説明

画像形成装置

【課題】 印刷データの受信を開始すると、トレイロック手段を用紙トレイをロックするよう動作させる画像形成装置を提供する。
【解決手段】
装置本体に着脱可能に装着される用紙トレイと、用紙トレイの装置本体からの引き出しを防止するトレイロック部とを有し、印刷データを受信すると、用紙トレイに収納された印刷媒体を用いて印刷データに基づいた印刷処理を行う画像形成装置において、印刷データの受信を検知すると、用紙トレイのロックを指示する受信検知手段と、ロックの指示を受けると、トレイロック手段を用紙トレイをロックするよう動作させるロック制御手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置本体に着脱可能に装着されている用紙トレイと、用紙トレイの装置本体からの引き出しを防止するトレイロック手段とを有し、印刷データを受信すると、用紙トレイに収納された印刷媒体を用いて印刷データに基づいた印刷処理を行う画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィスなどでは、複数のPC(Personal Computer)などの上位装置と、複数の上位装置から印刷データを受信して印刷データに基づいた印刷処理を行う画像形成装置とがネットワーク接続されており、複数の利用者が画像形成装置を共同で利用している。
【0003】
このような環境において、通常、画像形成装置の用紙トレイには普通用紙が収納されており、例えばある利用者が特殊印刷処理を行う場合には、利用者は、他の利用者とは無関係に画像形成装置本体から用紙トレイを引き出して普通印刷用紙と特殊印刷用紙との入れ替えを行っていた。
【0004】
このため、画像形成装置が他の利用者の上位装置から印刷データを受信しているにも関わらず、上記利用者が画像形成装置本体から用紙トレイを引き出して特殊印刷用紙に入れ替えてしまうことがある。そのため、上記画像形成装置では、用紙トレイに収納された特殊印刷用紙を用いて他の利用者の印刷データに基づいた印刷処理を行うため、他の利用者にとっては意図しない印刷物が印刷されてしまう問題があった。
【0005】
この問題を解決するために、例えば特許文献1には、給紙ローラの駆動を検知した時点でトレイロック手段が用紙トレイをロックする画像形成装置が開示されている。
【特許文献1】特願2004−338874号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記画像形成装置では、印刷データを受信してから給紙ローラの駆動を検知するまでにタイムラグが生じるため、他の利用者からの印刷データを受信した直後に画像形成装置本体から用紙トレイが引き出されて用紙の入れ替えが行われることがあり、このため、同様に他の利用者にとっては意図しない印刷物が印刷されるという欠点があった。
【0007】
以上の問題点に鑑み、本発明の目的は、印刷データの受信を開始すると、トレイロック手段を用紙トレイをロックするよう動作させる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
<構成1>
本発明の画像形成装置は、装置本体に着脱可能に装着される用紙トレイと、用紙トレイの装置本体からの引き出しを防止するトレイロック部とを有し、印刷データを受信すると、用紙トレイに収納された印刷媒体を用いて印刷データに基づいた印刷処理を行う画像形成装置において、印刷データの受信を検知すると、用紙トレイのロックを指示する受信検知手段と、ロックの指示を受けると、トレイロック手段を用紙トレイをロックするよう動作させるロック制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
上記構成において、印刷データに基づいた印刷処理の終了を検知すると、用紙トレイのロック解除を指示する印刷終了検知手段と、ロック解除の指示を受けると、トレイロック手段を用紙トレイのロックを解除するよう動作させるロック解除制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
<構成2>
本発明の画像形成装置は、装置本体に着脱可能に装着される複数の用紙トレイと、複数の用紙トレイの装置本体からの引き出しを防止する各用紙トレイに対応して配設される複数のトレイロック部とを有し、印刷データを受信すると、受信した印刷データに基づいて複数の用紙トレイから印刷処理に用いる用紙トレイを判定し、判定した用紙トレイに収納された印刷媒体を用いて印刷データに基づいた印刷処理を行う画像形成装置において、印刷データの受信を検知すると、判定した用紙トレイのロックを指示する受信検知手段と、ロックの指示を受けると、判定した用紙トレイに対応するトレイロック手段を判定した用紙トレイをロックするよう動作させるロック制御手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
上記構成において、印刷データに基づいた印刷処理の終了を検知すると、判定した用紙トレイのロック解除を指示する印刷終了検知手段と、ロック解除の指示を受けると、トレイロック手段を判定した用紙トレイのロックを解除するよう動作させるロック解除制御手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、印刷データの受信を開始すると、トレイロック手段が用紙トレイをロックするので、画像形成装置本体から用紙トレイが引き出されて印刷媒体の入れ替えが行われることを防止することができる。
【0013】
以下、本発明の実施形態について実施例を用いて詳細に説明する。
【実施例1】
【0014】
<実施例1の構成>
本発明の実施例1の画像形成装置300は、図1に示すように、ネットワーク200を介して上位装置100と接続されている。ところで、説明を簡便に行うべく、図1には、1台の画像形成装置300に1台の上位装置100が接続された構成が示されているが、ネットワーク200には、上位装置100と同様の機能を有する多数の上位装置が接続されているものとする。
【0015】
また、本発明の実施例1の画像形成装置300は、図2に示すように、1つの用紙トレイを有する。ここで、本発明の画像形成装置300は、例えば電子写真プリンタのようなページプリンタであり、オフィスなどに導入され上位装置100からの印刷データを受信すると、この印刷データに基づいて1ページ単位で印刷処理を行う。
【0016】
上位装置100は、例えば利用者が印刷データを作成するために用いるPCなどであり、図示しない入力部において利用者から印刷指示を受け付けると、この印刷指示に基づいて印刷データを画像形成装置300へ送信する。
【0017】
画像形成装置300は、図1に示すように、ネットワーク200を介して接続する上位装置100と通信するためのI/F(Interface)部301と、装置全体を制御するための装置制御部302と、装置を制御するために予め設定された各種プログラムを保持するROM(Read Only Memory)303と、一時的にデータを記憶するためのRAM(Random Access Memory)304と、ロック信号生成部305と、トレイロック制御部306と、トレイロック部307と、用紙トレイ308と、ジョブ展開処理部309と、画像形成部310と、媒体搬送部311と、画像定着部312と、媒体排出部313と、エンジン停止検知部314と、印刷終了判定部315とを備える。
【0018】
I/F部301は、上位装置100から印刷データを受信するための部であり、USB(Universal Serial Bus)などのシリアルインタフェースや、IEEE1284などのパラレルインタフェースであり、各インタフェースの所定のプロトコルで上位装置100と接続されている。
【0019】
ROM303は、図3に示すように、ロック信号生成部305を動作させるためのロック信号生成プログラム3031と、ジョブ展開処理部309を動作させるためのジョブ展開処理プログラム3032と、トレイロック制御部306を動作させるためのトレイロック制御プログラム3033と、エンジン停止検知部314を動作させるためのエンジン停止検知プログラム3034と、印刷終了判定部315を動作させるための印刷終了判定プログラム3035とを備える。
【0020】
上記各部は、ROM303で保持する各プログラムを読み込むことにより、各部が行うべき処理を実行する。ここで、ROM303には、これらプログラム以外にも画像形成装置300が印刷処理を行うための各種プログラムが保持されているものとする。
【0021】
RAM304は、データを一時的に記憶するための部であり、印刷データを一時記憶するための受信バッファ部3041と、後述する画像データを一時記憶するためのラスタバッファ部3042とを備える。
【0022】
例えば、画像形成装置300の図示しない電源部に備えるスイッチを用いて電源をONにすると、装置制御部302は、画像形成装置300の初期化としてRAM304の受信バッファ部3041及びラスタバッファ部3042で保持する全てのデータを消去し、後述するロック解除信号を生成してトレイロック制御部306へ送信すると共に、画像形成部310と、媒体搬送部311と、画像定着部312とへ電源を供給する。
【0023】
そして、装置制御部302は、上記画像形成部310と、媒体搬送部311と、画像定着部312とを初期動作させ、これら各部が正常に動作することを確認すると、各部をジョブ待ち状態にする。
【0024】
画像形成装置300の装置制御部302は、I/F部301を介して上位装置100からの印刷データの受信を開始すると、受信を開始した印刷データのRAM304の受信バッファ部3041への記憶を開始する。そして、装置制御部302が印刷データの受信と同時に動作開始の指示を行うので、ロック信号生成部305は、この指示に基づいてロック信号を生成し、このロック信号を装置制御部302へ送信する。
【0025】
装置制御部302は、ロック信号を受信すると、画像形成装置300本体から用紙トレイ308を引き出せないようにするため、このロック信号をトレイロック制御部306へ送信する。
【0026】
トレイロック制御部306は、装置制御部302からの指示に基づいて後述するトレイロック部307が用紙トレイ308をロックする及び用紙トレイ308のロックを解除するいずれかを行うよう制御するための部であり、ロック信号を受信すると、トレイロック部307に対しロック制御を行う。
【0027】
一方、トレイロック制御部306は、後述するロック解除許可信号を受信すると、トレイロック部307に対しロック解除制御を行う。
【0028】
トレイロック部307は、画像形成装置300本体から用紙トレイ308を引き出せないよう係合するための部であり、図4に示すように、用紙トレイ308と係合するための係合爪を有するリンク部材3071と、リンク部材3071を揺動させるためのソレノイド3072とで構成されている。
【0029】
そして、トレイロック部307は、トレイロックの制御を受けると、図4に示すように、ソレノイド3072に通電されるので、ソレノイド3072の有する鉄芯を後退させ、鉄芯に接合されたリンク部材3071の係合爪を用紙トレイ308の後壁に設けられたコの字型被係合片3081に係合させる。このように、トレイロック部307のリンク部材3071の係合爪が用紙トレイ308を係合すると、画像形成装置300本体から用紙トレイ308が引き出し不可能となる。
【0030】
一方、トレイロック部307は、ロック解除の制御を受けると、図5に示すように、ソレノイド3072に逆方向の通電が行われるので、ソレノイド3072の有する鉄芯を前進させ、鉄芯に接合されたリンク部材3071の係合爪を用紙トレイ308の後壁に設けられたコの字型被係合片3081から外させる。このように、トレイロック部307のリンク部材3071の係合爪が用紙トレイ308から外れると、画像形成装置300本体から用紙トレイ308が引き出し可能となる。
【0031】
そして、制御部302は、上位装置100からの印刷データのRAM304の受信バッファ部3041への記憶を終了すると、ジョブ展開処理部309へジョブ展開処理を指示する。
【0032】
ジョブ展開処理部309は、上位装置100からのベクタ形式の印刷データをビットマップ形式の画像データに変換するための部であり、ジョブ展開処理の指示を受けると、RAM304の受信バッファ部3041で保持する印刷データをラスタライズ変換して画像データを生成する。そして、ジョブ展開処理部309が画像データを生成すると、装置制御部302は、この画像データをRAM304のラスタバッファ部3042へ記憶する。
【0033】
そして、装置制御部302は、画像データをRAM304のラスタバッファ部3042に記憶すると、画像形成部310へ画像形成の指示を行う。
【0034】
図2の本発明に係る実施例1の画像形成装置300の内部構成を示す図を用いて画像形成部310と、媒体搬送部311と、画像定着部312と、媒体排出部313との構成及びこれら各部を用いた印刷処理の手順について説明する。
【0035】
画像形成部310は、画像形成の指示を受けると、画像形成部310に備える帯電器により感光体ドラムを帯電させる。次に、画像形成部310は、画像形成部310に備えるLEDアレイやレーザースキャナなどを用いた露光ヘッドにより、感光体ドラムの表面に対して選択的に光を照射して潜像を形成する。
【0036】
更に、画像形成部310は、感光体ドラムに潜像を形成すると、この感光体ドラムの表面に現像ローラを介して予め帯電させたトナーを供給し、トナー像を感光体ドラム上に形成(現像)する。画像形成部310がトナー像を感光体ドラム上に形成すると、装置制御部302は、媒体搬送部311へ媒体搬送を指示する。
【0037】
媒体搬送部311は、媒体搬送の指示を受けると、用紙トレイ308に収納された印刷用紙を媒体搬送部311に備えるホッピングローラ3111及び給紙ローラ3112などを用いて給紙し、媒体搬送部311に備える搬送ローラなどを用いて画像形成部310に備える転写ローラへと搬送する。
【0038】
そして、媒体搬送部311の搬送ローラが画像形成部310に備える転写ローラまで印刷用紙を搬送すると、画像形成部310は、転写ローラを帯電したトナーとは逆極性の電圧を印加し、感光体ドラム上のトナー像を印刷媒体上に転写する。
【0039】
画像形成部310が感光体ドラム上のトナー像を印刷用紙上に転写すると、装置制御部302は、画像定着部312へ画像定着を指示する。
【0040】
画像定着部312は、画像定着の指示を受けると、印刷用紙上のトナー像に対して画像定着部312に備える定着ローラ及び加圧ローラとを用いて熱と圧力を与え、このトナー像を印刷用紙上に定着させる。
【0041】
そして、画像定着部312がトナー像を印刷用紙上に定着させると、装置制御部302は、媒体搬送部311へ印刷用紙の排出を指示する。
【0042】
媒体搬送部311は、印刷用紙の排出の指示を受けると、媒体搬送部311に備える排出ローラ3113を用いて印刷用紙を媒体排出部313から排出する。
【0043】
エンジン停止検知部314は、画像形成部310と、媒体搬送部311と、画像定着部312とが有する各ローラの駆動の停止を検知する部であり、印刷用紙が媒体排出部313から排出され、これら各ローラの駆動が停止したことを検知すると、エンジン停止検知信号を生成し、エンジン停止検知信号を装置制御部302へ送信する。
【0044】
装置制御部302は、エンジン停止検知信号を受信すると、印刷終了判定部315へ画像形成装置300における印刷終了の判定を指示する。
【0045】
印刷終了判定部315は、印刷終了の判定の指示を受けると、RAM304の受信バッファ部3041部及びラスタバッファ部3042に印刷データ及び画像データが存在するか否かを検索し、印刷データ及び画像データどちらも存在しないと、印刷終了と判定する。
【0046】
一方、印刷終了判定部315は、印刷データ及び画像データのいずれかが存在すると、印刷終了ではないと判定する。
【0047】
そして、印刷終了判定部315が印刷終了と判定すると、装置制御部302は、画像形成装置300本体から用紙トレイ308を引き出すことを許可するためのロック解除許可信号を生成し、ロック解除許可信号をトレイロック制御部306へ送信する。
【0048】
また、印刷終了判定部315が印刷終了ではないと判定すると、装置制御部302は、印刷処理を続行する。
【0049】
<実施例1の動作>
次に、本発明の画像形成装置の実施例1における動作について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0050】
上位装置100は、例えば利用者が印刷データを作成するために用いるPCなどであり、図示しない入力部において利用者から印刷指示を受け付けると、印刷指示に基づいて印刷データを図示しないI/F部を介して画像形成装置300へ送信する。
【0051】
画像形成装置300の装置制御部302は、I/F部301を介して上位装置100からの印刷データの受信を開始すると(ステップS101)、受信を開始した印刷データのRAM304の受信バッファ部3041への記憶を開始する。そして、装置制御部302が印刷データの受信と同時に動作開始の指示を行うので、ロック信号生成部305は、この指示に基づいてロック信号を生成し、このロック信号を装置制御部302へ送信する。
【0052】
装置制御部302は、ロック信号を受信すると、画像形成装置300本体から用紙トレイ308を引き出せないようにするため、ロック信号をトレイロック制御部306へ送信する。
【0053】
トレイロック制御部306は、ロック信号を受信すると、トレイロック部307に対しロック制御を行う。
【0054】
そして、トレイロック部307は、トレイロックの制御を受けると、ソレノイド3072に通電されるので、ソレノイド3072の有する鉄芯を後退させ、鉄芯に接合されたリンク部材3071の係合爪を用紙トレイ308の後壁に設けられたコの字型被係合片3081に係合させる(ステップS102)。
【0055】
ここで、トレイロック部307のリンク部材3071の係合爪が用紙トレイ308を係合するので、例えば第三者は、画像形成装置300本体から用紙トレイ308を引き出すことはできない。
【0056】
そして、制御部302は、上位装置100からの印刷データのRAM304の受信バッファ部3041への記憶を終了すると(ステップS103)、ジョブ展開処理部309へジョブ展開処理を指示する。
【0057】
ジョブ展開処理部309は、ジョブ展開処理の指示を受けると、RAM304の受信バッファ部3041で保持する印刷データをラスタライズ変換して画像データを生成する(ステップS104)。そして、ジョブ展開処理部309が画像データを生成すると、装置制御部302は、画像データをRAM304のラスタバッファ部3042へ記憶する(ステップS105)。
【0058】
装置制御部302は、画像データをRAM304のラスタバッファ部3042に記憶すると、画像形成部310へ画像形成の指示を行う。
【0059】
前述の印刷処理(帯電、露光、現像、転写、定着の各電子写真プロセス、及び、印刷用紙の搬送)を行う(ステップS106)。
【0060】
エンジン停止検知部314は、印刷用紙が媒体排出部313から排出され、各ローラの駆動が停止したことを検知すると(ステップS107)、エンジン停止検知信号を生成し、このエンジン停止検知信号を装置制御部302へ送信する。
【0061】
装置制御部302は、エンジン停止検知信号を受信すると、印刷終了判定部315へ画像形成装置300における印刷終了の判定を指示する。
【0062】
印刷終了判定部315は、印刷終了の判定の指示を受けると、RAM304の受信バッファ部3041及びラスタバッファ部3042に印刷データ及び画像データが存在するか否かを検索し(ステップS108)、印刷データ及び画像データどちらも存在しないと、印刷終了と判定する。
【0063】
そして、印刷終了判定部315が印刷終了と判定すると、装置制御部302は、画像形成装置300本体から用紙トレイ308を引き出すことを許可するためのロック解除許可信号を生成し、このロック解除許可信号をトレイロック制御部306へ送信する。
【0064】
一方、印刷終了判定部315は、印刷データ及び画像データのいずれかが存在すると、印刷終了ではないと判定する。
【0065】
そして、印刷終了判定部315が印刷終了ではないと判定すると、装置制御部302は、印刷処理を続行する。
【0066】
トレイロック制御部306は、ロック解除許可信号を受信すると、トレイロック部307に対しロック解除制御を行う。
【0067】
そして、トレイロック部307は、ロック解除の制御を受けると、ソレノイド3072に逆方向の通電が行われるので、ソレノイド3072の有する鉄芯を前進させ、鉄芯に接合されたリンク部材3071の係合爪を用紙トレイ308の後壁に設けられたコの字型被係合片3081から外させる(ステップS109)。
【0068】
トレイロック部307のリンク部材3071の係合爪が用紙トレイ308から外れるので、第三者は、画像形成装置300本体から用紙トレイ308を引き出すことができる。
【0069】
<実施例1の効果>
実施例1の画像形成装置300によれば、ロック信号生成部305が、上位装置100から印刷データの受信を開始すると、ロック信号を生成し、このロック信号がトレイロック制御部306へ供給されるので、トレイロック制御部306は、ロック信号の受信でトレイロック部307のリンク部材3071の係合爪が用紙トレイ308に係合するよう制御するので、印刷データの受信の開始と同時に用紙トレイ308の引き出しを阻止することができる。
【実施例2】
【0070】
<実施例2の構成>
実施例2の画像形成装置300aは、実施例1の画像形成装置300と異なり、図8に示すように複数の用紙トレイ308aを有し、各用紙トレイ308aをロックするための複数のトレイロック部307aと、複数のトレイロック部307aを制御するためのトレイロック制御部306aと、各用紙トレイ308aが収納する印刷用紙を給紙するための媒体搬送部311aとを備え、画像形成装置300aが上位装置100から印刷データを受信すると、印刷データに基づいた印刷処理に用いる用紙トレイ308aのみを画像形成装置300a本体から引き出せないよう制御する機能を追加したものである。
【0071】
<実施例2の構成>
本発明の実施例2の画像形成装置300aは、図7に示すように、ネットワーク200を介して接続する上位装置100と通信するためのI/F部301と、装置全体を制御するための装置制御部302aと、装置を制御するために予め設定された各種プログラムを保持するROM303aと、一時的にデータを記憶するためのRAM304aと、ロック信号生成部305と、トレイロック制御部306aと、トレイロック部307aと、用紙トレイ308aと、ジョブ展開処理部309と、画像形成部310と、媒体搬送部311aと、画像定着部312と、媒体排出部313と、エンジン停止検知部314aと、印刷終了判定部315と、ロックトレイ判定部316とを備える。
【0072】
上位装置100は、図示しない入力部において上位装置100の利用者から印刷指示を受け付けると、この印刷指示に基づいて印刷データを画像形成装置300aへ送信する。ここで、印刷データには、上位装置100の利用者が上位装置を用いて設定した用紙サイズ、用紙トレイ番号(用紙トレイ番号が設定されていない場合には、用紙サイズのみ)などが付与されているものとする。
【0073】
ROM303aは、図9に示すように、ロック信号生成部305を動作させるためのロック信号生成プログラム3031と、ジョブ展開処理部309を動作させるためのジョブ展開処理プログラム3032と、トレイロック制御部306aを動作させるためのトレイロック制御プログラム3033aと、エンジン停止検知部314を動作させるためのエンジン停止検知プログラム3034と、印刷終了判定部315を動作させるための印刷終了判定プログラム3035と、ロックトレイ判定部316を動作させるためのロックトレイ判定プログラム3036とを備える。
【0074】
RAM304aは、データを一時的に記憶するための部であり、印刷データを一時記憶するための受信バッファ部3041と、画像データを一時記憶するためのラスタバッファ部3042と、後述するロックトレイ情報を一時記憶するためのロックトレイバッファ部3043とを備える。
【0075】
装置制御部302aは、ロック信号生成部305からロック信号を受信すると、上位装置100からの受信を開始した印刷データに基づいた印刷処理に用いる印刷用紙を収納する用紙トレイ308aをロックするために、ロックトレイ判定部316へロックトレイの判定を指示する。
【0076】
ロックトレイ判定部316は、ロックトレイの判定の指示を受けると、RAM304aの受信バッファ部3041で最初に保持された印刷データに付与された用紙サイズ、用紙トレイ番号などに基づいて、複数の用紙トレイ308aの中から印刷データに基づいた印刷処理に用いる印刷用紙を収納する用紙トレイ308aをロックトレイと判定する。
【0077】
ここで、ロックトレイ判定部316は、各用紙トレイ308aで収納する印刷用紙の用紙サイズを自動的に検出する機能を備え、印刷データに用紙トレイ番号が付与されていないと、印刷データに付与された用紙サイズの印刷用紙を収納する用紙トレイ308aを検出し、用紙トレイ308aをロックトレイと判定するものとする。
【0078】
そして、ロックトレイ判定部316は、印刷データに用紙トレイ番号が付与されていると、この用紙トレイ番号に該当する用紙トレイ308aをロックトレイと判定するものとする。
【0079】
ロックトレイ判定部316がロックトレイを判定すると、装置制御部302aは、ロック信号生成部305から受信したロック信号に、ロックトレイ判定部316がロックトレイと判定した用紙トレイ308aの用紙トレイ番号を付与してトレイロック制御部306aへ送信すると共に、この用紙トレイ番号をロックトレイ情報としてRAM304aのロックトレイバッファ部3043に記憶する。
【0080】
トレイロック制御部306aは、ロック信号を受信すると、このロック信号に付与された用紙トレイ番号に該当する用紙トレイ308a用のトレイロック部307aに対してロック制御を行う。
【0081】
一方、トレイロック制御部306aは、後述するロック解除許可信号を受信すると、このロック許可信号に付与されたロックトレイ情報が示す用紙トレイ番号に該当する用紙トレイ308a用のトレイロック部307aに対してロック解除制御を行う。
【0082】
複数のトレイロック部307aは、画像形成装置300a本体から各トレイロック部307aが各用紙トレイ308aを引き出せないよう係合するための部であり、複数の用紙トレイ308aと同じ数だけ存在する。
【0083】
そして、各用紙トレイ308a用のトレイロック部307aは、図4に示す実施例1と同一構成を有し、トレイロックの制御を受けると、ソレノイド3072aに通電されるので、ソレノイド3072aの有する鉄芯を後退させ、鉄芯に接合されたリンク部材3071aの係合爪を各用紙トレイ308aの後壁に設けられたコの字型被係合片3081aに係合させる。このように、各用紙トレイ308a用のトレイロック部307aのリンク部材3071aの係合爪が各用紙トレイ308aを係合すると、画像形成装置300a本体から各用紙トレイ308aが引き出し不可能となる。
【0084】
一方、各用紙トレイ308a用のトレイロック部307aは、後述するロック解除の制御を受けると、ソレノイド3072aに逆方向の通電が行われるので、ソレノイド3072aの有する鉄芯を前進させ、鉄芯に接合されたリンク部材3071aの係合爪を各用紙トレイ308aの後壁に設けられたコの字型被係合片3081aから外させる。このように、各用紙トレイ308a用のトレイロック部307aのリンク部材3071aの係合爪が各用紙トレイ308aから外れると、画像形成装置300a本体から複数の用紙トレイ308a全てが引き出し可能となる。
【0085】
図8の本発明に係る実施例2の画像形成装置300aの内部構成を示す図を用いて画像形成部310と、媒体搬送部311aと、画像定着部312と、媒体排出部313との構成及びこれら各部を用いた印刷処理の手順について説明する。
【0086】
画像形成部310は、画像形成の指示を受けると、画像形成部310に備える帯電器により感光体ドラムを帯電させる。次に、画像形成部310は、画像形成部310に備えるLEDアレイやレーザースキャナなどを用いた露光ヘッドにより、感光体ドラムの表面に対して選択的に光を照射して潜像を形成する。
【0087】
更に、画像形成部310は、感光体ドラムに潜像を形成すると、この感光体ドラムの表面に現像ローラを介して予め帯電させたトナーを供給し、トナー像を感光体ドラム上に形成(現像)する。画像形成部310がトナー像を感光体ドラム上に形成すると、装置制御部302aは、媒体搬送部311へ媒体搬送を指示する。
【0088】
媒体搬送部311aは、媒体搬送の指示を受けると、RAM304aのロックトレイバッファ部3043で保持するロックトレイ情報の示す用紙トレイ番号の用紙トレイ308aに収納された印刷用紙を媒体搬送部311aに備えるホッピングローラ3111a及び給紙ローラ3112aなどを用いて給紙し、媒体搬送部311aに備える搬送ローラなどを用いて画像形成部310に備える転写ローラへと搬送する。
【0089】
そして、媒体搬送部311aの搬送ローラが画像形成部310に備える転写ローラまで印刷用紙を搬送すると、画像形成部310は、転写ローラを帯電したトナーとは逆極性の電圧を印加し、感光体ドラム上のトナー像を印刷媒体上に転写する。
【0090】
画像形成部310が感光体ドラム上のトナー像を印刷用紙上に転写すると、装置制御部302aは、画像定着部312へ画像定着を指示する。
【0091】
画像定着部312は、画像定着の指示を受けると、印刷用紙上のトナー像に対して画像定着部312に備える定着ローラ及び加圧ローラとを用いて熱と圧力を与え、トナー像を印刷用紙上に定着させる。
【0092】
そして、画像定着部312がトナー像を印刷用紙上に定着させると、装置制御部302aは、媒体搬送部311aへ印刷用紙の排出を指示する。
【0093】
媒体搬送部311aは、印刷用紙の排出の指示を受けると、媒体搬送部311aに備える排出ローラ3113aを用いて印刷用紙を媒体排出部313から排出する。
【0094】
エンジン停止検知部314aは、画像形成部310と、媒体搬送部311aと、画像定着部312とが有する各ローラの駆動の停止を検知する部であり、印刷用紙が媒体排出部313から排出され、各ローラの駆動が停止したことを検知すると、エンジン停止検知信号を生成し、エンジン停止検知信号を装置制御部302aへ送信する。
【0095】
装置制御部302aは、エンジン停止検知信号を受信すると、印刷終了判定部315へ画像形成装置300aにおける印刷終了の判定を指示する。
【0096】
そして、印刷終了判定部315が印刷終了と判定すると、装置制御部302aは、画像形成装置300a本体からロックトレイである用紙トレイ308aを引き出すことを許可するためのロック解除許可信号を生成し、このロック解除許可信号にRAM304aのロックトレイバッファ部3043で保持するロックトレイ情報を付与してトレイロック制御部306aへ送信する。
【0097】
また、印刷終了判定部315が印刷終了ではないと判定すると、装置制御部302aは、印刷処理を続行する。
【0098】
尚、その他の構成は、実施例1の画像形成装置300の構成と同じである。
【0099】
<実施例2の動作>
次に、本発明の係る実施例2の画像形成装置300aの動作について図10に示すフローチャートを用いて説明する。ここで、画像形成装置300aは、用紙トレイ1、用紙トレイ2、用紙トレイ3の3つの用紙トレイ308aを有するものとする。
【0100】
上位装置100は、例えば利用者が印刷データを作成するために用いるPCなどであり、図示しない入力部において利用者から印刷指示を受け付けると、この印刷指示に基づいて印刷データを画像形成装置300aへ送信する。ここで、印刷データには、上位装置100の利用者が上位装置を用いて設定した用紙サイズ(A4)、用紙トレイ1などが付与されているものとする。
【0101】
実施例2のステップS201の動作は、実施例1のステップS101の動作と同じである。
【0102】
装置制御部302aは、ロック信号生成部305からロック信号を受信すると、上位装置100から受信した印刷データに基づいた印刷処理に用いる印刷用紙を収納する用紙トレイ308aをロックするために、ロックトレイ判定部316へロックトレイの判定を指示する。
【0103】
ロックトレイ判定部316は、ロックトレイの判定の指示を受けると、RAM304aの受信バッファ部3041で最初に保持された印刷データに付与された用紙サイズ(A4)、用紙トレイ1などに基づいて、複数の用紙トレイ308aの中から用紙トレイ1に該当する用紙トレイ308aをロックトレイと判定する(ステップS202)。
【0104】
ロックトレイ判定部316がロックトレイを判定すると、装置制御部302aは、ロック信号生成部305から受信したロック信号に、ロックトレイ判定部316がロックトレイと判定した用紙トレイ308aを示す用紙トレイ1を付与してトレイロック制御部306aへ送信すると共に、用紙トレイ1をロックトレイ情報としてRAM304aのロックトレイバッファ部3043に記憶する。
【0105】
トレイロック制御部306aは、ロック信号を受信すると、ロック信号に付与された用紙トレイ1に該当する用紙トレイ308a用のトレイロック部307aに対してロック制御を行う。
【0106】
そして、用紙トレイ1用のトレイロック部307aは、トレイロックの制御を受けると、ソレノイド3072aに通電されるので、ソレノイド3072aの有する鉄芯を後退させ、鉄芯に接合されたリンク部材3071aの係合爪を用紙トレイ1の後壁に設けられたコの字型被係合片3081aに係合させる(ステップS203)。
【0107】
ここで、用紙トレイ1用のトレイロック部307aのリンク部材3071aの係合爪が用紙トレイ1を係合するので、例えば第三者は、画像形成装置300a本体から印刷処理に用いられる用紙トレイ1を引き出すことはできないが、他の用紙トレイ2及び用紙トレイ3を引き出すことはできる。
【0108】
実施例2のステップS204〜206の動作は、実施例1のステップS103〜105の動作と同じである。
【0109】
前述の印刷処理(帯電、露光、現像、転写、定着の各電子写真プロセス、および、印刷用紙の搬送)を行う(ステップS207)。
【0110】
エンジン停止検知部314aは、印刷用紙が媒体排出部313から排出され、各ローラの駆動が停止したことを検知すると(ステップS208)、エンジン停止検知信号を生成し、このエンジン停止検知信号を装置制御部302aへ送信する。
【0111】
装置制御部302aは、エンジン停止検知信号を受信すると、印刷終了判定部315へ画像形成装置300aにおける印刷終了の判定を指示する。
【0112】
実施例2のステップS209の動作は、実施例1のステップS108の動作と同じである。
【0113】
そして、印刷終了判定部315が印刷終了と判定すると、装置制御部302aは、画像形成装置300a本体からロックトレイである用紙トレイ308aを引き出すことを許可するためのロック解除許可信号を生成し、このロック解除許可信号にRAM304aのロックトレイバッファ部3043で保持するロックトレイ情報を付与してトレイロック制御部306aへ送信する。
【0114】
トレイロック制御部306aは、ロック解除許可信号を受信すると、このロック解除許可信号に付与されたロックトレイ情報が示す用紙トレイ1に該当する用紙トレイ308a用のトレイロック部307aに対してロック解除制御を行う。
【0115】
用紙トレイ1に該当する用紙トレイ308a用のトレイロック部307aは、ロック解除の制御を受けると、ソレノイド3072aに逆方向の通電が行われるので、ソレノイド3072aの有する鉄芯を前進させ、鉄芯に接合されたリンク部材3071aの係合爪を各用紙トレイ308aの後壁に設けられたコの字型被係合片3081aから外させる。(ステップS210)。
【0116】
各用紙トレイ308a用のトレイロック部307aのリンク部材3071aの係合爪が各用紙トレイ308aから外れるので、第三者は、画像形成装置300a本体から全ての用紙トレイ308aを引き出すことができる。
【0117】
<実施例2の効果>
実施例2の画像形成装置300aによれば、上位装置100から印刷データを受信すると、この印刷データに基づいた印刷処理に用いられる用紙トレイ308aのみを用紙トレイ308a用のトレイロック部307aがロックするようトレイロック制御部306aが制御するので、画像形成装置300aが印刷データに基づいた印刷処理を行っていても、画像形成装置300a本体から印刷処理に用いられない用紙トレイ308aが引き出し可能となるため、利用者の利便性を向上することができる。
【産業上の利用可能性】
【0118】
上記した実施例では、本発明の画像形成装置をプリンタとして適用した例を説明したが、これに限る必要はなく、例えば複合機などにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明に係る実施例1の画像形成装置を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る実施例1の画像形成装置の内部構成を示す図である。
【図3】本発明に係る実施例1の画像形成装置のROMの構成を示す図である。
【図4】本発明に係るトレイロック部による用紙トレイロック時の状態を示す図である。
【図5】本発明に係るトレイロック部による用紙トレイロック解除時の状態を示す図である。
【図6】本発明に係る実施例1の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る実施例2の画像形成装置を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る実施例2の画像形成装置の内部構成を示す図である。
【図9】本発明に係る実施例2の画像形成装置のROMの構成を示す図である。
【図10】本発明に係る実施例2の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0120】
100 上位装置
200 ネットワーク
300 画像形成装置
301 I/F(Interface)部
302 装置制御部
303 ROM(Read Only Memory)
304 RAM(Random Access Memory)
3041 受信バッファ部
3042 ラスタバッファ部
3043 ロックトレイバッファ部
305 ロック信号生成部
306 トレイロック制御部
307 トレイロック部
3071 リンク部材
3072 ソレノイド
308 用紙トレイ
3081 被係合片
309 ジョブ展開処理部
310 画像形成部
311 媒体搬送部
3111 ホッピングローラ
3112 給紙ローラ
3113 排出ローラ
312 画像定着部
313 媒体排出部
314 エンジン停止検知部
315 印刷終了判定部
316 ロックトレイ判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に着脱可能に装着される用紙トレイと、前記用紙トレイの装置本体からの引き出しを防止するトレイロック部とを有し、印刷データを受信すると、前記用紙トレイに収納された印刷媒体を用いて前記印刷データに基づいた印刷処理を行う画像形成装置において、
印刷データの受信を検知すると、前記用紙トレイのロックを指示する受信検知手段と、
前記ロックの指示を受けると、前記トレイロック手段を前記用紙トレイをロックするよう動作させるロック制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記印刷データに基づいた印刷処理の終了を検知すると、前記用紙トレイのロック解除を指示する印刷終了検知手段と、
前記ロック解除の指示を受けると、前記トレイロック手段を前記用紙トレイのロックを解除するよう動作させるロック解除制御手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
装置本体に着脱可能に装着される複数の用紙トレイと、前記複数の用紙トレイの装置本体からの引き出しを防止する各用紙トレイに対応して配設される複数のトレイロック部とを有し、印刷データを受信すると、前記受信した印刷データに基づいて前記複数の用紙トレイから印刷処理に用いる用紙トレイを判定し、前記判定した用紙トレイに収納された印刷媒体を用いて前記印刷データに基づいた印刷処理を行う画像形成装置において、
印刷データの受信を検知すると、前記判定した用紙トレイのロックを指示する受信検知手段と、
前記ロックの指示を受けると、前記判定した用紙トレイに対応するトレイロック手段を前記判定した用紙トレイをロックするよう動作させるロック制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記印刷データに基づいた印刷処理の終了を検知すると、前記判定した用紙トレイのロック解除を指示する印刷終了検知手段と、
前記ロック解除の指示を受けると、前記トレイロック手段を前記判定した用紙トレイのロックを解除するよう動作させるロック解除制御手段とを備えることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−62612(P2008−62612A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−245718(P2006−245718)
【出願日】平成18年9月11日(2006.9.11)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】