説明

画像形成装置

【課題】画像形成用カートリッジが正しく装着されていることを判断することが可能で安価な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】複数の画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yの各々に搭載された非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yとの間でデータの送受信を非接触方式で行う通信装置40を備える画像形成装置1において、通信装置40は、複数の画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yに対応して配置された複数のアンテナ22a,22b,22c,22dと、複数のアンテナ22a,22b,22c,22dからの信号を切り替える切替制御部43と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複合機、コピー機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば、カラー印刷用の画像形成装置は、メンテナンスの容易化を図るために、トナーが充填された画像形成用カートリッジを本体に着脱自在に装着している。最近では、画像形成用カートリッジの非正規品が市場に出回っている。非正規品を画像形成装置に装着した場合、非正規品が画像形成装置に上手く適合せず、画像形成装置が故障したり、印刷結果が劣悪になる問題が起こっている。そのため、画像形成用カートリッジには、正規品であることを示す固有IDの他、画像形成用カートリッジに収容される現像剤の残量、画像形成用カートリッジの使用時間、画像形成用カートリッジの製造年月日等、メンテナンス等に有益な情報を記憶する非接触式ICタグが取り付けられている。
【0003】
本体には、1個のリーダ/ライタ装置と1個の送受信用アンテナが内設され、アンテナを介して各非接触式ICタグとの間で通信を行う。画像形成装置は、1個のリーダ/ライタ装置が1個のアンテナを介して各非接触式ICタグへ応答要求信号を送信し、その後、アンテナを介して各非接触式ICタグから応答信号を受信すると、受信した応答信号に基づいて画像形成用カートリッジの交換時期等を管理する。かかる画像形成装置によれば、画像形成用カートリッジの個数に合わせてリーダ/ライタ装置を設ける必要がなく、安価な通信システムを提供できる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2001−22230号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の画像形成装置は、1個のアンテナが複数の非接触式ICタグと交信する。画像形成装置は、リーダ/ライタ装置が読み取った応答信号がどの画像形成用カートリッジに関するものであるかを認識することができず、画像形成用カートリッジが本体に正しく装着されているか否かを判断することができなかった。
【0006】
特に、画像形成装置は、例えば、画像形成用カートリッジの装着位置がトナーの色によって決まっており、画像形成用カートリッジが正しい位置に装着されていることを前提として印刷を行う。そのため、例えば、イエローのトナー用画像形成用カートリッジを装着する位置に、ブラックのトナー用画像形成用カートリッジを装着した場合には、画像形成装置は、ブラックのトナーをイエローのトナーであるとして印刷を行うことになり、ユーザが所望する印刷結果を得られない問題がある。
【0007】
だからといって、リーダ/ライタ装置を画像形成用カートリッジの個数に合わせて本体に設けたのでは、画像形成装置が非常に高価になってしまう。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、画像形成用カートリッジが正しく装着されていることを判断することが可能で安価な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る画像形成装置は、次のような構成を有している。
(1)現像剤を収容する複数の画像形成用カートリッジが装着される本体と、前記複数の画像形成用カートリッジの各々に搭載された非接触式ICタグとの間でデータの送受信を非接触方式で行う通信装置と、を備える画像形成装置において、前記通信装置は、前記複数の画像形成用カートリッジに対応して配置された複数のアンテナと、前記複数のアンテナからの信号を切り替える切替制御部と、を有する。
【0010】
(2)(1)に記載の発明において、前記複数の画像形成用カートリッジは、前記本体の内部に水平方向に並設され、前記複数のアンテナは、前記本体の上面部の内側に配置されている。
【0011】
(3)(1)に記載の発明において、前記複数の画像形成用カートリッジは、前記本体の前後方向に直交する左右方向に並設され、前記複数のアンテナは、前記本体の前面部の内側に配置されている。
【0012】
(4)(1)又は(2)に記載の発明において、前記複数の画像形成用カートリッジは、前記本体の前後方向に並設され、最前方に位置する画像形成用カートリッジに対応して配置されたアンテナの平面積は、他の画像形成用カートリッジに対応して配置されたアンテナの平面積より大きく設定している。
【0013】
(5)(1)乃至(4)の何れか一つに記載の発明において、前記本体は、前記複数の画像形成用カートリッジを外部に開放させる開口部を有する本体部と、前記開口部を覆うカバー部と、を有し、前記カバー部の開閉状態を検出する開閉検出手段が設けられており、前記切替制御部は、前記開閉検出手段が前記カバー部の開閉を検出した場合に、前記複数のアンテナを個別に切り替える。
【0014】
(6)(2)に記載の発明において、前記本体は、上方に開口する開口部を備える本体部と、前記開口部を覆うカバー部と、を有し、前記複数のアンテナは、前記カバー部に配置されている。
【0015】
(7)(3)に記載の発明において、前記本体は、前方に開口する開口部を備える本体部と、前記開口部を覆うカバー部と、を有し、前記複数のアンテナは、前記カバー部に配置されている。
【0016】
(8)(2)に記載の発明において、前記本体は、前記画像形成用カートリッジに収容される前記現像剤を用いて画像を形成された用紙が排出される排出トレイが、前記上面部の外側に形成されている。
【0017】
(9)(8)に記載の発明において、前記複数のアンテナは、前記排出トレイの全域に亘って配置されている。
【発明の効果】
【0018】
上記構成を有する本発明の画像形成装置は、複数の画像形成用カートリッジに対応して複数のアンテナを配置し、その複数のアンテナからの信号を切り替える。そのため、データを受信したアンテナの位置から、受信したデータがどの画像形成用カートリッジに関するものであるかを認識することが可能である。よって、本発明の画像形成装置によれば、受信したデータに基づいて画像形成用カートリッジが本体に正しく装着されているか否かを判断することができる。しかも、本発明の画像形成装置は、1個の通信装置に、通信装置より安価なアンテナを複数接続した構造であるため、通信システムを安価にできる。
【0019】
これにより、本発明の画像形成装置は、例えばカートリッジ交換時に各画像形成用カートリッジの非接触式ICタグからデータを読み取り、イエロー用の画像形成用カートリッジの装着位置に、ブラック用の画像形成用カートリッジを間違って装着した場合に、その誤りを検出してユーザに知らせることができる。よって、本発明の画像形成装置によれば、イエロー用の画像形成用カートリッジの装着位置に、ブラック用の画像形成用カートリッジを間違って装着したまま印刷を行うことがなく、良好な印刷結果を得ることができる。
【0020】
本発明の画像形成装置は、複数の画像形成用カートリッジが本体の内部に並設され、それらの画像形成用カートリッジを覆う本体の上面部の内側に複数のアンテナを配置している。或いは、画像形成装置は、複数の画像形成用カートリッジが本体の左右方向に並設されている場合には、本体の前面部の内側に複数のアンテナを配置している。そのため、複数のアンテナは、外部の非接触式ICタグと交信することが可能である。よって、本発明の画像形成装置は、各アンテナを、画像形成用カートリッジに装着された非接触式ICタグからデータを読み取る用途と、社員証等の非接触式ICタグから認証ID等を読み取る用途とに兼用することができる。
【0021】
本発明の画像形成装置は、複数の画像形成用カートリッジが本体の前後方向に配置され、最前方に位置する画像形成用カートリッジに対応して配置したアンテナが、他の画像形成用カートリッジに対応して配置したアンテナより平面積が大きく、データの読み取り領域が広くされている。最前方に位置するアンテナは、最もユーザに近い位置にある。このため、ユーザは、最前方に位置する画像形成用カートリッジに対応して配置したアンテナに社員証等をかざしやすい。よって、本発明の画像形成装置は、ユーザが社員証等のデータを最前方のアンテナに簡単に読み取らせることができ、便利である。
【0022】
本発明の画像形成装置は、カバー部を開いて、複数の画像形成用カートリッジを本体部の外部に開放させた後、カバー部を閉じた場合に、複数のアンテナを個別に切り替える。よって、本発明の画像形成装置によれば、カバー部を開閉して画像形成用カートリッジが交換されたと考えられる場合に、複数のアンテナを個別に切り替えて画像形成用カートリッジが本体に正しく装着されたか否かを確認できる。
【0023】
本発明の画像形成装置は、本体部の上方に開口する開口部、或いは、本体部の前方に開口する開口部を覆うカバー部に複数のアンテナを配置するので、カートリッジ交換のためにカバー部を開いた場合に、複数のアンテナがカバー部と一緒に画像形成用カートリッジの上方或いは前方から取り除かれる。よって、本発明の画像形成装置によれば、画像形成用カートリッジの上方或いは前方に配置された複数のアンテナが、カートリッジ交換作業時に邪魔にならない。
【0024】
本発明の画像形成装置は、画像形成用カートリッジに収容される現像剤を用いて画像を形成された用紙が排出される排出トレイが本体の上面に形成され、排出トレイの下側(裏側)に複数のアンテナを配置している。排出トレイは、通常、排出された用紙を取り出すために必要な空間が確保されている。よって、本発明の画像形成装置によれば、複数のアンテナが、画像形成用カートリッジに搭載された非接触式ICタグの他にも、社員証や認証カード等に搭載された非接触式ICタグからデータを読み取り易い。
【0025】
特に、画像形成装置が複合機である場合には、本体の上面に画像読取ユニットが配設される。この場合でも、本発明の画像形成装置によれば、排出された用紙を取り出すために必要な空間が確保されているため、プリンタと複合機の何れの本体も同様の設計を行うことができる。これに付随して、本発明の画像形成装置は、プリンタと複合機との部品の共通化、設計期間の短縮、コストダウン等のメリットが得られる。
【0026】
本発明の画像形成装置は、排出トレイの下側にある複数のアンテナが、排出トレイの全領域に亘って配置されている。よって、本発明の画像形成装置によれば、各アンテナを、画像形成用カートリッジに搭載された非接触式ICタグからデータを読み取る用途と、用紙に含まれる非接触式ICタグからデータを読み取る用途とに兼用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
次に、本発明に係る画像形成装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0028】
(第1実施形態)
<プリンタの概略構成>
図1は、本発明の第1実施形態の画像形成装置(プリンタ)1の外観斜視図であって、上位装置(パソコン)26に接続されている状態を示す。図中±X方向は、プリンタ1の前後方向を示し、図中±Y方向は、プリンタ1の左右方向を示し、図中±Z方向は、プリンタ1の上下方向を示す。
【0029】
「画像形成装置」の一例であるプリンタ1は、樹脂製の本体2により箱形の外観が構成されている。本体2は、本体部3にカバー部4が後部において回動可能に保持されて構成されている。本体2の上面部2aは、カバー部4の左側(図中+Y側)にプリンタ1を操作するための操作部23と、データを表示する表示部24とが配設されている。
【0030】
プリンタ1は、ケーブル25を介して上位装置の一例であるパソコン26に接続されている。プリンタ1は、一対一の関係でパソコン26に接続してもよいし、ネットワークなどを介してプリンタ26に接続してもよい。パソコン26は、制御本体26aにディスプレイ26b、キーボード26c、マウス26dが接続し、データの入出力を行う。制御本体26aには、社員証等の認証カード28に搭載された非接触式ICタグ29にデータを読み書きするリーダ/ライタ装置27が接続されている。
【0031】
<プリンタの内部構成>
図2は、図1に示すプリンタ1の内部概略構成図である。
プリンタ1の本体2は、「現像剤」の一例であるトナーを収容する複数の画像形成用トナーカートリッジ19K,19C,19M,19Yが装着される。本体2は、上方に開口する開口部3aを備える本体部3と、その開口部3aを覆うようにヒンジ5を介して本体部3に回動可能に取り付けられたカバー部4とで構成されている。本体部3及びカバー部4は、何れも樹脂を材質とする。カバー部4の外面には、排出トレイ6が形成されている。
【0032】
プリンタ1は、本体2(本体部3)の中央部に、駆動ローラ7と従動ローラ8が水平方向に配置され、搬送ベルト9を巻回されている。本体2は、搬送ベルト9の下側に、用紙10を積層状態で収納している。搬送ベルト9の周りには、給紙部11と、画像形成部12と、排紙部13が配設されている。用紙10は、給紙部11にピックアップされて画像形成部12へ送られ、画像形成部12において画像形成された後、排紙部13から排出トレイ6に排出される。
【0033】
画像形成部12は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)用の第1〜第4画像形成ユニット14K,14C,14M,14Yを用紙10の搬送方向に沿って配置している。つまり、画像形成部12は、本体2の前後水平方向(−X方向から+X方向)に、第1〜第4画像形成ユニット14K,14C,14M,14Yを並設している。第4画像形成ユニット14Yの下流側には、画像形成ユニット14K,14C,14M,14Yが用紙10に転写した各色トナーを熱定着させる定着部15が、配設されている。
【0034】
ここで、第1〜第4画像形成ユニット14K,14C,1M,14Yの構成を説明する。第1〜第4画像形成ユニット14K,14C,14M,14Yは、同一構成であるので、以下では、第1画像形成ユニット14Kの構成を説明し、第2〜第4画像形成ユニット14C,14M,14Yの構成については説明を省略する。
【0035】
第1画像形成ユニット14Kは、感光ドラム16Kと転写ローラ17Kが搬送ベルト9を挟んで回転可能に配設されている。露光装置18Kと画像形成用カートリッジ19Kは、感光ドラム16Kの回転方向(図中反時計回り方向)に配置されている。画像形成用カートリッジ19Kは、ブラック(K)のトナーを収容している。画像形成用カートリッジ19Kは、ブラック(K)のトナーの交換を容易にするために、本体2に着脱可能に装着されている。
【0036】
上記第1画像形成ユニット14Kは、露光装置18Kが静電潜像を形成した感光ドラム16Kの表面に、画像形成用カートリッジ19Kからトナーを供給して、静電潜像を可視化し、感光ドラム16Kと転写ローラ17Kとの間でトナーを用紙10に転写する。
【0037】
このようなプリンタ1は、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yが、本体2に同一構造で装着されている。画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yは、本体部3内に、前後水平方向(−X方向から+X方向)に並設され、上方がカバー部4で覆われている。よって、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yは、本体2のカバー部4を開状態にした場合に、本体2の外部に開放される。
【0038】
尚、本体2には、カバー部4の開閉状態を検出する「開閉検出手段」の一例である開閉センサ20が内設されている。開閉センサ20は、リミットスイッチ、磁気スイッチ、圧電センサ等、カバー部4の開閉を検出できれば良いことは言うまでもない。
【0039】
各画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yの上面には、非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yがそれぞれ搭載されている。
【0040】
非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yには、各画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yを識別するための固有IDや、各画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yに収容されるトナーの色、製造年月日等、画像形成用カートリッジ固有の情報が読み出し専用に記憶されている。また、非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yには、各画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yの使用時間、トナー残量等、メンテナンス等に有益な情報が適宜読み書き可能に記憶されている。
【0041】
本体2には、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yに対応して、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dが配置されている。第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dは、平板ループ状のコイル状アンテナで構成され、その平面部が、本体2の上面部2aと平行になるようにその内側、換言すれば、カバー部4又は排出トレイ6の内側に配置されている。第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dは、非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yが発信する電波と磁束結合可能な様になっている。
【0042】
図3は、図2に示すプリンタ1を上方から見た概念図であって、非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yと第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dとの位置関係を示す。
第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dは、非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yより大きく、非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yのアンテナ(読み取り可能)領域をそれぞれカバーしている。
【0043】
特に、本体2の最前方(−X側)に配置された第1アンテナ22aは、そのコイル状アンテナの平面積が、他の第2〜第4アンテナ22b,22c,22dのコイル状アンテナの平面積より大きく設定されている。第1実施形態では、第1アンテナ22aは、そのコイル状アンテナの平面積を、社員証等の個人認証カード28(図2参照)より大きく設定し、認証カード28の読み取り可能領域を広くしてある。
【0044】
<プリンタの電気ブロック構成>
図4は、図2に示すプリンタ1の制御ブロック図である。
プリンタ1は、CPU31に、ROM32、RAM33、NVRAM34などのメモリが、バス35を介して電気的に接続されている。また、CPU31は、給紙部11と、画像形成部12と、排紙部13と、開閉センサ20と、操作部23と、表示部24とにバス35を介して電気的に接続され、プリンタ1の操作や印刷の制御を行う。また、CPU31は、LANインターフェース(以下「LANI/F」という。)45を介してユーザのパソコン26に接続し、データの送受信を制御する。
【0045】
ROM32には、プリンタ1の動作を制御するための動作制御プログラム36が格納されている。動作制御プログラム36は、印刷機能の他、非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yからデータを読み取る機能、個人認証によって操作部23の操作を有効にする機能、セキュアプリント機能を、プリンタ1に実行させるものである。
【0046】
NVRAM34には、カートリッジデータ記憶手段37と、登録ID記憶手段38と、セキュア印字データ記憶手段39の各記憶領域が設けられている。
【0047】
カートリッジデータ記憶手段37は、通信装置40が、非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yから読み取ったデータを、そのデータを読み取った第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dと関連付けて識別可能に記憶するものである。
登録ID記憶手段38は、プリンタ1の使用権限を有するユーザの認証IDを登録IDとして記憶するものである。
セキュア印字データ記憶手段39は、セキュアプリント設定された印字データを蓄積して記憶するものである。
【0048】
更に、CPU31は、バス35を介して通信装置40に接続している。通信装置40は、非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yとの間で非接触方式でデータを送受信するものである。通信装置40は、RFIDリーダ/ライタ回路41と、「切替制御部」の一例であるアナログスイッチ43と、アンテナ選択回路44と、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dとから構成されている。
【0049】
RFIDリーダ/ライタ回路41は、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dが画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yに装着された非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yや認証カード28の非接触式ICタグ29と交信する際の電気信号を制御し、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yに装着された非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yや認証カート28の非接触式ICタグ29へのデータの読み書きを制御するものである。
【0050】
アナログスイッチ43は、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dからの信号を切り替えるものである。つまり、アナログスイッチ43は、RFIDリーダ/ライタ回路41からの信号を第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dへ切り替えて、非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yとの間でデータを個別に送受信するためのものである。
アンテナ選択回路44は、アナログスイッチ43に選択するアンテナを指示し、アナログスイッチ43の切替動作を制御するものである。尚、アンテナ選択回路44は、RFIDリーダ/ライタ回路41に内蔵させても良い。
【0051】
<動作制御プログラムの動作説明>
次に、動作制御プログラム36の動作について説明する。図5は、図4に示す動作制御プログラム36のメインフローチャートである。
CPU31は、電源投入時に、ROM32から動作制御プログラム31を読み出して、RAM33にコピーする。CPU31は、プリンタ1の電源投入後から電源切断まで、所定時間間隔で動作制御プログラム36を実行し、以下の処理を行う。
【0052】
CPU31は、電源投入されると、初期設定を行う。すなわち、CPU31は、先ずステップ1(以下「S1」と略記する。)において、第1初期設定を行う。第1初期設定では、例えば、各種レジスタの初期化やウォーミングアップ動作などが行われる。そして、S2において、CPU31は、カートリッジデータの読み取り処理を行う。すなわち、CPU31は、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yに搭載された非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yのデータを通信装置40にそれぞれ読み取らせ、カートリッジデータ記憶手段37に記憶する。
【0053】
図6は、図5に示すカートリッジデータの読み取り処理(S2)のサブフローチャートである。
具体的には、CPU31は、S201において、アンテナ選択回路44からアナログスイッチ43に第4アンテナ22dを選択する指示を与え、S202において、第4アンテナ22dを用いて通信し、データを取得出来るようにアナログスイッチ43を切り替える。
【0054】
そして、S203において、CPU31は、第4アンテナ22d及びアナログスイッチ43、リーダ/ライタ回路42を介して非接触式ICタグ21Kのデータを読み取る。
【0055】
そして、S204において、CPU31は、読み取ったデータを処理可能な信号に変換し、第4アンテナ22dと関連付けてカートリッジデータ記憶手段37に記憶させる。これにより、プリンタ1は、カートリッジデータ記憶手段37に記憶されたデータが、第4アンテナ22dに受信されたものであることを識別可能になる。
【0056】
CPU31は、上記S201〜S204同様にして、画像形成用カートリッジ19M,19C,19Kの非接触式ICタグ21M,21C,21Kからデータを取得し、第3〜第1アンテナ22c,22b,22aと関連付けてカートリッジデータ記憶手段37に識別可能に記憶する(S205〜S216)。その後、図5のS2に戻る。
【0057】
プリンタ1は、図5のS3において、第2初期設定を行う。図7は、図5に示す第2初期設定処理(S3)のサブフローチャートである。
第2初期設定では、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yを本体2に正しく装着しているか否かを確認し、正しく装着されていない場合には、エラー通知を行って、ユーザに画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yを本体2に正しく装着し直させる。
【0058】
具体的には、S301において、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yが本体2に正しく装着されているか否かを判断する。例えば、この判断は、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dに関連付けて記憶したデータに含まれる色データが、第1〜第4アンテナ22a,22c,22b,22dが読み取るべき色データと一致するか否かに基づいて行われる。更に例えば、この判断は、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dに関連付けて記憶したデータに含まれる使用時間やトナー残量等が、直前の値と一致しているか否かに基づいて行われる。
【0059】
画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yが正しく装着されていると判断した場合には(S301:YES)、そのまま図5のS3に戻る。
【0060】
これに対して、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yが正しく装着されていないと判断した場合には(S301:NO)、S302において、エラー通知を行う。その後、S303において、開閉センサ20の検出信号に基づいて、カバー部4が開かれたか否かを判断する。カバー部4が開かれていない場合には(S303:NO)、カートリッジ交換してエラー解除が行われていないことを意味するので、そのまま待機する。
【0061】
一方、カバー部4が開かれた場合には(S303:YES)、S304において、開閉センサ20の検出信号に基づいて、カバー部4が閉じられたか否かを判断する。カバー部4が閉じられていない場合には(S304:NO)、カートリッジ交換作業中であることを意味するので、そのまま待機する。
【0062】
カバー部4が閉じられた場合には(S304:YES)、カートリッジ交換作業が完了したことを意味するので、S305において、表示部24に表示したエラー通知を解除する。その後、図5のS3に戻る。
【0063】
このようにして画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yの装着状態を確認したら(図5のS3)、図5のS4において、開閉センサ20の検出信号に基づいて、カバー部4が開かれたか否かを判断する。カバー部4が、開かれたと判断した場合には(S4:YES)、S5において、カバー部4が閉じられたか否かを判断する。カバー部4が閉じられるまでは(S5:NO)、待機する。カバー部4が閉じられたと判断した場合には(S5:YES)、S2に戻る。
【0064】
これに対して、カバー部4が開かれていないと判断した場合には(S4:NO)、S6において、印字データを受信したか否かを判断する。印字データを受信した場合には(S6:YES)、S7において、受信した印字データを解析し、セキュアプリント設定されたセキュア印字データであるか否かを判断する。セキュア印字データでないと判断した場合には(S7:NO)、S8において、印刷を実行する。
【0065】
セキュア印字データであると判断した場合には(S7:YES)、S9において、セキュア印字データをセキュア印字データ記憶手段39に蓄積して記憶した後、S4に戻る。これにより、セキュア印字データは、ユーザが操作部23にセキュアプリント指示を入力するまで、プリンタ1に保存される。
【0066】
これに対して、CPU31は、印字データを受信していないと判断した場合には(S6:NO)、S10において、認証IDを読み取る。具体的には、この時点では第1アンテナ22aが選択されているので(図6のS213参照)、CPU31は、RFIDリーダ/ライタ回路41及びアナログスイッチ43を介して第1アンテナ22aから信号を送出する。送出された信号は、本体2が樹脂製であるため、本体2の外部にも発信される。
【0067】
ユーザが、認証カード28をプリンタ1にかざさない場合には、送出された信号に対する反射(応答)がなく、認証IDなしと判断し(S11:NO)、S4に戻る。
【0068】
ユーザが、認証カード28をプリンタ1、特に、第1アンテナ22aの設置位置付近にかざすと、本体2が樹脂製であるため、CPU31は、第1アンテナ22aとRFIDリーダ/ライタ回路41とを介して認証カード28の非接触式ICタグ29から認証IDを読み取る(S11:YES)。それから、CPU31は、S12において、読み取った認証IDを登録ID記憶手段38の登録IDと照合する。CPU31は、読み取った認証IDが登録IDと一致しない場合には(S12:NO)、当該ユーザがプリンタ1の正当な使用権限を有しないことを意味するので、印刷や設定変更などを行わずにS4に戻る。
【0069】
一方、読み取った認証IDが登録IDと一致した場合には(S12:YES)、S13において、操作部23の操作が有るか否かを判断する。操作部23の操作が有ると判断した場合には(S13:YES)、S14において、操作部23の操作内容に応じた動作をプリンタ1に行わせる。
【0070】
操作部23の操作がないと判断した場合には(S13:NO)、S15において、セキュア印字データ記憶手段39に記憶されているセキュア印字データを参照し、認証IDに対応するセキュア印字データが有るか否かを判断する。認証IDに対応するセキュア印字データがないと判断した場合には(S15:NO)、S4に戻る。
【0071】
認証IDに対応するセキュア印字データが有ると判断した場合には(S15:YES)、S16において、セキュア印字データ記憶手段39からセキュア印字データを読み出してRAM33にコピーする。そして、S17において、読み出したセキュア印字データを印刷する。その後、CPU31は、S4に戻り、次の動作に備える。
【0072】
<具体例>
プリンタ1は、電源投入されると、初期設定を行う(図5のS1〜S3参照)。このとき、プリンタ1は、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dからの信号を切り替え、RFIDリーダ/ライタ回路41に第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dを介して非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yからの信号を個別に受信させ、読み取ったデータをカートリッジデータ記憶手段37に記憶させておく(図6のS201〜S216参照)。そして、カートリッジデータ記憶手段37に記憶させたデータに基づいて、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yが正しく装着されているか否かを確認する(図7のS301〜S305参照)。正しく装着されていることを確認できたら、待機状態になる(図5のS4:NO、S6:NO、S10、S11:NO)。
【0073】
プリンタ1を操作する正当権限を有するユーザは、認証IDが登録ID記憶手段38に記憶されている。正当権限のあるユーザが認証ID28をプリンタ1にかざすと、プリンタ1は、認証IDが登録IDと一致するので、操作部23を有効にする。そこで、例えば、ユーザが操作部23に設定値を入力すると、プリンタ1は、既定値を入力値に変更する(図5のS4:NO、S6:NO、S10、S11:YES、S12:YES、S13:YES、S14参照)。
【0074】
尚、正当権限なきユーザが、認証カード28をプリンタ1にかざしても、プリンタ1は、その認証IDが登録IDと一致しないため、操作部23を有効にしない。よって、正当権限なきユーザは勝手にプリンタ1を操作できない(図5のS4:NO、S6:NO、S10、S11:YES、S12:NO参照)。
【0075】
ユーザが、パソコン26からプリンタ1に印字データを送信した場合には、その印字データがセキュアプリント設定されていなければ、プリンタ1は直ちに印刷を行う(図5のS4:NO、S6:YES、S7:NO、S8参照)。
【0076】
一方、例えば、ユーザが、認証カード28をリーダ/ライタ装置27にかざして認証IDをパソコン26に読み込み、セキュア設定をして印字データをパソコン26からプリンタ1に送信した場合には、プリンタ1は、印刷を実行せずに、パソコン26から受信したセキュア印字データをセキュア印字データ記憶手段39に記憶しておく(図5のS4:NO、S6:YES、S7:YES、S9参照)。
【0077】
ユーザが、プリンタ1へやってきて、認証カード28をプリンタ1(特に、第1アンテナ22a付近)にかざすと、プリンタ1は、第1アンテナ22aを介して認証カード28の非接触式ICタグ29から認証IDを読み取る。パソコン1は、認証IDが登録IDと一致し、当該ユーザに正当権限が有ることを確認すると、プリンタ1は、読み取った認証IDに対応するセキュア印字データを印刷する(図5のS4:NO、S6:NO、S10、S11:YES、S12:YES、S13:NO、S15:YES、S16、S17参照)。
【0078】
ところで、例えば、ユーザは、表示部24の表示を見て画像形成用カートリッジ19Yのトナー残量が少なくなったことに気付いた場合には、カートリッジ交換するために、カバー部4を開閉する(図5のS4:YES、S5:YES参照)。
【0079】
プリンタ1は、カバー部4の開閉を検出すると、通信装置40が第1〜第4アンテナ221,22b,22c,22dを個別に切り替え、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yの非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yからデータを個別に読み取る。そして、プリンタ1は、読み取ったデータに基づいて、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yが正しく装着されているか否かを確認する。画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yが正しく装着されていれば、カバー部4が閉じていることを再確認した後、印刷に移る(図5のS2、S3、S4:NO、S6:NO参照)。
【0080】
しかし、プリンタ1は、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yの装着構造が同じであるため、例えば、ブラック(K)の画像形成用カートリッジ19Kを画像形成用カートリッジ19Yの装着位置に誤装着することがある。
【0081】
この場合、カートリッジデータ記憶手段37は、第4アンテナ22dに関連付けて記憶されているデータが、ブラック(K)の色データを含む。これに対して、本来、第4アンテナ22dが読み取るべき色データは、イエロー(Y)である。よって、プリンタ1は、カートリッジデータ記憶手段37に記憶されている色データ(ブラック)が、第4アンテナ22dが読み取るべき色データ(イエロー)と一致しないため、画像形成用カートリッジ19Kが本体2に正しく装着されていないと判断する(図7のS301:NO参照)。
【0082】
そこで、プリンタ1は、表示部24に、最後方の装着位置に装着した画像形成用カートリッジ19Kを、イエロー(Y)用の画像形成用カートリッジ19Yに交換して装着し直す旨のエラーメッセージを表示する。この場合、プリンタ1は、表示部24に画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yのレイアウトを表示し、誤装着の位置をユーザに見やすく示しても良い(図7のS302参照)。
【0083】
ユーザは、カバー部4を開いて、誤装着した画像形成用カートリッジ19Kを本体2から取り外し、イエロー(Y)の画像形成用カートリッジ19Yを本体2に装着し直した後、カバー部4を閉じる。すると、プリンタ1は、表示部24に表示したエラーメッセージを解除する(図7のS303:YES、S304:YES、S305参照)。
【0084】
その後、プリンタ1は、再度、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dからの信号を切り替え、各画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yのデータを個別に受信する。このとき、第4アンテナ22dが受信したデータに含まれる色データ(イエロー)は、第4アンテナ22dが読み取るべき色データ(イエロー)と一致する。よって、プリンタ1は、各画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yが正しく装着されていると判断し、印刷動作又は待機状態に移行する(図5のS2、S3、S4:NO参照)。
【0085】
<作用効果>
以上説明したように、第1実施形態に係るプリンタ1は、データを受信した第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dの位置から、受信したデータがどの画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yに関するものであるかを認識することが可能である(図5のS2、S3参照)。
【0086】
よって、第1実施形態のプリンタ1によれば、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dに関連付けてカートリッジデータ記憶手段37に記憶したデータに基づいて、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yが本体2に正しく装着されているか否かを判断することができる。
【0087】
しかも、第1実施形態のプリンタ1は、1個の通信装置40(RFIDリーダ/ライタ回路41)に、通信装置40(RFIDリーダ/ライタ回路41)より安価なアンテナ22a,22b,22c,22dを4個接続した構造である。そのため、第1実施形態のプリンタ1は、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22d毎に通信装置40(RFIDリーダ/ライタ回路41)を設ける場合と比べて通信システムを安価にできる。
【0088】
このような第1実施形態のプリンタ1は、例えば、カートリッジ交換時に、ブラック(K)用の画像形成用カートリッジ19Kをイエロー(Y)用のトナー画像形成用カートリッジ19Yの装着位置に間違って装着したことを認識できる。そして、プリンタ1は、画像形成用カートリッジ19Kの誤装着を、誤装着した位置を特定してユーザに知らせることができる(図5のS3、図7のS301:NO、S302参照)。よって、第1実施形態のプリンタ1によれば、イエロー(Y)用の画像形成用カートリッジ19Yの装着位置に、ブラック(K)用の画像形成用カートリッジ19Kを間違って装着したまま印刷を行うことがなく、良好な印刷結果を得ることができる。
【0089】
しかも、第1実施形態のプリンタ1は、例えば、非正規品の画像形成用カートリッジが本体2に装着された場合には、使用時間やトナー残量等から、非正規品が取り付けられた位置を特定してエラー通知を行うことができる(図5のS3、図7のS301:NO、S302参照)。よって、第1実施形態のプリンタ1によれば、非正規品を本体2に装着したまま印刷を行わないため、印字結果の質の低下や、装置の故障を招かない。
【0090】
また、第1実施形態のプリンタ1は、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yが本体2の内部に並設され、それらの画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yを覆う樹脂製本体2の上面部2aの内側に第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dを配置している。そのため、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dは、本体2の上面部2aを介して、外部の非接触式ICタグ29と交信することが可能である(図2参照)。よって、第1実施形態のプリンタ1は、例えば、第1アンテナ22aを、画像形成用カートリッジ19Kに装着された非接触式ICタグ21Kからデータを読み取る用途と、社員証や認証カード28等の非接触式ICタグ29から認証ID等を読み取る用途とに兼用することができる。
【0091】
第1実施形態のプリンタ1は、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yが本体2の前後方向(−Xから+X方向)に配置され、最前方の第1アンテナ22aが、他の第2〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dより平面積が大きく、データの読み取り領域が広くされている。最前方に位置する第1アンテナ22aは、最もユーザに近い位置にある。このため、ユーザは、最前方に位置する第1アンテナ22aに認証カード28等をかざしやすい(図2及び図3参照)。よって、第1実施形態のプリンタ1は、ユーザが、認証カード28等の非接触式ICタグ29に記憶されているデータを最前方の第1アンテナ22aに簡単に読み取らせることができ、便利である。
【0092】
第1実施形態のプリンタ1は、カバー部4を開いて、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yを本体部3の外部に開放させた後、カバー部4を閉じた場合に、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dを個別に切り替える(図5のS4:YES、S5:YES、S2参照)。よって、第1実施形態のプリンタ1によれば、カバー部4を開閉して画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yが交換されたと考えられる場合に、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dを個別に切り替え、非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yのデータから読み取ったデータに基づいて画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yが本体2に正しく装着されたか否かを確認できる。
【0093】
第1実施形態のプリンタ1は、本体部3の上方に開口する開口部3aを覆うカバー部4に第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dを配置するので、カートリッジ交換のためにカバー部4を開いた場合に、第1〜第4アンテナ22a,22c,22b,22dがカバー部4と一緒に画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yの上方から取り除かれる。よって、第1実施形態のプリンタ1によれば、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yの上方に配置された第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dが、カートリッジ交換作業時に邪魔にならない。
【0094】
第1実施形態のプリンタ1は、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yに収容されるブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のトナーを用いて画像を形成された用紙10が排出される排出トレイ6が、本体2の上面部2aに形成され、排出トレイ6の下側(裏側)に第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dを配置している。排出トレイ6は、通常、排出された用紙10を取り出すために必要な空間が確保されている。よって、第1実施形態のプリンタ1によれば、例えば、第1アンテナ22aが、画像形成用カートリッジ19Kに搭載された非接触式ICタグ21Kの他にも、認証カード28に搭載された非接触式ICタグ29からデータを読み取り易い。
【0095】
特に、「画像形成装置」が複合機である場合には、本体2の上面に画像読取ユニットが配設される。排出トレイ6は、排出された用紙10を取り出すために必要な空間が確保されているため、プリンタ1と複合機の本体2を同様に設計できる。これに付随して、第1実施形態のプリンタ1は、複合機との部品の共通化、設計期間の短縮、コストダウン等のメリットが得られる。
【0096】
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図8は、本発明の第2実施形態の画像形成装置(プリンタ)50の内部概略構成図である。図9は、図8に示すプリンタ50を上方から見た概念図であって、非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yと第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dとの位置関係を示す。
【0097】
「画像形成装置」の一例であるプリンタ50は、個人認証用のアンテナ53とブラック(K)用のアンテナ52aとを別個に設けている点が、第1実施形態のプリンタ1と相違する。よって、ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、第1実施形態と共通する点は、第1実施形態と同一符号を図面に付し、適宜説明を省略する。
【0098】
プリンタ50は、本体2の上面部2aの内側、すなわち、カバー部4又は排出トレイ6の内側(裏側)に、第2〜第4アンテナ22b,22c,22dの他に、第5及び第6アンテナ52a,53が配置されている。
【0099】
第5アンテナ52aは、画像形成用ユニット19Kの非接触式ICタグ21Kに対応して配置され、非接触式ICタグ21Kの読み取り専用に設けられている。第5アンテナ52aは、第2〜第4アンテナ22b,22c,22dと平面積が同一である。
第6アンテナ53は、本体2の上面部2a(カバー部4又は排出トレイ6)の最前方に配置されている。第6アンテナ53は、平面積が、第2〜第5アンテナ22b,22c,22d,52aの平面積より大きく設定されている。第2実施形態では、第6アンテナ53の平面積は、認証カード28の平面積より大きく設定されている。
【0100】
このようなプリンタ50は、第5アンテナ52aが、ブロック(K)用の画像形成用カートリッジ19Kに搭載した非接触式ICタグ21Kと交信する。そして、第6アンテナ53が、認証カード28の非接触式ICタグ29から認証IDを読み取る。つまり、プリンタ50は、画像形成用カートリッジ19Kの非接触式ICタグ21Kからデータを読み取る第5アンテナ52aと、認証カード28の非接触式ICタグ29から認証IDを読み取る第6アンテナ53とが別個に設けられている。
【0101】
従って、第2実施形態のプリンタ50によれば、第1実施形態の作用効果に加え、非接触式ICタグ21Kの配置にかかわらず、第6アンテナ53を認証カード28をかざしやすい位置に配置することができる。尚、第2実施形態のプリンタ50は、アンテナ数が増加するため、第1実施形態のプリンタ1よりコスト高であるが、各アンテナに通信装置40(リーダ/ライタ装置42)を個別接続する場合よりコスト安である。
【0102】
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図10は、本発明の第3実施形態の画像形成装置(プリンタ)60の内部概略構成図である。図11は、図10に示すプリンタ60を上方から見た概念図であって、非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yと第7〜第10アンテナ62a,62b,62c,62dとの位置関係を示す。
【0103】
「画像形成装置」の一例であるプリンタ60は、第7〜第10アンテナ62a,62b,62c,62dを排出トレイ6の全域に亘って配置されている点が、第1実施形態のプリンタ1と相違する。よって、ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、第1実施形態と共通する点は、第1実施形態と同一符号を図面に付し、適宜説明を省略する。
【0104】
第3実施形態のプリンタ60は、図10及び図11に示すように、第7〜第10アンテナ62a,62b,62c,62dが同一形状である。第7〜第10アンテナ62a,62b,62c,62dは、本体2の上面部2aの内側(カバー部4又は排出トレイ6の内側)に敷設されている。第7〜第10アンテナ62a,62b,62c,62dは、図11に示すように、排出トレイ6の裏側全域を覆うように、幅方向(±Y方向)と奥行方向(±X方向)の寸法が定められている。
【0105】
このようなプリンタ60は、第7〜第10アンテナ62a,62b,62c,62dからの信号を切り替える。
【0106】
プリンタ60は、印刷時に、第7〜第10アンテナ62a,62b,62c,62dから樹脂製本体部2(カバー部4、排出トレイ6)を介して外部に、応答要求信号を送信する。そのため、例えば、非接触式ICタグ64を搭載した用紙63に画像を形成する場合には、用紙63の非接触式ICタグ64が、第7〜第10アンテナ62a,62b,62c,62dの何れかからの応答要求信号に応答して応答信号を送信する。その応答信号は、第7〜第10アンテナ62a,62b,62c,62dの何れかに受信される。
【0107】
しかも、プリンタ60は、例えば、第7アンテナ62aから認証カード28の非接触式ICタグ29に応答を要求する応答要求信号を発信させれば、ユーザが認証カード28をプリンタ1の排出トレイ6にかざしたときに、認証カード28の非接触式ICタグ29から認証IDを読み取ることができる。
【0108】
従って、第3実施形態のプリンタ60によれば、第1実施形態の作用効果に加え、第7〜第10アンテナ62a,62b,62c,62dを、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yに搭載された非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yからデータを読み取る用途と、用紙63に含まれる非接触式ICタグ64からデータを読み取る用途とに兼用することができる。
【0109】
この場合、第7〜第10アンテナ62a,62b,62c,62dが、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yに対応して設けられているので、第7〜第10アンテナ62a,62b,62c,62dの何れが用紙63の非接触式ICタグ64から応答信号を受信したかを判断することにより、非接触式ICタグ64が用紙63のどの位置に配置されているか判別できる。例えば、第8アンテナ62bが用紙63の非接触式ICタグ64からデータを受信した場合には、第8アンテナ62bのみから用紙63の非接触式ICタグ64に対して応答要求信号を出力してもよい。これによれば、第7〜第10アンテナ62a,62b,62c,62dの全てから応答要求信号を出力する場合と比べて、消費電力を小さくできる。
【0110】
更には、プリンタ60は、例えば、本体2の最前方に配置される第7アンテナ62aが、認証カード28の非接触式ICタグ29からデータを読み取るようにすれば、第7アンテナ62aを個人認証の用途にも兼用することができる。特に、第7アンテナ62aは、排出トレイ6の幅方向(±Y方向)の全域に設けられているため、ユーザが認証カード28をかざすべき位置が広く、便利である。
もちろん、第8〜第10アンテナ62b,62c,62dで認証カード28を読み込ませても良い。
【0111】
(第4実施形態)
続いて、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図12は、本発明の第4実施形態の画像形成装置(プリンタ)70を上方から見た内部概略構成図である。
【0112】
「画像形成装置」の一例であるプリンタ70は、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dを本体2の左右方向(±Y方向)に並設している点が、第1実施形態のプリンタ1と相違する。よって、ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、第1実施形態と共通する点は、第1実施形態と同一符号を図面に付し、適宜説明を省略する。
【0113】
プリンタ70は、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yが、本体2の内部に、前後水平方向(図中±X方向)に直交する左右水平方向(図中±Y方向)に並設されている。本体2の上面部2aの内側(カバー部4又は排出トレイ6の内側)には、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dが、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yに対応して、左右方向(±Y方向)に並べて配置されている。
【0114】
画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yは、上面最前方に、非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yが搭載されている。それに対応して、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dは、本体2の上面部2a(カバー部4又は排出トレイ6)の最前方に配置されている。
【0115】
第4実施形態では、第1アンテナ22aの平面積を他の第2〜第4アンテナ22b,22c,22dの平面積より大きくしているが、例えば、第2〜第4アンテナ22b,22c,22dの何れかの平面積を大きくしてもよい。
【0116】
上記プリンタ70は、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dを個別に切り替える。また、プリンタ70は、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dを認証ID取得用の用途に兼用する。
【0117】
このような第4実施形態のプリンタ70によれば、第1実施形態のプリンタ1と同様の作用効果を奏する。
【0118】
(第5実施形態)
続いて、本発明の第5実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図5は、本発明の第5実施形態の画像形成装置(プリンタ)80を上方から見た内部概略構成図である。
【0119】
「画像形成装置」の一例であるプリンタ80は、本体81の前面部81aの内側に第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dを配置している点が、第4実施形態のプリンタ70と相違する。よって、ここでは、第4実施形態と相違する点を中心に説明し、第4実施形態と共通する点は、第1実施形態と同一符号を図面に付し、適宜説明を省略する。
【0120】
プリンタ80の本体81は、樹脂成形品であって、前方に開口する開口部82aを備える本体部82と、開口部82aを覆うカバー部83とを有する。カバー部83は、本体部82に回動可能に保持されている。本体部82とカバー部83は、樹脂成形品である。
【0121】
本体81の前面部81aの内側、すなわち、カバー部83の内側には、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dが画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yに対応して配置されている。つまり、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dは、本体81の前面部81a(カバー部83)の左右方向(±Y方向)に配置されている。
【0122】
従って、第5実施形態のプリンタ80は、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dが、樹脂製のカバー部83を介して、本体外部の非接触式ICタグと交信することが可能である。つまり、例えば、第1アンテナ22aは、プリンタ1の前面部81aにかざされた認証カード28の非接触式ICタグ29と交信して、認証IDを取得することが可能である。よって、第5実施形態のプリンタ80は、第4実施形態の作用効果に加え、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dを、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yに装着された非接触式ICタグ21K,21C,21M,21Yからデータを読み取る用途と、社員証や認証カード28等の非接触式ICタグ29から認証ID等を読み取る用途とに兼用することができる。
【0123】
第5実施形態のプリンタ80は、本体部82の前方に開口する開口部82aを覆うカバー部83に第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dを配置するので、カートリッジ交換のためにカバー部83を開いた場合に、第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dがカバー部83と一緒に画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yの前方から取り除かれる。よって、第5実施形態のプリンタ80によれば、画像形成用カートリッジ19K,19C,19M,19Yの前方に配置された第1〜第4アンテナ22a,22b,22c,22dが、カートリッジ交換作業時に邪魔にならない。
【0124】
尚、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、プリンタ1を画像形成装置の一例として挙げたが、複合機、コピー機、ファクシミリ装置など印刷を行う機器を画像形成装置としても良い。また、現像剤は、トナーに限らず、インク等であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0125】
【図1】本発明の第1実施形態の画像形成装置(プリンタ)の外観斜視図であって、上位装置に接続されている状態を示す。
【図2】図1に示すプリンタの内部概略構成図である。
【図3】図2に示すプリンタを上方から見た概念図であって、非接触式ICタグとアンテナとの位置関係を示す。
【図4】図2に示すプリンタの制御ブロック図である。
【図5】図4に示す動作制御プログラムのメインフローチャートである。
【図6】図5に示すカートリッジデータの読み取り処理のサブフローチャートである。
【図7】図5に示す第2初期設定処理のサブフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態の画像形成装置(プリンタ)の内部概略構成図である。
【図9】図8に示すプリンタを上方から見た概念図であって、非接触式ICタグとアンテナとの位置関係を示す。
【図10】本発明の第3実施形態の画像形成装置(プリンタ)の内部概略構成図である。
【図11】図10に示すプリンタを上方から見た概念図であって、非接触式ICタグとアンテナとの位置関係を示す。
【図12】本発明の第4実施形態の画像形成装置(プリンタ)を上方から見た内部概略構成図である。
【図13】本発明の第5実施形態の画像形成装置(プリンタ)を上方から見た内部概略構成図である。
【符号の説明】
【0126】
1,50,60,70,80 画像形成装置
2 本体
2a 上面部
3 本体部
3a 開口部
4 カバー部
6 排出トレイ
19K,19C,19M,19Y 画像形成用カートリッジ
21K,21C,21M,21Y 非接触式ICタグ
20 開閉センサ(開閉検出手段)
40 通信装置
22a,22b,22c,22d,62a,62b,62c,62d アンテナ
43 アナログスイッチ(切替制御部)
2 本体
81a 前面部
82 本体部
82a 開口部
83 カバー部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像剤を収容する複数の画像形成用カートリッジが装着される本体と、前記複数の画像形成用カートリッジの各々に搭載された非接触式ICタグとの間でデータの送受信を非接触方式で行う通信装置と、を備える画像形成装置において、
前記通信装置は、
前記複数の画像形成用カートリッジに対応して配置された複数のアンテナと、
前記複数のアンテナからの信号を切り替える切替制御部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載する画像形成装置において、
前記複数の画像形成用カートリッジは、前記本体の内部に水平方向に並設され、
前記複数のアンテナは、前記本体の上面部の内側に配置されている
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1に記載する画像形成装置において、
前記複数の画像形成用カートリッジは、前記本体の前後方向に直交する左右方向に並設され、
前記複数のアンテナは、前記本体の前面部の内側に配置されている
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載する画像形成装置において、
前記複数の画像形成用カートリッジは、前記本体の前後方向に並設され、
最前方に位置する画像形成用カートリッジに対応して配置されたアンテナの平面積は、他の画像形成用カートリッジに対応して配置されたアンテナの平面積より大きく設定している
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載する画像形成装置において、
前記本体は、前記複数の画像形成用カートリッジを外部に開放させる開口部を有する本体部と、前記開口部を覆うカバー部と、を有し、前記カバー部の開閉状態を検出する開閉検出手段が設けられており、
前記切替制御部は、前記開閉検出手段が前記カバー部の開閉を検出した場合に、前記複数のアンテナを個別に切り替える
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項2に記載する画像形成装置において、
前記本体は、上方に開口する開口部を備える本体部と、前記開口部を覆うカバー部と、を有し、
前記複数のアンテナは、前記カバー部に配置されている
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項3に記載する画像形成装置において、
前記本体は、前方に開口する開口部を備える本体部と、前記開口部を覆うカバー部と、を有し、
前記複数のアンテナは、前記カバー部に配置されている
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項2に記載する画像形成装置において、
前記本体は、前記画像形成用カートリッジに収容される前記現像剤を用いて画像を形成された用紙が排出される排出トレイが、前記上面部の外側に形成されている
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項8に記載する画像形成装置において、
前記複数のアンテナは、前記排出トレイの全域に亘って配置されている
ことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−3099(P2009−3099A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−162654(P2007−162654)
【出願日】平成19年6月20日(2007.6.20)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】