説明

画像形成装置及びその画像形成制御プログラム

【課題】 リムーバブルメディアに記憶した設定処理条件の一部をサポートしていない画像処理装置であっても、サポートしている条件にしたがって画像処理を行えるようにする。
【解決手段】 制御部10は、リムーバブルメディアインターフェース12に接続されたリムーバブルメディア20から画像形成処理条件を読み出して各項目をサポートしているか否かを判定し、サポートしている画像形成処理条件項目は有効にし、サポートしていない画像形成処理条件項目は表示部7に表示して操作部6による設定変更を受け付けて、画像形成処理部4に画像形成処理を行わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタや複写機、ファクシミリ装置あるいはこれらの複合機等、印刷機能を有する画像形成装置及びその画像形成制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータ等の外部装置から受信した画像情報に応じて画像形成するプリント機能、リモート端末から受信した画像情報に応じて画像形成するファクシミリ機能、印刷物等をコンタクトイメージセンサ等で読み取るスキャナ機能等を複合一体化した画像形成装置が普及しつつある。
【0003】
複写機や印刷機等の画像形成装置では、画像形成に際して画像形成サイズ、両面コピー、ソート、ステープリング等の各種設定を行うことができるようになっている。そして、ディスプレイパネルやタッチパネル等に各種の設定のためのインストラクションを表示することで、各種の設定操作を容易に行うことができるようにした画像形成装置も広く普及している。また、個人毎に処理条件を設定記憶するファイルを設け、このファイルに予め個人固有の処理条件を登録しておき、使用の際に操作部よりキー操作による個人指定入力を行うことにより、固有の処理条件を読み出し、この処理条件にしたがって、目的とするコピー処理、あるいは通信処理を実行するものがある。
【0004】
従来、特別の個人キーや大容量の保存用メモリを必要とすることなく、個人別の処理条件を容易に設定できるようにするために、個人別の設定処理条件を記憶したUSBメモリを、USBI/Fに接続し、装置の処理条件保存に保存してある現在の機器設定処理条件を待避メモリに待避させ、USBメモリ内の個人別の設定処理条件を処理条件保存メモリにロードする。USBメモリが抜かれたことを確認したら、待避メモリに待避させた機器設定処理条件を元の処理条件保存メモリに戻すようにした画像処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2005−150875号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、個人別の設定処理条件を記憶したUSBメモリをUSBI/Fに接続することにより、個人別の処理条件を容易に設定できるようにした従来の画像処理装置では、USBメモリに記憶した設定処理条件の全てをサポートしていれば、その設定処理条件にしたがった画像処理を行うことができるのであるが、USBメモリに記憶した設定処理条件の一部をサポートしていない場合に画像処理を行うことができないという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、上述の如き従来の問題点に鑑み、USBメモリ等のリムーバブルメディアに記憶した設定処理条件の一部をサポートしていない画像処理装置であっても、サポートしている条件にしたがって画像処理を行うことができるようにした画像形成装置及びその画像形成制御プログラムを提供することにある。
【0008】
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、サポートされていない処理条件については、その旨を表示し、類似条件をユーザに選択させ、サポートされている処理条件については設定を有効にすることにより、サポートしている条件にしたがって画像形成処理を行う。
【0010】
本発明に係る画像形成装置は、画像形成処理を行う画像形成処理部と、画像形成処理条件を表示する表示部と、画像形成処理条件を設定するための操作部と、上記操作部による画像形成処理条件の設定を受け付けて、設定された画像形成処理条件で上記画像形成処理部に画像形成処理を行わせる制御部と、画像形成処理条件を格納したリムーバブルメディアと、上記リムーバブルメディアが接続されるリムーバブルメディアインターフェースとを備え、上記制御部は、上記リムーバブルメディアインターフェースに上記リムーバブルメディアが接続されると、上記リムーバブルメディアに格納されている画像形成処理条件を読み出し、上記リムーバブルメディアから読み出した画像形成処理条件の各項目をサポートしているか否かを判定し、サポートしている画像形成処理条件項目は有効にし、サポートしていない画像形成処理条件項目は上記表示部に表示して上記操作部による設定変更を受け付けて、上記画像形成処理部に画像形成処理を行わせることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る画像形成装置は、設定された画像形成処理条件を保存しておく処理条件保存メモリと、上記処理条件保存メモリに保存された画像形成処理条件を退避しておく退避メモリを備え、上記制御部は、上記リムーバブルメディアインターフェースに上記リムーバブルメディアが接続されると、上記処理条件保存メモリに保存されていた画像形成処理条件を上記退避メモリに退避してから、上記リムーバブルメディアに格納されている画像形成処理条件を読み出し、設定された画像形成処理条件を上記処理条件保存メモリに保存して、上記画像形成処理部に画像形成処理を行わせ、上記リムーバブルメディアインターフェースから上記リムーバブルメディアが取り外されると、上記退避メモリに退避しておいた元の画像形成処理条件を上記処理条件保存メモリに戻す制御を行うことを特徴とする。
【0012】
本発明は、 画像形成処理を行う画像形成処理部と、画像形成処理条件を表示する表示部と、画像形成処理条件を設定するための操作部と、上記操作部による画像形成処理条件の設定を受け付けて、設定された画像形成処理条件で上記画像形成処理部に画像形成処理を行わせる制御部と、画像形成処理条件を格納したリムーバブルメディアが接続されるリムーバブルメディアインターフェースとを備える画像形成装置の上記制御部を構成するコンピュータにより実行される画像形成制御プログラムであって、上記リムーバブルメディアインターフェースに上記リムーバブルメディアが接続されると、上記リムーバブルメディアに格納されている画像形成処理条件を読み出し、上記リムーバブルメディアから読み出した画像形成処理条件の各項目をサポートしているか否かを判定し、サポートしている画像形成処理条件項目は有効にし、サポートしていない画像形成処理条件項目は上記表示部に表示して上記操作部による設定変更を受け付けて、上記画像形成処理部に画像形成処理を行わせる制御部として機能させる処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0013】
本発明に係る画像形成制御プログラムは、上記リムーバブルメディアインターフェースに上記リムーバブルメディアが接続されると、処理条件保存メモリに保存されていた画像形成処理条件を退避メモリに退避してから、上記リムーバブルメディアに格納されている画像形成処理条件を読み出し、設定された画像形成処理条件を上記処理条件保存メモリに保存して、上記画像形成処理部に画像形成処理を行わせ、上記リムーバブルメディアインターフェースから上記リムーバブルメディアが取り外されると、上記退避メモリに退避しておいた元の画像形成処理条件を上記処理条件保存メモリに戻す制御を行う制御部として機能させる処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、リムーバブルメディアに記憶した設定処理条件の一部をサポートしていない画像処理装置であっても、サポートしている条件にしたがって画像処理を行うことができるようにした画像形成装置及びその画像形成制御プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
【0016】
本発明は、例えば図1に示すような構成の画像形成装置100に適用される。
【0017】
この画像形成装置100は、例えばコピー、プリント、スキャン、ファクシミリ送信及びファクシミリ受信機能を有する所謂複合機であって、装置全体の動作制御を司るCPUを中心とする制御部10を備え、この画像形成装置100の制御プログラムを記憶するROM1、一時的にデータを保管するRAM2、更新可能な各種設定データなどを保管するEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)3、画像形成処理部4、原稿読取部5、操作部6、表示部7、ジョブ保存部8、ジョブ情報管理部9、ネットワークに接続するためのLANカードなどのネットワークインターフェースからなる通信部11、画像形成処理条件を格納したリムーバブルメディア20を接続するためのリムーバブルメディアインターフェース12等が上記制御部10にバス15を介して接続されている。
【0018】
この画像形成装置100では、実行可能な機能に対応したサポート条件情報が例えばEEPROM3に保存されている。すなわち、EEPROM3は、サポート条件保存メモリ3Aとして機能する。
【0019】
制御部10は、制御プログラム等を上記ROM1から読み出して実行するマイクロコンピュータ等からなり、操作部6の操作等により入力された所定の指示情報や、本装置の各所に設けられた各種センサからの検出信号に応じて装置全体の制御を行う。また、この制御部10は、上記操作部6による画像形成処理条件の設定を受け付けて、設定された画像形成処理条件で上記画像形成処理部4に画像形成処理を行わせる。
【0020】
画像形成処理部4は、ジョブを出力用紙に印刷する画像形成処理を行うものであって、図示しないプリンタコントローラ、レーザ走査ユニットや定着ローラ等からなる。
【0021】
原稿読取部5は、ファクシミリ送信するとき又はコピーするときに、原稿を光学的に走査して読み取って、当該原稿に対応する画像データを生成するものであって、光学的に取得した原稿の画像から画像データを生成するCCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等を備えたスキャナやコンタクトガラス等からなり、コンタクトガラス上に載置された原稿を走査しつつ取得した画像データを制御部10へ出力する。
【0022】
操作部6、表示部7は、ユーザの操作に応じて所定の指示入力を行うものであって、図示しない、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキーと、印刷部数等を入力するためのテンキーと、各種複写動作の設定等を入力するための操作ガイド情報等を表示する種々の操作ボタン等が表示される液晶表示器(LCD)からなる。
この画像形成装置100において、上記操作部6は、画像形成処理条件を設定するための操作部として機能する。また、上記表示部7は、画像形成処理条件を表示する表示部として機能する。上記制御部10は 上記操作部6による画像形成処理条件の設定を受け付けて、設定された画像形成処理条件で上記画像形成処理部4に画像形成処理を行わせる制御部として機能する。
【0023】
ジョブ保存部8は、ユーザが当該画像形成装置100に保存依頼を出したジョブを保存する。
【0024】
ジョブ情報管理部9は、当該画像形成装置100内に保存しているジョブの管理を行う。ジョブに付随するジョブ保存ホスト情報(IPアドレス等)もここで管理する。
【0025】
通信部11は、ネットワークを通してホスト装置との間でジョブの送受信を行う。
【0026】
リムーバブルメディアインターフェース12は、外部からUSBメモリ等のリムーバブルメディア20を接続する。例えばリムーバブルメディア20としてUSB(Universal Serial Bus)メモリが接続されるUSBインターフェースからなる。USBは、パーソナルコンピュータ(PC)および通信(telecom)業界のリーダー達により開発された周辺バス仕様である。
【0027】
この画像形成装置100において、上記制御部10は、上記ROM1から実行する画像形成制御プログラム を読み出して、例えば図2のフローチャートに従った手順で画像形成制御を行う。
【0028】
すなわち、上記制御部10は、上記画像形成処理部4に画像形成処理を行わせる際に、先ず、画像形成処理条件を格納したリムーバブルメディア20がリムーバブルメディアインターフェース12に接続されたか否かを判定する(ステップS1)。
【0029】
次に、上記制御部10は このステップS1における判定結果が「YES」、すなわち、リムーバブルメディア20がリムーバブルメディアインターフェース12に接続された場合には、上記リムーバブルメディア20に格納されている画像形成処理条件を読み出して、その画像形成処理条件の設定内容を示す条件ファイルを形成する条件設定処理を行い(ステップS2)、この条件設定処理により形成された条件ファイルをRAM2上の処理条件保存メモリ2Aに保存し(ステップS4)、また、上記ステップS1における判定結果が「NO」である場合には、操作部6の操作による画像形成処理条件の設定を受け付けて、受け付けた画像形成処理条件の設定内容を示す条件ファイルを形成する条件設定処理を行い(ステップS3)、この条件設定処理により形成された条件ファイルをRAM2上の処理条件保存メモリ2Aに保存する(ステップS4)。
【0030】
そして、上記制御部10は、操作部6の操作による画像形成処理の開始命令を受け付けたか否か判定し(ステップS5)、その判定結果が「YES」、すなわち、画像形成処理の開始命令を受け付けた場合に、上記処理条件保存メモリ2Aに条件ファイルとして保存されている画像形成処理条件の設定内容に従った画像形成処理を上記画像形成処理部4に行わせる(ステップS6)。なお、上記ステップS5の判定結果が「NO」、すなわち、画像形成処理の開始命令を受け付けでない場合には、上記ステップS1に戻る。
【0031】
ここで、上記制御部10は、上記ステップS2の条件設定処理では、図3に示すように、先ず、RAM2上の処理条件保存メモリ2Aに保存されていたそれまで使用していた画像形成処理条件の設定内容を示す条件ファイルをRAM2上の処理条件退避メモリ2Bに退避させてから(ステップS21)、リムーバブルメディアインターフェース12に接続されたリムーバブルメディア20に格納されている画像形成処理条件のファイルリストを表示部7に表示し(ステップS22)、操作部6の操作によるファイルの選択指定を受け付け(ステップS23)、選択指定されたファイルを上記リムーバブルメディア20から読み込み(ステップS24)、読み込んだファイル内の画像形成処理条件の各条件項目の設定処理を行う(ステップS25)。
【0032】
そして、上記制御部10は、この条件項目の設定処理(ステップS25)では、図4に示すように、未設定の設定項目がある場合に、その未設定の設定項目を取得し(ステップS251)、サポート条件保存メモリ3Aに保存されているサポート条件情報に基づいて、取得した未設定の設定項目が当該画像形成装置100において実行可能なサポートしている設定項目であるか否かを判定し(ステップS252)、その判定結果が「NO」、すなわち、サポートしていない条件項目である場合には、上記表示部7に選択可能な項目を表示して上記操作部6による設定変更を受け付けて(ステップS253)、受け付けた条件設定を適用し(ステップS254)、また、上記ステップS252における判定結果が「YES」、すなわち、サポートしている条件項目である場合には、その条件設定を適用することにより(ステップS254)、読み込んだファイル内の画像形成処理条件の全条件項目を設定した条件ファイルを形成する。
【0033】
すなわち、上記リムーバブルメディア20から読み込んだファイル内の画像形成処理条件にサポートしていない条件項目がある場合、その旨を上記表示部7でユーザに明示して、上記操作部6による設定変更を受け付ける。
【0034】
ここで、画像形成処理条件としては、例えば、
色 :白黒/カラー
両面 :片面/両面
ステイプル:有り/無し
用紙サイズ:A3/A4/A5/A6/B3/B4/B5B6/LTR/etc...
等がある。
【0035】
そして、用紙サイズLTRをサポートしていない複合機でLTRが指定された場合に、
サポートしている用紙サイズが
カセット1 :A4
カセット2 :B5
手差しトレイ:なし
であれば、リムーバブルメディア20から読み込んだファイル内の画像形成処理条件として用紙サイズLTRが指定されているとき、例えば、図5に示すように、指定用紙サイズがサポートされていない旨を表示部7に表示するとともに、カセット1カセット2に用紙サイズA4,B5がセットされている旨を表示して、上記操作部6による用紙サイズの設定変更を受け付ける。
【0036】
このように、この画像形成装置100において、上記制御部10は、上記リムーバブルメディアインターフェース12に上記リムーバブルメディア20が接続されると、上記ステップS2の処理条件設定処理に移って、上記処理条件保存メモリ2Aに保存されていた画像形成処理条件を上記退避メモリ2Bに退避してから(ステップS21)、上記リムーバブルメディア20に格納されている画像形成処理条件を読み出し(ステップS24)、各条件項目の設定処理を行い(ステップS25)、設定された画像形成処理条件を上記処理条件保存メモリ2Aに保存して(ステップS4)、上記画像形成処理部4に画像形成処理を行わせる(ステップS6)。その後、終了処理を行って(ステップS7)、画像形成処理を終了する。
【0037】
そして、上記制御部10は、図6に示すように、上記ステップS7の終了処理では、上記リムーバブルメディアインターフェース12から上記リムーバブルメディア20が取り外されたか否かを判定し(ステップ71S)、その判定結果が「YES」、すなわち、上記リムーバブルメディアインターフェース12から上記リムーバブルメディア20が取り外されると、上記退避メモリ2Bに退避しておいた元の画像形成処理条件を上記処理条件保存メモリ2Aに戻す制御を行う(ステップS72)。
【0038】
なお、上記ステップ71Sの判定結果が「NO」、すなわち、上記リムーバブルメディアインターフェース12から上記リムーバブルメディア20が取り外されていない場合、又は、元々、上記リムーバブルメディアインターフェース12に上記リムーバブルメディア20が接続されておらず、上記ステップS3の条件設定処理で設定された画像形成処理条件で画像形成処理を実行した場合には、そのまま画像形成処理を終了する。
【0039】
すなわち、この画像形成装置100は、画像形成処理を行う画像形成処理部4と、画像形成処理条件を設定するための操作部6と、 画像形成処理条件を表示する表示部7と、上記操作部6による画像形成処理条件の設定を受け付けて、設定された画像形成処理条件で上記画像形成処理部に画像形成処理を行わせる制御部10と、画像形成処理条件を格納したリムーバブルメディアと、上記リムーバブルメディアが接続されるリムーバブルメディアインターフェース12とを備える。そして、上記制御部10は、上記リムーバブルメディアインターフェース12に上記リムーバブルメディア20が接続されると、上記リムーバブルメディア20に格納されている画像形成処理条件を読み出し、上記リムーバブルメディア20から読み出した画像形成処理条件の各項目をサポートしているか否かを判定し、サポートしている画像形成処理条件項目は有効にし、サポートしていない画像形成処理条件項目は上記表示部7に表示して上記操作部6による設定変更を受け付けて、上記画像形成処理部4に画像形成処理を行わせる。
【0040】
さらに、この画像形成装置100は、設定された画像形成処理条件を保存しておく処理条件保存メモリ2Aと、上記処理条件保存メモリ2Aに保存された画像形成処理条件を退避しておく退避メモリ2Bを備え、上記制御部10は、上記リムーバブルメディアインターフェース12に上記リムーバブルメディア20が接続されると、上記処理条件保存メモリ2Aに保存されていた画像形成処理条件を上記退避メモリ2Bに退避してから、上記リムーバブルメディア20に格納されている画像形成処理条件を読み出し、設定された画像形成処理条件を上記処理条件保存メモリ2Aに保存して、上記画像形成処理部4に画像形成処理を行わせ、上記リムーバブルメディアインターフェース12から上記リムーバブルメディア20が取り外されると、上記退避メモリ2Bに退避しておいた元の画像形成処理条件を上記処理条件保存メモリ2Aに戻す制御を行う。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明を適用した画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像形成装置における画像形成処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】上記画像形成装置のリムーバブルメディアインターフェースにリムーバブルメディアが接続された場合の画像形成処理条件の設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】上記画像形成処理条件の設定処理における条件項目の設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】上記画像形成装置において、リムーバブルメディアから読み込んだファイル内の画像形成処理条件の設定変更を行う場合の表示部の表示例を示す図である。
【図6】上記画像形成処理における終了処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0042】
1 ROM、2 RAM、3 EEPROM、4 画像形成処理部、5 原稿読取部、6 操作部、7 表示部、8 ジョブ保存部、9 ジョブ情報管理部、10 制御部、11 通信部、12 リムーバブルメディアインターフェース、15 バス、100 画像形成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成処理を行う画像形成処理部と、
画像形成処理条件を表示する表示部と、
画像形成処理条件を設定するための操作部と、
上記操作部による画像形成処理条件の設定を受け付けて、設定された画像形成処理条件で上記画像形成処理部に画像形成処理を行わせる制御部と、
画像形成処理条件を格納したリムーバブルメディアが接続されるリムーバブルメディアインターフェースとを備え、
上記制御部は、上記リムーバブルメディアインターフェースに上記リムーバブルメディアが接続されると、上記リムーバブルメディアに格納されている画像形成処理条件を読み出し、上記リムーバブルメディアから読み出した画像形成処理条件の各項目をサポートしているか否かを判定し、サポートしている画像形成処理条件項目は有効にし、サポートしていない画像形成処理条件項目は上記表示部に表示して上記操作部による設定変更を受け付けて、上記画像形成処理部に画像形成処理を行わせることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
設定された画像形成処理条件を保存しておく処理条件保存メモリと、上記処理条件保存メモリに保存された画像形成処理条件を退避しておく退避メモリを備え、
上記制御部は、上記リムーバブルメディアインターフェースに上記リムーバブルメディアが接続されると、上記処理条件保存メモリに保存されていた画像形成処理条件を上記退避メモリに退避してから、上記リムーバブルメディアに格納されている画像形成処理条件を読み出し、設定された画像形成処理条件を上記処理条件保存メモリに保存して、上記画像形成処理部に画像形成処理を行わせ、上記リムーバブルメディアインターフェースから上記リムーバブルメディアが取り外されると、上記退避メモリに退避しておいた元の画像形成処理条件を上記処理条件保存メモリに戻す制御を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
画像形成処理を行う画像形成処理部と、画像形成処理条件を表示する表示部と、画像形成処理条件を設定するための操作部と、上記操作部による画像形成処理条件の設定を受け付けて、設定された画像形成処理条件で上記画像形成処理部に画像形成処理を行わせる制御部と、画像形成処理条件を格納したリムーバブルメディアが接続されるリムーバブルメディアインターフェースとを備える画像形成装置の上記制御部を構成するコンピュータにより実行される画像形成制御プログラムであって、
上記リムーバブルメディアインターフェースに上記リムーバブルメディアが接続されると、上記リムーバブルメディアに格納されている画像形成処理条件を読み出し、上記リムーバブルメディアから読み出した画像形成処理条件の各項目をサポートしているか否かを判定し、サポートしている画像形成処理条件項目は有効にし、サポートしていない画像形成処理条件項目は上記表示部に表示して上記操作部による設定変更を受け付けて、上記画像形成処理部に画像形成処理を行わせる制御部として機能させる処理をコンピュータに実行させることを特徴とする画像形成制御プログラム。
【請求項4】
上記リムーバブルメディアインターフェースに上記リムーバブルメディアが接続されると、処理条件保存メモリに保存されていた画像形成処理条件を退避メモリに退避してから、上記リムーバブルメディアに格納されている画像形成処理条件を読み出し、設定された画像形成処理条件を上記処理条件保存メモリに保存して、上記画像形成処理部に画像形成処理を行わせ、上記リムーバブルメディアインターフェースから上記リムーバブルメディアが取り外されると、上記退避メモリに退避しておいた元の画像形成処理条件を上記処理条件保存メモリに戻す制御を行う制御部として機能させる処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項3記載の画像形成制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−135806(P2009−135806A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−311204(P2007−311204)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】