画像読み取り装置とそれを有する画像形成装置
【課題】省スペースで操作性がよく,高画質で読み取ることができる画像読み取り装置とそれを有する画像形成装置を提供すること。
【解決手段】本発明の画像読み取り装置1は,原稿を載置する透明板10と,透明板の裏側に配置された読み取り部2とを有する画像読み取り装置1であって,透明板10は,透明EL素子を2次元状に配置した透明エレクトロルミネッセンス層と,押圧されたときにその2次元位置を出力する透明の感圧センサと,透明エレクトロルミネッセンス層を用いて操作パネルを表示するとともに,透明の感圧センサへの押圧に基づいて操作パネルへの操作を受け付ける制御部3とを有するものである。
【解決手段】本発明の画像読み取り装置1は,原稿を載置する透明板10と,透明板の裏側に配置された読み取り部2とを有する画像読み取り装置1であって,透明板10は,透明EL素子を2次元状に配置した透明エレクトロルミネッセンス層と,押圧されたときにその2次元位置を出力する透明の感圧センサと,透明エレクトロルミネッセンス層を用いて操作パネルを表示するとともに,透明の感圧センサへの押圧に基づいて操作パネルへの操作を受け付ける制御部3とを有するものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,複写装置等に設けられ,原稿の画像を読み取る画像読み取り装置とそれを有する画像形成装置に関する。さらに詳細には,操作パネルとしても機能する画像読み取り装置とそれを有する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より,例えば複写装置等の画像形成装置には原稿の画像を読み取るための画像読み取り装置が備えられている。画像読み取り装置は,一般に,原稿を載置するための原稿ガラスと,その原稿ガラスを透して原稿面に当てられた光の反射光を受けて電気信号に変換する光電変換素子等を有している。また,画像形成装置には操作パネルが備えられており,使用するユーザは,この操作パネルによって希望する各種操作を入力するようになっている。例えば複写装置による複写処理では,画像読み取り装置で読み取った画像データに基づき,入力された複写操作に従って複写画像を形成する。
【0003】
このような操作パネルは,ユーザの操作性を考えて装置の手前側や上面等に配置されることが多い。また,近年の多機能化に伴ってますます表示内容は増加しているものの,スペースの関係上あまり大きなものは備えられないため,階層構成とする等の工夫がされた表示となっていることが多い。それでも,例えば原稿のサイズと実際の印刷サイズとの関係や,印刷の向きの設定等の判断が難しい場合があった。これに対して例えば,特許文献1,2には,原稿載置面が透過性の液晶パネルで構成された複写装置が開示されている。これらの文献の技術によれば,この液晶パネルに原稿の載置位置や大きさ等の情報を判りやすく表示できるとされている。
【特許文献1】特開平5−40317号公報
【特許文献2】特開平7−84233号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら,前記した従来の技術ではいずれも,液晶パネルが使用されているため,視野角が狭くユーザの立ち位置や身長等によって表示が見にくいおそれがある。また,液晶は自発光型のディスプレイではないので補助光を必要とし,装置構成が複雑になるという問題点もあった。さらに,液晶パネルには一般に偏光板が使用されていることと,液晶セルが厚いためパネルの厚さが数mmとなることとから,パネルを透過させることで光量が大きく減少する。そのため,原稿ガラスの下側からランプ等で原稿を照明し,その反射光を光電変換素子に入力する画像読み取り装置では,ノイズが増加して画質が低下するおそれがあった。
【0005】
さらに,前記特許文献2に記載の技術のように,液晶パネルの表示を見ながら操作パネルで指示入力するものでは,詳細な指示を与えることができる一方,入力のためのボタン等が小さくなりがちであり操作性がよいとはいえないものとなるおそれがあった。さらには,文字等を追加して印刷させる場合では,希望した位置に正確に指示入力することは難しく,表示を見ながら何度もトライすることになりがちであった。
【0006】
本発明は,前記した従来の画像読み取り装置とそれを有する画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,省スペースで操作性がよく,高画質で読み取ることができる画像読み取り装置とそれを有する画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題の解決を目的としてなされた本発明の画像読み取り装置は,原稿を載置する透明板と,透明板の裏側に配置された読み取り部とを有する画像読み取り装置であって,透明板は,透明エレクトロルミネッセンス層と,透明エレクトロルミネッセンス層を領域ごとに発光させる透明電極と,押圧されたときにその2次元位置を出力する透明入力センサと,透明エレクトロルミネッセンス層を用いて操作パネルを表示するとともに,透明入力センサへの押圧に基づいて操作パネルへの操作を受け付ける表示操作制御部とを有するものである。
【0008】
本発明の画像読み取り装置によれば,透明板上に載置された原稿の画像は読み取り部によって読み取られる。ここで,透明板が透明エレクトロルミネッセンス層を有するので,表示操作制御部に制御されることにより,透明板上に操作パネルの表示を行うことができる。また,透明板が透明入力センサを有するので,操作パネルへの操作が表示操作制御部によって受け付けられる。従って,原稿を載置する透明板を操作パネルとして使用できるので,操作パネルのために大きなスペースを用意する必要はなく,省スペースである。また,透明エレクトロルミネッセンス層を用いているので,液晶パネルに比較して薄く形成でき,光量の減少は小幅に抑えられる。これらのことから,省スペースで操作性がよく,高画質で読み取ることができる。
【0009】
さらに本発明では,読み取り部で読み取った原稿の画像を透明エレクトロルミネッセンス層を用いて表示するとともに,透明入力センサへの押圧に基づいてその画像の編集を行う画像編集部を有することが望ましい。
このようにすれば,ユーザは,読み取った原稿の画像を見ながらその表示上に直接押圧して指示できる。
【0010】
さらに本発明では,透明板上に載置された原稿の占める領域を検知する原稿センサを有し,表示操作制御部は,透明板上に原稿が載置されているときには,原稿の占める領域の外に表示を行うことが望ましい。
このようにすれば,原稿によって表示が隠されることが無く,ユーザにとって使いやすいものとなる。
【0011】
さらに本発明では,表示操作制御部は,透明エレクトロルミネッセンス層を用いて,原稿を載置すべき領域およびそのサイズを含む情報を表示することが望ましい。
このようにすれば,原稿の載置領域を間違えるというミスが防止される。
【0012】
さらに本発明は,原稿を載置する透明板と,透明板の裏側に配置された読み取り部と,読み取り部で読み取った画像データに基づいて画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置であって,透明板は,透明エレクトロルミネッセンス層と,透明エレクトロルミネッセンス層を領域ごとに発光させる透明電極と,押圧されたときにその2次元位置を出力する透明入力センサと,透明エレクトロルミネッセンス層を用いて操作パネルを表示するとともに,透明入力センサへの押圧に基づいて操作パネルへの操作を受け付ける表示操作制御部とを有する画像形成装置にも及ぶ。
【発明の効果】
【0013】
本発明の画像読み取り装置とそれを有する画像形成装置によれば,省スペースで操作性がよく,高画質で読み取ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,原稿の画像を読み取る画像読み取り装置を有する複写装置に本発明を適用したものである。
【0015】
本形態の複写装置100は,図1にその外観を示すように,画像読み取り装置1を有している。複写装置100はさらに,最上部に自動原稿送り装置110を,以下,上から順に,プリント部120,給紙部130,手差しトレイ140を有している。複写装置100は,その内部に,各種の画像データや操作内容等を記憶できる記憶装置150も有している。また,プリント部120の上面は排紙トレイを兼ねている。
【0016】
画像読み取り装置1は,原稿の画像を読み取るものであり,その読み取った画像データを記憶装置150に蓄積させることもできる。画像読み取り装置1についての詳細は後述する。自動原稿送り装置110は,原稿の束から原稿を1枚ずつ画像読み取り装置1へ送る。表裏を返す機能も有していても良い。プリント部120は,画像読み取り装置1で読み取った画像のデータに基づいて,給紙部130や手差しトレイ140から給紙された用紙に,既知の電子写真方式で画像を形成する。あるいは,記憶装置150に蓄積されている画像データや,外部装置から受信した画像データに基づいて画像形成することもできる。
【0017】
本形態の画像読み取り装置1は,図2に示すように,読み取り部2の図中上部に原稿Sが載置される原稿ガラス10を有している。原稿ガラス10には,その制御を司る制御部3が接続されている。読み取り部2は,原稿ガラス10に載置された原稿の画像を読み取るためのものであり,第1スライダユニット11,第2スライダユニット12,レンズ13,光電変換素子14を有している。さらに,第1スライダユニット11には,光源15,反射板16,第1反射ミラー17が備えられ,第2スライダユニット12には,第2反射ミラー18,第3反射ミラー19が備えられている。
【0018】
この画像読み取り装置1では,光源15から発せられた光は,直接あるいは反射板16を介して,原稿Sを照射する。原稿Sの表面で反射された光は,第1反射ミラー17,第2反射ミラー18,第3反射ミラー19を介して,レンズ13によって縮小されて光電変換素子14の受光面上へ結像される。ここで,原稿ガラス10以外の部分は,縮小光学系の画像読み取り装置に一般的に用いられるものであり,ここでは説明は省略する。
【0019】
本形態の原稿ガラス10は,図3にその一部を拡大して示すように,透明有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ20と感圧センサ30とを積層したものである。透明有機ELディスプレイ20には,ガラス基板21,透明電極層22,発光層23,陰極層24,透明電極層25,カバーガラス26の各層が形成されている。発光層23は,有機化合物を用いた透明有機EL素子による光源であり,発光層23内で電子輸送層の電子とホール輸送層の正孔とを再結合させることにより発光する。透明電極層22,25は,発光層23に電流を流すためのインジウム−スズ酸化物(ITO)を用いた透明な電極である。
【0020】
透明電極層22,25は,図4に示すように,原稿ガラス10の端部に設けられた駆動回路41,42によって電圧制御される。この透明電極層22,25は,図3と図4に示すように,発光層23及び陰極層24を挟んで交差するように配置されている。そして,図中横方向の帯状に設けられた複数の透明電極層22が駆動回路41によって選択的に制御され,図中奥行き方向に帯状に設けられた複数の透明電極層25が駆動回路42によって選択的に制御される。これらの透明電極層22と透明電極層25との交差した部分がそれぞれ発光単位27となっており,原稿ガラス10には発光単位27が格子状に配置されている。すなわち,駆動回路41,42により各発光単位27の点灯・消灯の駆動がなされるので,希望の箇所の発光層23を選択的に発光させることができる。なお,この駆動回路41,42は,画像読み取り領域外に配置され,制御部3によって制御される。
【0021】
また,感圧センサ30は,図3に示すように,カバーガラス26に設けられた透明導電膜31,スペーサ32,透明導電膜33,フィルム34が積層されている。透明導電膜31,33には,図5に示すように,それぞれ透明のX軸電極44,Y軸電極45が形成されており,これらが平常はスペーサ32によって離隔されている。この感圧センサ30に対して上方から圧力が加えられると,図6に示すように,透明導電膜31,33の一部が互いに接触する。これにより,X軸電極44とY軸電極45とが接触し電流が流れる。このときの透明導電膜31,33の抵抗による分圧比を測定することで押された位置を検出することができる。この感圧センサ30の検出結果は,制御部3に入力される。
【0022】
感圧センサ30に用いられるスペーサ32としては,粒状の絶縁体によるドットスペーサが一般的であり,ここでは耐久性に優れた比較的大きなもの(径約80μm)を用いている。ただし,外観としてドットが目立たないという要求が強い場合には径約50μm程度のものを用いても良い。また,指に代えてペン等による微細な入力を受け付けて,より詳細な位置設定を行うことができることが必要な装置では径30μm以下の小さなものを使用しても良い。
【0023】
また,原稿ガラス10の下部には,図7に示すように,複数の原稿サイズ検出センサ50が所定の位置に設けられている。原稿サイズ検出センサ50は,発光面51と受光面52とを有し,発光面51から発光した光の反射光を受光面52によって受ける。その際,受光面52での入射角度によって対象までの距離を測定できるものである。ここでは,所定の閾値範囲内に対象物(ここでは原稿)があるかどうかによって,その位置に原稿があるかどうかを判断する。原稿ガラス10の読み取り範囲内に複数の原稿サイズ検出センサ50を配置し,原稿が載置された後,読み取り前に各原稿サイズ検出センサ50の検出結果を総合して,あらかじめ原稿サイズを検出することができる。この原稿サイズ検出センサ50の検出結果は,制御部3に入力される。
【0024】
次に,本形態の画像読み取り装置1によって原稿Sの画像を読み取る処理について説明する。この処理は主に,制御部3によって行われる。以下では,複写装置に備えられている画像読み取り装置1として説明する。まず,原稿ガラス10には,図8に示すように,縦方向と横方向の基準スケール61,現在給紙カセットにセットされている用紙サイズ枠62,複写設定表示部63,操作ボタン部64等が表示されている。複写設定表示部63には,例えば拡大縮小率,コピー枚数,複写モード等の現在の設定状態が表示されている。これらのうちのいずれかを変更したり,コピースタート・ストップ等の指示を行うためのボタンが,操作ボタン部64に表示されている。操作ボタン部64の範囲内が指等によって押されると,感圧センサ30によってその押された位置が検出され,所定の設定変更等を行う。
【0025】
次に,ユーザによって原稿ガラス10に原稿Sがセットされると,図9に示すように,用紙サイズ枠62が見えなくなる。そこでまず,原稿サイズ検出センサ50によって原稿サイズを検出し,原稿の範囲外に原稿サイズ65を表示する。原稿のサイズに一致する用紙が給紙カセットにセットされていない場合は,原稿全体が入るものの中で最も小さいサイズをその用紙サイズ枠62とともに表示しても良い。この状態で,ユーザによって操作ボタン部64からの各種設定指示を受け付けるとともに,読み取り開始ボタンが押されることで読み取りを開始する。
【0026】
読み取り動作中は,原稿ガラス10は透明状態に保持される。すなわち,駆動回路41,42はいずれの発光単位27をも発光させない。従って,一般的な縮小光学系の画像読み取り装置と同様に機能し,原稿Sの画像は,光電変換素子14によって画像データS1として入力される。
【0027】
次に,読み取られた原稿の画像データS1は,図10に示すように,原稿ガラス10に表示される。ユーザは,原稿ガラス10上の原稿Sを取り除き,この表示を見ることができる。このとき,現在の設定で出力された場合の用紙サイズ枠66も同時に表示される。ここで,ユーザは,複写設定表示部63と操作ボタン部64とを操作することにより,各種の設定変更を行うことができる。例えば,複写設定表示部63のうち変更したい項目を押すことにより,操作ボタン部64に変更可能な各種の選択肢がボタン表示されるようにしても良い。
【0028】
さらには,ソフトキーボードを原稿ガラス10に表示させたり,入力ペン67による入力を受けたりして,画像データに新たに文字や画像を付け加えることもできる。このとき手書き文字を文字認識させて,標準書体に直すようにしても良い。また,消しゴムペンを利用したり,領域を認識させることにより,所定の範囲内の画像を消去することもできる。また,領域を指定して移動させたり,色を変化させる等の処理を行ってもよい。
【0029】
原稿ガラス10に出力させようとする画像データの表示が形成されたら,ユーザは操作ボタン部64の「確認」ボタンを押す。これにより,そのとき表示されている画像が指定された用紙に形成される。
【0030】
なお,上記の説明では原稿ガラス10を覆う原稿押さえについては特に述べなかったが,複写装置等では一般に,原稿ガラス10の全体を覆う程度の大きさとされている。これは,読み取り中に原稿Sがずれることを防止するとともに,読み取り時の光源15の発光が目にはいるとまぶしいからである。これに対し,画像読み取り装置1では,図11に示すように,読み取り範囲に見合う大きさの原稿押さえ70と読み取り範囲より大きい原稿ガラス10とを設けてもよい。
【0031】
このようにしておけば,原稿ガラス10のうち読み取り範囲外の部分に複写設定表示部63や操作ボタン部64等を表示することができるので,原稿押さえ70を閉めた状態で各種の指示を入力することができる。そして,原稿の読み取りが終了したら,原稿押さえ70を開け,原稿Sを取り出して,原稿ガラス10の表示を見ればよい。
【0032】
以上詳細に説明したように,本形態の複写装置100によれば,画像読み取り装置1の原稿ガラス10に透明有機ELディスプレイ20を用いているので,原稿読み取り時には透明状態にすることができる。有機ELディスプレイ20は,液晶パネルに比較して薄く構成できるので高画質での読み取りが可能である。さらに,読み取り後には読み取った画像データを原稿ガラス10に表示することができる。また,本形態の原稿ガラス10は,感圧センサ30が積層されているので,操作パネルとしても機能できる。実物大の画像データを見ながら操作できるので良好な操作性が得られる。従って,装置全体として省スペース化が可能であるとともに操作性がよく,高画質で読み取ることができる画像読み取り装置1とそれを有する複写装置100となっている。
【0033】
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,この画像読み取り装置1の発光層23としては,無機EL光源でも有機EL光源でもかまわない。
また例えば,上記の形態では駆動方式として,駆動回路を外付けにするパッシブマトリクス方式を例示しているが,各画素にスイッチング素子を付加したアクティブマトリクス方式としてもよい。
また例えば,上記の形態では読み取った画像を元に各種の編集ができるとしたが,装置内に記憶装置を有して,記憶されている画像を読み出して同様の処理をすることができるようにしても良い。また,コンピュータ等の外部機器から送信された画像データを基に,各種の編集ができるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本形態に係る複写装置の概略構成を示す外観図である。
【図2】本形態に係る画像読み取り装置の概略構成を示す断面図である。
【図3】本形態に係る原稿ガラスの概略構成を示す断面図である。
【図4】発光層の駆動方式の例を示す説明図である。
【図5】感圧式センサの概略構成を示す説明図である。
【図6】感圧式センサの動作状態を示す説明図である。
【図7】原稿サイズ検出センサの概略構成を示す説明図である。
【図8】表示内容の一例を示す説明図である。
【図9】表示内容の一例を示す説明図である。
【図10】表示内容の一例を示す説明図である。
【図11】表示内容の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0035】
1 画像読み取り装置
2 読み取り部
3 制御部(表示操作制御部)
10 原稿ガラス(透明板)
22,25 透明電極層(透明電極)
23 発光層(透明エレクトロルミネッセンス層)
30 感圧センサ(透明入力センサ)
50 原稿サイズ検出センサ(原稿センサ)
100 複写装置
【技術分野】
【0001】
本発明は,複写装置等に設けられ,原稿の画像を読み取る画像読み取り装置とそれを有する画像形成装置に関する。さらに詳細には,操作パネルとしても機能する画像読み取り装置とそれを有する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より,例えば複写装置等の画像形成装置には原稿の画像を読み取るための画像読み取り装置が備えられている。画像読み取り装置は,一般に,原稿を載置するための原稿ガラスと,その原稿ガラスを透して原稿面に当てられた光の反射光を受けて電気信号に変換する光電変換素子等を有している。また,画像形成装置には操作パネルが備えられており,使用するユーザは,この操作パネルによって希望する各種操作を入力するようになっている。例えば複写装置による複写処理では,画像読み取り装置で読み取った画像データに基づき,入力された複写操作に従って複写画像を形成する。
【0003】
このような操作パネルは,ユーザの操作性を考えて装置の手前側や上面等に配置されることが多い。また,近年の多機能化に伴ってますます表示内容は増加しているものの,スペースの関係上あまり大きなものは備えられないため,階層構成とする等の工夫がされた表示となっていることが多い。それでも,例えば原稿のサイズと実際の印刷サイズとの関係や,印刷の向きの設定等の判断が難しい場合があった。これに対して例えば,特許文献1,2には,原稿載置面が透過性の液晶パネルで構成された複写装置が開示されている。これらの文献の技術によれば,この液晶パネルに原稿の載置位置や大きさ等の情報を判りやすく表示できるとされている。
【特許文献1】特開平5−40317号公報
【特許文献2】特開平7−84233号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら,前記した従来の技術ではいずれも,液晶パネルが使用されているため,視野角が狭くユーザの立ち位置や身長等によって表示が見にくいおそれがある。また,液晶は自発光型のディスプレイではないので補助光を必要とし,装置構成が複雑になるという問題点もあった。さらに,液晶パネルには一般に偏光板が使用されていることと,液晶セルが厚いためパネルの厚さが数mmとなることとから,パネルを透過させることで光量が大きく減少する。そのため,原稿ガラスの下側からランプ等で原稿を照明し,その反射光を光電変換素子に入力する画像読み取り装置では,ノイズが増加して画質が低下するおそれがあった。
【0005】
さらに,前記特許文献2に記載の技術のように,液晶パネルの表示を見ながら操作パネルで指示入力するものでは,詳細な指示を与えることができる一方,入力のためのボタン等が小さくなりがちであり操作性がよいとはいえないものとなるおそれがあった。さらには,文字等を追加して印刷させる場合では,希望した位置に正確に指示入力することは難しく,表示を見ながら何度もトライすることになりがちであった。
【0006】
本発明は,前記した従来の画像読み取り装置とそれを有する画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,省スペースで操作性がよく,高画質で読み取ることができる画像読み取り装置とそれを有する画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題の解決を目的としてなされた本発明の画像読み取り装置は,原稿を載置する透明板と,透明板の裏側に配置された読み取り部とを有する画像読み取り装置であって,透明板は,透明エレクトロルミネッセンス層と,透明エレクトロルミネッセンス層を領域ごとに発光させる透明電極と,押圧されたときにその2次元位置を出力する透明入力センサと,透明エレクトロルミネッセンス層を用いて操作パネルを表示するとともに,透明入力センサへの押圧に基づいて操作パネルへの操作を受け付ける表示操作制御部とを有するものである。
【0008】
本発明の画像読み取り装置によれば,透明板上に載置された原稿の画像は読み取り部によって読み取られる。ここで,透明板が透明エレクトロルミネッセンス層を有するので,表示操作制御部に制御されることにより,透明板上に操作パネルの表示を行うことができる。また,透明板が透明入力センサを有するので,操作パネルへの操作が表示操作制御部によって受け付けられる。従って,原稿を載置する透明板を操作パネルとして使用できるので,操作パネルのために大きなスペースを用意する必要はなく,省スペースである。また,透明エレクトロルミネッセンス層を用いているので,液晶パネルに比較して薄く形成でき,光量の減少は小幅に抑えられる。これらのことから,省スペースで操作性がよく,高画質で読み取ることができる。
【0009】
さらに本発明では,読み取り部で読み取った原稿の画像を透明エレクトロルミネッセンス層を用いて表示するとともに,透明入力センサへの押圧に基づいてその画像の編集を行う画像編集部を有することが望ましい。
このようにすれば,ユーザは,読み取った原稿の画像を見ながらその表示上に直接押圧して指示できる。
【0010】
さらに本発明では,透明板上に載置された原稿の占める領域を検知する原稿センサを有し,表示操作制御部は,透明板上に原稿が載置されているときには,原稿の占める領域の外に表示を行うことが望ましい。
このようにすれば,原稿によって表示が隠されることが無く,ユーザにとって使いやすいものとなる。
【0011】
さらに本発明では,表示操作制御部は,透明エレクトロルミネッセンス層を用いて,原稿を載置すべき領域およびそのサイズを含む情報を表示することが望ましい。
このようにすれば,原稿の載置領域を間違えるというミスが防止される。
【0012】
さらに本発明は,原稿を載置する透明板と,透明板の裏側に配置された読み取り部と,読み取り部で読み取った画像データに基づいて画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置であって,透明板は,透明エレクトロルミネッセンス層と,透明エレクトロルミネッセンス層を領域ごとに発光させる透明電極と,押圧されたときにその2次元位置を出力する透明入力センサと,透明エレクトロルミネッセンス層を用いて操作パネルを表示するとともに,透明入力センサへの押圧に基づいて操作パネルへの操作を受け付ける表示操作制御部とを有する画像形成装置にも及ぶ。
【発明の効果】
【0013】
本発明の画像読み取り装置とそれを有する画像形成装置によれば,省スペースで操作性がよく,高画質で読み取ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,原稿の画像を読み取る画像読み取り装置を有する複写装置に本発明を適用したものである。
【0015】
本形態の複写装置100は,図1にその外観を示すように,画像読み取り装置1を有している。複写装置100はさらに,最上部に自動原稿送り装置110を,以下,上から順に,プリント部120,給紙部130,手差しトレイ140を有している。複写装置100は,その内部に,各種の画像データや操作内容等を記憶できる記憶装置150も有している。また,プリント部120の上面は排紙トレイを兼ねている。
【0016】
画像読み取り装置1は,原稿の画像を読み取るものであり,その読み取った画像データを記憶装置150に蓄積させることもできる。画像読み取り装置1についての詳細は後述する。自動原稿送り装置110は,原稿の束から原稿を1枚ずつ画像読み取り装置1へ送る。表裏を返す機能も有していても良い。プリント部120は,画像読み取り装置1で読み取った画像のデータに基づいて,給紙部130や手差しトレイ140から給紙された用紙に,既知の電子写真方式で画像を形成する。あるいは,記憶装置150に蓄積されている画像データや,外部装置から受信した画像データに基づいて画像形成することもできる。
【0017】
本形態の画像読み取り装置1は,図2に示すように,読み取り部2の図中上部に原稿Sが載置される原稿ガラス10を有している。原稿ガラス10には,その制御を司る制御部3が接続されている。読み取り部2は,原稿ガラス10に載置された原稿の画像を読み取るためのものであり,第1スライダユニット11,第2スライダユニット12,レンズ13,光電変換素子14を有している。さらに,第1スライダユニット11には,光源15,反射板16,第1反射ミラー17が備えられ,第2スライダユニット12には,第2反射ミラー18,第3反射ミラー19が備えられている。
【0018】
この画像読み取り装置1では,光源15から発せられた光は,直接あるいは反射板16を介して,原稿Sを照射する。原稿Sの表面で反射された光は,第1反射ミラー17,第2反射ミラー18,第3反射ミラー19を介して,レンズ13によって縮小されて光電変換素子14の受光面上へ結像される。ここで,原稿ガラス10以外の部分は,縮小光学系の画像読み取り装置に一般的に用いられるものであり,ここでは説明は省略する。
【0019】
本形態の原稿ガラス10は,図3にその一部を拡大して示すように,透明有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ20と感圧センサ30とを積層したものである。透明有機ELディスプレイ20には,ガラス基板21,透明電極層22,発光層23,陰極層24,透明電極層25,カバーガラス26の各層が形成されている。発光層23は,有機化合物を用いた透明有機EL素子による光源であり,発光層23内で電子輸送層の電子とホール輸送層の正孔とを再結合させることにより発光する。透明電極層22,25は,発光層23に電流を流すためのインジウム−スズ酸化物(ITO)を用いた透明な電極である。
【0020】
透明電極層22,25は,図4に示すように,原稿ガラス10の端部に設けられた駆動回路41,42によって電圧制御される。この透明電極層22,25は,図3と図4に示すように,発光層23及び陰極層24を挟んで交差するように配置されている。そして,図中横方向の帯状に設けられた複数の透明電極層22が駆動回路41によって選択的に制御され,図中奥行き方向に帯状に設けられた複数の透明電極層25が駆動回路42によって選択的に制御される。これらの透明電極層22と透明電極層25との交差した部分がそれぞれ発光単位27となっており,原稿ガラス10には発光単位27が格子状に配置されている。すなわち,駆動回路41,42により各発光単位27の点灯・消灯の駆動がなされるので,希望の箇所の発光層23を選択的に発光させることができる。なお,この駆動回路41,42は,画像読み取り領域外に配置され,制御部3によって制御される。
【0021】
また,感圧センサ30は,図3に示すように,カバーガラス26に設けられた透明導電膜31,スペーサ32,透明導電膜33,フィルム34が積層されている。透明導電膜31,33には,図5に示すように,それぞれ透明のX軸電極44,Y軸電極45が形成されており,これらが平常はスペーサ32によって離隔されている。この感圧センサ30に対して上方から圧力が加えられると,図6に示すように,透明導電膜31,33の一部が互いに接触する。これにより,X軸電極44とY軸電極45とが接触し電流が流れる。このときの透明導電膜31,33の抵抗による分圧比を測定することで押された位置を検出することができる。この感圧センサ30の検出結果は,制御部3に入力される。
【0022】
感圧センサ30に用いられるスペーサ32としては,粒状の絶縁体によるドットスペーサが一般的であり,ここでは耐久性に優れた比較的大きなもの(径約80μm)を用いている。ただし,外観としてドットが目立たないという要求が強い場合には径約50μm程度のものを用いても良い。また,指に代えてペン等による微細な入力を受け付けて,より詳細な位置設定を行うことができることが必要な装置では径30μm以下の小さなものを使用しても良い。
【0023】
また,原稿ガラス10の下部には,図7に示すように,複数の原稿サイズ検出センサ50が所定の位置に設けられている。原稿サイズ検出センサ50は,発光面51と受光面52とを有し,発光面51から発光した光の反射光を受光面52によって受ける。その際,受光面52での入射角度によって対象までの距離を測定できるものである。ここでは,所定の閾値範囲内に対象物(ここでは原稿)があるかどうかによって,その位置に原稿があるかどうかを判断する。原稿ガラス10の読み取り範囲内に複数の原稿サイズ検出センサ50を配置し,原稿が載置された後,読み取り前に各原稿サイズ検出センサ50の検出結果を総合して,あらかじめ原稿サイズを検出することができる。この原稿サイズ検出センサ50の検出結果は,制御部3に入力される。
【0024】
次に,本形態の画像読み取り装置1によって原稿Sの画像を読み取る処理について説明する。この処理は主に,制御部3によって行われる。以下では,複写装置に備えられている画像読み取り装置1として説明する。まず,原稿ガラス10には,図8に示すように,縦方向と横方向の基準スケール61,現在給紙カセットにセットされている用紙サイズ枠62,複写設定表示部63,操作ボタン部64等が表示されている。複写設定表示部63には,例えば拡大縮小率,コピー枚数,複写モード等の現在の設定状態が表示されている。これらのうちのいずれかを変更したり,コピースタート・ストップ等の指示を行うためのボタンが,操作ボタン部64に表示されている。操作ボタン部64の範囲内が指等によって押されると,感圧センサ30によってその押された位置が検出され,所定の設定変更等を行う。
【0025】
次に,ユーザによって原稿ガラス10に原稿Sがセットされると,図9に示すように,用紙サイズ枠62が見えなくなる。そこでまず,原稿サイズ検出センサ50によって原稿サイズを検出し,原稿の範囲外に原稿サイズ65を表示する。原稿のサイズに一致する用紙が給紙カセットにセットされていない場合は,原稿全体が入るものの中で最も小さいサイズをその用紙サイズ枠62とともに表示しても良い。この状態で,ユーザによって操作ボタン部64からの各種設定指示を受け付けるとともに,読み取り開始ボタンが押されることで読み取りを開始する。
【0026】
読み取り動作中は,原稿ガラス10は透明状態に保持される。すなわち,駆動回路41,42はいずれの発光単位27をも発光させない。従って,一般的な縮小光学系の画像読み取り装置と同様に機能し,原稿Sの画像は,光電変換素子14によって画像データS1として入力される。
【0027】
次に,読み取られた原稿の画像データS1は,図10に示すように,原稿ガラス10に表示される。ユーザは,原稿ガラス10上の原稿Sを取り除き,この表示を見ることができる。このとき,現在の設定で出力された場合の用紙サイズ枠66も同時に表示される。ここで,ユーザは,複写設定表示部63と操作ボタン部64とを操作することにより,各種の設定変更を行うことができる。例えば,複写設定表示部63のうち変更したい項目を押すことにより,操作ボタン部64に変更可能な各種の選択肢がボタン表示されるようにしても良い。
【0028】
さらには,ソフトキーボードを原稿ガラス10に表示させたり,入力ペン67による入力を受けたりして,画像データに新たに文字や画像を付け加えることもできる。このとき手書き文字を文字認識させて,標準書体に直すようにしても良い。また,消しゴムペンを利用したり,領域を認識させることにより,所定の範囲内の画像を消去することもできる。また,領域を指定して移動させたり,色を変化させる等の処理を行ってもよい。
【0029】
原稿ガラス10に出力させようとする画像データの表示が形成されたら,ユーザは操作ボタン部64の「確認」ボタンを押す。これにより,そのとき表示されている画像が指定された用紙に形成される。
【0030】
なお,上記の説明では原稿ガラス10を覆う原稿押さえについては特に述べなかったが,複写装置等では一般に,原稿ガラス10の全体を覆う程度の大きさとされている。これは,読み取り中に原稿Sがずれることを防止するとともに,読み取り時の光源15の発光が目にはいるとまぶしいからである。これに対し,画像読み取り装置1では,図11に示すように,読み取り範囲に見合う大きさの原稿押さえ70と読み取り範囲より大きい原稿ガラス10とを設けてもよい。
【0031】
このようにしておけば,原稿ガラス10のうち読み取り範囲外の部分に複写設定表示部63や操作ボタン部64等を表示することができるので,原稿押さえ70を閉めた状態で各種の指示を入力することができる。そして,原稿の読み取りが終了したら,原稿押さえ70を開け,原稿Sを取り出して,原稿ガラス10の表示を見ればよい。
【0032】
以上詳細に説明したように,本形態の複写装置100によれば,画像読み取り装置1の原稿ガラス10に透明有機ELディスプレイ20を用いているので,原稿読み取り時には透明状態にすることができる。有機ELディスプレイ20は,液晶パネルに比較して薄く構成できるので高画質での読み取りが可能である。さらに,読み取り後には読み取った画像データを原稿ガラス10に表示することができる。また,本形態の原稿ガラス10は,感圧センサ30が積層されているので,操作パネルとしても機能できる。実物大の画像データを見ながら操作できるので良好な操作性が得られる。従って,装置全体として省スペース化が可能であるとともに操作性がよく,高画質で読み取ることができる画像読み取り装置1とそれを有する複写装置100となっている。
【0033】
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,この画像読み取り装置1の発光層23としては,無機EL光源でも有機EL光源でもかまわない。
また例えば,上記の形態では駆動方式として,駆動回路を外付けにするパッシブマトリクス方式を例示しているが,各画素にスイッチング素子を付加したアクティブマトリクス方式としてもよい。
また例えば,上記の形態では読み取った画像を元に各種の編集ができるとしたが,装置内に記憶装置を有して,記憶されている画像を読み出して同様の処理をすることができるようにしても良い。また,コンピュータ等の外部機器から送信された画像データを基に,各種の編集ができるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本形態に係る複写装置の概略構成を示す外観図である。
【図2】本形態に係る画像読み取り装置の概略構成を示す断面図である。
【図3】本形態に係る原稿ガラスの概略構成を示す断面図である。
【図4】発光層の駆動方式の例を示す説明図である。
【図5】感圧式センサの概略構成を示す説明図である。
【図6】感圧式センサの動作状態を示す説明図である。
【図7】原稿サイズ検出センサの概略構成を示す説明図である。
【図8】表示内容の一例を示す説明図である。
【図9】表示内容の一例を示す説明図である。
【図10】表示内容の一例を示す説明図である。
【図11】表示内容の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0035】
1 画像読み取り装置
2 読み取り部
3 制御部(表示操作制御部)
10 原稿ガラス(透明板)
22,25 透明電極層(透明電極)
23 発光層(透明エレクトロルミネッセンス層)
30 感圧センサ(透明入力センサ)
50 原稿サイズ検出センサ(原稿センサ)
100 複写装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を載置する透明板と,前記透明板の裏側に配置された読み取り部とを有する画像読み取り装置において,前記透明板は,
透明エレクトロルミネッセンス層と,
前記透明エレクトロルミネッセンス層を領域ごとに発光させる透明電極と,
押圧されたときにその2次元位置を出力する透明入力センサと,
前記透明エレクトロルミネッセンス層を用いて操作パネルを表示するとともに,前記透明入力センサへの押圧に基づいて操作パネルへの操作を受け付ける表示操作制御部とを有することを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像読み取り装置において,
前記読み取り部で読み取った原稿の画像を前記透明エレクトロルミネッセンス層を用いて表示するとともに,前記透明入力センサへの押圧に基づいてその画像の編集を行う画像編集部を有することを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像読み取り装置において,
前記透明板上に載置された原稿の占める領域を検知する原稿センサを有し,
前記表示操作制御部は,前記透明板上に原稿が載置されているときには,原稿の占める領域の外に表示を行うことを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の画像読み取り装置において,
前記表示操作制御部は,前記透明エレクトロルミネッセンス層を用いて,原稿を載置すべき領域およびそのサイズを含む情報を表示することを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項5】
原稿を載置する透明板と,前記透明板の裏側に配置された読み取り部と,前記読み取り部で読み取った画像データに基づいて画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置において,前記透明板は,
透明エレクトロルミネッセンス層と,
前記透明エレクトロルミネッセンス層を領域ごとに発光させる透明電極と,
押圧されたときにその2次元位置を出力する透明入力センサと,
前記透明エレクトロルミネッセンス層を用いて操作パネルを表示するとともに,前記透明入力センサへの押圧に基づいて操作パネルへの操作を受け付ける表示操作制御部とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
原稿を載置する透明板と,前記透明板の裏側に配置された読み取り部とを有する画像読み取り装置において,前記透明板は,
透明エレクトロルミネッセンス層と,
前記透明エレクトロルミネッセンス層を領域ごとに発光させる透明電極と,
押圧されたときにその2次元位置を出力する透明入力センサと,
前記透明エレクトロルミネッセンス層を用いて操作パネルを表示するとともに,前記透明入力センサへの押圧に基づいて操作パネルへの操作を受け付ける表示操作制御部とを有することを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像読み取り装置において,
前記読み取り部で読み取った原稿の画像を前記透明エレクトロルミネッセンス層を用いて表示するとともに,前記透明入力センサへの押圧に基づいてその画像の編集を行う画像編集部を有することを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像読み取り装置において,
前記透明板上に載置された原稿の占める領域を検知する原稿センサを有し,
前記表示操作制御部は,前記透明板上に原稿が載置されているときには,原稿の占める領域の外に表示を行うことを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の画像読み取り装置において,
前記表示操作制御部は,前記透明エレクトロルミネッセンス層を用いて,原稿を載置すべき領域およびそのサイズを含む情報を表示することを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項5】
原稿を載置する透明板と,前記透明板の裏側に配置された読み取り部と,前記読み取り部で読み取った画像データに基づいて画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置において,前記透明板は,
透明エレクトロルミネッセンス層と,
前記透明エレクトロルミネッセンス層を領域ごとに発光させる透明電極と,
押圧されたときにその2次元位置を出力する透明入力センサと,
前記透明エレクトロルミネッセンス層を用いて操作パネルを表示するとともに,前記透明入力センサへの押圧に基づいて操作パネルへの操作を受け付ける表示操作制御部とを有することを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−17786(P2007−17786A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−200486(P2005−200486)
【出願日】平成17年7月8日(2005.7.8)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月8日(2005.7.8)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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