説明

画像形成装置、送信装置、画像形成システム及びプログラム

【課題】無線通信が確立された端末と装置との間でデータを送受信する際に、装置と送受信先の端末との対応関係を特定し送受信を行うことが容易にできる画像形成装置、送信装置、画像形成システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像形成装置は、無線通信を確立した端末を識別する識別情報を表示する表示手段114と、前記表示手段114により表示された識別情報を指定する操作と印刷データの印刷を指示する操作とを含む一連の操作を受付ける操作受付手段120,122と、前記操作受付手段120,122が受付けた操作により指定された識別情報に対応する前記端末から印刷データを受信する受信手段124と、前記受信手段が受信した印刷データを印刷する印刷手段126とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、送信装置、画像形成システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末の文書を印刷装置で印刷するための技術として、着脱可能な記憶装置を用いて携帯端末から印刷装置に文書を移動し、印刷することが行なわれている。
【0003】
また、特許文献1は、ネットワーク、特に無線通信方式により文書を転送して印刷する方法として、携帯電話のプリント命令ボタンを押圧することより、指定したデータを指定したデータ出力装置で出力することを指示して印刷を開始させることについて開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−169671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、無線通信が確立された端末と装置との間でデータを送受信する際に、装置と送受信先の端末との対応関係を特定し送受信を行うことが容易にできる画像形成装置、送信装置、画像形成システム及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[画像形成装置]
請求項1に係る本発明は、無線通信を確立した端末を識別する識別情報を表示する表示手段と、前記表示手段により表示された識別情報を指定する操作と印刷データの印刷を指示する操作とを含む一連の操作を受付ける操作受付手段と、前記操作受付手段が受付けた操作により指定された識別情報に対応する前記端末から印刷データを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した印刷データを印刷する印刷手段とを有する画像形成装置である。
【0007】
請求項2に係る本発明は、前記表示手段は、無線通信を確立した複数の端末について、各端末を識別する識別情報をそれぞれ表示し、前記操作受付手段は、前記表示手段により表示された識別情報のうちいずれかを指定する操作と印刷データの印刷を指示する操作とを含む一連の操作を受付ける請求項1記載の画像形成装置である。
【0008】
請求項3に係る本発明は、前記表示手段は、無線通信を確立した端末ごとに異なる色の画像を識別情報として表示する請求項2記載の画像形成装置である。
【0009】
請求項4に係る本発明は、前記操作受付手段は、さらに、表示手段による表示がなされる画面の表示領域内の位置を示す位置情報を指定する操作を受付け、前記表示手段は、前記操作受付手段が受付けた操作により指定された位置情報に基づく表示領域内の位置に前記識別情報を表示する請求項1乃至3記載の画像形成装置である。
【0010】
請求項5に係る本発明は、操作者の情報と該操作者が無線通信に用いる端末の情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶する情報に基づいて、無線通信を要求する端末を認証し通信を確立する無線通信部とをさらに有する請求項1乃至4記載の画像形成装置である。
【0011】
[送信装置]
請求項6に係る本発明は、無線通信を確立した複数の端末を識別する識別情報をそれぞれ表示する表示手段と、前記表示手段により表示された識別情報のうちいずれかを指定する操作とデータの送信を指示する操作とを含む一連の操作を受付ける操作受付手段と、前記操作受付手段が受付けた操作により指定された識別情報に対応する前記端末へデータを送信する送信手段とを有する送信装置である。
【0012】
請求項7に係る本発明は、画像を読み取る画像読取手段をさらに有し、前記送信手段は、前記画像読取手段が読み取った画像データを送信する請求項6記載の送信装置である。
【0013】
[画像形成システム]
請求項8に係る本発明は、無線通信手段と、印刷データを印刷する要求する操作を受付ける印刷要求受付手段と、前記印刷要求手段が受付けた印刷対象の印刷データを前記無線通信手段により送信する送信手段とを有する端末と、無線通信を確立した前記端末を識別する識別情報を表示する表示手段と、前記表示手段により表示された識別情報を指定する操作と印刷データの印刷を指示する操作とを含む一連の操作を受付ける操作受付手段と、前記操作受付手段が受付けた操作により指定された識別情報に対応する前記端末から印刷データを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した印刷データを印刷する印刷手段とを有する画像形成装置とを備えた画像形成システムである。
【0014】
[プログラム]
請求項9に係る本発明は、無線通信を確立した端末を識別する識別情報を表示するステップと、表示された識別情報を指定する操作と印刷データの印刷を指示する操作とを含む一連の操作を受付けるステップと、受付けた操作により指定された識別情報に対応する前記端末から印刷データを受信するステップと、受信した印刷データを印刷するステップとをコンピュータに実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る本発明によれば、本構成を有していない場合と比べ、無線通信が確立された端末の印刷データを画像形成装置により印刷する際に、画像形成装置と送信元である端末との対応関係を特定して印刷データの受信及び印刷をすることが容易にできる画像形成装置を提供することができる。
【0016】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る発明の効果に加え、本構成を有していない場合と比べ、ユーザが、容易に、無線通信が確立された端末のうち所望の端末の印刷データを印刷することができる画像形成装置を提供することができる。
【0017】
請求項3に係る本発明によれば、請求項2に係る本発明の効果に加え、本構成を有していない場合と比べ、視覚的な操作性を備えた画像形成装置を提供することができる。
【0018】
請求項4に係る本発明によれば、請求項1乃至3に係る本発明の効果に加え、本構成を有していない場合と比べ、ユーザの操作における手間を軽減することができる画像形成装置を提供することができる。
【0019】
請求項5に係る本発明によれば、請求項1乃至4に係る本発明の効果に加え、不正な接続要求に対して無線通信を確立してしまうことを防ぐことができる画像形成装置を提供することができる。
【0020】
請求項6に係る本発明によれば、本構成を有していない場合と比べ、無線通信が確立された端末へデータを送信する際に、送信先となる端末と送信装置との対応関係を特定してデータ送信を行うことが容易にできる送信装置を提供することができる。
【0021】
請求項7に係る本発明によれば、請求項6に係る本発明の効果に加え、本構成を有していない場合と比べ、無線通信が確立された端末へ読み取った画像データを送信する際に、送信先となる端末と送信元である画像送信装置との対応関係を特定してデータ送信することが容易にできる画像送信装置を提供することができる。
【0022】
請求項8に係る本発明によれば、本構成を有していない場合と比べ、無線通信が確立された端末の印刷データを画像形成装置により印刷する際に、画像形成装置と印刷データの送信元である端末との対応関係を特定して印刷データの送受信及び印刷をすることが容易にできる画像形成システムを提供することができる。
【0023】
請求項9に係る本発明によれば、本構成を有していない場合と比べ、無線通信が確立された端末の印刷データを装置により印刷する際に、自装置と印刷データの送信元である端末との対応関係を容易に特定して印刷データの受信及び印刷をすることが容易にできるプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報処理システム2を示す模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る情報処理システム2を構成する画像形成装置6を示す断面図である。
【図3】画像形成装置6のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る情報処理システム2を構成する端末8のハードウェア構成を示す模式図である。
【図5】端末8において動作するプログラム82の機能構成を示すブロック図である。
【図6】印刷画面表示部88が表示する印刷要求受付画面の一例を示す平面図である。
【図7】画像形成装置6において動作するプログラム106の機能構成を示すブロック図である。
【図8】ユーザインタフェース装置12に表示される画面とユーザの操作とを示す模式図である。
【図9】印刷対象のデータが印刷されるまでの端末8における動作を示したフローチャートである。
【図10】印刷対象のデータが印刷されるまでの画像形成装置6における動作を示したフローチャートである。
【図11】画像形成装置6及び端末8における動作の関係を示すタイムチャートである。
【図12】図11に示すタイムチャートにおいて、端末8Aを携帯するユーザが画像形成装置6Aのユーザインタフェース装置12に対し操作する様子を示す模式図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係る端末8において動作するプログラム144の機能構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置6において動作するプログラム158の機能構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置6及び端末8における動作の関係について一例を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報処理システム2を示す模式図である。図1に示すように情報処理システム2は、無線LANのアクセスポイント(基地局)4、複数の画像形成装置6、及び複数の端末8から構成されている。
【0026】
ただし、図1では、画像形成装置6は、それぞれネットワーク10にアクセスポイント4を介して無線接続する構成を示しているが、複数の画像形成装置6の全部又は一部がネットワーク10と有線接続されていてもよい。また、画像形成装置6又は端末8の接続台数は複数でなくてもよい。
【0027】
アクセスポイント4は、無線通信の基地局として機能し、画像形成装置6及び端末8間の無線接続を中継する。また、アクセスポイント4は、ネットワーク10と接続されており、ネットワーク10に無線接続する端末8又は画像形成装置6との接続を中継する。
【0028】
図2は、画像形成装置6を示す断面図である。
画像形成装置6は、ユーザインタフェース装置12、印刷装置14、画像読取装置16、及び通信装置18を有している。
【0029】
ユーザインタフェース装置12は、画像形成装置6と一体に、又は通信回線を介して設けられる。また、ユーザインタフェース装置12は、例えばタッチパネルなどとして構成され、情報を表示し、又は、操作者によってなされる表示領域内の位置の指定を受付ける。
【0030】
印刷装置14は、例えば3段の記録媒体供給カセット20を有し、これら記録媒体供給カセット20のそれぞれには供給ヘッド22が設けられている。
【0031】
記録媒体供給カセット20の一つが選択されると、供給ヘッド22が作動して選択された記録媒体供給カセット20から記録媒体供給路24を介して画像形成機構部26に供給される。
【0032】
画像形成機構部26は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各感光体28が併設されていると共に、中間転写ベルト30が設けられている。
【0033】
各感光体28の周囲には、帯電装置、露光装置、現像装置、一次転写装置及びクリーニング装置など(図示せず)が配置され、各感光体28に形成されたトナー像が中間転写ベルト30に転写される。白黒設定された場合は、ブラックのみが作動可能であるようにされる。
【0034】
中間転写ベルト30のトナー像は、二次転写ロール32により、送られてきた記録媒体に転写され、定着装置34により定着され、このトナー像が定着された記録媒体が記録媒体排出路36を通って排出部38に排出される。
【0035】
ただし、両面印刷が設定された場合は、定着装置34により表面が定着された記録媒体は、記録媒体排出路36から反転装置40に送られ、この反転装置40で反転され、記録媒体反転路42に送られ、再び記録媒体供給路24に戻され、画像形成機構部26に送られて裏面の印刷がなされる。
【0036】
画像読取装置16は、両面原稿の読み取りが可能な自動原稿送り装置44を有し、この自動原稿送り装置44により原稿はプラテン46に送られ、このプラテン46上でCCD等からなる読取部48により原稿の画像が読み取られる。
【0037】
自動原稿送り装置44に原稿がセットされたか否かを検出する原稿セット検出器50が設けられている。また、自動原稿送り装置44はプラテンカバーを兼ねており、このプラテンカバーを開けることにより原稿をプラテン46上に置くことができる。このプラテンカバーの開閉は、プラテンカバー開閉検出器52により検出できるようになっている。
【0038】
通信装置18は、アクセスポイント4を介して、無線により接続し、端末8又はネットワーク10と通信する装置である。なお、通信装置18は、ネットワーク10と有線で接続されてもよい。画像形成装置6は、通信装置18を用い、無線接続が確立された端末8から送信された印刷データを印刷する。また、画像形成装置6は、通信装置18を用い、無線接続が確立された端末8に対し、画像読取装置16によって読み取られた画像データを送信する。
【0039】
また、画像形成装置6は、公衆回線へ接続された図示しないモデムが設けられており、ファクス機能(図示せず)を有してもよい。
【0040】
図3は、画像形成装置6のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0041】
図3に示すように、画像形成装置6は、ユーザインタフェース装置12、CPU54、メモリ56、入出力インタフェース58、スキャンインタフェース60、プリントインタフェース62、通信インタフェース64、モデムインタフェース66、及び記憶装置68がバス接続された構成となっており、画像形成装置6は、端末8及びネットワーク10との通信が可能なコンピュータとしての構成部分を有している。
【0042】
CPU54は、メモリ56又は記憶装置68に書き込まれた後述するプログラムを実行することにより、各回路を制御する。ユーザインタフェース装置12を介して受け付けられた入力はCPU54に伝達され、CPU54からの表示情報がユーザインタフェース装置12に伝達するようにしてある。
【0043】
なお、CPU54は、CDROM等の記憶媒体に格納されたプログラムを実行してもよく、又は通信インタフェース64を介して提供されるプログラムを実行してもよい。
【0044】
入出力インタフェース58には、図2の原稿セット検出器50からの原稿セット検出信号と、図2のプラテンカバー開閉検出器52からのプラテンカバー開閉信号が入力される。
【0045】
スキャンインタフェース60は、図2の画像読取装置16に接続され、プリントインタフェース62は、図2の印刷装置14に接続されている。
【0046】
通信インタフェース64は、通信装置18に接続され、モデムインタフェース66は、画像形成装置6に設けられたモデムに接続されている。
【0047】
また、バスには記憶装置68が接続されており、例えば、端末8から送信された画像又は画像読取装置16により読み取られた画像などを、画像形成装置6に設けられた記憶装置68に記憶することができる。
【0048】
次に、端末8について説明する。図4は、端末8のハードウェア構成を示す模式図である。
【0049】
図4に示すように、端末8は、CPU70、メモリ72、記憶装置74、ユーザインタフェース装置76、及び通信装置78から構成され、端末8は、画像形成装置6及びネットワーク10との通信が可能なコンピュータとしての構成部分を有している。なお、本実施形態では、端末8は、携帯性を備えており、ユーザによって携帯される携帯端末であり、例えば携帯電話、スマートフォン、PDAなどが該当する。
【0050】
CPU70は、メモリ72に記憶された後述するプログラムに基づく処理を実行する。記憶装置74は、内蔵HDDなどであり、例えば、画像データなどを記憶する。なお、CPU70は、記憶装置74に記憶されたプログラムを実行してもよい。
【0051】
また、CPU70は、CDROM等の記憶媒体80に格納されたプログラムを実行してもよく、又は通信装置78を介して提供されるプログラムを実行してもよい。
【0052】
ユーザインタフェース装置76は、例えばタッチパネルなどとして構成され、情報を表示し、又は、操作者によってなされる入力操作(例えば、表示領域内の位置の指定)を受付ける。
【0053】
通信装置78は、アクセスポイント4を介して、無線により接続し、画像形成装置6又はネットワーク10と通信する装置である。なお、端末8が携帯電話としての機能を備える場合、通信装置78は、さらに、公衆回線に無線により接続する。端末8は、通信装置78を用い、画像形成装置6との無線接続を確立し、例えば記憶装置74に記憶された印刷データを画像形成装置6に送信する。また、端末8は、通信装置78を用い、画像形成装置6との無線接続を確立し、画像形成装置6から送信された画像データを受信する。
【0054】
以上から構成される情報処理システム2における印刷処理について説明する。
【0055】
図5は、端末8において動作するプログラム82の機能構成を示すブロック図である。
【0056】
プログラム82は、無線通信部84、認証制御部86、印刷画面表示部88、印刷要求操作受付部90、確認操作受付部92、データ送信部94から構成される。
【0057】
無線通信部84は、通信装置78を用いて無線によりデータの通信を行なう。具体的には、無線通信部84は、アクセスポイント4を介して、無線通信が確立された画像形成装置6との間でデータ通信を行なう。
【0058】
また、無線通信部84は、ネットワーク10上に存在する端末8等を検索するための検索情報を含んだブロードキャスト送信を画像形成装置6から受信した場合、及び画像形成装置6からの後述する認証結果を受信した場合、認証制御部86に対し、受信した情報を通知する。また、無線通信部84は、無線通信を確立した画像形成装置6から印刷データを要求する旨の通知を受信した場合、後述する印刷画面表示部88に通知する。
【0059】
認証制御部86は、画像形成装置6との間で、無線通信を確立する。具体的には、画像形成装置6からのブロードキャスト送信があった旨の通知を無線通信部84より受けると、認証制御部86は、ブロードキャスト送信に含まれる検索情報を解析し、ブロードキャスト送信を行なった画像形成装置6に対し無線通信確立の認証を要求する。例えば、認証制御部86は、ユーザ名などの操作者の情報とIDなどの端末8についての情報とを画像形成装置6に送信し、認証を要求する。また、当該画像形成装置6より、無線通信確立を許可する旨の認証結果を無線通信部84より受けると、当該画像形成装置6との間に無線通信を確立し、識別情報を無線通信部84を介して当該画像形成装置6へと送付する。
【0060】
ここで、識別情報とは、画像形成装置6との無線接続が確立された端末8を識別する情報であり、例えば、ID等の端末8に固有の情報、無線接続が確立された端末8ごとに予め定められた色情報が該当する。
【0061】
また、画像形成装置6との間に無線通信を確立後、認証制御部86は、定期的に、当該画像形成装置6との通信状態が維持されているか否かを確認する。例えば、端末8を携帯するユーザがアクセスポイント4の通信可能範囲外へと移動した場合には、認証制御部によって、確立されていた無線通信が切断されたことが確認される。
【0062】
印刷画面表示部88は、印刷対象のデータを画像形成装置6によって印刷するための画面をユーザインタフェース装置76に表示する。具体的には、印刷画面表示部88は、印刷対象のデータを画像形成装置6に対し印刷する要求をユーザから受け付ける画面(以下、印刷要求受付画面という)、及びユーザが印刷要求を行なった印刷データの印刷を実行してもよいか否について確認する画面(以下、印刷確認画面という)を表示する。なお、本実施形態では、印刷画面表示部88は、無線通信部84から印刷データを要求する旨の通知を受けた場合、印刷確認画面を表示する。
【0063】
印刷要求操作受付部90は、印刷対象のデータの印刷を要求する操作を受け付ける。本実施形態では、印刷要求操作受付部90は、印刷対象のデータを示した画像が、ユーザにより指定された状態で、この画像の表示位置を予め定められた位置まで移動させる操作(ドラッグ操作)を印刷要求操作として受け付ける。
【0064】
図6を参照して、印刷要求操作受付部90が受け付ける操作について説明する。
図6は、印刷画面表示部88が表示する印刷要求受付画面の一例を示す平面図である。なお、図6では、ユーザが、File1というファイル名の印刷データについてドラッグ操作をする例について説明する。
【0065】
図6に示した例では、タッチパネルとして構成されているユーザインタフェース装置76の表示画面上に、印刷対象のデータファイル(File1)を示すファイル画像98が表示されている。また、図6において、周縁表示領域100(ハッチング部分)は、ユーザインタフェース装置76の表示画面内における周縁から予め定められた距離までの表示領域を示している。さらに、識別情報画像102は、識別情報を示す画像である。
【0066】
なお、図6に示した識別情報画像102は、識別情報として色情報を用いた場合の識別情報画像である。この場合、例えば、当該端末8に色情報として予め黄色が設定されていたときは、識別情報画像102として、黄色の画像が表示される。
【0067】
図6に示されるように、ユーザがファイル画像98を指定した状態で図6中の矢印104に沿ってドラッグ操作を行ない周縁表示領域100までファイル画像98を移動させた場合、印刷要求操作受付部90は、印刷データ(File1)について印刷を要求する操作と判断し、印刷要求操作として受け付ける。
【0068】
印刷要求操作受付部90は、印刷要求操作を受け付けた場合、データ送信部94に対し、印刷要求がなされた印刷データを通知する。
【0069】
なお、図6に示した例では、印刷要求操作受付部90は、ファイル画像98が周縁表示領域100まで移動された場合に印刷要求として受け付けるとしたが、識別情報画像102上まで移動された場合に印刷要求として受け付けてもよい。また、ドラッグ操作によりなされた印刷要求を受け付ける例を説明したが、印刷要求操作受付部90は、印刷対象の印刷データの指定及び当該印刷データの印刷を要求したい旨の指示を受け付ければよく、例えば、ユーザによる釦等の操作によってなされた印刷要求操作を受け付けてもよい。
【0070】
また、図6に示した例では、印刷画面表示部88が、印刷対象のデータとして1つのファイル画像98を表示する例を示したが、印刷画面表示部88は、複数のデータに対し、それぞれのデータを示すファイル画像を表示してもよい。この場合、印刷要求操作受付部90は、複数のデータのうち、ユーザにより指定されドラッグ操作されたデータについて印刷要求操作を受け付ける。
【0071】
確認操作受付部92は、印刷要求を行なった印刷対象のデータの印刷を実行してもよいか否について、ユーザからの指示を受け付ける。具体的には、印刷画面表示部88によって表示された、印刷要求を行なった印刷データの印刷を実行してもよいか否について確認する画面に対し、ユーザから印刷対象のデータの印刷を実行してもよい旨の指示の操作(以下、確認操作という)を受け付ける。確認操作受付部92は、確認操作を受け付けた場合、確認操作を受け付けた旨をデータ送信部94に通知する。
【0072】
データ送信部94は、無線通信が確立された画像形成装置6に対し、印刷データを示す画像データの送信及び印刷データの送信を行なう。
【0073】
データ送信部94は、印刷要求操作受付部90から印刷要求がなされた印刷データの通知を受けた場合、当該印刷データを示す画像(例えば、図6に示すファイル画像98)のデータを画像形成装置6に送信する。なお、画像のデータは、例えば記憶装置74に記憶されており、データ送信部94は、記憶装置74から画像データを読み出して、送信を行なう。
【0074】
また、データ送信部94は、確認操作受付部92から確認操作を受け付けた旨の通知を受けた場合、印刷要求がなされた印刷データを画像形成装置6に送信する。なお、印刷データは、例えば記憶装置74に記憶されており、データ送信部94は、記憶装置74から印刷データを読み出して、送信を行なう。
【0075】
次に、画像形成装置6において動作するプログラム106について説明する。
図7は、プログラム106の機能構成を示すブロック図である。
【0076】
プログラム106は、無線通信部108、印刷画面表示部110、識別情報取得部112、識別情報表示部114、ファイル画像取得部116、ドラッグ画像表示制御部118、識別情報指定操作受付部120、印刷指示操作受付部122、データ受信部124、及び印刷制御部126から構成される。
【0077】
無線通信部108は、端末8における無線通信部84と同様であり、通信装置18を用いて無線によりデータの通信を行なう。具体的には、無線通信部108は、アクセスポイント4を介して、無線通信が確立された端末8との間でデータ通信を行なう。
【0078】
また、無線通信部108は、ネットワーク10上に存在する端末8などの機器を検索するための検索情報を生成し、ブロードキャスト送信する。さらに、無線通信部108は、このブロードキャスト送信に対し、端末8などから認証の要求を受けると、認証要求元が不正でないか否かの認証を行ない、認証結果を認証要求元に対して回答する。例えば、無線通信部108は、操作者の情報と無線接続する端末の情報とを対応付けたテーブルを記憶装置68に記憶しておき、端末8から送信された操作者の情報及び端末の情報がテーブルに存在すれば、不正な認証要求元ではないとして認証結果を回答し無線通信を確立する。
【0079】
印刷画面表示部110は、無線通信が確立された端末8のうち、いずれの端末からのデータを印刷するかを識別するための画面をユーザインタフェース装置12に表示する。本実施形態では、印刷画面表示部110は、後述する識別情報画像表示領域及び印刷操作受付画像などをタッチパネルとして構成されたユーザインタフェース装置12に表示する。
【0080】
識別情報取得部112は、無線通信部108を介して、端末8から送付された識別情報を取得し、取得した識別情報を送付元の端末8と関連づけて記憶装置68に記憶する。また、識別情報表示部114に識別情報を出力する。
【0081】
識別情報表示部114は、識別情報取得部112から出力された識別情報を示す画像(識別情報画像)を、印刷画面表示部110が表示した識別情報画像表示領域内に表示する。
【0082】
ファイル画像取得部116は、無線通信部108を介して、端末8から送付されたファイル画像を取得し、取得したファイル画像を送付元の端末8と関連づけて記憶装置68に記憶する。
【0083】
ドラッグ画像表示制御部118は、印刷画面表示部110によって表示された画面に対するユーザの操作に応じて、ファイル画像を表示する制御を行なう。
【0084】
具体的には、ドラッグ画像表示制御部118は、ユーザインタフェース装置12から表示画面領域における位置情報を受け付けると、受け付けた位置情報に対応する表示画面領域内の位置に、ファイル画像を表示する。本実施形態では、ドラッグ画像表示制御部118は、ユーザが表示画面領域内を触れる操作(タッチ操作)を行なった場合に、触れた位置(タッチ位置)を位置情報として受け付け、このタッチ位置に仮ファイル画像を表示する。
【0085】
ここで、仮ファイル画像とは、印刷対象のデータが特定されるまでの間、仮のファイル画像として表示するための予め定められた画像をいう。
【0086】
また、ドラッグ画像表示制御部118は、ユーザインタフェース装置12から入力される連続した位置情報に応じ、上記表示した仮ファイル画像の表示位置を移動させる。本実施形態では、ドラッグ画像表示制御部118は、タッチ操作後にユーザがタッチ位置を移動させる操作(ドラッグ操作)を行なった場合に、ドラッグ操作に応じて仮ファイル画像の表示位置を移動させる。
【0087】
ただし、本実施形態では、後述する識別情報指定操作受付部120から識別情報の指定が通知された場合、ドラッグ画像表示制御部118は、指定された識別情報に関連付けられたファイル画像を記憶装置68から読み出し、仮ファイル画像から当該ファイル画像へと表示する画像を変更する。この場合、ドラッグ画像表示制御部118は、変更されたファイル画像の表示位置をドラッグ操作に応じて移動させる。
【0088】
識別情報指定操作受付部120は、識別情報表示部114が表示した識別情報の中からいずれかの識別情報を指定する操作を受け付け、指定された識別情報をドラッグ画像表示制御部118及び後述する印刷指示操作受付部122に通知する。
【0089】
本実施形態では、識別情報指定操作受付部120は、ユーザによる上記ドラッグ操作が、識別情報表示部114が表示した識別情報画像の表示位置を通過した場合、通過された識別情報画像に対応する識別情報が指定されたものとして受け付ける。
【0090】
印刷指示操作受付部122は、印刷対象のデータの印刷の実行を指示する操作を受付け、データ受信部124に対し、識別情報指定操作受付部120から通知された識別情報を通知するとともにデータの取得を指示する。
【0091】
本実施形態では、印刷指示操作受付部122は、印刷画面表示部110が表示する予め定められた画像(後述する図8で示す印刷操作受付画像132)上で、ユーザによる上記ドラッグ操作が終了した(ドロップ操作が行なわれた)場合に、印刷の実行を指示する操作として受け付ける。
【0092】
このように、識別情報指定操作受付部120及び印刷指示操作受付部122は、上述のドラッグ・アンド・ドロップ操作のように、ユーザによる一連の操作について、識別情報を指定する操作及び印刷を指示する操作を受付ける。なお、さらに他の操作を含む一連の操作から、識別情報を指定する操作及び印刷を指示する操作を受付けてもよい。
【0093】
データ受信部124は、無線通信部108を介して端末8から印刷対象のデータを受信し、受信したデータを印刷制御部126に出力する。本実施形態では、データ受信部124は、印刷指示操作受付部122から識別情報についての通知を受けた場合に、当該識別情報に対応する端末に対し印刷対象のデータの送付を通知して、端末からデータを取得する。
【0094】
印刷制御部126は、データ受信部124によって入力された印刷対象のデータの印刷処理を印刷装置14によって行なうよう制御する。
【0095】
次に、ユーザによる操作に対するユーザインタフェース装置12における表示について説明する。
図8は、ユーザインタフェース装置12に表示される画面とユーザの操作とを示す模式図である。
【0096】
図8に示すように、ユーザインタフェース装置12の画面には、印刷画面表示部110によって表示された識別情報画像表示領域130及び印刷操作受付画像132、識別情報表示部114によって識別情報画像表示領域130内に表示された識別情報画像134,136がある。ここで、ユーザが、タッチ位置138におけるタッチ操作、図中の矢印に沿ったドラッグ操作、及び印刷操作受付画像132の位置でのドロップ操作からなる一連の操作を行なう場合について考える。なお、図8に示した例では、識別情報画像表示領域130内に識別情報画像134及び136が表示されていることからわかるように、2つの端末8が無線通信を確立している状態を示す。また、図8に示した例では、識別情報画像134と識別情報画像136とは相互に異なる色の画像である。
【0097】
ユーザが、タッチ操作を行なうと、ドラッグ画像表示制御部118の制御により、タッチ位置138に仮ファイル画像140が表示される。ユーザが、識別情報画像134上をドラッグ操作すると、仮ファイル画像140はファイル画像142に表示が変更される。さらにドラッグ操作がなされ、印刷操作受付画像132上でドロップ操作を行なうと、印刷指示操作受付部122は、識別情報画像134に対応する印刷対象のデータについての印刷を実行する旨の操作として受け付ける。
【0098】
次に、端末8からの印刷対象データが、画像形成装置6により印刷されるまでの動作を端末8におけるフローチャートと画像形成装置6におけるフローチャートとを用いて説明する。
図9は、印刷対象のデータが印刷されるまでの端末8における動作を示したフローチャートである。
【0099】
ステップ100(S100)において、無線通信部84は、画像形成装置6からのブロードキャスト送信を受信し、認証制御部86に通知する。
【0100】
ステップ102(S102)において、認証制御部86は、ブロードキャスト送信を行なった画像形成装置6に対して、無線通信確立の認証を要求する。
【0101】
ステップ104(S104)において、無線通信部84は、画像形成装置6から認証結果を受信し、認証制御部86に通知する。
【0102】
ステップ106(S106)において、認証制御部86は、画像形成装置6との間に無線通信を確立し、識別情報を送信する。
【0103】
ステップ108(S108)において、印刷画面表示部88は、印刷要求受付画面を表示する。
【0104】
ステップ110(S110)において、印刷要求操作受付部90が、印刷を要求する操作を受付けていない場合は、ステップ112に移行し、受け付けた場合は、データ送信部94に対し印刷要求がなされた印刷データを通知し、ステップ114へ移行する。
【0105】
ステップ112(S112)において、認証制御部86は、無線通信が確立された画像形成装置6との間の通信が維持されているか否かを確認する。無線通信が確立されたままであれば、ステップ110に移行し、無線通信が切断されている場合には初期状態に移行する。
【0106】
ステップ114(S114)において、データ送信部94は、印刷データを示す画像を画像形成装置6に送信する。
【0107】
ステップ116(S116)において、無線通信部84は、画像形成装置6からデータの送信要求があった場合に、その旨を印刷画面表示部88に通知し、ステップ118へ移行する。
【0108】
ステップ118(S118)において、印刷画面表示部88は、印刷確認画面を表示する。
【0109】
ステップ120(S120)において、確認操作受付部92が、確認操作を受付けていない場合は、ステップ110に戻り、受け付けた場合は、データ送信部94に対し確認操作を受付けた旨を通知し、ステップ122へ移行する。
【0110】
ステップ122(S122)において、データ送信部94は、印刷対象のデータを画像形成装置6に送信し、ステップ110に戻る。
【0111】
図10は、印刷対象のデータが印刷されるまでの画像形成装置6における動作を示したフローチャートである。
【0112】
ステップ200(S200)において、無線通信部108は、ネットワーク10上に存在する端末8を検索するための検索情報を生成し、ブロードキャスト送信をする。
【0113】
ステップ202(S202)において、無線通信部108は、端末8から認証の要求を受けると、認証要求元の端末8との通信を認証し、ステップ204へ移行する。
【0114】
ステップ204(S204)において、無線通信部108は、認証結果を端末8に送信する。
【0115】
ステップ206(S206)において、識別情報取得部112は、端末8から識別情報を取得する。
【0116】
ステップ208(S208)において、識別情報表示部114は、ステップ206で取得した識別情報に対応する識別情報画像を、印刷画面表示部110が表示した識別情報画像表示領域内に表示する。
【0117】
ステップ210(S210)において、ファイル画像取得部116が、ファイル画像を端末8から受信した場合、ステップ212へ移行する。
【0118】
ステップ212(S212)において、ファイル画像取得部116は、受信したファイル画像のデータを送信元の端末8と関連付けて記憶装置68に記憶する。
【0119】
ステップ214(S214)において、ユーザによるタッチ操作が行なわれていない場合は、ステップ216に移行し、タッチ操作が行なわれた場合は、ステップ220へ移行する。
【0120】
ステップ216(S216)において、無線通信部108は、無線通信が確立された端末8との間の通信が維持されているか否かを確認する。無線通信が確立されたままであれば、ステップ214に移行し、ステップ218に移行する。
【0121】
ステップ218(S218)において、識別情報表示部114は、無線通信が切断された端末8に対応する識別情報の表示を削除し、ステップ200に戻る。
【0122】
ステップ220(S220)において、ドラッグ画像表示制御部118は、タッチ位置に仮ファイル画像を表示するよう制御する。
【0123】
ステップ222(S222)において、識別情報指定操作受付部120が識別情報を指定する操作を受け付けた場合、識別情報指定操作受付部120は、指定された識別情報をドラッグ画像表示制御部118及び印刷指示操作受付部122に通知しステップ224へ移行する。
【0124】
ステップ224(S224)において、ドラッグ画像表示制御部118は、印刷指示操作受付部122から通知された識別情報に基づいて、仮ファイル画像による表示からファイル画像による表示へと変更する。
【0125】
ステップ226(S226)において、印刷指示操作受付部122が印刷を実行する操作を受け付けた場合、データ受信部124に対し、識別情報を通知し、印刷対象のデータを取得するよう指示する。
【0126】
ステップ228(S228)において、データ受信部124は、端末8に印刷対象のデータを要求し、印刷対象のデータを端末8から取得する。
【0127】
ステップ230(S230)において、印刷制御部126は、印刷装置14によりステップ228で取得した印刷対象のデータを印刷し、ステップ214に戻る。
【0128】
以上が画像形成装置6における動作を示したフローチャートとなるが、ステップ220において、タッチ位置に仮ファイル画像を表示する際、識別情報画像の表示位置及び印刷操作受付画像をタッチ位置に基づいて移動させてもよい。例えば、タッチ位置の近傍(タッチ位置から予め定めた範囲内の位置)に識別情報画像及び印刷操作受付画像の表示位置を変更させるよう制御してもよい。これによりユーザがすべきドラッグ操作の距離が短縮される。
【0129】
次に、以上説明した動作のフローについて、画像形成装置6と端末8との関係を説明する。
図11は、画像形成装置6及び端末8における動作の関係を示すタイムチャートである。図11に示した例では、ネットワーク10に画像形成装置6A及び画像形成装置6Bが接続しており、端末8Aを携帯するユーザ及び端末8Bを携帯するユーザが、無線通信を確立する場合のタイムチャートを一例として示している。
【0130】
また、図11に示したタイムチャートでは、端末8Aを携帯するユーザ及び端末8Bを携帯するユーザがともに印刷を要求する操作を行なっている状況において、端末8Aを携帯するユーザが、端末8Aから送信した印刷対象のデータを画像形成装置6Aによって印刷する場合について示している。
【0131】
図11において、×印は、端末8Aを携帯するユーザ又は端末8Bを携帯するユーザが、アクセスポイント4の通信可能範囲内に入った時点を示している。なお、図11では、説明のため、図9又は図10で示したフローチャートの一部の動作について抜粋して記載しており、図9又は図10で示したフローチャートと対応する動作について、同じステップ番号を付している。
【0132】
以下、タイムチャートに沿って、画像形成装置6A,6B及び端末8A,8Bの動作について説明する。
【0133】
画像形成装置6A,6Bは、それぞれ、ネットワーク上の端末を検索すべくブロードキャスト送信を行なう(S200)。これに対し、アクセスポイント4の通信可能範囲内の端末8Aは、画像形成装置6A,6Bに対して認証要求を行なう(S102)。画像形成装置6A,6Bは、それぞれ端末8Aに対し認証結果を回答し(S204)、端末8Aは、画像形成装置6A,6Bそれぞれに対して識別情報を送信する(S106)。画像形成装置6A,6Bは、受信した識別情報に基づいて、識別情報画像を表示する(S208)。なお、以上の動作について、以降の説明において、前処理ステップということがある。
【0134】
一方、アクセスポイント4の通信可能範囲内に入った端末8Bについても、上記と同様、前処理ステップの動作が画像形成装置6A及び6Bとの間で行なわれる。
【0135】
ここで、端末8Aを携帯するユーザ及び端末8Bを携帯するユーザがともに印刷を要求する操作をそれぞれの端末で行なっている状況を考える。端末8Aを携帯するユーザ及び端末8Bを携帯するユーザそれぞれが、印刷要求操作を行なうと(S110)、端末8A及び端末8Bのそれぞれからファイル画像が画像形成装置6A及び6Bに送信される(S114)。
【0136】
端末8Aを携帯するユーザが、画像形成装置6Aで印刷を行なうべく、画像形成装置6Aでタッチ操作をすると仮ファイル画像がタッチ位置に表示され(S214)、ドラッグ操作により識別情報が指定(S224)されると、仮ファイル画像の表示からファイル画像の表示へと変更される(S228)。
【0137】
図12は、図11に示すタイムチャートにおいて、端末8Aを携帯するユーザが画像形成装置6Aのユーザインタフェース装置12に対し操作する様子を示す模式図である。図12に示すように、画像形成装置6A及び6Bには、無線通信が確立されている端末8A及び端末8Bの識別情報画像がそれぞれ表示されている。なお、図12に示した例では、識別情報として端末のIDを用いており、画像形成装置6A及び6Bのユーザインタフェース装置12にはIDに基づく識別情報画像が表示されている。
【0138】
図12に示すように、端末8Aを携帯するユーザは、画像形成装置6Aにより印刷を実行したい場合、印刷を実行する画像形成装置の選択に際し、画像形成装置6Aのアドレス等を指定しないで済み、画像形成装置6Aのユーザインタフェース装置12に対し、タッチ操作を行なうだけでよい。
【0139】
また、画像形成装置6Aでは、端末8Aに対応する識別情報画像上でのドラッグ操作がユーザにより行なわれ、端末8Aに対応する識別情報指定操作を受付ける。これにより、画像形成装置6Aは、無線通信が確立されている端末のうち端末8Aからの印刷データについて印刷すべきことを識別する。
【0140】
端末8Aを携帯するユーザが、印刷操作受付画像上で、ドロップ操作を行なうことにより、画像形成装置6Aから端末8Aに対し印刷対象のデータの要求がなされ(S228)、端末8Aから画像形成装置6Aに対して印刷対象のデータが送信され(S122)、画像形成装置6Aにて印刷が行なわれる(S230)。
【0141】
ここで、印刷対象のデータの送信(S122)に先立って、端末8Aでは印刷確認画面が表示され(図9:ステップ118)、ユーザからの確認操作が受付けられない限り、印刷対象のデータの送信は行なわれず(図9:ステップ120)、印刷も行なわれない。
【0142】
例えば、端末8Aを携帯するユーザが、ドラッグ操作の際に、端末8Bに対応する識別情報画像上でのドラッグ操作し、画像形成装置6Aにおいて端末8Bに対応する識別情報の指定として受付けられたとしても、印刷確認画面が表示された端末8Bのユーザが、確認操作を行わなければ、誤った印刷、すなわち端末8Aを携帯するユーザによる画像形成装置6Aに対する操作によって、端末8Bからのデータが誤って印刷されることはない。
【0143】
なお、上述のとおり、本実施形態では、確認操作受付部92により確認操作を受付ける例を示したが、確認操作受付部92を設けず、画像形成装置から印刷対象のデータの送信要求を受けた場合には、確認操作を経ずにデータを送信してもよい。また、データ送信部94によりファイル画像を送信し、ファイル画像取得部116がファイル画像を取得する構成を示したが、ファイル画像の送受信を行なう構成を備えなくてもよい。
【0144】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、端末8から送信した印刷データを画像形成装置6により印刷する実施形態について示した。第2実施形態では、送信機能を有する送信装置からデータを無線通信が確立された端末に送信する実施形態を示す。
【0145】
画像形成装置6は、通信装置18により無線通信が確立した端末8に対して画像読取装置16により読み取られた画像データを送信する画像送信装置としての機能も有しており、以下の説明では、画像形成装置6の画像読取装置16により読み取られた画像データを端末8へ送信する例について説明する。
【0146】
図13は、端末8において動作する第2実施形態に係るプログラム144の機能構成を示すブロック図である。
【0147】
プログラム144は、無線通信部84、認証制御部86、受信画面表示部146、ファイル画像取得部148、ドラッグ画像表示制御部150、受信操作受付部152、及びデータ受信部154から構成される。なお、無線通信部84及び認証制御部86は、第1実施形態におけるプログラム82と同様の構成であり、説明を割愛する。
【0148】
受信画面表示部146は、画像形成装置6により読み取られた画像データを受信するための画面をユーザインタフェース装置76に表示する。具体的には、受信画面表示部146は、画像形成装置6により読み取られた画像データを受信する操作を受付けるための画面を表示する。
【0149】
ファイル画像取得部148は、無線通信部84を介して、画像形成装置6から送信されたファイル画像を取得し、取得したファイル画像をドラッグ画像表示制御部150に出力する。
【0150】
ドラッグ画像表示制御部150は、受信画面表示部146によって表示された画面に対するユーザの操作に応じて、ファイル画像を表示する制御を行なう。
【0151】
具体的には、ユーザインタフェース装置76の表示画面領域内においてユーザのタッチ操作が行なわれると、タッチ位置にファイル画像取得部148から出力されたファイル画像を表示する。ドラッグ画像表示制御部150は、ユーザインタフェース装置76に対してユーザがなしたドラッグ操作に応じ、上記表示したファイル画像の表示位置を移動させる。
【0152】
受信操作受付部152は、画像形成装置6により読み取られた画像データを受信する操作を受付ける。本実施形態では、受信操作受付部152は、受信画面表示部146が表示した格納先フォルダのうちいずれかのフォルダにドロップ操作がなされた場合、画像データを受信して当該フォルダへ格納する受信操作として受付ける。なお、ここでいうドロップ操作とは、ドラッグ画像表示制御部150によるファイル画像の表示がなされた状態において、ドラッグ操作によりファイル画像が移動されて、フォルダ上でドロップ操作がなされることをさす。
【0153】
また、受信操作受付部152は、受信操作を受付けると、データ受信部154に対し、格納先フォルダを通知するとともにデータの受信を指示する。
【0154】
データ受信部154は、画像形成装置6から画像データを受信し、受信した画像データを記憶装置74に記憶する。本実施形態では、データ受信部154は、受信操作受付部152からデータ受信の指示を受けた場合、画像形成装置6に対しデータの送信を要求し、画像形成装置6から送信された画像データを受信操作受付部152により指定された格納先フォルダに格納して記憶装置74に記憶する。
【0155】
次に、画像形成装置6において動作するプログラム158について説明する。
図14は、プログラム158の機能構成を示すブロック図である。図14に示すように、プログラム158は、読取画像取得部160、無線通信部108、送信画面表示部162、識別情報取得部164、識別情報表示部166、ドラッグ画像表示制御部168、識別情報指定操作受付部170、送信指示操作受付部172、ファイル画像送信部174、データ送信部176から構成される。なお、無線通信部108は、第1実施形態と同様の構成であり、説明を割愛する。
【0156】
読取画像取得部160は、画像読取装置16により読み取られた画像データを取得し、取得した画像データを記憶装置68に記憶する。また、読み取られた画像データを示すファイル画像を作成し、後述するドラッグ画像表示制御部168に出力する。
【0157】
送信画面表示部162は、無線通信が確立された端末8のうちいずれの端末に対して、画像データを送信するかについて識別するための画面をユーザインタフェース装置12に表示する。
【0158】
識別情報取得部164は、第1実施形態における識別情報取得部112と同様の構成であり、識別情報を端末8から取得する。
【0159】
識別情報表示部166も、第1実施形態における識別情報表示部114と同様の構成であり、識別情報取得部164が取得した識別情報を送信画面表示部162が表示した画面に識別情報画像として表示する。
【0160】
ドラッグ画像表示制御部168は、読取画像取得部160が出力したファイル画像を送信画面表示部162が表示した画面に表示し、ユーザの操作に応じてファイル画像の表示を制御する。また、本実施形態では、ドラッグ画像表示制御部168は、表示したファイル画像に対してユーザがタッチ操作を行なった場合、ファイル画像送信部174にタッチ操作が行なわれたファイル画像を出力する。さらに、ドラッグ画像表示制御部168は、タッチ操作が行なわれたファイル画像についてドラッグ操作が行なわれた場合、ドラッグ操作に応じてファイル画像の表示位置を移動させる制御を行なう。
【0161】
識別情報指定操作受付部170は、第1実施形態と同様の構成であり、識別情報表示部166が表示した識別情報の中からいずれかの識別情報を指定する操作を受付け、指定された識別情報を送信指示操作受付部172に通知する。本実施形態では、識別情報指定操作受付部170は、ユーザによるドラッグ操作が、識別情報画像の表示位置を通過した場合、通過された識別情報画像に対応する識別情報が指定されたものとして受け付ける。
【0162】
送信指示操作受付部172は、画像データの送信の実行を指示する操作を受付け、ファイル画像送信部174及びデータ送信部176に対し、送信対象の画像データ及び識別情報指定操作受付部170から通知された識別情報を通知する。
【0163】
本実施形態では、第1実施形態の端末8の印刷要求操作受付部90と同様、ユーザによるドラッグ操作が、識別情報画像上を通過後、ユーザインタフェース装置12における表示画面内における周縁から予め定められた距離までの表示領域(周縁表示領域)まで行なわれた場合、送信指示操作受付部172は、画像データの送信の実行を指示する操作として受付ける。
【0164】
このように、識別情報指定操作受付部170及び送信指示操作受付部172は、上述のドラッグ操作のように、ユーザによる一連の操作について、識別情報を指定する操作及び送信を指示する操作を受付ける。なお、一連の操作として、さらに他の操作を含んでもよい。
【0165】
ファイル画像送信部174は、送信対象のファイルに対応するファイル画像を端末8へ送信する。本実施形態では、ファイル画像送信部174は、送信指示操作受付部172から通知された識別情報に対応する端末8に対し、ドラッグ画像表示制御部168が出力したファイル画像を送信する。
【0166】
データ送信部176は、識別情報指定操作受付部170により送信先として識別された端末8に対し、送信指示操作受付部172から通知された画像データを記憶装置68から読み出して送信する。本実施形態では、データ送信部176は、端末8からデータの送信要求を受けた後にデータを端末8に送信する。
【0167】
次に、上述のプログラムに基づく動作について、第2実施形態における画像形成装置6と端末8との関係を説明する。
【0168】
図15は、第2実施形態に係る画像形成装置6及び端末8における動作の関係について一例を示すタイムチャートである。図15に示した例では、ネットワーク10に画像形成装置6が接続しており、端末8Aを携帯するユーザ及び端末8Bを携帯するユーザが、無線通信を確立する場合のタイムチャートを一例として示している。なお、図11に示したように画像形成装置は複数接続されていてもよい。
【0169】
図15に示したタイムチャートでは、端末8Aを携帯するユーザが画像形成装置6により画像を読取り、読み取った画像データを端末8Aに送信する場合について示している。なお、図11と同様、図15中の×印は、端末8Aを携帯するユーザ又は端末8Bを携帯するユーザが、アクセスポイント4の通信可能範囲内に入った時点を示している。
【0170】
以下、タイムチャートに沿って、画像形成装置6及び端末8A,8Bの動作について説明する。
【0171】
ステップ400(S400)において、第1実施形態と同様、端末8Aについての前処理ステップの処理が行なわれる。
【0172】
具体的には、画像形成装置6における無線通信部108がネットワーク上の端末を検索すべくブロードキャスト送信を行ない、これに対し、端末8Aにおける認証制御部86が画像形成装置6に対して認証要求を行なう。画像形成装置6における無線通信部108は、端末8Aに対し認証結果を回答し、端末8Aにおける認証制御部86は無線通信を確立し、画像形成装置6へ識別情報を送信する。画像形成装置6における識別情報取得部164が識別情報を取得すると、識別情報表示部166は、送信画面表示部162が表示した画面に識別情報を表示する。
【0173】
ステップ402(S402)において、ステップ400と同様に、端末8Bについて、前処理ステップが行なわれる。
【0174】
ステップ404(S404)において、画像形成装置6における読取画像取得部160が、画像読取装置16により読み取られた画像データを取得し、画像データを記憶装置68に記憶する。また、画像データのファイル画像をドラッグ画像表示制御部168に出力する。なお、読取画像取得部160は、画像読取装置16により読み取られた複数の画像データを取得してもよい。
【0175】
ステップ406(S406)において、画像形成装置6におけるドラッグ画像表示制御部168は、ファイル画像を送信画面表示部162が表示した画面に表示する。
【0176】
ステップ408(S408)において、画像形成装置6におけるドラッグ画像表示制御部168は、ユーザによるタッチ操作により指定されたファイル画像をファイル画像送信部174に出力する。また、識別情報指定操作受付部170は、識別情報を指定する操作を受付け、送信指示操作受付部172に指定された識別情報を通知する。
【0177】
ステップ410(S410)において、画像形成装置6における送信指示操作受付部172は、送信を実行する旨の操作を受付け、ファイル画像送信部174及びデータ送信部176に対し、送信対象の画像データ及び識別情報指定操作受付部170から通知された識別情報を通知する。
【0178】
ステップ412(S412)において、画像形成装置6におけるファイル画像送信部174は、指定された識別情報に対応する端末である端末8Aにファイル画像を送信する。
【0179】
ステップ414(S414)において、端末8Aにおけるファイル画像取得部148が、ステップ412により送信されたファイル画像を取得し、ドラッグ画像表示制御部150が、取得されたファイル画像を受信画面表示部146が表示した画面上に、ユーザの操作に応じて表示する。
【0180】
ステップ416(S416)において、端末8Aにおける受信操作受付部152は、画像データを受信する操作を受付け、データ受信部154に対して格納先フォルダ及びデータの受信指示を通知する。
【0181】
ステップ418(S418)において、端末8Aにおけるデータ受信部154は、画像形成装置6に対しデータの送信を要求する。
【0182】
ステップ420(S420)において、画像形成装置6におけるデータ送信部176は、端末8Aに対して画像データを送信する。
【0183】
ステップ422(S422)において、端末8Aにおけるデータ受信部154は、ステップ420で送信された画像データを受信し、記憶装置74の格納先フォルダに画像データを記憶する。
【0184】
以上、第1実施形態及び第2実施形態として、端末8から送信した印刷データを画像形成装置6により印刷する実施形態と、画像形成装置6からのデータを端末8へ送信する実施形態について説明したが、両実施形態を合わせて実現してもよい。また、無線LANのアクセスポイント4を介してデータの送受信を行なう構成に限らず、端末8が画像形成装置6との間で無線通信を行なう構成であればよい。
【符号の説明】
【0185】
2 情報処理システム
4 アクセスポイント
6 画像形成装置
8 端末
84 無線通信部
90 印刷要求操作受付部
94 データ送信部
108 無線通信部
112 識別情報取得部
114 識別情報表示部
120 識別情報指定操作受付部
122 印刷操作受付部
124 データ受信部
126 印刷制御部
152 受信操作受付部
154 データ受信部
160 読取画像取得部
164 識別情報取得部
166 識別情報表示部
170 識別情報指定操作受付部
172 送信操作受付部
176 データ送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信を確立した端末を識別する識別情報を表示する表示手段と、
前記表示手段により表示された識別情報を指定する操作と印刷データの印刷を指示する操作とを含む一連の操作を受付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段が受付けた操作により指定された識別情報に対応する前記端末から印刷データを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した印刷データを印刷する印刷手段と
を有する画像形成装置。
【請求項2】
前記表示手段は、無線通信を確立した複数の端末について、各端末を識別する識別情報をそれぞれ表示し、
前記操作受付手段は、前記表示手段により表示された識別情報のうちいずれかを指定する操作と印刷データの印刷を指示する操作とを含む一連の操作を受付ける
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記表示手段は、無線通信を確立した端末ごとに異なる色の画像を識別情報として表示する
請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記操作受付手段は、さらに、表示手段による表示がなされる画面の表示領域内の位置を示す位置情報を指定する操作を受付け、
前記表示手段は、前記操作受付手段が受付けた操作により指定された位置情報に基づく表示領域内の位置に前記識別情報を表示する
請求項1乃至3記載の画像形成装置。
【請求項5】
操作者の情報と該操作者が無線通信に用いる端末の情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段が記憶する情報に基づいて、無線通信を要求する端末を認証し通信を確立する無線通信部と
をさらに有する請求項1乃至4記載の画像形成装置。
【請求項6】
無線通信を確立した複数の端末を識別する識別情報をそれぞれ表示する表示手段と、
前記表示手段により表示された識別情報のうちいずれかを指定する操作とデータの送信を指示する操作とを含む一連の操作を受付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段が受付けた操作により指定された識別情報に対応する前記端末へデータを送信する送信手段と
を有する送信装置。
【請求項7】
画像を読み取る画像読取手段をさらに有し、
前記送信手段は、前記画像読取手段が読み取った画像データを送信する
請求項6記載の送信装置。
【請求項8】
無線通信手段と、
印刷データを印刷する要求する操作を受付ける印刷要求受付手段と、
前記印刷要求手段が受付けた印刷対象の印刷データを前記無線通信手段により送信する送信手段と
を有する端末と、
無線通信を確立した前記端末を識別する識別情報を表示する表示手段と、
前記表示手段により表示された識別情報を指定する操作と印刷データの印刷を指示する操作とを含む一連の操作を受付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段が受付けた操作により指定された識別情報に対応する前記端末から印刷データを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した印刷データを印刷する印刷手段と
を有する画像形成装置と
を備えた画像形成システム。
【請求項9】
無線通信を確立した端末を識別する識別情報を表示するステップと、
表示された識別情報を指定する操作と印刷データの印刷を指示する操作とを含む一連の操作を受付けるステップと、
受付けた操作により指定された識別情報に対応する前記端末から印刷データを受信するステップと、
受信した印刷データを印刷するステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−80376(P2013−80376A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−219970(P2011−219970)
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】