説明

画像形成装置及び画像形成方法

【課題】画像送信機器から画像データを受信し、レイアウト設定に基づいて印刷する際に、ユーザの所望するレイアウトで一枚の出力に1つ以上の画像を印刷できるようにする。
【解決手段】入力された画像データの数と印刷のレイアウトに必要な画像データの数を比較し、等しくなった場合には自動的に印刷を開始し、等しくない場合でもユーザからの印刷指示があった場合には受信した画像データを用いて印刷を行うようにすることにより、ユーザの所望するレイアウトで印刷を行うことができるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置及び画像形成方法に関し、特に、ユーザの所望するレイアウトで印刷を行うことができるようにするために用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラや、カメラ機能を搭載した携帯電話が普及しており、撮影するだけでなく撮影した画像をプリンタに送信して印刷することが可能な機器が増えている。また、携帯電話の多くにはIrDAやBluetoothなどの無線通信手段が搭載され、プリンタへの画像転送を無線で容易に行うことができるようになってきている。
【0003】
携帯電話から画像を送信する際に、一枚の出力に複数の画像を配置するために、例えば特許文献1では、プリンタが画像の受信を行う際に通信が行われている間はデータを受信し続け、通信の切断を契機に受信した画像を配置して出力する手法が提案さている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−027839号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば、携帯電話において複数の画像データを送信する方法は、携帯電話の機種毎の実装によって相違がある。たとえば、携帯電話のユーザが複数の画像データを選択してプリンタに送信する場合、一枚ごとに接続切断を行う携帯電話と、全ての画像をひとつの接続中に送信する携帯電話とがある。
【0006】
このため、特許文献1に記載のように、通信の切断を契機に受信した画像を配置して出力する手法では、画像データを送信する方法が異なる携帯電話の挙動に応じてプリンタ側で個別に対応して印刷を行うのは困難である問題点があった。
【0007】
本発明は前述の問題点に鑑み、画像データを送信した送信機器の機種に依存することなく、レイアウト設定通りに一つの出力単位に1つ以上の画像を出力できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像形成装置は、画像送信機器から送信される画像データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信される画像データを印刷モジュールにより印刷する印刷手段と、前記受信手段によって受信される画像データを用紙にレイアウトして印刷データを生成するレイアウト設定手段と、前記受信手段、前記印刷手段、及び前記レイアウト設定手段の動作を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記印刷モジュールによる印刷を開始する状態になったと判断すると、前記レイアウト設定手段により生成された印刷データを前記印刷モジュールで印刷を行うように制御することを特徴とする。
【0009】
本発明の画像形成方法は、画像送信機器から送信される画像データを受信する受信工程と、前記受信工程において受信される画像データを印刷モジュールにより印刷する印刷工程と、前記受信工程において受信される画像データを用紙にレイアウトして印刷データを生成するレイアウト設定工程と、前記受信工程、前記印刷工程、及び前記レイアウト設定工程の動作を制御する制御工程とを有し、前記制御工程においては、前記印刷モジュールによる印刷を開始する状態になったと判断すると、前記レイアウト設定工程において生成された印刷データを前記印刷モジュールで印刷を行うように制御することを特徴とする。
【0010】
本発明のプログラムは、画像送信機器から送信される画像データを受信する受信工程と、前記受信工程において受信される画像データを印刷モジュールにより印刷する印刷工程と、前記受信工程において受信される画像データを用紙にレイアウトして印刷データを生成するレイアウト設定工程と、前記受信工程、前記印刷工程、及び前記レイアウト設定工程の動作を制御する制御工程とを有し、前記制御工程においては、前記印刷モジュールによる印刷を開始する状態になったと判断すると、前記レイアウト設定工程において生成された印刷データを前記印刷モジュールで印刷を行う画像形成方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、設定されたレイアウトに必要な画像を受信するまでは自動的に印刷を行うことなく、また必要な時点で印刷指示をすれば印刷を行うようにした。これにより、画像データを送信した送信機器の機能に依存することなく、ユーザの所望するレイアウトで印刷を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(第1の実施形態)
図1は本発明の実施形態を示し、携帯電話101から本発明が適用されたプリンタ102へ画像データを送信する場合の一つの形態を示した図である。
携帯電話101には複数の画像が格納されており、格納されている画像を1枚以上プリンタに送信可能な状態になっているものとする。
【0013】
なお、本実施形態では携帯電話101とプリンタ102との間を無線で接続している例を説明している。しかしながら、携帯電話101とプリンタ102との接続は無線に限ったものではなく、有線でも携帯電話101などからプリンタ102へ画像データの送信が可能な画像送信機器であれば適用可能である。また、本実施形態では携帯電話101から画像データの送信を行っているが、送信側は携帯電話101に限ったものではなく、デジタルカメラやPCなどのように、画像データを送信することができる機器であれば適用可能である。
【0014】
図2は、プリンタ102の構成例を説明するブロック図である。
図2において、201はプリンタ102全体を制御するCPU、202はCPU201の動作用の定数、変数、プログラム、設定等を一時的に記憶するRAMであり、他のモジュールの中間生成データもこのRAM202に格納される。
【0015】
203はプリンタ102を動作させるためのCPU201で実行するプログラムが格納されているROMである。204は電源が落ちた場合でも情報を保持しておくためのメモリであるNVRAM(Non Volatile RAM)であり、ユーザが設定を変更した場合や、プリント枚数や、プリンタ102に固有の情報が格納される。
【0016】
205はユーザとのインターフェースを提供するUIモジュールであり、ユーザにプリンタ102の動作を通知するための表示を行うLCDやLEDと、ユーザからの印刷命令や印刷中止命令や電源オフなどを受け付ける複数のボタンとを備えている。本実施形態では表示と操作を異なる部材で説明を行うが、ひとつの部材で表示と操作を行うことが可能なタッチパネルなどでもよい。
【0017】
206は画像データを必要に応じて異なる画像フォーマットに変換するための画像変換モジュールであり、UIモジュール205で表示するために入力された画像を変換したり、印刷を行ったりするために画像フォーマットの変換を行う。
【0018】
207は入力された画像を用紙に印字するための印刷モジュールである。印刷する方法には、昇華熱転写記録方式やインクジェット方式などが考えられるが、どの方式でも本実施形態には影響しないためここでは言及はしない。印刷モジュール207は、印刷ボタン305が押されたら印刷動作を開始する。
【0019】
208はプリンタ102に電源を供給するための電源モジュールである。AC電源や充電可能なバッテリなどが考えられる。209は他機器と通信してデータを受信する通信モジュールである。本実施形態ではBluetoothやIrDAなどの無線通信を想定しているが、有線のUSBやLANなどでもよい。
【0020】
図3は、図1で示した携帯電話101からプリンタ102にデータを送信する時に使用するユーザインターフェース部分を図示したものである。
図3において、301はUIモジュール205の表示部である。302は表示部301に表示される画像の一例を示し、携帯電話101とプリンタ102との通信が開始されて、データが携帯電話101からプリンタ102に送信されている状況をユーザに表示している。
【0021】
303は印刷を行うまでに必要な画像データの数と、現在受信しているがまだ印刷していない画像データの数を表示しているデータ数表示部である。ここでは、4枚の画像が入力されたら印刷されるようになっており、現在2枚目を受信中であることが分かる。この後2枚画像を受信すれば自動的に印刷されるようになることがデータ数表示部303をみることにより分かる。
【0022】
304は電源モジュール208の電源ボタンである。動作中に電源ボタン304が押されるとプリンタ102の電源が落ちることになる。305もUIモジュール205に含まれる印刷ボタンである。この印刷ボタン305が押された時点で受信した画像が印刷に必要な枚数に達していなくても印刷を行う。
【0023】
306は印刷ボタン305と同様に、UIモジュール205に含まれる印刷中止ボタンであり、この印刷中止ボタン306が押されたら、印刷されていない受信画像が全て破棄される。307はUIモジュール205に含まれる矢印ボタンであり、設定の変更や画像の選択などを行うときに画面上のカーソルの移動に使用する。308もUIモジュール205に含まれる設定ボタンであり、設定を確定するときに使用する。
【0024】
図7はプリンタ102において、印刷用紙上にレイアウト設定を行うときの一例を説明する設定画面の一例を説明する図である。表示部301にはレイアウトの一覧が表示されており、受信前に1面、2面、4面、8面の設定を行うことができる。それぞれ画像データが1つ、2つ、4つ、8つ受信した時点で印刷を開始する。ユーザは矢印ボタン307で選択し、設定ボタン308で決定する。本実施形態では、画像データをどの位置に印刷するか言及をしてないが、印刷を行う前に配置の変更を行えるようにしてもよい。
【0025】
図4は、プリンタ102が画像データを受信して印刷を行う時に行われる処理手順の一例を説明するフローチャートである。
ステップS401で、通信モジュール209を通じてデータの受信要求を受けたかどうかを判断する。
【0026】
ステップS401の判断の結果、データの受信要求を受けた場合には、ステップS402に移行して実際のデータ受信を行う。そして、ステップS403でデータ受信が完了すると、次にステップS404に進み、受信した画像データの数と出力1枚において必要な画像データ数とを比較する。
【0027】
ステップS404の比較の結果、そのふたつの数が等しければ、ステップS405で受信した画像データを、画像変換モジュール206で印刷用フォーマットに変換し、ステップS406で変換したデータを用いて印刷モジュール207で印刷する。これにより、画像データを受信して印刷を行う動作を終了する。
【0028】
一方、ステップS401の判断の結果、データの受信要求がなかった場合、或いはステップS404で受信データ数が足りなかった場合には、ステップS407に進み、印刷ボタン305が押されたかどうかを判断する。この判断の結果、印刷ボタン305が押されていない場合には、ステップS401に戻り、データの受信要求があるかどうかの確認を再び行う。
【0029】
また、ステップS407の判断の結果、印刷ボタン305が押された場合には、印刷に必要な画像データが揃っていなくてもステップS408で画像データが1つ以上あるかどうかの確認を行う。ステップS408の確認の結果、画像データがない場合にはステップS401に戻り、データの受信要求があるかどうかの確認を再び行う。また、ステップS408の判断の結果、画像データが1つ以上ある場合には、ステップS405に進み、印刷を行う。
【0030】
図5は、図4のステップS405において行われる印刷データ作成手順の一例を記述したフローチャートである。
ステップS501では、受信した画像データの全てを画像変換モジュール206を用いて印刷データに変換する。次に、ステップS502に進み、ステップS501で変換した画像データ数と1枚あたりの画像データ数とが等しいか否かを判断する。この判断の結果、等しい場合にはステップS406に進んで印刷を行う。また、ステップS502の判断の結果、足りない場合には印刷を行うために足りない部分が出てくるので、ステップS503で足りない部分を白い印刷データで埋めてから、ステップS406に移って印刷処理を実行する。
本実施形態によれば、設定されたレイアウトに必要な画像を受信した時点で自動的に印刷を開始する。それまでは自動的に印刷を開始せずに、ユーザが印刷指示を行った場合に印刷を開始するようにした。これにより、画像データを送信した送信機器の機能に依存することなく、ユーザの所望するレイアウトで印刷を行うことができる。
【0031】
(第2の実施形態)
次に、図6を参照しながら本発明の第2の実施形態を説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、同一の番号を付与する。
本実施形態において、第1の実施形態と異なるのは、図4のデータの受信要求が行われた後の処理部分である。
【0032】
以下、本実施形態の処理と前述した第1の実施形態の処理との相違を、図6のフローチャートを用いて説明する。
ステップS401においてデータの受信要求があると判断した場合にはステップS601に進んで、データの受信要求を受けた機器は、前回接続した機器と同じ機器かどうかの特定を行う。
【0033】
ステップS601の特定の結果、電源ボタン304を押して最初の接続であった場合、または前回接続した機器と同じ機器であった場合には、ステップS402に移ってデータの受信を開始する。
【0034】
また、ステップS601の特定の結果、前回接続した機器と異なる機器であった場合にはステップS602に進み、既に受信した画像データが1つ以上あるかどうかを特定する。この機器特定の結果、既に受信した画像データがない場合にはステップS402に移って通常通りにデータの受信を行う。
【0035】
また、ステップS602の確認の結果、受信データが既にある場合には受信要求には応えずに、ステップS405に移って印刷データの作成を行う。前述したように、前回画像を受信した機器かどうかを判定することによって、他の人が他の機器で画像を送信した場合も印刷の契機になり、印刷されずにプリンタ102に残っていた画像データの印刷を行うことができる。
本実施形態では、第1の実施形態に加え、画像を送信する送信機器が変化した場合には、自動的に印刷を開始するようにした。これにより、送信機器が異なる場合は異なるユーザからの画像である可能性があるため、同じ用紙にレイアウトせずにそれまで受信した画像の印刷を開始して、複数のユーザの画像が1つの用紙に印刷されないようにしている。
【0036】
前述した第1及び第2の実施形態において、印刷ボタン305が操作された場合において、受信した画像データが印刷用紙上にレイアウトされた画像データ数よりも少ない場合には、以下のように処理する。
【0037】
例えば、印刷用紙上の残りのスペースに、最後に受信した画像データ、または受信した順番に画像データをレイアウトする。また、携帯電話101からキャンセル信号が送られてきた場合に、RAM202に記憶されている画像データを破棄するようにしてもよい。
【0038】
(本発明に係る他の実施の形態)
前述した本発明の実施の形態における画像形成装置を構成する各手段は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0039】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施の形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0040】
なお、本発明は、前述した画像形成方法における各工程を実行するソフトウェアのプログラム(実施の形態では図4、図5及び図6に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0041】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0042】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0043】
プログラムを供給するための記録媒体としては種々の記録媒体を使用することができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0044】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0045】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0046】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0047】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される他、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行うことによっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
【0048】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】第1の実施形態を示し、携帯電話からプリンタへのデータ送信を表した図である。
【図2】第1の実施形態を示し、プリンタの構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態を示し、通信時のプリンタのインターフェースの一例を示した図である。
【図4】第1の実施形態を示し、データ受信から印刷が行われるまでの処理手順の一例を説明するフローチャートである。
【図5】第1の実施形態を示し、印刷データ作成手順の一例を説明するフローチャートである。
【図6】第2の実施形態を示し、データ受信から印刷が行われるまでの処理手順の一例を説明するフローチャートである。
【図7】第1の実施形態を示し、レイアウト設定時のインターフェースの一例を示した図である。
【符号の説明】
【0050】
S401 データの受信要求を受けたか判断する工程
S402 データ受信を行う工程
S403 データ受信を完了する工程
S404 受信した画像データの数と出力1枚あたりの画像データ数とを比較する工程
S405 受信した画像データを印刷データに変換する工程
S406 印刷工程
S407 印刷ボタンが押されたか判断する工程
S408 画像データが1つ以上あるか確認する工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像送信機器から送信される画像データを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信される画像データを印刷モジュールにより印刷する印刷手段と、
前記受信手段によって受信される画像データを用紙にレイアウトして印刷データを生成するレイアウト設定手段と、
前記受信手段、前記印刷手段、及び前記レイアウト設定手段の動作を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記印刷モジュールによる印刷を開始する状態になったと判断すると、前記レイアウト設定手段により生成された印刷データを前記印刷モジュールで印刷を行うように制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記受信手段による画像データの受信が完了した後で、受信した画像データ数が前記レイアウト設定手段により前記用紙にレイアウトされた画像データ数に達している場合に前記印刷モジュールで印刷を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記印刷モジュールに印刷動作を実行させるための印刷ボタンを有し、
前記制御手段は、前記受信手段による画像データの受信が完了した後で、前記印刷ボタンが操作された場合に前記印刷モジュールで印刷を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記印刷ボタンが操作された場合においても、受信した画像データが無い場合には前記印刷モジュールによる印刷を行わないように前記制御手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
動作に係わる情報を表示部に表示する表示手段を有し、
前記表示手段は、印刷を開始するために必要な画像の数を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像送信機器を特定する機器特定手段を有し、前記機器特定手段は、前記受信手段によって画像の受信を行う前に、前記受信手段によって受信する画像データを送信する画像送信機器が前回接続された機器と同一であるか判断し、
前記制御手段は、前記機器特定手段が前回接続された機器と同一であるか判断した場合に前記印刷モジュールで印刷を行うように制御することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記受信手段により受信した画像データを記憶媒体に記憶する記憶手段を有し、
前記制御手段は、前記機器特定手段が前回接続された機器と同一ではないと判断した場合に、前記記憶媒体に記憶されている画像データを前記印刷モジュールで印刷を行うように制御することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記印刷ボタンが操作された場合において、受信した画像データが前記用紙にレイアウトされた画像データ数よりも少ない場合には、前記制御手段は、前記用紙の残りのスペースに、最後に受信した画像データ、または受信した順番に画像データをレイアウトするように前記レイアウト設定手段を制御することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記画像送信機器からキャンセル信号が送られてきた場合に、前記記憶媒体に記憶されている画像データを破棄するように前記記憶手段を制御することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項10】
画像送信機器から送信される画像データを受信する受信工程と、
前記受信工程において受信される画像データを印刷モジュールにより印刷する印刷工程と、
前記受信工程において受信される画像データを用紙にレイアウトして印刷データを生成するレイアウト設定工程と、
前記受信工程、前記印刷工程、及び前記レイアウト設定工程の動作を制御する制御工程とを有し、
前記制御工程においては、前記印刷モジュールによる印刷を開始する状態になったと判断すると、前記レイアウト設定工程において生成された印刷データを前記印刷モジュールで印刷を行うように制御することを特徴とする画像形成方法。
【請求項11】
画像送信機器から送信される画像データを受信する受信工程と、
前記受信工程において受信される画像データを印刷モジュールにより印刷する印刷工程と、
前記受信工程において受信される画像データを用紙にレイアウトして印刷データを生成するレイアウト設定工程と、
前記受信工程、前記印刷工程、及び前記レイアウト設定工程の動作を制御する制御工程とを有し、
前記制御工程においては、前記印刷モジュールによる印刷を開始する状態になったと判断すると、前記レイアウト設定工程において生成された印刷データを前記印刷モジュールで印刷を行う画像形成方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
請求項11に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−10813(P2010−10813A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−164889(P2008−164889)
【出願日】平成20年6月24日(2008.6.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】