説明

画像形成装置

【課題】 排紙可能残枚数が不足している場合に、ユーザに排紙トレイの用紙を取り除くことや排紙トレイの指定の見直しを促し、排紙トレイの空き容量不足により印刷データの全てを印刷不可となることを回避する画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 印刷データを受信すると(S50)、時刻指定された印刷データが印刷データ記憶部に記憶されているか調べる(S51)。記憶されていた場合は、受信した印刷データから、印刷に必要な用紙数N1を用紙計数部で計算する(S52)。用紙計数部で印刷データ記憶部に記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数N2を計算する(S53)。そして、排紙可能残枚数検知センサで排紙トレイの排紙可能残枚数Mを取得し(S54)、(N1+N2)とMとを比較し(S55)、N1+N2>Mならば(S55;Y)、受信した印刷データを破棄し(S57)、表示部に排紙トレイの空き容量の不足を通知する(S58)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷時刻指定可能な画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置において、印刷時刻を指定して印刷を行う装置が使用されてきた。このような機能を備えた画像形成装置としては、以下のものが知られている。
【特許文献1】特開平9−326890号 特許文献1には、デジタル複写機において、スキャンした画像を一旦保存しておき、ユーザの希望するコピー終了時刻までに印刷を終了しておく発明が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記の従来の画像形成装置では、時刻指定をして印刷を行おうとしても、いざ印刷が行われるときに排紙トレイの空き容量が不足していて印刷データのすべてを印刷することができないことがあった。
そこで、本発明の目的は、印刷データのすべてを印刷するのに必要な排紙トレイの排紙可能残枚数が不足している場合に、ユーザに排紙トレイの用紙を取り除くことや排紙トレイの指定の見直しを促し、いざ印刷データを印刷する際に排紙トレイの空き容量不足により印刷データのすべてを印刷できなくなることを回避できる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1記載の発明では、画像形成の印刷時刻の指定を受け付け、指定された時刻に画像形成を行う機能を備えた画像形成装置において、受信した印刷データの印刷に必要な用紙数を解析する解析手段と、当該画像形成装置の排紙トレイの排紙可能残枚数を検知する検知手段と、印刷時刻を指定された印刷データを受信した際に、前記解析手段により解析された印刷データの印刷に必要な用紙数と、前記検知手段により検知された排紙トレイの排紙可能残枚数とを比較する比較手段と、この比較手段による比較により、印刷データの印刷に必要な用紙数が排紙トレイの排紙可能残枚数よりも大きい場合に、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知する通知手段とを備えたことにより、前記目的を達成する。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、印刷時刻を指定された印刷データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数を解析する用紙数解析手段と、前記記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数と、前記検知手段により検知された排紙トレイの排紙可能残枚数とを比較する第2の比較手段と、を備え、この第2の比較手段の比較により、前記記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数が排紙トレイの排紙可能残枚数よりも大きい場合に、前記通知手段が、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知することを特徴とする。
【0005】
請求項3記載の発明では、請求項2記載発明において、印刷データを受信した際に、前記解析手段により解析された印刷データの印刷に必要な用紙数と、前記用紙数解析手段により解析された前記記憶手段に記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数とを加えた数と、前記検知手段により検知された排紙トレイの排紙可能残枚数とを比較する第3の比較手段と、を備え、この第3の比較手段の比較により、前記受信した印刷データの印刷に必要な用紙数と前記記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数の合計が、排紙トレイの排紙可能残枚数よりも大きい場合に、前記通知手段が、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知することを特徴とする。
【0006】
請求項4記載の発明では、画像形成の印刷時刻の指定を受け付け、指定された時刻に画像形成を行う機能を備えた画像形成装置において、受信した印刷データの印刷に必要な用紙数を解析する解析手段と、印刷時刻を指定された印刷データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数を解析する用紙数解析手段と、当該画像形成装置の排紙トレイの排紙可能残枚数を検知する検知手段と、印刷データを受信した際に、前記解析手段により解析された印刷データの印刷に必要な用紙数と、前記用紙数解析手段により解析された前記記憶手段に記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数とを加えた数と、前記検知手段により検知された排紙トレイの排紙可能残枚数とを比較する第4の比較手段と、を備え、この第4の比較手段の比較により、前記受信した印刷データの印刷に必要な用紙数と前記記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数の合計が、排紙トレイの排紙可能残枚数よりも大きい場合に、受信した印刷データの印刷を行わないことを特徴とする。
請求項5記載の発明では、請求項4記載発明において、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知する通知手段をさらに備え、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足により受信した印刷データの印刷を行わない場合に、前記通知手段が排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知することを特徴とする。
【0007】
請求項6記載の発明では、請求項4記載発明において、前記第4の比較手段の比較により、前記受信した印刷データの印刷に必要な用紙数と前記記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数の合計が、排紙トレイの排紙可能残枚数よりも大きい場合に、受信した印刷データのうち、まだ印刷されていない残りの印刷データの最初の1ページ分のみ印刷し、他は印刷を行わないことを特徴とする。
請求項7記載の発明では、請求項6記載発明において、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知する通知手段をさらに備え、 排紙トレイの排紙可能残枚数の不足により印刷できない場合に、前記通知手段が排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の発明では、印刷時刻を指定された印刷データを受信した段階で、印刷データのすべてを印刷するのに必要な排紙トレイの排紙可能残枚数が不足している場合に、ユーザに排紙トレイの用紙を取り除くことや排紙トレイの指定の見直しを促し、いざ印刷データを印刷する際に排紙トレイの空き容量不足により印刷データのすべてを印刷できなくなる事態を回避しやすくすることが可能となる。
請求項2記載の発明では、時刻指定をしない印刷データの印刷の際にも、時刻指定された印刷データの印刷に必要な排紙トレイの空き容量が不足している場合に、ユーザに排紙トレイの用紙を取り除くことや排紙トレイの指定の見直しを促し、いざ時刻指定された印刷データを印刷する際に排紙トレイの空き容量不足により印刷データのすべてを印刷できなくなる事態を回避しやすくすることが可能となる。
【0009】
請求項3記載の発明では、印刷データを受信した際に、受信した印刷データの印刷に必要な用紙数と記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数の合計が排紙トレイの排紙可能残枚数よりも大きい場合に、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知することで、ユーザに排紙トレイの用紙を取り除くことや排紙トレイの指定の見直しを促し、受信した印刷データのすべての印刷と記憶されている印刷データのすべての印刷において排紙トレイの空き容量が不足する事態を回避しやすくすることが可能となる。
請求項4記載の発明では、印刷データを受信した際に、受信した印刷データの印刷に必要な用紙数と記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数の合計が排紙トレイの排紙可能残枚数よりも大きい場合に、受信した印刷データの印刷を行わないことで、排紙トレイの空き容量不足になることなく記憶されている印刷データがすべて印刷できるようにすることが可能となる。
【0010】
請求項5記載の発明では、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足により受信した印刷データの印刷を行わない場合に、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知することで、ユーザーに排紙トレイの用紙を取り除くことや排紙トレイの指定の見直しを促し、印刷データの印刷が行えるようにすることが可能となる。
請求項6記載の発明では、記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数の合計が排紙トレイの排紙可能残枚数よりも小さい場合に、受信した印刷データのうち、まだ印刷されていない残りの印刷データの最初の1ページ分を印刷することで、排紙トレイの用紙を取り除かなくても、記憶されている印刷データの印刷に必要な排紙トレイの空きがある限り印刷ができるようにすることが可能となる。
【0011】
請求項7記載の発明では、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足により印刷できない場合に、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知することで、ユーザに排紙トレイの用紙を取り除くことや排紙トレイの指定の見直しを促し、受信した印刷データのすべてを印刷できるようにすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施の形態を図1ないし図8を参照して、詳細に説明する。
本実施例に係る画像形成装置の構成を図1に示してある。この画像形成装置は、ホスト装置200と連結しているインターフェース部100と、印刷データ記憶部101と、用紙計数部102、メモリ103、ROM(リード・オンリ・メモリ)104、CPU(中央演算処理装置)105、排紙可能残枚数検知センサ106、画像形成部107および表示部108とから構成されている。
【0013】
図2は、第1の実施例の処理手順を示したフローチャートである。まず、ホスト装置200より印刷データを受信すると(ステップ10)、印刷データを解析し、時刻指定をされているか否かを判断する(ステップ11)。その結果時刻が指定されていた場合は(ステップ11;Y)、印刷データの必要用紙数Nを取得する(ステップ12)。その後、当該印刷データの印刷に必要な用紙数Nを用紙計数部102で計算する。そして、排紙可能残枚数検知センサ106で排紙トレイの排紙可能残枚数Mを取得し(ステップ13)、そして、NとMを比較し、もし、N>Mならば(ステップ14;Y)、排紙トレイの空き容量の不足を通知する(ステップ15)。
この実施例では、印刷時刻を指定された印刷データを受信した段階で、印刷データのすべてを印刷するのに必要な排紙トレイの排紙可能残枚数が不足している場合に、ユーザに排紙トレイの用紙を取り除くことや排紙トレイの指定の見直しを促し、いざ印刷データを印刷する際に排紙トレイの空き容量不足により印刷データのすべてを印刷できなくなる事態を回避することができる。
【0014】
次に、図3のフローチャートを参照して、第2の実施例を説明する。
時刻指定された印刷データが、印刷データ記憶部101に記憶されているか調べ(ステップ20)、もし記憶されていた場合は(ステップ20;Y)、用紙計数部102で当該印刷データの印刷に必要な用紙数Nを計算する(ステップ21)。排紙可能残枚数検知センサ106で排紙トレイの排紙可能残枚数Mを取得する(ステップ22)。そして、NとMを比較し、もし、N>Mならば(ステップ23;Y)、表示部108に、排紙トレイの空き容量の不足を通知する(ステップ24)。
この実施例では、当該印刷データを印刷する際に排紙トレイの空き容量不足により印刷データのすべてを印刷できなくなる事態を回避することができる。
【0015】
次に、図4のフローチャートを参照して、第3の実施例を説明する。
ホスト装置200より印刷データを受信すると(ステップ30)、印刷データを解析し、当該印刷データの印刷に必要な用紙数N1を用紙計数部102で計算する(ステップ31)。また、用紙計数部102で印刷データ記憶部101に記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数N2を計算する(ステップ32)。そして、排紙可能残枚数検知センサ106で排紙トレイの排紙可能残枚数Mを取得し(ステップ33)、(N1+N2)とMを比較する(ステップ34)。もし、N1+N2>Mならば(ステップ34;Y)、表示部108に、排紙トレイの空き容量の不足を通知する(ステップ35)。
この実施例では、受信した印刷データの印刷に必要な用紙数と記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数の合計が排紙トレイの排紙可能残枚数よりも大きい場合に、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知することで、ユーザに排紙トレイの用紙を取り除くことや排紙トレイの指定の見直しを促し、受信した印刷データのすべての印刷と記憶されている印刷データのすべての印刷において排紙トレイの空き容量が不足する事態を回避することができる。
【0016】
次に、図5のフローチャートを参照して、第4の実施例を説明する。
ホスト装置200より印刷データを受信すると(ステップ40)、時刻指定された印刷データが印刷データ記憶部101に記憶されているか調べる(ステップ41)。その結果、記憶されていなければ(ステップ41;N)、受信した印刷データを印刷する(ステップ46)。一方、記憶されていた場合は(ステップ41;Y)、受信した印刷データを解析し、当該印刷データの印刷に必要な用紙数N1を用紙計数部102で計算する(ステップ42)。
また、用紙計数部102で印刷データ記憶部101に記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数N2を計算する(ステップ43)。そして、排紙可能残枚数検知センサ106で排紙トレイの排紙可能残枚数Mを取得し(ステップ44)、(N1+N2)とMとを比較する(ステップ45)。もし、N1+N2>Mでなければ(ステップ45;N)、受信した印刷データを印刷する(ステップ46)。そうでなければ(ステップ45;Y)、受信した印刷データを破棄する(ステップ47)。
この実施例では、印刷データを受信した際に、受信した印刷データの印刷に必要な用紙数と記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数の合計が排紙トレイの排紙可能残枚数よりも大きい場合に、受信した印刷データの印刷を行わないことで、排紙トレイの空き容量不足になることなく記憶されている印刷データがすべて印刷できるようにすることが可能となる。
【0017】
次に、図6のフローチャートを参照して、第5の実施例を説明する。
ホスト装置200より印刷データを受信すると(ステップ50)、時刻指定された印刷データが印刷データ記憶部101に記憶されているか調べる(ステップ51)。その結果、記憶されていなければ(ステップ51;N)、受信した印刷データを印刷する(ステップ56)。記憶されていた場合は(ステップ51;Y)、受信した印刷データを解析し、当該印刷データの印刷に必要な用紙数N1を用紙計数部102で計算する(ステップ52)。また、用紙計数部102で印刷データ記憶部101に記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数N2を計算する(ステップ53)。
そして、排紙可能残枚数検知センサ106で排紙トレイの排紙可能残枚数Mを取得し(ステップ54)、(N1+N2)とMとを比較する(ステップ55)。もし、N1+N2>Mでなければ(ステップ55;N)受信した印刷データを印刷する(ステップ56)。そうでなければ(ステップ55;Y)、受信した印刷データを破棄し(ステップ57)、表示部108に排紙トレイの空き容量の不足を通知する(ステップ58)。
この実施例では、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足により受信した印刷データの印刷を行わない場合に、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知することで、ユーザに排紙トレイの用紙を取り除くことや排紙トレイの指定の見直しを促し、印刷データの印刷が行えるようにすることができる。
【0018】
次に、図7のフローチャートを参照して、第6の実施例を説明する。
ホスト装置200より印刷データを受信すると(ステップ60)、用紙計数部102で印刷データ記憶部101に記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数Nを計算する(ステップ61)。そして、排紙可能残枚数検知センサ106で排紙トレイの排紙可能残枚数Mを取得し(ステップ62)、NとMを比較する(ステップ63)。
その結果、N<Mならば(ステップ63;Y)、まだ印刷していない印刷データの最初の1ページ分を印刷し(ステップ64)、まだ印刷していない印刷データがある場合は(ステップ65;Y)、解析処理に戻る。
一方、N<Mでなければ(ステップ63;N)まだ印刷していない残りの印刷データを破棄する(ステップ66)。
この実施例では、記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数の合計が排紙トレイの排紙可能残枚数よりも小さい場合に、受信した印刷データのうち、まだ印刷されていない残りの印刷データの最初の1ページ分を印刷することで、排紙トレイの用紙を取り除かなくても、記憶されている印刷データの印刷に必要な排紙トレイの空きがある限り印刷ができるようにすることができる。
【0019】
次に、図8のフローチャートを参照して、第7の実施例を説明する。
ホスト装置200より印刷データを受信すると(ステップ70)、用紙計数部102で印刷データ記憶部101に記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数Nを計算する(ステップ71)。そして、排紙可能残枚数検知センサ106で排紙トレイの排紙可能残枚数Mを取得し(ステップ72)、NとMを比較する(ステップ73)。
その結果、N<Mならば(ステップ73;Y)、まだ印刷していない印刷データの最初の1ページ分を印刷し(ステップ74)、まだ印刷していない印刷データがある場合は(ステップ75;Y)、解析処理に戻る。
一方、N<Mでなければ(ステップ73;N)、まだ印刷していない残りの印刷データを破棄し(ステップ76)、表示部108に排紙トレイの空き容量の不足を通知する(ステップ77)。
この実施例では、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足により印刷できない場合に、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知することで、ユーザに排紙トレイの用紙を取り除くことや排紙トレイの指定の見直しを促し、受信した印刷データのすべてを印刷できるようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施例に係る画像形成装置の構成を示した図である。
【図2】第1の実施例の処理手順を示したフローチャートである。
【図3】第2の実施例の処理手順を示したフローチャートである。
【図4】第3の実施例の処理手順を示したフローチャートである。
【図5】第4の実施例の処理手順を示したフローチャートである。
【図6】第5の実施例の処理手順を示したフローチャートである。
【図7】第6の実施例の処理手順を示したフローチャートである。
【図8】第7の実施例の処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0021】
100 インタフェース部
101 印刷データ記憶部
102 用紙計数部
103 メモリ
104 ROM
105 CPU
106 排紙可能残枚数検知センサ
107 画像形成部
108 表示部
200 ホスト装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成の印刷時刻の指定を受け付け、指定された時刻に画像形成を行う機能を備えた画像形成装置において、
受信した印刷データの印刷に必要な用紙数を解析する解析手段と、
当該画像形成装置の排紙トレイの排紙可能残枚数を検知する検知手段と、
印刷時刻を指定された印刷データを受信した際に、前記解析手段により解析された印刷データの印刷に必要な用紙数と、前記検知手段により検知された排紙トレイの排紙可能残枚数とを比較する比較手段と、
この比較手段による比較により、印刷データの印刷に必要な用紙数が排紙トレイの排紙可能残枚数よりも大きい場合に、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知する通知手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
印刷時刻を指定された印刷データを記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数を解析する用紙数解析手段と、
前記記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数と、前記検知手段により検知された排紙トレイの排紙可能残枚数とを比較する第2の比較手段と、を備え、
この第2の比較手段の比較により、前記記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数が排紙トレイの排紙可能残枚数よりも大きい場合に、前記通知手段が、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
印刷データを受信した際に、前記解析手段により解析された印刷データの印刷に必要な用紙数と、前記用紙数解析手段により解析された前記記憶手段に記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数とを加えた数と、前記検知手段により検知された排紙トレイの排紙可能残枚数とを比較する第3の比較手段と、を備え、
この第3の比較手段の比較により、前記受信した印刷データの印刷に必要な用紙数と前記記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数の合計が、排紙トレイの排紙可能残枚数よりも大きい場合に、前記通知手段が、排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
画像形成の印刷時刻の指定を受け付け、指定された時刻に画像形成を行う機能を備えた画像形成装置において、
受信した印刷データの印刷に必要な用紙数を解析する解析手段と、
印刷時刻を指定された印刷データを記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数を解析する用紙数解析手段と、
当該画像形成装置の排紙トレイの排紙可能残枚数を検知する検知手段と、
印刷データを受信した際に、前記解析手段により解析された印刷データの印刷に必要な用紙数と、前記用紙数解析手段により解析された前記記憶手段に記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数とを加えた数と、前記検知手段により検知された排紙トレイの排紙可能残枚数とを比較する第4の比較手段と、を備え、
この第4の比較手段の比較により、前記受信した印刷データの印刷に必要な用紙数と前記記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数の合計が、排紙トレイの排紙可能残枚数よりも大きい場合に、受信した印刷データの印刷を行わないことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知する通知手段をさらに備え、
排紙トレイの排紙可能残枚数の不足により受信した印刷データの印刷を行わない場合に、前記通知手段が排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第4の比較手段の比較により、前記受信した印刷データの印刷に必要な用紙数と前記記憶されている印刷データの印刷に必要な用紙数の合計が、排紙トレイの排紙可能残枚数よりも大きい場合に、受信した印刷データのうち、まだ印刷されていない残りの印刷データの最初の1ページ分のみ印刷し、他は印刷を行わないことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項7】
排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知する通知手段をさらに備え、 排紙トレイの排紙可能残枚数の不足により印刷できない場合に、前記通知手段が排紙トレイの排紙可能残枚数の不足を通知することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−130788(P2006−130788A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−322528(P2004−322528)
【出願日】平成16年11月5日(2004.11.5)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】