説明

画像形成装置

【課題】検知部を支持体に着脱可能に固定しつつ、支持体の操作時に検知部の脱落を低減すること。
【解決手段】検知部(21,21′)が着脱可能に支持され且つ画像形成装置の本体(U1)に支持される支持体(1)と検知部(21,21′)に離間して配置された離間部材(6)と離間部材(6)と検知部(21,21′)の間に配置された第1の被連結部(7)に対して検知部(21,21′)を挟んで反対側に配置された第2の被連結部(8)と第1の被連結部(7)に支持される第1の連結部(52,101a)とを有し、第2の被連結部(8)に支持される第2の連結部(53,102a)に隣接して配置された外れ規制部(31,31′)であって、外力が作用した場合に第2の連結部(53,102a)に干渉し固定部材(51)の変形を規制する外れ規制部(31,31′)とを備えたことを特徴とする画像形成装置(U)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置において、感光体表面に対向した状態で感光体表面の現像剤の濃度を検出するセンサを画像形成装置に着脱可能に取り付ける技術として、例えば、下記の特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1としての登録実用新案第2542684号公報には、感光体(1)の表面の濃度を検知可能なセンサユニット(14)に支持されたセンサ基板(15)が片持ち形状の板ばね(16)により画像形成装置の本体に着脱可能に取り付けられる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第2542684号公報(「0015」〜「0033」、図1〜図8)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、検知部を支持体に着脱可能に固定しつつ、支持体の操作時に検知部の脱落を低減することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の画像形成装置は、
表面に可視像を保持する像保持体と、
前記像保持体に対向して配置され且つ前記像保持体表面の現像剤の濃度を検知する検知部と、
前記検知部が着脱可能に支持され且つ画像形成装置の本体に支持される支持体と、
前記検知部に対して、隙間を空けて離間して配置された離間部材と、
前記離間部材と前記検知部の間に配置され且つ前記支持体に設けられた第1の被連結部と、
前記第1の被連結部に対して、前記検知部を挟んで反対側に配置され且つ前記支持体に設けられた第2の被連結部と、
前記離間部材と前記検知部との間の隙間を通過して前記第1の被連結部に支持される第1の連結部と、前記第2の被連結部に支持される第2の連結部と、を有し、前記検知部を前記支持体に固定する固定部材と、
前記検知部に対して前記離間部材の反対側に設けられ且つ第2の被連結部に支持される第2の連結部に隣接して配置された外れ規制部であって、前記固定部材に外力が作用した場合に、前記第2の連結部に干渉し、前記固定部材の変形を規制する前記外れ規制部と、
を備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記検知部に設けられた被接触部と、
前記被接触部に接触して前記検知部を前記支持体に押さえることで前記検知部を前記支持体に固定する押さえ部を有する前記固定部材と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記検知部の前記支持体側とは反対側に設けられた前記被接触部と、
前記第1の被連結部に支持される第1の一端と、前記被接触部よりも前記第1の被連結部から離れた位置まで延びる第1の他端を有する前記第1の連結部と、
前記第2の被連結部に支持される第2の一端と、前記被接触部よりも前記第2の被連結部から離れた位置まで延びる第2の他端を有する前記第2の連結部と、
前記第1の他端から前記押さえ部まで傾斜して延びる第1の押さえ連結部と、
前記第2の他端から前記押さえ部まで傾斜して延びる第2の押さえ連結部と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記検知部に電気的に接続され且つ前記画像形成装置の本体から延びる接続線が接続される端子部を有する前記外れ規制部であって、前記検知部と一体的に前記支持体に対して着脱可能な前記外れ規制部、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記画像形成装置の本体に対して着脱可能に支持された前記支持体と、
前記画像形成装置の本体に設けられ且つ前記支持体が着脱される着脱口であって、前記支持体に対して前記第1の被連結部側に設けられた前記着脱口と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記検知部に設けられた第1の被位置決め部と、
前記支持体に設けられ且つ前記第1の被位置決め部と係合して前記検知部の位置決めを行う第1の位置決め部と、
前記検知部および前記支持部のいずれか一方に設けられ且つ前記第1の被位置決め部および前記第1の位置決め部よりも前記第1の被連結部側に配置された第2の被位置決め部
と、
前記検知部および前記支持部のいずれか他方に設けられ且つ前記第2の被連結部から前記第1の被連結部に向かう方向に延びる長孔状の第2の位置決め部であって、前記第2の被位置決め部と係合して、前記第2の被連結部から前記第1の被連結部に向かう方向と交差する方向の位置決めを行う前記第2の位置決め部と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、固定部材に外力が作用した場合に、第2の連結部に対して隣接して配置された外れ規制部に固定部材の変形が規制されない場合に比べ、検知部を支持体に着脱可能に固定しつつ、支持体の操作時に検知部の脱落を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、検知部を固定部材で押さえて固定できる。
請求項3に記載の発明によれば、第1の一端に外力が作用した場合に、検知部を支持体に押し付ける力を発生させることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、端子部とは別個に外れ規制部を設ける場合に比べて、部品点数の削減ができる。
請求項5に記載の発明によれば、第1の被連結部側の着脱口から支持体を検知部と共に着脱できる。
請求項6に記載の発明によれば、第1の位置決め部よりも第2の被連結部側に第2の位置決め部が配置された場合に比べて、第1の連結部が第1の被連結部から外され且つ第2の被連結部に第2の連結部が支持された状態で、検知部の着脱作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
【図2】図2は本発明の実施例1の検知部材の斜視説明図である。
【図3】図3は本発明の実施例1の検知部材の要部説明図である。
【図4】図4は本発明の実施例1の検知部材の分解説明図である。
【図5】図5は本発明の実施例1の図3の矢印V方向から見た説明図である。
【図6】図6は本発明の実施例1の図4の矢印VI方向から見た説明図である。
【図7】図7は本発明の実施例1の図5の矢印VII方向から見た説明図である。
【図8】図8は本発明の実施例1の支持部に支持された状態の検知部を左側から見た要部説明図である。
【図9】図9は本発明の実施例1の画像形成装置の本体における開閉部材を開放した状態の斜視図である。
【図10】図10は本発明の実施例1の画像形成装置の本体に対して画像濃度の検知部材が取り付けられた状態の要部説明図である。
【図11】図11は本発明の実施例1の本体側の枠体に画像濃度の検知部材が取り付けられた状態の斜視拡大説明図である。
【図12】図12は本発明の実施例1の本体側の枠体から画像濃度の検知部材が取り外された状態の斜視拡大説明図である。
【図13】図13は本発明の実施例1の被連結部に掛かった連結部が取り外される際の要部断面説明図であり、図13Aは第1の被連結部に掛かった第1の連結部が取り外される際の要部断面説明図、図13Bは第2の被連結部に掛かった第2の連結部が取り外される際の要部断面説明図である。
【図14】図14は従来の固定部材により検知部を支持体に固定する構成の要部説明図である。
【図15】図15は外れ規制部を有しない検知部材と本発明の実施例1の検知部材との要部説明図であり、図15Aは外れ規制部を有しない検知部材の要部説明図、図15Bは本発明の実施例1の検知部材の要部説明図である。
【図16】図16は傾き防止面を有しない検知部材と実施例1の検知部材との要部説明図であり、図16Aは傾き防止面を有しない検知部材の要部説明図、図16Bは実施例1の検知部材の要部説明図である。
【図17】図17は傾き防止面を有しない検知部材の要部説明図である。
【図18】図18は本発明の実施例2の検知部の要部説明図であり、図18Aは検知部の斜視説明図、図18Bは支持部に支持された状態の検知部の断面説明図である。
【図19】図19は外れ規制部を有しない検知部材と本発明の実施例2の検知部材との要部説明図であり、図19Aは外れ規制部を有しない検知部材の要部説明図、図19Bは本発明の実施例2の検知部材の要部説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【実施例1】
【0015】
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の説明図である。
図1において、画像形成装置の一例としての複写機Uは、上面に透明な原稿台の一例であるプラテンガラスPGを有する画像形成装置の本体の一例としての複写機本体U1と、前記プラテンガラスPG上に着脱自在に装着される自動原稿搬送装置U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U2は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容される原稿収容部の一例である原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に載置された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置を通過して原稿排紙部の一例である原稿排紙トレイTG2に排出されるように構成されている。
【0016】
前記複写機本体U1は、操作者が指示を入力する動作指示入力部UIと、前記プラテンガラスPGの下方に順次配置された画像読取部U1aおよび画像記録部U1bと、前記画像読取部U1aまたは画像記録部U1bに設けられた画像処理部GSとを有している。
複写機本体U1上面の透明なプラテンガラスPGの下方に配置された原稿読取装置としての画像読取部U1aは、原稿読取り位置に配置された露光系位置検出部材の一例としての露光系レジセンサSp、および露光光学系Aを有している。
【0017】
前記露光光学系Aは、その移動および停止が露光系レジセンサSpの検出信号により制御され、常時は画像読取り位置の一例としてのホーム位置、すなわち、初期位置に停止している。
前記自動原稿搬送装置U2を使用して自動的に原稿を搬送して複写を行う自動原稿搬送動作の場合は、前記露光光学系Aはホーム位置に停止した状態で、プラテンガラスPG上の複写位置F1を順次通過する各原稿Giを露光する。
原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行う原稿手動設置動作時の場合、露光光学系Aは移動しながらプラテンガラスPG上の原稿を露光走査する。
露光された前記原稿Giからの反射光は、前記露光光学系Aを通って固体撮像素子CCD上に収束される。前記固体撮像素子CCDは、その撮像面上に収束された原稿反射光を電気信号に変換する。
【0018】
また、画像処理部GSは、前記画像読取部U1aの固体撮像素子CCDから入力された読取画像信号をデジタルの画像書込信号に変換して画像記録部U1bの像書込光駆動信号出力装置DLに出力する。
前記像書込光駆動信号出力装置DLは、入力された画像データに応じた像書込光駆動信号を画像書込装置の一例としての露光装置RSに出力する。
【0019】
前記露光装置RSの下方に配置された像保持体の一例としての感光体ドラムPRは、矢印Ya方向に回転する。前記感光体ドラムPR表面は、帯電領域Q0において帯電器の一例としての帯電ロールCRによりに帯電された後、潜像書込位置Q1において前記露光装置RSの潜像書込光の一例としてのレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。前記静電潜像が形成された感光体ドラムPR表面は回転移動して現像領域Q2、画像記録位置の一例としての転写領域Q3を順次通過する。
【0020】
現像領域Q2において静電潜像を現像する現像器Gは、トナーおよびキャリアを含む現像剤を現像剤保持体の一例としての現像ロールR0により現像領域Q2に搬送し、現像領域Q2を通過する静電潜像を画像の一例としてのトナー像Tnに現像する。感光体ドラムPR表面のトナー像Tnは転写領域Q3に搬送される。また、現像領域Q2と転写領域Q3との間には、画像濃度の検知部材の一例としての濃度センサユニットSN1が感光体ドラムPRに対向して配置されており、濃度センサユニットSN1は、感光体ドラムPR表面に形成される画像の濃度を検出する。実施例1の濃度センサユニットSN1は、予め設定された濃度検出用の画像、いわゆるパッチ像の濃度を検出する。
前記現像器Gで消費される現像剤を補給するための現像剤補給容器の一例としてのカートリッジKは、補給容器装着部材の一例としてのカートリッジ装着部材KSに着脱可能に装着される。前記カートリッジK内の現像剤は現像剤収容容器RTで攪拌されながら搬送され、前記現像剤収容容器RTに配置された現像剤搬送装置GHにより現像器Gに搬送される。
【0021】
前記転写領域Q3において前記感光体ドラムPRに対向して配置された転写搬送装置の一例としての転写ユニットTUは、媒体搬送部材の一例としての転写ベルトTBを有する。前記転写ベルトTBは、駆動部材の一例としての駆動ロールRdおよび従動部材の一例としての従動ロールRfを有する媒体搬送部材支持系の一例としてのベルト支持ロールRd+Rfにより回転可能に支持されている。前記転写ベルトTBを挟んで前記感光体ドラムPRに対向して転写器の一例としての転写ロールTRが配置されている。また、前記駆動ロールRdに対向して媒体剥離部材の一例としての剥離爪SCが配置され、剥離爪SCの転写ベルトTB回転方向下流側には、媒体搬送部材清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbが配置されている。
転写ロールTRは、感光体ドラムPR表面のトナー像Tnを媒体の一例としてのシートSに転写する部材であり、現像器Gで使用される現像用のトナーの帯電極性と逆極性の転写電圧が電源回路Eから供給される。前記電源回路Eは制御部の一例としてのコントローラCにより制御される。
【0022】
媒体収容部材の一例としての給紙トレイTR1〜TR4に収容されたシートSは、搬送路の一例としてのシート供給路SH1により前記転写領域Q3に搬送される。すなわち、前記各給紙トレイTR1〜TR4のシートSは、所定の給紙時期に媒体取出し部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、媒体分離部材の一例としてのさばきロールRsで1枚づつ分離されて、複数の媒体搬送部材の一例としての搬送ロールRaにより、媒体姿勢補正部材の一例且つ媒体搬送時期調節部材の一例としてのレジロールRrに搬送される。
【0023】
前記レジロールRrに搬送されたシートSは、姿勢が補正されると共に、前記感光体ドラムPR上のトナー像Tnが転写領域Q3に移動する時期、すなわち、タイミングに合わせて、転写前媒体案内部材の一例としての転写前シートガイドSG1から転写ユニットTUの転写ベルトTBに搬送される。転写ベルトTBは搬送されたシートSを前記転写領域Q3に搬送する。
前記感光体ドラムPR表面に現像されたトナー像Tnは、前記転写領域Q3において、転写ロールTRによりシートSに転写される。転写後、感光体ドラムPR表面は、像保持体清掃器の一例としての感光体クリーナCLpにより残留トナーが除去され、前記帯電ロールCRにより再帯電される。
【0024】
転写領域Q3において転写ロールTRによりトナー像Tnが転写された前記シートSは、転写領域Q3の下流側の剥離爪SCにより転写ベルトTB表面から剥離される。剥離されたシートSは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhおよび加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpを有する定着器Fでトナー像Tnが加熱定着されてから弾性シート製の搬送路切換部材の一例としてのマイラゲートMGを通って排出路の一例としてのシート排出路SH2の正逆回転可能な搬送ロールRbに搬送される。マイラゲートMGは弾性変形して、定着器Fを通過したシートSをシート排出路SH2に向かわせる。
【0025】
排紙トレイTRhに排出されるべきシートSは正逆回転可能な搬送ロールRbおよび複数の搬送ロールRaが配置されたシート排出路SH2を搬送される。シート排出路SH2の下流端部には搬送路切換部材の一例としての切替ゲートGT1が配置されている。切替ゲートGT1は、画像形成装置に図示しない後処理装置が接続されている場合には、搬送されてきたシートSを媒体排出部の一例としての排紙トレイTRhまたは図示しない後処理装置のいずれかに排出するように切替えられる。なお、後処理装置が装着されていない状態では、切替ゲートGT1は、シート排出路SH2の下流端部に搬送されたシートSを、排紙トレイTRhに排出するように切替えられており、前記シートSは媒体排出部材の一例としての排紙ロールRhによって排紙トレイTRhに排出される。
【0026】
前記正逆回転可能な搬送ロールRbは、シートSの両面に画像を記録する場合、第一面に画像が記録された第一面画像記録済シートSが搬送された際に、第一面画像記録済シートSの後端が搬送ロールRbを通過する直前に逆回転する。したがって、前記第一面画像記録済シートSは、シート排出路SH2側に戻され、いわゆるスイッチバックされる。前記マイラゲートMGは、前記搬送ロールRbによりスイッチバックして来たシートSを反転路の一例としてのシート反転路SH3に向かわせる。前記シート反転路SH3は、前記シート供給路SH1のレジロールRrの媒体搬送方向上流側に接続されており、シート反転路SH3に搬送された第一面画像記録済シートSは表裏反転した状態で前記レジロールRrに再送される。そして、前記レジロールRrにより、画像が第一面に記録された際と同様にして、転写領域Q3に搬送され、第一面画像記録済シートSの第二面にもトナー像Tnが転写される。なお、前記符号SH1〜SH3で示された要素により、媒体搬送路SHが構成されている。
【0027】
(画像濃度の検知部材の説明)
図2は本発明の実施例1の検知部材の斜視説明図である。
図3は本発明の実施例1の検知部材の要部説明図である。
図4は本発明の実施例1の検知部材の分解説明図である。
図1において、現像器Gの下方には、濃度センサユニットSN1が配置されている。図2〜図4において、実施例1の濃度センサユニットSN1は、前後方向に延びる検知支持体の一例としてのブラケット1を有する。
【0028】
前記ブラケット1は、支持体本体の一例として、前後方向に延びる平板状のメインプレート2を有する。前記メインプレート2の後端部には、被固定部の一例として、メインプレート2の後端から上方に向けて延び且つ左右方向に延びる板状の被固定プレート3が設けられている。被固定プレート3の左右両端には、後方に向けて曲げられた被支持部3a,3aが形成されている。各被支持部3a,3aの後端には、位置決め部の一例として、下方に向けて突出する爪部3b,3bが形成されている。固定プレート3には、2本の被支持部3a,3aよりも内側の位置に、被固定孔部の一例としての孔状の螺子貫通孔3c,3cが形成されている。
メインプレート2の右端縁には、支持部の右側壁の一例として、上方向に延びる右側壁4が設けられており、メインプレート2の前端には、離間部材の一例として、上方に向けて折曲げられた形状で左右方向に延びる保護部6が形成されている。
【0029】
図4において、メインプレート2の前端部には、第1の被連結部の一例として、保護部6に対して後方に予め設定された間隔を空けて配置され且つ左右方向に延びる長方形状の開口により構成された前固定穴7が形成されている。前固定穴7の後方には、第2の被連結部の一例として、左右方向に延びる長方形状の開口により構成され且つ前固定穴7と対をなす後固定穴8が形成されている。
一対の固定穴7,8の間には、第2の位置決め部の一例として、前後方向に延びる長孔状のセンサの位置決め長孔9と、第1の位置決め部の一例として、丸孔状のセンサの位置決め孔11とが前方から順番に形成されている。
また、後固定穴8の後方には、配線保持部の一例として、3つの配線クリップ12が後方に向けて予め設定された間隔を空けて並んで配置されている。
【0030】
図5は本発明の実施例1の図3の矢印V方向から見た説明図である。
図6は本発明の実施例1の図4の矢印VI方向から見た説明図である。
図3、図5において、前記メインプレート2の前端部には、センサの位置決め長孔9とセンサの位置決め孔11に対向する位置に、検知部の一例としての濃度センサ21が配置されている。
図3〜図6において、濃度センサ21は、検知部本体の一例として、前後方向に延びる長方形状の濃度センサ本体22を有する。濃度センサ本体22は、感光体ドラムPRに対向して感光体ドラムPR表面に形成される画像濃度を検出する検知部23と、検知部の上側面の一例であって被接触部の一例として、前後方向に延びるセンサ上側面24と、検知部の前側面の一例として、上下方向に延びるセンサ前側面25aと、検知部の後側面の一例として、上下方向に延びるセンサ後側面25bと、検知部の下側面の一例として、センサ上側面24に対向して前後方向に延びるセンサ下側面26とを有する。
【0031】
図6において、センサ下側面26には、センサの位置決め長孔9に対向する位置に、第2の被位置決め部の一例として、センサの位置決め長孔9に挿入可能な下方に突出する円柱状の前位置決めピン27が設けられている。また、センサの位置決め孔11に対向する位置には、第1の被位置決め部の一例として、センサの位置決め孔11に挿入可能な下方に突出する円柱状の後位置決めピン28が設けられている。
したがって、後位置決めピン28がセンサの位置決め孔11に挿入されて、濃度センサ21の後部が位置決めされると共に、前位置決めピン27がセンサの位置決め長孔9に挿入されて濃度センサ21前部の左右方向の位置が位置決めされた状態で、濃度センサ21が前記ブラケット1に支持される。
また、センサ前側面25aの前方には、濃度センサ本体22のセンサ前側面25aと保護部6との間に挟まれた前隙間29が形成されており、前隙間29の下端に、前固定穴7が配置されている。
【0032】
図7は本発明の実施例1の図5の矢印VII方向から見た説明図である。
図3〜図7において、濃度センサ本体22の左端には、連結腕部の一例として、後方に延びるセンサ制御基板30が支持されている。センサ制御基板30の後端部には、外れ規制部の一例であって端子部の一例として、右側に延びるコネクタ31が支持されている。前記センサ制御基板30は、濃度センサ本体22およびコネクタ31に電気的に接続されている。
実施例1のコネクタ31は、センサ制御基板30に支持されるコネクタ左部31aと、コネクタ左部31aよりも前後方向の長さが短いコネクタ右部31bとを有する。なお、実施例1のコネクタ31は、濃度センサ21が前記ブラケット1に支持された状態で、前記後固定穴8の後方に配置される。
コネクタ右部31bの前面には、後固定穴8の後縁に対応する位置に、上下方向に延びる固定支持面32が配置されており、コネクタ左部31aの右面には、後固定穴8の左縁に対応して、固定支持面32の左端から前方に延びる傾き防止面33が配置されている。また、固定支持面32の前方および傾き防止面33の右方には、固定支持面32、傾き防止面33および濃度センサ本体22のセンサ後側面25bの間に挟まれた後隙間34が形成されており、後隙間34の下端に、後固定穴8が配置されている。
【0033】
また、コネクタ31の後面には、図示しない開口が形成されており、接続線の一例としてのケーブル41の一端に設けられた検知部用の端子の一例としての検知部用のコネクタ43が着脱可能に連結される。ケーブル41の他端には、図示しない複写機本体に設けられた被接続端子に接続可能な画像形成装置の本体用端子部の一例としての複写機用のコネクタ44が支持されている。したがって、実施例1の濃度センサ21は、ケーブル41を介して、複写機本体U1と電気的に接続されており、読取った画像濃度を複写機本体U1に送信したり、複写機本体U1から電源を供給可能である。
【0034】
図8は本発明の実施例1の支持部に支持された状態の検知部を左側から見た要部説明図である。
図3〜図5、図7において、前記濃度センサ本体22の上方には、固定部材の一例としての固定クリップ51が配置されている。固定クリップ51は、前記固定穴7,8に対応する位置に、上方から固定穴7,8に挿入可能且つ上下方向に延びる一対の第1の連結部の一例としての前脚部52と、第2の連結部の一例としての後脚部53とを有する。各脚部52,53の下端には、前記各固定穴7,8の前後方向の外縁に向けて折り曲げられた前側の連結引っ掛け部の一例としての前引っ掛け爪54と、後側の連結引っ掛け部の一例としての後引っ掛け爪56とが形成されている。実施例1の引っ掛け爪54,56が、各固定穴7,8に各脚部52,53が挿入された状態で各固定穴7,8の外縁に対して引っ掛かることで、各脚部52,53の抜け止めがされる。
【0035】
なお、各脚部52,53の上下方向の長さは濃度センサ本体22の高さよりも長く形成されている。また、各脚部52,53には、上端から内側斜め下方のセンサ上側面24に向けて延びる第1の押さえ連結部の一例としての前傾斜部57と、第2の押さえ連結部の一例としての後傾斜部58とが形成されている。傾斜部57,58の下端どうしは、押さえ部59で連結されている。ここで、押さえ部59と前引っ掛け部54もしくは後引っ掛け部56との距離は、濃度センサ本体22のセンサ上側面24とセンサ下側面26との距離よりも短く設定されている。実施例1の固定クリップ51は、固定クリップ51の各構成部材52〜59が樹脂で一体形成されており、弾性変形可能に構成されている。よって、実施例1の固定クリップ51では、上方から固定穴7,8に各脚部52,53が挿入され、各固定穴7,8の外縁に対して、各引っ掛け爪54,56が抜け止めされた状態で、押さえ部59がセンサ上側面24に接触する。したがって、押さえ部59がセンサ上側面24により上方に押されて、固定クリップ51が弾性変形し、弾性復元力が作用して、押さえ部59がセンサ上側面24を下方に押す。よって、押さえ部59により濃度センサ本体22がメインプレート2に押さえつけられて、濃度センサ本体22がメインプレート2に固定される。
【0036】
図9は本発明の実施例1の画像形成装置の本体における開閉部材を開放した状態の斜視図である。
図10は本発明の実施例1の画像形成装置の本体に対して画像濃度の検知部材が取り付けられた状態の要部説明図である。
図11は本発明の実施例1の本体側の枠体に画像濃度の検知部材が取り付けられた状態の斜視拡大説明図である。
図12は本発明の実施例1の本体側の枠体から画像濃度の検知部材が取り外された状態の斜視拡大説明図である。
複写機本体U1の前面には、開閉部材の一例としての図示しないフロントカバーが取り外し可能に支持されている。図9において、複写機本体U1の前面には、現像器G等や濃度センサユニットSN1を着脱するための着脱口61が設けられている。図9〜図12において、着脱口61の後方には、画像形成装置の本体側の枠体の一例として、上下方向に延びる板状に形成された複写機本体U1の本体フレーム64が配置されている。
【0037】
図11、図12において、本体フレーム64には、ユニット支持部の一例として、前記被支持部3a,3aに対応して、長方形状の開口により構成された一対のユニット支持口66,66が形成されている。そして、図11に示すように、ユニット支持口66,66を被支持部3a,3aが貫通した状態で、爪部3b,3bがユニット支持口66,66の外縁に対して引っ掛かることで、本体フレーム64に対して、濃度センサユニットSN1が、前方への抜け止めがされ且つ濃度センサユニットSN1の後端が片持ち状態で支持される。また、本体フレーム64には、各ユニット支持口66,66の内側の位置に、前記螺子貫通孔3c,3cに対応する一対のユニット固定螺子孔67,67が形成されている。そして、図11に示すように、螺子貫通孔3c,3cを貫通した結合固定部材の一例としての2つのユニット固定螺子68,68がユニット固定螺子孔67,67に螺子止めされて、前記濃度センサユニットSN1が本体フレーム64に着脱可能に固定される。
【0038】
また、本体フレーム64には、2つのユニット支持口66,66に挟まれた位置に、接続部材用の開口の一例として、前記ケーブル41に対応して左右方向に延びるケーブル通過口69が形成されている。そして、図11に示すように、ケーブル通過口69をケーブル41が通過した状態で、図示しない複写機本体に設けられた被接続端子にコネクタ44が接続される。また、着脱口61と本体フレーム64との間には、内部空間の一例として、現像器Gの下方で前後方向に延びるセンサ収容空間71が形成されており、センサ収容空間71内で本体フレーム64に固定された状態の濃度センサユニットSN1が収容されている。
【0039】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、複写機Uの電源投入時やジョブ開始時等の予め設定された時期に、感光体ドラムPRの表面に形成された濃度調整用の画像が濃度センサユニットSN1で検出される。そして、濃度センサユニットSN1で検出された画像濃度に基づいて、帯電ロールCRや現像器Gの現像ロールR0に印加される電圧の調整や、レーザビームLの強度の調整が行われ、画像濃度の調整、いわゆる、プロセスコントロールが行われる。
【0040】
図13は本発明の実施例1の被連結部に掛かった連結部が取り外される際の要部断面説明図であり、図13Aは第1の被連結部に掛かった第1の連結部が取り外される際の要部断面説明図、図13Bは第2の被連結部に掛かった第2の連結部が取り外される際の要部断面説明図である。
複写機本体U1に着脱可能に支持される実施例1の濃度センサユニットSN1では、ブラケット1に対して濃度センサ21が支持されている。ブラケット1に濃度センサ21を取り付ける場合、図13に示すように、ブラケット1のセンサの位置決め長孔9と、センサの位置決め孔11とに対して、センサ下側面26の後位置決めピン28と前位置決めピン27を挿入して、濃度センサ21をブラケット1に対して位置決めをする。そして、濃度センサ本体22側から弾性変形可能な樹脂で構成された固定クリップ51の後脚部53を後固定穴8に挿入して、後引っ掛け爪56を後固定穴8の後縁に引っ掛けた後に、前脚部52を前固定穴7に挿入し、前引っ掛け爪54を前固定穴7の前縁に引っ掛けて、固定クリップ51とブラケット1とにより濃度センサ21を挟む。
【0041】
ここで、実施例1のコネクタ31の固定支持面32は、後固定穴8の後縁に対応して配置されており、固定支持面32と後固定穴8との間の後隙間34に比べて、保護部6と前固定穴7との間の間隔の方が広く、作業者が指を入れて作業し易い。
よって、前固定穴7に前引っ掛け爪54を掛けた後に、後固定穴8に後引っ掛け爪56を引っ掛ける場合や、引っ掛け爪54,56を同時に固定穴7,8に掛ける場合に比べ、センサ後側面25bとコネクタ31との間の狭い隙間33に後脚部53を挿し込んで、後固定穴8に後引っ掛け爪56を掛けた後に、前固定穴7に前引っ掛け爪54を引っ掛ける作業の方が容易に行うことが可能である。したがって、後脚部53から装着する方がブラケット1に濃度センサ21を取り付ける作業の作業性が向上される。
【0042】
実施例1の固定クリップ51では、傾斜部57,58を介して脚部52,53の上端に連結された押さえ部59の上下方向の高さ位置と、前引っ掛け爪54および後引っ掛け爪56の高さ位置との間の距離は、センサ上側面24と、センサ下側面26との距離よりも短く構成されている。したがって、固定穴7,8に引っ掛け爪54,56を掛かけた状態では、押さえ部59がセンサ上側面24に接触して、上方に押され、固定クリップ51が弾性変形する。よって、弾性変形した固定クリップ51の弾性復元力が作用して、押さえ部59がセンサ上側面24を下方に押す。したがって、濃度センサ21は、ブラケット1に押し付けられる力が作用した状態で固定される。よって、ブラケット1に固定クリップ51が取り付けられて、濃度センサ21がブラケット1に固定された濃度センサユニットSN1が組み立てられる。
【0043】
実施例1の濃度センサユニットSN1を複写機本体U1に取り付ける場合、作業者は濃度センサユニットSN1の前端部を持って、図9に示すように、複写機本体U1の着脱口61から後方である複写機本体U1の奥側に濃度センサユニットSN1を挿入する。そして、図11、図12に示すように、濃度センサユニットSN1の後端の被支持部3a,3aが本体フレーム64のユニット支持口66,66に挿入された後、下方に移動して、ユニット支持口66,66の外縁に爪部3b,3bが引っ掛けられる。よって、濃度センサユニットSN1は、複写機本体U1に対して、前方への抜け止めがされると共に、濃度センサユニットSN1の後端が片持ち状態で支持される。そして、螺子貫通孔3c,3cを貫通したユニット固定螺子68,68がユニット固定螺子孔67,67で螺子止めされると、濃度センサユニットSN1が複写機本体U1に取り付けられる。
【0044】
経年劣化や故障あるいは分解掃除や分解点検等に伴って、濃度センサユニットSN1の交換が行われる場合、まず、交換される濃度センサユニットSN1のユニット固定螺子68,68が取り外される。そして、作業者が濃度センサユニットSN1の前端部を持って、濃度センサユニットSN1が上方に移動されると、ユニット支持口66,66から爪部3b,3bが外れる。次に、濃度センサユニットSN1が前方に引き出されると、ユニット支持口66,66から被支持部3a,3aが前方に引き出され、複写機本体U1の前側の着脱口61から濃度センサユニットSN1が取り外される。
【0045】
また、図13において、実施例1のブラケット1から濃度センサ21を取り外す場合、前脚部52と保護部6との間の前隙間29に指が入れられ、前脚部52の下部が後方に押されると、図13Aの実線で示す状態から図13Aの破線で示すように、前脚部52の下部が後方に弾性変形した状態となり、前固定穴7から前引っ掛け爪54が外れる。ここで、実施例1では、前脚部52と保護部6との間の前隙間29の間隔は、固定クリップ51を取り外す場合に、指がわずかに入る程度に設定されており、上方から前隙間29に指が入れられて、前脚部52の下部を押し易くなっている。
【0046】
すなわち、実施例1では、指がわずかに入る程度に前隙間29の間隔が設定され、且つ、保護部6の高さも前脚部52の高さと同程度に設定されている。実施例1では、濃度センサユニットSN1を複写機本体U1から取り外す際に、図8に示すように、手探りで濃度センサユニットSN1を掴もうとしても、固定クリップ51に指が触れることを保護部6が低減しており、指が接触する場合は、前脚部52の前側上部となり易い。なお、保護部6の高さを高くして、固定クリップ51の前側上部にも指が触れないようにすることも考えられるが、この場合、固定クリップ51を外す作業を行う際に、保護部6と前脚部52との間に指を挿入しようとすると、高い保護部6が挿入の妨げとなり、固定クリップ51を外す作業性が悪化する問題がある。よって、保護部6の高さは前脚部52の高さと同程度であることが望ましい。
【0047】
図13Aの破線で示す状態から前引っ掛け爪54が上方に持ち上げられると、前固定穴7から前脚部52が上方に抜ける。そして、図13Bに示すように、前脚部52が外れた固定クリップ51が前方に移動すると、後固定穴8から後引っ掛け爪56が外れ、後脚部53が上方に引き出されると、ブラケット1から濃度センサ21を固定していた固定クリップ51が外れる。よって、ブラケット1に対する濃度センサ21の固定が解除され、ブラケット1から濃度センサ21が取り外される。
そして、前述の組立時と同様にして、新たな濃度センサ21がブラケット1に固定され、ブラケット1が複写機本体U1に取り付けられて、交換作業が完了する。
【0048】
ここで、複写機本体U1に対して、濃度センサユニットSN1が着脱される場合に、作業者が保護部6を摘もうとして前方の着脱口61から指を入れる際に、誤って固定クリップ51に触れることがある。固定クリップ51に指が触れる場合、下方から上方に延びる保護部6に妨げられて、固定クリップ51の前側上部に指が接触する場合が多い。
また、実施例1の濃度センサユニットSN1では、コネクタ31の固定支持面32が、後固定穴8の後縁に対応して配置されており、固定クリップ51が取り付けられた場合、図3、図13Aに示すように、固定支持面32に後脚部53の後面が近接し且つ対向した状態で、後固定穴8に後引っ掛け爪56が掛けられる。
【0049】
ここで、特許文献1の従来の構成では、ガイド手段に沿って延びる溝部にセンサユニットが嵌め込まれ、溝部に沿ってセンサユニットが移動されると、センサ基板に支持された片持ち形状の板ばねの先端部がガイド手段の底部に押し付けられて、センサユニットがガイド手段に取り付けられている。しかし、センサユニットが支持されたセンサ基板の着脱作業中に、手探りでセンサ基板を摘もうとしたりして、作業者の指がセンサユニットに触れてしまうと、溝部に沿って外れる方向にセンサユニットが移動する恐れがある。センサユニットが外れる方向に移動すると、板ばねの付勢力でセンサユニットがガイド手段から外れる力を受けることとなり、ガイド手段からセンサユニットが脱落してしまう恐れがあった。
【0050】
図14は従来の固定部材により検知部を支持体に固定する構成の要部説明図である。
また従来の構成では、図14に示すように、センサユニット01の濃度センサ02に直接指が接触し難くする目的で、濃度センサ02の外面に接触して、濃度センサ02をブラケット03に押し付けて固定する片持ち状の板ばね04を使用する構成も採用されている。
しかしながら、この構成では、十分な押し付け力を作用させる観点から、板ばね04の材料として金属材料を使用することが多く、樹脂材料を使用する構成に比べて、費用が上昇しやすい問題があった。また、この構成では、板ばね04が弾性変形して、ブラケット03に濃度センサ02が押し付けられており、経時的にばね04がヘタって、押し付け力が低下すると、濃度センサ02が脱落してしまう恐れがあった。
【0051】
さらに、センサユニット01の着脱作業中に、板ばね04に作業者の指が誤って触れてしまうと、板ばね04の押し付けが解除され、ブラケット03から濃度センサ02が脱落してしまう恐れがあった。
よって、濃度センサをブラケットに固定する固定クリップとして、前側か後側のどちらか一方の片持ち形状ではなく、前後の両側を囲む固定クリップを使用することが考えられる。
【0052】
図15は外れ規制部を有しない検知部材と本発明の実施例1の検知部材との要部説明図であり、図15Aは外れ規制部を有しない検知部材の要部説明図、図15Bは本発明の実施例1の検知部材の要部説明図である。
ここで、図15Aに示すように、前後の両側を囲む固定クリップを使用する場合に、固定支持面32が設けられていないセンサユニット011の構成では、クリップ012の前側上部013に指が触れて後方に押されると、図15Aの実線で示す状態から図15Aの破線で示す状態にクリップ012が変形する。すなわち、前側上部013が後方に移動すると共に、後脚部014も後上部016が後方に移動する。
しかしながら、この状態では、前脚部017の前爪部018も後方に移動する力を受け、前爪部018が前開口部019に対して抜け易くなる。よって、センサユニット011の着脱作業中にクリップ012が外れて、濃度センサ021が脱落してしまう恐れがあった。
【0053】
これに対して、実施例1では、図15Bに示すように、後脚部53に近接、対向して固定支持面32が配置されており、固定クリップ51の前側上部が押された場合、図15Bの実線で示す状態から図15Bの破線で示す状態に固定クリップ51が変形する。すなわち、図15Bにおいて、後脚部53が後方に移動しようとしても、固定支持面32に接触して、後脚部53の変形が規制される。よって、後引っ掛け爪56が後固定穴8から外れ難く、後固定穴8から後脚部53が抜け難い。
また、固定支持面32に後脚部53の変形が規制された状態では、固定クリップ51の前側上部が押された場合、押さえ部59が、下方に移動する方向に変形しようとするが、押さえ部59がセンサ上側面24に接触しており、押さえ部59の下方への移動が規制される。したがって、固定支持面32が後脚部53の移動を規制した状態では、後傾斜部58の変形が規制される。
【0054】
よって、固定クリップ51の前側上部を押す力は、図15Bに示すように、押さえ部59を中心として回転しようとする力として前脚部52および前傾斜部57に作用する。したがって、図15Bの実線で示す状態から図15Bの破線で示す状態に固定クリップ51が変形する。よって、前引っ掛け爪54は、前斜め上方に移動する力を受け、前固定穴7の縁に噛み込む方向の力が作用する。したがって、前引っ掛け爪54が前固定穴7から外れ難く、前固定穴7から前脚部52が抜け難い。よって、固定支持面32が設けられていない場合に比べて、固定クリップ51の前側上部が押されても、固定穴7,8から脚部52,53が抜け難く、ブラケット1から固定クリップ51が外れ難い。
【0055】
よって、片持ち形状の板ばねを使用する特許文献1および図14に示す構成や、固定支持面32が設けられていない図15Aに示す構成に比べて、実施例1の構成では、濃度センサユニットSN1の着脱作業中に固定クリップ51が外れて濃度センサ21が脱落してしまうことが低減されている。したがって、濃度センサユニットSN1の着脱に伴って、濃度センサ21が破損してしまうことが低減されると共に、濃度センサユニットSN1の着脱作業の作業性が向上される。
また、実施例1の固定クリップ51の構成では、脚部52,53の上端よりも上側面24に近い位置に押さえ部59が配置されており、固定クリップ51の前側上部が押された場合、固定支持面32に後脚部53の変形が規制されると、後脚部53に後傾斜部58を介して連結された押さえ部59が下方に移動する方向に変形しようとする。したがって、固定クリップ51の前端上部が押されると、センサ上側面24には、押さえ部59が下向きに押す力が作用し、ブラケット1から濃度センサ21が脱落する方向とは逆向きに濃度センサ21が押し付けられる。よって、脚部52,53の上端よりもセンサ上側面24に近い位置に押さえ部59が配置されていない構成に比べ、濃度センサユニットSN1の着脱作業中に濃度センサ21が脱落してしまうことが低減される。
【0056】
また、実施例1の構成では、固定クリップ51に濃度センサ21の前後両側が囲まれており、片持ち形状の板ばねを使用する特許文献1の構成に比べて、濃度センサ21がブラケット1から脱落しにくくなっている。したがって、固定クリップ51の材料として樹脂材料が使用可能であり、樹脂材料を使用した場合には、金属材料を使用する構成に比べて、費用の上昇が低減され、生産コストを抑えることが可能である。
実施例1の構成では、濃度センサユニットSN1を構成し、濃度センサ21と電気的に接続されたコネクタ31の前面が固定支持面32として使用されている。すなわち、コネクタ31の一部を固定支持面32とせずに固定支持面32を有する専用の部材をコネクタとは別個に配置する場合に比べて、実施例1の構成では、前記専用の部材を省略可能な分の部品点数として低減することが可能であり、生産コストを抑えることが可能である。
【0057】
図16は実施例1の第2の被連結部に第2の連結部が支持された状態で支持体から検知部を取り外す際の要部説明図である。
また、経年劣化や故障あるいは分解掃除や分解点検等に伴って、濃度センサ21の交換が行われる際に、ブラケット1から固定クリップ51が取り外されると、固定クリップ51を紛失する恐れがある。ここで、固定クリップ51の紛失の発生を低減させる目的で、前脚部52が前固定穴7から外された状態で、後脚部53を後固定穴8から外さずに、固定クリップ51がブラケット1から完全に取り外されない状態で、濃度センサ21の着脱を行うことが考えられる。
【0058】
すなわち、実施例1の構成では、図13Aの破線に示すように、前脚部52の下部が押されて変形した状態で、図16に示すように、後固定穴8に引っ掛けられた状態の後引っ掛け爪56を中心として前脚部52が上方に回転させられると、前脚部52が外される。したがって、固定クリップ51がブラケット1から完全に取り外されない状態で、濃度センサ21を前斜め上方に取り外すことで着脱を行うことが可能である。
ここで、図16に示す状態では、センサの位置決め長孔9およびセンサの位置決め孔11と位置決めピン27,28で濃度センサ21が位置決めされており、濃度センサ21を前斜め上方に取り外そうとすると、濃度センサ21を持ち上げながら、前側を上方に傾けて、前側のセンサの位置決め長孔9から前位置決めピン27を外し、その後に後側のセンサの位置決め孔11から後位置決めピン28を外すことになる。
【0059】
ここで、前側の位置決め孔が長孔ではなく丸孔の場合、濃度センサ21の前側を上方に傾けようとしても、前位置決めピン27が丸孔に嵌まった状態では傾け難い。よって、前脚部52のみが外れた状態で濃度センサ21を取り外そうとしても、前斜め上方に引き出し難く、濃度センサ21の着脱作業が面倒であり作業性が悪い。
これに対して、実施例1の構成では、前側に前後方向に延びる長孔状のセンサの位置決め長孔9が形成されており、前位置決めピン27は、センサの位置決め長孔9に嵌まった状態で、前後方向に隙間や、余裕が設けられている。
よって、濃度センサ21の前側を上方に傾ける場合に、前位置決めピン27がセンサの位置決め長孔9に対する余裕を利用して、傾け易くなっている。したがって、前側に丸孔が形成された構成に比べて、実施例1の構成では、濃度センサ21の着脱作業が容易になっている。
【0060】
図17は傾き防止面を有しない検知部材の要部説明図である。
また、実施例1の濃度センサユニットSN1では、後固定穴8の左縁に対応して固定支持面32の左端から前方に延びる傾き防止面33が配置されており、後脚部53は後方と左方の2方向に固定支持面32および傾き防止面33が対向、近接した状態で配置される。よって、固定クリップ51の後脚部53が後固定穴8に取り付けられる際に、後脚部53が前後に傾いたり、左右に傾いても固定支持面32や傾き防止面33が接触して、案内されながら、後固定穴8に後脚部53が挿入される。
【0061】
ここで、図17に示す、傾き防止面33を有しないセンサユニット031の構成では、固定クリップ032の後脚部033が傾いても、傾き防止面33が接触、干渉せず、固定クリップ032が傾いた状態のまま取り付けられようとする。したがって、この状態では、後脚部033が挿入し難くなり、固定クリップ032の取り付け作業の効率が悪い。
これに対して、実施例1の構成では、固定支持面32および傾き防止面33が配置されており、後脚部53の傾斜が規制され、後固定穴8に対して後脚部53が挿入し易く、ブラケット1に固定クリップ51が取り付け易い。
また、濃度センサユニットSN1を複写機本体U1から取り外す際に、手探りでブラケット1の前端を掴もうとした場合に、誤って固定クリップ51を左方に押しても、後脚部53が傾き防止面33に干渉する。よって、誤って固定クリップ51が左方に押されて、固定クリップ51が左方に倒れて、ブラケット1から外れてしまうことが実施例1では低減されている。
【実施例2】
【0062】
次に、本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図18は本発明の実施例2の検知部の要部説明図であり、図18Aは検知部の斜視説明図、図18Bは支持部に支持された状態の検知部の断面説明図である。
図18において、実施例2の濃度センサユニットSN1′では、実施例1の固定クリップ51が省略されており、濃度センサ21の濃度センサ本体22と同様に構成された濃度センサ21′の濃度センサ本体22′の前後の側面には、実施例1の固定クリップ51の前部と後部とに対応して、一対の固定脚部101,102が支持されている。
固定脚部101,102は、実施例1の前脚部52、後脚部53、前引っ掛け爪54、後引っ掛け爪56、前傾斜部57および後傾斜部58と同様に構成された前脚部101a、前引っ掛け爪101b、前傾斜部101c、後脚部102a、後引っ掛け爪102bおよび後傾斜部102cを有する。
【0063】
また、濃度センサ21′は、実施例1のコネクタ31と同様に構成されたコネクタ31′を有する。実施例2のコネクタ31′は、実施例1のコネクタ左部31a、コネクタ右部31b、固定支持面32および傾き防止面33と同様に構成されたコネクタ左部31a′、コネクタ右部31b′、固定支持面32′および傾き防止面33′を有する。なお、実施例2のコネクタ31′は、実施例1のコネクタ31と同様に構成されたセンサ制御基板30′を介して、濃度センサ本体22′と連結されている。
【0064】
(実施例2の作用)
図19は外れ規制部を有しない検知部材と本発明の実施例2の検知部材との要部説明図であり、図19Aは外れ規制部を有しない検知部材の要部説明図、図19Bは本発明の実施例2の検知部材の要部説明図である。
前記構成を備えた実施例2の濃度センサユニットSN1′では、図18Bに示すように、濃度センサ本体22′の前後の側面に固定脚部101,102が支持されており、後脚部102aに近接、対向して固定支持面32′が配置されている。
【0065】
ここで、図19Aに示すように、濃度センサ042の前後の側面に固定脚部043,044が支持されたセンサユニット041を使用する場合に、固定支持面32′が設けられていない構成では、前固定脚部043の上部に指が触れて後方に押されると、前固定脚部043が後方に向けて変形すると共に、前固定脚部043を支持する濃度センサ042に後方に向かう力が作用して、図18Aの実線で示す状態から図18Aの破線で示す状態に濃度センサ042が後方に向けて歪んでしまう恐れがある。そして、濃度センサ042が後方に向けて変形した場合、濃度センサ042に支持された後固定脚部044は後方に押されて変形する。
この状態では、前固定脚部043の前引っ掛け爪046も後方に移動する力を受け、前引っ掛け爪046が前固定穴7に対して抜け易くなる。よって、センサユニット041の着脱作業中に前固定脚部043が外れて、濃度センサ042が脱落してしまう恐れがあった。
【0066】
これに対して、実施例2では、図19Bに示すように、後脚部102aに近接、対向して固定支持面32′が配置されており、前固定脚部101の上部が押された場合、固定支持面32′に後脚部102aの変形が規制され、図19Bの破線で示すように、後固定脚部102および濃度センサ本体22′がほとんど変形しない。よって、実施例1の構成と同様に、後引っ掛け爪102bが後固定穴8から外れ難く、後固定穴8から後脚部102aが抜け難い。
また、固定支持面32′に後脚部102aの変形が規制された状態では、前固定脚部101の上部が押された場合、前傾斜部101cの変形に伴って、濃度センサ21′に対して、下方に移動しようとする力が作用する。よって、実施例1の構成と同様に、ブラケット1から濃度センサ21′が脱落することが低減されている。
【0067】
さらに、実施例2の濃度センサユニットSN1′では、実施例1の構成と同様に、図18Bの破線で示すように前固定脚部101が変形し、前引っ掛け爪101bには、前固定穴7の縁に噛み込む方向の力が作用する。したがって、実施例1の構成と同様に、前引っ掛け爪101bが前固定穴7から外れ難く、前固定穴7から前脚部101aが抜け難い。
よって、実施例2の濃度センサユニットSN1′でも、実施例1の構成と同様に、着脱作業中に固定脚部101,102が外れて濃度センサ21′が脱落してしまうことが低減されている。
【0068】
また、実施例2の濃度センサユニットSN1′では、濃度センサ本体22′の前後の側面に固定脚部101,102が支持されており、濃度センサ本体22′と固定脚部101,102とが一体化されている。
ここで、濃度センサ本体と固定クリップとが別個に設けられた構成では、濃度センサの交換が行われる場合、ブラケットから固定クリップが取り外されると、濃度センサと固定クリップとが分離してしまい、固定クリップが単体で紛失する恐れがあった。
これに対して、実施例2の構成では、濃度センサ本体22′と固定脚部101,102とが一体化されており、濃度センサ本体と固定クリップとが別個に設けられた構成に比べて、固定クリップの紛失が低減され、濃度センサユニットSN1′の着脱作業の作業性が向上される。
【0069】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H07)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例として複写機U1を例示したが、これに限定されず、例えば、プリンタ、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を備えた複合機等に適用可能である。また、単色、いわゆるモノクロの画像形成装置に限定されず、多色現像の画像形成装置により構成することも可能であり、タンデム式の画像形成装置に限定されず、いわゆるロータリ式等の画像形成装置にも適用可能である。
【0070】
(H02)前記実施例において、濃度センサ21の一部であるコネクタ31に固定支持面32を設けた構成を例示したが、これに限定されず、濃度センサ本体22とは別体の固定支持面32を有する固定支持部をブラケット1に支持したり、ブラケット1の一部に固定支持面32を形成することも可能である。また、コネクタ31とは異なる濃度センサ本体22の一部に固定支持面32を形成することも可能である。
(H03)前記実施例において、ブラケット1と濃度センサ21とを位置決めする構成として、ブラケット1に孔9,11を形成し、濃度センサ本体22に位置決めピン27,28を設ける構成を例示したが、これに限定されず、ピンと孔の組み合わせを逆にしたり、ピンと孔の数を任意の数に増減可能である。また、形状もピンと孔に限定されず、爪状や、溝状等、位置決めが可能な任意の形状に変更可能である。さらに、前側に位置決め長孔9を形成し、後側に位置決め孔11を形成する構成が望ましいが、前後を入れ替えることも可能である。また、孔9,11およびピン27,28で位置決めする構成が望ましいが、位置決めせずに、孔9,11およびピン27,28を省略する構成も可能である。
【0071】
(H04)前記実施例において、後脚部53,102aを後固定穴8に取り付ける構成として、コネクタ31,31′に固定支持面32,32′および傾き防止面33,33′の2面を設ける構成が望ましいが、傾き防止面33,33′を省略する構成も可能である。
(H05)前記実施例1において、複写機本体U1の前面の着脱口61から濃度センサユニットSN1を着脱する構成を例示したが、これに限定されず、複写機本体U1の設計や仕様に応じて、複写機本体U1前面以外の面の着脱口から、濃度センサユニットSN1を着脱する構成も可能である。このとき、着脱口に対して奥側に固定支持面32を配置し、手前側に保護部6を設けることで、前記実施例と同様の作用が得られる。
【0072】
(H06)前記実施例において、感光体ドラムPR表面の画像の濃度を検出する濃度センサユニットSN1,SN1′を例示したが、これに限定されず、例えば、媒体搬送路SH上に配置されてシートSの通過や詰まりを検知するシートセンサや、感光体ドラムPR等の回転体の回転位置を検出するセンサ等の複写機本体U1に着脱可能な任意のセンサに適用することも可能である。また、中間転写ベルトや媒体搬送ベルトを有する複写機において、ベルト表面に形成された画像濃度を読取るセンサや、ベルトの蛇行を検知するセンサ等にも適用可能である。
(H07)前記実施例1において、樹脂材料を使用した固定クリップ51の構成が望ましいが、これに限定されず、固定クリップ51に替えて金属材料を使用した固定クリップの構成も可能である。
【符号の説明】
【0073】
1…支持体、6…離間部材、7…第1の被連結部、8…第2の被連結部、9…第2の被位置決め部、11…第1の位置決め部、21,21′…検知部、24…被接触部、27…第2の位置決め部、28…第1の被位置決め部、31,31′…外れ規制部、端子部、51…固定部材、52,102a…第1の連結部、53,101a…第2の連結部、57,101c…第1の押さえ連結部、58,102c…第2の押さえ連結部、59…押さえ部、61…着脱口、SN1,SN1′…、U…画像形成装置、U1…画像形成装置の本体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に可視像を保持する像保持体と、
前記像保持体に対向して配置され且つ前記像保持体表面の現像剤の濃度を検知する検知部と、
前記検知部が着脱可能に支持され且つ画像形成装置の本体に支持される支持体と、
前記検知部に対して、隙間を空けて離間して配置された離間部材と、
前記離間部材と前記検知部の間に配置され且つ前記支持体に設けられた第1の被連結部と、
前記第1の被連結部に対して、前記検知部を挟んで反対側に配置され且つ前記支持体に設けられた第2の被連結部と、
前記離間部材と前記検知部との間の隙間を通過して前記第1の被連結部に支持される第1の連結部と、前記第2の被連結部に支持される第2の連結部と、を有し、前記検知部を前記支持体に固定する固定部材と、
前記検知部に対して前記離間部材の反対側に設けられ且つ第2の被連結部に支持される第2の連結部に隣接して配置された外れ規制部であって、前記固定部材に外力が作用した場合に、前記第2の連結部に干渉し、前記固定部材の変形を規制する前記外れ規制部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記検知部に設けられた被接触部と、
前記被接触部に接触して前記検知部を前記支持体に押さえることで前記検知部を前記支持体に固定する押さえ部を有する前記固定部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記検知部の前記支持体側とは反対側に設けられた前記被接触部と、
前記第1の被連結部に支持される第1の一端と、前記被接触部よりも前記第1の被連結部から離れた位置まで延びる第1の他端を有する前記第1の連結部と、
前記第2の被連結部に支持される第2の一端と、前記被接触部よりも前記第2の被連結部から離れた位置まで延びる第2の他端を有する前記第2の連結部と、
前記第1の他端から前記押さえ部まで傾斜して延びる第1の押さえ連結部と、
前記第2の他端から前記押さえ部まで傾斜して延びる第2の押さえ連結部と、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記検知部に電気的に接続され且つ前記画像形成装置の本体から延びる接続線が接続される端子部を有する前記外れ規制部であって、前記検知部と一体的に前記支持体に対して着脱可能な前記外れ規制部、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成装置の本体に対して着脱可能に支持された前記支持体と、
前記画像形成装置の本体に設けられ且つ前記支持体が着脱される着脱口であって、前記支持体に対して前記第1の被連結部側に設けられた前記着脱口と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記検知部に設けられた第1の被位置決め部と、
前記支持体に設けられ且つ前記第1の被位置決め部と係合して前記検知部の位置決めを行う第1の位置決め部と、
前記検知部および前記支持部のいずれか一方に設けられ且つ前記第1の被位置決め部および前記第1の位置決め部よりも前記第1の被連結部側に配置された第2の被位置決め部
と、
前記検知部および前記支持部のいずれか他方に設けられ且つ前記第2の被連結部から前記第1の被連結部に向かう方向に延びる長孔状の第2の位置決め部であって、前記第2の被位置決め部と係合して、前記第2の被連結部から前記第1の被連結部に向かう方向と交差する方向の位置決めを行う前記第2の位置決め部と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−33078(P2013−33078A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−168148(P2011−168148)
【出願日】平成23年8月1日(2011.8.1)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】