説明

画像診断装置

【課題】診断部位に関する情報を正確に把握することが容易であり診断効率を向上できる。
【解決手段】被検体SUの食道に挿入された体腔プローブ部11が放射線を検出し得た放射線検出データに基づいて、放射線の強度を示す放射線画像IR0,IR1,IR2を生成する。そして、食道を含む撮影領域についてスキャンを実施し得た磁気共鳴信号に基づいて、食道を含むスライス面のスライス画像IA0,IA1,IA2を生成する。そして、生成された放射線画像IR0,IR1,IR2とスライス画像IA0,IA1,IA2とを合成し、合成画像IC0,IC1,IC2を生成する。ここでは、被検体SUにおいて体腔プローブ部11が放射線を検出した位置に対応するように、放射線画像IR0,IR1,IR2とスライス画像IA0,IA1,IA2とを位置合わせして合成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像診断装置に関し、特に、被検体の体腔に挿入された体腔プローブ部が、その被検体の体腔において放射線を検出することによって得た放射線検出データに基づいて、その体腔プローブ部が検出した放射線の強度を示す放射線画像を生成すると共に、その被検体において体腔を含む撮影領域についてスキャンを実施し得られたローデータに基づいて、その被検体において体腔を含むスライス面についてのスライス画像を生成する画像診断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置,RI(RI:Radio Isotope)プローブ装置などの画像診断装置は、被検体の内部の情報を得る装置として、医療分野などのさまざまな分野において利用されている。
【0003】
これらの画像診断装置は、より効率的であって高い診断能力を得るために、それぞれの特徴を生かすように組み合わされて使用される場合がある(たとえば、特許文献1,特許文献2,特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−165775号公報
【特許文献2】特開2003−98259号公報
【特許文献3】特開2004−24582号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
たとえば、被検体のスライス面についてのイメージングを実施するMRI装置と、放射線を検出する体腔プローブ部を被検体内の体腔に挿入してイメージングを実施するRIプローブ装置との両者を用いて、画像診断を行う場合がある。
【0006】
たとえば、まず、RIプローブ装置において、被検体内の体腔に体腔プローブ部を挿入してイメージングを実施する。
【0007】
ここでは、放射線同位元素を被検体に注入した後に、その被検体の食道などの体腔に体腔プローブ部を挿入し、たとえば、被検体中の癌細胞に集まった放射線同位元素から発生する放射線を体腔プローブ部が検出し放射線検出データを取得する。そして、その放射線検出データに基づいてイメージングをし、画像診断を実施する。ここでは、たとえば、被検体中の癌細胞の位置を検出する。
【0008】
つぎに、MRI装置を用いてイメージングを実施する。
【0009】
ここでは、RIプローブ装置での画像診断結果に基づいて、MRI装置にてイメージングを実施する被検体の撮影領域に位置合わせをする。たとえば、MRI装置にて検知されるMRマーカーを被検体に設け、そのMRマーカーを特徴点として、位置合わせを実施する。その後、その被検体の撮影領域からMR信号をMRI装置が受信し、そのMR信号に基づいて画像診断を実施する。
【0010】
しかしながら、ここでは、MRI装置によってイメージングされた画像と、RIプローブ装置によってイメージングされた画像とのそれぞれを別々に表示させて画像診断するために、診断部位に関する情報を正確に把握することが困難な場合があり、診断効率が低下する場合があった。
【0011】
したがって、本発明の目的は、診断効率を向上可能な画像診断装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の画像診断装置は、被検体の体腔に挿入された体腔プローブ部が前記被検体の体腔において放射線を検出することによって得た放射線検出データに基づいて、前記被検体の体腔において前記体腔プローブ部が検出した前記放射線の強度を示す放射線画像を生成する放射線画像生成部と、前記被検体において前記体腔を含む撮影領域についてスキャンを実施することにより得られるローデータに基づいて、前記被検体において前記体腔を含むスライス面についてのスライス画像を生成するスライス画像生成部とを有する画像診断装置であって、前記放射線画像生成部によって生成された前記放射線画像と、前記スライス画像生成部によって生成された前記スライス画像とを合成することによって、合成画像を生成する画像合成部を含み、前記画像合成部は、前記被検体において、前記体腔プローブ部が前記放射線を検出し、前記放射線画像生成部が前記放射線画像を生成した位置に対応するように、前記放射線画像を前記スライス画像に位置合わせして合成することによって、前記合成画像を生成する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、撮影効率を向上させることが可能な画像診断装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下より、本発明にかかる実施形態の一例について図面を参照して説明する。
【0015】
<実施形態1>
図1は、本発明にかかる実施形態において、画像診断装置1を示す図である。
【0016】
図1に示すように、本実施形態の画像診断装置1は、RIプローブ装置10と、磁気共鳴イメージング装置200とを有する。
【0017】
(RIプローブ装置)
RIプローブ装置10について説明する。
【0018】
図2は、本実施形態において、RIプローブ装置10の構成を示す構成図である。
【0019】
図2に示すように、本実施形態のRIプローブ装置10は、体腔プローブ部11と、回転移動部21と、計装部31と、制御部41と、表示部51と、操作部61と、ダミープローブ部71とを有する。各部について、順次、説明する。
【0020】
体腔プローブ部11は、図2に示すように、検出部111と、挿入部112とを有し、放射線同位元素が注入された被検体に体腔に挿入され、その被検体の内部の体腔において放射線を検出する。たとえば、体腔プローブ部11は、被検体の体腔として食道に挿入される。
【0021】
体腔プローブ部11の検出部111は、図2に示すように、挿入部112において被検体へ挿入される先端側に位置するように設けられている。
【0022】
図3は、本実施形態において、体腔プローブ部11の検出部111についての断面図である。
【0023】
図3に示すように、検出部111は、被検体の内部においてガンマ線とベータ線とを受けて発光する第1シンチレータ111aと、その第1シンチレータ111aを支持すると共に、第1シンチレータ111aを透過したガンマ線を受け発光する第2シンチレータ111bとを含む。第1シンチレータ111aと第2シンチレータ111bは、たとえば、ヨウ化セシウムなどからなる。第1シンチレータ111aは、円筒状に形成されており、円柱状の第2シンチレータ111bの周囲を覆うように、配置されている。
【0024】
一方、体腔プローブ部11の挿入部112は、柔軟で可撓性を有すると共に遮光性の管状体であり、被検体の体腔に挿入される。また、挿入部112には、内部に光ファイバ(図示なし)が貫通している。この光ファイバは、検出部111の第1シンチレータ111aと第2シンチレータ111bとのそれぞれに接続されており、この第1シンチレータ111aと第2シンチレータ111bとのそれぞれからの光を、計装部31へ伝送する。
【0025】
回転移動部21は、複数のモータ(図示なし)を含み、モーターが体腔プローブ部11の検出部111を被検体の体腔内において挿入方向を軸にして定速で回転させると共に、挿入方向に沿って定速で移動させる。
【0026】
計装部31は、光電変換装置(図示なし)を含み、この光電変換装置が、第1シンチレータ111aと第2シンチレータ111bとのそれぞれにおいて発生する光を、挿入部112の光ファイバを介して受けて電気信号に変換する。また、計装部31は、カウンター回路を含み、光電変換装置によって変換された電気信号に基づいて、この検出した放射線の強度を示すカウント値をカウンター回路が出力する。具体的には、ガンマ線とベータ線とによって発光する第1シンチレータ111aから得られた信号と、ガンマ線によって発光する第2シンチレータ111bから得られた信号とを差分し、その差分値をベータ線についてのカウント値として求める。そして、計装部31は、回転移動部21によって移動された体腔プローブ部11の検出部111の位置情報を受け、上述のように求めたカウント値のデータに関連付けて、制御部41へ出力する。
【0027】
制御部41は、オペレータにより操作部61に入力された操作指令に基づいて各部を制御する。また、制御部41は、計装部31から放射線のカウント値のデータを受け、その放射線のカウント値と、検出部111の位置との関係を示すプロファイル画像を生成する。
【0028】
表示部51は、たとえば、CRTを含み、制御部41からの指令に基づき、表示面に画像を表示する。本実施形態において、表示装置51は、たとえば、制御部41によって生成されたプロファイル画像を表示する。
【0029】
操作部61は、たとえば、キーボードやポインティングデバイスなどを含み、オペレータによる入力操作に基づいて、操作命令などの指令を制御部41に入力する。
【0030】
ダミープローブ部71は、体腔プローブ部11を内部に収容する。そして、ダミープローブ部71は、体腔プローブ部11を収容した状態で、オペレータによって被検体の内部に挿入される。また、ダミープローブ部71は、その挿入された被検体の内部において磁気共鳴信号を発生するMRマーカーが設けられている。
【0031】
図4は、本実施形態において、ダミープローブ部71を示す側面図である。
【0032】
図4に示すように、ダミープローブ部71は、プローブ収容部171と、MRマーカー収容部172とを有する。
【0033】
プローブ収容部171は、図4に示すように、円筒の管状体であって、磁気共鳴信号を発生しないように、たとえば、軟質PVC(Polyvinyl chloride,ポリ塩化ビニル)を用いて形成されており、柔軟で可撓性を有する。そして、プローブ収容部171は、被検体の内部にてプローブ部で放射線を検出しイメージングを実施する際においては、その管状体の内部空間に、体腔プローブ部11を収容し、体腔プローブ部11を収容した状態でオペレータによって被検体の内部に挿入される。その後、MRI装置にてイメージングを実施する際においては、プローブ収容部171は、被検体の内部に挿入された状態で、管状体の内部空間に収容した体腔プローブ部11が取り出される。
【0034】
MRマーカー収容部172は、図4に示すように、ダミープローブ部71において被検体へ挿入される先端側に位置するように、プローブ収容部171の一端部に嵌め込まれ、固定される。MRマーカー収容部172は、たとえば、非磁性体であるアクリル系樹脂を用いて、被検体へ挿入される先端側が球形状になるように形成されていると共に、MRマーカーを収容する収容空間が凹形状に形成されている。そして、MRマーカー収容部172は、この収容空間にプロトンを含むMRマーカーを収容する。たとえば、MRマーカー収容部172は、水をMRマーカーとして収容する。なお、接着テープなどによってMRマーカー収容部172の開口部分が覆われ、そのMRマーカー収容部172に収容されたMRマーカーは、その収容空間に密封される。
【0035】
(磁気共鳴イメージング装置)
磁気共鳴イメージング装置200について説明する。
【0036】
図5は、磁気共鳴イメージング装置200の構成を示す構成図である。
【0037】
図5に示すように、磁気共鳴イメージング装置200は、スキャン部202と、操作コンソール部203とを有する。
【0038】
スキャン部202について説明する。
【0039】
スキャン部202は、図5に示すように、静磁場マグネット部212と、勾配コイル部213と、RFコイル部214と、RF駆動部222と、勾配駆動部223と、データ収集部224と、クレードル226とを有しており、静磁場が形成された撮影空間B内において被検体SUの撮影領域からの磁気共鳴信号を得るスキャンを実施する。
【0040】
ここでは、図5に示すように、上述したRIプローブ装置10のダミープローブ部71が被検体SUの食道に挿入された被検体SUを、静磁場が形成された撮影空間B内にスキャン部202が収容する。そして、スキャン部202は、その撮影空間B内において、ダミープローブ部71が挿入された被検体SUの撮影領域からの磁気共鳴信号を、ローデータとして得るスキャンを実施する。ここでは、スキャン部202は、後述する操作コンソール部203のプローブ位置検出部235によって検出されたダミープローブ部71の位置に対応する被検体SUの撮影領域について、スキャンを実施する。たとえば、スキャン部202は、ダミープローブ部71に対応する位置が中心であって、このダミープローブ部71が移動する移動方向を垂線とする面に対応する断層面を撮影領域とし、スライディング・ウィンドウ(Sliding Window)を用いた高速イメージシーケンスでスキャンを実施する。
【0041】
また、その他に、スキャン部202は、この被検体SUの撮影領域からの磁気共鳴信号を得るスキャンの実施前に、ダミープローブ部71のMRマーカー収容部172に収容されたMRマーカーからの磁気共鳴信号を得るスキャンを実施する。たとえば、スキャン部202は、被検体SUにおいてダミープローブ部71が移動する移動方向に沿った断層面をスキャンする。
【0042】
スキャン部202の各構成要素について、順次、説明する。
【0043】
静磁場マグネット部212は、たとえば、被検体SUが収容される撮像空間Bを挟むように設けられた一対の永久磁石を含み、一対の永久磁石が撮像空間Bに静磁場を形成する。ここでは、静磁場マグネット部212は、被検体SUの体軸方向に対して垂直な方向Zに静磁場の方向が沿うように静磁場を形成する。なお、静磁場マグネット部212は、超伝導磁石により構成されていてもよい。
【0044】
勾配コイル部213は、静磁場が形成された撮像空間Bに勾配磁場を形成し、RFコイル部214が受信する磁気共鳴信号に位置情報を付加する。ここでは、勾配コイル部213は、3系統からなり、撮像条件に応じて、周波数エンコード方向と位相エンコード方向とスライス選択方向とのそれぞれに勾配磁場を形成する。具体的には、勾配コイル部213は、被検体SUのスライス選択方向に勾配磁場を印加し、RFコイル部214がRFパルスを送信することによって励起させる被検体SUのスライスを選択する。また、勾配コイル13は、被検体SUの位相エンコード方向に勾配磁場を印加し、RFパルスにより励起されたスライスからの磁気共鳴信号を位相エンコードする。そして、勾配コイル部213は、被検体SUの周波数エンコード方向に勾配磁場を印加し、RFパルスにより励起されたスライスからの磁気共鳴信号を周波数エンコードする。
【0045】
RFコイル部214は、図5に示すように、被検体SUの撮影領域を囲むように配置される。RFコイル部214は、静磁場マグネット部212によって静磁場が形成される撮像空間B内において、電磁波であるRFパルスを被検体SUに送信して高周波磁場を形成し、被検体SUの撮影領域におけるプロトンのスピンを励起する。そして、RFコイル部214は、その励起された被検体SU内のプロトンから発生する電磁波を磁気共鳴信号として受信する。
【0046】
RF駆動部222は、制御部230からの制御信号に基づいて、RFコイル部214を駆動させ、撮像空間B内にRFパルスを送信させて高周波磁場を形成させる。RF駆動部222は、ゲート変調器を用いてRF発振器からの信号を所定のタイミングおよび所定の包絡線の信号に変調した後に、そのゲート変調器により変調された信号を、RF電力増幅器によって増幅してRFコイル部214に出力し、RFパルスを送信させる。
【0047】
勾配駆動部223は、制御部230からの制御信号に基づいて、勾配パルスを勾配コイル部213に印加して駆動させ、静磁場が形成されている撮像空間B内に勾配磁場を発生させる。勾配駆動部223は、3系統の勾配コイル部213に対応して3系統の駆動回路(図示なし)を有する。
【0048】
データ収集部224は、制御部230からの制御信号に基づいて、RFコイル部214が受信する磁気共鳴信号を収集し、画像生成部231に出力する。データ収集部224は、位相エンコードと周波数エンコードとが施された磁気共鳴信号をk空間に対応するように収集する。ここでは、データ収集部224は、RFコイル部214が受信する磁気共鳴信号をRF駆動部222のRF発振器の出力を参照信号として位相検波器が位相検波する。その後、A/D変換器を用いて、このアナログ信号である磁気共鳴信号をデジタル信号に変換する。そして、データ収集部224は、この磁気共鳴信号をメモリに記憶した後に、画像生成部231に出力する。
【0049】
クレードル226は、被検体SUを載置する台を有する。クレードル226は、制御部230からの制御信号に基づいて、撮像空間Bの内部と外部との間を移動する。
【0050】
操作コンソール部203について説明する。
【0051】
操作コンソール部203は、図5に示すように、制御部230と、画像生成部231と、操作部232と、表示部233と、記憶部234と、プローブ位置検出部235とを有する。
【0052】
操作コンソール部203の各構成要素について、順次、説明する。
【0053】
制御部230は、コンピュータと、コンピュータを用いて所定のスキャンに対応する動作を各部に実行させるプログラムとを有しており、操作部232からの操作データが入力される。そして、制御部230は、操作部232から入力される操作データに基づいて、RF駆動部222と勾配駆動部223とデータ収集部224とのそれぞれに、所定のスキャンを実行させる制御信号を出力し制御を行う。そして、制御部230は、操作部232から入力される操作データに基づいて、画像生成部231と表示部233と記憶部234とへ制御信号を出力し制御を行う。
【0054】
本実施形態においては、制御部230は、ダミープローブ部71が挿入された被検体SUの撮影領域からの磁気共鳴信号をローデータとして得るスキャンを、スキャン部202に実施させる。ここでは、制御部230は、プローブ位置検出部235によって検出されたダミープローブ部71の位置に対応する被検体SUの撮影領域についてのスキャンを実施させる。また、制御部230は、この被検体SUの撮影領域からの磁気共鳴信号を得るスキャンの実施前に、ダミープローブ部71のMRマーカー収容部172に収容されたMRマーカーからの磁気共鳴信号を得るスキャンを、スキャン部202に実施させる。
【0055】
画像生成部231は、コンピュータと、そのコンピュータを用いて所定のデータ処理を実行するプログラムとを有しており、制御部230からの制御信号に基づいて、画像を生成する。なお、この画像生成部231の詳細については、後述する。
【0056】
操作部232は、キーボードやポインティングデバイスなどの操作デバイスにより構成されている。操作部232は、オペレータによって操作データが入力され、その操作データを制御部230に出力する。
【0057】
表示部233は、CRTなどの表示デバイスにより構成されており、制御部230からの制御信号に基づいて、表示画面に画像を表示する。たとえば、表示部233は、オペレータによって操作部232に操作データが入力される入力項目についての画像を表示画面に表示する。具体的には、表示部233は、エコー数,エコー時間,繰り返し時間,バンド幅などのスキャンタイミングパラメータを入力するダイヤログボックスや、スキャンの開始の指示を入力するボタンなどを表示する。その他に、表示部233は、画像生成部231によって生成された画像を、表示画面に表示する。本実施形態においては、表示部233は、画像生成部231によって生成された画像についてのデータを受け、その画像をスキャンの実施に対してリアルタイムになるように、順次表示する。たとえば、後述する画像生成部231の画像合成部2313によって生成された合成画像を、表示画面に表示する。
【0058】
記憶部234は、メモリにより構成されており、各種データを記憶している。記憶装置33は、その記憶されたデータが必要に応じて制御部230によってアクセスされる。
【0059】
プローブ位置検出部235は、コンピュータと、そのコンピュータを用いて所定のデータ処理を実行するプログラムとを有しており、被検体SUにおいてダミープローブ部71が移動した位置を検出する。本実施形態においては、プローブ位置検出部235は、ダミープローブ部71に設けられたMRマーカーをスキャンすることによって得られたMRマーカーからの磁気共鳴信号に基づいて、MRマーカーの位置を求め、ダミープローブ部71が移動した位置を検出する。
【0060】
前述した画像生成部231の詳細について説明する。
【0061】
図6は、本実施形態において、画像生成部231を示すブロック図である。
【0062】
図6に示すように、本実施形態において、画像生成部231は、放射線画像生成部2311と、スライス画像生成部2312と、画像合成部2313とを有する。
【0063】
放射線画像生成部2311は、前述のRIプローブ装置10において、被検体SUの体腔に挿入された体腔プローブ部11が、その被検体SUの体腔において放射線を検出することによって得た放射線検出データに基づいて、その被検体SUの体腔において体腔プローブ部11が検出した放射線の強度を示す放射線画像を生成する。つまり、放射線画像生成部2311は、前述の体腔プローブ部11が放射線を検出することによって得た放射線検出データをRIプローブ装置10から受けて、放射線画像を生成する。
【0064】
ここでは、放射線画像生成部2311は、被検体SUにおいてRIプローブ装置10の体腔プローブ部11が放射線を検出する検出範囲に対応すると共に、その体腔プローブ部11によって検出された放射線の強度に応じて色濃度が異なるように、この放射線画像を生成する。具体的には、放射線画像生成部2311は、体腔プローブ部11によって検出された放射線の強度が大きくなるに伴って色濃度が濃くなるように、放射線画像を生成する。
【0065】
スライス画像生成部2312は、データ収集部224により収集された磁気共鳴信号をローデータとして取得し、その取得したローデータである磁気共鳴信号に対して画像再構成処理を行って、被検体SUの断層面についてのスライス画像を生成する。本実施形態においては、スライス画像生成部2312は、被検体SUにおいて前述のように体腔プローブ部11が挿入された体腔を含む撮影領域について、スキャン部2がスキャンを実施することにより得られるローデータに基づいて、その被検体SUにおいて、その体腔を含むスライス面についてのスライス画像を生成する。
【0066】
ここでは、スライス画像生成部2313は、プローブ位置検出部235によって検出されたダミープローブ部71の位置に対応する被検体SUの撮影領域についてのスライス画像を、スキャン部2が実施するスキャンに対してリアルタイムになるように生成する。具体的には、スライス画像生成部2312は、ダミープローブ部71が被検体SUの体腔に挿入される挿入方向を垂線とする面に対応するように、このスライス画像を、順次、生成する。たとえば、スライス画像生成部2312は、ダミープローブ部71が被検体SUの体腔として食道挿入される場合においては、食道に挿入される挿入方向を垂線とするアキシャル面に対応するように、このスライス画像を生成する。
【0067】
画像合成部2313は、放射線画像生成部2311によって生成された放射線画像と、スライス画像生成部2312によって生成されたスライス画像とを合成することによって、合成画像を生成する。ここでは、画像合成部2313は、被検体SUにおいて、前述のRIプローブ装置10の体腔プローブ部11が放射線を検出し、放射線画像生成部2311が放射線画像を生成した位置に対応するように、この放射線画像をスライス画像に位置合わせして合成することによって、合成画像を生成する。そして、画像合成部2313は、その生成した合成画像を、表示部233に順次、出力する。
【0068】
(動作)
以下より、上記の本発明にかかる実施形態の画像診断装置1の動作について説明する。
【0069】
図7は、本実施形態において、画像診断装置1の動作を示すフロー図である。
【0070】
図7に示すように、まず、被検体SUについての放射線検出データを得る(S1)。
【0071】
ここでは、RIプローブ装置10を用いて、被検体SUについての放射線検出データを得る。
【0072】
図8は、本実施形態において、RIプローブ装置10を用いて放射線検出データを得る際の動作を示すフロー図である。
【0073】
図8に示すように、放射線検出データを得る場合においては、まず、体腔プローブ部11を被検体SUの内部に挿入する(S11)。
【0074】
ここでは、オペレータが体腔プローブ部11を被検体SUの内部に挿入する。
【0075】
図9は、本実施形態において、体腔プローブ部11を被検体SUの内部に挿入する様子を示す側面図である。
【0076】
本実施形態においては、オペレータがダミープローブ部71に体腔プローブ部11を収容すると共に、放射線同位元素を被検体SUに注入した後に、図9に示すように、体腔プローブ部11が収容された状態のダミープローブ部71を被検体SUの食道へ挿入し、ダミープローブ部71に収容された体腔プローブ部11の検出部111を、開始位置X0まで移動させる。
【0077】
つぎに、図8に示すように、被検体SUの内部において放射線を検出し放射線検出データを得る(S21)。
【0078】
ここでは、ダミープローブ部71が挿入された被検体SUの内部において、ダミープローブ部71に収容された体腔プローブ部11に放射線を検出させる。そして、その体腔プローブ部11が検出した放射線に基づいて、放射線検出データとして、放射線のカウント値Cを得る。
【0079】
図10は、被検体SUの内部において放射線を検出する様子を示す側面図である。また、図11は、放射線のカウント値Cと、検出部111の位置Xとの関係を示す図である。
【0080】
本実施形態においては、図10に示すように、食道に挿入された体腔プローブ部11を回転移動部21がダミープローブ部71から引き出し、体腔プローブ部11の検出器111の位置を開始位置X0から変化させ、各位置において検出部111に放射線を検出させる。たとえば、被検体SU中において放射線同位元素が集まった癌細胞の位置X1において、その癌細胞から発生する放射線を検出部111が検出する。そして、その検出部111が検出した放射線に基づいて、放射線のカウント値Cを制御部41が求める。そして、そのカウント値Cと、検出部111の位置Xとの関係を示すプロファイル画像を、図11に示すように、制御部41が生成し表示部51が表示する。このプロファイル画像においては、図6に示すように、たとえば、被検体SU中の癌細胞に対応する位置X1が高いカウント値Cとなる。
【0081】
つぎに、図8に示すように、体腔プローブ部11をダミープローブ部71から取り除く(S31)。
【0082】
ここでは、ダミープローブ部71に収容されている体腔プローブ部11をオペレータが引き抜いて、ダミープローブ部71から体腔プローブ部11を取り除く。
【0083】
このようにして、被検体SUについての放射線検出データを得る(S1)動作を完了する。
【0084】
つぎに、図7に示すように、被検体SUについての磁気共鳴信号を得る(S2)。
【0085】
ここでは、磁気共鳴イメージング装置200を用いて、被検体SUについての磁気共鳴信号を得る。
【0086】
図12は、本実施形態において、磁気共鳴イメージング装置200を用いて、被検体SUについての磁気共鳴信号を得る際の動作を示すフロー図である。
【0087】
まず、図12に示すように、被検体SUにおいてダミープローブ部71の位置を検出する(S121)。
【0088】
ここでは、被検体SUの食道においてオペレータがダミープローブ部71を挿入した位置を、プローブ位置検出部235が検出する。本実施形態においては、ダミープローブ部71のMRマーカー収容部172に収容されたMRマーカーからの磁気共鳴信号を得るスキャンをスキャン部2が実施し、そのスキャンによって得られたMRマーカーからの磁気共鳴信号に基づいて、プローブ位置検出部235がMRマーカーの位置を求め、ダミープローブ部71の位置を検出する。
【0089】
図13は、ダミープローブ部71のMRマーカー収容部172に収容されたMRマーカーから発生する磁気共鳴信号を、MRI装置を用いて受信する様子を示す側面図である。図13において、図13(a)は、MRマーカーから発生する磁気共鳴信号の受信を開始する際の様子を示す側面図であり、図13(b)は、その受信を終了する際の様子を示す側面図である。
【0090】
本実施形態においては、図13に示すように、被検体SUにおいて、ダミープローブ部71を含み、そのダミープローブ部71が移動する移動方向xに沿った断層面であるサジタル面を、スキャン部202がスキャンし、そのサジタル面についてのスライス画像を、画像生成部231のスライス画像生成部2312が生成する。そして、そのスライス画像生成部2312によって生成されたスライス画像に対して特徴抽出処理などを実施することによって、そのスライス画像においてMRマーカーに対応する位置をプローブ位置検出部235が算出し、その算出結果からダミープローブ部71が移動した位置を求める。なお、ここでは、図13(a)に示すように、被検体SUにおいて、ダミープローブ部71が挿入された開始位置X0にて磁気共鳴信号を受信するスキャンを開始する。そして、図13(b)に示すように、食道に挿入されたダミープローブ部71を、その開始位置X0から癌細胞に対応する位置X1を介して終了位置X2まで引き出し、ダミープローブ部71のMRマーカーの位置を順次変化させる。
【0091】
つぎに、図12に示すように、被検体SUの撮影領域からの磁気共鳴信号を得るスキャンを実施する(S131)。
【0092】
ここでは、プローブ位置検出部235によって検出されたダミープローブ部71の位置に対応する被検体SUの撮影領域について、スキャン部202がスキャンを実施し、磁気共鳴信号を得る。
【0093】
本実施形態においては、前述の図13(b)に示すように、開始位置X0から終了位置X2までにおいて、MRマーカーが移動した各位置に対応する撮影領域についての磁気共鳴信号を受信するように、スキャン部202がスキャンを実施する。具体的には、図13(b)に示すように、ダミープローブ部71に対応する位置が中心であって、このダミープローブ部71が移動する移動方向xを垂線とする断層面を撮影領域として、スキャン部2がスキャンを実施する。つまり、本実施形態においては、ダミープローブ部71が食道に挿入される挿入方向を垂線とするアキシャル面である断層面を、撮影領域とするスキャンを順次実施する。たとえば、スピンエコー法によって、このスキャンを実施する。
【0094】
つぎに、図7に示すように、放射線画像と、スライス画像とを生成した後に、その放射線画像とスライス画像とを合成して、合成画像を生成する(S3)。
【0095】
ここでは、被検体SUの食道において体腔プローブ部11が検出した放射線の強度を示す放射線画像を放射線画像生成部2311が生成する。本実施形態においては、前述のRIプローブ装置10において被検体SUの食道に挿入された体腔プローブ部11が、その被検体SUの食道において放射線を検出することによって得た放射線検出データに基づいて、その放射線画像を放射線画像生成部2311が生成する。
【0096】
そして、被検体SUの断層面についてのスライス画像をスライス画像生成部2312が生成する。本実施形態においては、データ収集部224により収集された磁気共鳴信号を、スライス画像生成部2312がローデータとして取得し、その取得したローデータである磁気共鳴信号に対して画像再構成処理を行って、被検体SUの断層面についてのスライス画像を生成する。
【0097】
その後、放射線画像生成部2311によって生成された放射線画像と、スライス画像生成部2312によって生成されたスライス画像とを、画像合成部2313が合成し、フュージョンイメージ(fusion image)としての合成画像を生成する。
【0098】
図14は、本実施形態において、被検体SUにおいて合成画像が生成される領域を示す側面図である。また、図15は、本実施形態において、画像合成部2313が合成する合成画像を示す図である。図15において、図15(a)は、図14において、ダミープローブ部71の移動が終了される側の位置x2に対応するスライス面について生成された合成画像である。また、図15(b)は、図14においてダミープローブ部71の移動が開始される位置と終了される位置との間の中間位置であって、被検体SUにおいて放射線同位元素が集まった癌細胞の位置x1に対応するスライス面について生成された合成画像である。また、図15(c)は、図14において、ダミープローブ部71の移動が開始される側の位置x0に対応するスライス面について生成された合成画像である。
【0099】
本実施形態においては、図14と図15とに示すように、被検体SUにおいてダミープローブ部71が挿入された食道を含む撮影領域について、スキャン部202がスキャンを実施することにより得られる磁気共鳴信号に基づいて、その被検体SUにおいて、その食道を含むアキシャル面PA0,PA1,PA2についてのスライス画像を、スライス画像生成部2312が順次生成する。ここでは、スライス画像生成部2313は、プローブ位置検出部235によって検出されたダミープローブ部71の位置に対応する被検体SUの撮影領域についてのスライス画像を、スキャン部2が実施するスキャンに対してリアルタイムになるように生成する。
【0100】
たとえば、図14に示すように、ダミープローブ部71の移動が開始される側の位置x0に対応するアキシャル面PA0については、図15(c)に示すように、スライス画像IA0を生成する。また、図14に示すように、ダミープローブ部71の移動が開始される位置と終了される位置との間の中間位置である位置x1に対応するアキシャル面PA1については、図15(b)に示すように、スライス画像IA1を生成する。また、図14に示すように、ダミープローブ部71の移動が終了される側の位置x2に対応するアキシャル面PA2については、図15(a)に示すように、スライス画像IA2を生成する。
【0101】
そして、図14と図15とに示すように、被検体SUにおいて体腔プローブ部11が放射線を検出する検出範囲に対応すると共に、その体腔プローブ部11によって検出された放射線の強度に応じて色濃度が異なるように、この放射線画像を放射線画像生成部2311が生成する。
【0102】
具体的には、体腔プローブ部11によって検出された放射線の強度が大きくなるに伴って色濃度が濃くなるように、放射線画像生成部2311が放射線画像を生成する。ここでは、スライス画像生成部2312がスライス画像を生成するスライス面であるアキシャル面PA0,PA1,PA2に対応するように、放射線画像を生成する。
【0103】
たとえば、図14に示すように、ダミープローブ部71の移動が開始される側の位置x0に対応するアキシャル面PA0については、図15(c)に示すように、放射線画像IR0を生成する。また、図14に示すように、ダミープローブ部71の移動が開始される位置と終了される位置との間の中間位置である位置x1に対応するアキシャル面PA1については、図15(b)に示すように、放射線画像IR1を生成する。また、図14に示すように、ダミープローブ部71の移動が終了される側の位置x2に対応するアキシャル面PA2については、図15(a)に示すように、放射線画像IR2を生成する。
【0104】
ここでは、図14においてダミープローブ部71の移動が開始される位置と終了される位置との間の中間位置は、被検体SUにおいて放射線同位元素が集まった癌細胞の位置x1に対応するために、ダミープローブ部71の移動が開始される側の位置x0や、ダミープローブ部71の移動が終了される側の位置x2に比べて、体腔プローブ部11によって検出された放射線の強度が大きい。このため、図15(b)に示すように、被検体SUにおいて放射線同位元素が集まった癌細胞の位置x1に対応する放射線画像IR1については、ダミープローブ部71の移動が開始される側の位置x0の放射線画像IR0や、ダミープローブ部71の移動が終了される側の位置x2の放射線画像IR2よりも、色濃度が濃くなるように生成する。
【0105】
その後、図14と図15とに示すように、放射線画像生成部2311によって生成された各放射線画像IR0,IR1,IR2と、スライス画像生成部2312によって生成された各スライス画像IA0,IA1,IA2とのそれぞれを画像合成部2313が合成することによって、合成画像IC0,IC1,IC2のそれぞれを生成する。ここでは、被検体SUにおいて、前述のRIプローブ装置10の体腔プローブ部11が放射線を検出し、放射線画像生成部2311が各放射線画像IR0,IR1,IR2を生成した位置に対応するように、画像合成部2313が各放射線画像IR0,IR1,IR2と各スライス画像IA0,IA1,IA2とを互いに位置合わせして合成し、各合成画像IC0,IC1,IC2を順次生成する。具体的には、各放射線画像IR0,IR1,IR2を各スライス画像IA0,IA1,IA2の上に重ねるようにして、合成画像IC0,IC1,IC2のそれぞれを生成する。
【0106】
つぎに、図7に示すように、合成画像を表示する(S4)。
【0107】
ここでは、図15に示すように、画像合成部2313によって生成された各合成画像IC0,IC1,IC2についてのデータを、表示部233が、順次、受け、その各合成画像IC0,IC1,IC2をスキャンの実施に対してリアルタイムになるように、順次、表示画面に表示する。
【0108】
以上のように、本実施形態においては、被検体SUの体腔である食道に挿入された体腔プローブ部11が、その被検体SUの食道において放射線を検出することによって得た放射線検出データに基づいて、その放射線の強度を示す放射線画像IR0,IR1,IR2を放射線画像生成部2311が生成する。そして、被検体SUにおいて食道を含む撮影領域についてスキャン部202がスキャンを実施することによって得られる磁気共鳴信号をローデータとし、その被検体SUにおいて食道を含むスライス面についてのスライス画像IA0,IA1,IA2をスライス画像生成部2312が生成する。スライス画像生成部2312は、スキャン部2が実施するスキャンに対してリアルタイムになるように、スライス画像IA0,IA1,IA2を生成する。ここでは、スライス画像生成部2312は、体腔プローブ部11が被検体SUの食道に挿入された挿入方向を垂線とするアキシャル面に対応するように、スライス画像IA0,IA1,IA2を生成する。そして、この生成された放射線画像IR0,IR1,IR2とスライス画像IA0,IA1,IA2とを合成することによって、画像合成部2313が合成画像IC0,IC1,IC2を生成する。画像合成部2313は、スキャン部2が実施するスキャンに対してリアルタイムになるように、合成画像IC0,IC1,IC2を生成する。ここでは、画像合成部2313は、被検体SUにおいて、体腔プローブ部11が放射線を検出し、放射線画像生成部2311が放射線画像IR0,IR1,IR2を生成した位置に対応するように、その放射線画像IR0,IR1,IR2をスライス画像IA0,IA1,IA2に位置合わせして合成することによって、この合成画像IC0,IC1,IC2を生成する。
【0109】
このため、本実施形態は、放射線画像IR0,IR1,IR2とスライス画像IA0,IA1,IA2との合成画像IC0,IC1,IC2を生成し、その合成画像IC0,IC1,IC2を用いて画像診断することが可能であるために、診断部位に関する情報を正確に把握することが容易であって、診断効率を向上させることができる。
【0110】
また、本実施形態においては、被検体SUにおいて体腔プローブ部11が放射線を検出する検出範囲に対応すると共に、体腔プローブ部11によって検出された放射線の強度に応じて色濃度が異なるように、放射線画像生成部2311が放射線画像IR0,IR1,IR2を生成する。具体的には、放射線画像生成部2311は、体腔プローブ部11によって検出された放射線の強度であるカウント値Cが大きくなるに伴って色濃度が濃くなるように、この放射線画像IR0,IR1,IR2を生成する。
【0111】
このため、本実施形態は、合成画像IC0,IC1,IC2を用いて画像診断する際において、放射線の強度が高い診断部位に関する情報を正確に把握することが容易であって、診断効率を向上させることができる。
【0112】
<実施形態2>
以下より、本発明にかかる実施形態2について説明する。
【0113】
本実施形態は、画像診断装置1において、磁気共鳴イメージング装置200の動作が、実施形態1と異なる。このため、重複する個所については、説明を省略する。
【0114】
本実施形態の画像診断装置1の動作について説明する。
【0115】
本実施形態においては、実施形態1と同様に、図7に示すように、まず、被検体SUについての放射線検出データを得る(S1)。その後、図7に示すように、被検体SUについての磁気共鳴信号を得る(S2)。
【0116】
そして、つぎに、図7に示すように、放射線画像と、スライス画像とを生成した後に、その放射線画像とスライス画像とを合成して、合成画像を生成する(S3)。
【0117】
図16は、本実施形態において、被検体SUのアキシャル面において合成画像が生成される領域を示す図である。また、図17は、本実施形態において、画像合成部2313が合成する合成画像を示す図である。図17において、図17(a)は、図16に示した被検体SUのアキシャル面において、被検体SUの食道に挿入されたダミープローブ部71の中心に対応する面であって、そのダミープローブ部71が被検体SUの食道に挿入される挿入方向に沿ったサジタル面PS0について生成された合成画像である。また、図17(b)は、図16に示した被検体SUのアキシャル面において、被検体SUの食道に挿入されたダミープローブ部71の中心と異なった位置に対応する面であって、そのダミープローブ部71が被検体SUの食道に挿入される挿入方向に沿ったサジタル面PS1について生成された合成画像である。
【0118】
本実施形態においては、図16と図17とに示すように、被検体SUにおいてダミープローブ部71が挿入された食道を含む撮影領域について、スキャン部202がスキャンを実施することにより得られる磁気共鳴信号に基づいて、その被検体SUにおいて、その食道を含むサジタル面PS0,PS1についてのスライス画像を、スライス画像生成部2312が生成する。
【0119】
ここでは、スライス画像生成部2313は、プローブ位置検出部235によって検出されたダミープローブ部71の位置に対応する被検体SUの撮影領域についてのスライス画像を、スキャン部2が実施するスキャンに対してリアルタイムになるように生成する。たとえば、図16と図17(a)とに示すように、被検体SUのアキシャル面において、被検体SUの食道に挿入されたダミープローブ部71の中心の位置y0に対応する面であって、そのダミープローブ部71が被検体SUの食道に挿入される挿入方向に沿ったサジタル面PS0について、スライス画像IS0を生成する。また、図16と図17(b)とに示すように、被検体SUのアキシャル面において、被検体SUの食道に挿入されたダミープローブ部71の中心と異なった位置y1に対応する面であって、そのダミープローブ部71が被検体SUの食道に挿入される挿入方向に沿ったサジタル面PS1について、スライス画像IS1を生成する。
【0120】
そして、図16と図17とに示すように、スライス画像生成部2312がスライス画像を生成するスライス面であるサジタル面PS0,PS1に対応するように、放射線画像生成部2311が放射線画像を生成する。ここでは、前述の実施形態1と同様に、図17に示すようにダミープローブ部71の移動が開始される位置x0と終了される位置x2との間の中間位置x1は、被検体SUにおいて放射線同位元素が集まった癌細胞の位置に対応するために、ダミープローブ部71の移動が開始される側の位置x0や、ダミープローブ部71の移動が終了される側の位置x2に比べて、体腔プローブ部11によって検出された放射線の強度が大きい。このため、図17(a)と図17(b)とに示すように、被検体SUにおいて放射線同位元素が集まった癌細胞の位置x1が、ダミープローブ部71の移動が開始される側の位置x0や、ダミープローブ部71の移動が終了される側の位置x2よりも、色濃度が濃くなるように放射線画像IR0,IR1を生成する。
【0121】
その後、図16と図17とに示すように、実施形態1と同様にして、放射線画像生成部2311によって生成された各放射線画像IR0,IR1と、スライス画像生成部2312によって生成された各スライス画像IS0,IS1とのそれぞれを画像合成部2313が合成することによって、合成画像IC0,IC1のそれぞれを生成する。
【0122】
つぎに、図7に示すように、合成画像を表示する(S4)。
【0123】
ここでは、画像合成部2313によって生成された各合成画像IC0,IC1についてのデータを表示部233が受けて表示画面に表示する。
【0124】
図18は、本実施形態において、表示部233によって表示される合成画像IC0を示す図である。図18において、図18(a)は、ダミープローブ部71の移動が開始された際に表示される合成画像IC0を示す。一方で、図18(b)は、ダミープローブ部71の移動が終了される際に表示される合成画像IC0を示す。
【0125】
図18に示すように、本実施形態においては、スキャンの実施に対してリアルタイムになるように、合成画像IC0を、順次、表示する。
【0126】
以上のように、本実施形態においては、実施形態1と同様に、放射線画像IR0,IR1とスライス画像IS0,IS1との合成画像IC0,IC1を生成し、その合成画像IC0,IC1を用いて画像診断することができる。
【0127】
このため、診断部位に関する情報を正確に把握することが容易であって、診断効率を向上させることができる。
【0128】
<実施形態3>
以下より、本発明にかかる実施形態3について説明する。
【0129】
本実施形態は、画像診断装置1において、体腔プローブ部11の構造が、実施形態1と異なる。このため、重複する個所については、説明を省略する。
【0130】
図19は、本実施形態において、体腔プローブ部11の検出部111についての断面図である。
【0131】
図19に示すように、検出部111は、第1シンチレータ111a_1と、第2シンチレータ111a_2と、第3シンチレータ111a_3と、第4シンチレータ111a_4と、第5シンチレータ111bと、第1コリメータ111c_1と、第2コリメータ111c_2と、第3コリメータ111c_3と、第4コリメータ111c_4とを含み、複数のチャネルを有する。
【0132】
第1シンチレータ111a_1と、第2シンチレータ111a_2と、第3シンチレータ111a_3と、第4シンチレータ111a_4とのそれぞれは、被検体SUの内部において放射線を受けて発光する。具体的には、第1から第4のシンチレータ111a_1,111a_2,111a_3,111a_4は、被検体の内部においてガンマ線とベータ線とを受けて発光する。第1から第4のシンチレータ111a_1,111a_2,111a_3,111a_4は、たとえば、ヨウ化セシウムなどからなり、円柱状の第5シンチレータ111bの周囲を覆うように、順次配列され、全体として円筒状になるように形成されている。
【0133】
第5シンチレータ111bは、第1から第4のシンチレータ111a_1,111a_2,111a_3,111a_4を支持すると共に、その第1から第4のシンチレータ111a_1,111a_2,111a_3,111a_4を透過したガンマ線を受け発光する。第5シンチレータ111bは、たとえば、ヨウ化セシウムなどからなる。また、第5シンチレータ111bは、円柱形状に形成されており、その円柱形状における円周の周囲を覆うように、第1から第4のシンチレータ111a_1,111a_2,111a_3,111a_4が、配置されている。
【0134】
第1コリメータ111c_1と、第2コリメータ111c_2と、第3コリメータ111c_3と、第4コリメータ111c_4とのそれぞれは、第1から第4のシンチレータ111a_1,111a_2,111a_3,111a_4のそれぞれの間に配置されており、光を遮光する。たとえば、第1コリメータ111c_1は、第1シンチレータ111a_1と第2シンチレータ111a_2との間に設けられており、第1シンチレータ111a_1と第2シンチレータ111a_2との間において光を遮光する。また、第2コリメータ111c_2は、第2シンチレータ111a_2と第3シンチレータ111a_3との間に設けられており、第2シンチレータ111a_2と第3シンチレータ111a_3との間において光を遮光する。また、第3コリメータ111c_3は、第3シンチレータ111a_3と第4シンチレータ111a_4との間に設けられており、第3シンチレータ111a_2と第4シンチレータ111a_4との間において光を遮光する。また、第4コリメータ111c_4は、第4シンチレータ111a_4と第1シンチレータ111a_1との間に設けられており、第4シンチレータ111a_4と第1シンチレータ111a_1との間において光を遮光する。
【0135】
そして、本実施形態における体腔プローブ11にて計装部31は、ガンマ線とベータ線とによって発光する第1から第4のシンチレータ111a_1,111a_2,111a_3,111a_4から得られた信号と、ガンマ線によって発光する第5シンチレータ111bから得られた信号とを差分し、その差分値をベータ線についてのカウント値として求める。
【0136】
図20は、本実施形態において、画像合成部2313が合成する合成画像を示す図である。図20において、図20(a)は、図14において、ダミープローブ部71の移動が終了される側の位置x2に対応するスライス面について生成された合成画像である。また、図20(b)は、図14においてダミープローブ部71の移動が開始される位置と終了される位置との間の中間位置であって、被検体SUにおいて放射線同位元素が集まった癌細胞の位置x1に対応するスライス面について生成された合成画像である。また、図20(c)は、図14において、ダミープローブ部71の移動が開始される側の位置x0に対応するスライス面について生成された合成画像である。
【0137】
本実施形態においては、図14に示すように、ダミープローブ部71の移動が開始される側の位置x0に対応するスライス面については、図20(c)に示すように、アキシャル面のスライス画像IA0を生成する。また、図14に示すように、ダミープローブ部71の移動が開始される位置と終了される位置との間の中間位置である位置x1に対応するスライス面については、図20(b)に示すように、アキシャル面のスライス画像IA1を生成する。また、図14に示すように、ダミープローブ部71の移動が終了される側の位置x2に対応するスライス面については、図20(a)に示すように、アキシャル面のスライス画像IA2を生成する。
【0138】
そして、図20に示すように、スライス画像生成部2312がスライス画像を生成したスライス面であるアキシャル面に対応するように、放射線画像生成部2311が放射線画像を生成する。
【0139】
たとえば、図14に示すように、ダミープローブ部71の移動が開始される側の位置x0に対応するスライス面については、図20(c)に示すように、放射線画像IR0を生成する。また、図14に示すように、ダミープローブ部71の移動が開始される位置と終了される位置との間の中間位置である位置x1に対応するスライス面については、図20(b)に示すように、放射線画像IR1を生成する。また、図14に示すように、ダミープローブ部71の移動が終了される側の位置x2に対応するスライス面については、図20(a)に示すように、放射線画像IR2を生成する。
【0140】
ここでは、図14においてダミープローブ部71の移動が開始される位置と終了される位置との間の中間位置は、被検体SUにおいて放射線同位元素が集まった癌細胞の位置x1に対応するために、ダミープローブ部71の移動が開始される側の位置x0や、ダミープローブ部71の移動が終了される側の位置x2に比べて、体腔プローブ部11によって検出された放射線の強度が大きい。このため、図20(b)に示すように、被検体SUにおいて放射線同位元素が集まった癌細胞の位置x1に対応する放射線画像IR1については、ダミープローブ部71の移動が開始される側の位置x0の放射線画像IR0や、ダミープローブ部71の移動が終了される側の位置x2の放射線画像IR2よりも、色濃度が濃くなるように生成する。また、本実施形態では、体腔プローブ部11の検出部111が第1から第4のシンチレータ111a_1,111a_2,111a_3,111a_4を含み、複数のチャネルが有るため、この体腔プローブ部11において放射線を検出する第1から第4のシンチレータ111a_1,111a_2,111a_3,111a_4の幅に対応するように、各放射線画像IR0,IR1,IR2が生成されている。
【0141】
その後、図20に示すように、放射線画像生成部2311によって生成された各放射線画像IR0,IR1,IR2と、スライス画像生成部2312によって生成された各スライス画像IA0,IA1,IA2とのそれぞれを、画像合成部2313が合成することによって、合成画像IC0,IC1,IC2のそれぞれを、実施形態1と同様にして生成する。
【0142】
以上のように、本実施形態においては、実施形態1と同様に、放射線画像IR0,IR1,IR2とスライス画像IA0,IA1,IA2との合成画像IC0,IC1,IC2を生成し、その合成画像IC0,IC1,IC2を用いて画像診断することができる。
【0143】
このため、診断部位に関する情報を正確に把握することが容易であって、診断効率を向上させることができる。
【0144】
なお、上記の実施形態の画像診断装置1は、本発明の画像診断装置に相当する。また、上記の実施形態の体腔プローブ部11は、本発明の体腔プローブ部に相当する。また、上記の実施形態のダミープローブ部71は、本発明の挿入部材に相当する。また、上記の実施形態のスキャン部202は、本発明のスキャン部に相当する。また、上記の実施形態の表示部233は、本発明の表示部に相当する。また、上記の実施形態のプローブ位置検出部235は、本発明の位置検出部に相当する。また、上記の実施形態の放射線画像生成部2311は、本発明の放射線画像生成部に相当する。また、上記の実施形態のスライス画像生成部2312は、本発明のスライス画像生成部に相当する。また、上記の実施形態の画像合成部2313は、本発明の画像合成部に相当する。
【0145】
また、本発明の実施に際しては、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例を採用することができる。
【0146】
また、たとえば、上記の実施形態においては、体腔プローブを被検体SUの食道に挿入する場合について説明したが、これに限定されない。
【0147】
また、たとえば、上記の実施形態においては、MRマーカーを用いて体腔プローブの位置を検出する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、被検体SUにおいて体腔プローブが挿入された距離を測定し、その測定結果に基づいて、体腔プローブの位置を検出しても良い。
【0148】
また、たとえば、上記の実施形態においては、磁気共鳴イメージング装置を用いてスライス画像を生成する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、X線CT装置や超音波診断装置を用いて、スライス画像を生成する場合においても適用可能である。
【0149】
また、たとえば、上記の実施形態においては、アキシャル面とサジタル面などの一つのスライス面について、スライス画像を生成する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、断層変換処理などを実施することによって、複数のスライス面についてのスライス画像を生成する場合についても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1】図1は、本発明にかかる実施形態1において、画像診断装置1を示す図である。
【図2】図2は、本発明にかかる実施形態1において、RIプローブ装置10の構成を示す構成図である。
【図3】図3は、本発明にかかる実施形態1において、体腔プローブ部11の検出部111についての断面図である。
【図4】図4は、本発明にかかる実施形態1において、ダミープローブ部71を示す側面図である。
【図5】図5は、本発明にかかる実施形態1において、磁気共鳴イメージング装置200の構成を示す構成図である。
【図6】図6は、本発明にかかる実施形態1において、画像生成部231を示すブロック図である。
【図7】図7は、本発明にかかる実施形態1において、画像診断装置1の動作を示すフロー図である。
【図8】図8は、本発明にかかる実施形態1において、RIプローブ装置10を用いて放射線検出データを得る際の動作を示すフロー図である。
【図9】図9は、本発明にかかる実施形態1において、体腔プローブ部11を被検体SUの内部に挿入する様子を示す側面図である。
【図10】図10は、本発明にかかる実施形態1において、被検体SUの内部において放射線を検出する様子を示す側面図である。
【図11】図11は、本発明にかかる実施形態1において、放射線のカウント値Cと、検出部111の位置Xとの関係を示す図である。
【図12】図12は、本発明にかかる実施形態1において、磁気共鳴イメージング装置200を用いて、被検体SUについての磁気共鳴信号を得る際の動作を示すフロー図である。
【図13】図13は、本発明にかかる実施形態1において、ダミープローブ部71のMRマーカー収容部172に収容されたMRマーカーから発生する磁気共鳴信号を、MRI装置を用いて受信する様子を示す側面図である。
【図14】図14は、本発明にかかる実施形態1において、被検体SUにおいて合成画像が生成される領域を示す側面図である。
【図15】図15は、本発明にかかる実施形態1において、画像合成部2313が合成する合成画像を示す図である。
【図16】図16は、本発明にかかる実施形態2において、被検体SUのアキシャル面において合成画像が生成される領域を示す図である。
【図17】図17は、本発明にかかる実施形態2において、画像合成部2313が合成する合成画像を示す図である。
【図18】図18は、本発明にかかる実施形態2において、表示部233によって表示される合成画像IC0を示す図である。
【図19】図19は、本発明にかかる実施形態3において、体腔プローブ部11の検出部111についての断面図である。
【図20】図20は、本発明にかかる実施形態3において、画像合成部2313が合成する合成画像を示す図である。
【符号の説明】
【0151】
1:画像診断装置(画像診断装置)、
10:RIプローブ装置、
11:体腔プローブ部(体腔プローブ部)、
21:回転移動部、
31:計装部、
41:制御部、
51:表示部、
61:操作部、
71:ダミープローブ部(挿入部材)、
200:磁気共鳴イメージング装置、
202:スキャン部(スキャン部)、
203:操作コンソール部、
212:静磁場マグネット部、
213:勾配コイル部、
214:RFコイル部、
222:RF駆動部、
223:勾配駆動部、
224:データ収集部、
225:制御部、
226:クレードル、
230:制御部、
231:画像生成部、
232:操作部、
233:表示部(表示部)、
234:記憶部、
235:プローブ位置検出部(位置検出部)、
2311:放射線画像生成部(放射線画像生成部)、
2312:スライス画像生成部(スライス画像生成部)、
2313:画像合成部(画像合成部)、
B:撮像空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体の体腔に挿入された体腔プローブ部が前記被検体の体腔において放射線を検出することによって得た放射線検出データに基づいて、前記被検体の体腔において前記体腔プローブ部が検出した前記放射線の強度を示す放射線画像を生成する放射線画像生成部と、
前記被検体において前記体腔を含む撮影領域についてスキャンを実施することにより得られるローデータに基づいて、前記被検体において前記体腔を含むスライス面についてのスライス画像を生成するスライス画像生成部と
を有する画像診断装置であって、
前記放射線画像生成部によって生成された前記放射線画像と、前記スライス画像生成部によって生成された前記スライス画像とを合成することによって、合成画像を生成する画像合成部
を含み、
前記画像合成部は、
前記被検体において、前記体腔プローブ部が前記放射線を検出し、前記放射線画像生成部が前記放射線画像を生成した位置に対応するように、前記放射線画像を前記スライス画像に位置合わせして合成することによって、前記合成画像を生成する
画像診断装置。
【請求項2】
前記放射線画像生成部は、前記体腔プローブ部によって検出された前記放射線の強度に応じて色濃度が異なるように、前記放射線画像を生成する
請求項1に記載の画像診断装置。
【請求項3】
前記放射線画像生成部は、前記体腔プローブ部によって検出された前記放射線の強度が大きくなるに伴って色濃度が濃くなるように、前記放射線画像を生成する
請求項2に記載の画像診断装置。
【請求項4】
前記放射線画像生成部は、前記被検体において前記体腔プローブ部が前記放射線を検出する検出範囲に対応するように、前記放射線画像を生成する
請求項1から3のいずれかに記載の画像診断装置。
【請求項5】
前記スキャンを実施するスキャン部
を含み、
前記スキャン部は、
前記被検体の撮影領域から磁気共鳴信号を得るスキャンを実施し、前記磁気共鳴信号を前記ローデータとして得る
請求項1から4のいずれかに記載の画像診断装置。
【請求項6】
挿入部材が体腔に挿入された前記被検体において、前記挿入部材が挿入された位置を検出する位置検出部
を含み、
前記スキャン部は、前記被検体において前記位置検出部によって検出された前記挿入部材の位置に対応する前記被検体の撮影領域について、前記スキャンを実施し、
前記放射線画像生成部は、前記位置検出部によって検出された前記挿入部材の位置に対応する前記被検体の撮影領域について、前記放射線画像を生成し、
前記スライス画像生成部は、前記位置検出部によって検出された前記挿入部材の位置に対応する前記被検体の撮影領域について、前記スライス画像を生成する
請求項5に記載の画像診断装置。
【請求項7】
前記スライス画像生成部は、前記スキャン部が実施する前記スキャンに対してリアルタイムになるように、前記スライス画像を生成し、
前記画像合成部は、前記スキャン部が実施する前記スキャンに対してリアルタイムになるように、前記合成画像を生成する
請求項6に記載の画像診断装置。
【請求項8】
前記放射線画像生成部は、前記スキャン部が実施する前記スキャンに対してリアルタイムになるように、前記放射線画像を生成する
請求項6または7に記載の画像診断装置。
【請求項9】
前記放射線画像生成部は、前記挿入部材が前記被検体の体腔に挿入される挿入方向に沿った面に対応するように、前記放射線画像を生成し、
前記スライス画像生成部は、前記挿入部材が前記被検体の体腔に挿入される挿入方向に沿った面に対応するように、前記スライス画像を生成する
請求項6から8のいずれかに記載の画像診断装置。
【請求項10】
前記放射線画像生成部は、前記挿入部材が前記被検体の体腔に挿入される挿入方向に沿った面であって、前記挿入部材が前記被検体の体腔に挿入される挿入方向を垂線とする面において前記挿入部材の中心に対応する面について、前記放射線画像を生成し、
前記スライス画像生成部は、前記挿入部材が前記被検体の体腔に挿入される挿入方向に沿った面であって、前記挿入部材が前記被検体の体腔に挿入される挿入方向を垂線とする面において前記挿入部材の中心に対応する面について、前記スライス画像を生成する
請求項9に記載の画像診断装置。
【請求項11】
前記放射線画像生成部は、前記挿入部材が前記被検体の体腔に挿入される挿入方向に沿った面であって、前記挿入部材が前記被検体の体腔に挿入される挿入方向を垂線とする面において前記挿入部材の中心と異なった位置に対応する面について、前記放射線画像を生成し、
前記スライス画像生成部は、前記挿入部材が前記被検体の体腔に挿入される挿入方向に沿った面であって、前記挿入部材が前記被検体の体腔に挿入される挿入方向を垂線とする面において前記挿入部材の中心と異なった位置に対応する面について、前記スライス画像を生成する
請求項9または10に記載の画像診断装置。
【請求項12】
前記放射線画像生成部は、前記挿入部材が前記被検体の体腔に挿入される挿入方向を垂線とする面に対応するように、前記放射線画像を生成し、
前記スライス画像生成部は、前記挿入部材が前記被検体の体腔に挿入される挿入方向を垂線とする面に対応するように、前記スライス画像を生成する
請求項6から11のいずれかに記載の画像診断装置。
【請求項13】
前記挿入部材には、前記スキャン部により実施される前記スキャンによって前記磁気共鳴信号を発生するMRマーカーが設けられており、
前記スキャン部は、前記被検体の撮影領域からの前記磁気共鳴信号を得るスキャンの実施前に、前記MRマーカーからの前記磁気共鳴信号を得るスキャンを実施し、
前記位置検出部は、前記スキャンによって得られた前記MRマーカーからの磁気共鳴信号に基づいて、前記挿入部材が移動した位置を検出する
請求項6から12のいずれかに記載の画像診断装置。
【請求項14】
前記MRマーカーは、プロトンを含む
請求項13に記載の画像診断装置。
【請求項15】
前記MRマーカーは、前記挿入部材において前記被検体へ挿入される先端側に位置するように設けられている
請求項13または14に記載の画像診断装置。
【請求項16】
前記画像合成部によって生成された前記合成画像を、表示画面に表示する表示部
を有する
請求項1から15のいずれかに記載の画像診断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図15】
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【図16】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−130305(P2007−130305A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−327515(P2005−327515)
【出願日】平成17年11月11日(2005.11.11)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)国等の委託研究の成果に係る特許出願(平成17年度独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、健康安心プログラム 分子イメージング機器開発プロジェクト 悪性腫瘍等治療支援分子イメージング機器開発プロジェクト MRIと核医学手法の正確な重ね合わせに基づく癌の新しい分子イメージング技術に関するフィージビリティスタディ、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受ける特許出願)
【出願人】(300019238)ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー (1,125)
【Fターム(参考)】