説明

画像形成装置

【課題】編集されたページ画像を容易に認識することである。
【解決手段】画面表示を行う表示部と、画像データに基づいて用紙に画像形成する画像形成部と、ジョブに含まれる画像データに基づくページ画像の編集の指示入力を受け付ける操作部と、前記ジョブのページ画像の編集画面を生成して前記表示部に表示し、前記操作部による編集の指示入力に基づいて前記編集画面のページ画像を編集する制御部と、を備える画像形成装置において、前記制御部は、前記編集されたページ画像111を示すマーク112,113を前記編集画面に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成のジョブが投入されると、そのジョブを実行して用紙に画像形成する複写機等の画像形成装置が知られている。また、画像形成のジョブが投入された際に、そのジョブの各ページの画像(ページ画像)の画像形成順等を編集するための編集画面を表示する画像形成装置が考えられている。例えば、ジョブの任意のページのプレビュー画像(ページ画像)を有するプレビュー画面(編集画面)を表示し、そのプレビュー画面から、ユーザの操作入力に基づいて、プレビュー画像に挿入紙挿入、文書挿入、ページ挿入、削除の編集を実行する構成が考えられている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−180044号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の画像形成装置では、編集画面において、ページ画像に編集された旨の情報が表示されなかった。このため、編集画面に表示される各ページ画像から、編集されたページ画像をユーザが認識することが難しかった。
【0004】
本発明の課題は、編集されたページ画像を容易に認識することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
画面表示を行う表示部と、
画像データに基づいて用紙に画像形成する画像形成部と、
ジョブに含まれる画像データに基づくページ画像の編集の指示入力を受け付ける操作部と、
前記ジョブのページ画像の編集画面を生成して前記表示部に表示し、前記操作部による編集の指示入力に基づいて前記編集画面のページ画像を編集する制御部と、を備える画像形成装置において、
前記制御部は、前記編集されたページ画像を示すマークを前記編集画面に表示する。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記編集されたページ画像に対応する位置、又は当該編集されたページ画像を含む複数のページ画像に対応する位置に前記マークを表示する。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記ジョブのページ画像が複数の編集画面にわたって切替表示される場合に、全編集画面における表示中の編集画面の範囲を示すインジケータを前記表示部に表示し、前記ページ画像が編集された場合に、前記編集されたページ画像を示すマークを前記インジケータに表示する。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、
前記操作部は、前記インジケータに表示されたマークの選択入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部を介して選択入力されたマークに対応する編集画面を前記表示部に表示する。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記操作部は、前記ページ画像の編集の種類に応じたマークの形状及び色の少なくとも1つの設定入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部により設定入力されたマークの形状及び色の少なくとも1つに基づいて前記マークを表示する。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、ページ画像の編集の種類に応じて、前記マークの形状及び色の少なくとも1つを異にする。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、
前記操作部は、前記ページ画像の編集の種類に応じたマークの形状及び色の少なくとも1つの設定入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部により設定入力されたマークの形状及び色の少なくとも1つに基づいて前記マークを表示する。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、ページ画像が自動で挿入された場合に、当該挿入されたページ画像に対応する前記マークを表示する。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記操作部は、ページ画像の用紙の属性の変更の指示入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部によりページ画像の用紙の属性の変更が指示入力された場合に、当該変更されたページ画像を示す前記マークを表示する。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の画像形成装置において、
前記用紙の属性は、用紙のサイズ及び用紙の種類の少なくとも1つである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によれば、編集画面に表示されたマークにより、編集されたページ画像を容易に認識できる。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、編集されたページ画像又はこれを含む複数のページ画像に対応する位置にマークを表示でき、適切なページ画像間隔でマークを表示できる。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、インジケータに表示されたマークにより、編集されたページ画像の位置を容易に認識できる。
【0018】
請求項4記載の発明によれば、インジケータのマークを選択入力することにより、そのマークに対応するページ編集画面を容易に表示できる。
【0019】
請求項5記載の発明によれば、マークを表示するページ画像の編集の条件を容易に設定できる。
【0020】
請求項6記載の発明によれば、編集画面、又は編集画面及びインジケータに表示されたマークの形状及び色の少なくとも1つにより、編集の種類を容易に認識できる。
【0021】
請求項7記載の発明によれば、ページ画像の編集の種類に応じたマークの形状及び色の少なくとも1つを容易に設定できる。
【0022】
請求項8記載の発明によれば、編集画面、又は編集画面及びインジケータに表示されたマークにより、挿入されたページ画像を容易に認識できる。例えば両面画像形成時の章分け機能による裏面への自動白紙挿入時に、挿入された白紙のページ画像を容易に認識できる。
【0023】
請求項9記載の発明によれば、編集画面、又は編集画面及びインジケータに表示されたマークにより、用紙の属性が変更されたページ画像を容易に認識できる。
【0024】
請求項10記載の発明によれば、編集画面、又は編集画面及びインジケータに表示されたマークにより、重要な編集であると類推される用紙のサイズ及び用紙の種類の少なくとも1つが変更されたページ画像を容易に認識できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
添付図面を参照して本発明に係る好適な実施の形態及びその変形例を順に詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。また、この発明の実施の形態は発明の最も好ましい形態を表すものであり、発明の用途や用語はこれに限定するものではない。
【0026】
図1〜図5を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。先ず、図1及び図2を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。
【0027】
本実施の形態では、複写機としての画像形成装置1を用いる場合について説明するが、これに限定されるものではなく、プリンタなどの少なくとも画像形成機能を有する装置であればよい。
【0028】
図1に、第1の実施の形態における画像形成装置1の断面構成を示す。図1に示すように、画像形成装置1は、画像読取部20、表示操作部30、画像形成部40、給紙ユニット50、後処理部60を備えて構成される。
【0029】
画像読取部20は、自動紙送り機構であるADF(Auto Document Feeder)部21、スキャナ部22を備えて構成される。ADF部21は、原稿台に載置された原稿を搬送してスキャナ部22に送り出し、スキャナ部22は、搬送された原稿を光走査してラインイメージセンサCCD(Charged Coupled devices)により光電変換して原稿画像を読み取る。
【0030】
画像読取部20により読み取られた原稿画像データには、各種画像処理が施され、画像形成用の読取画像データとして画像形成部40に出力される。
【0031】
表示操作部30は、表示部31と、数字キー、プリント開始を指示するためのスタートボタン、各種機能キー等を含むキー操作部33とから構成される。表示部31は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示パネルと、当該表示パネル上を覆うように設けられたタッチパネルとから構成され、設定条件の設定画面等の各種操作画面や、各種処理結果を表示する。
【0032】
画像形成部40は、電子写真方式で用紙に白黒の画像形成を行うものであり、給紙ユニット50から給紙された用紙を搬送する搬送機構41、用紙に画像形成を行う画像形成本体部42、用紙上に形成されたトナー像を定着させる定着部43から構成される。また、画像形成本体部42は、像担持体である感光ドラム、感光ドラムの帯電を行う帯電部、画像データに基づいて感光ドラム表面に露光走査する露光部、感光ドラムにトナーを付着させる現像部、感光ドラム上に形成されたトナー像を用紙に転写する転写部、感光ドラム上の残トナーを除去するクリーニング部から構成される。
【0033】
なお、本実施の形態では、画像形成部40を電子写真方式で白黒の画像形成を行うものとして説明するが、これに限定されるものではない。画像形成部40としては、カラーの画像形成を行うものとしてもよく、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式、ドットインパクト方式等、他の方式の画像形成を行うものとしてもよい。
【0034】
給紙ユニット50は、給紙トレイ51〜54の4つの給紙トレイを備えて構成される。なお、本実施の形態では、4つの給紙トレイを備えることとしたが、その数は特に限定しない。各給紙トレイ51〜54には、普通紙、裏紙、再生紙、上質紙等の用紙種類、用紙サイズ等が異なる用紙を収容することが可能である。
【0035】
後処理部60は、画像形成部40により画像形成された用紙に、パンチ(穿孔)処理、ステープル処理、ソート処理、製本処理処理等を施す機能を有する。また、後処理部60は、画像形成(又は後処理)がなされた用紙を排紙する排紙トレイ61を有する。
【0036】
図2に、画像形成装置1の内部構成を示す。図2に示すように、画像形成装置1は、制御部11と、プリントコントローラ12と、画像処理部13と、記憶部14と、画像読取部20と、表示操作部30と、画像形成部40と、後処理部60と、を備えて構成される。
【0037】
制御部11は、画像形成装置1の各部を中央制御する。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備える。制御部11において、CPUがROMに記憶された各種プログラムをRAMに展開し、CPUがRAMに展開されたプログラムにより各種処理を実行する。
【0038】
ROMには、後述する第1のページ編集画面表示処理を実行するための第1のページ編集画面表示プログラムが記憶されている。制御部11は、第1のページ編集画面表示プログラムに基づいて、編集したページ画像を示すマークを有するページ編集画面を表示部31に表示する。ページ画像とは、ジョブ(のデータ)に含まれる画像データに基づく各ページの画像(縮小画像)である。
【0039】
プリントコントローラ12は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介して、PC(Personal Computer)等の情報処理装置(図示略)と通信接続される。プリントコントローラ12は、制御部11の指示により、前記情報処理装置から送信される画像形成用のジョブデータを画像形成部40又は記憶部14へ配信する機能を有する。
【0040】
画像処理部13は、制御部11の指示により、画像読取部20から入力されるアナログの画像信号に、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理及び変倍処理等の各種画像処理を施してデジタルの画像データを出力する。また、画像処理部13は、制御部11の指示により、画像読取部20で読取られた画像データ、プリントコントローラ12から入力された画像データ、又は記憶部14に記憶された画像データに、ページ画像データへの変換処理等の画像処理を施す。
【0041】
記憶部14は、RAM等により構成され、画像読取部20又はプリントコントローラ12により入力された画像データ(ジョブのデータ)を一時的に記憶する。また、記憶部14は、表示操作部30を介するユーザの操作入力により設定される各種設定情報を記憶する。
【0042】
表示操作部30は、表示部31及び操作部32を備えて構成される。表示部31は、制御部11の表示指示により、後述するページ編集画面等の表示画面を表示する。操作部32は、表示部31に一体的に設けられたタッチパネル及びキー操作部33を有する。操作部32は、ユーザの操作入力を受け付け、その操作入力に対応する操作情報を制御部11に出力する。
【0043】
画像形成部40は、制御部11の指示により、画像データに基づいて用紙に画像形成を行う。後処理部60は、制御部11の指示により、画像形成部40で画像形成された用紙に後処理を施して排紙トレイ61から排紙する。後処理を行わない場合には、画像形成部40で画像形成された用紙が排紙トレイ61から排紙される。
【0044】
次に、図3〜図5を参照して画像形成装置1の動作を説明する。図3に、第1のページ編集画面表示処理の流れを示す。
【0045】
ページ編集画面は、(画像形成の)ジョブのページ画像の画像形成順の変更等のページ編集用の操作画面である。画像形成のジョブとは、複写のジョブ又は画像形成のみのジョブである。また、ページ編集画面は、ジョブ(のデータ)に含まれる画像データ(オリジナルの画像データ)に対応するページ画像の一覧が含まれるものとする。オリジナルの画像データとは、ジョブが複写である場合に、画像読取部20により読取られる読取画像データとなり、ジョブが外部の情報処理装置から投入された画像形成のみのジョブである場合に、プリントコントローラ12を介して情報処理装置から送信される文書等のプリントデータに含まれる画像データとなる。その複写又は画像形成のみのジョブのデータは、投入後に一旦記憶部14に記憶されて画像形成を待機する。
【0046】
第1のページ編集画面表示処理は、編集したページ画像を示すマークと、当該編集したページ画像を有するページ編集画面を示すインジケータのマークと、を有するページ編集画面を表示する処理である。
【0047】
予め、少なくとも1つの画像形成のジョブが画像形成装置1に投入され、その画像形成待機中のジョブのデータが記憶部14に記憶されているものとする。例えば、操作部32を介してユーザからページ編集するジョブの選択とページ編集画面の表示指示とが入力されたことをトリガとして、制御部11により、第1のページ編集画面表示処理が実行される。
【0048】
図3に示すように先ず、記憶部14に記憶されたジョブのデータに基づいて、選択中のジョブに対応するページ編集画面の画像データが生成され、その画像データに基づいてページ編集画面が表示部31に表示される(ステップS11)。ステップS11では、具体的には、記憶部14に記憶された選択中のジョブのデータに含まれるオリジナル画像データが、画像処理部13により縮小されてページ画像データが生成される。この生成された画像データのページ画像を有するページ編集画面の画像データが生成される。
【0049】
ここで、図4を参照して、ステップS11で表示されるページ編集画面の一例を説明する。図4に、ページ編集画面101の構成を示す。図4に示すように、ページ編集画面101は、ページ画像表示領域110と、ページ編集ボタン表示領域120と、インジケータ表示領域200と、を有する。
【0050】
ページ画像表示領域110は、ページ画像111を表示する領域である。ユーザは、ページ画像111をタッチ入力することにより、その選択入力が可能である。ページ画像表示領域110には、最大20のページ画像111を表示可能であるものとする。全ページ画像が1画面のページ画像表示領域110に収まらない場合に、ページ編集画面は複数の画面にわたって切替表示されるものとする。
【0051】
ページ編集ボタン表示領域120は、ページ編集に関する各種入力ボタンを表示する領域である。ページ編集ボタン表示領域120は、カットボタン121、複製ボタン122、画像挿入ボタン123、削除ボタン124、白紙挿入ボタン125、入れ替えボタン126、画像詳細ボタン127、もどるボタン128等が表示される。
【0052】
カットボタン121は、選択されたページ画像111を一旦制御部11のRAMに記憶させるとともにジョブから削除させるボタンである。一旦記憶されたページ画像111は、再度画像挿入させることが可能である。複製ボタン122は、選択されたページ画像111をジョブから削除することなく一旦制御部11のRAMに記憶させるボタンである。画像挿入ボタン123は、選択されたページ画像111の前に画像を挿入させるボタンである。その挿入する画像は、カットボタン121、複製ボタン122入力でRAMに記憶されたページ画像111や、記憶部14に記憶される別の画像データの画像等である。
【0053】
削除ボタン124は、選択されたページ画像111をジョブから削除させるボタンである。白紙挿入ボタン125は、選択されたページ画像111の前に白紙(ブランク)のページ画像を挿入させるボタンである。入れ替えボタン126は、選択された2つのページ画像111の順番を入れ替えさせるボタンである。画像詳細ボタン127は、選択されたページ画像111の用紙の属性等を設定する詳細設定画面を表示させるボタンである。もどるボタン128は、表示画面をページ編集画面の前の画面、例えばジョブ一覧画面に遷移させるボタンである。
【0054】
インジケータ表示領域200は、インジケータ201を表示する領域である。インジケータ表示領域200は、インジケータ201、移動ボタン211を有する。ここでは、1画面にページ画像を20表示可能であり、選択中のジョブの全画像数が60であるケースを説明する。このため、ページ画像を20表示するページ編集画面が3画面分設定され、ページ編集画面101は、3つのページ編集画面のうち、先頭のページ編集画面であるものとする。
【0055】
インジケータ201は、選択中のジョブの全てのページ編集画面のうち、現在表示中のページ編集画面の範囲を示す。ページ編集画面101が先頭のページ編集画面であるため、インジケータ201は、先頭から3分の1の範囲を明示している。移動ボタン211は、全てのページ編集画面の中から、表示中のページ編集画面を1つ前、1つ後、先頭又は最後のページ編集画面に移動させるボタンである。
【0056】
図3に戻り、ステップS11の実行後、選択中のジョブの画像並び順が取得される(ステップS12)。ステップS12では、削除ボタン124のタッチ入力によるページ画像の削除、入れ替えボタン126等のタッチ入力によるページ画像の移動、カットボタン121、複製ボタン122、画像挿入ボタン123等のタッチ入力によるページ画像の複製、画像挿入等により、画像並び順(画像形成順)の変更の編集がなされる。そして、表示中のページ編集画面において、ユーザから操作部32を介してページ編集のための入力があるか否かが判別される(ステップS13)。ページ編集の入力がない場合(ステップS13;NO)、第1のページ編集画面表示処理が終了する。ページ編集の入力がある場合(ステップS13;YES)、操作部32を介してページ編集の内容の入力が受け付けられる(ステップS14)。
【0057】
そして、選択中のジョブに関し、ステップS12で取得された編集前の画像並び順から、ステップS14の編集後の画像並び順の変更を示す変更情報が取得される(ステップS15)。そして、ステップS15で取得された変更情報に基づいて、ページ画像表示領域における画像並び順が変更されたページ画像を示すマークが対応する表示位置に設定され、インジケータにおけるページ画像が編集されたページ編集画面を示すマークが対応する表示位置に設定される(ステップS16)。
【0058】
そして、編集前のページ編集画面に、ステップS14で入力された編集内容の編集がなされ、ステップS16で設定されたマークを有する編集後のページ編集画面の画像データが生成され、その画像データに応じてページ編集画面が表示部31に表示され(ステップS17)、第1のページ編集画面表示処理が終了する。
【0059】
ここで、図5を参照して、ステップS17によりマークが表示されたページ編集画面の一例を示す。図5に、マークが表示されたページ編集画面102の構成を示す。
【0060】
図4のページ編集画面101の表示中に、ステップS14において、入れ替えボタン126のタッチ入力により、12番目と13番目とのページ画像111を入れ替える編集がなされたものとする。すると、ステップS17において、図5に示すページ編集画面102が表示部31に表示される。ページ編集画面102では、12番目と13番目とのページ画像111の下にマーク112,113が表示され、インジケータ201において、12番目と13番目とのページ画像111を含むページ編集画面に対応する位置(インジケータ201の先頭1/3の範囲の下)にマーク202が表示されている。
【0061】
また、1〜20番目のページ画像111を有するページ編集画面102の表示中、移動ボタン211のタッチ入力により、表示画面が41〜60番目のページ画像111を有する最後のページ編集画面に切り替えられたものとする。この最後のページ編集画面においても、ページ編集画面102と同様に、インジケータ201にマーク202が表示されている。
【0062】
最後のページ編集画面の表示中に、マーク202をタッチ入力すると、制御部11により、表示画面がマーク202に対応するページ編集画面102に切り替えられる。このように、インジケータ201に表示されるマークをタッチ入力することで、表示画面がそのマークに対応するページ編集画面に切り替えられる。
【0063】
以上、本実施の形態によれば、ジョブに含まれる画像データに基づくページ画像111を有するページ編集画面を表示部31に表示させ、操作部32を介してページ画像の編集が指示入力されると、その指示入力されたページ画像の編集をページ編集画面に反映させ、ページ編集されたページ画像111を示すマークをページ画像に付帯表示し、ページ編集されたページ画像を有するページ編集画面を示すマークをインジケータ201に付帯表示してページ編集画面を表示部31に表示させる。このため、ページ画像に付帯表示されたマークにより、編集されたページ画像をユーザが目視で容易に認識できるとともに、インジケータに付帯表示されたマークにより、編集されたページ画像の位置をユーザが目視で容易に認識できる。
【0064】
また、インジケータ201に表示されたマークをユーザがタッチ入力することにより、そのマークに対応するページ編集画面を表示部31に表示する。このため、インジケータに表示されたマークに対応するページ編集画面を容易に表示できる。
【0065】
(第1の変形例)
図6〜図9を参照して、上記実施の形態の第1の変形例を説明する。本変形例では、上記実施の形態と同様に、画像形成装置1を用い、上記実施の形態と異なる部分を主として説明する。
【0066】
本変形例における画像形成装置1の動作を説明する。制御部11のROMには、条件設定処理を実行するための条件設定プログラムと、第2のページ編集画面表示処理を実行するための第2のページ編集画面表示プログラムが記憶される。図6に、条件設定処理の流れを示す。図7に、第2のページ編集画面表示処理の流れを示す。
【0067】
先ず、図6を参照して画像形成装置1で実行される条件設定処理を説明する。条件設定処理は、マークを表示する(ページ画像の)編集の条件を設定する処理である。編集の条件としては、ページ編集画面におけるページ画像のカット、複製等、編集の種類であるものとする。画像形成装置1において、例えば、操作部32を介して条件設定処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、制御部11により条件設定プログラムに基づく条件設定処理が実行される。
【0068】
図6に示すように、先ず、マークを表示する編集の条件の設定入力を行う条件設定画面が表示部31に表示され、操作部32を介してユーザからの編集の条件の入力が受け付けられる(ステップS21)。例えば、編集の種類がページ画像のカットである場合にマークを表示する旨の編集の条件が入力される。そして、ステップS21で入力された条件を設定情報として設定し、その設定情報が記憶部14に記憶され(ステップS22)、条件設定処理が終了する。
【0069】
画像形成装置1において、条件設定処理の実行後に、第2のページ編集画面表示処理が実行される。第2のページ編集画面表示処理は、条件設定処理により設定された条件を満たす編集がなされたページ画像を示すマークをページ画像及びインジケータに付帯表示してページ編集画面を表示する処理である。画像形成装置1において、例えば、操作部32を介して第2のページ編集画面表示処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、制御部11により第2のページ編集画面表示プログラムに基づく第2のページ編集画面表示処理が実行される。
【0070】
図7に示すように、第2のページ編集画面表示処理のステップS31〜S34は、第1のページ編集画面表示処理のステップS11〜S14と同様である。ステップS34の実行後、ステップS32で取得された編集前の画像並び順の各ページ画像に対して、ステップS34で入力された編集の種類、編集したページ画像の順番等の編集内容を含む編集情報が取得される(ステップS35)。そして、選択中のジョブに関し、記憶部14に記憶された設定情報と、ステップS35で取得された編集情報とに基づいて、設定情報の条件を満たす編集がなされたページ画像を示すマークが対応する表示位置に設定され、インジケータにおけるページ画像の編集がなされたページ編集画面を示すマークが対応する表示位置に設定される(ステップS36)。
【0071】
そして、編集前のページ編集画面に、ステップS35で入力された編集情報の編集がなされ、ステップS36で設定されたマークを有する編集後のページ編集画面の画像データが生成され、その画像データに応じてページ編集画面が表示部31に表示され(ステップS37)、第2のページ編集画面表示処理が終了する。
【0072】
図8及び図9を参照して、条件設定処理及び第2のページ編集画面表示処理の具体例を説明する。図8に、条件設定画面301の構成を示す。図9に、マークが表示されたページ編集画面の構成を示す。
【0073】
条件設定処理のステップS21では、例えば、図9に示す条件設定画面301が表示される。条件設定画面301は、カットボタン311、複製ボタン312、画像挿入ボタン313を有する。カットボタン311は、マークを表示する編集の条件としてページ画像のカットを入力するボタンである。複製ボタン312は、マークを表示する編集の条件としてページ画像の複製を入力するボタンである。画像挿入ボタン313は、マークを表示する編集の条件として画像挿入を入力するボタンである。
【0074】
ここでは、ステップS21において、カットボタン311がタッチ入力されて、マークを表示する編集の条件が設定されたものとし、ステップS22において、その設定情報が記憶部14に記憶される。
【0075】
そして、第2のページ編集画面表示処理が実行される。ステップS31では、図4に示すページ編集画面101が表示部31に表示される。そして、ステップS34において、11番目と12番目のページ画像の入れ替えと、13番目のページ画像のカットと、の編集がなされたものとする。
【0076】
すると、ステップS37において、図9に示すページ編集画面103が表示部31に表示される。ページ編集画面103において、画像のカットがマークを表示する編集の種類であるため、13番目のページ画像111がカットされ、それ以降の順番のページ画像が繰り上がっている。これとともに、13番目のページ画像111の下にマーク114が表示され、インジケータ201のページ編集画面103に対応する位置にマーク203が表示されている。一方、画像の入れ替えがマークを表示する編集の種類でないため、11番目と12番目のページ画像111は入れ替わっているが、マークが表示されていない。
【0077】
以上、本変形例によれば、操作部32を介してマークを表示する編集の条件の入力を受け付けて設定し、その条件を満たす編集がなされた場合に、その編集がなされたページ画像111を示すマークをページ画像に付帯表示し、そのページ画像111を有するページ編集画面を示すマークをインジケータ201に付帯表示してページ編集画面を表示部31に表示する。このため、マークを表示する編集の条件を容易に設定できる。
【0078】
(第2の変形例)
図10及び図11を参照して、上記実施の形態の第2の変形例を説明する。本変形例では、上記実施の形態と同様に、画像形成装置1を用い、上記実施の形態と異なる部分を主として説明する。
【0079】
本変形例における画像形成装置1の動作を説明する。本変形例では、第1の変形例と同様に、画像形成装置1において、条件設定処理及び第2のページ編集画面表示処理と同様の処理が実行される。ただし、本変形例における条件設定処理では、マークを表示する編集の条件として編集の種類を設定するとともに、編集の種類に応じてマークの色を設定するものとする。
【0080】
図10に、条件設定画面302の構成を示す。本変形例における条件設定処理のステップS21において、図10に示す条件設定画面302が表示部31に表示されるものとする。条件設定画面302は、カットボタン311、複製ボタン312、画像挿入ボタン313と、色指定ボタン314Y,314B,314Gと、を有する。色指定ボタン314Yは、マークの色を黄色に指定するボタンである。色指定ボタン314Bは、マークの色を青に指定するボタンである。色指定ボタン314Gは、マークの色を緑に指定するボタンである。このマークの色は、黄、青、緑の3色に限定されるものではなく、他の色や、2色又は4色以上としてもよい。
【0081】
色指定ボタン314Y,314B,314Gは、カットボタン311、複製ボタン312、画像挿入ボタン313それぞれに対応付けられ、編集の種類ごとにマークの色指定が可能になっている。ここでは、一例として、カットボタン311に対応して色指定ボタン314Yがタッチ入力され、複製ボタン312に対応して色指定ボタン314Bがタッチ入力され、画像挿入ボタン313に対応して色指定ボタン314Gがタッチ入力されるケースを考える。このように、カットに対応して黄色のマークを表示し、複製に対応して緑色のマークを表示し、画像挿入に対応して青色のマークを表示するものとして設定され、その設定情報が記憶部14に記憶される。
【0082】
図11に、マークを表示したページ編集画面104の構成を示す。次いで、本変形例における第2のページ編集画面表示処理が実行され、ステップS31において、図11に示すページ編集画面104のようにページ編集ボタン表示領域120Aを有するページ編集画面が表示部31に表示される。ページ編集ボタン表示領域120Aは、カットボタン121A、複製ボタン122A、画像挿入ボタン123A等のボタンを有する。カットボタン121Aには、条件設定されているマークをユーザが識別可能なように、設定されている黄色のマークが表示されている。同様に、複製ボタン122Aには、設定されている青色のマークが表示されている。同様に、画像挿入ボタン123Aには、設定されている緑色のマークが表示されている。
【0083】
本変形例における第2のページ編集画面表示処理の前に予め、2番目のページ編集画面(順番が21〜40番のページ画像を有するページ編集画面)において、複製ボタン122Aのタッチ入力によりページ画像の複製がなされ、3番目のページ編集画面(順番が41〜60番のページ画像を有するページ編集画面)において、画像挿入ボタン123Aのタッチ入力により画像挿入がなされているものとする。そして、本変形例における第2のページ編集画面表示処理のステップS34において、カットボタン121Aのタッチ入力により13番目のページ画像111がカットされたものとする。
【0084】
すると、ステップS37において、図11に示すページ編集画面104が表示部31に表示される。ページ編集画面104では、ページ画像表示領域110において、カットにより繰り上がった13番目のページ画像111の下に黄色のマーク115が表示されている。インジケータ表示領域200では、インジケータ201において、表示中のページ編集画面104に対応する位置に黄色のマーク204が表示されており、2番目のページ編集画面に対応する位置に青色のマーク205が表示されており、3番目のページ編集画面に対応する位置に緑色のマーク206が表示されている。この例では、カットボタン121A、複製ボタン122A、画像挿入ボタン123A以外のページ編集のボタンがタッチ入力されても、ページ画像表示領域110及びインジケータ201にマークが表示されない。
【0085】
以上、本変形例によれば、操作部32を介してマークを表示する編集の条件と編集の種類に応じたマークの色との設定入力を受け付けて設定し、その条件を満たす編集がなされた場合に、その編集に対応する色のマークをページ画像及びインジケータに付帯表示してページ編集画面を表示部31に表示する。このため、第1の変形例の効果を奏するとともに、ページ画像及びインジケータに付帯表示されたマークの色により、編集の種類をユーザが目視で容易に認識できる。
【0086】
(第3の変形例)
図12及び図13を参照して、上記実施の形態の第3の変形例を説明する。本変形例では、上記実施の形態と同様に、画像形成装置1を用い、上記実施の形態と異なる部分を主として説明する。
【0087】
本変形例における画像形成装置1の動作を説明する。本変形例では、条件設定処理の実行により、第1の変形例と同様に、画像形成装置1において、条件設定処理及び第2のページ編集画面表示処理と同様の処理が実行される。ただし、本変形例における条件設定処理では、マークを表示する編集の条件として編集の種類を設定するとともに、編集の種類に応じてマークの形状を設定するものとする。
【0088】
図12に、条件設定画面303の構成を示す。本変形例における条件設定処理のステップS22において、図12に示す条件設定画面303が表示部31に表示されるものとする。条件設定画面303は、カットボタン311、複製ボタン312、画像挿入ボタン313と、形状指定ボタン315T,315S,315Xと、を有する。形状指定ボタン315Tは、マークの形状を三角形に指定するボタンである。形状指定ボタン315Sは、マークの形状をひし形に指定するボタンである。形状指定ボタン315Xは、マークの形状を×状に指定するボタンである。このマークの形状は、三角形、ひし形、×状の3種類に限定されるものではなく、他の形状や、2種類又は4種類以上としてもよい。
【0089】
形状指定ボタン315T,315S,315Xは、カットボタン311、複製ボタン312、画像挿入ボタン313それぞれに対応付けられ、編集の種類ごとにマークの色指定が可能になっている。一例として、カットボタン311に対応して形状指定ボタン315Tがタッチ入力され、複製ボタン312に対応して形状指定ボタン315Sがタッチ入力され、画像挿入ボタン313に対応して形状指定ボタン315Xがタッチ入力されるケースを考える。このように、カットに対応して三角形のマークを表示し、複製に対応してひし形のマークを表示し、画像挿入に対応して×状のマークを表示するものとして設定され、その設定情報が記憶部14に記憶される。
【0090】
そして、本変形例における第2のページ編集画面表示処理が実行され、ステップS31において、図4に示すページ編集画面101が表示部31に表示される。そして、ステップS34において、カット、複製又は画像挿入の編集が行われた場合に、ステップS37において、カット、複製又は画像挿入に対応する三角形、ひし形又は×状のマークが、編集されたページ画像111及びインジケータ201の対応する位置に表示されてページ編集画面が表示部31に表示される。なお、第2の変形例と同様に、設定された形状のマークがページ編集ボタン表示領域の対応するボタン内に表示される構成としてもよい。
【0091】
以上、本変形例によれば、操作部32を介してマークを表示する編集の条件と編集の種類に応じたマークの形状との設定入力を受け付けて設定し、その条件を満たす編集がなされた場合に、その編集に対応する形状のマークをページ画像及びインジケータに付帯表示してページ編集画面を表示部31に表示する。このため、ページ画像及びインジケータに付帯表示されたマークの形状により、編集の種類をユーザが目視で容易に認識できる。
【0092】
(第4の変形例)
図13及び図14を参照して、上記実施の形態の第4の変形例を説明する。本変形例では、上記実施の形態と同様に、画像形成装置1を用い、上記実施の形態と異なる部分を主として説明する。
【0093】
本変形例における画像形成装置1の動作を説明する。制御部11のROMには、第3のページ編集画面表示処理を実行するための第3のページ編集画面表示プログラムが記憶される。図13に、第3のページ編集画面表示処理の流れを示す。
【0094】
第3のページ編集画面表示処理は、ページ画像に対して、用紙の属性として用紙サイズ又は用紙種類の変更が入力された場合に、その変更されたページ画像を示すマークをページ画像及びインジケータに付帯表示してページ編集画面を表示する処理である。画像形成装置1において、例えば、操作部32を介して第3のページ編集画面表示処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、制御部11により第3のページ編集画面表示プログラムに基づく第3のページ編集画面表示処理が実行される。
【0095】
図13に示すように、第3のページ編集画面表示処理のステップS41〜S44は、第1のページ編集画面表示処理のステップS11〜S14と同様である。ステップS41では、例えば、図4に示すページ編集画面101が表示部31に表示される。ステップS44では、ページ編集画面101のページ編集ボタン表示領域120の各ボタンのタッチ入力によるページ画像の編集が受け付けられる。このとき、画像詳細ボタン127のタッチ入力により、ページ画像に対応する画像形成の用紙の属性の変更も受け付けられる。
【0096】
図14に、画像詳細設定画面401の構成を示す。ステップS44において、ページ編集画面101のページ画像111の選択後に、画像詳細ボタン127がユーザにタッチ入力されると、図13に示す画像詳細設定画面401が表示部31に表示される。画像詳細設定画面401は、選択中のページ画像を有するページ画像表示領域410と、各種用紙の属性の選択入力を受け付ける用紙属性選択領域420とを有する。用紙属性選択領域420は、用紙の属性として、用紙サイズ、用紙種類、用紙の坪量、用紙の色、用紙の穴あきの有無が選択入力されるドロップダウンリストを有する。
【0097】
用紙の属性の選択入力は、上記の例に限定されるものではなく、各給紙トレイ51〜54に、異なる用紙種類、用紙サイズ等の用紙が格納されている場合に、用紙トレイの選択入力により用紙の属性を変更する構成としてもよい。また、画像詳細設定画面401において、用紙属性の選択入力とは別に、用紙の画像形成について、カラー又は白黒、後処理(ステープル、パンチ穴等)の有無、画像形成面(片面、両面等)等が選択入力可能な構成としてもよい。
【0098】
そして、ステップS15と同様に、編集前の画像並び順のページ画像に対する用紙の属性の選択情報を含む編集情報が取得される(ステップS45)。そして、ステップS45で取得された編集情報が参照され、用紙サイズ又は用紙種類が変更されたページ画像があるか否かが判別される(ステップS46)。用紙サイズ又は用紙種類が変更されたページ画像がある場合(ステップS46;YES)、ページ編集画面において、用紙サイズ又は用紙種類が変更されたページ画像を示すマークが対応する表示位置に設定され、インジケータにおけるページ画像の用紙サイズ又は用紙種類が変更されたページ編集画面を示すマークが対応する表示位置に設定される(ステップS47)。
【0099】
そして、編集前のページ編集画面に、ステップS45で取得された編集情報の編集がなされ、ステップS47で設定されたマークを有する編集後のページ編集画面の画像データが生成され、その画像データに応じてページ編集画面が表示部31に表示され(ステップS48)、第3のページ編集画面表示処理が終了する。用紙サイズ又は用紙種類が変更されていない場合(ステップS46;NO)、ステップS48に移行される。
【0100】
以上、本実施の形態によれば、ジョブのページ画像に対して、用紙の属性として用紙サイズ又は用紙種類の変更がなされたか否かが判別され、用紙サイズ又は用紙種類の変更がなされた場合に、その変更されたページ画像に対応するマークをページ画像111及びインジケータ201に付帯表示してページ編集画面を表示部31に表示する。このため、ページ画像及びインジケータに付帯表示されたマークにより、重要な編集であると類推される用紙のサイズ又は用紙種類の変更がなされたページ画像及びその位置をユーザが目視で容易に認識できる。
【0101】
(第5の変形例)
図15を参照して、上記実施の形態の第5の変形例を説明する。本変形例では、上記実施の形態と同様に、画像形成装置1を用い、上記実施の形態と異なる部分を主として説明する。
【0102】
本変形例における画像形成装置1の動作を説明する。制御部11のROMには、第4のページ編集画面表示処理を実行するための第4のページ編集画面表示プログラムが記憶される。図15に、第4のページ編集画面表示処理の流れを示す。
【0103】
第5のページ編集画面表示処理は、章分け機能の設定により、ページ画像に対して自動的に白紙挿入が実行された場合に、その白紙挿入されたページ画像を示すマークをページ画像及びインジケータに表示してページ編集画面を表示する処理である。画像形成装置1において、例えば、操作部32を介して第4のページ編集画面表示処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、制御部11により第4のページ編集画面表示プログラムに基づく第4のページ編集画面表示処理が実行される。
【0104】
予め、ユーザからの操作部32を介する操作入力により、章分け機能の設定の有無と、両面画像形成時に章分け機能を設定する場合に、各章の最終ページが表面になる用紙の裏面に自動的に白紙挿入を行うか否かと、が設定されているものとする。その自動裏面白紙挿入の設定は、設定情報として記憶部14に記憶される。
【0105】
図15に示すように、第4のページ編集画面表示処理のステップS51〜S55は、第1のページ編集画面表示処理のステップS11〜S15と同様である。そして、記憶部14に記憶された設定情報が参照され、章分け機能による自動裏面白紙挿入が設定されているか否かが判別される(ステップS56)。自動裏面白紙挿入が設定されている場合(ステップS56;YES)、ページ編集画面において、章分け機能により自動裏面挿入された白紙のページ画像を示すマークが対応する表示位置に設定されと、インジケータにおける自動裏面挿入された白紙のページ画像を有するページ編集画面を示すマークが対応する表示位置に設定される(ステップS57)。
【0106】
そして、編集前のページ編集画面に、ステップS55で取得された編集情報の編集がなされ、ステップS57で設定されたマークを有する編集後のページ編集画面の画像データが生成され、その画像データに応じてページ編集画面が表示部31に表示され(ステップS58)、第4のページ編集画面表示処理が終了する。自動白紙挿入が設定されていない場合(ステップS56;NO)、ステップS58に移行される。
【0107】
以上、本変形例によれば、ジョブのページ画像に対して、章分け機能により自動裏面白紙画像挿入がなされたか否かが判別され、自動裏面白紙画像挿入がなされた場合に、挿入された白紙のページ画像を示すマークをページ画像111及びインジケータ201に付帯表示してページ編集画面を表示部31に表示する。このため、ページ画像及びインジケータに付帯表示されたマークにより、白紙のページ画像が自動で挿入されたページ画像及びその位置をユーザが目視で容易に認識できる。
【0108】
なお、上記実施の形態及び変形例における記述は、本発明に係る好適な画像形成装置の一例であり、これに限定されるものではない。
【0109】
例えば、上記実施の形態、変形例及び下記構成のうち少なくとも2つを適宜組み合わせることとしてもよい。
【0110】
また、上記実施の形態及び変形例では、編集したページ画像の下と、インジケータにおける編集したページ画像を含むページ編集画面の下にマークを表示する構成としたが、これに限定されるものではない。マークを表示する位置は、ページ画像及びインジケータの上、左、右や、ページ画像及びそのインジケータに重畳した位置等、編集したページ画像に対応する他の位置でもよい。
【0111】
また、上記実施の形態及び変形例では、編集されたページ画像に対応してページ画像及びインジケータにマークを表示する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、編集されたページ画像に対応して、ページ画像又はインジケータにマークを表示する構成としてもよい。
【0112】
また、上記実施の形態及び変形例では、ページ画像にマークを表示する場合、編集されたページ画像に対応する位置にマークを表示する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、編集されたページ画像を含む複数のページ画像からなるグループ(章等)に対応する位置にマークを表示する構成としてもよい。この構成によれば、ページ画像に表示するマークのページ画像間隔を適切にできる。
【0113】
また、上記実施の形態及び変形例では、インジケータにマークを表示する場合、編集されたページ画像を有するページ編集画面に対応する位置にマークを表示する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、インジケータにおいて、編集されたページ画像に対応する位置にマークを表示する構成や、編集されたページ画像を含む複数のページ画像からなるグループ(章等)に対応する位置にマークを表示する構成としてもよい。この構成によれば、インジケータに表示するマークのページ画像間隔を適切にできる
【0114】
また、上記実施の形態及び変形例では、編集されたページ画像に対応してページ画像とインジケータとに同一のマークを表示する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、編集されたページ画像に対応してページ画像とインジケータとに表示するマークの色、形状等を異にする構成としてもよい。
【0115】
また、上記第4の変形例では、変更された用紙の属性が用紙サイズ又は用紙の種類である場合にマークを表示する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、用紙の色等、他の用紙の属性が変更された場合に、マークを表示する構成としてもよい。
【0116】
また、上記実施の形態及び変形例では、編集されたページ画像に対応してページ画像及びインジケータに図形のマークを表示する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、編集されたことを示す情報として、ページ編集されたページ画像に対応してページ画像及びインジケータの少なくとも1つに文字等、他の情報を表示する構成や、マークと他の情報とを組み合わせて表示する構成としてもよい。
【0117】
また、以上の実施の形態及び変形例における画像形成装置1を構成する各部の細部構成及び細部動作に関して本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】本発明に係る実施の形態における画像形成装置の断面構成を示す図である。
【図2】画像形成装置の内部構成を示す図である。
【図3】第1のページ編集画面表示処理を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態におけるマークが表示される前のページ編集画面の構成を示す図である。
【図5】実施の形態におけるマークが表示されたページ編集画面の構成を示す図である。
【図6】条件設定処理を示すフローチャートである。
【図7】第2のページ編集画面表示処理を示すフローチャートである。
【図8】第1の変形例における条件設定画面の構成を示す図である。
【図9】第1の変形例におけるマークが表示されたページ編集画面の構成を示す図である。
【図10】第2の変形例における条件設定画面の構成を示す図である。
【図11】第2の変形例におけるマークが表示されたページ編集画面の構成を示す図である。
【図12】第3の変形例における条件設定画面の構成を示す図である。
【図13】第3のページ編集画面表示処理を示すフローチャートである。
【図14】画像詳細設定画面の構成を示す図である。
【図15】第4のページ編集画面表示処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0119】
1 画像形成装置
11 制御部
12 プリントコントローラ
13 画像処理部
14 記憶部
20 画像読取部
21 ADF部
22 スキャナ部
30 表示操作部
31 表示部
32 操作部
33 キー操作部
40 画像形成部
41 搬送機構
42 画像形成本体部
43 定着部
50 給紙ユニット
51〜54 給紙トレイ
60 後処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面表示を行う表示部と、
画像データに基づいて用紙に画像形成する画像形成部と、
ジョブに含まれる画像データに基づくページ画像の編集の指示入力を受け付ける操作部と、
前記ジョブのページ画像の編集画面を生成して前記表示部に表示し、前記操作部による編集の指示入力に基づいて前記編集画面のページ画像を編集する制御部と、を備える画像形成装置において、
前記制御部は、前記編集されたページ画像を示すマークを前記編集画面に表示する画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記編集されたページ画像に対応する位置、又は当該編集されたページ画像を含む複数のページ画像に対応する位置に前記マークを表示する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記ジョブのページ画像が複数の編集画面にわたって切替表示される場合に、全編集画面における表示中の編集画面の範囲を示すインジケータを前記表示部に表示し、前記ページ画像が編集された場合に、前記編集されたページ画像を示すマークを前記インジケータに表示する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記操作部は、前記インジケータに表示されたマークの選択入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部を介して選択入力されたマークに対応する編集画面を前記表示部に表示する請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記操作部は、マークを表示させる編集の条件の設定入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部を介して設定入力された編集の条件を満たす編集がなされた場合に、当該編集されたページ画像を示す前記マークを表示する請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、ページ画像の編集の種類に応じて、前記マークの形状及び色の少なくとも1つを異にする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記操作部は、前記ページ画像の編集の種類に応じたマークの形状及び色の少なくとも1つの設定入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部により設定入力されたマークの形状及び色の少なくとも1つに基づいて前記マークを表示する請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御部は、ページ画像が自動で挿入された場合に、当該挿入されたページ画像に対応する前記マークを表示する請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記操作部は、ページ画像の用紙の属性の変更の指示入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部によりページ画像の用紙の属性の変更が指示入力された場合に、当該変更されたページ画像を示す前記マークを表示する請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記用紙の属性は、用紙のサイズ及び用紙の種類の少なくとも1つである請求項9に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−231944(P2009−231944A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−71937(P2008−71937)
【出願日】平成20年3月19日(2008.3.19)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】