説明

画像形成装置

【課題】保存情報量を増大させることなく、設定変更時におけるユーザーの利便性を向上させることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】この画像形成装置は、ユーザー固有の設定情報が記憶されたUSBメモリー400がUSBI/F部115に接続されている場合に、記憶部113に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、USBメモリー400に記憶されたユーザー固有の設定情報に基づいた処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、種々の情報を表示する操作パネルを備えた画像形成装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1の画像形成装置は、複写機であって、その画像形成装置の操作パネルは、コピーの実行に際して設定可能な設定項目を表示し、設定指示をユーザーから受け付けるようになっている。
【0003】
たとえば、コピーの実行に際して設定可能な設定項目としては、縮小/拡大、濃度、両面/分割およびページ集約など多数ある。このように、コピーの実行に際して設定可能な設定項目が多数あると、多種多様なコピーを行うことができる。その反面、多数の設定項目の設定内容を確認したり、必要であれば変更したりしなければならないという不便さもある。
【0004】
この不都合を解消する方法としては、画像形成装置にユーザー認証機能を持たせ、その画像形成装置の内部記憶部にユーザー毎にカスタマイズしたユーザー固有の設定情報を格納しておくことが考えられる。この方法の場合、認証を受けたユーザーがログインしたときに、ログインユーザーの固有設定情報を内部記憶部から読み出し、そのログインユーザーの固有設定情報に基づき多数の設定項目の設定内容を変更すればよい。これにより、ユーザーからすると、ログインするだけで自身の所望する設定に自動的に切り替わるので、設定内容を確認したり変更したりする必要がなくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−119176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
通常、ユーザーは、ログインするときに、ユーザー認証を受けるための操作を行う。たとえば、操作パネルには、システムメニューキーが設けられている。システムメニューキーをユーザーが押下すると、ユーザー認証を含む複数の項目が羅列表示され、続いて、複数の項目のうちからユーザー認証をユーザーが選択すると、ユーザー認証画面が表示される。この後、ユーザーは、ユーザー認証画面にユーザー名やパスワードなどを入力することによってログインする。
【0007】
したがって、上記の方法では、ユーザーは、自身の所望する設定に自動的に切り替えるために、数多くの操作(ユーザー認証を受けてログインするための操作)を行わなければならい。このため、ユーザーにとっては利便性が悪い。
【0008】
さらに、上記の方法では、複数のユーザーにそれぞれ対応する複数の固有設定情報を画像形成装置の内部記憶部に記憶させておかなければならない。したがって、保存情報量が膨大となり、内部記憶部の大容量化が必要となる(コストアップに繋がる)。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、保存情報量を増大させることなく、設定変更時におけるユーザーの利便性を向上させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、デフォルトの設定情報が記憶された記憶部と、ユーザー毎にカスタマイズされたユーザー固有の設定情報を記憶可能な携帯型記憶媒体を接続するための接続部と、ユーザー固有の設定情報が記憶された携帯型記憶媒体が接続部に接続された場合に、記憶部に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、携帯型記憶媒体に記憶されたユーザー固有の設定情報に基づいた処理を行う制御部と、を備えている。
【0011】
本発明の画像形成装置では、上記のように、制御部は、ユーザー固有の設定情報が記憶された携帯型記憶媒体が接続部に接続された場合に、記憶部に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、携帯型記憶媒体に記憶されたユーザー固有の設定情報に基づいた処理を行う。これにより、デフォルトの設定情報に基づく処理を画像形成装置に行わせたいユーザーからすると、従前に別のユーザーがユーザー固有の設定情報に基づく処理を画像形成装置に行わせていたとしても、記憶部に記憶された設定情報はデフォルトのまま保持されているので、デフォルトの設定情報に戻すための操作を行う必要がなく、利便性が良い。また、ユーザー固有の設定情報に基づく処理を画像形成装置に行わせたいユーザーからすると、ユーザー固有の設定情報を前以て携帯型記録媒体に格納し、その携帯型記憶媒体を接続部に接続するだけで自身の所望する設定に切り替わるので、設定変更のための操作を行う必要がなくなり、利便性が良い。
【0012】
また、本実施形態の画像形成装置では、画像形成装置を複数のユーザーが共用し、複数のユーザーが個々にユーザー固有の設定情報に基づく処理を画像形成装置に行わせるような環境下であったとしても、複数のユーザーにそれぞれ対応する複数のユーザー固有の設定情報を記憶部に記憶させておく必要がない。したがって、保存情報量が膨大になるのを抑制することができるので、記憶部を大容量化する必要がなくなる(コストアップを抑制することができる)。
【0013】
上記の構成において、好ましくは、設定変更指示を受け付ける操作表示部をさらに備え、制御部は、ユーザー固有の設定情報が記憶された携帯型記憶媒体が接続部に接続された場合に、記憶部に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、携帯型記憶媒体に記憶されたユーザー固有の設定情報に基づいた設定画面を操作表示部に表示させる。このように構成すれば、ユーザーからすると、操作表示部に表示される設定画面(設定値)が自身の所望する設定画面(設定値)になっているので、設定画面(設定値)を変更するための操作を行う必要がなる。
【0014】
上記の構成において、好ましくは、制御部は、ユーザー固有の設定情報が記憶された携帯型記憶媒体が接続部に接続されている場合に、操作表示部が設定変更指示を受け付けたとき、記憶部に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、操作表示部が受け付けた設定変更指示に基づき携帯型記憶媒体に記憶されたユーザー固有の設定情報を変更する。このように構成すれば、操表示作部が設定変更指示を受け付ける度に、携帯型記憶媒体に記憶されたユーザー固有の設定情報が更新されていく。このため、ユーザーにとっては、次回の画像形成装置の使用時に携帯型記憶媒体を接続部に接続すると、自身が直近に行った設定変更を反映した設定に切り替わるので、利便性が良い。
【0015】
上記の構成において、好ましくは、操作表示部は、ユーザー固有の設定情報が記憶されていない携帯型記憶媒体が接続部に接続された場合に、ユーザー固有の設定情報を作成するか否かの指示を受け付け、制御部は、ユーザー固有の設定情報を作成する旨の指示を操作表示部が受け付けたときに、デフォルトの設定情報を携帯型記憶媒体に格納し、デフォルトの設定情報を携帯型記憶媒体に格納した後に操作表示部が設定変更指示を受け付けたとき、記憶部に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、操作表示部が受け付けた設定変更指示に基づき携帯型記憶媒体に格納したデフォルトの設定情報を変更する。このように構成すれば、容易に、ユーザー固有の設定情報が記憶された携帯型記憶媒体を得ることができる。
【0016】
ここで、画像形成装置を使用するユーザーは、画像データを画像形成装置から携帯型記憶媒体に転送して蓄積する場合もあるし、携帯型記憶媒体に格納した画像データを画像形成装置に転送して印刷する場合もある。したがって、ユーザーからすると、携帯型記憶媒体を接続部に接続しただけでユーザー固有の設定情報の作成が開始されてしまうことは好ましくない。しかし、この構成では、携帯型記憶媒体が接続部に接続されると、ユーザー固有の設定情報の作成を自動的に開始せず、ユーザー固有の設定情報を作成するか否かの指示を受け付ける。このため、ユーザー固有の設定情報の作成を所望しないユーザーの利便性を向上させることができる。
【0017】
この場合、より好ましくは、操作表示部は、ユーザー固有の設定情報を作成するか否かの指示を受け付けるとき、ユーザー固有の設定情報を作成する旨を受け付けるための受付キーを表示し、制御部は、受付キーが押されたとき、ユーザー固有の設定情報を作成するための処理を行う。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明によれば、保存情報量を増大させることなく、設定変更時におけるユーザーの利便性を向上させることが可能な画像形成装置を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態による画像形成装置の全体構成図
【図2】図1に示した画像形成装置の操作パネル(操作部、操作表示部)の詳細図
【図3】図1に示した画像形成装置のハードウェア構成を示したブロック図
【図4】図2に示した操作パネルに表示される画面の一例を示した図(機能画面の図)
【図5】図2に示した操作パネルに表示される画面の一例を示した図(設定値入力画面の図)
【図6】図2に示した操作パネルに表示される画面の一例を示した図(ユーザー固有の設定情報を作成するか否かを受け付けるときの図)
【図7】図2に示した操作パネルに表示される画面の一例を示した図(USB動作モードに移行するか否かを受け付けるときの図)
【図8】本発明の一実施形態による画像形成装置の動作を説明するためのフロー図
【発明を実施するための形態】
【0020】
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態による画像形成装置100の全体構成について説明する。
【0021】
本実施形態の画像形成装置100は、複合機であり、コピー、プリンター、スキャナーおよびファックスなどの複数種のジョブを実行することができる。なお、この画像形成装置100は、たとえば、ログインしたユーザーにのみ装置の使用(または、特定の機能の使用)を許可する。したがって、ユーザーは、画像形成装置100の使用に際して、ログインのためのユーザー認証を受ける。そして、ログインユーザーは、与えられた権限の範囲内で画像形成装置100の使用が許可される。
【0022】
具体的な構成としては、画像形成装置100は、操作パネル101(操作部、操作表示部)、画像読取部102、給紙部103、搬送路104、画像形成部105および定着部106などを備える。
【0023】
操作パネル101は、図2に示すように、各種設定指示を受け付けるための設定キー(ソフトキー)などを表示する液晶表示部11を有する。この液晶表示部11は、表示面がタッチパネルで覆われた形態をとる。これにより、液晶表示部11に表示された設定キーがユーザーによって押下されると、タッチパネルの出力に基づいて押下位置の座標を検出することができる。
【0024】
また、操作パネル101には、テンキー12やスタートキー13などのハードキーが設けられている。テンキー12は、数値入力が必要な設定指示をユーザーから受け付けるためのハードキーである。スタートキー13は、各種ジョブの実行指示をユーザーから受け付けるためのハードキーである。
【0025】
さらに、操作パネル101には、ハードキーとして、コピーキー14、送信キー15およびボックスキー16などのジョブ選択キーも設けられている。そして、コピーキー14がユーザーによって押下されると、コピーの機能を設定する上で必要な設定キーなどを含む機能画面が液晶表示部11に表示される。送信キー15がユーザーによって押下されると、スキャナーの機能やファックスの機能を設定する上で必要な設定キーなどを含む機能画面が液晶表示部11に表示される。ボックスキー16がユーザーによって押下されると、ボックス(たとえば、後述する記憶部113に設けられた保存領域)の機能を設定する上で必要な設定キーなどを含む機能画面が液晶表示部11に表示される。
【0026】
図1に戻って、画像読取部102は、原稿を読み取って画像データを生成する。この画像読取部102には、図示しないが、露光ランプ、ミラー、レンズおよびイメージセンサーなどの光学系部材が設けられている。そして、画像読取部102は、載置読取用コンタクトガラス21に載置される原稿を読み取る際、露光ランプの光を原稿に照射し、反射光を受けたイメージセンサーの出力値をA/D変換した後、A/D変換後のデータに対して各種補正(シェーディング補正など)を施すことによって、画像データを生成する。これにより、画像読取部102による原稿の読み取り動作によって得られた画像データに基づき印刷を行うことができる。また、画像読取部102による原稿の読み取り動作によって得られた画像データを蓄積することもできる。
【0027】
また、画像読取部102には、原稿カバー22が設けられている。そして、載置読取用コンタクトガラス21による原稿の読み取り時には、載置読取用コンタクトガラス21に載置された原稿を原稿カバー22で押えることができるようになっている。なお、この原稿カバー22に原稿搬送装置としての機能を持たせてもよい。この場合には、原稿カバー22によって、送り読取用コンタクトガラス23に原稿を1枚ずつ送ることができるようになる。
【0028】
給紙部103は、用紙を収容するカセット31を複数有し、それら複数のカセット31に収容された用紙を搬送路104に供給する。この給紙部103には、収容された用紙を引き出すピックアップローラー32や、用紙の重送を抑制するための分離ローラー対33などが設けられている。
【0029】
搬送路104は、装置内部において用紙を搬送する。具体的に言うと、給紙部103から供給された用紙は、搬送路104によって、画像形成部105および定着部106をこの順番で通過し、排出トレイ41にまで導かれる。この搬送路104には、用紙を搬送する複数の搬送ローラー対42が設けられている。さらに、用紙を画像形成部105の手前で待機させ、タイミングを合わせて画像形成部105に送り出すレジストローラー対43も設けられている。
【0030】
画像形成部105は、画像データに基づきトナー像を形成し、そのトナー像を用紙に転写する。画像形成部105は、感光体ドラム51、帯電装置52、露光装置53、現像装置54、転写ローラー55およびクリーニング装置56などを含んでいる。
【0031】
トナー像の形成プロセスおよびトナー像の用紙への転写プロセスとしては、まず、感光体ドラム51を回転駆動させ、その感光体ドラム51の表面を帯電装置52で所定電位に帯電させる。また、露光装置53は、画像データに基づき光ビームLを出力し、感光体ドラム51の表面を走査露光する。これにより、感光体ドラム51の表面に静電潜像を形成する。続いて、現像装置54は、感光体ドラム51の表面に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。
【0032】
そして、転写ローラー55は、感光体ドラム51の表面に圧接する。この後、レジストローラー対43がタイミングを計り、転写ローラー55と感光体ドラム51との間に用紙を進入させる。このとき、転写ローラー55には所定の電圧が印加される。これにより、感光体ドラム51の表面のトナー像が用紙に転写される。なお、転写プロセスが終わると、クリーニング装置56は、感光体ドラム51の表面に残留するトナーなどを除去する。
【0033】
定着部106は、用紙に転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる。この定着部106は、発熱源を内蔵する定着ローラー61と、定着ローラー61に圧接される加圧ローラー62とを含んでいる。そして、トナー像が転写された用紙は、定着ローラー61と加圧ローラー62との間を通過することで、加熱・加圧される。これにより、用紙にトナー像が定着され、印刷が完了する。そして、印刷済みの用紙は、搬送路104に導かれ、搬送ローラー対42によって排出トレイ41に送られる。
【0034】
次に、図3を参照して、画像形成装置100のハードウェア構成について説明する。
【0035】
画像形成装置100は、主制御部110(制御部)を含んでいる。そして、主制御部110は、中央演算処理装置であるCPU111や画像処理部112などを有する。画像処理部112は、画像処理専用のASICやメモリーなどからなっており、画像データに対して、拡大/縮小、濃度変換およびデータ形式変換などの各種の画像処理を施す。
【0036】
また、主制御部110は、画像読取部102、給紙部103、搬送路104、画像形成部105および定着部106などと接続される。そして、主制御部110は、記憶部113に記憶されたソフトウェアに基づいて、各部の制御や演算などを行う。なお、主制御部110は、全体制御や画像処理を行う部分と、各種回転体を回転させるモーターの制御を行う部分とに分割されていてもよい。
【0037】
記憶部113は、ROM113a、RAM113bおよびHDD113cを含む。たとえば、ソフトウェアは、ROM113aに書き込まれる。そして、RAM113bは、ROM113aに記憶されたソフトウェアを実行するための作業領域となる。
【0038】
また、主制御部110は、通信部114と接続される。通信部114は、たとえば、外部のコンピューター200とネットワーク(あるいは、ケーブル)を介して通信可能に接続される。これにより、コンピューター200から送信された画像データに基づき印刷したり、画像読取部102による原稿の読み取り動作によって得られた画像データをコンピューター200に送信したりすることができる。さらに、たとえば、通信部114にモデムなどを内蔵してもよく、この場合、電話回線などのネットワークを介して、外部のファックス装置300とファックス通信を行うことができる。
【0039】
また、主制御部110は、USBI/F部115(接続部)と接続される。このUSBI/F部115には、携帯型記憶媒体としてのUSBメモリー400を接続することができる。これにより、USBメモリー400に記憶された画像データに基づき印刷を行うことができる。あるいは、画像読取部102による原稿の読み取り動作によって得られた画像データをUSBメモリー400に蓄積することもできる。
【0040】
また、主制御部110は、操作パネル101と接続され、液晶表示部11の表示制御を行う。なお、主制御部110とは別に表示制御部17を設け、主制御部110の指示に従って表示制御部17が表示制御を行うようになっていてもよい。また、表示制御用のプログラムやデータを格納するための記憶部18を別途設けてもよい。
【0041】
たとえば、主制御部110は、液晶表示部11に表示された設定キーがユーザーによって押下されると、タッチパネルの出力を受けて押下位置の座標を特定する。これにより、ユーザーが押下した設定キーが特定される。タッチパネルの出力と押下位置の座標との対応を示すテーブルなどのデータは、記憶部113(または、記憶部18)に記憶される。
【0042】
そして、主制御部110は、ユーザーが操作パネル101に対して行った操作に基づいて、記憶部113に格納された情報を読み出し、適切な画面を操作パネル101に表示させる。ユーザーがコピーキー14を押下した場合を例にとると、主制御部110は、ユーザーによるコピーキー14の押下操作を受けて、図4に示すように、コピーに関する機能の設定指示を受け付けるための機能画面FS(設定画面)を操作パネル101に表示させる。
【0043】
機能画面FSには、たとえば、用紙選択、縮小/拡大、濃度、両面/分割、ページ集約およびソート/仕分けなどの機能の名称がそれぞれ付された複数の機能設定キーFKが設けられている。これら複数の機能設定キーFKは、設定する機能をユーザーから受け付けるためのソフトキーである。すなわち、ユーザーは、機能の設定を行うとき、複数の機能設定キーFKのうちから、設定する機能の名称を表示名とする機能設定キーFKを押下する。
【0044】
用紙選択の機能設定キーFKがユーザーによって押下されたとすると、主制御部110は、図5に示すような、複数の用紙設定キーSKを含む設定値入力画面IS(設定画面)を操作パネル101に表示させる。これにより、ユーザーは、設定値入力画面ISに対して入力操作(複数の用紙設定キーSKのうちのいずれかを押下する操作)を行うことにより、用紙選択に関する機能の設定を行うことができる。たとえば、ユーザーは、A4サイズの用紙での印刷を行おうとする場合、「カセット1」という表示名の用紙設定キーSKを押下する。
【0045】
なお、コピーの実行に際して設定可能な設定項目としては、用紙選択、縮小/拡大、濃度、両面/分割、ページ集約およびソート/仕分けを挙げたが、他にも、原稿サイズ、原稿セット向き、原稿サイズ混載、排紙先、ステープル、カラー選択、原稿画質、エコプリント、色相調整、カラーバランス、シャープネス、地色調整、うら写り防止、彩度、とじしろ、連続読み込み、自動画像回転、ジョブ終了通知、文書名入力、優先印刷、および、割り込みコピーなど多数ある。また、コピー以外の他のジョブについても、実行に際して設定可能な設定項目は多数ある。
【0046】
このため、複数の設定項目にそれぞれ対応する複数の機能設定キーFKの全てを機能画面FSに配置することはできない。したがって、主制御部110は、予め定められた所定数の機能設定キーFKのみを機能画面FSに配置する。たとえば、機能画面FSに配置する機能設定キーFKを定めた機能画面情報(設定情報)は記憶部113に記憶されており、主制御部110は、機能画面情報に基づき、機能画面FSに配置する所定数の機能設定キーFKを決定する。
【0047】
ここで、画像形成装置100を複数のユーザーが共用する場合、使い勝手の良い機能画面FSはユーザーによって異なる。すなわち、コピーを例にとると、両面/分割に関して頻繁に設定変更するユーザーにとっては、両面/分割を設定するための機能設定キーFKが機能画面FSに常に配置されている方が使い勝手が良く、ページ集約に関して頻繁に設定変更するユーザーにとっては、ページ集約を設定するための機能設定キーFKが機能画面FSに常に配置されている方が使い勝手が良い。
【0048】
したがって、この画像形成装置100は、ユーザーの使い勝手を良くするため、ユーザー毎にカスタマイズされたユーザー固有の機能画面情報(たとえば、マイパネル情報と称されることがある)を記憶部113に格納し、ログインユーザーが変わる度に、ログインユーザーに対応する機能画面情報を読み出して機能画面FSに配置する機能設定キーFKを切り替えることができる。たとえば、主制御部110は、ログインを所望するユーザーが入力したユーザー情報(ユーザー名およびパスワードなど)が認証可能なユーザー情報か否かを判断する。そして、判断の結果、認証可能なユーザー情報であればログインを許可し、ログインユーザーに対応する機能画面情報を読み出して機能画面FSに配置する機能設定キーFKを切り替える。
【0049】
また、ログインユーザーは、頻繁に使用する複数の機能を選択して組み合わせ、それら複数の機能の各設定値をプログラムとして登録することもできる。なお、ログインユーザーが登録したプログラムに対応するプログラム情報(設定情報)は、たとえば、記憶部113に格納される。これによって、ログインユーザーは、コピーなどのジョブの実行に際して、自身が登録したプログラムを選択するだけで、複数の機能の各設定値を所望値に設定することができる。
【0050】
あるいは、別の例として、ログインユーザーは、アドレスと通信モード(たとえば、同報通信、親展通信およびタイマー予約通信など)とを対応付けたアドレス帳を登録することもできる。なお、ログインユーザーが登録したアドレス帳に対応するアドレス帳情報(設定情報)は、たとえば、記憶部113に格納される。これにより、ログインユーザーはファックス通信を行うとき、アドレス帳から送信先のアドレスを選択するだけで、通信モードを設定することができる。
【0051】
しかし、同一の画像形成装置100を複数のユーザーで共用する場合において、複数のユーザーにそれぞれ対応する複数のユーザー固有の設定情報を記憶部113に記憶させると、保存情報量が膨大になってしまう(記憶部113の記憶容量が大きくなければならない)。また、ユーザーからすると、自身にとって使い勝手が良い設定にするためには、ログインしなければならない(ユーザー名やパスワードを入力しなければならない)ので、利便性が悪い。
【0052】
そこで、本実施形態では、ユーザー固有の設定情報が記憶されたUSBメモリー400がUSBI/F部115に接続された場合に、記憶部113に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、USBメモリー400に記憶されたユーザー固有の設定情報に基づいた処理を行うようになっている。なお、ユーザー固有の設定情報というのは、ユーザーによってカスタマイズされた設定情報であり、機能画面情報、プログラム情報およびアドレス帳情報などである。
【0053】
具体的に説明すると、ユーザーは、まず、ユーザー固有の設定情報が記憶されていないUSBメモリー400をUSBI/F部115に接続する。USBメモリー400がユーザーによってUSBI/F部115に接続されると、主制御部110は、ユーザー固有の設定情報を作成するか否かの指示を受け付けるための受付画面を操作パネル101に表示させる。たとえば、操作パネル101は、図6に示すようなダイアログボックスDB1を表示し、そのダイアログボックスDB1に、ユーザー固有の設定情報を作成する旨を受け付けるためメッセージ(たとえば、「ユーザー固有の設定情報を作成しますか?」というメッセージ)および受付キーK11を配置する。
【0054】
受付キーK11がユーザーによって押下されると、主制御部110は、デフォルトの設定情報をUSBメモリー400に格納する。この後、ユーザーは、操作パネル101に対して入力操作を行うことによって、機能画面FSに配置する機能設定キーFKを変更したり、プログラムやアドレス帳を新規に追加・変更したりする。このとき、主制御部110は、記憶部113に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、操作パネル101が受け付けた設定変更指示に基づきUSBメモリー400に格納した設定情報を変更する。これにより、ユーザー毎にカスタマイズされたユーザー固有の設定情報を格納するUSBメモリー400が得られる。そして、ユーザーは、次回からは、ここで得られたUSBメモリー400をUSBI/F部115に接続するだけで、ユーザー固有の設定情報に基づいた処理を画像形成装置100に行わせることができる。
【0055】
なお、図6に示したダイアログボックスDB1において、ユーザーがソフトキーK12を押下すると、ユーザー固有の設定情報の作成は行わない。
【0056】
たとえば、ユーザーがユーザー固有の設定情報を格納するUSBメモリー400をUSBI/F部115に接続すると、主制御部110は、図7に示すようなダイアログボックスDB2を操作パネル101に表示させ、USB動作モードに移行するか否かをユーザーから受け付ける。ダイアログボックスDB2には、たとえば、USB動作モードに移行する旨を受け付けるためのメッセージ(たとえば、「USB動作モードに移行しますか?」というメッセージ)および受付キーK21を配置する。そして、受付キーK21がユーザーによって押下されると、主制御部110は、USB動作モードに移行する。すなわち、主制御部110は、USBメモリー400に記憶されたユーザー固有の設定情報に基づいた処理を行う。
【0057】
なお、図7に示したダイアログボックスDB2において、ユーザーがソフトキーK22を押下すると、USB動作モードへの移行は行わない。
【0058】
次に、図8を参照して、USBメモリー400がUSBI/F部115に接続されている場合の動作について説明する。なお、図8のフローのスタートは、ユーザーがUSBメモリー400をUSBI/F部115に接続したときである。
【0059】
ステップS1において、主制御部110は、USBメモリー400にユーザー固有の設定情報が格納されているか否かを判断する。判断の結果、USBメモリー400にユーザー固有の設定情報が格納されていなければ、ステップS2に移行する。
【0060】
ステップS2に移行すると、主制御部110は、ユーザー固有の設定情報を作成するか否かを受け付ける。このとき、主制御部110は、ダイアログボックスDB1(図6参照)を操作パネル101に表示させる。そして、ステップS3において、主制御部110は、ユーザー固有の設定情報を作成する旨を受け付けたか否かを判断する。判断の結果、ユーザー固有の設定情報を作成する旨を受け付けていれば、ステップS4に移行する。
【0061】
ステップS4に移行すると、主制御部110は、デフォルトの設定情報をUSBメモリー400に格納する。この後、ステップS7に移行する。
【0062】
ここで、ステップS1に戻って、USBメモリー400にユーザー固有の設定情報が格納されていれば、ステップS5に移行する。
【0063】
ステップS5に移行すると、主制御部110は、USB動作モードに移行するか否かを受け付ける。このとき、主制御部110は、ダイアログボックスDB2(図7参照)を操作パネル101に表示させる。そして、ステップS6において、主制御部110は、USB動作モードに移行する旨を受け付けたか否かを判断する。判断の結果、USB動作モードに移行する旨を受け付けていれば、ステップS7に移行する。同時に、主制御部110は、USBメモリー400に記憶されたユーザー固有の設定情報(機能画面情報)に基づいた設定画面(機能画面FSや設定値入力画面IS)を操作パネル101に表示させる。
【0064】
ステップS7に移行すると、主制御部110は、操作パネル101が設定変更指示を受け付けたか否かを判断する。判断の結果、操作パネル101が設定変更指示を受け付けていれば、ステップS8に移行し、操作パネル101が設定変更指示を受け付けていなければ、ステップS8を省略してステップS9に移行する。
【0065】
ステップS8に移行すると、主制御部110は、記憶部113に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、操作パネル101が受け付けた設定変更指示に基づきUSBメモリー400に記憶されたユーザー固有の設定情報(あるいは、USBメモリー400に記憶されたデフォルトの設定情報)を変更する。そして、主制御部110は、USBメモリー400に記憶されたユーザー固有の設定情報(機能画面情報)に基づいた設定画面(機能画面FSや設定値入力画面IS)を操作パネル101に表示させる。
【0066】
この後、ステップS9において、操作パネル101がジョブの実行指示を受け付けたか否かを判断する。判断の結果、操作パネル101がジョブの実行指示を受け付けていれば、ステップS10に移行し、操作パネル101がジョブの実行指示を受け付けていなければ、終了する。
【0067】
ステップS10に移行すると、主制御部110は、記憶部113に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、USBメモリー400に記憶されたユーザー固有の設定情報に基づいた処理を行う。
【0068】
なお、ステップS3において、ユーザー固有の設定情報を作成する旨を受け付けていない場合には、ステップS11に移行する。また、ステップS6において、USB動作モードに移行する旨を受け付けていない場合にも、ステップS11に移行する。ステップS11に移行すると、主制御部110は、操作パネル101がジョブの実行指示を受け付けたか否かを判断する。判断の結果、操作パネル101がジョブの実行指示を受け付けていれば、ステップS12に移行し、操作パネル101がジョブの実行指示を受け付けていなければ、終了する。
【0069】
ステップS12に移行すると、主制御部110は、通常動作モードにて処理を行う。すなわち、主制御部110は、記憶部113に記憶されたデフォルトの設定情報に基づいた処理を行う。
【0070】
本実施形態では、上記のように、主制御部110(制御部)は、ユーザー固有の設定情報が記憶されたUSBメモリー400(携帯型記憶媒体)がUSBI/F部115(接続部)に接続された場合に、記憶部113に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、USBメモリー400に記憶されたユーザー固有の設定情報に基づいた処理を行う。たとえば、主制御部110は、USBメモリー400に記憶された機能画面情報(ユーザー固有の設定情報)に基づいた機能画面FS(設定画面)や設定値入力画面IS(設定画面)を操作パネル101(操作表示部)に表示させる。これにより、デフォルトの設定情報に基づく処理を画像形成装置100に行わせたいユーザーからすると、従前に別のユーザーがユーザー固有の設定情報に基づく処理を画像形成装置100に行わせていたとしても、記憶部113に記憶された設定情報はデフォルトのまま保持されているので、デフォルトの設定情報に戻すための操作を行う必要がなく、利便性が良い。また、ユーザー固有の設定情報に基づく処理を画像形成装置100に行わせたいユーザーからすると、ユーザー固有の設定情報を前以てUSBメモリー400に格納し、そのUSBメモリー400をUSBI/F部115に接続するだけで自身の所望する設定に切り替わるので、設定変更のための操作を行う必要がなくなり、利便性が良い。
【0071】
また、本実施形態では、画像形成装置100を複数のユーザーが共用し、複数のユーザーが個々にユーザー固有の設定情報に基づく処理を画像形成装置100に行わせるような環境下であったとしても、複数のユーザーにそれぞれ対応する複数のユーザー固有の設定情報を記憶部113に記憶させておく必要がない。したがって、保存情報量が膨大になるのを抑制することができるので、記憶部113を大容量化する必要がなくなる(コストアップを抑制することができる)。
【0072】
また、本実施形態では、上記のように、主制御部110は、ユーザー固有の設定情報が記憶されたUSBメモリー400がUSBI/F部115に接続されている場合に、操作パネル101が設定変更指示を受け付けたとき、記憶部113に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、操作パネル101が受け付けた設定変更指示に基づきUSBメモリー400に記憶されたユーザー固有の設定情報を変更する。このように構成すれば、操作パネル101が設定変更指示を受け付ける度に、USBメモリー400に記憶されたユーザー固有の設定情報が更新されていく。このため、ユーザーにとっては、次回の画像形成装置100の使用時にUSBメモリー400をUSBI/F部115に接続すると、自身が直近に行った設定変更を反映した設定に切り替わるので、利便性が良い。
【0073】
また、本実施形態では、操作パネル101は、ユーザー固有の設定情報が記憶されていないUSBメモリー400がUSBI/F部115に接続された場合に、ユーザー固有の設定情報を作成するか否かの指示を受け付け、主制御部110は、ユーザー固有の設定情報を作成する旨の指示を操作パネル101が受け付けたときに、デフォルトの設定情報をUSBメモリー400に格納し、デフォルトの設定情報をUSBメモリー400に格納した後に操作パネル101が設定変更指示を受け付けたとき、記憶部113に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、操作パネル101が受け付けた設定変更指示に基づきUSBメモリー400に格納したデフォルトの設定情報を変更する。このように構成すれば、容易に、ユーザー固有の設定情報が記憶されたUSBメモリー400を得ることができる。
【0074】
ここで、画像形成装置100を使用するユーザーは、画像データを画像形成装置100からUSBメモリー400に転送して蓄積する場合もあるし、USBメモリー400に格納した画像データを画像形成装置100に転送して印刷する場合もある。したがって、ユーザーからすると、USBメモリー400をUSBI/F部115に接続しただけでユーザー固有の設定情報の作成が開始されてしまうことは好ましくない。しかし、本実施形態では、USBメモリー400がUSBI/F部115に接続されると、ユーザー固有の設定情報の作成を自動的に開始せず、ユーザー固有の設定情報を作成するか否かの指示を受け付ける。このため、ユーザー固有の設定情報の作成を所望しないユーザーの利便性を向上させることができる。
【0075】
なお、上記実施形態において、USBメモリー400にユーザー認証のための情報を記憶させ、そのUSBメモリー400がUSBI/F部115に接続された場合に、ユーザー認証が自動的に行われるようになっていてもよい。
【0076】
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0077】
たとえば、上記実施形態では、ユーザー固有の設定情報をUSBメモリーに格納する例について説明したが、本発明はこれに限らず、USBメモリー以外の携帯型記憶媒体にユーザー固有の設定情報を格納してもよい。
【符号の説明】
【0078】
100 画像形成装置
101 操作パネル(操作表示部)
110 主制御部(制御部)
113 記憶部
115 USBI/F部(接続部)
400 USBメモリー(携帯型記憶媒体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デフォルトの設定情報が記憶された記憶部と、
ユーザー毎にカスタマイズされたユーザー固有の設定情報を記憶可能な携帯型記憶媒体を接続するための接続部と、
ユーザー固有の設定情報が記憶された前記携帯型記憶媒体が前記接続部に接続された場合に、前記記憶部に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、前記携帯型記憶媒体に記憶されたユーザー固有の設定情報に基づいた処理を行う制御部と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
設定変更指示を受け付ける操作表示部をさらに備え、
前記制御部は、ユーザー固有の設定情報が記憶された前記携帯型記憶媒体が前記接続部に接続された場合に、前記記憶部に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、前記携帯型記憶媒体に記憶されたユーザー固有の設定情報に基づいた設定画面を前記操作表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、ユーザー固有の設定情報が記憶された前記携帯型記憶媒体が前記接続部に接続されている場合に、前記操作表示部が設定変更指示を受け付けたとき、前記記憶部に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、前記操作表示部が受け付けた設定変更指示に基づき前記携帯型記憶媒体に記憶されたユーザー固有の設定情報を変更することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記操作表示部は、ユーザー固有の設定情報が記憶されていない前記携帯型記憶媒体が前記接続部に接続された場合に、ユーザー固有の設定情報を作成するか否かの指示を受け付け、
前記制御部は、ユーザー固有の設定情報を作成する旨の指示を前記操作表示部が受け付けたときに、デフォルトの設定情報を前記携帯型記憶媒体に格納し、デフォルトの設定情報を前記携帯型記憶媒体に格納した後に前記操作表示部が設定変更指示を受け付けたとき、前記記憶部に記憶されたデフォルトの設定情報を変更することなく、前記操作表示部が受け付けた設定変更指示に基づき前記携帯型記憶媒体に格納したデフォルトの設定情報を変更することを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記操作表示部は、ユーザー固有の設定情報を作成するか否かの指示を受け付けるとき、ユーザー固有の設定情報を作成する旨を受け付けるための受付キーを表示し、
前記制御部は、前記受付キーが押されたとき、ユーザー固有の設定情報を作成するための処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−111867(P2013−111867A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−260533(P2011−260533)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】