説明

画像形成装置

【課題】装置の大型化を抑制する。
【解決手段】第1搬送ユニット700が画像形成装置100に装着されると、画像形成装置100に設けられた第3用紙搬送経路161に、第1搬送ユニット700におけるユニット搬送経路720が接続される。また、第2搬送ユニット800が画像形成装置100に装着されると、第1搬送ユニット700におけるユニット搬送経路720に、第2搬送ユニット800におけるユニット搬送経路820が接続される。さらに、画像形成装置100における第2用紙搬送経路144に、第2搬送ユニット800におけるユニット搬送経路820が接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
後処理装置による処理の作業性の向上と、作業結果の確認の容易化を図った後処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この後処理装置は、後処理装置を単独で作動させるための条件設定手段と、複数の給紙トレイと、制御手段とを備えている。そして、条件設定手段にて、小冊子を作成するための用紙の給紙手順の設定と、用紙に施す処理の設定と、作成する小冊子の部数の設定とを行う。また、制御手段は、条件設定手段により設定された条件に従って後処理装置の作動を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−205571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで例えば、用紙間に、予め画像が印刷された他の用紙を挿入したり、例えば金箔や銀箔などの装飾が施された装飾紙を挿入したりする場合がある。このような用紙の挿入を行う際に、この用紙が定着部を通過してしまうと、定着部における熱により、画像や装飾が変質等してしまうおそれがある。このため、予め画像が形成された用紙や装飾が施された用紙は、定着部よりも下流側に別途設けられた供給装置から供給されることが一般的であるが、このように供給装置を別途設けてしまうと装置が大型化してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、シートが排出される排出部と、画像形成部にて画像が形成され定着部にて定着されたシートを前記排出部へ搬送する第1の搬送経路と、前記定着部よりもシート搬送方向下流側にて前記第1の搬送経路から分岐し、当該第1の搬送経路から搬送されてきたシートが搬送される分岐経路と、前記分岐経路を経て一方向に搬送され当該一方向とは逆方向に搬送されるシートを前記排出部に向けて案内する第2の搬送経路と、シートが収容される複数のシート収容部と、前記複数のシート収容部の少なくとも一つのシート収容部から前記第1の搬送経路に向けてシートを供給する第1の供給手段と、前記複数のシート収容部の少なくとも一つのシート収容部から前記第2の搬送経路に向けてシートを供給する第2の供給手段と、を含む画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記複数のシート収容部の少なくとも一つのシート収容部は、装置本体の予め定められた部位に設けられるとともに当該装置本体から取り外し可能に設けられ、外部からのシートを受け入れる受け入れ部と、前記受け入れ部にて受け入れられたシートを前記装置本体の前記部位に向けて搬送する第3の搬送経路と、前記受け入れ部にて受け入れられたシートの搬送先を前記第1の搬送経路または前記第3の搬送経路に切り替える切り替え手段と、を更に備え、前記装置本体の前記部位には、前記第3の搬送経路により搬送されてきたシートを前記第2の搬送経路に搬送する搬送ユニットが装着可能であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記第2の搬送経路には、前記搬送ユニットから搬送されてきたシートを前記排出部に向けて搬送する搬送手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置である。
【0006】
請求項4に記載の発明は、外部からのシートを受け入れる受け入れ部と、シートが排出される排出部とを有する装置本体と、前記受け入れ部にて受け入れられたシートを、シートに画像を形成する画像形成部および当該画像をシートに定着する定着部を経由させて前記排出部へ搬送する第1の搬送経路と、前記定着部よりもシート搬送方向下流側にて前記第1の搬送経路から分岐し、当該第1の搬送経路から搬送されてきたシートが搬送される分岐経路と、前記分岐経路を経て一方向に搬送され当該一方向とは逆方向に搬送されるシートを前記排出部に向けて案内する第2の搬送経路と、シートが収容されるとともに前記装置本体の部位に取り外し可能に設けられたシート収容部を備え、当該シート収容部に収容されたシートを前記第1の搬送経路に向けて供給する供給部と、前記受け入れ部にて受け入れられたシートを前記装置本体の前記部位に向けて搬送する第3の搬送経路と、前記受け入れ部にて受け入れられたシートの搬送先を前記第1の搬送経路または前記第3の搬送経路に切り替える切り替え手段と、を備え、前記装置本体の前記部位には、前記第3の搬送経路により搬送されてきたシートを前記第2の搬送経路に搬送する搬送ユニットが装着可能であることを特徴とする画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記第2の搬送経路が設けられている部位には、前記搬送ユニットにより搬送されてきたシートを前記排出部に向けて搬送する第2の搬送ユニットが装着可能であることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、前記シート収容部を備えた前記供給部は、複数設けられるとともに、当該供給部の各々は、前記第1の搬送経路に対し、シート搬送方向における異なる位置にてシートを供給し、前記第3の搬送経路は、前記シート搬送方向における最も上流側に配置された前記供給部における前記シート収容部が設けられた部位にシートを搬送することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、前記第1の搬送経路により搬送されるシートは、前記受け入れ部にて受け入れられてから予め定められた時間後、前記排出部に到達し、前記第3の搬送経路、前記搬送ユニット、および前記第2の搬送経路を経由して搬送されるシートが、前記受け入れ部にて受け入れられてから前記予め定められた時間後に前記排出部に到達するように、当該第3の搬送経路、当該搬送ユニット、および当該第2の搬送経路におけるシートの搬送速度を制御する速度制御手段を更に備えることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の画像形成装置である。
請求項8に記載の発明は、前記受け入れ部にシートを順次供給するとともに当該シート間に当該シートとは異なるシートを挿入可能な外部シート供給装置を制御する装置制御手段と、前記異なるシートの挿入位置に関する情報をユーザから受け付けるための表示を行う表示手段と、ユーザからの情報を受け付ける受け付け手段と、前記搬送ユニットの装着を検知する検知手段と、備え、前記表示手段は、前記検知手段にて前記搬送ユニットの装着が検知されない場合、前記挿入位置に関する情報を受け付けるための前記表示を行わないことを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の画像形成装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の請求項1によれば、画像形成装置内のシート収容部に装飾紙等を収容可能となり、定着部よりも下流側にて装飾紙等を供給する供給装置を省略可能となる。
本発明の請求項2によれば、画像形成装置に対しシートを供給する供給装置にも装飾紙などが収容可能となる。
本発明の請求項3によれば、搬送ユニットから搬送されてきたシートを排出部に向けてより確実に搬送可能となる。
【0008】
本発明の請求項4によれば、画像形成装置に対しシートを供給する供給装置に、装飾紙等のシートが収容可能となり、定着部よりも下流側にて装飾紙等を供給する供給装置を省略可能となる。
本発明の請求項5によれば、搬送ユニットから搬送されてきたシートを排出部に向けてより確実に搬送可能となる。
本発明の請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べ、例えば、第3の搬送経路の配置をより簡易なものとすることができる。
本発明の請求項7によれば、画像形成装置から順次排出されるシートのピッチを、第1搬送経路側にてシートの速度制御を行う場合に比べ簡易に揃えることができる。
本発明の請求項8によれば、定着部を経由させずに装飾紙などを搬送することができないにも関わらず、装飾紙などの挿入位置に関する情報を受け付けるための表示がなされることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施の形態が適用される画像形成システムの構成を示した図である。
【図2】画像形成装置を説明するための図である。
【図3】画像形成装置を説明するための図である。
【図4】第1搬送ユニットおよび第2搬送ユニットが画像形成装置に取り付けられた後の状態を示す図である。
【図5】第2の実施形態における画像形成装置を示した図である。
【図6】第1搬送ユニットが装着された後の画像形成装置を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
―第1の実施形態―
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システムの構成を示した図である。
本実施形態における画像形成システム1は、シートの一例としての用紙に対し画像を形成する画像形成装置100と、この画像形成装置100に用紙を供給する第1用紙供給装置200と、この第1用紙供給装置200よりも用紙搬送方向下流側に設けられ画像形成装置100に用紙を供給する第2用紙供給装置300とを備えている。また、画像形成装置100から搬送されてきた用紙のカール(反り)を補正するカール補正装置400、カール補正装置400から搬送されてきた用紙を積載する用紙積載装置500と、用紙積載装置500を通過してきた用紙に対して予め定められ処理を実行する用紙処理装置600とを備えている。ここで第1用紙供給装置200および第2用紙供給装置300は、画像形成装置100の受け入れ部171(後述)に、用紙(シート)を供給する外部シート供給装置として捉えることができる。
【0011】
第1用紙供給装置200は、用紙を収容する第1収容部210および第2収容部220を備えている。また、第1収容部210および第2収容部220に収容された用紙を、画像形成装置100に接続された搬送経路に送り出す送り出しロール230を備えている。
第2用紙供給装置300も、第1用紙供給装置200と同様に構成されており、用紙を収容する第1収容部310および第2収容部320を備える。また、第1収容部310および第2収容部320に収容された用紙を、画像形成装置100に接続された搬送経路に送り出す送り出しロール330を備える。なお、第2用紙供給装置300は、第1用紙供給装置200から供給された用紙を画像形成装置100へ搬送する搬送路340を有している。
【0012】
カール補正装置400は、画像形成装置100から排出された用紙のカールを補正するカール補正部410を備えている。詳細な説明は省略するが、カール補正部410は、画像形成装置100の定着部(後述)の通過に伴い用紙に生じるアッパーカール(用紙の搬送方向両端部が上を向くように曲がるカール)を補正するアッパーカール補正部411を備えている。また、定着部の通過に伴い用紙に生じるダウンカール(用紙の搬送方向両端部が下を向くように曲がるカール)を補正するダウンカール補正部412を備えている。
用紙にアッパーカールが生じている場合、アッパーカール補正部411にて、アッパーカールとは逆側に湾曲せしめられる力(押圧力)が用紙に与えられ、アッパーカールの補正がなされる。また、用紙にダウンカールが生じている場合、ダウンカール補正部412にて、ダウンカールとは逆側に湾曲せしめられる力(押圧力)が用紙に与えられ、ダウンカールの補正がなされる。
【0013】
用紙積載装置500は、カール補正装置400から搬送されてきた用紙を積載する第1用紙積載部510を備えている。また、第1用紙積載部510よりも下方に、第2用紙積載部520を備えている。また、用紙積載装置500は、カール補正装置400からの用紙を用紙処理装置600へ搬送するための搬送路530を備えている。
【0014】
用紙処理装置600は、用紙積載装置500を通過してきた用紙に対して内三折り(C折り)や外三折り(Z折り)等の折り処理を施す折り装置610を備えている。また、用紙に穴あけ(パンチ)を施す穿孔ユニット620、用紙束の端をステープルを用いて綴じ冊子を作成する端綴じ部630、用紙束を中折り/中綴じして見開き状の冊子を作製する中綴じユニット640を備えている。ここで例えば、複数枚の用紙に対しステープル処理を行って冊子を作成する場合、端綴じ部630に設けられたコンパイルトレイ631に複数枚の用紙が集積されるとともに、ステープルヘッド632によりステープル処理が実行される。そしてステープル処理により冊子となった用紙束は、用紙処理装置600に設けられた用紙積載部650に排出される。
【0015】
次いで画像形成装置100について図2を参照しながら説明する。
図2は、画像形成装置100を説明するための図である。
同図に示すように画像形成装置100は、用紙にトナー像を形成する画像形成部110を備えている。また、画像形成部110によって用紙上に形成されたトナー像をこの用紙に定着する定着部120を備えている。この定着部120は、用紙およびトナー像を加熱および加圧することにより、トナー像を用紙に定着する。また、画像形成装置100は、第1用紙供給装置200または第2用紙供給装置300から搬送されてきた用紙を受け入れる受け入れ部171を備えている。また、受け入れ部171にて受け入れた用紙を、画像形成部110および定着部120を経由させた後に排出部172へ搬送するための第1用紙搬送経路141を備えている。また、この第1用紙搬送経路141に用紙を供給する用紙供給部130を備えている。
【0016】
また、画像形成装置100は、第1用紙搬送経路141から分岐して設けられ、受け入れ部171にて受け入れた用紙を、後述する第3用紙収容部133Aが設けられた部位に向けて搬送するための第3用紙搬送経路161を備えている。さらに、用紙の搬送先を第1用紙搬送経路141または第3用紙搬送経路161に切り替えるための切り替えゲートG0(切り替え手段の一例)と、この切り替えゲートG0を駆動するソレノイド等の駆動源(不図示)とを備えている。さらに、第3用紙搬送経路161に設けられ、第3用紙搬送経路161に沿って用紙を搬送する搬送ロール162を備えている。
【0017】
画像形成部110は、感光体ドラム111、帯電装置112、露光装置113、現像装置114、転写装置115、およびクリーニング装置116を備える。これらのうち、感光体ドラム111は、その外周面に感光層を備えており、図中矢印方向に回転する。帯電装置112は、回転する感光体ドラム111を予め定められた電位に帯電する。露光装置113は、帯電装置112によって予め定められた電位に帯電した感光体ドラム111を選択的に露光して静電潜像を形成する。
【0018】
また、現像装置114は、感光体ドラム111上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する。転写装置115は、感光体ドラム111上に形成されたトナー像を、第1用紙搬送経路141に沿って搬送されてきた用紙に静電転写する。クリーニング装置116は、転写後に感光体ドラム111上に残留するトナー等をクリーニングする。なお、感光体ドラム111と転写装置115との対向部であって、転写装置115を用いて感光体ドラム111上のトナー像を用紙に転写する位置を転写位置Tpと呼ぶ。
【0019】
一方、用紙供給部130は、第1給紙部131、第2給紙部132、および第3給紙部133を備えている。そして、本実施の形態では、第3給紙部133が最下部に配置され、第2給紙部132が第3給紙部133の上部に配置され、第1給紙部131が第2給紙部132の上部に配置されている。付言すれば、用紙の搬送方向において、第3給紙部133が最も上流側に配置され、第1給紙部131が最も下流側に配置されている。
【0020】
第1給紙部131は、第1用紙収容部131A、第1引き込みロール131B、および第1捌き機構131Cを備えている。
ここでシート収容部の一例としての第1用紙収容部131Aは、上部が開口する直方体状の形状を有しており、その内部に用紙を収容する。また、第1用紙収容部131Aは、前面側(図中手前側)に引き出し可能に設けられている。これにより、用紙切れとなった場合などに、画像形成装置100から第1用紙収容部131Aを引き出し、用紙の補給を行うことが可能となっている。さらに、第1用紙収容部131Aは、前面側(図中手前側)に引き出すことで画像形成装置100(装置本体100A)から取り外すことが可能となっている。
【0021】
第1引き込みロール131Bは、第1用紙収容部131Aの上部に設けられるとともに、上下方向に移動可能に設けられている。そして、第1引き込みロール131Bは、第1用紙収容部131Aに収容される用紙束のうち最上位の用紙に接触し、この最上位の用紙を第1捌き機構131Cに向けて送り出す。
第1捌き機構131Cは、第1引き込みロール131Bよりも用紙搬送方向下流側に設けられる。この第1捌き機構131Cは、例えば回転可能に配設されるフィードロールと回転が制限されたリタードロールとによって構成され、第1引き込みロール131Bにより送り出された用紙を一枚ずつに捌き、捌いた一枚の用紙を後述する第1搬送ロール131Dに向けて送り出す。
【0022】
なお、第2給紙部132も第1給紙部131と同様の構成を有しており、第2用紙収容部132A、第2引き込みロール132B、および第2捌き機構132Cを備えている。また、供給部の一例としての第3給紙部133も第1給紙部131と同様の構成を有しており、第3用紙収容部133A(シート収容部の一例)、第3引き込みロール133B、および第3捌き機構133Cを備えている。
【0023】
また、用紙供給部130は、第1搬送ロール131D、第2搬送ロール132D、および第3搬送ロール133Dを備えている。
第1搬送ロール131Dは、一対のロール状部材から構成され、また、第1捌き機構131Cよりも用紙搬送方向下流側に設けられる。第1搬送ロール131Dは、第1捌き機構131Cから送られてくる用紙を一旦停止させた後、予め定められたタイミングにて再送する。また、第2搬送ロール132Dも、一対のロール状部材から構成されている。この第2搬送ロール132Dは、第2捌き機構132Cよりも用紙搬送方向下流側に設けられ、第2捌き機構132Cから送られてくる用紙を一旦停止させた後、予め定められたタイミングにて再送する。
【0024】
さらに、第3搬送ロール133Dも、一対のロール状部材から構成されている。この第3搬送ロール133Dは、第3捌き機構133Cよりも用紙搬送方向下流側に設けられ、第3捌き機構133Cから送られてくる用紙を一旦停止させた後、予め定められたタイミングにて再送する。
なお、第1搬送ロール131Dおよび第2搬送ロール132Dは、より下段の第2給紙部132および第3給紙部133から用紙が供給される際に、この用紙を第1用紙搬送経路141に沿って搬送する搬送ロールとしても機能する。
【0025】
また、本実施形態における画像形成装置100では、第1搬送ロール131Dよりも下流側に位置する第1用紙搬送経路141に、プレレジロール151およびレジストレーションロール(レジロール)152が設けられている。ここで、プレレジロール151は、第1搬送ロール131Dを介して搬送されてきた用紙をさらに下流側に向けて搬送するとともに、レジロール152と協同してループ形成を行う。また、レジロール152は、一旦停止することにより用紙の搬送を一時的に止め、タイミングを合わせて回転を再開することにより、転写位置Tpに対してレジストレーション調整を施しながら用紙を供給する。
【0026】
また、画像形成装置100には、両面モード選択時に、定着部120で片面定着済みの用紙を反転させて再度転写位置Tpに送り込むための反転搬送機構が設けられている。この反転搬送機構は、定着部120よりも用紙搬送方向下流側にて第1用紙搬送経路141から下方に分岐する第1分岐経路143を備えている。また、反転搬送機構は、第1分岐経路143に接続して設けられ、第1分岐経路143との接続部から下方に向かって延びるとともにこの接続部から排出部172に向かう第2用紙搬送経路144を備えている。さらに、反転搬送機構は、第2用紙搬送経路144に接続して設けられ、プレレジロール151の上流側にて第1用紙搬送経路141に合流する戻し経路145を備えている。
【0027】
また、画像形成装置100は、第1用紙搬送経路141に、用紙を機外に排出する排出ロール153を備えている。また、画像形成装置100は、第1分岐経路143に設けられ、第1分岐経路143に搬送されてきた用紙を第2用紙搬送経路144に向けて搬送する分岐ロール154を備えている。さらに、正転および逆転が可能に設けられ、第2用紙搬送経路144に搬送されてきた用紙を下方へ(一方向へ)一旦送り込むとともに、逆転を行い、この用紙を戻し経路145に送り込みまたは第2用紙搬送経路144に沿って搬送する反転ロール155を備えている。なお、反転ロール155の下方には、用紙を下方へ送り込むための空間(部位)147が形成されている。なお、この空間147は、用紙供給部130の第1給紙部131、第2給紙部132、および第3給紙部133に隣接するように設けられている。
【0028】
また、画像形成装置100は、戻し経路145に設けられ、反転ロール155により搬送されてきた用紙を戻し経路145に沿って搬送する戻しロール156を備えている。また画像形成装置100は、第1分岐経路143と第2用紙搬送経路144との上記接続部よりも排出部172側に、第2用紙搬送経路144における用紙を排出部172へ搬送する搬送ロール157を備えている。
【0029】
なお、上記では説明を省略したが、本実施形態における画像形成装置100では、画像が形成された用紙の表裏を反転させてこの用紙を排出可能となっている。この場合、定着部120を通過した用紙は、第1分岐経路143を経由して、第2用紙搬送経路144に送り込まれる。その後、この用紙は、第2用紙搬送経路144に案内され排出部172へ搬送される。
【0030】
なお、第1用紙搬送経路141と第1分岐経路143との間には、用紙の搬送先を第1用紙搬送経路141または第1分岐経路143に切り替えるための第1切り替えゲートG1が設けられている。また、第2用紙搬送経路144と戻し経路145との間には、用紙の搬送先を戻し経路145または第2用紙搬送経路144に切り替えるための第2切り替えゲートG2が設けられている。さらに、第1分岐経路143と第2用紙搬送経路144との間には、第2用紙搬送経路144へ送り込まれた用紙を排出部172へ搬送するための第3切り替えゲートG3が設けられている。また、画像形成装置100には、第1切り替えゲートG1〜第3切り替えゲートG3を駆動するためのソレノイド等の駆動源(不図示)が設けられている。
【0031】
さらに、本実施形態における画像形成装置100には、パーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置3等からの画像データを受信する受信部191、受信部191にて受信された画像データに画像処理を施した後に露光装置113に画像データを出力する画像処理部192が設けられている。さらに、画像形成装置100に設けられた各装置、各部の制御を行うとともに本画像形成システム1の全体を制御する制御部193が設けられている。
【0032】
また、画像形成装置100は、表示パネルにより構成され、ユーザからの指示(情報)を受け付けるとともにユーザに対してメッセージ等を表示するユーザインタフェース(UI)194(表示手段、受け付け手段の一例)を備えている。なお、速度制御手段、装置制御手段の一つとして機能する制御部193は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)を備えている。そして、CPUが、ROMに記憶されたプログラムに従い、RAMとの間でデータのやりとりを行いながら処理を実行することで、後述する各機能が実現される。
【0033】
また、本実施形態における画像形成装置100では、第3用紙収容部133Aの下部に、後述する第1搬送ユニット700に装着されたEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)から情報を読み出す第1読み出し部195が設けられている。更に、空間147の上部に、後述する第2搬送ユニット800に装着されたEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)から情報を読み出す第2読み出し部196が設けられている。ここで第1読み出し部195は、第1搬送ユニット700の装着を検知する検知手段の一つとして捉えることができ、また、第2読み出し部196は、第2搬送ユニット800の装着を検知する検知手段の一つとして捉えることができる。
【0034】
ここで本実施形態における画像形成システム1では、上記のように、端綴じ部630や中綴じユニット640などが設けられており、複数枚の用紙により構成された冊子を作成することができる。ところで、このような冊子が作成される際、予め印刷が施された表表紙や裏表紙などが別途追加される場合がある。また、冊子を構成する用紙間に、予め印刷が施された用紙が挿入される場合もある。また、表表紙、裏表紙、用紙間に挿入される挿入紙などには、金箔や銀箔が施された装飾紙が用いられる場合がある。なお、本明細書においては、以下、上記表表紙、裏表紙、挿入紙、装飾紙等を「追加紙」と称する場合がある。
【0035】
ところでこのように追加紙の追加を行う際、この追加紙が定着部120を通過すると、定着部120の熱により、品質が低下してしまう場合がある。詳細には、画像の光沢度が低下する場合がある。また、上記のように金箔や銀箔が形成されている場合には、この金箔や銀箔の光沢度が低下する場合がある。
【0036】
このため、追加紙を追加する場合、画像形成装置100よりも下流側にて、追加紙を用紙搬送経路に合流させることが好ましくなる。ところでこのような場合、画像形成装置100に用紙を供給する用紙供給装置(本実施形態では第1用紙供給装置200、第2用紙供給装置300が相当)の他に、画像形成装置100の下流側に、用紙供給装置を更に設ける必要がある。この結果、画像形成システムが大型化してしまう。そこで、本実施形態における画像形成システム1では次のような構成を採用している。
【0037】
本実施形態における画像形成システム1の画像形成装置100では、上記のように、第3用紙収容部133Aが取り外し可能に設けられている。また、反転ロール155の下方には、上記のように、用紙を下方へ送り込むための空間147が形成されている。そして、この空間147は、用紙供給部130の第1給紙部131、第2給紙部132、および第3給紙部133に隣接するように設けられている。そこで、本実施形態における画像形成100では、第3用紙収容部133Aが取り外された後に形成される空間(部位)および反転ロール155の下方に位置する空間147を利用して、定着部120を通過しない用紙搬送経路を形成する。
【0038】
図3は、画像形成装置100を説明するための図である。
同図に示すように、画像形成装置100から第3用紙収容部133A(図2参照)を取り外した場合、第3用紙収容部133Aが設けられていた箇所には、空間148が形成される。そして、本実施形態においては、この空間148に嵌る(挿入可能な)第1搬送ユニット700が用意されている。
【0039】
この第1搬送ユニット700は、直方体状のユニット本体710を備えている。また、ユニット本体710内に、用紙が搬送されるユニット搬送経路720を備えている。また、ユニット搬送経路720に沿って用紙を搬送する搬送ロール730を複数備えている。なお、搬送ロール730は、画像形成装置100側から伝達される駆動力を用いて回転駆動させることができる。また、第1搬送ユニット700にモータ等の駆動源を設けておきこの駆動源により回転駆動させることもできる。さらに、第1搬送ユニット700は、各種情報を記憶したメモリの一例であるEEPROM740を備えている。
【0040】
また、本実施形態においては、反転ロール155の下方に形成された空間147に嵌る(挿入可能な)第2搬送ユニット800が用意されている。この第2搬送ユニット800は、直方体状のユニット本体810を備えている。また、ユニット本体810内に、用紙が搬送されるユニット搬送経路820を備えている。さらに、ユニット搬送経路820に沿って用紙を搬送する搬送ロール830を複数備えている。
なお、搬送ロール830は、画像形成装置100側から伝達される駆動力を用いて回転駆動させることができる。また、第2搬送ユニット800にモータ等の駆動源を設けておきこの駆動源により回転駆動させることもできる。さらに、第2搬送ユニット800は、各種情報を記憶したメモリの一例であるEEPROM840を備えている。
【0041】
ここで図4は、第1搬送ユニット700および第2搬送ユニット800が画像形成装置100に取り付けられた後の状態を示す図である。
同図に示すように、第1搬送ユニット700が画像形成装置100に装着されると、画像形成装置100に設けられた第3用紙搬送経路161に、第1搬送ユニット700におけるユニット搬送経路720が接続される状態となる。
また、第2搬送ユニット800が画像形成装置100に装着されると、第1搬送ユニット700におけるユニット搬送経路720に、第2搬送ユニット800におけるユニット搬送経路820が接続される状態となる。さらに、画像形成装置100における第2用紙搬送経路144に、第2搬送ユニット800におけるユニット搬送経路820が接続される状態となる。
【0042】
なお、第1搬送ユニット700が画像形成装置100に装着されると、第1読み出し部195によりEEPROM740に格納された情報が読み出される。また、第2搬送ユニット800が画像形成装置100に装着されると、第2読み出し部196によりEEPROM840に格納された情報が読み出される。これにより、制御部193は、第1搬送ユニット700および第2搬送ユニット800が画像形成装置100に装着されたことを認識する。
【0043】
ここで第1搬送ユニット700および第2搬送ユニット800が装着されたことを認識した制御部193は、追加紙を追加する際の条件をユーザから受け付けるための画面をUI194に表示する。具体的には、追加紙の挿入位置などに関する情報を受け付けるための画面を、UI194に表示する。付言すれば、追加紙を追加する際の条件をユーザから受け付けるために、UI194の表示を変更する。なお、制御部193は、第1搬送ユニット700および第2搬送ユニット800の装着を認識できない場合、上記画面の表示を行わない。
また、制御部193は、追加紙が収容された収容部(第1収容部210、第2収容部220、第1収容部310、第2収容部320(図1参照))についての情報を、UI194を介してユーザから受け付ける。これにより制御部194は、追加紙が収容された収容部を認識する。
【0044】
さらに、第1搬送ユニット700および第2搬送ユニット800が装着されたことを認識した制御部193は、第1搬送ユニット700および第2搬送ユニット800が装着される前までは設定不可能であった条件が設定可能なようにUI194の表示を変更する。例えば、定着部120における定着が困難であるためにある上限値を超える厚みを有する用紙について各種設定が出来なかった場合に、この上限値を超える厚みを有する用紙について各種設定ができるようにUI194の表示を変更する。即ち、ある上限値を超える厚みを有する用紙であっても、後述するバイパス搬送経路を経由させた搬送が可能となるため、上限値を超える厚みを有する用紙についても各種設定ができるようにUI194の表示を変更する。
【0045】
上記のように、第1搬送ユニット700および第2搬送ユニット800が画像形成装置100に装着されると、第3用紙搬送経路161、ユニット搬送経路720、ユニット搬送経路820、第2用紙搬送経路144により構成される新たな用紙搬送経路が形成される。付言すれば、画像形成部110、定着部120を通過しない新たな用紙搬送経路(以下、「バイパス搬送経路」と称する。)が形成される。これによって、定着部120を通過させるのが好ましくない上記追加紙を、第1用紙供給装置200または第2用紙供給装置300(図1参照)に収容可能となる。付言すれば、第1用紙供給装置200または第2用紙供給装置300に、定着部120を通過させるのが好ましくない用紙を収容可能となり、画像形成装置100の下流側に、用紙供給装置を更に設ける必要が無くなる。
【0046】
ここで例えば用紙処理装置600にて冊子を作成する際、制御部193は、UI194を介し、追加紙の挿入位置など冊子の作成に関する情報を受け付ける。そして制御部193は、受け付けた情報に基づき、第1用紙供給装置200および第2用紙供給装置300に制御信号を送信する。これにより、第1用紙供給装置200および第2用紙供給装置300から用紙が順次搬送されるようになる。詳細には、第1用紙供給装置200および第2用紙供給装置300から順次用紙が搬送されてくるとともに、追加紙(異なるシートの一例)が、上記挿入位置に挿入された状態で搬送されてくる。そして、制御部193は、画像形成部110にて画像を形成する用紙が搬送されてきた場合には、切り替えゲートG0を駆動し、用紙の搬送先を、第1用紙搬送経路141とする。これにより、用紙は、画像形成部110および定着部120を通過するとともに、排出ロール153によって、機外(カール補正装置400)へ排出される。
【0047】
また、制御部193は、追加紙が搬送されてきた場合には、切り替えゲートG0を駆動し、追加紙の搬送先を、第3用紙搬送経路161に切り替える。また、切り替えゲートG2、切り替えゲートG3を駆動し、追加紙が搬送される用紙搬送経路を第2用紙搬送経路144とする。これにより、追加紙は、第3用紙搬送経路161、ユニット搬送経路720、ユニット搬送経路820、第2用紙搬送経路144を経由して機外へ排出される。即ち、画像形成部110および定着部120を経由せずに、用紙は機外へ排出される。
【0048】
ところで、例えば、画像形成部110および定着部120を通過する第1用紙搬送経路141(以下、「定着部通過搬送経路」と称する)の経路長と、上記バイパス搬送経路の経路長とが異なる場合、定着部通過搬送経路を通過する用紙が画像形成装置100から排出されるまでの時間と、バイパス搬送経路を通過する用紙が画像形成装置100から排出されるまでの時間とが異なるようになる。付言すれば、定着部通過搬送経路を通過する用紙とバイパス搬送経路を通過する用紙とが混在した状態で用紙が順次搬送される場合、画像形成装置100から順次排出される用紙のピッチが揃わなくなってしまう。
【0049】
このため、上記ピッチを揃えるために用紙の搬送速度を制御することが好ましくなる。付言すれば、定着部通過搬送経路を経由する用紙が排出部172に到達するまでの時間と、バイパス搬送経路を経由する用紙が排出部172に到達するまでの時間とが揃うように、用紙の搬送速度を制御することが好ましくなる。ここで、バイパス搬送経路側には画像形成部110や定着部120などが設けられていない。このため、このバイパス搬送経路側にて用紙の搬送速度の制御を行うことが好ましい。
【0050】
―第2の実施形態―
図5は、第2の実施形態における画像形成装置100を示した図である。
なお、第1の実施形態と同様の機能については、同様の符号を用いここではその説明を省略する。
【0051】
本実施形態では、搬送手段として機能する反転ロール155が複数設けられている。また、これらの反転ロール155は、第1の実施形態における空間147(図2参照)内に配置されている。付言すれば、第2用紙搬送経路144に沿って、複数の反転ロール155が設けられている。また本実施形態では、第2用紙搬送経路144から分岐するとともに第3給紙部133に向かう第2分岐経路149が設けられている。この第2分岐経路149は、複数設けられた反転ロール155のうちの最も下位に位置する反転ロール155の下方にて、第2用紙搬送経路144から分岐している。
【0052】
また、本実施形態における第3給紙部133では、第3引き込みロール133B(第1の供給手段の一例)および第3捌き機構133Cに加え、第4引き込みロール133E(第2の供給手段の一例)および第4捌き機構133Fが設けられている。なお、第4引き込みロール133Eおよび第4捌き機構133Fは、第3引き込みロール133Bおよび第3捌き機構133Cが設けられている側(図中左方側)とは反対側に設けられている。そして、第4引き込みロール133Eにより送り出され、第4捌き機構133Fにより捌かれた用紙は、第2分岐経路149を経由して第2用紙搬送経路144に供給される。
【0053】
このため、本実施形態では、第4引き込みロール133Eにより送り出され第4捌き機構133Fにより捌かれた用紙は、第2用紙搬送経路144に供給された後、反転ロール155によって、上方へ搬送される。付言すれば、第4引き込みロール133Eにより送り出され第4捌き機構133Fにより捌かれた用紙は、第2分岐経路149、第2用紙搬送経路144を経由して、画像形成装置100の外部に排出される。付言すれば、第3給紙部133に収容された用紙は、画像形成部110、定着部120を経由させずに機外に排出可能となる。
【0054】
このため、定着部120を通過させるのが好ましくない上記追加紙をこの第3給紙部133に収容すれば、定着部120を通過させることなくこの追加紙を機外に排出可能となる。付言すれば、上記と同様に、画像形成装置100の下流側に、用紙供給装置を更に設ける必要が無くなる。
【0055】
また、本実施形態においても、第3用紙収容部133Aが取り外された後にできる空間(部位)に挿入可能な第1搬送ユニット700が用意されている。
図6は、第1搬送ユニット700が装着された後の画像形成装置100を示した図である。同図に示すように、第1搬送ユニット700が装着されることにより、第3用紙搬送経路161と第2分岐経路149とが接続される。この結果、第1用紙供給装置200や第2用紙供給装置300から搬送されてきた用紙も、画像形成部110や定着部120を通過させることなく、画像形成装置100の機外に排出可能となる。
【0056】
ここで定着部120を通過させるのが好ましくない上記追加紙の枚数が少ない場合には、第3給紙部133にこの追加紙を収容すればよい。その一方で、この追加紙の枚数が多い場合には、第3給紙部133に全てを収容しきれない事態が生じる。このような場合、第1搬送ユニット700を装着することで、容量のより大きい第1用紙供給装置200等にこの追加紙を収容可能となる。
【0057】
なお、本実施形態では、第3用紙収容部133Aが取り外される際、第3引き込みロール133B(図5参照)、第3捌き機構133C、および第4引き込みロール133Eも、第3用紙収容部133Aに付随して取り外される。また、本実施形態では、第3用紙搬送経路161よりも第2分岐経路149の方が上方に位置しているため、第1搬送ユニット700におけるユニット搬送経路720が傾斜して配置されている。
【符号の説明】
【0058】
100…画像形成装置、100A…装置本体、110…画像形成部、120…定着部、131A…第1用紙収容部、133…第3給紙部、133B…第3引き込みロール、133E…第4引き込みロール、141…第1用紙搬送経路、143…第1分岐経路、144…第2用紙搬送経路、155…反転ロール、161…第3用紙搬送経路、171…受け入れ部、172…排出部、193…制御部、194…ユーザインタフェース(UI) 、195…第1読み出し部、196…第2読み出し部、200…第1用紙供給装置、300…第2用紙供給装置、700…第1搬送ユニット、800…第2搬送ユニット、G0…切り替えゲート



【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートが排出される排出部と、
画像形成部にて画像が形成され定着部にて定着されたシートを前記排出部へ搬送する第1の搬送経路と、
前記定着部よりもシート搬送方向下流側にて前記第1の搬送経路から分岐し、当該第1の搬送経路から搬送されてきたシートが搬送される分岐経路と、
前記分岐経路を経て一方向に搬送され当該一方向とは逆方向に搬送されるシートを前記排出部に向けて案内する第2の搬送経路と、
シートが収容される複数のシート収容部と、
前記複数のシート収容部の少なくとも一つのシート収容部から前記第1の搬送経路に向けてシートを供給する第1の供給手段と、
前記複数のシート収容部の少なくとも一つのシート収容部から前記第2の搬送経路に向けてシートを供給する第2の供給手段と、
を含む画像形成装置。
【請求項2】
前記複数のシート収容部の少なくとも一つのシート収容部は、装置本体の予め定められた部位に設けられるとともに当該装置本体から取り外し可能に設けられ、
外部からのシートを受け入れる受け入れ部と、
前記受け入れ部にて受け入れられたシートを前記装置本体の前記部位に向けて搬送する第3の搬送経路と、
前記受け入れ部にて受け入れられたシートの搬送先を前記第1の搬送経路または前記第3の搬送経路に切り替える切り替え手段と、
を更に備え、
前記装置本体の前記部位には、前記第3の搬送経路により搬送されてきたシートを前記第2の搬送経路に搬送する搬送ユニットが装着可能であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2の搬送経路には、前記搬送ユニットから搬送されてきたシートを前記排出部に向けて搬送する搬送手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
外部からのシートを受け入れる受け入れ部と、シートが排出される排出部とを有する装置本体と、
前記受け入れ部にて受け入れられたシートを、シートに画像を形成する画像形成部および当該画像をシートに定着する定着部を経由させて前記排出部へ搬送する第1の搬送経路と、
前記定着部よりもシート搬送方向下流側にて前記第1の搬送経路から分岐し、当該第1の搬送経路から搬送されてきたシートが搬送される分岐経路と、
前記分岐経路を経て一方向に搬送され当該一方向とは逆方向に搬送されるシートを前記排出部に向けて案内する第2の搬送経路と、
シートが収容されるとともに前記装置本体の部位に取り外し可能に設けられたシート収容部を備え、当該シート収容部に収容されたシートを前記第1の搬送経路に向けて供給する供給部と、
前記受け入れ部にて受け入れられたシートを前記装置本体の前記部位に向けて搬送する第3の搬送経路と、
前記受け入れ部にて受け入れられたシートの搬送先を前記第1の搬送経路または前記第3の搬送経路に切り替える切り替え手段と、
を備え、
前記装置本体の前記部位には、前記第3の搬送経路により搬送されてきたシートを前記第2の搬送経路に搬送する搬送ユニットが装着可能であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
前記第2の搬送経路が設けられている部位には、前記搬送ユニットにより搬送されてきたシートを前記排出部に向けて搬送する第2の搬送ユニットが装着可能であることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記シート収容部を備えた前記供給部は、複数設けられるとともに、当該供給部の各々は、前記第1の搬送経路に対し、シート搬送方向における異なる位置にてシートを供給し、
前記第3の搬送経路は、前記シート搬送方向における最も上流側に配置された前記供給部における前記シート収容部が設けられた部位にシートを搬送することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1の搬送経路により搬送されるシートは、前記受け入れ部にて受け入れられてから予め定められた時間後、前記排出部に到達し、
前記第3の搬送経路、前記搬送ユニット、および前記第2の搬送経路を経由して搬送されるシートが、前記受け入れ部にて受け入れられてから前記予め定められた時間後に前記排出部に到達するように、当該第3の搬送経路、当該搬送ユニット、および当該第2の搬送経路におけるシートの搬送速度を制御する速度制御手段を更に備えることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記受け入れ部にシートを順次供給するとともに当該シート間に当該シートとは異なるシートを挿入可能な外部シート供給装置を制御する装置制御手段と、
前記異なるシートの挿入位置に関する情報をユーザから受け付けるための表示を行う表示手段と、
ユーザからの情報を受け付ける受け付け手段と、
前記搬送ユニットの装着を検知する検知手段と、備え、
前記表示手段は、前記検知手段にて前記搬送ユニットの装着が検知されない場合、前記挿入位置に関する情報を受け付けるための前記表示を行わないことを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−204426(P2010−204426A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−50437(P2009−50437)
【出願日】平成21年3月4日(2009.3.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】