説明

画像表示システム及び画像表示方法

【課題】コネクタ接続盤上のコネクタアダプタ端子の情報を高い信頼性をもって作業者に提供し、コネクタアダプタ端子の使用にかかる利便性を向上させる。
【解決手段】複数のコネクタアダプタ端子11及び当該複数のコネクタアダプタ端子の位置検出のためのマーカ12が配置されるコネクタ接続盤上のコネクタアダプタ端子11及びマーカ12をあわせて撮影し、撮影画像上のマーカの位置、及びコネクタ接続盤上の複数のコネクタアダプタ端子11のそれぞれの位置とマーカ12の位置との関係を示す位置関係情報をもとに、撮影画像上のコネクタアダプタ端子11の位置を検出し、検出した位置をもとにコネクタアダプタ端子11の位置を示すアダプタ表示用画像を撮影画像上に重ね合わせて表示する。選択されたアダプタ表示用画像に対応するコネクタアダプタ端子に関するタグ情報を設備情報DBから読み出して表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ接続盤上のコネクタアダプタ端子に関する情報を表示する画像表示システム及び画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子機器のコネクタ接続盤は、多数のコネクタアダプタ端子(以下、必要に応じてアダプタと称する)をユニット化して配置し、任意のアダプタに対してコードの先端のコネクタプラグ(以下、プラグと称する)を接続または抜去することが可能な構成となっている。
【0003】
ところで、この種のコネクタ接続盤にあっては、高密度実装のためにプラグの誤接続や誤抜去が多く発生している。このことから、従来から、紙名条片と呼ばれるタグに設備情報や顧客情報を手書きなどで明記してコネクタの近傍に実装し、このタグを作業者により作業時に参照することでプラグの誤接続や誤抜去を防止するようにしている。
【0004】
また、近年、半導体の集積密度の進展により、パーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)の性能の向上及び寸法の低減が可能となっている。これにより、従来は据え置き型PC(デスクトップPC)に依らなければ不可能であった画像認識及び画像への情報の即時重畳が持ち運び可能型PC(ノート型PC、モバイルPCなど)に依り可能となっている。
【0005】
さらに、情報の表示方法については、従来はデスクトップPC用のディスプレイやノート型PCなどに付属のディスプレイが主であったが、近年はヘッドマウントディスプレイ(HMD)やUSB接続モニタなどの小型で持ち運びが可能なディスプレイやモニタが多く流通している。
【0006】
特にHMDは、メガネの様に作業者の眼前に装着するだけで作業者の数メートル先に数十インチのディスプレイを設置している状態を作り出すことが可能である。このようにHMDを用いれば、作業者の両手が空くために、作業時に有用なディスプレイとして注目されている。
【0007】
このような環境の下、例えば非特許文献1に開示されるように、ビデオカメラで撮影した映像や画像に対して、PCで画像認識を行い仮想的な情報を付与する、いわゆるAR(Augmented reality:拡張現実)技術が発展してきた。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Ronald T. Azuma, A Survey of Augmented Reality, Presence-Teleoperators and Virtual Environments 6, 4 (August 1997), 355-385.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した様な、コネクタ接続盤上のアダプタの情報を実装されたタグに頼って参照するのでは、このタグの情報の更新時において、正しい情報への更新が行なえない場合があり、また、タグが汚れると、このタグに書かれた情報が参照不可になる場合がある。さらに、前述したように、コネクタ接続盤は、プラグを高密度に収容することを目的に設計されており、タグをプラグ近傍に実装した場合にタグの紐などがコードに絡みつき当該コードの輻輳を生じる場合がある。また、作業者が光配線作業時にタグにプラグ挿抜工具などを引っ掛けることによるプラグの破損などが生じる場合がある。
【0010】
前述したように、手書きのタグを用いる理由としては、アダプタの情報を管理するためのデータベース(以下、DBと称する)の確度が高い水準で維持されていないことが挙げられる。
新規にDBを構築した場合の確度は、情報の入力ミスなどがない限りは高い水準となる。しかし、DBの定期的なクリーニングを行なわないと、作業現場の実際の設備状態とDB内の設備情報との間に差異が発生してしまうことがある。このような事情があるために作業者はDBよりもタグを信頼しているのが現状である。
【0011】
また、作業者がDBを信頼しない事により、あるプラグがサービス提供中であるにも関わらず、このプラグに実装されるタグでサービス提供中でない事が示されている際に、このプラグを抜いてしまう作業事故が発生し、多くのユーザにかかる通信が切断されてしまうおそれがある。また、前述したようにDBの信頼性が確保されていないと、DBを基に行われるプラグ抜去の作業指示に反して作業者がプラグを抜去しない場合がある。この場合、いわゆる残置プラグが発生し、当該プラグの再利用が行なえない。
【0012】
前述した残置プラグは作業者の抜去忘れによっても発生する。この残置プラグが発生する事によって、コネクタ接続盤上の使用可能なアダプタの数が少なくなってしまうので、新たな空きプラグを確保するための設備投資を過剰に行わなければならず、余剰な設備が発生するという問題があった。
【0013】
そこで、本発明の目的は、コネクタ接続盤上のコネクタアダプタ端子の情報を高い信頼性をもって提供し、コネクタアダプタ端子の使用にかかる利便性を向上させることが可能になる画像表示システム及び画像表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するため、本発明に係わる画像表示システムは、複数のコネクタアダプタ端子及び当該複数のコネクタアダプタ端子の位置検出のための特徴物が配置されるコネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子及び前記特徴物をあわせて撮影する撮影手段と、前記コネクタ接続盤上の前記複数のコネクタアダプタ端子のそれぞれの位置と前記特徴物の位置との関係を示す位置関係情報を記憶する記憶手段と、前記撮影手段による撮影画像上の前記特徴物の位置及び前記記憶手段に記憶される位置関係情報をもとに、前記撮影画像上の前記コネクタアダプタ端子の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検出した位置をもとに前記コネクタアダプタ端子の位置を示す端子画像を前記撮影画像上に重ね合わせて表示する位置表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
上記構成の画像表示システムは、また、前記記憶手段は、前記コネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子のタグ情報をさらに記憶し、前記撮影画像上の前記端子画像のうち前記タグ情報の表示対象の前記コネクタアダプタ端子に重ね合わせて表示される端子画像の選択のための入力操作を受け付ける入力手段と、前記選択された端子画像に対応する前記コネクタアダプタ端子に関するタグ情報を前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出したタグ情報を表示するタグ情報表示手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係わる画像表示システムは、複数のコネクタアダプタ端子及び当該複数のコネクタアダプタ端子の位置検出のための特徴物が配置されるコネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子及び前記特徴物をあわせて撮影する撮影手段と、前記コネクタ接続盤上の前記複数のコネクタアダプタ端子のそれぞれの位置と前記特徴物の位置との関係を示す位置関係情報、及び、前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの使用状況情報を記憶する記憶手段と、前記撮影手段による撮影画像上の前記特徴物の位置及び前記記憶手段に記憶される位置関係情報をもとに、前記撮影画像上の前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの設置位置を検出し、かつ、前記記憶手段に記憶される使用状況情報をもとに、前記コネクタアダプタ端子の使用状況を示す情報を検出する検出手段と、前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの使用状況を示す端子画像を、前記撮影画像上の前記検出手段により検出した位置に重ね合わせて表示する使用状況表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係わる画像表示システムは、複数のコネクタアダプタ端子及び当該複数のコネクタアダプタ端子の位置検出のための特徴物が配置されるコネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子及び前記特徴物をあわせて撮影する撮影手段と、前記コネクタ接続盤上の前記複数のコネクタアダプタ端子のそれぞれの位置と前記特徴物の位置との関係を示す位置関係情報、前記コネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子のタグ情報、及び、前記コネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子に可視光が照射された際の当該照射部分の色調情報を記憶する記憶手段と、前記撮影手段による撮影画像上の前記特徴物の位置及び前記記憶手段に記憶される位置関係情報をもとに、前記撮影画像上の前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの設置位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検出した位置をもとに前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの位置を示す端子画像を前記撮影画像上に重ね合わせて表示する位置表示手段と、前記撮影画像及び前記記憶手段に記憶された色調情報をもとに、前記コネクタ接続盤上の可視光が照射されたコネクタアダプタ端子を認識する照射認識手段と、前記照射認識手段により認識したコネクタアダプタ端子に関するタグ情報を前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出した情報を表示するタグ表示手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、コネクタ接続盤上のコネクタアダプタ端子の情報を高い信頼性をもって提供し、コネクタアダプタ端子の使用にかかる利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムの構成例を示す図。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによる撮影対象のコネクタ接続盤の一例を示す図。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムの画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムの画像処理装置により管理する位置定義情報の構成例を表形式で示す図。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムの画像処理装置により管理する設備データベースの構成例を表形式で示す図。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによるアダプタ情報表示処理の一例を示すフローチャート。
【図7】本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによるコネクタ接続盤撮影画像へのアダプタ画像の表示例を示す図。
【図8】本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによるコネクタ接続盤撮影画像へのアダプタ情報の表示例を示す図。
【図9】本発明の第2の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムの画像処理装置により管理する使用状況DBの構成例を表形式で示す図。
【図10】本発明の第2の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによるアダプタ使用状況表示処理の一例を示すフローチャート。
【図11】本発明の第2の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによるコネクタ接続盤撮影画像へのアダプタ使用状況の表示例を示す図。
【図12】本発明の第3の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムの画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図。
【図13】本発明の第3の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによるレーザポインタ認識処理の一例を示すフローチャート。
【図14】本発明の第3の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによるアダプタ情報表示処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
本実施形態は、プラグを接続可能なコネクタアダプタ端子を配置したコネクタ接続盤上に、撮影画像上のアダプタの位置検出を行なうための基準点となる特徴物であるマーカを設け、当該アダプタをマーカとともに撮影し、この撮影画像内のマーカを画像処理装置により認識した後、画像処理装置により、コネクタ接続盤の所定の形状情報や位置情報から当該接続盤内における複数のアダプタ位置を正確に検出して、このアダプタ位置の座標点を示す画像を撮影画像上に表示し、当該アダプタの位置を作業者に正確に把握させるものである。
この撮影画像上の所望のアダプタに対応する座標点を示す画像を作業者が選択すると、この選択した画像に対応するアダプタに関する情報を表示させる。
【0021】
図1は、本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムの構成例を示す図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムは、コネクタ接続盤1を撮影する撮影機2、画像処理装置3、表示装置4及び設備情報DB5を有する。
【0022】
図2は、本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによる撮影対象のコネクタ接続盤の一例を示す図である。
図2に示すように、コネクタ接続盤1上には複数のコネクタアダプタ端子11が高密度に配置され、これらのコネクタアダプタ端子11の配置部分の近傍には、これら複数のコネクタアダプタ端子11に関わる単一のマーカ12が配置されている。
このマーカ12は、図形や色の組み合わせで示される。マーカ12の図形は、例えば丸、三角、ハート型などである。本実施形態では、マーカ12の周縁部は長方形であるとする。この長方形の上辺及び下辺の長さは、右辺及び左辺の長さより長い。
【0023】
図3は、本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムの画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、画像処理装置3は、撮影機2による撮影画像を入力する撮影情報入力部31、マーカ認識処理部32、画像表示処理部33、定義情報DB34を備える。
マーカ認識処理部32は、撮影機2による撮影画像中のマーカを認識する。
画像表示処理部33は、撮影画像上の複数のコネクタアダプタ端子11のそれぞれの配置箇所に該当する箇所に、当該コネクタアダプタ端子11の位置を示す画像を重ね合わせて表示する。
【0024】
図4は、本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムの画像処理装置により管理する位置定義情報の構成例を表形式で示す図である。
定義情報DB(データベース)34は、不揮発性メモリなどの記憶媒体であり、コネクタ接続盤1上のマーカ12を予め撮影機2により撮影して得たマーカ画像、及び図4に示した構成の位置定義情報を記憶する。
【0025】
この位置定義情報は、マーカ画像を一意に識別するマーカ画像識別番号、マーカ画像寸法情報、座標番号及び位置情報を関連付けて記憶する。
マーカ画像寸法情報は、実空間でのマーカ12の周縁部の上辺、下辺、右辺、左辺の寸法を示す情報である。座標番号は、位置定義情報上で関連付けられるマーカ画像識別番号に対応するマーカに関わる複数のコネクタアダプタ端子11のそれぞれを一意に識別する番号である。アダプタ位置情報は、前述したマーカ画像の中心点からコネクタアダプタ端子11の中心点までの実空間での縦方向及び横方向の長さを示す情報である。これにより、マーカの位置と当該マーカに関わるそれぞれのコネクタアダプタ端子11の位置との関係が定義される。
【0026】
図5は、本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムの画像処理装置により管理する設備データベースの構成例を表形式で示す図である。
設備情報DB5は、不揮発性メモリなどの記憶媒体で構成され、図5に示すように、マーカ画像に関わるコネクタアダプタ端子11のそれぞれを一意に識別する座標番号、及び、当該コネクタアダプタ端子11に関わる複数種類のタグ情報を関連付けて管理する。このタグ情報は、例えば、各コネクタアダプタ端子11に関わる顧客情報、提供サービス情報、工事情報、設備情報などである。
図5に示した情報は、あるコネクタ接続盤1上のコネクタアダプタ端子11に関わるタグ情報を示しており、実際には、管理対象の各種のコネクタ接続盤1上のコネクタアダプタ端子11に関わるタグ情報が設備情報DB5に記憶される。
【0027】
図6は、本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによるアダプタ情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
まず、撮影機2により、コネクタ接続盤1上の複数のコネクタアダプタ端子11をこれらの端子の近傍のマーカ12とともに撮影すると、画像処理装置3の撮影情報入力部31が撮影機2の撮影画像を入力する(ステップS1)。
【0028】
画像処理装置3のマーカ認識処理部32は、画像表示処理部33を介して定義情報DB34にアクセスして、この定義情報DB34に記憶されるマーカ画像と撮影情報入力部31により入力した撮影画像とを照合することで、撮影画像上におけるマーカを認識する(ステップS2)。
【0029】
マーカの認識が終了した場合は(ステップS3のYES)、画像表示処理部33は、認識済みのマーカに対応するマーカ画像識別番号を定義情報DB34内の図4に示した位置定義情報から取得する(ステップS4)。
ところで、撮影機2による撮影倍率により撮影画像上のマーカの寸法が実寸法とは異なる場合がある。また、撮影画像上のマーカの周縁部の枠が撮影画像の枠に対して傾いている場合がある。そこで、画像表示処理部33は、撮影画像上のマーカの上辺、下辺、左辺、右辺の座標値を認識し、この撮影画像上のマーカの上辺、下辺の中間点と右辺、左辺の中間点とで示される座標値を、撮影画像上のマーカの中心点の座標値として計算する(ステップS5)。
【0030】
そして、画像表示処理部33は、撮影画像上のマーカの上辺、下辺間の距離を認識し、この距離と位置定義情報で示される該当マーカの実寸法、つまりステップS4で取得したマーカ画像識別番号に関連付けられるマーカ画像寸法情報とをもとに、撮影倍率を計算する。また、画像表示処理部33は、撮影画像全体の枠の上辺に対する撮影画像上のマーカの上辺の傾き角度を計算する。
【0031】
画像表示処理部33は、撮影倍率と傾き角度の計算結果と、ステップS4の処理で取得済みのマーカ画像識別番号に位置定義情報上で関連付けられるアダプタ位置情報をもとに撮影画像上の各コネクタアダプタ端子11の中心点の座標値を計算する(ステップS6)。
【0032】
図7は、本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによるコネクタ接続盤撮影画像へのアダプタ画像の表示例を示す図である。
画像表示処理部33は、計算した各コネクタアダプタ端子11の中心点の座標値から所定距離内の大きさを有する、撮影画像上のコネクタアダプタ端子11の位置を作業者に示すためのアダプタ表示用画像13を撮影画像上の該当のコネクタアダプタ端子11の表示部分に重ねて描画する(ステップS7)。このアダプタ表示用画像13は、他のアダプタ表示用画像と重ならず、撮影画像上の該当のコネクタアダプタ端子11の表示部分の範囲内に収まる。
【0033】
また、図7に示した例では、アダプタの数は百数十個であるが、実際には、さらに多くの数、例えば1列分16個で63列の1008個のアダプタ表示用画像が表示されることになる。
作業者は、撮影画像上のアダプタ表示用画像13を参照することで、撮影画像上の各コネクタアダプタ端子11の位置を把握することができる。作業者が、この画像内の各コネクタアダプタ端子11のうち、アダプタ情報を参照したい端子に該当するアダプタ表示用画像13の表示部分をマウスなどの入力装置で選択すると、画像表示処理部33は、この選択操作を認識し(ステップS8)、この選択された箇所の座標値、図4に示した位置定義情報、及びステップS6で計算した撮影画像上の各コネクタアダプタ端子11の中心点の座標値をもとに、撮影画像上で当該選択された箇所に最も近い距離にあるコネクタアダプタ端子11の座標番号を取得し、この座標番号に関連付けられる各種タグ情報を設備情報DB5から取得する。
【0034】
そして、画像表示処理部33は、撮影画像における選択された箇所に最も近い距離にあるアダプタ表示用画像13の表示形態を他のアダプタ表示用画像と区別した選択済みアダプタ表示用画像41に変更するとともに、取得済みのタグ情報を示す仮想タグウインドウ42を、撮影画像における選択済みアダプタ表示用画像41の近傍に表示する(ステップS9)。
図8は、本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによるコネクタ接続盤撮影画像への仮想タグの表示例を示す図である。
すると、図8に示すように、撮影画像上の選択済みのコネクタアダプタ端子11に関わる仮想タグ情報が表示装置4に表示されることになる。
【0035】
以上のように、本発明の第1の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムでは、コネクタ接続盤1上のコネクタアダプタ端子11の仮想タグ情報である顧客情報、提供サービス、工事情報、設備情報をコネクタ接続盤1上のコネクタアダプタ端子11の撮影画像上に表示するので、従来のように、紙名条片などの手書きのタグをプラグ近傍に取り付ける必要がなくなる。これにより、従来生じていた、タグの取り付けに伴うコードの輻輳やプラグの破損などの工事事故を防ぐことが可能である。
また、本実施形態では、従来のタグの取り付け以外に起因する実際のコード輻輳や混線が生じていたとしても、アダプタがある場所を作業者に指し示すことができるので、タグ情報の視認性が飛躍的に向上する。
【0036】
また、本実施形態では、設備情報DB5に記憶される仮想タグ情報を撮影画像上に表示させるので、従来の手書きのタグの使用で生じていた表記間違いが発生しないので、作業者は、コネクタアダプタ端子11のタグ情報を正確に参照することが可能である。
また、従来のタグに表記できる情報量は当該タグの寸法に依存する上、作業性の観点からタグの寸法を大きく出来ないために非常に限られていたが、本実施形態のように、仮想タグ情報を表示させれば作業者に示せる情報量が飛躍的に増加する。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態におけるシステムのうち第1の実施形態と同一部分の説明は省略する。
図9は、本発明の第2の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムの画像処理装置により管理する使用状況DBの構成例を表形式で示す図である。
本実施形態では、画像処理装置3の内部メモリに図9で示した形式の使用状況DBが記憶される。
この使用状況DBは、各マーカ画像に関わるコネクタアダプタ端子11のそれぞれを一意に識別する座標番号、当該コネクタアダプタ端子11に関わる複数種類の使用状況情報を関連付けて管理する。この使用状況は、各コネクタアダプタ端子11に関わる使用状況が使用中、未使用、工事予約済みのいずれかであるかを示す情報である。
図9に示した情報は、あるコネクタ接続盤1上のコネクタアダプタ端子11に関わる使用状況情報を示しており、実際には、管理対象の各種のコネクタ接続盤1上のコネクタアダプタ端子11に関わる使用状況情報が使用状況DBに記憶される。
【0037】
図10は、本発明の第2の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによるアダプタ使用状況表示処理の一例を示すフローチャートである。
まず、第1の実施形態で説明したステップS1からS6までの処理がなされ、コネクタアダプタ端子11の各コネクタアダプタ端子11の中心点の座標値が計算される。
そして、画像表示処理部33は、図4に示した位置定義情報、及びステップS6で計算した撮影画像上の各コネクタアダプタ端子11の中心点の座標値をもとに、この中心点の座標値に対応するコネクタアダプタ端子11の座標番号を取得し、この座標番号に関連付けられる使用状況情報を使用状況DBから取得する(ステップS11)。
【0038】
そして、画像表示処理部33は、該当するコネクタアダプタ端子11について取得した使用状況を示すアダプタ表示用画像を撮影画像上の該当するコネクタアダプタ端子11に重ねて表示する(ステップS12)。
図11は、本発明の第2の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによるコネクタ接続盤撮影画像へのアダプタ使用状況の表示例を示す図である。
【0039】
具体的には、該当するコネクタアダプタ端子11について取得した使用状況が使用中であれば、図11に示すように使用中を示すアダプタ表示用画像51を撮影画像上の該当するコネクタアダプタ端子11に重ねて表示し、該当するコネクタアダプタ端子11について取得した使用状況が未使用であれば、図11に示すように未使用を示すアダプタ表示用画像52を撮影画像上の該当するコネクタアダプタ端子11に重ねて表示し、該当するコネクタアダプタ端子11について取得した使用状況が工事予約済みであれば、図11に示すように工事予約済みを示すアダプタ表示用画像53を撮影画像上の該当するコネクタアダプタ端子11に重ねて表示する。
【0040】
使用状況を示す各種のアダプタ表示用画像の表示形態は、撮影画像上の他のアダプタの使用状況とで区別可能であれば、色に差異をもたせても良いし、形状に差異をもたせても良いし、その他の形態に差異をもたせても良い。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムでは、コネクタ接続盤1上のコネクタアダプタ端子11の使用状況で区別したアダプタ表示用画像をコネクタ接続盤1上のコネクタアダプタ端子11の撮影画像上の該当する端子の表示部分に重ねて表示するので、作業者は、コネクタ接続盤1上の各コネクタアダプタ端子11の実際の使用状況と使用状況DB内に記憶される使用状況とを速やかに比較することが可能になる。
【0041】
この時、未使用及び工事予約済みのコネクタアダプタ端子11にはプラグが接続されている事は無い筈であるにも関わらず、未使用及び工事予約済みのアダプタにプラグが実際に接続されている場合は、作業者は、プラグの残置もしくは使用状況DBの内容の誤りなどが生じていると判断することができる。
【0042】
このように、作業者は、撮影画像上に表示された、コネクタアダプタ端子11の使用状況を表す色ないしは形状と実際の使用状況とを簡易に精査することが可能となる。
この精査に応じて、プラグの残置を解消することできるので、この残置を解消したコネクタアダプタ端子11については、別のプラグを接続することで、当該端子を再利用してサービス提供に用いることができるので、過剰な設備投資を抑制することができる。同様に、前述した精査による使用状況DBの誤りを解消することができるので、使用状況DB全体の確度を高い水準で維持することができる。これにより、特段の使用状況DBのクリーニングを行わなくても当該使用状況DBの確度を維持することが可能であり、作業者は安心して使用状況DB内の情報を参照して作業に専念することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
前述した第1の実施形態では、撮影画像上のコネクタアダプタ端子11の位置を作業者に示すためのアダプタ表示用画像13を撮影画像に重ねて描画した上で、作業者は、撮影画像上のアダプタ表示用画像13のうち、仮想タグ情報を参照したいコネクタアダプタ端子11に該当するアダプタ表示用画像13の表示部分をマウスなどの入力装置で選択することで、仮想タグ情報を表示したいコネクタアダプタ端子11の選択を行なうと説明した。これに対し、本発明の第3の実施形態では、作業者は、コネクタ接続盤1上の、アダプタ情報を参照したい各コネクタアダプタ端子11そのものをレーザポインタで照射することで仮想タグ情報を表示したいコネクタアダプタ端子11の選択を行なう。コネクタアダプタ端子11に対しては、可視光照射装置であればレーザポインタ以外の装置を用いて照射してもよい。
【0043】
図12は、本発明の第3の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムの画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図12に示すように、本発明の第3の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムの画像処理装置3は、第1の実施形態と比較して、レーザポインタ認識処理部35をさらに備える。
【0044】
図13は、本発明の第3の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによるレーザポインタ認識処理の一例を示すフローチャートである。
まず、画像処理装置3の撮影情報入力部31は、撮影機2による撮影画像を入力する(ステップS21)。そして、レーザポインタ認識処理部35は、撮影画像の色調変換処理を開始し(ステップS22)、撮影画像中のRGB系の色調をHSV系の色調に変換する(ステップS23)。
【0045】
そして、レーザポインタ認識処理部35は、撮影画像中のH(Hue)要素からレーザポインタの照射部分の認識にかかる必要要素を抽出し(ステップS24)、撮影画像中のS(Saturation)要素から前述した必要要素を抽出し(ステップS25)、撮影画像中のV(Value)要素から前述した必要要素を抽出し(ステップS26)、これらの抽出がなされた色調情報をレーザポインタの照射部分の認識のための色調情報として画像表示処理部33に出力する(ステップS27)。
【0046】
次に、前述したレーザポインタ認識処理とともに行なわれる、アダプタ情報表示処理について説明する。図14は、本発明の第3の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムによるアダプタ情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
このアダプタ情報表示処理では、第1の実施形態で説明したステップS1からS7までの処理がなされ、撮影画像上のコネクタアダプタ端子11の箇所を作業者に示すためのアダプタ表示用画像13が撮影画像に重ねて描画される。
【0047】
そして、画像表示処理部33は、前述したレーザポインタ認識処理によりレーザポインタ認識処理部35から出力された、レーザポインタの照射部分の認識のための色調情報を基準色調情報として入力し(ステップS31)、撮影情報入力部31からの撮影画像を得て、この画像上の何れかのアダプタ端子部分、つまりステップS6の処理で計算された撮影画像中のコネクタアダプタ端子11の中心点の座標値で示される点から所定距離内の範囲の色調情報を検出する(ステップS32)。
【0048】
画像表示処理部33は、ステップS32の処理で検出した色調情報がステップS31の処理で入力した基準色調情報に一致している場合には(ステップS33のYES)、撮影画像中の該当のコネクタアダプタ端子11がコネクタ接続盤1上でレーザポインタにより照射されている、つまり仮想タグ情報を参照したいコネクタアダプタ端子11が選択されたと認識する(ステップS34)。
【0049】
画像表示処理部33は、この選択されたと認識した箇所の座標値、図4に示した位置定義情報、及びステップS6で計算した撮影画像上の各コネクタアダプタ端子11の中心点の座標値をもとに、撮影画像上で当該選択された箇所に最も近い距離にあるコネクタアダプタ端子11の座標番号を取得し、この座標番号に関連付けられる各種タグ情報を設備情報DB5から取得する。
【0050】
そして、画像表示処理部33は、撮影画像における選択された箇所に最も近い距離にあるアダプタ表示用画像13の表示形態を他のアダプタ表示用画像と区別した選択済みアダプタ表示用画像41に変更するとともに、取得済みのタグ情報を示す仮想タグウインドウ42を、撮影画像における選択済みアダプタ表示用画像41の近傍に表示する(ステップS35)。
【0051】
以上のように、本発明の第3の実施形態におけるコネクタ接続盤画像表示システムでは、第1の実施形態と比較して、撮影画像中の該当のコネクタアダプタ端子11がコネクタ接続盤1上でレーザポインタにより照射されている、つまり仮想タグ情報を参照したいコネクタアダプタ端子11が選択されたと認識するので、作業者はマウスなどの入力装置を用いなくとも仮想タグ情報を参照したいコネクタアダプタ端子11を選択することができる。これにより、作業者は可視光で仮想タグ情報の表示対象を指し示すことができるので当該仮想タグ情報を直感的に参照できる。
【0052】
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0053】
1…コネクタ接続盤、2…撮影機、3…画像処理装置、4…表示装置、5…設備情報DB、11…コネクタアダプタ端子、12…マーカ、13…アダプタ表示用画像、31…撮影情報入力部、32…マーカ認識処理部、33…画像表示処理部、34…定義情報DB、35…レーザポインタ認識処理部、41…選択済みアダプタ表示用画像、42…仮想タグウインドウ、51…使用中を示すアダプタ表示用画像、52…未使用を示すアダプタ表示用画像、53…工事予約済みを示すアダプタ表示用画像。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコネクタアダプタ端子及び当該複数のコネクタアダプタ端子の位置検出のための特徴物が配置されるコネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子及び前記特徴物をあわせて撮影する撮影手段と、
前記コネクタ接続盤上の前記複数のコネクタアダプタ端子のそれぞれの位置と前記特徴物の位置との関係を示す位置関係情報を記憶する記憶手段と、
前記撮影手段による撮影画像上の前記特徴物の位置及び前記記憶手段に記憶される位置関係情報をもとに、前記撮影画像上の前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段により検出した位置をもとに前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの位置を示す端子画像を前記撮影画像上に重ね合わせて表示する位置表示手段と
を備えたことを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
前記記憶手段は、
前記コネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子のタグ情報をさらに記憶し、
前記撮影画像上の前記端子画像のうち前記タグ情報の表示対象の前記コネクタアダプタ端子に重ね合わせて表示される端子画像の選択のための入力操作を受け付ける入力手段と、
前記選択された端子画像に対応する前記コネクタアダプタ端子に関するタグ情報を前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段により読み出したタグ情報を表示するタグ情報表示手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項3】
複数のコネクタアダプタ端子及び当該複数のコネクタアダプタ端子の位置検出のための特徴物が配置されるコネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子及び前記特徴物をあわせて撮影する撮影手段と、
前記コネクタ接続盤上の前記複数のコネクタアダプタ端子のそれぞれの位置と前記特徴物の位置との関係を示す位置関係情報、及び、前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの使用状況情報を記憶する記憶手段と、
前記撮影手段による撮影画像上の前記特徴物の位置及び前記記憶手段に記憶される位置関係情報をもとに、前記撮影画像上の前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの設置位置を検出し、かつ、前記記憶手段に記憶される使用状況情報をもとに、前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの使用状況を示す情報を検出する検出手段と、
前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの使用状況を示す端子画像を、前記撮影画像上の前記検出手段により検出した位置に重ね合わせて表示する使用状況表示手段と
を備えたことを特徴とする画像表示システム。
【請求項4】
複数のコネクタアダプタ端子及び当該複数のコネクタアダプタ端子の位置検出のための特徴物が配置されるコネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子及び前記特徴物をあわせて撮影する撮影手段と、
前記コネクタ接続盤上の前記複数のコネクタアダプタ端子のそれぞれの位置と前記特徴物の位置との関係を示す位置関係情報、前記コネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子のタグ情報、及び、前記コネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子に可視光が照射された際の当該照射部分の色調情報を記憶する記憶手段と、
前記撮影手段による撮影画像上の前記特徴物の位置及び前記記憶手段に記憶される位置関係情報をもとに、前記撮影画像上の前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの設置位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段により検出した位置をもとに前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの位置を示す端子画像を前記撮影画像上に重ね合わせて表示する位置表示手段と、
前記撮影画像及び前記記憶手段に記憶された色調情報をもとに、前記コネクタ接続盤上の可視光が照射されたコネクタアダプタ端子を認識する照射認識手段と、
前記照射認識手段により認識したコネクタアダプタ端子に関するタグ情報を前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段により読み出した情報を表示するタグ表示手段と
を備えたことを特徴とする画像表示システム。
【請求項5】
複数のコネクタアダプタ端子及び当該複数のコネクタアダプタ端子の位置検出のための特徴物が配置されるコネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子及び前記特徴物をあわせて撮影し、
撮影画像上の前記特徴物の位置、及び前記コネクタ接続盤上の前記複数のコネクタアダプタ端子のそれぞれの位置と前記特徴物の位置との関係を示す位置関係情報をもとに、前記撮影画像上の前記コネクタアダプタ端子の位置を検出し、
前記検出した位置をもとに前記コネクタアダプタ端子の位置を示す端子画像を前記撮影画像上に重ね合わせて表示する
ことを特徴とする画像表示方法。
【請求項6】
撮影画像上の前記端子画像のうち前記タグ情報の表示対象の前記コネクタアダプタ端子に重ね合わせて表示される端子画像の選択のための入力操作を受け付け、
前記選択された端子画像に対応する前記コネクタアダプタ端子に関するタグ情報を読み出し、前記読み出したタグ情報を表示する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像表示方法。
【請求項7】
複数のコネクタアダプタ端子及び当該複数のコネクタアダプタ端子の位置検出のための特徴物が配置されるコネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子及び前記特徴物をあわせて撮影し、
撮影画像上の前記特徴物の位置及び前記コネクタ接続盤上の前記複数のコネクタアダプタ端子のそれぞれの位置と前記特徴物の位置との関係を示す位置関係情報をもとに、前記撮影画像上の前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの設置位置を検出し、かつ、前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの使用状況の記憶内容をもとに、前記コネクタアダプタ端子の使用状況を示す情報を検出し、
前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの使用状況を示す端子画像を、前記撮影画像上の前記検出した位置に重ね合わせて表示する
ことを特徴とする画像表示方法。
【請求項8】
複数のコネクタアダプタ端子及び当該複数のコネクタアダプタ端子の位置検出のための特徴物が配置されるコネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子及び前記特徴物をあわせて撮影し、
撮影画像上の前記特徴物の位置及び前記コネクタ接続盤上の前記複数のコネクタアダプタ端子のそれぞれの位置と前記特徴物の位置との関係を示す位置関係情報をもとに、前記撮影画像上の前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの設置位置を検出し、
前記検出した位置をもとに前記コネクタアダプタ端子のそれぞれの位置を示す端子画像を前記撮影画像上に重ね合わせて表示し、
前記撮影画像及び前記コネクタ接続盤上の前記コネクタアダプタ端子に可視光が照射された際の当該照射部分の色調情報をもとに、前記コネクタ接続盤上の可視光が照射されたコネクタアダプタ端子を認識し、
この認識したコネクタアダプタ端子に関するタグ情報を読み出し、
前記読み出した情報を表示する
を備えたことを特徴とする画像表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−186756(P2011−186756A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−50981(P2010−50981)
【出願日】平成22年3月8日(2010.3.8)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】