画像管理装置、画像管理方法、画像管理プログラム及び記録媒体
【課題】監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させ、監視画像を適切に管理する装置及び方法等を提供する。
【解決手段】記憶部14は、監視画像がユーザによって閲覧された回数を、当該画像と対応付けて記憶し、制御部15は、監視画像を、当該監視画像が閲覧された回数に応じた表示態様で、ディスプレイ2へ表示させる。
【解決手段】記憶部14は、監視画像がユーザによって閲覧された回数を、当該画像と対応付けて記憶し、制御部15は、監視画像を、当該監視画像が閲覧された回数に応じた表示態様で、ディスプレイ2へ表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を管理する装置及び方法等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、所定の施設(交通機関、商業施設、公共機関等)では、施設の防犯又は治安の維持・向上を図ることを目的として、所謂監視システムが利用されている。
【0003】
この監視システムでは、施設の所定の場所に設置された監視カメラによって継続的に撮像された監視画像(例えば、静止画像又は動画像)が順次記憶(蓄積)される。
【0004】
そして、監視システムを利用するユーザは、継続的に撮像された各監視画像を閲覧し、各監視画像に示される監視対象を比較することによって、当該施設内における変化を観察し、施設で発生した事件・事故の事後的な解明等を行い、又は、施設内の不審者を特定するようになっている。
【0005】
この監視システムで用いられる監視画像は、継続的に記憶されるデータであるため、監視システムの運用期間とともに、記憶される監視画像も増加し、膨大な量となってしまう。
【0006】
そこで、特許文献1では、監視イベントの種類に応じて映像を分類して蓄積し、ユーザが閲覧・検索する際に要する時間を短縮するための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3826598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、膨大な量の監視画像を閲覧し、監視画像に示される監視対象を比較することによって施設の防犯等を図る監視システムにおいては、当該監視画像の確認漏れが生じると、該システムの目的を十分に達成することができない。従って、監視画像の確認漏れが生じないように、当該監視画像を適切に管理することが必要である。
【0009】
上記特許文献1に開示される技術では、継続的に記憶される監視画像(映像)が閲覧されたか否かについては何ら記憶されないため、当該監視画像の確認漏れが生じる虞があり、監視画像を適切に管理することができなかった。
【0010】
また、上記特許文献1で開示される技術では、継続的に記憶される監視画像を分類することを目的としており、不要な監視画像の圧縮処理又は削除等を行うことについては行われないため、効果的な画像の整理を行うことができない結果、閲覧すべき閲覧画像の確認漏れが生ずる虞があり、やはり、監視画像を適切に管理することはできなかった。
【0011】
そこで、本発明は、上記各問題点に鑑みてなされたものであり、その目的の一例は、監視画像を適切に管理する装置及び方法等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、監視対象が撮像された監視画像であって、ユーザによって閲覧可能な当該監視画像を記憶する監視画像記憶手段と、前記監視画像が、前記ユーザによって閲覧された回数を、前記監視画像と対応付けて記憶する閲覧回数記憶手段と、前記記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
従って、監視画像を適切に管理することができる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像管理装置であって、前記監視画像に撮像された監視対象が、前記ユーザに特定されると推定される期間を示す閲覧判定値に基づいて、前記監視画像が前記ユーザに閲覧されたか否かを判定する閲覧判定手段と、を更に備え、前記閲覧回数記憶手段は、前記閲覧判定手段によって前記監視画像がユーザに閲覧されたと判定された場合に、当該監視画像の閲覧回数を記憶することを特徴とする。
【0015】
従って、監視画像の確認漏れを防止し、監視画像をより適切に管理することができる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像表示装置であって、前記記憶された監視画像は静止画像であり、一又は複数の前記静止画像を示すサムネイル画像を表示するサムネイル画像表示手段と、を更に備え、前記閲覧判定値は、前記表示されたサムネイル画像の数量に応じて設定され、前記閲覧判定手段は、前記サムネイル画像が、前記閲覧判定値に示される期間表示された場合には、当該サムネイル画像に対応する静止画像が、ユーザによって閲覧されたと判定することを特徴とする。
【0017】
従って、監視画像が静止画像であった場合にも、監視画像の確認漏れを防止し、監視画像をより適切に管理することができる。
【0018】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像表示装置であって、前記記憶された監視画像は動画像であり、前記閲覧判定値は、前記動画像の記録時間に応じて設定され、前記閲覧判定手段は、前記動画像が、前記閲覧判定値に示される期間表示された場合には、当該動画像が、ユーザによって閲覧されたと判定することを特徴とする。
【0019】
従って、監視画像が動画像であった場合にも、監視画像の確認漏れを防止し、監視画像をより適切に管理することができる。
【0020】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像管理装置であって、前記監視画像の閲覧回数に応じて、当該監視画像を消去する消去手段を更に備えることを特徴とする。
【0021】
従って、効果的な画像の整理を行うことによって、閲覧すべき閲覧画像の確認漏れを防止し、監視画像を適切に管理することができる。
【0022】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像管理装置であって、前記監視画像の閲覧回数に応じて、当該監視画像を圧縮処理する圧縮手段を更に備えることを特徴とする。
【0023】
従って、効果的な画像の整理を行うことによって、閲覧すべき閲覧画像の確認漏れを防止し、監視画像を適切に管理することができる。
【0024】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像管理装置であって、前記閲覧判定値を任意に設定可能な入力手段を更に備えることを特徴とする。
【0025】
また、請求項8に記載の発明は、画像管理装置における画像管理方法であって、監視対象が撮像された監視画像であって、ユーザによって閲覧可能な当該監視画像を記憶する監視画像記憶工程と、前記監視画像が、前記ユーザによって閲覧された回数を、前記監視画像と対応付けて記憶する閲覧回数記憶工程と、前記記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させる表示制御工程と、を有することを特徴とする。
【0026】
また、請求項9に記載の発明は、画像管理装置に含まれるコンピュータを、監視対象が撮像された監視画像であって、ユーザによって閲覧可能な当該監視画像を記憶する監視画像記憶手段、前記監視画像が、前記ユーザによって閲覧された回数を、前記監視画像と対応付けて記憶する閲覧回数記憶手段、前記記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
【0027】
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の画像管理プログラムがコンピュータに読み取り可能に記録されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
以上のように、本発明によれば、画像管理装置は、記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させるため、監視画像を適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本実施形態に係る画像管理システムSの構成を示すブロック図である。
【図2】記憶部14に構築される各種データベースに登録される内容の一例を示す図である。
【図3】記憶部14に構築される各種データベースに登録される内容の一例を示す図である。
【図4】監視画像の検索及び閲覧判定における制御部15の動作を示すフローチャートである。
【図5】閲覧判定を行う場合の制御部15の動作を示すフローチャートである。
【図6】検索モードにおける検索画面例を示す図である。
【図7】検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合の表示画面を示す図である。
【図8】検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合の表示画面を示す図である。
【図9】監視画像の閲覧履歴に基づく表示における制御部15の動作を示すフローチャートである。
【図10】監視画像の整理における制御部15の動作を示すフローチャートである。
【図11】閲覧履歴に応じた監視画像の表示態様を示す画面例である。
【図12】閲覧履歴に応じた監視画像の表示態様を示す画面例である。
【図13】閲覧履歴に応じた監視画像の表示態様を示す画面例である。
【図14】閲覧履歴に応じた監視画像の表示態様を示す画面例である。
【図15】閲覧履歴に応じた監視画像の表示態様を示す画面例である。
【図16】閲覧履歴に応じた監視画像の表示態様を示す画面例である。
【図17】自動検索・整理画面T3を示す画面例である。
【図18】情報提示画面を示す画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
まず、本願の最良の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、静止画像又は動画像として撮像された監視画像を管理する画像管理システムに対して本願を適用した場合の実施形態である。
【0031】
[1.画像管理システムの構成及び機能概要]
まず、図1を参照して、本実施形態に係る画像管理システムSの構成及び機能概要について説明する。
【0032】
図1は、本実施形態に係る画像管理システムSの構成を示すブロック図である。
【0033】
図1に示すように、画像管理システムSは、カメラ1と、ディスプレイ2と、画像管理装置3(本願の画像管理装置の一例)と、を備えて構成されている。
【0034】
カメラ1と画像管理装置3は、有線(例えば、USB方式やHDMI(High-Definition Multimedia Interface)方式等に対応)又は無線(例えば、Bluetooth(登録商標)等の方式に対応)により、相互にデータ(例えば、静止画像データ又は動画像データ、後述する監視画像等)及び制御信号(例えば、カメラの位置又はフォーカスを制御する信号等)の送受信が可能となっている。また、ディスプレイ2と画像管理装置3も、有線又は無線により相互にデータ及び制御信号(例えば、ディスプレイのコントラストを調節するための信号等)の送受信が可能となっている。
【0035】
このような構成の画像管理システムSにおいて、カメラ1は、所定の施設(交通機関、商業施設、公共機関等)等の所定の場所に設置され、継続的に、当該施設の所定の撮像領域内を撮像する所謂監視カメラである。
【0036】
カメラ1として、例えば、CCD等の撮影素子を利用し、光学レンズを介して撮像された画像(例えば、静止画像又は動画像)をデジタルデータ(例えば、JPEG、MPEG、AVI形式等のデータ)に変換して記憶し、上述した有線又は無線により、他の電子機器(汎用のパーソナルコンピュータ等。本実施形態では、画像管理装置3。)と、データ又は制御信号等の送受信が可能な公知のデジタルカメラ又はデジタルビデオカメラを適用することができる。
【0037】
なお、本願では、カメラ1によって撮像される画像を監視画像と定義し、この監視画像には、静止画像及び動画像を含むものとする。
【0038】
また、上述した機能を備えるものであれば、カメラ1として、携帯電話機、PDA、その他、可搬型端末装置等を適用してもよい。
【0039】
更に、上述した例では画像管理装置3に接続されるカメラ1は1つのみであるが、異なる場所に複数台設置するようにしてもよい。
【0040】
また、カメラ1として、所謂アナログカメラを用いるようにしてもよい。この場合、A/D(Analog-Digital)変換機能を備える装置等によって、画像データに変換され、画像管理装置3に出力される。
【0041】
ディスプレイ2は、バックライト、液晶、カラーフィルタ、映像信号処理部等を備えたディスプレイであり、詳しくは後述するが、画像管理装置3から出力される監視画像を表示する。
【0042】
画像管理装置3は、監視画像を管理するための装置であり、カメラ1から入力される監視画像を記憶し、詳しくは後述する画像管理装置3にインストールされた画像管理プログラムを用いて、所定の検索条件を満たす監視画像を検索し、ユーザに閲覧させるための表示処理等を行う。
【0043】
そして、画像管理装置3は、監視画像の入力を受け付けるデータ受信部11と、キーボード、タッチパネル、ジョグダイヤル又はその他の入力機構を備えユーザから入力された情報を制御部15へ出力する操作部12(本願の入力手段の一例)と、例えば、USB方式、HDMI方式等その他の適宜な方式で出力データとしての監視画像をディスプレイ2へ出力する画像出力部13と、記憶部14(本願の監視画像記憶手段の一例)と、制御部15と、を備えている。そして、制御部15と通信部11、制御部12、画像出力部13及び記憶部14とは、入出力インターフェースを備えるバス16を介して接続されている。
【0044】
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、OS、各種データ及び画像管理装置3の動作を担うコンピュータプログラムの他、本願の画像管理プログラムを記憶する。
【0045】
なお、本願の画像管理プログラムは、例えば他のサーバ装置等からネットワークを介して無線により取得されるようにしても良いし、記録媒体に記録された画像管理プログラムが、USB等の通信プロトコルに対応した方式のインターフェースを介して読み込まれるようにしても良い。
【0046】
また、記憶部14には、保存画像DB(データベース)141、検索履歴DB142、適合画像IDリストDB143、閲覧履歴DB144、画像整理履歴DB145、及び整理画像IDリストDB146が構築されている。
【0047】
なお、これらのデータベースは、データベースを管理するデータベースサーバに構築されるようにしてもよい。
【0048】
ここで、図2及び図3を参照して、記憶部14に構築されるデータベースの詳細について説明する。図2及び図3は、記憶部14に構築される各種データベースに登録される内容の一例を示す図である。なお、各図において、同一の部材名又は部材番号を示すものは、少なくとも同一の機能及び効果を奏するものであるため、重複部分についての説明は省略する。
【0049】
図2(A)に示すように、保存画像DB141には、カメラ1から入力される監視画像に関する情報が登録されており、例えば、画像IDと、画像名と、画像保存日時が登録されている。画像名と画像保存日時は、画像IDによって、各画像名及び画像保存日時毎に判別可能となっている。
【0050】
ここで、画像IDは、カメラ1から入力される監視画像を他の監視画像から識別するための識別子である。また、画像名は、記憶される監視画像(データ)の名称及び形式を示す。また、画像保存日時は、監視画像が撮像され記憶された日時を示す。
【0051】
また、記憶される監視画像の形式としては、例えば、JPEG形式、Gif形式、Tiff形式等の各種静止画像データや、MPEG形式、AVI形式等の各種動画像データが適用されるがこれに限定されず、ユーザに閲覧可能な種々の静止画像又は動画像データが記憶可能である。
【0052】
図2(B)に示すように、検索履歴DB142には、所定の検索条件に関する情報が登録されており、例えば、検索ID、検索条件、検索日時、適合画像件数が登録されている。検索条件、検索日時、及び適合画像件数(以下、「検索条件情報」という。)は、検索IDによって、各検索条件情報毎に判別可能となっている。
【0053】
ここで、検索IDは、検索条件情報を、他の検索条件情報から識別するための識別子である。検索条件は、例えば、所定の条件(例えば、監視画像が撮像された日時等)を満たす監視画像を検索するために、ユーザ等の操作に基づいて入力される条件である。検索日時は、監視画像の検索が実行された日時を示す。適合画像件数は、検索条件に基づいて検索された監視画像の枚数(件数)を示す。
【0054】
図2(C)に示すように、適合画像IDリストDB143には、検索条件を満たす監視画像が登録されており、例えば、検索IDと、画像IDが対応付けて登録されている。
【0055】
検索IDと、画像IDが対応付けて登録されることによって、保存画像DB141及び検索履歴DB142を参照して、所定の検索条件を満たす監視画像が特定されるようになっている。
【0056】
この所定の検索条件を満たす監視画像の特定方法の一例について説明する。
【0057】
適合画像IDリストDB143に登録される検索ID1には、4つの画像ID(100、101、102、及び103)が対応付けて記憶されている。そして、検索履歴DB142を参照することによって検索ID1が示す検索条件が特定される。そして、保存画像DB141を参照することによって、検索ID1と対応付けて記憶された画像IDが示す監視画像が、特定されるようになっている。
【0058】
このようにして、適合画像IDリストDB143から、検索ID1が示す検索条件を満たす監視画像(画像IDが示す監視画像)を特定することができる。
【0059】
図3(D)に示すように、閲覧履歴DB144には、検索された監視画像が閲覧されたか否かを示す閲覧判定に関する情報が登録されており、例えば、検索IDと、閲覧開始時刻と、閲覧終了時刻と、閲覧判定結果が登録されている。
【0060】
閲覧開始時刻には、検索された監視画像の閲覧が開始された日時が登録される。また、閲覧終了時刻には、検索された監視画像の閲覧が終了した日時がそれぞれ登録される。閲覧判定結果は、検索された監視画像が閲覧されたか否かを示す閲覧判定の結果が登録される。
【0061】
この閲覧履歴DB144に基づいて、監視画像の閲覧回数が特定されるようになっている。
【0062】
この監視画像の閲覧回数の特定方法の一例について説明する。
【0063】
まず、閲覧履歴DB144を参照して、閲覧判定結果がTRUE(閲覧した)を示す検索IDを抽出する。そして、適合画像IDリストDB143を参照して、抽出された検索IDと対応付けて登録された画像IDを抽出する。こうして抽出された画像IDには、同一の画像IDを示すものが含まれる場合がある。例えば、閲覧判定結果がTRUEを示す異なる検索IDで、同一の画像IDを示すものが含まれる場合である。この場合、抽出された画像IDは、少なくとも2回閲覧されたこととなるため、当該画像IDの閲覧回数は2回であると特定される。
【0064】
なお、閲覧判定の詳細については後述する。
【0065】
図3(E)に示すように、画像整理履歴DB145には、記憶された監視画像の整理(監視画像(データ)の削除又は圧縮等を含む。以下同じ。)に関する情報が登録されており、例えば、履歴IDと、整理日時と、実行者と、整理方法と、メモリ削減量と、結果が登録されている。整理日時と、実行者と、整理方法と、メモリ削減量と、結果(以下、「整理情報」という。)は、履歴IDによって、各整理情報毎に判別可能となっている。
【0066】
ここで、整理IDは、整理情報を、他の整理情報から識別するための識別子である。整理日時には、監視画像が整理された日時が登録される。実行者には、後述する制御部15に整理を行わせる指示を与えたユーザが登録される。整理方法には、整理の具体的内容が登録される。メモリ削減量には、記憶部14の記憶領域に記憶された監視画像を整理(削除又は圧縮等)することによって、当該記憶領域にどれだけの空き領域が生成されるかが登録される。結果には、整理が問題なく終了したか否かを示す処理結果が登録される。
【0067】
図3(F)に示すように、整理画像IDリストDB146には、整理された監視画像に関する情報が登録されており、例えば、履歴IDと、画像IDが対応付けて登録されている。
【0068】
履歴IDと、画像IDが対応付けて登録されることによって、画像整理履歴DB145を参照して、整理された監視画像が特定されるようになっている。
【0069】
この整理された監視画像の特定方法の一例について説明する。整理画像IDリストDB146に登録される履歴ID1には、4つの画像ID(155、156、157、及び158)が対応付けて記憶されている。そして、画像整理履歴DB145を参照することによって履歴ID1が示す整理情報が、保存画像DB141を参照することによって履歴ID1と対応付けて記憶された画像IDが示す監視画像が、それぞれ特定されるようになっている。
【0070】
この整理の詳細については後述する。
【0071】
制御部15は、図示しないCPU、ROM、RAM等により構成され、CPUが、ROMや記憶部14に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより画像管理装置3を統括的に制御するとともに、画像管理プログラムを読み出し実行することによって、本願の閲覧回数記憶手段、表示制御手段、閲覧判定手段、サムネイル画像表示手段、消去手段、及び圧縮手段等として機能するようになっている。
【0072】
[2.監視画像の検索及び閲覧判定における制御部15の動作]
次に、図4及び図5と、図6〜図8を対比して、監視画像の検索及び閲覧判定における制御部15の動作について説明する。
【0073】
まず、図4と図6を対比して、監視画像の検索及び閲覧判定における制御部15の動作について説明する。
【0074】
図4は監視画像の検索及び閲覧判定における制御部15の動作を示すフローチャートであり、図6は検索モードにおける検索画面例を示す図である。
【0075】
本願の画像管理プログラムには、ユーザの入力に基づいた所定の検索条件を満たす監視画像を検索し、ユーザに閲覧させる機能を有する。この機能を、「検索モード」と称する。ユーザは、所定の検索条件を満たす監視画像を検索し、閲覧を望む場合には、例えば、操作部12の操作によって「検索モード」の実行指示を、制御部15へ与える。
【0076】
この実行指示に基づいて、制御部15が画像管理プログラムを読み出し実行することによって、例えば、ディスプレイ2に、図6に示す検索画面が表示される。
【0077】
図6に示すように、検索画面T1には、検索条件入力部21と、監視画像表示部26と、監視画像情報表示部28と、整理指示部29と、が表示される。なお、監視画像情報表示部28及び、整理指示部29については後述する。
【0078】
検索条件入力部21は、所定の検索条件を入力するためのユーザーインターフェース(GUI)として、画像保存日入力部22、保存時刻入力部23、及び閲覧回数閾値入力部24、検索ボタン25が設定されている。
【0079】
画像保存日入力部22及び保存時刻入力部23は、所定の期間内に撮像された監視画像(所定の検索条件の一例)を検索させるためのユーザーインターフェースである。ユーザに、所定期間の開始点の日時及び終了点日時を入力させることによって、この所定の期間を指定することができる。
【0080】
なお、画像保存日入力部22のみに所定の日をそれぞれ入力(例えば、2011/10/20〜2011/10/25等)させて、所定の日(全時間を含む)に撮像された監視画像を検索させることができる。また、保存時刻入力部23のみに所定の時刻をそれぞれ入力(例えば、12:00〜13:00等。)させて、所定の時間に撮像された監視画像を検索させることもできる。
【0081】
閲覧回数閾値入力部24は、所定の閲覧回数を示す監視画像(所定の検索条件の一例)を検索させるためのユーザーインターフェースである。ユーザに、監視画像の閲覧回数、及びこの閲覧回数と同数か、それ以上か、又はそれ以下か、を入力させることによって、所定の閲覧回数を指定することができる。
【0082】
図4の説明に戻り、ユーザによって、検索条件入力部21に所定の検索条件が入力され、検索ボタン25がユーザの指示によって選択(例えば、ポインタ27によって押下)されると(ステップS1)、制御部15は、監視画像の検索を開始する(ステップS2)。なお、この時、制御部15は、所定の検索条件毎に、検索IDを発行(生成)する。
【0083】
そして、制御部15は、所定の検索条件を満たす監視画像を検索する(ステップS3)。
【0084】
具体的には、制御部15は、所定の検索条件として所定の期間内に撮像された監視画像を検索する場合には、保存画像DB141を参照して、当該所定の期間内を示す画像保存日時と対応付けて登録された画像IDを抽出する。
【0085】
また、制御部15は、所定の検索条件として所定の閲覧回数を示す監視画像を検索する場合には、上述した方法で監視画像の閲覧回数を特定し、所定の閲覧回数を示す監視画像を抽出する。
【0086】
そして、制御部15は、検索履歴を検索履歴DB142に登録(記録)する(ステップS4)。具体的には、制御部15は、発行した検索IDと、検索条件情報を対応付けて検索履歴DB142へ登録する。
【0087】
そして、制御部15は、監視画像が検索されなかった場合(適合画像件数が0件)には(ステップS5:YES)、処理を終了する。
【0088】
一方、監視画像が検索された場合には(ステップS5:NO)、制御部15は、閲覧判定を実行する(ステップS6〜ステップS11)。
【0089】
ここで、閲覧判定について説明する。
【0090】
検索モードでは、所定の検索条件を満たし、検索された監視画像は、監視画像表示部26に表示される。図6の監視画像表示部26には、複数の監視画像が検索され、所謂サムネイル表示(多数の画像を一覧表示するために縮小された画像)されている(監視画像表示部26内の矩形で示したもの)。
【0091】
そして、監視画像が静止画像であった場合には、サムネイル表示された画像を、例えば、ポインタ27で指示(例えば、マウスでクリック等)すると、指示された画像が拡大表示(例えば、所謂ポップアップ表示(別ウインドウに表示)される。)されるようになっている。また、監視画像が動画像であった場合にも、サムネイル表示された画像を、例えば、ポインタ27で指示すると、指示された動画像が再生されるようになっている。
【0092】
そして、ユーザは、拡大表示された静止画像又は、再生された動画を見て、この静止画像又は動画像に撮像された監視対象を特定する。
【0093】
なお、説明の便宜上以下に示す例において、特に説明する場合を除き、「監視画像」という場合には、監視画像としての静止画像又は動画像を含むものとし、静止画像という場合には監視画像としての静止画像をいい、動画像という場合には監視画像としての動画像をいうものとする。
【0094】
そこで、閲覧判定の一例として、制御部15は、検索された監視画像としての静止画像又は動画像がポインタ27で指示され、指示された画像が拡大表示又は再生された場合に、当該監視画像が閲覧されたと判断するように構成するようにしてもよい。
【0095】
すなわち、検索された監視画像がポインタ27で指示されたことの履歴(以下、「クリック履歴」とする。)を記録する。そして、制御部15は、クリック履歴が存在する監視画像は、既に閲覧されたと判定する。すなわち、制御部15は、一つのクリック履歴に対して、一回閲覧されたと判定するようになっている。
【0096】
また、同一の監視画像が複数回拡大表示又は再生された場合には、当該監視画像には複数回に応じたクリック履歴が存在することとなる。そこで、制御部15は、同一の監視画像に複数のクリック履歴が存在する場合には、この監視画像は複数回に対応する回数閲覧されたと判定するようになっている。
【0097】
また、閲覧判定の他の例として、制御部15は、予め設定された閲覧判定値を算出する基準となる値に基づいて閲覧判定値を算出し、算出された閲覧判定値に基づいて、監視画像が前記ユーザに閲覧されたか否かを判定するように構成するようにしてもよい。
【0098】
ここで、閲覧判定値を算出する基準となる値とは、後述する監視画像の種類(静止画像、動画像、又はサムネイル表示された静止画像等)に応じて、単位数量当たりの監視画像に撮像された監視対象が、ユーザに特定されると推定される期間をいう。
【0099】
また、閲覧判定値とは、実際に表示される監視画像に撮像された監視対象が、ユーザに特定されると推定される期間をいう。
【0100】
上述したように、ユーザは、拡大表示又は再生された監視画像を見て、この監視画像に撮像された監視対象を特定するのであるが、監視対象を特定するまでにある程度の時間を要する場合もある。
【0101】
そこで、当該監視対象を確実に特定して、監視画像の確認漏れを防止する観点から、制御部15は、閲覧判定値に基づいて、監視画像が前記ユーザに閲覧されたか否かを判定するようになっている。
【0102】
閲覧判定値の算出例として、監視画像が静止画像であった場合を説明する。
【0103】
この場合、単位数量当たりの静止画像(例えば、一枚の静止画像)が拡大表示される所定の表示時間を閲覧判定値を算出する基準となる値として設定し、この閲覧判定値を算出する基準となる値に基づいて閲覧判定値を算出する。この閲覧判定値は、静止画像に撮像された監視対象がユーザに特定されると推定される期間として設定されるものである。
【0104】
具体的には、例えば、一つの静止画像が拡大表示された場合に、静止画像に示される監視対象がユーザに特定されると推定される期間として10秒間要すると想定した場合には、閲覧判定値を算出する基準となる値として、10秒と設定する。
【0105】
そして、制御部15は、閲覧判定を行う際には、閲覧判定値を算出する基準となる値である10秒を呼び出し、閲覧判定値として算出し、実際に静止画像が10秒間拡大表示された場合には、当該静止画像はユーザに閲覧されたと判定するようになっている。
【0106】
なお、この場合の閲覧判定値は適宜変更することができ、例えば、静止画像の表示サイズに応じて変更するようにしてもよい。この場合の表示サイズは例えば、HTMLタグにおいては、
<img src ="静止画像名" width="画面横サイズ" height="画面縦サイズ">
で表わされるが、このwidth="画面横サイズ"及び height="画面縦サイズ"の値に応じて閲覧判定値を変更するようにしてもよい。
【0107】
また、閲覧判定値の他の算出例として、複数の監視画像としての静止画像が検索され、検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にサムネイル表示された場合について説明する。
【0108】
この場合、サムネイル表示された各静止画像のうち一つの静止画像に撮像された監視対象(上述した単位数量あたりの監視画像)が、ユーザに特定される時間を閲覧判定値を算出する基準となる値として設定し、サムネイル表示された静止画像の総数に応じて、閲覧判定値を算出する。
【0109】
すなわち、この場合の閲覧判定値は、サムネイル表示された各静止画像に撮像された監視対象の全てがユーザに特定されると推定される期間として算出されるものである。
【0110】
具体的には、例えば、図6の監視画像表示部26に示すように、16(枚)の静止画像がサムネイル表示された場合を考える。
【0111】
まず、サムネイル表示された各静止画像のうち一つの静止画像に撮像された監視対象が、ユーザに特定される時間を想定する。例えば、一つの静止画像に撮像された監視対象がユーザに特定される時間を、5秒とする。これが閲覧判定値を算出する基準となる値となる。
【0112】
そうすると、サムネイル表示された各静止画像に撮像された監視対象の全てがユーザに特定されると推定される時間は、一つの静止画像に撮像された監視対象がユーザに特定される時間に、サムネイル表示された全ての静止画像の枚数を乗じた時間であると考えることができる。これが閲覧判定値となる。
【0113】
例えば、図6の監視画像表示部26に示すように、16(枚)の静止画像がサムネイル表示された場合には、一つの静止画像に撮像された監視対象がユーザに特定される時間が5秒であるので、5に16を乗じた時間である90秒が、サムネイル表示された各静止画像に撮像された監視対象の全てがユーザに特定されると推定される時間となる。この算出された時間を、閲覧判定値とする。
【0114】
この場合、制御部15は、サムネイル表示された表示画面が90秒間表示された場合には、サムネイル表示された全ての静止画像は、ユーザに閲覧されたと判定するようになっている。
【0115】
なお、この場合の閲覧判定値の基準となる値は適宜変更することができ、例えば、サムネイル表示される一つの静止画像に撮像された監視対象がユーザに特定される時間、又は、サムネイル表示された静止画像の数量に応じて、変更するようにしてもよい。
【0116】
また、閲覧判定値の他の算出例として、検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合について説明する。
【0117】
一般的に、ウィンドウシステム(平行する複数のタスクにそれぞれ固有の領域(ウインドウ)を割当て画面出力を多重化する、コンピュータ上のメカニズム、及びそのためのソフトウェア)において単一のウインドウ内で収まりきらない情報を表示させる場合には、スクロールバー(Scroll Bar)が用いられる。
【0118】
このスクロールバー(Scroll Bar)は、主にウィンドウシステムにおいて単一のウインドウ内で表示しきれない(収まりきらない)情報の部分領域だけ表示し、必要に応じて表示領域を移動するためのユーザインターフェース(GUI)のことをいう。
【0119】
ここで、図7及び図8を参照して、検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合の閲覧判定値の算出について説明する。
【0120】
図7及び図8は、検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合の表示画面を示す図である。
【0121】
図7に示すように、検索画面T1では、検索された複数の静止画像が監視画像表示部26に表示しきれず、監視画像表示部26にスクロールバー100が表示されている。
【0122】
このとき、検索された複数の静止画像は、24(枚)であるが、監視画像表示部26には16枚の静止画像しか表示できないため、監視画像表示部26にスクロールバー100が表示されている。
【0123】
スクロールバー100は、公知のユーザーインターフェースであるため詳しい説明は省略するが、監視画像表示部26に表示されるコンテンツ(監視画像)を上下方向にスクロール表示させるためのスクロールボックス(ノブ)101と、監視画像を上方向にスクロール表示させるためのスクロールボタン(アロー)102と、監視画像を下方向にスクロール表示させるためのスクロールボタン103とから構成される。
【0124】
図8(A)は、スクロールボックス101を下方向へスライド、又はスクロールボタン102をポインタ27で指示する前の監視画像表示部26に表示される静止画像を示している。
【0125】
そして、検索された全ての静止画像を確認するためには、スクロールボックス101を下方向へスライド、又はスクロールボタン103をポインタ27で指示する。
【0126】
すると、図8(B)に示すように、表示しきれなかった静止画像が表示される。
【0127】
検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合には、ユーザは、図8(A)に示す状態から図8(B)の状態へ表示される静止画像をスクロール表示させて初めて、ユーザは、全ての静止画像に撮像された監視対象を特定できるものと考えられる。
【0128】
そこで、検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合の閲覧判定値として、上述したサムネイル表示された場合の閲覧判定値の算出例に加えて、監視画像表示部26に表示される静止画像が全てスクロール表示された場合に、制御部15が、監視画像がユーザに閲覧されたと判定するようにしてもよい。
【0129】
この監視画像表示部26に表示される静止画像が全てスクロール表示されたことを記録することは、所謂スクロール履歴と称されている。そして、制御部15が、スクロール表示されたか否かを監視し、スクロール表示された場合には、スクロール履歴として記憶するようになっている。
【0130】
即ち、検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合では、サムネイル表示された場合の閲覧判定値に加えて、スクロール履歴が存在する場合に、監視画像がユーザに閲覧されたと判定するようになっている。
【0131】
また、閲覧判定値の他の算出例として、監視画像が動画像であった場合について説明する。
【0132】
この場合、動画像が再生される所定の再生時間を設定し、この所定の再生時間を閲覧判定値の基準となる値として設定することができる。
【0133】
この閲覧判定値の基準となる値は、動画像に撮像された監視対象がユーザに特定されると推定される期間として設定されるものである。
【0134】
具体的には、例えば、一つの動画像が再生された場合に、この動画像に示される監視対象がユーザに特定されると推定される期間として30秒要すると想定した場合には、閲覧判定値の基準となる値は30秒と設定される。
【0135】
そして、制御部15は、閲覧判定を行う際には、閲覧判定値を算出する基準となる値である30秒を呼び出し、閲覧判定値として算出し、実際に動画像が30秒間再生された場合には、当該動画像はユーザに閲覧されたと判定するようになっている。
【0136】
なお、この場合の閲覧判定値の基準となる値は適宜変更することができ、例えば、動画像の録画時間(総録画時間)に応じて変更するようにしてもよい。
【0137】
また、以上説明した閲覧判定値の基準となる値は、例えば、予め設定され、記憶部14やROM等に記憶するようにしてもよい。また、操作部12を介して、ユーザに入力させるようにしてもよい。そして、制御部15は、この閲覧判定値の基準となる値をもとに、検出された静止画像又は動画像等に応じて、閲覧判定値を算出し、閲覧判定を行う。
【0138】
また、以上説明した閲覧判定値も、操作部12を介して、ユーザに入力させるようにしてもよい。
【0139】
図4の説明に戻り、制御部15は、閲覧判定値を算出する(ステップS6)。
【0140】
この閲覧判定値の算出方法の一例は上述したとおりであり、制御部15は、監視画像の種類(静止画像、動画像、又はサムネイル表示された静止画像等)に応じた閲覧判定値の基準となる値を呼び出し、閲覧判定値を算出する。
【0141】
そして、制御部15は、ステップS3で検索された監視画像を取得(特定)し(ステップS7)、ディスプレイ2へ表示させる(ステップS8。監視画像表示部26を参照)。
【0142】
また、制御部15は、検索された監視画像を監視画像表示部26(ディスプレイ2)へ表示させた時刻を、表示開始時刻として取得し、保持(記憶)するようになっている。
【0143】
そして、制御部15は、ユーザの指示等により、検索された監視画像の表示の終了指示が入力されたか否か(ユーザの指示等により、表示が終了されたか否か)をループ判定する(ステップS9)。
【0144】
終了指示が入力されなかった場合には(ステップS9:NO)、制御部15は、検索された監視画像の表示を継続する。
【0145】
一方、終了指示が入力された場合には(ステップS9:YES)、制御部15は、閲覧判定を行う(ステップS10)。
【0146】
図5は、閲覧判定を行う場合の制御部15の動作を示すフローチャートである。
【0147】
この動作は、制御部15が上述した閲覧判定を行うものである。
【0148】
図5に示すように、まず、制御部15は、検索された監視画像の表示を終了した時刻を、表示終了時刻として取得する。そして、上述した表示開始時刻と表示終了時刻との差分を算出する(ステップS21)。
【0149】
そして、ステップS6で算出(取得)した閲覧判定値とステップS21で算出された差分を比較する(ステップS22)。この差分が、実際に監視画像を閲覧した時間となる。
【0150】
そして、ステップS21で算出された差分が、ステップS6で算出した閲覧判定値以上であった場合には(ステップS22:YES)、制御部15は、ユーザが監視画像を閲覧したと判定し、画像閲覧結果をTRUEとする(ステップS23)。
【0151】
また、ステップS21で算出された差分が、ステップS6で算出した閲覧判定値以下であった場合には(ステップS22:NO)、制御部15は、ユーザが監視画像を閲覧したと判定し、画像閲覧結果をFALSEとする(ステップS24)。
【0152】
閲覧判定が終了すると、ステップS11へ移行し、制御部15は、閲覧履歴として、検索ID、表示開始時刻、表示終了時刻、及び閲覧判定結果を閲覧履歴DB144に登録し、適合画像IDリストとして、検索された画像の画像IDを、適合画像IDリストDBに登録する(DBを更新する)。
【0153】
なお、本実施携帯においては、制御部15は、検索モードにおいて閲覧判定を行うように説明したが、検索モードを設けず、例えば、OSが備える一般的なファイル閲覧モード(ファイルブラウジング機能)において監視画像を表示(一の監視画像を表示、又はサムネイル表示を含む)させ、制御部15が閲覧判定を行うようにしてもよい。
【0154】
[3.監視画像の閲覧履歴に基づく表示及び監視画像の整理における制御部15の動作]
次に、図9及び図10と、図11〜図16を対比して、監視画像の閲覧履歴に基づく表示及び監視画像の整理における制御部15の動作に付いて説明する。
【0155】
まず、図9と図11〜図16を対比して、監視画像の閲覧履歴に基づく表示における制御部15の動作について説明する。
【0156】
図9は監視画像の閲覧履歴に基づく表示における制御部15の動作を示すフローチャートであり、図11〜図16は閲覧履歴に応じた監視画像の表示態様を示す画面例である。
【0157】
本願の画像管理プログラムには、閲覧履歴に応じて検索された監視画像の表示態様を変化させる機能を有する。この機能を、「閲覧モード」と称する。また、ここでいう閲覧履歴には、主として閲覧回数が含まれる。
【0158】
ユーザは、所定の閲覧履歴を満たす監視画像を検索し、閲覧を望む場合には、例えば、操作部12の操作によって「閲覧モード」の実行指示を、制御部15へ与える。
【0159】
係る実行指示に基づいて、制御部15が画像管理プログラムを読み出し実行することによって、例えば、ディスプレイ2に、図11に示す検索画面が表示される。
【0160】
図11に示すように、検索画面T2には、閲覧検索条件入力部31と、監視画像表示部36と、監視画像情報表示部28と、整理指示部29と、が表示される。なお、監視画像情報表示部28及び、整理指示部29については後述する。
【0161】
閲覧検索条件入力部31は、所定の検索条件を入力するためのユーザーインターフェースとして、画像保存日入力部32、保存時刻入力部33、及び閲覧回数閾値入力部34、閲覧状況表示ボタン35が設定されている。
【0162】
画像保存日入力部32は画像保存日入力部22と、保存時刻入力部33は保存時刻入力部23と、閲覧回数閾値入力部34は閲覧回数閾値入力部24と、少なくとも同一の機能を有するためその説明を省略する。
【0163】
図9の説明に戻り、ユーザは、閲覧検索条件入力部31に所定の検索条件を入力する(ステップS31)。
【0164】
具体的には、検索したい画像の保存日時や、閲覧回数閾値(所定の閲覧回数。例えば、閲覧回数が5回以下又は以上)の画像を検索したい場合は5と入力)、その範囲(閾値以上又は以下)を設定する。
【0165】
そして、制御部15は、閲覧状況表示ボタン35がユーザの指示によって選択されると、
例えば、上述した監視画像の閲覧回数の特定方法に従って、所定の閲覧回数を満たす監視画像を検索する。
【0166】
そして、制御部15は、閲覧履歴を取得する(ステップS32)。
【0167】
閲覧履歴の取得方法は、上述した一例に従うが、具体的には、制御部15は、閲覧履歴DB144から、閲覧判定結果がTRUEの検索IDに対応付けられた(紐づく)適合画像IDリストを適合画像IDリストDB143から取得し、それらの閲覧回数を画像ID毎に算出する。例えば適合画像IDリストDB143に画像IDが100のデータが3回格納されていた場合、画像IDが100の画像はユーザに3回閲覧されているということになる。
【0168】
そして、制御部15は、全ての監視画像の閲覧回数を算出する(ステップS33)。
【0169】
具体的には、制御部15は、ステップS32で算出した閲覧回数と、保存画像DB141に格納されている全ての画像IDを基に、全画像の閲覧回数を算出する。
【0170】
そして、制御部15は、入力された所定の閲覧回数を満たす(閲覧回数閾値より閲覧回数が多い、もしくは少ない画像)監視画像を検索する(ステップS34)。
【0171】
そして、制御部15は、所定の閲覧回数を満たす監視画像が検索されなかった場合には(ステップS34:NO)、対象となる監視画像がない旨のメッセージを表示する(ステップS39)。
【0172】
一方、所定の閲覧回数を満たす監視画像が検索された場合には(ステップS34:YES)、制御部15は、保存画像DB141から監視画像を取得する。また、閲覧履歴DB144からその画像の閲覧記録を取得してもよい。
【0173】
そして、制御部15は、取得した監視画像を表示する(ステップS36)。
【0174】
ここで、図12〜図16を参照して、監視画像の閲覧履歴に基づく表示画面について説明する。
【0175】
本実施形態における制御部15は、所定の閲覧回数を満たす監視画像を、監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で監視画像表示部36へ表示するようになっている。
【0176】
図12〜図15に示す表示画面例では、監視画像を、所定の閲覧回数以上を示す閲覧画像を、閲覧回数の多い順に表示態様を変化させている。
【0177】
更に、図12に示す監視画像表示部36では、監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様の一例として、閲覧回数が多い監視画像の外形枠を太く、閲覧回数が少なくなるにつれてこの外形枠を細く表示させている。
【0178】
監視画像において、閲覧回数が多いということは、監視という観点上、重要な撮像対象が示されている場合がある。
【0179】
本実施形態においては、重要と思われる監視画像の表示態様を変化(例えば、強調表示)させることによって、これを閲覧するユーザに注意を喚起し、監視画像の確認漏れが生じないように、当該監視画像を適切に管理するようになっている。
【0180】
図12に示す監視画像表示部36では、例えば、所定の閲覧回数を見たす監視画像であって、更に、閲覧回数が多いものを監視画像の外形枠を太くして表示枠41へ表示させている。そして、表示枠41に表示される監視画像の閲覧回数が所定の閾値内で減少するもの(例えば、表示部41に表示される監視画像の閲覧回数は10回以上、表示枠42に表示される監視画像の閲覧回数は5回以上等)を監視画像の外形枠を順に細くして、順番に表示枠42〜表示枠44へ表示させている。
【0181】
また、図13に示す監視画像表示部36では、監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様の一例として、閲覧回数が多い監視画像の外形枠を速い速度で点滅表示させ(例えば、表示枠51)、閲覧回数が少なくなるにつれてこの点滅表示を遅くさせている(例えば、表示枠52又は表示枠53)。図13に示す例では、監視画像の外形枠の破線間隔が短いほど、点滅表示が早いことを示している。
【0182】
また、図14に示す監視画像表示部36では、監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様の一例として、閲覧回数が多い監視画像の表示サイズを大きくさせ(例えば、表示枠61)、閲覧回数が少なくなるにつれて表示サイズを小さくさせている(例えば、表示枠62又は表示枠63)。
【0183】
また、図15に示す監視画像表示部36では、監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様の一例として、閲覧回数が多い監視画像から順番に表示させるようにしている。
【0184】
具体的には、図15に示す監視画像表示部36では、閲覧回数が多い監視画像71から順番に監視画像75まで、制御部15の制御に基づいて、又は、ユーザの操作に基づいて、閲覧回数が多い監視画像から順番に表示させるようになっている。
【0185】
また、図16に示す監視画像表示部36では、所定の閲覧回数を見たす監視画像であって、更に、閲覧画像が保存された日時(画像保存日時)が早い順に表示させる順番を変えている。
【0186】
直近に保存された監視画像は、監視という観点上、着目すべき重要な撮像対象が示されている場合があるためである。
【0187】
なお、図12〜図15に示す例において、上述した所定の閲覧回数を見たす監視画像であって、更に、閲覧回数が多いものを示す閲覧回数は、任意に設定可能であることはいうまでもない。
【0188】
また、図12〜図15に示す例では、閲覧回数が多いものから順に表示態様を変えて表示させるようにしたが、これに限定されず、閲覧回数が少ないものから順に表示態様を変えて表示させるようにしてもよい。
【0189】
図9の説明に戻り、制御部15は、整理指示部29の所定の項目がチェックされ、実行ボタンがユーザにより指示されたか否か(以下、「整理指示がなされたか否か」とする。)を監視する(ステップS37)。
【0190】
この整理指示部29は、記憶部14に記憶された監視画像のうち、所定の監視画像を整理(例えば、削除、又は圧縮等)させるためのユーザーインターフェースである。
【0191】
例えば、閲覧回数が多い監視画像に示される監視対象は、ユーザによって既に特定されており、記憶領域の有効的活用との観点から、記憶部14から削除することが好ましい場合がある。また、不要な監視画像を削除して、効果的な画像の整理を行うことにより、閲覧すべき閲覧画像の確認漏れを防止することができる。
【0192】
そこで、制御部15は、所定の監視画像を整理するようになっている。
【0193】
整理指示部29に示すように、整理指示部29には、記憶部14に記憶された全ての監視画像又は、所定の閲覧回数を示す監視画像を、削除又は圧縮させる指示を制御部15へ与えることを可能とするユーザーインターフェースが設定されている。ここで、所定の閲覧回数とは、一定の閲覧回数以上又は以下又は、同一であることを含む。
【0194】
そして、整理指示がなされなかった場合には(ステップS37:NO)、制御部15は、処理を終了する。
【0195】
一方、整理指示がされた場合には(ステップS37:YES)、制御部15は、監視画像の整理を実行する(ステップS38)。
【0196】
ここで、図10を参照して、監視画像の整理について説明する。
【0197】
図10は、監視画像の整理における制御部15の動作を示すフローチャートである。
【0198】
図10に示すように、まず、制御部15は、監視画像の整理方法を取得する(ステップS41)。
【0199】
具体的には、上述したように、制御部15は、整理指示部29を用いたユーザの指示によって、記憶部14に記憶された全ての監視画像又は、所定の閲覧回数を示す監視画像の何れかが選択されたか、及び画像の削除又は圧縮の何れかが選択されたかを判定する。
【0200】
そして、整理方法として削除が選択されなかった場合には(ステップS42:NO)、制御部15は、ユーザによって指示された記憶部14に記憶された全ての監視画像又は、所定の閲覧回数を示す監視画像の圧縮処理を実行する(ステップS43)。この圧縮処理は公知の技術であるため詳しい説明は省略するが、その一例として、監視画像ファイルを可逆圧縮(ZIP、RAR、LHA等のファイル形式に変換)することをいう。
【0201】
そして、制御部15は、整理状況の記録として、整理画像情報、整理日時、整理実行者、整理方法、整理によって圧縮されたメモリ量、整理結果を画像整理履歴DB145に登録する(ステップS45)。その後、保存画像DB141を更新する(ステップS46)。
【0202】
一方、整理方法として削除が選択された場合には(ステップS42:YES)、制御部15は、対象となる監視画像の削除を行い(ステップS44)、整理状況を記録する。
【0203】
具体的には、制御部15は、整理状況として、整理画像情報、整理日時、整理実行者、整理方法、整理によって削減されたメモリ量、整理結果を画像整理履歴DB145に登録する(ステップS45)。その後、保存画像DB141を更新する(ステップS46)。
【0204】
以上説明したように、本実施形態においては、制御部15は、記憶部14に記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、監視画像表示部26へ表示させるように構成したため、監視画像を適切に管理することができる。
【0205】
[4.画像管理装置3の応用例]
他の応用例として、制御部15に、監視画像の自動検索又は自動整理を実行させる機能(上述した監視画像の検索及び整理を自動的に行わせる機能)を備えるようにしてもよい。
【0206】
この場合、例えば、画像管理プログラムは、監視画像の自動検索又は自動整理を実行させる機能を有する。この機能を、「自動検索・整理モード」と称する。
【0207】
ユーザは、監視画像の自動検索又は自動整理を望む場合には、例えば、操作部12の操作によって「自動検索・整理モード」の実行指示を、制御部15へ与える。
【0208】
係る実行指示に基づいて、制御部15が画像管理プログラムを読み出し実行することによって、例えば、ディスプレイ2に、図17に示す自動検索・整理画面が表示される。
【0209】
図17に示す自動検索・整理画面T3は、ユーザに、実行スケジュール、検索させたい画像の条件(画像の保存時刻、閲覧回数の指定)、画像抽出後の整理の有無やその方法(削除や圧縮)などを設定し、定期的な画像整理を自動で行うユーザーインターフェースを備える。
【0210】
具体的には、自動検索・整理画面T3には、スケジュールの登録入力部81、連絡先登録入力部82、検索条件の設定入力部83、自動画像整理入力部84が表示される。
【0211】
スケジュールの登録入力部81は、監視画像の自動検索又は自動整理の実行スケジュールを入力するためのユーザーインターフェースであり、実行させる開始日、終了時、実行時刻、定期的な実行か否か(1回のみか定期的に行うか)を入力する項目が表示される。
【0212】
連絡先登録入力部82は、監視画像の検索結果又は整理結果の通知先を入力するためのユーザーインターフェースであり、連絡先及びメールアドレスを入力する項目が表示される。
【0213】
検索条件の設定入力部83は、監視画像を検索するための条件を入力するためのユーザーインターフェースであり、検索条件として監視画像を特定するための入力部である対象画像入力部、監視画像の保存された時刻を入力する保存時刻入力部、監視画像の閲覧回数を入力する閲覧回数入力部が表示される。
【0214】
画像を自動で整理する入力部84は、監視画像を自動で整理するか否かを指示するためのユーザーインターフェースであり、チェックボックスをチェックすることで、この自動整理が実行される。
【0215】
そして、画像を自動で整理する入力部84には、画像の整理方法として削除か圧縮かを選択させる入力部と、整理の対象となる監視画像を特定するための入力部が表示される。
【0216】
整理の対象となる監視画像を特定するための入力部において、全ての監視画像を対象とするか、所定の閲覧回数以上の監視画像を対象とするかを入力することができる。
【0217】
自動検索・整理画面T3で示す例では、「2011/10/01〜2011/12/31の毎日17時に、前日の10〜17時に保存され、かつ閲覧回数が10回以下の画像を自動で抽出し、全て削除する設定」となっている。
【0218】
また、画像を自動で整理する入力部84において、チェックボックスをチェックしなかった場合、即ち、監視画像を自動で整理しないことを選択した場合には、図18に示す表示画面T4が表示される。
【0219】
監視画像を自動で整理しないことを選択した場合(画像の自動整理が無効の場合)には、監視画像の自動検索完了後に、Informationウインドウ91がポップアップ表示され、監視画像表示部26に抽出された画像件数や、それらの情報を、監視画像情報表示部28にリスト表示する。ユーザは、整理指示部29を用いて所定の指示を入力することによって、上述した監視画像の整理を実行させることができる(即ち、手動での画像整理ができる)。
【0220】
なお、以上説明した実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。そして、上記実施形態の中で説明されている構成の組み合わせ全てが発明の課題解決に必須の手段であるとは限らない。
【0221】
なお、上記実施形態においては、本願を画像管理システムSに対して適用した場合の例を示したが、その他にも例えば、パーソナルコンピュータ又は家庭用等の電子機器等に対しても適用可能である。
【符号の説明】
【0222】
1 カメラ
2 ディスプレイ
3 画像管理装置
11 データ受信部
12 操作部
13 画像出力部
14 記憶部
15 制御部
S 画像管理システム
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を管理する装置及び方法等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、所定の施設(交通機関、商業施設、公共機関等)では、施設の防犯又は治安の維持・向上を図ることを目的として、所謂監視システムが利用されている。
【0003】
この監視システムでは、施設の所定の場所に設置された監視カメラによって継続的に撮像された監視画像(例えば、静止画像又は動画像)が順次記憶(蓄積)される。
【0004】
そして、監視システムを利用するユーザは、継続的に撮像された各監視画像を閲覧し、各監視画像に示される監視対象を比較することによって、当該施設内における変化を観察し、施設で発生した事件・事故の事後的な解明等を行い、又は、施設内の不審者を特定するようになっている。
【0005】
この監視システムで用いられる監視画像は、継続的に記憶されるデータであるため、監視システムの運用期間とともに、記憶される監視画像も増加し、膨大な量となってしまう。
【0006】
そこで、特許文献1では、監視イベントの種類に応じて映像を分類して蓄積し、ユーザが閲覧・検索する際に要する時間を短縮するための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3826598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、膨大な量の監視画像を閲覧し、監視画像に示される監視対象を比較することによって施設の防犯等を図る監視システムにおいては、当該監視画像の確認漏れが生じると、該システムの目的を十分に達成することができない。従って、監視画像の確認漏れが生じないように、当該監視画像を適切に管理することが必要である。
【0009】
上記特許文献1に開示される技術では、継続的に記憶される監視画像(映像)が閲覧されたか否かについては何ら記憶されないため、当該監視画像の確認漏れが生じる虞があり、監視画像を適切に管理することができなかった。
【0010】
また、上記特許文献1で開示される技術では、継続的に記憶される監視画像を分類することを目的としており、不要な監視画像の圧縮処理又は削除等を行うことについては行われないため、効果的な画像の整理を行うことができない結果、閲覧すべき閲覧画像の確認漏れが生ずる虞があり、やはり、監視画像を適切に管理することはできなかった。
【0011】
そこで、本発明は、上記各問題点に鑑みてなされたものであり、その目的の一例は、監視画像を適切に管理する装置及び方法等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、監視対象が撮像された監視画像であって、ユーザによって閲覧可能な当該監視画像を記憶する監視画像記憶手段と、前記監視画像が、前記ユーザによって閲覧された回数を、前記監視画像と対応付けて記憶する閲覧回数記憶手段と、前記記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
従って、監視画像を適切に管理することができる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像管理装置であって、前記監視画像に撮像された監視対象が、前記ユーザに特定されると推定される期間を示す閲覧判定値に基づいて、前記監視画像が前記ユーザに閲覧されたか否かを判定する閲覧判定手段と、を更に備え、前記閲覧回数記憶手段は、前記閲覧判定手段によって前記監視画像がユーザに閲覧されたと判定された場合に、当該監視画像の閲覧回数を記憶することを特徴とする。
【0015】
従って、監視画像の確認漏れを防止し、監視画像をより適切に管理することができる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像表示装置であって、前記記憶された監視画像は静止画像であり、一又は複数の前記静止画像を示すサムネイル画像を表示するサムネイル画像表示手段と、を更に備え、前記閲覧判定値は、前記表示されたサムネイル画像の数量に応じて設定され、前記閲覧判定手段は、前記サムネイル画像が、前記閲覧判定値に示される期間表示された場合には、当該サムネイル画像に対応する静止画像が、ユーザによって閲覧されたと判定することを特徴とする。
【0017】
従って、監視画像が静止画像であった場合にも、監視画像の確認漏れを防止し、監視画像をより適切に管理することができる。
【0018】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像表示装置であって、前記記憶された監視画像は動画像であり、前記閲覧判定値は、前記動画像の記録時間に応じて設定され、前記閲覧判定手段は、前記動画像が、前記閲覧判定値に示される期間表示された場合には、当該動画像が、ユーザによって閲覧されたと判定することを特徴とする。
【0019】
従って、監視画像が動画像であった場合にも、監視画像の確認漏れを防止し、監視画像をより適切に管理することができる。
【0020】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像管理装置であって、前記監視画像の閲覧回数に応じて、当該監視画像を消去する消去手段を更に備えることを特徴とする。
【0021】
従って、効果的な画像の整理を行うことによって、閲覧すべき閲覧画像の確認漏れを防止し、監視画像を適切に管理することができる。
【0022】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像管理装置であって、前記監視画像の閲覧回数に応じて、当該監視画像を圧縮処理する圧縮手段を更に備えることを特徴とする。
【0023】
従って、効果的な画像の整理を行うことによって、閲覧すべき閲覧画像の確認漏れを防止し、監視画像を適切に管理することができる。
【0024】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像管理装置であって、前記閲覧判定値を任意に設定可能な入力手段を更に備えることを特徴とする。
【0025】
また、請求項8に記載の発明は、画像管理装置における画像管理方法であって、監視対象が撮像された監視画像であって、ユーザによって閲覧可能な当該監視画像を記憶する監視画像記憶工程と、前記監視画像が、前記ユーザによって閲覧された回数を、前記監視画像と対応付けて記憶する閲覧回数記憶工程と、前記記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させる表示制御工程と、を有することを特徴とする。
【0026】
また、請求項9に記載の発明は、画像管理装置に含まれるコンピュータを、監視対象が撮像された監視画像であって、ユーザによって閲覧可能な当該監視画像を記憶する監視画像記憶手段、前記監視画像が、前記ユーザによって閲覧された回数を、前記監視画像と対応付けて記憶する閲覧回数記憶手段、前記記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
【0027】
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の画像管理プログラムがコンピュータに読み取り可能に記録されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
以上のように、本発明によれば、画像管理装置は、記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させるため、監視画像を適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本実施形態に係る画像管理システムSの構成を示すブロック図である。
【図2】記憶部14に構築される各種データベースに登録される内容の一例を示す図である。
【図3】記憶部14に構築される各種データベースに登録される内容の一例を示す図である。
【図4】監視画像の検索及び閲覧判定における制御部15の動作を示すフローチャートである。
【図5】閲覧判定を行う場合の制御部15の動作を示すフローチャートである。
【図6】検索モードにおける検索画面例を示す図である。
【図7】検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合の表示画面を示す図である。
【図8】検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合の表示画面を示す図である。
【図9】監視画像の閲覧履歴に基づく表示における制御部15の動作を示すフローチャートである。
【図10】監視画像の整理における制御部15の動作を示すフローチャートである。
【図11】閲覧履歴に応じた監視画像の表示態様を示す画面例である。
【図12】閲覧履歴に応じた監視画像の表示態様を示す画面例である。
【図13】閲覧履歴に応じた監視画像の表示態様を示す画面例である。
【図14】閲覧履歴に応じた監視画像の表示態様を示す画面例である。
【図15】閲覧履歴に応じた監視画像の表示態様を示す画面例である。
【図16】閲覧履歴に応じた監視画像の表示態様を示す画面例である。
【図17】自動検索・整理画面T3を示す画面例である。
【図18】情報提示画面を示す画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
まず、本願の最良の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、静止画像又は動画像として撮像された監視画像を管理する画像管理システムに対して本願を適用した場合の実施形態である。
【0031】
[1.画像管理システムの構成及び機能概要]
まず、図1を参照して、本実施形態に係る画像管理システムSの構成及び機能概要について説明する。
【0032】
図1は、本実施形態に係る画像管理システムSの構成を示すブロック図である。
【0033】
図1に示すように、画像管理システムSは、カメラ1と、ディスプレイ2と、画像管理装置3(本願の画像管理装置の一例)と、を備えて構成されている。
【0034】
カメラ1と画像管理装置3は、有線(例えば、USB方式やHDMI(High-Definition Multimedia Interface)方式等に対応)又は無線(例えば、Bluetooth(登録商標)等の方式に対応)により、相互にデータ(例えば、静止画像データ又は動画像データ、後述する監視画像等)及び制御信号(例えば、カメラの位置又はフォーカスを制御する信号等)の送受信が可能となっている。また、ディスプレイ2と画像管理装置3も、有線又は無線により相互にデータ及び制御信号(例えば、ディスプレイのコントラストを調節するための信号等)の送受信が可能となっている。
【0035】
このような構成の画像管理システムSにおいて、カメラ1は、所定の施設(交通機関、商業施設、公共機関等)等の所定の場所に設置され、継続的に、当該施設の所定の撮像領域内を撮像する所謂監視カメラである。
【0036】
カメラ1として、例えば、CCD等の撮影素子を利用し、光学レンズを介して撮像された画像(例えば、静止画像又は動画像)をデジタルデータ(例えば、JPEG、MPEG、AVI形式等のデータ)に変換して記憶し、上述した有線又は無線により、他の電子機器(汎用のパーソナルコンピュータ等。本実施形態では、画像管理装置3。)と、データ又は制御信号等の送受信が可能な公知のデジタルカメラ又はデジタルビデオカメラを適用することができる。
【0037】
なお、本願では、カメラ1によって撮像される画像を監視画像と定義し、この監視画像には、静止画像及び動画像を含むものとする。
【0038】
また、上述した機能を備えるものであれば、カメラ1として、携帯電話機、PDA、その他、可搬型端末装置等を適用してもよい。
【0039】
更に、上述した例では画像管理装置3に接続されるカメラ1は1つのみであるが、異なる場所に複数台設置するようにしてもよい。
【0040】
また、カメラ1として、所謂アナログカメラを用いるようにしてもよい。この場合、A/D(Analog-Digital)変換機能を備える装置等によって、画像データに変換され、画像管理装置3に出力される。
【0041】
ディスプレイ2は、バックライト、液晶、カラーフィルタ、映像信号処理部等を備えたディスプレイであり、詳しくは後述するが、画像管理装置3から出力される監視画像を表示する。
【0042】
画像管理装置3は、監視画像を管理するための装置であり、カメラ1から入力される監視画像を記憶し、詳しくは後述する画像管理装置3にインストールされた画像管理プログラムを用いて、所定の検索条件を満たす監視画像を検索し、ユーザに閲覧させるための表示処理等を行う。
【0043】
そして、画像管理装置3は、監視画像の入力を受け付けるデータ受信部11と、キーボード、タッチパネル、ジョグダイヤル又はその他の入力機構を備えユーザから入力された情報を制御部15へ出力する操作部12(本願の入力手段の一例)と、例えば、USB方式、HDMI方式等その他の適宜な方式で出力データとしての監視画像をディスプレイ2へ出力する画像出力部13と、記憶部14(本願の監視画像記憶手段の一例)と、制御部15と、を備えている。そして、制御部15と通信部11、制御部12、画像出力部13及び記憶部14とは、入出力インターフェースを備えるバス16を介して接続されている。
【0044】
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、OS、各種データ及び画像管理装置3の動作を担うコンピュータプログラムの他、本願の画像管理プログラムを記憶する。
【0045】
なお、本願の画像管理プログラムは、例えば他のサーバ装置等からネットワークを介して無線により取得されるようにしても良いし、記録媒体に記録された画像管理プログラムが、USB等の通信プロトコルに対応した方式のインターフェースを介して読み込まれるようにしても良い。
【0046】
また、記憶部14には、保存画像DB(データベース)141、検索履歴DB142、適合画像IDリストDB143、閲覧履歴DB144、画像整理履歴DB145、及び整理画像IDリストDB146が構築されている。
【0047】
なお、これらのデータベースは、データベースを管理するデータベースサーバに構築されるようにしてもよい。
【0048】
ここで、図2及び図3を参照して、記憶部14に構築されるデータベースの詳細について説明する。図2及び図3は、記憶部14に構築される各種データベースに登録される内容の一例を示す図である。なお、各図において、同一の部材名又は部材番号を示すものは、少なくとも同一の機能及び効果を奏するものであるため、重複部分についての説明は省略する。
【0049】
図2(A)に示すように、保存画像DB141には、カメラ1から入力される監視画像に関する情報が登録されており、例えば、画像IDと、画像名と、画像保存日時が登録されている。画像名と画像保存日時は、画像IDによって、各画像名及び画像保存日時毎に判別可能となっている。
【0050】
ここで、画像IDは、カメラ1から入力される監視画像を他の監視画像から識別するための識別子である。また、画像名は、記憶される監視画像(データ)の名称及び形式を示す。また、画像保存日時は、監視画像が撮像され記憶された日時を示す。
【0051】
また、記憶される監視画像の形式としては、例えば、JPEG形式、Gif形式、Tiff形式等の各種静止画像データや、MPEG形式、AVI形式等の各種動画像データが適用されるがこれに限定されず、ユーザに閲覧可能な種々の静止画像又は動画像データが記憶可能である。
【0052】
図2(B)に示すように、検索履歴DB142には、所定の検索条件に関する情報が登録されており、例えば、検索ID、検索条件、検索日時、適合画像件数が登録されている。検索条件、検索日時、及び適合画像件数(以下、「検索条件情報」という。)は、検索IDによって、各検索条件情報毎に判別可能となっている。
【0053】
ここで、検索IDは、検索条件情報を、他の検索条件情報から識別するための識別子である。検索条件は、例えば、所定の条件(例えば、監視画像が撮像された日時等)を満たす監視画像を検索するために、ユーザ等の操作に基づいて入力される条件である。検索日時は、監視画像の検索が実行された日時を示す。適合画像件数は、検索条件に基づいて検索された監視画像の枚数(件数)を示す。
【0054】
図2(C)に示すように、適合画像IDリストDB143には、検索条件を満たす監視画像が登録されており、例えば、検索IDと、画像IDが対応付けて登録されている。
【0055】
検索IDと、画像IDが対応付けて登録されることによって、保存画像DB141及び検索履歴DB142を参照して、所定の検索条件を満たす監視画像が特定されるようになっている。
【0056】
この所定の検索条件を満たす監視画像の特定方法の一例について説明する。
【0057】
適合画像IDリストDB143に登録される検索ID1には、4つの画像ID(100、101、102、及び103)が対応付けて記憶されている。そして、検索履歴DB142を参照することによって検索ID1が示す検索条件が特定される。そして、保存画像DB141を参照することによって、検索ID1と対応付けて記憶された画像IDが示す監視画像が、特定されるようになっている。
【0058】
このようにして、適合画像IDリストDB143から、検索ID1が示す検索条件を満たす監視画像(画像IDが示す監視画像)を特定することができる。
【0059】
図3(D)に示すように、閲覧履歴DB144には、検索された監視画像が閲覧されたか否かを示す閲覧判定に関する情報が登録されており、例えば、検索IDと、閲覧開始時刻と、閲覧終了時刻と、閲覧判定結果が登録されている。
【0060】
閲覧開始時刻には、検索された監視画像の閲覧が開始された日時が登録される。また、閲覧終了時刻には、検索された監視画像の閲覧が終了した日時がそれぞれ登録される。閲覧判定結果は、検索された監視画像が閲覧されたか否かを示す閲覧判定の結果が登録される。
【0061】
この閲覧履歴DB144に基づいて、監視画像の閲覧回数が特定されるようになっている。
【0062】
この監視画像の閲覧回数の特定方法の一例について説明する。
【0063】
まず、閲覧履歴DB144を参照して、閲覧判定結果がTRUE(閲覧した)を示す検索IDを抽出する。そして、適合画像IDリストDB143を参照して、抽出された検索IDと対応付けて登録された画像IDを抽出する。こうして抽出された画像IDには、同一の画像IDを示すものが含まれる場合がある。例えば、閲覧判定結果がTRUEを示す異なる検索IDで、同一の画像IDを示すものが含まれる場合である。この場合、抽出された画像IDは、少なくとも2回閲覧されたこととなるため、当該画像IDの閲覧回数は2回であると特定される。
【0064】
なお、閲覧判定の詳細については後述する。
【0065】
図3(E)に示すように、画像整理履歴DB145には、記憶された監視画像の整理(監視画像(データ)の削除又は圧縮等を含む。以下同じ。)に関する情報が登録されており、例えば、履歴IDと、整理日時と、実行者と、整理方法と、メモリ削減量と、結果が登録されている。整理日時と、実行者と、整理方法と、メモリ削減量と、結果(以下、「整理情報」という。)は、履歴IDによって、各整理情報毎に判別可能となっている。
【0066】
ここで、整理IDは、整理情報を、他の整理情報から識別するための識別子である。整理日時には、監視画像が整理された日時が登録される。実行者には、後述する制御部15に整理を行わせる指示を与えたユーザが登録される。整理方法には、整理の具体的内容が登録される。メモリ削減量には、記憶部14の記憶領域に記憶された監視画像を整理(削除又は圧縮等)することによって、当該記憶領域にどれだけの空き領域が生成されるかが登録される。結果には、整理が問題なく終了したか否かを示す処理結果が登録される。
【0067】
図3(F)に示すように、整理画像IDリストDB146には、整理された監視画像に関する情報が登録されており、例えば、履歴IDと、画像IDが対応付けて登録されている。
【0068】
履歴IDと、画像IDが対応付けて登録されることによって、画像整理履歴DB145を参照して、整理された監視画像が特定されるようになっている。
【0069】
この整理された監視画像の特定方法の一例について説明する。整理画像IDリストDB146に登録される履歴ID1には、4つの画像ID(155、156、157、及び158)が対応付けて記憶されている。そして、画像整理履歴DB145を参照することによって履歴ID1が示す整理情報が、保存画像DB141を参照することによって履歴ID1と対応付けて記憶された画像IDが示す監視画像が、それぞれ特定されるようになっている。
【0070】
この整理の詳細については後述する。
【0071】
制御部15は、図示しないCPU、ROM、RAM等により構成され、CPUが、ROMや記憶部14に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより画像管理装置3を統括的に制御するとともに、画像管理プログラムを読み出し実行することによって、本願の閲覧回数記憶手段、表示制御手段、閲覧判定手段、サムネイル画像表示手段、消去手段、及び圧縮手段等として機能するようになっている。
【0072】
[2.監視画像の検索及び閲覧判定における制御部15の動作]
次に、図4及び図5と、図6〜図8を対比して、監視画像の検索及び閲覧判定における制御部15の動作について説明する。
【0073】
まず、図4と図6を対比して、監視画像の検索及び閲覧判定における制御部15の動作について説明する。
【0074】
図4は監視画像の検索及び閲覧判定における制御部15の動作を示すフローチャートであり、図6は検索モードにおける検索画面例を示す図である。
【0075】
本願の画像管理プログラムには、ユーザの入力に基づいた所定の検索条件を満たす監視画像を検索し、ユーザに閲覧させる機能を有する。この機能を、「検索モード」と称する。ユーザは、所定の検索条件を満たす監視画像を検索し、閲覧を望む場合には、例えば、操作部12の操作によって「検索モード」の実行指示を、制御部15へ与える。
【0076】
この実行指示に基づいて、制御部15が画像管理プログラムを読み出し実行することによって、例えば、ディスプレイ2に、図6に示す検索画面が表示される。
【0077】
図6に示すように、検索画面T1には、検索条件入力部21と、監視画像表示部26と、監視画像情報表示部28と、整理指示部29と、が表示される。なお、監視画像情報表示部28及び、整理指示部29については後述する。
【0078】
検索条件入力部21は、所定の検索条件を入力するためのユーザーインターフェース(GUI)として、画像保存日入力部22、保存時刻入力部23、及び閲覧回数閾値入力部24、検索ボタン25が設定されている。
【0079】
画像保存日入力部22及び保存時刻入力部23は、所定の期間内に撮像された監視画像(所定の検索条件の一例)を検索させるためのユーザーインターフェースである。ユーザに、所定期間の開始点の日時及び終了点日時を入力させることによって、この所定の期間を指定することができる。
【0080】
なお、画像保存日入力部22のみに所定の日をそれぞれ入力(例えば、2011/10/20〜2011/10/25等)させて、所定の日(全時間を含む)に撮像された監視画像を検索させることができる。また、保存時刻入力部23のみに所定の時刻をそれぞれ入力(例えば、12:00〜13:00等。)させて、所定の時間に撮像された監視画像を検索させることもできる。
【0081】
閲覧回数閾値入力部24は、所定の閲覧回数を示す監視画像(所定の検索条件の一例)を検索させるためのユーザーインターフェースである。ユーザに、監視画像の閲覧回数、及びこの閲覧回数と同数か、それ以上か、又はそれ以下か、を入力させることによって、所定の閲覧回数を指定することができる。
【0082】
図4の説明に戻り、ユーザによって、検索条件入力部21に所定の検索条件が入力され、検索ボタン25がユーザの指示によって選択(例えば、ポインタ27によって押下)されると(ステップS1)、制御部15は、監視画像の検索を開始する(ステップS2)。なお、この時、制御部15は、所定の検索条件毎に、検索IDを発行(生成)する。
【0083】
そして、制御部15は、所定の検索条件を満たす監視画像を検索する(ステップS3)。
【0084】
具体的には、制御部15は、所定の検索条件として所定の期間内に撮像された監視画像を検索する場合には、保存画像DB141を参照して、当該所定の期間内を示す画像保存日時と対応付けて登録された画像IDを抽出する。
【0085】
また、制御部15は、所定の検索条件として所定の閲覧回数を示す監視画像を検索する場合には、上述した方法で監視画像の閲覧回数を特定し、所定の閲覧回数を示す監視画像を抽出する。
【0086】
そして、制御部15は、検索履歴を検索履歴DB142に登録(記録)する(ステップS4)。具体的には、制御部15は、発行した検索IDと、検索条件情報を対応付けて検索履歴DB142へ登録する。
【0087】
そして、制御部15は、監視画像が検索されなかった場合(適合画像件数が0件)には(ステップS5:YES)、処理を終了する。
【0088】
一方、監視画像が検索された場合には(ステップS5:NO)、制御部15は、閲覧判定を実行する(ステップS6〜ステップS11)。
【0089】
ここで、閲覧判定について説明する。
【0090】
検索モードでは、所定の検索条件を満たし、検索された監視画像は、監視画像表示部26に表示される。図6の監視画像表示部26には、複数の監視画像が検索され、所謂サムネイル表示(多数の画像を一覧表示するために縮小された画像)されている(監視画像表示部26内の矩形で示したもの)。
【0091】
そして、監視画像が静止画像であった場合には、サムネイル表示された画像を、例えば、ポインタ27で指示(例えば、マウスでクリック等)すると、指示された画像が拡大表示(例えば、所謂ポップアップ表示(別ウインドウに表示)される。)されるようになっている。また、監視画像が動画像であった場合にも、サムネイル表示された画像を、例えば、ポインタ27で指示すると、指示された動画像が再生されるようになっている。
【0092】
そして、ユーザは、拡大表示された静止画像又は、再生された動画を見て、この静止画像又は動画像に撮像された監視対象を特定する。
【0093】
なお、説明の便宜上以下に示す例において、特に説明する場合を除き、「監視画像」という場合には、監視画像としての静止画像又は動画像を含むものとし、静止画像という場合には監視画像としての静止画像をいい、動画像という場合には監視画像としての動画像をいうものとする。
【0094】
そこで、閲覧判定の一例として、制御部15は、検索された監視画像としての静止画像又は動画像がポインタ27で指示され、指示された画像が拡大表示又は再生された場合に、当該監視画像が閲覧されたと判断するように構成するようにしてもよい。
【0095】
すなわち、検索された監視画像がポインタ27で指示されたことの履歴(以下、「クリック履歴」とする。)を記録する。そして、制御部15は、クリック履歴が存在する監視画像は、既に閲覧されたと判定する。すなわち、制御部15は、一つのクリック履歴に対して、一回閲覧されたと判定するようになっている。
【0096】
また、同一の監視画像が複数回拡大表示又は再生された場合には、当該監視画像には複数回に応じたクリック履歴が存在することとなる。そこで、制御部15は、同一の監視画像に複数のクリック履歴が存在する場合には、この監視画像は複数回に対応する回数閲覧されたと判定するようになっている。
【0097】
また、閲覧判定の他の例として、制御部15は、予め設定された閲覧判定値を算出する基準となる値に基づいて閲覧判定値を算出し、算出された閲覧判定値に基づいて、監視画像が前記ユーザに閲覧されたか否かを判定するように構成するようにしてもよい。
【0098】
ここで、閲覧判定値を算出する基準となる値とは、後述する監視画像の種類(静止画像、動画像、又はサムネイル表示された静止画像等)に応じて、単位数量当たりの監視画像に撮像された監視対象が、ユーザに特定されると推定される期間をいう。
【0099】
また、閲覧判定値とは、実際に表示される監視画像に撮像された監視対象が、ユーザに特定されると推定される期間をいう。
【0100】
上述したように、ユーザは、拡大表示又は再生された監視画像を見て、この監視画像に撮像された監視対象を特定するのであるが、監視対象を特定するまでにある程度の時間を要する場合もある。
【0101】
そこで、当該監視対象を確実に特定して、監視画像の確認漏れを防止する観点から、制御部15は、閲覧判定値に基づいて、監視画像が前記ユーザに閲覧されたか否かを判定するようになっている。
【0102】
閲覧判定値の算出例として、監視画像が静止画像であった場合を説明する。
【0103】
この場合、単位数量当たりの静止画像(例えば、一枚の静止画像)が拡大表示される所定の表示時間を閲覧判定値を算出する基準となる値として設定し、この閲覧判定値を算出する基準となる値に基づいて閲覧判定値を算出する。この閲覧判定値は、静止画像に撮像された監視対象がユーザに特定されると推定される期間として設定されるものである。
【0104】
具体的には、例えば、一つの静止画像が拡大表示された場合に、静止画像に示される監視対象がユーザに特定されると推定される期間として10秒間要すると想定した場合には、閲覧判定値を算出する基準となる値として、10秒と設定する。
【0105】
そして、制御部15は、閲覧判定を行う際には、閲覧判定値を算出する基準となる値である10秒を呼び出し、閲覧判定値として算出し、実際に静止画像が10秒間拡大表示された場合には、当該静止画像はユーザに閲覧されたと判定するようになっている。
【0106】
なお、この場合の閲覧判定値は適宜変更することができ、例えば、静止画像の表示サイズに応じて変更するようにしてもよい。この場合の表示サイズは例えば、HTMLタグにおいては、
<img src ="静止画像名" width="画面横サイズ" height="画面縦サイズ">
で表わされるが、このwidth="画面横サイズ"及び height="画面縦サイズ"の値に応じて閲覧判定値を変更するようにしてもよい。
【0107】
また、閲覧判定値の他の算出例として、複数の監視画像としての静止画像が検索され、検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にサムネイル表示された場合について説明する。
【0108】
この場合、サムネイル表示された各静止画像のうち一つの静止画像に撮像された監視対象(上述した単位数量あたりの監視画像)が、ユーザに特定される時間を閲覧判定値を算出する基準となる値として設定し、サムネイル表示された静止画像の総数に応じて、閲覧判定値を算出する。
【0109】
すなわち、この場合の閲覧判定値は、サムネイル表示された各静止画像に撮像された監視対象の全てがユーザに特定されると推定される期間として算出されるものである。
【0110】
具体的には、例えば、図6の監視画像表示部26に示すように、16(枚)の静止画像がサムネイル表示された場合を考える。
【0111】
まず、サムネイル表示された各静止画像のうち一つの静止画像に撮像された監視対象が、ユーザに特定される時間を想定する。例えば、一つの静止画像に撮像された監視対象がユーザに特定される時間を、5秒とする。これが閲覧判定値を算出する基準となる値となる。
【0112】
そうすると、サムネイル表示された各静止画像に撮像された監視対象の全てがユーザに特定されると推定される時間は、一つの静止画像に撮像された監視対象がユーザに特定される時間に、サムネイル表示された全ての静止画像の枚数を乗じた時間であると考えることができる。これが閲覧判定値となる。
【0113】
例えば、図6の監視画像表示部26に示すように、16(枚)の静止画像がサムネイル表示された場合には、一つの静止画像に撮像された監視対象がユーザに特定される時間が5秒であるので、5に16を乗じた時間である90秒が、サムネイル表示された各静止画像に撮像された監視対象の全てがユーザに特定されると推定される時間となる。この算出された時間を、閲覧判定値とする。
【0114】
この場合、制御部15は、サムネイル表示された表示画面が90秒間表示された場合には、サムネイル表示された全ての静止画像は、ユーザに閲覧されたと判定するようになっている。
【0115】
なお、この場合の閲覧判定値の基準となる値は適宜変更することができ、例えば、サムネイル表示される一つの静止画像に撮像された監視対象がユーザに特定される時間、又は、サムネイル表示された静止画像の数量に応じて、変更するようにしてもよい。
【0116】
また、閲覧判定値の他の算出例として、検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合について説明する。
【0117】
一般的に、ウィンドウシステム(平行する複数のタスクにそれぞれ固有の領域(ウインドウ)を割当て画面出力を多重化する、コンピュータ上のメカニズム、及びそのためのソフトウェア)において単一のウインドウ内で収まりきらない情報を表示させる場合には、スクロールバー(Scroll Bar)が用いられる。
【0118】
このスクロールバー(Scroll Bar)は、主にウィンドウシステムにおいて単一のウインドウ内で表示しきれない(収まりきらない)情報の部分領域だけ表示し、必要に応じて表示領域を移動するためのユーザインターフェース(GUI)のことをいう。
【0119】
ここで、図7及び図8を参照して、検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合の閲覧判定値の算出について説明する。
【0120】
図7及び図8は、検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合の表示画面を示す図である。
【0121】
図7に示すように、検索画面T1では、検索された複数の静止画像が監視画像表示部26に表示しきれず、監視画像表示部26にスクロールバー100が表示されている。
【0122】
このとき、検索された複数の静止画像は、24(枚)であるが、監視画像表示部26には16枚の静止画像しか表示できないため、監視画像表示部26にスクロールバー100が表示されている。
【0123】
スクロールバー100は、公知のユーザーインターフェースであるため詳しい説明は省略するが、監視画像表示部26に表示されるコンテンツ(監視画像)を上下方向にスクロール表示させるためのスクロールボックス(ノブ)101と、監視画像を上方向にスクロール表示させるためのスクロールボタン(アロー)102と、監視画像を下方向にスクロール表示させるためのスクロールボタン103とから構成される。
【0124】
図8(A)は、スクロールボックス101を下方向へスライド、又はスクロールボタン102をポインタ27で指示する前の監視画像表示部26に表示される静止画像を示している。
【0125】
そして、検索された全ての静止画像を確認するためには、スクロールボックス101を下方向へスライド、又はスクロールボタン103をポインタ27で指示する。
【0126】
すると、図8(B)に示すように、表示しきれなかった静止画像が表示される。
【0127】
検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合には、ユーザは、図8(A)に示す状態から図8(B)の状態へ表示される静止画像をスクロール表示させて初めて、ユーザは、全ての静止画像に撮像された監視対象を特定できるものと考えられる。
【0128】
そこで、検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合の閲覧判定値として、上述したサムネイル表示された場合の閲覧判定値の算出例に加えて、監視画像表示部26に表示される静止画像が全てスクロール表示された場合に、制御部15が、監視画像がユーザに閲覧されたと判定するようにしてもよい。
【0129】
この監視画像表示部26に表示される静止画像が全てスクロール表示されたことを記録することは、所謂スクロール履歴と称されている。そして、制御部15が、スクロール表示されたか否かを監視し、スクロール表示された場合には、スクロール履歴として記憶するようになっている。
【0130】
即ち、検索された複数の静止画像が、監視画像表示部26にスクロールバーを用いて表示された場合では、サムネイル表示された場合の閲覧判定値に加えて、スクロール履歴が存在する場合に、監視画像がユーザに閲覧されたと判定するようになっている。
【0131】
また、閲覧判定値の他の算出例として、監視画像が動画像であった場合について説明する。
【0132】
この場合、動画像が再生される所定の再生時間を設定し、この所定の再生時間を閲覧判定値の基準となる値として設定することができる。
【0133】
この閲覧判定値の基準となる値は、動画像に撮像された監視対象がユーザに特定されると推定される期間として設定されるものである。
【0134】
具体的には、例えば、一つの動画像が再生された場合に、この動画像に示される監視対象がユーザに特定されると推定される期間として30秒要すると想定した場合には、閲覧判定値の基準となる値は30秒と設定される。
【0135】
そして、制御部15は、閲覧判定を行う際には、閲覧判定値を算出する基準となる値である30秒を呼び出し、閲覧判定値として算出し、実際に動画像が30秒間再生された場合には、当該動画像はユーザに閲覧されたと判定するようになっている。
【0136】
なお、この場合の閲覧判定値の基準となる値は適宜変更することができ、例えば、動画像の録画時間(総録画時間)に応じて変更するようにしてもよい。
【0137】
また、以上説明した閲覧判定値の基準となる値は、例えば、予め設定され、記憶部14やROM等に記憶するようにしてもよい。また、操作部12を介して、ユーザに入力させるようにしてもよい。そして、制御部15は、この閲覧判定値の基準となる値をもとに、検出された静止画像又は動画像等に応じて、閲覧判定値を算出し、閲覧判定を行う。
【0138】
また、以上説明した閲覧判定値も、操作部12を介して、ユーザに入力させるようにしてもよい。
【0139】
図4の説明に戻り、制御部15は、閲覧判定値を算出する(ステップS6)。
【0140】
この閲覧判定値の算出方法の一例は上述したとおりであり、制御部15は、監視画像の種類(静止画像、動画像、又はサムネイル表示された静止画像等)に応じた閲覧判定値の基準となる値を呼び出し、閲覧判定値を算出する。
【0141】
そして、制御部15は、ステップS3で検索された監視画像を取得(特定)し(ステップS7)、ディスプレイ2へ表示させる(ステップS8。監視画像表示部26を参照)。
【0142】
また、制御部15は、検索された監視画像を監視画像表示部26(ディスプレイ2)へ表示させた時刻を、表示開始時刻として取得し、保持(記憶)するようになっている。
【0143】
そして、制御部15は、ユーザの指示等により、検索された監視画像の表示の終了指示が入力されたか否か(ユーザの指示等により、表示が終了されたか否か)をループ判定する(ステップS9)。
【0144】
終了指示が入力されなかった場合には(ステップS9:NO)、制御部15は、検索された監視画像の表示を継続する。
【0145】
一方、終了指示が入力された場合には(ステップS9:YES)、制御部15は、閲覧判定を行う(ステップS10)。
【0146】
図5は、閲覧判定を行う場合の制御部15の動作を示すフローチャートである。
【0147】
この動作は、制御部15が上述した閲覧判定を行うものである。
【0148】
図5に示すように、まず、制御部15は、検索された監視画像の表示を終了した時刻を、表示終了時刻として取得する。そして、上述した表示開始時刻と表示終了時刻との差分を算出する(ステップS21)。
【0149】
そして、ステップS6で算出(取得)した閲覧判定値とステップS21で算出された差分を比較する(ステップS22)。この差分が、実際に監視画像を閲覧した時間となる。
【0150】
そして、ステップS21で算出された差分が、ステップS6で算出した閲覧判定値以上であった場合には(ステップS22:YES)、制御部15は、ユーザが監視画像を閲覧したと判定し、画像閲覧結果をTRUEとする(ステップS23)。
【0151】
また、ステップS21で算出された差分が、ステップS6で算出した閲覧判定値以下であった場合には(ステップS22:NO)、制御部15は、ユーザが監視画像を閲覧したと判定し、画像閲覧結果をFALSEとする(ステップS24)。
【0152】
閲覧判定が終了すると、ステップS11へ移行し、制御部15は、閲覧履歴として、検索ID、表示開始時刻、表示終了時刻、及び閲覧判定結果を閲覧履歴DB144に登録し、適合画像IDリストとして、検索された画像の画像IDを、適合画像IDリストDBに登録する(DBを更新する)。
【0153】
なお、本実施携帯においては、制御部15は、検索モードにおいて閲覧判定を行うように説明したが、検索モードを設けず、例えば、OSが備える一般的なファイル閲覧モード(ファイルブラウジング機能)において監視画像を表示(一の監視画像を表示、又はサムネイル表示を含む)させ、制御部15が閲覧判定を行うようにしてもよい。
【0154】
[3.監視画像の閲覧履歴に基づく表示及び監視画像の整理における制御部15の動作]
次に、図9及び図10と、図11〜図16を対比して、監視画像の閲覧履歴に基づく表示及び監視画像の整理における制御部15の動作に付いて説明する。
【0155】
まず、図9と図11〜図16を対比して、監視画像の閲覧履歴に基づく表示における制御部15の動作について説明する。
【0156】
図9は監視画像の閲覧履歴に基づく表示における制御部15の動作を示すフローチャートであり、図11〜図16は閲覧履歴に応じた監視画像の表示態様を示す画面例である。
【0157】
本願の画像管理プログラムには、閲覧履歴に応じて検索された監視画像の表示態様を変化させる機能を有する。この機能を、「閲覧モード」と称する。また、ここでいう閲覧履歴には、主として閲覧回数が含まれる。
【0158】
ユーザは、所定の閲覧履歴を満たす監視画像を検索し、閲覧を望む場合には、例えば、操作部12の操作によって「閲覧モード」の実行指示を、制御部15へ与える。
【0159】
係る実行指示に基づいて、制御部15が画像管理プログラムを読み出し実行することによって、例えば、ディスプレイ2に、図11に示す検索画面が表示される。
【0160】
図11に示すように、検索画面T2には、閲覧検索条件入力部31と、監視画像表示部36と、監視画像情報表示部28と、整理指示部29と、が表示される。なお、監視画像情報表示部28及び、整理指示部29については後述する。
【0161】
閲覧検索条件入力部31は、所定の検索条件を入力するためのユーザーインターフェースとして、画像保存日入力部32、保存時刻入力部33、及び閲覧回数閾値入力部34、閲覧状況表示ボタン35が設定されている。
【0162】
画像保存日入力部32は画像保存日入力部22と、保存時刻入力部33は保存時刻入力部23と、閲覧回数閾値入力部34は閲覧回数閾値入力部24と、少なくとも同一の機能を有するためその説明を省略する。
【0163】
図9の説明に戻り、ユーザは、閲覧検索条件入力部31に所定の検索条件を入力する(ステップS31)。
【0164】
具体的には、検索したい画像の保存日時や、閲覧回数閾値(所定の閲覧回数。例えば、閲覧回数が5回以下又は以上)の画像を検索したい場合は5と入力)、その範囲(閾値以上又は以下)を設定する。
【0165】
そして、制御部15は、閲覧状況表示ボタン35がユーザの指示によって選択されると、
例えば、上述した監視画像の閲覧回数の特定方法に従って、所定の閲覧回数を満たす監視画像を検索する。
【0166】
そして、制御部15は、閲覧履歴を取得する(ステップS32)。
【0167】
閲覧履歴の取得方法は、上述した一例に従うが、具体的には、制御部15は、閲覧履歴DB144から、閲覧判定結果がTRUEの検索IDに対応付けられた(紐づく)適合画像IDリストを適合画像IDリストDB143から取得し、それらの閲覧回数を画像ID毎に算出する。例えば適合画像IDリストDB143に画像IDが100のデータが3回格納されていた場合、画像IDが100の画像はユーザに3回閲覧されているということになる。
【0168】
そして、制御部15は、全ての監視画像の閲覧回数を算出する(ステップS33)。
【0169】
具体的には、制御部15は、ステップS32で算出した閲覧回数と、保存画像DB141に格納されている全ての画像IDを基に、全画像の閲覧回数を算出する。
【0170】
そして、制御部15は、入力された所定の閲覧回数を満たす(閲覧回数閾値より閲覧回数が多い、もしくは少ない画像)監視画像を検索する(ステップS34)。
【0171】
そして、制御部15は、所定の閲覧回数を満たす監視画像が検索されなかった場合には(ステップS34:NO)、対象となる監視画像がない旨のメッセージを表示する(ステップS39)。
【0172】
一方、所定の閲覧回数を満たす監視画像が検索された場合には(ステップS34:YES)、制御部15は、保存画像DB141から監視画像を取得する。また、閲覧履歴DB144からその画像の閲覧記録を取得してもよい。
【0173】
そして、制御部15は、取得した監視画像を表示する(ステップS36)。
【0174】
ここで、図12〜図16を参照して、監視画像の閲覧履歴に基づく表示画面について説明する。
【0175】
本実施形態における制御部15は、所定の閲覧回数を満たす監視画像を、監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で監視画像表示部36へ表示するようになっている。
【0176】
図12〜図15に示す表示画面例では、監視画像を、所定の閲覧回数以上を示す閲覧画像を、閲覧回数の多い順に表示態様を変化させている。
【0177】
更に、図12に示す監視画像表示部36では、監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様の一例として、閲覧回数が多い監視画像の外形枠を太く、閲覧回数が少なくなるにつれてこの外形枠を細く表示させている。
【0178】
監視画像において、閲覧回数が多いということは、監視という観点上、重要な撮像対象が示されている場合がある。
【0179】
本実施形態においては、重要と思われる監視画像の表示態様を変化(例えば、強調表示)させることによって、これを閲覧するユーザに注意を喚起し、監視画像の確認漏れが生じないように、当該監視画像を適切に管理するようになっている。
【0180】
図12に示す監視画像表示部36では、例えば、所定の閲覧回数を見たす監視画像であって、更に、閲覧回数が多いものを監視画像の外形枠を太くして表示枠41へ表示させている。そして、表示枠41に表示される監視画像の閲覧回数が所定の閾値内で減少するもの(例えば、表示部41に表示される監視画像の閲覧回数は10回以上、表示枠42に表示される監視画像の閲覧回数は5回以上等)を監視画像の外形枠を順に細くして、順番に表示枠42〜表示枠44へ表示させている。
【0181】
また、図13に示す監視画像表示部36では、監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様の一例として、閲覧回数が多い監視画像の外形枠を速い速度で点滅表示させ(例えば、表示枠51)、閲覧回数が少なくなるにつれてこの点滅表示を遅くさせている(例えば、表示枠52又は表示枠53)。図13に示す例では、監視画像の外形枠の破線間隔が短いほど、点滅表示が早いことを示している。
【0182】
また、図14に示す監視画像表示部36では、監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様の一例として、閲覧回数が多い監視画像の表示サイズを大きくさせ(例えば、表示枠61)、閲覧回数が少なくなるにつれて表示サイズを小さくさせている(例えば、表示枠62又は表示枠63)。
【0183】
また、図15に示す監視画像表示部36では、監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様の一例として、閲覧回数が多い監視画像から順番に表示させるようにしている。
【0184】
具体的には、図15に示す監視画像表示部36では、閲覧回数が多い監視画像71から順番に監視画像75まで、制御部15の制御に基づいて、又は、ユーザの操作に基づいて、閲覧回数が多い監視画像から順番に表示させるようになっている。
【0185】
また、図16に示す監視画像表示部36では、所定の閲覧回数を見たす監視画像であって、更に、閲覧画像が保存された日時(画像保存日時)が早い順に表示させる順番を変えている。
【0186】
直近に保存された監視画像は、監視という観点上、着目すべき重要な撮像対象が示されている場合があるためである。
【0187】
なお、図12〜図15に示す例において、上述した所定の閲覧回数を見たす監視画像であって、更に、閲覧回数が多いものを示す閲覧回数は、任意に設定可能であることはいうまでもない。
【0188】
また、図12〜図15に示す例では、閲覧回数が多いものから順に表示態様を変えて表示させるようにしたが、これに限定されず、閲覧回数が少ないものから順に表示態様を変えて表示させるようにしてもよい。
【0189】
図9の説明に戻り、制御部15は、整理指示部29の所定の項目がチェックされ、実行ボタンがユーザにより指示されたか否か(以下、「整理指示がなされたか否か」とする。)を監視する(ステップS37)。
【0190】
この整理指示部29は、記憶部14に記憶された監視画像のうち、所定の監視画像を整理(例えば、削除、又は圧縮等)させるためのユーザーインターフェースである。
【0191】
例えば、閲覧回数が多い監視画像に示される監視対象は、ユーザによって既に特定されており、記憶領域の有効的活用との観点から、記憶部14から削除することが好ましい場合がある。また、不要な監視画像を削除して、効果的な画像の整理を行うことにより、閲覧すべき閲覧画像の確認漏れを防止することができる。
【0192】
そこで、制御部15は、所定の監視画像を整理するようになっている。
【0193】
整理指示部29に示すように、整理指示部29には、記憶部14に記憶された全ての監視画像又は、所定の閲覧回数を示す監視画像を、削除又は圧縮させる指示を制御部15へ与えることを可能とするユーザーインターフェースが設定されている。ここで、所定の閲覧回数とは、一定の閲覧回数以上又は以下又は、同一であることを含む。
【0194】
そして、整理指示がなされなかった場合には(ステップS37:NO)、制御部15は、処理を終了する。
【0195】
一方、整理指示がされた場合には(ステップS37:YES)、制御部15は、監視画像の整理を実行する(ステップS38)。
【0196】
ここで、図10を参照して、監視画像の整理について説明する。
【0197】
図10は、監視画像の整理における制御部15の動作を示すフローチャートである。
【0198】
図10に示すように、まず、制御部15は、監視画像の整理方法を取得する(ステップS41)。
【0199】
具体的には、上述したように、制御部15は、整理指示部29を用いたユーザの指示によって、記憶部14に記憶された全ての監視画像又は、所定の閲覧回数を示す監視画像の何れかが選択されたか、及び画像の削除又は圧縮の何れかが選択されたかを判定する。
【0200】
そして、整理方法として削除が選択されなかった場合には(ステップS42:NO)、制御部15は、ユーザによって指示された記憶部14に記憶された全ての監視画像又は、所定の閲覧回数を示す監視画像の圧縮処理を実行する(ステップS43)。この圧縮処理は公知の技術であるため詳しい説明は省略するが、その一例として、監視画像ファイルを可逆圧縮(ZIP、RAR、LHA等のファイル形式に変換)することをいう。
【0201】
そして、制御部15は、整理状況の記録として、整理画像情報、整理日時、整理実行者、整理方法、整理によって圧縮されたメモリ量、整理結果を画像整理履歴DB145に登録する(ステップS45)。その後、保存画像DB141を更新する(ステップS46)。
【0202】
一方、整理方法として削除が選択された場合には(ステップS42:YES)、制御部15は、対象となる監視画像の削除を行い(ステップS44)、整理状況を記録する。
【0203】
具体的には、制御部15は、整理状況として、整理画像情報、整理日時、整理実行者、整理方法、整理によって削減されたメモリ量、整理結果を画像整理履歴DB145に登録する(ステップS45)。その後、保存画像DB141を更新する(ステップS46)。
【0204】
以上説明したように、本実施形態においては、制御部15は、記憶部14に記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、監視画像表示部26へ表示させるように構成したため、監視画像を適切に管理することができる。
【0205】
[4.画像管理装置3の応用例]
他の応用例として、制御部15に、監視画像の自動検索又は自動整理を実行させる機能(上述した監視画像の検索及び整理を自動的に行わせる機能)を備えるようにしてもよい。
【0206】
この場合、例えば、画像管理プログラムは、監視画像の自動検索又は自動整理を実行させる機能を有する。この機能を、「自動検索・整理モード」と称する。
【0207】
ユーザは、監視画像の自動検索又は自動整理を望む場合には、例えば、操作部12の操作によって「自動検索・整理モード」の実行指示を、制御部15へ与える。
【0208】
係る実行指示に基づいて、制御部15が画像管理プログラムを読み出し実行することによって、例えば、ディスプレイ2に、図17に示す自動検索・整理画面が表示される。
【0209】
図17に示す自動検索・整理画面T3は、ユーザに、実行スケジュール、検索させたい画像の条件(画像の保存時刻、閲覧回数の指定)、画像抽出後の整理の有無やその方法(削除や圧縮)などを設定し、定期的な画像整理を自動で行うユーザーインターフェースを備える。
【0210】
具体的には、自動検索・整理画面T3には、スケジュールの登録入力部81、連絡先登録入力部82、検索条件の設定入力部83、自動画像整理入力部84が表示される。
【0211】
スケジュールの登録入力部81は、監視画像の自動検索又は自動整理の実行スケジュールを入力するためのユーザーインターフェースであり、実行させる開始日、終了時、実行時刻、定期的な実行か否か(1回のみか定期的に行うか)を入力する項目が表示される。
【0212】
連絡先登録入力部82は、監視画像の検索結果又は整理結果の通知先を入力するためのユーザーインターフェースであり、連絡先及びメールアドレスを入力する項目が表示される。
【0213】
検索条件の設定入力部83は、監視画像を検索するための条件を入力するためのユーザーインターフェースであり、検索条件として監視画像を特定するための入力部である対象画像入力部、監視画像の保存された時刻を入力する保存時刻入力部、監視画像の閲覧回数を入力する閲覧回数入力部が表示される。
【0214】
画像を自動で整理する入力部84は、監視画像を自動で整理するか否かを指示するためのユーザーインターフェースであり、チェックボックスをチェックすることで、この自動整理が実行される。
【0215】
そして、画像を自動で整理する入力部84には、画像の整理方法として削除か圧縮かを選択させる入力部と、整理の対象となる監視画像を特定するための入力部が表示される。
【0216】
整理の対象となる監視画像を特定するための入力部において、全ての監視画像を対象とするか、所定の閲覧回数以上の監視画像を対象とするかを入力することができる。
【0217】
自動検索・整理画面T3で示す例では、「2011/10/01〜2011/12/31の毎日17時に、前日の10〜17時に保存され、かつ閲覧回数が10回以下の画像を自動で抽出し、全て削除する設定」となっている。
【0218】
また、画像を自動で整理する入力部84において、チェックボックスをチェックしなかった場合、即ち、監視画像を自動で整理しないことを選択した場合には、図18に示す表示画面T4が表示される。
【0219】
監視画像を自動で整理しないことを選択した場合(画像の自動整理が無効の場合)には、監視画像の自動検索完了後に、Informationウインドウ91がポップアップ表示され、監視画像表示部26に抽出された画像件数や、それらの情報を、監視画像情報表示部28にリスト表示する。ユーザは、整理指示部29を用いて所定の指示を入力することによって、上述した監視画像の整理を実行させることができる(即ち、手動での画像整理ができる)。
【0220】
なお、以上説明した実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。そして、上記実施形態の中で説明されている構成の組み合わせ全てが発明の課題解決に必須の手段であるとは限らない。
【0221】
なお、上記実施形態においては、本願を画像管理システムSに対して適用した場合の例を示したが、その他にも例えば、パーソナルコンピュータ又は家庭用等の電子機器等に対しても適用可能である。
【符号の説明】
【0222】
1 カメラ
2 ディスプレイ
3 画像管理装置
11 データ受信部
12 操作部
13 画像出力部
14 記憶部
15 制御部
S 画像管理システム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象が撮像された監視画像であって、ユーザによって閲覧可能な当該監視画像を記憶する監視画像記憶手段と、
前記監視画像が、前記ユーザによって閲覧された回数を、前記監視画像と対応付けて記憶する閲覧回数記憶手段と、
前記記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする画像管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像管理装置であって、
前記監視画像に撮像された監視対象が、前記ユーザに特定されると推定される期間を示す閲覧判定値に基づいて、前記監視画像が前記ユーザに閲覧されたか否かを判定する閲覧判定手段と、を更に備え、
前記閲覧回数記憶手段は、前記閲覧判定手段によって前記監視画像がユーザに閲覧されたと判定された場合に、当該監視画像の閲覧回数を記憶することを特徴とする画像管理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像表示装置であって、
前記記憶された監視画像は静止画像であり、
一又は複数の前記静止画像を示すサムネイル画像を表示するサムネイル画像表示手段と、を更に備え、
前記閲覧判定値は、前記表示されたサムネイル画像の数量に応じて設定され、
前記閲覧判定手段は、前記サムネイル画像が、前記閲覧判定値に示される期間表示された場合には、当該サムネイル画像に対応する静止画像が、ユーザによって閲覧されたと判定することを特徴とする画像管理装置。
【請求項4】
請求項2に記載の画像表示装置であって、
前記記憶された監視画像は動画像であり、
前記閲覧判定値は、前記動画像の記録時間に応じて設定され、
前記閲覧判定手段は、前記動画像が、前記閲覧判定値に示される期間表示された場合には、当該動画像が、ユーザによって閲覧されたと判定することを特徴とする画像管理装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像管理装置であって、
前記監視画像の閲覧回数に応じて、当該監視画像を消去する消去手段を更に備えることを特徴とする画像管理装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像管理装置であって、
前記監視画像の閲覧回数に応じて、当該監視画像を圧縮処理する圧縮手段を更に備えることを特徴とする画像管理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像管理装置であって、
前記閲覧判定値を任意に設定可能な入力手段を更に備えることを特徴とする画像管理装置。
【請求項8】
画像管理装置における画像管理方法であって、
監視対象が撮像された監視画像であって、ユーザによって閲覧可能な当該監視画像を記憶する監視画像記憶工程と、
前記監視画像が、前記ユーザによって閲覧された回数を、前記監視画像と対応付けて記憶する閲覧回数記憶工程と、
前記記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させる表示制御工程と、
を有することを特徴とする画像管理方法。
【請求項9】
画像管理装置に含まれるコンピュータを、
監視対象が撮像された監視画像であって、ユーザによって閲覧可能な当該監視画像を記憶する監視画像記憶手段、
前記監視画像が、前記ユーザによって閲覧された回数を、前記監視画像と対応付けて記憶する閲覧回数記憶手段、
前記記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とする画像管理プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の画像管理プログラムがコンピュータに読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
【請求項1】
監視対象が撮像された監視画像であって、ユーザによって閲覧可能な当該監視画像を記憶する監視画像記憶手段と、
前記監視画像が、前記ユーザによって閲覧された回数を、前記監視画像と対応付けて記憶する閲覧回数記憶手段と、
前記記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする画像管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像管理装置であって、
前記監視画像に撮像された監視対象が、前記ユーザに特定されると推定される期間を示す閲覧判定値に基づいて、前記監視画像が前記ユーザに閲覧されたか否かを判定する閲覧判定手段と、を更に備え、
前記閲覧回数記憶手段は、前記閲覧判定手段によって前記監視画像がユーザに閲覧されたと判定された場合に、当該監視画像の閲覧回数を記憶することを特徴とする画像管理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像表示装置であって、
前記記憶された監視画像は静止画像であり、
一又は複数の前記静止画像を示すサムネイル画像を表示するサムネイル画像表示手段と、を更に備え、
前記閲覧判定値は、前記表示されたサムネイル画像の数量に応じて設定され、
前記閲覧判定手段は、前記サムネイル画像が、前記閲覧判定値に示される期間表示された場合には、当該サムネイル画像に対応する静止画像が、ユーザによって閲覧されたと判定することを特徴とする画像管理装置。
【請求項4】
請求項2に記載の画像表示装置であって、
前記記憶された監視画像は動画像であり、
前記閲覧判定値は、前記動画像の記録時間に応じて設定され、
前記閲覧判定手段は、前記動画像が、前記閲覧判定値に示される期間表示された場合には、当該動画像が、ユーザによって閲覧されたと判定することを特徴とする画像管理装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像管理装置であって、
前記監視画像の閲覧回数に応じて、当該監視画像を消去する消去手段を更に備えることを特徴とする画像管理装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像管理装置であって、
前記監視画像の閲覧回数に応じて、当該監視画像を圧縮処理する圧縮手段を更に備えることを特徴とする画像管理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像管理装置であって、
前記閲覧判定値を任意に設定可能な入力手段を更に備えることを特徴とする画像管理装置。
【請求項8】
画像管理装置における画像管理方法であって、
監視対象が撮像された監視画像であって、ユーザによって閲覧可能な当該監視画像を記憶する監視画像記憶工程と、
前記監視画像が、前記ユーザによって閲覧された回数を、前記監視画像と対応付けて記憶する閲覧回数記憶工程と、
前記記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させる表示制御工程と、
を有することを特徴とする画像管理方法。
【請求項9】
画像管理装置に含まれるコンピュータを、
監視対象が撮像された監視画像であって、ユーザによって閲覧可能な当該監視画像を記憶する監視画像記憶手段、
前記監視画像が、前記ユーザによって閲覧された回数を、前記監視画像と対応付けて記憶する閲覧回数記憶手段、
前記記憶された監視画像を、当該監視画像の閲覧された回数に応じた表示態様で、表示部へ表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とする画像管理プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の画像管理プログラムがコンピュータに読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図8】
【図9】
【図10】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図6】
【図7】
【図11】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図8】
【図9】
【図10】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図6】
【図7】
【図11】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2013−15916(P2013−15916A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146662(P2011−146662)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
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