説明

画像形成装置及びプログラム

【課題】ユニットの交換作業に要する時間を正確に計測して管理することが可能な画像形成装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】交換可能な複数の部品が搭載された着脱可能なユニットの交換開始時刻と交換終了時刻を記憶させ、交換開始時刻と交換終了時刻とから交換に要した時間を算出し、算出された時間が予め設定された時間を超える場合に、当該設定された時間を交換に要した時間として新たに設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の交換可能な部品を一まとまりにした着脱可能なユニットを備えた画像形成装置が知られている。このような画像形成装置においては、ある部品が寿命に到達したり故障が発生したりした場合に、該当する部品を搭載したユニットが画像形成装置から引き出されて交換される。交換後のユニットは回収され、寿命に達した或いは故障した部品が新しいものに交換され、再利用される。
【0003】
ユニットの交換はサービスマンにより行われていたが、画像形成装置の長時間停止(ダウンタイム)を招いてしまうという課題があった。そこで、近年では、部品が寿命に近くなった場合や部品に故障が発生した場合に、サービスマンを待たずにユーザ自身でユニットを交換することが可能な画像形成装置が提案されている。
【0004】
このような画像形成装置において、例えば、特許文献1には、消耗品の使用回数等を管理して精度の高い保守を実行するとともに、ダウンタイムを低減することのできる保守計画システムが開示されている。
【特許文献1】特開2008−65824号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の技術は、ユニットの交換作業に要する時間を管理するものではなかった。ダウンタイムの発生を極力抑えるためには、消耗品の寿命を管理するのみならず、ユニットの交換作業に要する時間を正確に計測して管理する必要がある。
【0006】
本発明は、ユニットの交換作業に要する時間を正確に計測して管理することが可能な画像形成装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、
交換可能な複数の部品が搭載された着脱可能なユニットと、
前記ユニットの着脱をロックするユニットロックと、
前記ユニットの交換開始時刻と交換終了時刻を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記交換開始時刻と前記交換終了時刻とから交換に要した時間を算出する算出手段と、
前記算出された時間が予め設定された時間を超える場合に、当該設定された時間を前記交換に要した時間として新たに設定する設定手段と、
を備える。
【0008】
また、本発明のプログラムは、
交換可能な複数の部品が搭載された着脱可能なユニットと、前記ユニットの着脱をロックするユニットロックと、を備えた画像形成装置のコンピュータに、
前記ユニットの交換開始時刻と交換終了時刻を記憶させる機能と、
前記交換開始時刻と前記交換終了時刻とから交換に要した時間を算出する機能と、
前記算出された時間が予め設定された時間を超える場合に、当該設定された時間を前記交換に要した時間として新たに設定する機能と、
を実現させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユニットの交換作業に要する時間を正確に計測して管理することが可能な画像形成装置及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態における画像形成装置100の機能構成例を示す。
図1に示すように、画像形成装置100は、制御部10、操作部20、スキャナ部30、通信部40、プリンタ部50、リーダライタ部60、電源部80等を備えて構成されている。
【0012】
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。ROMには、各種処理プログラムが記憶されており、CPUは、ROMに記憶されている各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムに従って画像形成装置100の各部の動作を制御する。
【0013】
また、制御部10には、本体メモリ11が接続されている。本体メモリ11は、不揮発メモリ等により構成され、図1に示すように、ユニット管理情報領域111、部品管理情報領域112、時間管理情報領域113を有している。
【0014】
図2に、ユニット管理情報領域111のデータ格納例を示す。
ここで、画像形成装置100のプリンタ部50には、図1に示すように、交換可能な複数の部品が搭載された交換可能なユニットU1〜Unが備えられている。プリンタ部50に備えられるユニットの数は、一であっても複数であってもよく、特に限定されない。また、ユニットU1〜Unに対応して、ユニットの取り外しをロックするためのユニットロックL1〜Lnが備えられている。ユニット管理情報領域111は、図2に示すように、プリンタ部50に搭載されているユニットU1〜Un毎に、当該ユニットのシリアル番号D1、ユニットカウンタD2、ユニット交換回数D3、ユニット寿命カウント値D4により構成されるユニット管理情報を格納する。
【0015】
シリアル番号D1は、ユニットの個体を識別するための個体識別情報である。ユニットカウンタD2は、ユニットの使用回数をプリント数(プリントカウント値)で表した値である。なお、両面プリントの場合は片面を1プリントとしてカウントした値である。ユニット交換回数D3は、ユニットの交換回数(着脱回数)を示す値である。ユニット寿命カウント値D4は、ユニットの寿命時期をプリントカウント値で表したものである。
【0016】
図3に、部品管理情報領域112のデータ格納例を示す。
図3に示すように、部品管理情報領域112には、ユニットU1〜Un毎に、当該ユニットに搭載されている各部品の部品IDD10、トータル交換回数D11、部品寿命カウント値D12、部品コストD13、部品交換回数D14、部品カウンタD15等の部品管理情報を格納する。
【0017】
トータル交換回数D11は、画像形成装置100が設置されてから現在までの間に当該部品が交換された回数である。部品寿命カウント値D12は、部品の寿命時期を示すプリントカウント値である。部品交換回数D14は、現在使用されているユニットにおいて当該部品が交換された回数である。部品カウンタD15は、現在使用されている部品の使用回数をプリント数(プリントカウント値)で表した値である。
【0018】
なお、各部品の部品寿命カウント値D12、部品コストD13は、通信ネットワークを介して接続されたホスト装置200等により管理してもよい。
また、本体メモリ11には、図示しないがユニットU1〜Unに搭載される各部品の寿命基準値が予め記憶されている。寿命基準値は、メーカにより予め定められた各部品の寿命時期を示すプリントカウント値である。
【0019】
図4に、時間管理情報領域113のデータ格納例を示す。時間管理情報領域113は、図4(a)に示す時間管理メモリと、図4(b)に示す部品管理メモリと、から構成される。
図4(a)に示すように、時間管理メモリは、ユニットの交換方法に応じて情報(時刻)が取得され記憶される。ユニットの交換方法について詳しくは後述するが、例えば、交換モードに移行してユニットの交換を行う場合には、交換モードの“開始時刻”と“終了時刻”が取得され記憶される。また、例えば、一旦画像形成装置100の電源を落としてユニットの交換を行う場合には、電源をOFFした“OFF時刻”とONした“ON時刻”が取得され記憶される。また、例えば、ユニット着脱判定を行うことによりユニットの交換を行う場合には、ユニットを取り外した“取り外し時刻”とユニットを装着した“装着時刻”が取得され記憶される。
図4(b)に示すように、部品管理メモリには、ユニットの交換を開始した“交換開始時刻”、ユニットの交換を終了した“交換終了時刻”、“交換開始時刻”と“交換終了時刻”とを差し引きして算出される“交換時間”、“交換時間”が必要以上に大きな値にならないように予め限界を定めた“限界交換時間”が部品ごとに記憶されている。
【0020】
操作部20は、キー入力部21、表示部22等を備えて構成されている。図5に、操作部20の一例を示す。
キー入力部21は、図5に示すように、テンキー211、スタートキー212、モードキー213、電源のON/OFFを切り替える電源キー等の各種操作キーを備える。ユーザにより操作キーが押下されると、操作キーに応じた操作信号を生成し、制御部10に出力する。
表示部22は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部10から入力される表示信号の指示に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。
【0021】
スキャナ部30は、プラテンガラスと、CCD(Charge Coupled Device)と、光源とを備え、光源から原稿へ照明走査した光の反射光をCCDにより結像して光電変換することにより所定の位置にセットされた原稿の画像をR、G、B信号として読み取り、読み取ったアナログ画像信号をR、G、Bの画像データに変換して制御部10に出力する。
【0022】
通信部40は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された伝送媒体に接続可能なインターフェースである。通信部40は、例えばLANカード等の通信制御カードにより構成され、LANケーブル等の通信回線を介して通信ネットワークに接続された画像データ送信用のホスト装置200等の外部装置との間で各種データの送受信を行う。ホスト装置200は、CPU等を備えた制御部、操作部、表示部、記憶部、通信部を備えたコンピュータである。
【0023】
プリンタ部50は、給紙ユニットであるユニットU1、現像ユニットであるユニットU2、ドラムユニットであるユニットU3、中間転写ユニットであるユニットU4、定着ユニットであるユニットU5、露光ユニットであるユニットU6等の交換可能なユニットU1〜Unを有し、電子写真プロセスにより用紙に画像形成(プリント)を行う。すなわち、プリンタ部50は、制御部10から入力された画像データに基づいてユニットU6から発せられるレーザービームによりユニットU3の感光体ドラムを露光走査し、静電潜像を形成する。次いで、ユニットU2において現像剤を感光体ドラムに吸着させてトナー像を形成させる。この感光体ドラムに形成されたトナー像は、ユニットU4の1次転写ローラに転写された後、ユニットU1の給紙ローラにより搬送される用紙に転写される。用紙に転写されたトナー像は、定着ユニットU5の定着ローラにより熱定着される。
【0024】
プリンタ部50のユニットU1〜Unは、用紙へプリントを行うことで消耗する部品を有している。例えば、ユニットU1が有する部品としては、用紙を搬送する給紙ローラ、当該給紙ローラへ駆動源(特に図示しない)からの動力を伝達するための給紙クラッチなどがある。これらの消耗する部品は交換可能となっており、部品カウンタD15の値が部品寿命カウント値D12の値に到達した場合には、ユーザによりその部品が搭載されたユニットが引き出され、新しい部品が搭載されたユニットに交換される。或いは、部品の交換後、そのユニットが再度装着される。
【0025】
なお、プリンタ部50は、電子写真プロセスにより用紙に画像形成を行う構成を例示したが、インクジェット方式、熱転写方式などにより用紙に画像形成を行う構成であってもよい。例えばインクジェット方式の場合は、インクタンクやインクノズルなどがメンテナンス対象のユニット又は部品となる。
【0026】
本実施の形態において、プリンタ部50に装着される各ユニットには、記録媒体としてのICタグ70が取り付けられている。
図6に、ICタグ70のデータ格納例を示す。ICタグ70は、図6に示すように、ユニット管理情報領域701、部品管理情報領域702を有している。
【0027】
ユニット管理情報領域701は、当該ユニットのシリアル番号T1、ユニットカウンタT2、ユニット交換回数T3等のユニット管理情報を格納する。シリアル番号T1、ユニットカウンタT2、ユニット交換回数T3は、それぞれ本体メモリ11に格納されるシリアル番号D1、ユニットカウンタD2、ユニット交換回数D3と同様の形式のデータである。
【0028】
部品管理情報領域702は、当該ユニットに搭載されている部品毎に、部品IDT10、交換フラグT11、交換前カウント値T12、部品交換回数T14、部品カウンタT15等の部品管理情報を格納する。
交換フラグT11は、交換が必要であるか否かを示す情報である。「10」は、交換が必要であることを示し、「01」は、交換済みであることを示す。なお、交換済み「01」である部品を含むユニットが画像形成装置100に装着され、画像形成装置100における使用が開始されると、交換フラグT11は「01」から初期状態の「00」に変更される。
交換前カウント値T12は、交換前の旧部品における部品カウンタT15の値である。これらのICタグ70の部品管理情報は、サービスマンによる部品交換時に専用のアプリケーションが搭載されたPC(パーソナルコンピュータ)及びリーダライタによって更新される。
部品IDT10、部品交換回数T14、部品カウンタT15は、それぞれ本体メモリ11に格納される部品IDD10、部品交換回数D14、部品カウンタD15と同様の形式のデータである。
【0029】
図1に戻り、リーダライタ部60は、ICタグ通信制御部61、アンテナ駆動回路621〜62n、アンテナ631〜63nを備えて構成される。アンテナ駆動回路621〜62n、アンテナ631〜63nは、それぞれユニットU1〜Unに対応しており、アンテナ631〜63nは、それぞれユニットU1〜Unに対向する位置に設けられている。ICタグ通信制御部61は、制御部10からの指示に基づいてアンテナ駆動回路621〜62nを制御し、アンテナ631〜63nを介してユニットU1〜UnのICタグ70を電磁誘導し、非接触通信によりデータ送受信を行う。そして、ユニットU1〜UnのICタグ70へのデータの読み書きを行う。
【0030】
電源部80は、図示しない商用交流電源に接続され、商用交流電源から入力されたAC(交流)電源電力をDC(直流)電源電力に変換し、必要な電圧を各部にそれぞれ供給する。電源部80は制御部10からの制御命令に従って電源供給を行う。
【0031】
次に、本実施の形態における動作について説明する。
画像形成装置100においては、プリンタ部50で片面分のプリントが行われる毎に、制御部10により本体メモリ11の各部品の部品カウンタD15が1インクリメントされる。プリンタ部50で一連のプリント(ジョブ)が終了すると、制御部10により部品管理情報領域112に記憶されている各部品の部品寿命カウント値D12と部品カウンタD15が比較され、寿命に到達した部品があるか否かが判断される。部品カウンタD15≧部品寿命カウント値D12の部品、即ち、寿命に到達した部品が存在する場合、表示部22に部品交換報知画面(図示せず)が表示される。部品交換報知画面には、部品交換すべき部品名、即ち、寿命に到達した部品名と、交換すべき部品を搭載したユニットの交換を促すメッセージが表示される。
【0032】
上述の部品の寿命到達時、又は電源キーの操作による電源OFF指示時、パワーセーブモード移行時には、本体メモリ11に記憶されている情報に基づいて各ユニットU1〜UnのICタグ70の情報が更新される。部品の寿命到達時、又は電源OFF時、パワーセーブモード時に更新するのは、ユニットU1〜Unを取り外して部品やユニットU1〜Unの交換が行われる可能性があるためである。
以下、ユニットの交換処理について図7を用いて説明する。
【0033】
図7は、本実施形態に係る画像形成装置100内で行われるユニット交換処理の一例について示したフローチャートである。本実施形態では、ユニット交換の基本的動作として、ユニットが寿命に到達した場合に表示部22に部品交換報知画面を表示させ、ユーザによる交換モードへの移行を促す。
図7に示すように、ステップS101では、表示部22にユニットが交換時期に到達したことを報知するためのユニット交換画面が表示される(図5参照)。ユーザは表示部22に表示されたユニット交換画面を基に、モードキー213を押下することで交換モードへの移行を選択する。
ユーザにより交換モードへの移行が選択されると、ステップS102では、交換モードが開始される。交換モードが開始されると、当該交換モードの“開始時刻”が時間管理情報領域113の時間管理メモリに記憶される。
交換モードが開始されると、ステップS103では、ユニットロックが解除される。ユニットロックが解除されることにより、ユニットの交換作業を行うことが可能となる。ユニットロックが解除されると、ユニットロックが解除された時刻が交換モードの“開始時刻”として時間管理情報領域113の時間管理メモリに記憶される。
ステップS104では、交換時期に到達したユニットの交換作業が行われる。
ユニットの交換作業が完了すると、ステップS105では、当該ユニットに備え付けられたカウンタがリセットされる。なお、カウンタのリセットは自動的に行うようにしてもユーザが手動で行うようにしてもよい。
ステップS106では、各種調整作業が行われる。調整作業は予め部品ごとに要否が定められており、ステップS104で交換対象のユニットが選択されたタイミングで、調整作業の要否が判断される。調整作業を必要とするユニットの交換作業が行われた場合は、当該ユニットに応じた調整作業が行われる。当該調整作業は、ユーザがモードキー213を押下して調整モードを選択することにより開始される。一方、調整作業を必要としないユニットの交換作業が行われた場合は、当該ステップS106を飛ばして、次のステップS107へと移行することとなる。
ステップS107では、交換モードが終了される。交換モードが終了されると、当該交換モードの“終了時刻”が時間管理情報領域113の時間管理メモリに記憶される。
【0034】
以下、時間計測処理について図8を用いて説明する。
図8は、本実施形態に係る画像形成装置100内で行われる時間計測処理の一例について示したフローチャートである。
交換モードが開始されユニットロックが解除されると、図8に示すように、ステップS201では、ユニットロックが解除された時刻が“交換開始時刻”として取得される。取得された“交換開始時刻”は、時間管理情報領域113の部品管理メモリに記憶される。
交換モードが終了されると、ステップS202では、交換モードが終了された時刻が“交換終了時刻”として時間管理情報領域113の部品管理メモリに記憶される。
ステップS203では、ステップS201で記憶された“交換開始時刻”とステップS202で記憶された“交換終了時刻”とから“交換時間”が算出される。
ステップS204では、予め設定された“限界交換時間”がステップS203で算出された“交換時間”を上回っているか否かが判定される。“限界交換時間”が上回っていた場合は、次のステップS205へと移行し、“限界交換時間”が上回っていなかった場合は、ステップS206へと移行する。
ステップS205では、ステップS203で算出された“交換時間”が 時間管理情報領域113の部品管理メモリに記憶される。
ステップS206では、予め設定された“限界交換時間”が“交換時間”として時間管理情報領域113の部品管理メモリに記憶される。
【0035】
このように、ユニットの交換作業を行う際、交換開始時刻と交換終了時刻を取得し交換時間を算出することで、正確な交換時間の計測を行うことが可能となり、ユニットごとの交換時間の管理を行うことが可能となる。また、交換モードに移行してからユニットロックの解除を行うようにしているので、交換モードを経由しないユニットの交換作業を防止することができ、ユーザの安全を守る効果も期待できる。
【0036】
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0037】
例えば、上記実施形態では、ユニット交換後に調整作業が必要な場合、その調整作業も含めた時間で交換時間を計測するようにしているが、当該調整作業を除いて交換時間を計測するようにしてもよい。
【0038】
また、例えば、上記実施形態では、時間管理情報領域113の部品管理メモリに記憶される“交換時間”は部品ごとに一つであるが、部品ごとに交換回数分の情報を記憶させるようにしてもよい。
【0039】
また、例えば、上記実施形態では、交換モードを経由したユニット交換作業が行われているが、電源をOFFにしてユニットの交換を行う方法や、ICタグ70に記憶されているユニットの個別ID(部品IDT10)に基づいてユニットの着脱判定を行い、交換の有無を判断する方法を併存させることも可能である。
【0040】
その他、画像形成装置100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本実施の形態における画像形成装置100の機能構成例について示したブロック図である。
【図2】ユニット管理情報領域111のデータ格納例について示した図である。
【図3】部品管理情報領域112のデータ格納例について示した図である。
【図4】時間管理情報領域113のデータ格納例について示した図である。
【図5】操作部20の一例を示す図である。
【図6】ICタグ70のデータ格納例について示した図である。
【図7】本実施形態に係る画像形成装置100内で行われるユニット交換処理の一例について示したフローチャートである。
【図8】本実施形態に係る画像形成装置100内で行われる時間計測処理の一例について示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0042】
100 画像形成装置
10 制御部
11 本体メモリ
111 ユニット管理情報領域
112 部品管理情報領域
113 時間管理情報領域
20 操作部
21 キー入力部
211 テンキー
212 スタートキー
213 モードキー
22 表示部
30 スキャナ部
40 通信部
50 プリンタ部
60 リーダライタ部
70 ICタグ
80 電源部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交換可能な複数の部品が搭載された着脱可能なユニットと、
前記ユニットの着脱をロックするユニットロックと、
前記ユニットの交換開始時刻と交換終了時刻を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記交換開始時刻と前記交換終了時刻とから交換に要した時間を算出する算出手段と、
前記算出された時間が予め設定された時間を超える場合に、当該設定された時間を前記交換に要した時間として新たに設定する設定手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記ユニットロックは、交換モードに移行した際に、前記ユニットのロックを解除することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記ユニットのロックが解除された時刻を前記交換開始時刻として記憶し、前記交換モードを終了した時刻を前記交換終了時刻として記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
交換可能な複数の部品が搭載された着脱可能なユニットと、前記ユニットの着脱をロックするユニットロックと、を備えた画像形成装置のコンピュータに、
前記ユニットの交換開始時刻と交換終了時刻を記憶させる機能と、
前記交換開始時刻と前記交換終了時刻とから交換に要した時間を算出する機能と、
前記算出された時間が予め設定された時間を超える場合に、当該設定された時間を前記交換に要した時間として新たに設定する機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−110903(P2010−110903A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−282980(P2008−282980)
【出願日】平成20年11月4日(2008.11.4)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】