説明

画像形成装置

【課題】 隙間を塞ぐための別部材を用いることなく、装置内部からの音漏れを抑制する。
【解決手段】 フロントカバー50は、支軸54及び長孔53Aにより上下に揺動自在に支持されている。また、フロントカバー50の下端と給紙カセット6の前面壁65の上端とには、それぞれ互いに対向するように傾斜面61,66が形成されている。給紙カセット6を装着したときには、カバー側傾斜面61若しくはカセット側傾斜面66が相手側に摺接することで、フロントカバー50が前面壁65の上端部に乗り上げるように案内される。これにより、フロントカバー50と前面壁65とが密着して両者の間に隙間ができなくなるため、音漏れが抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザプリンタ等の画像形成装置として、装置本体に対して着脱自在に装着され、感光体やトナーカートリッジ等を備えるプロセスカートリッジを備えたものが知られている。このような画像形成装置では、通常、本体ケーシングに開閉自在なカバーを設け、そのカバーを開放して、プロセスカートリッジを着脱するようにしている。また、画像形成装置では、一般に、画像形成を行うための用紙を収容する給紙カセットを装置本体に対して引き出し可能に設けている。
【0003】
ここで、下記特許文献1に記載された画像形成装置では、ユーザの利便性を図るために、プロセスカートリッジを着脱する側と給紙カセットを引き出す側とがともに手前側になるように設計されており、そのため、本体ケーシングの前面側においては、カバーの下方位置に給紙カセットの前壁が配置されている。また、このものでは、カバーの下端と給紙カセットの前壁上端との間に両者を干渉させないための隙間を設けることで、給紙カセットの着脱やカバーの開閉が円滑に行われるようにしている。
【特許文献1】特開2004−157463公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記構成では、カバーと給紙カセットとの間の隙間から装置内部の音が外部に漏れ易いという問題がある。特に、特許文献1のものでは、給紙カセットの前端付近で用紙が折り返されるように反転搬送される、いわゆるS字パス方式を採用しているため、搬送中の用紙が用紙搬送経路にて擦れる音や各種ローラとの間で擦れる音、更には摩擦により用紙を1枚ずつ分離する際の音などが上記隙間から漏れ易くなる。
【0005】
そこで、上記の音漏れを抑制するために、カバーの下端と給紙カセットの上端との間にスポンジ等の弾性部材を貼り付け、上記隙間を塞ぐ方法が考えられる。しかし、この場合には、その弾性部材が、給紙カセットの着脱やカバーの開閉ごとに強く擦られるために剥がれ易くなってしまい、またコストを上昇させることになる。
【0006】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、隙間を塞ぐための別部材を用いることなく、装置内部からの音漏れを抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る画像形成装置は、一側面に開口部が設けられた本体ケーシングと、前記本体ケーシングの開口部を開閉自在に覆うように設けられたカバーと、前記本体ケーシングにおける前記カバーの下方位置に設けられた下部壁と、を備えた画像形成装置において、前記カバーを閉鎖した状態において前記カバーを前記本体ケーシングに対して上下に揺動自在に支持する支持手段と、前記カバーの下端及び前記下部壁の上端のうち少なくとも一方側に設けられ、前記カバーの閉じ動作に伴って他方側に摺接することで、前記カバーを前記下部壁の上端に乗り上げる位置まで案内する傾斜面とを備えているところに特徴を有する。
【0008】
請求項2の発明に係る画像形成装置は、一側面に開口部が設けられた本体ケーシングと、前記本体ケーシングの開口部を開閉自在に覆うように設けられたカバーと、複数枚のシート材を収容するとともに、前記本体ケーシングに対し引き出し自在に設けられ、前記カバーの下方位置に配置される下部壁を有するカセットと、を備えた画像形成装置において、前記カバーを閉鎖した状態において前記カバーを前記本体ケーシングに対して上下に揺動自在に支持する支持手段と、前記カバーの下端及び前記下部壁の上端のうち少なくとも一方側に設けられ、前記カセットの装着動作に伴って他方側に摺接することで、前記カバーを前記下部壁の上端に乗り上げる位置まで案内する傾斜面とを備えているところに特徴を有する。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記支持手段は、前記カバー及び前記本体ケーシングのうちいずれか一方側に設けられた支軸と、他方側に設けられ、前記支軸を上下に揺動自在、かつ回動自在に挿通する長孔とを備えて構成されているところに特徴を有する。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記傾斜面は、前記カバーの下端及び前記下部壁の上端の両方に互いに対向するように形成されており、これらの両傾斜面の傾斜角度が互いに等しく形成されているところに特徴を有する。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記カバーを前記本体ケーシングに対して閉鎖状態に保持するロック手段を備え、前記ロック手段は、前記カバー及び前記本体ケーシングのいずれか一方側に設けられた爪部と、他方側に設けられ、前記爪部に対して上下方向に遊びを有した状態で係止可能な被係止部とから構成されているところに特徴を有する。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記本体ケーシングにおける前記開口部の上縁部には、前記カバーの上端との間の隙間を内側から遮蔽する遮蔽部が張り出して形成されているところに特徴を有する。
【0013】
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載のものにおいて、前記カバーの下端及び前記下部壁の上端のうち少なくとも一方においては、前記傾斜面の外側に水平面が形成されているところに特徴を有する。
【0014】
請求項8の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載のものにおいて、前記カバー及び前記下部壁において、それぞれ前記傾斜面が形成された部位若しくは前記傾斜面と当接する部位が合成樹脂材により一体に成形されているところに特徴を有する。
【0015】
請求項9の発明は、請求項1から請求項8のいずれかに記載のものにおいて、静電潜像が現像剤により現像されることによって形成される可視像を担持する像担持体を有したプロセスカートリッジを備え、前記本体ケーシングの内部には、前記プロセスカートリッジを収容する収容部が前記開口部と連通して形成され、前記開口部を介して前記プロセスカートリッジを着脱可能としたところに特徴を有する。
【0016】
請求項10の発明は、請求項1から請求項9のいずれかに記載のものにおいて、前記カバーは、前記本体ケーシングにおける前面に配置されているところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0017】
<請求項1の発明>
カバーを閉じたときに、カバーの下端または下部壁の上端に設けられた傾斜面が相手側に摺接することで、カバーが下部壁の上端に乗り上げるように案内される。これにより、カバーと下部壁とが密着して両者の間に隙間ができなくなるため、装置内部からの擦れ音等の音漏れが抑制される。また、隙間を塞ぐためにスポンジ等の別部材を設けずに済むため、コストの高騰を抑えることができる。
【0018】
<請求項2の発明>
カセットを装着したときに、カバーの下端または下部壁の上端に設けられた傾斜面が相手側に摺接することで、カバーが下部壁の上端に乗り上げるように案内される。これにより、カバーと下部壁とが密着して両者の間に隙間ができなくなるため、装置内部からの擦れ音等の音漏れが抑制される。また、隙間を塞ぐためにスポンジ等の別部材を設けずに済むため、コストの高騰を抑えることができる。
【0019】
<請求項3の発明>
カバーを本体ケーシングに対して上下に揺動自在に支持する支持手段が、支軸と長孔とから構成されているため、カバーの支持構造を簡易な構成で実現できる。
【0020】
<請求項4の発明>
カバーと下部壁との両方に互いに対向するように設けられた傾斜面の傾斜角度が互いに等しいため、カバーの閉鎖時またはカセットの装着時には両傾斜面が互いに面で接触した状態となる。従って、音漏れをより効果的に抑制することができる。
【0021】
<請求項5の発明>
カバーのロック手段が、爪部と爪部に対して上下方向に遊びを有した状態で係止可能な被係止部とから構成されているため、カバーを閉鎖状態に保持しつつ、カバーの上下方向の揺動を許容することができる。
【0022】
<請求項6の発明>
遮蔽部によってカバー上端と本体ケーシングにおける開口部の上縁部との間の隙間が遮蔽されるため、外部から隙間を通して装置内部が見えることが防止され、見栄えが向上する。
【0023】
<請求項7の発明>
カバーと下部壁との合わせ部分において、目に入りやすい外側位置に傾斜面ではなく水平面を形成するようにしたため、見栄えを向上することができる。
【0024】
<請求項8の発明>
カバー及び下部壁は、それぞれ傾斜面が形成された部位若しくは傾斜面と当接する部位が合成樹脂材により一体に成形されていることから、成形上の事情で多少の寸法誤差があった場合でも、傾斜面によってカバーを下部壁に乗り上げさせた際に、樹脂の撓みにより上記の誤差がある程度吸収されるため、カバーと前面壁とを密着させることができる。
【0025】
<請求項9の発明>
プロセスカートリッジを収容する収容部が開口部と連通して形成されているため、カバーを開放することでプロセスカートリッジの交換を行うことができる。
【0026】
<請求項10の発明>
カバーが本体ケーシングの前面に配置されているため、カバーの開閉やプロセスカートリッジの交換等の作業を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の一実施形態を図1ないし図9を参照しつつ説明する。
(1)レーザプリンタの概略構成
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタ1(以下、単にプリンタ1ともいう)の外観を示す斜視図であり、図2は、プリンタ1の要部側断面図である。なお、以下の説明においては、図2の右側を前側、左側を後側とする。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、全体として箱状をなした本体ケーシング2を備えており、その内部にシート材としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。また、本体ケーシング2の前面(一側壁)上部にはプロセスカートリッジ17の着脱などを行うための開口部48が設けられ、この開口部48を覆うフロントカバー50が開閉自在に設けられている。
【0028】
(2)フィーダ部
図2に示すように、フィーダ部4は、給紙カセット6と、給紙カセット6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙カセット6の一端側端部の上方に設けられるピックアップローラ11、給紙ローラ8および分離パッド9と、給紙ローラ8に対向するピンチローラ10と、紙粉取りローラ14と、紙粉取りローラ14に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
【0029】
給紙カセット6は、本体ケーシング2内の底部に着脱可能に装着されており、この中に用紙3を積層して収容するために用いられる。給紙カセット6の前端には、合成樹脂材により一体に成形された前面壁65(本発明の下部壁の相当)が設けられている。この前面壁65は、給紙カセット6を正規の装着位置に装着した状態(図1,2に示す状態)において、本体ケーシング2の前面下部を全幅にわたって覆うように形成されており、またフロントカバー50の下方位置に配置されている。給紙カセット6は、内部に用紙3を補給する際等に、プリンタ1の手前側(図2において右側)に引き出される。このとき、フィーダ部4は、給紙ローラ8と分離パッド9との間で分離され、ピンチローラ10と分離パッド9と分離パッド9の裏側に配設されるバネ13とが、給紙カセット6と一体となって引き出される。
【0030】
用紙押圧板7は、給紙ローラ8に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、給紙ローラ8に対して近い方の端部が上下方向に移動可能とされ、図示しないバネにより上方向に付勢されている。このため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点として、バネの付勢力に抗して下向きに揺動される。
【0031】
ピックアップローラ11は、用紙押圧板7により給紙カセット6内の最上位に積層された用紙3に当接するよう設定されており、給紙ローラ8により用紙3を搬送可能な位置(給紙ローラ8と分離パッド9の間の位置)まで送る。
【0032】
分離パッド9は、給紙ローラ8に対向する位置に配設されている。そして分離パッド9の裏側に配設されるバネ13によって、給紙ローラ8に向かって押圧されている。また、この分離パッド9は、複数の用紙3が重なった状態で搬送経路内に供給されることを防止するための機能を備えている。即ち、ピックアップローラ11により送られてきた用紙3は、給紙ローラ8と分離パッド9とに接触する。このとき、分離パッド9と用紙3との間には、適度な摩擦力が加えられるので、ピックアップローラ11により複数の用紙3が分離パッド9まで送られてきたとしても、最上位に位置する用紙3以外の用紙3は分離パッド9により係止される。このため、給紙ローラ8からは1枚毎に用紙3が供給される。そして、給紙ローラ8により給紙された用紙3は、給紙カセット6の前端付近で折り返されるように反転され、紙粉取りローラ14によって紙粉が取り除かれた後、レジストローラ12に送られる。
【0033】
レジストローラ12は、用紙3をレジスト後に、感光体ドラム27と転写ローラ30との間であって、感光体ドラム27上のトナー像を用紙3に転写する転写位置Pに搬送する。
【0034】
(3)画像形成部
(a)スキャナ部
画像形成部5は、スキャナユニット16、プロセスカートリッジ17、定着ユニット18などを備えて構成されている。
【0035】
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示省略)、スキャナモータ25により回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および21、反射鏡22および23などを備えており、レーザ発光部から発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、図2における一点鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22、レンズ21、反射鏡23の順に通過あるいは反射させて、プロセスカートリッジ17における感光体ドラム27の表面上に高速走査にて照射させる。
【0036】
(b)プロセスカートリッジ
本体ケーシング2の内部には、スキャナユニット16の下方に開口部48に連通した収容部49が形成されており、この収容部49にプロセスカートリッジ17が着脱自在に装着されている。プロセスカートリッジ17は、現像カートリッジ28とドラムカートリッジ26とから構成されている。
【0037】
現像カートリッジ28は、現像ローラ31、層厚規制ブレード32、トナー供給ローラ33およびトナーボックス34などを備えている。そして、この現像カートリッジ28は、ドラムカートリッジ26に対して着脱自在に装着されている。
【0038】
トナーボックス34内には、トナー(現像剤)が充填されている。そして、トナーボックス34内のトナーは、トナーボックス34の中心に設けられる回転軸35に支持されるアジテータ36の矢印方向(時計回り方向)への回転により、攪拌されて、トナーボックス34に設けられたトナー供給口37から放出される。
【0039】
トナー供給口37の側方位置には、トナー供給ローラ33が反時計回り方向に回転可能に配設されており、また、このトナー供給ローラ33に対向して、現像ローラ31が反時計回り方向に回転可能に配設されている。そして、これらトナー供給ローラ33と現像ローラ31とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
【0040】
トナー供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。また、現像ローラ31は、金属製のローラ軸に、磁気特性を持たない導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ31のローラ部分は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。なお、現像ローラ31には、現像バイアスが印加される。
【0041】
また、現像ローラ31の近傍には、層厚規制ブレード32が配設されている。この層厚規制ブレード32は、金属の板バネ材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部40を備えており、現像ローラ31の近くにおいて現像カートリッジ28に支持されて、押圧部40がブレード本体の弾性力によって現像ローラ31上に圧接されるように構成されている。
【0042】
そして、トナー供給口37から放出されるトナーは、トナー供給ローラ33の回転により、現像ローラ31に供給され、この時、トナー供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ31との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。
【0043】
ドラムカートリッジ26は、像担持体としての感光体ドラム27、スコロトロン型帯電器29、転写ローラ30などを備えている。
【0044】
感光体ドラム27は、現像ローラ31の側方位置において、その現像ローラ31と対向するような状態で時計方向に回転可能に配設されている。この感光体ドラム27は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分が、ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
【0045】
スコロトロン型帯電器29は、感光体ドラム27に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。このスコロトロン型帯電器29は、感光体ドラム27の半径方向において、水平方向から約30度上方に配置されている。また、このスコロトロン型帯電器29は、このタングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
【0046】
そして、感光体ドラム27の表面は、その感光体ドラム27の回転に伴って、まず、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、外部から入力された画像データに基づきスキャナユニット16からのレーザビームの点灯、消灯を伴う高速走査により露光され、その画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0047】
次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光体ドラム27に対向して接触する時に、感光体ドラム27の表面上に形成される静電潜像、即ち、一様に正帯電されている感光体ドラム27の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成される。
【0048】
転写ローラ30は、感光体ドラム27の下方において、この感光体ドラム27に対向するように配置され、ドラムカートリッジ26に反時計方向に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、イオン導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアス(転写順バイアス)が印加されるように構成されている。そのため、感光体ドラム27の表面上に担持された可視像は、用紙3が感光体ドラム27と転写ローラ30との間を通る間に用紙3に転写される。
【0049】
(c)定着ユニット
定着ユニット18は、プロセスカートリッジ17の後側に設けられ、加熱ローラ41および加圧ローラ42とを備えている。
【0050】
加熱ローラ41は、表面がフッ素樹脂によってコーティングされた金属管と、その金属管内に加熱のためのハロゲンランプとを備え、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。一方、加圧ローラ42は、加熱ローラ41の下方において、加熱ローラ41を押圧するように対向配置されている。この加圧ローラ42は、金属製のローラ軸を、ゴム材料からなるローラで被覆することにより構成されており、加熱ローラ41の回転駆動に従って従動される。
【0051】
定着ユニット18では、転写位置において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と加圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させる。トナーが定着した用紙3は、上方に向かって延びた排紙パス44に搬送される。排紙パス44に搬送された用紙3は、その上端位置に設けられた排紙ローラ45によって、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ46上に排紙される。
【0052】
(4)本体前面の構成
フロントカバー50は、主要な部分が合成樹脂材の一体成型により形成されており、本体ケーシング2の前面上部を全幅にわたって覆っている。フロントカバー50の下部は概ね垂直面に近く、給紙カセット6の前面壁65とほぼ滑らかに連なるような面を構成している。また、フロントカバー50の上部は、斜め後方に向けて断面略弧状に湾曲しており、本体ケーシング2上面の前端部と概ね滑らかに連なるような面を構成している。フロントカバー50の中央下部には、プリンタ1の手前側からレジストローラ12の位置に直接用紙3を給紙するための手差給紙口52が形成されており、これにより給紙カセット6に用紙3を収納することなく搬送経路に用紙3を供給することができる。
【0053】
図3は、フロントカバー50を閉じた状態におけるフロントカバー50の下端付近の部分拡大側断面図である。同図に示すように、フロントカバー50の背面には、下端付近に左右一対の軸受部53が突出して設けられている。各軸受部53には、上下方向に細長い長孔53Aが設けられており、各長孔53Aには、それぞれ本体ケーシング2側に突設された支軸54が挿通されている。支軸54及び長孔53Aは本発明の支持手段に相当し、これらの構成により、フロントカバー50は支軸54を中心として回動可能とされ、図2のように開口部48を覆う閉鎖位置と、この閉鎖位置より上端側が手前になるように約90度傾倒した姿勢で開口部48を開放させる開放位置(図8参照)とに変位可能とされている。また、フロントカバー50は、支軸54が長孔53Aの一端から他端に至るまでの範囲内で長孔53Aの長手方向に変位可能とされ、閉鎖位置においては上下方向に揺動可能に支持される。
【0054】
フロントカバー50の背面上部には、図2に示すように、フロントカバー50を閉鎖位置に保持するための左右一対のロック片55が設けられている。図4(A)は、ロック片55を示した側断面図であり、図4(B)はその平断面図である。同図に示すように、各ロック片55は、フロントカバー50の側端付近から後方へ水平に延出して設けられており、全体として平板状をなすとともに左右方向に弾性変位可能とされている。また、各ロック片55の先端には、断面山形のロック爪56(本発明の爪部に相当)が互いに外向きに突出して形成されている。一方、本体ケーシング2の内部には、左右両側端付近に一対の側部フレーム57が設けられている。各側部フレーム57には、ロック片55のロック爪56に対応する位置に、長方形の係止孔58が貫通して形成されている。この係止孔58の前縁部には、被係止突部58A(本発明の被係止部に相当)が上下方向に延びて突出して設けられ、ロック爪56が係止可能となっている。なお、ロック爪56と被係止突部58Aとは本発明のロック手段に相当する。被係止突部58Aは、上下方向についてロック爪56の外寸法よりも所定寸法だけ長くされており、ロック爪56は被係止突部58Aに対して上下方向に遊びを有した状態で係止する。このため、ロック片55と被係止突部58Aとは、互いに係止状態を保った状態でフロントカバー50の上下方向の揺動が許容されるように構成されている。
【0055】
図5は、フロントカバー50の上端付近を示す部分拡大側断面図である。同図に示すように、フロントカバー50の上端と、本体ケーシング2における開口部48の上縁部2Aとの間には、隙間Sが形成されている。本体ケーシング2には、上縁部2Aと段差状をなす遮蔽部60が開口部48の全幅にわたって一体に形成されている。この遮蔽部60は、より詳細には、上縁部2Aから下向きに突出し、さらにその突出端から開口部48の内側へ張り出した形状であり、これにより上記の隙間Sが遮蔽されている。また、上縁部2A及び遮蔽部60は、フロントカバー50の揺動を妨げないようにフロントカバー50とは干渉しないように構成されている。
【0056】
図3に示すように、フロントカバー50の下端面には、前端上がりに所定角度で傾斜したカバー側傾斜面61がフロントカバー50の全幅にわたって形成されている。このカバー側傾斜面61は、後に詳述するようにフロントカバー50の乗り上げ動作を案内する機能を有している。また、フロントカバー50の下端面には、カバー側傾斜面61の前端(上端)からフロントカバー50の前端に至るまでの領域に水平面62が形成されている。このように、カバー側傾斜面61をフロントカバー50の前端に至るまで形成するかわりに、水平面62を設けたことによって、外側からカバー側傾斜面61等が目に入りにくくなり、見栄えが向上する。フロントカバー50の下端面には、さらに、カバー側傾斜面61の後端(下端)からフロントカバー50の後端に至るまでの領域に角取り用水平面63が形成されており、これにより角が落とされている。
【0057】
一方、給紙カセット6における前面壁65の上端面には、上記したカバー傾斜面61と対向するように、前端上がりに傾斜したカセット側傾斜面66が前面壁65の全幅にわたって形成されている。このカセット側傾斜面66は、カバー側傾斜面61と同じくフロントカバー50の乗り上げ動作を案内する機能を有しており、その傾斜角度はカバー側傾斜面61とほぼ等しくなるように形成されている。また、前面壁65の上端面には、カセット側傾斜面66の前端(上端)からは前面壁65の前端に至るまでの領域に水平面67が形成されている。このように、カセット側傾斜面66を前面壁65の前端に至るまで形成するかわりに、水平面67を設けたことによって、外側からカセット側傾斜面66等が目に入りにくくなり、見栄えが向上されるとともに、角が落とされている。
【0058】
(本実施形態の動作及び作用効果)
本プリンタ1により画像形成を行う際には、図2及び図3に示すように、フロントカバー50を閉鎖位置とし、給紙カセット6を正規の装着位置に装着しておく。このとき、フロントカバー50は、上下に揺動可能に支持されているため、その自重によって給紙カセット6における前面壁65の上端部に載った状態となっている。これにより、フロントカバー50の下端部と前面壁65の上端部とが互いに密着し、両者の間に隙間ができないため、装置内部から発生する音が外部に漏れることが抑制される。特に、本プリンタ1では、給紙カセット6の前端付近で用紙3が折り返される際に用紙搬送経路にて擦れる音や、分離パッド9により用紙3を1枚ずつ分離する際の音などが外部に漏れることが防止される。また、フロントカバー50及び前面壁65には、それぞれ相手側との対向位置に互いに平行な傾斜面61,66が設けられているため、両傾斜面61,66同士が線ではなく面で密着することになり、より効果的に音漏れを抑制することができる。
【0059】
次に給紙カセット6の着脱を行う際の動作を説明する。
図3の状態から、前面壁65を手前に引いて、給紙カセット6を本体ケーシング2から引き出すと、図6に示すように、フロントカバー50は、元の位置(二点鎖線で示す)から支軸54が長孔53Aの上端に至る位置(実線で示す)まで自重により落下する。用紙3の補充等を行った後、給紙カセット6を本体ケーシング2に挿入すると、図7に示すように、給紙カセット6が正規の装着位置に至る直前に、前面壁65のカセット側傾斜面66がフロントカバー50の下端部前端に当接する。そして、給紙カセット6が奥側に進むに従って、フロントカバー50がカセット側傾斜面66の案内によって持ち上げられる。給紙カセット6がさらに奥側に挿入されると、カセット側傾斜面66がカバー側傾斜面61に当接し、両傾斜面61,66同士が摺接することで、フロントカバー50がさらに持ち上げられる。そして、給紙カセット6が正規の装着位置に至ったところで、図3に示すように、フロントカバー50も元の高さ位置に戻る。なお、前述のように、ロック片55のロック爪56は側部フレーム57の被係止突部58Aに対して上下方向に遊びを有した状態で係止しているため、上記のようにフロントカバー50が上下動する際にも、常に係止状態に保たれ、従ってフロントカバー50は閉鎖位置に維持される。
【0060】
次に、フロントカバー50の開閉を行う際の動作を説明する。
図2,3に示す状態から、フロントカバー50の上部を手前側に引くと、フロントカバー50が支軸54を中心に図示時計回り方向に回動する。これに伴って、各ロック片55が互いに内側に弾性変形するとともに、ロック爪56と被係止突部58Aとの係止が解除される。また、フロントカバー50の下端部は、前面壁65の上端部に対して後方へ離間する。こうして、フロントカバー50を図8に示す開放位置まで倒伏させると、開口部48が開放状態となるため、その開口部48を通してプロセスカートリッジ17の交換等を行うことができる。
【0061】
次に図8に示す状態から、フロントカバー50の上部を持ち上げると、フロントカバー50が支軸54を中心に反時計回り方向に回動する。フロントカバー50が閉鎖位置に接近すると、支軸54が長孔53Aの上端側へ変位するのに伴ってフロントカバー50が自重により下降し、フロントカバー50の下端部と前面壁65の上端部とが当接する。そこから、さらにフロントカバー50の上部を奥側へ押し込むと、図9に示すように、カバー側傾斜面61やカセット側傾斜面66が相手側と摺接することで、フロントカバー50が上方へ案内される。そして、フロントカバー50が閉鎖位置に至ったところで、図3に示すように、両傾斜面61,66同士が密着する。一方、フロントカバー50が閉鎖位置に至るとともに、ロック爪56がロック片55の弾性変形と共に被係止突部58Aに係止し、フロントカバー50がロックされる。
【0062】
以上のように本実施形態によれば、フロントカバー50を閉じたとき、若しくは給紙カセット6を装着したときに、フロントカバー50の下端に設けられたカバー側傾斜面61若しくは前面壁65の上端に設けられたカセット側傾斜面66が相手側に摺接することで、フロントカバー50が前面壁65の上端部に乗り上げるように案内される。これにより、フロントカバー50と前面壁65とが密着して両者の間に隙間ができなくなるため、装置内部からの擦れ音等の音漏れが抑制される。また、隙間を塞ぐためにスポンジ等の別部材を設けずに済むため、コストの高騰を抑えることができる。
【0063】
また、フロントカバー50を本体ケーシング2に対して上下に揺動自在に支持する支持手段が、支軸54と長孔53Aとから構成されているため、フロントカバー50の支持構造を簡易な構成で実現できる。
【0064】
また、フロントカバー50と前面壁65との両方に互いに対向するように設けられた傾斜面61,66の傾斜角度が互いに等しいため、フロントカバーの閉鎖時または給紙カセット6の装着時には両傾斜面61,66が互いに面で接触した状態となる。従って、音漏れをより効果的に抑制することができる。
【0065】
また、フロントカバー50のロック手段が、ロック爪56とロック爪56に対して上下方向に遊びを有した状態で係止可能な被係止突部58Aとから構成されているため、フロントカバー50を閉鎖状態に保持しつつ、フロントカバー50の上下方向の揺動を許容することができる。
【0066】
また、遮蔽部60によってフロントカバー50上端と本体ケーシング2における開口部48の上縁部との間の隙間Sが遮蔽されるため、外部から隙間Sを通して装置内部が見えることが防止され、見栄えが向上する。
【0067】
また、フロントカバー50と前面壁65との合わせ部分において、目に入りやすい外側位置に傾斜面61,66ではなく水平面62,67を形成するようにしたため、見栄えを向上することができる。
【0068】
また、フロントカバー50及び前面壁65は、それぞれ傾斜面61,66が形成された部位が合成樹脂材により一体に成形されていることから、成形上の事情で多少の寸法誤差があった場合でも、傾斜面61,66によってフロントカバー50を前面壁65に乗り上げさせた際に、樹脂の撓みにより上記の誤差がある程度吸収されるため、フロントカバー50と前面壁65とを密着させることができる。
【0069】
また、プロセスカートリッジ17を収容する収容部49が開口部48と連通して形成されているため、フロントカバー50を開放することでプロセスカートリッジ17の交換を行うことができる。
【0070】
また、フロントカバー50が本体ケーシング2の前面に配置されているため、フロントカバー50の開閉やプロセスカートリッジ17の交換等の作業を容易に行うことができる。
【0071】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1) 上記実施形態では、下部壁を引き出し可能な給紙カセットの一部として構成したものを示したが、本発明によれば、下部壁は本体ケーシングの一部として固定的に設けても良い。
【0072】
(2) 上記実施形態では、カバーを本体ケーシングの前面に配置し、プロセスカートリッジの交換の際に開閉させる構成としたが、本発明によれば、カバーは、本体ケーシングの前面以外の側面に配置しても良く、また例えば手差しトレイなど、プロセスカートリッジの交換作業時以外に利用できるように構成しても良い。
【0073】
(3) 上記実施形態では、カバーと下部壁との両方に傾斜面を設けたものを示したが、本発明によれば、傾斜面はいずれか一方のみに設ければ良い。
(4) 上記実施形態では、各傾斜面をカバー若しくは下部壁の板厚よりも小さな範囲に形成したものを示したが、本発明によれば、各傾斜面をカバー等の板厚の全範囲にわたって形成しても良く、さらに、カバーの下端や下部壁の上端に張出部を設けて傾斜面を板厚を越える範囲まで形成するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの外観を示す斜視図
【図2】レーザプリンタの要部側断面図
【図3】フロントカバーを閉鎖した状態を示す側断面図
【図4】(A)ロック片及び被係止突部を示す側断面図 (B)その平断面図
【図5】フロントカバーの上端付近を示す側断面図
【図6】給紙カセットを引き出した状態を示す側断面図
【図7】給紙カセットを装着する過程を示す側断面図
【図8】フロントカバーを開放した状態を示す側断面図
【図9】フロントカバーを閉鎖する過程を示す側断面図
【符号の説明】
【0075】
1…レーザプリンタ(画像形成装置)
2…本体ケーシング
2A…開口部の上縁部
3…用紙(シート材)
6…給紙カセット(カセット)
17…プロセスカートリッジ
27…感光体ドラム(像担持体)
48…開口部
49…収容部
50…フロントカバー(カバー)
53A…長孔(支持手段)
54…支軸(支持手段)
56…ロック爪(爪部、ロック手段)
58A…被係止突部(被係止部、ロック手段)
60…遮蔽部
61…カバー側傾斜面(傾斜面)
62,67…水平面
65…前面壁(下部壁)
66…カセット側傾斜面(傾斜面)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一側面に開口部が設けられた本体ケーシングと、
前記本体ケーシングの開口部を開閉自在に覆うように設けられたカバーと、
前記本体ケーシングにおける前記カバーの下方位置に設けられた下部壁と、を備えた画像形成装置において、
前記カバーを閉鎖した状態において前記カバーを前記本体ケーシングに対して上下に揺動自在に支持する支持手段と、
前記カバーの下端及び前記下部壁の上端のうち少なくとも一方側に設けられ、前記カバーの閉じ動作に伴って他方側に摺接することで、前記カバーを前記下部壁の上端に乗り上げる位置まで案内する傾斜面とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
一側面に開口部が設けられた本体ケーシングと、
前記本体ケーシングの開口部を開閉自在に覆うように設けられたカバーと、
複数枚のシート材を収容するとともに、前記本体ケーシングに対し引き出し自在に設けられ、前記カバーの下方位置に配置される下部壁を有するカセットと、を備えた画像形成装置において、
前記カバーを閉鎖した状態において前記カバーを前記本体ケーシングに対して上下に揺動自在に支持する支持手段と、
前記カバーの下端及び前記下部壁の上端のうち少なくとも一方側に設けられ、前記カセットの装着動作に伴って他方側に摺接することで、前記カバーを前記下部壁の上端に乗り上げる位置まで案内する傾斜面とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記支持手段は、前記カバー及び前記本体ケーシングのうちいずれか一方側に設けられた支軸と、他方側に設けられ、前記支軸を上下に揺動自在、かつ回動自在に挿通する長孔とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記傾斜面は、前記カバーの下端及び前記下部壁の上端の両方に互いに対向するように形成されており、これらの両傾斜面の傾斜角度が互いに等しく形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記カバーを前記本体ケーシングに対して閉鎖状態に保持するロック手段を備え、
前記ロック手段は、前記カバー及び前記本体ケーシングのいずれか一方側に設けられた爪部と、他方側に設けられ、前記爪部に対して上下方向に遊びを有した状態で係止可能な被係止部とから構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記本体ケーシングにおける前記開口部の上縁部には、前記カバーの上端との間の隙間を内側から遮蔽する遮蔽部が張り出して形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記カバーの下端及び前記下部壁の上端のうち少なくとも一方においては、前記傾斜面の外側に水平面が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記カバー及び前記下部壁において、それぞれ前記傾斜面が形成された部位若しくは前記傾斜面と当接する部位が合成樹脂材により一体に成形されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
静電潜像が現像剤により現像されることによって形成される可視像を担持する像担持体を有したプロセスカートリッジを備え、
前記本体ケーシングの内部には、前記プロセスカートリッジを収容する収容部が前記開口部と連通して形成され、前記開口部を介して前記プロセスカートリッジを着脱可能としたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記カバーは、前記本体ケーシングにおける前面に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−178338(P2006−178338A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−373846(P2004−373846)
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】