説明

画像形成装置及びプログラム

【課題】画像形成装置の状態とガンマ変換処理に用いるガンマカーブとの不一致による画像品質の低下を防ぐ。
【解決手段】プリントコントローラ2から転送された画像データにガンマカーブに基づいてガンマ変換処理を行い、ガンマ変換処理された画像データを画像メモリ13に格納し、画像メモリ13に格納された画像データに基づいて画像形成を行う画像形成装置1において、複数部の画像形成を行う場合、ジョブの実行中であってもガンマカーブの補正を実行することが選択されているときには、プリントコントローラ2から2部目以降も画像データを転送させ、ジョブの実行中にはガンマカーブの補正を実行しないことが選択されているときには、プリントコントローラ2から1部目の画像データのみを転送させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリントコントローラを介して受信した画像データを出力する画像形成装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、プリンタ出力機能を有する画像形成装置では、プリントコントローラから受信した画像データを各装置の出力階調特性に合わせるために、ガンマ変換処理を行っている。画像形成装置の状態はその時々で変化するので、階調性を一定に保ち、画質を安定化させるためには、画像形成装置の状態に応じて、ガンマ変換処理に用いるガンマカーブを補正する必要がある。
【0003】
例えば、電源投入後、最初にプリンタジョブを受信した際に、プリンタ用のガンマ補正テーブルを補正する複合複写装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この複合複写装置は、電源投入時に必ずガンマ補正テーブルの補正を行うものとは異なり、実際にプリンタとして使用されない場合にまで補正を行うことを防ぐものである。
【特許文献1】特開2004−181670号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、プリントコントローラから画像データを受信する際にガンマ変換処理を行い、ガンマ変換処理された画像データを画像メモリに格納し、画像メモリに格納された画像データに基づいて画像形成を行う画像形成装置では、現在の装置の状態と、画像メモリ内の既にガンマ変換処理が行われた画像データとの間で不一致が生じる場合があり、画像品質が低下するという問題があった。
【0005】
例えば、複数部の画像形成を行う際には、ジョブ内の各部についてその都度画像データを転送する場合と、1部目の画像データのみを転送して、2部目以降も1部目の画像データに基づいて画像形成を行う場合が考えられるが、前者の場合、ジョブの実行中にガンマカーブの補正が実行されない画像形成装置では、現在の装置の状態と、過去の装置の状態に適したガンマカーブによりガンマ変換処理が行われた画像データとの間で不一致が生じるおそれがあった。一方、後者の場合には、2部目以降の出力中にガンマカーブの補正が行われたとしても、既に画像メモリに格納されている画像データに基づいて画像形成が行われるため、補正結果は反映されなかった。
【0006】
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、画像形成装置の状態とガンマ変換処理に用いるガンマカーブとの不一致による画像品質の低下を防ぐことを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、プリントコントローラから転送された画像データにガンマカーブに基づいてガンマ変換処理を行い、当該ガンマ変換処理された画像データを画像メモリに格納し、当該画像メモリに格納された画像データに基づいて画像形成を行う画像形成装置において、前記ガンマカーブの補正を実行する補正手段と、ジョブの実行中であっても前記ガンマカーブの補正を実行するか否かを選択するための選択手段と、複数部の画像形成を行う場合、前記選択手段によりジョブの実行中であっても前記ガンマカーブの補正を実行することが選択されているときには、前記プリントコントローラから2部目以降も画像データを転送させ、前記選択手段によりジョブの実行中には前記ガンマカーブの補正を実行しないことが選択されているときには、前記プリントコントローラから1部目の画像データのみを転送させる転送制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、複数部の画像形成を行う場合、前記選択手段によりジョブの実行中には前記ガンマカーブの補正を実行しないことが選択されているときには、2部目以降についても、前記プリントコントローラから転送された1部目の画像データに基づいて画像形成を行うことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、プリントコントローラから転送された画像データにガンマカーブに基づいてガンマ変換処理を行い、当該ガンマ変換処理された画像データを画像メモリに格納し、当該画像メモリに格納された画像データに基づいて画像形成手段に画像形成を行わせるコンピュータに、前記ガンマカーブの補正を実行する補正機能と、ジョブの実行中であっても前記ガンマカーブの補正を実行するか否かを選択するための選択機能と、複数部の画像形成を行う場合、前記選択機能においてジョブの実行中であっても前記ガンマカーブの補正を実行することが選択されているときには、前記プリントコントローラから2部目以降も画像データを転送させ、前記選択機能においてジョブの実行中には前記ガンマカーブの補正を実行しないことが選択されているときには、前記プリントコントローラから1部目の画像データのみを転送させる転送制御機能と、を実現させるためのプログラムである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のプログラムにおいて、前記コンピュータに、複数部の画像形成を行う場合、前記選択機能においてジョブの実行中には前記ガンマカーブの補正を実行しないことが選択されているときには、前記画像形成手段に、2部目以降についても、前記プリントコントローラから転送された1部目の画像データに基づいて画像形成を行わせる画像形成制御機能を実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ジョブの実行中であってもガンマカーブの補正を実行することが選択されているときには、プリントコントローラから2部目以降も画像データを転送させるので、画像形成装置の状態とガンマ変換処理に用いるガンマカーブとの不一致による画像品質の低下を防ぐことができる。一方、ジョブの実行中にはガンマカーブの補正を実行しないことが選択されているときには、プリントコントローラから1部目の画像データのみを転送させるので、画像データ転送の効率化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
まず、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1に、本発明の実施の形態における画像形成システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、画像形成システム100は、画像形成装置1、プリントコントローラ2、PC(Personal Computer)3を備えて構成され、画像形成装置1とプリントコントローラ2、プリントコントローラ2とPC3は、それぞれデータの送受信が可能に接続されている。ユーザの操作に基づいてPC3から印刷指示及び当該印刷指示の対象となる画像データが送信され、プリントコントローラ2により画像形成装置1へ転送され、画像形成装置1により画像データに基づいた画像形成が行われる。
【0013】
図2に、画像形成装置1の構成を示す。
図2に示すように、画像形成装置1は、ガンマ変換処理部11、圧縮回路12、画像メモリ13、伸張回路14、LD(Laser Diode)駆動回路15、LD16、ドラム17、転写ベルト18、光学式センサ19、CPU(Central Processing Unit)20、表示/操作部21、メカ駆動部22、ワークメモリ23等を備える。
【0014】
ガンマ変換処理部11は、プリントコントローラ2から転送された画像データに対し、ガンマ補正テーブル11aに基づいてガンマ変換処理を行う。ガンマ補正テーブル11aには、ガンマ変換処理に用いるガンマカーブ(階調補正カーブ)を示すデータが格納されている。すなわち、本実施の形態において、ガンマカーブに基づくガンマ変換処理とは、ガンマ補正テーブル11aに基づくガンマ変換処理を意味し、ガンマカーブの補正(以下、ガンマカーブ補正という。)とは、ガンマ補正テーブル11aの補正を意味する。
【0015】
圧縮回路12は、ガンマ変換処理後の画像データに圧縮処理を施す。
【0016】
画像メモリ13は、DRAM(Dynamic RAM)やHDD(Hard Disk Drive)から構成され、ガンマ変換処理及び圧縮処理後の画像データを格納する。
【0017】
伸張回路14は、画像メモリ13に格納されている画像データに対し、伸張処理を施す。
【0018】
LD駆動回路15は、伸張回路14により伸張処理が施された画像データに基づいて、LD16を駆動する。
【0019】
LD16は、画像データに基づいてレーザビームを発し、帯電されたドラム17上に静電潜像を形成する。そして、ドラム17に形成された静電潜像上にトナーが付着され、トナー像が形成される。ドラム17上に形成されたトナー像は、転写ベルト18に転写され、さらに、用紙等の記録媒体に転写される。そして、図示しない定着装置で加熱・加圧されることにより、トナー像は記録媒体に定着される。
【0020】
光学式センサ19は、転写ベルト18に対向して設けられ、ガンマカーブ補正を行う際に、転写ベルト18上に形成されるテストパターンのトナー付着量を検出し、CPU20に出力する。テストパターンとして、濃度を少しずつ変えた階段状のパターンが用いられる。
【0021】
CPU20は、図示しないROM(Read Only Memory)に格納されている各種処理プログラムを読み出して、当該プログラムとの協働により画像形成装置1の各部の処理動作を統括的に制御する。
【0022】
CPU20は、図示しない通信インターフェイスを制御し、プリントコントローラ2との間でデータの送受信を行う。CPU20は、プリントコントローラ2から送信される印刷指示及び画像データを受信する。
【0023】
CPU20は、予め定められた条件に基づいて、ガンマカーブ補正を実行するための条件(以下、ガンマカーブ補正の実行条件という。)が成立するか否かを判断する。判断条件として、例えば、所定時間毎、所定枚数毎、電源投入時等の条件が予め設定されている。
【0024】
CPU20は、ユーザの表示/操作部21からの操作により選択された、ジョブの実行中であってもガンマカーブ補正を実行するか否かを示す情報に基づいて、複数部の画像形成を行う場合の転送モードを設定する。ジョブとは、画像形成装置1における画像形成に関する一連の動作を示す単位である。例えば、複数枚を出力する場合には、複数枚の出力に関する一連の動作が1ジョブであり、複数部数を出力する場合には、複数部数分の出力に関する一連の動作が1ジョブである。具体的には、CPU20は、ジョブの実行中であってもガンマカーブ補正を実行することが選択されている場合には、プリントコントローラ2から2部目以降も画像データを転送させる第1の転送モードに設定し、ジョブの実行中にはガンマカーブ補正を実行しないことが選択されている場合には、プリントコントローラ2から1部目の画像データのみを転送させる第2の転送モードに設定する。
【0025】
第1の転送モードに設定されている場合には、CPU20は、ジョブの実行中であっても、ガンマカーブ補正の実行条件が成立したときに、ガンマカーブ補正を実行する。具体的には、CPU20は、テストパターン用の画像データに基づいてLD駆動回路15を制御してLD16を駆動させ、ドラム17上にテストパターンを形成させ、ドラム17から転写ベルト18上に転写させる。そして、CPU20は、転写ベルト18上のテストパターンから光学式センサ19により検出されたトナー付着量に基づいて、階調特性が適正になるようにガンマ補正テーブル11aを書き換える。
【0026】
第2の転送モードに設定されている場合には、CPU20は、ジョブの実行中には、ガンマカーブ補正の実行条件が成立したとしても、ガンマカーブ補正を実行しない。また、第2の転送モードに設定されていている状態で、複数部の画像形成を行う場合には、CPU20は、2部目以降についても、プリントコントローラ2から転送された1部目の画像データに基づいて画像形成を行わせる。なお、第2の転送モードに設定されている場合には、ジョブの実行中には、ガンマカーブ補正の実行条件が成立するか否かの判断を行わないこととしてもよい。
【0027】
表示/操作部21は、LCD(Liquid Crystal Display)、LCD上を覆うように設けられたタッチパネル、各種機能ボタンから構成され、CPU20からの指示に従って、各種操作画面や各種処理結果等を表示する。また、表示/操作部21は、タッチパネル又は各種機能ボタンにより操作された操作信号をCPU20に出力する。表示/操作部21は、ジョブの実行中であってもガンマカーブ補正を実行するか否かを選択するための選択手段である。
【0028】
メカ駆動部22は、CPU20の指示に従って、画像形成装置1の各部を駆動する。
【0029】
ワークメモリ23は、CPU20により実行される各種処理において、ROMから読み出されたプログラムや、各種データ及びパラメータ等を一時的に記憶するメモリである。
【0030】
プリントコントローラ2は、制御部、画像メモリ等を備え、PC3から送信された印刷指示及び画像データを受信し、画像形成装置1に転送する。
【0031】
PC3は、ユーザの操作指示に基づいて、プリントコントローラ2に印刷指示及び画像データを送信する。
【0032】
次に、動作を説明する。
図3は、画像形成装置1において実行される画像転送モード設定処理を示すフローチャートである。なお、図3のフローチャートに記述されている処理を実現するためのプログラムは図示しないROMに格納されており、CPU20は、ROMからプログラムを読み出して、当該プログラムに従った動作を逐次実行する。また、画像形成装置1では、ユーザの表示/操作部21からの操作指示により、ジョブの実行中であってもガンマカーブ補正を実行するか否かが選択されている。
【0033】
ジョブの実行中のガンマカーブ補正動作が有効である場合には(ステップA1;YES)、画像形成装置1は、第1の転送モードに設定される(ステップA2)。そして、プリントコントローラ2に第1の転送モードでの画像データ転送が要求される(ステップA3)。
【0034】
一方、ジョブの実行中のガンマカーブ補正動作が有効でない場合には(ステップA1;NO)、画像形成装置1は、第2の転送モードに設定される(ステップA4)。そして、プリントコントローラ2に第2の転送モードでの画像データ転送が要求される(ステップA5)。
【0035】
次に、第1の転送モードでの転送処理を説明する。図4は、第1の転送モードでの転送処理を示すラダーチャートである。
【0036】
まず、プリントコントローラ2から画像形成装置1に複数部(N部:Nは整数)の印刷指示が送信されると(ステップB1)、画像形成装置1からプリントコントローラ2に1部目の画像データ要求が送信され(ステップB2)、それに応じてプリントコントローラ2から画像形成装置1に1部目の画像データが転送される(ステップB3)。画像形成装置1では、受信した1部目の画像データに基づいて、1部目の画像形成動作が行われる(ステップB4)。具体的には、ガンマ変換処理部11により、受信した1部目の画像データに対し、ガンマ補正テーブル11aに基づいてガンマ変換処理が行われる。そして、圧縮回路12により、ガンマ変換処理後の画像データに圧縮処理が施され、画像メモリ13に格納される。画像メモリ13に格納された画像データは、伸張回路14により伸張処理が施され、LD駆動回路15により、伸張処理が施された画像データに基づいてLD16が駆動され、画像形成が行われる。
【0037】
次に、画像形成装置1からプリントコントローラ2に2部目の画像データ要求が送信され(ステップB5)、それに応じてプリントコントローラ2から画像形成装置1に2部目の画像データが転送される(ステップB6)。画像形成装置1では、受信した2部目の画像データに基づいて、2部目の画像形成動作が行われる(ステップB7)。
【0038】
第1の転送モードでは、ジョブの実行中であってもガンマカーブ補正が実行されるので、複数部の画像形成動作が行われている間にガンマカーブ補正の実行条件が成立した場合には、CPU20により、ガンマカーブ補正が実行され(ステップB8)、ガンマ補正テーブル11aが書き換えられる(ステップB9)。具体的には、CPU20がLD駆動回路15を制御することにより、テストパターン用の画像データに基づいてLD16が駆動され、ドラム17上にテストパターンが形成され、ドラム17から転写ベルト18上に転写される。そして、光学式センサ19により転写ベルト18上のテストパターンから検出されたトナー付着量に基づいて、CPU20により、階調特性が適正になるようにガンマ補正テーブル11aが書き換えられる。
【0039】
ガンマカーブ補正後も引き続き残りの画像形成動作が続けられる。画像形成装置1からプリントコントローラ2にN部目の画像データ要求が送信され(ステップB10)、それに応じてプリントコントローラ2から画像形成装置1にN部目の画像データが転送される(ステップB11)。画像形成装置1では、受信したN部目の画像データに基づいて、N部目の画像形成動作が行われる(ステップB12)。
【0040】
次に、第2の転送モードでの転送処理を説明する。図5は、第2の転送モードでの転送処理を示すラダーチャートである。
【0041】
まず、プリントコントローラ2から画像形成装置1に複数部の印刷指示が送信されると(ステップC1)、画像形成装置1からプリントコントローラ2に1部目の画像データ要求が送信され(ステップC2)、それに応じてプリントコントローラ2から画像形成装置1に1部目の画像データが転送される(ステップC3)。画像形成装置1では、受信した1部目の画像データに基づいて、1部目の画像形成動作が行われる(ステップC4)。具体的には、ガンマ変換処理部11により、受信した1部目の画像データに対し、ガンマ補正テーブル11aに基づいてガンマ変換処理が行われる。そして、圧縮回路12により、ガンマ変換処理後の画像データに圧縮処理が施され、画像メモリ13に格納される。画像メモリ13に格納された画像データは、伸張回路14により伸張処理が施され、LD駆動回路15により、伸張処理が施された画像データに基づいてLD16が駆動され、画像形成が行われる。
【0042】
次に、画像メモリ13に格納されている1部目の画像データに基づいて、2部目の画像形成動作が行われる(ステップC5)。このように、N部目まで画像形成動作が行われる(ステップC6)。
【0043】
第2の転送モードでは、ジョブの実行中にはガンマカーブ補正が実行されず、2部目以降についても、プリントコントローラ2から転送された1部目の画像データに基づいて画像形成が行われる。
【0044】
以上説明したように、画像形成装置1によれば、ジョブの実行中であってもガンマカーブ補正を実行することが選択されているときには、プリントコントローラ2から2部目以降も画像データを転送させるので、画像形成装置1の状態とガンマ変換処理に用いるガンマカーブとの不一致による画像品質の低下を防ぐことができる。一方、ジョブの実行中にはガンマカーブ補正を実行しないことが選択されているときには、プリントコントローラ2から1部目の画像データのみを転送させるので、画像データ転送の効率化を図ることができる。
【0045】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施の形態における画像形成システム100のシステム構成図である。
【図2】画像形成装置1の構成を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置1において実行される画像転送モード設定処理を示すフローチャートである。
【図4】第1の転送モードでの転送処理を示すラダーチャートである。
【図5】第2の転送モードでの転送処理を示すラダーチャートである。
【符号の説明】
【0047】
100 画像形成システム
1 画像形成装置
11 ガンマ変換処理部
11a ガンマ補正テーブル
12 圧縮回路
13 画像メモリ
14 伸張回路
15 LD駆動回路
16 LD
17 ドラム
18 転写ベルト
19 光学式センサ
20 CPU
21 表示/操作部
22 メカ駆動部
23 ワークメモリ
2 プリントコントローラ
3 PC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリントコントローラから転送された画像データにガンマカーブに基づいてガンマ変換処理を行い、当該ガンマ変換処理された画像データを画像メモリに格納し、当該画像メモリに格納された画像データに基づいて画像形成を行う画像形成装置において、
前記ガンマカーブの補正を実行する補正手段と、
ジョブの実行中であっても前記ガンマカーブの補正を実行するか否かを選択するための選択手段と、
複数部の画像形成を行う場合、前記選択手段によりジョブの実行中であっても前記ガンマカーブの補正を実行することが選択されているときには、前記プリントコントローラから2部目以降も画像データを転送させ、前記選択手段によりジョブの実行中には前記ガンマカーブの補正を実行しないことが選択されているときには、前記プリントコントローラから1部目の画像データのみを転送させる転送制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
複数部の画像形成を行う場合、前記選択手段によりジョブの実行中には前記ガンマカーブの補正を実行しないことが選択されているときには、2部目以降についても、前記プリントコントローラから転送された1部目の画像データに基づいて画像形成を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
プリントコントローラから転送された画像データにガンマカーブに基づいてガンマ変換処理を行い、当該ガンマ変換処理された画像データを画像メモリに格納し、当該画像メモリに格納された画像データに基づいて画像形成手段に画像形成を行わせるコンピュータに、
前記ガンマカーブの補正を実行する補正機能と、
ジョブの実行中であっても前記ガンマカーブの補正を実行するか否かを選択するための選択機能と、
複数部の画像形成を行う場合、前記選択機能においてジョブの実行中であっても前記ガンマカーブの補正を実行することが選択されているときには、前記プリントコントローラから2部目以降も画像データを転送させ、前記選択機能においてジョブの実行中には前記ガンマカーブの補正を実行しないことが選択されているときには、前記プリントコントローラから1部目の画像データのみを転送させる転送制御機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータに、
複数部の画像形成を行う場合、前記選択機能においてジョブの実行中には前記ガンマカーブの補正を実行しないことが選択されているときには、前記画像形成手段に、2部目以降についても、前記プリントコントローラから転送された1部目の画像データに基づいて画像形成を行わせる画像形成制御機能を実現させることを特徴とする請求項3に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−201031(P2008−201031A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−40709(P2007−40709)
【出願日】平成19年2月21日(2007.2.21)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】