説明

画像形成装置

【課題】無断複製を抑止するための情報を含んでいる画像データが複製され出力されることを防止しつつも、複製操作を実行したユーザにとって当該画像データの出力されない原因を認識することが容易な画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿画像を光電変換してデジタル画像データとして読み取る画像読取部2と、記録紙にデジタル画像データに基づく印刷画像を形成して出力する画像形成部3を備えている画像形成装置であって、デジタル画像データに付加された複製抑止情報を抽出する抑止情報抽出部210と、抑止情報抽出部210によって複製抑止情報が抽出された場合に、デジタル画像データのうち設定数の主走査方向ライン分のみの画像を出力するよう画像形成部2に指示する複製抑止実行部310を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿画像を光電変換してデジタル画像データとして読み取る画像読取部と、記録紙に前記デジタル画像データに基づく印刷画像を形成して出力する画像形成部を備えている画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報の機密保持に対する重要性の認識が高まり、複写機等の画像形成装置には、重要度の高い情報が掲載された原稿を複写できないように様々な機密保持機能を搭載されているものが多い。
【0003】
例えば、特許文献1には、取得した電子データに複製を抑止するための地紋模様等の複製抑止情報を付加した上で、当該電子データを印刷する画像処理システムが開示されている。
【0004】
特許文献1の画像処理システムでは、重要度の高い情報が掲載された原稿に複製抑止情報を浮かび上がらせることで、心理的に複製に対する規制力を生じさせることができるが、複製抑止情報が原稿に浮き上がっていることを気にしない者に対しては、当該原稿の複製の抑止効果を得ることができない。また、複製抑止情報が原稿に浮き上がっても、当該原稿の内容を完全に隠すことはできない。
【0005】
このような問題を解決するために、例えば、特許文献2には、原稿画像の画像データに含まれる背景画像に埋め込まれた背景ドットパターンを画像データから検出する手段と、検出した背景ドットパターンを、記憶領域に記憶されている出力を禁止する背景ドットパターンと比較して同一性を判定する手段と、検出した背景ドットパターンと出力を禁止する背景ドットパターンとの同一性が判定された場合に画像データの出力処理を禁止する手段を備えた画像処理装置が提案されている。
【0006】
【特許文献1】特開2006−166139号公報
【特許文献2】特開2004−274092号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献2に開示された画像処理装置で、ユーザが背景ドットパターンの埋め込まれた画像データを出力しようとしたが、画像処理装置によって画像データの出力処理が禁止された場合、ユーザはなぜ画像データが出力されないのかわからず、画像形成装置の故障であると勘違いしたり、不審を抱いたりしてしまう虞がある。
【0008】
本発明の目的は、上述の従来欠点に鑑み、無断複製を抑止するための情報を含んでいる画像データが複製され出力されることを防止しつつも、複製操作を実行したユーザにとって当該画像データの出力されない原因を認識することが容易な画像形成装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を達成するため、本発明による画像形成装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、原稿画像を光電変換してデジタル画像データとして読み取る画像読取部と、記録紙に前記デジタル画像データに基づく印刷画像を形成して出力する画像形成部を備えている画像形成装置であって、前記デジタル画像データに付加された複製抑止情報を抽出する抑止情報抽出部と、前記抑止情報抽出部によって前記複製抑止情報が抽出された場合に、前記デジタル画像データのうち設定数の主走査方向ライン分のみの画像を出力するよう前記画像形成部に指示する複製抑止実行部を備えている点にある。
【0010】
上述の構成によれば、複製抑止情報が付加されたデジタル画像データであっても、設定数の主走査方向ライン分のみの画像は出力されるので、ユーザは、デジタル画像データの一部が出力されていることを確認することで、デジタル画像データに複製抑止情報が付加されているということを容易に認識することができる。
【0011】
また、デジタル画像データに複製抑止情報が付加されている場合、画像形成部によって出力されるのはデジタル画像データのうちの一部であるため、出力されたデジタル画像データの更なる複製を防止することができる。
【0012】
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記複製抑止実行部は、前記抑止情報抽出部によって前記複製抑止情報が抽出された場合に、前記デジタル画像データから文字情報を読み取り、前記文字情報の判読を不可能とするマスク情報を、前記画像データに重畳して出力するよう前記画像形成部に指示する点にある。
【0013】
上述の構成によれば、出力された画像の文字情報はマスク情報が付加されており判読不可能である。よって、出力されたデジタル画像データの一部の画像、つまりデジタル画像データのうち設定数の主走査方向ライン分の画像に基づいて、デジタル画像データ全体の内容が推測されてしまうことを防止することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上説明した通り、本発明によれば、無断複製を抑止するための情報を含んでいる画像データが複製され出力されることを防止しつつも、複製操作を実行したユーザにとって当該画像データの出力されない原因を認識することが容易な画像形成装置を提供することが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明による画像形成装置の一例としてのデジタル複写機について説明する。
【0016】
デジタル複写機1は、図2(a)、(b)に示すように、原稿画像を光電変換してデジタル画像データとして読み取る画像読取部2と、記録紙にデジタル画像データに基づく印刷画像を形成して出力する画像形成部3を備えている。
【0017】
また、デジタル複写機1は、原稿をセットする原稿載置部4と、画像形成部3より用紙上に出力された印刷画像を加熱して用紙上に定着させる定着部5と、用紙を搬送する搬送部6と、用紙が収容された給紙部7と、各種のメニューを設定する複数のメニュー設定キー等が配置された操作部8等を備えて構成されている。
【0018】
画像読取部2は、原稿載置部4にセットされた原稿を光学系を介して読み取るCCDを備えた画像読取処理部と、読み取られた画像データを補正するシェーディング補正処理部及びライン補正処理部等を備えており、原稿載置部4にセットされた一連の原稿を順次読込んで、読み込んだデータを画像形成部3がトナー像を形成するのに適した電子データ(デジタル画像データ)に変換する。
【0019】
画像形成部3は、図2(b)に示すように、像担持体31と、像担持体31の周囲に順に配置され、像担持体31を帯電処理する帯電部材32と、帯電された像担持体31を露光して静電潜像を形成する露光部33と、像担持体31に形成された静電潜像にトナーを静電付着させてトナー像を顕像化する現像部34と、現像されたトナー像を用紙に転写する転写部35と、転写後に像担持体31に残留するトナーを除去して回収するクリーナ部36と、像担持体31表面の残留電位を落して均一にする除電ランプ37等を備えて構成されている。
【0020】
また、デジタル複写機1には、図1に示すように、画像読取部2及び画像形成部3等のデジタル複写機1に備えられた各機能ブロックを制御する複数の制御部が設けられている。具体的には、デジタル複写機1を統括制御するシステム制御部100、画像読取部2による原稿の読取動作を制御する画像読取制御部200、画像形成部3を制御する画像形成制御部300、定着部5を制御する定着制御部500、及び操作部8を制御する操作制御部800等で構成されている。
【0021】
各制御部は、単一または複数の制御基板上に単一または複数のCPUと、CPUにより実行される制御プログラムが格納されたROMと、制御データを格納するRAMと、制御対象である各種の負荷に信号を出力し、各種のセンサからの検出値を入力する入出力インタフェース回路等を備えている。各CPUは相互に内部バス900で接続されて分散型の制御システムが構築されており、各CPUにより実行される制御プログラム及び関連するハードウェアにより各制御部が有するデジタル複写機1を動作させるための所定の機能が実現されるように構成されている。
【0022】
また、デジタル複写機1は、上述した複数の制御部として、デジタル画像データに付加された複製抑止情報を抽出する抑止情報抽出部210と、抑止情報抽出部210によって複製抑止情報が抽出された場合に、デジタル画像データのうち設定数の主走査方向ライン分のみの画像を出力するよう画像形成部3に指示する複製抑止実行部310を備えている。
【0023】
尚、本実施形態では、抑止情報抽出部210は、画像読取制御部200によって実行される機能の一部であり、複製抑止実行部310は、画像形成制御部300によって実行される機能の一部であるとして説明するが、抑止情報抽出部210及び複製抑止実行部310は、独立した制御部であってもよい。
【0024】
抑止情報抽出部210によって抽出される複製抑止情報は、複写を禁止する機密文書等の画像データ(以下、複写禁止画像と記す。)に付加されている特定パターンである。特定パターンは、画像データの情報の視認に及ぼす影響が小さな任意の画像でなる。複写禁止画像の背景には、複数の同一の特定パターンが付加されている。
【0025】
具体的に、特定パターンは、様々な大きさの単一若しくは複数のドット、または様々な長さや太さの単一若しくは複数の線、またはこれらの組み合わせ、または地紋などで構成される。また、特定パターンは、任意の単色または複数色を有する。
【0026】
抑止情報抽出部210は、特定パターン抽出処理と特性値判定処理を実行することで、デジタル画像データが複写禁止画像であるか否かを判定する。
【0027】
特定パターン抽出処理について説明する。図3(a)、(b)に示すように、特定パターン抽出処理では、抑止情報抽出部210は、入力された画像データを所定サイズのブロック単位に分割し(以下、分割されたブロックを「判定用画像データ」と記載する。)、パターン辞書を参照して判定用画像データから特定パターンを抽出し、当該抽出した特定パターンの個数をカウントする。
【0028】
パターン辞書は、例えば、画像読取制御部200の備えるROM等に格納されている。パターン辞書には予め特定パターンが登録されている。図3(a)は、パターン辞書に登録された特定パターンである単一の黒ドットが、判定用画像データから四個抽出されたことを説明する図である。図3(b)は、パターン辞書に登録された特定パターンである単一の短い黒線が、判定用画像データから二本抽出されたことを説明する図である。
【0029】
特性値判定処理について説明する。特性値判定処理では、抑止情報抽出部210は、一つの特定パターンを構成する画素数と、特定パターン抽出処理でカウントした特定パターンの個数の積から、デジタル画像データから抽出した特定パターンの全てを構成する画素数を算出する。そして、当該画素数が、当該デジタル画像データの全画素数に占める割合を特定パターンの特性値として算出し、当該特性値と所定の判定閾値を比較して当該デジタル画像データが複写禁止画像であるか否かを判定する。
【0030】
抑止情報抽出部210が特性値判定処理を実行することで、デジタル画像データに極少数の特定パターンが偶然含まれている場合に、当該デジタル画像データを誤って複写禁止画像であると判定することを防止することができる。
【0031】
尚、抑止情報抽出部210は、特定パターンがユニークなパターンである場合等には、特性値判定処理を実行することなく、特定パターン抽出処理のみを実行して特定パターンが抽出されたことをもって、デジタル画像データが複写禁止画像であると判定してもよい。
【0032】
複製抑止実行部310は、抑止情報抽出部210から複製抑止情報が抽出された、つまりデジタル画像データが複写禁止画像であると判定された旨の情報を受け取ると、デジタル画像データのうち設定数の主走査方向ライン分のみの画像を出力するよう画像形成部3に指示する。
【0033】
ここで、設定数は、例えば、図4(a)に示すように、用紙において画像が印刷される有効画像領域の先端から所定長(例えば2cm)のみ画像が印刷されるような連続するラインの数である。尚、設定数は、図4(b)に示すように、用紙先端から所定長(例えば5cm)のみ画像が印刷されるような連続するラインの数であってもよい。
【0034】
指示を受けた画像形成部3は、例えば、デジタル画像データのうち設定数の主走査方向ライン分のみの画像の静電潜像を形成するように、露光部33を制御する。
【0035】
また、画像形成部3は、デジタル画像データのうち設定数の主走査方向ライン分以外の部分については、静電潜像を形成しない。つまり、出力される記録紙では、設定数の主走査方向ライン分以外の部分は白抜きとなる。尚、画像形成部3は、静電潜像を形成しない代わりに、黒ベタやハーフトーン等の静電潜像を形成してもよい。図4(c)に、デジタル画像データのうち設定数の主走査方向ライン分以外の部分について、黒ベタの静電潜像を形成した出力例を示す。何れにしても、デジタル画像データのうち設定数の主走査方向ライン分以外の部分については、当該デジタル画像データの内容は出力されない。
【0036】
また、複製抑止実行部310は、抑止情報抽出部210によって複製抑止情報が抽出された場合に、デジタル画像データから文字情報を読み取り、文字情報の判読を不可能とするマスク情報を、画像データに重畳して出力するよう画像形成部3に指示してもよい。
【0037】
デジタル画像データからの文字情報の識別は、OCR(Optical Character Recognition)等の公知の技術を用いて実現される。
【0038】
マスク情報の例を、図5(a)、(b)、(c)に示す。尚、図5は、図4のデジタル画像データのうち設定数の主走査方向ライン分の一部を拡大表示したものである。
【0039】
図5(a)は、各列の文字の中段部を所定幅だけ白抜きした白線のマスク情報を示し、図5(b)は、各列の文字の所定幅の中段部以外を白抜きした白線のマスク情報を示し、図5(c)は、文字中央を中心とした所定半径の白円を各文字に重畳したマスク情報を示す。
【0040】
尚、図5(a)、(b)、(c)では、マスク情報を白線や白円でなく黒ベタや黒円で表示しているが、これは図に示されたマスク情報を容易に識別できるようにするための便宜上の表示である。
【0041】
また、マスク情報は、白線や白円でなく、黒ベタやハーフトーンの線や円等であってもよい。
【0042】
複製抑止実行部310は、マスク情報によって文字情報の判読を不可能とするために、読み取った文字情報の大きさに基づいて、上述した線の幅や円の直径等を変化させて画像データに重畳するように画像形成部3に指示してもよい。
【0043】
例えば、文字の大きさに関わらず、文字の高さの3分の2の太さの線や文字の幅と同じ直径の円を画像データに重畳するように、つまり文字が大きくなるほど線の幅や円の直径を大きくするように、画像形成部3に指示してもよい。
【0044】
以下、抑止情報抽出部210及び複製抑止実行部310の処理について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0045】
画像読取制御部200によって制御された画像読取部2が、原稿載置部4にセットされた原稿を読み取り、デジタル画像データに変換する(S1)。
【0046】
抑止情報抽出部210は、ステップS1で変換されたデジタル画像データに複製抑止情報が付加されているか否かを判定する(S2)。
【0047】
抑止情報抽出部210によってデジタル画像データに複製抑止情報が付加されていると判定された場合、複製抑止実行部310はデジタル画像データのうち設定数の主走査方向ライン分のみの画像を出力するよう画像形成部3に指示する(S3)。
【0048】
一方、抑止情報抽出部210によってデジタル画像データに複製抑止情報が付加されていないと判定された場合、複製抑止実行部310は画像読取部2によって読み取られたデジタル画像データの全てを出力するよう画像形成部3に指示する(S4)。
【0049】
画像形成部3は、ステップ3またはステップS4の指示に従ってデジタル画像データに基づく印刷画像を形成して出力する(S5)。
【0050】
以下、別実施形態について説明する。上述の実施形態では、図4(a)、(b)に示すように、設定数の主走査方向のラインの起点が、用紙の有効画像領域の先端または用紙先端である場合について説明したが、設定数の主走査方向のラインの起点は、用紙や有効画像領域の先端とは限らない。
【0051】
例えば、図7(a)に示すように、設定数の主走査方向のラインの起点は、有効画像領域の先端から所定長の位置であってもよい。また、図7(b)に示すように、設定数の主走査方向のラインの起点は、有効画像領域の後端から設定数に相当する長さの位置であってもよい。
【0052】
また、上述の実施形態では、図4で説明したように、設定数の主走査方向のライン分の画像は、一枚の用紙につき一箇所のみ設けられ出力される場合について説明したが、図7(c)に示すように、設定数の主走査方向のライン分の画像は、一枚の用紙につき複数箇所に設けられ出力されてもよい。尚、この場合、各箇所の設定数は同一であっても異なっていてもよい。
【0053】
画像形成装置1は、抑止情報抽出部210によって複製抑止情報が抽出された場合に、その旨をデジタル複写機1に備えられた各種メニュー等を表示する表示パネル等に表示する報知部を備えていてもよい。尚、報知部は、例えば、操作制御部800によって実行される機能の一部として設けることができる。
【0054】
上述の実施形態では、複製抑止実行部310は、抑止情報抽出部210によって複製抑止情報が抽出された場合に、デジタル画像データのうち設定数の主走査方向ライン分のみの画像を出力するよう画像形成部3に指示する場合について説明したが、複製抑止実行部310は、抑止情報抽出部210によって複製抑止情報が抽出された場合に、デジタル画像データのうち設定数の副走査方向ライン分のみの画像を出力するよう画像形成部3に指示してもよい。
【0055】
上述の実施形態では、本発明による画像形成装置1の一例としてのデジタル複写機について説明したが、本発明による画像形成装置1はデジタル複写機に限らない。
【0056】
例えば、画像形成装置1はカラー複写機であってもよい。また、複合機であってもよい。また、電子写真方式の機器に限らず、インクジェット方式等の機器、例えばプリンタ等であってもよい。
【0057】
尚、上述した実施形態は何れも本発明の一実施例に過ぎず、当該記載により本発明の範囲が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更設計することができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】画像形成装置のブロック構成図
【図2】(a)は画像形成装置の外観図、(b)は画像形成装置の内部の説明図
【図3】(a)は黒ドットの特定パターン抽出処理の説明図、(b)は黒線の特定パターン抽出処理の説明図
【図4】(a)は有効画像領域先端から設定数の主走査方向ライン分の画像出力例を示す説明図、(b)は用紙先端から設定数の主走査方向ライン分の画像出力例を示す説明図、(c)は画像データの非出力部分を黒ベタとした画像出力例を示す説明図
【図5】(a)は各列の文字の中段部を所定幅だけ白抜きした白線のマスク情報を示す説明図、(b)は各列の文字の所定幅の中段部以外を白抜きした白線のマスク情報を示す説明図、(c)は文字中央を中心とした所定半径の白円を各文字に重畳したマスク情報を示す説明図
【図6】抑止情報抽出部及び複製抑止実行部の処理について説明するためのフローチャート
【図7】(a)は設定数の主走査方向のラインの起点を有効画像領域の先端から所定長の位置とした場合の画像出力例を示す説明図、(b)は設定数の主走査方向のラインの起点を有効画像領域の後端から設定数に相当する長さの位置とした場合の画像出力例を示す説明図、(c)は設定数の主走査方向のライン分の画像を一枚の用紙につき複数箇所に設けた場合の画像出力例を示す説明図
【符号の説明】
【0059】
1:画像形成装置(複写機)
2:画像読取部
3:画像形成部
210:抑止情報抽出部
310:複製抑止実行部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像を光電変換してデジタル画像データとして読み取る画像読取部と、記録紙に前記デジタル画像データに基づく印刷画像を形成して出力する画像形成部を備えている画像形成装置であって、
前記デジタル画像データに付加された複製抑止情報を抽出する抑止情報抽出部と、前記抑止情報抽出部によって前記複製抑止情報が抽出された場合に、前記デジタル画像データのうち設定数の主走査方向ライン分のみの画像を出力するよう前記画像形成部に指示する複製抑止実行部を備えている画像形成装置。
【請求項2】
前記複製抑止実行部は、前記抑止情報抽出部によって前記複製抑止情報が抽出された場合に、前記デジタル画像データから文字情報を読み取り、前記文字情報の判読を不可能とするマスク情報を、前記画像データに重畳して出力するよう前記画像形成部に指示する請求項1記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−41407(P2010−41407A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−202102(P2008−202102)
【出願日】平成20年8月5日(2008.8.5)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】