説明

画像形成装置

【課題】 1台のRTCによって複数の時刻を計ることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 MFPは、電力が供給されていないときにも情報を保持する不揮発記録装置14と、変更可能な時刻をCPU11aによって計るシステムクロック21と、CPU11aに電力が供給されていないときにも時刻を計るRTC11dと、RTC11dの時刻に基づいてシステムクロック21の時刻を設定するSC設定手段22と、システムクロック21の時刻を変更するSC変更手段23とを備えており、SC変更手段23は、システムクロック21の時刻を変更するとき、変更したシステムクロック21の時刻と、RTC11dの時刻との差分14bを不揮発記録装置14に記憶させ、SC設定手段22は、RTC11dの時刻に差分14bを適用した時刻を、システムクロック21の時刻として設定することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時刻を計る機能を有する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、時刻を計る機能を有する画像形成装置として、デジタル複合機全体の時間管理を行うためのRTC(Real Time Clock)と、ファクシミリ通信上の時間管理を行うためのRTCとを別々に有するデジタル複合機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−94708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の画像形成装置においては、2台のRTCを有しているので、製品価格が高くなるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、1台のRTCによって複数の時刻を計ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像形成装置は、電力が供給されていないときにも情報を保持する不揮発記録装置と、変更可能な時刻をCPUによって計る可変クロックと、前記CPUに電力が供給されていないときにも時刻を計るRTCと、前記RTCの時刻に基づいて前記可変クロックの時刻を設定する可変クロック設定手段と、前記可変クロックの時刻を変更する可変クロック変更手段とを備えており、前記可変クロック変更手段は、前記可変クロックの時刻を変更するとき、変更した前記可変クロックの時刻と、前記RTCの時刻との差分を前記不揮発記録装置に記憶させ、前記可変クロック設定手段は、前記RTCの時刻に前記差分を適用した時刻を、前記可変クロックの時刻として設定することを特徴とする。
【0007】
この構成により、本発明の画像形成装置は、不揮発記録装置に記憶されている差分をRTCの時刻に適用した時刻を、可変クロックの時刻として設定するので、1台のRTCによって、RTCの時刻と、可変クロックの時刻という複数の時刻を計ることができる。
【0008】
また、本発明の画像形成装置は、前記RTCの時刻によって履歴を保存する履歴保存手段を備えていても良い。
【0009】
この構成により、本発明の画像形成装置は、時刻が変更される可変クロックではなく、RTCの時刻を履歴に記録するので、時間上の順番が不正確な履歴が残ることを防止することができる。
【0010】
また、本発明の画像形成装置は、前記履歴のための時刻を前記CPUによって計るログクロックと、前記RTCの時刻を前記ログクロックの時刻として設定するLC設定手段とを備えており、前記履歴保存手段は、前記ログクロックの時刻によって前記履歴を保存することによって、間接的に前記RTCの時刻によって前記履歴を保存しても良い。
【0011】
この構成により、本発明の画像形成装置は、履歴の記録の度にCPUがRTCにアクセスすることを防止することができる。
【0012】
また、本発明の画像形成装置の前記可変クロックは、複数備えられており、前記可変クロック変更手段は、複数の前記可変クロック毎に前記差分を前記不揮発記録装置に記憶させても良い。
【0013】
この構成により、本発明の画像形成装置は、1台のRTCによって、複数の可変クロックの時刻を計ることができる。
【0014】
本発明のプログラムは、電力が供給されていないときにも情報を保持する不揮発記録装置と、CPUに電力が供給されていないときにも時刻を計るRTCとを備えている画像形成装置によって実行されるプログラムであって、変更可能な時刻を前記CPUによって計る可変クロックと、前記RTCの時刻に基づいて前記可変クロックの時刻を設定する可変クロック設定手段と、前記可変クロックの時刻を変更する可変クロック変更手段として前記画像形成装置を機能させ、前記可変クロック変更手段は、前記可変クロックの時刻を変更するとき、変更した前記可変クロックの時刻と、前記RTCの時刻との差分を前記不揮発記録装置に記憶させ、前記可変クロック設定手段は、前記RTCの時刻に前記差分を適用した時刻を、前記可変クロックの時刻として設定することを特徴とする。
【0015】
この構成により、本発明のプログラムを実行する画像形成装置は、不揮発記録装置に記憶されている差分をRTCの時刻に適用した時刻を、可変クロックの時刻として設定するので、1台のRTCによって、RTCの時刻と、可変クロックの時刻という複数の時刻を計ることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の画像形成装置は、1台のRTCによって複数の時刻を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施の形態に係るMFPのブロック図である。
【図2】図1に示すCPUの機能のブロック図である。
【図3】電源が入れられたときの図1に示すMFPの動作のフローチャートである。
【図4】システムクロックの時刻が変更されるときの図1に示すMFPの動作のフローチャートである。
【図5】図1に示すMFPの時刻の変化の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0019】
まず、本実施の形態に係る画像形成装置としてのMFP(Multifunction Peripheral)の構成について説明する。
【0020】
図1は、本実施の形態に係るMFP10のブロック図である。
【0021】
図1に示すように、MFP10は、MFP10全体を制御するコントローラ11と、種々の情報を表示する表示部12と、利用者によって種々の操作が入力される操作部13と、電力が供給されていないときにも情報を保持する不揮発記録装置14と、用紙に印刷を実行するプリンタエンジン15と、原稿を読み込んで画像データを生成する読込デバイスであるスキャナ16と、PC(Personal Computer)などの図示していない外部の装置とLAN(Local Area Network)などのネットワーク経由で通信を行うためのネットワーク通信部17と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でFAX通信を行うためのファクシミリ通信部18とを備えている。
【0022】
コントローラ11は、CPU(Central Processing Unit)11aと、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROM(Read Only Memory)11bと、CPU11aの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)11cと、CPU11aに電力が供給されていないときにも時刻を計るRTC(Real Time Clock)11dと、RTC11dに電力を供給する電池11eとを備えている。CPU11aは、ROM11bに記憶されているプログラムを実行することによってコントローラ11を動作させる演算処理装置である。RAM11cは、CPU11aによってプログラムが実行されるときにプログラムや各種のデータを一時的に記憶するようになっている。RTC11dの時刻は、利用者によって一切変更されることができない。
【0023】
表示部12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである。
【0024】
操作部13は、表示部12とともにタッチパネルを形成するボタンなどの入力デバイスである。
【0025】
不揮発記録装置14は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)などの記憶デバイスである。
【0026】
プリンタエンジン15は、例えば、スキャナ16によって生成された画像データや、外部の装置からネットワーク通信部17を介して受信された印刷データや、外部のファクシミリ装置からファクシミリ通信部18を介して受信されたFAXデータなどの各種のデータを印刷する印刷デバイスである。
【0027】
ネットワーク通信部17は、例えば、スキャナ16によって生成された画像データを外部の装置に送信したり、プリンタエンジン15で印刷されるための印刷データを外部の装置から受信したりするようになっている。
【0028】
ファクシミリ通信部18は、例えば、スキャナ16によって生成された画像データを外部のファクシミリ装置にFAX送信したり、プリンタエンジン15で印刷されるためのFAXデータを外部のファクシミリ装置から受信したりするようになっている。
【0029】
図2は、CPU11aの機能のブロック図である。
【0030】
CPU11aは、ROM11bに記憶されているプログラムを実行することによって、図2に示すように、変更可能な時刻を計る本発明の可変クロックとしてのシステムクロック21と、RTC11dの時刻に基づいてシステムクロック21の時刻を設定する本発明の可変クロック設定手段としてのSC設定手段22と、システムクロック21の時刻を変更する本発明の可変クロック変更手段としてのSC変更手段23と、履歴のための時刻を計るログクロック24と、RTC11dの時刻をログクロック24の時刻として設定するLC設定手段25と、ログクロック24の時刻によって不揮発記録装置14に履歴14aを保存する履歴保存手段26として機能する。なお、SC変更手段23は、システムクロック21の時刻を変更するとき、変更したシステムクロック21の時刻と、RTC11dの時刻との差分14bを不揮発記録装置14に記憶させる。
【0031】
次に、MFP10の動作について説明する。
【0032】
CPU11aの履歴保存手段26は、MFP10にエラーが発生したときや、MFP10が印刷ジョブやFAXジョブなどの各種のジョブを実行したときなど、MFP10の履歴を保存する必要が生じたときには、ログクロック24の時刻によって不揮発記録装置14に履歴14aを保存する。
【0033】
一方、CPU11aは、予約されていたFAXを予約時刻にファクシミリ通信部18を介してFAX送信するときや、MFP10の利用状況をネットワーク通信部17を介して電子メールで定期的に管理者に通知するときなど、時刻に基づいて何らかの動作を実行するときには、システムクロック21の時刻に基づいて動作を実行する。
【0034】
図3は、電源が入れられたときのMFP10の動作のフローチャートである。
【0035】
MFP10の電源が入れられると、図3に示すように、CPU11aは、不揮発記録装置14に記憶されている差分14bを、不揮発記録装置14から取得する(S101)。
【0036】
次いで、CPU11aは、RTC11dの時刻を取得する(S102)。
【0037】
次いで、CPU11aのSC設定手段22は、S102において取得したRTC11dの時刻に、S101において取得した差分14bを適用した時刻を、システムクロック21の時刻として設定する(S103)。例えば、S101において取得した差分14bが+600秒であって、S102において取得したRTC11dの時刻が2010年1月1日9時30分である場合には、SC設定手段22は、RTC11dの時刻である2010年1月1日9時30分に、差分14bである+600秒を足した2010年1月1日9時40分をシステムクロック21の時刻として設定する。また、S101において取得した差分14bが−900秒であって、S102において取得したRTC11dの時刻が2010年1月1日9時30分である場合には、SC設定手段22は、RTC11dの時刻である2010年1月1日9時30分に、差分14bである−900秒を足した2010年1月1日9時15分をシステムクロック21の時刻として設定する。
【0038】
最後に、CPU11aのLC設定手段25は、S102において取得したRTC11dの時刻をログクロック24の時刻として設定し(S104)、図3に示す処理を終了する。例えば、S102において取得したRTC11dの時刻が2010年1月1日9時30分である場合には、LC設定手段25は、RTC11dの時刻である2010年1月1日9時30分をログクロック24の時刻として設定する。
【0039】
図4は、システムクロック21の時刻が変更されるときのMFP10の動作のフローチャートである。
【0040】
利用者は、例えば、MFP10が設置される地域の時刻に合わせてシステムクロック21の時刻を変更したり、MFP10が設置される地域の時刻に対して+5分などの好みのズレが生じるようにシステムクロック21の時刻を変更したりすることができる。利用者が操作部13を介してシステムクロック21の時刻の変更をMFP10に指示すると、MFP10は、図4に示す処理を実行する。
【0041】
図4に示すように、CPU11aのSC変更手段23は、利用者からの指示に応じてシステムクロック21の時刻を変更する(S111)。
【0042】
次いで、SC変更手段23は、RTC11dの時刻を取得する(S112)。
【0043】
最後に、SC変更手段23は、S111において変更したシステムクロック21の時刻と、S112において取得したRTC11dの時刻との差分14bを不揮発記録装置14に記憶させ(S113)、図4に示す処理を終了する。例えば、S111において変更したシステムクロック21の時刻が2010年1月1日9時40分であり、S112において取得したRTC11dの時刻が2010年1月1日9時30分である場合には、SC変更手段23は、システムクロック21の時刻である2010年1月1日9時40分から、RTC11dの時刻である2010年1月1日9時30分を引いた+600秒を差分14bとして不揮発記録装置14に記憶させる。また、S111において変更したシステムクロック21の時刻が2010年1月1日9時15分であり、S112において取得したRTC11dの時刻が2010年1月1日9時30分である場合には、SC変更手段23は、システムクロック21の時刻である2010年1月1日9時15分から、RTC11dの時刻である2010年1月1日9時30分を引いた−900秒を差分14bとして不揮発記録装置14に記憶させる。
【0044】
図5は、MFP10の時刻の変化の具体例を示す図である。
【0045】
図5に示すように、RTC11dの時刻が2010年3月29日12時のときに、MFP10の電源が入れられると、不揮発記録装置14に記憶されている差分14bが0秒であるので、CPU11aが図3に示す処理を実行した結果、システムクロック21の時刻およびログクロック24の時刻は、ともに2010年3月29日12時となる。
【0046】
次いで、RTC11dの時刻が1分進んで2010年3月29日12時1分になったとき、システムクロック21の時刻およびログクロック24の時刻も、RTC11dとは無関係に独自に1分進んで2010年3月29日12時1分となる。ここで、利用者によってシステムクロック21の時刻が1時間戻るように指示されると、CPU11aが図4に示す処理を実行した結果、システムクロック21の時刻は、2010年3月29日12時1分から2010年3月29日11時1分に変更され、不揮発記録装置14には差分14bとして−3600秒が記憶される。このとき、ログクロック24の時刻は、2010年3月29日12時1分のままである。
【0047】
次いで、RTC11dの時刻が1分進んで2010年3月29日12時2分になったとき、システムクロック21の時刻も、RTC11dとは無関係に独自に1分進んで2010年3月29日11時2分となり、ログクロック24の時刻も、RTC11dとは無関係に独自に1分進んで2010年3月29日12時2分となる。ここで、利用者によってシステムクロック21の時刻が1時間進むように指示されると、CPU11aが図4に示す処理を実行した結果、システムクロック21の時刻は、2010年3月29日11時2分から2010年3月29日12時2分に変更され、不揮発記録装置14には差分14bとして0秒が上書きされる。このとき、ログクロック24の時刻は、2010年3月29日12時2分のままである。
【0048】
次いで、RTC11dの時刻が1分進んで2010年3月29日12時3分になったとき、システムクロック21の時刻およびログクロック24の時刻も、RTC11dとは無関係に独自に1分進んで2010年3月29日12時3分となる。ここで、利用者によってシステムクロック21の時刻が1時間進むように指示されると、CPU11aが図4に示す処理を実行した結果、システムクロック21の時刻は、2010年3月29日12時3分から2010年3月29日13時3分に変更され、不揮発記録装置14には差分14bとして+3600秒が上書きされる。このとき、ログクロック24の時刻は、2010年3月29日12時3分のままである。
【0049】
次いで、RTC11dの時刻が1分進んで2010年3月29日12時4分になったとき、MFP10の電源が切られると、CPU11aに電力が供給されなくなるので、システムクロック21の時刻およびログクロック24の時刻は、無くなる。ここで、不揮発記録装置14には差分14bとして+3600秒が記憶されているままである。
【0050】
次いで、RTC11dの時刻が1分進んで2010年3月29日12時5分になったとき、MFP10の電源が入れられると、不揮発記録装置14に記憶されている差分14bが+3600秒であるので、CPU11aが図3に示す処理を実行した結果、システムクロック21の時刻は、2010年3月29日13時5分となり、ログクロック24の時刻は、2010年3月29日12時5分となる。
【0051】
以上に説明したように、MFP10は、不揮発記録装置14に記憶されている差分14bをRTC11dの時刻に適用した時刻を、システムクロック21の時刻として設定するので、1台のRTC11dによって、RTC11dの時刻と、システムクロック21の時刻と、ログクロック24の時刻という複数の時刻を計ることができる。
【0052】
また、MFP10は、時刻が変更されるシステムクロック21ではなく、RTC11dの時刻を履歴14aに記録するので、時間上の順番が不正確な履歴14aが残ることを防止することができる。例えば、利用者が証拠隠滅のためにシステムクロック21の時刻を意図的に過去の時刻に変更した上でMFP10の不正な利用を行い、その後、システムクロック21の時刻を現在の時刻に合わせることによって、MFP10の不正な利用を履歴14aに残さないようにしたとしても、MFP10は、RTC11dの時刻を履歴14aに記録するので、時間上の順番が正確な履歴14aが残る。
【0053】
また、MFP10は、ログクロック24の時刻によって履歴14aを保存することによって、間接的にRTC11dの時刻によって履歴14aを保存しているので、履歴14aの記録の度にCPU11aがRTC11dにアクセスすることを防止することができる。なお、MFP10は、ログクロック24を備えることなく、履歴14aの記録の度にCPU11aがRTC11dにアクセスすることによって、直接RTC11dの時刻によって履歴14aを保存するようになっていても良い。また、MFP10は、履歴14aの記録の度にシステムクロック21の時刻から不揮発記録装置14に記憶されている差分14bを引いた時刻を算出し、算出した時刻、すなわち、間接的なRTC11dの時刻によって履歴14aを保存するようになっていても良く、このようになっている場合、ログクロック24を備えることも、履歴14aの記録の度にCPU11aがRTC11dにアクセスすることも必要ない。
【0054】
以上においては、本発明の可変クロックとして1つのシステムクロック21について説明しているが、可変クロックの時刻と、RTC11dの時刻との差分14bを複数の可変クロック毎に不揮発記録装置14に記憶させるようになっていれば、1台のRTC11dによって、複数の可変クロックの時刻を計ることができる。
【0055】
なお、本実施の形態において、RTC11dの時刻は、利用者によって一切変更されることができないようになっているが、利用者によって変更されることができるようになっていても良い。RTC11dの時刻は、利用者によって変更されることができるようになっているとき、システムクロック21と比較して変更されることが困難になっていることが好ましい。
【0056】
また、本発明の画像形成装置は、本実施の形態においてMFPであるが、コピー機、プリンタなど、MFP以外の画像形成装置であっても良い。
【符号の説明】
【0057】
10 MFP(画像形成装置)
11a CPU
11d RTC
14 不揮発記録装置
14a 履歴
14b 差分
21 システムクロック(可変クロック)
22 SC設定手段(可変クロック設定手段)
23 SC変更手段(可変クロック変更手段)
24 ログクロック
25 LC設定手段
26 履歴保存手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力が供給されていないときにも情報を保持する不揮発記録装置と、変更可能な時刻をCPUによって計る可変クロックと、前記CPUに電力が供給されていないときにも時刻を計るRTCと、前記RTCの時刻に基づいて前記可変クロックの時刻を設定する可変クロック設定手段と、前記可変クロックの時刻を変更する可変クロック変更手段とを備えており、
前記可変クロック変更手段は、前記可変クロックの時刻を変更するとき、変更した前記可変クロックの時刻と、前記RTCの時刻との差分を前記不揮発記録装置に記憶させ、
前記可変クロック設定手段は、前記RTCの時刻に前記差分を適用した時刻を、前記可変クロックの時刻として設定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記RTCの時刻によって履歴を保存する履歴保存手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記履歴のための時刻を前記CPUによって計るログクロックと、前記RTCの時刻を前記ログクロックの時刻として設定するLC設定手段とを備えており、
前記履歴保存手段は、前記ログクロックの時刻によって前記履歴を保存することによって、間接的に前記RTCの時刻によって前記履歴を保存することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記可変クロックは、複数備えられており、
前記可変クロック変更手段は、複数の前記可変クロック毎に前記差分を前記不揮発記録装置に記憶させることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
電力が供給されていないときにも情報を保持する不揮発記録装置と、CPUに電力が供給されていないときにも時刻を計るRTCとを備えている画像形成装置によって実行されるプログラムであって、
変更可能な時刻を前記CPUによって計る可変クロックと、前記RTCの時刻に基づいて前記可変クロックの時刻を設定する可変クロック設定手段と、前記可変クロックの時刻を変更する可変クロック変更手段として前記画像形成装置を機能させ、
前記可変クロック変更手段は、前記可変クロックの時刻を変更するとき、変更した前記可変クロックの時刻と、前記RTCの時刻との差分を前記不揮発記録装置に記憶させ、
前記可変クロック設定手段は、前記RTCの時刻に前記差分を適用した時刻を、前記可変クロックの時刻として設定することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−15811(P2012−15811A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−150480(P2010−150480)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】