説明

画像形成装置

【課題】記録媒体の収容性を改善した画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成手段の上方に記録媒体排出用の空間を介して配置され、原稿の画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段3における前記記録媒体排出方向の下流側の下面に配置され、前記画像読取手段を支持する支持部材と、前記支持部材又は当該支持部材の表面を覆う被覆部材40によって構成され、前記記録媒体の排出方向の下流側の先端を下向きに案内する案内部42、43、44と、を備え、前記記録媒体排出用の空間に排出される記録媒体13は、前記記録媒体排出方向における先端が水平方向に対して湾曲した状態で排出され、前記先端は、前記記録媒体排出用の空間における前記支持部材と前記画像読取手段の下端面14とで構成される空間を通過し、当該先端は、前記案内部によって下向きに案内されて、前記記録媒体は前記記録媒体排出用の空間に排出されるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の画像形成装置としては、例えば、特開2002−23437号公報や、特許第3625631号公報、あるいは特許第4174390号公報等に開示されたものが既に提案されている。
【0003】
上記特開2002−23437号公報に係る画像形成装置は、第1ユニットと第2ユニットとを、それらのユニット間隔を変更可能に剛性アームで連結し、その剛性アームを外装カバーで被う画像形成装置において、前記ユニット間隔を広げたとき、前記外装カバーと他の外装カバーとの隙間をなくす補助外装カバーを備えるように構成したものである。
【0004】
また、上記特許第3625631号公報に係る画像形成装置の排紙部は、装置内の露光光学部とその下側に配設されたプロッタ部との間に用紙を排出する画像形成装置の排紙部において、
前記プロッタ部の上部の用紙が排出される部分の用紙排出方向下流側は開放されていて、前記露光光学部の用紙排出方向下流側端部の面を外装カバーで覆い、前記露光光学部の底部の前記プロッタ部に対向する対向面で前記外装カバーの用紙排出方向上流側近傍に、前記対向面に沿って排出された用紙を該対向面から浮かせるようにガイドする突起を設け、該突起の下方側先端部の位置を前記外装カバーの下端縁の位置よりも下側に突出させるように構成したものである。
【0005】
さらに、上記特許第4174390号公報に係る画像形成装置は、原稿画像を読み取って被転写体に画像を形成して排出する画像形成装置において、原稿画像を読み取る原稿画像読み取り手段と、上記原稿画像読み取り手段で読み取られた画像データや他の画像データに基づいて被転写体に画像を形成する画像形成手段と、上部に配置された上記原稿画像読み取り手段と上記画像形成手段の間に形成されて装置本体の前面と側面の一部を開放した空間開放部と、上記空間開放部に画像が形成された被転写体を排出する排出手段と、上記排出手段の被転写体を排出する領域外に上記空間開放部を形成する原稿画像読み取り手段支持部材を備え且つ排出される被転写体を積載する積載部材を支持する空間開放部支持部材と、からなり、
上記原稿画像読み取り手段支持部材は、上記空間開放部に排出手段から排出される被転写体の排出方向を案内する案内形状部を備えるように構成したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−23437号公報
【特許文献2】特許第3625631号公報
【特許文献3】特許第4174390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、この発明が解決しようとする課題は、画像読取手段と画像形成手段との間に形成される排出用空間に記録媒体を排出するように構成された画像形成装置において、記録媒体の収容性を改善した画像形成装置を提供することにある。
【0008】
また、この発明が解決しようとする課題は、画像読取手段と画像形成手段との間に形成される排出用空間に記録媒体を排出するように構成された画像形成装置において、画像形成装置全体の高さを抑えつつ、記録媒体の収容性を改善した画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、請求項1に記載された発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段の上方に記録媒体排出用の空間を介して配置され、原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段における前記記録媒体排出方向の下流側の下面に配置され、前記画像読取手段を支持する支持部材と、
前記支持部材又は当該支持部材の表面を覆う被覆部材によって構成され、前記記録媒体の排出方向の下流側の先端を下向きに案内する案内部と、
を備え、
前記記録媒体排出用の空間に排出される記録媒体は、前記記録媒体排出方向における先端が水平方向に対して湾曲した状態で排出され、
前記先端は、前記記録媒体排出用の空間における前記支持部材と前記画像読取手段の下端面とで構成される空間を通過し、
当該先端は、前記案内部によって下向きに案内されて、
前記記録媒体は前記記録媒体排出用の空間に排出されることを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
また、請求項2に記載された発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段の上方に記録媒体排出用の空間を介して配置され、原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段における前記記録媒体排出方向の下流側下面に配置され、前記画像読取手段を支持する支持部材と、
前記支持部材又は当該支持部材の表面を覆う被覆部材によって構成され、前記記録媒体の排出方向の下流側先端が前記記録媒体排出方向と交差する方向に上向きの凹形状に湾曲した場合であっても、当該支持部材又は被覆部材と接触する記録媒体の少なくとも一方の先端角部を下向きに案内する案内部とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0011】
さらに、請求項3に記載された発明は、前記案内部は、前記記録媒体の排出方向の下流側先端が前記記録媒体排出方向と交差する方向に上向きの凹形状に湾曲した場合であっても、前記記録媒体の先端角部の進入角度が鋭角となるように形成された第1の案内面と、
前記第1の案内面を通過した前記記録媒体の先端角部を下向きに案内するように、前記記録媒体排出方向に沿って下向きの凹形状に形成された第2の案内面とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置である。
【0012】
又、請求項4に記載された発明は、前記案内部は、前記第2の案内面を通過した前記記録媒体を、前記画像形成手段の上面に設けられた記録媒体排出部に落下させるように、前記記録媒体排出方向に沿って上向きの凹形状に形成された第3の案内面を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0013】
更に、請求項5に記載された発明は、前記画像形成手段は、前記記録媒体排出方向と交差する方向の一方を正面側、他方を背面側とした場合、前記案内部は、前記画像形成手段の背面側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0014】
また、請求項6に記載された発明は、前記画像読取手段の下面と前記支持部材又は前記被覆部材の下端面との間の空間を、前記画像形成手段から排出される前記記録媒体が通過する空間とし、前記画像形成装置全体の高さを低く設定したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0015】
さらに、請求項7に記載された発明は、前記画像形成手段は、前記記録媒体の給送方向と、当該記録媒体の排出方向とが逆方向となるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0016】
又、請求項8に記載された発明は、前記画像読取手段は、その前記記録媒体排出方向の上流側の端部が、前記画像形成手段の端部と一致するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0017】
更に、請求項9に記載された発明は、前記支持部材は、その断面形状の高さが前記記録媒体排出方向の下流側が上流側よりも高くなるように非対称形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0018】
また、請求項10に記載された発明は、前記支持部材は、板金の前記記録媒体排出方向の下流側を下方に相対的に長く折り曲げた第1の折曲部と、板金の前記記録媒体排出方向の上流側を下方に相対的に短く折り曲げた第2の折曲部とを備え、
前記第1の折曲部は、前記記録媒体排出方向と交差する方向の長さが、前記画像形成手段の背面側に行くにしたがって長く設定されているのに対して、
前記第2の折曲部は、前記記録媒体排出方向と交差する方向の長さが、前記画像形成手段の前面側から背面側にわたって一様な長さに設定されていることを特徴とする請求項5乃至6のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0019】
さらに、請求項11に記載された発明は、前記画像読取手段は、最大A4サイズの原稿の画像を読み取るように構成されたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の画像形成装置である。
【発明の効果】
【0020】
請求項1に記載された発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、画像読取手段と画像形成手段との間に形成される排出用空間に記録媒体を排出するように構成された画像形成装置において、記録媒体の収容性を改善することができる。
【0021】
また、請求項2に記載された発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、画像読取手段と画像形成手段との間に形成される排出用空間に記録媒体を排出するように構成された画像形成装置において、記録媒体の収容性を改善することができる。
【0022】
さらに、請求項3に記載された発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、記録媒体の収容性をより一層改善することができる。
【0023】
又、請求項4に記載された発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、記録媒体の収容性をより一層改善することができる。
【0024】
更に、請求項5に記載された発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、記録媒体の排出方向と交差する方向の一端部における記録媒体の収容性を改善することができる。
【0025】
また、請求項6に記載された発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、画像読取手段と画像形成手段との間に形成される排出用空間に記録媒体を排出するように構成された画像形成装置において、画像形成装置全体の高さを抑えつつ、記録媒体の収容性を改善することができる。
【0026】
さらに、請求項7に記載された発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、記録媒体の搬送経路を短縮することができ、装置の小型化が可能となる。
【0027】
又、請求項8に記載された発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、画像形成装置の小型化が可能となる。
【0028】
更に、請求項9に記載された発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、画像形成手段を支持する支持部材の強度を確保しつつ、記録媒体の収容性を改善することができる。
【0029】
また、請求項10に記載された発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、画像形成手段を支持する支持部材の強度を確保しつつ、記録媒体の収容性を改善することができる。
【0030】
さらに、請求項11に記載された発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、画像読取手段が小型であり、記録媒体排出方向の長さを十分に確保することが困難な画像形成装置において、記録媒体の収容性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のカラー画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図2】図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のカラー画像形成装置を示す構成図である。
【図3】図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のカラー画像形成装置の本体フレームを示す斜視構成図である。
【図4】図4はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のカラー画像形成装置の本体フレームの一部を示す斜視構成図である。
【図5】図5は支持フレームを示す斜視図である。
【図6】図6は支持フレームを示す斜視図である。
【図7】図7は支持フレームを示す正面図である。
【図8】図8は支持フレームをカラー画像形成装置の本体フレームに取り付けた状態を示す斜視構成図である。
【図9】図9はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のカラー画像形成装置の要部を示す平面構成図である。
【図10】図10はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のカラー画像形成装置の要部を示す斜視構成図である。
【図11】図11はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のカラー画像形成装置の要部を示す断面構成図である。
【図12】図12はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のカラー画像形成装置を示す側面構成図である。
【図13】図13はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のカラー画像形成装置の作用を示す構成図である。
【図14】図14はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のカラー画像形成装置の作用を示す斜視構成図である。
【図15】図15はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のカラー画像形成装置の作用を示す斜視構成図である。
【図16】図16はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のカラー画像形成装置の作用を示す斜視構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0033】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のカラー画像形成装置を示すものである。このタンデム型のカラー画像形成装置は、画像読取手段としての画像読取装置を備えており、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいて画像を形成する以外に、画像読取装置によって読み取られた画像を複写したり、パーソナルコンピュータやサーバーや携帯端末等に画像を送ったり、電話回線を介して画像情報の送受信を行うファクシミリとしての機能をも備えている。
【0034】
図2において、1はタンデム型のカラー画像形成装置を示すものであり、このカラー画像形成装置1は、画像形成手段としての画像形成部が内蔵された画像形成装置本体2を備えている。画像形成部は、図示していないが、複数の感光体ドラムや中間転写ベルト等を備えており、複数の感光体ドラム上に順次形成されるイエロー、マゼンタ、シアン、黒等の各色のトナー像を中間転写ベルト上に一次転写した後、記録媒体としての記録用紙上に二次転写し、更に記録用紙上に転写されたイエロー、マゼンタ、シアン、黒等の各色のトナー像を定着することにより、フルカラーやモノクロの画像を形成するように構成されている。なお、上記画像形成部は、記録媒体としての記録用紙上に画像を形成可能なものであれば特に限定されるものではなく、感光体ドラムを1つのみ備えたフルカラーの画像を形成可能なものや、感光体ドラムを1つのみ備えたモノクロの画像を形成するもの、あるいは画像形成方式も電子写真方式に限らず、インクジェット方式等を採用したものであっても良い。
【0035】
上記画像形成装置本体2の上方には、原稿の画像を読み取る画像読取手段としての画像読取装置3が、記録媒体としての記録用紙を排出するための排出用空間4を介して配置されている。
【0036】
上記画像読取装置3は、図2に示すように、原稿を押圧する原稿押さえ部材としての機能を兼ね備えた原稿自動搬送装置5を備えており、当該原稿自動搬送装置5の原稿収容台6に収容された図示しない原稿を1枚ずつ画像読取装置3の図示しないプラテンガラス上に搬送して、原稿の画像を読み取るように構成されている。また、上記画像読取装置3の前面側には、カラー画像形成装置1を操作するための操作パネル7及び表示パネル8が取り付けられている。なお、上記カラー画像形成装置1としては、原稿自動搬送装置5の代わりに通常のプラテンカバーからなる原稿押さえ部材を備えたものであっても勿論良い。
【0037】
また、上記画像読取装置3は、例えば、基本的に最大でA4サイズ(210×297mm)の原稿の画像を読取可能に構成されるが、実際には、A4サイズの記録用紙よりも一回りサイズが大きいリーガルサイズ(8.5×14インチ=約216×約356mm)の原稿をも読取可能となっている。この画像読取装置3は、プラテンガラス上に原稿を載せて、当該プラテンガラス上に載せられた原稿の画像を光源によって照明しつつ読み取るように構成されている。また、上記画像読取装置3は、自動原稿搬送装置5によって搬送される原稿の画像を光源によって照明しつつ読み取るように構成されている。上記プラテンガラスは、読取可能な最大サイズの原稿よりもある程度大きく形成されており、プラテンガラスの下方には、原稿を照明する光源や、原稿からの反射光像を画像読取素子へと導くミラー及び結像レンズ、あるいは光源やミラー等を駆動する駆動系などが配置されており、画像読取装置3は、読取可能な最大サイズの原稿よりも一回り大きな平面形状を有している。
【0038】
また、上記画像形成装置本体2の下部には、所望のサイズ及び材質の記録媒体としての記録用紙を1枚ずつ分離した状態で給紙する給紙装置9が設けられている。この記録用紙としては、A4サイズの記録用紙よりも一回りサイズが大きいリーガルサイズの記録用紙をも給紙可能となっている。上記給紙装置9は、図示しない給紙カセットに所望のサイズ及び材質の記録用紙を収容した状態で、当該給紙カセットから記録用紙を1枚ずつ分離した状態で、図2中、左側から右側に向けて給紙した後、記録用紙を鉛直方向の下方から上方へ向けて搬送する。そして、上記画像形成部では、画像形成装置本体2の内部に設けられた複数の感光体ドラムや中間転写ベルト等によって、記録用紙上にフルカラー又はモノクロなどの画像を形成する。上記画像形成部によってフルカラー又はモノクロなどの画像が形成された記録用紙は、図2に示すように、画像形成装置本体2の右側端部に上方に突出した状態で設けられた排紙部10の中間に位置する排出手段としての排出ロール11から、排出用空間4を介して画像形成装置本体2の上面に設けられた排紙トレイ12上に画像面を下にした状態で排出される。
【0039】
なお、上記カラー画像形成装置1は、図2に示すように、記録用紙の給紙方向(図2の左右方向)と交差する方向(図2の図面に垂直な方向)の一方(手前側)を前面側、他方(奥側)を背面側としており、上述したように、カラー画像形成装置1を操作するための操作パネル7及び表示パネル8は、画像読取装置3の前面側に設けられている。また、上記給紙装置9の図示しない給紙カセットへの記録用紙の補給や、給紙カセットの交換等も、給紙カセットをカラー画像形成装置1の前面側へ引き出すことによって行うように構成されている。
【0040】
上記カラー画像形成装置1は、如何なる面を前面側とし、背面側とするかによって、当該カラー画像形成装置1をオフィスのデスクの上などに設置して使用する際の操作性が決定される。このカラー画像形成装置1は、上述したように、記録用紙の給紙方向(図2の左右方向)と交差する方向(図2の図面に垂直な方向)の一方(手前側)を前面側、他方(奥側)を背面側とすることで、給紙装置9の給紙カセットへの記録用紙の補給や排出トレイ12からの取り出し、あるいはトナーカートリッジの交換などの作業を、カラー画像形成装置1の前面側で行うことができ、操作性を維持しつつ、装置の小型化並びに省スペース化を達成している。
【0041】
この排出トレイ12は、図2に示すように、記録用紙の排出方向に沿った上流側の端部12aが最も低く形成されており、記録用紙排出方向の下流側に沿って上向きに湾曲した形状に形成された湾曲部12bを介して、記録用紙排出方向の下流側端部が平坦に形成された平坦部12cとなっている。
【0042】
上記排紙トレイ12上に排出される記録用紙13は、その排出方向の下流側端部が画像読取装置3の下面14に接触するか、又は画像読取装置3の下面14に近い位置を通過して排紙トレイ12上に排出され、当該排紙トレイ12上に落下した際に自重によって湾曲部12bに沿って移動し、記録用紙13の排出方向の上流側端部が排紙部10の起立した側面15に当接することで整列される。
【0043】
上記画像形成装置本体2は、図3に示すように、板金等で上面や正面の一部などが開口された直方体形状に形成された本体フレーム16を備えており、当該本体フレーム16の図3中右側の上端部には、画像読取装置3の右側の端部を載せた状態で固定する固定フレーム17が、当該本体フレーム16の背面側と前面側との間に掛け渡した状態で設けられている。その際、上記画像読取装置3は、図2に示すように、その一端部である右側端部が画像形成装置本体2の一端部である右側端部と一致するように配置されている。また、上記本体フレーム16の左側の端部近くには、図3に示すように、画像読取装置3の左側の端部を載せた状態で支持する支持部材としての支持フレーム18が設けられている。この支持フレーム18は、その基端部が本体フレーム16の背面側に固定され、且つその先端部が背面側から前面側に片持ち梁状に突出した状態で設けられている。さらに、上記本体フレーム16には、図4に示すように、支持フレーム18が設けられた側の背面に、当該支持フレーム18に画像読取装置3の重量が作用した際に、当該本体フレーム16の剛性を高めるための補強フレーム19が斜めに架け渡されている。
【0044】
この実施の形態では、図5乃至図7に示すように、上記支持フレーム18が、例えば、1枚の板金をプレス加工によって折り曲げることで予め定められた形状に形成されている。この支持フレーム18は、大別して、画像形成装置本体2の本体フレーム16に取り付けるための取付部20と、画像読取装置3を支持するための支持部21とから構成されている。
【0045】
その際、この実施の形態では、カラー画像形成装置1全体の小型化を図るため、画像形成装置本体2と画像読取装置3との間に位置する排出用空間4の高さを低く設定し、且つ画像読取装置3の下面と支持フレーム18の下端部との空間を記録用紙を排出するために使用するように構成されている。
【0046】
上記支持フレーム18の取付部20は、図5及び図6に示すように、当該支持フレーム18の長手方向の一端部(基端部)に設けられており、図7に示すように、支持フレーム18の長手方向と交差する方向の両側に突出するように折り曲げた状態で形成された第1及び第2の取付板部22、23と、この第1の取付板部22よりも高い位置で、当該第1の取付板部22よりも短く突出するように折り曲げられた第3の取付板部24と、図5に示すように、支持フレーム18の長手方向の一端面(基端面)に設けられた第4及び第5の取付板部25、26とを備えている。
【0047】
上記支持フレーム18は、図8に示すように、第1乃至第2の取付板部22〜26を介して、画像形成装置本体2の背面側に位置する本体フレーム16に図示しないネジ止め等の手段によって固定されている。なお、上記支持フレーム18の先端面には、図6及び図8に示すように、後述するカバー部材を固定するための固定片27が設けられている。
【0048】
また、上記支持フレーム18の支持部21は、図5及び図6に示すように、当該支持フレーム18の長手方向に沿って、平面形状が細長い長方形状に形成されている。この支持部21の上端面30は、細長い長方形状に形成されているとともに、当該上端面30には、予め定められた高さだけ上方に突出するように平面形状が長円形状に形成された補強用突部31と、この補強用突部の31長手方向の両端部に予め定められた高さだけ上方に突出するように平面形状が楕円形状に形成された当接用突部32、32とが設けられている。
【0049】
さらに、上記支持フレーム18の支持部21は、その上端面30の長手方向と交差する方向の両端部33、34が下方に向けて異なった長さにそれぞれ折り曲げられているとともに、当該折曲部33、34の下端縁35、36は、図6に示すように、支持フレーム18の先端から取付部20に渡ってL字形状に更に内側に対向するように折り曲げられている。その結果、上記支持フレーム18の支持部21は、その長手方向と交差する方向の両端部33、34の断面形状が、図7に示すように、段差を有するコ字形状に形成されており、支持部21の長手方向に沿った剛性を高めている。
【0050】
また、上記支持フレーム18の支持部21は、図5及び図6に示すように、その長手方向と交差する方向の両端部に位置する折曲部33、34の長さL1、L2が互いに異なるように設定されている。上記折曲部33、34のうち、記録用紙排出方向の上流側に位置する折曲部33は、相対的に長さL1が短く、且つ支持フレーム18の長手方向に沿って一定に設定されているのに対して、記録用紙排出方向の下流側に位置する折曲部34は、相対的に長さL2が長く、且つ支持フレーム18の長手方向に沿って折曲部34の長さL2が徐々に長くなるように設定されている。その結果、上記支持フレーム18の支持部21は、その長手方向と交差する方向に沿って左右非対称に形成されている。
【0051】
さらに、上記支持フレーム18は、図9に示すように、その先端部が排出トレイ12上に排出される記録用紙13の排出方向と交差する方向の略中央部に到達する長さに設定されている。
【0052】
さらに、上記支持フレーム18は、図1に示すように、被覆部材としてのカバー部材40によって被覆されている。このカバー部材40は、例えば、合成樹脂を予め定められた形状に成型することによって構成されている。上記カバー部材40は、支持フレーム18の表面を覆った状態で画像読取装置3の下面14に装着される。このカバー部材40は、図9に示すように、その長手方向の一端部40a(奥側端部)が画像形成装置本体2に嵌めこまれることによって固定されているとともに、その長手方向の他端部40b(前面側端部)が、図10に示すように、当該他端部40bの上面に突出するように設けられた爪部材41を画像読取装置3の下面14に設けられた図示しない凹部に嵌め込むことによって固定されている。さらに、上記カバー部材40の他端部40bは、支持フレーム18の先端面に設けられた固定片27にネジ止め等によって固定されている。
【0053】
上記カバー部材40は、図1及び図11に示すように、記録用紙13の排出方向に沿った断面形状が、記録用紙排出方向の上流側と下流側とで非対称な形状に形成されている。このカバー部材40の下面形状は、その記録用紙排出方向の上流側端部である第1の領域42が、画像読取装置3の下面(平面)14に対して小さな傾斜角度を成して上向きの凹形状に湾曲した湾曲面として形成されている。なお、この第1の領域42は、画像読取装置3の下面14に対して小さな傾斜角度を成すように形成された平面(斜面)として形成しても良い。
【0054】
また、上記カバー部材40の下面形状は、図1及び図10、図11に示すように、上述した第1の領域42の記録用紙排出方向の下流側に位置する第2の領域43が、第1の領域42を通過した記録用紙13の先端部が下方を向くように変位させる記録用紙排出方向に沿って下向きの凹形状に形成されている。上記第2の領域43は、図1に示すように、大きな曲率半径Rを有する円弧形状に形成されている。
【0055】
さらに、上記カバー部材40の下面形状は、上述した第2の領域43の記録用紙排出方向の下流側に位置する第3の領域44が、第2の領域43を通過した記録用紙の先端部が当接しつつ下方に落下するように記録用紙排出方向に沿って上向きの凹形状に形成されている。上記第3の領域44は、図1に示すように、相対的に小さな曲率半径を有する円弧形状に形成されている。上記第3の領域44に続くカバー部材の下端面45は、平坦に形成されている。
【0056】
なお、上記カバー部材40の記録用紙排出方向の下流側に位置する側面46は、記録用紙の排出性等には影響しないが、図2に示すように、画像形成装置本体2の左側面に露出するため、外観性を考慮した形状に形成されており、画像読取装置3の下面から下方内側に僅かに湾曲した形状となっている。
【0057】
又、上記カバー部材40は、図10及び図12に示すように、その記録用紙排出方向と交差する方向にわたって、その断面形状が図11に示すように形成されているとともに、その前面側は、図12に示すように、次第に高さが低くなり、その前面側の端部が低い平坦部47となるように形成されている。
【0058】
以上の構成において、この実施の形態に係るカラー画像形成装置では、次のようにして、画像読取手段と画像形成手段との間に形成される排出用空間に記録媒体を排出するように構成された画像形成装置において、画像形成装置全体の高さを抑えつつ、記録媒体の収容性を改善するようになっている。
【0059】
すなわち、この実施の形態に係るカラー画像形成装置1は、図2に示すように、画像形成装置本体2の上部に記録用紙13を排出する排出用空間4を介して画像読取装置3が配置されている。そのため、このカラー画像形成装置1は、記録用紙13の排出性を考慮して、画像形成装置本体2と画像読取装置3との間に位置する排出用空間4を大きくする、つまり、排出用空間4の高さを高く設定した場合には、カラー画像形成装置1全体の高さが高くなり、装置が大型化するとともに、カラー画像形成装置1をオフィスのデスクの上に載せた状態で使用する場合など、画像読取装置3の位置が高くなり、操作性が低下することになる。
【0060】
そこで、上記カラー画像形成装置1では、画像形成装置本体2と画像読取装置3との間に位置する排出用空間4の高さを可能な限り低く設定することにより、画像形成装置の小型化及び操作性の向上を図ることが考えられる。
【0061】
また、上記カラー画像形成装置1では、画像読取装置3を支持する支持フレーム18を、画像読取装置3の内部ではなく、当該画像読取装置3の下面14における記録用紙排出方向の下流側端部である外部に設け、画像読取装置3を薄型化している。
【0062】
しかしながら、上記カラー画像形成装置1において、画像形成装置本体2と画像読取装置3との間に位置する排出用空間4の高さを低く設定し、画像読取装置3の下面と支持フレーム18の下端部との空間4aを記録用紙13を排出するために使用するように構成した場合、当該排出用空間4には、図1等に示すように、画像読取装置3を支持するための支持フレーム18及び当該支持フレーム18を被覆するカバー部材40が配置されるため、記録用紙排出用空間4に排出される記録用紙13が、支持フレーム18を覆うカバー部材40に当接して、記録用紙13の先端部に折れ曲がるなどの損傷が発生することが考えられる。
【0063】
この記録用紙13の先端部の折れ曲がりなどの損傷は、特に、記録用紙13が上向きの凹形状にカールしている場合、当該記録用紙13が平面状に排出される場合と比較して剛性が高まるとともに、記録用紙13の先端部の角の部分が上方に位置するため、記録用紙13の先端が支持フレーム18を覆うカバー部材40に当接して、記録用紙先端部の折れ曲がりなどがより一層発生し易くなる。また、記録用紙13が下向きの凹形状にカールしている場合も、当該記録用紙13が平面状に排出される場合と比較して剛性が高まるとともに、記録用紙13の先端部の中央の部分が上方に位置するため、記録用紙13の先端が支持フレーム18を覆うカバー部材40に当接して、記録用紙先端部の折れ曲がりなどがより一層発生し易くなる。
【0064】
尚、記録用紙13を上向き又は下向きの凹形状にカール(湾曲の一態様)させて排出させているのは、当該記録用紙13が平面状に排出される場合と比較して、記録用紙13の先端を排出トレイ12の上面における記録用紙の排出方向の遠くに着地させるためである。
【0065】
すなわち、記録用紙13が平面状に排出される場合は、当該用紙のこしが弱く、記録用紙13の先端が排出トレイ12の上面に直ぐに着地してしまう。このため、既に排出トレイ12に排出されている記録用紙13を長い間に渡って押してしまい、既に排出されている記録用紙13を押し出して、場合によっては排出トレイ12の上面から落下させてしまうことがある。これは、画像形成装置全体の高さを抑えるために、画像形成装置本体2と画像読取装置3との間に位置する排出用空間4の高さを可能な限り低く設定できるように、記録用紙排出方向の下流側端部に平坦部12cを形成させた場合には、より顕著となる。
【0066】
そこで、記録用紙13を上向き又は下向きの凹形状にカールさせて、用紙のこしを強くし、記録用紙13の先端が排出トレイ12の上面に着地する距離を延ばしている。尚、ここでは、記録用紙13を凹形状にカールさせて用紙のこしを強くする例で説明したが、用紙のこしが強くなるのであれば、記録用紙13の先端を当該先端側から見た際の形状を波打ち状(湾曲の一態様)としても良い。
【0067】
そこで、この実施の形態では、図2に示すように、記録用紙13を排出するための空間4の高さを低く設定し、カラー画像形成装置1の小型化等を図った場合であっても、次のようにして記録用紙13の折曲がり等の損傷が発生するのを回避し、記録用紙13の収容性を改善している。
【0068】
カラー画像形成装置1の排出部10から排出された記録用紙13は、図13に示すように、記録用紙排出用空間4において、画像読取装置3の下面と支持フレーム18の下端面との間に形成される空間4aを通過して排出トレイ12上に排出され、A4サイズやA4サイズより大きいリーガルサイズ等の排出方向に沿った長さが長い記録用紙13は、画像読取装置3の下面14に沿って移動した後に、支持フレーム18を覆うカバー部材40と接触する。
【0069】
ところで、上記カバー部材40の下面形状は、図10及び図11に示すように、その記録用紙排出方向の上流側端部に第1の領域42が設けられており、この第1の領域42は、画像読取装置3の下面14に対して小さな傾斜角度を成すように形成されているので、画像読取装置3の下面14に沿って移動した記録用紙13の先端部、あるいは先端部の両角部は、カバー部材40の第1の領域42によってすくい上げられ、画像読取装置3の下面14から離間される。
【0070】
その後、上記記録用紙13は、図14乃至図16に示すように、その先端部あるいは先端部の両角部が、カバー部材40の第1の領域42を通過した後、当該第1の領域42の記録用紙排出方向の下流側に設けられた第2の領域43へと移動する。このカバー部材40の第2の領域43は、記録用紙排出方向に沿って上向きに凹形状となるように形成された湾曲面からなるため、記録用紙13の先端部の両角部には、カバー部材40の第2の領域43に沿って下向きの力が作用するとともに、カールした記録用紙13の両角部が下向きに変位する結果、記録用紙13の両角部には、記録用紙排出方向と交差する方向の外向きに広げられる力も作用する。
【0071】
その結果、カールした記録用紙13の両角部は、カールが矯正された状態で下向きに移動し、カバー部材40の第2の領域43を通過する間に平面に近い状態となる。
【0072】
そして、上記記録用紙13は、その先端部がカバー部材40の第2の領域43を通過した後、当該第2の領域43の記録用紙排出方向の下流側に設けられた第3の領域44へと移動する。このカバー部材40の第3の領域44は、記録用紙排出方向に沿って下向きに凹形状となるように形成された湾曲面からなるため、記録用紙13の先端部に作用する下向きの力は、徐々に開放され、記録用紙13の先端部は、記録用紙排出方向に沿って平面状に伸びた状態で、しかも第3の領域44を通過する間に、平面状に伸びる力と第3の領域44表面との摩擦力によってブレーキを掛けれて減速された状態で、記録用紙排出方向の下流側に向けた速度成分がほぼゼロとなり、図13に示すように、排出トレイ12上の予め定められた位置に落下する。
【0073】
尚、記録用紙13が下向きの凹形状にカールしている場合も略同様で、先端部、あるいは先端部の中央部が、カバー部材40の第1の領域42によってすくい上げられ、画像読取装置3の下面14から離間される。
【0074】
そのため、上記カラー画像形成装置1では、記録用紙13にカールが発生していた場合であっても、記録用紙13の先端部の角部がカバー部材40に突き当たって折れ曲がり等の損傷を生じることなく、排出トレイ12上に整然と排出することができ、記録用紙13の収容性を改善することができる。
【0075】
なお、上記実施の形態では、支持フレーム18をカバー部材40で覆うように構成した場合について説明したが、カバー部材を設けずに、支持フレーム18の表面形状と上述したカバー部材と同形状に形成しても良い。
【符号の説明】
【0076】
1:カラー画像形成装置、2:画像形成装置本体、3:画像読取装置、4:記録媒体排出用の空間、13:記録媒体、18:支持フレーム、40:カバー部材、42:第1の領域、43:第2の領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段の上方に記録媒体排出用の空間を介して配置され、原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段における前記記録媒体排出方向の下流側の下面に配置され、前記画像読取手段を支持する支持部材と、
前記支持部材又は当該支持部材の表面を覆う被覆部材によって構成され、前記記録媒体の排出方向の下流側の先端を下向きに案内する案内部と、
を備え、
前記記録媒体排出用の空間に排出される記録媒体は、前記記録媒体排出方向における先端が水平方向に対して湾曲した状態で排出され、
前記先端は、前記記録媒体排出用の空間における前記支持部材と前記画像読取手段の下端面とで構成される空間を通過し、
当該先端は、前記案内部によって下向きに案内されて、
前記記録媒体は前記記録媒体排出用の空間に排出されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段の上方に記録媒体排出用の空間を介して配置され、原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段における前記記録媒体排出方向の下流側下面に配置され、前記画像読取手段を支持する支持部材と、
前記支持部材又は当該支持部材の表面を覆う被覆部材によって構成され、前記記録媒体の排出方向の下流側先端が前記記録媒体排出方向と交差する方向に上向きの凹形状に湾曲した場合であっても、当該支持部材又は被覆部材と接触する記録媒体の少なくとも一方の先端角部を下向きに案内する案内部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記案内部は、前記記録媒体の排出方向の下流側先端が前記記録媒体排出方向と交差する方向に上向きの凹形状に湾曲した場合であっても、前記記録媒体の先端角部の進入角度が鋭角となるように形成された第1の案内面と、
前記第1の案内面を通過した前記記録媒体の先端角部を下向きに案内するように、前記記録媒体排出方向に沿って下向きの凹形状に形成された第2の案内面とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記案内部は、前記第2の案内面を通過した前記記録媒体を、前記画像形成手段の上面に設けられた記録媒体排出部に落下させるように、前記記録媒体排出方向に沿って上向きの凹形状に形成された第3の案内面を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成手段は、前記記録媒体排出方向と交差する方向の一方を正面側、他方を背面側とした場合、前記案内部は、前記画像形成手段の背面側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像読取手段の下面と前記支持部材又は前記被覆部材の下端面との間の空間を、前記画像形成手段から排出される前記記録媒体が通過する空間とし、前記画像形成装置全体の高さを低く設定したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成手段は、前記記録媒体の給送方向と、当該記録媒体の排出方向とが逆方向となるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画像読取手段は、その前記記録媒体排出方向の上流側の端部が、前記画像形成手段の端部と一致するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記支持部材は、その断面形状の高さが前記記録媒体排出方向の下流側が上流側よりも高くなるように非対称形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記支持部材は、板金の前記記録媒体排出方向の下流側を下方に相対的に長く折り曲げた第1の折曲部と、板金の前記記録媒体排出方向の上流側を下方に相対的に短く折り曲げた第2の折曲部とを備え、
前記第1の折曲部は、前記記録媒体排出方向と交差する方向の長さが、前記画像形成手段の背面側に行くにしたがって長く設定されているのに対して、
前記第2の折曲部は、前記記録媒体排出方向と交差する方向の長さが、前記画像形成手段の前面側から背面側にわたって一様な長さに設定されていることを特徴とする請求項5乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記画像読取手段は、最大A4サイズの原稿の画像を読み取るように構成されたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−197412(P2011−197412A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−64219(P2010−64219)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】