説明

画像形成装置および制御プログラム

【課題】 オプションコントローラーを使用可能なシステムの開発負担を軽減する。
【解決手段】 画像形成装置において、印刷制御部32は、画像形成装置内で発生する印刷要求のラスター画像データおよびそのラスター画像データに対応する制御コマンドをプリントエンジン11へ出力する。中継制御部33は、中継装置15を制御してラスター画像データを中継装置15からプリントエンジン11へ出力させる。印刷調停部31bは、当該画像形成装置内で発生する印刷要求とオプションコントローラーで発生する印刷要求とが競合する場合に、印刷制御部32および中継制御部33に対して排他制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置および制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
複合機などの画像形成装置は、通常、プリントエンジンを制御するコントローラーを有している。そのような画像形成装置に外部コントローラーを接続して、その外部コントローラーで画像信号を生成して画像形成装置のプリントエンジンへ供給し印刷を実行させる技術がある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の技術では、外部コントローラーとプリントエンジンとの間に信号変換装置が設けられ、外部コントローラーとプリントエンジンとの間で電気信号の変換が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−321920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の特許文献1に記載の技術では、単に電気信号の形式を変換するだけであるので、プリントエンジンに依存する処理は外部コントローラーが行う必要がある。プリントエンジンの仕様は画像形成装置の機種に応じて変わるため、プリントエンジンの種別ごとに外部コントローラーなどのオプションコントローラーを設計する必要があり、オプションコントローラーを使用可能なシステムの開発負担が大きい。
【0006】
また、外部コントローラーからの印刷要求と画像形成装置内で発生する印刷要求とが競合する可能性があり、上述の特許文献1に記載の技術では、プリントエンジン側で排他制御が行われているが、そのようにすると、オプションコントローラーが使用される可能性のあるすべてのプリントエンジンに排他制御の機能を持たせる必要があり、プリントエンジン内の制御回路の規模が大きくなってしまう。また、プリントエンジンで排他制御を行う場合、プリントエンジンおよびオプションコントローラーのうちの一方の仕様を他方に合わせて設計する必要があるため、オプションコントローラーを使用可能なシステムの開発負担が大きくなってしまう。
【0007】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、オプションコントローラーを使用可能なシステムの開発負担を軽減するための画像形成装置および制御プログラムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
【0009】
本発明に係る画像形成装置は、ラスター画像データに基づいて印刷を行うプリントエンジンと、ラスター画像データを生成するオプションコントローラーに接続可能であって、オプションコントローラーで発生する印刷要求のラスター画像データをオプションコントローラーから受信してメモリーに記憶し、メモリーからラスター画像データを読み出しプリントエンジンに出力する中継装置と、当該画像形成装置内でかつオプションコントローラー以外で発生する印刷要求のラスター画像データおよびそのラスター画像データに対応する制御コマンドをプリントエンジンへ出力するメインコントローラーとを備える。そして、メインコントローラーは、当該画像形成装置内でかつオプションコントローラー以外で発生する印刷要求のラスター画像データおよびそのラスター画像データに対応する制御コマンドをプリントエンジンへ出力する印刷制御部と、中継装置を制御してラスター画像データを中継装置からプリントエンジンへ出力させる中継制御部と、当該画像形成装置内でかつオプションコントローラー以外で発生する印刷要求とオプションコントローラーで発生する印刷要求とを受け付け、当該画像形成装置内でかつオプションコントローラー以外で発生する印刷要求とオプションコントローラーで発生する印刷要求とが競合する場合に、印刷制御部および中継制御部に対して排他制御を行う印刷調停部とを有する。
【0010】
これにより、画像形成装置のメインコントローラーにより、中継装置の制御および上述の排他制御が行われる。したがって、中継装置の制御および上述の排他制御の開発を、メインコントローラー部分の開発でまとめて行えるため、オプションコントローラーを使用可能なシステムの開発負担が軽減される。
【0011】
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置に加え、次のようにしてもよい。この場合、メインコントローラーは、コンピューターを内蔵し、コンピューターで制御プログラムを実行することで、印刷制御部、中継制御部、および印刷調停部を実現する。
【0012】
これにより、画像形成装置用の制御プログラムに従って中継装置が制御される。したがって、中継装置の制御および上述の排他制御の開発をソフトウェア開発でまとめて行えるため、開発負担が軽減される。
【0013】
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置に加え、次のようにしてもよい。この場合、制御プログラムは、印刷制御部のための印刷制御プログラムと、中継制御部のためのオプション印刷制御プログラムとを有し、オプション印刷制御プログラムは、印刷制御プログラムと共通のライブラリーを呼び出す。
【0014】
これにより、既存の印刷制御プログラムを踏襲してオプション印刷制御プログラムを開発することができ、また、既存のリソース(ライブラリーなど)を利用できるので、開発負担が軽減される。
【0015】
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置に加え、次のようにしてもよい。この場合、オプションコントローラーは、ラスター画像データおよび制御情報を生成し、メインコントローラーは、ネットワークインターフェイスを介してオプションコントローラーから制御情報を印刷要求として受信する。そして、中継制御部は、中継装置からプリントエンジンへ供給されるラスター画像データに対応して、制御情報から制御コマンドを生成し、制御コマンドをプリントエンジンへ出力する。
【0016】
これにより、印刷の制御情報に基づくプリントエンジンの制御および画像データのハンドリングがメインコントローラーにより行われるため、中継装置の開発負担が小さくなる。
【0017】
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置に加え、次のようにしてもよい。この場合、メインコントローラーは、中継装置と内部バスで接続されており、中継制御部は、内部バスを介して制御情報に基づいて中継装置を制御する。
【0018】
これにより、メインコントローラーで中継装置を制御するため、メインコントローラーによる中継装置の制御をプリントエンジンに対応させることで、中継装置による処理をプリントエンジンに対応させることができる。このため、中継装置の開発負担が小さくなる。
【0019】
本発明に係る制御プログラムは、画像形成装置内のコンピューターを、(a)当該画像形成装置内でかつオプションコントローラー以外で発生する印刷要求のラスター画像データおよびそのラスター画像データに対応する制御コマンドをプリントエンジンへ出力する印刷制御部と、(b)中継装置を制御してラスター画像データをプリントエンジンへ出力させる中継制御部と、(c)当該画像形成装置内でかつオプションコントローラー以外で発生する印刷要求とオプションコントローラーで発生する印刷要求とを受け付け、当該画像形成装置内でかつオプションコントローラー以外で発生する印刷要求とオプションコントローラーで発生する印刷要求とが競合する場合に、印刷制御部および中継制御部に対して排他制御を行う印刷調停部として機能させる。
【0020】
これにより、画像形成装置のメインコントローラーにより、中継装置の制御および上述の排他制御が行われる。したがって、中継装置の制御および上述の排他制御の開発を、制御プログラムの開発でまとめて行えるため、オプションコントローラーを使用可能なシステムの開発負担が軽減される。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、オプションコントローラーを使用可能なシステムの開発負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置および中継装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1におけるジョブ管理部、印刷制御部、および中継制御部の詳細な構成を説明するブロック図である。
【図3】図3は、図1に示す画像形成システムでのオプションコントローラーを使用した印刷処理を説明するシーケンス図である。
【図4】図4は、図2における印刷調停部の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置および中継装置を含む画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【0025】
図1に示す画像形成システムは、画像形成装置1、ホスト装置2、およびオプションコントローラー3を有する。画像形成装置1は、プリンター、複合機などの印刷機能を有する装置である。ホスト装置2は、画像形成装置1用のドライバーおよびオプションコントローラー3用のドライバーをインストールされたパーソナルコンピューターなどといった端末装置である。オプションコントローラー3は、オプションコントローラー3宛ての印刷要求に基づいてラスター画像データを生成する装置である。ネットワーク4は、社内LAN(Local Area Network)などのコンピューターネットワークである。
【0026】
画像形成装置1は、オプションコントローラー3に接続され、オプションコントローラー3は、ネットワーク4に接続されている。また、ホスト装置2は、ネットワーク4に接続されている。画像形成装置1は、オプションコントローラー3内のネットワークハブを介してネットワーク4に接続されており、画像形成装置1、ホスト装置2、およびオプションコントローラー3は、同一ネットワーク上に存在する。
【0027】
図1における画像形成装置1は、プリントエンジン11、スキャンエンジン12、パネル部13、およびメインコントローラー14を有する。さらに、画像形成装置1は、中継装置15を装着されている。
【0028】
プリントエンジン11は、ラスター画像データに基づいて印刷を行う。プリントエンジン11は、ラスター画像データに対してスクリーン処理などを行い、処理後のデータに基づいて印刷機構を制御して印刷を行う。例えば電子写真方式の印刷機構は、露光装置で感光体ドラム上に静電潜像を形成し、現像装置で静電潜像をトナー現像し、現像したトナー像を直接または間接的に印刷用紙に転写し、転写したトナー像を定着器で印刷用紙に定着させる。プリントエンジン11は、この露光装置などを制御して印刷を行う。
【0029】
スキャンエンジン12は、画像読取機構を制御して原稿画像を光学的に読み取り、画像データを生成する。
【0030】
パネル部13は、表示装置と入力装置を有し、ユーザーインターフェイスとして機能する。表示装置としては、例えば液晶ディスプレイが使用され、入力装置としては、例えばタッチパネルが使用される。
【0031】
メインコントローラー14は、プリントエンジン11、スキャンエンジン12、パネル部13などの内部デバイスを制御するとともに、各種データ処理を行う。例えば、メインコントローラー14は、ラスター画像データおよびそのラスター画像データに対応する制御コマンドをプリントエンジン11へ出力する。さらに、メインコントローラー14は、中継装置15と内部バスで接続されており、その内部バスを介して、制御情報に基づいて中継装置15を制御する。
【0032】
メインコントローラー14は、ネットワークインターフェイス21、データ処理部22、演算処理装置23、制御インターフェイス24、および画像インターフェイス25を有する。
【0033】
ネットワークインターフェイス21は、Ethernet(登録商標)などの所定の規格のデータ通信装置である。ネットワークインターフェイス21は、オプションコントローラー3に接続される。
【0034】
データ処理部22は、スキャンエンジン12から画像データを取得したり、プリントエンジン11へ画像データを出力したりするとともに、画像データに対して各種処理を実行する。データ処理部22は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)として実現される。
【0035】
演算処理装置23は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有するコンピューターであって、図示せぬ記憶装置、ROMなどからプログラムをRAMへロードして実行し、各種処理部を実現する。演算処理装置23では、ジョブ管理部31、印刷制御部32、および中継制御部33が実現される。
【0036】
ジョブ管理部31は、ホスト装置2およびオプションコントローラー3からのジョブ要求を受け付け、受け付けたジョブを順番に実行する。
【0037】
印刷制御部32は、データ処理部22を制御して、プリントエンジン11へ制御コマンドとラスター画像データを出力させる。例えばコピージョブの場合には、印刷制御部32は、データ処理部22を制御して、スキャンエンジン12からラスター画像データを取得させ、そのラスター画像データに対して必要な画像処理を行わせた後、そのラスター画像データをプリントエンジン11へ出力させる。
【0038】
中継制御部33は、ネットワークインターフェイス21を介してオプションコントローラー3から受信される制御情報に対応する制御コマンドを、内部バスを介して中継装置15の画像データ転送部43へ供給し、画像データ転送部43に、ラスター画像データの出力を実行させる。さらに、中継制御部33は、中継装置15からプリントエンジン11へ供給されるラスター画像データに対応して、その制御情報から制御コマンドを生成し、データ処理部22および制御インターフェイス24を介してプリントエンジン11へ出力する。
【0039】
また、ジャム、給紙遅れ、ペーパーエラーなどの印刷エラーが発生すると、中継制御部33は、制御インターフェイス24およびデータ処理部22を介してプリントエンジン11から印刷エラーの発生(およびエラー種別)の通知を受信し、その印刷エラーの発生に応じた印刷エラー処理を実行させるための制御コマンド(ラスター画像データの出力停止など)を画像データ転送部43へ供給する。また、印刷エラーからの復帰が完了すると、中継制御部33は、制御インターフェイス24およびデータ処理部22を介してプリントエンジン11から印刷エラーの復帰の通知を受信し、その印刷エラーの復帰に応じた印刷エラー処理を実行し、ラスター画像データの出力再開などをさせるための制御コマンドを画像データ転送部43へ供給する。
【0040】
また、中継制御部33は、プリントエンジン11に依存する処理を行い、その処理結果に基づく制御コマンドを画像データ転送部43へ出力する。プリントエンジン11に依存する処理としては、両面印刷時のページハンドリング、部数印刷時のページハンドリング、フィニッシャー使用時のページハンドリング、印刷エラー処理などがある。両面印刷時のページハンドリングとしては、ラスター画像データの逆順出力(ページ反転)、ダミーの白紙ページの挿入などが行われる。部数印刷時のページハンドリングとしては、ラスター画像データの反復出力などが行われる。フィニッシャー使用時のページハンドリングとしては、ステープル止め、自動折りなどのモードに応じたページ順序の変更などが行われる。
【0041】
また、中継制御部33は、両面印刷設定、部数設定、フィニッシャー設定などに応じて、ラスター画像データの逆順出力(ページ反転)、ダミーの白紙ページの挿入、複数部数印刷時の反復出力、ページ順序の変更などを行う。
【0042】
また、中継制御部33は、印刷エラーの発生および回復に応じて、制御コマンドを画像データ転送部43へ供給し、ラスター画像データ出力の停止および再開を行わせる。
【0043】
また、メインコントローラー14における制御インターフェイス24は、プリントエンジン11との間で制御コマンドを伝送するためのインターフェイスである。画像インターフェイス25は、プリントエンジン11との間で画像データを伝送するためのインターフェイスである。
【0044】
メインコントローラー14に接続される中継装置15は、オプションコントローラー3に接続可能であるインターフェイス41と、ラスター画像データを一時的に保存するメモリー42と、画像データ転送部43と、画像インターフェイス44とを有する。
【0045】
メモリー42は、オプションコントローラー3からインターフェイス41により受信されたラスター画像データを記憶する。メモリー42は、所定のページ数分のラスター画像データを記憶可能な容量を有する。
【0046】
画像データ転送部43は、中継制御部33から制御コマンドに従って、メモリー42からラスター画像データを読み出し、読み出したラスター画像データをプリントエンジン11へ出力する。画像データ転送部43は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)で実現される。
【0047】
画像インターフェイス44は、プリントエンジン11との間で画像データを伝送するためのインターフェイスである。
【0048】
また、図1におけるホスト装置2は、ネットワークインターフェイス51および演算処理装置52を有する。
【0049】
ネットワークインターフェイス51は、ネットワーク4に接続され、Ethernet(登録商標)などの所定の規格のデータ通信装置である。
【0050】
演算処理装置52は、CPU、ROM、RAMなどを有するコンピューターであって、図示せぬ記憶装置、ROMなどからプログラムをRAMへロードして実行し、各種処理部を実現する。演算処理装置52では、ドライバー61、オプションドライバー62などが実現される。
【0051】
ドライバー61は、画像形成装置1用のドライバーであって、遠隔から画像形成装置1を制御する。オプションドライバー62は、オプションコントローラー3用のドライバーであって、オプションコントローラー3へ印刷要求を送信する。
【0052】
また、図1におけるオプションコントローラー3は、ネットワークハブ71、ネットワークインターフェイス72、制御部73、RIP(Raster Image Processor)部74、およびインターフェイス75を有する。
【0053】
ネットワークハブ71は、外部のネットワーク4に接続されるとともに、外部の画像形成装置1に接続される。ネットワークインターフェイス72は、ネットワークハブ71に接続され、Ethernet(登録商標)などの所定の規格のデータ通信装置である。
【0054】
制御部73は、ネットワークインターフェイス72を介して印刷要求(PDL(Page Description Language)データ)を受け付け、その印刷要求から制御情報を抽出するとともに、RIP部74に印刷要求からラスター画像データを生成させる。制御部73は、抽出した制御情報を、ジョブ要求として、ネットワークインターフェイス72を介して画像形成装置1へ送信する。この制御情報には、両面印刷の設定(両面印刷か片面印刷か)、集約印刷の設定(印刷用紙1ページにあたりに印刷する原稿ページの数の設定)、フィニッシャーの設定、給紙元および排紙先の設定などが含まれる。
【0055】
RIP部74は、印刷要求からラスター画像データを生成する。インターフェイス75は、RIP部74により生成されたラスター画像データを出力する。
【0056】
ここで、画像形成装置1のジョブ管理部31、印刷制御部32、および中継制御部33の詳細について説明する。図2は、図1におけるジョブ管理部31、印刷制御部32、および中継制御部33の詳細な構成を説明するブロック図である。
【0057】
ジョブ管理部31は、ジョブ出力部31aと印刷調停部31bとを有する。ジョブ出力部31aは、当該画像形成装置1内で(つまりオプションコントローラー3以外で)発生する印刷要求(コピー時の印刷、ファクシミリ受信した書類の印刷、ボックス印刷などの印刷要求)とオプションコントローラー3で発生する印刷要求とを受け付け、印刷要求に対応するジョブを印刷調停部31bへ出力する。そのとき、ジョブ管理部31から印刷調停部31bへ出力されるジョブの情報には、そのジョブが当該画像形成装置1内で発生した印刷要求によるジョブかオプションコントローラー3で発生した印刷要求によるジョブかを示すジョブ種別情報が含まれる。また、印刷調停部31bは、同時にジョブを実行しないように印刷制御部32および中継制御部33を排他制御しつつ、ジョブの種別(つまり、当該画像形成装置1内で発生した印刷要求に基づくジョブか、オプションコントローラー3で発生した印刷要求に基づくジョブか)に応じて、そのジョブを印刷制御部32または中継制御部33に実行させる。
【0058】
印刷制御部32は、前段処理部32aと後段処理部32bとを有する。
【0059】
前段処理部32aは、制御情報に基づいて、データ処理部22に、ジョブのページ構成を指定させ制御コマンドをプリントエンジン11へ出力させたり、印刷エラー処理をさせたりするとともに、制御情報に基づいて、そのページ構成や印刷エラー処理に対応してラスター画像データをプリントエンジン11へ出力させる。なお、制御コマンドには、そのページ構成の情報やその他のコマンド(両面印刷の指定、フィニッシャーの指定など)が含まれる。
【0060】
例えば、制御情報で部数印刷が指定されている場合、同一ページが複数回印刷されるようにジョブのページ構成が指定される。例えば、2ページの書類が2部印刷される場合、第1ページ、第2ページ、第1ページ、第2ページというページ構成、あるいは第1ページ、第1ページ、第2ページ、第2ページというページ構成が指定される。また、例えば、制御情報でフィニッシャーの使用が指定されている場合、ステープル止め、自動折りなどのモードに応じたページ順序でページ構成が指定される。
【0061】
後段処理部32bは、プリントエンジン11の状態を監視しつつ、制御情報に基づいて、データ処理部22に、ラスター画像データの出力制御を行わせる。例えば、制御情報で両面印刷が指定されている場合、ラスター画像データの逆順出力(ページ反転)、ダミーの白紙ページの挿入などが後段処理部32bにより実行される。なお、後段処理部32bの処理に必要なプリントエンジン11の状態情報は、データ処理部22および制御インターフェイス24を介して取得される。
【0062】
中継制御部33は、前段処理部33aと後段処理部33bとを有する。
【0063】
前段処理部33aは、制御情報に基づいて、データ処理部22に、ジョブのページ構成を指定させ制御コマンドをプリントエンジン11へ出力させたり、印刷エラー処理をさせたりするとともに、制御情報に基づいて、中継装置15の画像データ転送部43に、そのページ構成や印刷エラー処理に対応してラスター画像データをプリントエンジン11へ出力させる。なお、制御コマンドには、そのページ構成の情報やその他のコマンド(両面印刷の指定、フィニッシャーの指定など)が含まれる。
【0064】
後段処理部33bは、プリントエンジン11の状態を監視しつつ、制御情報に基づいて、中継装置15の画像データ転送部43に、ラスター画像データの出力制御を行わせる。例えば、制御情報で両面印刷が指定されている場合、ラスター画像データの逆順出力(ページ反転)、ダミーの白紙ページの挿入などが後段処理部33bにより実行される。なお、後段処理部33bの処理に必要なプリントエンジン11の状態情報は、データ処理部22および制御インターフェイス24を介して取得される。
【0065】
ジョブ管理部31、印刷制御部32、および中継制御部33は、不揮発性メモリー、ハードディスクなどの記憶装置101に記憶された制御プログラム111が演算処理装置23により実行されることで実現される。制御プログラム111は、印刷制御プログラム111aとオプション印刷制御プログラム111bとを有する。印刷制御プログラム111aが実行されることにより印刷制御部32が実現され、オプション印刷制御プログラム111bが実行されることにより中継制御部33が実現される。オプション印刷制御プログラム111bは、上述の処理を行うために、印刷制御プログラム111aと共通のライブラリー112を呼び出す。
【0066】
次に、上記画像形成システムにおける印刷処理について説明する。
【0067】
まず、オプションコントローラー3で発生した印刷要求に基づく印刷処理について説明する。図3は、図1に示す画像形成システムでのオプションコントローラーを使用した印刷処理を説明するシーケンス図である。
【0068】
ホスト装置2のオプションドライバー62は、PDLデータである印刷要求を生成し、ネットワークインターフェイス51で印刷要求をオプションコントローラー3へ送信する(ステップS1)。その印刷要求は、ネットワークハブ71を介して、オプションコントローラー3のネットワークインターフェイス72へ伝送される。制御部73は、ネットワークインターフェイス72でその印刷要求を受信する。
【0069】
オプションコントローラー3の制御部73は、その印刷要求から制御情報を抽出し、ネットワークインターフェイス72でその印刷要求の制御情報をメインコントローラー14へ送信する(ステップS2)。つまり、印刷要求の制御情報がネットワーク経由でオプションコントローラー3から画像形成装置1へ送信される。この制御情報には、両面印刷の設定、集約印刷の設定、フィニッシャーの設定、給紙元および排紙先の設定などが含まれる。
【0070】
画像形成装置1では、ネットワークインターフェイス21によりその印刷要求の制御情報が受信され、ジョブ管理部31は、その印刷要求の制御情報を、オプションコントローラー3からの印刷要求として受け付ける。そして、ジョブ管理部31は、その制御情報に対応するジョブを管理する(ステップS3)。
【0071】
一方、オプションコントローラー3では、制御部73は、RIP部74に、その印刷要求からのラスター画像データの生成を実行させる(ステップS4)。RIP部74により生成されたラスター画像データは、インターフェイス75で中継装置15へ送信され、中継装置15のメモリー42に記憶される(ステップS5)。
【0072】
なお、ジョブ管理部31によるジョブ実行開始時に、ジョブ管理部31からネットワーク経由で制御部73へジョブ実行通知を送信し、制御部73は、そのジョブ実行通知を受信すると、RIP部74によるラスター画像データの生成および中継装置15へのラスター画像データの送信を行わせるようにしてもよい。
【0073】
画像形成装置1では、ジョブ管理部31は、オプションコントローラー3からの印刷要求に係るジョブを、中継制御部33に実行させる。中継制御部33は、ジョブ管理部31が受け付けた制御情報に基づく制御コマンドをプリントエンジン11へ制御インターフェイス24を介して送信するとともに(ステップS6)、その制御情報に基づく処理を行い、その処理結果に応じた制御コマンドを中継装置15の画像データ転送部43へ送信する(ステップS7)。中継装置15の画像データ転送部43は、その制御コマンドを受信すると、その制御コマンドに従って、メモリー42に記憶されているラスター画像データを、画像インターフェイス44でプリントエンジン11へ出力する(ステップS8)。
【0074】
プリントエンジン11は、そのラスター画像データに対してスクリーン処理などの所定の処理を行い(ステップS9)、メインコントローラー14からの制御コマンドおよび処理後のデータに基づいて印刷機構を制御して印刷を実行する(ステップS10)。
【0075】
このようにして、オプションコントローラーを使用した場合の印刷処理が実行される。
【0076】
一方、画像形成装置1内で発生した印刷要求に基づく印刷処理では、メインコントローラー14の印刷制御部32がデータ処理部22を制御して、ラスター画像データと制御コマンドをプリントエンジン11へ出力させ、プリントエンジン11は、そのラスター画像データと制御コマンドに基づいて印刷を行う。
【0077】
次に、ジョブ管理部31によるジョブ管理の詳細について説明する。図4は、図2における印刷調停部31bの動作を説明するフローチャートである。
【0078】
印刷調停部31bは、ジョブのキューを有しており、印刷制御部32または中継制御部33でのジョブの実行が完了すると、キューの先頭のジョブを印刷制御部32または中継制御部33に出力し実行させる。このとき、ジョブを実行する処理部が、印刷制御部32および中継制御部33の一方から他方へ切り換わる場合、印刷調停部31bは、印刷制御部32および中継制御部33の後段処理部32b,33bに、後段処理部32b,33bの有するプリントエンジン11の状態情報をリセットさせ、必要に応じて再度プリントエンジン11から状態情報を取得させる。
【0079】
ジョブ出力部31aからジョブを入力されると(ステップS21)、印刷調停部31bは、キューに滞留ジョブがあるか否かを判定する(ステップS22)。キューに滞留ジョブがあると、印刷調停部31bは、入力されたジョブをキューの最後尾に追加する(ステップS23)。
【0080】
一方、キューに滞留ジョブがない場合、印刷調停部31bは、入力されたジョブが、オプションコントローラー3からの印刷要求によるジョブであるか否かを判定する(ステップS24)。
【0081】
入力されたジョブが、オプションコントローラー3からの印刷要求によるジョブである場合、印刷調停部31bは、画像形成装置1内で発生した印刷要求によるジョブが印刷制御部32により実行されているか否かを判定する(ステップS25)。
【0082】
画像形成装置1内で発生した印刷要求によるジョブが印刷制御部32により実行されていない場合には、印刷調停部31bは、入力されたジョブをキューイングせずにただちに中継制御部33に出力し、中継制御部33に順次実行させる(ステップS26)。一方、画像形成装置1内で発生した印刷要求によるジョブが印刷制御部32により実行されている場合には、印刷調停部31bは、入力されたジョブをキューイングする(ステップS23)。
【0083】
また、ステップS24において、入力されたジョブが、オプションコントローラー3からの印刷要求によるジョブではない場合(つまり、入力されたジョブが、画像形成装置1内で発生した印刷要求によるジョブである場合)、印刷調停部31bは、オプションコントローラー3からの印刷要求によるジョブが中継制御部33により実行されているか否かを判定する(ステップS27)。
【0084】
オプションコントローラー3からの印刷要求によるジョブが中継制御部33により実行されていない場合には、印刷調停部31bは、入力されたジョブをキューイングせずにただちに印刷制御部32に出力し、印刷制御部32に順次実行させる(ステップS28)。一方、オプションコントローラー3からの印刷要求によるジョブが中継制御部33により実行されている場合には、印刷調停部31bは、入力されたジョブをキューイングする(ステップS23)。
【0085】
このようにして、ジョブ管理部31の印刷調停部31bにより、印刷制御部32と中継制御部33の一方のみがプリントエンジン11を使用できるように排他制御が行われる。
【0086】
以上のように、上記実施の形態によれば、メインコントローラー14は、当該画像形成装置1内で発生する印刷要求のラスター画像データおよびそのラスター画像データに対応する制御コマンドをプリントエンジン11へ出力する印刷制御部32と、中継装置15を制御してラスター画像データをプリントエンジン11へ出力させる中継制御部33と、当該画像形成装置1内で発生する印刷要求とオプションコントローラー3で発生する印刷要求とを受け付け、当該画像形成装置1内で発生する印刷要求とオプションコントローラー3で発生する印刷要求とが競合する場合に、印刷制御部32および中継制御部33に対して排他制御を行う印刷調停部31bとを有する。
【0087】
これにより、画像形成装置1のメインコントローラー14により、中継装置15の制御および上述の排他制御が行われる。したがって、中継装置15の制御および上述の排他制御の開発を、メインコントローラー14部分の開発でまとめて行えるため、オプションコントローラー3を使用可能なシステムの開発負担が軽減される。
【0088】
また、上記実施の形態によれば、メインコントローラー14は、プリントエンジン11に依存する処理を実行する。中継装置15は、オプションコントローラー3からラスター画像データを受信してメモリー42に記憶し、プリントエンジン11に依存する処理の結果に基づく制御コマンドをメインコントローラー14から受信し、その制御コマンドに従ってメモリー42からラスター画像データを読み出し、読み出したラスター画像データをプリントエンジン11に供給する。
【0089】
これにより、オプションコントローラー3を使用して印刷を行う場合にメインコントローラー14でプリントエンジン11に依存する処理を実行するため、プリントエンジン11の種別ごとにオプションコントローラーを設計する必要がなく、メインコントローラー14での制御をプリントエンジン11に適合させるだけで済むので、オプションコントローラー3を使用可能なシステムの開発負担が小さくなる。また、複数機種の画像形成装置を開発する場合に、メインコントローラー14を変更することで、オプションコントローラー3としては同一のものを複数機種の画像形成装置に使用することができる。
【0090】
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
【0091】
例えば、上記実施の形態において、ジョブをキャンセルする場合、ジョブ出力部31aが印刷調停部31bへキャンセル要求を出力する。印刷調停部31bは、キャンセル要求により指定されたジョブが滞留ジョブである場合、そのジョブをキューから削除し、キャンセル完了通知をジョブ出力部31aへ出力する。また、全ジョブのキャンセルの場合、印刷調停部31bは、キュー内のすべてのジョブを削除するとともに、印刷制御部32および中継制御部33で実行中のジョブを中止させる。
【0092】
また、上記の実施の形態では、オプションコントローラー3が画像形成装置1とは別体の外部コントローラーとされているが、オプションコントローラー3を画像形成装置1に内蔵させてもよい。
【0093】
また、上記の実施の形態において、オプションコントローラー3の制御部73にウェブサーバーを設け、メインコントローラー14の演算処理装置23においてウェブブラウザーを実現し、そのウェブブラウザーで、制御部73のウェブサーバーから画面データ(ウェブページデータ等)を取得し、その画面データに基づいてオプションコントローラー3の操作画面をパネル部13に表示させるようにしてもよい。
【0094】
また、上記の実施の形態において、画像形成装置1に文書ボックス機能を設けるようにしてもよい。その場合、データ処理部22が、ボックス印刷時には、文書ボックスに保存されている画像データをラスター画像データに変換し、そのラスター画像データをプリントエンジン11へ出力する。同様に、上記の実施の形態において、画像形成装置1にファクシミリ通信機能を設けるようにしてもよい。その場合、データ処理部22が、ファクシミリ受信した書類の印刷時には、ファクシミリ受信され保存されている画像データをラスター画像データに変換し、そのラスター画像データをプリントエンジン11へ出力する。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明は、例えば、オプションコントローラーを追加可能な画像形成システムに適用可能である。
【符号の説明】
【0096】
1 画像形成装置
3 オプションコントローラー
11 プリントエンジン
14 メインコントローラー
15 中継装置
23 演算処理装置(コンピューターの一例)
31b 印刷調停部
32 印刷制御部
33 中継制御部
111 制御プログラム
111a 印刷制御プログラム
111b オプション印刷制御プログラム
112 ライブラリー



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラスター画像データに基づいて印刷を行うプリントエンジンと、
ラスター画像データを生成するオプションコントローラーに接続可能であって、前記オプションコントローラーで発生する印刷要求の前記ラスター画像データを前記オプションコントローラーから受信してメモリーに記憶し、前記メモリーから前記ラスター画像データを読み出し前記プリントエンジンに出力する中継装置と、
当該画像形成装置内でかつ前記オプションコントローラー以外で発生する印刷要求のラスター画像データおよびそのラスター画像データに対応する制御コマンドを前記プリントエンジンへ出力するメインコントローラーとを備え、
前記メインコントローラーは、
当該画像形成装置内でかつ前記オプションコントローラー以外で発生する印刷要求のラスター画像データおよびそのラスター画像データに対応する制御コマンドを前記プリントエンジンへ出力する印刷制御部と、
前記中継装置を制御して前記ラスター画像データを前記中継装置から前記プリントエンジンへ出力させる中継制御部と、
当該画像形成装置内でかつ前記オプションコントローラー以外で発生する印刷要求と前記オプションコントローラーで発生する印刷要求とが競合する場合に、前記印刷制御部および前記中継制御部に対して排他制御を行う印刷調停部と
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記メインコントローラーは、コンピューターを内蔵し、前記コンピューターで制御プログラムを実行することで、前記印刷制御部、前記中継制御部、および前記印刷調停部を実現することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御プログラムは、前記印刷制御部のための印刷制御プログラムと、前記中継制御部のためのオプション印刷制御プログラムとを有し、
前記オプション印刷制御プログラムは、前記印刷制御プログラムと共通のライブラリーを呼び出すこと、
を特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記オプションコントローラーは、ラスター画像データおよび制御情報を生成し、
前記メインコントローラーは、ネットワークインターフェイスを介して前記オプションコントローラーから前記制御情報を前記印刷要求として受信し、
前記中継制御部は、前記中継装置から前記プリントエンジンへ供給される前記ラスター画像データに対応して、前記制御情報から前記制御コマンドを生成し、前記制御コマンドを前記プリントエンジンへ出力すること、
を特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記メインコントローラーは、前記中継装置と内部バスで接続されており、
前記中継制御部は、前記内部バスを介して前記制御情報に基づいて前記中継装置を制御すること、
を特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項6】
ラスター画像データに基づいて印刷を行うプリントエンジンと、ラスター画像データを生成するオプションコントローラーに接続可能であって、前記オプションコントローラーで発生する印刷要求の前記ラスター画像データを前記オプションコントローラーから受信してメモリーに記憶し前記メモリーから前記ラスター画像データを読み出し前記プリントエンジンに出力する中継装置と、当該画像形成装置内でかつ前記オプションコントローラー以外で発生する印刷要求のラスター画像データおよびそのラスター画像データに対応する制御コマンドを前記プリントエンジンへ出力するメインコントローラーとを備える画像形成装置内のコンピューターを、
当該画像形成装置内でかつ前記オプションコントローラー以外で発生する印刷要求のラスター画像データおよびそのラスター画像データに対応する制御コマンドを前記プリントエンジンへ出力する印刷制御部と、
前記中継装置を制御して前記ラスター画像データを前記中継装置から前記プリントエンジンへ出力させる中継制御部と、
当該画像形成装置内でかつ前記オプションコントローラー以外で発生する印刷要求と前記オプションコントローラーで発生する印刷要求とを受け付け、当該画像形成装置内でかつ前記オプションコントローラー以外で発生する印刷要求と前記オプションコントローラーで発生する印刷要求とが競合する場合に、前記印刷制御部および前記中継制御部に対して排他制御を行う印刷調停部と、
して機能させる制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−244316(P2012−244316A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−110991(P2011−110991)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】