転写ベルト上にトナー画像パターンを形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。上記特許文献1では、現像装置の使用状態に基づいて、トナー画像読み取りセンサ通過部に対向する転写ベルト上にトナー画像パターンを形成することで、トナー固着を軽減し、色合せ制御パターン基準位置と誤検知する色合せ制御の調整不良である、印刷結果の副走査位置ずれを防いでいる。
【0011】
また、上述した問題を解決するための他の技術として、クリーニングブレードと転写ベルトの当接部において転写ベルト上の残トナーを充分に回収できるように、像担持体を移動させてクリーニングブレードとの相対位置を変化させることにより、クリーニング機構を充実させる技術が提案されている(例えば、特許文献2)。また、転写ベルト上の残トナーによる画像劣化を防止する技術として、積極的に現像装置よりトナーを吐出する技術も提案されている(例えば、特許文献3)。
【0012】
ここで、転写ベルト上に現像剤を供給する機会は主に印刷動作となるが、ウォーミングアップ動作などで各アクチュエータの調整動作に現像剤を使用することがある。しかしながら、一般的にこの調整動作は、ウォーミングアップ時間等が長くなるため、頻繁には実行しないよう制御されている。そこで、転写ベルトとクリーニングブレード当接部に現像剤を供給してクリーニングブレードめくれをおさえ、クリーニング効果を高める技術が提案されている(例えば、特許文献4)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし、上記記特許文献1の技術では、トナー画像読み取りセンサ通過部に対向する転写ベルト上のトナー固着は軽減できるが、トナー画像パターン形成時に転写ベルトの回転距離が長くなるため、転写ベルトの寿命が短命になるという課題があった。
【0014】
また、上記特許文献2の技術では、クリーニング効果を向上させることはできるが、部品点数が増えるためコストが高くなってしまうという課題があった。
【0015】
さらに、上記特許文献3の技術では、通常の画像形成動作を行った際に、転写ベルト上に残る可能性のあるトナーを強制的にすべて廃棄してしまうため、トナーを効率的に活用することができないという課題があった。
【0016】
そして、特許文献4に記載の技術では、転写ベルト全面に現像剤を供給するため、トナーの消費量が多くなってしまい、トナーを効率的に活用することができないという課題があった。
【0017】
本発明はこのような実情を鑑みてなされたものであり、上記課題を解決し、転写ベルト上の残トナーによる転写ベルトの損傷を軽減して画像劣化を防止し、かつ現像剤を効率的に使用する画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の画像形成装置は、表面に静電潜像を形成する少なくとも1以上の像担持手段と、静電潜像にトナーと該トナー外周に付着している外添剤とを含有する現像剤を現像してトナー像を形成する少なくとも1以上の現像手段と、トナー像が転写される被転写手段と、被転写手段に形成したトナー像を読み取るトナー画像読み取り手段と、被転写手段へのトナー画像パターンの形成を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、現像手段及び被転写手段の少なくとも何れかの使用状態に基づいて使用レベルを決定し、決定された使用レベルに基づいて、トナー画像読み取り手段通過部に対向する被転写手段上に形成されるトナー画像パターン及び該トナー画像パターンの形成タイミングを制御することを特徴とする。
【0019】
本発明の画像形成装置の制御方法は、表面に静電潜像を形成する少なくとも1つ以上の像担持ステップと、少なくとも1以上の現像手段が、静電潜像にトナーと該トナー外周に付着している外添剤とを含有する現像剤を現像してトナー像を形成する現像ステップと、トナー像を被転写手段に転写する被転写ステップと、現像手段及び被転写手段の少なくとも何れかの使用状態に基づいて使用レベルを決定し、決定された使用レベルに基づいて、被転写手段に形成したトナー像を読み取るトナー画像読み取り手段の通過部に対向する被転写手段上に形成されるトナー画像パターン及び該トナー画像パターンの形成タイミングを制御する制御ステップと、を備えることを特徴とする。
【0020】
本発明のプログラムは、表面に静電潜像を形成する処理と、少なくとも1以上の現像手段が、静電潜像にトナーと該トナー外周に付着している外添剤とを含有する現像剤を現像してトナー像を形成する処理と、トナー像を被転写手段に転写する処理と、現像手段及び被転写手段の少なくとも何れかの使用状態に基づいて使用レベルを決定し、決定された使用レベルに基づいて、被転写手段に形成したトナー像を読み取るトナー画像読み取り手段の通過部に対向する被転写手段上に形成されるトナー画像パターン及び該トナー画像パターンの形成タイミングを制御する処理と、をコンピュータの実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、現像剤を効率的に使用しつつ、画像劣化を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本実施形態に係る画像形成装置の機構部の全体概略構成例を示す図である。
【図2】本実施形態に係る画像形成装置の制御機構の概略機能構成例を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係る画像形成装置の印刷前処理であるウォーミングアップ処理の流れの概略例を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態に係る画像形成装置の転写ベルトに現像剤を供給する処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態に係る画像形成装置におけるトナー画像パターン形成の対象となる現像装置選択処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る画像形成装置におけるトナー画像長選択・パターン潜像タイミング選択処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態に係る画像形成装置のトナー画像パターンの例を示す図である。
【図8】転写ベルト上に当接して配置されているクリーニングブレードの例を示す図である。
【図9】現像装置の駆動時間と外添剤の添付量の関係例を示す図である。
【図10】現像装置の駆動距離と転写ベルト上へのトナー成分の固着箇所増加の関係例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に本発明の実施形態の例について、図面を用いて詳細に説明する。以下の実施形態及び図に示すBk、M、C、Yはそれぞれブラック、マゼンダ、シアン、イエローを示している。
【0024】
(画像形成装置の構成)
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の機構部の全体構成例を示す。本実施形態に係る画像形成装置は、給紙トレイ1、給紙ローラ2、レジストローラ3、レジストセンサ4、転写ベルト5、現像装置6Bk、6M、6C、6Y、2次転写駆動ローラ7、転写ベルトテンションローラ8、感光体9Bk、9M、9C、9Y、帯電器10Bk、10M、10C、10Y、露光器11、現像器12Bk、12M、12C、12Y、クリーナーブレード13Bk、13M、13C、13Y、レーザ光14Bk、14M、14C、14Y、1次転写ローラ15Bk、15M、15C、15Y、2次転写ローラ16、ベルトクリーナ17、排紙ローラ18、定着器20、クリーニングブレード21、パドル40Bk、40M、40C、40Y、TM(トナー画像読み取り)センサ41、廃トナーフル検知センサ43、廃トナーボックス44等を備えている。尚、本実施形態に係る画像形成装置は、上記構成を必ずしも全て備える必要はない。
【0025】
本実施形態では、画像形成装置として、被転写手段に相当する転写ベルト5に沿って画像形成部(例えば、複数色の電子写真プロセス部)である現像装置6Bk、6M、6C、6Yが並べられた構成を備え、現像装置内の感光体で形成されたトナー画像を一度に転写ベルトに押し付けるタンデムタイプといわれるものを例に挙げて説明する。しかし、画像形成装置の構成は、これに限定されるものではない。
【0026】
転写ベルト5は、図1中の矢示方向(反時計回り)に回動し、その回動方向の上流側から順に、複数の現像装置6Bk、6M、6C、6Yが配列されている。これら複数の現像装置6Bk、6M、6C、6Yは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。現像装置6Bkはブラックのトナー画像を、現像装置6Mはマゼンタのトナー画像を、現像装置6Cはシアンのトナー画像を、現像装置6Yはイエローのトナー画像をそれぞれ形成する。また、現像装置6Bk、6M、6C、6Yは、それぞれ内部にトナー及び外添剤を含有する現像剤を撹拌するパドル40Bk、40M、40C、40Yを備えている。ここで、外添剤としては、シリカ等を適用することできるが、これに限定されるものではない。
【0027】
以下の説明では、現像装置6Bkを例に挙げて具体的に説明するが、他の現像装置6M、6C、6Yは現像装置6Bkと同様であるので、その現像装置6M、6C、6Yの各構成要素については、現像装置6Bkの各構成要素に付したBkに替えて、M、C、Yによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
【0028】
転写ベルト5は、回転駆動される2次転写駆動ローラ7と転写ベルトテンションローラ8とに巻回されたエンドレスベルトである。2次転写駆動ローラ7は、図示を省略した駆動源である駆動モータによって回転駆動される。その駆動モータと、2次転写駆動ローラ7と、転写ベルトテンションローラ8とが、転写ベルト5を移動させる駆動手段として機能する。
【0029】
現像装置6Bkは、感光体9Bk、帯電器10Bk、露光器11、現像器12Bk、クリーナーブレード13Bk等から構成されている。
【0030】
帯電器10Bkは、感光体9Bkの周囲に配置され、感光体9Bkを一様に帯電させる帯電手段である。露光器11は、露光手段であり、各現像装置6Bk、6M、6C、6Yが形成する画像色に対応する露光光であるレーザ光14Bk、14M、14C、14Yを照射するように構成されている。現像器12Bkは、静電潜像を現像剤であるブラックトナーにより可視像化する。これにより感光体9Bk上にブラックのトナー画像が形成される。クリーナーブレード13Bkは、感光体9Bkのクリーニングを行う。
【0031】
画像形成に際し、感光体9Bkの外周面は、暗中にて帯電器10Bkにより一様に帯電された後、露光器11からのブラック画像に対応するレーザ光14Bkにより露光され、静電潜像が形成される。現像器12Bkは、この静電潜像をブラックトナーにより可視像化し、感光体9Bk上にブラックのトナー画像が形成される。
【0032】
上記トナー画像は、感光体9Bkと転写ベルト5とが接する位置(1次転写位置)で、1次転写ローラ15Bkの働きにより転写ベルト5上に転写される。この転写により、転写ベルト5上にブラックのトナーによる画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体9Bkは、外周面に残留した不要なトナーをクリーナーブレード13Bkにより除去された後、次の画像形成のために待機する。
【0033】
以上のようにして、現像装置6Bkでブラックのトナー画像を転写された転写ベルト5は、次の現像装置6Mに搬送される。現像装置6Mでは、現像装置6Bkでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体9M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が転写ベルト5上に形成されたブラックの画像に重畳されて転写される。転写ベルト5は、さらに次の現像装置6C、6Yに順次搬送され、同様の動作により、感光体9C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体9Y上に形成されたイエローのトナー画像とが、転写ベルト5上に重畳されて転写される。
【0034】
上述したようにして、転写ベルト5上にフルカラーの画像が形成され、このフルカラーの重ね画像が形成された転写ベルト5は、2次転写ローラ16の位置まで搬送される。尚、画像形成に際して、ブラックのみの画像形成の場合には、1次転写ローラ15M、15C、15Yがそれぞれ感光体9M、9C、9Yから離間された位置に退避し、前述の画像形成プロセスをブラックの場合のみ行う。
【0035】
画像形成時の用紙搬送動作に際して、給紙トレイ1に収納された用紙Sは、最も上のものから給紙ローラ2を図1中の矢示方向(反時計回り)に回転駆動することにより順に送り出され、レジストローラ3の位置に停止して待機する。停止のタイミングは、用紙Sの先端がレジストセンサ4によって検知されてから所定時間経過した時点となる。尚、ここでは給紙トレイ1に格納された最も上の用紙から送り出される例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
【0036】
レジストローラ3の駆動開始は、上記転写ベルト5により搬送されたトナー像と2次転写ローラ16上で、トナー像と用紙Sの位置が重なり合うようなタイミングで行われる。このとき、レジストローラ3は、図1中の矢示方向(反時計方向)に回転駆動することによって用紙Sを送り出す。
【0037】
レジストローラ3によって送り出された用紙Sには、2次転写ローラ16によって転写ベルト5上のトナー像が転写される。その後、定着器20によってトナー像を熱及び圧力で定着し、図1中の矢示方向(反時計回り)に回転駆動された排紙ローラ18によって当該画像形成装置の外部に排出(排紙)される。
【0038】
定着器20は、加熱ローラ201と加圧ローラ202とを備える。加熱ローラ201は、例えば、アルミニウムの芯金材にゴム材がコーティングされたものであり、また内部にはヒータが内蔵されている。一方、加圧ローラ202も、例えば、加熱ローラ201と同様に、アルミニウム芯金にゴム材のコーティングの構成とすることができ、加熱ローラ201とある一定の圧力を持って接触している。この接触部を以降は「ニップ部」と称す。
【0039】
図示を省略した駆動系(駆動手段)により、加熱ローラ201を回転駆動させることにより、加熱ローラ201に接触している加圧ローラ202も回転する。用紙Sに2次転写されたトナー像は、この2つのローラ間を通過する際に、熱と圧力によって用紙Sに定着されることになる。
【0040】
用紙Sへのトナー像の転写が終了した転写ベルト5は、外周面に残留した不要なトナーを転写ベルト5上に当接して配置されているクリーニングブレード21により回収され、ベルトクリーナ17により除去された後、次の画像形成のために待機する。
【0041】
このようにして、図示を省略した駆動手段である駆動モータによって回転駆動される像担持体の感光体上に画像の静電潜像を形成し、その形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成し、その形成されたトナー像を用紙に転写し、その転写されたトナー像を用紙上に定着させて、用紙上に画像を印刷する。尚、上記除去されたトナーは、廃トナーボックス44に収容される。廃トナーフル検知センサ43は、廃トナーボックス44の廃トナー量がフルになったことを検知する検知手段である。
【0042】
図2は、本実施形態に係る画像形成装置の制御機構の概略機能構成例を示す。図示するように、本実施形態に係る画像形成装置は、制御機構部101に、CPUに相当する制御部101と、不揮発性記憶手段に相当する不揮発性メモリ106を備える。
【0043】
制御部101は、本実施形態に係る画像形成装置の動作を含む機能を制御する演算制御装置である。制御部101は、ROM102、RAM103を有する。ROM102は、制御部101が実行するプログラムなどを格納した固定記憶装置である。RAM103は、制御部101が各種の制御処理を実行する際に使用する主記憶装置であり、カウント値格納部104と現像装置交換日時格納部105とを備えている。カウント値格納部104は、RAM103の記憶容量の一部であり、制御部101が感光体駆動モータ111の駆動状態に応じて加算される転写ベルト及び現像装置の駆動時間カウントや駆動距離カウント値の合計値を格納する領域である。また、現像装置交換日時格納部105は、RAM103の記憶容量の一部であり、現像装置6Bk、6M、6C、6Yが装着された時の使用開始日時が格納される領域である。
【0044】
不揮発性メモリ106は、回転時間カウント格納部107と、走行距離カウント格納部108と、現像装置使用開始日時格納部109と、を有し、カウント値格納部104に格納されたカウント値の合計値をそれぞれ格納部に記憶する為のメモリである。また、不揮発性メモリ106は、現像装置使用開始日時格納部109において、新品が装着された時の日時も記憶する。
【0045】
感光体駆動モータ111は、感光体9Bk、9M、9C、9Yを回転駆動させる装置である。制御部101がROM102のプログラムを実行することによって印刷動作やウォーミングアップ動作において必要なタイミングでオン及びオフの動作指示を出すと、その動作指示を受けて回転及び停止する。
【0046】
感光体駆動モータ111が制御部101からオンの動作指示を受けると、感光体駆動モータ111が回転駆動を行い、メカ機構によって感光体9Bk、9M、9C、9Yと現像器12Bk、12M、12C、12Yへ駆動力が伝達される。一方、感光体駆動モータ111が制御部101からオフの動作指示を受けると、感光体駆動モータ111が回転駆動を停止し、感光体9Bk、9M、9C、9Yと現像器12Bk、12M、12C、12Yの駆動も停止する。
【0047】
(ウォーミングアップ処理)
図3は、本実施形態に係る画像形成装置の印刷前処理であるウォーミングアップ処理の流れの概略例を示す。以下に、ウォーミングアップ処理の流れの概略例について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
【0048】
まず、画像形成装置は電源を投入すると初期処理を行う(ステップS301)。初期処理では、現像装置6Bk、6M、6C、6Yなどの各消耗品の装着チェックを実施し、定着装置20内の加熱ローラ201内に内蔵しているヒータを点灯する。また、初期処理では、光学ユニット内のポリゴンモータの立上げや廃トナーボックス44内の廃トナーの攪拌なども行う。次に、現像バイアスを印加してブラック現像作像モータの起動やカラー作像モータの起動などのアクチュエータを起動する(ステップS302)。モータ起動後、転写ベルト5上に付着している廃トナーや紙粉などを除去するために、転写ベルト5のクリーニング処理を行う(ステップS303)。転写ベルト5上のクリーニング処理が終了すると、各々の現像剤でTMセンサ41上に対向する転写ベルト5表面上に濃度調整パターンを構成し、TMセンサ41で光量を測定して現像バイアスなどの調整を行い、濃度が安定するように制御する(ステップS304)。
【0049】
次に、Bk、C、M、Yのそれぞれの現像位置が転写ベルト5上で合うように、3つのTMセンサ41と対向する転写ベルト5上に位置あわせパターンを構成し、各々のトナー画像先頭位置が合うように制御する(ステップS305)。この色合せ処理のトナー画像パターン形成後に、転写ベルト5と現像装置6Bk、6C、6M、6Yの駆動時間と駆動距離の状態を判断し、駆動状態によりTMセンサ41に対向する転写ベルト5上にトナー画像パターンを形成する。調整動作完了後、定着装置20のローラ表面温度が目標温度になるまで待ちながら、転写ローラのクリーニングを行う(ステップS306)。
【0050】
(現像剤供給手段)
図4は、本実施形態に係る画像形成装置の転写ベルト5に現像剤を供給する処理の流れの例を示す。以下に、本実施形態に係る画像形成装置における、転写ベルト5上への現像剤供給手段について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。尚、以下には現像装置6Bkを例に挙げて具体的に説明するが、上述したように、他の現像装置6M、6C、6Yは現像装置6Bkと同様の構成であるので、その現像装置6M、6C、6Yの各構成要素についても、現像装置6Bkの各構成要素と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0051】
中間転写体の転写ベルト5と現像装置6Bkの駆動時間及び駆動距離に基づいて、各ユニットの使用状態を、初期状態(レベル1)、中期状態(レベル2)、末期状態(レベル3)とし、いずれの状態であるかを判別する。レベル1(初期状態)の判定閾値をそれぞれ転写ベルト回転時間=T1、転写ベルト走行距離=M1、現像装置駆動時間=S1、現像装置駆動距離=N1、レベル2(中期状態)の判定閾値をそれぞれ転写ベルト回転時間=T2、転写ベルト走行距離=M2、現像装置駆動時間=S2、現像装置駆動距離=N2、とし、レベル2の判定閾値以上の場合にはレベル3(末期状態)である判別する。尚、本実施形態では、レベル1、レベル2、レベル3の3段階に分ける例を挙げて説明するが、2段階以上であれば何段階でも適用することが可能であり、段階を多くすることにより、さらに繊細な制御を行うことができる。
【0052】
まず、転写ベルト5の回転時間と走行距離に基づいて、使用レベルがレベル3であるかを判別する(ステップS401)。すなわち、転写ベルト5の回転時間がT2以上であり、転写ベルト5の走行距離がM2以上であるかを判断する。転写ベルト5の状態が、レベル3であると判別された場合(ステップS401/YES)は、現像装置6Bkの駆動時間と駆動距離にかかわらず、トナー画像のパターンを形成する現像装置の選択処理に移行する(ステップS402)。
【0053】
他方、転写ベルト5の状態が、レベル1とレベル2である場合(ステップS401/NO)は、現像装置6Bkの駆動時間及び駆動距離を判断する(ステップS404)。現像装置6Bkの回転時間がS1未満であり、現像装置6Bkの走行距離がN1未満である場合(ステップS404/NO)には、現像装置6Bkの状態がレベル1であると判別される。現像装置6Bkの状態がレベル1であると判別されると、現像装置6Bの装着開始日時を判断する(ステップS405)。ここで、現像装置装着開始日時がU1未満であると判別された場合(ステップS405/NO)には、転写ベルト5とクリーニングブレード21の接地部には外添剤が堆積されているため、転写ベルト5上には、トナー画像パターンを形成せず処理を終了する。
【0054】
上記ステップS404の処理において、現像装置6Bkの回転時間がS1以上であり、現像装置6Bkの走行距離がN1以上であると判断された場合(ステップS404/YES)には、現像装置6Bkの状態がレベル2又はレベル3であると判別され、上記ステップS402の処理に移行する。すなわち、パターン形成の対象となる現像装置の選択処理を行う。そして次に、転写ベルト5上に形成するトナー画像パターンの選択処理を行う(ステップS403)。トナー像は、帯電とレーザ光を調整することにより、転写ベルト上に形成するトナー量が構成上最大になるように調整する。
【0055】
尚、上記では、少なくとも、現像装置装着開始日時、現像装置駆動時間、現像装置駆動距離、転写ベルト回転時間や転写ベルト走行距離の何れかに基づいて、使用状態のレベルを決定する例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。使用状態レベルの決定方法は適宜変更可能であり、例えば、現像装置駆動時間のみに基づいて決定することも可能であるし、他の要件に基づいて決定するようにしてもよい。
【0056】
(現像装置選択処理)
図5は、上記ステップS402に示す処理である、パターン形成の対象となる現像装置選択処理の流れの例を示す。以下、パターン形成の対象となる現像装置選択処理の流れの例について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0057】
まず、現像装置6Bkの駆動時間と駆動距離に基づいて、現像装置6Bkがレベル1の閾値内か判別する(ステップS501)。つまり、現像装置6Bkの駆動時間がS1未満であり、現像装置6Bkの駆動距離がN1未満であるかを判別する。レベル1であると判別された場合(ステップS501/YES)は、現像装置状態をレベル1に設定する(ステップ502)。
【0058】
次に、現像装置6Bkの状態がレベル1の閾値以上であると判別された場合(ステップS501/NO)は、現像装置6Bkの駆動時間Sと駆動距離Nに基づいて、現像装置6Bkがレベル2の閾値内か判別する。つまり、現像装置6Bkの駆動時間がS2未満であり、現像装置6Bkの駆動距離がN2未満であるかを判別する。レベル2であると判別された場合(ステップS503/YES)は、現像装置状態をレベル2に設定する(ステップ504)。そして、上記ステップS503の処理においてレベル2の閾値以上であると判別された場合(ステップS503/NO)は、現像装置状態をレベル3に設定する(ステップS505)。
【0059】
現像装置の選択処理はBk、C、M、Yの4色分を繰り返し行う。そして、転写ベルト5上に形成するトナー画像の対象現像装置が決定後に、上記ステップS403の処理であるトナー画像長選択・パターン潜像タイミング選択処理を行う。
【0060】
(トナー画像長選択・パターン潜像タイミング選択処理)
図6は、トナー画像長選択・パターン潜像タイミング選択処理の流れの例を示す。以下に、上記ステップS403に示すトナー画像長選択・パターン潜像タイミング選択処理の流れの例について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0061】
図7に示すように、本実施形態に係る画像形成装置のトナー画像パターン長は、現像装置の状態がレベル1の場合、転写ベルト5上のトナー読取センサ通過部を中心に主走査及び副走査方向に面積が狭くなるように設定される。それに対して、現像装置の状態がレベル3の場合には、トナー画像パターン長が、主走査及び副走査方向に面積が広くなるように設定する。つまり、本実施形態では、現像装置の状態のレベルが高くなるにつれて、トナー画像パターン長が長くなり、トナー画像パターンの主走査及び副走査方向の面積も広くなる。また、本実施形態では、現像装置の状態のレベルが高くなるにつれて、転写ベルト5に形成されるトナー画像パターン潜像タイミングも短くなる。
【0062】
ここで、本実施形態において、現像装置の状態がレベル1であると判別された場合に選択されるトナー像形成間隔及びトナー像パターン長をトナー像形成間隔1及びトナー像パターン長1とする。同様に、現像装置の状態がレベル2であると判別された場合に選択されるトナー像形成間隔及びトナー像パターン長をトナー像形成間隔2及びトナー像パターン長2とする。さらに、現像装置の状態がレベル3であると判別された場合に選択されるトナー像形成間隔及びトナー像パターン長をトナー像形成間隔3及びトナー像パターン長3とする。尚、図7に示される各トナー像形成間隔及びトナー像パターン長は例であり、これに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0063】
まず、上述したパターン形成対象現像装置選択処理により、現像装置6Bk、6M、6C、6Yの駆動時間Sと駆動距離Nに基づいて、現像装置6Bk、6M、6C、6Yの何れか1つでもレベル1であると設定されているかの否かを判断する(ステップS601)。現像装置6Bk、6M、6C、6Yのうち少なくとも1つ以上がレベル1であると設定されている場合(ステップS601/YES)には、トナー像形成間隔及びトナー像パターン長をトナー像形成間隔1及びトナー像パターン長1に設定する(ステップ602)。
【0064】
次に、現像装置6Bk、6M、6C、6Yの状態の設定が、全てレベル1でないと判断された場合(ステップS601/NO)は、現像装置6Bk、6M、6C、6Yの駆動時間Sと駆動距離Nに基づいて、現像装置6Bk、6M、6C、6Yの何れか1つでもレベル2であると設定されているか否かを判断する(ステップS603)。現像装置6Bk、6M、6C、6Yのうち少なくとも1つ以上がレベル2であると設定されている場合(ステップS603/YES)は、トナー像形成間隔及びトナー像パターン長をトナー像形成間隔2及びトナー像パターン長2に設定する(ステップS604)。
【0065】
他方、上記ステップS603において、現像装置6Bk、6M、6C、6Yの状態の設定が全てレベル2でないと判断された場合(ステップS603/NO)には、現像装置6Bk、6M、6C、6Yの全てがレベル3と設定されているので、トナー像形成間隔及びトナー像パターン長をトナー像形成間隔3及びトナー像パターン長3に設定する(ステップS605)。
【0066】
尚、本実施形態では、現像装置のうち1つでもレベル1に設定されている場合には、トナー像形成間隔及びトナー像パターン長をトナー像形成間隔1及びトナー像パターン長1に設定する例を挙げて説明した。これは、レベル1の状態の現像装置が1つ以上あれば、転写ベルト5とクリーニングブレード21との当接部における外添剤堆積量を充分に保持することが可能であるためである。しかし、これに限定されるものではなく、トナー像形成間隔及びトナー像パターン長の設定基準は適宜変更可能である。
【0067】
本実施形態では、少なくとも1つ以上の現像剤を使用して転写ベルト上にトナー画像パターンを形成する際に、使用する現像剤の現像装置内の攪拌時間が短いレベル1の現像剤より、現像装置内の攪拌時間が長いレベル3の現像剤の方が、主走査方向及び副走査方向の面積が広くなるように制御する。このように、転写ベルトへの外添剤供給量が減少するレベル3の現像剤では、形成するトナー画像パターンの主走査方向及び副走査方向の面積を広くし、現像剤の吐出量を増加させ、転写ベルト上への外添剤供給量も増やす。他方、充分に外添剤を有するレベル1の現像剤が1つでもある場合には、形成するトナー画像パターンの主走査方向及び副走査方向の面積が狭くし、また、パターン形成処理は、転写ベルトの走行距離が一定距離を越えた時のみ実行することにより、現像剤の無駄な消費を抑える。
【0068】
従って、本実施形態では、トナー消費を抑えて効率的に転写ベルトとクリーニングブレード当接部の外添剤堆積量を保つことが可能となり、トナーのクリーニングブレードすり抜けを軽減し、転写ベルト上へのトナー及びトナーワックス成分等の固着を防止することが可能となる。これにより、トナー固着が原因となる転写ベルト上への傷付きを抑制することが可能となる。また、現像装置及び転写ベルト回転数を抑えることができるため、現像装置及び転写ベルトの寿命を延ばすことが可能となる。
【0069】
尚、各図のフローチャートに示す処理を、CPUが実行するためのプログラムは本発明によるプログラムを構成する。このプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、半導体記憶部や光学的及び/又は磁気的な記憶部等を用いることができる。このようなプログラム及び記録媒体を、前述した各実施形態とは異なる構成のシステム等で用い、そこのCPUで上記プログラムを実行させることにより、本発明と実質的に同じ効果を得ることができる。
【0070】
以上好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述した画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるということは言うまでもない。
【符号の説明】
【0071】
1 給紙トレイ
2 給紙ローラ
3 レジストローラ
4 レジストセンサ
5 転写ベルト
6 現像装置
7 2次転写駆動ローラ
8 転写ベルトテンションローラ
9 感光体
10 帯電器
11 露光器
12 現像器
13 クリーナーブレード
14 レーザ光
15 1次転写ローラ
16 2次転写ローラ
17 ベルトクリーナ
18 排紙ローラ
20 定着器
21 クリーニングブレード
40 パドル
41 TMセンサ
43 廃トナーフル検知センサ
44 廃トナーボックス
100 制御機構部
101 制御部
102 ROM
103 RAM
104 カウント値格納部
105 現像装置交換日時格納部
106 不揮発性メモリ
107 回転時間カウント格納部
108 走行距離カウント格納部
109 現像装置使用開始日時格納部
111 感光体駆動モータ
201 加熱ローラ
202 加圧ローラ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0072】
【特許文献1】特開2008−317175号公報
【特許文献2】特開2004−233670号公報
【特許文献3】特開2008−033286号公報
【特許文献4】特開2005−250215号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に静電潜像を形成する少なくとも1以上の像担持手段と、
前記静電潜像にトナーと該トナー外周に付着している外添剤とを含有する現像剤を現像してトナー像を形成する少なくとも1以上の現像手段と、
前記トナー像が転写される被転写手段と、
前記被転写手段に形成したトナー像を読み取るトナー画像読み取り手段と、
前記被転写手段へのトナー画像パターンの形成を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記現像手段及び前記被転写手段の少なくとも何れかの使用状態に基づいて使用レベルを決定し、決定された前記使用レベルに基づいて、前記トナー画像読み取り手段通過部に対向する前記被転写手段上に形成される前記トナー画像パターン及び該トナー画像パターンの形成タイミングを制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記使用レベルは、前記現像手段の使用期間、前記現像手段の駆動時間、前記現像手段の駆動距離、前記被転写手段の回転時間及び前記被転写手段の回転時間の少なくとも1つに基づいて決定され、
前記使用レベルの高さは、前記現像手段の使用期間、前記現像手段の駆動時間、前記現像手段の駆動距離、前記被転写手段の回転時間及び前記被転写手段の回転時間の少なくとも1つの長さに伴って高くなることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記使用レベルの高さに伴って、前記被転写手段に形成されるトナー画像パターンの副走査方向へのパターン長が長くなるように制御することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記少なくとも1つ以上の現像手段のうち、前記使用レベルの高さが最も低い前記現像手段の使用レベルに基づいて、前記被転写手段に形成されるトナー画像パターンの形成タイミングを制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記使用レベルの高さに伴って、前記被転写手段に形成されるトナー画像パターンの面積が主走査方向及び副走査方向に大きくなるように制御することを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
表面に静電潜像を形成する少なくとも1つ以上の像担持ステップと、
少なくとも1以上の現像手段が、前記静電潜像にトナーと該トナー外周に付着している外添剤とを含有する現像剤を現像してトナー像を形成する現像ステップと、
前記トナー像を被転写手段に転写する被転写ステップと、
前記現像手段及び前記被転写手段の少なくとも何れかの使用状態に基づいて使用レベルを決定し、決定された前記使用レベルに基づいて、前記被転写手段に形成したトナー像を読み取るトナー画像読み取り手段の通過部に対向する前記被転写手段上に形成されるトナー画像パターン及び該トナー画像パターンの形成タイミングを制御する制御ステップと、を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項7】
前記制御ステップは、前記使用レベルを、前記現像手段の使用期間、前記現像手段の駆動時間、前記現像手段の駆動距離、前記被転写手段の回転時間及び前記被転写手段の回転時間の少なくとも1つに基づいて決定し、
前記使用レベルの高さは、前記現像手段の使用期間、前記現像手段の駆動時間、前記現像手段の駆動距離、前記被転写手段の回転時間及び前記被転写手段の回転時間の少なくとも1つの長さに伴って高くなることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項8】
前記制御ステップは、前記使用レベルの高さに伴って、前記被転写手段に形成されるトナー画像パターンの副走査方向へのパターン長が長くなるように制御することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項9】
前記制御ステップは、前記少なくとも1つ以上の現像手段のうち、前記使用レベルの高さが最も低い前記現像手段の使用レベルに基づいて、前記被転写手段に形成されるトナー画像パターンの形成タイミングを制御することを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項10】
前記制御ステップは、前記使用レベルの高さに伴って、前記被転写手段に形成されるトナー画像パターンの面積が主走査方向及び副走査方向に大きくなるように制御することを特徴とする請求項7から9の何れか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項11】
表面に静電潜像を形成する処理と、
少なくとも1以上の現像手段が、前記静電潜像にトナーと該トナー外周に付着している外添剤とを含有する現像剤を現像してトナー像を形成する処理と、
前記トナー像を被転写手段に転写する処理と、
前記現像手段及び前記被転写手段の少なくとも何れかの使用状態に基づいて使用レベルを決定し、決定された前記使用レベルに基づいて、前記被転写手段に形成したトナー像を読み取るトナー画像読み取り手段の通過部に対向する前記被転写手段上に形成されるトナー画像パターン及び該トナー画像パターンの形成タイミングを制御する処理と、をコンピュータの実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−197221(P2011−197221A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−62133(P2010−62133)
【出願日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】