画像表示システム及びその制御方法
【課題】 ユーザの意図に反してカメラからテレビに画像データが送信されてしまったり、またユーザが画像データの送信中かどうかを判定することができないという問題がある。
【解決手段】 無線により画像情報を送信可能なデジタルカメラ104と、デジタルカメラ104から供給される画像情報に基づいて画像を表示する画像表示デバイス101,1012と、デジタルカメラ104による無線通信可能領域105を識別可能に照明する照明機器103とを有し、デジタルカメラ104が無線通信可能領域105に置かれたことを検知すると、デジタルカメラ104から画像表示デバイス101,102への画像情報の送信を許可する。
【解決手段】 無線により画像情報を送信可能なデジタルカメラ104と、デジタルカメラ104から供給される画像情報に基づいて画像を表示する画像表示デバイス101,1012と、デジタルカメラ104による無線通信可能領域105を識別可能に照明する照明機器103とを有し、デジタルカメラ104が無線通信可能領域105に置かれたことを検知すると、デジタルカメラ104から画像表示デバイス101,102への画像情報の送信を許可する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置から画像データを無線で受信して表示する画像表示システム及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラで撮影された画像を記憶しているメモリカードを直接装着して、或はUSB等のインターフェースを介してメモリカードに記憶されている画像情報を読み取ってハードディスクなどの記憶装置に記憶できる。またメモリーカードから読み取った画像を、テレビ画面に表示できるビデオデッキやテレビジョンが市販されている。
【0003】
このような装置では、メモリカードの着脱やUSBケーブルの接続といった手間が必要になるため、ケーブルを使用せずに簡単に画像情報の送受信を行うことができる撮像装置として、無線による画像情報の送信を可能にしたデジタルカメラが販売されている。
【0004】
このような無線による画像データの送受信に関して、特許文献1には、近距離無線通信によるドッキングを行った後、接続のための手続を行って、その後、目的の無線接続を可能にする無線データ通信確立方法が提案されている。また特許文献2には、撮影装置が無線通信可能エリア内にあるか否かを検出し、無線通信可能エリア内にある場合にのみ画像データの送信を実行する撮影装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第03422683号公報
【特許文献2】特開2004−260306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ホームユースでのデジタルカメラを使用する状況を考えると、例えば居間に、無線によりデジタルカメラからの画像情報を受信できるテレビジョン受像機が設置されていて、デジタルカメラがその居間に持ち込まれると自動的にデジタルカメラからテレビジョン受像機に画像データが送信されるように設定されているとする。このような場合には、ユーザの意図に反してカメラからテレビに画像データが送信されてしまったり、またユーザは画像データの送信中かどうかを判定することができないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決することを目的とする。
【0008】
本願発明の特徴は、撮像装置が無線通信可能な領域に設置されているかどうかを容易に判別できる画像表示システム及びその制御方法を提供することにある。
【0009】
また本発明の他の特徴は、無線通信中の状況を容易に判別できる画像表示システム及びその制御方法を提供することにある。
【0010】
また本発明の他の特徴は、撮像装置から表示装置に画像データを送信した後に、その表示装置における画像データの処理方法をユーザが容易に指示できる画像表示システム及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様に係る画像表示システムは以下のような構成を備える。即ち、
画像供給デバイスと無線通信する通信手段と、
前記画像供給デバイスから送られてくる画像を処理する画像処理手段と、
前記画像供給デバイスによる無線通信が可能な領域を識別可能に照明する照明機器であって、複数の異なる照明形態で発光可能な照明機器と、
前記画像供給デバイスが前記照明機器の照射領域に入っている場合に送られてくる情報を受信して、前記画像供給デバイスが入っている照射領域の照射形態を認識する認識手段とを有し、
前記画像処理手段は、前記画像供給デバイスが入っている照射領域の照射形態に応じて、前記画像供給デバイスから送られてきた画像の処理内容を決定する決定手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、撮像装置が無線通信可能な領域に設置されているかどうかを容易に判別できるという効果がある。
【0013】
また本発明によれば、無線通信中の状況を容易に判別できるという効果がある。
【0014】
また本発明によれば、撮像装置から表示装置に画像データを送信した後に、その表示装置における画像データの処理方法をユーザが容易に指示できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施の形態を説明する図である。
【図2】本実施の形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態に係るSTBと照明機器との構成を説明するブロック図である。
【図4】本実施の形態に係るSTBの動作を説明するフローチャートである。
【図5】本実施の形態に係る照明機器の動作を説明するフローチャートである。
【図6】本実施の形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2に係る表示システムにおける照明機器とデジタルカメラの配置を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図9】本実施の形態2に係る照明機器の構成を説明するブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係るSTBの動作を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態2に係る照明機器の動作を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態2に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0017】
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態を説明する図で、ここでは居間を表している。
【0018】
図において、101はテレビジョン受像機である表示パネル(以下、ディスプレイ)である。102は地上波及びBS/CS用のチューナ機能を含むセットトップボックス(STB)で、このSTB102から出力されるビデオ信号に基づいてディスプレイ101に画像が表示される。103は本実施の形態に係る照明機器で、デジタルカメラ104との無線通信が可能な領域105を照射している。106は通常の照明機器である。
【0019】
ここで照明機器103は第1の無線通信手段(ZigBee)を備えており、デジタルカメラ104とSTB102との間でそれぞれ異なるチャネル(例えば、チャネル1(CH1),チャネル5(CH5))を使用して無線通信を行うことができる。この第1の無線通信手段(ZigBee)は、IEEE802.15.4に準拠しており、消費電力が少なく、低コストでネットワークを構築できるという利点がある。デジタルカメラ104は、照明機器103と無線通信を行う第1の無線通信手段(ZigBee)と、STB102との間で無線通信を行う第2の無線通信手段(WLAN)(例えば、802.11WLAN)とを備えている。更にSTB102は、デジタルカメラ104と無線通信を行う第2の無線通信手段(WLAN)、及び照明機器103との間で通信を行う第1の無線通信手段(ZigBee)を備えている。尚、ここではSTB102と照明機器103とは無線で通信を行うように説明したが本発明はこれに限定されるものでなく、STB102と照明機器103とは有線で接続されるか、或は一体に形成されていても良い。
【0020】
尚、ここでチャネル1は、照明機器103とデジタルカメラ104との間で通信を行うためのものである。このチャネル1は、デジタルカメラ104がSTB102との間で無線LANによる通信を開始する為の情報(ESSIDやWEPキー等)を通信する目的で使用される。なお、通信可能領域が居間の一部分に制限されるように、指向性を持たせたり、電界強度を制限するように構成されている。一方、チャネル2は、STB102や照明機器103のスイッチなどより広い範囲のデバイスと無線通信が行えるような構成となっている。
【0021】
ここで、例えば人がこの居間に入りテレビジョン受像機及びSTB102の電源をオンにし、または照明機器106をオンにすると、ディスプレイ101,102或は照明機器106の電源オンに応じて照明機器103がオンになる。そして、デジタルカメラ104との無線通信が可能なエリア105が照射される。そこでデジタルカメラ104の電源をオンにしてそのエリア105内にデジタルカメラ104を置くと、デジタルカメラ104と照明機器103との間での無線通信が可能になる。このデジタルカメラ104がエリア105に置かれて無線通信が可能になったことを確認した照明機器103は、STB102に対してデジタルカメラ104が存在していることを通知する。
【0022】
これによりSTB102から第2の無線通信手段を介したデジタルカメラ104との通信要求が発生すると、この通信要求はSTB102から照明機器103を介してデジタルカメラ104に通知される。これによりデジタルカメラ104とSTB102との間で、第2の無線通信手段を介した無線通信が確立されると、STB102の要求に従ってデジタルカメラ104からSTB102に対して、メモリカード等の記憶部に記憶されている画像情報が送信される。
【0023】
照明機器103は、デジタルカメラ104との無線通信の接続確立待ち状態、接続確立中、デジタルカメラ104からSTB102へ画像情報の転送中、デジタルカメラ104との接続不可の状態のそれぞれに応じて、その照明の形態を変更する。この照明の形態には、例えば照明の色を変化させたり、点滅表示させたり、点滅の周期を変更したり、照明の輝度を変更したり、照明をオフにするなどの形態が含まれる。従ってユーザは、この照明機器103の照明の形態に基づいて、デジタルカメラ104からSTB102への画像情報の転送中であるか、デジタルカメラ104と照明機器103との接続が確立されているか等を容易に認識することができる。
【0024】
また照明機器103を点灯させるのは、別の照明機器106の点灯に連動させても良く、或はSTB102の電源オンに連動させても良く、或はテレビジョンの電源オンに連動させても良い。またこの照明機器103が点灯している時間は、所定時間(例えば数分間)に限定しても良い。
【0025】
またSTB102とテレビジョン受像機は一体でも良く、更には、照明機器103、STB102とテレビジョン受像機(ディスプレイ)とが一体に形成されていても良い。
【0026】
またデジタルカメラ104とSTB102との無線通信が確立した後は、デジタルカメラ104が照明機器103との無線通信可能なエリア105から外に出ても、STB102との間での無線通信を継続できるようにしても良い。
【0027】
図2は、本実施の形態に係るデジタルカメラ104の構成を示すブロック図である。
【0028】
カメラ制御部11は、このカメラ104全体の動作を統括して制御している。物理的にはCPUと、このCPUにより実行される制御プログラムを格納しているROMと、CPUによる制御処理の実行時に、各種データを一時的に保存するRAM等によって構成されている。このカメラ制御部11における制御対象は、入力部13からのシャッタ等のトリガを基にした撮像部12における画像撮影、撮影した画像データを無線経由でSTB102に送信すること、照明機器103との無線通信、電源監視等である。
【0029】
撮像部12は、撮像素子(CCD)と画像バッファメモリ等を含み、撮影した画像を、一時バッファメモリに保存した後に、カメラ制御部11からの制御によって、メモリカード等の記憶媒体20に記憶する。或は有線又は無線制御部を経由してカメラ104の外部に送信することができる。入力部13は、ユーザにより操作されるスイッチやボタン等を含み、UIを使用した操作、電源、シャッタ、カメラズーム等の操作を行うのに使用される。電池14は、カメラ104全体への電力を供給する。尚、場合によっては、コネクタ17を経由して外部に電力を供給するようにしてもよく、また外部から電力の供給を受けるようにしてもよい。電源監視部15は、電池14の電池容量を測定してカメラ制御部11に通知する。
【0030】
有線通信部16は、コネクタ17のコントローラの役割を果たし、コネクタの接続状況の監視も行い、この監視結果を、カメラ制御部11に通知する。コネクタ17は、複数の接続端子によって構成され、他の端末(例えばPCやプリンタ等)との間で、制御信号を受け渡し画像データを送信する。またこのコネクタ17には、電源線等が含まれる。
【0031】
無線通信部18,19は、無線通信に関する機能を有し、カメラ制御部11から受信した信号を受け取り、RF信号に変調した後送信する。また受信したRF信号を復調してカメラ制御部11に渡す。ここで無線通信部18は照明機器103との間での無線通信(第1の無線通信手段)を行い、無線通信部19はSTB102との間での無線通信(第2の無線通信手段)を行う。
【0032】
図3は、本実施の形態に係るSTB102と照明機器103との構成を説明するブロック図である。
【0033】
まず最初にSTB102の構成について説明する。MPU301は、このSTB102全体の動作を制御している。グラフィックコントローラ302は、ディスプレイ101に表示される映像に重畳される文字や図形などを生成してマルチスクリーン制御部312に出力する。ハードディスク(HD)303は、デジタルカメラ104から受信した画像及び録画した映像などを記憶している。赤外線インターフェース304は、リモコン316からの赤外線信号を受信して、それに応じた信号を発生してMPU301に知らせる。メモリ305は、MPU301の制御動作時に各種データを一時的に保存するワークエリア(RAM)を提供すると共に、MPU301により実行されるプログラムを不揮発に記憶しするエリア(ROM)を含んでいる。306は前述した第2の無線通信手段を構成しており、WLANでの無線通信を制御している。307は前述した第1の無線通信手段を構成しており、ZigBeeでの無線通信を制御している。BS/CSデジタルチューナー308は、BS/CSアンテナ315により受信した信号から同期を取った映像信号を抽出する。この信号はデコーダ311によりデスクランブル及び復号されて映像信号に変換されてマルチスクリーン制御部312に送られる。また地上波チューナー309は、アンテナ314により受信した信号から同期を取った映像信号を抽出する。この信号はNTSCデコーダ3110よりデコードされてマルチスクリーン制御部312に送られる。マルチスクリーン制御部312は、上述した各種映像信号をディスプレイインターフェース313に出力してディスプレイ101に表示する。
【0034】
次に照明機器103の構成について説明する。
【0035】
CPU320は、メモリ320aに記憶されたプログラムに従って、この照明機器103の動作を制御している。323は照明用の光源を示し、この光源323は、CPU320の制御により、その発光色を変更したり、点滅することが可能である。321,322は、前述した第1の無線通信手段を構成しており、ZigBeeでの無線通信を制御している。これらの内の一方はSTB102との通信用、他方はデジタルカメラ104との通信用に使用される。
【0036】
次に各機器の動作について説明する。
【0037】
図4は、本実施の形態に係るSTB102の動作を説明するフローチャートで、この処理を実行するプログラムはメモリ305に記憶されておりMPU301の制御の下に実行される。
【0038】
この処理はSTB102の電源がオンされることにより開始され、まずステップS1で、照明機器103に対してデジタルカメラ104が無線通信可能領域105に存在するかどうかを検知するカメラ検知処理を開始するように指示する。次にステップS2で、照明機器103を青色で点灯するように指示する。そしてステップS3で、照明機器103によりデジタルカメラ104が検知されるのを待つ。従って、デジタルカメラ104を検知するための処理を実行している間は照明機器103の発光色は青色となる。ユーザーは、照明機器103の発光色が青色である間は、デジタルカメラ104が無線通信可能領域105に存在するかどうかを検知するための処理を実行していることを容易に認識できる。
【0039】
こうしてステップS3でカメラ104が検知されるとステップS4に進み、デジタルカメラ104との間で第2の無線通信手段(WLAN)による通信を行うように照明機器103に要求する。そしてステップS5で、照明機器103を黄色で点灯するように指示する。
【0040】
これにより照明機器103からデジタルカメラ104に対して、第2の無線通信手段(WLAN)によりSTB102との間で無線通信を行うように指示が送られる。こうしてSTB102とデジタルカメラ104との間で、第2の無線通信手段(WLAN)による無線通信が確立するとステップS6からステップS7に進み、照明機器103に対してデジタルカメラ104の検知処理を終了するように通知する。これは、デジタルカメラ104との間でWLANによる通信が開始した後は、デジタルカメラ104は必ずしも照明機器103と無線通信が可能な領域105に存在している必要がないためである。そしてステップS8に進み、照明機器103に対して橙色の点滅表示を行うように指示する。これにより照明機器103の点灯が黄色から橙色に変化して点滅表示になると、デジタルカメラ104とSTB102との間で無線通信が確立されたことを認識できる。
【0041】
そしてステップS9で、WLANを介してデジタルカメラ104に対して画像データを要求する。これによりステップS10で、デジタルカメラ104からの画像データの送信が開始され、受信した画像データをHDD303に記憶する。尚、このとき、必要に応じてディスプレイ101に画像データを転送してディスプレイ101に表示するようにしても良い。こうして画像データの受信が完了するとステップS11に進み、照明機器103に対して照明の点滅を停止するように指示する。
【0042】
このようにして照明機器103を介してデジタルカメラ104とSTB102との無線通信の確立、及び照明機器103の点灯制御、更には、別の無線通信によりデジタルカメラ104からの画像情報の受信を全て自動的に行うことができる。
【0043】
更に、これら機器同士の無線通信接続、画像情報の転送状況が照明機器103の照明色及び照明形態で把握できるため、ユーザにとって使い勝手の良いものとなる。
【0044】
次に本実施の形態に係る照明機器103の動作を説明する。
【0045】
図5は、本実施の形態に係る照明機器103の動作を説明するフローチャートで、この処理を実行するCPU320のメモリ320aに記憶されており、CPU320の制御の下に実行される。
【0046】
まずステップS21で、STB102からのカメラ検知要求を受信するとステップS22に進み、デジタルカメラ104の検知を開始する。次にステップS23で、デジタルカメラ104が無線通信可能領域105に置かれて、デジタルカメラ104との間で無線通信が可能になったかどうかを調べる。デジタルカメラ104と無線による通信が可能になるとステップS24に進み、デジタルカメラ104を検知した旨をSTB102に通知する。そしてステップS25では、STB102からカメラ検知の終了指示が送られきているかを調べ、カメラ検知終了が送られてきていないときはステップS26に進み、デジタルカメラ104が検知できているかどうかをみる。カメラが検知できなくなるとステップS27に進み、STB102に対してカメラ104が検知できないことを通知してステップS23に戻る。またステップS25で、カメラの検知の終了指示を受信している場合はステップS30に進み、これ以降はデジタルカメラ104の検知処理を実行しない。
【0047】
またステップS26で、カメラ104が検知できている場合はステップS28に進み、デジタルカメラ104よりデータを受信したかどうかをみる。データを受信したときはステップS29に進み、STB102に通知する。これはデジタルカメラ104とSTB102との間での直接の無線通信が確立されていない状態で、デジタルカメラ104とSTB102との間でのデータ交換を実行させるためのものである。次にステップS30に進み、STB102からのデータを受信したかどうかをみる。データを受信するとステップS31に進み、それに応じた照明機器103の制御(照明色の変更、点滅、輝度変更、消灯など)或はデジタルカメラ104へのデータ送信(例えば、WLANによる無線通信要求)を行ってステップS25に進む。
【0048】
このようにして、本実施の形態に係る照明機器103は、STB102からの指示に応じてその照明の色を変更したりして、無線による通信状況を報知することができる。
【0049】
次に本実施の形態に係るデジタルカメラ104の動作を説明する。
【0050】
図6は、本実施の形態に係るデジタルカメラ104の動作を説明するフローチャートで、この処理を実行するカメラ制御部11に記憶されており、カメラ制御部11のCPUの制御の下に実行される。
【0051】
まずステップS41で、照明機器103との無線通信を行うために無線通信部18を起動する。次にステップS42で、照明機器103との無線通信が可能な領域105に置かれると、照明機器103との間で無線通信が可能になる。デジタルカメラ104が照明領域105に入り、照明機器104からの照射光が検知されるとステップS43に進み、照明機器103との間での無線通信の確立を行う。そしてステップS44で、STB102から照明機器103を介したWLANによる接続要求を受信するのを待つ。WLANでの接続要求を受信するとステップS45に進み、WLANによるSTB102との間での無線通信を開始する。そしてステップS46で、STB102との無線通信が確立するとステップS47に進み、STB102からの要求に従って、記憶媒体20に記憶している画像情報を読み出してSTB102に送信する。こうしてステップS47での画像情報の送信が完了するとステップS48に進み、WLANによる無線通信を停止する。
【0052】
尚、この実施の形態に係るデジタルカメラ104の表示部22には、照明機器103との間の接続確立中、或は転送実行中に「接続確立中」、「データ転送実行中」等のメッセージを表示するようにしても良い。
【0053】
またこのとき、照明機器103のライトの色や点滅周期と表示部22の表示との同期させることにより、照明機器103と連動して動作していることをユーザにより明瞭に明示するようにしても良い。また、デジタルカメラから照明機器103の照明の色を変更したり、点滅を行ったしても構わない。例えば、デジタルカメラが図6のステップS44でWLAN接続要求を受信したときに、電池の残容量が少なかった場合等に、WLANによる接続が不可と判断する。そして、接続が不可であると判断した場合には、照明に対して発光色を赤の点滅にするように指示することによって、ユーザーにエラーを通知するようにしても良い。
【0054】
このように本実施の形態によれば、デジタルカメラ104を照明機器103との無線通信が可能な領域に置くだけで、デジタルカメラ104に記憶されている画像データを自動的にSTB102に送信してすることができる。そして送信した画像を表示パネル(ディスプレイ)101に表示させることができる。
【0055】
この際、デジタルカメラ104とSTB102との間での画像データの送信状況、及び無線通信の確立などが照明機器103による照明により明瞭に明示されるため、ユーザは、各機器の状態を容易に把握できる。
【0056】
[他の実施形態]
無線アンテナに指向性を持たせることは難しいため、第1の無線通信手段のZigBeeに代えて、例えばIrDA(IrBUS)を使用しても良い。IrBUSは、赤外線を使用するため指向性が高い。また通信距離は6〜8mであるため、居間の天井などに取り付けた場合でも床までの距離をカバーできる。この場合の無線通信の接続手順などは前述の実施の形態と同様にしてできる。
【0057】
上述の実施の形態では、デジタルカメラ104の記憶媒体20に記憶されている画像情報を全てSTB102に送信して表示させるようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えばデジタルカメラ104から記憶媒体20に記憶されている画像のインデックス(ファイル名や撮影日時などの属性情報を含む)を伝送してディスプレイ101に表示する。そして、リモコン316を使用してユーザが表示したい画像データを選択し、その選択された画像情報だけをカメラ104に要求してSTB102に伝送させて表示するようにしても良い。
【0058】
また本実施の形態では、STB102からのカメラ検知指示に応じて照明機器がカメラの検知を開始し、またデジタルカメラとSTBとの無線通信は、STBが照明機器を介してデジタルカメラに要求して行うようにしたが本発明はこれに限定されるものでない。例えば照明機器は常時カメラの検知を行うようにしても良く、或はデジタルカメラとSTBとの無線通信は、互いに無線接続が検知された後、いずれかからの画像転送要求に基づいて実行されても良い。
【0059】
[実施の形態2]
前述の実施の形態1では、デジタルカメラ104が無線通信可能な領域105に進入すると、デジタルカメラ104の記憶部に記憶されている画像情報がSTB102に送信され、STB102はその画像データを受信してHDD303に記憶していた。この後、必要に応じてディスプレイ101に表示するようにしてもよいが、そのためには予めユーザがSTB102又はディスプレイ101に対して、送信後の画像データの処理方法を設定するなどの操作が必要である。本実施の形態2では、ユーザが送信した画像データの処理方法を簡単に指定できるようにする。
【0060】
図7は、本発明の実施の形態2に係る表示システムにおける照明機器とデジタルカメラの配置を説明する図である。
【0061】
図において、401は照明機器、406はデジタルカメラを示している。ここで照明機器401は、実施の形態1に係る照明機器103と同様に、デジタルカメラ406との無線通信が可能な領域を照射している。但し、本実施の形態2に係る照明機器401は2つの光源402,403を備えており、光源402による照射領域を404、光源403による照明領域を405で示している。
【0062】
照明機器401は、無線通信手段(ZigBee)を備え、前述の実施の形態1の場合と同様に、デジタルカメラ406とSTB102との間でそれぞれ異なるチャネルを使用して無線通信を行うことができる。また、デジタルカメラ406との通信に使うチャネルは通信領域が居間の一部分に限定されるように構成されている。また照明領域404と照明領域405はともに、デジタルカメラ406が照明機器401やSTB102と無線通信可能な領域に含まれている。
【0063】
照明機器401は、デジタルカメラ406との無線通信の接続確立待ち状態では、光源402,403のそれぞれに対して異なる照明の色で点灯するように制御する。
【0064】
図8は、本発明の実施の形態2に係るデジタルカメラ406の構成を示すブロック図である。尚、実施の形態1に係るデジタルカメラ104の構成を示す図2の構成と共通する部分は同じ記号で示し、その説明を省略する。
【0065】
光センサ23は、このデジタルカメラ406の筐体の上部に設けられており、照明機器401から照射される光を検出している。ここでは照射されている照明色(光源色)を認識するものとする。
【0066】
図9は、本実施の形態2に係る照明機器401の構成を説明するブロック図で、前述の実施の形態1に係る照明機器103(図3)と共通する部分は同じ記号で示している。
【0067】
前述したように、この照明機器401は光源402と光源403を備え、これら光源402,403のそれぞれはCPU320の制御により、それぞれ異なる色の光を発光でき、また或は、それぞれ異なる点滅発光を行うことが可能である。
【0068】
また本実施の形態2に係るSTB102の構成は、前述の実施の形態1に係るSTB102の構成(図3)とほぼ同様である。
【0069】
次に各機器の動作について説明する。
【0070】
図10は、本発明の実施の形態2に係るSTB102の動作を説明するフローチャートで、この処理を実行するプログラムはメモリ305に記憶されておりMPU301の制御の下に実行される。
【0071】
この処理はSTB102の電源がオンされることにより開始され、まずステップS51で照明機器401に対してデジタルカメラ406が無線通信可能領域404或は405に置かれたかどうかを検知するカメラ検知処理を開始するように指示する。次にステップS52で、照明機器401の光源402を青色で点灯するように指示し、ステップS53で、照明機器401の光源403を黄色で点灯するように指示する。そしてステップS54で照明機器401によりデジタルカメラ406が検知されるのを待つ。
【0072】
本実施の形態2では、照明機器401の発光色を青色と黄色の2色とし、ユーザが青色の照射領域404にデジタルカメラ406を置くと、そのデジタルカメラ406から受信した画像データをHDD303に記憶する。一方、ユーザが黄色の照射領域405にデジタルカメラ406を置くと、そのデジタルカメラ406から受信した画像データをディスプレイ101にスライドショーとして表示するように対応づけられているものとする。このように、互いに異なる発光色の照射領域404,405のいずれにカメラ406を置くかにより、そのカメラ406からの画像データの処理方法を指定できる。
【0073】
これにより例えば、ディスプレイ101でテレビ番組を視聴中のときは、光源402だけを青色で点灯しておく。これにより現在は、ユーザに対して画像データの保存動作だけが可能で、ディスプレイ101を使用して、その画像を観ることができないことをユーザに知らせることができる。
【0074】
次にステップS54でカメラ406が検知されるとステップS55に進み、デジタルカメラ406との間で第2の無線通信手段(WLAN)による通信を行うように照明機器401に要求する。
【0075】
本実施の形態2では、デジタルカメラ406は、照射されている照明光の色を光センサ23により認識して、その認識した色情報を照明機器401を介してSTB102に送信する。これによりSTB102は、その受信した色情報に基づいて、画像データの処理方法を決定する。照明色と起動するアプリケーションの対応はユーザが予めSTB102に対して設定しておくことも可能である。
【0076】
こうしてSTB102とデジタルカメラ406との間で第2の無線通信手段(WLAN)による無線通信が確立するとステップS56からステップS57に進み、照明機器401を介してデジタルカメラ406が認識した色情報を受信する。次にステップS58で、照明機器401に対してデジタルカメラ406の検知処理を終了するように通知する。次にステップS59で、その照明されている光の色情報を調べ、青色の場合はステップS60に進み、照明機器401に対して光源402を点滅するように指示する。これによりユーザは、デジタルカメラ406とSTB102との間でWLANによる無線通信が確立され、更に、画像データをHDD303に記憶する準備ができたことを認識できる。また、このときスライドショーの実行ができないことを示すために、ステップS61で照明機器401に対して光源403(黄色)の点灯を停止するように指示する。次にステップS62で、STB102は、WLANを介してデジタルカメラ406に対して画像データを要求する。これによりステップS63でデジタルカメラ406からSTB102へ画像データの送信が開始され、受信した画像データをHDD303に記憶する。
【0077】
一方、ステップS59で色情報が黄色の場合ステップS64に進み、照明機器401に対して光源403の点滅を行うように指示する。これによりユーザはデジタルカメラ406とSTB102との間でWLANによる無線通信が確立され、さらに画像データのスライドショーの動作が準備できたことを認識できる。また、このとき画像データをHDD303に記憶しないことを示すために、ステップS65で照明機器401に対して光源402(青色)の点灯を停止するように指示する。そしてステップS66で、WLANを介して、STB102からデジタルカメラ406に対して画像データを要求する。これによりステップS67でデジタルカメラ406からの画像データの送信が開始される。STB102は、受信した画像データをディスプレイ101を使用してスライドショーを実行する。
【0078】
こうしてステップS63で画像データのHDD303への記憶動作、或はステップS67でのスライドショー動作が終了するとステップS68に進み、照明機器401に対して光源の点滅を停止するように指示する。そしてステップS69で、照明機器401に対してデジタルカメラ406が無線通信可能領域に置かれているかどうかの検知動作を開始させる。但し、このとき光源402及び光源403は点灯を停止している。次にステップS70で、デジタルカメラ406が無線通信可能領域に置かれている場合は、デジタルカメラ406が無線通信可能領域から取り除かれるのを待つ。デジタルカメラ406が無線通信可能領域から取り除かれると、ステップS70で照明機器401からデジタルカメラ406の退出イベントを受信する。これによりステップS52に戻り、光源402を青色で点灯し、光源403を黄色で点灯し、ステップS54のデジタルカメラ406の検知動作を再開する。
【0079】
このようにカメラ406からの画像データの受信を完了した後、デジタルカメラ406が無線通信可能領域から取り除かれまでは次の動作を移行しないようにしている。これは、デジタルカメラ406が無線通信可能領域に置かれ続けた場合、画像データの送信動作を繰り返すのを防止するためである。
【0080】
このようにして、デジタルカメラ406からSTB102に画像データを送信した後のSTB102における画像データの処理方法を、デジタルカメラ406を置く照射領域に応じて簡単に切り替えることができる。このため、ユーザが照明領域にデジタルカメラ406をおくときに、カメラの釦を押したりメニューで設定したりするなどの、特別な操作が不要になる。また照明色に応じてデジタルカメラ406を置く場所が識別できるために、ユーザにとって使い勝手の良いものとなる。
【0081】
また、例えば青色の照射領域にデジタルカメラ406を置いた場合は、未転送の画像データのみをSTB102に転送し、黄色の照射領域に置いた場合は、全ての画像データを転送するようしても良い。このように照射領域の照明色に応じて、デジタルカメラ406からSTB102に送信する画像データの処理方法を切り替えることも可能である。また例えば青色の照射領域にデジタルカメラ406を置いた場合は、自動的に全ての画像データをSTB102に送信し、黄色の照射領域に置いた場合は、ユーザが選択した画像データだけをSTB102に送信するようにしてもよい。このように照明色に応じて画像供給の手順を切り替えることも可能である。
【0082】
次に本実施の形態に係る照明機器401の動作を説明する。
【0083】
図11は、本発明の実施の形態2に係る照明機器401の動作を説明するフローチャートで、この処理を実行するCPU320のメモリ320aに記憶されており、CPU320の制御の下に実行される。
【0084】
まずステップS81で、STB102からのカメラ検知要求を受信するとステップS82に進み、デジタルカメラ406の検知を開始する。次にステップS83でデジタルカメラ406が無線通信可能領域に置かれて、デジタルカメラ406と照明機器401との間で無線通信が可能になったかどうかを調べる。無線による通信が可能になるとステップS86に進み、デジタルカメラ406を検知した旨をSTB102に通知する。一方、デジタルカメラ406と無線通信可能になったかどうかを調べるのと同時に、ステップS84でSTB102からのデータを受信したかどうかをみる。データを受信するとステップS85に進み、それに応じた照明機器401の制御(照明色の変更、光源402,403の点灯、点滅、輝度変更、消灯など)を行う。
【0085】
ステップS86の後、STB102からカメラ検知の終了指示が送られてきているかを調べ、カメラ検知終了が送られてきている場合はステップS88に進み、これ以降はデジタルカメラ406の検知処理を実行しない。カメラ検知終了が送られてきていない場合は、ステップS89に進み、デジタルカメラ406よりデータを受信したかどうかをみる。データを受信したときはステップS90に進みSTB102に通知する。このようにして、デジタルカメラ406が照射されている照明色を認識して、認識した色情報を照明機器401を介してSTB102に送信する。ステップS89でデジタルカメラ406よりデータを受信していない場合はステップS91に進み、STB102からデータを受信したかどうかをみる。データを受信するとステップS92に進み、それに応じた照明機器401の制御(照明色の変更、光源402,403の点灯、点滅、輝度変更、消灯など)或はデジタルカメラ406へのデータ送信(例えばWLANによる無線通信要求)を行う。
【0086】
ステップS91でSTB102からデータを受信していない場合はステップS93に進み、カメラ退出検知の開始指示が送られてきているかを調べる。このカメラ検知の開始指示は、前述したように、STB102がデジタルカメラ406から画像データを受信して、HDD303に記憶したりスライドショーを実行し終わったりした場合に発行される。これはSTB102において画像データの受信動作が完了した後、一度、デジタルカメラ406が無線通信可能領域から取り除かれたかどうかを調べる目的で行われる。
【0087】
ステップS93でカメラ検知の開始指示があった場合はステップS94に進み、デジタルカメラ406の検知を開始する。次にステップS95で、デジタルカメラ406が無線通信可能領域に置かれているかどうかを調べ、無線通信可能領域から取り除かれた場合はステップS96に進み、デジタルカメラ406が無線通信可能領域から退出した旨をSTB102に通知する。その後再びステップS81に戻り、STB102からのデジタルカメラの検知要求の受信待ち状態に移行する。
【0088】
次に本実施の形態2に係るデジタルカメラ406の動作を説明する。
【0089】
図12は、本発明の実施の形態2に係るデジタルカメラ406の動作を説明するフローチャートで、この処理を実行するカメラ制御部11に記憶されており、カメラ制御部11のCPUの制御の下に実行される。
【0090】
まずステップS101で、照明機器401との無線通信を行うために無線通信部18を起動する。次にステップS102で、照明機器401との無線通信が可能な領域に置かれて、照明機器401との間で無線通信が可能になったかどうかを判定する。ここで照明機器401との間で無線通信が可能になるとステップS103に進み、デジタルカメラ406の光センサ23により、照明機器401から照射されている照明色(光源色)の検知を開始する。ここでは、デジタルカメラ406が青色の照射領域404に置かれている場合は青色の光を認識し、黄色の照射領域405に置かれている場合は黄色の光を認識する。次にステップS104で、光源色の認識に成功するとステップS105に進み、照明機器401との間での無線通信の確立を行う。この後ステップS105で、STB102から照明機器401を介した照明色情報の取得要求を受信すると、ステップS104で認識した照明色の色情報を照明機器401を介してSTB102に送信する。そしてステップS106で、STB102から照明機器401を介したWLANによる接続要求を受信するのを待つ。WLANでの接続要求を受信するとステップS107に進み、WLANによるSTB102との間での無線通信を開始する。そしてステップS108で、STB102との無線通信が確立するとステップS109に進み、STB102からの要求に従って、記憶媒体20に記憶している画像データを読み出してSTB102に送信する。こうしてステップS109での画像データの送信が完了するとステップS110に進み、WLANによる無線通信を停止する。
【0091】
以上説明したように本実施の形態2によれば、デジタルカメラ406が認識した照明色情報をSTB102に送信することによって、STB102では照明色に応じて画像データの処理方法を切り替えることが可能である。
【0092】
また、ステップS104で光源色の認識に成功した場合にのみ、STB102からのWLANによる接続要求を受付けることができるようにしている。このため、無線アンテナに指向性を持たせることが難しいという問題によって、デジタルカメラ406の無線通信可能な領域が照明機器401の照射領域404,405よりも広くなってしまうような場合でも対処できる。即ち、デジタルカメラ406が確実に照明の照射領域内に置かれるため、デジタルカメラ406とSTB102とのWLANによる無線通信が開始することができて、ユーザの意図どおりの動作を実現することができる。
【0093】
また本実施の形態2の構成に加えて、図7で光源402による照射領域404と、光源403による照射領域405が一部重なるようにしても良い。この場合、照射領域404と照射領域405が重なった領域にデジタルカメラ406が置かれた場合は、デジタルカメラの光センサ23は青色と黄色の2種類の光の色を認識する。その場合は、画像データのHDD303への記憶と、ディスプレイを用いたスライドショーの両方の動作を行うようにしても良く、また或は、全く異なる別の処理(例えば、サムネイル画像を用いたインデックス表示等)を実行しても良い。
【0094】
また本実施の形態2によれば、デジタルカメラ406を照射している光の色を光センサ23で検知して、その色情報に応じてSTB102での画像データの処理方法を切り替えていた。他の実施の形態として、デジタルカメラ406の撮像部12を使って、照明機器401を検知し、更に、デジタルカメラ406が置かれている照射領域に対応する光源の光源色を検知するようにしても良い。
【0095】
また他の実施の形態として、照明機器401の光源402及び光源403の照射領域の形状が互いに異なるようにして、デジタルカメラ406の撮像部12を使って、デジタルカメラ406が置かれている照射領域に対応する光源の発光領域の形を検知しても良い。このとき、認識した照射領域の形状情報を基に、STB102が画像データの処理方法を切り替えるようにする。
【0096】
また他の実施の形態として、照明機器401の光源402及び光源403の発光周期が互いに異なるようにしても良い。例えば、光源402は青色の光を1Hz周期で発光し、光源403が黄色の光を0.7Hz周期で発光する。このときユーザは照射領域の色によってデジタルカメラ406をどちらの照射領域に置いたらよいかを判断する。デジタルカメラ406が光源による1Hzの点滅信号、或は0.7Hzの点滅信号を認識すると、その認識した発光周期情報を照明機器401を介してSTB102に送信する。これによりSTB102は、その発光周期情報を基に画像データの処理方法を切り替えるようにする。
【0097】
また他の実施の形態として、照明機器401の光源402及び光源403の照射光がデジタルカメラ406を置く高さでちょうど結像するようにし、さらに結像した照射光の形状、或はパターン形状が互いに異なるようにしても良い。こうして認識した照射光の形状、或はパターン形状情報を基に、STB102が画像データの処理方法を切り替えるようにする。
【0098】
尚上記の実施例では、照明の色や形状など照明形態に応じた照明手段を用意したが、1つの照明手段で複数種類の照明形態を提供しても良い。つまり、1つの照明手段で、青色や赤色などの複数の色を切り替えながら発光しても良い。又は、異なる複数マスク形状を照明手段とともに備え、1つの照明手段で、複数種類の照射形状の照明を提供できるようにしても良い。また、照明手段の点滅周期を長くしたり短くしたり、切換え可能にしてもよい。
【0099】
本実施の形態では、デジタルカメラ406とSTB102が画像データをHDD303に記憶している間、或は画像データのスライドショー動作を行っている間は、他のデジタルカメラからSTB102に画像データを転送することができないようにした。これに対して、複数台のデジタルカメラとSTB102間で同時に画像データの転送ができるようにしても良い。この場合、例えば1台目のデジタルカメラが青色の照射領域に置かれて画像データの転送を開始した後は、照明機器401が新たな光源を点灯して、照射領域404,405に隣接して青色の照射領域を生成する。こうして、その領域に2台目のデジタルカメラを置いて、同時に画像データを転送できることをユーザに示すようにしてもよい。
【0100】
また本実施の形態2では、STB102がデジタルカメラ406から受信した色情報から画像データの処理方法を決定していた。他の実施形態としてデジタルカメラ406が色情報により画像データの処理方法を決定して、その処理方法に関するメッセージをSTB102に送信しても良い。また他の実施形態として、照明機器401が色情報から画像データの処理方法を決定しても良い。即ち、デジタルカメラ406から色情報を受信し、その色情報に応じて、処理方法に関するメッセージをSTB102に送信しても良い。
【0101】
また、デジタルカメラ406が送信する画像データの送信先はSTB102に限らず、無線通信手段を備えたプリンタであっても良い。その場合、プリンタの電源が入っている場合には、照明機器401が別の光源を使って照射領域404,405に隣接して緑色の照射領域を生成する。そしてユーザがデジタルカメラ406を、その緑色の照射領域に置くことにより、デジタルカメラ406からプリンタに対して画像データを送信して印刷させても良い。
【0102】
また、照射領域404,405において、照射光が結像するように構成して、照射領域にデジタルカメラ406を置いた場合の画像データの処理方法を結像イメージによって文字で表示したり、アイコンで表示したりするようにしてもよい。それによって、その照射領域にデジタルカメラを置いた場合の画像データの処理方法をユーザがより容易に認識することが可能である。
【0103】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、または一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0104】
なお本発明は、前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが、供給されたプログラムを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、その形態はプログラムである必要はない。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0105】
プログラムを供給するための記憶媒体は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他のプログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネット介して、本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0106】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布してもよい。
この場合、所定の条件を満足するユーザに対してインターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0107】
また、読み出したプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0108】
さらに、上述のプログラムが、コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0109】
以上説明したように本実施の形態によれば、以下のような効果がある。
(1)デジタルカメラの無線による通信可能エリアが照明により示されているので、ユーザの意図に反して無線による通信が開始されてしまうのを回避できる。
(2)通信中、接続待機中などの通信状況を容易に把握できる。
(3)照明機器の照明領域に応じてデジタルカメラの設置場所を設定できるので、カメラの設置場所に対する制約を少なくできる。
(4)照明機器は天井とは限らず、ライティングレールを使用したり、壁や机の上、またクリップで任意の位置に留めることができるなど自由度が高い。
(5)無線機能付き照明機器は安価に製造でき、複数の照明機器を備えれば複数の無線通信可能領域を設定できる。
(6)デジタルカメラの無線通信の設定を、無線通信可能エリアに入ると自動的に無線LANの通信手段が起動されるように設定しておけば、ユーザの操作を少なくして画像情報をSTB102に転送することができる。
(7)送信後の画像データの処理方法や、画像供給デバイスに保持されている画像データのうち、どの画像データを送信するかというような送信画像データの指定をユーザが容易に指示できる。
(8)送信後の画像データの処理方法を文字で表示したり、アイコンで表示したりすることによって、照射領域にデジタルカメラを置いた場合の画像データの処理方法をユーザがより容易に認識することができる。
(9)通信エリアにはいった時に自動的に無線LANの通信手段が起動されて画像ファイルの転送が行える。即ち,無線LANなどの消費電力の大きい通信手段を常時稼動状態にする必要がない。ZigBeeやIrBUSといった消費電力の少ない通信手段を常時稼動状態にすることによって、少ない消費電力で自動的に無線による画像ファイルの転送が開始するように構成できる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置から画像データを無線で受信して表示する画像表示システム及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラで撮影された画像を記憶しているメモリカードを直接装着して、或はUSB等のインターフェースを介してメモリカードに記憶されている画像情報を読み取ってハードディスクなどの記憶装置に記憶できる。またメモリーカードから読み取った画像を、テレビ画面に表示できるビデオデッキやテレビジョンが市販されている。
【0003】
このような装置では、メモリカードの着脱やUSBケーブルの接続といった手間が必要になるため、ケーブルを使用せずに簡単に画像情報の送受信を行うことができる撮像装置として、無線による画像情報の送信を可能にしたデジタルカメラが販売されている。
【0004】
このような無線による画像データの送受信に関して、特許文献1には、近距離無線通信によるドッキングを行った後、接続のための手続を行って、その後、目的の無線接続を可能にする無線データ通信確立方法が提案されている。また特許文献2には、撮影装置が無線通信可能エリア内にあるか否かを検出し、無線通信可能エリア内にある場合にのみ画像データの送信を実行する撮影装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第03422683号公報
【特許文献2】特開2004−260306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ホームユースでのデジタルカメラを使用する状況を考えると、例えば居間に、無線によりデジタルカメラからの画像情報を受信できるテレビジョン受像機が設置されていて、デジタルカメラがその居間に持ち込まれると自動的にデジタルカメラからテレビジョン受像機に画像データが送信されるように設定されているとする。このような場合には、ユーザの意図に反してカメラからテレビに画像データが送信されてしまったり、またユーザは画像データの送信中かどうかを判定することができないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決することを目的とする。
【0008】
本願発明の特徴は、撮像装置が無線通信可能な領域に設置されているかどうかを容易に判別できる画像表示システム及びその制御方法を提供することにある。
【0009】
また本発明の他の特徴は、無線通信中の状況を容易に判別できる画像表示システム及びその制御方法を提供することにある。
【0010】
また本発明の他の特徴は、撮像装置から表示装置に画像データを送信した後に、その表示装置における画像データの処理方法をユーザが容易に指示できる画像表示システム及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様に係る画像表示システムは以下のような構成を備える。即ち、
画像供給デバイスと無線通信する通信手段と、
前記画像供給デバイスから送られてくる画像を処理する画像処理手段と、
前記画像供給デバイスによる無線通信が可能な領域を識別可能に照明する照明機器であって、複数の異なる照明形態で発光可能な照明機器と、
前記画像供給デバイスが前記照明機器の照射領域に入っている場合に送られてくる情報を受信して、前記画像供給デバイスが入っている照射領域の照射形態を認識する認識手段とを有し、
前記画像処理手段は、前記画像供給デバイスが入っている照射領域の照射形態に応じて、前記画像供給デバイスから送られてきた画像の処理内容を決定する決定手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、撮像装置が無線通信可能な領域に設置されているかどうかを容易に判別できるという効果がある。
【0013】
また本発明によれば、無線通信中の状況を容易に判別できるという効果がある。
【0014】
また本発明によれば、撮像装置から表示装置に画像データを送信した後に、その表示装置における画像データの処理方法をユーザが容易に指示できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施の形態を説明する図である。
【図2】本実施の形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態に係るSTBと照明機器との構成を説明するブロック図である。
【図4】本実施の形態に係るSTBの動作を説明するフローチャートである。
【図5】本実施の形態に係る照明機器の動作を説明するフローチャートである。
【図6】本実施の形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2に係る表示システムにおける照明機器とデジタルカメラの配置を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図9】本実施の形態2に係る照明機器の構成を説明するブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係るSTBの動作を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態2に係る照明機器の動作を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態2に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0017】
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態を説明する図で、ここでは居間を表している。
【0018】
図において、101はテレビジョン受像機である表示パネル(以下、ディスプレイ)である。102は地上波及びBS/CS用のチューナ機能を含むセットトップボックス(STB)で、このSTB102から出力されるビデオ信号に基づいてディスプレイ101に画像が表示される。103は本実施の形態に係る照明機器で、デジタルカメラ104との無線通信が可能な領域105を照射している。106は通常の照明機器である。
【0019】
ここで照明機器103は第1の無線通信手段(ZigBee)を備えており、デジタルカメラ104とSTB102との間でそれぞれ異なるチャネル(例えば、チャネル1(CH1),チャネル5(CH5))を使用して無線通信を行うことができる。この第1の無線通信手段(ZigBee)は、IEEE802.15.4に準拠しており、消費電力が少なく、低コストでネットワークを構築できるという利点がある。デジタルカメラ104は、照明機器103と無線通信を行う第1の無線通信手段(ZigBee)と、STB102との間で無線通信を行う第2の無線通信手段(WLAN)(例えば、802.11WLAN)とを備えている。更にSTB102は、デジタルカメラ104と無線通信を行う第2の無線通信手段(WLAN)、及び照明機器103との間で通信を行う第1の無線通信手段(ZigBee)を備えている。尚、ここではSTB102と照明機器103とは無線で通信を行うように説明したが本発明はこれに限定されるものでなく、STB102と照明機器103とは有線で接続されるか、或は一体に形成されていても良い。
【0020】
尚、ここでチャネル1は、照明機器103とデジタルカメラ104との間で通信を行うためのものである。このチャネル1は、デジタルカメラ104がSTB102との間で無線LANによる通信を開始する為の情報(ESSIDやWEPキー等)を通信する目的で使用される。なお、通信可能領域が居間の一部分に制限されるように、指向性を持たせたり、電界強度を制限するように構成されている。一方、チャネル2は、STB102や照明機器103のスイッチなどより広い範囲のデバイスと無線通信が行えるような構成となっている。
【0021】
ここで、例えば人がこの居間に入りテレビジョン受像機及びSTB102の電源をオンにし、または照明機器106をオンにすると、ディスプレイ101,102或は照明機器106の電源オンに応じて照明機器103がオンになる。そして、デジタルカメラ104との無線通信が可能なエリア105が照射される。そこでデジタルカメラ104の電源をオンにしてそのエリア105内にデジタルカメラ104を置くと、デジタルカメラ104と照明機器103との間での無線通信が可能になる。このデジタルカメラ104がエリア105に置かれて無線通信が可能になったことを確認した照明機器103は、STB102に対してデジタルカメラ104が存在していることを通知する。
【0022】
これによりSTB102から第2の無線通信手段を介したデジタルカメラ104との通信要求が発生すると、この通信要求はSTB102から照明機器103を介してデジタルカメラ104に通知される。これによりデジタルカメラ104とSTB102との間で、第2の無線通信手段を介した無線通信が確立されると、STB102の要求に従ってデジタルカメラ104からSTB102に対して、メモリカード等の記憶部に記憶されている画像情報が送信される。
【0023】
照明機器103は、デジタルカメラ104との無線通信の接続確立待ち状態、接続確立中、デジタルカメラ104からSTB102へ画像情報の転送中、デジタルカメラ104との接続不可の状態のそれぞれに応じて、その照明の形態を変更する。この照明の形態には、例えば照明の色を変化させたり、点滅表示させたり、点滅の周期を変更したり、照明の輝度を変更したり、照明をオフにするなどの形態が含まれる。従ってユーザは、この照明機器103の照明の形態に基づいて、デジタルカメラ104からSTB102への画像情報の転送中であるか、デジタルカメラ104と照明機器103との接続が確立されているか等を容易に認識することができる。
【0024】
また照明機器103を点灯させるのは、別の照明機器106の点灯に連動させても良く、或はSTB102の電源オンに連動させても良く、或はテレビジョンの電源オンに連動させても良い。またこの照明機器103が点灯している時間は、所定時間(例えば数分間)に限定しても良い。
【0025】
またSTB102とテレビジョン受像機は一体でも良く、更には、照明機器103、STB102とテレビジョン受像機(ディスプレイ)とが一体に形成されていても良い。
【0026】
またデジタルカメラ104とSTB102との無線通信が確立した後は、デジタルカメラ104が照明機器103との無線通信可能なエリア105から外に出ても、STB102との間での無線通信を継続できるようにしても良い。
【0027】
図2は、本実施の形態に係るデジタルカメラ104の構成を示すブロック図である。
【0028】
カメラ制御部11は、このカメラ104全体の動作を統括して制御している。物理的にはCPUと、このCPUにより実行される制御プログラムを格納しているROMと、CPUによる制御処理の実行時に、各種データを一時的に保存するRAM等によって構成されている。このカメラ制御部11における制御対象は、入力部13からのシャッタ等のトリガを基にした撮像部12における画像撮影、撮影した画像データを無線経由でSTB102に送信すること、照明機器103との無線通信、電源監視等である。
【0029】
撮像部12は、撮像素子(CCD)と画像バッファメモリ等を含み、撮影した画像を、一時バッファメモリに保存した後に、カメラ制御部11からの制御によって、メモリカード等の記憶媒体20に記憶する。或は有線又は無線制御部を経由してカメラ104の外部に送信することができる。入力部13は、ユーザにより操作されるスイッチやボタン等を含み、UIを使用した操作、電源、シャッタ、カメラズーム等の操作を行うのに使用される。電池14は、カメラ104全体への電力を供給する。尚、場合によっては、コネクタ17を経由して外部に電力を供給するようにしてもよく、また外部から電力の供給を受けるようにしてもよい。電源監視部15は、電池14の電池容量を測定してカメラ制御部11に通知する。
【0030】
有線通信部16は、コネクタ17のコントローラの役割を果たし、コネクタの接続状況の監視も行い、この監視結果を、カメラ制御部11に通知する。コネクタ17は、複数の接続端子によって構成され、他の端末(例えばPCやプリンタ等)との間で、制御信号を受け渡し画像データを送信する。またこのコネクタ17には、電源線等が含まれる。
【0031】
無線通信部18,19は、無線通信に関する機能を有し、カメラ制御部11から受信した信号を受け取り、RF信号に変調した後送信する。また受信したRF信号を復調してカメラ制御部11に渡す。ここで無線通信部18は照明機器103との間での無線通信(第1の無線通信手段)を行い、無線通信部19はSTB102との間での無線通信(第2の無線通信手段)を行う。
【0032】
図3は、本実施の形態に係るSTB102と照明機器103との構成を説明するブロック図である。
【0033】
まず最初にSTB102の構成について説明する。MPU301は、このSTB102全体の動作を制御している。グラフィックコントローラ302は、ディスプレイ101に表示される映像に重畳される文字や図形などを生成してマルチスクリーン制御部312に出力する。ハードディスク(HD)303は、デジタルカメラ104から受信した画像及び録画した映像などを記憶している。赤外線インターフェース304は、リモコン316からの赤外線信号を受信して、それに応じた信号を発生してMPU301に知らせる。メモリ305は、MPU301の制御動作時に各種データを一時的に保存するワークエリア(RAM)を提供すると共に、MPU301により実行されるプログラムを不揮発に記憶しするエリア(ROM)を含んでいる。306は前述した第2の無線通信手段を構成しており、WLANでの無線通信を制御している。307は前述した第1の無線通信手段を構成しており、ZigBeeでの無線通信を制御している。BS/CSデジタルチューナー308は、BS/CSアンテナ315により受信した信号から同期を取った映像信号を抽出する。この信号はデコーダ311によりデスクランブル及び復号されて映像信号に変換されてマルチスクリーン制御部312に送られる。また地上波チューナー309は、アンテナ314により受信した信号から同期を取った映像信号を抽出する。この信号はNTSCデコーダ3110よりデコードされてマルチスクリーン制御部312に送られる。マルチスクリーン制御部312は、上述した各種映像信号をディスプレイインターフェース313に出力してディスプレイ101に表示する。
【0034】
次に照明機器103の構成について説明する。
【0035】
CPU320は、メモリ320aに記憶されたプログラムに従って、この照明機器103の動作を制御している。323は照明用の光源を示し、この光源323は、CPU320の制御により、その発光色を変更したり、点滅することが可能である。321,322は、前述した第1の無線通信手段を構成しており、ZigBeeでの無線通信を制御している。これらの内の一方はSTB102との通信用、他方はデジタルカメラ104との通信用に使用される。
【0036】
次に各機器の動作について説明する。
【0037】
図4は、本実施の形態に係るSTB102の動作を説明するフローチャートで、この処理を実行するプログラムはメモリ305に記憶されておりMPU301の制御の下に実行される。
【0038】
この処理はSTB102の電源がオンされることにより開始され、まずステップS1で、照明機器103に対してデジタルカメラ104が無線通信可能領域105に存在するかどうかを検知するカメラ検知処理を開始するように指示する。次にステップS2で、照明機器103を青色で点灯するように指示する。そしてステップS3で、照明機器103によりデジタルカメラ104が検知されるのを待つ。従って、デジタルカメラ104を検知するための処理を実行している間は照明機器103の発光色は青色となる。ユーザーは、照明機器103の発光色が青色である間は、デジタルカメラ104が無線通信可能領域105に存在するかどうかを検知するための処理を実行していることを容易に認識できる。
【0039】
こうしてステップS3でカメラ104が検知されるとステップS4に進み、デジタルカメラ104との間で第2の無線通信手段(WLAN)による通信を行うように照明機器103に要求する。そしてステップS5で、照明機器103を黄色で点灯するように指示する。
【0040】
これにより照明機器103からデジタルカメラ104に対して、第2の無線通信手段(WLAN)によりSTB102との間で無線通信を行うように指示が送られる。こうしてSTB102とデジタルカメラ104との間で、第2の無線通信手段(WLAN)による無線通信が確立するとステップS6からステップS7に進み、照明機器103に対してデジタルカメラ104の検知処理を終了するように通知する。これは、デジタルカメラ104との間でWLANによる通信が開始した後は、デジタルカメラ104は必ずしも照明機器103と無線通信が可能な領域105に存在している必要がないためである。そしてステップS8に進み、照明機器103に対して橙色の点滅表示を行うように指示する。これにより照明機器103の点灯が黄色から橙色に変化して点滅表示になると、デジタルカメラ104とSTB102との間で無線通信が確立されたことを認識できる。
【0041】
そしてステップS9で、WLANを介してデジタルカメラ104に対して画像データを要求する。これによりステップS10で、デジタルカメラ104からの画像データの送信が開始され、受信した画像データをHDD303に記憶する。尚、このとき、必要に応じてディスプレイ101に画像データを転送してディスプレイ101に表示するようにしても良い。こうして画像データの受信が完了するとステップS11に進み、照明機器103に対して照明の点滅を停止するように指示する。
【0042】
このようにして照明機器103を介してデジタルカメラ104とSTB102との無線通信の確立、及び照明機器103の点灯制御、更には、別の無線通信によりデジタルカメラ104からの画像情報の受信を全て自動的に行うことができる。
【0043】
更に、これら機器同士の無線通信接続、画像情報の転送状況が照明機器103の照明色及び照明形態で把握できるため、ユーザにとって使い勝手の良いものとなる。
【0044】
次に本実施の形態に係る照明機器103の動作を説明する。
【0045】
図5は、本実施の形態に係る照明機器103の動作を説明するフローチャートで、この処理を実行するCPU320のメモリ320aに記憶されており、CPU320の制御の下に実行される。
【0046】
まずステップS21で、STB102からのカメラ検知要求を受信するとステップS22に進み、デジタルカメラ104の検知を開始する。次にステップS23で、デジタルカメラ104が無線通信可能領域105に置かれて、デジタルカメラ104との間で無線通信が可能になったかどうかを調べる。デジタルカメラ104と無線による通信が可能になるとステップS24に進み、デジタルカメラ104を検知した旨をSTB102に通知する。そしてステップS25では、STB102からカメラ検知の終了指示が送られきているかを調べ、カメラ検知終了が送られてきていないときはステップS26に進み、デジタルカメラ104が検知できているかどうかをみる。カメラが検知できなくなるとステップS27に進み、STB102に対してカメラ104が検知できないことを通知してステップS23に戻る。またステップS25で、カメラの検知の終了指示を受信している場合はステップS30に進み、これ以降はデジタルカメラ104の検知処理を実行しない。
【0047】
またステップS26で、カメラ104が検知できている場合はステップS28に進み、デジタルカメラ104よりデータを受信したかどうかをみる。データを受信したときはステップS29に進み、STB102に通知する。これはデジタルカメラ104とSTB102との間での直接の無線通信が確立されていない状態で、デジタルカメラ104とSTB102との間でのデータ交換を実行させるためのものである。次にステップS30に進み、STB102からのデータを受信したかどうかをみる。データを受信するとステップS31に進み、それに応じた照明機器103の制御(照明色の変更、点滅、輝度変更、消灯など)或はデジタルカメラ104へのデータ送信(例えば、WLANによる無線通信要求)を行ってステップS25に進む。
【0048】
このようにして、本実施の形態に係る照明機器103は、STB102からの指示に応じてその照明の色を変更したりして、無線による通信状況を報知することができる。
【0049】
次に本実施の形態に係るデジタルカメラ104の動作を説明する。
【0050】
図6は、本実施の形態に係るデジタルカメラ104の動作を説明するフローチャートで、この処理を実行するカメラ制御部11に記憶されており、カメラ制御部11のCPUの制御の下に実行される。
【0051】
まずステップS41で、照明機器103との無線通信を行うために無線通信部18を起動する。次にステップS42で、照明機器103との無線通信が可能な領域105に置かれると、照明機器103との間で無線通信が可能になる。デジタルカメラ104が照明領域105に入り、照明機器104からの照射光が検知されるとステップS43に進み、照明機器103との間での無線通信の確立を行う。そしてステップS44で、STB102から照明機器103を介したWLANによる接続要求を受信するのを待つ。WLANでの接続要求を受信するとステップS45に進み、WLANによるSTB102との間での無線通信を開始する。そしてステップS46で、STB102との無線通信が確立するとステップS47に進み、STB102からの要求に従って、記憶媒体20に記憶している画像情報を読み出してSTB102に送信する。こうしてステップS47での画像情報の送信が完了するとステップS48に進み、WLANによる無線通信を停止する。
【0052】
尚、この実施の形態に係るデジタルカメラ104の表示部22には、照明機器103との間の接続確立中、或は転送実行中に「接続確立中」、「データ転送実行中」等のメッセージを表示するようにしても良い。
【0053】
またこのとき、照明機器103のライトの色や点滅周期と表示部22の表示との同期させることにより、照明機器103と連動して動作していることをユーザにより明瞭に明示するようにしても良い。また、デジタルカメラから照明機器103の照明の色を変更したり、点滅を行ったしても構わない。例えば、デジタルカメラが図6のステップS44でWLAN接続要求を受信したときに、電池の残容量が少なかった場合等に、WLANによる接続が不可と判断する。そして、接続が不可であると判断した場合には、照明に対して発光色を赤の点滅にするように指示することによって、ユーザーにエラーを通知するようにしても良い。
【0054】
このように本実施の形態によれば、デジタルカメラ104を照明機器103との無線通信が可能な領域に置くだけで、デジタルカメラ104に記憶されている画像データを自動的にSTB102に送信してすることができる。そして送信した画像を表示パネル(ディスプレイ)101に表示させることができる。
【0055】
この際、デジタルカメラ104とSTB102との間での画像データの送信状況、及び無線通信の確立などが照明機器103による照明により明瞭に明示されるため、ユーザは、各機器の状態を容易に把握できる。
【0056】
[他の実施形態]
無線アンテナに指向性を持たせることは難しいため、第1の無線通信手段のZigBeeに代えて、例えばIrDA(IrBUS)を使用しても良い。IrBUSは、赤外線を使用するため指向性が高い。また通信距離は6〜8mであるため、居間の天井などに取り付けた場合でも床までの距離をカバーできる。この場合の無線通信の接続手順などは前述の実施の形態と同様にしてできる。
【0057】
上述の実施の形態では、デジタルカメラ104の記憶媒体20に記憶されている画像情報を全てSTB102に送信して表示させるようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えばデジタルカメラ104から記憶媒体20に記憶されている画像のインデックス(ファイル名や撮影日時などの属性情報を含む)を伝送してディスプレイ101に表示する。そして、リモコン316を使用してユーザが表示したい画像データを選択し、その選択された画像情報だけをカメラ104に要求してSTB102に伝送させて表示するようにしても良い。
【0058】
また本実施の形態では、STB102からのカメラ検知指示に応じて照明機器がカメラの検知を開始し、またデジタルカメラとSTBとの無線通信は、STBが照明機器を介してデジタルカメラに要求して行うようにしたが本発明はこれに限定されるものでない。例えば照明機器は常時カメラの検知を行うようにしても良く、或はデジタルカメラとSTBとの無線通信は、互いに無線接続が検知された後、いずれかからの画像転送要求に基づいて実行されても良い。
【0059】
[実施の形態2]
前述の実施の形態1では、デジタルカメラ104が無線通信可能な領域105に進入すると、デジタルカメラ104の記憶部に記憶されている画像情報がSTB102に送信され、STB102はその画像データを受信してHDD303に記憶していた。この後、必要に応じてディスプレイ101に表示するようにしてもよいが、そのためには予めユーザがSTB102又はディスプレイ101に対して、送信後の画像データの処理方法を設定するなどの操作が必要である。本実施の形態2では、ユーザが送信した画像データの処理方法を簡単に指定できるようにする。
【0060】
図7は、本発明の実施の形態2に係る表示システムにおける照明機器とデジタルカメラの配置を説明する図である。
【0061】
図において、401は照明機器、406はデジタルカメラを示している。ここで照明機器401は、実施の形態1に係る照明機器103と同様に、デジタルカメラ406との無線通信が可能な領域を照射している。但し、本実施の形態2に係る照明機器401は2つの光源402,403を備えており、光源402による照射領域を404、光源403による照明領域を405で示している。
【0062】
照明機器401は、無線通信手段(ZigBee)を備え、前述の実施の形態1の場合と同様に、デジタルカメラ406とSTB102との間でそれぞれ異なるチャネルを使用して無線通信を行うことができる。また、デジタルカメラ406との通信に使うチャネルは通信領域が居間の一部分に限定されるように構成されている。また照明領域404と照明領域405はともに、デジタルカメラ406が照明機器401やSTB102と無線通信可能な領域に含まれている。
【0063】
照明機器401は、デジタルカメラ406との無線通信の接続確立待ち状態では、光源402,403のそれぞれに対して異なる照明の色で点灯するように制御する。
【0064】
図8は、本発明の実施の形態2に係るデジタルカメラ406の構成を示すブロック図である。尚、実施の形態1に係るデジタルカメラ104の構成を示す図2の構成と共通する部分は同じ記号で示し、その説明を省略する。
【0065】
光センサ23は、このデジタルカメラ406の筐体の上部に設けられており、照明機器401から照射される光を検出している。ここでは照射されている照明色(光源色)を認識するものとする。
【0066】
図9は、本実施の形態2に係る照明機器401の構成を説明するブロック図で、前述の実施の形態1に係る照明機器103(図3)と共通する部分は同じ記号で示している。
【0067】
前述したように、この照明機器401は光源402と光源403を備え、これら光源402,403のそれぞれはCPU320の制御により、それぞれ異なる色の光を発光でき、また或は、それぞれ異なる点滅発光を行うことが可能である。
【0068】
また本実施の形態2に係るSTB102の構成は、前述の実施の形態1に係るSTB102の構成(図3)とほぼ同様である。
【0069】
次に各機器の動作について説明する。
【0070】
図10は、本発明の実施の形態2に係るSTB102の動作を説明するフローチャートで、この処理を実行するプログラムはメモリ305に記憶されておりMPU301の制御の下に実行される。
【0071】
この処理はSTB102の電源がオンされることにより開始され、まずステップS51で照明機器401に対してデジタルカメラ406が無線通信可能領域404或は405に置かれたかどうかを検知するカメラ検知処理を開始するように指示する。次にステップS52で、照明機器401の光源402を青色で点灯するように指示し、ステップS53で、照明機器401の光源403を黄色で点灯するように指示する。そしてステップS54で照明機器401によりデジタルカメラ406が検知されるのを待つ。
【0072】
本実施の形態2では、照明機器401の発光色を青色と黄色の2色とし、ユーザが青色の照射領域404にデジタルカメラ406を置くと、そのデジタルカメラ406から受信した画像データをHDD303に記憶する。一方、ユーザが黄色の照射領域405にデジタルカメラ406を置くと、そのデジタルカメラ406から受信した画像データをディスプレイ101にスライドショーとして表示するように対応づけられているものとする。このように、互いに異なる発光色の照射領域404,405のいずれにカメラ406を置くかにより、そのカメラ406からの画像データの処理方法を指定できる。
【0073】
これにより例えば、ディスプレイ101でテレビ番組を視聴中のときは、光源402だけを青色で点灯しておく。これにより現在は、ユーザに対して画像データの保存動作だけが可能で、ディスプレイ101を使用して、その画像を観ることができないことをユーザに知らせることができる。
【0074】
次にステップS54でカメラ406が検知されるとステップS55に進み、デジタルカメラ406との間で第2の無線通信手段(WLAN)による通信を行うように照明機器401に要求する。
【0075】
本実施の形態2では、デジタルカメラ406は、照射されている照明光の色を光センサ23により認識して、その認識した色情報を照明機器401を介してSTB102に送信する。これによりSTB102は、その受信した色情報に基づいて、画像データの処理方法を決定する。照明色と起動するアプリケーションの対応はユーザが予めSTB102に対して設定しておくことも可能である。
【0076】
こうしてSTB102とデジタルカメラ406との間で第2の無線通信手段(WLAN)による無線通信が確立するとステップS56からステップS57に進み、照明機器401を介してデジタルカメラ406が認識した色情報を受信する。次にステップS58で、照明機器401に対してデジタルカメラ406の検知処理を終了するように通知する。次にステップS59で、その照明されている光の色情報を調べ、青色の場合はステップS60に進み、照明機器401に対して光源402を点滅するように指示する。これによりユーザは、デジタルカメラ406とSTB102との間でWLANによる無線通信が確立され、更に、画像データをHDD303に記憶する準備ができたことを認識できる。また、このときスライドショーの実行ができないことを示すために、ステップS61で照明機器401に対して光源403(黄色)の点灯を停止するように指示する。次にステップS62で、STB102は、WLANを介してデジタルカメラ406に対して画像データを要求する。これによりステップS63でデジタルカメラ406からSTB102へ画像データの送信が開始され、受信した画像データをHDD303に記憶する。
【0077】
一方、ステップS59で色情報が黄色の場合ステップS64に進み、照明機器401に対して光源403の点滅を行うように指示する。これによりユーザはデジタルカメラ406とSTB102との間でWLANによる無線通信が確立され、さらに画像データのスライドショーの動作が準備できたことを認識できる。また、このとき画像データをHDD303に記憶しないことを示すために、ステップS65で照明機器401に対して光源402(青色)の点灯を停止するように指示する。そしてステップS66で、WLANを介して、STB102からデジタルカメラ406に対して画像データを要求する。これによりステップS67でデジタルカメラ406からの画像データの送信が開始される。STB102は、受信した画像データをディスプレイ101を使用してスライドショーを実行する。
【0078】
こうしてステップS63で画像データのHDD303への記憶動作、或はステップS67でのスライドショー動作が終了するとステップS68に進み、照明機器401に対して光源の点滅を停止するように指示する。そしてステップS69で、照明機器401に対してデジタルカメラ406が無線通信可能領域に置かれているかどうかの検知動作を開始させる。但し、このとき光源402及び光源403は点灯を停止している。次にステップS70で、デジタルカメラ406が無線通信可能領域に置かれている場合は、デジタルカメラ406が無線通信可能領域から取り除かれるのを待つ。デジタルカメラ406が無線通信可能領域から取り除かれると、ステップS70で照明機器401からデジタルカメラ406の退出イベントを受信する。これによりステップS52に戻り、光源402を青色で点灯し、光源403を黄色で点灯し、ステップS54のデジタルカメラ406の検知動作を再開する。
【0079】
このようにカメラ406からの画像データの受信を完了した後、デジタルカメラ406が無線通信可能領域から取り除かれまでは次の動作を移行しないようにしている。これは、デジタルカメラ406が無線通信可能領域に置かれ続けた場合、画像データの送信動作を繰り返すのを防止するためである。
【0080】
このようにして、デジタルカメラ406からSTB102に画像データを送信した後のSTB102における画像データの処理方法を、デジタルカメラ406を置く照射領域に応じて簡単に切り替えることができる。このため、ユーザが照明領域にデジタルカメラ406をおくときに、カメラの釦を押したりメニューで設定したりするなどの、特別な操作が不要になる。また照明色に応じてデジタルカメラ406を置く場所が識別できるために、ユーザにとって使い勝手の良いものとなる。
【0081】
また、例えば青色の照射領域にデジタルカメラ406を置いた場合は、未転送の画像データのみをSTB102に転送し、黄色の照射領域に置いた場合は、全ての画像データを転送するようしても良い。このように照射領域の照明色に応じて、デジタルカメラ406からSTB102に送信する画像データの処理方法を切り替えることも可能である。また例えば青色の照射領域にデジタルカメラ406を置いた場合は、自動的に全ての画像データをSTB102に送信し、黄色の照射領域に置いた場合は、ユーザが選択した画像データだけをSTB102に送信するようにしてもよい。このように照明色に応じて画像供給の手順を切り替えることも可能である。
【0082】
次に本実施の形態に係る照明機器401の動作を説明する。
【0083】
図11は、本発明の実施の形態2に係る照明機器401の動作を説明するフローチャートで、この処理を実行するCPU320のメモリ320aに記憶されており、CPU320の制御の下に実行される。
【0084】
まずステップS81で、STB102からのカメラ検知要求を受信するとステップS82に進み、デジタルカメラ406の検知を開始する。次にステップS83でデジタルカメラ406が無線通信可能領域に置かれて、デジタルカメラ406と照明機器401との間で無線通信が可能になったかどうかを調べる。無線による通信が可能になるとステップS86に進み、デジタルカメラ406を検知した旨をSTB102に通知する。一方、デジタルカメラ406と無線通信可能になったかどうかを調べるのと同時に、ステップS84でSTB102からのデータを受信したかどうかをみる。データを受信するとステップS85に進み、それに応じた照明機器401の制御(照明色の変更、光源402,403の点灯、点滅、輝度変更、消灯など)を行う。
【0085】
ステップS86の後、STB102からカメラ検知の終了指示が送られてきているかを調べ、カメラ検知終了が送られてきている場合はステップS88に進み、これ以降はデジタルカメラ406の検知処理を実行しない。カメラ検知終了が送られてきていない場合は、ステップS89に進み、デジタルカメラ406よりデータを受信したかどうかをみる。データを受信したときはステップS90に進みSTB102に通知する。このようにして、デジタルカメラ406が照射されている照明色を認識して、認識した色情報を照明機器401を介してSTB102に送信する。ステップS89でデジタルカメラ406よりデータを受信していない場合はステップS91に進み、STB102からデータを受信したかどうかをみる。データを受信するとステップS92に進み、それに応じた照明機器401の制御(照明色の変更、光源402,403の点灯、点滅、輝度変更、消灯など)或はデジタルカメラ406へのデータ送信(例えばWLANによる無線通信要求)を行う。
【0086】
ステップS91でSTB102からデータを受信していない場合はステップS93に進み、カメラ退出検知の開始指示が送られてきているかを調べる。このカメラ検知の開始指示は、前述したように、STB102がデジタルカメラ406から画像データを受信して、HDD303に記憶したりスライドショーを実行し終わったりした場合に発行される。これはSTB102において画像データの受信動作が完了した後、一度、デジタルカメラ406が無線通信可能領域から取り除かれたかどうかを調べる目的で行われる。
【0087】
ステップS93でカメラ検知の開始指示があった場合はステップS94に進み、デジタルカメラ406の検知を開始する。次にステップS95で、デジタルカメラ406が無線通信可能領域に置かれているかどうかを調べ、無線通信可能領域から取り除かれた場合はステップS96に進み、デジタルカメラ406が無線通信可能領域から退出した旨をSTB102に通知する。その後再びステップS81に戻り、STB102からのデジタルカメラの検知要求の受信待ち状態に移行する。
【0088】
次に本実施の形態2に係るデジタルカメラ406の動作を説明する。
【0089】
図12は、本発明の実施の形態2に係るデジタルカメラ406の動作を説明するフローチャートで、この処理を実行するカメラ制御部11に記憶されており、カメラ制御部11のCPUの制御の下に実行される。
【0090】
まずステップS101で、照明機器401との無線通信を行うために無線通信部18を起動する。次にステップS102で、照明機器401との無線通信が可能な領域に置かれて、照明機器401との間で無線通信が可能になったかどうかを判定する。ここで照明機器401との間で無線通信が可能になるとステップS103に進み、デジタルカメラ406の光センサ23により、照明機器401から照射されている照明色(光源色)の検知を開始する。ここでは、デジタルカメラ406が青色の照射領域404に置かれている場合は青色の光を認識し、黄色の照射領域405に置かれている場合は黄色の光を認識する。次にステップS104で、光源色の認識に成功するとステップS105に進み、照明機器401との間での無線通信の確立を行う。この後ステップS105で、STB102から照明機器401を介した照明色情報の取得要求を受信すると、ステップS104で認識した照明色の色情報を照明機器401を介してSTB102に送信する。そしてステップS106で、STB102から照明機器401を介したWLANによる接続要求を受信するのを待つ。WLANでの接続要求を受信するとステップS107に進み、WLANによるSTB102との間での無線通信を開始する。そしてステップS108で、STB102との無線通信が確立するとステップS109に進み、STB102からの要求に従って、記憶媒体20に記憶している画像データを読み出してSTB102に送信する。こうしてステップS109での画像データの送信が完了するとステップS110に進み、WLANによる無線通信を停止する。
【0091】
以上説明したように本実施の形態2によれば、デジタルカメラ406が認識した照明色情報をSTB102に送信することによって、STB102では照明色に応じて画像データの処理方法を切り替えることが可能である。
【0092】
また、ステップS104で光源色の認識に成功した場合にのみ、STB102からのWLANによる接続要求を受付けることができるようにしている。このため、無線アンテナに指向性を持たせることが難しいという問題によって、デジタルカメラ406の無線通信可能な領域が照明機器401の照射領域404,405よりも広くなってしまうような場合でも対処できる。即ち、デジタルカメラ406が確実に照明の照射領域内に置かれるため、デジタルカメラ406とSTB102とのWLANによる無線通信が開始することができて、ユーザの意図どおりの動作を実現することができる。
【0093】
また本実施の形態2の構成に加えて、図7で光源402による照射領域404と、光源403による照射領域405が一部重なるようにしても良い。この場合、照射領域404と照射領域405が重なった領域にデジタルカメラ406が置かれた場合は、デジタルカメラの光センサ23は青色と黄色の2種類の光の色を認識する。その場合は、画像データのHDD303への記憶と、ディスプレイを用いたスライドショーの両方の動作を行うようにしても良く、また或は、全く異なる別の処理(例えば、サムネイル画像を用いたインデックス表示等)を実行しても良い。
【0094】
また本実施の形態2によれば、デジタルカメラ406を照射している光の色を光センサ23で検知して、その色情報に応じてSTB102での画像データの処理方法を切り替えていた。他の実施の形態として、デジタルカメラ406の撮像部12を使って、照明機器401を検知し、更に、デジタルカメラ406が置かれている照射領域に対応する光源の光源色を検知するようにしても良い。
【0095】
また他の実施の形態として、照明機器401の光源402及び光源403の照射領域の形状が互いに異なるようにして、デジタルカメラ406の撮像部12を使って、デジタルカメラ406が置かれている照射領域に対応する光源の発光領域の形を検知しても良い。このとき、認識した照射領域の形状情報を基に、STB102が画像データの処理方法を切り替えるようにする。
【0096】
また他の実施の形態として、照明機器401の光源402及び光源403の発光周期が互いに異なるようにしても良い。例えば、光源402は青色の光を1Hz周期で発光し、光源403が黄色の光を0.7Hz周期で発光する。このときユーザは照射領域の色によってデジタルカメラ406をどちらの照射領域に置いたらよいかを判断する。デジタルカメラ406が光源による1Hzの点滅信号、或は0.7Hzの点滅信号を認識すると、その認識した発光周期情報を照明機器401を介してSTB102に送信する。これによりSTB102は、その発光周期情報を基に画像データの処理方法を切り替えるようにする。
【0097】
また他の実施の形態として、照明機器401の光源402及び光源403の照射光がデジタルカメラ406を置く高さでちょうど結像するようにし、さらに結像した照射光の形状、或はパターン形状が互いに異なるようにしても良い。こうして認識した照射光の形状、或はパターン形状情報を基に、STB102が画像データの処理方法を切り替えるようにする。
【0098】
尚上記の実施例では、照明の色や形状など照明形態に応じた照明手段を用意したが、1つの照明手段で複数種類の照明形態を提供しても良い。つまり、1つの照明手段で、青色や赤色などの複数の色を切り替えながら発光しても良い。又は、異なる複数マスク形状を照明手段とともに備え、1つの照明手段で、複数種類の照射形状の照明を提供できるようにしても良い。また、照明手段の点滅周期を長くしたり短くしたり、切換え可能にしてもよい。
【0099】
本実施の形態では、デジタルカメラ406とSTB102が画像データをHDD303に記憶している間、或は画像データのスライドショー動作を行っている間は、他のデジタルカメラからSTB102に画像データを転送することができないようにした。これに対して、複数台のデジタルカメラとSTB102間で同時に画像データの転送ができるようにしても良い。この場合、例えば1台目のデジタルカメラが青色の照射領域に置かれて画像データの転送を開始した後は、照明機器401が新たな光源を点灯して、照射領域404,405に隣接して青色の照射領域を生成する。こうして、その領域に2台目のデジタルカメラを置いて、同時に画像データを転送できることをユーザに示すようにしてもよい。
【0100】
また本実施の形態2では、STB102がデジタルカメラ406から受信した色情報から画像データの処理方法を決定していた。他の実施形態としてデジタルカメラ406が色情報により画像データの処理方法を決定して、その処理方法に関するメッセージをSTB102に送信しても良い。また他の実施形態として、照明機器401が色情報から画像データの処理方法を決定しても良い。即ち、デジタルカメラ406から色情報を受信し、その色情報に応じて、処理方法に関するメッセージをSTB102に送信しても良い。
【0101】
また、デジタルカメラ406が送信する画像データの送信先はSTB102に限らず、無線通信手段を備えたプリンタであっても良い。その場合、プリンタの電源が入っている場合には、照明機器401が別の光源を使って照射領域404,405に隣接して緑色の照射領域を生成する。そしてユーザがデジタルカメラ406を、その緑色の照射領域に置くことにより、デジタルカメラ406からプリンタに対して画像データを送信して印刷させても良い。
【0102】
また、照射領域404,405において、照射光が結像するように構成して、照射領域にデジタルカメラ406を置いた場合の画像データの処理方法を結像イメージによって文字で表示したり、アイコンで表示したりするようにしてもよい。それによって、その照射領域にデジタルカメラを置いた場合の画像データの処理方法をユーザがより容易に認識することが可能である。
【0103】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、または一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0104】
なお本発明は、前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが、供給されたプログラムを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、その形態はプログラムである必要はない。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0105】
プログラムを供給するための記憶媒体は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他のプログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネット介して、本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0106】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布してもよい。
この場合、所定の条件を満足するユーザに対してインターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0107】
また、読み出したプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0108】
さらに、上述のプログラムが、コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0109】
以上説明したように本実施の形態によれば、以下のような効果がある。
(1)デジタルカメラの無線による通信可能エリアが照明により示されているので、ユーザの意図に反して無線による通信が開始されてしまうのを回避できる。
(2)通信中、接続待機中などの通信状況を容易に把握できる。
(3)照明機器の照明領域に応じてデジタルカメラの設置場所を設定できるので、カメラの設置場所に対する制約を少なくできる。
(4)照明機器は天井とは限らず、ライティングレールを使用したり、壁や机の上、またクリップで任意の位置に留めることができるなど自由度が高い。
(5)無線機能付き照明機器は安価に製造でき、複数の照明機器を備えれば複数の無線通信可能領域を設定できる。
(6)デジタルカメラの無線通信の設定を、無線通信可能エリアに入ると自動的に無線LANの通信手段が起動されるように設定しておけば、ユーザの操作を少なくして画像情報をSTB102に転送することができる。
(7)送信後の画像データの処理方法や、画像供給デバイスに保持されている画像データのうち、どの画像データを送信するかというような送信画像データの指定をユーザが容易に指示できる。
(8)送信後の画像データの処理方法を文字で表示したり、アイコンで表示したりすることによって、照射領域にデジタルカメラを置いた場合の画像データの処理方法をユーザがより容易に認識することができる。
(9)通信エリアにはいった時に自動的に無線LANの通信手段が起動されて画像ファイルの転送が行える。即ち,無線LANなどの消費電力の大きい通信手段を常時稼動状態にする必要がない。ZigBeeやIrBUSといった消費電力の少ない通信手段を常時稼動状態にすることによって、少ない消費電力で自動的に無線による画像ファイルの転送が開始するように構成できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像供給デバイスと無線通信する通信手段と、
前記画像供給デバイスから送られてくる画像を処理する画像処理手段と、
前記画像供給デバイスによる無線通信が可能な領域を識別可能に照明する照明機器であって、複数の異なる照明形態で発光可能な照明機器と、
前記画像供給デバイスが前記照明機器の照射領域に入っている場合に送られてくる情報を受信して、前記画像供給デバイスが入っている照射領域の照射形態を認識する認識手段とを有し、
前記画像処理手段は、前記画像供給デバイスが入っている照射領域の照射形態に応じて、前記画像供給デバイスから送られてきた画像の処理内容を決定する決定手段を有することを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
前記照明形態として、色を異ならせており、前記認識手段は、前記画像供給デバイスが光センサにより検知した前記色の情報を受信することにより前記画像供給デバイスが入っている照射領域の色を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項3】
前記照明形態として、発光周期を異ならせており、前記認識手段は、前記画像供給デバイスが光センサにより検知した前記発光周期の情報を受信することにより前記画像供給デバイスが入っている照射領域の発光周期を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項4】
前記照明形態として、照射領域の形状を異ならせており、前記認識手段は、前記画像供給デバイスが光センサにより検知した前記形状の情報を受信することにより前記画像供給デバイスが入っている照射領域の形状を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項5】
通信手段が、画像供給デバイスと無線通信する通信工程と、
画像処理手段が、前記画像供給デバイスから送られてくる画像を処理する画像処理工程と、
複数の異なる照明形態で発光可能な照明機器が、前記画像供給デバイスによる無線通信が可能な領域を識別可能に照明する照明工程と、
認識手段が、前記画像供給デバイスが前記照明機器の照射領域に入っている場合に送られてくる情報を受信して、前記画像供給デバイスが入っている照射領域の照射形態を認識する認識工程とを有し、
前記画像処理工程は、
決定手段が、前記画像供給デバイスが入っている照射領域の照射形態に応じて、前記画像供給デバイスから送られてきた画像の処理内容を決定する決定工程を有することを特徴とする画像表示システムの制御方法。
【請求項6】
前記照明形態として、色を異ならせており、前記認識工程は、前記画像供給デバイスが光センサにより検知した前記色の情報を受信することにより前記画像供給デバイスが入っている照射領域の色を検知することを特徴とする請求項5に記載の画像表示システムの制御方法。
【請求項7】
前記照明形態として、発光周期を異ならせており、前記認識工程は、前記画像供給デバイスが光センサにより検知した前記発光周期の情報を受信することにより前記画像供給デバイスが入っている照射領域の発光周期を検知することを特徴とする請求項5に記載の画像表示システムの制御方法。
【請求項8】
前記照明形態として、照射領域の形状を異ならせており、前記認識工程は、前記画像供給デバイスが光センサにより検知した前記形状の情報を受信することにより前記画像供給デバイスが入っている照射領域の形状を検知することを特徴とする請求項5に記載の画像表示システムの制御方法。
【請求項1】
画像供給デバイスと無線通信する通信手段と、
前記画像供給デバイスから送られてくる画像を処理する画像処理手段と、
前記画像供給デバイスによる無線通信が可能な領域を識別可能に照明する照明機器であって、複数の異なる照明形態で発光可能な照明機器と、
前記画像供給デバイスが前記照明機器の照射領域に入っている場合に送られてくる情報を受信して、前記画像供給デバイスが入っている照射領域の照射形態を認識する認識手段とを有し、
前記画像処理手段は、前記画像供給デバイスが入っている照射領域の照射形態に応じて、前記画像供給デバイスから送られてきた画像の処理内容を決定する決定手段を有することを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
前記照明形態として、色を異ならせており、前記認識手段は、前記画像供給デバイスが光センサにより検知した前記色の情報を受信することにより前記画像供給デバイスが入っている照射領域の色を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項3】
前記照明形態として、発光周期を異ならせており、前記認識手段は、前記画像供給デバイスが光センサにより検知した前記発光周期の情報を受信することにより前記画像供給デバイスが入っている照射領域の発光周期を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項4】
前記照明形態として、照射領域の形状を異ならせており、前記認識手段は、前記画像供給デバイスが光センサにより検知した前記形状の情報を受信することにより前記画像供給デバイスが入っている照射領域の形状を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項5】
通信手段が、画像供給デバイスと無線通信する通信工程と、
画像処理手段が、前記画像供給デバイスから送られてくる画像を処理する画像処理工程と、
複数の異なる照明形態で発光可能な照明機器が、前記画像供給デバイスによる無線通信が可能な領域を識別可能に照明する照明工程と、
認識手段が、前記画像供給デバイスが前記照明機器の照射領域に入っている場合に送られてくる情報を受信して、前記画像供給デバイスが入っている照射領域の照射形態を認識する認識工程とを有し、
前記画像処理工程は、
決定手段が、前記画像供給デバイスが入っている照射領域の照射形態に応じて、前記画像供給デバイスから送られてきた画像の処理内容を決定する決定工程を有することを特徴とする画像表示システムの制御方法。
【請求項6】
前記照明形態として、色を異ならせており、前記認識工程は、前記画像供給デバイスが光センサにより検知した前記色の情報を受信することにより前記画像供給デバイスが入っている照射領域の色を検知することを特徴とする請求項5に記載の画像表示システムの制御方法。
【請求項7】
前記照明形態として、発光周期を異ならせており、前記認識工程は、前記画像供給デバイスが光センサにより検知した前記発光周期の情報を受信することにより前記画像供給デバイスが入っている照射領域の発光周期を検知することを特徴とする請求項5に記載の画像表示システムの制御方法。
【請求項8】
前記照明形態として、照射領域の形状を異ならせており、前記認識工程は、前記画像供給デバイスが光センサにより検知した前記形状の情報を受信することにより前記画像供給デバイスが入っている照射領域の形状を検知することを特徴とする請求項5に記載の画像表示システムの制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−24237(P2011−24237A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−187608(P2010−187608)
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【分割の表示】特願2005−246435(P2005−246435)の分割
【原出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【分割の表示】特願2005−246435(P2005−246435)の分割
【原出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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