画像形成装置
【課題】複数の処理操作位置における視認性が良好な案内表示画像を低コストで表示でき、処理操作位置にて操作入力を容易に行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数のユニットで構成された画像形成装置本体1Aと、この画像形成装置本体1Aの一部又はその周囲に配置された第1スクリーン21、第2スクリーン22、第3スクリーン23などに対して、案内表示画像を投射可能であり、且つ案内表示画像の大きさを調整するズーム調整手段3を備えた投射部4と、画像形成装置本体1Aに対して複数箇所で入力可能な操作入力部としてのキー入力部5と、少なくともズーム調整手段3を制御する手段を備える。
【解決手段】複数のユニットで構成された画像形成装置本体1Aと、この画像形成装置本体1Aの一部又はその周囲に配置された第1スクリーン21、第2スクリーン22、第3スクリーン23などに対して、案内表示画像を投射可能であり、且つ案内表示画像の大きさを調整するズーム調整手段3を備えた投射部4と、画像形成装置本体1Aに対して複数箇所で入力可能な操作入力部としてのキー入力部5と、少なくともズーム調整手段3を制御する手段を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関し、さらに詳しくは、複数箇所での処理操作が要請される画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置の大型化が進み、給紙部、画像形成部、定着部、排紙部などの基本的機能部に加えて、折り加工部、製本部などの機能部を備えたものがある。このような大型の画像形成装置では、各機能部でのジャム処理やメンテナンス時に、ユーザの作業範囲が表示部から離れてしまい、表示部に表示された機械状態の表示やガイダンス表示を見難いという問題点があった。このような問題点を解決するために、メンテナンスなどの作業を行う箇所の扉より内側の装置本体内部に、別途専用の操作部を含む液晶表示装置を設置した技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−119609号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の特許文献1に開示された画像形成装置では、液晶表示装置を複数箇所に設けるため、構成が複雑になりコストが高くなるという問題がある。加えて、特許文献1に開示された画像形成装置では、画像形成装置本体内部に液晶表示装置を設置するため、表示画面の大きさに制約があり、表示画像が見難いという問題がある。さらに、特許文献1に開示された画像形成装置では、装置の大型化に伴って、メンテナンス位置によっては画像形成装置本体内部に設けた液晶表示装置が見難くなるという問題が生じる。
【0004】
本発明の目的は、作業範囲が広くて処理操作箇所が増加した場合でも、コスト増となることなく、視認性が良好な案内表示画像を表示でき、操作入力を容易に行うことができる画像形成装置及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の特徴は、画像形成装置本体と、この画像形成装置本体の一部又はその周囲に配置されたスクリーンに対して、案内表示画像を投射可能であり、且つ案内表示画像の大きさを調整するズーム調整手段を備えた投射部と、画像形成装置本体に対して複数箇所で入力可能な操作入力部と、画像形成装置本体における処理操作位置とスクリーンの位置との間の距離が長くなるに従い、スクリーンへ投射される案内表示画像を大きくするように前記ズーム調整手段を制御する制御部とを備えたことを要旨とする。
【0006】
ここで、画像形成装置本体が大型である場合は、スクリーンは複数で、互いに分散して配置されていることが好ましい。
【0007】
また、画像形成装置本体は、処理操作位置を検出する検出部を備え、投射部は、投射部の配置位置を調整する位置調整部を備え、制御部は、検出部からの検出信号に基づいて、選択されたスクリーンに対して投射部が案内表示画像を投射可能な位置になるように位置調整部を制御する構成としてもよい。
【0008】
検出部は、画像形成装置本体の複数箇所に分散して配置された上記操作入力部であってもよい。操作入力部は、入力操作が行われることで制御部へ検出信号を出力するようになっている。このため、制御部は、操作入力が行われた位置を処理操作位置と見なして投射部の位置調整部に対して、選択したスクリーンに適切な大きさの案内表示画像を投射可能となるように制御を行うことが可能となる。
【0009】
また、検出部は、画像形成装置本体の複数箇所に分散して配置された、上記操作入力部を接続可能な接続部であってもよい。
【0010】
なお、本発明の他の態様として、操作入力部は、単数で画像形成装置本体に長いケーブルを介して接続されていてもよいし、無線で入力可能となっていてもよい。
【0011】
さらに、検出部は、画像形成装置本体における操作者の位置を検出する人体検出センサであってもよい。この場合、制御部は、操作者とスクリーンとの距離や位置関係に基づき操作者にとって視認性のよいスクリーンを選択したり、操作者が目視できる程度に案内表示画像の大きさを制御することができる。
【0012】
また、検出部は、画像形成装置本体のジョブの実行状態を検出するジョブ検出センサであってもよい。これにより、例えば、ジャム処理やメンテナンス処理などの処理操作位置が特定でき、制御部はこの処理操作位置に基づいて投射部を制御することができる。
【0013】
スクリーンは、画像形成装置本体に対して表示位置と非表示位置とに移動可能に設けられている構成としてもよい。具体的には、スクリーンが画像形成装置本体に対して出没可能に設けられていてもよいし、着脱自在に設けられていてもよい。さらには、スクリーンが画像形成装置本体の一部である扉の内側面であれば、扉の開閉により移動する構成となる。
【0014】
制御部は、検出部からの検出信号に基づき、又は、上記非表示位置から表示位置への移動の検知結果に基づき、複数の前記スクリーンから1つのスクリーンを選択する選択手段を備える構成としてもよい。
【0015】
制御部は、投射部が、選択されたスクリーンに対して投射可能な配置状態の場合のみ、規定の光量での投射を行うように投射部の光量を制御し、一方、投射部が、選択されたスクリーンに対して投射不能の配置状態の場合には、消光もしくは減光するように投射部の光量を制御することが好ましい。このような制御を行うことより、投射部が特定のスクリーンのみに投射を行って、操作者などを幻惑させることを防止できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、処理操作位置が複数の画像形成装置であっても、コスト増となることなく、各処理操作位置における視認性が良好な案内表示画像を表示でき、処理操作位置にて操作入力を容易に行うことができる画像形成装置を実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の詳細を図面に基づいて説明する。
[第1の実施の形態]
図1〜図18は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置に関する図面である。これら図面に基づいて、画像形成装置の構成及び制御方法について説明する。
(画像形成装置の概略構成)
本実施の形態に係る画像形成装置1は、例えば電子写真式複写機であって、原稿に形成された画像を読み取って画像情報を取得し、取得した画像情報に基づいて用紙に画像を形成する装置である。
【0018】
画像形成装置1は、複数のユニットで構成された画像形成装置本体1Aと、この画像形成装置本体1Aの一部又はその周囲に配置された第1スクリーン21、第2スクリーン22、第3スクリーン23などに対して、案内表示画像を投射可能であり、且つ案内表示画像の大きさを調整するズーム調整手段3を備えた投射部4と、画像形成装置本体1Aに対して複数箇所で入力可能な操作入力部としてのキー入力部5と、少なくともズーム調整手段3を制御する図8に示す構成の制御部6と、を備えて構成されている。
(画像形成装置本体の構成)
図1〜図4、及び図6に示すように、画像形成装置本体1Aを構成するユニットとしては、第1給紙ユニット7、第2給紙ユニット8、本体ユニット9、第1排紙ユニット10、第2排紙ユニット11が機能的に連結されて配置されている。
【0019】
第1給紙ユニット7及び第2給紙ユニット8は、所定のサイズの用紙を収納するトレイを備えた複数の引き出し部7A、8Aを有しており、内部に各トレイから用紙を本体ユニット9側へ搬送する図示しない用紙搬送機構を備えている。
【0020】
また、図6及び図7に示すように、第1給紙ユニット7における画像形成装置本体1Aの外側に位置する壁板71の内側には、第3スクリーン23が上下方向に出没可能に設けられている。この第3スクリーン23は、上縁部に把持部23Cを備えている。また、図7に示すように、第3スクリーン23は、壁板71の内側に第3スクリーン23を立てた状態で保持する保持部7Cが設けられている。この保持部7Cは、第3スクリーン23の側縁下部に形成された凹部23Aに係止並びに解除可能に設定されている。
【0021】
本体ユニット9は、図示しないが、周知の複写機と同様の構成要素である、画像読取部、画像形成部、転写部、定着部等を備えている。なお、本実施の形態では、本体ユニット9の下部にも用紙を収納するトレイを備えた引き出し部9Aを有する。また、本体ユニット9の背面側には、第1スクリーン21が立設されている。なお、第1スクリーン21は、図示しないが、表示位置と非表示位置とに移動可能に設けられている。
【0022】
第1排紙ユニット10および第2排紙ユニット11は、例えばプリントが施された用紙を束ねたり、ステープラーで綴じたりする機能を有する。図6に示すように、第2排紙ユニット11における画像形成装置本体1Aの外側に位置する壁板の内側には、第2スクリーン22が上下方向に出没可能に設けられている。
【0023】
この第2スクリーン22は、上縁部に把持部22Cを備えている。また、第2スクリーン22は、上記した第3スクリーン23と同様に、壁板の内側に第2スクリーン22を立てた状態で保持する図示しない保持部が設けられている。
【0024】
図4に示すように、第2排紙ユニット11の前扉11Dは、ほぼ直角に開けた状態で保持されるように設定されている。このとき、前扉11Dの内側面には、投射部4から案内表示画像が投射可能となっている。
【0025】
図8に示すように、画像形成装置本体1Aには、上述した第1スクリーン21、第2スクリーン22、第3スクリーン23、前扉11Dの内側面が案内表示画像の投射が可能な規定の位置に配置されているか否かを検出する、第1スクリーン状態検出センサ、第2スクリーン状態検出センサ、第3スクリーン状態検出センサ、前扉11Dの状態センサ(図示省略する)を備えている。
【0026】
投射部4は、光源となる図示しないランプを備えたプロジェクタ型の表示装置であり、画像形成装置本体1Aの一部又は周囲に分散して配置された第1スクリーン21、第2スクリーン22、第3スクリーン23、前扉11Dの内側面に対して案内表示画像を投射可能となるように設けられている。投射部4は、上記したズーム調整手段3の他に、投射部4の配置位置や投射方向を調整するための位置調整部40を備えている。また、図8に示すように、投射部4のランプは制御部6により光量が制御されるようになっている。
【0027】
本実施の形態では、第1給紙ユニット7と、本体ユニット9と、第2排紙ユニット11の上部にキー入力部5を接続するための第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11Bが設けられている。また、図4に示すように、第2排紙ユニット11内には、前扉11Dを開けたときに露呈される接続部11Cが設けられている。これら第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11B、接続部11Cには、画像形成装置本体1Aに、例えばジャム処理、用紙補給、各種メンテナンス、各種の設定変更などの処理操作の必要が生じたときに、図1及び図2に示すように、これら第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11B、接続部11Cのうちいずれか一つを選択してキー入力部5を接続してもよいし、図3に示すように、第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11Bのそれぞれにキー入力部5が接続された状態で備えられていてもよい。
【0028】
これら第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11B、接続部11Cは、いずれかにキー入力部5が接続されたときに、制御部6へ検出信号を出力するように設定されている。具体的には、これら接続部7B、9B、11B、11Cに互いに離間された一対の電極板を設け、キー入力部5の接続端子が接続部7B、9B、11B、11Cに差し込まれたときに、一対の電極板が短絡されて制御部6へ検出信号を出力するようにしてもよい。これら接続部7B、9B、11B、11Cとしては、実質的にキー入力部5の接続により、制御部6へ検出信号を出力するものあれば他の構成でも勿論よい。
【0029】
また、第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11Bのそれぞれにキー入力部5が接続されて備えられている場合は、いずれかのキー入力部5のキー入力が行われたときに制御部6へ検出信号を出力するように設定してもよい。上述のように、本実施の形態では、第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11B、接続部11Cやキー入力部5が、処理操作位置を検出するための検出部としての機能を有する。
【0030】
図1〜4、及び図6に示すように、本実施の形態では、処理操作位置を検出する他の検出部として、人体検知センサ7S、9S、11Sを備えている。人体検知センサ7Sは、画像形成装置本体1Aの一方の端部側に配置される第1給紙ユニット7に取り付けられている。人体検知センサ9Sは、本体ユニット9に取り付けられている。人体検知センサ11Sは、画像形成装置本体1Aの他方の端部側に配置される第2排紙ユニット11に取り付けられている。
【0031】
さらに、本実施の形態おいて、処理操作位置を検出する他の検出部としては、画像形成装置本体1Aを構成する各ユニット全般に設けられているジョブの実行状態を検出するジョブ検出センサであり、検出結果に応じて制御部6へ検出信号を出力するようになっている。なお、ジョブ検出センサとしては、図8に示す、周知の給紙センサ81、搬送センサ82、排紙センサ83がある。給紙センサ81は、第1給紙ユニット7、第2給紙ユニット8に設けられている。排紙センサ82は、本体ユニット9に設けられている。排紙センサ83は、第1排紙ユニット10、第2排紙ユニット11に設けられている。
【0032】
制御部6は、位置調整部40を制御して投射部4の配置位置や投射方向を制御すると共に、画像形成装置本体1Aにおける処理操作位置と、第1スクリーン21、第2スクリーン22、第3スクリーン23との位置との間の距離が長くなるに従い、スクリーン21、22、23のうち選択された1つのスクリーンへ投射される案内表示画像を大きくするようにズーム調整手段3を制御するようになっている。すなわち、制御部6は、選択されたいずれかのスクリーンへ向けて投射可能となるように、投射部4に設けられている位置調整部40を制御するようになっている。また、制御部6は、画像形成装置本体1Aにおいて、例えば、ジャム処理を行ったり、用紙補給を行ったり、設定変更を行ったりする処理操作の位置を検出して、その処理操作位置から見た場合に、選択されたいずれかのスクリーン21、22、23、前扉11Dの内側面での案内表示画像が視認性が高くなるようにズーム調整手段3の制御を行う。
(位置調整部の構成)
図5は、本実施の形態に用いる位置調整部40の一例を示す斜視図である。この位置調整部40は、投射部4の底部に設けられた第1駆動モータ42と、第1駆動モータ42により駆動される図示しない歯車部と、この歯車部が噛合して回転することにより投射部4を矢印aで示す水平方向に移動可能とするラック43を備えている。
【0033】
このラック43の下部には、下方に向けて突出する揺動ロッド部44がラック43と一体的に設けられている。この揺動ロッド部44の中間部には、この揺動ロッド部44と直角をなすようにアーム部45が突設されている。
【0034】
揺動ロッド部44の下端には、支持軸46で相対的に揺動可能に支持されると共に、軸方向が上下方向に固定されるように本体ユニット9内の図示しない部材に回転可能に軸支された上下方向ロッド部50を有している。上下方向ロッド部50の中間部には、上下方向ロッド部50の軸方向と直角をなし且つ上下方向ロッド部50が中心を貫通するように一体的に回転板9Cが設けられている。回転板9Cの下面周縁には、円周方向に沿ってギア51が形成されている。
【0035】
また、回転板9Cの上面に上下方向駆動部48を備えている。この上下方向駆動部48は、内部に第2駆動モータ49を備え、上下方向駆動部48から突出させた昇降ロッド47の上端を、上記アーム部45の自由端に揺動可能に連結させている。この昇降ロッド47は、第2駆動モータ49により矢印bで示す上下方向に移動するように設定されている。このような昇降ロッド47の上下動に伴い、投射部4は矢印cの方向に出射レンズ部41を傾ける制御が可能となる。
【0036】
回転板9Cの下面に形成されたギア51には、本体ユニット9側に設けられた第3駆動モータ54で回転駆動される回転軸53に設けられたピニオンギア52が噛合している。この第3駆動モータ54を駆動制御することにより、回転板9Cが矢印dの方向に回転するようになっている。
[制御部の構成]
次に、本実施の形態の画像形成装置1の制御部6を図8に示すブロック図を用いて説明する。
【0037】
制御部6はCPUや主記憶部などを備えてなり、具体的には、図8に示すように、入力装置状態検出部601と、人体位置検出部602と、給紙ユニット制御部603と、本体ユニット制御部604と、排紙ユニット制御部605と、複数のスクリーンから1つのスクリーンを選択する選択手段としてのスクリーン選定部606と、投射部制御部607と、光量制御部608と、投射部位置制御部609と、スクリーン状態検出部610と、を備えている。
【0038】
入力装置状態検出部601は、画像形成装置本体1における第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11B、接続部11Cからの入力信号に基づき、キー入力部5を用いた処理操作位置を検出してスクリーン選定部606へキー入力部5の位置情報を出力する。なお、第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11B、接続部11Cのいずれにもキー入力部5が接続されていない場合に、いずれかの接続部にキー入力部5が接続されたときに入力装置状態検出部601へ検出信号が出力されるようになっている。また、第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11Bのいずれにもキー入力部5が接続されて配置されている場合は、いずれかのキー入力部5にキー操作が行われた場合に、その操作が行われたキー入力部5から検出信号が出力されるようになっている。
【0039】
人体位置検出部602は、画像形成装置本体1における人体検知センサ7S、9S、11Sのいずれから出力された検出信号に基づいて、処理操作位置としての人体位置を検出して人体位置情報を、スクリーン選定部606と投射部制御部607へ出力する。
【0040】
図8に示すように、給紙ユニット制御部603は、給紙ユニット7、8に備えられた給紙センサ81から例えば用紙切れなどの情報が検出信号として出力されるようになっている。また、本体ユニット制御部604は、本体ユニット9に備えられた搬送センサ82から、ジャム発生などを知らせる検出信号が出力されるようになっている。排紙ユニット制御部605は、排紙センサ83から、排紙関連の情報を知らせる検出信号が出力されるようになっている。
【0041】
スクリーン選定部606は、上記の入力装置状態検出部601、人体位置検出部602、給紙ユニット制御部603、本体ユニット制御部604、排紙ユニット制御部605、スクリーン状態検出部610からの検出信号が入力されて、第1スクリーン21、第2スクリーン22、第3スクリーン23の選定を行う。
【0042】
投射部制御部607では、キー入力部5が用いられる処理操作位置や、処理操作位置としての人体検出位置の情報が入力装置状態検出部601、人体位置検出部602、スクリーン状態検出部610から入力される。この処理操作位置と、スクリーン選定部606にて選定(選択)されたスクリーンとの距離に応じた大きさの案内表示画像を選定されたスクリーンに投射するように制御を行う。
【0043】
光量制御部608では、投射部制御部607からの制御信号に基づいて投射部4のランプの光量制御を行う。投射部位置制御部609では、投射部制御部607からの制御信号に基づいて投射部4の位置調整部40における第1駆動モータ42、第2駆動モータ49、第3駆動モータ54を制御すると共に、投射部4のズーム調整手段3に含まれるモータを制御する。また、投射部位置制御部609には、投光方向検知センサから投光方向の検知信号が入力されるようになっている。
【0044】
スクリーン状態検出部610では、上記した第1スクリーン状態検出センサ55、第2スクリーン状態検出センサ56、第3スクリーン状態検出センサ57からの検出信号に基づいて各スクリーンが表示可能な位置に配置されているか否かの検出信号を投射部制御部607及びスクリーン選定部606へ出力するようになっている。
(画像形成装置の制御動作:キー入力部と接続部からの処理操作位置の検出)
図9〜11は、第1接続部9B、第2接続部11B、第3接続部7Bに接続されたキー入力部5からのキー入力操作があった場合、若しくはこれらの接続部にキー入力部5が接続された場合に、投射部4を制御する流れを示すフローチャートである。
〈第1スクリーンが選定された場合〉
図9に示すように、第1スクリーン21へ案内表示画像の投影の選定がなされると(ステップS1)、次に処理操作位置の検出を行う。具体的には、第1接続部9B、第2接続部11B、第3接続部7Bのいずれかのキー入力部5においてキー入力操作があったか、又は第1接続部9B、第2接続部11B、第3接続部7Bのいずれかにキー入力部5が接続されたかどうかを検出して、処理操作位置の判定を行う(ステップS2)。
【0045】
ステップS2において、図8に示す入力装置状態検出部601で、キー入力又はキー入力部5の接続が行われて第2接続部11Bの位置(以下、エリア2という。)から検出されたとの検出信号が出力された場合は、投射部位置制御部609では、作業はエリア2で行うと判断する(ステップS3)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、制御部6内の図示しない主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示すような制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア2であり、スクリーンが第1スクリーン21であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS4)。
【0046】
上記ステップS4では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき投射部制御部607から、光量制御部608並びに投射部位置制御部609へ制御信号を出力して、光量制御部608から投射部4のランプの光量制御を行うと共に、投射部位置制御部609から投射部4の位置調整部40やズーム調整手段3の各モータへ制御信号を出力する。なお、投射部制御部607では、スクリーン状態検出部610からの第1スクリーン21の状態検出結果により、第1スクリーン21が規定の表示位置に配置されている場合には、光量制御部608へ規定の光量となるような制御信号を発生させるようになっている。また、第1スクリーン21の状態検出結果により、第1スクリーン21が規定の表示位置に配置されていない場合は、投射部4のランプの光量を減光するか消光させるように制御を行う。
【0047】
図9に示すステップS2において、第1接続部9Bの位置(以下、エリア1という。)から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア1で行うと判断する(ステップS5)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア1であり、スクリーンが第1スクリーン21であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ小と決定される(ステップS6)。
【0048】
図9に示すステップS2において、第3接続部7Bの位置(以下、エリア3という。)から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア3で行うと判断する(ステップS7)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア3であり、スクリーンが第1スクリーン21であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS8)。
【0049】
上記ステップS4、S6、S8を行った後、スクリーン切り替えの指示があるか否かを判定する(ステップS9)。このステップS9においてスクリーン切り替えの指示がない場合は、制御は終了する。ステップS9において、第2スクリーン22への切り替えの指示がされた場合は図10に示すフローチャートで示す制御に移行し、第3スクリーン23への切り替えの指示がされた場合は図11のフローチャートで示す制御に移行する。
〈第2スクリーンが選定された場合〉
次に、図10に示すフローチャートを用いて第2スクリーン22が選定された場合の制御動作について説明する。
【0050】
図10に示すように、第2スクリーン22へ案内表示画像の投影の選定がなされると次に処理操作位置の検出を行う。具体的には、第1接続部9B、第2接続部11B、第3接続部7Bのいずれかのキー入力部5においてキー入力操作があったか、又は第1接続部9B、第2接続部11B、第3接続部7Bのいずれかにキー入力部5が接続されたかどうかを検出して、処理操作位置の判定を行う(ステップS10)。
【0051】
ステップS10において、キー入力又はキー入力部5の接続が行われた処理操作位置が第2接続部11Bの位置から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア2で行うと判断する(ステップS11)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、制御部6内の図示しない主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示すような制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア2であり、スクリーンが第2スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ小と決定される(ステップS12)。なお、この場合の案内表示画像の大きさは、例えば図12(C)に示すような配置となる。
【0052】
上記ステップS12では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき投射部制御部607から、光量制御部608並びに投射部位置制御部609へ制御信号を出力して、光量制御部608から投射部4のランプの光量制御を行うと共に、投射部位置制御部609から投射部4の位置調整部40やズーム調整手段3の各モータへ制御信号を出力して案内表示画像の大きさを投射部4の向きなどを制御する。なお、投射部制御部607では、スクリーン状態検出部610からの第2スクリーン22の状態検出結果により、第2スクリーン22が規定の表示位置に配置されている場合、すなわち第2スクリーン22が図6に示すように、確実に立ち上がって配置されている場合には、光量制御部608へ規定の光量となるような制御信号を発生させるようになっている。また、第2スクリーン22の状態検出結果により、第2スクリーン22が規定の表示位置に配置されていない場合、すなわち第2スクリーン22が図1に示すように、第2排紙ユニット11内に収納されている場合は、投射部4のランプの光量を減光するか消光させるように制御を行う。
【0053】
図10に示すステップS10において、第1接続部9Bの位置から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア1で行うと判断する(ステップS13)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア1であり、スクリーンが第2スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS14)。なお、この場合の案内表示画像の大きさは、例えば図12(B)に示すような配置となる。
【0054】
図10に示すステップS10において、第3接続部7Bの位置から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア3で行うと判断する(ステップS15)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア3であり、スクリーンが第2スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ大と決定される(ステップS16)。なお、この場合の案内表示画像の大きさは、例えば図12(A)に示すような配置となる。
【0055】
上記ステップS12、S14、S16を行った後、スクリーン切り替えの指示があるか否かを判定する(ステップS17)。このステップS17においてスクリーン切り替えの指示がない場合は、制御は終了する。ステップS17において、第1スクリーン21への切り替えの指示がされた場合は図9のフローチャートで示した制御に移行し、第3スクリーン23への切り替えの指示がされた場合は図11のフローチャートで示す制御に移行する。
〈第3スクリーンが選定された場合〉
次に、図11に示すフローチャートを用いて第3スクリーン23が選定された場合の制御動作について説明する。
【0056】
図11に示すように、第3スクリーン23へ案内表示画像の投影の選定がなされると次に処理操作位置の検出を行う。具体的には、第1接続部9B、第2接続部11B、第3接続部7Bのいずれかのキー入力部5においてキー入力操作があったか、又は第1接続部9B、第2接続部11B、第3接続部7Bのいずれかにキー入力部5が接続されたかどうかを検出して、処理操作位置の判定を行う(ステップS20)。
【0057】
ステップS20において、キー入力又はキー入力部5の接続が行われた処理操作位置が第2接続部11Bの位置から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア2で行うと判断する(ステップS21)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、制御部6内の図示しない主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示すような制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア2であり、スクリーンが第3スクリーン23であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ大と決定される(ステップS22)。
【0058】
上記ステップS22では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき投射部制御部607から、光量制御部608並びに投射部位置制御部609へ制御信号を出力して、光量制御部608から投射部4のランプの光量制御を行うと共に、投射部位置制御部609から投射部4の位置調整部40及びズーム調整手段3の各モータへ制御信号を出力して案内表示画像の大きさを投射部4の向きなどを制御する。なお、投射部制御部607では、スクリーン状態検出部610からの第3スクリーン23の状態検出結果により、第3スクリーン23が規定の表示位置に配置されている場合、すなわち第3スクリーン23が図6に示すように、確実に立ち上がって配置されている場合には、光量制御部608へ規定の光量となるような制御信号を発生させるようになっている。また、第3スクリーン23の状態検出結果により、第3スクリーン23が規定の表示位置に配置されていない場合、すなわち第3スクリーン23が図1に示すように、第1給紙ユニット7内に収納されている場合は、投射部4のランプの光量を減光するか消光させるように制御を行う。
【0059】
図11に示すステップS20において、第1接続部9Bの位置から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア1で行うと判断する(ステップS23)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア1であり、スクリーンが第3スクリーン23であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS24)。
【0060】
図11に示すステップS20において、第3接続部7Bの位置から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア3で行うと判断する(ステップS25)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア3であり、スクリーンが第3スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ小と決定される(ステップS16)。
【0061】
上記ステップS12、S14、S16を行った後、スクリーン切り替えの指示があるか否かを判定する(ステップS17)。このステップS17においてスクリーン切り替えの指示がない場合は、制御は終了する。ステップS17において、第1スクリーン21への切り替えの指示がされた場合は図9のフローチャートで示した制御に移行し、第3スクリーン23への切り替えの指示がされた場合は図10のフローチャートで示す制御に移行する。
(画像形成装置の制御動作:人体検知センサによる処理操作位置の検出)
図14〜16は、人体検知センサ7S、9S、11Sで操作者などの人体を検出した場合に、投射部4を制御する流れを示すフローチャートである。
〈第1スクリーンが選定された場合〉
図14に示すように、第1スクリーン21へ案内表示画像の投影の選定がなされると(ステップS30)、次に処理操作位置の検出として人体検知センサ7S、9S、11Sでの検出を行う(ステップS31)。
【0062】
ステップS31において、人体が検知された位置、すなわち処理操作位置の人体検知センサ11Sから検出信号が出力された場合は、どのエリアの人体検知センサでの検出かを判定する(ステップS32)。ここで、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア2で行うと判断する。投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、制御部6内の図示しない主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示すような制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、人体がエリア2であり、スクリーンが第1スクリーン21であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS33)。
【0063】
上記ステップS33では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき投射部制御部607が、光量制御部608並びに投射部位置制御部609へ制御信号を出力して、光量制御部608から投射部4のランプの光量制御を行うと共に、投射部位置制御部609から投射部4の位置調整部40及びズーム調整手段3の各モータへ制御信号を出力する。なお、投射部制御部607では、スクリーン状態検出部610からの第1スクリーン21の状態検出結果により、第1スクリーン21が規定の表示位置に配置されている場合には、光量制御部608へ規定の光量となるような制御信号を発生させるようになっている。また、第1スクリーン21の状態検出結果により、第1スクリーン21が規定の表示位置に配置されていない場合は、投射部4のランプの光量を減光するか消光させるように制御を行う。
【0064】
図14に示すステップS32において、エリア1から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア1で行うと判断する制御部6内の投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、人体がエリア1であり、スクリーンが第1スクリーン21であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ小と決定される(ステップS34)。
【0065】
図14に示すステップS32において、エリア3から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア3で行うと判断する。制御部6内の投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、人体がエリア3であり、スクリーンが第1スクリーン21であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS35)。
【0066】
上記ステップS33、S34、S35を行った後、スクリーン切り替えの指示があるか否かを判定する(ステップS36)。このステップS36においてスクリーン切り替えの指示がない場合は、制御は終了する。ステップS36において、第2スクリーン22への切り替えの指示がされた場合は図15のフローチャートで示す制御に移行し、第3スクリーン23への切り替えの指示がされた場合は図16のフローチャートで示す制御に移行する。
【0067】
なお、上記ステップS31において人体検知センサ7S、9S、11Sのいずれも人体検出がない場合はステップS36に移る。
〈第2スクリーンが選定された場合〉
次に、図15に示すフローチャートを用いて第2スクリーン22が選定された場合の制御動作について説明する。
【0068】
図15に示すように、第2スクリーン22へ案内表示画像の投影の選定がなされると、次に処理操作位置の検出として人体検知センサ7S、9S、11Sでの検出を行う(ステップS40)。
【0069】
ステップS40において、人体が検知された位置、すなわち処理操作位置の人体検知センサ11Sから検出信号が出力された場合は、どのエリアの人体検知センサでの検出かを判定する(ステップS41)。ここで、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア2で行うと判断する。投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、制御部6内の図示しない主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示すような制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、人体がエリア2であり、スクリーンが第2スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ小と決定される(ステップS42)。
【0070】
上記ステップS42では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき投射部制御部607が、光量制御部608並びに投射部位置制御部609へ制御信号を出力して、光量制御部608から投射部4のランプの光量制御を行うと共に、投射部位置制御部609から投射部4の位置調整部40及びズーム調整手段3の各モータへ制御信号を出力する。なお、投射部制御部607では、スクリーン状態検出部610からの第2スクリーン22の状態検出結果により、第2スクリーン22が規定の表示位置に配置されている場合には、光量制御部608へ規定の光量となるような制御信号を発生させるようになっている。また、第2スクリーン22の状態検出結果により、第2スクリーン22が規定の表示位置に配置されていない場合は、投射部4のランプの光量を減光するか消光させるように制御を行う。
【0071】
図15に示すステップS41において、エリア1から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア1で行うと判断する制御部6内の投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア1であり、スクリーンが第2スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS43)。
【0072】
図15に示すステップS41において、エリア3から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア3で行うと判断する。制御部6内の投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア3であり、スクリーンが第2スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ大と決定される(ステップS44)。
【0073】
上記ステップS42、S43、S44を行った後、スクリーン切り替えの指示があるか否かを判定する(ステップS45)。このステップS45においてスクリーン切り替えの指示がない場合は、制御は終了する。ステップS45において、第1スクリーン21への切り替えの指示がされた場合は図14に示すフローチャートで示す制御に移行し、第3スクリーン23への切り替えの指示がされた場合は図16のフローチャートで示す制御に移行する。
【0074】
なお、上記ステップS41において人体検知センサ7S、9S、11Sのいずれも人体検出がない場合はステップS45に移る。
〈第3スクリーンが選定された場合〉
次に、図16に示すフローチャートを用いて第3スクリーン23が選定された場合の制御動作について説明する。
【0075】
図16に示すように、第3スクリーン23へ案内表示画像の投影の選定がなされると、次に処理操作位置の検出として人体検知センサ7S、9S、11Sでの検出を行う(ステップS50)。
【0076】
ステップS50において、人体が検知された位置、すなわち処理操作位置の人体検知センサ11Sから検出信号が出力された場合は、どのエリアの人体検知センサでの検出かを判定する(ステップS51)。ここで、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア2で行うと判断する。投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、制御部6内の図示しない主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示すような制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、人体がエリア2であり、スクリーンが第3スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ大と決定される(ステップS52)。
【0077】
上記ステップS52では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき投射部制御部607が、光量制御部608並びに投射部位置制御部609へ制御信号を出力して、光量制御部608から投射部4のランプの光量制御を行うと共に、投射部位置制御部609から投射部4の位置調整部40及びズーム調整手段3の各モータへ制御信号を出力する。なお、投射部制御部607では、スクリーン状態検出部610からの第3スクリーン23の状態検出結果により、第3スクリーン23が規定の表示位置に配置されている場合には、光量制御部608へ規定の光量となるような制御信号を発生させるようになっている。また、第3スクリーン23の状態検出結果により、第3スクリーン23が規定の表示位置に配置されていない場合は、投射部4のランプの光量を減光するか消光させるように制御を行う。
【0078】
図16に示すステップS51において、エリア1から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア1で行うと判断する制御部6内の投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア1であり、スクリーンが第3スクリーン23であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS53)。
【0079】
図16に示すステップS51において、エリア3から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア3で行うと判断する。制御部6内の投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア3であり、スクリーンが第3スクリーン23であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ小と決定される(ステップS54)。
【0080】
上記ステップS52、S53、S54を行った後、スクリーン切り替えの指示があるか否かを判定する(ステップS55)。このステップS55においてスクリーン切り替えの指示がない場合は、制御は終了する。ステップS55において、第1スクリーン21への切り替えの指示がされた場合は図14のフローチャートで示す制御に移行し、第2スクリーン22への切り替えの指示がされた場合は図15のフローチャートで示す制御に移行する。
【0081】
なお、上記ステップS50において人体検知センサ7S、9S、11Sのいずれも人体検出がない場合はステップS55に移る。
(画像形成装置の制御動作:ジョブ検出センサによる処理操作位置の検出)
図18は、給紙センサ81、搬送センサ82、排紙センサ83などのジョブ検出センサにより処理操作位置を検出した場合に投射部4を制御する流れを示すフローチャートである。
【0082】
まず、画像形成装置1によるプリントを開始して(ステップS60)、投射部4からこのプリント状態の内容の案内表示画像を第1スクリーン21に投影させる(ステップS61)。このときは、投射部制御部607は、光量制御部608と投射部位置制御部609に制御信号を出力し、投射部4のランプや位置調整部40及びズーム調整手段3を制御して、第1スクリーン21に案内表示画像を投影させる。
【0083】
その後、紙無し状態が発生した否かを判定する(ステップS62)。ステップS62において紙無し状態が判定された場合、紙無し状態が、本体ユニット9内のカセットか、第1、2給紙ユニット7、8のいずれで発生しているかを判定する(ステップS63)。
【0084】
ステップS63において本体ユニット9のカセットで紙無し状態が発生していると判定した場合は、第1スクリーン21に紙無し状態の案内表示画像を投影する(ステップS64)。図8に示すように、搬送センサ82が、本体ユニット9のトレイでの紙無し状態を検出した場合は、搬送センサ82より本体ユニット制御部604へ検出信号が出力される。搬送センサ82から検出信号が入力された本体ユニット制御部604では、スクリーン選定部606へジョブ発生の検出信号を出力する。スクリーン選定部606では、処理操作位置としてのジョブ発生箇所に最寄りの第1スクリーン21の選定を行う。ステップS64の投影を行った後は、制御を終了する。
【0085】
ステップS63において、第1、2給紙ユニット7、8で紙無し状態が発生していると判定した場合は、これらのユニットに近い位置となる第3スクリーン23へ紙無し状態の案内表示画像を投影する(ステップS65)。ステップS65の投影を行った後は、制御を終了する。
【0086】
ステップS62において、紙無し状態ではない場合は、ジャムが発生しているか否かの判定を行う(ステップS66)。ここで、ジャムが発生していなければ制御を終了する。ジャムが発生している場合は、ジャム位置の判定を行う(ステップS67)。
【0087】
ステップS67において、第1、2排紙ユニット10、11の排紙センサ83がジャムの発生を検知した場合は、排紙センサ83から排紙ユニット制御部605へ検出信号を出力する。排紙ユニット制御部605は、この検出信号の入力に基づいてスクリーン選定部606へ処理操作位置情報に関する検出信号を出力する。これに伴い、投射部制御部607では第2スクリーン22に案内表示画像の投影を行う制御信号を、光量制御部608ならびに投射部位置制御部609へ出力する。このようにして、投射部4から第2スクリーン22へ、案内表示画像を投影させる(ステップS68)。
【0088】
ステップS67において、ジャム発生が本体ユニット9内である場合は、本体ユニット9に最寄りの第1スクリーン21に案内表示画像を投影する(ステップS69)。なお、この場合は、搬送センサ82でジョブ発生を検出して、本体ユニット制御部604、スクリーン選定部606、投射部制御部607、光量制御部608、及び投射部位置制御部609により、投射部4のランプ及び位置調整部40及びズーム調整手段3の制御を行う。
【0089】
ステップS67において、ジャムが第1、2給紙ユニット7、8で発生していることを給紙センサ81が検出した場合は、これら給紙ユニット7、8に最寄りの第3スクリーン23へ案内表示画像の投影を行う(ステップS70)。
【0090】
以上、本実施の形態に係る画像形成装置1の構成及びその制御動作について説明したが、本実施の形態によれば、3箇所に処理操作位置がある画像形成装置1であっても、1つの投射部4で各処理操作位置における視認性が良好な案内表示画像を表示できるため、例えば複数液晶表示装置などの独立した表示装置を備える必要がなく、コストを増加させることなく、各処理操作位置にて操作入力を容易に行うことができる。
【0091】
また、本実施の形態に係る画像形成装置1では、処理操作位置とスクリーンとの距離に応じて案内表示画像を大きくする他に、任意に案内表示画像を見やすい大きさに設定することも可能となるため、所謂ユニバーサルデザイン表示を行うことも容易に設定できる。また、スクリーンの大きさも設置スペースに制約されずに大きく設定できるという利点がある。
【0092】
さらに、本実施の形態に係る画像形成装置1では、案内表示画像とキー入力部5とを別体とすることができるため、操作場所を選ばずに操作を容易に行えるという利点がある。
【0093】
また、本実施の形態に係る画像形成装置1では、画像形成装置本体1Aの一部である前扉11Dなどを利用してスクリーンとして用いることもできるため、更にコストの増加を抑えることができる。
【0094】
本実施の形態に係る画像形成装置1では、キー入力部5の配置場所の自由度が大きく、入力し易い場所で正確に操作が行えるという利点がある。
【0095】
また、本実施の形態に係る画像形成装置1では、キー入力部5を1つ用意するだけで複数箇所の処理操作に対応できるため、更にコストの増加を抑えることができる。
【0096】
さらに、本実施の形態に係る画像形成装置1では、ユーザの要望に応じて案内表示画像の視認性を高める調整が可能である。
【0097】
本実施の形態に係る画像形成装置1では、人体検知センサ7S、9S、11Sで作業者の位置を正確に把握できるため、より正確な処理操作位置を検出することが可能となる。
【0098】
また、本実施の形態に係る画像形成装置1では、画像形成装置本体1Aや作業の状態に応じて、投射先のスクリーンを自由に選定できるため、最適なスクリーン表示が行えると共に、作業箇所のナビゲーションも行えるという利点があり、作業性を大幅に向上できる。
【0099】
さらに、本実施の形態に係る画像形成装置1では、位置調整部40やズーム調整手段3により、自動的に投射部4の位置を容易且つ正確に制御できる。
【0100】
また、本実施の形態に画像形成装置1では、スクリーン状態検出部610や投光方向検知センサの検出結果に基づいて、投射部4の向き変更時に、不用意に作業者や周囲の人に投光することがなく安全性が高い。
[第2の実施の形態]
図19は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の投射部4とその位置調整部とを示す要部斜視図である。本実施の形態では、投射部4の位置調整を手動で行うため、上記した第1の実施の形態に係る画像形成装置1の構成において、投射部4の位置調整部40に関連する制御系が省略されたものである。なお、本実施の形態では、ズーム調整手段3は、制御部側で制御される点は上記した第1の実施の形態と同様である。なお、図20は、後述する回転筒部92を回転軸と直角をなす方向に切断した状態を示す要部断面図である。
【0101】
図19に示すように、本実施の形態の投射部4の下面には、一体的に取付ロッド91が下方に向けて突設されている。この取付ロッド91の下端には、扁平な円筒状の回転筒部92が設けられている。図20に示すように、この回転筒部92内には、筒状の内側回転筒部93Aが回転可能に嵌合されている。この内側回転筒部93Aの底部には、揺動アーム93が設けられている。この揺動アーム93の下端部は、本体ユニット9上に立設された固定柱95の上端部に、軸94で支持されて回動可能に連結されている。
【0102】
また、回転筒部92の内周面の1箇所には、断面U字状の突部を備える係止用バネ部材96が内側に突出するように設けられている。内側回転筒部93Aの外周部は、上記した第1スクリーン21、第2スクリーン22、第3スクリーン23の位置に対応するように係止溝93A1、93A2、93A3が形成されている。これらの係止溝93A1、93A2、93A3には、係止用バネ部材96が係脱可能となっている。すなわち、回転筒部92と内側回転筒部93Aとが相対回転した際に、係止用バネ部材96がそのバネ特性により、係止溝93A1、93A2、93A3に係合と係合解除とが可能となるように設定されている。
【0103】
さらに、内側回転筒部93Aの内側面には、係止溝93A1、93A2、93A3と対応する位置に被検出片97が突設されている。また、回転筒部92における内側回転筒部93Aより内側箇所には、上記被検出片97を検出するフォトセンサ98が固定されている。このフォトセンサ98は、内側回転筒部93Aに設けられた被検出片97を検出して、投射部4がいずれのスクリーンに向けられているかを検出することができる。
【0104】
本実施の形態では、係止用バネ部材96が係止溝93A1、93A2、93A3に対してクリック動作で係止、解除となるため、操作者が投射部4を所望のスクリーンへ向けて手動で位置調整することが容易となる。
【0105】
また、本実施の形態では、位置調整機構を所謂メカニカルラッチ方式としているため、制御系を簡略化でき、さらにコストを抑えることができる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明の第1及び第2の実施の形態について説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0106】
例えば、上記第1及び第2の実施の形態に係る画像形成装置1では、画像形成装置本体1Aに対して複数箇所でキー入力部5が接続可能な接続部7B、9B、11B、11Cを設けて、処理操作位置に応じて接続部を選んでキー入力部5を接続したり、各接続部7B、9B、11Bにキー入力部5を備える構成としたが、これらの接続部を設けずに、キー入力部5をワイヤレスで操作可能としてもよいし、長いケーブルでキー入力部5を移動可能としても勿論よい。
【0107】
また、上記第1及び第2の実施の形態に係る画像形成装置1では、各スクリーン21、22、23などを画像形成装置本体1Aに設けた構成であるが、画像形成装置本体1Aの近傍の壁面をスクリーンとして用いてもよい。
【0108】
さらに、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置1では、複数のモータを備えた位置調整部40としたが、投射部4の投射方向を実質的に変更できるものであれば、他の機構の位置調整部を採用することも勿論可能である。
【0109】
また、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置1において、スクリーン選定部606で、第1〜3スクリーン状態検出センサ55〜57の検出信号によりいずれかのスクリーンが非表示位置から表示位置になるようにセットされた場合に、そのスクリーンを選定するように制御させる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体を示し、第1スクリーンが表示可能な状態でありキー入力部が本体ユニットに接続された状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体を示し、第1スクリーンが表示可能な状態でありキー入力部が給紙ユニットに接続された状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体を示し、第1スクリーンが表示可能な状態でありキー入力部が各ユニットにそれぞれ接続されている状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体を示し、第1スクリーン及び排紙ユニットの前扉の内側面が表示可能な状態であり、キー入力部が排紙ユニット内の接続部に接続部に接続されると共に、前扉内側面に案内表示画像を投射している状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置における位置調整部を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体を示し、第1〜3スクリーンが表示可能な状態であり、キー入力部が排紙ユニットに接続され、案内表示画像が第3スクリーンに投射されている状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置における第1給紙ユニットを示す斜視図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御部を示す構成図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図12】(A)〜(C)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作に伴う案内表示画像の状態を示す説明図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御部の主記憶部に格納された制御テーブルを示す説明図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御部の主記憶部に格納された制御テーブルを示す説明図である。
【図18】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置に用いられる位置調整部を含む投射部を示す斜視図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置に用いられる位置調整部の要部断面図である。
【符号の説明】
【0111】
1…画像形成装置、1A…画像形成装置本体、3…ズーム調整手段、4…投射部、5…キー入力部、6…制御部、7…第1給紙ユニット、7A…引き出し部、7B…第3接続部、7S,9S,11S…人体検知センサ、8…第2給紙ユニット、9…本体ユニット、9A…引き出し部、9B…第1接続部、9C…回転板、9S…人体検知センサ、10…第1排紙ユニット、11…第2排紙ユニット、11B…第2接続部、11C…接続部、11D…前扉、11S…人体検知センサ、21…第1スクリーン、22…第2スクリーン、23…第3スクリーン、40…位置調整部、55…第1スクリーン状態検出センサ、56…第2スクリーン状態検出センサ、57…第3スクリーン状態検出センサ、81…給紙センサ、82…搬送センサ、83…排紙センサ、607…投射部制御部、608…光量制御部、609…投射部位置制御部、610…スクリーン状態検出部
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関し、さらに詳しくは、複数箇所での処理操作が要請される画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置の大型化が進み、給紙部、画像形成部、定着部、排紙部などの基本的機能部に加えて、折り加工部、製本部などの機能部を備えたものがある。このような大型の画像形成装置では、各機能部でのジャム処理やメンテナンス時に、ユーザの作業範囲が表示部から離れてしまい、表示部に表示された機械状態の表示やガイダンス表示を見難いという問題点があった。このような問題点を解決するために、メンテナンスなどの作業を行う箇所の扉より内側の装置本体内部に、別途専用の操作部を含む液晶表示装置を設置した技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−119609号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の特許文献1に開示された画像形成装置では、液晶表示装置を複数箇所に設けるため、構成が複雑になりコストが高くなるという問題がある。加えて、特許文献1に開示された画像形成装置では、画像形成装置本体内部に液晶表示装置を設置するため、表示画面の大きさに制約があり、表示画像が見難いという問題がある。さらに、特許文献1に開示された画像形成装置では、装置の大型化に伴って、メンテナンス位置によっては画像形成装置本体内部に設けた液晶表示装置が見難くなるという問題が生じる。
【0004】
本発明の目的は、作業範囲が広くて処理操作箇所が増加した場合でも、コスト増となることなく、視認性が良好な案内表示画像を表示でき、操作入力を容易に行うことができる画像形成装置及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の特徴は、画像形成装置本体と、この画像形成装置本体の一部又はその周囲に配置されたスクリーンに対して、案内表示画像を投射可能であり、且つ案内表示画像の大きさを調整するズーム調整手段を備えた投射部と、画像形成装置本体に対して複数箇所で入力可能な操作入力部と、画像形成装置本体における処理操作位置とスクリーンの位置との間の距離が長くなるに従い、スクリーンへ投射される案内表示画像を大きくするように前記ズーム調整手段を制御する制御部とを備えたことを要旨とする。
【0006】
ここで、画像形成装置本体が大型である場合は、スクリーンは複数で、互いに分散して配置されていることが好ましい。
【0007】
また、画像形成装置本体は、処理操作位置を検出する検出部を備え、投射部は、投射部の配置位置を調整する位置調整部を備え、制御部は、検出部からの検出信号に基づいて、選択されたスクリーンに対して投射部が案内表示画像を投射可能な位置になるように位置調整部を制御する構成としてもよい。
【0008】
検出部は、画像形成装置本体の複数箇所に分散して配置された上記操作入力部であってもよい。操作入力部は、入力操作が行われることで制御部へ検出信号を出力するようになっている。このため、制御部は、操作入力が行われた位置を処理操作位置と見なして投射部の位置調整部に対して、選択したスクリーンに適切な大きさの案内表示画像を投射可能となるように制御を行うことが可能となる。
【0009】
また、検出部は、画像形成装置本体の複数箇所に分散して配置された、上記操作入力部を接続可能な接続部であってもよい。
【0010】
なお、本発明の他の態様として、操作入力部は、単数で画像形成装置本体に長いケーブルを介して接続されていてもよいし、無線で入力可能となっていてもよい。
【0011】
さらに、検出部は、画像形成装置本体における操作者の位置を検出する人体検出センサであってもよい。この場合、制御部は、操作者とスクリーンとの距離や位置関係に基づき操作者にとって視認性のよいスクリーンを選択したり、操作者が目視できる程度に案内表示画像の大きさを制御することができる。
【0012】
また、検出部は、画像形成装置本体のジョブの実行状態を検出するジョブ検出センサであってもよい。これにより、例えば、ジャム処理やメンテナンス処理などの処理操作位置が特定でき、制御部はこの処理操作位置に基づいて投射部を制御することができる。
【0013】
スクリーンは、画像形成装置本体に対して表示位置と非表示位置とに移動可能に設けられている構成としてもよい。具体的には、スクリーンが画像形成装置本体に対して出没可能に設けられていてもよいし、着脱自在に設けられていてもよい。さらには、スクリーンが画像形成装置本体の一部である扉の内側面であれば、扉の開閉により移動する構成となる。
【0014】
制御部は、検出部からの検出信号に基づき、又は、上記非表示位置から表示位置への移動の検知結果に基づき、複数の前記スクリーンから1つのスクリーンを選択する選択手段を備える構成としてもよい。
【0015】
制御部は、投射部が、選択されたスクリーンに対して投射可能な配置状態の場合のみ、規定の光量での投射を行うように投射部の光量を制御し、一方、投射部が、選択されたスクリーンに対して投射不能の配置状態の場合には、消光もしくは減光するように投射部の光量を制御することが好ましい。このような制御を行うことより、投射部が特定のスクリーンのみに投射を行って、操作者などを幻惑させることを防止できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、処理操作位置が複数の画像形成装置であっても、コスト増となることなく、各処理操作位置における視認性が良好な案内表示画像を表示でき、処理操作位置にて操作入力を容易に行うことができる画像形成装置を実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の詳細を図面に基づいて説明する。
[第1の実施の形態]
図1〜図18は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置に関する図面である。これら図面に基づいて、画像形成装置の構成及び制御方法について説明する。
(画像形成装置の概略構成)
本実施の形態に係る画像形成装置1は、例えば電子写真式複写機であって、原稿に形成された画像を読み取って画像情報を取得し、取得した画像情報に基づいて用紙に画像を形成する装置である。
【0018】
画像形成装置1は、複数のユニットで構成された画像形成装置本体1Aと、この画像形成装置本体1Aの一部又はその周囲に配置された第1スクリーン21、第2スクリーン22、第3スクリーン23などに対して、案内表示画像を投射可能であり、且つ案内表示画像の大きさを調整するズーム調整手段3を備えた投射部4と、画像形成装置本体1Aに対して複数箇所で入力可能な操作入力部としてのキー入力部5と、少なくともズーム調整手段3を制御する図8に示す構成の制御部6と、を備えて構成されている。
(画像形成装置本体の構成)
図1〜図4、及び図6に示すように、画像形成装置本体1Aを構成するユニットとしては、第1給紙ユニット7、第2給紙ユニット8、本体ユニット9、第1排紙ユニット10、第2排紙ユニット11が機能的に連結されて配置されている。
【0019】
第1給紙ユニット7及び第2給紙ユニット8は、所定のサイズの用紙を収納するトレイを備えた複数の引き出し部7A、8Aを有しており、内部に各トレイから用紙を本体ユニット9側へ搬送する図示しない用紙搬送機構を備えている。
【0020】
また、図6及び図7に示すように、第1給紙ユニット7における画像形成装置本体1Aの外側に位置する壁板71の内側には、第3スクリーン23が上下方向に出没可能に設けられている。この第3スクリーン23は、上縁部に把持部23Cを備えている。また、図7に示すように、第3スクリーン23は、壁板71の内側に第3スクリーン23を立てた状態で保持する保持部7Cが設けられている。この保持部7Cは、第3スクリーン23の側縁下部に形成された凹部23Aに係止並びに解除可能に設定されている。
【0021】
本体ユニット9は、図示しないが、周知の複写機と同様の構成要素である、画像読取部、画像形成部、転写部、定着部等を備えている。なお、本実施の形態では、本体ユニット9の下部にも用紙を収納するトレイを備えた引き出し部9Aを有する。また、本体ユニット9の背面側には、第1スクリーン21が立設されている。なお、第1スクリーン21は、図示しないが、表示位置と非表示位置とに移動可能に設けられている。
【0022】
第1排紙ユニット10および第2排紙ユニット11は、例えばプリントが施された用紙を束ねたり、ステープラーで綴じたりする機能を有する。図6に示すように、第2排紙ユニット11における画像形成装置本体1Aの外側に位置する壁板の内側には、第2スクリーン22が上下方向に出没可能に設けられている。
【0023】
この第2スクリーン22は、上縁部に把持部22Cを備えている。また、第2スクリーン22は、上記した第3スクリーン23と同様に、壁板の内側に第2スクリーン22を立てた状態で保持する図示しない保持部が設けられている。
【0024】
図4に示すように、第2排紙ユニット11の前扉11Dは、ほぼ直角に開けた状態で保持されるように設定されている。このとき、前扉11Dの内側面には、投射部4から案内表示画像が投射可能となっている。
【0025】
図8に示すように、画像形成装置本体1Aには、上述した第1スクリーン21、第2スクリーン22、第3スクリーン23、前扉11Dの内側面が案内表示画像の投射が可能な規定の位置に配置されているか否かを検出する、第1スクリーン状態検出センサ、第2スクリーン状態検出センサ、第3スクリーン状態検出センサ、前扉11Dの状態センサ(図示省略する)を備えている。
【0026】
投射部4は、光源となる図示しないランプを備えたプロジェクタ型の表示装置であり、画像形成装置本体1Aの一部又は周囲に分散して配置された第1スクリーン21、第2スクリーン22、第3スクリーン23、前扉11Dの内側面に対して案内表示画像を投射可能となるように設けられている。投射部4は、上記したズーム調整手段3の他に、投射部4の配置位置や投射方向を調整するための位置調整部40を備えている。また、図8に示すように、投射部4のランプは制御部6により光量が制御されるようになっている。
【0027】
本実施の形態では、第1給紙ユニット7と、本体ユニット9と、第2排紙ユニット11の上部にキー入力部5を接続するための第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11Bが設けられている。また、図4に示すように、第2排紙ユニット11内には、前扉11Dを開けたときに露呈される接続部11Cが設けられている。これら第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11B、接続部11Cには、画像形成装置本体1Aに、例えばジャム処理、用紙補給、各種メンテナンス、各種の設定変更などの処理操作の必要が生じたときに、図1及び図2に示すように、これら第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11B、接続部11Cのうちいずれか一つを選択してキー入力部5を接続してもよいし、図3に示すように、第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11Bのそれぞれにキー入力部5が接続された状態で備えられていてもよい。
【0028】
これら第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11B、接続部11Cは、いずれかにキー入力部5が接続されたときに、制御部6へ検出信号を出力するように設定されている。具体的には、これら接続部7B、9B、11B、11Cに互いに離間された一対の電極板を設け、キー入力部5の接続端子が接続部7B、9B、11B、11Cに差し込まれたときに、一対の電極板が短絡されて制御部6へ検出信号を出力するようにしてもよい。これら接続部7B、9B、11B、11Cとしては、実質的にキー入力部5の接続により、制御部6へ検出信号を出力するものあれば他の構成でも勿論よい。
【0029】
また、第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11Bのそれぞれにキー入力部5が接続されて備えられている場合は、いずれかのキー入力部5のキー入力が行われたときに制御部6へ検出信号を出力するように設定してもよい。上述のように、本実施の形態では、第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11B、接続部11Cやキー入力部5が、処理操作位置を検出するための検出部としての機能を有する。
【0030】
図1〜4、及び図6に示すように、本実施の形態では、処理操作位置を検出する他の検出部として、人体検知センサ7S、9S、11Sを備えている。人体検知センサ7Sは、画像形成装置本体1Aの一方の端部側に配置される第1給紙ユニット7に取り付けられている。人体検知センサ9Sは、本体ユニット9に取り付けられている。人体検知センサ11Sは、画像形成装置本体1Aの他方の端部側に配置される第2排紙ユニット11に取り付けられている。
【0031】
さらに、本実施の形態おいて、処理操作位置を検出する他の検出部としては、画像形成装置本体1Aを構成する各ユニット全般に設けられているジョブの実行状態を検出するジョブ検出センサであり、検出結果に応じて制御部6へ検出信号を出力するようになっている。なお、ジョブ検出センサとしては、図8に示す、周知の給紙センサ81、搬送センサ82、排紙センサ83がある。給紙センサ81は、第1給紙ユニット7、第2給紙ユニット8に設けられている。排紙センサ82は、本体ユニット9に設けられている。排紙センサ83は、第1排紙ユニット10、第2排紙ユニット11に設けられている。
【0032】
制御部6は、位置調整部40を制御して投射部4の配置位置や投射方向を制御すると共に、画像形成装置本体1Aにおける処理操作位置と、第1スクリーン21、第2スクリーン22、第3スクリーン23との位置との間の距離が長くなるに従い、スクリーン21、22、23のうち選択された1つのスクリーンへ投射される案内表示画像を大きくするようにズーム調整手段3を制御するようになっている。すなわち、制御部6は、選択されたいずれかのスクリーンへ向けて投射可能となるように、投射部4に設けられている位置調整部40を制御するようになっている。また、制御部6は、画像形成装置本体1Aにおいて、例えば、ジャム処理を行ったり、用紙補給を行ったり、設定変更を行ったりする処理操作の位置を検出して、その処理操作位置から見た場合に、選択されたいずれかのスクリーン21、22、23、前扉11Dの内側面での案内表示画像が視認性が高くなるようにズーム調整手段3の制御を行う。
(位置調整部の構成)
図5は、本実施の形態に用いる位置調整部40の一例を示す斜視図である。この位置調整部40は、投射部4の底部に設けられた第1駆動モータ42と、第1駆動モータ42により駆動される図示しない歯車部と、この歯車部が噛合して回転することにより投射部4を矢印aで示す水平方向に移動可能とするラック43を備えている。
【0033】
このラック43の下部には、下方に向けて突出する揺動ロッド部44がラック43と一体的に設けられている。この揺動ロッド部44の中間部には、この揺動ロッド部44と直角をなすようにアーム部45が突設されている。
【0034】
揺動ロッド部44の下端には、支持軸46で相対的に揺動可能に支持されると共に、軸方向が上下方向に固定されるように本体ユニット9内の図示しない部材に回転可能に軸支された上下方向ロッド部50を有している。上下方向ロッド部50の中間部には、上下方向ロッド部50の軸方向と直角をなし且つ上下方向ロッド部50が中心を貫通するように一体的に回転板9Cが設けられている。回転板9Cの下面周縁には、円周方向に沿ってギア51が形成されている。
【0035】
また、回転板9Cの上面に上下方向駆動部48を備えている。この上下方向駆動部48は、内部に第2駆動モータ49を備え、上下方向駆動部48から突出させた昇降ロッド47の上端を、上記アーム部45の自由端に揺動可能に連結させている。この昇降ロッド47は、第2駆動モータ49により矢印bで示す上下方向に移動するように設定されている。このような昇降ロッド47の上下動に伴い、投射部4は矢印cの方向に出射レンズ部41を傾ける制御が可能となる。
【0036】
回転板9Cの下面に形成されたギア51には、本体ユニット9側に設けられた第3駆動モータ54で回転駆動される回転軸53に設けられたピニオンギア52が噛合している。この第3駆動モータ54を駆動制御することにより、回転板9Cが矢印dの方向に回転するようになっている。
[制御部の構成]
次に、本実施の形態の画像形成装置1の制御部6を図8に示すブロック図を用いて説明する。
【0037】
制御部6はCPUや主記憶部などを備えてなり、具体的には、図8に示すように、入力装置状態検出部601と、人体位置検出部602と、給紙ユニット制御部603と、本体ユニット制御部604と、排紙ユニット制御部605と、複数のスクリーンから1つのスクリーンを選択する選択手段としてのスクリーン選定部606と、投射部制御部607と、光量制御部608と、投射部位置制御部609と、スクリーン状態検出部610と、を備えている。
【0038】
入力装置状態検出部601は、画像形成装置本体1における第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11B、接続部11Cからの入力信号に基づき、キー入力部5を用いた処理操作位置を検出してスクリーン選定部606へキー入力部5の位置情報を出力する。なお、第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11B、接続部11Cのいずれにもキー入力部5が接続されていない場合に、いずれかの接続部にキー入力部5が接続されたときに入力装置状態検出部601へ検出信号が出力されるようになっている。また、第3接続部7B、第1接続部9B、第2接続部11Bのいずれにもキー入力部5が接続されて配置されている場合は、いずれかのキー入力部5にキー操作が行われた場合に、その操作が行われたキー入力部5から検出信号が出力されるようになっている。
【0039】
人体位置検出部602は、画像形成装置本体1における人体検知センサ7S、9S、11Sのいずれから出力された検出信号に基づいて、処理操作位置としての人体位置を検出して人体位置情報を、スクリーン選定部606と投射部制御部607へ出力する。
【0040】
図8に示すように、給紙ユニット制御部603は、給紙ユニット7、8に備えられた給紙センサ81から例えば用紙切れなどの情報が検出信号として出力されるようになっている。また、本体ユニット制御部604は、本体ユニット9に備えられた搬送センサ82から、ジャム発生などを知らせる検出信号が出力されるようになっている。排紙ユニット制御部605は、排紙センサ83から、排紙関連の情報を知らせる検出信号が出力されるようになっている。
【0041】
スクリーン選定部606は、上記の入力装置状態検出部601、人体位置検出部602、給紙ユニット制御部603、本体ユニット制御部604、排紙ユニット制御部605、スクリーン状態検出部610からの検出信号が入力されて、第1スクリーン21、第2スクリーン22、第3スクリーン23の選定を行う。
【0042】
投射部制御部607では、キー入力部5が用いられる処理操作位置や、処理操作位置としての人体検出位置の情報が入力装置状態検出部601、人体位置検出部602、スクリーン状態検出部610から入力される。この処理操作位置と、スクリーン選定部606にて選定(選択)されたスクリーンとの距離に応じた大きさの案内表示画像を選定されたスクリーンに投射するように制御を行う。
【0043】
光量制御部608では、投射部制御部607からの制御信号に基づいて投射部4のランプの光量制御を行う。投射部位置制御部609では、投射部制御部607からの制御信号に基づいて投射部4の位置調整部40における第1駆動モータ42、第2駆動モータ49、第3駆動モータ54を制御すると共に、投射部4のズーム調整手段3に含まれるモータを制御する。また、投射部位置制御部609には、投光方向検知センサから投光方向の検知信号が入力されるようになっている。
【0044】
スクリーン状態検出部610では、上記した第1スクリーン状態検出センサ55、第2スクリーン状態検出センサ56、第3スクリーン状態検出センサ57からの検出信号に基づいて各スクリーンが表示可能な位置に配置されているか否かの検出信号を投射部制御部607及びスクリーン選定部606へ出力するようになっている。
(画像形成装置の制御動作:キー入力部と接続部からの処理操作位置の検出)
図9〜11は、第1接続部9B、第2接続部11B、第3接続部7Bに接続されたキー入力部5からのキー入力操作があった場合、若しくはこれらの接続部にキー入力部5が接続された場合に、投射部4を制御する流れを示すフローチャートである。
〈第1スクリーンが選定された場合〉
図9に示すように、第1スクリーン21へ案内表示画像の投影の選定がなされると(ステップS1)、次に処理操作位置の検出を行う。具体的には、第1接続部9B、第2接続部11B、第3接続部7Bのいずれかのキー入力部5においてキー入力操作があったか、又は第1接続部9B、第2接続部11B、第3接続部7Bのいずれかにキー入力部5が接続されたかどうかを検出して、処理操作位置の判定を行う(ステップS2)。
【0045】
ステップS2において、図8に示す入力装置状態検出部601で、キー入力又はキー入力部5の接続が行われて第2接続部11Bの位置(以下、エリア2という。)から検出されたとの検出信号が出力された場合は、投射部位置制御部609では、作業はエリア2で行うと判断する(ステップS3)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、制御部6内の図示しない主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示すような制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア2であり、スクリーンが第1スクリーン21であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS4)。
【0046】
上記ステップS4では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき投射部制御部607から、光量制御部608並びに投射部位置制御部609へ制御信号を出力して、光量制御部608から投射部4のランプの光量制御を行うと共に、投射部位置制御部609から投射部4の位置調整部40やズーム調整手段3の各モータへ制御信号を出力する。なお、投射部制御部607では、スクリーン状態検出部610からの第1スクリーン21の状態検出結果により、第1スクリーン21が規定の表示位置に配置されている場合には、光量制御部608へ規定の光量となるような制御信号を発生させるようになっている。また、第1スクリーン21の状態検出結果により、第1スクリーン21が規定の表示位置に配置されていない場合は、投射部4のランプの光量を減光するか消光させるように制御を行う。
【0047】
図9に示すステップS2において、第1接続部9Bの位置(以下、エリア1という。)から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア1で行うと判断する(ステップS5)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア1であり、スクリーンが第1スクリーン21であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ小と決定される(ステップS6)。
【0048】
図9に示すステップS2において、第3接続部7Bの位置(以下、エリア3という。)から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア3で行うと判断する(ステップS7)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア3であり、スクリーンが第1スクリーン21であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS8)。
【0049】
上記ステップS4、S6、S8を行った後、スクリーン切り替えの指示があるか否かを判定する(ステップS9)。このステップS9においてスクリーン切り替えの指示がない場合は、制御は終了する。ステップS9において、第2スクリーン22への切り替えの指示がされた場合は図10に示すフローチャートで示す制御に移行し、第3スクリーン23への切り替えの指示がされた場合は図11のフローチャートで示す制御に移行する。
〈第2スクリーンが選定された場合〉
次に、図10に示すフローチャートを用いて第2スクリーン22が選定された場合の制御動作について説明する。
【0050】
図10に示すように、第2スクリーン22へ案内表示画像の投影の選定がなされると次に処理操作位置の検出を行う。具体的には、第1接続部9B、第2接続部11B、第3接続部7Bのいずれかのキー入力部5においてキー入力操作があったか、又は第1接続部9B、第2接続部11B、第3接続部7Bのいずれかにキー入力部5が接続されたかどうかを検出して、処理操作位置の判定を行う(ステップS10)。
【0051】
ステップS10において、キー入力又はキー入力部5の接続が行われた処理操作位置が第2接続部11Bの位置から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア2で行うと判断する(ステップS11)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、制御部6内の図示しない主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示すような制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア2であり、スクリーンが第2スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ小と決定される(ステップS12)。なお、この場合の案内表示画像の大きさは、例えば図12(C)に示すような配置となる。
【0052】
上記ステップS12では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき投射部制御部607から、光量制御部608並びに投射部位置制御部609へ制御信号を出力して、光量制御部608から投射部4のランプの光量制御を行うと共に、投射部位置制御部609から投射部4の位置調整部40やズーム調整手段3の各モータへ制御信号を出力して案内表示画像の大きさを投射部4の向きなどを制御する。なお、投射部制御部607では、スクリーン状態検出部610からの第2スクリーン22の状態検出結果により、第2スクリーン22が規定の表示位置に配置されている場合、すなわち第2スクリーン22が図6に示すように、確実に立ち上がって配置されている場合には、光量制御部608へ規定の光量となるような制御信号を発生させるようになっている。また、第2スクリーン22の状態検出結果により、第2スクリーン22が規定の表示位置に配置されていない場合、すなわち第2スクリーン22が図1に示すように、第2排紙ユニット11内に収納されている場合は、投射部4のランプの光量を減光するか消光させるように制御を行う。
【0053】
図10に示すステップS10において、第1接続部9Bの位置から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア1で行うと判断する(ステップS13)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア1であり、スクリーンが第2スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS14)。なお、この場合の案内表示画像の大きさは、例えば図12(B)に示すような配置となる。
【0054】
図10に示すステップS10において、第3接続部7Bの位置から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア3で行うと判断する(ステップS15)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア3であり、スクリーンが第2スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ大と決定される(ステップS16)。なお、この場合の案内表示画像の大きさは、例えば図12(A)に示すような配置となる。
【0055】
上記ステップS12、S14、S16を行った後、スクリーン切り替えの指示があるか否かを判定する(ステップS17)。このステップS17においてスクリーン切り替えの指示がない場合は、制御は終了する。ステップS17において、第1スクリーン21への切り替えの指示がされた場合は図9のフローチャートで示した制御に移行し、第3スクリーン23への切り替えの指示がされた場合は図11のフローチャートで示す制御に移行する。
〈第3スクリーンが選定された場合〉
次に、図11に示すフローチャートを用いて第3スクリーン23が選定された場合の制御動作について説明する。
【0056】
図11に示すように、第3スクリーン23へ案内表示画像の投影の選定がなされると次に処理操作位置の検出を行う。具体的には、第1接続部9B、第2接続部11B、第3接続部7Bのいずれかのキー入力部5においてキー入力操作があったか、又は第1接続部9B、第2接続部11B、第3接続部7Bのいずれかにキー入力部5が接続されたかどうかを検出して、処理操作位置の判定を行う(ステップS20)。
【0057】
ステップS20において、キー入力又はキー入力部5の接続が行われた処理操作位置が第2接続部11Bの位置から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア2で行うと判断する(ステップS21)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、制御部6内の図示しない主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示すような制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア2であり、スクリーンが第3スクリーン23であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ大と決定される(ステップS22)。
【0058】
上記ステップS22では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき投射部制御部607から、光量制御部608並びに投射部位置制御部609へ制御信号を出力して、光量制御部608から投射部4のランプの光量制御を行うと共に、投射部位置制御部609から投射部4の位置調整部40及びズーム調整手段3の各モータへ制御信号を出力して案内表示画像の大きさを投射部4の向きなどを制御する。なお、投射部制御部607では、スクリーン状態検出部610からの第3スクリーン23の状態検出結果により、第3スクリーン23が規定の表示位置に配置されている場合、すなわち第3スクリーン23が図6に示すように、確実に立ち上がって配置されている場合には、光量制御部608へ規定の光量となるような制御信号を発生させるようになっている。また、第3スクリーン23の状態検出結果により、第3スクリーン23が規定の表示位置に配置されていない場合、すなわち第3スクリーン23が図1に示すように、第1給紙ユニット7内に収納されている場合は、投射部4のランプの光量を減光するか消光させるように制御を行う。
【0059】
図11に示すステップS20において、第1接続部9Bの位置から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア1で行うと判断する(ステップS23)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア1であり、スクリーンが第3スクリーン23であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS24)。
【0060】
図11に示すステップS20において、第3接続部7Bの位置から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の入力装置状態検出部601では、作業はエリア3で行うと判断する(ステップS25)。制御部6内の投射部制御部607では、入力装置状態検出部601からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図13に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア3であり、スクリーンが第3スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ小と決定される(ステップS16)。
【0061】
上記ステップS12、S14、S16を行った後、スクリーン切り替えの指示があるか否かを判定する(ステップS17)。このステップS17においてスクリーン切り替えの指示がない場合は、制御は終了する。ステップS17において、第1スクリーン21への切り替えの指示がされた場合は図9のフローチャートで示した制御に移行し、第3スクリーン23への切り替えの指示がされた場合は図10のフローチャートで示す制御に移行する。
(画像形成装置の制御動作:人体検知センサによる処理操作位置の検出)
図14〜16は、人体検知センサ7S、9S、11Sで操作者などの人体を検出した場合に、投射部4を制御する流れを示すフローチャートである。
〈第1スクリーンが選定された場合〉
図14に示すように、第1スクリーン21へ案内表示画像の投影の選定がなされると(ステップS30)、次に処理操作位置の検出として人体検知センサ7S、9S、11Sでの検出を行う(ステップS31)。
【0062】
ステップS31において、人体が検知された位置、すなわち処理操作位置の人体検知センサ11Sから検出信号が出力された場合は、どのエリアの人体検知センサでの検出かを判定する(ステップS32)。ここで、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア2で行うと判断する。投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、制御部6内の図示しない主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示すような制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、人体がエリア2であり、スクリーンが第1スクリーン21であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS33)。
【0063】
上記ステップS33では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき投射部制御部607が、光量制御部608並びに投射部位置制御部609へ制御信号を出力して、光量制御部608から投射部4のランプの光量制御を行うと共に、投射部位置制御部609から投射部4の位置調整部40及びズーム調整手段3の各モータへ制御信号を出力する。なお、投射部制御部607では、スクリーン状態検出部610からの第1スクリーン21の状態検出結果により、第1スクリーン21が規定の表示位置に配置されている場合には、光量制御部608へ規定の光量となるような制御信号を発生させるようになっている。また、第1スクリーン21の状態検出結果により、第1スクリーン21が規定の表示位置に配置されていない場合は、投射部4のランプの光量を減光するか消光させるように制御を行う。
【0064】
図14に示すステップS32において、エリア1から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア1で行うと判断する制御部6内の投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、人体がエリア1であり、スクリーンが第1スクリーン21であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ小と決定される(ステップS34)。
【0065】
図14に示すステップS32において、エリア3から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア3で行うと判断する。制御部6内の投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、人体がエリア3であり、スクリーンが第1スクリーン21であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS35)。
【0066】
上記ステップS33、S34、S35を行った後、スクリーン切り替えの指示があるか否かを判定する(ステップS36)。このステップS36においてスクリーン切り替えの指示がない場合は、制御は終了する。ステップS36において、第2スクリーン22への切り替えの指示がされた場合は図15のフローチャートで示す制御に移行し、第3スクリーン23への切り替えの指示がされた場合は図16のフローチャートで示す制御に移行する。
【0067】
なお、上記ステップS31において人体検知センサ7S、9S、11Sのいずれも人体検出がない場合はステップS36に移る。
〈第2スクリーンが選定された場合〉
次に、図15に示すフローチャートを用いて第2スクリーン22が選定された場合の制御動作について説明する。
【0068】
図15に示すように、第2スクリーン22へ案内表示画像の投影の選定がなされると、次に処理操作位置の検出として人体検知センサ7S、9S、11Sでの検出を行う(ステップS40)。
【0069】
ステップS40において、人体が検知された位置、すなわち処理操作位置の人体検知センサ11Sから検出信号が出力された場合は、どのエリアの人体検知センサでの検出かを判定する(ステップS41)。ここで、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア2で行うと判断する。投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、制御部6内の図示しない主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示すような制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、人体がエリア2であり、スクリーンが第2スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ小と決定される(ステップS42)。
【0070】
上記ステップS42では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき投射部制御部607が、光量制御部608並びに投射部位置制御部609へ制御信号を出力して、光量制御部608から投射部4のランプの光量制御を行うと共に、投射部位置制御部609から投射部4の位置調整部40及びズーム調整手段3の各モータへ制御信号を出力する。なお、投射部制御部607では、スクリーン状態検出部610からの第2スクリーン22の状態検出結果により、第2スクリーン22が規定の表示位置に配置されている場合には、光量制御部608へ規定の光量となるような制御信号を発生させるようになっている。また、第2スクリーン22の状態検出結果により、第2スクリーン22が規定の表示位置に配置されていない場合は、投射部4のランプの光量を減光するか消光させるように制御を行う。
【0071】
図15に示すステップS41において、エリア1から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア1で行うと判断する制御部6内の投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア1であり、スクリーンが第2スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS43)。
【0072】
図15に示すステップS41において、エリア3から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア3で行うと判断する。制御部6内の投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア3であり、スクリーンが第2スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ大と決定される(ステップS44)。
【0073】
上記ステップS42、S43、S44を行った後、スクリーン切り替えの指示があるか否かを判定する(ステップS45)。このステップS45においてスクリーン切り替えの指示がない場合は、制御は終了する。ステップS45において、第1スクリーン21への切り替えの指示がされた場合は図14に示すフローチャートで示す制御に移行し、第3スクリーン23への切り替えの指示がされた場合は図16のフローチャートで示す制御に移行する。
【0074】
なお、上記ステップS41において人体検知センサ7S、9S、11Sのいずれも人体検出がない場合はステップS45に移る。
〈第3スクリーンが選定された場合〉
次に、図16に示すフローチャートを用いて第3スクリーン23が選定された場合の制御動作について説明する。
【0075】
図16に示すように、第3スクリーン23へ案内表示画像の投影の選定がなされると、次に処理操作位置の検出として人体検知センサ7S、9S、11Sでの検出を行う(ステップS50)。
【0076】
ステップS50において、人体が検知された位置、すなわち処理操作位置の人体検知センサ11Sから検出信号が出力された場合は、どのエリアの人体検知センサでの検出かを判定する(ステップS51)。ここで、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア2で行うと判断する。投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、制御部6内の図示しない主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示すような制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、人体がエリア2であり、スクリーンが第3スクリーン22であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ大と決定される(ステップS52)。
【0077】
上記ステップS52では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき投射部制御部607が、光量制御部608並びに投射部位置制御部609へ制御信号を出力して、光量制御部608から投射部4のランプの光量制御を行うと共に、投射部位置制御部609から投射部4の位置調整部40及びズーム調整手段3の各モータへ制御信号を出力する。なお、投射部制御部607では、スクリーン状態検出部610からの第3スクリーン23の状態検出結果により、第3スクリーン23が規定の表示位置に配置されている場合には、光量制御部608へ規定の光量となるような制御信号を発生させるようになっている。また、第3スクリーン23の状態検出結果により、第3スクリーン23が規定の表示位置に配置されていない場合は、投射部4のランプの光量を減光するか消光させるように制御を行う。
【0078】
図16に示すステップS51において、エリア1から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア1で行うと判断する制御部6内の投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア1であり、スクリーンが第3スクリーン23であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ中と決定される(ステップS53)。
【0079】
図16に示すステップS51において、エリア3から検出信号が出力された場合は、図8に示した制御部6内の人体位置検出部602では、作業はエリア3で行うと判断する。制御部6内の投射部制御部607では、人体位置検出部602からの検出信号に基づき、主記憶装置(RAM)に格納された、図17に示す制御テーブルを参照して画面サイズを決定する。すなわち、作業がエリア3であり、スクリーンが第3スクリーン23であるため、案内表示画像の画面サイズはサイズ小と決定される(ステップS54)。
【0080】
上記ステップS52、S53、S54を行った後、スクリーン切り替えの指示があるか否かを判定する(ステップS55)。このステップS55においてスクリーン切り替えの指示がない場合は、制御は終了する。ステップS55において、第1スクリーン21への切り替えの指示がされた場合は図14のフローチャートで示す制御に移行し、第2スクリーン22への切り替えの指示がされた場合は図15のフローチャートで示す制御に移行する。
【0081】
なお、上記ステップS50において人体検知センサ7S、9S、11Sのいずれも人体検出がない場合はステップS55に移る。
(画像形成装置の制御動作:ジョブ検出センサによる処理操作位置の検出)
図18は、給紙センサ81、搬送センサ82、排紙センサ83などのジョブ検出センサにより処理操作位置を検出した場合に投射部4を制御する流れを示すフローチャートである。
【0082】
まず、画像形成装置1によるプリントを開始して(ステップS60)、投射部4からこのプリント状態の内容の案内表示画像を第1スクリーン21に投影させる(ステップS61)。このときは、投射部制御部607は、光量制御部608と投射部位置制御部609に制御信号を出力し、投射部4のランプや位置調整部40及びズーム調整手段3を制御して、第1スクリーン21に案内表示画像を投影させる。
【0083】
その後、紙無し状態が発生した否かを判定する(ステップS62)。ステップS62において紙無し状態が判定された場合、紙無し状態が、本体ユニット9内のカセットか、第1、2給紙ユニット7、8のいずれで発生しているかを判定する(ステップS63)。
【0084】
ステップS63において本体ユニット9のカセットで紙無し状態が発生していると判定した場合は、第1スクリーン21に紙無し状態の案内表示画像を投影する(ステップS64)。図8に示すように、搬送センサ82が、本体ユニット9のトレイでの紙無し状態を検出した場合は、搬送センサ82より本体ユニット制御部604へ検出信号が出力される。搬送センサ82から検出信号が入力された本体ユニット制御部604では、スクリーン選定部606へジョブ発生の検出信号を出力する。スクリーン選定部606では、処理操作位置としてのジョブ発生箇所に最寄りの第1スクリーン21の選定を行う。ステップS64の投影を行った後は、制御を終了する。
【0085】
ステップS63において、第1、2給紙ユニット7、8で紙無し状態が発生していると判定した場合は、これらのユニットに近い位置となる第3スクリーン23へ紙無し状態の案内表示画像を投影する(ステップS65)。ステップS65の投影を行った後は、制御を終了する。
【0086】
ステップS62において、紙無し状態ではない場合は、ジャムが発生しているか否かの判定を行う(ステップS66)。ここで、ジャムが発生していなければ制御を終了する。ジャムが発生している場合は、ジャム位置の判定を行う(ステップS67)。
【0087】
ステップS67において、第1、2排紙ユニット10、11の排紙センサ83がジャムの発生を検知した場合は、排紙センサ83から排紙ユニット制御部605へ検出信号を出力する。排紙ユニット制御部605は、この検出信号の入力に基づいてスクリーン選定部606へ処理操作位置情報に関する検出信号を出力する。これに伴い、投射部制御部607では第2スクリーン22に案内表示画像の投影を行う制御信号を、光量制御部608ならびに投射部位置制御部609へ出力する。このようにして、投射部4から第2スクリーン22へ、案内表示画像を投影させる(ステップS68)。
【0088】
ステップS67において、ジャム発生が本体ユニット9内である場合は、本体ユニット9に最寄りの第1スクリーン21に案内表示画像を投影する(ステップS69)。なお、この場合は、搬送センサ82でジョブ発生を検出して、本体ユニット制御部604、スクリーン選定部606、投射部制御部607、光量制御部608、及び投射部位置制御部609により、投射部4のランプ及び位置調整部40及びズーム調整手段3の制御を行う。
【0089】
ステップS67において、ジャムが第1、2給紙ユニット7、8で発生していることを給紙センサ81が検出した場合は、これら給紙ユニット7、8に最寄りの第3スクリーン23へ案内表示画像の投影を行う(ステップS70)。
【0090】
以上、本実施の形態に係る画像形成装置1の構成及びその制御動作について説明したが、本実施の形態によれば、3箇所に処理操作位置がある画像形成装置1であっても、1つの投射部4で各処理操作位置における視認性が良好な案内表示画像を表示できるため、例えば複数液晶表示装置などの独立した表示装置を備える必要がなく、コストを増加させることなく、各処理操作位置にて操作入力を容易に行うことができる。
【0091】
また、本実施の形態に係る画像形成装置1では、処理操作位置とスクリーンとの距離に応じて案内表示画像を大きくする他に、任意に案内表示画像を見やすい大きさに設定することも可能となるため、所謂ユニバーサルデザイン表示を行うことも容易に設定できる。また、スクリーンの大きさも設置スペースに制約されずに大きく設定できるという利点がある。
【0092】
さらに、本実施の形態に係る画像形成装置1では、案内表示画像とキー入力部5とを別体とすることができるため、操作場所を選ばずに操作を容易に行えるという利点がある。
【0093】
また、本実施の形態に係る画像形成装置1では、画像形成装置本体1Aの一部である前扉11Dなどを利用してスクリーンとして用いることもできるため、更にコストの増加を抑えることができる。
【0094】
本実施の形態に係る画像形成装置1では、キー入力部5の配置場所の自由度が大きく、入力し易い場所で正確に操作が行えるという利点がある。
【0095】
また、本実施の形態に係る画像形成装置1では、キー入力部5を1つ用意するだけで複数箇所の処理操作に対応できるため、更にコストの増加を抑えることができる。
【0096】
さらに、本実施の形態に係る画像形成装置1では、ユーザの要望に応じて案内表示画像の視認性を高める調整が可能である。
【0097】
本実施の形態に係る画像形成装置1では、人体検知センサ7S、9S、11Sで作業者の位置を正確に把握できるため、より正確な処理操作位置を検出することが可能となる。
【0098】
また、本実施の形態に係る画像形成装置1では、画像形成装置本体1Aや作業の状態に応じて、投射先のスクリーンを自由に選定できるため、最適なスクリーン表示が行えると共に、作業箇所のナビゲーションも行えるという利点があり、作業性を大幅に向上できる。
【0099】
さらに、本実施の形態に係る画像形成装置1では、位置調整部40やズーム調整手段3により、自動的に投射部4の位置を容易且つ正確に制御できる。
【0100】
また、本実施の形態に画像形成装置1では、スクリーン状態検出部610や投光方向検知センサの検出結果に基づいて、投射部4の向き変更時に、不用意に作業者や周囲の人に投光することがなく安全性が高い。
[第2の実施の形態]
図19は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の投射部4とその位置調整部とを示す要部斜視図である。本実施の形態では、投射部4の位置調整を手動で行うため、上記した第1の実施の形態に係る画像形成装置1の構成において、投射部4の位置調整部40に関連する制御系が省略されたものである。なお、本実施の形態では、ズーム調整手段3は、制御部側で制御される点は上記した第1の実施の形態と同様である。なお、図20は、後述する回転筒部92を回転軸と直角をなす方向に切断した状態を示す要部断面図である。
【0101】
図19に示すように、本実施の形態の投射部4の下面には、一体的に取付ロッド91が下方に向けて突設されている。この取付ロッド91の下端には、扁平な円筒状の回転筒部92が設けられている。図20に示すように、この回転筒部92内には、筒状の内側回転筒部93Aが回転可能に嵌合されている。この内側回転筒部93Aの底部には、揺動アーム93が設けられている。この揺動アーム93の下端部は、本体ユニット9上に立設された固定柱95の上端部に、軸94で支持されて回動可能に連結されている。
【0102】
また、回転筒部92の内周面の1箇所には、断面U字状の突部を備える係止用バネ部材96が内側に突出するように設けられている。内側回転筒部93Aの外周部は、上記した第1スクリーン21、第2スクリーン22、第3スクリーン23の位置に対応するように係止溝93A1、93A2、93A3が形成されている。これらの係止溝93A1、93A2、93A3には、係止用バネ部材96が係脱可能となっている。すなわち、回転筒部92と内側回転筒部93Aとが相対回転した際に、係止用バネ部材96がそのバネ特性により、係止溝93A1、93A2、93A3に係合と係合解除とが可能となるように設定されている。
【0103】
さらに、内側回転筒部93Aの内側面には、係止溝93A1、93A2、93A3と対応する位置に被検出片97が突設されている。また、回転筒部92における内側回転筒部93Aより内側箇所には、上記被検出片97を検出するフォトセンサ98が固定されている。このフォトセンサ98は、内側回転筒部93Aに設けられた被検出片97を検出して、投射部4がいずれのスクリーンに向けられているかを検出することができる。
【0104】
本実施の形態では、係止用バネ部材96が係止溝93A1、93A2、93A3に対してクリック動作で係止、解除となるため、操作者が投射部4を所望のスクリーンへ向けて手動で位置調整することが容易となる。
【0105】
また、本実施の形態では、位置調整機構を所謂メカニカルラッチ方式としているため、制御系を簡略化でき、さらにコストを抑えることができる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明の第1及び第2の実施の形態について説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0106】
例えば、上記第1及び第2の実施の形態に係る画像形成装置1では、画像形成装置本体1Aに対して複数箇所でキー入力部5が接続可能な接続部7B、9B、11B、11Cを設けて、処理操作位置に応じて接続部を選んでキー入力部5を接続したり、各接続部7B、9B、11Bにキー入力部5を備える構成としたが、これらの接続部を設けずに、キー入力部5をワイヤレスで操作可能としてもよいし、長いケーブルでキー入力部5を移動可能としても勿論よい。
【0107】
また、上記第1及び第2の実施の形態に係る画像形成装置1では、各スクリーン21、22、23などを画像形成装置本体1Aに設けた構成であるが、画像形成装置本体1Aの近傍の壁面をスクリーンとして用いてもよい。
【0108】
さらに、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置1では、複数のモータを備えた位置調整部40としたが、投射部4の投射方向を実質的に変更できるものであれば、他の機構の位置調整部を採用することも勿論可能である。
【0109】
また、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置1において、スクリーン選定部606で、第1〜3スクリーン状態検出センサ55〜57の検出信号によりいずれかのスクリーンが非表示位置から表示位置になるようにセットされた場合に、そのスクリーンを選定するように制御させる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体を示し、第1スクリーンが表示可能な状態でありキー入力部が本体ユニットに接続された状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体を示し、第1スクリーンが表示可能な状態でありキー入力部が給紙ユニットに接続された状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体を示し、第1スクリーンが表示可能な状態でありキー入力部が各ユニットにそれぞれ接続されている状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体を示し、第1スクリーン及び排紙ユニットの前扉の内側面が表示可能な状態であり、キー入力部が排紙ユニット内の接続部に接続部に接続されると共に、前扉内側面に案内表示画像を投射している状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置における位置調整部を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体を示し、第1〜3スクリーンが表示可能な状態であり、キー入力部が排紙ユニットに接続され、案内表示画像が第3スクリーンに投射されている状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置における第1給紙ユニットを示す斜視図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御部を示す構成図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図12】(A)〜(C)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作に伴う案内表示画像の状態を示す説明図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御部の主記憶部に格納された制御テーブルを示す説明図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御部の主記憶部に格納された制御テーブルを示す説明図である。
【図18】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置に用いられる位置調整部を含む投射部を示す斜視図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置に用いられる位置調整部の要部断面図である。
【符号の説明】
【0111】
1…画像形成装置、1A…画像形成装置本体、3…ズーム調整手段、4…投射部、5…キー入力部、6…制御部、7…第1給紙ユニット、7A…引き出し部、7B…第3接続部、7S,9S,11S…人体検知センサ、8…第2給紙ユニット、9…本体ユニット、9A…引き出し部、9B…第1接続部、9C…回転板、9S…人体検知センサ、10…第1排紙ユニット、11…第2排紙ユニット、11B…第2接続部、11C…接続部、11D…前扉、11S…人体検知センサ、21…第1スクリーン、22…第2スクリーン、23…第3スクリーン、40…位置調整部、55…第1スクリーン状態検出センサ、56…第2スクリーン状態検出センサ、57…第3スクリーン状態検出センサ、81…給紙センサ、82…搬送センサ、83…排紙センサ、607…投射部制御部、608…光量制御部、609…投射部位置制御部、610…スクリーン状態検出部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体の一部又はその周囲に配置されたスクリーンに対して、案内表示画像を投射可能であり、且つ前記案内表示画像の大きさを調整するズーム調整手段を備えた投射部と、
前記画像形成装置本体に対して複数箇所で入力可能な操作入力部と、
前記画像形成装置本体における処理操作位置と前記スクリーンの位置との間の距離が長くなるに従い、前記スクリーンへ投射される前記案内表示画像を大きくするように前記ズーム調整手段を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記スクリーンは複数であり、前記画像形成装置本体に対して互いに分散して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成装置本体は、前記処理操作位置を検出する検出部を備え、
前記投射部は、前記投射部の配置位置を調整する位置調整部を備え、
前記制御部は、前記検出部からの検出信号に基づいて、選択された前記スクリーンに対して前記投射部が案内表示画像を投射可能な位置になるように前記位置調整部を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記検出部は、前記画像形成装置本体の複数箇所に分散して配置された前記操作入力部であり、
前記操作入力部は、入力操作が行われることにより前記制御部へ検出信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記検出部は、画像形成装置本体の複数箇所に分散して配置された、前記操作入力部を接続可能な接続部であり、
前記接続部は、前記操作入力部が接続されることにより前記制御部へ検出信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記検出部は、前記画像形成装置本体における操作者の位置を検出する人体検出センサであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記検出部は、前記画像形成装置本体のジョブの実行状態を検出するジョブ検出センサであり、検出結果に応じて前記制御部へ検出信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記スクリーンは、前記画像形成装置本体に対して表示位置と非表示位置とに移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記検出部からの検出信号に基づき、又は、前記非表示位置から前記表示位置への移動の検知結果に基づき、複数の前記スクリーンから1つのスクリーンを選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項4乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記投射部が、選択された前記スクリーンに対して投射可能な配置状態の場合のみ、規定の光量での投射を行うように前記投射部の光量を制御し、前記投射部が、選択された前記スクリーンに対して投射不能の配置状態の場合には、消光もしくは減光するように前記投射部の光量を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項1】
画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体の一部又はその周囲に配置されたスクリーンに対して、案内表示画像を投射可能であり、且つ前記案内表示画像の大きさを調整するズーム調整手段を備えた投射部と、
前記画像形成装置本体に対して複数箇所で入力可能な操作入力部と、
前記画像形成装置本体における処理操作位置と前記スクリーンの位置との間の距離が長くなるに従い、前記スクリーンへ投射される前記案内表示画像を大きくするように前記ズーム調整手段を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記スクリーンは複数であり、前記画像形成装置本体に対して互いに分散して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成装置本体は、前記処理操作位置を検出する検出部を備え、
前記投射部は、前記投射部の配置位置を調整する位置調整部を備え、
前記制御部は、前記検出部からの検出信号に基づいて、選択された前記スクリーンに対して前記投射部が案内表示画像を投射可能な位置になるように前記位置調整部を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記検出部は、前記画像形成装置本体の複数箇所に分散して配置された前記操作入力部であり、
前記操作入力部は、入力操作が行われることにより前記制御部へ検出信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記検出部は、画像形成装置本体の複数箇所に分散して配置された、前記操作入力部を接続可能な接続部であり、
前記接続部は、前記操作入力部が接続されることにより前記制御部へ検出信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記検出部は、前記画像形成装置本体における操作者の位置を検出する人体検出センサであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記検出部は、前記画像形成装置本体のジョブの実行状態を検出するジョブ検出センサであり、検出結果に応じて前記制御部へ検出信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記スクリーンは、前記画像形成装置本体に対して表示位置と非表示位置とに移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記検出部からの検出信号に基づき、又は、前記非表示位置から前記表示位置への移動の検知結果に基づき、複数の前記スクリーンから1つのスクリーンを選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項4乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記投射部が、選択された前記スクリーンに対して投射可能な配置状態の場合のみ、規定の光量での投射を行うように前記投射部の光量を制御し、前記投射部が、選択された前記スクリーンに対して投射不能の配置状態の場合には、消光もしくは減光するように前記投射部の光量を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2010−128120(P2010−128120A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−301873(P2008−301873)
【出願日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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