説明

画像表示装置

【課題】電子源と電子源から放出される電子線の照射により画像を表示する蛍光面とを所定間隔で配置した平面画像表示装置において、出力画像のカラーバランスを改善し、自然な色の画像を表示可能とする。
【解決手段】この発明の画像表示装置は、電子線源を保持した第1基板2と、電子線源から出力された電子線が照射されることで所定の色の光を出力する蛍光体層であって、少なくともイットリウム(Y)の酸化物または硫化物を6.5〜10mol%のユウロピウム(Eu)で付活した蛍光体を保持し、第1基板に所定間隔で対向された第2基板3と、第1基板および前記第2基板を気密して密閉構造を与える外囲器5と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像表示装置に係わり、さらに詳しくは、真空容器内に、電子源と、電子源から放出される電子線の照射により画像を表示する蛍光面と、を備えた画像表示装置において、出力画像のカラーバランスを改善し、自然な色の画像が表示可能な画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
陰極線管(CRT)に代わる画像表示装置として、電子放出素子(電子源)を平面状、かつマトリクス状に配列し、所定間隔で対向させた平面状の蛍光面(前面基板)に選択的に電子線を照射することにより、蛍光面から任意の色の光を出力させて画像を表示させる画像表示装置が開発されている。この種の画像表示装置は、フィールド・エミッション・ディスプレイと呼ばれている(以下、FEDと称する)。また、FEDのうち、電子源として表面伝導型エミッタを用いた表示装置は、表面伝導型電子放出ディスプレイ(以下、SEDと呼称する)として区分されることもあるが、本願においては、SEDも含む総称として、FEDという用語を用いる。
【0003】
FEDは、上述した電子源側の基板と蛍光面側の基板との隙間を数mm以下に設定することができ、周知のCRTと比較して厚さを薄くすることが可能で、LCD装置のような平面表示装置と比較しても同等か、それ以下の厚さにできる。従って、軽量化の面でも、期待がされる。
【0004】
また、FEDは、CRT(陰極線管,ブラウン管として周知)やプラズマディスプレイと同様に、自己発光型であるため、表示画像の輝度が得やすい特徴がある。
【0005】
前面基板の内面に設けられる蛍光面には、赤(R)、青(B)、緑(G)の蛍光体が、所定の大きさ、かつ所定の順に配列されている。蛍光面の個々の蛍光体には、それぞれの蛍光体に所定の掃引電圧を与えるアノード電極が接続されている。
【0006】
電子源側の基板には、任意の位置のエミッタと対向される蛍光面を発光させるための、予め特定されたエミッタから所定量の電子を放出させるための走査線および信号線がそれぞれ、マトリックス状に接続されている。
【0007】
上述したFEDにおいては、個々の蛍光体から出力される画像光の色がCRTと僅かに異なり、しかもアノード電圧を低く設定する要求などに起因して、CRTが再現できる色の範囲を完全に再現しているわけではない。また、輝度については、CRTよりも大きいことが期待されている。
【0008】
なお、R(赤)の再現性に関し、イットリウム(YS)をEu(ユーロピウム)を母材とする材質で付活する蛍光体を用いる1つの報告がある(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特許3032280号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の特許文献には、イットリウム(YS)の濃度を3〜9mol%とするとともに、575nm±20nmに吸収のピークを有するフィルタを用いるとの記載がある。
【0010】
しかしながら、上記文献に記載されたイットリウム(YS)の濃度およびフィルタを用いることは、色温度(照射された電子線により蛍光体から出射される光の色)の差異に起因して、FEDに要求される色再現性を提供できない問題がある。
【0011】
また、FEDに特有の問題として、蛍光体から出射される光の輝度は、蛍光体に電子線が照射される時間に支配されることから、現時点では、まだ色度図上に示される全ての色を再現するに至っていない。
【0012】
この発明の目的は、電子源と電子源から放出される電子線の照射により画像を表示する蛍光面とを所定間隔で対向させた平面画像表示装置において、出力画像のカラーバランスを改善し、自然な色の画像が表示可能な画像表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明は、電子線源を保持した第1基板と、前記電子線源から出力された電子線が照射されることで所定の色の光を出力する蛍光体層を保持し、前記第1基板に所定間隔で対向された第2基板と、を含み、前記蛍光体層から任意の色の画像を得る画像表示装置において、前記第2基板の前記蛍光体層は、少なくともイットリウム(Y)の酸化物または硫化物をユウロピウム(Eu)で付活した蛍光体を含み、前記ユーロピウムの濃度は、6.5〜10mol%の範囲内であることを特徴とする画像表示装置を提供するものである。
【0014】
また、この発明は、電子線源を保持した第1基板と、前記電子線源から出力された電子線が照射されることで所定の色の光を出力する蛍光体層であって、少なくともイットリウム(Y)の酸化物または硫化物を6.5〜10mol%のユウロピウム(Eu)で付活した蛍光体を保持し、前記第1基板に所定間隔で対向された第2基板と、前記第1基板および前記第2基板を気密して密閉構造を与える外囲器と、を含み、前記蛍光体は、前記電子線源からの電子線の量に対して段階的に輝度が増大することを特徴とする画像表示装置を提供するものである。
【0015】
また、この発明は、電子線源を保持した第1基板と、前記電子線源から出力された電子線が照射されることで所定の色の光を出力する蛍光体層であって、少なくともイットリウム(Y)の酸化物または硫化物を6.5〜10mol%のユウロピウム(Eu)で付活した蛍光体を保持し、前記第1基板に所定間隔で対向された第2基板と、前記第1基板および前記第2基板を気密して密閉構造を与える外囲器と、を含み、前記蛍光体は、前記電子線源からの電子が照射される時間に応じて輝度が増大することを特徴とする画像表示装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、電子線源を保持した第1基板と、第1基板に対向された第2基板とからなる平面状画像表示装置、少なくともイットリウム(Y)の酸化物または硫化物を6.5〜10mol%のユウロピウム(Eu)で付活した蛍光体を用いたことにより、現行のCRTにより表示される赤(色)と遜色の無い鮮やかな赤(色)が得られる。
【0017】
これにより、出力画像のカラーバランスが改善され、自然な色の表示画像が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0019】
図1および図2に、この発明の実施の形態が適用されるFED(フィールド・エミッション・ディスプレイ)の構造を示す。
【0020】
FED1は、電子放出素子(電子源すなわちエミッタ)を有する電子源側基板(第1基板、以下リアパネルと呼称する)2と、リアパネル2に所定の間隔で対向され、エミッタからの電子線が照射されることで蛍光を出力する蛍光面側基板(第2基板、以下フェースプレートと呼称する)3とを有する。
【0021】
リヤパネル2には、上述した電子放出素子すなわちエミッタが平面状、かつマトリクス状に、複数個配列されている。フェースプレート3には、リアパネル2の個々のエミッタと概ね対応され、加法混色の3原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)の光を出力する蛍光体が、複数区画形成されている。
【0022】
リアパネル2およびフェースプレート3は、それぞれ、所定面積が与えられた矩形状の背面(電子源側)ガラス基材20と前面(蛍光面側)30とを含み、それぞれの基材20および30の主要な部分すなわち表示領域相当部には、電子源(電子放出素子)と蛍光体(発光素子)とが所定数設けられている(図2参照)。
【0023】
両基板2,3すなわち2枚のガラス基材20,30は、1〜2mmのギャップ(間隔)で対向され、両基板2,3の周縁部に設けられた側壁4(図2参照)により、相互に接合されている。すなわち、FED1は、2枚の基板2,3(基材20,30)と側壁4とにより密閉構造の外囲器5となる。なお、外囲器5の内部は、例えば10−4Pa程度の真空度に維持される。リアパネル2およびフェースプレート3のガラス基材相互間には、外囲器5として組み立てられた状態でそれぞれに作用する大気圧に抗するため、板状あるいは柱状に形成された多数のスペーサ6が配置されている。
【0024】
フェースプレート3に用いられるガラス基材30の一方の面、すなわち外囲器5として組み立てた際に内側に面する面には、上述したR,G,Bのそれぞれの蛍光体が所定の順に配列された蛍光面31が設けられている。なお、蛍光面には、詳述しないメタルバック層(アノード電極)が設けられ、アノード電極に印加される電圧(電子源との間の電極間電圧)は、例えば10〜15kVである。
【0025】
蛍光面31は、図3および図4に示すように、リアパネル2の個々のエミッタから放射される電子が衝突されることでR,G,Bの光を放出する3種類の蛍光体が、所定の面積および位置関係で配列された蛍光体層32(R),33(G),34(B)と、それぞれの蛍光体層を区画するとともにマトリックス状に配列された光遮光層(ブラックマスク)35を含む。
【0026】
リアパネル2に用いられるガラス基材20の一方の面、すなわち外囲器5として組み立てた際に内側に面する面には、前に説明した通り、フェイスプレート3の個々の蛍光体層32のそれぞれに、選択的に電子ビームを放出する複数のエミッタ(電子源)21が設けられている。それぞれのエミッタ21は、フェースプレート3に形成されたそれぞれの画素すなわち蛍光体層R,G,Bからなる1単位に対応して、例えば800列×3および600行に配列されている。エミッタ21は、図示しない走査線駆動回路および信号線駆動回路と接続されたマトリックス配線等により、駆動される。
【0027】
各蛍光体層32(R),33(G),34(B)は、フェースプレート3(ガラス基材30)の長手方向を第1方向(X方向)、X方向(長手方向)と直交する幅方向を第2方向(Y方向)とした場合、例えばY方向に延びたストライプ状に形成されている。なお、各蛍光体層R(32),G(33),B(34)は、3色を1単位として配列される。また、各蛍光体層R(32),G(33),B(34)の厚さは色によって異なるが概ね、10μmである。
【0028】
光遮光層35は、例えばカーボンとバインダ材の混合物であって電気的に絶縁性を示す材料により形成される。なお、バインダ材の含有量は、例えば最大で80%に規定されている。
【0029】
光遮光層35は、第1方向Xには、蛍光体層R,G,Bの3色を単位として、例えば800ラインに区分可能に、所定のギャップ(間隔)で配列されている。なお、光遮光層35は、個々の色の蛍光体層相互間すなわちRとGとの間、GとBとの間のそれぞれにおいても、所定の幅(間隔)に設けられる。また、光遮光層35は、第2方向Yに、例えば600ライン配列されている。換言すると、3色で1組の蛍光体層R,G,Bは、それぞれ光遮光層35の個々のラインより規定される区画の内側すなわち光遮光層35が存在しない窓部(35a)に、所定の順に配置されている。
【0030】
蛍光面31上であって、光遮光層35により区画された各蛍光体層領域32(R),33(G),34(B)を覆う全面には、図示しないが、表面に凹凸のある蛍光体層32,33,34を平滑化する平滑層と、アノード電極として機能するメタルバック層とが形成される。なお、メタルバック層(アノード)に印加される電圧(電子源との間の電極間電圧)は、例えば10〜15kVである。
【0031】
図5は、図2ないし図4に示す3色の蛍光体層のうち、R(32)に用いられる蛍光体である酸硫化イットリウム(YS,以下単にイットリウム(またはY、もしくは酸化または硫化Y)と表記する)のEu(ユーロピウム)を母材とする材質で付活する際の濃度を示している。なお、図5において、曲線aは、FEDに適した本願発明の実施の形態で用いる好適な濃度の例を示し、曲線(点線)bは、周知のCRTで用いられている濃度の一例(比較例)を示す。また、図5の縦軸(輝度)は、「1」で正規化した値である。
【0032】
図5に示される通り、FEDで用いるR用蛍光体(イットリウム(YS))中に含まれるEuの濃度は、CRTで用いる同蛍光体に比較して、高い。その好適な濃度は、文献1に示されたEuの濃度範囲と一部が重複するが、文献1に好ましい濃度範囲として記載のある4.7〜6.8mol%に比較して高い、例えば6.5〜10mol%である。
【0033】
特に、FEDで用いる場合において、発光輝度を確保する要求に応えるために、8〜9mol%が必要である。もちろん、Euの濃度を高めることは、発光輝度の低下を招くとして周知であるが、FEDの表示駆動の条件が図6により以下に説明する通り、CRTに比較して(同一の蛍光体を用いた場合に)輝度が得られにくいことが知られており、上述の(Euの)濃度範囲が利用可能である。
【0034】
図6(a)および(b)は、本発明のFEDの表示駆動方法「電流値−輝度」と「電子線照射時間−輝度」を示す概略図である。なお、図6(a)および(b)のそれぞれにおいて、曲線aは、FEDに適した本願発明の実施の形態の好適な制御(駆動)例を示し、曲線(点線)bは、周知のCRTで用いられている一般的な制御(駆動)例(比較例)を示す。また、図6(a)および(b)の縦軸(輝度)は、「1」で正規化した相対値である。
【0035】
図6(a)に示されるように、FEDに用いられる任意の色の蛍光体(ここではEuで付活したY酸化物)の輝度は、蛍光体層に供給される電子線の量すなわち電流値に対し、概ね比例するが、リニア(線形)ではなく、階段状である(ある輝度を提供可能な電流値は、所定の幅を持つ)。このことは、図6(b)に示されるように、一定の大きさの電流(電子線)を供給する場合、その電流が供給される時間の累積に応じて、輝度が変化ことに依存する。
【0036】
すなわち、FED向けの蛍光体においては、例えば
ア)アノード電圧がCRTよりも低い、および
イ)(CRT向けの蛍光体に比較して)所定の色温度の色(光)が出力されるために必要な電流密度が大きい、
等の要因により、
ウ)蛍光体が所定の色温度の光(色)を出力するために必要なエネルギー量がCRTのそれに比較して大きい、
ことが認められる。
【0037】
これに対し、周知のCRT向けの蛍光体においては、ある大きさの電流(電子線)が蛍光体に、規定時間照射されることで、所定の輝度の光が得られる。
【0038】
従って、FEDにおいては、(CRTに比較して)少なくとも電子線の強さ(電流供給量)あるいは電子線(電流)供給時間を、増大させることが必要である。なお、試作したFED表示装置における実験値であるが、対象となる蛍光体に供給すべき電流量(エネルギー量)は、CRTに比較して20〜50%ほど多いことが好ましい。もちろん、エネルギー量(電流量)は、アノード電圧やエミッタとアノードとの間の距離などにしはいされることはいうまでもない。
【0039】
図7は、上述した表示駆動方法に従って、図1ないし図4に示した構造のFEDパネルにより得られた色(赤)を、周知の色度図(CRTとの比較のため、日本放送出版協会、「カラー受像器」、石橋俊夫著、に掲載されているCIE色度図)に示したものである。なお、図7の色度図において、点線の三角形が一般的なCRTにより再現可能とされる色を示している。
【0040】
図7に示される通り、CRTが再現できる色の範囲に及ばないとされるFED方式の赤(R)の発光において、現行のCRTにより得られる赤と遜色の無い鮮やかな赤が得られている。
【0041】
以上説明したように本発明によれば、電子線源を保持した第1基板と、第1基板に対向された第2基板とからなる平面状画像表示装置、少なくともイットリウム(Y)の酸化物または硫化物を6.5〜10mol%のユウロピウム(Eu)で付活した蛍光体を用いたことにより、現行のCRTにより表示される赤(色)と遜色の無い鮮やかな赤(色)が得られる。
【0042】
これにより、出力画像のカラーバランスが改善され、自然な色の画像が表示される。
【0043】
なお、この発明は、前記各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形もしくは変更が可能である。また、各実施の形態は、可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよく、その場合、組み合わせによる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明の実施の形態に係るFEDを示す斜視図。
【図2】図1の線A−Aに沿った上記FEDの断面図。
【図3】図2に示したFEDにおける蛍光面およびメタルバック層を示す平面図。
【図4】図2に示したFEDの蛍光面および光遮光層を拡大して示す平面図。
【図5】YSを、Euを母材とする材質で付活する際の濃度と輝度の関係を示す概略図。
【図6】本発明のFEDの表示駆動方法の一例を示す概略図。
【図7】本発明のFEDパネルにより得られた色(赤)を、色度上で示した図。
【符号の説明】
【0045】
1…画像表示装置、2…リアパネル(第1基板)、3…フェースプレート(第2基板)、4…側壁、5…密閉構造(外囲器)、6…スペーサ、20…(電子源側)ガラス基材、21…電子放出素子(エミッタ)、30…(蛍光面側)ガラス基材、31…蛍光面、32…蛍光体層(R)、33…蛍光体層(G)、34…蛍光体層(B)、35…光遮光層(ブラックマスク)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子線源を保持した第1基板と、前記電子線源から出力された電子線が照射されることで所定の色の光を出力する蛍光体層を保持し、前記第1基板に所定間隔で対向された第2基板と、を含み、前記蛍光体層から任意の色の画像を得る画像表示装置において、
前記第2基板の前記蛍光体層は、少なくともイットリウム(Y)の酸化物または硫化物をユウロピウム(Eu)で付活した蛍光体を含み、前記ユーロピウムの濃度は、6.5〜10mol%の範囲内であることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記ユーロピウムの濃度が6.5〜10mol%の範囲内に設定される蛍光体層は、赤の表示に利用されることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記ユーロピウムの濃度は、好ましくは8〜9mol%であることを特徴とする請求項1または2記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記第1基板と前記第2基板は、それぞれ平面状であって、両者が対向される前記所定間隔は1〜2mmであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記第1基板と前記第2基板は枠体により気密され、その内部が10−4Pa程度に減圧されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項6】
電子線源を保持した第1基板と、
前記電子線源から出力された電子線が照射されることで所定の色の光を出力する蛍光体層であって、少なくともイットリウム(Y)の酸化物または硫化物を6.5〜10mol%のユウロピウム(Eu)で付活した蛍光体を保持し、前記第1基板に所定間隔で対向された第2基板と、
前記第1基板および前記第2基板を気密して密閉構造を与える外囲器と、を含み、
前記蛍光体は、前記電子線源からの電子線の量に対して段階的に輝度が増大することを特徴とする画像表示装置。
【請求項7】
前記ユーロピウムの濃度は、好ましくは8〜9mol%であることを特徴とする請求項6記載の画像表示装置。
【請求項8】
電子線源を保持した第1基板と、
前記電子線源から出力された電子線が照射されることで所定の色の光を出力する蛍光体層であって、少なくともイットリウム(Y)の酸化物または硫化物を6.5〜10mol%のユウロピウム(Eu)で付活した蛍光体を保持し、前記第1基板に所定間隔で対向された第2基板と、
前記第1基板および前記第2基板を気密して密閉構造を与える外囲器と、を含み、
前記蛍光体は、前記電子線源からの電子が照射される時間に応じて輝度が増大することを特徴とする画像表示装置。
【請求項9】
前記ユーロピウムの濃度は、好ましくは8〜9mol%であることを特徴とする請求項8記載の画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−107747(P2006−107747A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−288500(P2004−288500)
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】