説明

画像形成装置、編集制御方法及び編集制御プログラム

【課題】UIのカスタマイズにおける設定操作を容易にすること。
【解決手段】ユーザ毎に、編集されたUI画面内のUIアイテムの情報を示す編集情報を管理する編集制御手段と、複数のユーザのUI画面から参照可能である1又は複数のUIアイテムを表す共通UIアイテムの情報を示す共通UI情報を管理するUI情報管理手段と、編集情報に共通UIアイテムが含まれる場合、編集情報内のUIアイテム及び共通UIアイテムのUIアイテムを操作可能に表示制御する画面管理手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、UI画面のカスタマイズを行う画像形成装置、編集制御方法及び編集制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機のUI画面に対し、ユーザがカスタマイズ(編集)可能な項目や、そのカスタマイズの反映対象となるユーザを、ユーザの運用環境に応じて動的に変更できるようになっている。例えば、UI画面に含まれるUI部品を構成する各パラメータに対し、変更権限のあるユーザや、変更の反映対象となるユーザについてカスタマイズ設定を可能とする技術が既に知られている。
【0003】
特許文献1(特開2007−323234号公報)では、ユーザの運用環境に応じて、ユーザ毎にUI画面でカスタマイズ可能な項目や、そのカスタマイズの反映対象となるユーザを制御できるようにする。特許文献1には、UI画面に含まれるUI部品を構成する各パラメータに対し、そのパラメータの変更権限のあるユーザや、そのカスタマイズの反映対象となるユーザをメタ情報として管理し、ユーザに動的に設定変更させるための構成が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来技術では、UI部品のパラメータ単位でカスタマイズ可能なユーザや、そのカスタマイズの反映対象となるユーザを設定できるが、カスタマイズを1つの画面に対して行う仕組みであるため、複数ユーザの管理を考慮すると非常に煩雑となってしまう。
【0005】
また、デフォルトUI画面からユーザ個々のUI画面を生成する場合を考えると、多くのユーザが利用している機能であっても、カスタマイズ可能な項目に対して、ユーザ毎のカスタマイズ画面に対して変更を加える必要がある。つまり、各ユーザに対する設定操作が煩わしいという問題点があった。
【0006】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、UIのカスタマイズにおける設定操作を容易にすることができる画像形成装置、編集制御方法及び編集制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様の画像形成装置は、ユーザ毎に、編集されたUI画面内のUIアイテムの情報を示す編集情報を管理する編集制御手段と、複数のユーザのUI画面から参照可能である1又は複数のUIアイテムを表す共通UIアイテムの情報を示す共通UI情報を管理するUI情報管理手段と、前記編集情報に前記共通UIアイテムが含まれる場合、前記編集情報内のUIアイテム及び前記共通UIアイテムのUIアイテムを操作可能に表示制御する画面管理手段と、を備える。
【0008】
また、本発明の他の態様の編集制御方法は、画像形成装置における編集制御方法であって、ユーザ毎に、編集されたUI画面内のUIアイテムの情報を示す編集情報を編集制御手段から取得する第1取得ステップと、複数のユーザのUI画面から参照可能である1又は複数のUIアイテムを表す共通UIアイテムの情報を示す共通UI情報をUI情報管理手段から取得する第2取得ステップと、前記編集情報に前記共通UIアイテムが含まれる場合、前記編集情報内のUIアイテム及び前記共通UIアイテムのUIアイテムを操作可能に表示制御する表示制御ステップと、を有する。
【0009】
また、本発明の他の態様の編集制御プログラムは、ユーザ毎に、編集されたUI画面内のUIアイテムの情報を示す編集情報を編集制御手段から取得する第1取得ステップと、複数のユーザのUI画面から参照可能である1又は複数のUIアイテムを表す共通UIアイテムの情報を示す共通UI情報をUI情報管理手段から取得する第2取得ステップと、前記編集情報に前記共通UIアイテムが含まれる場合、前記編集情報内のUIアイテム及び前記共通UIアイテムのUIアイテムを操作可能に表示制御する表示制御ステップと、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、UIのカスタマイズにおける設定操作を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例に係るMFPのハードウェアの一例を示すブロック図。
【図2】実施例におけるMFPの機能の一例を示すブロック図。
【図3】アイコン画像情報の一例を示す図。
【図4】アイコン配置情報の一例を示す図。
【図5】コピーアプリの設定値の一例を示す図。
【図6】URL情報の一例を示す図。
【図7】共通UI情報の一例を示す図。
【図8】各ユーザに対して登録されているUIアイテム情報(その1)の一例を示す図。
【図9】実施例におけるカスタマイズ(その1)の一例を示す図。
【図10】実施例におけるカスタマイズ制御処理の一例を示すシーケンス図。
【図11】実施例におけるカスタマイズ(その2)の一例を示す図。
【図12】各ユーザに対して登録されているUIアイテム情報(その2)の一例を示す図。
【図13】共通UIアイテムの登録処理の一例を示すシーケンス図。
【図14】共通UIアイテムのUIアイテムを用いたカスタマイズ情報の登録処理の一例を示すシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。画像形成装置の一例としてMFP(Multifunction Peripheral)を用いて説明する。
[実施例]
<ハードウェア>
図1は、実施例に係るMFPのハードウェアの一例を示すブロック図である。図1に示すように、MFP1は、制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、外部記録装置I/F部14、ネットワークI/F部15、操作部16、表示部17、エンジン部18を含む。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。
【0013】
制御部11は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。また、制御部11は、主記憶部12や補助記憶部13に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
【0014】
主記憶部12は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部11が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
【0015】
補助記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
【0016】
外部記録装置I/F部14は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記録媒体19(例えば、フラッシュメモリ、SDカードなど)とMFP1とのインタフェースである。
【0017】
また、記録媒体19に、所定のプログラムを格納し、この記録媒体19に格納されたプログラムは外部記録装置I/F部14を介してMFP1にインストールされ、インストールされた所定のプログラムはMFP1により実行可能となる。
【0018】
ネットワークI/F部15は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器とMFP1とのインタフェースである。
【0019】
操作部16や表示部17は、キースイッチ(ハードキー)とタッチパネル機能(GUIのソフトウェアキーを含む:Graphical User Interface)を備えたLCD(Liquid Crystal Display)とから構成され、MFP1が有する機能を利用する際のUI(User Interface)として機能する表示及び/又は入力装置である。
【0020】
エンジン部18は、画像データの入出力ユニットとして、紙原稿の読み取り転写紙への印刷を行う。エンジン部18は、スキャナエンジンなどをさらに備えてもよい。
【0021】
<機能>
次に、MFP1の機能について説明する。図2は、実施例におけるMFP1の機能の一例を示すブロック図である。MFP1は、標準搭載アプリ20、設定値記憶手段25、Webブラウザ30、URL記憶手段31、拡張アプリ40、拡張アプリ制御手段45、SDK−IF46を含む。また、MFP1は、API(Application Program Interface)50、システム管理部61、メモリ管理部62、エンジン管理部63、ユーザ管理部64、送信管理部65を含む。また、MFP1は、表示手段70、入力手段71、画面管理手段72、共通UI情報管理手段73、ユーザ情報管理手段74、カスタマイズ制御手段75を含む。
【0022】
標準搭載アプリ20は、MFP1に標準で搭載されているアプリケーションである。例えば、コピーアプリ21、スキャナアプリ22、プリンタアプリ23、FAXアプリ24が標準搭載アプリ20である。標準搭載アプリ20は、操作画面作成やアプリケーションのジョブを実行することができ、設定値記憶手段25に対して、設定値の登録、呼び出しを行う。この機能をマクロ機能と呼ぶ。標準搭載アプリ20は、API50を用いて、表示手段70にデータを出力する。
【0023】
設定値記憶手段25は、各標準搭載アプリに対して、各設定項目に対し、予め登録した設定値を記憶する。
【0024】
Webブラウザ30は、httpサーバと通信を行ない、Webページを表示する。Webブラウザ30は、URL記憶手段31から、URL情報を取得して、このURLのWebページを表示手段70に出力する。URL記憶手段31は、Webブラウザ30で表示するURLを記憶する。なお、Webブラウザ30は必ずしも本実施例に必要な機能ではない。
【0025】
拡張アプリ40は、SDK(Software Development Kit)によって追加インストールできるアプリケーションである。また、拡張アプリ40は、画面作成やアプリケーションのジョブを実行する。C言語で開発されたSDKアプリをTypeCと分類し、Java(登録商標)で開発されたSDKアプリをTypeJと分類する。
【0026】
SDKコピーアプリ41は、C言語で開発されたSDKアプリの1つである。SDKコピーアプリ41は、TypeC(C言語で作成)のSDKアプリに分類される。
【0027】
JavaSDK開発プラットフォーム42は、C言語で開発されたSDKアプリの1つである。JavaSDK開発プラットフォーム42は、TypeCのSDKアプリに分類され、Java(登録商標)で開発したSDKアプリを搭載するためのJavaVMプラットフォームである。
【0028】
SDK簡単スキャナ43は、Java(登録商標)で開発したSDKアプリの1つである。SDK簡単スキャナ43は、TypeJのSDKアプリに分類される。
【0029】
SDK文書蓄積44は、Java(登録商標)で開発したSDKアプリの1つである。SDK文書蓄積44は、TypeJ(Java(登録商標)で作成)のSDKアプリに分類される。
【0030】
拡張アプリ制御手段45は、SDKアプリ全般を管理する。SDK−IF46は、各管理部、入力、表示手段などに対するSDKアプリ(SDK簡単スキャナなど)とのインタフェースである。
【0031】
拡張アプリ制御手段45は、TypeCのSDKアプリを直接管理する。また、JavaSDK開発プラットフォーム42というTypeCのSDKアプリにより、そこにTypeJのSDKアプリを搭載することを実現している。
【0032】
システム管理部61は、システム全体の状態管理をする。システム管理部61は、各アプリに対して操作画面の表示要求を行う。メモリ管理部62は、メモリ管理やスキャンしたファイルデータの作成を行う。エンジン管理部63は、原稿の読み取りの制御を行う。ユーザ管理部64は、ユーザ認証やスキャナ送信先の管理を行う。送信管理部65は、MFP1から他機器へのデータ送信を制御する。
【0033】
表示手段70は、アプリの一覧画面を表示する。また、表示手段70は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40の操作画面、Webブラウザ30によるWebページを表示する。
【0034】
入力手段71は、一覧画面内のアイコンへの押下を検知する。アイコンはUI部品の一つであり、UIアイテムともいう。アイコンへの押下は、そのアイコンに対する操作要求として入力手段71が受け付ける。また、入力手段71は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40の操作画面からの入力、Webページからの入力を受け付ける。また、入力手段71は、UI画面のUIアイテムに対してカスタマイズ操作を受け付ける。
【0035】
画面管理手段72は、複数のUI画面の構成を管理したり、所定のUI画面を表示制御したりする。画面管理手段72は、入力手段71から要求された一覧画面のアイコンに応じて各標準搭載アプリ20、拡張アプリ40、Webブラウザ30の中から画面表示オーナーを判断し、オーナーに対して画面表示要求を出す。
【0036】
画面管理手段72は、アプリの一覧画面に表示させるアイコン画像、アイコン配置情報(各拡張アプリのIDも持つ)を記憶、管理する。また、画面管理手段72は、アイコン画像、アイコン配置情報を基にアプリの一覧画面を作成する。
【0037】
画面管理手段72は、カスタマイズ制御手段75が保持するカスタマイズ情報に、後述する共通UIアイテムが含まれる場合、カスタマイズ情報内のUIアイテム及び共通UIアイテムのUIアイテムを表示制御する。カスタマイズ情報は、ユーザ毎のカスタマイズされたUI画面のUIアイテムの情報を保持する。
【0038】
なお、従来技術との違いとしては、例えば、拡張アプリ制御手段45は、従来は拡張アプリ専用の画面を出していたが、本実施例では拡張アプリ制御手段45では専用の画面は出さない。また、本実施例では、画面管理手段72において、拡張アプリ40、標準搭載アプリ20、Webブラウザ30を含めた全てのアプリへの画面遷移を管理する。これにより、ユーザの操作性が向上される。
【0039】
共通UI情報管理手段73は、複数のユーザのUI画面から参照可能である1又は複数のUIアイテムを表す共通UIアイテムの情報を示す共通UI情報を管理する。共通UIアイテムは、複数のユーザに使用されるUIアイテムを1又は複数まとめたUIアイテム群である。
【0040】
ユーザ情報管理手段74は、登録されているユーザ情報を管理する。ユーザ情報は、例えば、ユーザIDやFAX番号、メールアドレス、操作権限などを含む。
【0041】
カスタマイズ制御手段75は、UI画面のUIアイテムに関するカスタマイズを制御し、ユーザ毎に、カスタマイズされたUI画面内のUIアイテムの情報を示すカスタマイズ情報を管理する。
【0042】
カスタマイズ制御手段75は、カスタマイズ情報に共通UIアイテムが含まれる場合、共通UIアイテムの情報(共通UI情報ともいう)を共通UI情報管理手段73から取得し、共通UI情報に含まれるUIアイテムを、UI画面のUIアイテムと同じ画面に表示されるようにUI画面に展開(追加)する。
【0043】
また、カスタマイズ制御手段75は、共通UIアイテムのUIアイテムをUI画面に展開する場合、UI画面内に、共通UIアイテムのUIアイテムと同じUIアイテムがあるかを判定し、同じUIアイテムがあるときは共通UIアイテムのUIアイテムを追加しないようにしてもよい。
【0044】
なお、標準搭載アプリ20、Webブラウザ30、拡張アプリ40、各管理部61〜65、画面管理手段72、カスタマイズ制御手段75、拡張アプリ制御手段45は、制御部11、ワークメモリとしての主記憶部12、各種プログラムを保持する補助記憶部13などにより実現されうる。また、設定値記憶手段25、URL記憶手段31、共通UI情報管理手段73、ユーザ情報管理手段74は、主記憶部12及び/又は補助記憶部13などにより実現されうる。表示手段70は、例えば制御部11、表示部17により実現され、入力手段71は、操作部16などにより実現されうる。
【0045】
<データ例>
次に、各管理手段で記憶されるデータの一例について説明する。画面管理手段72は、アイコン画像情報、アイコン配置情報を記憶する。図3は、アイコン画像情報の一例を示す図である。
【0046】
図3に示すアイコン画像情報は、アイコンIDとアイコンの画像情報とが対応付けられる。アイコンの画像情報は、予め登録されている画像情報や、後から追加された画像情報などである。アイコンの画像情報が追加された場合、アイコンID(アイテムID)は、例えば画面管理手段72により自動で割り当てられる。
【0047】
図4は、アイコン配置情報の一例を示す図である。図4に示すアイコン配置情報は、アイコンの配置IDに対して、一覧画面での座標、アイコン画像と対応するアイコンID、画面を表示するオーナーを特定する表示画面オーナーIDを保持するデータ構造となっている。また、アイコン配置情報は、標準搭載アプリ20についてはアプリ設定値(ある場合のみ)の設定値番号、Webブラウザ30についてはURL番号を保持するデータ構造となっている。
【0048】
また、新規に拡張アプリ40がインストールされる場合、画面管理手段72が、使用している配置IDの最大値をインクリメントした値を、配置IDとして割り当てる。座標は、空いている所定位置の座標がアイコン配置情報に追加され、表示画面オーナーIDは、拡張アプリ40が最初から保持している新規IDがアイコン配置情報に追加される。
【0049】
アイコンIDは、拡張アプリ40で用意されたアイコンがあれば、使用しているアイコンIDの最大値をインクリメントしてアイコンIDを割り当て、アイコン画像情報も更新する。アイコンがなければシステムデフォルトのアイコンIDが割り当てられる。
【0050】
図4に示すデータ構造を保持すれば、標準搭載アプリ20と拡張アプリ40のアイコンが同じ一覧画面に表示されるようになる。例えば、配置IDが「4」の標準搭載アプリ20のスキャナアプリ22と、配置IDが「5」の拡張アプリ40のSDKコピーアプリ41とが同じ一覧画面に表示される。また、同じコピーアプリ21であっても、マクロ機能の設定値が異なれば、異なるアイコンが表示されるようになる。例えば、配置IDが「7」のコピーアプリ21と、配置IDが「8」のコピーアプリ21が異なるアイコンとなる。
【0051】
次に、設定値記憶手段25に記憶される、標準搭載アプリ20のマクロ機能の設定値について説明する。図5は、コピーアプリ21の設定値の一例を示す図である。
【0052】
図5に示すように、設定値情報は、各設定値番号に対して、登録名称と設定値を予めユーザが登録する。設定値番号が、一覧画面のアイコン配置情報(図4参照)に対応付けられている。
【0053】
例えば、設定値番号「1」のマクロ機能は、登録名称が「集約印刷」であり、設定値についてカラー「フルカラー」、給紙トレイ「A4横」、原稿種類「写真」、セット方向「読める向き」、濃度「普通」、両面集約分割「集約」、変倍「71%」、仕上げ「ソート」が設定されている。
【0054】
次に、URL記憶手段31に記憶される、URL情報について説明する。図6は、URL情報の一例を示す図である。図6に示すように、URL番号に対して、登録名称とURLを予めユーザが登録する。URL番号が、一覧画面のアイコン配置情報に対応付けられている(図4参照)。
【0055】
例えば、URL番号「1」は、登録名称が「AAAホームページ」、URLが「http://www.AAA.co.jp/」が対応付けられている。
【0056】
次に、共通UI情報管理手段73に記憶される、共通UI情報について説明する。図7は、共通UI情報の一例を示す図である。図7に示すように、共通UI情報は、共通UIアイテムを識別する共通UIID、ユーザが登録した共通UIアイテムの名称である共通UI名称、及びその共通UIアイテムに登録されているUIアイテム(登録アイテムともいう)の情報を持つ。
【0057】
共通UI情報は、ユーザ、または管理者によって任意に作成可能である。共通UIアイテムの具体的な使用法として、よく使うコピー機能をまとめる、又は特定の業務において使用するショートカットをまとめる、という使い方が想定される。
【0058】
例えば、図7に示すように、共通UIアイテムとしての「便利コピー機能」は、コピーアプリ、コピープログラム1、コピープログラム2、コピープログラム5を有する。これらのUIアイテムは、1つの共通UIアイテムとしてユーザなどによりまとめられて登録される。なお、コピープログラム1,2,5は、コピーのマクロ機能を表す。
【0059】
次に、カスタマイズ制御手段75に記憶される、UIアイテム情報(カスタマイズ(編集)情報)について説明する。図8は、各ユーザに対して登録されているUIアイテム情報(その1)の一例を示す図である。
【0060】
図8に示す例では、「登録番号」はそのアイテムの表示位置を表す。「アイテムID」はアイテムを識別するためのIDである。「アイテムID」に対して、「登録アイテム名称」、「登録アイテム種類」が関連付けられる。「登録アイテム名称」は、UI上に表示される名称である。「登録アイテム種類」は、アプリケーション、プログラム、共通UIといったアイテムの属性を表す。カスタマイズ制御手段75は、このカスタマイズ情報を参照すれば、カスタマイズ画面に共通UIアイテムが含まれるか否かを判定することができる。カスタマイズ画面とは、ユーザによりカスタマイズされたUI画面のことをいう。
【0061】
<カスタマイズ1>
次に、共通UIアイテムを含むカスタマイズ例について説明する。図9は、実施例におけるカスタマイズ(その1)の一例を示す図である。図9に示す例では、ユーザ1のホーム画面内に共通UIアイテムを追加し、共通UIアイテム内のUIアイテムがホーム画面内で展開される例を示す。
【0062】
図9に示す例では、ユーザ1のホーム画面d11には、コピーアイコン、プリンタアイコン、ドキュメントボックスアイコン、2in1コピーアイコンが含まれている。このホーム画面d11に対し、共通UIアイテムの「便利コピー機能」、「A社向け書類作成業務」を追加するカスタマイズが行われる。
【0063】
カスタマイズ制御手段75は、「便利コピー機能」a11内のUIアイテム、及び「A社向け書類作成業務」a12内のUIアイテムを、ホーム画面d11内に展開する。このとき、カスタマイズ制御手段75は、共通UIアイテムのUIアイテムのうち、ホーム画面d11内のUIアイテムと同じものがあるか否かを判定する。同じものであるか否かの判定は、アイテムIDを用いればよい。
【0064】
カスタマイズ制御手段75は、同じものがあると判定した場合、その共通UIアイテムのUIアイテムをホーム画面d11内に展開しない(追加しない)。同じアイコンがUI画面内に重複して表示されることを防ぐためである。
【0065】
また、カスタマイズ制御手段75は、追加される共通UIアイテムが複数ある場合は、共通UIアイテムを順に追加し、前述した同じUIアイテムがあるか否かの判定を、共通UIアイテム毎に行えばよい。これにより、追加対象の複数の共通UIアイテムに同じUIアイテムが含まれる場合であっても、UI画面内にUIアイテムが重複して追加されることはない。
【0066】
図9に示す例では、カスタマイズ制御手段75により、共通UIアイテム「便利コピー機能」a11のUIアイテムのうち、コピーアイコン、2in1コピーアイコンは、ホーム画面d11に既に存在すると判断される。よって、「便利コピー機能」a11のコピーアイコン、2in1コピーアイコンは、ホーム画面d11に追加されない。
【0067】
また、カスタマイズ制御手段75は、次に「A社向け書類作成業務」a12のUIアイテムをホーム画面d11に追加する際、既に同じUIアイテムがホーム画面にあるかを判定する。この場合、「便利コピー機能」a11の4in1両面コピーがホーム画面に既に追加されているため、カスタマイズ制御手段75は、「A社向け書類作成業務」a12の4in1両面コピーをホーム画面に追加しない。
【0068】
ホーム画面d12は、共通UIアイテムの「便利コピー機能」及び「A社向け書類作成業務」のUIアイテム追加した結果の画面例を示す。カスタマイズ制御手段75は、共通UIアイテムのUIアイテムが重複しないようにUI画面に追加する。
【0069】
これにより、もともとホーム画面にあったUIアイテムと、追加対象の共通UIアイテムに含まれるUIアイテムとを同じ画面に表示することができる。
【0070】
次に、共通UIアイテムのUIアイテムを追加する場合のカスタマイズ制御処理について説明する。図10は、実施例におけるカスタマイズ制御処理の一例を示すシーケンス図である。
【0071】
ステップS101で、入力手段71は、カスタマイズ画面を表示する要求を示すユーザ操作を受け付けた場合、画面管理手段72に対して、画面取得要求を行う。
【0072】
ステップS102で、画面管理手段72は、画面取得要求を行ったユーザのカスタマイズ画面のカスタマイズ情報を取得する要求を、カスタマイズ制御手段75に行う。カスタマイズ情報は、カスタマイズ画面にどのアイテムが存在して、どの位置にそのアイテムが置かれているかなどを表す情報である(図8参照)。
【0073】
ステップS103で、カスタマイズ制御手段75は、このユーザのカスタマイズ情報において、共通UIアイテムが含まれているか否かを判定する。この場合、共通UIアイテムが含まれているとする。
【0074】
ステップS104で、カスタマイズ制御手段75は、共通UI情報管理手段73に対して、共通UIアイテムのIDを問い合わせる。
【0075】
ステップS105で、共通UI情報管理手段73は、問い合わせを受けた共通UIアイテムのIDに対し、対応する共通UIアイテムのUIアイテム一覧を、カスタマイズ制御手段75に出力する。
【0076】
ステップS106で、カスタマイズ制御手段75は、共通UIアイテムのUIアイテムをカスタマイズ情報に追加する。このとき、カスタマイズ制御手段75は、ユーザのカスタマイズ情報に含まれるUIアイテムと、共通UIアイテムのUIアイテムとを比較し、同じUIアイテムがあるかを判定する。同じUIアイテムがある場合は、カスタマイズ制御手段75は、共通UIアイテムのUIアイテムをカスタマイズ情報に追加しない。
【0077】
ステップS107で、画面管理手段72は、カスタマイズ制御手段75から、共通UIアイテムが追加されたカスタマイズ情報を取得する。
【0078】
ステップS108で、画面管理手段72は、取得したカスタマイズ情報に基づき、カスタマイズされたUI画面を生成する。
【0079】
ステップS109で、画面管理手段72は、生成したUI画面の情報を表示手段70に出力する。これにより、表示手段70は、共通UIアイテムのアイテムが展開されたカスタマイズ画面を表示制御することができる。よって、ユーザは、同一画面内で、自身のカスタマイズしたUIアイテムと同様に共通UIアイテムのUIアイテムを使用することができる。
【0080】
<カスタマイズ2>
次に、カスタマイズ1とは異なるカスタマイズ画面について説明する。カスタマイズ1では、ユーザのカスタマイズ画面に共通UIアイテムのUIアイテムを統合して、UIアイテムを一覧表示する例について説明した。カスタマイズ2では、ユーザがカスタマイズしたUIアイテム一覧とは別画面で、共通UIアイテムを表示する場合について説明する。
【0081】
例えば、ユーザは自身がカスタマイズしたUIアイテムとして、コピープログラム1、コピープログラム3を保有しているとする。このカスタマイズ画面において、A社の業務を実施する際は、カスタマイズしたUIアイテム一覧とは別で、その業務で使用するアイテム一覧をまとめて表示したい、という場合がある。
【0082】
図11は、実施例におけるカスタマイズ(その2)の一例を示す図である。図11では、ユーザのカスタマイズ情報に登録されている共通UIアイテムをそのまま表示し、共通UIアイテムが選択されたときに、この共通UIアイテムに登録されているアイテム一覧がホーム画面とは別画面で表示されるUI構造を示す。
【0083】
図11に示すa21は、共通UIアイテム「便利コピー機能」である。ユーザ2のホーム画面d21には、共通UIアイテムa21が、ユーザ2によりカスタマイズされたUIアイテムと同様に並んでいる。
【0084】
便利コピー機能画面d22は、便利コピー機能アイコンが選択された場合に表示される画面である。共通UIアイテムのUIアイテムのみが表示される画面を共通UI画面という。便利コピー機能画面d22は、共通UI画面である。
【0085】
便利コピー機能画面d22には、共通UIアイテム「便利コピー機能」のUIアイテムが表示される。便利コピー機能画面d22の戻るボタンが選択されると、ホーム画面d21に戻る。この画面の切り替えは画面管理手段72により制御される。
【0086】
カスタマイズ2の場合、カスタマイズ制御手段75は、共通UI画面で展開されたUIアイテムについて、ユーザがカスタマイズしたUIアイテム一覧に存在するか否かの判定を行わない。画面管理手段72は、共通UIアイテムに含まれるUIアイテムを全て共通UI画面に展開して表示を行う。
【0087】
カスタマイズ2によれば、カスタマイズしたUIアイテム一覧画面とは別で、共通UIアイテムに含まれるUIアイテムの一覧画面を表示することができる。
【0088】
<UIアイテムの非表示>
次に、共通UIアイテムのUIアイテムを非表示する場合について説明する。ユーザによっては、共通UIアイテムを用いてUIを共有したいが、共通UIアイテムの中のUIアイテムには必要のないUIアイテムが含まれる場合もある。この場合に、ユーザ毎に、共通UIアイテムの中で、非表示にするUIアイテムを指定できるようにする。
【0089】
図12は、各ユーザに対して登録されているUIアイテム情報(その2)の一例を示す図である。図12に示すUIアイテム情報には、非表示アイテムの項目が図8に示すUIアイテム情報に比べて付加されている。
【0090】
この非表示アイテムの項目は、登録アイテムの種類が「共通UI」の場合に、非表示にしたいUIアイテムのアイテムIDを保持する。この非表示アイテムの項目は、ユーザによりアイテムIDなどを指定されて設定される。
【0091】
図12に示す例では、例えば、「便利機能」の共通UIアイテムのうち、コピープログラム3(アイテムID=1004)、コピープログラム6(アイテムID=1007)が非表示になる(図7参照)。
【0092】
これにより、図12に示すようなアイテム情報は、ユーザ毎に保持されるため、共通UIアイテムには影響を与えず、ユーザ個別のカスタマイズ画面に対して、UIアイテムの非表示を実現することができる。UIアイテムを非表示にする画面は、カスタマイズ1に示す共通UIアイテムに含まれるUIアイテムが展開された画面(図9のd12)、又はカスタマイズ2に示す共通UI画面(図11のd22)のどちらでもよい。
【0093】
<共通UIアイテムの登録>
次に、共通UIアイテムの登録について説明する。図13は、共通UIアイテムの登録処理の一例を示すシーケンス図である。図13に示すステップS201で、入力手段71は、ユーザから入力された共通UI名称、及びその共通UIアイテムに登録するUIアイテムの一覧を画面管理手段72に出力する。
【0094】
ステップS202で、画面管理手段72は、カスタマイズ制御手段75から各UIアイテムの登録情報を取得する要求を行う。UIアイテムの登録情報は、アイテムID、アイテム名称などを含む。
【0095】
ステップS203で、カスタマイズ制御手段75は、画面管理手段72に対し、要求されたUIアイテムの登録情報を出力する。
【0096】
ステップS204で、画面管理手段72は、ユーザ情報管理手段74に対し、ユーザ情報の取得を要求する。
【0097】
ステップS205で、ユーザ情報管理手段74は、画面管理手段72に対し、要求されたユーザ情報を出力する。ユーザ情報は、各アプリの実行権限、所属グループ、ファクス番号などを含む。
【0098】
ステップS206で、画面管理手段72は、ステップS203で取得した各UIアイテムの登録情報に基づき新規共通UIアイテムとして共通UI情報管理手段73に登録する。
【0099】
ステップS207で、画面管理手段72は、ユーザ情報の中の所定情報が入力手段71から入力されていた場合、この所定情報を有するユーザをユーザ情報から特定し、特定したユーザのカスタマイズ情報に、新規共通UIアイテムを登録する。
【0100】
これにより、例えば「コピー機能」の実行権限を持っているユーザのカスタマイズ情報に登録を行うことができ、またファクス番号が登録されているユーザや特定のアドレス帳グループに所属しているユーザのカスタマイズ情報に登録を行うことができる。
【0101】
新規共通UIアイテムに関連付けられるユーザ情報の中の所定情報は、新規共通UIアイテムの登録時に、ユーザから入力される。画面管理手段72は、この所定情報を有するユーザの識別情報などをユーザ情報管理手段74から取得するようにしてもよい。これにより、画面管理手段72は、対象のユーザのカスタマイズ情報に新規共通UIアイテムを登録することができる。
【0102】
また、新規共通UIアイテムとなるUIアイテムを任意に設定して登録する方法以外にも、下記の方法などがある。例えば、ユーザのUI画面(又はカスタマイズ画面)に表示されたUIアイテムの全部又は一部を新規共通UIアイテムに登録する方法もある。
【0103】
この方法は、画面管理手段72が、UI画面を用いてユーザにより指定された各UIアイテムを入力手段71から取得し、図13に示すステップS202、203、206と同様の処理を行えば、新規共通UIアイテムを登録することできる。
【0104】
これにより、複数のユーザのUI画面内のUIアイテムを共通UIアイテムとして登録し、この共通UIアイテムを自身のUIアイテムとして登録することで、複数のユーザのUI画面を統合したUI画面を作成することが可能になる。
【0105】
<ユーザのカスタマイズ情報の登録>
次に、共通UIアイテムのUIアイテムをユーザのカスタマイズ情報に登録する場合について説明する。これは、例えば、共通UIアイテムを用いたいが、ユーザが共通UIアイテムのUIアイテムをカスタマイズしたいという場合に有効である。
【0106】
図14は、共通UIアイテムのUIアイテムを用いたカスタマイズ情報の登録処理の一例を示すシーケンス図である。図14に示すステップS301で、入力手段71は、ユーザからの指示を受け付け、共通UIアイテムのコピーを画面管理手段72に指示する。
【0107】
ステップS302で、画面管理手段72は、カスタマイズ制御手段75に対し、コピーを指示したユーザのカスタマイズ情報の取得を要求する。
【0108】
ステップS303で、カスタマイズ制御手段75は、画面管理手段72に対し、要求されたカスタマイズ情報を出力する。
【0109】
ステップS304で、画面管理手段72は、共通UI情報管理手段73に対し、カスタマイズ情報に含まれる共通UIアイテムの共通UI情報の取得を要求する。画面管理手段72は、共通UIアイテムのIDなどを用いて取得要求を行う。
【0110】
ステップS305で、共通UI情報管理手段73は、画面管理手段72に対し、要求された共通UI情報を出力する。
【0111】
ステップS306で、画面管理手段72は、カスタマイズ情報に含まれるUIアイテムと、共通UIアイテムに含まれるUIアイテムとを組み合わせて、新規にカスタマイズ情報を生成する。画面管理手段72は、UIアイテムを組み合わせる際、同じUIアイテムがある場合は、共通UIアイテムのUIアイテムを追加しないようにする。
【0112】
ステップS307で、画面管理手段72は、修正したカスタマイズ情報をカスタマイズ制御手段75に登録する。
【0113】
これにより、修正したカスタマイズ情報内に、重複するUIアイテムが存在しなくなる。また、修正したカスタマイズ情報を用いて、共通UIアイテムに含まれていたUIアイテムをカスタマイズすることができるようになる。なお、画面管理手段72は、UIアイテムを組み合わせる際、UIアイテムの名称などでソートしてもよい。
【0114】
以上、実施例によれば、ユーザの操作性を向上させつつ、UIのカスタマイズにおける設定操作を容易にすることができる。
【0115】
[変形例]
実施例の画像形成装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0116】
また、実施例の画像形成装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施例の画像形成装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0117】
また、実施例の画像形成装置で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0118】
実施例の画像形成装置で実行されるプログラムは、前述した各手段を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしては制御部11(プロセッサ)が補助記憶部13からプログラムを読み出して実行することにより上記各手段のうち1又は複数の各手段が主記憶部12上にロードされ、1又は複数の各手段が主記憶部12上に生成されるようになっている。
【0119】
なお、本発明は、上記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0120】
1 MFP
11 制御部
12 主記憶部
13 補助記憶部
14 外部記憶装置I/F部
15 ネットワークI/F部
16 入力部
17 表示部
18 エンジン部
20 標準搭載アプリ
25 設定値記憶手段
30 Webブラウザ
31 URL記憶手段
40 拡張アプリ
45 拡張アプリ制御手段
70 表示手段
71 入力手段
72 画面管理手段
73 共通UI情報管理手段
74 ユーザ情報管理手段
75 カスタマイズ制御手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0121】
【特許文献1】特開2007−323234号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ毎に、編集されたUI画面内のUIアイテムの情報を示す編集情報を管理する編集制御手段と、
複数のユーザのUI画面から参照可能である1又は複数のUIアイテムを表す共通UIアイテムの情報を示す共通UI情報を管理するUI情報管理手段と、
前記編集情報に前記共通UIアイテムが含まれる場合、前記編集情報内のUIアイテム及び前記共通UIアイテムのUIアイテムを操作可能に表示制御する画面管理手段と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記編集制御手段は、
前記編集情報に前記共通UIアイテムが含まれる場合、該共通UIアイテムを前記UI情報管理手段から取得し、該共通UIアイテムに含まれるUIアイテムを、前記UI画面のUIアイテムと同じ画面に表示されるように前記UI画面に追加する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記編集制御手段は、
前記共通UIアイテムのUIアイテムを前記UI画面に追加する場合、前記UI画面内に、前記共通UIアイテムのUIアイテムと同じUIアイテムがあるかを判定し、同じUIアイテムがあるときは前記共通UIアイテムのUIアイテムを前記UI画面に追加しない請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画面管理手段は、
前記UI画面と、該UI画面に含まれる前記共通UIアイテムのUIアイテムを表示する画面とを別の画面で表示制御する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画面管理手段は、
前記UI画面内のUIアイテムの全部又は一部がユーザから指定された場合、指定されたUIアイテムを新規共通UIアイテムとして登録する請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
ユーザ情報を管理するユーザ情報管理手段をさらに備え、
前記画面管理手段は、
前記新規共通UIアイテムとユーザ情報に含まれる第1情報とを関連付けて登録された場合、該第1情報を有するユーザを前記ユーザ情報管理手段から特定し、特定したユーザの編集情報に、前記新規共通UIアイテムを設定する請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画面管理手段は、
前記共通UIアイテムのUIアイテムを、前記UI画面内のUIアイテムとして登録する請求項2又は3記載の画像形成装置。
【請求項8】
画像形成装置における編集制御方法であって、
ユーザ毎に、編集されたUI画面内のUIアイテムの情報を示す編集情報を編集制御手段から取得する第1取得ステップと、
複数のユーザのUI画面から参照可能である1又は複数のUIアイテムを表す共通UIアイテムの情報を示す共通UI情報をUI情報管理手段から取得する第2取得ステップと、
前記編集情報に前記共通UIアイテムが含まれる場合、前記編集情報内のUIアイテム及び前記共通UIアイテムのUIアイテムを操作可能に表示制御する表示制御ステップと、
を有する編集制御方法。
【請求項9】
ユーザ毎に、編集されたUI画面内のUIアイテムの情報を示す編集情報を編集制御手段から取得する第1取得ステップと、
複数のユーザのUI画面から参照可能である1又は複数のUIアイテムを表す共通UIアイテムの情報を示す共通UI情報をUI情報管理手段から取得する第2取得ステップと、
前記編集情報に前記共通UIアイテムが含まれる場合、前記編集情報内のUIアイテム及び前記共通UIアイテムのUIアイテムを操作可能に表示制御する表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させるための編集制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−160129(P2012−160129A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−20984(P2011−20984)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】