説明

画像形成装置

【課題】本発明は、各モジュールの消費電力情報を同一のインターフェースに乗せることができる新規な画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明によれば、システムコントローラと、該システムコントローラが制御する複数のスレーブモジュールを含み、該システムコントローラおよび該スレーブモジュールに電圧を供給する電力線を信号伝送路として使用する画像形成装置であって、前記スレーブモジュールは、変復調部と、前記電力線に接続されるDC−DCコンバータと、スレーブモジュールの消費電力の推定値を演算する消費電力推定部とを含み、前記推定値に基づいて生成された消費電力情報を前記電力線に重畳して伝送することを特徴とする画像形成装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、より詳細には、電力線を信号伝送路として用いる画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置においては、高速を必要としないユニット間のデータ伝送にシリアル通信を採用することによって通信線の本数を削減していたが、近年の高機能化に伴って装置内のモジュール数は増加の一途をたどっており、通信線が依然として装置内の多くの空間を占有している。
【0003】
この点につき、特開2006−109147号公報(特許文献1)は、専用の信号線に代えて、電源と各モジュールを結ぶ直流電源供給用の電力線を信号伝送路とすることによって、装置内の通信線の本数を削減する画像形成装置を開示する。
【0004】
一方、近年の画像形成装置の高機能化に伴い、その消費電力は増大の一途をたどっている。この点につき、特開2004−106456号公報(特許文献2)は、装置内の各モジュールから取得した消費電力情報に基づいて、装置の総消費電力が規定の範囲内に収まるように各モジュールに対する供給電力を制御することを特徴とする画像形成装置を開示する。
【0005】
しかしながら、画像データを扱うモジュールのインターフェースと、作像プロセスや紙送りなどの画像書込み制御を実行するモジュールのインターフェースとでは要求される転送性能が異なることから、一般に、画像形成装置の各モジュールは、専用のインターフェースを介してデータ伝送を行っている。したがって、消費電力を制御するモジュールは、他のモジュールから複数のインターフェースを介して転送される消費電力情報を処理しなければならなくなり、パワーマネジメント処理が複雑化するという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、本発明は、装置内の各モジュールの消費電力情報を同一のインターフェースに乗せることができる新規な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、装置内の各モジュールの消費電力情報を同一のインターフェースに乗せることができる新規な画像形成装置につき鋭意検討した結果、画像形成装置内の各モジュールの消費電力情報を電力線に重畳して伝送する構成に想到し、本発明に至ったのである。
【0008】
すなわち、本発明によれば、システムコントローラと、該システムコントローラが制御する複数のスレーブモジュールを含み、該システムコントローラおよび該スレーブモジュールに電圧を供給する電力線を信号伝送路として使用する画像形成装置であって、前記スレーブモジュールは、変復調部と、前記電力線に接続されるDC−DCコンバータと、スレーブモジュールの消費電力の推定値を演算する消費電力推定部とを含み、前記推定値に基づいて生成された消費電力情報を前記電力線に重畳して伝送することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態の画像形成装置における電力線通信の構成を示す図。
【図2】本実施形態の画像形成装置におけるスレーブモジュールを示す図。
【図3】DC−DCコンバータのスイッチング素子の制御パルスを示す図。
【図4】DC−DCコンバータの回路図。
【図5】本実施形態の画像形成装置におけるスレーブモジュールを示す図。
【図6】本実施形態における信号処理プロセッサを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
【0011】
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置10の内部構成を示す。本実施形態の画像形成装置10は、複数のスレーブモジュール100と、マスターモジュール30とを含んで構成されており、MFP(Multi Function Peripheral)として参照することができる。画像形成装置10におけるスレーブモジュール100としては、給排紙用のステッピングモータを駆動制御するモジュール、レーザスキャナを駆動制御するモジュール、レーザ走査を制御するモジュール、画像処理を実行するモジュールなどを挙げることができ、マスターモジュール30は、各スレーブモジュール100を制御して画像形成処理を実行するシステムコントローラとして参照することができる。
【0012】
本実施形態の画像形成装置10においては、マスターモジュール30(以下、システムコントローラ30として参照する)が、各スレーブモジュール100の消費電力に関する情報(以下、消費電力情報という)に基づいて装置全体の消費電力が規定の範囲内に収まるように各モジュールに対する供給電力を制御している。すなわち、システムコントローラ30は、各スレーブモジュール100から送信される消費電力情報に基づいてパワーマネジメント処理を実行し、要求動作に応じて、各スレーブモジュール100に対し、モジュール毎の電源ON/OFFやスタンバイモードへの遷移などを指示するための制御信号(以下、消費電力制御信号という)を送信する。なお、図1には、画像形成処理を制御するシステムコントローラ30がシステム全体の消費電力を制御する構成を例示したが、システムコントローラ30の他に消費電力制御を実行するための専用のモジュール(マスターモジュール)を別個に設けてもよい。
【0013】
直流スイッチング電源20は、商用電源の交流電力を直流電圧に変換し、電力線22に対して定電圧+24Vで出力する。直流スイッチング電源20に接続された電力線22は、システムコントローラ30および各スレーブモジュール100に対して+24V電圧を供給している。本実施形態の画像形成装置10は、この電力線22を信号伝送路として、システムコントローラ30および各スレーブモジュール100間でデータ伝送を行っている。以下、画像形成装置10における電力線通信について具体的に説明する。
【0014】
システムコントローラ30は、変復調部32と、DC−DCコンバータ34と、モジュール用制御CPU36とを含んで構成され、電力線22に、変復調部32とDC−DCコンバータ34が接続されている。一方、スレーブモジュール100は、変復調部200と、DC−DCコンバータ102と、モジュール用制御CPU104とを含んで構成され、同じく、電力線22に、変復調部200とDC−DCコンバータ102が接続されている。
【0015】
各スレーブモジュール100は、図示しない消費電力推定部を備え、消費電力推定部によって計算された推定値がモジュール用制御CPU104に通知される。モジュール用制御CPU104は、通知された推定値に基づいて消費電力情報を生成する。生成された消費電力情報は、変復調部200に入力され、高周波の通信信号に変換される。変換された通信信号(消費電力情報)は、電力線22を介してシステムコントローラ30に伝送され、変復調部32において消費電力情報に復調される。
【0016】
一方、システムコントローラ30は、各スレーブモジュール100から受信した消費電力情報に基づいてパワーマネジメント処理を実行し、その結果として、消費電力制御信号を生成する。モジュール用制御CPU36が生成した消費電力制御信号は、変復調部32において高周波の通信信号に変換された後、電力線22上に重畳される。電力線22を介して各スレーブモジュール100に入力された通信信号は、変復調部200においてデジタルデータ(消費電力制御データ)に復調され、モジュール用制御CPU104に入力される。モジュール用制御CPU104は、当該消費電力制御データに基づいてモジュール内の消費電力を制御する。
【0017】
以上、本実施形態における画像形成装置10の電力線通信について概説したが、次に、スレーブモジュール100における変復調部200の具体的な構成について詳説する。
【0018】
図2は、本実施形態におけるスレーブモジュール100を示す。スレーブモジュール100においては、変復調部200とDC−DCコンバータ102が電力線22に接続されている。なお、DC−DCコンバータ102と電力線22の間にはインピーダンスアッパ回路といわれるインダクタンス素子を挿入し、+24V電源ラインの通信信号がDC−DCコンバータ102に入力されることを防止している。
【0019】
スレーブモジュール100における変復調部200は、送信側に、変調部201、ミキサー部203、送信アンプ部205を含み、受信側に、復調部202、ミキサー部204、受信アンプ部206を含み、さらに、通信インターフェース部208と、局部発振器209と、消費電力推定部300とを含んで構成されている。なお、変調部201、復調部202、ミキサー部203,204は、アナログ方式およびデジタル方式のいずれでも良い。
【0020】
また、図2においては、変復調部200の構成としてコンデンサと抵抗を使用したカプラ回路を採用する態様を例示したが、本実施形態においては、トランスを使用したカプラ回路を採用してもよい。トランスを介して送受信アンプと電力線22を接続することで、MHz帯域の高周波を減衰させることなしに通信信号を重畳させることができ、トランスと電力線22に接続されるコンデンサで+24V電圧をカットし、トランスのインダクタンスとコンデンサの静電容量の値で決まる高周波通過特性を利用して通信信号のみを送受信することが可能になる。
【0021】
以下、スレーブモジュール100の受信動作について説明する。システムコントローラ30から電力線22に重畳して送信された高周波の通信信号(消費電力制御信号)は、スレーブモジュール100において、+24V直流電圧阻止用のコンデンサを通過し、受信アンプ部206で増幅される。増幅された受信信号は、ミキサー部204においてダウンコンバージョン(周波数変換)され、ベースバンド信号に変換される。ベースバンド信号は復調部202でデジタルデータに復調され、通信インターフェース部208を介してモジュール用制御CPU104に入力される。モジュール用制御CPU104は、入力されたデジタルデータ(消費電力制御データ)に基づいてモジュール内の消費電力を制御する。
【0022】
次に、スレーブモジュール100の送信動作について説明する。スレーブモジュール100において、消費電力推定部300から通知された推定値に基づいてモジュール用制御CPU104が消費電力情報を生成する。生成された消費電力情報は、通信インターフェース部208を介して変調部201に入力される。変調部201ではデジタルデータ(消費電力情報)をベースバンド信号に変調し、ベースバンド信号は、ミキサー部203において高周波信号にアップコンバージョン(周波数変換)される。高周波信号は、送信アンプ部205で増幅され、+24V直流電圧カット用コンデンサおよび送信インピーダンス抵抗を介して電力線22に重畳される。
【0023】
送信の場合、ベースバンド信号は、ミキサー部203において、局部発振器209の発振信号(すなわち、搬送波)を使用して高周波信号(通信信号)に変換される。例えば局部発振器209の発振周波数が10MHzでベースバンド周波数が0から100kHzの場合、搬送波中心周波数が10MHzで信号帯域が±100kHzの高周波信号に変換される。受信の場合には、ミキサー部204で実施されるダウンコンバージョンにより、高周波信号(通信信号)は、局部発振器209の発振信号を使用してベースバンド周波数に変換される。例えば、搬送波中心周波数が10MHzで信号帯域が±100kHzの高周波信号は、局部発振器の周波数が10MHzの場合ベースバンド周波数が0から100kHzの信号に変換される。なお、説明の容易のため、ベースバンド信号を直接、高周波信号(送信信号)に変換する例について述べたが、ベースバンド信号をIF(Inter mediate Frequency)信号に変調した後に高周波信号に変換する方式を使用することもできる(受信の場合も同様)。
【0024】
なお、本実施形態において変復調部200は、変調方式として、256QAM、64QAM、16QAM、QPSK、BPSKなどの各種変調方式を用いることができ、各変調方式を直交周波数分割多重方式(OFDM方式)としても良い。OFDM方式で通信することにより、十分なSN比が確保できない周波数が存在しデータの割付ができないキャリアが存在しても、その他の周波数のSN比が高ければ、これらの周波数の搬送波に多くのデータ割付が可能になり、全体として安定した通信が可能である。さらに、OFDM方式は、ノイズによりSN比が周波数によって変化し、そのSN比の変化がある程度の周波数範囲にわたっている場合でも、OFDM方式では比較的SN比の高い周波数帯域を使用周波数帯域として設定しやすいという特徴がある。また、変復調部200における変調方式としてスペクトラム拡散方式を採用することによって、さらにSN比を向上させることができることはいうまでもない。なお、一般に、画像形成装置のノイズレベルは比較的高いので、ベースバンド信号帯域が200kHzの場合には、拡散率(PN符号の帯域幅/1次変調の帯域幅)は、その10倍である1MHz以上の使用帯域とすることが望ましい。以上、電力線通信におけるスレーブモジュール100の送受信動作について説明してきたが、次に、消費電力推定部300の具体的構成について説明する。
【0025】
一般に、モジュール内の各デバイスは、異なる電圧(+3.3Vや+1.8Vなど)で動作するため、DC−DCコンバータ102は、電力線22から供給された+24V電圧を各デバイスの使用電圧に変換する。ここで、DC−DCコンバータ102は、PWM方式(Pulse Width Modulation)を採用しており、スイッチング周期(周波数)を固定した上で、そのパルス幅(すなわち、スイッチング素子のON時間:Ton時間)を制御することによって、入力電圧(Vin)を所定の出力電圧(Vout)に変換(降圧)する。PWM方式においては、図3に示すように、Ton時間を長くするほど出力電圧(Vout)は大きくなり、Ton時間が短くするほど出力電圧(Vout)は小さくなる。
【0026】
図4(a)は、DC−DCコンバータ102の回路図を模式化して示す。図4(a)に示すように、スイッチング素子ON時には、電力線22から流入する電流によりチョークコイルにエネルギーが蓄えられ、スイッチング素子OFF時には、チョークコイルが電流を保とうとして起電力を発生させる結果、ダイオードを通じて電流が負荷に流れる。すなわち、スレーブモジュール100内の負荷の消費電力は、チョークコイルに蓄えられたエネルギーと等しくなる。ここで、入力電圧および出力電圧が一定と仮定した場合、図4(b)に示すように、チョークコイルを流れる電流の増加分は、スイッチング素子制御パルスのON時間(Ton時間)に比例する。また、チョークコイルを流れる電流の減少分は、スイッチング素子制御パルスのOFF時間(Toff時間)に比例する。すなわち、負荷の消費電力はチョークコイルに蓄えられたエネルギーと等しいため、チョークコイルを流れる電流から計算できる。チョークコイルを流れる電流はスイッチング素子制御パルスのON時間(Ton時間)とOFF時間(Toff時間)の情報から計算できる。一般に、PWM方式で制御されているDC−DCコンバータのスイッチング周波数は一定であり、あらかじめ決められたスイッチング周期情報を初期値として用いることにより、Ton時間の情報のみでチョークコイルを流れる電流が演算可能となる。また、スイッチング周波数が負荷により変動するPWM方式の場合は、Ton時間とToff時間の情報を用いてチョークコイルを流れる電流が演算してもよい。更に、チョークコイルの電流をスイッチング素子制御パルスのON時間(Ton時間)とOFF時間(Toff時間)の情報から計算する以外にも、DC−DCコンバータの出力電圧を一定にするフィードバック制御の演算の一部情報を用いてチョークコイルを流れる電流を演算してもよい。
【0027】
したがって、本実施形態においては、図5に示すように、DC−DCコンバータ102がTon時間を消費電力推定部300に通知するように構成されている。消費電力推定部300は、DC−DCコンバータから通知されたTon時間に基づいて消費電力の推定値を算出し、当該推定値をモジュール用制御CPU104に通知する。前述のように、Ton時間に基づいて消費電力の推定する以外にも、Ton時間とToff時間の情報を用いて消費電力を推定してもよいし、DC−DCコンバータの出力電圧を一定にするフィードバック制御の演算の一部情報を用いて消費電力を推定してもよい。
【0028】
ここで、一般に、DC−DCコンバータ102のフィードバック制御をデジタル演算で実施する場合には、フィードバック制御のための演算処理は、信号処理プロセッサによって実施される。本発明の好ましい実施形態においては、図5において、一点鎖線で囲まれたブロックに含まれる各機能部(変調部201、復調部202、DC−DCコンバータ102、消費電力推定部300)の演算処理を同一の信号処理プロセッサに実行させることによって、ハードウェア構成を簡略化する。
【0029】
図6(a)は、変調部201、復調部202、DC−DCコンバータ102、および消費電力推定部300の各演算処理を一つの信号処理プロセッサ1000で実行する場合の構成例を示す。
【0030】
信号処理プロセッサ1000は、出力電圧を監視するADC1002からの入力に基づいてフィードバック演算を実行し、演算結果をDC−DCコンバータ102のスイッチング素子制御信号を生成するPWM発生部1004に出力する。
【0031】
また、信号処理プロセッサ1000は、受信側ミキサー部203の出力をデジタイズするADC1006と、送信側ミキサー部204へベースバンド信号を出力するDAC1008のために変復調演算を実行する。
【0032】
さらに、信号処理プロセッサ1000は、DC−DCコンバータ102のTon時間を使用した消費電力(推定値)の演算を実行する。
【0033】
なお、本実施形態においては、上述した3つの演算処理(変復調演算、DC−DCコンバータのフィードバック演算、消費電力推定演算)を信号処理プロセッサ1000に時分割で実行させることによって、ハードウェア構成を簡略化し、モジュールの消費電力を抑制することが好ましい。たとえば、変復調演算が100MIPS相当、DC−DCコンバータ102のフィードバック演算が30MIPS相当、消費電力推定演算が20MIPS相当であった場合、時分割しない場合には、信号処理プロセッサは、最大で150MIPSの処理能力が必要となるが、図6(b)に示すように、3つの演算処理を時分割制御することによって、信号処理プロセッサに必要な処理能力を100MIPSにまで抑えることができる。
【0034】
以上、説明したように、本実施形態によれば、画像形成装置内の各モジュールの消費電力情報を電力線に重畳して伝送することにより、消費電力情報を同一のインターフェースに乗せることができるため、パワーマネジメント処理の複雑化が回避される。
【0035】
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その他、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0036】
10…画像形成装置
20…直流スイッチング電源
22…電力線
30…マスターモジュール(システムコントローラ)
32…変復調部
34…DC−DCコンバータ
36…モジュール用制御CPU
100…スレーブモジュール
102…DC−DCコンバータ
104…モジュール用制御CPU
200…変復調部
201…変調部
202…復調部
203…ミキサー部
204…ミキサー部
205…送信アンプ部
206…受信アンプ部
208…通信インターフェース部
209…局部発振器
300…消費電力推定部
1000…信号処理プロセッサ
1002…ADC
1004…PWM発生部
1006…ADC
1008…DAC
【先行技術文献】
【特許文献】
【0037】
【特許文献1】特開2006−109147号公報
【特許文献2】特開2004−106456号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムコントローラと、該システムコントローラが制御する複数のスレーブモジュールを含み、該システムコントローラおよび該スレーブモジュールに電圧を供給する電力線を信号伝送路として使用する画像形成装置であって、
前記スレーブモジュールは、
変復調部と、
前記電力線に接続されるDC−DCコンバータと、
スレーブモジュールの消費電力の推定値を演算する消費電力推定部と
を含み、
前記推定値に基づいて生成された消費電力情報を前記電力線に重畳して伝送することを特徴とする、
画像形成装置。
【請求項2】
前記DC−DCコンバータは、前記消費電力推定部にスイッチング素子制御パルスのON時間を通知し、
前記消費電力推定部は、前記ON時間に基づいて前記消費電力の推定値を演算する、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記DC−DCコンバータのフィードバック演算と、前記消費電力推定部の前記推定値の演算と、前記変復調部の変復調演算とが一つの信号処理プロセッサで実行される、
請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記DC−DCコンバータのフィードバック演算と前記消費電力推定部の前記推定値の演算と前記変復調部の変復調演算とを時分割で実行する、
請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記変復調部の変調方式がスペクトラム拡散方式である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記変復調部の変調方式が直交周波数分割多重方式である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−178769(P2012−178769A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−41284(P2011−41284)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】