説明

画像読み取り装置

【課題】 端末装置までの通信トラフィックの混雑状況に応じて、画像データの解像度と当該解像度に対する転送速度との関係から、転送したい解像度の画像データを選択することができる画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】 画像データを複数の解像度の画像データに変換する画像処理部12と、画像データを転送する端末装置3kを指定するためのユーザによる操作指令が入力される操作部15と、端末装置3kにPINGパケットを送信し、その応答時間を計測する応答時間計測部19と、計測された応答時間を基に、解像度毎の画像データに対する端末装置3kまでの転送予想時間を算出する転送時間算出部20と、解像度毎のサムネイル画像を算出された転送時間と併せて表示する表示部16と、端末装置3kへ転送する解像度の画像データをユーザに選択させ、選択された解像度の画像データを端末装置3kに転送する通信部14とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光電変換素子により読み取った原稿の画像データを、電気通信回線を介して接続された端末装置に転送する画像読み取り装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の解像度で階層構造化された画像データを転送するにあたり、ネットワークに接続された画像データの転送先装置と自機との間の通信トラフィック量を計測し、計測した通信トラフィック量を基に、転送時間と対応するデータ量との関係とが予め記載されたテーブルを参照し、転送する画像データの解像度を特定し、特定した解像度の画像データを前記転送先装置に転送する画像転送方法が開示されている。
【特許文献1】特開2001−22675号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1の発明によれば、転送先装置までの通信トラフィックが混雑している場合、解像度の低い画像データが転送先装置に転送されてしまい、ユーザは所望する解像度の画像データを取得することができないという問題があった。また、ユーザは、転送時間が増大しても高精細な画像データを取得したいという要望もあり、特許文献1記載の発明ではかかる要望に答えることができないという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、端末装置までの通信トラフィックの混雑状況に応じて、画像データの解像度と当該解像度に対する転送速度との関係から、転送したい解像度の画像データを選択することができる画像読み取り装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明にかかる画像読み取り装置は、光電変換素子により読み取った原稿の画像データを、電気通信回線を介して接続された端末装置に転送する画像読み取り装置であって、前記画像データの転送先となる端末装置を指定するためのユーザによる操作指令を受け付ける受付手段と、前記画像データを解像度の異なる複数の画像データに変換する画像処理手段と、前記操作指令により指定された端末装置及び当該画像読み取り装置との間の通信トラフィック量を測定し、測定した通信トラフィック量を基に、前記端末装置までの転送予想時間を、画像データの解像度毎に算出する算出手段と、算出された解像度毎の転送予想時間をユーザに提示し、転送する画像データの選択指令を受け付ける提示手段と、前記提示手段により受け付けられた画像データを前記端末装置に転送する転送手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
また、上記画像読み取り装置において、前記画像処理手段は、解像度毎の画像データのサムネイル画像を生成し、前記提示手段は、解像度毎のサムネイル画像と、解像度毎の転送予想時間とを対応づけて表示装置に表示することが好ましい。
【0007】
また、上記画像読み取り装置において、前記提示手段は、画像データの解像度と、解像度毎の転送予想時間とを対応づけて表示装置に表示することが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の発明によれば、光電変換素子により原稿の画像データが複数の解像度の画像データに変換され、転送先の端末装置を指定するためのユーザによる操作指令が受け付けられ、ユーザにより指定された端末装置までの通信トラフィックが測定され、測定された通信トラフィックを基に、当該端末装置までの解像度毎の画像データの転送予想時間が算出され、算出された転送予想時間がユーザに提示され、転送を希望する解像度の画像データがユーザにより選択され、選択された解像度の画像データが指定された端末装置に対して転送される。そのため、ユーザは画像データの解像度と当該解像度に対する転送速度との関係から、転送したい解像度の画像データを選択することができる。その結果、ユーザが取得を希望しないような不必要に高解像度の画像データが、膨大な転送時間を費やして端末装置まで転送されるといった事態を防止することができ、併せて不必要に通信トラフィックが混雑するような状況を回避することができる。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、解像度毎に変換された画像データの各々のサムネイル画像が生成され、生成されたサムネイル画像が対応する転送予想時間と併せて表示装置に表示されるため、ユーザは、端末装置に転送する画像データの選択をより容易に行うことができる。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、画像データの解像度と解像度毎の転送時間とが対応づけて表示されるため、ユーザは、端末装置に転送する画像データの選択をより容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態による画像読み取り装置について図面を参照して説明する。図1は、本画像読み取り装置をデジタル複合機に適用したときのデジタル複合機の内部構成図を示している。ADF(オートドキュメントフィーダ)部110は、複数枚の原稿Pが載置可能な原稿トレイ111と、載置された原稿Pを1枚ずつピックアップする給紙ローラ対112と、ピックアップされた原稿Pを原稿読み取り位置RPまで搬送し、かつ、原稿Pの斜め送りを規制して原稿先端を整えるレジストローラ対113とを備えている。レジストローラ対113の近傍には、原稿Pの画像先端の原稿読み取り位置RPへの搬送タイミングを決定する際に用いられるタイミングスイッチ114が配設されている。
【0012】
原稿載置部120は、原稿読み取り位置RPの下側に配設された光源121と、原稿読み取り位置RPにおける原稿Pの反射光をミラー122、123、124及び集光レンズ125を介して受光する光ラインセンサ126とを備えている。また、原稿載置部120の上面には、透明かつ平板状のコンタクトガラス127が配設されている。コンタクトガラス127の原稿読み取り位置RPの対応する位置には、シェーディング補正用の白色かつ平板状のシェーディング板128が取り付けられている。
【0013】
原稿トレイ111に載置された原稿Pを読み取る自動読み取りモードにおいては、光源121は、固定状態で給紙ローラ対112等によって1枚ずつ搬送される原稿Pに対し光を照射し、光ラインセンサ126は、その反射光を例えば1ライン単位で読み取る。コンタクトガラス127に載置された原稿を読み取る手動読み取りモードにおいては、光源121は、原稿Pに対し光を照射しつつ、図略のモータによる駆動力を受けて、右方向に一定速度で移動し、光ラインセンサ126は、その原稿Pからの反射光を例えば1ライン単位で読み取る。なお、光源121は、例えば点線で示す光源121´の位置まで移動すると、光の照射を停止し、図略のモータによる駆動力を受けて、左方向に一定速度で移動し、実線で示す光源121の位置(ホームポジション)に戻される。光ラインセンサ126は、CCD(Charge Coupled Device)、又は、CIS(Contact Image Sensor)等により構成される。
【0014】
本体部200は、複数の給紙カセット201、複数の給紙ローラ202、転写ローラ203、感光体ドラム204、現像装置205、露光装置206、定着ローラ208、排出口209及び排出トレイ210等を備える。
【0015】
感光体ドラム204は、矢印方向に回転しながら帯電装置(図示省略)によって一様に帯電される。露光装置206は、光ラインセンサ126において読み取られた原稿の画像データに基づいて生成された変調信号をレーザ光に変換して出力し、感光体ドラム204に静電潜像を形成する。現像装置205は、現像剤を感光体ドラム204に供給してトナー像を形成する。
【0016】
一方、給紙ローラ202は、記録紙が収納された給紙カセット201から記録紙を引き出し、転写ローラ203まで給送する。転写ローラ203は、搬送された記録紙に感光体ドラム204上のトナー像を転写させ、定着ローラ208は、転写されたトナー像を加熱して記録紙に定着させる。その後、記録紙は、本体部200の排出口209から用紙後処理部300に搬入される。また、記録紙は、必要に応じて排出トレイ210へも排出される。
【0017】
用紙後処理部300は、搬入口301、記録紙搬送部302、搬出口303及びスタックトレイ304等を備える。記録紙搬送部302は、排出口209から搬入口301に搬入された記録紙を順次搬送し、最終的に搬出口303からスタックトレイ304へ記録紙を排出する。スタックトレイ304は、搬出口303から搬出された記録紙の集積枚数に応じて矢印方向に上下動可能に構成されている。
【0018】
図2は、図1に示すデジタル複合機の電気的構成を示すブロック図である。デジタル複合機は、画像取得部11、画像処理部12、印刷部13、通信部14、操作部15、表示部16、画像メモリ17、制御部18、応答時間計測部19、及び転送時間算出部20を備えている。通信部14は、LANネットワークNを介してN台(Nは正数)の端末装置31〜3Nと接続されている。通信プロトコルとしては、例えばTCP/IPが用いられる。
【0019】
画像取得部11は、図1に示すADF部110及び原稿載置部120から構成され、原稿の画像データを取得し、画像メモリ17に出力する。画像処理部12は、画像メモリ17に記憶された画像データを予め定められた複数の解像度の画像データに変換し、画像メモリ17に記憶させる。また、画像処理部12は、解像度毎の画像データのサムネイル画像を生成する。
【0020】
印刷部13は、図1に示す転写ローラ203、感光体ドラム204、現像装置205、露光装置206、及び定着ローラ208から構成され、制御部18の制御の下、画像メモリ17に記憶された画像データを記録紙に印刷する。
【0021】
通信部14は、LAN(Local Area Network)ボード等から構成され、制御部18の制御の下、ユーザにより指定された端末装置3k(1≦k≦N)に対して、画像取得部11により取得された画像データを転送する。
【0022】
操作部15は、操作ボタンなどを表示されるタッチパネル、印刷部数等を入力するためのテンキー、原稿読み取り動作を開始させるためのスタートキー、及び後述するカーソル等を移動させるための方向キー等を含み、ユーザがデジタル複合機に対して種々の操作指令を入力する際に使用される。特に、本実施形態では、ユーザが画像データを転送する端末装置を指定するための端末装置の識別情報を入力する際に使用される。識別情報としては、コンピュータ名又はIPアドレス等が採用される。また、操作部15は、複数の解像度の画像データのうち、端末装置3kに転送する解像度の画像データをユーザが選択する際に使用される。
【0023】
表示部16は、タッチパネルから構成され、画像処理部12により生成された解像度毎の画像データのサムネイル画像を表示させる。画像メモリ17は、RAM(random access memory)、ハードディスク等から構成され、原稿取得部11により取得された画像データ等を記憶する。制御部18は、CPU(central processing unit)等から構成され、デジタル複合機の全体を制御する。
【0024】
応答時間計測部19は、通信部14を介してICMP(Internet Control Message Protocol)のエコー要求パケット(PINGパケット)を、端末装置3kに転送し、PINGパケットの応答時間を計測する。転送時間算出部20は、応答時間計測部19により計測されたPINGパケットの応答時間及びPINGパケットのデータ量からデジタル複合機及び端末装置3k間のデータの転送速度を算出し、算出したデータ転送速度と、画像処理部12により変換された解像度毎の画像データのデータ量とを用いて、解像度毎の画像データの転送予想時間を算出する。
【0025】
端末装置31〜3Nは、LANによる通信機能を備える通常のパーソナルコンピュータから構成され、デジタル複合機に対し、LANネットワークNを介して印刷データを送信する、あるいは、デジタル複合機からLANネットワークNを介して画像データが転送される。
【0026】
なお、本実施形態では、画像処理部12が画像処理手段の一例に相当し、操作部15及び制御部18が受付手段の一例に相当し、応答時間計測部19及び転送時間算出部20が算出手段の一例に相当し、表示部16、操作部15、及び制御部18が提示手段の一例に相当し、通信部14が転送手段の一例に相当する。
【0027】
次に、本デジタル複合機の動作について図3に示すフローチャートを用いて説明する。本デジタル複合機は、読み取った原稿の画像データを記録紙に印刷するモード、読み取った原稿の画像データを記録紙に印刷することなく端末装置3kに転送するモードを備え、本フローチャートが開始される前に、後者のモードがユーザにより予め選択されているものとする。また、本フローチャートは、原稿トレイ111又はコンタクトガラス127に原稿がセットされ、ユーザが操作部15のスタートボタンを押したときに開始される。
【0028】
まず、ステップS1において、操作部15を用いてユーザにより画像データを転送する端末装置3kの識別情報が入力された場合(S1でYES)、入力された識別情報が制御部18により受け付けられ、処理がステップS2に進められ、一方、前記識別情報が入力されていない場合(S1でNO)、処理がステップS1に戻される。具体的には、ユーザにより識別情報が入力された後、表示部16に表示された確認ボタンが押された時、制御部18は識別情報を取得する。
【0029】
ステップS2において、通信部14は、ICMP(Internet Control Message Protocol)のエコー要求パケット(PINGパケット)を、端末装置3kに転送し、当該パケットの応答時間を計測する。これにより、デジタル複合機及び端末装置3k間の通信トラフィックの混雑状況が分かる。
【0030】
ステップS3において、画像取得部11は、原稿の読み取り動作を開始し、画像データを取得し、画像メモリ17に記憶させる。ここで、画像取得部11は、例えば1200dpi(dot per inch)の解像度で原稿を読み取る。ステップS4において、画像処理部12は、1200dpiの画像データを複数の解像度(600,400,300,200dpi)の画像データに変換し、得られた4枚の画像データを画像メモリ17に記憶する(S5)。
【0031】
ここでは、1200dpiの画像データの解像度を1/nの解像度の画像データに変換する場合、1200dpiの画像データをn×nの画素からなるブロックに区画し、各ブロックを構成するn2個の画素データの平均値、又は中央値等の代表値を、そのブロックの階調値として、各ブロックを1画素に纏め、読み取った画像データの解像度を変換している。以下、解像度が1200,600,400,300,200の画像データに対し、それぞれG1〜G5の符号を付し、これらの画像を区別して表す。
【0032】
ステップS6において、応答時間計測部19は、PINGパケットを、端末装置3kに送信し、PINGパケットの応答時間を計測する。ステップS7において、転送時間算出部20は、解像度毎の画像データの転送予想時間T1〜T5を算出する。ここでは、応答時間計測部19により計測された応答時間がt秒、PINGパケットのデータ量がmバイトとすると、デジタル複合機及び端末装置3k間のデータの転送速度はm/t/2=2・m/tBPS(Byte Per Second)と算出される。そして、画像データG1〜G5のデータ量を、それぞれD1〜D5バイトとすると、画像データG1〜G5に対する転送予想時間T1〜T5は、D1〜D5を2・m/tで除すことにより算出される。
【0033】
ステップS7において、表示部16は、転送時間算出部20により算出された転送予想時間T1〜T5を対応する画像データG1〜G5のサムネイル画像S1〜S5と併せて表示する。図4は、このとき表示部16に表示される画像の一例を示した図面であり、(a)はサムネイル画像S1〜S5を1枚単位で表示部16に表示させる態様を示し、(b)はサムネイル画像S1〜S5を表示部16に一覧表示させる態様を示している。
【0034】
(a)に示すタブTA1〜TA5はそれぞれ、画像データG1〜G5に対応しており、ユーザはいずれかのタブをタッチすると、タッチしたタブに対応する画像データのサムネイル画像が、転送予想時間及び解像度と併せて表示される。これにより、ユーザは端末装置3kに画像データを転送する前に、解像度毎の転送予想時間を知ることが可能となる。(a)の例では、タブTA1が選択され、タブTA1に対応する画像データG1のサムネイル画像S1と転送予想時間T1とが表示されている。
【0035】
一方、(b)の場合、画像データG1〜G5に対応するサムネイル画像S1〜S5が一覧表示されると共に、各サムネイル画像S1〜S5の上部に、転送予想時間T1〜T5及び解像度が併せて表示されている。そのため、ユーザは、一目で、画像データG1〜G5に対する転送予想時間T1〜T5を知ることが可能となる。
【0036】
なお、画像取得部11により複数枚の画像が1つのジョブとして取得されている場合、これら複数枚の画像のうち、例えば1ページ目の画像のサムネイル画像が表示部16に表示される。
【0037】
ステップS8において、ユーザにより、画像データG1〜G5のうち、端末装置3kに対して転送を希望する画像データを選択するための選択指令が操作部15を介して入力された場合(S8でYES)、制御部18は入力された選択指令を受け付け、処理がステップS9に進められ、一方、選択指令が入力されない場合(S8でNO)、処理がステップS8に戻される。
【0038】
サムネイル画像S1〜S5が図4(a)で示す態様により表示される場合、ユーザは、転送を希望する解像度に対応するタブを選択し、画面右下に表示される送信ボタンBをタッチすることにより、選択指令を入力する。一方、サムネイル画像S1〜S5が図4(b)で示す態様により表示される場合、ユーザは、矢印キーを操作して、カーソルKを転送を希望する解像度のサムネイル画像に合わせ、画面右下に表示された送信ボタンBをタッチすることにより、選択指令を入力する。
【0039】
ステップS9において、ユーザにより選択された解像度の画像データが端末装置3kに対して送信され、処理が終了される。
【0040】
以上説明したように、本デジタル複合機によれば、画像取得部11により取得された画像データが、上記5種類の解像度の画像データG1〜G5に変換され、画像データG1〜G5のそれぞれに対する端末装置3kまでの転送予想時間T1〜T5が算出され、算出された転送予想時間T1〜T5とサムネイル画像S1〜S5とが対応づけられて表示部16に表示されるため、ユーザは、転送予想時間T1〜T5と解像度との関係から転送を希望する画像を選択し、選択した画像を端末装置3kに転送することができる。
【0041】
なお、上記実施形態では本発明による画像読み取り装置をデジタル複合機に適用した場合を例示したが、これに限定されず、複写機、ファクシミリ装置、及びスキャナに適用してもよい。また、上記実施形態では、画像取得部11は、1200dpiで原稿を読み取るものとしたが、これに限定されず、他の解像度で読み取ってもよい。
【0042】
さらに、上記実施形態では、1200dpiで読み取った画像データG1を600,400,300,200dpiの画像データG2〜G5の4種類の画像に変換したが、これに限定されず、異なる解像度の画像に変換してもよい。さらに、変換する画像の種類も5種類以上、又は3種類以下としてもよい。上記実施形態では、画像処理部12は、読み取った原稿の画像データの解像度よりも解像度が高い画像データに変換してもよい。また、上記実施形態では、LANネットワークNを介してデジタル複合機及び端末装置31〜3Nが接続されていたがこれに限定されず、専用回線、インターネット等を介して接続してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本画像読み取り装置をデジタル複合機に適用したときのデジタル複合機の内部構成図を示している。
【図2】図1に示すデジタル複合機の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】本デジタル複合機の動作を示すフローチャートである。
【図4】表示部に表示される画像の一例を示した図面である。
【符号の説明】
【0044】
11 画像取得部
12 画像処理部
13 印刷部
14 通信部
15 操作部
16 表示部
17 画像メモリ
18 制御部
19 応答時間計測部
20 転送時間算出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光電変換素子により読み取った原稿の画像データを、電気通信回線を介して接続された端末装置に転送する画像読み取り装置であって、
前記画像データの転送先となる端末装置を指定するためのユーザによる操作指令を受け付ける受付手段と、
前記画像データを解像度の異なる複数の画像データに変換する画像処理手段と、
前記操作指令により指定された端末装置及び当該画像読み取り装置との間の通信トラフィック量を測定し、測定した通信トラフィック量を基に、前記端末装置までの転送予想時間を、画像データの解像度毎に算出する算出手段と、
算出された解像度毎の転送予想時間をユーザに提示し、転送する画像データの選択指令を受け付ける提示手段と、
前記提示手段により受け付けられた画像データを前記端末装置に転送する転送手段とを備えることを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項2】
前記画像処理手段は、解像度毎の画像データのサムネイル画像を生成し、
前記提示手段は、解像度毎のサムネイル画像と、解像度毎の転送予想時間とを対応づけて表示装置に表示することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
【請求項3】
前記提示手段は、画像データの解像度と、解像度毎の転送予想時間とを対応づけて表示装置に表示することを特徴とする請求項1又は2記載の画像読み取り装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−14194(P2006−14194A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−191667(P2004−191667)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】