説明

画像表示システム、画像表示方法および画像表示プログラム

【課題】モニタ側で文字を決定し、かつ、画像に対して重畳すべき文字を正確に一致させ、かつ、重畳する文字を任意に選択することを課題とする。
【解決手段】画像受信装置30は、モニタ利用者からモニタ40に表示する文字の設定を受け付け、さらに識別情報に対応付けてカメラの位置に係る種々の情報、例えば、絶対位置情報、相対位置情報および所在地名情報を記憶する。そして、画像送信装置20は、カメラ10が取得した画像データに識別情報を付与した後に画像データを送信し、画像受信装置30は、画像データを受信したならば、画像データに付与された識別情報を読み出し、識別情報に対応して記憶されているカメラの位置に係る種々の情報のうち、モニタ利用者の設定に基づく情報を画像に重畳して、文字を重畳した画像をモニタ40に出力し、モニタ40は、文字が重畳された画像を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、カメラが取得した画像データを画像送信装置から遠隔地の画像受信装置に送信し、カメラの位置に係る情報を画像データに重畳してモニタに表示する画像表示システム、画像表示方法および画像表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、カメラが撮影した映像だけでなく、当該カメラの位置に係る情報を映像に重畳してモニタに表示する技術が考案されている。かかる技術は、高速道路における多地点での交通事情の遠隔監視や、ダムとその貯水池周辺における多地点での環境の遠隔監視等に採用され、モニタの利用者は表示する映像がどの地点を映しているかを画面上の文字で確認でき、円滑な監視が実現されている。
【0003】
例えば、高速道路では、複数のカメラを所定の位置に設置し、遠隔地のモニタでカメラの画像を監視するシステムにおいて、カメラ側に文字重畳装置およびエンコーダを設置する一方で、モニタ側にデコーダを設置する技術が知られている。ここで、カメラは、取得した画像を文字重畳装置に出力し、文字重畳装置は、カメラの位置に係る情報として画像に「100KP(キロポスト)」や「○○IC(インターチェンジ)」なる文字を重畳し、エンコーダは、文字を重畳した画像を符号化した後、画像データとしてエンコーダに送信する。一方、デコーダは、かかる画像データを復号してモニタに出力し、モニタは、文字が重畳された画像を表示する。
【0004】
また、同様のシステムにおいて、カメラ側にエンコーダを設置する一方で、モニタ側にデコーダ、文字重畳装置およびサーバを設置する技術が知られている。ここで、カメラは、取得した画像をエンコーダに出力し、エンコーダは、画像を符号化した後、画像データとしてデコーダに送信する。サーバは、デコーダに対して画像の切り替え指示を行うとともに、文字重畳装置に対して文字の切り替え指示を行い、デコーダおよび文字重畳装置を制御する。そして、デコーダは、サーバの指示に基づいた画像データを復号して文字重畳装置に出力し、文字重畳装置は、サーバの指示に基づいた文字を画像に重畳する。
【0005】
また、特許文献1では、カメラと、カメラが取得した映像データを送信する映像送信装置と、かかる映像データを受信する映像受信装置と、映像を表示するモニタと、映像送信装置および映像受信装置の間を結ぶネットワークと、カメラに対する切り替え指示および映像に重畳する文字の元となるコードの送信を制御する制御コンソールとを有する映像配信システムが開示されている。かかる映像配信システムにおいて、制御コンソールは、カメラに対応付けてコードを記憶し、映像受信装置は、コードに対応付けて文字を記憶している。そして、制御コンソールは、カメラに対する切り替え指示を行うとともに、コードを映像送信装置に送出し、映像送信装置は、映像データとともにコードを映像受信装置に送信する。一方、映像受信装置は、コードに対応する文字を映像に重畳してモニタに出力し、モニタは、映像および文字を表示する。
【0006】
【特許文献1】特開平2000−244893号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記した従来の技術のうち、カメラ側で文字を重畳する従来技術では、一旦重畳された文字は、途中で変更することができず、モニタ側で重畳する文字を決定できないという問題があった。
【0008】
また、デコーダ側で文字を重畳する従来技術では、モニタに表示するカメラ画像を切り替えるとともに、重畳する文字も切り替えを行わなければならないので、画像の切り替えと文字の切り替えのタイミングにずれが生ずるおそれがあり、画像に対して重畳すべき文字が正確に一致しないという問題があった。
【0009】
また、特許文献1の従来技術では、画像受信装置は、受信したコードを対応付けられた通りの文字に変更して映像に重畳するので、モニタ利用者は、重畳する文字を選択する余地がないという問題があった。
【0010】
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、画像に重畳する文字をモニタ側で決定することが可能となり、かつ、画像に対して重畳すべき文字を正確に一致することが可能となり、かつ、重畳する文字を任意に選択することが可能となる画像表示システム、画像表示方法および画像表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、カメラが取得した画像データを画像送信装置から遠隔地の画像受信装置に送信し、前記カメラの位置に係る情報を前記画像データに重畳してモニタに表示する画像表示システムであって、前記画像送信装置は、前記カメラを一意に識別するための識別情報を前記画像データに付与する付与手段を備え、前記画像受信装置は、前記識別情報に対応付けて、前記カメラの位置に係る種々の情報を記憶する記憶手段と、前記モニタの利用者から前記重畳に係る設定を受け付ける設定受付手段と、前記画像データから前記識別情報を読み出し、前記記憶手段から、当該識別情報に対応する前記カメラの位置に係る種々の情報のうち、前記設定受付手段が受け付けた設定に基づく情報を読み出し、当該読み出した情報を前記画像データに重畳する重畳制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記記憶手段は、所定の起点から前記カメラまでの距離を示す絶対位置情報、前記モニタから前記カメラまでの距離を示す相対位置情報および/または前記カメラの所在地名を示す所在地名情報を記憶し、前記重畳制御手段は、前記絶対位置情報、相対位置情報および所在地名情報のいずれか一つまたは複数を前記設定受付手段が受け付けた設定に基づいて前記画像データに重畳することを特徴とする。
【0013】
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記記憶手段は、前記絶対位置情報に対応付けて、前記相対位置情報および/または前記所在地名情報を記憶することを特徴とする。
【0014】
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、カメラが取得した画像データを画像送信装置から遠隔地の画像受信装置に送信し、前記カメラの位置に係る種々の情報を前記画像データに重畳してモニタに表示する画像表示方法であって、前記画像送信装置が、前記カメラを一意に識別するための識別情報を前記画像データに付与する付与工程を含み、前記画像受信装置が、前記識別情報に対応付けて、前記カメラの位置に係る種々の情報を記憶手段に格納するカメラ位置情報格納工程と、前記モニタの利用者から前記重畳に係る設定を受け付ける設定受付工程と、前記画像データから前記識別情報を読み出し、前記記憶手段に格納された当該識別情報に対応する前記カメラの位置に係る種々の情報のうち、前記設定受付工程で受け付けた設定に基づく情報を読み出し、当該読み出した情報を前記画像データに重畳する重畳制御工程と、を含んだことを特徴とする。
【0015】
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、カメラが取得した画像データを画像送信装置から遠隔地の画像受信装置に送信し、前記カメラの位置に係る種々の情報を前記画像データに重畳してモニタに表示する画像表示方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記カメラを一意に識別するための識別情報を前記画像データに付与する付与手順を前記画像送信装置であるコンピュータに実行させ、前記識別情報に対応付けて、前記カメラの位置に係る種々の情報を記憶手段に格納するカメラ位置情報格納手順と、前記モニタの利用者から前記重畳に係る設定を受け付ける設定受付手順と、前記識別情報を読み出し、前記記憶手段から当該識別情報に対応する前記カメラの位置に係る種々の情報のうち、前記設定に基づく情報を読み出し、当該読み出した情報を前記画像データに重畳する重畳制御手順と、を前記画像受信装置であるコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1、4または5の発明によれば、モニタ利用者による設定の受け付けをモニタ側で行い、識別情報に対応付けてカメラの位置に係る種々の情報を同様にモニタ側で記憶し、カメラが取得した画像に識別情報を付与し、識別情報および設定に基づく情報を画像に重畳してモニタに表示するので、画像に重畳する文字をモニタ側で決定することが可能となり、かつ、画像に対して重畳すべき文字を正確に一致することが可能となり、かつ、重畳する文字を任意に選択することが可能となる。
【0017】
また、請求項2の発明によれば、識別情報に対応付けて絶対位置情報、相対位置情報および所在地名情報を記憶するので、モニタに画像を表示する際に、カメラの絶対位置情報、相対位置情報、所在地名情報のいずれか一つまたは複数を重畳することが可能となる。
【0018】
また、請求項3の発明によれば、識別情報を絶対位置情報とするので、記憶手段が記憶する情報を少なくすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る画像表示システム、画像表示方法および画像表示プログラムの実施例(実施例1〜3)を説明する。
【実施例1】
【0020】
[システムの概要および特徴]
図1は、実施例1に係る画像表示システムの構成を示すシステム構成図である。同図に示すように、この画像表示システムは、カメラ10を、画像送信装置20と接続し、モニタ40を、画像受信装置30と接続し、さらに、画像送信装置20と、画像受信装置30とを、ネットワーク1(インターネットなどによって形成される通信網)を介して相互に通信可能に接続して構成される。この画像表示システムの概要について述べると、画像送信装置20は、カメラ10が取得した画像を画像データとして遠隔地の画像受信装置30に送信し、画像受信装置30は、カメラの位置に係る情報を画像に重畳してモニタ40に表示するというものである。
【0021】
そして、この画像表示システムは、画像に重畳する文字をモニタ側で決定することができ、かつ、画像に対して重畳すべき文字を正確に一致することができ、かつ、重畳する文字を任意に選択することができるようにしている点に主たる特徴がある。
【0022】
この主たる特徴について具体的に説明すると、画像受信装置30は、カメラを一意に識別するための識別情報に対応付けて、カメラの位置に係る種々の情報を記憶している。具体的には、図1のテーブルに示すように、識別情報に対応付けて、カメラの位置に係る種々の情報として絶対位置情報、相対位置情報および所在地名情報を記憶している。ここで、識別情報とは、複数あるカメラを一意に識別するための情報である。絶対位置情報とは、所定の起点からカメラまでの距離を示す情報であり、相対位置情報とは、カメラとモニタとの距離を示す情報であり、所在地名情報とは、カメラが撮影している場所を示す情報である。
【0023】
そして、画像受信装置30は、モニタ利用者から重畳に係る設定を受け付け、その設定を記憶する(図1の(1)参照)。例えば、画像受信装置30は、モニタ利用者から絶対値情報および相対位置情報を重畳するという設定を受け付けると、カメラの位置に係る種々の情報のうち絶対位置情報および相対位置情報を重畳するという設定を記憶する。
【0024】
画像送信装置20は、カメラ10が取得した画像に対してカメラを一意に識別するための識別情報を付与し、ネットワーク1を介して画像受信装置30に画像データを送信する(図1の(2)参照)。例えば、識別情報「1」に対応する画像送信装置20は、カメラ10が取得した画像に対して識別情報「1」を付与し、ネットワーク1を介して画像受信装置30に画像データを送信する。
【0025】
一方、画像受信装置30は、画像送信装置20から識別情報を付与された画像データを受信すると、画像データから識別情報を読み出し、その識別情報に対応するカメラの位置に係る種々の情報のうち、記憶している設定に基づいた情報を読み出して画像に文字を重畳し(図1の(3)および(4)参照)、モニタ40に文字が重畳された画像を出力する。例えば、画像受信装置30は、画像送信装置20から識別情報「1」が付与された画像データを受信すると、識別情報「1」に対応する絶対位置情報「100KP」、相対位置情報「この先50キロ」および所在地名情報「○○IC」のうち、モニタ利用者から受け付けた「絶対位置情報および相対位置情報を重畳する」という設定に基づいて、「100KP」および「この先50キロ」なる文字を読み出して画像に重畳し、モニタ40に文字が重畳された画像を出力する。その結果、モニタ40は、「100KP」および「この先50キロ」なる文字が重畳された画像を表示する。
【0026】
このため、上記した主たる特徴の通り、画像受信装置30は、カメラの位置に係る種々の情報を記憶しているので、画像に重畳する文字をモニタ側で決定することが可能となり、かつ、画像受信装置30は、画像に文字を重畳した後にモニタ40に画像を出力するので、画像に対して重畳すべき文字を正確に一致することが可能となり、かつ、画像受信装置30は、モニタ利用者から重畳に係る設定を受け付けるので、モニタ利用者は、重畳する文字を任意に選択可能となる。
【0027】
[画像送信装置の構成(実施例1)]
次に、図2を用いて、図1に示した画像表示システムにおける画像送信装置20の構成を説明する。図2は、画像送信装置20の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この画像送信装置20は、画像変換部21と、識別情報付与部22と、通信制御インターフェース部23とから構成される。なお、識別情報付与部22は、特許請求の範囲に記載の「付与手段」に対応する。
【0028】
このうち、画像変換部21は、カメラ10が取得した画像を図1に示したネットワーク1上で通信可能な画像データに変換する手段であり、具体的には、カメラ10から画像を受け取ったならば、画像を画像データ(例えば、MPEG2などで代表される映像圧縮方式で符号化したデータ)に変換し、さらに、後述する識別情報付与部22から受け取った識別情報と、画像データとを多重化するなどして、識別情報が付与された画像データを通信制御インターフェース部23に出力する。なお、人間に知覚できないような加工を画像データに施して識別情報を画像データに埋め込むなど、何らかの手法で識別情報を画像データに付与すればよい。
【0029】
識別情報付与部22は、画像変換部21が変換した画像データに対し、カメラ10を一意に識別するための識別情報を付与する付与手段であり、具体的には、画像変換部21が画像を画像データに変換するたびに識別情報を画像変換部21に出力する。例えば、図1に示した例では、識別情報「1」を画像変換部21に出力する。
【0030】
通信制御インターフェース部23は、画像受信装置30との通信を制御する手段であり、具体的には、識別情報が付与された画像データを画像変換部21から受け取り、ネットワーク1を介して画像受信装置30に送信する。
【0031】
[画像受信装置の構成(実施例1)]
次に、図3および図4を用いて、図1に示した画像表示システムにおける画像受信装置30の構成を説明する。図3は、画像受信装置30の構成を示すブロック図である。図4は、実施例1に係るカメラ位置情報記憶部35aが記憶する情報の例を示す図である。
【0032】
図3に示すように、この画像受信装置30は、通信制御インターフェース部31と、画像変換部32と、重畳制御部33と、設定受付部34と、記憶部35とから構成される。なお、カメラ位置情報記憶部35aは、特許請求の範囲に記載の「記憶手段」に対応し、設定受付部34bは、同じく「設定受付手段」に対応し、重畳制御部33は、同じく「重畳制御手段」に対応する。
【0033】
記憶部35は、重畳制御部33による各種の処理に必要なデータやプログラムを格納するメモリであり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図3に示すように、カメラ位置情報記憶部35aと、設定記憶部35bとを備える。
【0034】
かかる記憶部35のなかで、カメラ位置情報記憶部35aは、識別情報に対応付けてカメラの位置に係る種々の情報を記憶する手段であり、具体的には、図4に示すように、識別情報に対応付けて、所定の起点からカメラまでの距離を示す絶対位置情報、モニタからカメラまでの距離を示す相対位置情報およびカメラの所在地名を示す所在地名情報を記憶する。例えば、カメラ位置情報記憶部35aは、識別情報「1」に対応付けて、絶対位置情報「100KP」、相対位置情報「この先50キロ」および所在地名情報「○○IC」なる文字を記憶する。
【0035】
設定記憶部35bは、設定受付部34が受け付けた重畳に係る設定を記憶する手段であり、具体的には、設定受付部34がモニタ利用者からの設定を受け付けたならば、その設定の情報を記憶する。例えば、設定受付部34が識別情報「1」に対応する絶対位置情報「100KP」、相対位置情報「この先50キロ」および所在地名情報「○○IC」のうち、絶対位置情報「100KP」および相対位置情報「この先50キロ」を重畳するという設定をモニタ利用者から受け付けたならば、識別情報「1」に対しては絶対位置情報「100KP」および相対位置情報「この先50キロ」を重畳するという設定の情報を記憶する。
【0036】
設定受付部34は、モニタ利用者から重畳に係る設定を受け付ける受付手段であり、具体的には、モニタ利用者から識別情報に対応する絶対位置情報、相対位置情報および所在地名情報のうちのいずれか一つまたは複数を重畳するという設定を受け付け、設定を受け付けるたびに上記した設定記憶部35bに設定の情報を出力する。例えば、識別情報「1」に対応する絶対位置情報「100KP」、相対位置情報「この先50キロ」および所在地名情報「○○IC」のうち、絶対位置情報「100KP」および相対位置情報「この先50キロ」を重畳するという設定をモニタ利用者から受け付け、その設定の情報を設定記憶部35bに出力する。なお、設定受付部34は、ある識別情報に対しては絶対位置情報および相対位置情報を重畳する一方で、別の識別情報に対しては相対位置情報および所在地名情報を重畳するなど、各識別情報に対して個別の設定を受け付けてもよいし、全部の識別情報に対して絶対位置情報および相対位置情報を重畳するなど、識別情報にかかわらず一律に設定を受け付けてもよい。
【0037】
通信制御インターフェース部31は、上記した画像送信装置20が有する通信制御インターフェース部23との通信を制御する手段であり、具体的には、識別情報が付与された画像データをネットワーク1を介して受信し、画像変換部32へと出力する。
【0038】
画像変換部32は、画像データを元の画像に変換する変換手段であり、具体的には、通信制御インターフェース部31から識別情報が付与された画像データを受け取った後、画像データを元の画像に変換し、画像を重畳制御部33に出力する。なお、上記した画像変換部21が画像データと、識別情報とを多重化して送信する場合には、両者を分離した後に画像データを画像に変換し、識別情報とともに画像を重畳制御部33に出力する。
【0039】
重畳制御部33は、画像に対する文字の重畳を制御する手段であり、具体的には、識別情報が付与された画像を画像変換部32から受け取った後、画像に付与された識別情報を読み出し、カメラ位置情報記憶部35aから、かかる識別情報に対応付けて記憶するカメラの位置に係る種々の情報のうち、設定記憶部35bが記憶する設定に基づく情報を読み出して画像にかかる情報を重畳し、文字が重畳された画像をモニタ40に出力する。例えば、上記の例で言えば、識別情報「1」が付与された画像を画像変換部32から受け取った後、画像に付与された識別情報「1」を読み出し、カメラ情報記憶部35aから、識別情報「1」に対応付けて記憶する情報のうち、設定記憶部35bが記憶する設定に基づく絶対位置情報「100KP」および相対位置情報「この先50キロ」を読み出して画像に文字を重畳し、文字が重畳された画像をモニタ40に出力する。
【0040】
[重畳制御処理(実施例1)]
次に、図5を用いて、実施例1における重畳制御処理を説明する。図5は、実施例1における重畳制御の処理手順を示すフローチャートである。
【0041】
図5に示すように、重畳制御部33は、識別情報が付与された画像を受け取ると(ステップS501肯定)、画像に付与された識別情報を読み取り(ステップS502)、カメラ位置情報記憶部35aから、かかる識別情報に対応付けて記憶しているカメラの位置に係る種々の情報うち、設定記憶部35bが記憶する重畳に係る設定に基づく情報を読み出してかかる情報を画像に重畳する(ステップS503〜S509)。
【0042】
具体的には、重畳制御部33は、設定記憶部35bが記憶する設定に基づいて、絶対位置情報を重畳するか否かを判断し(ステップS503)、絶対位置情報を重畳する場合には(ステップS503肯定)、絶対位置情報を重畳する(ステップS504)。また、これに引き続いて、もしくは絶対位置情報を重畳しない場合には(ステップS503否定)、設定記憶部35bが記憶する設定に基づいて、相対位置情報を重畳するか否かを判断し(ステップS505)、相対位置情報を重畳する場合には(ステップS505肯定)、相対位置情報を重畳する(ステップS506)。また、これに引き続いて、もしくは相対位置情報を重畳しない場合には(ステップS505否定)、設定記憶部35bが記憶する設定に基づいて、所在地名情報を重畳するか否かを判断し(ステップS507)、所在地名情報を重畳する場合には(ステップS507肯定)、所在地名情報を重畳する(ステップS508)。また、これに引き続いて、もしくは所在地名情報を重畳しない場合には(ステップS507否定)、文字を重畳した画像をモニタ40に出力し、モニタ40は、画像を表示する(ステップS509)。
【0043】
例えば、重畳制御部33は、設定記憶部35bが「絶対位置情報および相対位置情報を重畳する」という設定を記憶する場合には、絶対位置情報を重畳するか否かを判断し(ステップS503)、絶対位置情報を重畳する設定に基づいて(ステップS503肯定)、絶対位置情報を重畳する(ステップS504)。また、これに引き続いて、相対位置情報を重畳するか否かを判断し(ステップS505)、相対位置情報を重畳する設定に基づいて(ステップS505肯定)、相対位置情報を重畳する(ステップS506)。また、これに引き続いて、所在地名情報を重畳するか否かを判断し(ステップS507)、所在地名情報については重畳する設定がないので(ステップS507否定)、絶対位置情報および相対位置情報を重畳した画像をモニタ40に出力し、モニタ40は、かかる画像を表示して(ステップS509)、重畳制御処理を終了する。
【0044】
なお、上記の説明では絶対位置情報、相対位置情報、所在地名情報の順番で重畳するか否かを判断したが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意の順番で重畳するか否かを判断してよい。例えば、所在地名情報、相対位置情報、絶対位置情報の順番で重畳するか否かを判断してもよい。
【0045】
[実施例1の効果]
上述したように、実施例1によれば、設定受付部34は、モニタ利用者による設定の受け付けをモニタ側で行い、記憶部35は、識別情報に対応付けてカメラの位置に係る種々の情報を同様にモニタ側で記憶し、識別情報付与部22は、カメラが取得した画像に識別情報を付与し、重畳制御部33は、識別情報が付与された画像から識別情報を読み出し、カメラ位置情報記憶部35aから、識別情報に対応付けて記憶するカメラの位置に係る種々の情報のうち、設定に基づく情報を読み出して画像に重畳し、モニタ40に文字が重畳された画像を出力するので、画像に重畳する文字をモニタ側で決定することが可能となり、かつ、画像に対して重畳すべき文字を正確に一致することが可能となり、かつ、重畳する文字を任意に選択することが可能となる。
【0046】
また、実施例1によれば、カメラ位置情報記憶部35aは、識別情報に対応付けて絶対位置情報、相対位置情報および所在地名情報を記憶し、設定受付部34は、重畳に係る設定を受け付けるので、モニタ40に画像を表示する際に、カメラ10の絶対位置情報、相対位置情報、所在地名情報のいずれか一つまたは複数を重畳することが可能となる。
【実施例2】
【0047】
ところで、上記の実施例1では、カメラ位置情報記憶部35aは、識別情報に対応付けて絶対位置情報、相対位置情報および所在地名情報を記憶し、識別情報付与部22は、カメラ10を一意に識別するためにかかる識別情報を画像データに付与したが、本発明はこれに限定されるものではなく、絶対位置情報を識別情報として扱い、カメラ位置情報記憶部35aは、識別情報(絶対位置情報)に対応付けて、相対位置情報および所在地名情報を記憶し、識別情報付与部22は、カメラ10を一意に識別するためにかかる識別情報(絶対位置情報)を画像データに付与してもよい。
【0048】
そこで、以下の実施例2では絶対位置情報を識別情報として扱う場合を説明する。なお、画像表示システムおよび画像送信装置20の構成および機能と、画像受信装置30の構成とは実施例1と同様であるので説明を省略する。以下では、図6を用いて、絶対位置情報を識別情報として扱う場合を説明する。図6は、実施例2におけるカメラ位置情報記憶部35aが記憶する情報の例を示す図である。
【0049】
図6に示すように、カメラ位置情報記憶部35aは、識別情報(絶対位置情報)に対応付けて、相対位置情報および所在地名情報を記憶する。例えば、識別情報「100KP」に対応付けて、相対位置情報「この先50キロ」および所在地名情報「○○IC」を記憶する。実施例1では、重畳制御部33は、識別情報を画像に重畳する情報として扱うことはなかったが、実施例2では、重畳制御部33は、識別情報を画像に重畳する情報として扱う。
【0050】
具体的に例を挙げれば、設定受付部34が識別情報「100KP」および相対位置情報「この先50キロ」を重畳する設定をモニタ利用者から受け付けた場合には、重畳制御部33は、識別情報「100KP」が付与された画像から識別情報「100KP」を読み出し、カメラ位置情報記憶部35aから、識別情報「100KP」に対応付けて記憶する相対位置情報「この先50キロ」および所在地名情報「○○IC」のうち、設定記憶部35bが記憶する設定に基づく相対位置情報「この先50キロ」を読み出し、識別情報「100KP」および相対位置情報「この先50キロ」を画像に重畳する。
【0051】
[実施例2の効果]
上述したように、実施例2によれば、識別情報を絶対位置情報として扱い、カメラ位置情報記憶部35aは、識別情報(絶対位置情報)に対応付けて、相対位置情報および所在地名情報を記憶するので、カメラ位置情報記憶部35aが記憶する情報を少なくすることが可能となる。
【実施例3】
【0052】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下ではこれらの種々の異なる形態を実施例3として説明する。
【0053】
(1)相対位置情報の算出
実施例1および2では、カメラ位置情報記憶部35aが識別情報に対応付けて相対位置情報そのものを記憶する場合として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図7に示すように、カメラ位置情報記憶部35aは、識別情報(絶対位置情報)に対応付けて所在地名情報を記憶する一方で、モニタ40の絶対位置情報および相対位置情報の元となる情報「この先(識別情報−モニタの絶対位置情報)キロ」を記憶し、重畳制御部33は、画像から読み出した識別情報(絶対位置情報)とカメラ位置情報記憶部35aが記憶するモニタ40の絶対位置情報との差分から相対位置情報を生成し、これを相対位置情報として扱うようにしてもよい。
【0054】
具体的に例を挙げれば、設定受付部34が、識別情報および相対位置情報を重畳する設定をモニタ利用者から受け付けた場合には、重畳制御部33は、識別情報「100KP」が付与された画像から識別情報「100KP」を読み出した後、設定記憶部35bが記憶する設定に基づいて、識別情報「100KP」とカメラ位置情報記憶部35aが記憶するモニタ40の絶対位置情報「50KP」との差分から相対位置情報「この先50キロ」を生成し、これを相対位置情報としてカメラ位置情報記憶部35aから読み出し、識別情報「100KP」および相対位置情報「この先50キロ」を画像に重畳する。
【0055】
このように、重畳制御部33は、画像から読み出した識別情報とカメラ位置情報記憶部35aが記憶するモニタ40の絶対位置情報および相対位置情報の元となる情報「この先(識別情報−モニタの絶対位置情報)キロ)」から自動的に相対位置情報を生成するので、カメラ位置情報記憶部35aは、識別情報に対応付けて相対位置情報を記憶する必要がなく、記憶する情報をさらに少なくすることが可能となる。
【0056】
(2)装置構成
図2および図3に示した画像送信装置20および画像受信装置30の各構成要素は機能的な区分けであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、画像送信装置20および画像受信装置30の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、画像送信装置20の画像変換部21と識別情報付与部22とを統合し、または、画像受信装置30の重畳制御部33と設定受付部34とを統合し、もしくは、記憶部35を記憶項目ごとに分散するなど、各構成要素の全部または一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0057】
(3)システムの構成
ところで、上記の実施例1では、ハードウェアロジックによって各種の処理を実現する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現するようにしてもよい。そこで、以下では、図8および図9を用いて、上記の実施例1に示した画像表示システムと同様の機能を有する画像表示プログラム、すなわち画像送信プログラムおよび画像受信プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図8は、画像送信プログラムを実行するコンピュータを示す図であり、図9は、画像受信プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【0058】
図8に示すように、画像送信装置としてのコンピュータ50は、CPU52、ROM53および通信制御インターフェース部54をバス55などで接続して構成される。なお、外部には同様のバス55によってカメラ51が接続される。
【0059】
ROM53には、上記の実施例1に示した画像送信装置20と同様の機能を発揮する画像送信プログラム、つまり、図8に示すように、画像変換プログラム53aおよび識別情報付与プログラム53bが予め記憶されている。なお、これらのプログラム53aおよび53bについては、図2に示した画像送信装置20の各構成要素と同様、適宜統合または分散してもよい。
【0060】
そして、CPU52が、これらのプログラム53aおよび53bをROM53から読み出して実行することで、図8に示すように、各プログラム53aおよび53bは、画像変換プロセス52aおよび識別情報付与プロセス52bとして機能するようになる。なお、各プロセス52aおよび52bは、図1に示した画像変換部21および識別情報付与部22にそれぞれ対応する。
【0061】
また、図9に示すように、画像受信装置としてのコンピュータ60は、通信制御インターフェース部61、CPU62、ROM63、HDD64およびRAM65をバス67などで接続して構成される。なお、外部には同様のバス67をによってモニタ66が接続される。
【0062】
ROM63には、上記の実施例1に示した画像受信装置30と同様の機能を発揮する画像受信プログラム、つまり、図9に示すように、画像変換プログラム63a、重畳制御プログラム63bおよび設定受付プログラム63cが予め記憶されている。なお、これらのプログラム63a〜63cについては、図3に示した画像受信装置30の各構成要素と同様、適宜統合または分散してもよい。
【0063】
そして、CPU62が、これらのプログラム63a〜63cをROM63から読み出して実行することで、図9に示すように、各プログラム63a〜63cは、画像変換プロセス62a、重畳制御プロセス62bおよび設定受付プロセス62cとして機能するようになる。なお、各プロセス62a〜62cは、図3に示した画像変換部32、重畳制御部33および設定受付部34にそれぞれ対応する。
【0064】
また、HDD64には、図9に示すように、カメラ位置情報テーブル64aおよび設定テーブル64bが設けられる。このカメラ位置情報テーブル64aは、図3に示したカメラ位置情報記憶部35aに対応し、設定テーブル64bは、設定記憶部35bに対応する。そして、CPU62は、カメラ位置情報データ65aをカメラ位置情報テーブル64aに対して登録し、設定データ65bを設定テーブル64bに対して登録するとともに、このカメラ位置情報データ65aおよび設定データ65bを読み出してRAM65に格納し、RAM65に格納されたカメラ位置情報データ65aおよび設定データ65bに基づいて重畳制御処理などを実行する。
【0065】
なお、上記した各プログラム53aおよび53bと、63a〜63cとについては、必ずしも最初からROM53と、ROM63とに記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ50あるいはコンピュータ60に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、または、コンピュータ50あるいはコンピュータ60の内外に備えられるHDDなどの「固定用の物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ50あるいはコンピュータ60に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ50あるいはコンピュータ60がこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0066】
以上のように、本発明に係る画像表示システム、画像表示方法および画像表示プログラムは、カメラが取得した画像を画像送信装置から遠隔地の画像受信装置に画像データとして送信し、カメラの位置に係る種々の情報を画像データに重畳してモニタに文字が重畳された画像を表示する場合に有用であり、特に、画像に重畳する文字をモニタ側で決定すること、画像に対して重畳すべき文字を正確に一致させることおよび重畳する文字を任意に選択することに適する。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】画像表示システムの構成を示す構成図である。
【図2】画像送信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】画像受信装置の構成を示すブロック図である。
【図4】実施例1に係るカメラ位置情報記憶部に記憶される情報の例を示す図である。
【図5】実施例1による重畳制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】実施例2に係るカメラ位置情報記憶部に記憶される情報の例を示す図である。
【図7】実施例3に係るカメラ位置情報記憶部に記憶される情報の例を示す図である。
【図8】画像送信プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【図9】画像受信プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【符号の説明】
【0068】
1 ネットワーク
2 画像データ
3 テーブル
10 カメラ
20 画像送信装置
21 画像変換部
22 識別情報付与部
23 通信制御インターフェース部
30 画像受信装置
31 通信制御インターフェース部
32 画像変換部
33 重畳制御部
34 設定受付部
35 記憶部
35a カメラ位置情報記憶部
35b 設定記憶部
40 モニタ
50 コンピュータ
51 カメラ
52 CPU(Central Processing Unit)
53 ROM(Read Only Memory)
54 通信制御インターフェース部
60 コンピュータ
61 通信制御インターフェース部
62 CPU
63 ROM
64 HDD(Hard Disk Drive)
65 RAM(Random Access Memory)
66 モニタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラが取得した画像データを画像送信装置から遠隔地の画像受信装置に送信し、前記カメラの位置に係る情報を前記画像データに重畳してモニタに表示する画像表示システムであって、
前記画像送信装置は、
前記カメラを一意に識別するための識別情報を前記画像データに付与する付与手段を備え、
前記画像受信装置は、
前記識別情報に対応付けて、前記カメラの位置に係る種々の情報を記憶する記憶手段と、
前記モニタの利用者から前記重畳に係る設定を受け付ける設定受付手段と、
前記画像データから前記識別情報を読み出し、前記記憶手段から、当該識別情報に対応する前記カメラの位置に係る種々の情報のうち、前記設定受付手段が受け付けた設定に基づく情報を読み出し、当該読み出した情報を前記画像データに重畳する重畳制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
前記記憶手段は、所定の起点から前記カメラまでの距離を示す絶対位置情報、前記モニタから前記カメラまでの距離を示す相対位置情報および/または前記カメラの所在地名を示す所在地名情報を記憶し、
前記重畳制御手段は、前記絶対位置情報、相対位置情報および所在地名情報のいずれか一つまたは複数を前記設定受付手段が受け付けた設定に基づいて前記画像データに重畳することを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記絶対位置情報に対応付けて、前記相対位置情報および/または前記所在地名情報を記憶することを特徴とする請求項2に記載の画像表示システム。
【請求項4】
カメラが取得した画像データを画像送信装置から遠隔地の画像受信装置に送信し、前記カメラの位置に係る種々の情報を前記画像データに重畳してモニタに表示する画像表示方法であって、
前記画像送信装置が、
前記カメラを一意に識別するための識別情報を前記画像データに付与する付与工程を含み、
前記画像受信装置が、
前記識別情報に対応付けて、前記カメラの位置に係る種々の情報を記憶手段に格納するカメラ位置情報格納工程と、
前記モニタの利用者から前記重畳に係る設定を受け付ける設定受付工程と、
前記画像データから前記識別情報を読み出し、前記記憶手段に格納された当該識別情報に対応する前記カメラの位置に係る種々の情報のうち、前記設定受付工程で受け付けた設定に基づく情報を読み出し、当該読み出した情報を前記画像データに重畳する重畳制御工程と、
を含んだことを特徴とする画像表示方法。
【請求項5】
カメラが取得した画像データを画像送信装置から遠隔地の画像受信装置に送信し、前記カメラの位置に係る種々の情報を前記画像データに重畳してモニタに表示する画像表示方法をコンピュータに実行させる画像表示プログラムであって、
前記カメラを一意に識別するための識別情報を前記画像データに付与する付与手順を前記画像送信装置であるコンピュータに実行させ、
前記識別情報に対応付けて、前記カメラの位置に係る種々の情報を記憶手段に格納するカメラ位置情報格納手順と、
前記モニタの利用者から前記重畳に係る設定を受け付ける設定受付手順と、
前記識別情報を読み出し、前記記憶手段から当該識別情報に対応する前記カメラの位置に係る種々の情報のうち、前記設定に基づく情報を読み出し、当該読み出した情報を前記画像データに重畳する重畳制御手順と、
を前記画像受信装置であるコンピュータに実行させることを特徴とする画像表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−221712(P2007−221712A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−43080(P2006−43080)
【出願日】平成18年2月20日(2006.2.20)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】