説明

画像形成装置及び原稿給送装置の位置検知方法

【課題】原稿給送装置を画像形成装置本体に取り付ける際に必要とする調整時間を短縮して作業者の負担を軽減可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】主走査方向の輝度分布を読み取り可能なイメージセンサユニット83と、第1プラテンローラ97bを有し、原稿Dを給送可能な原稿給送部9と、イメージセンサユニット83に対する原稿給送部9の位置を調整可能なヒンジ部70と、を備えた複写機において、第1プラテンローラ97bの表面上に、第1プラテンローラ97bと異なる輝度のマーク部101を軸方向に2箇所以上設け、前記プラテンローラの表面とマーク部101とをイメージセンサユニット83によって読み取って主走査線上の輝度分布情報を取得し、取得した輝度分布情報からイメージセンサユニット83に対する原稿給送部9の位置ずれ情報を算出するスキャナコントローラ10と、算出された位置ずれ情報を表示する表示部17と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿の画像を読み取り可能な画像形成装置に関し、特に、原稿を所定の画像読取部に給送可能な原稿給送装置を有する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタル複写機等の画像形成装置においては、プラテンガラス上を通過する原稿の画像情報をプラテンガラスの下方に配設された光学系で読み取る、いわゆる流し読み可能な画像読取装置を有するものが知られている。このような画像読取装置は、プラテンガラス上に原稿を自動給送する原稿給送装置を有しており、原稿給送装置は、プラテンガラス上に直接原稿を載置しても画像を読み取れるように、画像形成装置本体に対して回動自在に支持された状態で取り付けられている。
【0003】
ところで、従来の画像形成装置には、画像形成装置本体に対する原稿給送装置の取付け位置を自動で調整可能な自動調整機能が設けられていない。そのため、例えば、出荷時や新たに画像形成装置本体に原稿給送装置を取り付ける場合には、画像形成装置本体に対する原稿給送装置の取付け位置を調整しなければならない。
【0004】
ここで、従来の画像形成装置本体に対する原稿給送装置の取付け位置の調整は、原稿給送装置で原稿を給送し、給送された原稿の斜行状態を作業者が1枚ずつ確認しながら行われていた。そして、原稿を確認しながら繰り返し行われるこの作業は、作業者の経験等により作業時間が大きく異なり、経験の少ない作業者は、多くの時間と労力を必要としていた。そのため、経験の少ない作業者にとってこの原稿給送装置の調整作業は、非常に煩雑なものであった。
【0005】
これに対しては、原稿給送装置により給送される原稿の輝度レベルを主走査方向に複数測定し、最大値を示す複数の輝度レベルの副走査方向の位置ズレから原稿給送装置の位置ズレを検出可能な技術が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−129140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置は、最大値を示す複数の輝度レベルの副走査方向の位置ズレを検出することにより平面方向に対する調整に係る作業時間は短縮することができるが、給送された原稿の画像読取部での浮きは検出することができない。そのため、画像読取部での原稿の浮きに対しては、別途、作業者による浮き量の検出作業を必要としており、これが調整に係る作業時間の短縮を抑制していた。
【0008】
そこで、本発明は、原稿給送装置を画像形成装置本体に取り付ける際に必要とする調整時間を短縮して作業者の負担を軽減可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、走査線上の輝度分布を読み取り可能な画像読取手段と、該画像読取手段の走査線に対向配置されるプラテンローラを有し、前記画像読取手段に対して原稿を給送可能な原稿給送装置と、前記画像読取手段に対する前記原稿給送装置の位置を調整可能な位置調整機構と、を備えた画像形成装置において、前記プラテンローラの表面上に、該プラテンローラの表面と異なる輝度のマークを軸方向に2箇所以上設け、前記プラテンローラの表面と、前記マークと、を前記画像読取手段によって走査線方向に読み取って走査線上の輝度分布情報を取得し、取得された走査線方向の輝度分布情報から前記画像読取手段に対する前記原稿給送装置の位置ずれ情報を算出する制御部と、前記制御部により算出された位置ずれ情報を表示する表示部と、を備えた、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、原稿読取位置に原稿を給送するプラテンローラの軸方向の2箇所以上にマークを設け、マークから画像読取部での位置ずれ情報を算出することで、原稿給送装置を画像形成装置本体に取り付ける際に必要とする調整時間を短縮して作業者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態に係る複写機の全体構造を模式的に示す断面図である。
【図2】第1実施形態に係る画像読取部の全体構造を模式的に示す斜視図である。
【図3】図2に示す画像読取部の断面図である。
【図4】第1実施形態に係るリーダ部の内部構造を模式的に示す斜視図である。
【図5】第1実施形態に係る第1プラテンローラを示す平面図である。
【図6】第1実施形態に係る複写機のスキャナコントローラを示すブロック図である。
【図7】(a)は、原稿給送部がリーダ部に正常に取り付けられている状態を示す図であり、(b)は、原稿給送部が右に傾いて取り付けられている状態を示す図である。(c)は、原稿給送部の左側が浮いている状態を示す図であり、(d)は、原稿給送部が右に傾いて取り付けられていると共に、左側が浮いている状態を示す図である。
【図8】(a)は、原稿給送部がリーダ部に正常に取り付けられている状態を示す図であり、(b)は、原稿給送部が右に傾いて取り付けられている状態を示す図であり、(c)は、原稿給送部が左に傾いて取り付けられている状態を示す図である。
【図9】第1実施形態に係るスキャナコントローラの動作を示すフローチャートである。
【図10】第2実施形態に係る第1プラテンローラを示す平面図である。
【図11】(a)は、原稿給送部がリーダ部に正常に取り付けられている状態を示す図であり、(b)は、原稿給送部が右に傾いて取り付けられている状態を示す図であり、(c)は、原稿給送部が左に傾いて取り付けられている状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係る画像形成装置は、原稿を画像読取位置に自動給送可能な原稿給送装置を備えた画像形成装置である。以下の実施形態においては、画像形成装置として、白黒/カラー複写機(以下、「複写機」という)を用いて説明する。
【0013】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る複写機1について、図1から図9を参照しながら説明する。まず、第1実施形態に係る複写機1の概略構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る複写機1の全体構成を模式的に示す断面図である。なお、以下においては、ユーザが複写機1に対して各種入力/設定を行う不図示の操作部に臨む位置を複写機1の「手前側」といい、背面側を「奥側」という。つまり、図1は、手前側から見た複写機1の内部構成を示したものであり、後述の表示部17は、複写機1の手前側に設けられるものとする。
【0014】
図1に示すように、複写機1は、シートSを給送するシート給送部2と、画像を形成する画像形成部3と、画像形成部3で形成された画像をシートSに転写する転写部4と、転写部4で転写された画像をシートSに定着させる定着部5と、画像が定着されたシートSを排出する排出部6と、原稿Dの画像情報を読み取る画像読取部7と、を備えている。
【0015】
シート給送部2は、複写機1の下部に配設されており、シートSを収納する収納カセット21と、収納カセット21に収納されるシートSを給送する給送ローラ22と、給送ローラ22により給送されるシートSを1枚ずつに分離する分離部23と、を備えている。
【0016】
画像形成部3は、シート給送部2の上部に配設されており、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を形成する感光体ドラム31Y〜31Kと、感光体ドラム31Y〜31Kの表面を印加して一様に帯電させる一次帯電器32Y〜32Kと、画像情報に基づいてレーザ光を照射して感光体ドラム31Y〜31Kに静電潜像を形成する露光装置33Y〜33Kと、感光体ドラム31Y〜31Kに形成された静電潜像をトナー像として可視化する現像装置34Y〜34Kと、を備えている。
【0017】
転写部4は、感光体ドラム31Y〜31Kの下部に配設されており、回転駆動する転写ベルト41と、感光体ドラム31Y〜31Kの各色トナー像を転写ベルト41に転写する転写器42Y〜42Kと、を備えている。定着部5は、転写部4の下流側に配設されており、ヒータを内蔵した定着ローラ51と、定着ローラ51に圧接する加圧ローラ52と、を備えている。排出部6は、定着部5の下流側に配設されており、シートSを機外に排出する排出ローラ対61と、機外に排出されたシートSを積載する排出トレイ62と、を備えている。
【0018】
画像読取部7は、複写機1の上部に配設されており、原稿Dの画像を読み取るリーダ部8と、リーダ部8に原稿Dを給送可能な原稿給送部9と、を備えている。なお、画像読取部7については、後に詳しく説明する。
【0019】
次に、上述のように構成された第1実施形態に係る複写機1の画像形成ジョブについて説明する。複写機1の画像形成ジョブが開始されると、不図示のパソコン又は画像読取部7からの画像情報に基づいて露光装置33Y〜33Kが感光体ドラム31Y〜31Kの表面にレーザ光を照射する。これにより、一次帯電器32Y〜32Kによって所定の極性電位に一様に帯電されている感光体ドラム31Y〜31Kの表面が順次露光され、感光体ドラム31Y〜31Kの表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム31Y〜31Kの表面に静電潜像が形成されると、現像装置34Y〜34Kが静電潜像を現像し、トナー像として可視化される。
【0020】
トナー像の形成動作に並行して、収納カセット21に収容されたシートSは、給送ローラ22により送り出され、分離部23で1枚ずつに分離される。そして、分離されたシートSは、不図示のレジストローラに達し、レジストローラにより所定のタイミングで転写器42Y〜42Kに搬送される。転写器42Y〜42KにシートSが搬送されると、転写器42Y〜42Kに印加された転写バイアスによって、可視化された上述の各色のトナー像が、順次、シートSに重畳転写される。これにより、シートS上にフルカラー(4色)のトナー像が形成される。
【0021】
フルカラーのトナー像が転写されたシートSは、転写部4から定着部5に搬送され、定着部5において熱及び圧力を受けてトナーが溶融混色されることにより画像として定着される。その後、画像が定着されたシートSは、定着部5の下流に設けられた排出ローラ対61によって排出トレイ62に排出され、画像形成ジョブが終了する。
【0022】
なお、シートSの両面に画像を形成する場合は、定着部5でシートSに未定着トナー像を定着した後、排出ローラ対61によって排出トレイ62に排出される前に、排出ローラ対61を逆回転させて、シートSを両面搬送路63に搬送される。両面搬送路63に搬送されることでシートSは反転し、反転したシートSは両面搬送路63に設けられた搬送ローラにより画像形成部3に再搬送され、上述が繰り返される。
【0023】
次に、第1実施形態に係る画像読取部7について、図2から図5を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係る画像読取部7の全体構造を模式的に示す斜視図である。図3は、図2に示す画像読取部7の断面図である。図4は、第1実施形態に係るリーダ部8の内部構造を模式的に示す斜視図である。図5は、第1実施形態に係る第1プラテンローラ97bを示す平面図である。
【0024】
図2に示すように、画像読取部7は、原稿Dの画像を読み取るリーダ部8と、リーダ部8に原稿Dを給送可能な原稿給送部9と、を備えており、手前側からリーダ部8の原稿読取位置100が開閉自在となるように、奥側に配設された位置調整機構としてのヒンジ部70,70により原稿給送部9がリーダ部8に回動自在に支持されている。ヒンジ部70,70は、リーダ部8に対する原稿給送部9の位置を調整可能な位置調整部(図示せず)を備えており、作業者等によりリーダ部8に対する原稿給送部9の位置が調整可能に構成されている。
【0025】
図3及び図4に示すように、リーダ部8は、後述の原稿給送装置90の下方側に位置するように配設されるプラテンガラス80と、支持ステー81を挟んでプラテンガラス80と副走査方向に並んで配置される原稿台ガラス82と、プラテンガラス80及び原稿台ガラス82を保持する筐体8aと、画像読取手段としてのイメージセンサユニット83と、を備えている。
【0026】
原稿台ガラス82は、原稿Dを載置するためのものであり、原稿台ガラス82には、原稿Dを載置する際に、走査線方向としての主走査方向の目安となる画先基準板82aと、副走査方向の目安となる画先基準板82bとが貼り付けられている。また、原稿台ガラス82の下には、原稿Dの副走査幅を検知するための副走査サイズセンサ82c,82dが取り付けられている。筐体8aは、プラテンガラス80及び原稿台ガラス82が開放自在となるように原稿給送部9を回動自在に支持すると共に、イメージセンサユニット83を内部に収容している。
【0027】
イメージセンサユニット83は、原稿Dに光を照射するLED84と、LED84に照射された光に対応する原稿Dからの反射光を誘導する複数のミラー85a,85b,85cと、複数のミラー85a〜85cによって誘導された反射光を集光する集光レンズ86と、集光レンズ86で集光された反射光を光電変換して画像信号として出力するCCD87と、を備えている。LED84及びミラー85aは、光学キャリッジ(走行体)88に収容されており、光学キャリッジ88は、駆動ベルト89に接続されている。駆動ベルト89は、駆動モータ89aに連結されており、駆動モータ89aにより駆動するように構成されている。駆動モータ89aは、例えば、ステッピングモータにより構成されている。光学キャリッジ88の位置は、後述のポジションセンサ16と駆動モータ89aの回転パルス数とにより把握可能に構成させている。
【0028】
イメージセンサユニット83は、LED84で原稿Dに向けて光を照射し、原稿Dから反射された反射光をCCD87で受光することにより画像が投影され、投影された画像から1ラインずつの画像信号が生成される。また、イメージセンサユニット83は、駆動モータ89aにより駆動ベルト89が駆動し、光学キャリッジ88が図4に示す矢印方向(副走査方向)に移動することで、原稿台ガラス82に載置された原稿Dを光学的に走査可能となる(載置原稿読取モード)。また、イメージセンサユニット83は、光学キャリッジ88を原稿給送部9の下方に位置する所定の原稿読取位置100に停止させ、原稿給送部9により原稿Dを給送させることで原稿Dの画像情報を読み取り可能となる(原稿流し読みモード)。
【0029】
更に、イメージセンサユニット83は、光学キャリッジ88を原稿読取位置100に停止させ、後述の第1プラテンローラ97bを主走査方向に読み取ることで、第1プラテンローラ97bの主走査線上の輝度分布情報を取得可能になっている(後述する輝度分布取得工程)。なお、輝度分布取得工程については、後に説明するスキャナコントローラ10による制御動作で詳しく説明する。
【0030】
原稿給送部9は、原稿Dを自動給送する原稿給送装置90と、原稿台ガラス82に載置された原稿Dを押圧する原稿台カバー91と、を備えている。図3に示すように、原稿給送装置90は、原稿Dを積載する原稿トレイ92と、原稿トレイ92に積載された原稿Dを給送する給送ローラ93と、給送ローラ93に給送される原稿Dを1枚ずつ分離する分離搬送ローラ94及び分離パッド95と、原稿Dの先端を揃えて搬送するレジストローラ対96と、レジストローラ対96の下流側に設けられ、原稿読取位置100に原稿Dを案内する原稿案内部97と、読取りが終了した原稿Dを機外に排出する排出ローラ対98と、を備えている。
【0031】
原稿トレイ92は、原稿Dの幅方向にスライド自在に設けられた一対の幅方向規制板92aを備えており、一対の幅方向規制板92aが原稿トレイ92に積載される原稿Dの幅方向を規制することで原稿Dの給送時における搬送安定性を確保している。給送ローラ93は、原稿トレイ92の上方に設けられており、作業者による原稿Dのセット作業を阻害しないように、図3に示す実線位置をホームポジションとしている。給送ローラ93は、原稿Dの給送動作が開始されると、ホームポジションから給送位置(図3に示す破線位置)に移動し、原稿Dの上面に当接して原稿Dを給送する。レジストローラ対96は、分離搬送ローラ94の下流に設けられており、分離搬送ローラ94にて1枚ずつ分離して搬送される原稿Dの先端をニップ部に突き当て、原稿Dにループを生じさせることにより原稿Dの先端を揃える。その後、レジストローラ対96は、回転して原稿Dを原稿案内部97に向かって搬送する。
【0032】
原稿案内部97は、プラテンガラス80上に位置するように設けられており、レジストローラ対96により先端が揃えられた原稿Dを、プラテンガラス80上を移動するように案内する。原稿案内部97は、リードローラ対97aと、プラテンローラとしての第1プラテンローラ97bと、白色板を有する不図示の読取ガイドと、第2プラテンローラ97cと、リード排出ローラ対97dと、を備えている。
【0033】
リードローラ対97aは、レジストローラ対96により搬送される原稿Dをプラテンガラス80上に搬送する。第1プラテンローラ97bは、リードローラ対97aの下流に設けられており、原稿読取位置100に停止した光学キャリッジ88(イメージセンサユニット83)の走査線上に対向配置するように配置されている。また、図5に示すように、第1プラテンローラ97bの表面上には、原稿Dの画像を読み取る際に、画像の読み取りに影響を与えない両端部(原稿Dの読み取り領域よりも第1プラテンローラ97bの軸方向の外側であり、以下、「無効領域」という)に、マークとしてのマーク部101及びマーク部101と直交する交点部102が2箇所以上設けられている。マーク部101は、第1プラテンローラ97bの表面と異なる輝度を有しており、副走査方向と平行な所定幅を有する矩形状に描かれている。
【0034】
なお、マーク部101及び交点部102は、出荷時等に行われる原稿給送部9の調整時に、矩形状に描かれたシールを第1プラテンローラ97bに貼り付け、調整が終わるとこれを剥がすことが可能に構成されたものであってもよい。例えば、マーク部101及び交点部102は、シール部材により構成されていてもよく、この場合、後に剥がすことが可能なため、無効領域に貼り付ける必要がなくなる。また、マーク部101及び交点部102は、例えば、第2プラテンローラ97cに設けてもよい。
【0035】
読取ガイドは、第1プラテンローラ97bの下流に設けられており、第1プラテンローラ97bによって原稿読取位置100に搬送された原稿Dを、プラテンガラス80に密着させた状態でプラテンガラス80に沿って案内する。第2プラテンローラ97cは、読取ガイドの下流に設けられており、読取ガイドにより案内され、画像情報の読み取りが終了した原稿Dを搬送する。リード排出ローラ対97dは、第2プラテンローラ97cの下流側に設けられており、第2プラテンローラ97cにより搬送された原稿Dを排出ローラ対98に搬送する。
【0036】
排出ローラ対98は、原稿案内部97の下流に設けられており、原稿Dを機外に排出する。また、排出ローラ対98は、原稿Dの両面を読み取る場合に、原稿Dをスイッチバックしてシートパス99を介して、再度、レジストローラ対96に搬送する。
【0037】
原稿台カバー91は、プラテンガラス80及び原稿台ガラス82を開閉自在に筐体8aに支持されており、閉動作により原稿台ガラス82に載置された原稿Dが移動しないように原稿Dを押圧可能に形成されている。また、原稿台カバー91には、筐体8aに対する原稿台カバー91の開放角度を検知可能な開閉センサ91aが取り付けられており、開閉センサ91aは、2つのセンサ(不図示)と1つのフラグ(不図示)により、原稿台カバー91の4パターンの開閉角度が検知可能となっている。
【0038】
次に、第1プラテンローラ97bの主走査方向の輝度分布情報から、位置ずれ情報としての、リーダ部8に対する原稿給送部9の傾き量及びプラテンガラス80に対する第1プラテンローラ97bの浮き量を検知(位置検知)可能な制御部としてのスキャナコントローラ10について、図6を参照しながら説明する。図6は、第1実施形態に係る複写機1のスキャナコントローラ10を示すブロック図である。
【0039】
図6に示すように、スキャナコントローラ10は、リーダ部8に対する原稿給送部9の傾き量を算出する傾き量算出部11と、プラテンガラス80に対する第1プラテンローラ97bの浮き量を算出する浮き量算出部12と、を備えている。また、スキャナコントローラ10は、CCD87の出力信号をA/D変換するA/D変換回路13、光学キャリッジ88を副走査方向に移動して原稿Dを走査する駆動モータ89a、イメージセンサユニット83のLED84を駆動するLED駆動回路14、マーク部101等が設けられた第1プラテンローラ97b、算出した傾き量及び浮き量を保存するバックアップRAM15、光学キャリッジ88の位置を検知するポジションセンサ16及び傾き量及び浮き量等を表示する表示部17等に電気的に接続されている。
【0040】
スキャナコントローラ10は、ポジションセンサ16からの出力信号と駆動モータ89aへの回転パルス数に基づいて光学キャリッジ88の位置を把握する。また、スキャナコントローラ10は、A/D変換回路13によってデジタル化されたCCD87の出力信号に基づいて、第1プラテンローラ97bの主走査方向の輝度分布情報を取得する。
【0041】
ここで、図7(a)から図8(c)に、第1実施形態に係る第1プラテンローラ97bの主走査方向の輝度分布情報を例示する。図7(a)は、原稿給送部9がリーダ部8に正常に取り付けられている状態を示す図である。図7(b)は、原稿給送部9が右に傾いて取り付けられている状態を示す図である。図7(c)は、原稿給送部9の左側が浮いている状態を示す図である。図7(d)は、原稿給送部9が右に傾いて取り付けられていると共に、左側が浮いている状態を示す図である。図8(a)は、原稿給送部9がリーダ部8に正常に取り付けられている状態を示す図である。図8(b)は、原稿給送部9が右に傾いて取り付けられている状態を示す図である。図8(c)は、原稿給送部9が左に傾いて取り付けられている状態を示す図である。
【0042】
例えば、図7(a)及び図8(a)に示すように、第1プラテンローラ97bが正常な状態(光学キャリッジ88に対して傾きなしの状態)においては、マーク部101,101が主走査方向と直交(副走査方向と並行)する状態となる。そのため、マーク部101,101が位置する無効領域において、主走査方向の基準幅(マーク幅)と同幅であり、かつ、第1プラテンローラ97bの表面の輝度値よりも所定量低い基準輝度となる輝度分布情報が得られる(図7(a)参照)。このとき、マーク部101,101と直交する交点部102は左右同時に検出されるため、所定量低い基準輝度の輝度分布情報は左右同時のタイミングで取得される(図8(a)参照)。
【0043】
なお、基準幅及び基準輝度は、予め、スキャナコントローラ10が有する不図示のROMに記録されており、ROMには、後述するスキャナコントローラ10による制御動作のプログラム等も記録される。
【0044】
次に、例えば、図7(b)及び図8(b)に示すように、第1プラテンローラ97bが右側に傾斜している状態においては、マーク部101,101が主走査方向に対して傾いた状態となる。そのため、マーク部101,101が位置する無効領域において、主走査方向の基準幅よりも広く、かつ、第1プラテンローラ97bの表面の輝度値よりも所定量低い基準輝度となる輝度分布情報が得られる(図7(b)参照)。このとき、マーク部101と直交する交点部102は右側が遅れて検出されるため、所定量低い基準輝度の輝度分布情報は右側が遅れたタイミングで取得される(図8(b)参照)。一方、左側に傾斜している場合には、マーク部101と直交する交点部102は左側が遅れて検出されるため、所定量低い基準輝度の輝度分布情報は左側が遅れたタイミングで取得される(図8(c)参照)。
【0045】
また、例えば、図7(c)に示すように、第1プラテンローラ97bの左側が浮いている状態においては、マーク部101,101は主走査方向と直交する状態であるため、主走査方向の基準幅と同幅であるが、左側のマーク部101が位置する無効領域の輝度が基準輝度よりも低くなる輝度分布情報が得られる。更に、例えば、図7(d)に示すように、第1プラテンローラ97bの左側が浮き、右側に傾斜している状態においては、マーク部101,101が位置する無効領域において、主走査方向の基準幅よりも広く、かつ、左側のマーク部101が位置する無効領域の輝度が基準輝度よりも低くなる輝度分布情報が得られる。
【0046】
スキャナコントローラ10は、第1プラテンローラ97bの状態に基づいて取得される上述のような輝度分布情報から傾き量及び浮き量を算出し、算出した傾き量及び浮き量をバックアップRAM15に保存すると共に、表示部17に表示する。なお、スキャナコントローラ10による傾き量及び浮き量の算出と表示部17への表示は、通常、リーダ部8に原稿給送部9を取り付ける際(組立時やオプション取付時等)に行われるが、原稿流し読みモードによる流し読み動作を行う前や複写機1の電源が投入された際に行うように構成してもよい。また、上記のタイミング以外でも、作業者が任意のタイミングで行うように構成してもよい。
【0047】
次に、取得した輝度分布情報からリーダ部8に対する原稿給送部9の傾き量及びプラテンガラス80に対する第1プラテンローラ97bの浮き量を算出等する、スキャナコントローラ10による制御動作について、図9を参照しながら説明する。図9は、第1実施形態に係るスキャナコントローラ10の動作を示すフローチャートである。
【0048】
図9に示すように、まず、スキャナコントローラ10は、駆動モータ89aを駆動制御して、ホームポジション位置からあらかじめ設定されたパルス数分、プラテンガラス80の方向(副走査方向)へ光学キャリッジ88を移動させる。これにより、光学キャリッジ88が原稿読取位置100の下方に移動する(ステップST10)。
【0049】
次に、スキャナコントローラ10は、光学キャリッジ88に取り付けられたLED84を点灯させると共に、第1プラテンローラ97bを回転させ、第1プラテンローラ97bの表面と無効領域のマーク部101,101及び交点部102,102とを読み取り、第1プラテンローラ97bの主走査方向の輝度分布情報を取得する(輝度分布取得工程)。具体的には、スキャナコントローラ10は、マーク部101,101の最大輝度及びマーク幅を読み取ることで輝度分布情報を取得する(ステップST15、ステップST20、ステップST35、ステップST40)。
【0050】
次に、主走査方向の輝度分布情報を取得すると、取得した輝度分布情報から位置ずれ情報としての傾き量及び浮き量を算出する(位置ずれ情報算出工程)。具体的には、スキャナコントローラ10は、まず、読み取ったマーク部101,101の最大輝度と予めROMに記憶してある閾値としての基準輝度とを比較する。そして、最大輝度が基準輝度よりも小さい場合には、第1プラテンローラ97bがプラテンガラス80から浮いていると判断し、浮き量算出部12で最大輝度から浮き量を算出する(ステップST25、ステップST30)。浮き量の算出は、例えば、読み取ったマーク部101,101の最大輝度と、予め浮き量と対応させた基準輝度が記憶されたテーブルとを比較し、ここから浮き量を算出する。
【0051】
次に、スキャナコントローラ10は、読み取ったマーク部101,101のマーク幅と、予めROMに記憶してある閾値としての基準幅とを比較する。そして、マーク幅が基準幅よりも大きい場合には、原稿給送部9がリーダ部8に対して傾斜して取り付けられていると判断し、第1プラテンローラ97bの傾き方向を検出すると共に、傾き量算出部11でマーク幅から傾き量を算出する(ステップST45、ステップST50、ステップST55)。傾き量の算出は、例えば、読み取ったマーク部101,101のマーク幅と、予め傾き量と対応させた基準幅が記憶されたテーブルとを比較し、ここから傾き量を算出する。
【0052】
浮き量及び傾き量の算出が終了すると、スキャナコントローラ10は、算出した浮き量及び傾き量を表示部17に表示させ(位置ずれ情報表示工程)、浮き量及び傾き量の算出に係るスキャナコントローラ10による制御動作が終了する(ステップST60〜ステップST75)。
【0053】
以上説明したように、第1実施形態に係る複写機1は、第1プラテンローラ97bの軸方向の無効領域に一対のマーク部101,101を設け、第1プラテンローラ97bと共に一対のマーク部101,101を主走査方向に読み取ることで、輝度分布情報を取得する。そのため、第1実施形態に係る複写機1は、傾き情報と浮き情報とを同時に検出することができる。そして、取得した傾き情報及び浮き情報からリーダ部8に対する原稿給送部9の傾き量及びプラテンガラス80に対する第1プラテンローラ97bの浮き量を算出することで、傾き量のみでなく、浮き量も容易に取得することができる。更に、これを表示することで、例えば、作業経験の少ない作業者であっても、算出された傾き量及び浮き量を見て調節するのみとなり、原稿給送部9をリーダ部8に取り付ける際に必要とする調整時間を短縮することができる。これにより、作業者の負担を軽減することができる。
【0054】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る画像読取装置1Aについて、図1を援用すると共に、図10から図11(c)を参照しながら説明する。第2実施形態に係る画像読取装置1Aは、第1プラテンローラ97bに設けられるマーク部の形状が第1実施形態と相違する。そのため、第2実施形態においては、第1実施形態と相違する点、即ち、マーク部の形状を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0055】
図10は、第2実施形態に係る第1プラテンローラ97bを示す平面図である。図11(a)は、原稿給送部9がリーダ部8に正常に取り付けられている状態を示す図である。図11(b)は、原稿給送部9が右に傾いて取り付けられている状態を示す図である。図11(c)は、原稿給送部9が左に傾いて取り付けられている状態を示す図である。
【0056】
図10に示すように、第2実施形態に係る第1プラテンローラ97bのマーク部201,201は、稲妻のような形状(以下、「稲妻形状」という)に形成されている。ここで、図11(a)から図11(c)に、第2実施形態に係る第1プラテンローラ97bの主走査方向の輝度分布情報を例示する。
【0057】
例えば、第1プラテンローラ97bが正常な状態においては、マーク部201,201は、図11(a)に示す状態になる。そのため、マーク部201,201が位置する無効領域において、主走査方向の左右それぞれに設定された基準幅(左側が狭く右側が広い)と同幅となり、かつ、第1プラテンローラ97bの表面の輝度値よりも所定量低い基準輝度となる輝度分布情報が得られる。また、所定量低い基準輝度の輝度分布情報は左右同時のタイミングで取得される。
【0058】
次に、第1プラテンローラ97bが右側に傾斜している状態においては、マーク部201,201は、図11(b)に示す状態になる。つまり、マーク部201,201が位置する無効領域において、正常時よりも右側が主走査方向の基準幅よりも狭なり、所定量低い基準輝度も右側が送れたタイミングで取得される。一方、第1プラテンローラ97bが左側に傾斜している状態においては、マーク部201,201は、図11(c)に示す状態になる。つまり、マーク部201,201が位置する無効領域において、正常時よりも左側が主走査方向の基準幅よりも広く、所定量低い基準輝度も左側が送れたタイミングで取得される。
【0059】
このように、第2実施形態に係る第1プラテンローラ97bのマーク部201,201のように、マーク部を稲妻形状にした場合においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0060】
以上説明したリーダ部8に対する原稿給送部9の傾き量及びプラテンガラス80に対する第1プラテンローラ97bの浮き量を算出するスキャナコントローラ10による検知制御動作は、上記手順に応じたプログラムとして形成し、CPU等のコンピュータで実行するように構成することも可能である。また、このようなプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体、この記録媒体をセットしたコンピュータによりアクセスし、上記プログラムを実行するように構成することも可能である。
【0061】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
【0062】
例えば、本実施形態においては、位置ずれ情報としてリーダ部8に対する原稿給送部9の傾き量及びプラテンガラス80に対する第1プラテンローラ97bの浮き量を用いて説明したが、本発明においてはこれに限定されない。位置ずれ情報は、傾き量のみ又は浮き量のみであってもよい。
【0063】
また、例えば、第1実施形態においては、交点部102を検知するタイミングで左右のどちらかに傾斜しているかを判断するように構成したが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、第1プラテンローラが傾斜している場合に得られる輝度分布情報において、主走査方向の基準幅が左右どちら側に広くなっているかで左右いずれかの傾斜方向を判断する構成であってもよい。これにより、一度の走査で傾き情報と浮き情報とを同時に検出可能となる。
【符号の説明】
【0064】
1 複写機(画像形成装置)
3 画像形成部
7 画像読取部(画像読取装置)
8 リーダ部
9 原稿給送部
10 スキャナコントローラ(制御部)
17 表示部
70 ヒンジ部(位置調整機構)
83 イメージセンサユニット(画像読取手段)
89a 駆動モータ
90 原稿給送装置
97b 第1プラテンローラ(プラテンローラ)
101 マーク部(マーク)
D 原稿


【特許請求の範囲】
【請求項1】
走査線上の輝度分布を読み取り可能な画像読取手段と、
該画像読取手段の走査線に対向配置されるプラテンローラを有し、前記画像読取手段に対して原稿を給送可能な原稿給送装置と、
前記画像読取手段に対する前記原稿給送装置の位置を調整可能な位置調整機構と、を備えた画像形成装置において、
前記プラテンローラの表面上に、該プラテンローラの表面と異なる輝度のマークを軸方向に2箇所以上設け、
前記プラテンローラの表面と、前記マークと、を前記画像読取手段によって走査線方向に読み取って走査線上の輝度分布情報を取得し、取得された走査線方向の輝度分布情報から前記画像読取手段に対する前記原稿給送装置の位置ずれ情報を算出する制御部と、
前記制御部により算出された位置ずれ情報を表示する表示部と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、1つの走査線上の輝度分布情報から、前記原稿給送装置の前記画像読取手段に対する傾き量及び浮き量を算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記マークは、原稿の読み取り領域よりも前記プラテンローラの軸方向の外側に設けられる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記マークは、前記プラテンローラから取り外し可能に構成される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
走査線上の輝度分布を読み取り可能な画像読取手段と、前記画像読取手段の走査線に対向配置されるプラテンローラを有し、前記画像読取手段に対して原稿を給送し可能な原稿給送装置と、を備えた画像形成装置における、前記画像読取手段に対する前記原稿給送装置の位置ずれを検知する原稿給送装置の位置検知方法において、
前記プラテンローラの表面と、前記表面と異なる輝度からなり前記プラテンローラの軸方向の2箇所以上に設けられたマークと、を前記画像読取手段によって走査線方向に読み取り、走査線上の輝度分布情報を取得する輝度分布取得工程と、
前記輝度分布取得工程により取得された走査線方向の輝度分布情報から、前記画像読取手段に対する前記原稿給送装置の位置ずれ情報を算出する位置ずれ情報算出工程と、
前記位置ずれ情報算出工程により算出された位置ずれ情報を表示する位置ずれ情報表示工程と、を備えた、
ことを特徴とする原稿給送装置の位置検知方法。
【請求項6】
前記位置ずれ情報算出工程は、1つの走査線上の輝度分布情報から、前記原稿給送装置の前記画像読取手段に対する傾き量及び浮き量を算出する、
ことを特徴とする請求項5に記載の原稿給送装置の位置検知方法。
【請求項7】
前記マークは、原稿の読み取り領域よりも前記プラテンローラの軸方向の外側に設けられる、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の原稿給送装置の位置検知方法。
【請求項8】
前記マークは、前記プラテンローラから取り外し可能に構成される、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の原稿給送装置の位置検知方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−98695(P2013−98695A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−238646(P2011−238646)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000208743)キヤノンファインテック株式会社 (1,218)
【Fターム(参考)】