説明

画像形成装置及びその制御方法及びコンピュータプログラム

【課題】 PCの数が増えても、省電力状態と通常状態との遷移回数を従来よりも減らすことを可能とする画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像形成装置は、発生したイベントを他の装置に通知するための通知先を登録する。通知先を登録するための要求を第一のPCから受信した場合、当該要求に基づく登録の有効時間を決定する。また、通知先を登録するための要求を第二のPCから受信した場合、当該要求に基づく登録の有効時間を、第一のPCからの要求に応じて決定した有効時間に基づいて決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置からイベント登録要求を受信し、イベント発生時に通知を行う画像形成装置及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークに接続され、ネットワークを介してコンピュータから操作を可能とするプリンタや複合機のようなネットワークデバイスが利用されている。これらのデバイスをコンピュータから管理する手段として、SNMP(Simple Network Management Protocol)のような管理プロトコルが広く使われている。ネットワークの管理者は、自分のコンピュータからSNMPのような手段を使用してネットワーク上のデバイスの状態を監視することが可能となっている。
【0003】
一般に、ホストコンピュータからネットワークデバイスの状態をリアルタイムに監視する方式は、ポーリング方式およびイベント方式の二種類に分類される。ポーリング方式においては、ホストコンピュータは一定時間間隔でデバイスの状態の取得を行う。この方式は、ホストコンピュータおよびデバイスでの実装は比較的容易であるが、デバイス状態に変化がない時であっても状態取得が必要となる。そのためネットワークトラフィックの増大、ホストコンピュータやデバイスのCPU資源を無駄に使用してしまうといった欠点がある。一方イベント方式においては、ポーリング方式に比べて実装は複雑になるものの、実際にデバイスに状態変化が起こった時にのみホストコンピュータに通知が行われるため、無駄なトラフィックなどが発生しないというメリットがある。前述のSNMPにおいても、ポーリング方式およびイベント方式両方に対応しており、管理者が使用環境に応じて適切に使い分けることが可能である。
【0004】
また、近年Webサービス技術の標準化が進み、Webサービスを利用してイベント送受信を行うための仕様が策定されつつある。この仕様はWS−Eventingと呼ばれ、以下のURLで公開されている。
http://msdn.microsoft.com/webservices/webservices/understanding/specs/default.aspx?pull=/library/en−us/dnglobspec/html/ws−eventing.asp
図1にWS−Eventing仕様で規定される構成を示す。図1においてSubscriber101はイベント登録要求をEvent Source102に送信(register)する。Event Source102はイベント登録要求を受信すると、Subscription103を生成し、保持しておく。Subscription103には、イベント送信先アドレスやイベント種別が含まれる。また、Event Source102はイベント登録要求に対する応答として、Subscriptionの識別子とその有効時間を応答する。その後イベントが発生すると、Event Source102はEvent Sink104に通知メッセージ(notification)を送信する。Subscriber101は、有効時間経過後も継続して通知メッセージを受信したい場合には、有効時間が経過する前にイベント更新要求(renew)を送信する。なお、Subscriber101とEvent Sink104は物理的に同一の端末であっても構わない。
【0005】
WS−Eventing仕様に従うと、たとえば、管理者のコンピュータをSubscriberおよびEvent Sinkとし、デバイスがEvent Sourceとなることにより、Webサービス技術を適用したデバイス管理を実現することが可能となる。
【0006】
また、特許文献1においては、ホストコンピュータからイベント登録を行う際の処理について説明がある。
【0007】
一方、近年、環境保護の観点からデバイスにおいても低消費電力化が求められている。特許文献2においては、印刷エンジン部のみならず、画像処理等の制御部の省電力を目的とした仕組みが提案されている。本文献によれば、従来では制御部を構成するCPUで外部からの通信要求を監視していたので、監視に用いるCPUの電力が浪費していたことを課題としている。そこで、外部のホストコンピュータ群からデータを受信したか否かを常に通電された受信バッファ等を含む通信I/F(通信制御部)により監視することで、CPUを含む制御部の電源投入を遮断し、外部からの印刷要求を受信可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−312128
【特許文献2】特開2001−180083
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、従来のイベント方式によるデバイス管理を行う際には以下の課題がある。
【0010】
デバイスが省電力状態にある場合、デバイスは各イベント登録要求を受信するたびに通常状態に復帰し、イベント登録処理終了後に再び省電力状態に入る。しかし1台のデバイスに対して、複数のホストコンピュータがイベント登録を行う場合、各ホストコンピュータがイベント登録を行う時刻はそれぞれ異なる。そのため、ホストコンピュータの数が増大するにつれ、デバイスの省電力状態と通常状態との遷移回数が増大し、それに関わる各部品の消耗が激しくなってしまう。
【0011】
また、一般にハードディスク(HDD)の使用においては部品の消耗を押さえるために、一度電源が投入されると、一定時間(HDD保護時間と言われる)経過しないと電源を遮断しない。そのためイベント登録要求処理の際にHDDも電源を投入する必要があるデバイスにおいては、ホストコンピュータの数が増えると、HDDの電源が投入されている時間が長くなり、その結果、電力の消費量が増えてしまう。
【0012】
本発明は上記の問題を解決するためのものであり、その第一の目的は、ホストコンピュータの数が増えても、省電力状態と通常状態との遷移回数を従来よりも減らすことを可能とする画像形成装置を提供することである。また第二の目的は、ホストコンピュータの数が増えても、HDDの電源を遮断していられる時間を従来よりも長くすることを可能とする画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、画像形成装置において発生したイベントを他の装置に通知する通知手段と、前記通知手段による通知先を登録する登録手段と、前記画像形成装置が省電力状態に移行する時間を特定する特定手段と、通知先を登録するための要求を受信した場合、当該要求に基づく登録の有効時間を、前記特定手段で特定した時間に基づいて決定する決定手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ホストコンピュータの数が増えても、省電力状態と通常状態との遷移回数を従来よりも減らすことを可能とする画像形成装置を提供することが可能となる。又はホストコンピュータの数が増えても、HDDの電源を遮断していられる時間を従来よりも長くすることを可能とする画像形成装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】WS−Eventing仕様で規定される構成図
【図2】本発明を適用可能なイベント登録システムの構築例を示す図
【図3】画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図
【図4】画像形成装置のソフトウェア構成を示すブロック図
【図5】通知リストの例
【図6】イベント登録要求パケットの例
【図7】イベント登録応答パケットの例
【図8】イベント更新要求パケットの例
【図9】イベント更新応答パケットの例
【図10】通知メッセージの例
【図11】登録更新要求受信部の処理を示すフローチャート
【図12】第一の実施例における、有効時間決定部の処理を示すフローチャート
【図13】第一の実施例における、イベント登録/更新の状態を示す図
【図14】第一の実施例における、イベント登録/更新の状態を示す図
【図15】第二の実施例における、有効時間決定部の処理を示すフローチャート
【図16】第二の実施例における、イベント登録/更新の状態を示す図
【図17】第三の実施例における、有効時間決定部の処理を示すフローチャート
【図18】第三の実施例における、イベント登録/更新の状態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0016】
(実施例1)
以下、図面を参照して本発明をその好適な実施形態に基づき詳細に説明する。
【0017】
図2は本発明を適用可能なイベント登録システムの構築例を示す図である。図2においては、画像形成装置201がパーソナルコンピュータ(PC)202、203、204とネットワークNETを介して相互接続された構成となっている。以下の説明においては、PCの区別が不要な場合はPC202やPC203といったように、番号を付けて説明する。尚、画像形成装置201は、プリンタやスキャナ、ファックス、複写機、複合機といったデバイスである。また、パーソナルコンピュータは情報処理装置としての一例であり、ワークステーションや携帯端末機等であってもよい。
【0018】
図3は、画像形成装置201のハードウェア構成を説明するブロック図である。なお、ここでは、画像形成装置201がレーザビームプリンタであった場合を例にして説明する。図3のプリンタ300において、301はプリンタCPU(CPU)である。CPU301はROM303のプログラム用ROMに記憶された制御プログラムに基づいてシステムバス304に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。また印刷インターフェース307を介して接続される印刷部(プリンタエンジン)310に出力情報としての画像信号を出力する。このROM303のプログラム用ROMには、CPU301が実行可能な制御プログラム等を記憶する。さらに、ROM303のフォント用ROMには上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ(アウトラインフォントデータを含む)等を記憶し、ROM303のデータ用ROMには、ホストコンピュータ上で利用される情報等を記憶している。CPU301はLANコントローラ部306を介してネットワーク上のホストコンピュータとの通信処理が可能となっている。302はRAMで、主としてCPU301の主メモリ,ワークエリア等として機能し、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。なお、RAM302は、出力情報展開領域,環境データ格納領域等に用いられる。ハードディスク(HD),ICカード等の外部記憶装置311は、ディスクコントローラ(DKC)308によりアクセスが制御される。ハードディスクは、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶したり、プリントジョブを一時的にスプールし、スプールされたジョブを外部から制御するためのジョブ格納領域として使用される。また、305は操作パネルで、ユーザがソフトウェアキーから各種情報を入力することが可能である。前述した外部記憶装置は、1個に限らず、少なくとも1個以上備え、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード,言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成されていても良い。309は不揮発性メモリであり、操作パネル305から設定される各種設定情報を記憶している。また、図示していないが、プリンタ300にはさらにオプションで、ステープルやソート機能を行うフィニッシャや、両面印刷機能を実現するための両面装置など各種拡張装置を装着することが可能となっており、それらの動作はCPU301から制御される。
【0019】
電源制御部312はプリンタ300の各部への電源供給を制御し、4系統の電源制御ラインを備えている。1系統はライン314でLANコントローラ306および操作パネル305に接続され、1系統はライン313でプリントエンジン310に接続され、1系統はライン315で外部記憶装置311に接続され、1系統はライン317でプリンタコントローラ316に接続されている。プリンタ300は、電源制御部312が電源を供給する部分に応じて、複数の省電力モードを備える。第一の省電力モードは、電源制御部312が、ライン314にのみ電源を供給し、ライン313,315,317には電源を供給しないモードである。第二の省電力モードは、電源制御部312が、ライン314、317に電源を供給し、ライン315には電源を供給しないモードである。ライン313には電源を供給してもしなくてもよい。
【0020】
ユーザは、プリンタ300に、第一の省電力モード移行時間を登録することができる。第一の省電力モード移行時間は、ユーザが操作パネル305から、例えば30分や1時間といった値を入力することによって、ROM303や不揮発性メモリ309へ登録される。プリンタ300が、第一の省電力モード移行時間の間、待機状態が続くと、CPU301は電源制御部312に対して第一の省電力モードに移行することを指示する。この指示を受けた電源制御部312は、ライン313,315,317への電源供給を停止する。第一の省電力モード中は、ライン314に接続されたLANコントローラ306、操作パネル305及び電源制御部312のみが動作可能な状態になる。尚、第一の省電力モード移行時間は、ユーザによって入力されずに、装置毎に決められた値が予めROM又は不揮発性メモリに登録されていてもよい。
【0021】
また、LANコントローラ306には特定のデータパターンを登録することが可能である。ネットワーク上から、このデータパターンを含むパケットを受信すると、CPU301は、プリンタ300を通常状態へ復帰させるために、電源制御部312に対してライン317への電源供給を再開するように指示する。その後、CPU301は、そのパケットを解釈し、要求された処理が、外部記憶装置311へのアクセスが必要な処理か否かを判定する。外部装置311へのアクセスが必要な処理である場合、CPU301は、電源制御部312に対してライン315への電源供給を再開するように指示する。
【0022】
プリンタ300のROM303又は不揮発性メモリ309には、HDD保護時間が登録されている。HDD保護時間は、外部記憶装置311に連続して電源を供給し続ける上限の時間である。例えば、5時間や10時間といった値である。以前に外部記憶装置311に電力が供給されていない状態から電力が供給される状態に移行したタイミングから、HDD保護時間が経過した場合、CPU301は電源制御部312に対して第二の省電力モードに移行することを指示する。この指示を受けた電源制御部312は、ライン315への電源供給を停止する。外部記憶装置311へのアクセスが必要な処理を要求するパケットが受信されると、CPU301は、電源制御部312に対してライン315への電源供給を再開するように指示する。その場合、再び、ライン315への電源供給が再開されたタイミングから、HDD保護時間が経過したかどうかのカウントがスタートすることになる。尚、HDD保護時間は、ユーザによって入力された値によって決まるようにしてもよい。
【0023】
図4は画像形成装置201のソフトウェア構成を説明するブロック図である。登録更新要求受信部401は、PC202からイベント登録要求またはイベント更新要求を受信し、受信した情報をもとに通知リストを生成し、通知リスト保持部402に保持する。保持される通知リストは図5のようなものである。また、登録更新要求受信部401は、有効時間決定部403から、登録の有効時間を受信し、その有効時間を含む応答メッセージをPC202に送信する。イベント通知部404は、画像形成装置においてイベントが発生した際に、通知リスト保持部402に保持された通知リストの情報に従い、通知メッセージを送信する。
【0024】
図6はPC202から送信されるイベント登録要求の例である。<NotifyTo>タグによりイベント通知先、<Exipres>タグにより所望のイベント登録有効時間、<Filter>タグによりイベント通知の種類を指定する。
【0025】
図7は画像形成装置が送信する、イベント登録要求に対する応答の例である。<Identifier>タグにより生成された通知リストを識別するID、<Expires>タグによりイベント登録有効時間が返される。なお、<Expires>の値は、図6のイベント登録要求時に指定された値によらず、後述するように画像形成装置が決定する。
【0026】
図8はPC202から送信されるイベント更新要求の例である。<Identifier>タグにより更新したい通知リストID、<Expire>タグにより所望のイベント登録有効時間を指定する。
【0027】
図9は画像形成装置が送信する、イベント更新要求に対する応答の例である。<Expires>タグによりイベント登録有効時間が返される。なお、<Expires>の値は、図8のイベント更新要求時に指定された値によらず、後述するように画像形成装置が決定する。
【0028】
図10は画像形成装置においてイベントが発生した際に、画像形成装置からPC202に送信される通知メッセージパケットの例である。図10の例では、画像形成装置に紙ジャムが発ししたことを示している。
【0029】
図11は本実施例の画像形成装置において、登録更新要求受信部401の処理を示すフローチャートである。まずS1101において、PC202からメッセージを受信すると、S1102においてその種別を判定する。メッセージがイベント登録要求であった場合、S1103に進み、新規に通知リストを生成し、通知リストを通知リスト保持部402に保持する。次にS1104において、有効時間決定部403により決定される有効時間を使用して応答メッセージを作成する。S1105において応答メッセージをPC202に送信する。S1101で受信したメッセージがイベント更新要求であった場合、S1106に進み、指定された識別子に対応する通知リストを通知リスト保持部402から検索する。S1107において通知リストが通知リスト保持部に存在したかを判定し、存在した場合にはS1004において、有効時間決定部403により決定される有効時間を使用して応答メッセージを作成し、S1105において応答メッセージをPC202に送信する。通知リストが存在しなかった場合はS1108において、PC202にエラーメッセージを送信する。
【0030】
図12は有効時間決定部403の処理を示すフローチャートである。
【0031】
S1201において、受信したメッセージの種別を判定する。メッセージがイベント登録要求であった場合は、S1202において、すでに通知リストが存在するかどうかを判定する。通知リストがまだ存在していなかった場合は、S1203において、現在時刻Tfを取得し、保持しておく。そしてS1204において有効時間は規定値Xに決定する。規定値Xは、画像処置装置のROM303又は不揮発性メモリ309に格納されており、ユーザによって決められた値であってもよいし、装置毎に決められた、ユーザが変更不可能な値であってもよい。S1202の判定において、通知リストがすでに存在した場合は、S1205において、現在時刻Tcを取得し、S1206において有効時間を次の計算式に従い決定する。
【0032】
有効時間=X−(Tc−Tf)
即ち、まず、現在時刻と、以前にイベント登録要求を受信した時の時刻との差分を求める。例えば、イベント登録要求を受信した現在の時刻が7:00であり、以前にイベント登録要求を受信した時の時刻が6:00であったとすると、Tc=7:00であり、Tf=6:00であるから、その差分は1時間となる。次に、イベント登録の有効時間の規定値と、Tc−Tfによって求めた値との差分を求める。例えば規定値が5時間であったとすると、X=5時間であり、Tc−Tf=1時間であるから、その差分は4時間となり、イベント登録の有効時間は4時間であると求まる。
【0033】
なお、上記計算式から明らかなように、通知リストが作成される時間の差分がわかればよいので、画像形成装置が時計を持っていない場合は、S1203およびS1205で取得する情報は時刻ではなく画像形成装置が起動してからの時間であってもよい。
【0034】
また、S1201の判定において、メッセージがイベント更新要求であった場合はS1203において、現在時刻を取得してTfの値を更新し、保持しておく。そしてS1204において有効時間は規定値Xに決定する。
【0035】
図13は本実施例において、PC202〜204が存在する場合のイベント登録/更新の状態を示す図である。
【0036】
PC202は時刻T0に、画像形成装置に対してイベント登録要求を行う。その後、PC203は時刻T1、PC204は時刻T2にそれぞれイベント登録要求を行っている。この例では、TfはT0となる。また、Tcは、T1又はT2となる。1301において、画像形成装置は、図12のフローチャートに従って、PC202に有効時間Xを応答する。また、1302において、PC203に有効時間X−(T1−T0)を応答し、1303においてPC204に有効時間X−(T2−T0)を応答する。そのため1304のようにイベント更新要求はすべてのPCから時刻T0+Xに行われる。その際には有効時間としてすべてXを応答するので、それ以降のイベント更新要求は1305のようにどのPCもX時間ごとに行うことになる。
【0037】
図13の例に、具体的に時間及び時刻を入れて説明する。まず、PC202は、時刻6:00に、画像形成装置に対してイベント登録要求を送信する。この時点でまだ画像形成装置に通知リストが存在しないため、画像形成装置は、PC202に対して、イベント登録の有効時間として規定値5時間を通知する。
【0038】
次に、PC203は、時刻7:00に、画像形成装置に対してイベント登録要求を送信する。この時点では画像形成装置に通知リストが存在する。画像形成装置は、時刻7:00と時刻6:00の差分である1時間と、規定値5時間とから、PC203からのイベント登録の有効時間を計算する。その結果、PC203からのイベント登録の有効時間は4時間であると計算され、その結果をPC203に通知する。
【0039】
次に、PC204は、時刻8:00に、画像形成装置に対してイベント登録要求を送信する。この時点では画像形成装置に通知リストが存在する。画像形成装置は、時刻8:00と時刻6:00の差分である2時間と、規定値5時間とから、PC204からのイベント登録の有効時間を計算する。その結果、PC204からのイベント登録の有効時間は3時間であると計算され、その結果をPC204に通知する。
【0040】
以上の結果、PC202、PC203、PC204の3台は、何れも同じ11:00にイベント登録の有効時間が切れることになる。従って、この3台がイベント更新要求を画像形成装置に送信する時間が揃うことになる。また、このイベント更新要求に対して、画像形成装置は、規定値である5時間を有効時間として応答するので、この3台がイベント更新要求を画像形成装置に送信する時間は、これ以降も常に揃っていることになる。
【0041】
図14は、図13の例に加えさらに4台目のPC205がイベント登録要求を行った場合の状態を示す図である。
【0042】
PC205は時刻T3にイベント登録要求を行っている。1401におけるPC202〜PC204からのイベント更新処理に伴い、Tfの値は、T0’=T0+Xに更新されている。そこで、1402において、画像形成装置は、PC205に有効時間としてX−(T3−T0’)を応答する。そのため、時刻T0’+Xには1403のようにすべてのPCからイベント更新要求が行われる。
【0043】
図14の例に、具体的に時間及び時刻を入れて説明する。図13の例で示したように、PC202〜PC204の3台は、時刻11:00にイベント更新要求を画像形成装置に送信する(1401の処理)。このイベント登録要求に対して、画像形成装置は、Tfの時刻を11:00に更新した後、イベント登録の有効時間として規定値である5時間を応答する。
【0044】
その後、PC205は、時刻14:00に、画像形成装置に対してイベント登録要求を送信する。この時点では画像形成装置に通知リストが存在する。画像形成装置は、時刻14:00と時刻11:00の差分である3時間と、規定値5時間とから、PC205に対するイベント登録の有効時間を計算する。その結果、PC205に対するイベント登録の有効時間は2時間であると計算され、その結果をPC205に通知する。
【0045】
以上の結果、PC202,203,204,205の4台は、何れも同じ16:00にイベント登録の有効時間が切れることになる。従って、この4台がイベント更新要求を画像形成装置に送信する時間が揃うことになる。また、このイベント更新要求に対して、画像形成装置は、規定値である5時間を有効時間として応答するので、この4台がイベント更新要求を画像形成装置に送信する時間は、これ以降も常に揃っていることになる。
【0046】
以上説明したように、本実施例によれば、複数のPCからのイベント更新要求の時間を揃えることができ、更には、複数のPCからのイベント登録の有効時間を揃えることができる。これにより、複数のPCから、それぞれ別の時間にイベント更新要求がくることを防ぐことができる。
【0047】
(実施例2)
次に第二の実施例について説明する。本実施例においては、画像形成装置のハードウェアおよびソフトウェア構成は第一の実施例と同様であり、差分である有効時間決定処理について説明する。
【0048】
本実施例においては、イベント登録/更新処理を行う際に外部記憶装置311に電源が投入されている必要がある構成をとっている。つまり、本実施例におけるイベント登録要求及びイベント更新要求は、外部記憶装置311へのアクセスが必要な処理を要求するパケットである。外部記憶装置311へのアクセスが必要な処理の例として、通知リスト保持部402が外部記憶装置311内にある場合が考えられる。なぜなら、イベント登録要求又はイベント更新要求に基づく通知リストの登録又は更新のために、CPU301が、外部記憶装置311へアクセスする必要があるからである。従って、本実施例においては、画像形成装置が第一の省電力モード或いは第二の省電力モードである場合に、イベント登録要求又はイベント更新要求を受信すると、画像形成装置は、ライン315への電源を供給し、これらの省電力モードから復帰する。
【0049】
図15は有効時間決定部403の処理を示すフローチャートである。
【0050】
S1501において、受信したメッセージの種別を判定する。メッセージがイベント登録要求であった場合は、S1502において、予定時刻Tsを取得する。予定時刻とは、画像形成装置が、上述した第二の省電力モードに移行する予定の時間である。
【0051】
上述したように、画像形成装置は、以前に外部記憶装置311に電力が供給されていない状態から電力が供給される状態に移行したタイミングから、HDD保護時間が経過した時、第二の省電力モードへ移行する。従って、予定時刻Tsは、以前、外部記憶装置311に電力が供給され始めた時間と、HDD保護時間とから計算される。例えば、以前外部記憶装置に電力が供給され始めたのが5:00であり、HDD保護時間が10時間であった場合、予定時刻Tsは15:00となる。
【0052】
次にS1503において、現在時刻Tcを取得する。次にS1504において、スリープモード移行予定時刻Tsと現在時刻Tcとの差を計算し、イベント登録の有効時間を決定する。ここで、イベント登録の有効時間は、単にTs−Tcの値にせずに、この値から更に所定の値Yを引いた値とする。所定の値Yは、予めユーザによって登録された値でもよいし、装置毎に決められた値であってもよい。例えば、10分といったような比較的小さい値であることが望ましい。S1504において、イベント登録の有効時間を単にTs−Tcとすると、イベント登録の有効時間が切れる時間と、第二の省電力モードへ移行する予定時刻とがちょうど重なってしまう。そのため、画像形成装置が第二の省電力モードに移行した直後にPCからイベント更新要求が送られ、画像形成装置は通常モードに復帰してしまうことが考えられる。これでは省電力の効率が悪い。そこで、画像形成装置が第二の省電力モードに移行する少し前、即ち、予定時刻Tsの少し前に、イベント更新要求を受信するようにすればよい。つまり、予定時刻Tsの少し前に、イベント登録の有効時間が切れるようにイベント登録の有効時間を決定すればよいことになる。この、「少し前」を示す時間がYである。以降、この時間Yを、余裕時間と呼ぶ。
【0053】
また、S1501の判定において、メッセージがイベント更新要求であった場合はS1505において、有効時間は規定値Xに決定する。
【0054】
図16は、本実施例において、PC202〜204が存在する場合のイベント登録/更新の状態を示す図である。なお、イベント登録が行われる以前の動作状況により外部記憶装置311の電源が投入されており、HDD保護時間が経過し第二の省電力モードに移行する予定の時刻がTsであるものとする。
【0055】
PC202は時刻T0、PC203は時刻T1、PC204は時刻T2にそれぞれ最初のイベント登録要求を行っている。これらのイベント登録要求を受信した画像形成装置は、PC202には有効時間Ts−T0−Y(1601)、PC203には有効時間Ts−T1−Y(1602)、PC204には有効時間Ts−T2−Yを応答している(1603)。その結果、PC202,203,204からのイベント更新要求は、すべての予定時刻TsのY時間前の時刻に行われることになる(1604)。その際には有効時間としてすべてXを応答するので、それ以降のイベント更新要求は1605のようにどのPCもX時間ごとに行うことになる。
【0056】
図16の例に、具体的に時間及び時刻を入れて説明する。予定時刻であるTsは15:00であるとする。また、余裕時間Yは10分であるとする。まず、PC202は、時刻6:00に、画像形成装置に対してイベント登録要求を送信する。即ち、図15におけるTcの時刻は6:00である。画像形成装置は、予定時刻15:00と、イベント登録要求を受けた時の時刻6:00と、余裕時間の10分とを用いて、イベント登録の有効時間を計算する。その結果、PC202からのイベント登録の有効時間は、8時間50分であると計算され、その結果をPC202に通知する。
【0057】
次に、PC203は、時刻7:00に、画像形成装置に対してイベント登録要求を送信する。即ち、図15におけるTcの時刻は7:00である。画像形成装置は、予定時刻15:00と、イベント登録要求を受けた時の時刻7:00と、余裕時間の10分とを用いて、イベント登録の有効時間を計算する。その結果、PC203からのイベント登録の有効時間は、7時間50分であると計算され、その結果をPC203に通知する。
【0058】
次に、PC204は、時刻8:00に、画像形成装置に対してイベント登録要求を送信する。即ち、図15におけるTcの時刻は8:00である。画像形成装置は、予定時刻15:00と、イベント登録要求を受けた時の時刻8:00と、余裕時間の10分とを用いて、イベント登録の有効時間を計算する。その結果、PC204からのイベント登録の有効時間は、6時間50分であると計算され、その結果をPC204に通知する。
【0059】
以上の結果、PC202、203,204の3台は、何れも同じ14:50にイベント登録の有効時間が切れることになる。従って、この3台がイベント更新要求を画像形成装置に送信する時間が揃うことになる。また、このイベント更新要求に対して、画像形成装置は、規定値である5時間を有効時間として応答するので、この3台がイベント更新要求を画像形成装置に送信する時間は、これ以降も常に揃っていることになる。
【0060】
以上説明したように、本実施例によれば、複数のPCからのイベント更新要求の時間を揃えることができ、更には、複数のPCからのイベント登録の有効時間を揃えることができる。また、イベント登録の有効時間を、画像形成装置が省電力モードへ移行する予定時間を考慮して決定するので、画像形成装置が省電力モードへ移行して直ぐにイベント更新要求を受信してしまうことを防げる。その結果、画像形成装置の省電力の効率も維持することができる。
【0061】
(実施例3)
次に第三の実施例について説明する。本実施例は、第二の実施例からイベント更新処理が異なっており、その差分について説明する。第二の実施例においてはイベント更新要求を受信すると、どのような場合であっても、イベント登録の有効時間を規定値に設定していた。しかし、PCから送られるイベント更新要求に対しても、イベント登録要求の場合と同様にイベント登録の有効時間を計算して決定することが好ましい。
【0062】
本実施例においては、イベント更新要求に対しても、その受信タイミングによっては、イベント登録要求の場合と同様にイベント登録の有効時間を計算する。
【0063】
図17は有効時間決定部403の処理を示すフローチャートである。
【0064】
S1701において、予定時刻Tsを取得する。次にS1702において、現在時刻Tcを取得する。次にS1703において、受信したメッセージの種別を判定する。メッセージがイベント登録要求であった場合はS1704において、予定時刻Tsと現在時刻Tcとの差を計算し、有効時間はその差の値に決定する。また、S1703の判定において、メッセージがイベント更新要求であった場合はS1705において、予定時刻Tsと現在時刻Tcとの差を計算し、その値が余裕時間Y以下かどうかを判定する。S1705の判定の結果、予定時刻Tsと現在時刻Tcとの差が余裕時間Y以下である場合には、S1706において有効時間は規定値Xに決定する。S1705の判定の結果、予定時刻Tsと現在時刻Tcとの差が余裕時間Yより大きい値であった場合はS1704に進み有効時間は計算された差の値に決定する。
【0065】
図18は、本実施例において、PC202〜204が存在する場合のイベント登録/更新の状態を示す図である。なお、イベント登録が行われる以前の動作状況により外部記憶装置311の電源が投入されており、HDD保護時間が経過し第二の省電力モードに移行する予定の時刻がTsであるものとする。また、時刻Tjにジョブ投入などの要因により外部記憶装置が起動しており、第二の省電力モードから復帰しているとする。そして、HDD保護時間が経過し、次に第二の省電力モードに移行する予定の時刻がTtであるものとする。
【0066】
1801〜1804に示す処理は、それぞれ図16で説明した1601〜1604に示す処理と同じであるため説明を省略する。
【0067】
その後、時刻Tjにジョブ投入などの要因により外部記憶装置が起動する。すると、画像形成装置は、この時刻TjとHDD保護時間とを用いて、次に第二の省電力モードに移行する予定の時刻である予定時刻Ttを計算し、その時刻を予定時刻Tsとする。
【0068】
そして時刻Ts−Y+Xに再び各PCからイベント更新要求が行われると、Ts−Tcを計算する。この時、TsはTtの時刻である。また、TcはTs−Y+Xである。即ち、Tt−(Ts−Y+X)を計算することになる。そして、その計算された値が余裕時間Yより大きい値であるため、イベント更新要求に対する応答として、イベント登録の有効時間は、Tt−(Ts−Y+X)−Yの値が応答されることになる(1805)。その結果、次のイベント更新要求は1806のようにPCも時刻Tt−Yに行うことになる。
【0069】
図18の例に、具体的に時間及び時刻を入れて説明する。予定時刻であるTsは、15:00であるとする。また、余裕時間Yは10分であるとする。また、15:00に第二の省電力モードに移行した画像形成装置が、第二の省電力モードから復帰する時刻であるTjを16:00とする。そして、HDD保護時間を8時間とする。
【0070】
1804で示す処理を実行するまでは、図16において具体例を示したものと同じであるため、説明を省略する。
【0071】
16:00に、ジョブ投入等の理由により、画像形成装置は第二の省電力モードから復帰する。すると、CPU301は、外部記憶装置が起動した時刻である16:00と、HDD保護時間である8時間とから、次に画像形成装置が第二の省電力モードに移行する予定の時刻を計算する。その結果、次に画像形成装置が第二の省電力モードに移行する予定の時刻は24:00であると決まる。
【0072】
PC202,203,204の3台は、14:50にイベント更新要求を送信し、イベント登録の有効時間が5時間である旨の応答を受信している。従って、PC202,203,204の3台は、何れも同じ19:50に再びイベント登録の有効時間が切れることになる。そのため、PC202,203,204の3台は、19:50にイベント更新要求を画像形成装置に送信する。このイベント更新要求を受信した画像形成装置のCPU301は、第二の省電力モードに移行する予定時刻である24:00と、現在時刻である19:50との差を計算する。即ち、Tt−(Ts−Y+X)の値を計算する。そして、その結果が、10分以下であるか否かを判断する。即ち、余裕時間Y以下であるか否かを判断する。この場合、Tt−(Ts−Y+X)の値は4時間10分となり、10分より大きい。従って、このイベント更新要求に対する、イベント登録の有効時間は、規定値Xの値とはならない。この場合のイベント登録の有効時間は、Tt−(Ts−Y+X)−Yによって計算され、その結果4時間となる。以上の結果、PC202,203,204の3台は、何れも同じ23:50にイベント登録の有効時間が切れることになる。
【0073】
以上説明したように、本実施例によれば、複数のPCからのイベント更新要求の時間を揃えることができ、更には、複数のPCからのイベント登録の有効時間を揃えることができる。また、イベント登録の有効時間を、画像形成装置が省電力モードへ移行する予定時間を考慮して決定するので、画像形成装置が省電力モードへ移行して直ぐにイベント更新要求を受信してしまうことを防げる。更に、PCから送られるイベント更新要求に対しても、イベント登録の有効時間を計算して決定することができる。
【0074】
(他の実施形態)
本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0075】
また、本発明は、前述した実施例のフローチャートを実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給してもよい。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成され得る。
【0076】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0077】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【符号の説明】
【0078】
300 プリンタ
301 CPU
302 RAM
303 ROM
304 バス
305 操作パネル
306 LANコントローラ
307 印刷インターフェース
308 DKC
309 不揮発性メモリ
310 プリントエンジン
311 外部記憶装置
312 電源制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置であって、
前記画像形成装置において発生したイベントを他の装置に通知する通知手段と、
前記通知手段による通知先を登録する登録手段と、
前記画像形成装置が省電力状態に移行する時間を特定する特定手段と、
通知先を登録するための要求を受信した場合、当該要求に基づく登録の有効時間を、前記特定手段で特定した時間に基づいて決定する決定手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記決定手段は、前記特定手段で特定した時間より前に前記有効時間が切れるように、有効時間を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
有効時間が切れた登録の有効時間を更新するための要求を受信する受信手段と、
前記受信手段によって有効時間を更新するための要求を受信した時間から前記特定手段によって特定された時間までの期間が、予め決められた第一の時間以下であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって、前記第一の時間以下であると判断された場合、前記登録の有効時間を更新するための要求に対して、予め決められた第二の時間を有効時間として決定し、前記判断手段によって、前記第一の時間以下であると判断されなかった場合、前記登録の有効時間を更新するための要求に対して、前記画像形成装置が次に省電力状態に移行する時間より前に有効時間が切れるように有効時間を決定する、第二の決定手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記通知手段は、前記登録手段によって登録された通知先のうちの有効時間内の通知先に対して、前記画像形成装置において発生したイベントを通知することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置において発生したイベントを他の装置に通知する通知ステップと、
前記通知ステップによる通知先を登録する登録ステップと、
前記画像形成装置が省電力状態に移行する時間を特定する特定ステップと、
通知先を登録するための要求を受信した場合、当該要求に基づく登録の有効時間を、前記特定ステップで特定した時間に基づいて決定する決定ステップと、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項6】
画像形成装置に以下のステップを実行させるためのコンピュータプログラムであって、
前記画像形成装置において発生したイベントを他の装置に通知する通知ステップと、
前記通知ステップによる通知先を登録する登録ステップと、
前記画像形成装置が省電力状態に移行する時間を特定する特定ステップと、
通知先を登録するための要求を受信した場合、当該要求に基づく登録の有効時間を、前記特定ステップで特定した時間に基づいて決定する決定ステップと、
を有することを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−91524(P2012−91524A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−17105(P2012−17105)
【出願日】平成24年1月30日(2012.1.30)
【分割の表示】特願2006−344266(P2006−344266)の分割
【原出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】