説明

画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラム

【課題】スライドショー表示制御の実行中に、その表示に係る画像に関して種々の処理を簡便に選択乃至実行し得る画像表示装置を提供する。
【解決手段】タッチパネル24により入力された入力情報を解析する入力情報解析手段52と、その入力情報解析手段52により解析された入力情報が画像64を加工するための加工情報であるか、或いは所定の制御コマンドであるかを判定する入力情報判定手段54と、処理の対象となる画像64を選択する処理対象画像選択手段56と、入力情報判定手段54により入力情報が所定の制御コマンドであると判定された場合には、処理対象画像選択手段56により選択された画像64に対して所定の処理を実行する処理実行手段58とを、備えたものであることから、スライドショー表示制御の実行中に前記タッチパネル24による入力操作が行われた場合等において、その入力操作に対応する処理を適宜実行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の画像を所定の時間間隔で断続的に切替表示させるスライドショー表示制御を実行し得る画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラムに関し、特に、そのスライドショー表示制御の実行中において利用者の所望する処理を簡便に実行するための改良に関する。
【背景技術】
【0002】
所定の記憶媒体に記憶された画像を読み出し、その画像をディスプレイに表示させる所謂デジタルフォトフレームが広く一般に用いられている。また、斯かるデジタルフォトフレームの一態様として、ディスプレイに画像を表示させると共にタッチパネルに対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイを備えた画像表示装置が知られている。そのようにタッチパネルディスプレイを備えたデジタルフォトフレームでは、タッチパネルによる入力操作(接触入力)により、ディスプレイに表示される画像に関して種々の処理を選択乃至実行することができる。
【0003】
ところで、上述のようなデジタルフォトフレーム或いは一般的な画像表示装置において、複数の画像を所定の時間間隔で断続的に切替表示させるスライドショー表示制御を実行し得るものが知られている。更に、斯かるスライドショー表示制御の実行中において、その時点において表示されている画像を選択し、その画像に関して所定のアプリケーションによる処理を実行する技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載されたデジタルカメラがそれである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−184109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記従来の技術は、スライドショー表示制御の実行中において所定のアプリケーションによる処理を実行する対象となる画像を選択するものに過ぎず、特にその利便性を向上させるものではなかった。一方、タッチパネルディスプレイを備えた画像表示装置によるスライドショー表示制御の実行中に、その時点において表示されている画像を所定の処理対象として選択することは、タッチパネルによる入力操作により容易に可能であるが、従来の技術ではスライドショー表示制御を一旦停止し、その処理に係るアプリケーションを立ち上げる操作を別途行う必要があった。ゆえに、スライドショー表示制御を楽しみつつ目に留まった画像を簡便に所定の送信先へ送信したり、その画像に加工を行ったりといった制御を随意に実現することは困難であった。このため、スライドショー表示制御の実行中に、その表示に係る画像に関して種々の処理を簡便に選択乃至実行し得る技術の開発が求められていた。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、スライドショー表示制御の実行中に、その表示に係る画像に関して種々の処理を簡便に選択乃至実行し得る画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、ディスプレイに画像を表示させると共にタッチパネルに対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイと、複数の画像を所定の時間間隔で前記ディスプレイに断続的に切替表示させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段とを、備えた画像表示装置であって、前記タッチパネルにおける複数の座標を連続的に辿る筆記操作に応じて入力された入力情報を解析する入力情報解析手段と、その入力情報解析手段により解析された入力情報が、前記スライドショー表示制御手段による制御対象である画像に所定の加工を行うための加工情報であるか、或いは所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであるかを判定する入力情報判定手段と、前記タッチパネルに対する接触操作に応じて、前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像を選択する処理対象画像選択手段と、前記入力情報判定手段により前記入力情報が所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定された場合には、前記処理対象画像選択手段により選択された画像に対して前記所定のアプリケーションによる処理を実行する処理実行手段とを、備えたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記目的を達成するために、本第2発明の要旨とするところは、ディスプレイに画像を表示させると共にタッチパネルに対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイと、複数の画像を所定の時間間隔で前記ディスプレイに断続的に切替表示させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段とを、備えた画像表示装置における画像表示方法であって、前記タッチパネルにおける複数の座標を連続的に辿る筆記操作に応じて入力された入力情報を解析する入力情報解析過程と、その入力情報解析過程において解析された入力情報が、前記スライドショー表示制御手段による制御対象である画像に所定の加工を行うための加工情報であるか、或いは所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであるかを判定する入力情報判定過程と、前記タッチパネルに対する接触操作に応じて、前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像を選択する処理対象画像選択過程と、前記入力情報判定過程において前記入力情報が所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定された場合には、前記処理対象画像選択過程において選択された画像に対して前記所定のアプリケーションによる処理を実行する処理実行過程とを、含むことを特徴とするものである。
【0009】
また、前記目的を達成するために、本第3発明の要旨とするところは、ディスプレイに画像を表示させると共にタッチパネルに対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイと、複数の画像を所定の時間間隔で前記ディスプレイに断続的に切替表示させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段とを、備えた画像表示装置に備えられた制御装置を、前記タッチパネルにおける複数の座標を連続的に辿る筆記操作に応じて入力された入力情報を解析する入力情報解析手段、その入力情報解析手段により解析された入力情報が、前記スライドショー表示制御手段による制御対象である画像に所定の加工を行うための加工情報であるか、或いは所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであるかを判定する入力情報判定手段、前記タッチパネルに対する接触操作に応じて、前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像を選択する処理対象画像選択手段、及び、前記入力情報判定手段により前記入力情報が所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定された場合には、前記処理対象画像選択手段により選択された画像に対して前記所定のアプリケーションによる処理を実行する処理実行手段として機能させることを特徴とする画像表示プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
このように、前記第1発明によれば、前記タッチパネルにおける複数の座標を連続的に辿る筆記操作に応じて入力された入力情報を解析する入力情報解析手段と、その入力情報解析手段により解析された入力情報が、前記スライドショー表示制御手段による制御対象である画像に所定の加工を行うための加工情報であるか、或いは所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであるかを判定する入力情報判定手段と、前記タッチパネルに対する接触操作に応じて、前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像を選択する処理対象画像選択手段と、前記入力情報判定手段により前記入力情報が所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定された場合には、前記処理対象画像選択手段により選択された画像に対して前記所定のアプリケーションによる処理を実行する処理実行手段とを、備えたものであることから、スライドショー表示制御の実行中に前記タッチパネルによる入力操作が行われた場合等において、その入力操作が何を意図してのものであるか適宜判断し、その入力操作に対応する処理を実行することができる。すなわち、スライドショー表示制御の実行中に、その表示に係る画像に関して種々の処理を簡便に選択乃至実行し得る画像表示装置を提供することができる。
【0011】
ここで、前記第1発明において、好適には、前記入力情報解析手段により解析可能な記号とその記号に対応する前記所定のアプリケーションによる処理とを関連付けて記憶するデータベースを備え、前記入力情報判定手段は、前記入力情報解析手段により解析された入力情報に相当する記号が前記データベースに記憶されているか否かを判定し、その判定により肯定される場合には前記入力情報がその記号に関連付けられて記憶されたアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定するものである。このようにすれば、スライドショー表示制御の実行中における所定のアプリケーションによる処理を実行するための入力操作を、実用的な態様で好適に判定することができる。
【0012】
また、好適には、前記入力情報判定手段は、前記入力情報解析手段により解析された入力情報に相当する記号が前記データベースに記憶されているか否かを判定し、その判定が否定される場合には前記入力情報が前記接触操作の時点において前記ディスプレイに表示されている画像に所定の加工を行うための加工情報であると判定するものである。このようにすれば、スライドショー表示制御の実行中において前記ディスプレイに表示されている画像に所定の加工を行うための入力操作を、実用的な態様で好適に判定することができる。
【0013】
また、好適には、前記スライドショー表示制御手段は、前記入力情報判定手段により前記入力情報が前記接触操作の時点において前記ディスプレイに表示されている画像に所定の加工を行うための加工情報であると判定された場合には、その画像の表示時間を前記所定の時間より延長するものである。このようにすれば、スライドショー表示制御の実行中において前記ディスプレイに表示されている画像に所定の加工を行うための入力操作が判定された場合に、その画像を加工するための時間を確保することができる。
【0014】
また、好適には、前記スライドショー表示制御手段は、前記画像の切替表示に際して前記ディスプレイによる表示に所定のエフェクトを実行するものであり、前記入力情報判定手段は、前記入力情報解析手段により解析された入力情報に相当する記号が前記データベースに記憶されているか否かを判定し、その判定が肯定される場合には、前記エフェクトの実行中に入力された入力情報は前記所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定するものである。このようにすれば、スライドショー表示制御の実行中における所定のアプリケーションによる処理を実行するための入力操作を、実用的な態様で好適に判定することができる。
【0015】
また、好適には、前記データベースは、前記入力情報解析手段により解析可能な記号とその記号に対応する複数のアプリケーションによる処理とを関連付けて記憶し得るものであり、前記入力情報判定手段は、前記入力情報解析手段により解析された入力情報に相当する記号が複数のアプリケーションと関連付けられて前記データベースに記憶されていると判定される場合には、それら複数のアプリケーションによる処理を前記処理対象画像選択手段による選択可能に前記ディスプレイに表示させるものである。このようにすれば、所定の入力操作に対応して複数の処理が関連付けられている場合に、スライドショー表示制御の実行中における所定のアプリケーションによる処理を実行するための入力操作を、実用的な態様で判定乃至選択することができる。
【0016】
また、前記第2発明によれば、前記タッチパネルにおける複数の座標を連続的に辿る筆記操作に応じて入力された入力情報を解析する入力情報解析過程と、その入力情報解析過程において解析された入力情報が、前記スライドショー表示制御手段による制御対象である画像に所定の加工を行うための加工情報であるか、或いは所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであるかを判定する入力情報判定過程と、前記タッチパネルに対する接触操作に応じて、前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像を選択する処理対象画像選択過程と、前記入力情報判定過程において前記入力情報が所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定された場合には、前記処理対象画像選択過程において選択された画像に対して前記所定のアプリケーションによる処理を実行する処理実行過程とを、含むことを特徴とするものであることから、スライドショー表示制御の実行中に前記タッチパネルによる入力操作が行われた場合等において、その入力操作が何を意図してのものであるか適宜判断し、その入力操作に対応する処理を実行することができる。すなわち、スライドショー表示制御の実行中に、その表示に係る画像に関して種々の処理を簡便に選択乃至実行し得る画像表示方法を提供することができる。
【0017】
また、前記第3発明によれば、前記画像表示装置に備えられた制御装置を、前記タッチパネルにおける複数の座標を連続的に辿る筆記操作に応じて入力された入力情報を解析する入力情報解析手段、その入力情報解析手段により解析された入力情報が、前記スライドショー表示制御手段による制御対象である画像に所定の加工を行うための加工情報であるか、或いは所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであるかを判定する入力情報判定手段、前記タッチパネルに対する接触操作に応じて、前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像を選択する処理対象画像選択手段、及び、前記入力情報判定手段により前記入力情報が所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定された場合には、前記処理対象画像選択手段により選択された画像に対して前記所定のアプリケーションによる処理を実行する処理実行手段として機能させることを特徴とする画像表示プログラムであることから、スライドショー表示制御の実行中に前記タッチパネルによる入力操作が行われた場合等において、その入力操作が何を意図してのものであるか適宜判断し、その入力操作に対応する処理を実行することができる。すなわち、スライドショー表示制御の実行中に、その表示に係る画像に関して種々の処理を簡便に選択乃至実行し得る画像表示プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施例である画像表示装置の外観を大まかに示す図である。
【図2】本発明の一実施例である画像表示装置の構成及びその画像表示装置に係る通信システムを説明するブロック線図である。
【図3】図2の画像表示装置における制御部に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図4】図2の画像表示装置における記憶部に備えられたアドレスデータベースの内容を例示する図である。
【図5】図2の画像表示装置における記憶部に備えられたコマンドデータベースの内容を例示する図である。
【図6】図2の画像表示装置における記憶部乃至RAMに形成される送信リストの内容を例示する図である。
【図7】図2の画像表示装置における記憶部乃至RAMに形成される送信履歴の内容を例示する図である。
【図8】図2の画像表示装置によるスライドショー表示制御において、表示装置に複数の画像が断続的に切替表示される様子を説明する図である。
【図9】図8に示すスライドショー表示制御に際して、タッチパネルにより入力される入力情報に応じて種々の処理が実行される様子を説明する図である。
【図10】図9に示す処理の結果として、各通信対象へ送信される画像情報に相当する画像を示す図である。
【図11】図2の画像表示装置において所定のアプリケーションによる処理を行うための制御コマンドに対応する入力情報と、所定の画像に加工を行うための加工情報に対応する入力情報とを個別に保存する処理について説明する図である。
【図12】図2の画像表示装置における記憶部乃至RAMに形成される制御候補リストの内容を例示する図である。
【図13】図2の画像表示装置における制御部によるスライドショー表示制御、画像送信制御、及び画像加工制御の要部を説明するフローチャートである。
【図14】図13に示す制御における決定コマンド操作の要部を説明するフローチャートである。
【図15】図14に示す決定コマンド操作における送信処理の要部を説明するフローチャートである。
【図16】図13に示す制御における送信登録処理の要部を説明するフローチャートである。
【図17】図13に示す制御における画像加工処理の要部を説明するフローチャートである。
【図18】図13に示す制御におけるページ切替処理の要部を説明するフローチャートである。
【図19】図2の画像表示装置における制御部による制御の他の一例として、送信対象になっている全ての画像が制御コマンドであるか或いは加工情報であるかを判定した後に送信する制御を説明する図である。
【図20】図23に示す送信管理リストに対応して送信される画像情報に相当する画像を示す図である。
【図21】図2の画像表示装置における記憶部乃至RAMに形成される送信リストの内容を例示する図である。
【図22】図21の送信リストにおける送信管理リストの内容を例示する図である。
【図23】図22に示す送信管理リストに登録された全ての画像IDに関して制御候補情報が「済」となった状態を示している。
【図24】図2の画像表示装置における記憶部に記憶されたスライドショー管理リストの内容を例示する図である。
【図25】図19の制御に対応する図13の制御におけるページ切替処理の要部を説明するフローチャートである。
【図26】図19の制御に対応する図13の制御における決定コマンド操作の要部を説明するフローチャートである。
【図27】図26に示す決定コマンド操作における送信処理の要部を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0020】
図1は、本発明の一実施例である画像表示装置10の外観を大まかに示す図である。また、図2は、斯かる画像表示装置10の構成及びその画像表示装置10に係る通信システム8を説明するブロック線図である。これらの図に示すように、本実施例の画像表示装置10は、所定の画像(映像)を表示させると共に、利用者の接触操作に応じて入力を行うためのタッチパネルディスプレイ12を備えている。また、図2に示すように、上記画像表示装置10による画像表示制御をはじめとする各種制御を実行する制御部14と、複数の画像情報(画像ファイル)を記憶するフラッシュメモリ等の記憶部16と、上記画像表示装置10を上記通信システム8に接続するための通信インターフェイス18とを、備えて構成されている。
【0021】
図2に示すように、上記タッチパネルディスプレイ12は、そのタッチパネルディスプレイ12に所定の映像を表示させるディスプレイとしての表示装置22と、利用者の指や備え付けのペン20等による上記タッチパネルディスプレイ12への接触により入力を行うタッチパネル24とを、備えて構成されている。また、上記画像表示装置12には、上記表示装置22による画像(映像)の表示制御を行う表示制御部26と、上記タッチパネル24により入力される入力情報を処理する入力制御部28とが備えられており、それら表示制御部26及び入力制御部28により上記表示装置22及びタッチパネル24を介して上記タッチパネルディスプレイ12による画像表示制御乃至情報入力制御が実行される。
【0022】
また、図2に示すように、前記制御部14は、中央演算処理装置であるCPU30と、読出専用メモリであるROM32と、随時書込読出メモリであるRAM34とを、備えて構成されている。すなわち、前記制御部14は、上記RAM34の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM32に記憶された情報に基づいて上記CPU30により種々の情報処理を実行する所謂マイクロコンピュータであり、上記表示制御部26を介して前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に所定の画像を表示させる画像表示制御、そのタッチパネルディスプレイ12(タッチパネル24)への接触操作に応じて上記入力制御部28を介して入力される入力信号を処理する入力処理制御、及び前記通信インターフェイス18を介して他の機器との間で情報の通信を行う情報通信制御等、本実施例の画像表示装置10に関する各種制御を実行する。
【0023】
前記記憶部16には、前記表示制御部26を介して前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に所定の画像を表示させるための画像情報として、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)、PNG(Portable network graphics)、GIF(Graphics interchange format)等のファイル形式の画像データ(画像ファイル)が、それぞれの識別情報をインデックスとして記憶されている。なお、前記表示装置22は、静止画像のみならず動画を表示させるものであってもよく、前記記憶部16に記憶される画像情報は、静止画に対応するものであると動画に対応するものであるとを問わない。また、前記記憶部16には、後述するアドレスデータベース(アドレス帳)42(図4を参照)及びコマンドデータベース44(図5を参照)をはじめとする各種データベースが設けられている。
【0024】
前記通信インターフェイス18は、例えば前記画像表示装置10を無線により或いは有線接続にてLAN36に接続するLANインターフェイスである。前記画像表示装置10は、この通信インターフェイス18によりLAN36に接続されることで、そのLAN36を介して例えばプリンタ38等との間で情報の通信が可能とされる。また、図2に示すように、上記LAN36は図示しないルータ等を介して公衆電話回線、ADSL回線、或いは光ファイバ回線等から構成されるWWW(World Wide Web)すなわちインターネット40に接続可能とされており、前記画像表示装置10は、上記LAN36及びインターネット40を介してそのインターネット40に接続された他の機器例えば他の前記画像表示装置10′との間で情報の送受信が可能とされる。すなわち、本実施例の画像表示装置10は、自機とは異なる他の画像表示装置10′(図2乃至図3に示す構成を備えた本実施例の画像表示装置10である別の機体)との間で相互に情報の通信を行い得るように構成されたものである。
【0025】
図3は、前記制御部14に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図3に示すスライドショー表示制御手段50は、複数の画像を所定の時間間隔で前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に断続的に切替表示させるスライドショー表示制御を実行する。図8は、このスライドショー表示制御手段50によるスライドショー表示制御において、前記表示装置22に複数の画像が断続的に切替表示される様子を説明する図である。この図8に示すように、上記スライドショー表示制御手段50は、前記タッチパネル24等を介して所定のスライドショー表示制御開始操作が行われた場合、前記記憶部16に記憶された複数の画像情報を図24に示すスライドショー管理リスト78に記憶された情報に従って所定の順番で読み出し、各画像情報に対応する画像を前記表示装置22に所定時間表示させると共に、その所定時間が経過した段階で次の表示順の画像情報に対応する画像を前記表示装置22に所定時間表示させるというように、予め定められた複数の画像を所定の順番で前記表示装置22に1枚ずつ表示させる。また、好適には、各スライドショー表示制御に関して複数の画像が一通り表示され終えた場合には、そのスライドショー表示制御に係る複数の画像をまた先頭から断続的に切替表示させるスライドショー表示制御を繰り返す。
【0026】
例えば、図8に示す例では、先ず、時点t0からt1までの間、駅から電車が発進する風景を撮影した画像64a(p1)が前記表示装置22に表示される。次に、時点t1に達した段階で画像の切替制御が開始され、時点t2からt3までの間、一戸建ての家を撮影した画像64b(p2)が前記表示装置22に表示される。次に、時点t3に達した段階で画像の切替制御が開始され、時点t4からt5までの間、高層ビルを撮影した画像64c(p3)が前記表示装置22に表示される。次に、時点t5に達した段階で画像の切替制御が開始され、時点t6からt7までの間、木々が茂る林の風景を撮影した画像64d(p4)が前記表示装置22に表示される。このように、本実施例のスライドショー表示制御では、複数の画像が予め定められた順番に所定の時間間隔で前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に断続的に切替表示される。なお、図8に示す例における各画像の表示時間すなわち上記画像64aの表示時間である時点t0からt1の時間間隔、上記画像64bの表示時間である時点t2からt3の時間間隔、上記画像64cの表示時間である時点t4からt5の時間間隔、及び上記画像64dの表示時間である時点t6からt7の時間間隔は、好適には、初期設定において何れも等しい時間間隔である。すなわち、前記複数の画像64a〜64d(以下、特に区別しない場合には単に画像64という)は等時間隔で前記表示装置22に切替表示されるものであるが、後述するように所定の画像64の表示中に前記タッチパネル24により所定の操作が行われる等した場合、その表示時間が変更(延長)され得るものである。
【0027】
前記スライドショー表示制御手段50は、好適には、前記スライドショー表示制御に係る画像の切替表示に際して、前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)による表示に所定のエフェクトを実行する。例えば、図8に示す例において、前記表示装置22の表示が上記画像64aから画像64bに切り替えられる時点t1からt2までの間、例えば上記画像64aが次第に薄れて(フェイドアウトして)ゆき、その画像aが完全に消失した時点から上記画像64bが次第に鮮明となって(フェイドインして)ゆくといったように、前記スライドショー表示制御の切替表示において表示画像から次の画像への切り替えに所定の幕間時間をかけると共に、その幕間時間に予め定められた所定の視覚的な効果をもって前記画像の切替表示を行う。なお、このエフェクトとしては、例えば消える側の画像が複数のピースに分解されて各ピースが消失していった後、ピースがひとつひとつ集まって組み合わされるように次の画像が現れるといったものや、消える側の画像が渦巻きの中に吸いこまれてゆくように消失していった後、渦巻きから浮上するように次の画像が現れるといったものが考えられ、その他、設計に応じて種々の視覚的効果が適用され得る。
【0028】
図3に戻って、入力情報解析手段52は、前記タッチパネル24に対する接触操作に応じて入力された入力情報を解析する。すなわち、前記タッチパネル24の入力平面(表示装置22の表示平面)上における複数の座標を連続的に辿る筆記操作、換言すれば利用者の指や備え付けのペン20等により前記タッチパネル24の表面をなぞる操作に応じて入力された入力情報を、予め定められた所定の関係に基づいて解析する。この入力情報の解析のために、(a)平仮名、片仮名、アルファベット、数字、及び漢字等の文字、(b)クエスチョンマーク、エクスクラメーションマーク、星マーク、及びハートマーク等のマーク、(c)○印、△印、及び×印等の印といった各種記号の入力を解析するための情報として、例えば前記ペン20等により前記タッチパネル24をなぞって入力された入力情報に係る筆跡と、その筆跡に相当する記号(直線、曲線、連結部等の組み合わせによってその記号と推定されるもの)との対応関係が前記記憶部16に記憶されている。上記入力情報解析手段52は、利用者の指や備え付けのペン20等により前記タッチパネル24への接触操作(入力操作)が行われ、その入力情報が前記入力制御部28により受け付けられた場合、前記記憶部16に記憶された上記対応関係から、前記入力制御部28を介して受け付けられた入力情報に基づいて、その入力情報に対応する文字、マーク、印等の記号を解析する。
【0029】
図4は、前記記憶部16に備えられたアドレスデータベース42の内容を例示する図である。この図4に示すように、前記アドレスデータベース42には、前記画像表示装置10による前記通信システム8を介しての通信対象毎にその名前、名前の読み(ふりがな)、愛称(ニックネーム)、送信先1、送信先1に対応するアプリケーション、送信先2、及び送信先2に対応するアプリケーション等の情報が、各通信対象の識別情報であるIDをインデックスとして記憶されている。ここで、上記名前、名前の読み、及び愛称等は、平仮名、片仮名、アルファベット、数字、及び漢字等の文字から成るものであり、前記入力情報解析手段54により解析可能な記号に相当する。また、上記送信先1は、例えば前記通信システム8を介して送受信可能な電子メールのメールアドレスであり、その送信先1に対応するアプリケーションは、電子メールを送受信するためのメーラすなわちメールサーバに届いた自機宛ての電子メールを読み出したり、所定の通信対象宛てのメールをメールサーバへ送り届ける等の機能を有する電子メールソフト(電子メール送信アプリケーション)である。また、上記送信先2は、例えばファクシミリ装置に送信を行うためのFAX番号であり、その送信先2に対応するアプリケーションは、所定のFAX番号に対応するファクシミリ装置に対してFAX送信を行う機能を有するファクシミリソフト(ファックス送信アプリケーション)である。また、ID「4」に対応する通信対象であるプリンタは、前記通信システム8のLAN36における前記プリンタ38に対応するものであり、送信先1はそのプリンタ38のアドレス(IPアドレス)、その送信先1に対応するアプリケーションはそのプリンタ38により所定の画像等の印刷(プリント)を実行させるためのプリント制御ソフト(プリント実行アプリケーション)である。なお、前記アドレスデータベース42の記憶内容は、好適には、前記画像表示装置10により前記通信システム8を介して通信が行われる毎に更新されるものであり、更に前記タッチパネル24による入力操作に応じて新たな通信対象が登録可能とされたものであってもよい。
【0030】
図5は、前記記憶部16に備えられたコマンドデータベース44の内容を例示する図である。この図5に示すように、前記コマンドデータベース44には、前記入力情報解析手段52により解析可能な記号とその記号に対応する所定のアプリケーションによる処理とが関連付けられて記憶されている。すなわち、アルファベット「C」に対応するコマンド1(COM1)として画像(画像情報)を送信指定からはずす処理が、アルファベット「D」に対応するコマンド2(COM2)として画像に所定の加工を行うための処理が、アルファベット「T」に対応するコマンド3(COM3)として画像(画像情報)を所定の通信対象に対して転送する処理に係る転送アプリケーションが、それぞれ関連付けられて記憶されている。なお、前記アドレスデータベース42に記憶された、ID「4」に対応するプリンタ38に係る情報は、このコマンドデータベース44に記憶されたものであってもよい。また、前記コマンドデータベース44の内容は、好適には、前記画像表示装置10の利用者がその画像表示装置10に備えられた各種アプリケーション用に登録した情報を基に作成されるものであり、利用者はそのコマンドデータベース44に対して所定のアプリケーションに対応するコマンド(ショートカットコマンド)を適宜追加登録できるものである。
【0031】
図3に戻って、入力情報判定手段54は、前記入力情報解析手段52により解析された入力情報が、前記スライドショー表示制御手段50による制御対象である画像64に所定の加工を行うための加工情報であるか、或いは所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであるかを判定する。好適には、予め定められた関係すなわち前記記憶部14に記憶されたアドレスデータベース42及びコマンドデータベース44等の記憶内容から、前記入力情報解析手段52により解析された入力情報に基づいて、その入力情報が上記加工情報であるか或いは制御コマンドであるかを判定する。すなわち、前記入力情報解析手段52により解析された入力情報に相当する記号が前記アドレスデータベース42に記憶されているか否かを判定し、その判定が肯定される場合には前記入力情報がその記号に関連付けられて記憶されたアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドすなわちその記号に対応する通信対象へ送信を行うための制御コマンドであると判定する。また、前記入力情報解析手段52により解析された入力情報に相当する記号が前記コマンドデータベース44に記憶されているか否かを判定し、その判定が肯定される場合には前記入力情報がその記号に関連付けられて記憶されたアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定する。
【0032】
上記入力情報判定手段54は、好適には、前記入力情報解析手段52により解析された入力情報に相当する記号が前記アドレスデータベース42及びコマンドデータベース44に記憶されているか否かを判定し、その判定が否定される場合すなわち入力情報に相当する記号が前記アドレスデータベース42及びコマンドデータベース44の何れにも記憶されていないと判定される場合には、前記入力情報が前記タッチパネル24に対する接触操作の時点において前記表示装置22に表示されている画像に所定の加工を行うための加工情報であると判定する。すなわち、前記タッチパネル24により入力された入力情報に対応する描画を対象となる画像64に描き加える(上面側レイヤに重ね描きする)等の画像処理を行うための加工情報であると判定する。
【0033】
また、前記入力情報判定手段54は、好適には、前記入力情報解析手段52により解析された入力情報に相当する記号が前記アドレスデータベース42及びコマンドデータベース44に記憶されているか否かを判定し、その判定が肯定される場合であって、前記スライドショー表示制御手段50による画像の切替表示に係る前記エフェクトの実行中にその入力情報に対応する入力操作が行われた場合にあっては、その入力情報は前記所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定する。例えば、前記エフェクトの実行中に入力された入力情報に相当する記号が前記アドレスデータベース42に所定の通信対象と関連付けられて記憶されていた場合には、そのエフェクトの前後の画像64すなわちそのエフェクトが開始される前に表示されていた画像64及びそのエフェクト後に表示されるべき画像64に対応する画像情報が、その通信対象に対して即時送信される。換言すれば、前記スライドショー表示制御手段50による画像の切替表示に係る前記エフェクトの実行中に入力された入力情報に関しては、画像に所定の加工を行うための加工情報であるとの判定は行わない。
【0034】
また、図4に示すアドレスデータベース42のID「2」に係る情報のように、前記入力情報解析手段52により解析可能な記号とその記号に対応する複数のアプリケーションによる処理(アプリ1に対応する処理及びアプリ2に対応する処理)とが関連付けられて記憶されている場合に関して、前記入力情報判定手段54は、好適には、前記入力情報解析手段52により解析された入力情報に相当する記号が複数のアプリケーションと関連付けられて前記アドレスデータベース42乃至コマンドデータベース44に記憶されていると判定される場合には、それら複数のアプリケーションによる処理を後述する処理対象画像選択手段56による選択可能に前記表示装置22に表示させる。すなわち、それら複数のアプリケーションによる処理それぞれに対応するボタン等の映像を、前記タッチパネル24による選択入力可能に前記表示装置22に表示させ、そのタッチパネル24により入力された情報に基づいてそれら複数のアプリケーションのうち何れのアプリケーションに係る処理であるか決定する。
【0035】
図3に戻って、処理対象画像選択手段56は、前記タッチパネル24に対する接触操作に応じて、前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像を選択する。例えば、前記表示装置22に所定の画像64が表示されている状態において、前記タッチパネル24により所定の入力操作が行われた場合には、その時点において表示されている画像64を前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像として選択する。また、後述するように、前記スライドショー表示制御の実行中において所定の画像64が表示されている際に前記アドレスデータベース42に記憶された所定の通信対象に関連する描き込みが行われた場合には、そのスライドショー表示制御においてそれ以降に表示される画像64を継続的にその通信対象に係る処理(送信処理)を行う対象として選択する。
【0036】
処理実行手段58は、上記入力情報判定手段54による判定結果に応じて前記画像表示装置10に係る所定の処理を行う。このために、上記処理実行手段58は、画像加工制御手段60及び画像送信制御手段62を含んでいる。この画像加工制御手段60は、例えば上記入力情報判定手段54により前記入力情報が前記スライドショー表示制御手段50による制御対象である画像64に所定の加工を行うための加工情報であると判定された場合に、上記処理対象画像選択手段56により選択された画像64に対して入力された加工情報に相当する加工(画像加工処理)を実行する。また、上記画像送信制御手段62は、例えば上記入力情報判定手段54により前記入力情報が前記スライドショー表示制御手段50による制御対象である画像64を所定の通信対象に対して送信(電子メールによる送信やファクシミリによる送信)するための制御コマンドであると判定された場合には、上記処理対象画像選択手段56により選択された画像64に対応する画像情報をその通信対象に対して送信する処理を実行する。また、上記入力情報判定手段54により前記入力情報が前記スライドショー表示制御手段50による制御対象である画像64を前記プリンタ38により印刷するための制御コマンドであると判定された場合には、上記処理対象画像選択手段56により選択された画像64を印刷するためにその画像64に対応する画像情報及び印刷指令を前記プリンタ38に送信する処理を実行する。
【0037】
上記処理実行手段58は、好適には、前記スライドショー表示制御手段50によるスライドショー表示制御の実行中においては、そのスライドショー表示制御に併行して上記処理を実行する。換言すれば、前記スライドショー表示制御手段50によるスライドショー表示制御を中断させることなく、そのスライドショー表示制御と同時進行で対応するアプリケーションに前記画像情報を供給し、そのアプリケーションによる処理を実行する等の制御を行う。また、対応するアプリケーションに所定の処理を実行させるためのコマンドを前記記憶部16等に記憶しておき、前記スライドショー表示制御手段50によるスライドショー表示制御の終了後にそのアプリケーションによる処理を実行する等の制御も可能である。
【0038】
図9は、前述した図8に示すようなスライドショー表示制御に際して、前記タッチパネル24により入力される入力情報に応じて種々の処理が実行される様子を説明する図である。この図9に示す例では、前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に前記画像64aが表示されている状態において、前記ペン20により前記タッチパネル24を介して「山田」という文字に相当する描き込み66aが行われると共に、ハートマークに相当する描き込み66bが行われている。ここで、上記「山田」という文字に相当する描き込み66aに関して、前記入力情報解析手段52によりその入力操作が「山田」という文字に相当するものであると解析された場合、前記入力情報判定手段54により、その「山田」という文字が前記アドレスデータベース42及びコマンドデータベース44に記憶されているか否かが判定される。前述のように、前記アドレスデータベース42には、ID「1」に対応して名前「山田」に対応する情報が記憶されており、その名前「山田」に関連付けられたアプリケーションとしてメーラ及び所定のメールアドレスが記憶されているため、上記「山田」という文字に相当する描き込み66aは、ID「1」に対応するメールアドレスへ送信を行うための制御コマンドであると判定される。同時に、前記処理対象画像選択手段56により、前記タッチパネル24による入力操作の時点で前記タッチパネルディスプレイ12に表示されていた前記画像64aが前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像として選択され、上記「山田」という文字に相当する描き込み66aは、ID「1」に対応するメールアドレスへ前記画像64aに対応する画像情報を送信するための制御コマンドであると判定される。斯かる判定が行われた場合、図6に示すように、前記記憶部16乃至RAM34等に形成された送信リスト46にその送信に係る情報が記憶される。
【0039】
また、上述のように前記「山田」という文字に相当する描き込み66aがID「1」に対応するメールアドレスへ前記画像64aに対応する画像情報を送信するための制御コマンドであると判定され、前記記憶部16乃至RAM34等に形成された送信リスト46にその送信に係る情報が記憶された場合、前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)にそのID「1」に対応するメールアドレスへの画像情報の送信に係る送信確認ボタン68が表示される。また、所定の名前、読み、愛称に対応して前記アドレスデータベース42に複数の通信対象が記憶されている場合には、その全ての通信対象に係る名前(フルネーム)に係る送信確認ボタン68が前記タッチパネルディスプレイ12に表示される。この送信確認ボタン68は、図9に示すように以降のスライドショー表示制御において継続的に前記タッチパネルディスプレイ12に表示されると共に、その送信確認ボタン68が表示された状態で前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に表示された画像64は自動的にその通信対象に送信されるべきものとして前記送信リスト46に加えられてゆく。一方、前記画像64bが表示されている状態において示すように、所定の画像64bが表示されている状態で上記送信確認ボタン68に相当する位置に前記タッチパネル24を介して×印に相当する描き込み66cが行われ、前記入力情報解析手段52によりその描き込み66cに対応する入力情報が×印であると解析された場合には、その画像64bに関してID「1」に対応するメールアドレスが画像情報の送信対象からはずされ、前記送信リスト46の記憶内容が更新される。
【0040】
また、図9に示す例では、前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に前記画像64cが表示されている状態において、前記ペン20により前記タッチパネル24を介して「サト」という文字に相当する描き込み66dが行われている。この「サト」という文字に相当する描き込み66dに関して、前記入力情報解析手段52によりその入力操作が「サト」という文字に相当するものであると解析された場合、前記入力情報判定手段54により、その「サト」という文字が前記アドレスデータベース42及びコマンドデータベース44に記憶されているか否かが判定される。前述のように、前記アドレスデータベース42には、ID「3」に対応して愛称「サト」に対応する情報が記憶されており、その愛称「サト」に関連付けられたアプリケーションとしてメーラ及び所定のメールアドレスが記憶されているため、上記「サト」という文字に相当する描き込み66dは、ID「3」に対応するメールアドレスへ送信を行うための制御コマンドであると判定される。そして、前述のように、図6に示す送信リスト46にその送信に係る情報が記憶され、以降のスライドショー表示制御において表示される画像64は自動的にそのID「3」に係る通信対象に送信されるべきものとして前記送信リスト46に加えられてゆく。
【0041】
また、前記画像64dが表示されている状態において示すように、上記送信確認ボタン68に相当する位置に前記タッチパネル24を介して○印に相当する描き込み66eが行われ、前記入力情報解析手段52によりその描き込み66eに対応する入力情報が○印であると解析された場合には、前記画像送信制御手段62により、前記送信リスト46に記憶された各通信対象に対してその通信対象に送信すべきとして登録された画像情報の送信が実行される。図9に示す例では、前記画像64aが表示されている状態において前記描き込み66aが行われ、その時点から継続してID「1」の通信対象に係る送信確認ボタン68が表示されると共に、前記画像64bが送信対象から外されている。また、前記画像64cが表示されている状態において前記描き込み66dが行われ、その時点から継続してID「3」の通信対象に係る送信確認ボタン68が表示されている。従って、前記送信リスト46の記憶内容は図6に示すようなものとなり、図10に示すように、ID「1」に係る通信対象「山田」には前記画像64a、64c、64eに対応する画像情報が送信される一方、ID「3」に係る通信対象「佐藤」には画像64d、64eに対応する画像情報が送信される。ここで、通信対象「山田」の送信リストに含まれる画像64aに関して示すように、送信対象となる画像64に加工が施されている場合には、その加工情報によって加工された(画像処理後の)画像に対応する画像情報が送信される。また、そのようにして画像情報の送信が実行された場合、図7に示すように、前記記憶部16等に形成された送信履歴48の記憶内容が更新される。また、前記タッチパネル24を介して所定の未送信画像送信指定操作が行われた場合、前記送信リスト46に記憶された各通信対象に送信されるべき画像情報のうち、上記送信履歴48に記憶された既に送信された画像情報を削除する等の処理が行われるものであってもよい。
【0042】
また、図6に示すように、前記送信リスト46には、各通信対象毎に開始IDとしてその通信対象が新たに登録された時点において前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に表示されていた画像64、すなわち前記スライドショー表示制御において順次表示される複数の画像64のうちその通信対象に対応する送信確認ボタン68を表示させるきっかけとなった描き込み66が行われた時点で表示されていた画像64の識別情報が記憶されるようになっている。ここで、前記入力情報判定手段54は、好適には、前述のように所定のスライドショー表示制御に関して複数の画像が一通り表示され終えた際にそのスライドショー表示制御がまた先頭から繰り返される場合において、開始IDに対応する画像64が再び前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に表示されるまで送信の実行(送信確認ボタン68を○印で囲む等の入力操作)が行われなかった場合には、その通信対象に関して画像を送信する処理を実行するための制御コマンドとして判定された前記描き込み66a、66d等は、その描き込みに対応する前記タッチパネル24に対する接触操作の時点において前記表示装置22に表示されていた画像64に所定の加工を行うための加工情報であると判定し直す。斯かる再判定を行うことにより、例えば前記画像64aに「山田さんへ」と描き込む等の画像加工を行うことを利用者が意図していた場合には、前述した送信を実行するための操作を行わないことで、所望される画像加工を実現することができる。
【0043】
また、図9に示すハートマークに相当する描き込み66bに関して、前記入力情報解析手段52によりその入力操作がハートマークに相当するものであると解析された場合、前記入力情報判定手段54により、そのハートマークに相当する記号が前記アドレスデータベース42及びコマンドデータベース44に記憶されているか否かが判定される。本実施例においては、前記アドレスデータベース42及びコマンドデータベース44の何れにもハートマークに相当する記号が記憶されていないため、上記ハートマークに相当する描き込み66bは、その描き込みに対応する前記タッチパネル24に対する接触操作の時点において前記表示装置22に表示されている画像64aに所定の加工を行うための加工情報であると判定される。すなわち、前記タッチパネル24により入力された入力情報に対応する描画を前記画像加工制御手段60により対象となる画像64aに描き加える(上面側レイヤに重ね描きする)画像処理を行うための加工情報であると判定される。なお、前記画像加工制御手段60による画像加工は、前記タッチパネル24への入力操作の時点で前記表示装置22に表示されている画像64に対して行われるものばかりでなく、例えば前記タッチパネル24による入力情報(加工情報)をコピーして前記RAM34等に記憶しておき、加工対象となる画像64が表示された時点でその画像64に貼り付ける等の処理も可能である。
【0044】
また、前記スライドショー表示制御手段50は、好適には、前記入力情報判定手段54により前記入力情報が前記タッチパネル24による接触操作の時点において前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に表示されている画像64に所定の加工を行うための加工情報であると判定された場合には、その画像64の表示時間を前記所定の時間(初期設定の表示時間)より延長し、更に好適には、その画像64に係る加工情報の入力が継続する限りその表示を切り替えない。
【0045】
図11は、所定のアプリケーションによる処理を行うための制御コマンドに対応する入力情報と、所定の画像に加工を行うための加工情報に対応する入力情報とを個別に保存する処理について説明する図である。前述のように、本実施例の画像表示装置10においては、前記タッチパネルディスプレイ12(タッチパネル24)による入力情報が所定のアプリケーションによる処理を行うための制御コマンドに対応する入力情報であるか、或いは所定の画像に加工を行うための加工情報に対応する入力情報であるかが判定され、所定の条件が成立した時点においてそれぞれの処理が実行される。また、一度所定のアプリケーションによる処理を行うための制御コマンドに対応する入力情報であると判定されたものが、再判定により所定の画像に加工を行うための加工情報に対応する入力情報であると判定される場合もある。このため、前記タッチパネル24により所定の入力操作が行われて前記入力情報判定手段54による判定が行われた場合、その判定に係る各描き込み66は、図11に示すように暫定的に(ストローク単位で)制御コマンド又は加工情報に対応するものとしてそれぞれ個別に前記RAM34等に記憶される。また、前記入力情報判定手段54により制御コマンドと判定された(制御コマンドの可能性がある)文字列70(描き込み66の一部)が検出された場合、好適には、入力情報からそれらの文字列70が切り取られて(分離されて)制御コマンド候補データとしてそれぞれ個別に図12に示すような制御候補リスト72に記憶される。換言すれば、入力情報からそれらの文字列70は削除された状態となる。そして、前述のように送信実行操作が行われる等して上記制御候補リスト72に記憶された処理が実行された場合はその実行をもって対象となる文字列70が制御候補リスト72から消去される一方、前記再判定により制御コマンドではなく加工情報であると判定された場合には、その文字列70が再び前記描き込み66の一部とされると共にその加工情報が対象となる画像64に反映され、その実行をもって対象となる文字列70が制御候補リスト72から消去される。
【0046】
図13は、前記画像表示装置10の制御部14によるスライドショー表示制御、画像送信制御、及び画像加工制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0047】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、所定のスライドショー表示制御が開始され、前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に所定の画像64が表示される。次に、S2において、前記タッチパネル24による入力操作が前記入力制御部28により検出されたか否かが判断される。このS2の判断が否定される場合には、S8以下の処理が実行されるが、S2の判断が肯定される場合には、S3において、前記入力制御部28により検出された前記タッチパネル24による入力情報が前記RAM34等に記憶(保存)される。次に、S4において、S3にて記憶された入力情報が決定ボタンすなわち前記送信確認ボタン68に関しての入力であるか否かが判断される。このS4の判断が肯定される場合には、図14に示す決定コマンド操作SAが実行された後、S8以下の処理が実行されるが、S4の判断が否定される場合には、前記入力情報解析手段52の動作乃至入力情報解析過程に対応するS5において、S3にて記憶された前記タッチパネル24に対する接触操作に応じて入力された入力情報が解析され、その入力情報に含まれる文字乃至記号が認識される。次に、S6において、S5にて解析された入力情報に相当する記号と前記アドレスデータベース42及びコマンドデータベース44に記憶されている情報とが比較される。次に、S7において、S6における比較の結果としてS5にて解析された入力情報に相当する記号が前記アドレスデータベース42乃至コマンドデータベース44に記憶されているか否かが判断される。このS7の判断が肯定される場合には、図16に示す送信登録処理SBが実行された後、S8以下の処理が実行されるが、S7の判断が否定される場合には、前記画像加工制御手段60の動作に対応する図17に示す画像加工処理SCが実行された後、S8において、S1から所定時間が経過する等して画像切替開始指示が検出されたか否かが判断される。このS8の判断が肯定される場合には、図18に示すページ切替処理SDが実行された後、S9以下の処理が実行されるが、S8の判断が否定される場合には、S9において、スライドショー表示制御が終了させられるか否かが判断される。このS9の判断が否定される場合には、S2以下の処理が再び実行されるが、S9の判断が肯定される場合には、S10において、前記制御候補リスト72に記憶された制御候補データが加工情報であるとの再判定が行われ、それらの加工情報が対象となる画像64に反映(合成)された後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S1、S8、S9、及びSDが前記スライドショー表示制御手段50の動作に対応する。また、S6、S7、及びSAが前記入力情報判定手段54の動作乃至入力情報判定過程に対応する。また、SA及びSBが前記処理対象画像選択手段56の動作乃至処理対象画像選択過程に対応する。
【0048】
図14は、図13に示す制御における決定コマンド操作の要部を説明するフローチャートである。この制御では、先ず、SA1において、前記タッチパネル24により所定の入力操作が行われる等して送信開始指示が検出されたか否かが判断される。このSA1の判断が肯定される場合には、前記画像送信制御手段62の動作に対応する図15に示す送信処理SAAが実行された後、図13に示す制御に復帰させられるが、SA1の判断が否定される場合には、SA2において、前記タッチパネル24により所定の入力操作が行われる等して未送信画像送信指定が検出されたか否かが判断される。このSA2の判断が肯定される場合には、SA3において、前記送信リスト46に記憶された各通信対象に送信されるべき画像情報のうち、前記送信履歴48に記憶された既に送信された画像情報が削除された後、SAA以下の処理が実行されるが、SA2の判断が否定される場合には、SA4において、一度制御コマンドであると判定された描き込み66に関して再判定が行われる等してその描き込み66が加工指示であったと判定されたか否かが判断される。このSA4の判断が肯定される場合には、SA5において、前記制御候補リスト72に制御コマンドとして記憶された文字列70を含む描き込み66が対応する画像64に合成され、SA6において、前記制御候補リスト72及び送信リスト46の記憶内容が更新(加工指示であったと判定された制御候補に係る情報が削除)された後、図13に示す制御に復帰させられるが、SA4の判断が否定される場合には、SA7において、前記タッチパネル24により所定の入力操作が行われる等して送信除外指定が検出されたか否かが判断される。このSA7の判断が肯定される場合には、SA8において、送信除外指定に係る画像が前記送信リスト46から削除された後、図13に示す制御に復帰させられるが、SA7の判断が否定される場合には、SA9において、前記制御候補リスト72及び送信リスト46の記憶内容が初期化され、SA10において、前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に表示された決定ボタンすなわち送信確認ボタン68が非表示とされた後、図13に示す制御に復帰させられる。
【0049】
図15は、図14に示す決定コマンド操作における送信処理の要部を説明するフローチャートである。この制御では、先ず、SAA1において、前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に表示された決定ボタンすなわち送信確認ボタン68が非表示とされる。次に、SAA2において、前記送信リスト46に記憶された各通信対象へ対応する画像情報が送信される。次に、SAA3において、前記制御候補リスト72及び送信リスト46の記憶内容が更新される。次に、SAA4において、SAA2の送信処理に対応して前記送信履歴48の記憶内容が更新された後、図14に示す制御に復帰させられる。
【0050】
図16は、図13に示す制御における送信登録処理の要部を説明するフローチャートである。この制御では、先ず、SB1において、前記スライドショー表示制御に係る画像の切替中(ページ切替中)例えばその切替表示に際してのエフェクトの表示中であるか否かが判断される。このSB1の判断が肯定される場合には、SB2において、その画像切替に係る前後の画像64に対応する画像情報が、判定された通信対象に対して即時送信され、SB3において、SB2の送信処理に対応して前記送信履歴48の記憶内容が更新された後、図13に示す制御に復帰させられるが、SB1の判断が否定される場合には、SB4において、前記タッチパネル24による入力情報に含まれる制御コマンドに相当する文字列70が切り取られる(抽出される)。次に、SB5において、SB4にて切り取られた制御コマンドに相当する文字列70が前記制御候補リスト72に制御候補データとして記憶される。次に、SB6において、前記タッチパネル24による入力情報に対応する情報が前記制御候補リスト72乃至送信リスト46に登録される。次に、SB7において、SB6にて新たに前記送信リスト46に登録された情報に対応する決定ボタンすなわち送信確認ボタン68が前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に表示された後、図13に示す制御に復帰させられる。
【0051】
図17は、図13に示す制御における画像加工処理の要部を説明するフローチャートである。この制御では、先ず、SC1において、前記タッチパネル24により入力された入力情報(加工情報)が表示画像すなわち対象となる画像64に合成される。次に、SC2において、加工された画像64に係る識別情報(ID)が更新される。次に、SC3において、その時点において表示されている画像64の識別情報が前記送信リスト46における所定の通信対象に対応して記憶された開始IDと一致するか否かが判断される。このSC3の判断が否定される場合には、SC4において、その時点において表示されている画像64が前記送信リスト46に登録された後、SC7以下の処理が実行されるが、SC3の判断が肯定される場合には、SC5において、前記制御候補リスト72に制御コマンドとして記憶された文字列70を含む描き込み66が加工情報として再判定されて対応する画像64に合成される。次に、SC6において、前記制御候補リスト72及び送信リスト46の記憶内容が更新(加工指示であったと判定された制御候補に係る情報が削除)された後、SC7において、前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に表示されている画像64の切替が開始された後、図13に示す制御に復帰させられる。以上の制御において、SC及びSAAが前記処理実行手段58の動作乃至処理実行過程に対応する。
【0052】
図18は、図13に示す制御におけるページ切替処理の要部を説明するフローチャートである。この制御では、先ず、SD1において、前記スライドショー表示制御に係る画像64の切替中(ページ切替中)であるか否かが判断される。このSD1の判断が否定される場合には、SD3以下の処理が実行されるが、SD1の判断が肯定される場合には、SD2において、所定のエフェクトの後に切替後の画像64(ページ)が前記表示装置22に表示された後、SD3において、前記スライドショー表示制御に係る表示時間が初期設定の時間よりも延長させられた後、図13に示す制御に復帰させられる。すなわち、制御コマンド以外の入力が前記タッチパネル24により行われた場合には、接触操作が検知される度に前記表示時間が延長させられる。
【0053】
続いて、前記画像表示装置10の制御部14による制御の他の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、実施例相互に共通する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0054】
図19は、前記画像表示装置10の制御部14による制御の他の一例として、送信対象になっている全ての画像が制御コマンドであるか或いは加工情報であるかを判定した後に送信する制御を説明する図である。この図19に示す例では、所定のスライドショー表示制御すなわち図24に示すようなスライドショー管理リスト78(複数の画像の表示順とスライドショーの実行回数を管理するテーブル)に従ってのスライドショー表示制御に関して、そのスライドショー表示制御に係る一連の画像切替が二巡(2周分)繰り返し行われている。先ず、一巡目のスライドショー表示制御では、前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に画像64aが表示されている状態において、前記ペン20により前記タッチパネル24を介して「山田」という文字に相当する描き込み66aが行われると共に、ハートマークに相当する描き込み66bが行われている。この「山田」という文字に相当する描き込み66aに関して、前記入力情報解析手段52によりその入力操作が「山田」という文字に相当するものであると解析され、更に前記入力情報判定手段54によりその文字が前記アドレスデータベース42に記憶されたID「1」の通信対象に関連付けられた情報であると判定されることにより、図21に示すように、前記記憶部16乃至RAM34等に形成された送信リスト74にその送信に係る情報が送信管理リスト1として開始IDとしての前記画像64aと関連付けられて記憶される。
【0055】
図19に示す一巡目のスライドショー表示制御では、更に、前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に画像64cが表示されている状態において、前記ペン20により前記タッチパネル24を介して「佐藤」という文字に相当する描き込み66fが行われている。そして、前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に画像64dが表示されている状態において、上記送信リスト74における送信ID「1」すなわち前記描き込み66aに対応する通信対象「山田」に関する送信決定操作が前記タッチパネル24による所定の入力操作等により行われている。ここで、本実施例においては、そのように所定の通信対象に関して送信決定操作が行われた場合であっても、その送信決定操作に係る送信管理リストに対応する送信をすぐには実行せず、その送信管理リストに登録されている全画像に係る制御候補リスト(図12を参照)が制御コマンドであるか或いは加工情報であるかの判定が完了した後にはじめてその送信管理リストに対応する送信を実行する。
【0056】
図22は、図21の送信リスト74における送信管理リスト76の内容を例示する図である。この図22に示す送信管理リスト76は、図19に示す一巡目のスライドショー表示制御が完了した時点における送信ID「1」に係る送信管理リスト1に対応するものであり、送信決定操作が行われてから実際の送信が実行されるまでの間に、一度制御コマンドであると判定された描き込み66が加工情報であると再判定される可能性を考慮して、送信管理リストに画像情報それ自体を記憶する構成となっている。例えば、前述の例では、p1すなわち前記画像64aに対応して入力された描き込み66aに係る制御コマンド(ID「1」の通信対象に対して画像を送信するためのコマンド)に対してp4すなわち前記画像64dの表示時に送信決定操作が行われているため、p1、p2、p4に関しては制御候補リストの再判定可能性すなわち一度制御コマンドであると判定された描き込み66が加工情報であると再判定される可能性がないとして制御候補情報が「済」とされている。一方、p3すなわち前記画像64cに関しては、前記描き込み66fに対応して制御コマンドすなわちID「3」の通信対象に対して画像を送信するためのコマンドだと判定されて前記制御候補リスト72に登録されているものの、再判定によりその描き込み66fが加工情報であると判定し直される可能性が残っているため、制御候補は「済」とはなっていない。
【0057】
図19に示す例において、前記一巡目のスライドショー表示制御に続く二巡目のスライドショー表示制御では、前記タッチパネルディスプレイ12(表示装置22)に画像64bが表示されている状態において、前記ペン20により前記タッチパネル24を介して星マークに相当する描き込み66gが行われている。更に、前記描き込み66fすなわち「佐藤」という文字に相当する描き込みに対応する制御候補リストに関して送信決定操作が行われないまま前記画像64cの二度目の表示が行われている。本実施例では、前記制御候補リスト72に記憶された制御候補コマンドに対して実行操作(送信決定操作)が行われないままスライドショー表示制御が一巡した場合には、その制御候補リスト72から対象となる制御候補データが削除される。斯かる制御候補リスト72の更新と共に、前記送信リスト74(送信管理リスト76)に登録されている画像情報に再判定に係る加工情報(非実行のまま一巡することにより制御コマンドではないと判定された描き込みに相当する情報)が合成され、前記送信管理リスト76の制御候補情報が「済」とされる。また、前記送信管理リスト76に登録された所定の画像情報のみが送信された場合にも、前記制御候補リスト72からその画像IDに対応する制御候補データが削除され、前記送信管理リスト76の制御候補情報が「済」とされる。図23は、そのようにして前記送信管理リスト76に登録された全ての画像情報(画像ID)に関して制御候補情報が「済」となった状態を示している。本実施例の画像送信制御手段62は、このように前記送信管理リスト76に登録された全ての画像情報(画像ID)に関して制御候補情報が「済」となった段階ではじめてその送信管理リスト76(送信リスト74)に係る画像情報の送信を実行する。
【0058】
図20は、図23に示す送信管理リスト76に対応して送信される画像情報に相当する画像64a〜64dを示す図である。図19における二巡目のスライドショー表示制御において前記画像64bに星マークに相当する描き込み66gが描き加えられているが、一巡目で送信決定操作が行われた時点で前記送信管理リスト76における画像64b(p2)の制御候補は「済」となっているため、図20に示すように、その描き込み66gは送信される画像情報には反映されない。一方、再判定により制御コマンドではなく加工情報であると判定し直された描き込み66fは、送信に係る画像64cに反映(合成)されている。このようにして、前記送信管理リスト76に登録された送信対象である全ての画像に係る判定(制御コマンドであるか或いは加工情報であるかの判定)が確定した後にそれらの画像情報を送信することにより、利用者の意図する加工情報を送信に係る画像に好適に反映させることができるのである。
【0059】
図25は、本実施例に係る図13に示す制御におけるページ切替処理(ページ切り替わり時の処理)の要部を説明するフローチャートであり、前述した図18の制御に対応するものである。
【0060】
先ず、SD4において、前記表示装置22に表示されている画像64に対して前記タッチパネル24により所定の入力情報が入力されたか否かが判断される。このSD4の判断が否定される場合には、SD7以下の処理が実行されるが、SD4の判断が肯定される場合には、SD5において、前記表示装置22に表示されている画像64に係る画像情報に対して前記タッチパネル24により入力された入力情報(加工情報)が合成される。次に、SD6において、前記入力の行われた画像64が、送信指定がされていない送信管理リスト76の画像データに登録される。次に、SD7において、前記表示装置22による表示に係る画像IDが更新され、前記スライドショー管理リスト78に従って前記表示装置22に表示される画像64が切り替えられる。次に、SD8において、前記表示装置22に表示された画像64の画像IDに対応する制御候補データが前記制御候補リスト72に登録されているか否かが判断される。このSD8の判断が否定される場合には、それをもって図13に示す制御に復帰させられるが、SD8の判断が肯定される場合には、SD9において、前記表示装置22に表示された画像64に係る画像情報に対して制御コマンドと判定されていた描き込み66に相当する加工情報が合成される。次に、SD10において、前記制御候補リスト72から加工情報であると判定し直された制御候補データが削除される。次に、SD11において、前記送信リスト74における全送信管理リスト76に登録された画像情報が更新される。すなわち、表示画像IDと対応する送信管理リスト76の画像情報を、制御候補データに対応する加工情報を合成したものと差し替える。次に、SD12において、前記送信リスト74における全送信管理リスト76に係る制御候補情報が更新される。次に、SD13において、前記送信管理リスト76において制御候補情報への対応が全て済んでいる送信管理リストが存在するか否かが判断される。このSD13の判断が否定される場合には、それをもって図13に示す制御に復帰させられるが、SD13の判断が肯定される場合には、SD14において、前記送信管理リスト76において制御候補情報への対応が全て済んでいる送信管理リストに係る画像が対応する通信対象へ送信される。次に、SD15において、SD14の送信処理に応じて前記送信リスト74が更新される。次に、SD16において、SD14の送信処理に応じて前記送信履歴48が更新される。次に、SD17において、前記表示装置22における画像切替制御が開始された後、図13に示す制御に復帰させられる。
【0061】
図26は、本実施例に係る図13に示す制御における決定コマンド操作の要部を説明するフローチャートであり、前述した図14の制御に対応するものである。なお、この図26に示す制御において、前述した図14の制御と同一のステップについては共通の符号を付してその説明を省略する。図26に示す制御では、前述した図14に示す制御からSA4〜SA6の処理が除かれており、SA2の判定が否定された場合にSA7の判定が行われる。すなわち、本実施例では、加工指定がなくとも制御候補情報を加工情報であるか或いは制御コマンドであるかを判断して送信データとしての画像情報に合成することが可能であるため、その加工指定に係る制御を省くことができるのである。
【0062】
図27は、図26に示す制御における送信処理の要部を説明するフローチャートであり、前述した図15の制御に対応するものである。なお、この図27に示す制御において、前述した図15の制御と同一のステップについては共通の符号を付してその説明を省略する。図27に示す制御では、前述したSAA1の処理に続いて、SAA5において、前記送信管理リスト76に係る画像情報に入力データ(加工情報)が合成されて登録される。次に、SAA6において、前記制御候補リスト72から制御候補データが削除される。次に、SAA7において、前記送信リスト74における全送信管理リスト76に係る制御候補情報が更新される。すなわち、送信決定操作が行われた制御候補データがクリアされると共に、前記送信リスト74における全送信管理リスト76における対応する画像IDに係る制御候補情報が「済」に変更される。次に、SAA8において、選択(送信決定操作)が行われた送信リストに係る送信管理リスト76における制御候補情報の対応が全て「済」であるか否かが判断される。このSAA8の判断が肯定される場合には、制御候補情報の対応が全て「済」である送信管理リスト76に対応する情報に関して前述したSAA2以下の処理が実行されるが、SAA8の判断が否定される場合には、SAA9において、選択が行われた送信リスト74に係る送信指定がオンとされた後、図26に示す制御に復帰させられる。
【0063】
このように、本実施例によれば、前記タッチパネル24における複数の座標を連続的に辿る筆記操作に応じて入力された入力情報を解析する入力情報解析手段52(S5)と、その入力情報解析手段52により解析された入力情報が、前記スライドショー表示制御手段50(S1、S8、S9、及びSD)による制御対象である画像64に所定の加工を行うための加工情報であるか、或いは所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであるかを判定する入力情報判定手段54(S6、S7、及びSA)と、前記タッチパネル24に対する接触操作に応じて、前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像64を選択する処理対象画像選択手段56(SA及びSB)と、前記入力情報判定手段54により前記入力情報が所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定された場合には、前記処理対象画像選択手段56により選択された画像64に対して前記所定のアプリケーションによる処理を実行する処理実行手段58(SC及びSAA)とを、備えたものであることから、スライドショー表示制御の実行中に前記タッチパネル24による入力操作が行われた場合等において、その入力操作が何を意図してのものであるか適宜判断し、その入力操作に対応する処理を実行することができる。すなわち、スライドショー表示制御の実行中に、その表示に係る画像に関して種々の処理を簡便に選択乃至実行し得る画像表示装置10を提供することができる。
【0064】
また、前記入力情報解析手段52により解析可能な記号とその記号に対応する前記所定のアプリケーションによる処理とを関連付けて記憶するアドレスデータベース42及びコマンドデータベース44を備え、前記入力情報判定手段54は、前記入力情報解析手段52により解析された入力情報に相当する記号が前記アドレスデータベース42及びコマンドデータベース44に記憶されているか否かを判定し、その判定により肯定される場合には前記入力情報がその記号に関連付けられて記憶されたアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定するものであるため、スライドショー表示制御の実行中における所定のアプリケーションによる処理を実行するための入力操作を、実用的な態様で好適に判定することができる。
【0065】
また、前記入力情報判定手段54は、前記入力情報解析手段52により解析された入力情報に相当する記号が前記アドレスデータベース42及びコマンドデータベース44に記憶されているか否かを判定し、その判定が否定される場合には前記入力情報が前記接触操作の時点においてディスプレイである前記表示装置22に表示されている画像64に所定の加工を行うための加工情報であると判定するものであるため、スライドショー表示制御の実行中において前記表示装置22に表示されている画像64に所定の加工を行うための入力操作を、実用的な態様で好適に判定することができる。
【0066】
また、前記スライドショー表示制御手段50は、前記入力情報判定手段54により前記入力情報が前記接触操作の時点において前記表示装置22に表示されている画像64に所定の加工を行うための加工情報であると判定された場合には、その画像64の表示時間を前記所定の時間より延長するものであるため、スライドショー表示制御の実行中において前記表示装置22に表示されている画像64に所定の加工を行うための入力操作が判定された場合に、その画像64を加工するための時間を確保することができる。
【0067】
また、前記スライドショー表示制御手段50は、前記画像64の切替表示に際して前記表示装置22による表示に所定のエフェクトを実行するものであり、前記入力情報判定手段54は、前記入力情報解析手段52により解析された入力情報に相当する記号が前記アドレスデータベース42及びコマンドデータベース44に記憶されているか否かを判定し、その判定が肯定される場合には、前記エフェクトの実行中に入力された入力情報は前記所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定するものであるため、スライドショー表示制御の実行中における所定のアプリケーションによる処理を実行するための入力操作を、実用的な態様で好適に判定することができる。
【0068】
また、前記アドレスデータベース42及びコマンドデータベース44は、前記入力情報解析手段52により解析可能な記号とその記号に対応する複数のアプリケーションによる処理とを関連付けて記憶し得るものであり、前記入力情報判定手段54は、前記入力情報解析手段52により解析された入力情報に相当する記号が複数のアプリケーションと関連付けられて前記アドレスデータベース42乃至コマンドデータベース44に記憶されていると判定される場合には、それら複数のアプリケーションによる処理を前記処理対象画像選択手段56による選択可能に前記タッチパネルディスプレイ12に表示させるものであるため、所定の入力操作に対応して複数の処理が関連付けられている場合に、スライドショー表示制御の実行中における所定のアプリケーションによる処理を実行するための入力操作を、実用的な態様で判定乃至選択することができる。
【0069】
また、本実施例によれば、前記タッチパネル24における複数の座標を連続的に辿る筆記操作に応じて入力された入力情報を解析する入力情報解析過程(S5)と、その入力情報解析過程において解析された入力情報が、前記スライドショー表示制御手段50による制御対象である画像64に所定の加工を行うための加工情報であるか、或いは所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであるかを判定する入力情報判定過程(S6、S7、及びSA)と、前記タッチパネル24に対する接触操作に応じて、前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像64を選択する処理対象画像選択過程(SA及びSB)と、前記入力情報判定過程において前記入力情報が所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定された場合には、前記処理対象画像選択過程において選択された画像64に対して前記所定のアプリケーションによる処理を実行する処理実行過程(SC及びSAA)とを、含むことを特徴とするものであることから、スライドショー表示制御の実行中に前記タッチパネル24による入力操作が行われた場合等において、その入力操作が何を意図してのものであるか適宜判断し、その入力操作に対応する処理を実行することができる。すなわち、スライドショー表示制御の実行中に、その表示に係る画像64に関して種々の処理を簡便に選択乃至実行し得る画像表示方法を提供することができる。
【0070】
また、本実施例によれば、前記画像表示装置10に備えられた制御部14を、前記タッチパネル24における複数の座標を連続的に辿る筆記操作に応じて入力された入力情報を解析する入力情報解析手段52、その入力情報解析手段52により解析された入力情報が、前記スライドショー表示制御手段50による制御対象である画像64に所定の加工を行うための加工情報であるか、或いは所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであるかを判定する入力情報判定手段54、前記タッチパネル24に対する接触操作に応じて、前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像64を選択する処理対象画像選択手段56、及び、前記入力情報判定手段54により前記入力情報が所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定された場合には、前記処理対象画像選択手段56により選択された画像64に対して前記所定のアプリケーションによる処理を実行する処理実行手段58として機能させることを特徴とする画像表示プログラムであることから、スライドショー表示制御の実行中に前記タッチパネル24による入力操作が行われた場合等において、その入力操作が何を意図してのものであるか適宜判断し、その入力操作に対応する処理を実行することができる。すなわち、スライドショー表示制御の実行中に、その表示に係る画像64に関して種々の処理を簡便に選択乃至実行し得る画像表示プログラムを提供することができる。
【0071】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0072】
例えば、前述の実施例では、本実施例の画像表示装置10が、外部端末としての他の画像表示装置10′に対して画像情報等の送信データを送信する態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記インターネット40等を介して情報の送受信を行い得る機器であれば、本発明の画像表示装置の通信対象たり得る。すなわち、本発明の画像表示装置は、同型の画像表示装置以外の外部端末に対しても前述した画像情報の送信制御を実行し得るものである。
【0073】
また、前述の実施例において、前記入力情報解析手段52、入力情報判定手段54、処理対象画像選択手段56、及び処理実行手段58は、何れも前記制御部14に機能的に備えられたものであったが、その一部乃至全部が同等の機能を奏する個別の制御部として前記制御部14とは別体に備えられたものであってもよい。また、前記画像表示装置10においては、前記タッチパネルディスプレイ12の表示制御乃至入力情報処理を行う表示制御部26及び入力制御部28が前記制御部14とは別体の制御部として備えられたものであったが、これらはその一方乃至両方が前記制御部14に機能的に備えられたものであってもよい。
【0074】
また、前述の実施例では、前記送信確認ボタン68に相当する位置に前記タッチパネル24を介して○印に相当する描き込み66eが行われた場合に対象となる画像送信の決定が行われるものであったが、例えば前記タッチパネル24における前記送信確認ボタン68に相当する位置を所定時間以上長押しすることや、そのタッチパネル24に所定の描き込み(ジェスチャ)を行うこと等を送信確認操作としてもよい。更に、前記表示装置22に表示されている画像64を送信対象から除外する操作に関しても、同様に別途コマンドを設けてもよい。
【0075】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0076】
10、10′:画像表示装置
12:タッチパネルディスプレイ
22:表示装置(ディスプレイ)
24:タッチパネル
42:アドレスデータベース
44:コマンドデータベース
50:スライドショー表示制御手段
52:入力情報解析手段
54:入力情報判定手段
56:処理対象画像選択手段
58:処理実行手段
64:画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイに画像を表示させると共にタッチパネルに対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイと、複数の画像を所定の時間間隔で前記ディスプレイに断続的に切替表示させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段とを、備えた画像表示装置であって、
前記タッチパネルにおける複数の座標を連続的に辿る筆記操作に応じて入力された入力情報を解析する入力情報解析手段と、
該入力情報解析手段により解析された入力情報が、前記スライドショー表示制御手段による制御対象である画像に所定の加工を行うための加工情報であるか、或いは所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであるかを判定する入力情報判定手段と、
前記タッチパネルに対する接触操作に応じて、前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像を選択する処理対象画像選択手段と、
前記入力情報判定手段により前記入力情報が所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定された場合には、前記処理対象画像選択手段により選択された画像に対して前記所定のアプリケーションによる処理を実行する処理実行手段と
を、備えたものであることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記入力情報解析手段により解析可能な記号と該記号に対応する前記所定のアプリケーションによる処理とを関連付けて記憶するデータベースを備え、
前記入力情報判定手段は、前記入力情報解析手段により解析された入力情報に相当する記号が前記データベースに記憶されているか否かを判定し、該判定により肯定される場合には前記入力情報が該記号に関連付けられて記憶されたアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定するものである
請求項1に記載された画像表示装置。
【請求項3】
前記入力情報判定手段は、前記入力情報解析手段により解析された入力情報に相当する記号が前記データベースに記憶されているか否かを判定し、該判定が否定される場合には前記入力情報が前記接触操作の時点において前記ディスプレイに表示されている画像に所定の加工を行うための加工情報であると判定するものである
請求項2に記載された画像表示装置。
【請求項4】
前記スライドショー表示制御手段は、前記入力情報判定手段により前記入力情報が前記接触操作の時点において前記ディスプレイに表示されている画像に所定の加工を行うための加工情報であると判定された場合には、該画像の表示時間を前記所定の時間より延長するものである
請求項1から3の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記スライドショー表示制御手段は、前記画像の切替表示に際して前記ディスプレイによる表示に所定のエフェクトを実行するものであり、
前記入力情報判定手段は、前記入力情報解析手段により解析された入力情報に相当する記号が前記データベースに記憶されているか否かを判定し、該判定が肯定される場合には、前記エフェクトの実行中に入力された入力情報は前記所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定するものである
請求項2から4の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記データベースは、前記入力情報解析手段により解析可能な記号と該記号に対応する複数のアプリケーションによる処理とを関連付けて記憶し得るものであり、
前記入力情報判定手段は、前記入力情報解析手段により解析された入力情報に相当する記号が複数のアプリケーションと関連付けられて前記データベースに記憶されていると判定される場合には、それら複数のアプリケーションによる処理を前記処理対象画像選択手段による選択可能に前記ディスプレイに表示させるものである
請求項2から5の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
ディスプレイに画像を表示させると共にタッチパネルに対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイと、複数の画像を所定の時間間隔で前記ディスプレイに断続的に切替表示させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段とを、備えた画像表示装置における画像表示方法であって、
前記タッチパネルにおける複数の座標を連続的に辿る筆記操作に応じて入力された入力情報を解析する入力情報解析過程と、
該入力情報解析過程において解析された入力情報が、前記スライドショー表示制御手段による制御対象である画像に所定の加工を行うための加工情報であるか、或いは所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであるかを判定する入力情報判定過程と、
前記タッチパネルに対する接触操作に応じて、前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像を選択する処理対象画像選択過程と、
前記入力情報判定過程において前記入力情報が所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定された場合には、前記処理対象画像選択過程において選択された画像に対して前記所定のアプリケーションによる処理を実行する処理実行過程と
を、含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項8】
ディスプレイに画像を表示させると共にタッチパネルに対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイと、複数の画像を所定の時間間隔で前記ディスプレイに断続的に切替表示させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段とを、備えた画像表示装置に備えられた制御装置を、
前記タッチパネルにおける複数の座標を連続的に辿る筆記操作に応じて入力された入力情報を解析する入力情報解析手段、
該入力情報解析手段により解析された入力情報が、前記スライドショー表示制御手段による制御対象である画像に所定の加工を行うための加工情報であるか、或いは所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであるかを判定する入力情報判定手段、
前記タッチパネルに対する接触操作に応じて、前記所定のアプリケーションによる処理の対象となる画像を選択する処理対象画像選択手段、
及び、前記入力情報判定手段により前記入力情報が所定のアプリケーションによる処理を実行するための制御コマンドであると判定された場合には、前記処理対象画像選択手段により選択された画像に対して前記所定のアプリケーションによる処理を実行する処理実行手段
として機能させることを特徴とする画像表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2011−70448(P2011−70448A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−221557(P2009−221557)
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】