説明

画像形成装置およびプログラム

【課題】記録媒体詰まりが発生した場合に、電力の供給を遮断することができる画像形成装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段を駆動する駆動手段と、前記駆動手段に電力を供給する電力供給手段と、所定の場合以外で発生した記録媒体詰まりの発生回数を計数する計数手段と、前記計数手段により計数された前記記録媒体詰まりの発生回数が、予め決められた数に達した場合に、前記電力供給手段からの電力の供給を遮断する電力供給制御手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、各種センサを通じて装置内の異常を監視し、異常が発生するとその内容に応じたアドレス情報が不揮発性メモリに供給され、その内部の異常内容判別テーブルの検索が行われる画像形成装置を開示する。
このテーブルには、操作者が復旧できるものとサービスマンが復旧できるものに異常内容を分けており、サービスマンを必要とする異常内容に対しては操作パネルにその旨の表示が行われ、他の回路部分の電源が遮断される。
これにより、異常時の節電が実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−52503
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、記録媒体詰まりが発生した場合に、電力の供給を遮断することができる画像形成装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段を駆動する駆動手段と、前記駆動手段に電力を供給する電力供給手段と、所定の場合以外で発生した記録媒体詰まりの発生回数を計数する計数手段と、前記計数手段により計数された前記記録媒体詰まりの発生回数が、予め決められた数に達した場合に、前記電力供給手段からの電力の供給を遮断する電力供給制御手段とを有する画像形成装置である。
【0006】
請求項2に係る発明は、前記搬送手段は複数有し、前記駆動手段は複数有し、該複数の駆動手段が前記搬送手段のそれぞれを駆動し、前記計数手段は、記録媒体詰まりを発生させた前記搬送手段を駆動する駆動手段毎に、記録媒体詰まりの発生回数を計数し、前記電力供給制御手段は、前記計数手段により駆動手段毎に計数された前記記録媒体詰まりの発生回数が、予め決められた数に達した場合に、この駆動部に対して前記電力供給手段からの電力の供給を遮断する画像形成装置である。
【0007】
請求項3に係る発明は、前記電力供給手段は、前記駆動手段に電力を供給する駆動系電源と、前記駆動系電源に電力を供給する主電源とを有し、前記計数手段は、前記主電源からの電力供給が再開された後、前記搬送手段へ初めて記録媒体が供給された場合以外で発生した記録媒体詰まりの発生回数を計数する画像形成装置である。
【0008】
請求項4に係る発明は、通常状態と、この通常状態と比べて消費電力を少なくする省電力状態とに切り替える状態制御手段をさらに有し、前記計数手段は、前記状態制御手段により省電力状態から通常状態に復帰した後、前記搬送手段へ初めて記録媒体が供給された場合以外で発生した記録媒体詰まりの発生回数を計数する画像形成装置である。
【0009】
請求項5に係る発明は、前記搬送手段へ記録媒体を供給する記録媒体供給手段をさらに有し、前記計数手段は、前記記録媒体供給手段が抜き挿しされた後、この記録媒体供給装置から初めて記録媒体が搬送された場合以外で発生した記録媒体詰まりの発生回数を計数する画像形成装置である。
【0010】
請求項6に係る発明は、前記計数手段は、記録媒体のサイズおよび種類が変更された後、前記搬送手段へ初めて記録媒体が供給された場合以外で発生した記録媒体詰まりの発生回数を計数する画像形成装置である。
【0011】
請求項7に係る発明は、記録媒体を搬送する搬送ステップと、前記搬送手段を駆動する駆動ステップと、前記駆動手段に電力を供給する電力供給ステップと、所定の場合以外で発生した記録媒体詰まりの発生回数を計数する計数ステップと、前記計数手段により計数された前記記録媒体詰まりの発生回数が、予め決められた数に達した場合に、前記電力供給手段からの電力の供給を遮断する電力供給制御ステップとをコンピュータに実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る本発明によれば、記録媒体詰まりが発生した場合に、駆動手段に供給する電力の消費を抑えることができる。
【0013】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る発明により得られる効果に加えて、記録媒体詰まりを起こした搬送手段を駆動する駆動手段に供給する電力の消費を抑えることができる。
【0014】
請求項3に係る本発明によれば、請求項1または2に係る発明により得られる効果に加えて、主電源からの電力供給が再開された後、記録媒体供給装置から初めて記録媒体が搬送された場合には、電力の供給を遮断しないように制御することができる。
【0015】
請求項4に係る本発明によれば、請求項1または2に係る発明により得られる効果に加えて、前記画像形成装置が省電力モードから通常の電力モードに復帰した後、記録媒体供給装置から初めて記録媒体が搬送された場合には、電力の供給を遮断しないように制御することができる。
【0016】
請求項5に係る本発明によれば、請求項1または2に係る発明により得られる効果に加えて、記録媒体供給装置が抜き挿しされた後、この記録媒体供給装置から初めて記録媒体が搬送された場合には、電力の供給を遮断しないように制御することができる。
【0017】
請求項6に係る本発明によれば、請求項1または2に係る発明により得られる効果に加えて、記録媒体供給装置に格納される記録媒体のサイズおよび種類が変更された後、この記録媒体供給装置から初めて記録媒体が搬送された場合には、電力の供給を遮断しないように制御することができる。
【0018】
請求項7に係る本発明によれば、記録媒体詰まりが発生した場合に、駆動手段に供給する電力の消費を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明にかかる画像形成装置の構成を例示する図である。
【図2】図1に示した画像形成装置の駆動部の構成を示す図である。
【図3】図1に示した画像形成装置の駆動系電源の構成を示す図である。
【図4】図1に示した制御部のハードウェア構成を示す図である。
【図5】図1に示した画像形成装置の制御部で実行される制御プログラムの構成を示す図である。
【図6】図5に示したテーブル記憶部が記憶する駆動部対応テーブルである。
【図7】図5に示した省電力モード制御部の制御処理(S10)を示す図である。
【図8】図5に示した判定部が、指定状況であるか否かを判断する処理(S20)を示すフローチャートである。
【図9】図1に示した画像形成装置1の全体動作(S30)を示すフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
[第1の実施形態]
以下、本発明に係る画像形成装置1を説明する。
図1は、本発明にかかる画像形成装置1の構成を例示する図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、制御部4、画像形成ユニット10、一次転写装置12、第1の給紙装置14、二次転写装置20、定着装置22および第2の給紙装置28などを有する。
【0021】
画像形成ユニット10は、制御部4から供給される画像データに応じてレーザ光を走査するレーザ光走査装置100と、レーザ光走査装置100の上方に配置され、レーザ光走査装置100が走査したレーザ光により静電潜像が形成される感光体ドラム102とを有する。
レーザ光走査装置100は、各色の画像データに応じて変調したレーザ光を偏向走査して、感光体ドラム102に照射する。
感光体ドラム102は、矢印aの方向に回転する。
また、感光体ドラム102の周囲には、感光体ドラム102の表面を掃除するクリーニング装置104と、感光体ドラム102の表面を帯電する帯電器106と、感光体ドラム102の表面に形成された静電潜像を現像する現像器108とが、この順で、矢印aの方向に沿って設けられている。
【0022】
つまり、感光体ドラム102が、帯電器106により帯電され、レーザ光走査装置100からレーザ光が照射されることにより、各色の画像データに応じた静電潜像が形成される。
さらに、静電潜像が現像器108を通過すると、現像器108から感光体ドラム102の表面にトナーが供給され、感光体ドラム102の表面の静電潜像のみにトナーが残り、トナー画像が現像される。
【0023】
一次転写装置12は、感光体ドラム102から転写ベルト120にトナー像を受けて、一次転写を行う。
つまり、転写ベルト120上に各色のトナー画像が、多重転写される。
より具体的には、一次転写装置12は、駆動ロール122およびバックアップロール124に、テンションがかかった状態で巻き回された転写ベルト120を有する。
転写ベルト120は、駆動ロール122により、矢印bの方向に循環回転される。
また、転写ベルト120の内周側には、感光体ドラム102と連れ周りする一次転写ロール126が、回転自在に設けられている。
駆動ロール122と、転写ベルト120を挟んで対向する位置には、転写ベルト120の表面を掃除するベルトクリーナ128が設けられている。
ベルトクリーナ128は、転写ベルト120の表面に残存したトナーを掻き落とす。
【0024】
したがって、一次転写装置12では、感光体ドラム102上のトナー画像が、矢印bの方向に循環回転している転写ベルト120上に、一次転写される。
また、一次転写後に、感光体ドラム102の表面にトナー画像が残存するが、残像したトナー画像は、クリーニング装置104により感光体ドラム102の表面から掻き落とされる。
【0025】
第1の給紙装置14は、画像形成装置1の底部に設けられている。
第1の給紙装置14は、用紙が蓄積される第1の給紙部140、第2の給紙部141および第3の給紙部142と、第1の給紙部140、第2の給紙部141および第3の給紙部142それぞれから1枚の用紙を引き出す第1の抽出ロール143、第2の抽出ロール144および第3の抽出ロール145と、用紙を第1の給紙部140、第2の給紙部141および第3の給紙部142それぞれから用紙搬送路16に送り込む第1の搬送ロール対146、第2の搬送ロール対147および第3の搬送ロール対148とを有する。
つまり、第1の給紙装置14は、用紙を画像形成装置1に供給する。
【0026】
用紙搬送路16には、用紙を搬送する第1の搬送ロール160、第2の搬送ロール162および第3の搬送ロール164が設けられている。
また、画像形成装置1には、予め決められたタイミングで二次転写装置20に用紙を送り込むレジストロール対166と、用紙を第1の排出部180に排出する第1の排出ロール168と、用紙を第2の排出部182に排出する第2の排出ロール170と、用紙を第3の排出部184に排出するフェイスアップロール172とが設けられている。
つまり、第1の給紙保管部140、第2の給紙保管部141および第3の給紙保管部142それぞれから引き出されて、用紙搬送路16に送り込まれた用紙は、用紙搬送路16に沿って、用紙の搬送方向(矢印cの方向)に搬送され、第1の排出部180、第2の排出部182および第3の排出部184のいずれかに排出される。
【0027】
二次転写装置20は、バックアップロール124との間に転写圧を発生させながら回転する二次転写ロール200を有する。
二次転写装置20においては、用紙の表面にトナー像が二次転写される。
より具体的には、第1の給紙装置14から搬送された用紙が、転写ベルト120のトナー像とタイミングを合わせて二次転写ロール200と、転写ベルト120との間に挿入され、用紙の表面にトナー像が二次転写される。
二次転写された用紙は、定着装置22に送られる。
【0028】
用紙の搬送方向において、二次転写装置20の下流側には、定着装置22が設けられている。
定着装置22は、加熱ロール220および加圧ロール222を有する。
定着装置22は、加熱ロール220と加圧ロール222との間に用紙を加熱しながら挟んで搬送することにより、用紙の表面に二次転写像を定着させる。
【0029】
用紙の搬送方向において、定着装置22の下流側には、反転ロール24が設けられている。
反転ロール24は、用紙を反転用搬送路26に送り込む。
反転用搬送路26は、3個の搬送ロール対260を有する。
搬送ロール対260は、用紙を挟んで、搬送する。
つまり、反転用搬送路26は、用紙の裏表を反転させて用紙搬送路16に再度送り込む。
【0030】
第2の給紙装置28は、画像形成装置1の側面に設けられている。
第2の給紙装置28は、用紙が積載される第4の給紙部280と、第4の給紙部280から1枚の用紙を引き出す第4の抽出ロール282と、第2の給紙装置28から用紙を用紙搬送路16に送り込む第4の搬送ロール対284とを有する。
つまり、第2の給紙装置28は、用紙を画像形成装置1に供給する。
【0031】
また、画像形成装置1には、用紙を検知するための複数の用紙センサが設けられている。
例えば、用紙の搬送方向において、第1の搬送ロール対146および第2の搬送ロール162の下流側であって、第3の搬送ロール164の上流側には、用紙センサ300が設けられている。
また、用紙の搬送方向において、二次転写ロール200の下流側であって、加熱ロール220の上流側には、用紙センサ302が設けられている。
用紙センサ300および用紙センサ302は、搬送されている用紙を検出すると、制御部4に対して信号を送信する。
【0032】
図2は、図1に示した画像形成装置1の駆動部32の構成を示す図である。
図2に示すように、画像形成装置1の駆動部32は、例えば、定着駆動部320、主駆動部322、第1の給紙駆動部324、第2の給紙駆動部326、第3の給紙駆動部328、用紙供給用駆動部330、反転用駆動部332および排出駆動部334を有する。
【0033】
定着駆動部320は、搬送ロールである加熱ロール220および第1の排出ロール168を駆動する。
主駆動部322は、搬送ロールである二次転写ロール200、第3の搬送ロール164、レジストロール対166、第4の抽出ロール282および第4の搬送ロール対284を駆動する。
第1の給紙駆動部324は、搬送ロールである第1の抽出ロール143および第1の搬送ロール対146を駆動する。
第2の給紙駆動部326は、搬送ロールである第2の抽出ロール144および第2の搬送ロール対147を駆動する。
【0034】
第3の給紙駆動部328は、搬送ロールである第3の抽出ロール145および第3の搬送ロール対148を駆動する。
用紙供給用駆動部330は、搬送ロールである第1の搬送ロール160および第2の搬送ロール162を駆動する。
反転用駆動部332は、搬送ロールである搬送ロール対260を駆動する。
排出駆動部334は、搬送ロールである反転ロール24、第2の排出ロール170およびフェイスアップロール172を駆動する。
【0035】
図3は、図1に示した画像形成装置1の駆動系電源34の構成を示す図である。
図3に示すように、駆動系電源34は、例えば、主電源356、定着電源340、主駆動部用電源342、第1の給紙電源344、第2の給紙電源346、第3の給紙電源348、用紙供給用電源350、反転用電源352および排出電源354から構成される。
【0036】
主電源356は、定着電源340、主駆動部用電源342、第1の給紙電源344、第2の給紙電源346、第3の給紙電源348、用紙供給用電源350、反転用電源352および排出電源354に対して電力の供給を行う。
定着電源340は、定着駆動部320に対して電力の供給を行う。
主駆動部用電源342は、主駆動部322に対して電力の供給を行う。
【0037】
第1の給紙電源344は、第1の給紙駆動部324に対して電力の供給を行う。
第2の給紙電源346は、第2の給紙駆動部326に対して電力の供給を行う。
第3の給紙電源348は、第3の給紙駆動部328に対して電力の供給を行う。
【0038】
用紙供給用電源350は、用紙供給用駆動部330に対して電力の供給を行う。
反転用電源352は、反転用駆動部332に対して電力の供給を行う。
排出電源354は、排出駆動部334に対して電力の供給を行う。
【0039】
図4は、図1に示した制御部4のハードウェア構成を示す図である。
図4に示すように、制御部4は、CPU(Central Processing Unit)400、メモリ402、ハードディスクドライブ等の記憶装置404、外部のコンピュータなどとデータの送信および受信を行う通信IF(Interface)406および各駆動系電源34を制御する制御IF(Interface)408を有する。
これらの構成要素は、システムバス410を介して互いに接続されている。
制御部4は、これらの構成により、画像形成装置1の駆動系電源34の制御を行う。
また、制御部4は、画像読取装置(図示せず)または外部のコンピュータなどから、画像データを受け入れ、10に対して供給する。
また、制御部4は、タッチパネル(図示せず)または外部のコンピュータなどから、印刷指示を受け入れて、印刷処理を実行する。
【0040】
[制御プログラム42]
以下、画像形成装置1の制御部4で実行される制御プログラム42を説明する。
図5は、図1に示した画像形成装置1の制御部4で実行される制御プログラム42の構成を示す図である。
制御プログラム42は、紙詰まり検出部420、駆動部情報検索部422、テーブル記憶部424、駆動部情報記憶部426、閾値記憶部428、駆動部情報監視部430、主電源制御部432、給紙装置状態監視部434、用紙状態監視部436、用紙搬送監視部438、省電力モード制御部440、判定部460、遮断部462、エラー出力部464および駆動部情報消去部466から構成される。
制御プログラム42は、例えば、メモリ402に記憶されて 画像形成装置1に供給され、画像形成装置1のOS(図示せず)上で、画像形成装置1のハードウェア資源を具体的に利用して実行される(以下の各プログラムについても同様)。
【0041】
図6は、図5に示したテーブル記憶部424が記憶する駆動部対応テーブルである。
図6に示すように、テーブル記憶部424は、紙詰まりのパターンと、駆動部32と、駆動系電源34と、搬送ロールとが対応付けられた駆動部対応テーブルを記憶する。
例えば、主駆動部322に対応する紙詰まりパターンBは、図2に示すように、用紙の搬送方向(図2;矢印c)において、用紙センサ300から用紙センサ302までの範囲に関連する紙詰まりに対応している。
つまり、紙詰まりパターンBは、主駆動部322が駆動する搬送ロールに関連する紙詰まりを示す。
【0042】
紙詰まり検出部420は、画像形成装置1の紙詰まりを検出する。
具体的には、紙詰まり検出部420は、画像形成装置1に設けられた複数の用紙センサからの信号を受け入れて、紙詰まりを検出する。
また、紙詰まり検出部420は、テーブル記憶部424に格納されたテーブルを参照し、検出した紙詰まりが、紙詰まりパターンA〜Hのいずれに該当するかを決定する。
例えば、用紙センサ302の下流側であり、用紙センサ300の上流側での紙詰まりは、二次転写ロール200、第3の搬送ロール164、レジストロール対166、第4の抽出ロール282および第4の搬送ロール対284に関連する紙詰まりであるので、紙詰まりパターンBに該当すると決定される。
また、紙詰まり検出部420は、決定した紙詰まりパターンの情報を、駆動部情報検索部422に対して出力する。
また、紙詰まり検出部420は、紙詰まりを検出した旨を、エラー出力部464に対して出力する。
【0043】
駆動部情報検索部422は、紙詰まり検出部420から受け入れた紙詰まりパターンの情報と、テーブル記憶部424に記憶された駆動部対応テーブルとを用いて、紙詰まりパターンに対応する駆動部32を検索する。
ただし、駆動部情報検索部422は、判定部460から指定状況である旨の通知がなされた場合には、上記検索を行わない。
例えば、駆動部情報検索部422は、紙詰まり検出部420から、紙詰まりパターンBを示す情報を受け入れると、テーブル記憶部424に記憶された駆動部対応テーブルの紙詰まりパターンBに対応する主駆動部322を検索する。
また、駆動部情報検索部422は、検索した駆動部32の情報を、駆動部情報記憶部426、駆動部情報監視部430およびエラー出力部464に対して出力する。
【0044】
駆動部情報記憶部426は、駆動部情報検索部422から入力された駆動部の情報を記憶する。
閾値記憶部428は、駆動系電源34を遮断するための条件を記憶する。
より具体的には、駆動部情報検索部422が、同じ駆動部32を予め決められた回数(連続回数)連続して検索した場合には、その駆動系電源34からの電力供給は遮断される。
つまり、閾値記憶部428は、駆動系電源34を遮断するための条件となる連続回数を、閾値として記憶する。
例えば、閾値記憶部428に、連続回数が「2」であることを示す情報が記憶されていた場合には、駆動部情報検索部422が2回連続して同じ駆動部32を検索することが駆動系電源34からの電力供給を遮断する条件となる。
なお、この閾値は、画像形成装置1のタッチパネル(図示せず)などから使用者により設定される。
【0045】
駆動部情報監視部430は、駆動部情報検索部422から駆動部32の情報を受け入れると、駆動部情報記憶部426および閾値記憶部428を参照し、駆動部情報検索部422が同じ駆動部32を、閾値の回数だけ連続して検索したか否かを監視する。
駆動部情報監視部430は、駆動部情報検索部422が同じ駆動部32を、閾値の回数だけ連続して検索したことを検出した場合には、テーブル記憶部424を参照し、その駆動部32を駆動する駆動系電源34の情報を、遮断部462およびエラー出力部464に対して出力する。
例えば、閾値記憶部428に連続回数が「2」であることを示す情報が記憶されていた場合には、駆動部情報監視部430は、駆動部情報記憶部426に駆動部情報検索部422が主駆動部322を2回連続して検索したことを示す情報が記憶されていたときには、主駆動部322を駆動する主駆動部用電源342の情報を、遮断部462およびエラー出力部464に対して出力する。
【0046】
主電源制御部432は、主電源356から各電源への電力の供給を制御する。
具体的には、使用者により操作されるスイッチ(図示せず)からの制御信号に従って、主電源356から各電源への電力の供給を制御する。
また、主電源制御部432は、主電源356からの電力の供給状態を、判定部460に対して出力する。
【0047】
省電力モード制御部440は、画像形成装置1に設けられたタッチパネル(図示せず)が一定時間操作されなかった場合などに、駆動系電源34からの電力の供給を遮断することにより、省電力モード(状態)に移行する。
例えば、省電力モード制御部440は、定着電源340からの電力の供給を遮断し、タッチパネルのバックライトの消灯を行うことにより、省電力モードに移行する。
また、省電力モード制御部440は、電力モード(通常モード,省電力モード)を、判定部460に対して出力する。
以下、省電力モード制御部440の制御処理の具体例を、図7を参照して説明する。
【0048】
図7は、図5に示した省電力モード制御部440の制御処理(S10)を示す図である。
図7に示すように、ステップ100(S100)において、省電力モード制御部440は、画像形成装置1に設けられたタッチパネルが一定時間操作されなかったか否かを判断する。
画像形成装置1に設けられたタッチパネルが一定時間操作されなかった場合には、省電力モード制御部440は、S102の処理に進み、これ以外のときには、S100の処理に戻る。
ステップ102(S102)において、省電力モード制御部440は、駆動系電源34の各電源からの電力の供給を遮断し、タッチパネルのバックライトの消灯を行うことなどにより、省電力モードに移行する。
ステップ104(S104)において、省電力モード制御部440は、画像形成装置1に設けられたタッチパネルが操作されたか否かを判断する。
タッチパネルなどが操作された場合には、S106の処理に進み、これ以外のときには、S102の処理に戻る。
ステップ106(S106)において、省電力モード制御部440は、駆動系電源34の各電源からの電力の供給を再開し、タッチパネルのバックライトの点灯を行うことなどにより、通常モードに復帰する。
【0049】
給紙装置状態監視部434は、第1の給紙装置14および第2の給紙装置28の状態を監視し、給紙装置の状態を判定部460に対して出力する。
例えば、給紙装置状態監視部434は、第1の給紙装置14および第2の給紙装置28に設けられた用紙センサから信号を受け入れて、第1の給紙部140、第2の給紙部141、第3の給紙部142および第4の給紙部280が抜き差しされたか否かなどを監視する。
【0050】
用紙状態監視部436は、第1の給紙装置14および第2の給紙装置28に格納されている用紙のサイズおよび紙の種類(紙種)を監視し、用紙のサイズおよび紙種を示す情報を判定部460に対して出力する。
例えば、用紙状態監視部436は、第1の給紙部140、第2の給紙部141、第3の給紙部142および第4の給紙部280に設けられた用紙センサから信号を受け入れて、搬送される用紙のサイズおよび紙種などの用紙の種類を監視する。
【0051】
用紙搬送監視部438は、第1の給紙装置14および第2の給紙装置28から用紙が搬送されたことを監視し、用紙が搬送された旨を示す情報を、判定部460に対して出力する。
例えば、用紙搬送監視部438は、第1の抽出ロール143、第2の抽出ロール144、第3の抽出ロール145および第4の抽出ロール282に設けられた用紙センサから信号を受け入れて、用紙が搬送されたことを監視する。
【0052】
判定部460は、主電源制御部432から入力された主電源356の状態と、省電力モード制御部440から入力された電力モードと、給紙装置状態監視部434から入力された給紙装置の状態と、用紙状態監視部436から入力された用紙のサイズおよび紙種を示す情報と、用紙搬送監視部438から受け入れた用紙が搬送された旨を示す情報とに基づいて、紙詰まりの発生を計数しない状況(指定状況)であるか否かを判断する。
また、判定部460は、指定状況であると判断した場合には、その旨を駆動部情報検索部422に対して出力する。
【0053】
図8は、図5に示した判定部460が、指定状況であるか否かを判断する処理(S20)を示すフローチャートである。
図8に示すように、ステップ200(S200)において、判定部460は、主電源356が電力供給を開始した後、その給紙部からの初めての用紙搬送であるか否かを判断する。
主電源356が電力供給を開始した後、その給紙部からの初めての用紙搬送である場合には、S208の処理に進み、これ以外の場合には、S202の処理に進む。
【0054】
ステップ202(S202)において、判定部460は、省電力モードから通常モードに復帰後、その給紙部からの初めての用紙搬送であるか否かを判断する。
省電力モードから通常モードに復帰後、その給紙部からの初めて用紙搬送である場合には、S208の処理に進み、これ以外の場合には、S204の処理に進む。
【0055】
ステップ204(S204)において、判定部460は、給紙部が抜き挿しされた後、この抜き挿しされた給紙部からの初めての用紙搬送であるか否かを判断する。
給紙部が抜き挿しされた後、この抜き挿しされた給紙部からの初めての用紙搬送である場合には、S208の処理に進み、これ以外の場合には、S206の処理に進む。
【0056】
ステップ206(S206)において、判定部460は、給紙部に格納される用紙のサイズおよび紙種が変更された後、この給紙部からの初めての用紙搬送であるか否かを判断する。
給紙部に格納される用紙のサイズおよび紙種が変更された後、この給紙部からの初めての用紙搬送である場合には、S208の処理に進み、これ以外の場合には、処理を終了する。
ステップ208(S208)において、判定部460は、指定状況であると判断し、その旨を駆動部情報検索部422に対して出力する。
【0057】
つまり、主電源356が電力供給を開始した後、その給紙部から初めて用紙が搬送されて紙詰まりが起きた場合には、使用者が誤った方法で給紙部に用紙を格納したと考えられるので、電力の供給を遮断しない。
また、省電力モードから通常モードに復帰後、その給紙部から初めて用紙が搬送されて紙詰まりが起きた場合には、使用者が、誤った方法で給紙部に用紙を格納したと考えられるので、電力の供給を遮断しない。
また、給紙部が抜き差しされた後、この給紙部から初めて、用紙が搬送された場合には、使用者が給紙部に格納されていた用紙に触れて用紙をずらしてしまったことなどが考えられるので、電力の供給を遮断しない。
また、給紙部に格納される用紙のサイズおよび紙種類など用紙状態が変更された後、この給紙部から初めて用紙が搬送されて紙詰まりが起きた場合には、使用者が誤った用紙のサイズおよび紙種などの用紙を給紙部に格納したと考えられるので、電力の供給を遮断しない。
【0058】
遮断部462(図5)は、駆動部情報監視部430から駆動系電源34の情報を受け入れて、その駆動系電源34からの電力の供給を遮断する。
例えば、遮断部462から、主駆動部用電源342を示す情報が入力された場合には、主駆動部用電源342からの電力の供給を遮断する。
エラー出力部464は、紙詰まり検出部420からの紙詰まりが発生した旨の通知に基づいて、紙詰まりが発生した旨を、画像形成装置1のタッチパネル(図示せず)などに表示する。
また、エラー出力部464は、駆動部情報監視部430から駆動系電源34の情報を受け入れて、電力の供給を遮断した駆動系電源34の情報などを、画像形成装置1のタッチパネルなどに表示する。
また、エラー出力部464は、駆動部情報検索部422から駆動部32の情報を受け入れると、駆動部情報記憶部426を参照し、その駆動部32のエラー回数を算出する。
また、エラー出力部464は、算出したエラー回数を、画像形成装置1のタッチパネル(図示せず)などに表示する。
【0059】
駆動部情報消去部466は、駆動部情報記憶部426に記憶された駆動部の情報を消去する。
駆動部情報消去部466は、用紙が搬送ロールを通過したことを示す信号を、画像形成装置1に設けられた用紙センサから受け入れ、この搬送ロールに関連付けられた駆動部32を、テーブル記憶部424を参照して検索する。
また、駆動部情報消去部466は、検索した駆動部32に対応する情報を、駆動部情報記憶部426から消去する。
つまり、検索した駆動部32において、連続回数がリセットされる。
【0060】
図9は、図1に示した画像形成装置1の全体動作(S30)を示すフローチャートである。
図9に示すように、ステップ300(S300)において、画像形成装置1において実行される制御プログラム42は、駆動部情報消去部466が、用紙が搬送ロールを追加したことを示す信号を画像形成装置1に設けられた用紙センサから受け入れたか否かを判断する。
駆動部情報消去部466が、用紙が搬送ロールを追加したことを示す信号を画像形成装置1に設けられた用紙センサから受け入れた場合には、制御プログラム42は、S302の処理に進み、これ以外の場合には、S300の処理に戻る。
【0061】
ステップ302(S302)において、駆動部情報消去部466は、用紙が通過した搬送ロールを駆動する駆動部32の情報を、駆動部情報記憶部426から消去する。
ステップ304(S304)において、制御プログラム42は、紙詰まり検出部420が、紙詰まりを検出したか否かを判断する。
紙詰まり検出部420が、紙詰まりを検出した場合には、制御プログラム42は、S306の処理に進み、これ以外の場合には、S300の処理に戻る。
【0062】
ステップ306(S306)において、判定部460は、指定状況であるか否かを判断する。
指定状況である場合には、S316の処理に進み、これ以外の場合には、S308の処理に進む。
【0063】
ステップ308(S308)において、駆動部情報検索部422は、紙詰まりパターンに対応する駆動部32の情報を検索し、駆動部情報記憶部426は、その駆動部情報を記憶する。
ステップ310(S310)において、駆動部情報監視部430は、駆動部情報検索部422が同じ駆動部32を、予め決められた回数だけ連続して検索したか否かを判断する。
駆動部情報検索部422が同じ駆動部32を、予め決められた回数だけ連続して検索した場合には、S312の処理に進み、これ以外の場合には、S314の処理に進む。
【0064】
ステップ312(S312)において、遮断部462は、この駆動系電源34からの電力の供給を遮断する。
ステップ314(S314)において、エラー出力部464は、駆動部情報記憶部426を参照し、この駆動部32のエラー回数を算出する。
【0065】
ステップ316(S316)において、エラー出力部464は、紙詰まりが発生したこと、電力の供給を遮断した駆動系電源34の情報および駆動部32のエラー回数などを、画像形成装置1のタッチパネル(図示せず)などに表示する。
【符号の説明】
【0066】
1・・・画像形成装置
10・・・画像形成ユニット
100・・・レーザ光走査装置
102・・・感光体ドラム
104・・・クリーニング装置
106・・・帯電器
108・・・現像器
12・・・一次転写装置
120・・・転写ベルト
122・・・駆動ロール
124・・・バックアップロール
126・・・一次転写ロール
128・・・ベルトクリーナ
14・・・第1の給紙装置
140・・・第1の給紙保管部
141・・・第2の給紙保管部
142・・・第3の給紙保管部
143・・・第1の抽出ロール
144・・・第2の抽出ロール
145・・・第3の抽出ロール
146・・・第1の搬送ロール対
147・・・第2の搬送ロール対
148・・・第3の搬送ロール対
16・・・用紙搬送路
160・・・第1の搬送ロール
162・・・第2の搬送ロール
164・・・第3の搬送ロール
168・・・第1の排出ロール
170・・・第2の排出ロール
172・・・フェイスアップロール
180・・・第1の排出部
182・・・第2の排出部
184・・・第3の排出部
20・・・二次転写装置
200・・・二次転写ロール
22・・・定着装置
220・・・加熱ロール
222・・・加圧ロール
24・・・反転ロール
26・・・反転用搬送路
260・・・搬送ロール対
28・・・第2の給紙装置
280・・・給紙部
282・・・第4の抽出ロール
284・・・第4の搬送ロール対
300・・・用紙センサ
302・・・用紙センサ
32・・・駆動部
320・・・定着駆動部
322・・・主駆動部
324・・・第1の給紙駆動部
326・・・第2の給紙駆動部
328・・・第3の給紙駆動部
330・・・用紙供給用駆動部
332・・・反転用駆動部
334・・・排出駆動部
34・・・駆動系電源
340・・・定着電源
342・・・主駆動部用電源
344・・・第1の給紙電源
346・・・第2の給紙電源
348・・・第3の給紙電源
350・・・用紙供給用電源
352・・・反転用電源
354・・・排出電源
356・・・主電源
4・・・制御部
400・・・CPU
402・・・メモリ
404・・・記憶装置
406・・・通信IF
408・・・制御IF
410・・・システムバス
42・・・制御プログラム
420・・・紙詰まり検出部
422・・・駆動部情報検索部
424・・・テーブル記憶部
426・・・駆動部情報記憶部
428・・・閾値記憶部
430・・・駆動部情報監視部
432・・・主電源制御部
434・・・給紙装置状態監視部
436・・・用紙状態監視部
438・・・用紙搬送監視部
440・・・省電力モード制御部
460・・・判定部
462・・・遮断部
464・・・エラー出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段を駆動する駆動手段と、
前記駆動手段に電力を供給する電力供給手段と、
所定の場合以外で発生した記録媒体詰まりの発生回数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された前記記録媒体詰まりの発生回数が、予め決められた数に達した場合に、前記電力供給手段からの電力の供給を遮断する電力供給制御手段と
を有する
画像形成装置。
【請求項2】
前記搬送手段は複数有し、
前記駆動手段は複数有し、該複数の駆動手段が前記搬送手段のそれぞれを駆動し、
前記計数手段は、記録媒体詰まりを発生させた前記搬送手段を駆動する駆動手段毎に、記録媒体詰まりの発生回数を計数し、
前記電力供給制御手段は、前記計数手段により駆動手段毎に計数された前記記録媒体詰まりの発生回数が、予め決められた数に達した場合に、この駆動部に対して前記電力供給手段からの電力の供給を遮断する
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記電力供給手段は、
前記駆動手段に電力を供給する駆動系電源と、
前記駆動系電源に電力を供給する主電源と
を有し、
前記計数手段は、前記主電源からの電力供給が再開された後、前記搬送手段へ初めて記録媒体が供給された場合以外で発生した記録媒体詰まりの発生回数を計数する
請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
通常状態と、この通常状態と比べて消費電力を少なくする省電力状態とに切り替える状態制御手段
をさらに有し、
前記計数手段は、前記状態制御手段により省電力状態から通常状態に復帰した後、前記搬送手段へ初めて記録媒体が供給された場合以外で発生した記録媒体詰まりの発生回数を計数する
請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記搬送手段へ記録媒体を供給する記録媒体供給手段
をさらに有し、
前記計数手段は、前記記録媒体供給手段が抜き挿しされた後、この記録媒体供給装置から初めて記録媒体が搬送された場合以外で発生した記録媒体詰まりの発生回数を計数する
請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記計数手段は、記録媒体のサイズおよび種類が変更された後、前記搬送手段へ初めて記録媒体が供給された場合以外で発生した記録媒体詰まりの発生回数を計数する
請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項7】
記録媒体を搬送する搬送ステップと、
前記搬送手段を駆動する駆動ステップと、
前記駆動手段に電力を供給する電力供給ステップと、
所定の場合以外で発生した記録媒体詰まりの発生回数を計数する計数ステップと、
前記計数手段により計数された前記記録媒体詰まりの発生回数が、予め決められた数に達した場合に、前記電力供給手段からの電力の供給を遮断する電力供給制御ステップと
をコンピュータに実行させる
プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−46012(P2011−46012A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−194190(P2009−194190)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】