説明

画像形成装置

【課題】ログイン後の初期画面が従来より使い易くなること目的とする。
【解決手段】画像形成装置が、ログイン後に使用可能になる画像形成装置であって、操作表示部と、ログインユーザに使用権限がある機能の機能ボタンが配置されたユーザ初期画面をログイン後に操作表示部に表示させる制御手段とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機及び複合機等の画像形成装置を含む画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、複合機及び複写機等の画像形成装置には、個人または部門所有の認証カード(磁気カードまたは非接触ICカードなど)によりログインをしないと使用が許可されないものがある。このような画像形成装置は、多くの社員に共同使用されるオフィス等に導入されている。例えば、社員は、原稿のコピーをしたい場合に、社員証を画像形成装置にカード情報を読み取らせ、画像形成装置による認証が完了すると、コピーを実行することができる。これにより、個人または部門毎のコピー及びプリントの枚数を管理することができ、また印刷物の画像形成装置への放置といったことを防ぐことができるので、印刷物をより緻密に管理できる。そして、下記特許文献1及び特許文献2には、このようなログインを必要とする画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−153346号公報
【特許文献2】特開2005−297488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来技術では、ログインすると、使用が許可される。ユーザは、ログイン後にタッチパネルに表示される初期画面を操作することで、コピーなどの所望の機能を使用することができる。そして、上記従来技術では、ユーザに使用権限のない機能を呼び出す機能ボタンを初期画面に表示している。ユーザにこの使用権限のない機能が呼び出されたとしても起動することができないので、当該機能の機能ボタンを初期画面に表示すること自体が無駄である。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ログイン後の初期画面が従来より使い易くなること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明では、画像形成装置に係る第1の解決手段として、ログイン後に使用可能になる画像形成装置であって、操作表示部と、ログインユーザに使用権限がある機能の機能ボタンが配置されたユーザ初期画面をログイン後に前記操作表示部に表示させる制御手段とを具備するという手段を採用する。
【0007】
本発明では、画像形成装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、予め登録された機能の初期画面をログイン後に前記操作表示部が表示する画像形成装置であって、前記制御手段は、予め登録された機能の使用権限がないユーザがログインした場合には、前記初期画面を表示させずに、前記ユーザ初期画面をログイン後に前記操作表示部に表示させるという手段を採用する。
【0008】
本発明では、画像形成装置に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記制御手段は、機能の設定の中からログインユーザの使用頻度が高い設定の設定機能ボタンを前記機能ボタンとともに前記ユーザ初期画面上に表示させるという手段を採用する。
【0009】
本発明では、画像形成装置に係る第4の解決手段として、上記第3のいずれかの解決手段において、前記制御手段は、前記設定機能ボタンを機能毎に分類して前記ユーザ初期画面上に表示させるという手段を採用する。
【0010】
本発明では、画像形成装置に係る第5の解決手段として、上記第3または第4の解決手段において、前記制御手段は、機能が以前に実行された際に前記設定機能ボタンの設定と一緒に設定された第2の設定を、前記設定機能ボタンに対応付けて前記ユーザ初期画面上に表示させるという手段を採用する。
【0011】
本発明では、画像形成装置に係る第6の解決手段として、上記第3〜5のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記設定機能ボタンの設定が使用されて機能が実行された日時を前記設定機能ボタンに対応付けて前記ユーザ初期画面上に表示させるという手段を採用する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ログインユーザに使用権限のある機能の機能ボタンが配置されたユーザ初期画面を表示する。このように、本発明では、ログインユーザに使用権限のある機能の機能ボタンしか表示しないことで、ログイン後の画面が従来よりも使い易いものになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る複合機Aを備える画像形成システムを示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る複合機Aの操作表示部1の上面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る複合機Aの第1のユーザ初期画面を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る複合機Aの第2のユーザ初期画面を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る複合機Aの第3のユーザ初期画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
画像形成システムは、図1に示すように、本実施形態に係る複合機A及び認証カードBによって構成されている。
本実施形態に係る複合機Aは、本発明の画像形成装置の1つであり、コピー機能、プリント機能、スキャン機能、ファクシミリ送信/受信機能、電子メール送信機能及び文書ボックス機能を併せ持つ。複合機Aは、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)1、ROM(Read Only Memory)2、RAM(Random Access Memory)3、各種センサ群4、画像読取部5、画像データ記憶部6、用紙搬送/画像形成部7、通信I/F部8、操作表示部9、ユーザ使用制限情報記憶部10、ユーザ実行履歴情報記憶部11及びカードリーダ12を備えている。なお、CPU1、ROM2及びRAM3は、本実施形態の制御手段を構成する。
【0015】
CPU1は、ROM2に記憶されている制御プログラム、各種センサ群4から受信する各種検出信号、画像データ記憶部6に記憶されている原稿画像データ、プリント画像データ及びファクシミリ画像データ、通信I/F部8を介してクライアントコンピュータ(図示略)及び公衆網(図示略)から入力される各種指示及び操作表示部9から入力される操作指示に基づいて複合機Aの全体動作を制御する。なお、このCPU1の制御処理の詳細については、以下に複合機Aの動作として説明する。なお、上記公衆網は、公衆の電話網及び公衆のインターネットである。
ROM2は、CPU1で実行される制御プログラム及びその他のデータを記憶する不揮発性メモリである。
【0016】
RAM3は、CPU1が制御プログラムを実行して各種動作を行う際に、データの一時保存先となるワーキングエリアとして用いられる揮発性メモリである。
各種センサ群4は、例えば、原稿セット検出センサ、用紙切れ検出センサ、用紙詰まり検出センサ、用紙位置検出センサ、温度センサ及び筐体(図示略)のカバー開閉検出センサ等の画像形成動作に必要な各種センサであり、それぞれのセンサで検出した各種の情報を検出信号としてCPU1に出力する。
【0017】
画像読取部5は、ADF(自動原稿送り装置)とCCD(Charge Coupled Device)センサ等を備え、CPU1の制御の下、ADFによって順次給紙される原稿の画像をCCDセンサに読み取らせ、原稿画像に基づく原稿画像データを出力する。なお、画像読取部5は、原稿画像データをCPU1へ出力し、一方、CPU1は、原稿画像データを画像データ記憶部6に記憶させる。
【0018】
画像データ記憶部6は、例えばフラッシュメモリまたはハードディスクであり、CPU1の指示の下、原稿画像データ、通信I/F部8がクライアントコンピュータ(図示略)から受信するプリント画像データ及び通信I/F部8が公衆網(図示略)から受信するファクシミリ画像データを記憶する。
【0019】
用紙搬送/画像形成部7は、プリントエンジン(感光ドラム、帯電器、現像装置及び定着ローラ等)、給紙ローラ及び排紙ローラ等を備える。この用紙搬送/画像形成部7は、CPU1の制御の下、用紙トレイ(図示略)の記録用紙を搬送し、画像データ記憶部6の画像データに基づく画像(トナーからなる画像)を記録用紙に転写し、当該記録用紙を排紙トレイ(図示略)に搬送する。
通信I/F部8は、外部のクライアントコンピュータ及び公衆網に接続し、このクライアントコンピュータ及び公衆網との間で各種信号の送受信を行う。
【0020】
操作表示部9は、コピー機能切替キー、プリント機能切替キー、スキャン機能切替キー、ファクシミリ機能切替キー、文書ボックスキー、スタートキー、ストップ/クリアキー、電源キー、テンキー(数値入力キー)、タッチパネル9a及びその他の各種操作キーを備えており、それぞれのキーの操作指示をCPU1に出力するとともに、CPU1の制御の下、タッチパネル9aに種々の画面を表示する。
【0021】
なお、コピー機能切替キー、プリント機能切替キー、スキャン機能切替キー及びファクシミリ機能切替キーは、ユーザが各機能の動作モードに切り替えるためのハードキーである。また、文書ボックスキーとは、上記原稿画像データを文書記憶部(図示略)に保存する文書ボックス機能を起動するキーである。
【0022】
ユーザ使用制限情報記憶部10は、例えばフラッシュメモリであり、CPUの制御の下、各ユーザに応じた個人別の機能(コピー機能、プリント機能、スキャン機能、ファクシミリ送信/受信機能、電子メール送信機能及び文書ボックス機能)のユーザ使用制限情報を記憶する。このユーザ使用制限情報とは、複合機Aの使用制限の対象機能がユーザ毎に登録されたものである。
【0023】
ユーザ実行履歴情報記憶部11は、例えばフラッシュメモリまたはハードディスクであり、CPU1の制御の下、各ユーザに応じた個人別のユーザ実行履歴情報を記憶する。このユーザ実行履歴情報とは、ユーザ毎に、実行した機能(コピー機能、プリント機能、スキャン機能、ファクシミリ送信/受信機能、電子メール送信機能及び文書ボックス機能)と、実行した機能の各設定の設定値と、実行日時とが登録されたものである。なお、実行した機能とは、単に入力操作を行った機能ではなく、ジョブの実行により出力にいたった機能である。またユーザ実行履歴情報(実行した機能、設定の設定値及び実行日時)は、ジョブの実行が完了すると登録される。
【0024】
カードリーダ12は、認証カードBの差込口を有し、認証カードBがこの差込口に差し込まれると、CPU1の制御の下、認証カードBからカード情報を読み取り、読み取ったカード情報をCPU1へ出力する。CPU1は、カード情報に基づいて認証処理を実行し、ログインの許可/不許可を判断する。認証カードBは、カード情報が記憶された磁気カードまたはICカードであり、会社の各部門または各個人に配布される。ユーザは、認証カードBを複合機Aのカードリーダ12に読み取らせて、複合機Aのログインを行う。
【0025】
次に、上記構成の本実施形態に係る複合機Aの動作について、図2を参照して詳しく説明する。
まず、複合機Aを使用しようとするユーザは、複合機Aへのログインを行う為に、カードリーダ12の差込口に認証カードBを差し込む。
【0026】
CPU1は、カードリーダ12の差込口に認証カードBが差し込まれたか否か判定し(ステップS1)、ステップS1において『NO』と判定した場合には、すなわちカードリーダ12の差込口に認証カードBが差し込まれていない場合には、カードリーダ12の差込口に認証カードBが差し込まれるまで待機し、ステップS1において『YES』と判定した場合には、すなわちカードリーダ12の差込口に認証カードBが差し込まれた場合には、認証カードBのカード情報をカードリーダ12に読み取らせ、当該カード情報に基づいてユーザ認証処理を実行し、ログインを許可するか否か判定する。(ステップS2)。
【0027】
CPU1は、ステップS2において『NO』と判定した場合には、すなわちログインを許可しないと判定した場合には、ログインの不許可を通知するログイン不許可通知画面をタッチパネル9aに表示させ(ステップS3)、ステップS1へ移行する。CPU1は、ステップS2において『YES』と判定した場合には、すなわちログインを許可すると判定した場合には、ログイン直後に表示させる初期画面の機能の使用権限がログインユーザにあるか否か判定する(ステップS4)。上記初期画面とは、各機能(コピー機能、ファクシミリ送信機能及び文書ボックス機能など)毎のトップ画面である。そして、複合機Aは、予め登録されている機能の初期画面をログイン直後に表示する。なお、以下の複合機Aの動作説明では、文書ボックス機能の初期画面が予め登録されていることとする。
CPU1は、ステップS4において『YES』と判定した場合には、すなわち文書ボックス機能の使用権限がログインユーザにある場合には、文書ボックス機能の初期画面をタッチパネル9aに表示させる(ステップS5)。
【0028】
CPU1は、ステップS4において『NO』と判定した場合には、すなわち文書ボックス機能の使用権限がログインユーザにない場合には、ユーザ使用制限機能情報及びユーザ実行履歴情報に基づいて第1のユーザ初期画面をタッチパネル9aに表示させる(ステップS6)。すなわち、CPU1は、ユーザ使用制限機能情報に基づいてログインユーザに使用権限のある機能の機能ボタンを表示させ、ユーザ実行履歴情報に基づいてログインユーザの使用頻度の高い設定機能ボタンを第1のユーザ初期画面に表示させる。上記機能ボタンは、コピー機能、プリント機能、スキャン機能、ファクシミリ送信/受信機能、電子メール送信機能及び文書ボックス機能の機能毎に存在する。そして、この機能ボタンが押下されると、コピー機能切替キー、プリント機能切替キー、スキャン機能切替キー、ファクシミリ機能切替キー及び文書ボックスキーと同様に、各機能の初期画面(トップ画面)に遷移する。
【0029】
上記第1のユーザ初期画面について、図3を参照して説明する。
例えば、コピー機能及びファクシミリ送信機能以外の機能が使用制限の対象になっている場合に、図3に示すように、第1のユーザ初期画面には、コピー機能及びファクシミリ送信機能の機能ボタンが表示される。そして、各機能ボタン上には、コピー機能切替キー及びファクシミリ機能切替キーに描かれているものと同じ絵柄のアイコンが描かれている
【0030】
そして、第1のユーザ初期画面には、図3に示すように、ユーザの使用頻度の高い各機能の設定機能ボタンが表示されている。設定機能ボタンが押下されると、設定機能ボタンに応じた設定画面に遷移する。この設定機能ボタンは、機能毎に分類されて表示される。つまり、図3に示すように、コピー機能の集約設定機能ボタン(左側)及び小冊子設定機能ボタン(右側)と、ファクシミリ送信機能の長尺原稿設定機能ボタンとが分類されて表示される。
また、各設定機能ボタンには、設定する対象の機能のアイコンが表示されている。つまり、図3に示すように、集約設定機能ボタン及び小冊子設定機能ボタンであれば、コピー機能のアイコンが表示され、また、長尺原稿設定機能ボタンであれば、ファクシミリ送信機能のアイコンが表示される。
【0031】
また、同一機能の機能ボタン及び設定機能ボタンは、同じ色が使用されている。例えば、図3のコピー機能ボタン、集約設定機能ボタン及び小冊子設定機能ボタンであれば、アイコンに紫色が使われ、また、ファクシミリ送信機能ボタン及び長尺原稿設定機能ボタンであれば、アイコンに赤色が使われる。
さらに、第1のユーザ初期画面には、「表示切替」ボタンが表示されている。なお、「表示切替」ボタンが押下された場合の処理の詳細については、後述する。
【0032】
図2に戻り、CPU1は、ステップS6の後に、「表示切替」ボタンが押下されたか否か判定する(ステップS7)。CPU1は、ステップS7において『NO』と判定した場合には、すなわち「表示切替」ボタンが押下されていない場合には、「表示切替」ボタンが押下されるまで待機する。CPU1は、ステップS7において『YES』と判定した場合には、すなわち「表示切替」ボタンが押下された場合には、ユーザ使用制限機能情報及びユーザ実行履歴情報に基づいて第2のユーザ初期画面をタッチパネル9aに表示させる(ステップS8)。
【0033】
上記第2のユーザ初期画面について、図4を参照して説明する。
第2のユーザ初期画面には、図4に示すように、第1のユーザ初期画面と同様に、使用権限のある機能ボタンがユーザ使用制限機能情報に基づいて表示される。また、第2のユーザ初期画面には、ユーザ実行履歴情報から抽出された使用頻度の高い設定機能ボタンを表示されている。そして、設定機能ボタンには、当該設定と以前一緒に使用された他の設定のアイコンが表示されている。例えば、図4では、集約設定機能ボタンに、以前コピーが実行された際に一緒に使用された表示付け設定のアイコンが表示されている。また、小冊子設定機能ボタンには、色相調整設定のアイコンが表示されている。そして、これらの一緒に使用された設定もユーザ実行履歴情報に登録されているので、CPU1は、ユーザ実行履歴情報に基づいて設定機能ボタン上に以前一緒に使用された他の機能のアイコンを表示する。さらに、第2のユーザ初期画面には、「表示切替」ボタン及び「日時表示」ボタンが表示されている。なお、「表示切替」ボタン及び「日時表示」ボタンが押下された場合の処理の詳細については、後述する。
【0034】
図2に戻り、CPU1は、ステップS8の後に、「表示切替」ボタンが押下されたか否か判定する(ステップS9)。CPU1は、ステップS9において『YES』と判定した場合には、すなわち「表示切替」ボタンが押下された場合には、ステップS6において第1のユーザ初期画面をタッチパネル9aに再表示させる。
【0035】
CPU1は、ステップS9において『NO』と判定した場合には、すなわち「表示切替」ボタンが押下されていない場合には、「日時表示」ボタンが押下されたか否か判定する(ステップS10)。CPU1は、ステップS10において『NO』と判定した場合には、すなわち「日時表示」ボタンが押下されていない場合には、「日時表示」ボタンが押下されるまで待機する。CPU1は、ステップS10において『YES』と判定した場合には、すなわち「日時表示」ボタンが押下された場合には、ユーザ使用制限機能情報及びユーザ実行履歴情報に基づいて第3のユーザ初期画面をタッチパネル9aに表示させる(ステップS11)。
【0036】
上記第3のユーザ初期画面について、図5を参照して説明する。
第3のユーザ初期画面は、設定機能ボタンに実行日時が表示される点と「アイコン表示」ボタンが表示される点において第2のユーザ初期画面と相違する。設定機能ボタンに表示されている実行日時は、直近の実行日時を示しており、ユーザ実行履歴情報に基づいて表示される。なお、「表示切替」ボタン及び「アイコン表示」ボタンが押下された場合の処理の詳細については、後述する。
【0037】
図2に戻り、CPU1は、ステップS11の後に、「表示切替」ボタンが押下されたか否か判定する(ステップS12)。CPU1は、ステップS12において『YES』と判定した場合には、すなわち「表示切替」ボタンが押下された場合には、ステップS6において第1のユーザ初期画面をタッチパネル9aに再表示させる。
【0038】
CPU1は、ステップS12において『NO』と判定した場合には、すなわち「表示切替」ボタンが押下されていない場合には、「アイコン表示」ボタンが押下されたか否か判定する(ステップS13)。CPU1は、ステップS13において『NO』と判定した場合には、すなわち「アイコン表示」ボタンが押下されていない場合には、「アイコン表示」ボタンが押下されるまで待機する。CPU1は、ステップS13において『YES』と判定した場合には、すなわち「アイコン表示」ボタンが押下された場合には、ステップS8において第2のユーザ初期画面をタッチパネル9aに再表示させる。
【0039】
以上のように、本実施形態に係る複合機Aでは、CPU1が、ユーザ使用制限情報に基づいて使用権限のある機能の機能ボタンのみをログイン後のユーザ初期画面に表示させる。このように、複合機Aでは、ログインユーザに使用権限のある機能の機能ボタンしかユーザ初期画面に表示しないことで、ログイン後の画面が従来よりも使い易いものになる。
また、CPU1は、ユーザ実行履歴情報に基づいて使用頻度の高い設定の設定機能ボタンをユーザ初期画面に表示させる。これにより、複合機Aでは、普段よくユーザに使用される設定の設定機能ボタンの操作が簡単になるので、ログイン後の画面がよりも使い易いものになる。
【0040】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記実施形態では、各ユーザの使用頻度の高い設定機能ボタンをユーザ初期画面に表示させたが、本発明はこれに限定されない。
例えば、複合機Aは、全ユーザの使用頻度を算出し、当該算出結果に基づいて全ユーザの使用頻度の高い設定機能ボタンをユーザ初期画面に表示するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0041】
A…複合機、B…認証カード、1…CPU、2…ROM、3…RAM、4…各種センサ群、5…画像読取部、6…画像データ記憶部、7…用紙搬送/画像形成部、8…通信I/F部、9…操作表示部、9a…タッチパネル、10…ユーザ使用制限情報記憶部、11…ユーザ実行履歴情報記憶部、12…カードリーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ログイン後に使用可能になる画像形成装置であって、
操作表示部と、
ログインユーザに使用権限がある機能の機能ボタンが配置されたユーザ初期画面をログイン後に前記操作表示部に表示させる制御手段とを
具備することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
予め登録された機能の初期画面をログイン後に前記操作表示部が表示する画像形成装置であって、
前記制御手段は、予め登録された機能の使用権限がないユーザがログインした場合には、前記初期画面を表示させずに、前記ユーザ初期画面をログイン後に前記操作表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、機能の設定の中からログインユーザの使用頻度が高い設定の設定機能ボタンを前記機能ボタンとともに前記ユーザ初期画面上に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記設定機能ボタンを機能毎に分類して前記ユーザ初期画面上に表示させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、機能が以前に実行された際に前記設定機能ボタンの設定と一緒に設定された第2の設定を、前記設定機能ボタンに対応付けて前記ユーザ初期画面上に表示させることを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記設定機能ボタンの設定が使用されて機能が実行された日時を前記設定機能ボタンに対応付けて前記ユーザ初期画面上に表示させることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の画像形成装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−77655(P2011−77655A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−224806(P2009−224806)
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】