説明

画像記録装置

【課題】被記録媒体を載置可能であり且つ画像記録後の被記録媒体を支持するトレイ体を備えた画像記録装置において、トレイ体への被記録媒体の排出を正常に行い得る。
【解決手段】画像記録装置である複合機10が有するトレイ体13は、第1被記録媒体が載置可能な下段のメイントレイ40と、上段のセカンドトレイ50と、を備える。セカンドトレイ50は、メイントレイ40と給紙ローラ34との間の第1姿勢と、排紙ローラ36の下方の第2姿勢と、の間に姿勢変化可能に、アーム80により支持される。セカンドトレイ50が第1姿勢にあるときは、セカンドトレイ50に載置された第2被記録媒体が給紙搬送路31に送り出され、セカンドトレイ50が第2姿勢にあるときは、メイントレイ40に載置された第1被記録媒体が給紙搬送路31に送り出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被記録媒体が載置可能であり、且つ、排出される画像記録後の被記録媒体を支持可能な複数段構成のトレイ体を備えた画像記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、プリンタや、印刷機能・スキャン機能・コピー機能・ファックス機能を備えた複合機などの画像記録装置が提供されている。この種の画像記録装置には、本体と、本体の下部に進退可能に装着され且つ被記録媒体が載置可能なトレイ体と、トレイ体の上方に配置され且つ被記録媒体に画像を記録する記録部と、垂直断面が弧状に形成され、トレイ体とトレイ体の上方に配置された記録部とを繋ぐ給紙搬送路と、記録部から被記録媒体を排出する排紙搬送路と、を備えたものがある。トレイ体に載置された被記録媒体は、記録部とトレイ体との間に設けられた給送部により、給紙搬送路に送り出される。
【0003】
給送部は、例えば、上下方向に揺動可能に本体に支持され且つ弾性部材などで下方に付勢された給紙ローラにより構成される。給紙ローラは、トレイ体に載置された被記録媒体に押圧され、回転されることで被記録媒体を給紙搬送路に送り出す。
【0004】
上述の画像記録装置には、トレイ体が、第1被記録媒体を載置可能なメイントレイの上に、第1被記録媒体とはサイズなどが異なる第2被記録媒体を載置可能なセカンドトレイを配した上下2段に構成されたものがある。第1被記録媒体は、例えば、A4、B5サイズの記録用紙であり、第2被記録媒体は、例えば、封書や葉書である。セカンドトレイは、下段のメイントレイと給送部との間に割り込んだ第1姿勢と、給送部から離間した第2姿勢と、の間でメイントレイ上をスライドする。セカンドトレイが第2姿勢にあるときは、給送部は、下段のメイントレイに載置された第1被記録媒体に押圧され、当該第1被記録媒体を給紙搬送路に送り出す。セカンドトレイが第1姿勢にあるときは、給送部は、上段のセカンドトレイに載置された第2被記録媒体に押圧され、当該第2被記録媒体を給紙搬送路に送り出す。ユーザは、葉書や封書に画像の記録を行いたい場合は、葉書や封書をセカンドトレイに載置してセカンドトレイを第1姿勢となるようにスライドさせる。
【0005】
この種の上下2段構成のトレイ体を備えた画像記録装置には、セカンドトレイに、第2被記録媒体を載置可能な給紙トレイ部と、排紙搬送路から排出された被記録媒体を支持する排紙部と、が設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
特許文献1に記載された画像記録装置では、セカンドトレイの排紙部は、排紙搬送路の排出口の下方に配置される。排紙搬送路から排出された被記録媒体は、搬送方向における先端側から排紙部に落ち、当該先端が排紙部上や先に排出された被記録媒体上を滑ることで排紙部に積み重なっていく。
【0007】
ところで、画像記録装置には、給紙搬送路と排紙搬送路とを繋ぐ反転搬送路が設けられたものがある。反転搬送路は、例えば、記録部が備える筐体内を通過するように設けられる。記録部で表面に画像が記録された被記録媒体は、排紙搬送路に進入した後、進行方向が逆転されて反転搬送路に進入し、表裏が反転されて再び記録部に送られ、裏面に画像が記録される。すなわち、反転搬送路が設けられることにより、自動での両面印刷が可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−230777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載の画像記録装置に上述の反転搬送路が設けられて両面印刷機能が付加されたり、その他の機能を付加するための機構や基板等が記録部周辺に設けられた場合、反転搬送路や上記機構が占有する空間の分だけ筐体の高さ寸法が大きくなる。筐体の高さ寸法が大きくなると、セカンドトレイは筐体の下に潜り込むから、セカンドトレイに設けられた排紙部と、排紙搬送路との間の上下方向の離間寸法が大きくなる。従って、腰の弱い記録用紙など被記録媒体の種類や、湿度などの使用環境や、被記録媒体の印刷密度などの条件によっては、被記録媒体が排紙搬送路から垂れ下がり、排出された被記録媒体の先端が排紙部又は先に排出された被記録媒体上を滑らず、被記録媒体が丸まったり、折れたり、表裏が反転したりして被記録媒体が正常に排出されない恐れがある。
【0010】
被記録媒体が正常に排紙部に排出されるように、排紙部の高さ位置を、記録部の下に潜り込む給紙トレイ部よりも高くすることが考えられるが、排紙部の高さ位置を高くし過ぎると、セカンドトレイがスライドされたときに排紙部が筐体と干渉してしまう。従って、排紙部の高さ位置には上限があり、余り高くできない。また、排紙部も給紙トレイ部と共に記録部の下に潜り込む構成が採用されると、画像記録装置が大型化してしまう。
【0011】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、大型化することなく、被記録媒体を正常に排出可能とした画像記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
(1) 本発明の画像記録装置は、本体と、上記本体に進退可能に装着され、且つ、第1被記録媒体及び第2被記録媒体が載置可能なトレイ体と、上記トレイ体に載置された被記録媒体を送り出す給送部と、送り出された被記録媒体に画像を記録する記録部と、画像が記録された被記録媒体を排出する排出部と、を備える。上記給送部は上記トレイ体の上方に配置され、上記記録部は上記給送部の上方に配置される。
【0013】
上記トレイ体は、第1被記録媒体が載置可能な第1トレイと、当該第1トレイの上方に配置され、第2被記録媒体が載置可能な第2トレイと、を備える。上記第2トレイは、上記第1トレイと上記給送部との間に位置し載置された第2被記録媒体が上記給送部により上記記録部に送り出される第1姿勢と、上記第1姿勢よりも上方に位置し且つ上記排出部の下方に位置し、上記第1トレイに載置された第1被記録媒体が上記給送部により上記記録部に送り出され、画像記録後に上記排出部から排出される第1被記録媒体を支持可能な第2姿勢と、の間で姿勢変化可能に上記第1トレイに支持される。
【0014】
上記第2トレイが上記第2姿勢にあるときは、上記給送部は、上記第1トレイに載置された第1被記録媒体を上記記録部に送り出す。つまり、上記第1トレイに載置された第1被記録媒体に画像が記録される。上記記録部で画像が記録された第1被記録媒体は、上記第2姿勢にあって上記排出部の下方に位置する上記第2トレイに排出される。上記第2トレイが上記第1トレイと上記給送部との間の上記第1姿勢にあるときは、上記給送部は、上記第2トレイに載置された第2被記録媒体を上記記録部に送り出す。つまり、上記第2トレイに載置された第2被記録媒体に画像が記録される。上述のように、上記第2トレイは、上記第2姿勢にあるときは画像記録後の第1被記録媒体の支持用のトレイであり、上記第1姿勢にあるときは画像記録前の第2被記録媒体の支持用のトレイである。
【0015】
本発明の画像記録装置は、画像記録後の第1被記録媒体の支持用のトレイと、画像記録前の第2被記録媒体の支持用のトレイとを、1つのトレイで兼用できると共に、画像記録後の第1被記録媒体の支持用のトレイとして使用するときは、高さ方向において上記排出部の近くに配置することができ、その結果、大型化させることなく、第1被記録媒体を正常に排出できる画像記録装置が実現される。
【0016】
(2) 上記トレイ体は、上記第2トレイを上記第1姿勢と上記第2姿勢との間で上記第1トレイに対して沿う状態を保って姿勢変化させる姿勢変化機構を更に備えることが望ましい。ユーザが上記第2トレイを姿勢変化させても、上記第2トレイに載置された第2被記録媒体が上記第2トレイから脱落することがなく、使い勝手のよい画像記録装置が実現されるからである。
【0017】
(3) 上記姿勢変化機構は、上記第1トレイ及び上記第2トレイと共に平行リンク機構を形成する、上記第2トレイの移動方向に隔てて互いに沿う一対のアームを備えたものであることが望ましい。平行リンク機構という簡単な構成の機構で、上記第1トレイに対して沿う状態を保ったまま上記第2トレイを姿勢変化させることができるからである。
【0018】
(4) 上記第1トレイは、上記第1姿勢にある上記第2トレイの位置決めを行う第1位置決め部を備えることが望ましい。上記第1姿勢にある上記第2トレイの位置ずれを防止できるからである。
【0019】
(5) 上記第2姿勢にある上記第2トレイと上記第1トレイとの間に配置され、且つ、上記第1トレイに支持された第3トレイを、上記トレイ体が更に備えることが望ましい。上記排出部から排出された第2被記録媒体が上記第3トレイにより支持されるので、第2被記録媒体が排出される場所をユーザに明確に認識させることができる画像記録装置が実現できるからである。
【0020】
(6) 上記第2トレイ又は上記第3トレイが、上記第2姿勢にある上記第2トレイの位置決めを行う第2位置決め部を備えることが望ましい。上記第2姿勢にある上記第2トレイの位置ずれを防止できるからである。
【0021】
(7) 上記第3トレイは、上記第1トレイに対して回動可能な回動部を備えることが望ましい。上記第3トレイを回転させることにより上記第1トレイに第1被記録媒体を補給し易くできるからである。
【0022】
(8) 上記一対のアームは、上記移動方向に沿った上記第1トレイ及び上記第2トレイの側面にそれぞれ設けられることが望ましい。これにより、平行リンク機構の剛性が低くても、上記第2トレイを姿勢変化させることができるからである。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、上記第2トレイを上記記録部と上記第1トレイとの間に配置することも、上記排出部の近くに配置することもでき、その結果、大型化させることなく、第1被記録媒体を正常に排出できる画像記録装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】複合機の斜視図である。
【図2】複合機の模式的な断面図である。
【図3】第2姿勢にあるトレイ体の斜視図である。
【図4】第1姿勢にあるトレイ体の斜視図である。
【図5】(A)は第1姿勢にあるトレイ体の断面図であり、(B)は第2姿勢にあるトレイ体の断面図である。
【図6】給紙ローラの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、適宜図面が参照され、本発明の好ましい実施形態について説明がされる。また、以下では、本発明の画像記録装置として、スキャン機能・印刷機能・コピー機能・ファックス機能を備えた図1の複合機10が説明される。但し、本発明の画像記録装置は、複合機10に限られるものではなく、プリンタなど他の画像記録装置であってもよい。なお、図1では、トレイ体13の図示が省略されている。
【0026】
複合機10は、図1に示されたように外形直方体状に形成される。以下では、複合機10の高さ方向が上下方向7と定義され、奥行き方向が前後方向8と定義され、幅方向が左右方向9と定義されて説明がされる。
【0027】
複合機10は、外形を形成する本体11及び天板12と、図2に示されたトレイ体13と、を備える。本体11には、画像取り込みを行う図示されないスキャナ部と、画像を被記録媒体に記録する図2に示されたプリンタ部20と、トレイ体13に載置された被記録媒体をプリンタ部20に送り込む給紙ローラ34と、スキャナ部、プリンタ部20、給紙ローラ34の動作を制御する制御部が設けられた図示されない制御基板と、が収容される。給紙ローラ34は、請求項に記載の給送部に相当する。本体11の上部の前端部には、ユーザによる入力を受け付ける操作パネル14が装着される。
【0028】
天板12は、本体11の上面に載置され、蝶番などの図示されないヒンジ部材を用いて本体11に取り付けられる。ユーザは、天板12を開閉することで、画像取り込みを行いたい原稿を天板12と本体11との間にセットする。セットされた原稿の画像は、スキャナ部により走査されて画像データとして取り込まれる。スキャナ部には周知の構成のものが用いられ、詳細な説明は省略される。以下、本体11、プリンタ部20、給紙ローラ34、トレイ体13について、詳細な説明がされる。
【0029】
[本体11]
本体11の下部には、前方に開放された凹所11Aが設けられる。凹所11Aには、図3に示されたトレイ体13が収容される。本体11は、例えば、凹所11Aの周壁に設けられた図示されないガイドレールにより、トレイ体13を前後方向8にスライド可能に支持する。トレイ体13は、本体11から完全に取り外せるように構成されてもよいし、スライドの前後に渡って本体11に支持されるように構成されてもよい。
【0030】
[プリンタ部20]
図2に示されたように、プリンタ部20は、被記録媒体に画像を記録する記録部21と、トレイ体13に載置された被記録媒体を記録部21に搬送するための給紙搬送路31と、記録部21から被記録媒体を排出するための排紙搬送路32と、両面印刷用の反転搬送路33と、を備える。給紙搬送路31には搬送ローラ35Aが、排紙搬送路32には搬送ローラ35B及び排紙ローラ36が、反転搬送路33には搬送ローラ37が、それぞれ付設される。搬送ローラ35A、35B、37、排紙ローラ36、給紙ローラ34は、記録部21が備える図示されない駆動部により回転駆動される。駆動部は、例えば、上述の制御部により駆動制御がされる駆動モータと、ギアやカムからなる駆動伝達部と、により構成される。駆動モータや駆動伝達部には周知の構成のものが用いられ、詳細な説明は省略される。
【0031】
[記録部21]
記録部21は、図2に示されたように、トレイ体13の後部の上方に配置された板状のプラテン22と、プラテン22の上方に配置され被記録媒体に画像を記録する記録ヘッド23と、上述の駆動部と、記録ヘッド23用の図示されないガイドレールやプラテン22を保持する筐体25と、を備える。記録ヘッド23は、ガイドレールによって左右方向9にスライド可能に支持される。記録ヘッド23の左右方向9の移動と、被記録媒体の前後方向8の搬送とにより、被記録媒体の上面の全面に画像が記録される。なお、上述の構成は記録部21の一例であって、他の周知の構成の記録部が用いられてもよい。
【0032】
[搬送ローラ35A、35B、37及び排紙ローラ36]
搬送ローラ35A、35B、37及び排紙ローラ36には、図2に示された対向ローラ38がそれぞれ付設される。被記録媒体は、搬送ローラ35A、35B、37と対向ローラ38とに挟まれ、搬送ローラ35A、35B、37が上述の駆動部により回転されることで搬送される。また、被記録媒体は、排紙ローラ36と対向ローラ38との間からトレイ体13に排出される。互いに対向する排紙ローラ36と対向ローラ38とは、請求項に記載の排出部に相当する。
【0033】
[給紙搬送路31]
給紙搬送路31は、図2に示されたように断面弧状に形成され、トレイ体13とプラテン22とを繋ぐ。図示例では、給紙搬送路31は、それぞれ断面弧状に形成され径方向に互いに対向する外側の支持部材31Aと内側の支持部材31Bとにより形成される。支持部材31A、31Bは、例えば、合成樹脂材料により形成され、記録部21の筐体25や本体11に取り付けられる。内側の支持部材31Bには、反転搬送路33が接続される接続口31Cが設けられる。
【0034】
[排紙搬送路32]
排紙搬送路32は、プラテン22の前端から前方に向かって延びるように形成される。図示例では、排紙搬送路32は、上下方向7に互いに対向する上側の支持部材32Aと、下側の支持部材32Bと、により形成されている。下側の支持部材32Bは、前後方向8において、搬送ローラ35Bと排紙ローラ36との間に、排紙ローラ36から離間して設けられる。反転搬送路33が繋がる接続口32Cが、下側の支持部材32Bと排紙ローラ36との間に形成される。
【0035】
[反転搬送路33]
反転搬送路33は、一端が給紙搬送路31に設けられた接続口31Cに繋がり、他端が排紙搬送路32に設けられた接続口32Cに繋がり、プラテン22の下方を通過する。反転搬送路33は、図示例では、互いに対向する支持部材33A、33Bにより形成される。記録部21で画像が記録された被記録媒体は、排紙搬送路32に進入した後、排紙ローラ36が逆回転されることで進行方向が逆転され、接続口32Cから反転搬送路33に進入する。被記録媒体は、反転搬送路33から給紙搬送路31に戻され、表裏が反転した状態で給紙搬送路31からプラテン22に搬送される。プラテン22に搬送された被記録媒体は、記録部21で裏面に画像が記録される。片面又は両面に画像が記録された被記録媒体は、排出部である排紙ローラ36と対向ローラ38との間から排出され、後述されるトレイ体13の排紙トレイ60で受けられる。
【0036】
[給紙ローラ34]
給紙ローラ34は、図2及び図6に示された支軸15及びアーム16により支持される。支軸15は、本体11又は記録部21の筐体25に回動可能に支持される。支軸15の端には、上述された駆動部により回転されるギア18が結合される。つまり、駆動部により支軸15が回転される。
【0037】
アーム16は、支軸15が通されるリング状の受け部16Aを一端部に備え、左右一対の給紙ローラ34が回動可能に他端部に取り付けられる。つまり、アーム16は、支軸15に回動可能に支持されると共に、給紙ローラ34を回動可能に支持する。アーム16は、支軸15から後方斜め下側に延びるように支軸15に取り付けられる。従って、アーム16が支軸15周りに回動すると、給紙ローラ34は上下に変位する。つまり、給紙ローラ34は、上下に揺動可能にアーム16に支持される。ここに、支軸15は、アーム16の上記他端部に取り付けられた給紙ローラ34が、トレイ体13の後部の上に位置するように本体11における取付位置が設定される。
【0038】
アーム16は、ねじりコイルばねなどの図示されない弾性部材を用いて回動方向の一方の向きに付勢される。アーム16を付勢する向きは、給紙ローラ34が下方に付勢されるように設定される。アーム16は、後述されるように、メイントレイ40の側壁41の上端面に形成された傾斜面41Bや、セカンドトレイ50に形成された傾斜面54上を滑ることにより、トレイ体13が本体11に装着されると所定の位置で下方に変位する。当該所定の位置は、メイントレイ40又はセカンドトレイ50に載置された被記録媒体の後部に給紙ローラ34が押圧される位置に設定される。トレイ体13が本体11から引き出されると、給紙ローラ34は、傾斜面41B、54上を滑ることで持ち上げられ、メイントレイ40又はセカンドトレイ50に載置された被記録媒体から引き離される。
【0039】
アーム16には、支軸15の回転を給紙ローラ34に伝達する複数個の伝達ギア17がアーム16の長手方向に沿って設けられ、各伝達ギア17は互いに噛み合う。支軸15側の伝達ギア17は、支軸15と噛み合うことで回転する。給紙ローラ34側の伝達ギア17は、給紙ローラ34と結合される。従って、駆動部により給紙ローラ34が回転駆動される。給紙ローラ34が回転することで、給紙ローラ34が押圧された被記録媒体が給紙搬送路31に送り出される。
【0040】
[トレイ体13]
トレイ体13は、図3に示されたように、第1被記録媒体が載置される下段のメイントレイ40と、画像記録前の第2被記録媒体が載置され且つ画像記録後の第1被記録媒体を支持する上段のセカンドトレイ50と、画像記録後の第2被記録媒体を支持する受けトレイ60と、メイントレイ40及びセカンドトレイ50と共に平行リンク機構を形成する棒状のアーム80と、を備える。
【0041】
メイントレイ40は、図3に示されたように、第1被記録媒体が載置される底42と、前壁43及び後壁46と、左右の両側壁41と、を備え、上方に開放する箱状に形成される。セカンドトレイ50は、前後方向8の長さ寸法がメイントレイ40の前後方向8の長さ寸法の約半分程度に設定され、後述される平行リンク機構により、メイントレイ40の底42の後部の上の第1姿勢と、前部の上の第2姿勢と、の間で姿勢変化可能にメイントレイ40に支持される。受けトレイ60は、第2姿勢にあるセカンドトレイ50とメイントレイ40の前部との上下方向7における間に配置され、後述されるようにメイントレイ40に回動可能に支持される。メイントレイ40は請求項に記載の第1トレイに相当し、セカンドトレイ50は請求項に記載の第2トレイに相当し、受けトレイ60は請求項に記載の第3トレイに相当する。また、前後方向8は、請求項に記載の第2トレイ(セカンドトレイ50)の移動方向に相当する。
【0042】
被記録媒体には、記録用紙やプラスチックシートなど可撓性を有するシート状のものが用いられる。つまり、被記録媒体は、図2に示された断面弧状の給紙搬送路31を搬送されることができる。なお、上述の記録用紙とは、A4、B5サイズの用紙や、葉書、封書などを意味する。本実施形態では、メイントレイ40はA4やB5サイズの被記録媒体用であり、セカンドトレイ50は葉書や封書など小型の被記録媒体用である。
【0043】
[メイントレイ40]
メイントレイ40の左右の各側壁41には、アーム80との連結用のピン81が通される前後一対の図示されない嵌込孔がそれぞれ設けられる。ピン81は、後述されるようにアーム80の長手方向の一端部に設けられた貫通孔に挿入される。つまり、メイントレイ40は、4個のアーム80の上記一端部をそれぞれ回動可能に支持する。なお、ピン81以外の他の周知の構成によりアーム80の上記一端部がメントトレイ40に回動可能に支持されてもよい。アーム80の他端部は、後述されるようにピン82によりセカンドトレイ50に回動可能に支持される。
【0044】
また、メイントレイ40の左右の各側壁41には、受けトレイ60に設けられた図示されない支軸を受ける左右一対の軸受け部の一方がそれぞれ設けられる。つまり、メイントレイ40は、受けトレイ40を回動可能に支持する。なお、他の周知の構成により受けトレイ60がメントトレイ40に支持されてもよい。
【0045】
また、メイントレイ40の右の側壁41には、給紙ローラ34を所定の位置で上下方向7に変位させる傾斜面41Aが設けられる。
【0046】
メイントレイ40の後壁46は、図3に示されたように、底42に載置された第1被記録媒体を給紙搬送路31にガイドするために、メイントレイ40の底42に対して傾斜する。この後壁46には、内側面から突出する複数の分離突片47が設けられる。分離突片47は、例えば金属片から成り、給紙ローラ34により被記録媒体が給紙搬送路31に送り出される際に、搬送方向における被記録媒体の先端に当たり、重なった被記録媒体を分離する。また、メイントレイ40の後壁46には、セカンドトレイ50に設けられた後述の係合片55が嵌る切り欠49Aが設けられる。この切欠き49Aには、係合片55に設けられた爪部が引っ掛かる係止爪49Bが設けられる。切欠き49Aの周壁により、セカンドトレイ50の後端部が支持されると共に、セカンドトレイ50が位置決めされる。切欠き49Aは、請求項に記載の第1位置決め部に相当する。また、係止爪49Bが係合片に引っ掛かることで、セカンドトレイ50は第1姿勢で保持される。
【0047】
メイントレイ40の底42には、載置される第1被記録媒体の左右方向9の位置決めを行う位置決め機構が設けられる。位置決め機構には、後述されるセカンドトレイ50にも設けられる。位置決め機構については、セカンドトレイ50と共に後で詳述される。
【0048】
[アーム80]
アーム80は、棒状に形成され、長手方向の両端部に、ピン81、ピン82の一方がそれぞれ通される貫通孔がそれぞれ設けられる。アーム80は、メイントレイ40の左右の側壁41の外側面側に、前後一対でそれぞれ取り付けられ、メイントレイ40に回動可能に一端部が支持される。アーム80は、後述されるように、ピン82が取り付けられた他端部においてセカンドトレイ50を支持する。アーム80が配置されるメイントレイ40及びセカンドトレイ50の左右の両側面は、請求項に記載の第1トレイ及び第2トレイの側面に相当する。
【0049】
[受けトレイ60]
受けトレイ60は、板状に形成され、図3、5に示されたようにメイントレイ40の左右の両側壁41の上端面及び前壁43の上端面に載置されて支持される。受けトレイ60の左右の両端面の後端部には、メイントレイ40に設けられた上述の図示されない軸受け部に支持される支軸が設けられる。つまり、受けトレイ60は、後端部がメイントレイ40に回動可能に支持され、前端部が開閉可能である。ユーザは、受けトレイ60を開くことで、メイントレイ40に第1被記録媒体を容易に補給することができる。
【0050】
[セカンドトレイ50]
セカンドトレイ50は、矩形の板状に形成され、アーム80との連結用のピン82が挿入される前後一対の図示されない嵌込孔が左右の側端面にそれぞれ設けられる。つまり、セカンドトレイ50は、左右のアーム80に挟まれ、左右のアーム80に回動可能に支持される。ピン81とピン82との間隔は、それぞれのアーム80において略同一に設定されている。
【0051】
セカンドトレイ50は、メイントレイ40の底42にほぼ平行に配置される。また、前後一対のアーム80は、互いにほぼ平行に配置される。従って、メイントレイ40と、セカンドトレイ50と、前後一対のアーム80と、により平行リンク機構が形成され、セカンドトレイ50は、メイントレイ40の底42とほぼ平行な状態を維持しながら移動することができる。つまり、セカンドトレイ50は、ほぼ水平な状態のまま、メイントレイ40の底42の後部の上の第1姿勢と、排紙ローラ36の下方であって、且つ、受けトレイ60の上の第2姿勢と、の間で移動可能である。セカンドトレイ50は、トレイ体13が本体11から引き出された状態において姿勢変化される。セカンドトレイ50が姿勢変化された後、トレイ体13は、ユーザにより本体11に装着される。
【0052】
ここに、第2姿勢における高さ位置は、セカンドトレイ50が排紙ローラ36の近くになるように、第1姿勢における高さ位置よりも高く設定される。つまり、排紙ローラ36から排出される被記録媒体は、折れたり曲がったりすることなく正常にセカンドトレイ50に積み重なる。
【0053】
セカンドトレイ50の後端面には、メイントレイ40の後壁46に設けられた上述の切欠き49Aに嵌る係合片55が設けられる。係合片55には、メイントレイ40の後壁46に設けられた上述の係止爪49Bに引っ掛かる図示されない爪部が設けられる。第1姿勢にあるセカンドトレイ50は、係合片55が切欠き49Aに嵌ることにより、位置決めされるとともに、後端部が支持される。また、セカンドトレイ50は、係止片55が係止爪49Bに引っ掛かることで、ユーザがセカンドトレイ50を移動させない限り第1姿勢で保持される。また、セカンドトレイ50の上面には傾斜面54が設けられる。セカンドトレイ50が第1姿勢にあるときにおいて、トレイ体13が本体11に装着されると、給紙ローラ34は、傾斜面54を滑ることで所定の位置で下方に変位し、トレイ体13が本体11から引き出されると、傾斜面54を滑ることで持ち上げられ、第2被記録媒体から引き離される。
【0054】
[位置決め機構]
セカンドトレイ50には、第2被記録媒体の左右の位置決めを行う位置決め機構が設けられる。位置決め機構は、図3に示されたように、位置決め部材70と、ラックギア74と、ピニオンギア75と、セカンドトレイ50に設けられた嵌め込み凹所53と、で構成される。嵌め込み凹所53は、セカンドトレイ50の左右両部に跨って設けられる。
【0055】
位置決め部材70は、嵌め込み凹所53の内底面に載置される載置板71と、この載置板71の左右方向9の一方の端から上方に立ち上がる側板73と、を備える。位置決め部材70は、左右方向9において互いに対向するように、左右一対で設けられる。各位置決め部材70には、各位置決め部材70からセカンドトレイ50の左右方向9の中心に向かって延びるラックギア74がそれぞれ結合される。各ラックギア74は、左右方向9にスライド可能にセカンドトレイ50に支持される。左右一対のラックギア74の先端部は、前後方向8において互いに対向する。前後方向8に互いに対向する一対のラックギア74の先端部に挟まれるように、ピニオンギア75がセカンドトレイ50に回動可能に取り付けられる。
【0056】
一方の位置決め部材70を左右方向9の一方の向きに移動させると、ラックギア74とピニオンギア75とにより他方の位置決め部材70は左右方向9の他方の向きに移動する。つまり、左右一対の位置決め部材70は、互いに近づく向き又は互いに離れる向きに連動して移動する。左右一対の位置決め部材70の間にユーザにより第2被記録媒体が配置された後、ユーザにより位置決め部材70が互いに近づく向きにスライドされることで位置決め部材70の側板73が第2被記録媒体の左右両端に当たり、左右方向9における第2被記録媒体の位置が決まる。つまり、第2被記録媒体は、左右方向9のセンタがセカンドトレイ50のセンタに一致するように、センタ合わせで位置決めされる。
【0057】
メイントレイ40に設けられる位置決め機構には、セカンドトレイ50に設けられた位置決め機構と同様の構成のものが用いられる。つまり、メイントレイ40に載置される第1被記録媒体も、センタ合わせで位置決めされる。本実施形態では、センタ合わせの位置決め機構が説明されたが、センタ合わせの他、被記録媒体の左右方向9の端がメイントレイ40又はセカンドトレイ50の左右方向9の端に一致するように被記録媒体の位置決めを行う端合わせの位置決め機構が採用されてもよい。
【0058】
また、メイントレイ50又は受けトレイ60には、セカンドトレイ50と嵌合する図示されない嵌合部が設けられる。この嵌合部は、請求項に記載の第2位置決め部に相当する。例えば、嵌合部は、セカンドトレイ50の下面から突出するリブが嵌る溝や凹所として、メイントレイ50又は受けトレイ60に設けられる。
【0059】
[動作]
ユーザによりトレイ体13が本体11から引き出されると共に受けトレイ60が開かれてメイントレイ40に第1被記録媒体が載置され、且つ、セカンドトレイ50が第2姿勢にされた後、トレイ体13が本体11に装着されると、給紙ローラ34は、メイントレイ40に載置された第1被記録媒体に押圧され、第1被記録媒体を給紙搬送路31に送り出す。つまり、第1被記録媒体に画像が記録される。第2姿勢にあるセカンドトレイ50は排紙ローラ36の下方に位置するから、排紙ローラ36から排出された第1被記録媒体は、セカンドトレイ50に積み重なる。
【0060】
ユーザによりトレイ体13が本体11から引き出され、セカンドトレイ50に第2被記録媒体が載置されると共にセカンドトレイ50が第2姿勢から第1姿勢に姿勢変化された後、トレイ体13が本体11に装着されると、給紙ローラ34は、セカンドトレイ50に載置された第2被記録媒体に押圧され、第2被記録媒体を給紙搬送路31に送り出す。つまり、第2被記録媒体に画像が記録される。セカンドトレイ50は第1姿勢にあるから、排紙ローラ36から排出された画像記録後の第2被記録媒体は、排紙ローラ36の下方に位置する受けトレイ60に積み重なる。
【0061】
[本発明の効果]
本実施形態の複合機10では、画像記録前の第2被記録媒体の支持用のセカンドトレイ50で、画像記録後の第1被記録媒体の支持用の排紙トレイを兼用することができ、また、排紙トレイとして使用するときは、排紙ローラ36の近くに配置することができ、その結果、大型化することなく、第1被記録媒体を正常に排出できる複合機10が実現される。
【0062】
また、セカンドトレイ50の移動は、メイントレイ40に対して沿った状態であるほぼ水平状態を保ったまま行えるから、セカンドトレイ50がユーザにより姿勢変化される際に、セカンドトレイ50に載置された第2被記録媒体がセカンドトレイ50から脱落することがない。なお、セカンドトレイ50に載置された第2被記録媒体は、位置決め部材70の側板73と係合片55とにより周囲が囲まれるから、第2被記録媒体の脱落が確実に防止される。沿った状態としては、厳密に水平な状態でなくともよく、セカンドトレイ50に載置された第2被記録媒体がセカンドトレイ50の姿勢変化時にセカンドトレイ50から脱落しない角度にセカンドトレイ50が保たれていればよい。
【0063】
なお、本実施形態では、トレイ体13がメイントレイ40とセカンドトレイ50と受けトレイ60とで構成された例が説明されたが、トレイ体13がメイントレイ40とセカンドトレイ50とで構成されてもよい。メイントレイ40には、第2姿勢にあるセカンドトレイ50を支持するリブなどの支持部が設けられる。セカンドトレイ50が第1姿勢にあってセカンドトレイ50に載置された第2被記録媒体に画像が記録される場合は、排紙ローラ36から排出された第2被記録媒体はメイントレイ40の前部に積み重なる。
【0064】
また、本実施形態では、平行リンク機構によりセカンドトレイ50が移動する構成が説明されたが、セカンドトレイ50は、ユーザにより着脱されることで第1姿勢と第2姿勢との間で姿勢変化する構成であってもよいし、回動など他の移動により第1姿勢と第2姿勢との間で姿勢変化する構成であってもよい。但し、セカンドトレイ50の姿勢変化において、ほぼ水平な状態を保ったままでセカンドトレイ50を移動させる構成にすることで、第2被記録媒体が脱落することなく容易にセカンドトレイ50を移動させることができ、その結果、使い勝手のよい複合機10が実現される。
【0065】
ほぼ水平な状態を保ったままでセカンドトレイ50を移動させる構成としては、例えば、メイントレイ40の左右の各側壁41の内側面に、互いに沿う左右一対のレール溝の一方をそれぞれ設け、セカンドトレイ50に、レール溝に嵌る左右一対の嵌合部を設け、メイントレイ40の左右の両側壁41でセカンドトレイ50を挟み持つ構成が採用され得る。左右一対のレール溝により、セカンドトレイ50はほぼ水平な状態を保ったままで移動することができる。
【0066】
また、本実施形態では、左右一対のアーム80によりメイントレイ40とセカンドトレイ50とが連結された構成が説明されたが、左右のいずれか一方のアーム80によってメイントレイ40とセカンドトレイ50とが連結された構成であってもよい。
【0067】
また、第1位置決め部である切欠き49A及び第2位置決め部である上述の嵌合部は、セカンドトレイ50を第1姿勢及び第2姿勢に位置決めできればよく、上述の構成でなくとも勿論よい。また、切欠き49A及び上述の嵌合部の設置は任意であり、切欠き49A及び上述の嵌合部が設けられなくとも、大型化することなく、第1被記録媒体を正常に排出できる複合機10は、実現可能である。
【符号の説明】
【0068】
10・・・複合機(画像記録装置)
11・・・本体
13・・・トレイ体
21・・・記録部
34・・・給紙ローラ(給送部)
36・・・排紙ローラ(排出部)
40・・・メイントレイ(第1トレイ)
49A・・切欠き(第1位置決め部)
50・・・セカンドトレイ(第2トレイ)
60・・・受けトレイ(第3トレイ)
80・・・アーム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
上記本体に進退可能に装着され、第1被記録媒体及び第2被記録媒体が載置可能なトレイ体と、
上記トレイ体の上方に配置され、上記トレイ体に載置された被記録媒体を送り出す給送部と、
上記給送部の上方に配置され、被記録媒体に画像を記録する記録部と、
上記記録部で画像が記録された被記録媒体を排出する排出部と、を備え、
上記トレイ体は、
第1被記録媒体が載置可能な第1トレイと、
上記第1トレイの上方に配置され、第2被記録媒体が載置可能な第2トレイと、を備え、
上記第2トレイは、
上記第1トレイと上記給送部との間に位置し載置された第2被記録媒体が上記給送部により上記記録部に送り出される第1姿勢と、
上記第1姿勢の位置よりも上方であって且つ上記排出部の下方に位置し、上記第1トレイに載置された第1被記録媒体が上記給送部により上記記録部に送り出され、画像記録後に上記排出部から排出される第1被記録媒体を支持可能な第2姿勢と、の間で姿勢変化可能に上記第1トレイに支持されたものである画像記録装置。
【請求項2】
上記トレイ体は、上記第2トレイを上記第1姿勢と上記第2姿勢との間で上記第1トレイに対して沿う状態を保って姿勢変化させる姿勢変化機構を更に備えるものである請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項3】
上記姿勢変化機構は、上記第1トレイ及び上記第2トレイと共に平行リンク機構を形成する、上記第2トレイの移動方向に隔てて互いに沿う一対のアームを備えたものである請求項2に記載の画像記録装置。
【請求項4】
上記第1トレイは、上記第1姿勢にある上記第2トレイの位置決めを行う第1位置決め部を有するものである請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項5】
上記第2姿勢にある上記第2トレイと上記第1トレイとの間に配置され、且つ、上記第1トレイに支持された第3トレイを、上記トレイ体が更に備える請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項6】
上記第1トレイ又は上記第3トレイは、上記第2姿勢にある上記第2トレイの位置決めを行う第2位置決め部を有するものである請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項7】
上記第3トレイは、上記第1トレイに対して回動可能な回動部を有する請求項5又は6に記載の画像記録装置。
【請求項8】
上記一対のアームは、上記移動方向に沿った上記第1トレイ及び上記第2トレイの側面にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項3から7に記載の画像記録装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−207573(P2011−207573A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−76846(P2010−76846)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】