説明

画像表示システム、画像表示装置、サーバ、画像表示方法及びプログラム

【課題】より関心の高い情報を契機として、画像を介したユーザ間のコミュニケーションを図ること。
【解決手段】本実施形態に係る画像表示システムでは、一の画像表示装置において実行されている複数の画像の連続表示(例えばスライドショー表示)の属性と、他の画像表示装置において実行されている複数の画像の連続表示の属性とが合致するか否かをサーバが判定する。そして、これらの属性が合致する場合に、サーバは、双方の画像表示装置に対して、属性の合致する複数の画像の連続表示を行っている画像表示装置が存在する旨を通知する。これにより、双方の画像表示装置のユーザは、趣味や嗜好の類似性等、関心の高い情報を契機として、他のユーザと画像を介してコミュニケーションを図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示システム、画像表示装置、サーバ、画像表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラの普及等により、撮影日時や撮影場所といった付帯的な情報が画像データと共に記憶されるようになっており、画像表示装置において、この情報を利用した種々のアプリケーションが提案されている。
例えば、特許文献1に記載のシステムでは、第1のクライアント装置から受信した画像データ等に基づいて、画像データの撮影日時や撮影場所をサーバが特定し、第2のクライアント装置の現在位置に近い場所で所定時間内に撮影された画像データを第2のクライアント装置に送信している。
【0003】
これにより、画像の撮影場所付近に位置するクライアント装置に、撮影日時から所定時間内の画像データを送信することができ、撮影日時や撮影場所との一致性を基に、複数のクライアント装置のユーザ間におけるコミュニケーションを実現するものとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−86736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術を含め、従来の画像表示システムにおいては、画像の撮影場所及び撮影日時等の画一的な情報を基準として、ユーザ間のコミュニケーションを図ることは可能であるものの、趣味や嗜好といったユーザにとって関心の高い情報を基に、画像を契機としたユーザ間のコミュニケーションを図ることが困難であった。
即ち、従来の画像表示システムにおいては、画像を介してユーザがコミュニケーションを図る場合に、コミュニケーションの契機となる情報が、ユーザにとって十分に関心の高いものではなかった。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より関心の高い情報を契機として、画像を介したユーザ間のコミュニケーションを図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の画像表示システムは、
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムであって、
前記画像表示装置は、
前記画像データに対して、前記画像データに関する属性を設定する画像属性設定手段と、
前記画像属性設定手段によって設定された前記画像データに関する属性と対応付けられた前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記画像データ記憶手段に記憶されている前記画像データ及び前記画像データに関する属性を参照し、連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して、前記連続表示全体の属性を設定する連続表示属性設定手段と、
前記連続表示属性設定手段によって設定された前記連続表示全体の属性を前記画像表示装置の識別情報と共に前記サーバに送信する送信手段と、
前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するために前記サーバから送信された属性合致メッセージを表示するメッセージ表示手段と、
を備え、
前記サーバは、
前記画像表示装置から送信された前記連続表示全体の属性を、前記画像表示装置の識別情報と対応付けられた状態で記憶する属性データ記憶手段と、
前記属性データ記憶手段に記憶されている複数の前記連続表示全体の属性が合致する場合に、前記画像表示装置の識別情報に基づいて、複数の前記連続表示全体の属性と対応付けられている前記画像表示装置それぞれに、前記属性合致メッセージを送信するメッセージ送信手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、より関心の高い情報を契機として、画像を介したユーザ間のコミュニケーションを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の画像表示システムに係る一実施形態としてのデジタルフォトフレームシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るデジタルフォトフレームのハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】デジタルフォトフレームにおいて、画像属性設定処理、スライドショー属性設定処理、メッセージ表示処理及び通話制御処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【図5】画像データベースのデータ構造を示す図である。
【図6】属性合致メッセージを表示する表示画面例を示す図である。
【図7】サーバにおいて、メッセージ送信処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【図8】属性データベースのデータ構造を示す図である。
【図9】図4の機能的構成を有する図2のデジタルフォトフレームが実行する画像属性設定処理の流れを説明するフローチャートである。
【図10】図4の機能的構成のデジタルフォトフレームが実行するスライドショー属性設定処理の流れを説明するフローチャートである。
【図11】図4の機能的構成のデジタルフォトフレームが実行するメッセージ表示処理の流れを説明するフローチャートである。
【図12】図7の機能的構成のサーバが実行するメッセージ送信処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて、本発明の画像表示システムの第1実施形態について説明する。
[第1実施形態]
[画像表示システムの構成]
【0011】
本実施形態に係る画像表示システムでは、一の画像表示装置において実行されている複数の画像の連続表示(例えばスライドショー表示)の属性と、他の画像表示装置において実行されている複数の画像の連続表示の属性とが合致するか否かをサーバが判定する。そして、これらの属性が合致する場合に、サーバは、双方の画像表示装置に対して、属性の合致する複数の画像の連続表示を行っている画像表示装置が存在する旨を通知する。これにより、双方の画像表示装置のユーザは、趣味や嗜好の類似性等、関心の高い情報を契機として、他のユーザと画像を介してコミュニケーションを図ることができる。
【0012】
図1は、本発明の画像表示システムに係る一実施形態としてのデジタルフォトフレームシステム1の構成を示している。図1では、本発明の画像表示装置の一例として、デジタルフォトフレーム10−1〜10−3が示されている。
デジタルフォトフレームシステム1は、図1の例では3つのデジタルフォトフレーム10−1〜10−3及びサーバ200がネットワークNを介して接続されることにより構成されている。
各デジタルフォトフレーム10−1〜10−3は、それぞれ遠隔に位置するユーザの下に設置されている。具体的には、デジタルフォトフレーム10−1は祖父母Gの家、デジタルフォトフレーム10−2は祖父母Gの孫Aの家、デジタルフォトフレーム10−3はそれ以外の家に設置されているものとする。
なお、デジタルフォトフレーム10の台数は、図1の例では3台とされているが、図1の例に特に限定されず、任意の台数で良い。
【0013】
以下、デジタルフォトフレーム10−1〜10−3を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「デジタルフォトフレーム10」と単に呼ぶ。また、デジタルフォトフレーム10と呼んでいる場合には、その構成要素の符号についても、1〜3を省略して説明する。
【0014】
図2は、本発明の第1実施形態に係るデジタルフォトフレーム10のハードウェアの構成を示すブロック図である。
図2において、デジタルフォトフレーム10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、撮像部16と、入力部17と、出力部18と、記憶部19と、通信部20と、ドライブ21と、を備えている。
【0015】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、または、記憶部19からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0016】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0017】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、撮像部16、入力部17、出力部18、記憶部19、通信部20及びドライブ21が接続されている。
【0018】
撮像部16は、図示はしないが、光学レンズ部と、イメージセンサと、を備えている。
光学レンズ部は、被写体を撮影するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズ等で構成される。
フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
【0019】
イメージセンサは、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)等から構成される。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部16の出力信号として出力される。
このような撮像部16の出力信号を、以下、「撮像画像のデータ」と呼ぶ。撮像画像のデータは、CPU11等に適宜供給される。
【0020】
入力部17は、各種釦等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。また、入力部17は、マイク及びA/D変換回路等を有しており、マイクを介して入力した音声のデータをCPU11あるいは記憶部19に出力する。
出力部18は、ディスプレイや、スピーカ及びD/A変換回路等を有しており、画像や音声を出力する。
記憶部19は、ハードディスクあるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種画像のデータ及び属性を格納した画像データベース等を記憶する。
通信部20は、インターネットを含むネットワークを介して、他の装置(デジタルフォトフレーム、サーバあるいは適宜設置されるデータベースサーバ等)との間で行う通信を制御する。
【0021】
ドライブ21には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ21によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部19にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部19に記憶されている画像のデータ等の各種データも、記憶部19と同様に記憶することができる。
【0022】
図3は、本発明の第1実施形態に係るサーバ200のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3において、サーバ200は、CPU(Central Processing Unit)211と、ROM(Read Only Memory)212と、RAM(Random Access Memory)213と、バス214と、入出力インターフェース215と、入力部216と、出力部217と、記憶部218と、通信部219と、ドライブ220と、を備えている。
【0023】
CPU211は、ROM212に記録されているプログラム、または、記憶部218からRAM213にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0024】
RAM213には、CPU211が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0025】
CPU211、ROM212及びRAM213は、バス214を介して相互に接続されている。このバス214にはまた、入出力インターフェース215も接続されている。入出力インターフェース215には、入力部216、出力部217、記憶部218、通信部219及びドライブ220が接続されている。
【0026】
入力部216は、各種釦等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。また、入力部216は、マイク及び音声A/D変換回路等を有しており、マイクを介して入力した音声のデータをCPU211あるいは記憶部218に出力する。
出力部217は、ディスプレイや、スピーカ及びD/A変換回路等を有しており、画像や音声を出力する。
記憶部218は、ハードディスクあるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、デジタルフォトフレーム10から送信されたスライドショー表示の属性を、送信元のデジタルフォトフレーム10を識別する機器IDと共に格納した属性データベース等を記憶する。
通信部219は、インターネットを含むネットワークを介して、他の装置(デジタルフォトフレームあるいは適宜設置されるデータベースサーバ等)との間で行う通信を制御する。
【0027】
ドライブ220には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア331が適宜装着される。ドライブ220によってリムーバブルメディア331から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部218にインストールされる。また、リムーバブルメディア331は、記憶部218に記憶されている画像のデータ等の各種データも、記憶部218と同様に記憶することができる。
図4は、デジタルフォトフレーム10において、画像属性設定処理、スライドショー属性設定処理、メッセージ表示処理及び通話制御処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0028】
画像属性設定処理とは、デジタルフォトフレーム10においてスライドショー表示の対象として選択可能な画像データに、各種属性を設定する処理である。
スライドショー属性設定処理とは、デジタルフォトフレーム10において設定されたスライドショー表示に含まれる画像データの属性を集積し、スライドショー表示全体の属性を算出して、算出したスライドショー表示の属性を機器ID及びクライアント名と共にサーバ200に送信する一連の処理をいう。
また、メッセージ表示処理とは、サーバ200から送信されたメッセージに基づいて、属性の合致するスライドショー表示を行っている他のデジタルフォトフレーム10を表示する一連の処理をいう。
また、通話制御処理とは、メッセージ表示処理によって属性の合致するスライドショー表示を行っている他のデジタルフォトフレーム10を表示している際に、そのデジタルフォトフレーム10との通話を行うために実行される一連の処理をいう。
【0029】
入力部17は、通話時に音声が入力される通話用音声入力部50を備えている。
CPU11は、画像属性設定処理を実行する画像属性設定部42と、スライドショー属性設定処理を実行するスライドショー属性設定部43と、メッセージ表示処理を実行するメッセージ表示部46と、通話制御処理を実行する通話制御部48と、を備えている。
記憶部19の一領域には、スライドショー表示を行う画像として選択可能な画像のデータと、各画像データの属性とを対応付けて記憶する画像データベース41が設けられている。
【0030】
図5は、画像データベース41のデータ構造を示す図である。
図5において、画像データベース41には、画像データを識別する画像IDと、その画像データに設定された属性と、画像データのファイル名とが対応付けて記憶されている。
画像データベース41の所定の行は、1つの画像データに対応している。例えば、1行目の記憶内容によれば、画像IDが「p001」である画像データは、属性として、撮影日時「2011年1月1日11時」、撮影場所「高尾山山頂」、山岳名「高尾山」が設定されており、画像データのファイル名が「p001.jpg」であることがわかる。
画像データベース41における画像データの属性は、撮影時にカメラが自動的にJPEGファイルのEXIFヘッダ部分に保存したり、ユーザ自身が趣味や嗜好を反映させてタグとして設定したり、写真や動画の加工ツールを使用した際に加工ツールが保存したり、写真・動画の解析をして得られた情報をユーザが保存したりすることで取得される。
【0031】
スライドショー属性設定処理においては、画像データベース41を参照し、スライドショー表示の対象として選択された画像のデータに設定されている属性を集積することにより、そのスライドショー表示全体の属性が設定される(図8参照)。
出力部18は、サーバ200から通知された、他のデジタルフォトフレーム10におけるスライドショー表示の属性が合致していることを示す情報(以下、「属性合致メッセージ」と呼ぶ。)を表示する表示部47と、通話時に音声を出力する通話用音声出力部49と、を備えている。
通信部20は、スライドショー属性設定部43が設定したスライドショー表示の属性をサーバ200に送信する送信部44と、サーバ200から送信された他のデジタルフォトフレーム10におけるスライドショー表示に関する属性合致メッセージを受信する受信部45と、を備えている。
【0032】
図6は、属性合致メッセージを表示する表示画面例を示す図である。
図6に示す表示画面例では、スライドショー表示の属性が合致するスライドショー表示を行っているデジタルフォトフレーム10が存在する旨(「今、あなたと同じような写真を表示している人がいます!」の文字列)と、スライドショー表示の属性が合致するデジタルフォトフレーム10のクライアント名(「○▽○○さん」、「△□○△さん」の文字列)と、各クライアント名のデジタルフォトフレーム10と通話するための指示入力を行うボタン(「連絡を取る」ボタン)と、通話しない旨の指示入力を行うボタン(「キャンセル(連絡しない)」ボタン)とが表示されている。
【0033】
また、図6に示す表示画面例では、各クライアント名のデジタルフォトフレーム10におけるスライドショー表示の属性について、属性の合致におけるキーワードと、属性の合致度と、属性の合致を象徴する画像(最も属性が合致する画像あるいはサンプルのアニメ画像等)が表示されている。これらのうち、キーワードについては、スライドショー表示の属性に含まれるキーワード(例えば出現頻度が高い順に1つまたは複数)を抽出して表示し、属性の合致度については、後述するメッセージ送信処理によってサーバ200から送信された値を表示する。また、属性の合致を象徴する画像として、スライドショー表示を行っている画像の中で、他のデジタルフォトフレーム10におけるスライドショー表示の属性と最も類似する属性を有する画像のデータが選択される。なお、他のデジタルフォトフレーム10におけるスライドショー表示の属性と画像データの属性との類似を判定する場合、画像データの属性として設定されている属性の種類が、他のデジタルフォトフレーム10におけるスライドショー表示の属性の種類と一致する数を比較して、一致する数が最も多い画像を選択すること等が可能である。
【0034】
図7は、サーバ200において、メッセージ送信処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
メッセージ送信処理とは、各デジタルフォトフレーム10から送信されたスライドショー表示の属性を参照して、互いに属性が合致しているスライドショー表示があるか否かを判定し、合致しているスライドショー表示を行っているデジタルフォトフレーム10それぞれに属性合致メッセージを送信する一連の処理をいう。
【0035】
CPU211は、メッセージ送信処理を実行するメッセージ送信部232を備えている。
記憶部218の一領域には、各デジタルフォトフレーム10から送信されたスライドショー表示の属性を、送信元のデジタルフォトフレーム10を識別する機器IDと対応付けて記憶する属性データベース233が設けられている。
図8は、属性データベース233のデータ構造を示す図である。
図8において、属性データベース233には、デジタルフォトフレーム10を識別する機器IDと、その機器IDを有するデジタルフォトフレーム10に設定されたクライアント名と、その機器IDを有するデジタルフォトフレーム10から送信されたスライドショー表示の属性(属性の種類及びカウント数)とが対応付けて記憶されている。
なお、図示は省略するが、スライドショー表示の属性の種類に含まれる各要素には、その根拠となった画像データの画像IDが付帯している。
【0036】
属性データベース233の所定の行は、1つのスライドショー表示の属性に対応している。例えば、1行目の記憶内容によれば、機器IDが「dpf001」であるスライドショー表示の属性は、クライアント名として、「孫A」が設定されており、スライドショー表示の属性として、撮影日時「2011年1月1日(10時、10時10分、11時)」:カウント数10、撮影場所「高尾山付近(○○駅、高尾山山麓、高尾山山頂)」:カウント数6、人物の表情「笑顔」:カウント数5、人物の表情「子供の顔」:カウント数4、山岳名「高尾山」:カウント数3、が設定されている。
図8に示すように、属性の種類のうち、同一の日付(撮影日である2011年1月1日)や同一の観光地(撮影場所である高尾山付近)等、属性の種類に含まれる複数の要素の上位概念が設定可能なものについては、その上位概念を属性の種類として設定することができる。なお、上位概念を設定することなく、画像データに設定される属性をその種類毎に集積させることで、スライドショー表示の属性を設定することも可能である。
【0037】
デジタルフォトフレーム10の機器IDは、スライドショー表示の属性と共にデジタルフォトフレーム10から送信されるものであり、各デジタルフォトフレーム10を識別する情報である。
クライアント名は、デジタルフォトフレーム10のユーザが設定した名称(例えばユーザ名等)である。
スライドショー表示の属性は、各デジタルフォトフレーム10において、スライドショー属性設定処理によって設定されたスライドショーの属性である。
【0038】
通信部219は、各デジタルフォトフレーム10からクライアント名、スライドショー表示の属性及び機器IDを受信する受信部231と、メッセージ送信処理によって送信されるメッセージを送信する送信部234と、を備えている。
このように、本実施形態では、デジタルフォトフレーム10に記憶されている画像データに対し、画像属性設定処理が実行され、各画像データに各種属性が設定される。そして、スライドショー表示が設定されると、スライドショー属性設定処理が実行され、そのスライドショー表示に含まれる画像データの属性が集積されることにより、スライドショー表示全体の属性が設定される。ここで設定されたスライドショー表示の属性は、デジタルフォトフレーム10の機器ID及びクライアント名と共に、サーバ200に送信される。
【0039】
サーバ200では、受信したスライドショー表示の属性及びデジタルフォトフレーム10の機器ID及びスライドショー表示の属性を属性データベース233に格納し、メッセージ送信処理を実行することにより、複数のデジタルフォトフレーム10において実行されているスライドショー表示の属性が合致するか否かを判定する。そして、スライドショー表示の属性が合致する機器IDのデジタルフォトフレーム10双方に、属性合致メッセージとして、互いのデジタルフォトフレーム10に設定されたクライアント名及びスライドショー表示の属性の合致度を送信する。
属性合致メッセージを受信したデジタルフォトフレーム10では、属性合致メッセージに含まれるクライアント名及びスライドショー表示の属性の合致度を表示する。そして、ユーザが、表示されているクライアント名のデジタルフォトフレーム10に通話するための操作を行うと、サーバ200を介して、複数のデジタルフォトフレーム10間で通話が行われる。
【0040】
例えば、異なる家に住む孫Aと祖父母Gとが一緒に旅行をし、それぞれが自宅に戻った後に、同様のタイミングで、旅行の際に撮影した画像をスライドショー表示したとする。このとき、画像データがデジタルフォトフレーム10に記憶される際に、画像属性設定処理が実行され、各画像データには、旅行の日時や場所、被写体の人物構成や顔情報(表情等)といった属性が設定される。また、スライドショー表示する画像を選択する際に、スライドショー属性設定処理が実行され、スライドショー表示の属性がサーバ200に送信される。
サーバ200では、孫Aの家に設置されたデジタルフォトフレーム10−1及び祖父母Gの家に設置されたデジタルフォトフレーム10−2から送信されたスライドショー表示の属性について、合致するか否かを判定する。この場合、同一の旅行及び同一の被写体等であるため、撮影日時、撮影場所及び被写体の人物構成等が共通し、属性が合致するものと判定される。すると、サーバ200から、孫Aの家に設置されたデジタルフォトフレーム10−1と祖父母Gの家に設置されたデジタルフォトフレーム10−2に対し、互いのクライアント名及びスライドショー表示の属性の合致度を含む属性合致メッセージが送信される。
【0041】
このとき、孫Aあるいは祖父母Gの一方が、デジタルフォトフレーム10に対して、通話するための操作を行うと、他方のデジタルフォトフレーム10に通話を受けるか否かの確認が行われ、了承する旨の応答を行うと、これらのデジタルフォトフレーム10間で通話が行われ、表示中のスライドショーに関する会話を行うことが可能となる。
【0042】
[動作]
次に、デジタルフォトフレーム10及びサーバ200の動作を説明する。
まず、図9を参照して、図4の機能的構成のデジタルフォトフレーム10が実行する処理のうち、画像属性設定処理について説明する。
図9は、図4の機能的構成を有する図2のデジタルフォトフレーム10が実行する画像属性設定処理の流れを説明するフローチャートである。
画像属性設定処理は、本実施形態では、デジタルフォトフレーム10の電源がオン状態になった後、新たに画像データが記憶される毎に実行される。
【0043】
なお、以下の説明において設定される各種属性は、撮影時にカメラが自動的にJPEGファイルのEXIFヘッダ部分に保存したり、ユーザ自身がタグとして設定したり、写真や動画の加工ツールを使用した際に加工ツールが保存したり、写真・動画の解析をして得られた情報をユーザが保存したりすることで取得されたものであり、画像属性設定部42は、このように取得された情報を属性として設定する。特に、ユーザ自身が趣味や嗜好に基づく分類を示すタグを定め、このタグを画像データの属性として設定すると、ユーザの趣味や嗜好を適確に属性として反映させることができる。
ステップS11において、画像属性設定部42は、画像データベース41に新たに記憶された画像データに対し、撮影日時を属性の1つとして設定する。
ステップS12において、画像属性設定部42は、撮影場所(位置、高度、撮影方位)を属性の1つとして設定する。
なお、撮影場所や撮影日時については、GPS(Global Positioning System)によって取得した情報を用いることができる。
【0044】
ステップS13において、画像属性設定部42は、カメラ情報(メーカー名、機種名)を属性の1つとして設定する。
ステップS14において、画像属性設定部42は、撮影モード(HDR(High Dynamic Range)、高速連写、スローシャッター、流し取り等)を属性の1つとして設定する。
ステップS15において、画像属性設定部42は、被写体の人物構成(赤ちゃん、子供、ペア)を属性の1つとして設定する。
ステップS16において、画像属性設定部42は、被写体の人物の顔情報(笑顔、泣き顔、怒り顔、悲しい顔、乳児・子供の顔等)を属性の1つとして設定する。
【0045】
ステップS17において、画像属性設定部42は、風景の分類あるいは名称(山、海、湖、山岳名、ビーチの名称、海の名前、川や湖の名称、雪景色、砂漠等)を属性の1つとして設定する。
ステップS18において、画像属性設定部42は、景勝地の分類(建造物、世界遺産、遺跡等)を属性の1つとして設定する。
ステップS19において、画像属性設定部42は、ペットの分類(犬、猫、爬虫類、鳥、昆虫等)を属性の1つとして設定する。
ステップS20において、画像属性設定部42は、イベントの分類(体育祭、文化祭、合唱コンクール、入学式、卒業式、遠足、パーティ等)を属性の1つとして設定する。
【0046】
ステップS21において、画像属性設定部42は、スポーツの分類(サッカー、野球、テニス等)を属性の1つとして設定する。
ステップS22において、画像属性設定部42は、植物の分類(花、木等)を属性の1つとして設定する。
ステップS23において、画像属性設定部42は、趣味の分類(車、バイク、料理、手芸等)を属性の1つとして設定する。
このようなステップS23の処理が終了すると、画像属性設定処理は終了となる。
【0047】
なお、図9に示すフローチャートで示した画像データの属性は、一例を示すものであり、他の種々の属性を設定することができる。
例えば、画像を撮影した季節や時間帯(春、夏、秋、冬、明け方、昼間、夜、深夜等)、画像データの加工ソフトウェアのツール名あるいはメーカー名、被写体の人物に関する情報(性別、年齢、人種、特定の人やグループ(芸能人、芸能人のグループ、スポーツ選手、政治家)等)、被写体の人物のポーズに関する情報(ピースサイン、ハイタッチ、走る、歩く、飛び跳ねる等)、画像の主たる構成色に関する情報(夕焼け時に全体が赤色になる、山の写真は全体が緑色になる等)、画像データに付されたタイトルに関する情報(「逆さ富士」、「ダイヤモンド富士」等)、動画像データに録音された音に関する情報(鳥の鳴き声、波の音、川のせせらぎ、木の葉のさざめき、虫の音、せみの鳴き声等)、動画像データの撮影フレームレートに関する情報(60fps、300fps、1200fps等)を画像データの属性として設定することができる。また、被写体に関するその他の分類の情報(例えば、ペットの名前、植物の名前、動物の名前、昆虫の名前、鳥の名前、魚の名前、太陽、月、星の名前、オーロラ、流星群、電車、車、バイク、船舶、キャラクタ名、画像に写っている文字列、食べ物の種類(ラーメン、カレー等))を画像データの属性として設定することができる。
これらの各種属性は、上位概念や類似概念等でグループ化し、属性の種類毎の他、グループ毎にも、後述するスライドショー属性設定処理において、カウント数を取得することが可能である。
画像属性設定処理では、上述の各種属性のうち、設定可能なものを各画像データに適宜設定する。
【0048】
次に、図10を参照して、図4の機能的構成のデジタルフォトフレーム10が実行する処理のうち、スライドショー属性設定処理について説明する。
図10は、図4の機能的構成のデジタルフォトフレーム10が実行するスライドショー属性設定処理の流れを説明するフローチャートである。
スライドショー属性設定処理は、本実施形態では、デジタルフォトフレーム10の電源がオン状態になった後、スライドショー表示の設定が指示入力された際に実行される。
ステップS31において、スライドショー属性設定部43は、画像データベース41に記憶された画像データにおいて、スライドショー表示を行う画像のデータの選択を受け付ける。
【0049】
ステップS32において、スライドショー属性設定部43は、画像データベース41において、スライドショー表示を行う画像のデータとして選択されたものに設定されている属性を読み出す。
ステップS33において、スライドショー属性設定部43は、スライドショー表示を行う画像データの属性を集積する。
このとき、スライドショー属性設定部43は、画像属性設定処理において設定された各種の属性毎に、選択された画像データのうち、その属性の種類が設定されている画像データの数をカウントすることにより、画像データの属性を集積する。したがって、ステップS33の結果、属性の種類毎にカウント数が取得される。
【0050】
ステップS34において、スライドショー属性設定部43は、集積した画像データの属性の種類をカウント数順に順位付けする。このように順位付けした結果が、スライドショー表示全体の属性として設定される。このとき、集積した画像データの属性の種類をカウント数順に順位付けした後、上位のカウント数に対応する属性の種類のみ(例えば上位5位まで)をスライドショー表示全体の属性として採用することとしても良い。
ステップS35において、スライドショー属性設定部43は、ステップS34で設定したスライドショー表示の属性をサーバ200に送信する。このとき、スライドショー属性設定部43は、デジタルフォトフレーム10の機器IDと、デジタルフォトフレーム10のユーザによって設定されたクライアント名とを併せてサーバ200に送信する。
このようなステップS35の処理が終了すると、スライドショー属性設定処理は終了となる。
【0051】
図11は、図4の機能的構成のデジタルフォトフレーム10が実行するメッセージ表示処理の流れを説明するフローチャートである。
メッセージ表示処理は、本実施形態では、デジタルフォトフレーム10の電源がオン状態になった後、所定の時間間隔毎に実行される。
ステップS41において、メッセージ表示部46は、サーバ200から属性合致メッセージを受信したか否かの判定を行う。
サーバ200から属性合致メッセージを受信していない場合、ステップS41においてNOであると判定されて、処理はステップS41に進む。
これに対して、サーバ200から属性合致メッセージを受信した場合、ステップS41においてYESであると判定されて、処理はステップS42に進む。
ステップS42において、メッセージ表示部46は、属性合致メッセージの表示画面を表示する(図6参照)。
このようなステップS42の処理が終了すると、メッセージ表示処理は終了となる。
【0052】
図12は、図7の機能的構成のサーバ200が実行するメッセージ送信処理の流れを説明するフローチャートである。
メッセージ送信処理は、本実施形態では、サーバ200の電源がオン状態になった後、所定の時間間隔毎に実行される。
ステップS51において、メッセージ送信部232は、デジタルフォトフレーム10からスライドショー表示の属性を受信する。このとき、メッセージ送信部232は、スライドショー表示の属性と共にデジタルフォトフレーム10の機器IDとクライアント名とを併せて受信し、受信したスライドショー表示の属性を、機器ID及びクライアント名と対応付けて、属性データベース233に記憶する。
【0053】
ステップS52において、メッセージ送信部232は、受信したスライドショー表示の属性と他のスライドショー表示の属性との合致度を算出する。このとき、メッセージ送信部232は、複数のスライドショー表示の属性について、画像データに設定された属性の種類のカウント数を比較し、それらの比較結果によって、合致度を算出する。
具体的には、一方のスライドショー表示においてカウント数が1位の属性の種類が、他方の1位であれば30点、2位であれば20点、3位であれば10点を加算する。また、一方のスライドショー表示においてカウント数が2位の属性の種類が、他方の1位であれば15点、2位であれば10点、3位であれば5点を加算する。さらに、一方のスライドショー表示においてカウント数が3位の属性の種類が、他方の1〜3位であれば5点を加算する。
【0054】
ステップS53において、メッセージ送信部232は、ステップS52において算出した合致度が上位のスライドショー表示の属性(例えば合致度が70点以上のもの)を選択する。
なお、ここでは、属性の種類のカウント数を比較し、スライドショー表示相互の属性が一定の共通性を有する場合に合致するものとして選択したが、スライドショー表示相互の属性が完全に一致する場合にのみ合致するものとして選択しても良い。
ステップS54において、メッセージ送信部232は、ステップS51において受信したスライドショー表示の属性の送信元であるデジタルフォトフレーム10と、ステップS53において選択したスライドショー表示の属性の送信元であるデジタルフォトフレーム10との双方に、互いのクライアント名及び合致度を含む属性合致メッセージを送信する。
【0055】
ステップS55において、メッセージ送信部232は、待機時間のタイムアウトとなっているか否かの判定を行う。
待機時間のタイムアウトとなっている場合、ステップS55においてYESと判定されて、メッセージ送信処理は終了となる。
これに対して、待機時間のタイムアウトとなっていない場合、ステップS55においてNOと判定されて、処理はステップS56に進む。
ステップS56において、メッセージ送信部232は、いずれかのデジタルフォトフレーム10から通話の要求を受信したか否かの判定を行う。
いずれのデジタルフォトフレーム10からも通話の要求を受信していない場合、ステップS56においてNOと判定されて、処理はステップS55に進む。
【0056】
これに対して、いずれかのデジタルフォトフレーム10から通話の要求を受信した場合、ステップS56においてYESと判定されて、処理はステップS57に進む。
ステップS57において、メッセージ送信部232は、通話の要求先である他方のデジタルフォトフレーム10に対して発呼を行う。
ステップS58において、メッセージ送信部232は、待機時間のタイムアウトとなっているか否かの判定を行う。
待機時間のタイムアウトとなっている場合、ステップS58においてYESと判定されて、メッセージ送信処理は終了となる。
これに対して、待機時間のタイムアウトとなっていない場合、ステップS58においてNOと判定されて、処理はステップS59に進む。
なお、ステップS55とステップS58とにおけるタイムアウトか否かを判断する待機時間は、図示は省略するが、ステップS52で算出したスライドショー表示の合致度によって設定するようにしても良い。例えば、合致度が高い(90点以上)ことは、頻繁にはないので、待機時間を2倍に設定するようにしても良い。
【0057】
ステップS59において、メッセージ送信部232は、通話の要求先である他方のデジタルフォトフレーム10が通話の要求を許可しているか否かの判定を行う。
通話の要求先である他方のデジタルフォトフレーム10が通話の要求を許可していない場合、ステップS59においてNOと判定されて、処理はステップS58に進む。
これに対し、通話の要求先である他方のデジタルフォトフレーム10が通話の要求を許可している場合、ステップS59においてYESと判定されて、処理はステップS60に進む。
ステップS60において、メッセージ送信部232は、通話の要求先である他方のデジタルフォトフレーム10と通話の要求元である一方のデジタルフォトフレーム10との通話を開始する。
このようなステップS60の処理が終了すると、メッセージ送信処理は終了となる。
【0058】
なお、デジタルフォトフレーム10におけるスライドショー表示の実行が終了した場合、デジタルフォトフレーム10からサーバ200に対して、スライドショー表示が終了した旨の終了通知メッセージが送信される。サーバ200では、終了通知メッセージを受信すると、送信元のデジタルフォトフレーム10に関するスライドショー表示の属性を属性データベース233から削除する。
これにより、現在、スライドショー表示を行っているデジタルフォトフレーム10のみを対象として、メッセージ送信処理が行われるため、リアルタイムでスライドショー表示を行っているユーザ間において、画像を介したコミュニケーションを図ることができる。
以上説明したように、第1実施形態のデジタルフォトフレームシステム1では、複数のデジタルフォトフレーム10及びサーバ200がネットワークNを介して接続されている。各デジタルフォトフレーム10は、画像属性設定部42と、スライドショー属性設定部43と、メッセージ表示部46とを備えている。また、サーバ200は、メッセージ送信部232を備えている。
【0059】
スライドショー表示を行うデジタルフォトフレーム10−2における画像属性設定部42は、画像データベース41に新たな画像データが記憶される毎に、画像属性設定処理を実行することにより、その画像データについて各種属性を設定する。そして、スライドショー属性設定部43は、スライドショー属性設定処理を実行することにより、スライドショー表示のために選択された画像データに設定されている属性を集積し、スライドショー表示全体の属性を設定してサーバ200に送信する。サーバ200のメッセージ送信部232は、メッセージ送信処理を実行することにより、デジタルフォトフレーム10−2からスライドショー表示全体の属性を受信し、属性データベース233に記憶されている他のスライドショー表示の属性と、デジタルフォトフレーム10−2から受信したスライドショー表示の属性との合致度を算出する。そして、メッセージ送信部232は、デジタルフォトフレーム10−2と、デジタルフォトフレーム10−2のスライドショー表示の属性と合致する属性のスライドショー表示を行っているデジタルフォトフレーム10−1とに対して、属性合致メッセージを送信する。デジタルフォトフレーム10−1,10−2におけるメッセージ表示部46は、メッセージ表示処理を実行することにより、属性合致メッセージを受信した場合に、属性合致メッセージの表示画面を表示する。属性合致メッセージの表示画面には、属性が合致するスライドショー表示を行っている他のデジタルフォトフレーム10のクライアント名、合致度、キーワード及び属性の合致を象徴する画像が表示されており、これを契機として、ユーザの要求に応じて、互いに通話を行うことができる。
【0060】
即ち、本実施形態に係るデジタルフォトフレームシステム1によれば、ユーザが設定した趣味や嗜好等に基づく属性の合致度を基に、より関心の高い情報を契機として、画像を介したユーザ間のコミュニケーションを行うことが可能となる。
このような構成により、デジタルフォトフレームシステム1は、例えば、以下のような具体的効果を奏する。
【0061】
即ち、デジタルフォトフレーム10−1,10−2のユーザである祖父母Gと孫Aとが共に旅行し、それぞれが帰宅後に、旅行中に撮影したデジタルカメラの画像をデジタルフォトフレーム10−1,10−2でスライドショー表示を行ったとする。すると、デジタルフォトフレーム10−1,10−2からスライドショー表示全体の属性がサーバ200に送信され、これらの属性の合致度が算出される。デジタルフォトフレーム10−1,10−2におけるスライドショー表示の属性は、同一の人物による同一の旅行の画像に基づくものであるため合致しており、デジタルフォトフレーム10−1,10−2に対して、属性合致メッセージが送信される。デジタルフォトフレーム10−1,10−2では、属性合致メッセージの表示画面が表示され、祖父母G及び孫Aの家において、旅行の画像がスライドショー表示されていることが通知される。祖父母Gあるいは孫Aは、属性合致メッセージを確認し、これを契機として、互いに通話を行ったり、メールを送信したりすることにより、コミュニケーションを図ることができる。
【0062】
また、芸能人SのファンであるユーザC,Dが、デジタルフォトフレーム10−1,10−2のユーザであるとする。そして、芸能人Sのコンサート後に、ユーザC,Dがデジタルフォトフレーム10−1,10−2で、コンサートの写真をスライドショー表示した場合、互いのデジタルフォトフレーム10−1,10−2に、ユーザC,Dが芸能人Sのコンサートの写真を見ていることが属性合致メッセージによって通知される。
すると、ユーザC,Dは、メール等のコミュニケーションツールを利用して、コンサートについて会話したり、写真を交換したりすることができる。
【0063】
[応用例1]
第1実施形態では、サーバ200のメッセージ送信部232は、複数のスライドショー表示の属性について、画像データに設定された属性の種類のカウント数を比較し、それらを基に合致度を算出することにより、属性が合致するスライドショー表示を選択するものとして説明した。
具体的には、第1実施形態では、一方のスライドショー表示においてカウント数が1位の属性の種類が、他方の1位であれば30点、2位であれば20点、3位であれば10点を加算するものとした。また、一方のスライドショー表示においてカウント数が2位の属性の種類が、他方の1位であれば15点、2位であれば10点、3位であれば5点を加算し、一方のスライドショー表示においてカウント数が3位の属性の種類が、他方の1〜3位であれば5点を加算するものとした。そして、これらの点数を合致度とし、合致度の高いものをスライドショー表示の属性が合致するものとして選択した。
【0064】
これに対し、本応用例では、着目するスライドショー表示について、画像データの属性の種類毎に、その属性が設定されている画像データの数をカウントし、カウント数が多い属性の種類を抽出する。例えば、山岳名「高尾山」が設定された画像データが10個、被写体の人物構成「子供」が設定された画像データが7個、被写体の人物の顔情報「笑顔」が設定された画像データが5個、それ以外の属性の種類については、4個以下であったとする。このとき、属性の種類において、山岳名「高尾山」が1位、被写体の人物構成「子供」が2位、被写体の人物の顔情報「笑顔」が3位として抽出される。そして、その属性の種類のカウント数が多い他のスライドショー表示を属性が合致するものとして選択する。例えば、スライドショー表示の属性において、山岳名「高尾山」が1位であるスライドショー表示、被写体の人物構成「子供」が1位であるスライドショー表示、被写体の人物の顔情報「笑顔」が1位であるスライドショー表示を属性が合致するものとして選択する。
【0065】
即ち、第1実施形態では、スライドショー表示の属性全体を反映させて、属性が互いに合致するものを選択したが、本応用例においては、特徴的な属性の種類が共通しているスライドショー表示を属性が互いに合致するものとして選択する。
そして、属性合致メッセージを表示する場合、特徴的な属性の種類が共通しているスライドショー表示を行っている他のデジタルフォトフレーム10のクライアント名を順に表示する。このとき、共通している特徴的な属性の種類もクライアント名と併せて表示する。
これにより、ユーザは、共通する特徴的な属性の種類を確認の上、自らの趣味や嗜好に合わせて、他のデジタルフォトフレーム10に通話を要求することができる。
【0066】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上述の実施形態では、予め選択した画像を順に全て表示するスライドショー表示における場合を例として説明したが、設定した条件に適合する画像データ(表示される可能性が高い画像のデータ)を対象として、本発明を適用することができる。例えば、特定のフォルダに格納された画像データに設定された属性を集積させて、上述の実施形態におけるスライドショー表示全体の属性にように属性を設定することにより、スライドショー表示以外の場合においても、本発明を適用することができる。
【0067】
上述の実施形態では、画像提供媒体としてリムーバブルメディア31を用いているがこれに限定されない。例えば、ネットワーク上の他の装置(サーバ等)内の記憶部(ハードディスク等)でも良い。
【0068】
また、上述の実施形態では、本発明が適用される画像表示システムは、複数のデジタルフォトフレーム及びサーバがネットワークを介して接続されたデジタルフォトフレームシステムを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明に係る画像表示装置は、画像表示機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明に係る画像表示装置は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
【0069】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図4及び図7の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が画像表示装置に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図4及び図7の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成しても良いし、ソフトウェア単体で構成しても良いし、それらの組み合わせで構成しても良い。
【0070】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであっても良い。
【0071】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図2及び図3のリムーバブルメディア31,331により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31,331は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、または光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図2及び図3のROM12,212や、図2及び図3の記憶部19,218に含まれるハードディスク等で構成される。
【0072】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0073】
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0074】
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムであって、
前記画像表示装置は、
前記画像データに対して、前記画像データに関する属性を設定する画像属性設定手段と、
前記画像属性設定手段によって設定された前記画像データに関する属性と対応付けられた前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記画像データ記憶手段に記憶されている前記画像データ及び前記画像データに関する属性を参照し、連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して、前記連続表示全体の属性を設定する連続表示属性設定手段と、
前記連続表示属性設定手段によって設定された前記連続表示全体の属性を前記画像表示装置の識別情報と共に前記サーバに送信する送信手段と、
前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するために前記サーバから送信された属性合致メッセージを表示するメッセージ表示手段と、
を備え、
前記サーバは、
前記画像表示装置から送信された前記連続表示全体の属性を、前記画像表示装置の識別情報と対応付けられた状態で記憶する属性データ記憶手段と、
前記属性データ記憶手段に記憶されている複数の前記連続表示全体の属性が合致する場合に、前記画像表示装置の識別情報に基づいて、複数の前記連続表示全体の属性と対応付けられている前記画像表示装置それぞれに、前記属性合致メッセージを送信するメッセージ送信手段と、
を備えることを特徴とする画像表示システム。
[付記2]
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムにおける画像表示装置であって、
前記画像データに対して、前記画像データに関する属性を設定する画像属性設定手段と、
前記画像属性設定手段によって設定された前記画像データに関する属性と対応付けられた前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記画像データ記憶手段に記憶されている前記画像データ及び前記画像データに関する属性を参照し、連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して、前記連続表示全体の属性を設定する連続表示属性設定手段と、
前記連続表示属性設定手段によって設定された前記連続表示全体の属性を前記画像表示装置の識別情報と共に前記サーバに送信する送信手段と、
前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するために前記サーバから送信された属性合致メッセージを表示するメッセージ表示手段と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。
[付記3]
前記連続表示属性設定手段は、連続表示する対象として選択された前記画像データにおいて、前記画像データの属性の種類毎に、前記属性の種類が設定されている前記画像データの数をカウントすることにより、前記画像データの属性を集積することを特徴とする付記2に記載の画像表示装置。
[付記4]
前記メッセージ表示手段は、前記属性合致メッセージによって通知された前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置と、前記連続表示全体の属性の合致度合いを示す情報とを表示することを特徴とする付記2または3に記載の画像表示装置。
[付記5]
前記メッセージ表示手段は、前記属性合致メッセージによって通知された前記連続表示全体の属性における合致の特徴を示す情報をさらに表示することを特徴とする付記4に記載の画像表示装置。
[付記6]
他の前記画像表示装置との通話を制御する通話制御手段をさらに備え、
前記メッセージ表示手段は、前記属性合致メッセージによって通知された前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置との通話を行うための指示入力を受け付ける画面表示を行い、
前記通話制御手段は、前記メッセージ表示手段が表示した前記通話を行うための指示入力に応じて、他の前記画像表示装置との通話を制御することを特徴とする付記2から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[付記7]
前記画像属性設定手段は、ユーザの趣味あるいは嗜好に基づく分類を示すタグを設定することにより、前記画像データに関する属性を設定することを特徴とする付記2から6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[付記8]
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムを構成する画像表示装置における画像表示方法であって、
前記画像データに対して、前記画像データに関する属性を設定する画像属性設定ステップと、
前記画像データと、前記画像属性設定ステップにおいて設定された前記画像データに関する属性とを対応付けて記憶する画像データ記憶ステップと、
前記画像データ記憶ステップにおいて記憶された前記画像データ及び前記画像データに関する属性を参照し、連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して、前記連続表示全体の属性を設定する連続表示属性設定ステップと、
前記連続表示属性設定ステップにおいて設定された前記連続表示全体の属性を前記画像表示装置の識別情報と共に前記サーバに送信する送信ステップと、
前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するために前記サーバから送信された属性合致メッセージを表示するメッセージ表示ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
[付記9]
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムにおける画像表示装置を制御するためのプログラムであって、コンピュータに、
前記画像データに対して、前記画像データに関する属性を設定する画像属性設定機能と、
前記画像データ及び前記画像データに関する属性を参照し、連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して、前記連続表示全体の属性を設定する連続表示属性設定機能と、
前記連続表示属性設定機能によって設定された前記連続表示全体の属性を前記画像表示装置の識別情報と共に前記サーバに送信する送信機能と、
前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するために前記サーバから送信された属性合致メッセージを表示するメッセージ表示機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
[付記10]
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムにおけるサーバであって、
前記画像表示装置から送信された、連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して設定された前記連続表示全体の属性を、前記画像表示装置の識別情報と対応付けられた状態で記憶する属性データ記憶手段と、
前記属性データ記憶手段に記憶されている複数の前記連続表示全体の属性が合致する場合に、前記画像表示装置の識別情報に基づいて、複数の前記連続表示全体の属性と対応付けられている前記画像表示装置それぞれに、前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するための属性合致メッセージを送信するメッセージ送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
[付記11]
前記メッセージ送信手段は、連続表示する対象として選択された前記画像データにおいて、前記画像データの属性の種類毎に、前記属性の種類が設定されている前記画像データの数をカウントして得られる前記属性の種類の順位を、一の前記画像表示装置と他の前記画像表示装置とにおける前記連続表示全体の属性について比較し、前記属性の種類の順位の関係に応じて設定した値を加算することにより、一の前記画像表示装置と他の前記画像表示装置とにおける前記連続表示全体の属性の合致度合いを算出することを特徴とする付記10に記載のサーバ。
[付記12]
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムを構成するサーバにおける画像表示方法であって、
前記画像表示装置の識別情報と、前記画像表示装置から送信された、連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して設定された前記連続表示全体の属性とを対応付けて記憶する属性データ記憶ステップと、
前記属性データ記憶ステップにおいて記憶された複数の前記連続表示全体の属性が合致する場合に、前記画像表示装置の識別情報に基づいて、複数の前記連続表示全体の属性と対応付けられている前記画像表示装置それぞれに、前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するための属性合致メッセージを送信するメッセージ送信ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
[付記13]
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムにおけるサーバを制御するためのプログラムであって、コンピュータに、
連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して設定され、前記画像表示装置の識別情報と対応する前記連続表示全体の属性を参照し、複数の前記連続表示全体の属性が合致する場合に、前記画像表示装置の識別情報に基づいて、複数の前記連続表示全体の属性と対応付けられている前記画像表示装置それぞれに、前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するための属性合致メッセージを送信するメッセージ送信ステップを実現させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0075】
1・・・デジタルフォトフレームシステム、10,10−1〜10−3・・・デジタルフォトフレーム、11,211・・・CPU、12,212・・・ROM、13,213・・・RAM、14,214・・・バス、15,215・・・入出力インターフェース、16・・・撮像部、17,216・・・入力部、18,217・・・出力部、19,218・・・記憶部、20,219・・・通信部、21,220・・・ドライブ、31,331・・・リムーバブルメディア、41・・・画像データベース、42・・・画像属性設定部、43・・・スライドショー属性設定部、44,234・・・送信部、45,231・・・受信部、46・・・メッセージ表示部、47・・・表示部、48・・・通話制御部、49・・・通話用音声出力部、50・・・通話用音声入力部、200・・・サーバ、N・・・ネットワーク、232・・・メッセージ送信部、233・・・属性データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムであって、
前記画像表示装置は、
前記画像データに対して、前記画像データに関する属性を設定する画像属性設定手段と、
前記画像属性設定手段によって設定された前記画像データに関する属性と対応付けられた前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記画像データ記憶手段に記憶されている前記画像データ及び前記画像データに関する属性を参照し、連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して、前記連続表示全体の属性を設定する連続表示属性設定手段と、
前記連続表示属性設定手段によって設定された前記連続表示全体の属性を前記画像表示装置の識別情報と共に前記サーバに送信する送信手段と、
前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するために前記サーバから送信された属性合致メッセージを表示するメッセージ表示手段と、
を備え、
前記サーバは、
前記画像表示装置から送信された前記連続表示全体の属性を、前記画像表示装置の識別情報と対応付けられた状態で記憶する属性データ記憶手段と、
前記属性データ記憶手段に記憶されている複数の前記連続表示全体の属性が合致する場合に、前記画像表示装置の識別情報に基づいて、複数の前記連続表示全体の属性と対応付けられている前記画像表示装置それぞれに、前記属性合致メッセージを送信するメッセージ送信手段と、
を備えることを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムにおける画像表示装置であって、
前記画像データに対して、前記画像データに関する属性を設定する画像属性設定手段と、
前記画像属性設定手段によって設定された前記画像データに関する属性と対応付けられた前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記画像データ記憶手段に記憶されている前記画像データ及び前記画像データに関する属性を参照し、連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して、前記連続表示全体の属性を設定する連続表示属性設定手段と、
前記連続表示属性設定手段によって設定された前記連続表示全体の属性を前記画像表示装置の識別情報と共に前記サーバに送信する送信手段と、
前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するために前記サーバから送信された属性合致メッセージを表示するメッセージ表示手段と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
前記連続表示属性設定手段は、連続表示する対象として選択された前記画像データにおいて、前記画像データの属性の種類毎に、前記属性の種類が設定されている前記画像データの数をカウントすることにより、前記画像データの属性を集積することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記メッセージ表示手段は、前記属性合致メッセージによって通知された前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置と、前記連続表示全体の属性の合致度合いを示す情報とを表示することを特徴とする請求項2または3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記メッセージ表示手段は、前記属性合致メッセージによって通知された前記連続表示全体の属性における合致の特徴を示す情報をさらに表示することを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
他の前記画像表示装置との通話を制御する通話制御手段をさらに備え、
前記メッセージ表示手段は、前記属性合致メッセージによって通知された前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置との通話を行うための指示入力を受け付ける画面表示を行い、
前記通話制御手段は、前記メッセージ表示手段が表示した前記通話を行うための指示入力に応じて、他の前記画像表示装置との通話を制御することを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記画像属性設定手段は、ユーザの趣味あるいは嗜好に基づく分類を示すタグを設定することにより、前記画像データに関する属性を設定することを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項8】
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムを構成する画像表示装置における画像表示方法であって、
前記画像データに対して、前記画像データに関する属性を設定する画像属性設定ステップと、
前記画像データと、前記画像属性設定ステップにおいて設定された前記画像データに関する属性とを対応付けて記憶する画像データ記憶ステップと、
前記画像データ記憶ステップにおいて記憶された前記画像データ及び前記画像データに関する属性を参照し、連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して、前記連続表示全体の属性を設定する連続表示属性設定ステップと、
前記連続表示属性設定ステップにおいて設定された前記連続表示全体の属性を前記画像表示装置の識別情報と共に前記サーバに送信する送信ステップと、
前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するために前記サーバから送信された属性合致メッセージを表示するメッセージ表示ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項9】
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムにおける画像表示装置を制御するためのプログラムであって、コンピュータに、
前記画像データに対して、前記画像データに関する属性を設定する画像属性設定機能と、
前記画像データ及び前記画像データに関する属性を参照し、連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して、前記連続表示全体の属性を設定する連続表示属性設定機能と、
前記連続表示属性設定機能によって設定された前記連続表示全体の属性を前記画像表示装置の識別情報と共に前記サーバに送信する送信機能と、
前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するために前記サーバから送信された属性合致メッセージを表示するメッセージ表示機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムにおけるサーバであって、
前記画像表示装置から送信された、連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して設定された前記連続表示全体の属性を、前記画像表示装置の識別情報と対応付けられた状態で記憶する属性データ記憶手段と、
前記属性データ記憶手段に記憶されている複数の前記連続表示全体の属性が合致する場合に、前記画像表示装置の識別情報に基づいて、複数の前記連続表示全体の属性と対応付けられている前記画像表示装置それぞれに、前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するための属性合致メッセージを送信するメッセージ送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項11】
前記メッセージ送信手段は、連続表示する対象として選択された前記画像データにおいて、前記画像データの属性の種類毎に、前記属性の種類が設定されている前記画像データの数をカウントして得られる前記属性の種類の順位を、一の前記画像表示装置と他の前記画像表示装置とにおける前記連続表示全体の属性について比較し、前記属性の種類の順位の関係に応じて設定した値を加算することにより、一の前記画像表示装置と他の前記画像表示装置とにおける前記連続表示全体の属性の合致度合いを算出することを特徴とする請求項10に記載のサーバ。
【請求項12】
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムを構成するサーバにおける画像表示方法であって、
前記画像表示装置の識別情報と、前記画像表示装置から送信された、連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して設定された前記連続表示全体の属性とを対応付けて記憶する属性データ記憶ステップと、
前記属性データ記憶ステップにおいて記憶された複数の前記連続表示全体の属性が合致する場合に、前記画像表示装置の識別情報に基づいて、複数の前記連続表示全体の属性と対応付けられている前記画像表示装置それぞれに、前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するための属性合致メッセージを送信するメッセージ送信ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項13】
複数の画像データに基づいて画像の連続表示を行う画像表示装置と、複数の前記画像表示装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を含む画像表示システムにおけるサーバを制御するためのプログラムであって、コンピュータに、
連続表示する対象として選択された前記画像データに設定されている前記画像データに関する属性を集積して設定され、前記画像表示装置の識別情報と対応する前記連続表示全体の属性を参照し、複数の前記連続表示全体の属性が合致する場合に、前記画像表示装置の識別情報に基づいて、複数の前記連続表示全体の属性と対応付けられている前記画像表示装置それぞれに、前記連続表示全体の属性が合致する他の前記画像表示装置を通知するための属性合致メッセージを送信するメッセージ送信ステップを実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−77136(P2013−77136A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216258(P2011−216258)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】