説明

画像波診断装置

【課題】診断効率を向上する。
【解決手段】第1透過度設定部324aによって設定された透過度に対応するように、第1のスライス画像S1を透過させて表示させると共に、第2透過度設定部324bによって設定された透過度に対応するように、第2のスライス画像S2を透過させて表示する。また、重畳位置設定部324cによって設定された位置に対応するように、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とを重ね合わせて表示する。たとえば、被検体の患部について過去に生成された第1のスライス画像S1と、その被検体の患部について新たに生成された第2のスライス画像S2とを、互いに重ねて透過表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像診断装置に関し、特に、被検体についての画像を複数表示する画像診断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波診断装置などの画像診断装置において画像診断が実施される際には、表示画面に被検体についての画像が表示される。
【0003】
たとえば、画像診断装置は、被検体のスライス面についてのスライス画像を、表示部の表示画面に表示する。また、たとえば、名前、性別、診断レポートなどの被検体の特性を示す被検体特性画像を、表示画面に表示する。
【0004】
具体的には、画像診断装置において、超音波診断装置は、被検体へ超音波を送信し、その超音波が送信された被検体から反射される超音波を受信するスキャンを実施することによって得られたエコー信号に基づいて、たとえば、被検体のスライス面についてのスライス画像を生成し、表示画面に表示する。そして、そのスキャンが実施された被検体の特性を示す被検体特性画像を、オペレータによって操作装置に入力された特性情報に基づいて生成し、表示画面に表示する。超音波診断装置は、リアルタイムに被検体のスライスについて撮影することが容易であるため、特に、胎児検診や心臓検診などの医療分野において多く利用されている。
【0005】
この超音波診断装置においては、Bモード(Brightness mode),Mモード(Motion mode),ドプラモード(Doppler mode)などの様々な表示モードがある。Bモードは、被検体において反射された超音波エコーの強度の変化を輝度の変化に変換した画像を表示するモードであり、たとえば、被検体のスライスについてのスライス画像をイメージングする際に用いられる。Mモードは、時系列順に順次表示される複数のBモード画像において、超音波エコーの1音線に対応する部分の輝度を時系列で表示するモードであり、たとえば、被検体において心臓の弁など動きのある臓器の動きをイメージングする際に用いられる。また、ドプラモードは、移動体により反射された超音波エコーの周波数が、その移動体の移動速度に比例して偏移するドプラ効果を利用するモードであり、たとえば、被検体において流れる血液の移動速度などの血流情報をイメージングする際に用いられる(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−112254号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の超音波診断装置のような画像診断装置において、被検体についての複数の画像を比較する場合においては、その複数の画像を表示画面に表示する。ここでは、その複数の画像を表示画面の各表示エリアに並べて表示している。
【0008】
たとえば、被検体の患部について過去に撮像されたスライス画像と、その被検体の患部について新たに撮像されたスライス画像とのそれぞれを、表示画面に並列に並べて表示する。これによって、その被検体の患部についての時間変化が把握することができる。また、たとえば、被検体において患部に対応する撮影領域について撮像されたスライス画像と、その被検体と異なる被検体において、その患部に対応する撮影領域について撮像されたスライス画像とのそれぞれを、表示画面に並列に並べて表示する。これによって、その患部についての状態を把握することができる。
【0009】
しかしながら、複数の画像を比較する場合においては、上記のように複数の画像を表示画面に並べて表示するために、それぞれの画像において比較する部分が表示画面で離隔されて表示される。
【0010】
このため、その比較する部分を把握することが困難な場合があり、診断を迅速に行うことが容易ではなかった。よって、高い診断効率を実現することが困難な場合があった。この課題が解決されることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決する発明である画像診断装置は、被検体についての第1画像に、被検体についての第2画像を重畳させて表示画面に表示する表示部を有する画像診断装置であって、前記表示部において前記第1画像を透過させて表示させる際の透過度を設定する第1透過度設定部と、前記表示部において前記第2画像を透過させて表示させる際の透過度を設定する第2透過度設定部とを含み、前記表示部は、前記第1透過度設定部によって設定された透過度に対応するように、前記第1画像を透過させて表示させると共に、前記第2透過度設定部によって設定された透過度に対応するように、前記第2画像を透過させて表示する。
【発明の効果】
【0012】
上記課題を解決する発明である画像診断装置によれば、画像診断装置の操作者の状態に応じて画像の表示画面を見やすい位置に動かすことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、課題を解決する発明の実施形態において、超音波診断装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、課題を解決する発明の実施形態1において、超音波診断装置1の動作を示すフロー図である。
【図3】図3は、課題を解決する発明の実施形態1において、超音波診断装置1の動作の様子を示す図である。
【図4】図4は、課題を解決する発明の実施形態2において、超音波診断装置1の動作を示すフロー図である。
【図5】図5は、課題を解決する発明の実施形態2において、超音波診断装置1の動作の様子を示す図である。
【図6】図6は、課題を解決する発明の実施形態3において、超音波診断装置1aの構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、課題を解決する発明の実施形態3において、表示部41が表示する画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、課題を解決する発明の実施形態について説明する。
【0015】
<実施形態1>
課題を解決する発明の実施形態1について、図面を用いて説明する。
【0016】
図1は、課題を解決する発明の実施形態1において、超音波診断装置1の構成を示すブロック図である。
【0017】
図1に示すように、本実施形態の超音波診断装置1は、超音波プローブ31と、操作コンソール32と、表示部41とを有する。
【0018】
本実施形態の超音波診断装置1は、被検体へ超音波を送信し、その超音波が送信された被検体から反射される超音波を受信するスキャンを実施することによって得られたエコー信号に基づいて、被検体についてのスライス画像を生成し、表示する。ここでは、被検体についての複数のスライス画像を互いに重畳させて表示画面に表示する。
【0019】
具体的には、被検体の患部についての過去のスライス画像である第1のスライス画像に、その被検体の同じ患部についての新たなスライス画像である第2のスライス画像を重畳して表示画面に表示する。
【0020】
各部について、順次、説明する。
【0021】
超音波プローブ31は、複数の超音波振動子(図示なし)を含み、たとえば、その超音波振動子がマトリクス状に均等に配列されている。超音波プローブ31において超音波振動子は、たとえば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)セラミックスなどの圧電材料を含むように構成されており、電気信号を音波に変換して送信すると共に、受信した音波を電気信号に変換する。超音波プローブ31は、被検体についてのスキャンを実施することによりローデータを得る。詳細については後述するが、超音波プローブ31は、超音波振動子が設けられた面が被検体の表面に当接されて使用される。そして、超音波プローブ31は、操作コンソール32において制御部324が出力した制御信号に基づく送受信部32からの駆動信号に対応するように、超音波振動子から超音波を被検体内に送信し、その超音波が送信された被検体内から反射される超音波を超音波振動子で受信するスキャンを実施することによって、エコー信号を得る。そして、そのエコー信号をローデータとして送受信部321へ出力する。
【0022】
本実施形態においては、超音波プローブ31は、被検体についてのスキャンを第1の時間に実施することによって第1のエコー信号を取得すると共に、その被検体についてのスキャンを第1の時間と異なる第2の時間に実施することにより第2のエコー信号を取得する。たとえば、過去に被検体の患部についてスキャンを実施して第1のエコー信号を取得した後に、新たに、その被検体において同じ患部についてのスキャンを実施することにより第2のエコー信号を取得する。
【0023】
操作コンソール32は、図1に示すように、送受信部321と、スライス画像生成部322と、記憶部323と、制御部324と、操作部325とを有する。操作コンソール32は、各部がデータ処理装置を含み、各種データの処理を実施する。
【0024】
送受信部321は、超音波プローブ31に超音波を送受信させる送受信回路を含み、制御部324からの制御信号に基づいて、超音波プローブ31の超音波振動子から被検体へ超音波を送信させ、その被検体から反射される超音波を超音波振動子で受信させてエコー信号を得る。たとえば、送受信部321は、電子コンベックス走査方式で被検体についてのスキャンを実施してエコー信号を取得し、その取得したエコー信号をスライス画像生成部322に出力する。具体的には、送受信部321は、被検体に対して超音波ビームを移動させてスキャンするように、超音波プローブ31の複数の超音波振動子の位置を切り替えて駆動することによって、エコー信号を取得し、そのエコー信号に増幅、遅延、加算などの処理を実施してスライス画像生成部322に出力する。
【0025】
スライス画像生成部322は、超音波プローブ31により得られたエコー信号に基づいて、被検体のスライス面についてのスライス画像を生成する。スライス画像生成部322は、対数増幅器、包絡線検波器を含み、送受信部321が出力するエコー信号を対数増幅した後に包絡線を検波する。その後、そのデータに対して所定のデータ処理を施すことによって、音線上のそれぞれの反射点からのエコーの強度を算出した後に、その強度を輝度値に変換して、Bモードに対応したスライス画像を生成する。そして、スライス画像生成部322は、記憶部323に接続されており、前述のようにして生成したスライス画像を記憶部323に出力する。
【0026】
本実施形態においては、スライス画像生成部322は、上述したように被検体についてのスキャンを超音波プローブ31が第1の時間に実施することによって取得した第1のエコー信号に基づいて、その被検体についての第1のスライス画像を生成する。また、その被検体についてのスキャンを第1の時間と異なる第2の時間に超音波プローブ31が実施することにより取得した第2のエコー信号に基づいて、第2のスライス画像を生成する。たとえば、スライス画像生成部322は、過去に被検体の患部について実施されたスキャンによって得られた第1のエコー信号に基づいて、その患部についての過去のスライス画像を、第1のスライス画像として生成する。また、その被検体の同じ患部について新たに実施されたスキャンによって得られた第2のエコー信号に基づいて、その患部についての新たなスライス画像を、第2のスライス画像として生成する。
【0027】
記憶部323は、たとえば、シネメモリとHDDとを含むように構成されており、スライス画像生成部322により生成されたスライス画像のデータを記憶する。記憶部323は、スライス画像生成部322と接続されており、制御部324からの指令に基づいて、スライス画像生成部322によって生成された複数フレームのスライス画像をシネメモリで一時的に記憶した後、HDDに出力して記憶する。たとえば、記憶部323は、シネメモリに2分間分のフレームのスライス画像を記憶し、その2分間分のフレームのスライス画像をHDDに出力して記憶する。その他に、画像合成部328によって生成された合成画像をHDDで記憶する。また、記憶部323のシネメモリは、表示部41に接続されており、シネメモリが記憶した各フレームのスライス画像のデータが表示部41に出力される。そして、記憶部323のHDDも同様に、表示部41に接続されており、オペレータによって操作部325に入力される指令に基づいて、HDDが記憶した各フレームのスライス画像のデータが表示部41に出力される。また、画像合成部328によって生成された合成画像がHDDから表示部41へ出力され表示される。
【0028】
制御部324は、たとえば、コンピュータと、そのコンピュータに所定のデータ処理を実行させるプログラムとを含み、各部にそれぞれ接続されている。制御部324は、操作部325からの操作信号に基づいて、各部にそれぞれに制御信号を与え、動作を制御する。
【0029】
本実施形態においては、制御部324は、図1に示すように、第1透過度設定部324aと、第2透過度設定部324bと、重畳位置設定部324cとを有する。
【0030】
第1透過度設定部324aは、表示部41において第1のスライス画像を透過させて表示させる際の透過度を設定する。本実施形態においては、第1透過度設定部324aは、後述する操作部325の第1透過度入力部325aに入力された透過度の設定値に対応するように、その表示部41において第1のスライス画像を透過させて表示させる際の透過度を設定する。具体的には、第1透過度設定部324aは、操作部325の第1透過度入力部325aに透過度の設定値として50%が入力された場合には、表示部41が50%の透過度で第1のスライス画像を透過させて表示させるように、その透過度を設定する。
【0031】
第2透過度設定部324bは、表示部41において第2のスライス画像を透過させて表示させる際の透過度を設定する。本実施形態においては、第2透過度設定部324bは、後述する操作部325の第2透過度入力部325bに入力された透過度の設定値に対応するように、表示部41において第2のスライス画像を透過させて表示させる際の透過度を設定する。具体的には、第2透過度設定部324bは、操作部325の第2透過度入力部325bに透過度の設定値として50%が入力された場合には、表示部41が50%の透過度で第2のスライス画像を透過させて表示させるように、その透過度を設定する。
【0032】
重畳位置設定部324cは、表示部41において第2のスライス画像を第1のスライス画像に重畳させる位置を設定する。本実施形態においては、重畳位置設定部324cは、後述する操作部325の重畳位置入力部325cに入力された位置の設定値に対応するように、表示部41において第2のスライス画像を第1のスライス画像に重畳させる位置を設定する。具体的には、重畳位置設定部324cは、後述する操作部325の重畳位置入力部325cにおいて、第2のスライス画像の中心が第1のスライス画像の中心に対して所定距離を隔てるように、その重畳させる位置の設定値が入力された場合には、その位置の設定値に対応するように第2のスライス画像を第1のスライス画像に重畳させる位置を設定する。
【0033】
操作部325は、たとえば、キーボード(keyboard)、タッチパネル(touch panel)、トラックボール(track ball)、フットスイッチ(foot swich)、音声入力装置などの入力装置を含む。操作部325は、オペレータによって操作情報が入力され、その操作情報に基づいて制御部324に操作信号を出力する。
【0034】
図1に示すように、操作部325は、第1透過度入力部325aと、第2透過度入力部325bと、重畳位置入力部325cとを有する。
【0035】
第1透過度入力部325aは、表示部41において第1のスライス画像を透過させて表示させる際の透過度の設定値が、オペレータによって入力される。第1透過度入力部325aは、たとえば、キーボードを含むように構成されており、そのキーボードのキーをオペレータが選択的に押すことによって、その透過度の設定値が入力される。
【0036】
第2透過度入力部325bは、表示部41において第2のスライス画像を透過させて表示させる際の透過度の設定値が、オペレータによって入力される。第2透過度入力部325bは、たとえば、キーボードを含むように構成されており、そのキーボードのキーをオペレータが選択的に押すことによって、その透過度の設定値が入力される。
【0037】
重畳位置入力部325cは、表示部41において第2のスライス画像を第1のスライス画像に重畳させる位置の設定値がオペレータによって入力される。重畳位置入力部325cは、たとえば、ポインティングデバイスを含むように構成されており、そのポインティングデバイスでオペレータが、その重畳させる位置を選択することによって、その設定値が入力される。
【0038】
表示部41は、たとえば、平面な表示画面を有するLCD装置(図示なし)と、DSC(Didital Scan Converter)とを含み、スライス画像生成部322により生成され、記憶部323に記憶された画像を表示する。表示部41は、記憶部323によって記憶された複数のスライス画像を表示する。具体的には、表示部41は、記憶部323に接続されており、制御部324からの指令に基づいて、記憶部323のシネメモリが記憶する各フレームのスライス画像のデータをDSCにより表示信号に変換し、LCD装置の表示面にスライス画像として表示する。また、表示部41は、記憶部323のHDDに接続されており、オペレータにより操作部325に入力される指令に基づいて、HDDが記憶した画像のデータを受けて、その画像を画面に表示する。
【0039】
本実施形態においては、表示部41は、スライス画像生成部322によって生成された被検体についての第1のスライス画像に、スライス画像生成部322によって生成された被検体についての第2のスライス画像を重畳させて表示画面に表示する。たとえば、表示部41は、被検体の患部についての過去のスライス画像である第1のスライス画像に、その患部についての新たなスライス画像である第2のスライス画像を重畳して表示する。
【0040】
ここでは、表示部41は、第1透過度設定部324aによって設定された透過度に対応するように、その第1のスライス画像を透過させて表示させると共に、第2透過度設定部324bによって設定された透過度に対応するように、その第2のスライス画像を透過させて表示する。具体的には、第1透過度設定部324aが0%の透過度を設定した場合においては、表示部41は、0%の透過度で第1のスライス画像を透過させて表示させる。また、第2透過度設定部324bが50%の透過度を設定した場合においては、表示部41は、50%の透過度で第2のスライス画像を透過させて表示させる。
【0041】
そして、表示部41は、重畳位置設定部324cによって設定された位置に対応するように、第2のスライス画像を第1のスライス画像に重畳して表示する。具体的には、重畳位置設定部324cが第2のスライス画像の中心が第1のスライス画像の中心に対して所定距離を隔てるように、その重畳させる位置を設定した場合においては、第2のスライス画像の中心を第1のスライス画像の中心から所定距離を隔てて表示する。
【0042】
以下、課題を解決する発明の実施形態1における超音波診断装置1の動作について、説明する。
【0043】
図2は、課題を解決する発明の実施形態1において、超音波診断装置1の動作を示すフロー図である。また、図3は、課題を解決する発明の実施形態1において、超音波診断装置1の動作の様子を示す図である。なお、説明を明瞭にするために、図3においては、スライス画像を簡略化して記載している。
【0044】
図2に示すように、まず、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とを透過して表示させる際のそれぞれの透過度を入力する(S11)。
【0045】
ここでは、図3の(a1)に示すように、表示部41の表示画面において第1のスライス画像S1を透過させて表示させる際の透過度の設定値が、オペレータによって第1透過度入力部325aに入力される。そして、図3の(a2)に示すように、表示部41の表示画面において第2のスライス画像S2を透過させて表示させる際の透過度の設定値が、オペレータによって第2透過度入力部325bに入力される。
【0046】
本実施形態においては、被検体の患部について過去に生成された第1のスライス画像S1と、その被検体の同じ患部について新たに生成された第2のスライス画像S2とのそれぞれを透過させて表示させる際の透過度の設定値が、オペレータによってそれぞれ入力される。たとえば、キーボードのキーをオペレータが選択的に押すことによって、第1透過度入力部325aに透過度の設定値として0%が入力されると共に、第2透過度入力部325bに透過度の設定値として50%が入力される。
【0047】
つぎに、図2に示すように、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とを透過して表示させる際のそれぞれの透過度を設定する(S21)。
【0048】
ここでは、前述の第1透過度入力部325aに入力された透過度の設定値に対応するように、その第1のスライス画像S1を透過させて表示させる際の透過度を、第1透過度設定部324aが設定する。また、前述の第2透過度入力部325bに入力された透過度の設定値に対応するように、その第2のスライス画像S2を透過させて表示させる際の透過度を、第2透過度設定部324bが設定する。たとえば、第1透過度入力部325aに入力された透過度の設定値に対応するように、第1透過度設定部324aが透過度を0%に設定する。また、同様に、第2透過度入力部325bに入力された透過度の設定値に対応するように、第2透過度設定部324bが透過度を50%に設定する。
【0049】
つぎに、図2に示すように、第2のスライス画像S2を第1のスライス画像S1に重畳させる位置を入力する(S31)。
【0050】
ここでは、表示部41の表示画面において第2のスライス画像S2を第1のスライス画像S1に重畳させる位置の設定値が、オペレータによって重畳位置入力部325cに入力される。具体的には、ポインティングデバイスを用いてオペレータが、その重畳させる位置を選択することによって、その重畳させる位置の設定値が重畳位置入力部325cに入力される。たとえば、第2のスライス画像S2の中心が第1のスライス画像S1の中心に対して所定距離を隔てるように、第2のスライス画像S2をポインティングデバイスで選択して移動することにより、その重畳させる位置の設定値が、重畳位置入力部325cに入力される。
【0051】
つぎに、図2に示すように、第2のスライス画像S2を第1のスライス画像S1に重畳させる位置を設定する(S41)。
【0052】
ここでは、前述の重畳位置入力部325cに入力された位置の設定値に対応するように、表示部41の表示画面において第2のスライス画像S2を第1のスライス画像S1に重畳させる位置を、重畳位置設定部324cが設定する。たとえば、前述の重畳位置入力部325cに入力された位置の設定値に基づいて、第2のスライス画像S2の中心が第1のスライス画像S1の中心に対して所定距離を隔てるように、第2のスライス画像S2を第1のスライス画像S1に重畳させる位置を、重畳位置設定部324cが設定する。
【0053】
つぎに、図2に示すように、第1スライス画像S1と第2のスライス画像S2とを、表示画面に表示する(S51)。
【0054】
ここでは、第1のスライス画像S1に第2のスライス画像S2を重畳させて表示部41が表示画面に表示する。たとえば、被検体の患部についての過去に生成された第1のスライス画像S1に、その患部についての新たに生成された第2のスライス画像S2を重畳して表示する。
【0055】
具体的には、図3(b)に示すように、第1透過度設定部324aによって設定された透過度と、第2透過度設定部324bによって設定された透過度とのそれぞれに対応するように、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とのそれぞれを、表示部41が透過させて表示する。たとえば、0%の透過度で第1のスライス画像を透過させて表示させ、50%の透過度で第2のスライス画像を透過させて表示させる。つまり、第2のスライス画像S2の画素値が50%になるように表示すると共に、表示画面において第2のスライス画像S2より後方に重なるように位置する画素については、その第1のスライス画像の画素値の50%を透過して表示する。すなわち、表示画面において第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とが重畳された画素については、第1のスライス画像S1における50%の画素値と、第2のスライス画像S2における50%の画素値とを加算した画素値で表示を実施する。
【0056】
また、図3(b)に示すように、重畳位置設定部324cによって設定された位置に対応するように、表示部41が第2のスライス画像S2を第1のスライス画像S1に重畳して表示する。たとえば、第2のスライス画像S2の中心座標(x2,y2)が第1のスライス画像S1の中心座標(x1,y1)に対して所定距離Dを隔てるように表示する。つまり、第2のスライス画像S2の中心座標(x2,y2)が、第1のスライス画像S1の中心座標(x1,y1)と異なるように、第2のスライス画像S2を第1のスライス画像S1に重畳させて表示する。
【0057】
以上のように、本実施形態においては、表示部41は、第1透過度設定部324aによって設定された透過度に対応するように、第1のスライス画像S1を透過させて表示させると共に、第2透過度設定部324bによって設定された透過度に対応するように、第2のスライス画像S2を透過させて表示する。また、表示部41は、重畳位置設定部324cによって設定された位置に対応するように、第2のスライス画像S2を第1のスライス画像S1に重畳して表示する。たとえば、被検体の患部について過去に生成された第1のスライス画像S1と、その被検体の患部について新たに生成された第2のスライス画像S2とを、互いに重ねて透過表示する。
【0058】
このため、本実施形態は、複数のスライス画像S1,S2を比較する場合において、その比較する部分を表示画面にて近接させて表示することができる。したがって、比較する部分を把握することが容易であり、診断を迅速に行うことができる。よって、本実施形態は、高い診断効率を実現することができる。
【0059】
<実施形態2>
以下、課題を解決する発明の実施形態2について説明する。
【0060】
図4は、課題を解決する発明の実施形態2において、超音波診断装置1の動作を示すフロー図である。また、図5は、課題を解決する発明の実施形態2において、超音波診断装置1の動作の様子を示す図である。
【0061】
本実施形態は、実施形態1に対して、超音波診断装置1の動作が異なる。この点を除き、実施形態1と同様である。このため、重複する個所については、説明を省略する。
【0062】
図4に示すように、実施形態1と同様に、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とを透過して表示させる際のそれぞれの透過度を入力した後に(S11)、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とを透過して表示させる際のそれぞれの透過度を設定する(S21)。
【0063】
ここでは、図5の(a1)に示すように、実施形態1同様に、表示部41の表示画面において第1のスライス画像S1を透過させて表示させる際の透過度の設定値が、オペレータによって第1透過度入力部325aに入力され、第1透過度設定部324aによって設定される。そして、図5の(a2)に示すように、表示部41の表示画面において第2のスライス画像S2を透過させて表示させる際の透過度の設定値が、オペレータによって第2透過度入力部325bに入力され、第2透過度設定部324bによって設定される。
【0064】
そして、実施形態1と同様に、第2のスライス画像S2を第1のスライス画像S1に重畳させる位置を入力した後に(S31)、第2のスライス画像S2を第1のスライス画像S1に重畳させる位置を設定する(S41)。
【0065】
本実施形態においては、重畳位置入力部325cに入力された位置の設定値に基づいて、第2のスライス画像S2の中心が第1のスライス画像S1の中心に対して所定距離を隔てることなく、第2のスライス画像S2の中心が第1のスライス画像S1の中心と同じ位置になるように、第2のスライス画像S2を第1のスライス画像S1に重畳させる位置を、重畳位置設定部324cが設定する。
【0066】
つぎに、図4に示すように、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とを、互いが異なる色彩になるように変換する(S50)。
【0067】
ここでは、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とを、互いが異なる色彩になるように、表示部41が変換する。
【0068】
具体的には、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2との間において、色相と明度と彩度の少なくとも1つが異なるように、表示部41が第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2との少なくとも一方の画素のデータを変換する。たとえば、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2との間において色相が異なるように、第1のスライス画像S1を黒で示すと共に、第2のスライス画像S2を青で示すように変換する。
【0069】
つぎに、図4に示すように、実施形態1と同様に、第1スライス画像S1と第2のスライス画像S2とを、表示画面に表示する(S51)。
【0070】
ここでは、実施形態1と同様に、第1透過度設定部324aによって設定された透過度と、第2透過度設定部324bによって設定された透過度とのそれぞれに対応するように、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とのそれぞれを表示部41が透過させて表示する。この時、図5(b)に示すように、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とを、互いが異なる色彩で表示部41が表示する。たとえば、第1のスライス画像S1を黒で表示すると共に、第2のスライス画像S2を青で表示する。
【0071】
また、図5(b)に示すように、重畳位置設定部324cによって設定された位置に対応するように、表示部41が第2のスライス画像S2を第1のスライス画像S1に重畳して表示する。たとえば、第2のスライス画像S2の中心が第1のスライス画像S1の中心と同じ位置になるように表示する。
【0072】
以上のように、本実施形態においては、表示部41は、実施形態1と同様に、被検体の患部について過去に生成された第1のスライス画像S1と、その被検体の患部について新たに生成された第2のスライス画像S2とを、互いに重ねて透過表示する。ここでは、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とを、互いが異なる色彩で表示する。
【0073】
このため、本実施形態は、複数のスライス画像を比較する場合において、その比較する部分を容易に識別できるため、診断を迅速に行うことができる。よって、本実施形態は、高い診断効率を実現することができる。
【0074】
<実施形態3>
以下、課題を解決する発明の実施形態3について説明する。
【0075】
図6は、課題を解決する発明の実施形態3において、超音波診断装置1aの構成を示すブロック図である。
【0076】
図6に示すように、本実施形態の超音波診断装置1aは、実施形態1と異なり、操作コンソール32に被検体特性画像生成部326が設けられ、その操作コンソール32の操作部325に被検体特性情報入力部325dが設けられている。本実施形態は、この点を除き、実施形態1と同様である。このため、重複する個所については、説明を省略する。
【0077】
被検体特性情報入力部325dは、オペレータによって被検体の特性に関する特性情報が入力される。被検体特性情報入力部325dは、たとえば、キーボードを含むように構成されており、そのキーボードのキーをオペレータが選択的に押すことによって、その被検体についての特性情報が入力される。たとえば、名前、性別、診断レポートなどの被検体の特性を示す特性情報が入力される。
【0078】
被検体特性画像生成部326は、被検体特性情報入力部325dに入力された特性情報に基づいて、その被検体の特性を示す被検体特性画像を生成する。たとえば、名前、性別などの被検体の特性を文字で示すように、被検体特性画像を生成する。そして、被検体特性画像生成部326は、記憶部323に接続されており、その生成した被検体特性画像を記憶部323に出力する。
【0079】
そして、本実施形態において、表示部41は、被検体特性画像生成部326によって生成された被検体特性画像のデータを、記憶部323から受けて表示を行う。たとえば、表示部41は、スライス画像生成部323によって生成されたスライス画像に重畳するように、その被検体特性画像を表示する。
【0080】
図7は、課題を解決する発明の実施形態3において、表示部41が表示する画像を示す図である。
【0081】
図7に示すように、本実施形態においては、実施形態1と同様に、被検体の患部について過去に生成された第1のスライス画像S1と、その被検体の患部について新たに生成された第2のスライス画像S2とに重畳するように、上記のようにして生成された被検体特性画像S3を、表示部41が表示画面に表示する。つまり、表示部41は、実施形態1と同様に、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とを、設定された透過度と、その重畳させる位置とに対応するように表示すると共に、被検体特性画像S3について設定された透過度と、その重畳させる位置とに対応するように、被検体特性画像S3を表示する。たとえば、被検体特性画像S3の中心座標(x3,y3)が、第1のスライス画像S1の中心座標(x1,y1)と異なるように、被検体特性画像S3を第1のスライス画像S1に重畳させて表示する。
【0082】
以上のように、本実施形態においては、表示部41は、実施形態1と同様に、被検体の患部について過去に生成された第1のスライス画像S1と、その被検体の患部について新たに生成された第2のスライス画像S2とを、互いに重ねて透過表示する。そして、その第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とに重畳するように、被検体特性画像S3を、表示部41が表示画面に表示する。
【0083】
このように、本実施形態は、被検体特性画像S3を、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とに重畳させて表示画面に表示するために、第1のスライス画像S1と第2のスライス画像S2とを大きく表示することができると共に、被検体特性画像S3によって被検体の特性を容易に把握することができる。このため、本実施形態は、被検体の特性を容易に把握できるため、診断を迅速に行うことができる。よって、本実施形態は、高い診断効率を実現することができる。
【0084】
また、本発明の実施に際しては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形形態を採用することができる。
【0085】
たとえば、上記の実施形態においては、被検体の患部について過去に生成された第1のスライス画像S1と、その被検体の患部について新たに生成された第2のスライス画像S2とを、互いに重ねて透過表示する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、超音波プローブ31が、被検体として第1の被検体についてのスキャンを実施することによって第3のエコー信号を取得すると共に、その第1の被検体と異なる第2の被検体についてのスキャンを実施することにより第4のエコー信号を取得した後に、スライス画像生成部322が、その第3のエコー信号に基づいて、第1の被検体についての第3のスライス画像を生成すると共に、その第4のエコー信号に基づいて、第2の被検体についての第4のスライス画像を生成した場合においては、たとえば、表示部41は、その第1の被検体についての第3のスライス画像に、第2の被検体についての第4のスライス画像を重畳して表示してもよい。具体的には、第1の被検体において患部に対応する撮影領域ついて撮像された第1のスライス画像と、その第1の被検体と異なる第2の被検体において、その患部に対応する撮影領域について撮像されたスライス画像とのそれぞれを、表示画面に重畳させて表示する場合に適用してもよい。
【0086】
また、上記の実施形態においては、画像診断装置として、超音波診断装置の場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、被検体へ放射線を照射し、その被検体を透過した放射線を検出するスキャンを実施することによって得られる投影データをローデータとして取得するスキャン部を有し、その投影データに基づいて、被検体のスライス画像を画像再構成する画像診断装置に適用してもよい。つまり、たとえば、X線CT装置などの放射線撮影装置に適用してもよい。
【0087】
また、その他に、静磁場空間において被検体にRFパルスを送信し、その被検体において発生する磁気共鳴信号を、ローデータとして取得するスキャン部を有し、その磁気共鳴信号に基づいて、被検体のスライス画像を画像再構成する磁気共鳴イメージング装置のような画像診断装置に適用してもよい。
【0088】
また、上記の実施形態においては、2枚のスライス画像を互いに重畳させて表示する場合と、その2枚のスライス画像に1枚の被検体特性画像を重畳させて表示する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、3枚以上のスライス画像を互いに重畳させて表示する場合や、2枚以上の被検体特性画像を重畳させて表示する場合など、任意の数の画像を重畳させて表示する場合について適用可能である。
【0089】
また、上記の実施形態において、被検体についての第1のスライス画像に、被検体についての第2のスライス画像を重畳させて表示画面に表示する場合においては、表示部は、オペレータからの指示に基づいて、第1のスライス画像に対して第2のスライス画像を少しずつ移動させて表示しても良い。このように徐々に重ねて表示することにより、相違点を容易に確かめることができる。
【0090】
また、上記の実施形態において、被検体についての第1のスライス画像に、被検体についての第2のスライス画像を重畳させて表示画面に表示する場合においては、表示部は、第1画像から第2画像がめくれるように表示しても良い。つまり、第2画像の端部が第1画像から巻いて上がるように表示画面に表示しても良い。
【符号の説明】
【0091】
1,1a…超音波診断装置
31…超音波プローブ
32…操作コンソール
41…表示部
321…送受信部
322…スライス画像生成部
323…記憶部
324…制御部
325…操作部
324a…第1透過度設定部
324b…第2透過度設定部
324c…重畳位置設定部
325a…第1透過度入力部
325b…第2透過度入力部
325c…重畳位置入力部
325d…被検体特性情報入力部
326…被検体特性画像生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体についての第1画像と被検体についての第2画像とを重ね合わせて表示画面に表示する表示部を有する画像診断装置であって、
前記表示部において前記第1画像を透過させて表示させる際の透過度の設定値が、オペレータによって入力される第1透過度入力部と、
前記表示部において前記第2画像を透過させて表示させる際の透過度の設定値が、オペレータによって入力される第2透過度入力部と、
前記第1透過度入力部に入力された前記透過度の設定値に対応するように、前記表示部において前記第1画像を透過させて表示させる際の透過度を設定する第1透過度設定部と、
前記第2透過度入力部に入力された前記透過度の設定値に対応するように、前記表示部において前記第2画像を透過させて表示させる際の透過度を設定する第2透過度設定部とを含み、
前記表示部は、前記第1透過度設定部によって設定された透過度に対応するように、前記第1画像を透過させて表示させると共に、前記第2透過度設定部によって設定された透過度に対応するように、前記第2画像を透過させて表示する
画像診断装置。
【請求項2】
前記表示部において前記第1画像と前記第2画像とを重ね合わせる位置を設定する重畳位置設定部を有し、
前記表示部は、前記重畳位置設定部によって設定された位置に対応するように、前記第1画像と前記第2画像とを重ね合わせて表示する
請求項1に記載の画像診断装置。
【請求項3】
前記表示部において前記第1画像と前記第2画像とを重ね合わせる位置の設定値がオペレータによって入力される重畳位置入力部を含み、
前記重畳位置設定部は、前記重畳位置入力部に入力された前記位置の設定値に対応するように、前記表示部において前記第1画像と前記第2画像とを重ね合わせる位置を設定する
請求項2に記載の画像診断装置。
【請求項4】
前記被検体についてのスキャンを実施することによりローデータを得るスキャン部と、
前記スキャン部によって得られた前記ローデータに基づいて、前記被検体についてのスライス画像を生成するスライス画像生成部とを有し、
前記表示部は、前記スライス画像生成部により生成されたスライス画像を、前記第1画像と前記第2画像との少なくとも一方として表示する
請求項1から3のいずれかに記載の画像診断装置。
【請求項5】
前記スキャン部は、前記被検体についてのスキャンを第1の時間に実施することによって第1のローデータを取得すると共に、前記被検体についてのスキャンを前記第1の時間と異なる第2の時間に実施することにより第2のローデータを取得し、
前記スライス画像生成部は、前記第1のローデータに基づいて、前記被検体についての第1のスライス画像を生成すると共に、前記第2のローデータに基づいて、前記被検体についての第2のスライス画像を生成し、
前記表示部は、前記第1のスライス画像を前記第1画像として表示すると共に、前記第2のスライス画像を前記第2画像として表示する
請求項4に記載の画像診断装置。
【請求項6】
前記スキャン部は、前記被検体として第1の被検体についてのスキャンを実施することによって第3のローデータを取得すると共に、前記被検体として前記第1の被検体と異なる第2の被検体についてのスキャンを実施することにより第4のローデータを取得し、
前記スライス画像生成部は、前記第3のローデータに基づいて、前記第1の被検体についての第3のスライス画像を生成すると共に、前記第4のローデータに基づいて、前記第2の被検体についての第4のスライス画像を生成し、
前記表示部は、前記第3のスライス画像を前記第1画像として表示すると共に、前記第4のスライス画像を前記第2画像として表示する
請求項4または5に記載の画像診断装置。
【請求項7】
前記スキャン部は、前記被検体へ超音波を送信し、前記超音波が送信された前記被検体から反射される超音波を受信するスキャンを実施することによって得られるエコー信号を前記ローデータとして取得する
請求項4から6のいずれかに記載の画像診断装置。
【請求項8】
前記スキャン部は、前記被検体へ放射線を照射し、前記被検体を透過した前記放射線を検出するスキャンを実施することによって得られる投影データを前記ローデータとして取得する
請求項4から6のいずれかに記載の画像診断装置。
【請求項9】
前記スキャン部は、静磁場空間において前記被検体にRFパルスを送信し、前記被検体において発生する磁気共鳴信号を、前記ローデータとして取得する
請求項4から6のいずれかに記載の画像診断装置。
【請求項10】
オペレータによって前記被検体の特性に関する特性情報が入力される被検体特性情報入力部と、
前記被検体特性情報入力部に入力された前記特性情報に基づいて、前記被検体の特性を示す被検体特性画像を生成する被検体特性画像生成部とを有し、
前記表示部は、前記被検体特性画像生成部によって生成された前記被検体特性画像を、前記第1画像と前記第2画像との少なくとも一方として表示する
請求項1から9のいずれかに記載の画像診断装置。
【請求項11】
前記表示部は、前記第1画像と前記第2画像とを、互いが異なる色彩になるように変換した後に表示する
請求項1から10のいずれかに記載の画像診断装置。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図3】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−104452(P2011−104452A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−54034(P2011−54034)
【出願日】平成23年3月11日(2011.3.11)
【分割の表示】特願2005−339017(P2005−339017)の分割
【原出願日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(300019238)ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー (1,125)
【Fターム(参考)】